JP2013519714A - 芳香族求核置換によって目的の化学化合物を調製するための方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、芳香族求核置換によってカルボン酸誘導体を調製する方法を提供することであり、前記カルボン酸は、単一のカルボキシル基又はその塩の内の1個を有し、前記カルボン酸誘導体は、カルボキシル基のオルト位置に、離脱基(好ましくは、フッ素又は塩素原子又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくはメトキシ基である)を有し、前記カルボン酸誘導体は、前記離脱基がある場合はそれ以外の電子吸引基によって置換されておらず、反応剤MNu(式中、Mは金属であり、Nuは求核剤であり、キラルであるか又はキラルではない)と反応し、前記芳香族求核置換反応は、触媒無しで、且つ、前記出発化合物の前記酸官能基の保護/脱保護のステップなしで、実施される。
【選択図】なし

Description

本発明は、化学合成分野に関し、特に本発明は、通常の触媒不在下での芳香族カルボン酸誘導体に対してなされる芳香族求核置換を実現するための新規のプロセスであって、それには限らないが、特に、対称または非対称ビアリールを形成するためのプロセスを提案する。
従来技術
芳香族求核置換は、非常に一般的に使用される化学反応であり、その間に、芳香環に付着する原子が、求核基によって置換される。このことによって、幅広い種類の芳香族化合物、例えばビフェニルなどの、特に、医薬有効成分の調製を可能にする。
工業レベルで実施される芳香族求核置換は、通常、貴金属、特にパラジウムを含む触媒の存在下で実施される。しかしながら、患者の安全性向上のために、製薬業界が、完成した医薬有効成分中のこれらの貴金属を最大限に除去することを要求されているため、医薬品の規制は、近年大幅に厳格化がなされている。一例として、欧州医薬品審査庁EMA(Agence Europeenne d’Evaluation des Medicaments,EMEA)は、APIが100マイクログラム経口又は10マイクログラム非経口(即ち、それぞれ10ppm及び1ppm未満)で投与された場合の、一日に許容されたパラジウムの容量を示している。実際には、有効成分の合成パターンが合成の終了時に貴金属の使用を必要とし、該金属がこの有効成分に許可された貴金属含有量基準を超過している場合除去プロセスを見つける必要があり、これは時間面及び費用面の両方でコストがかかる。
残留金属触媒のトラッピング又は除去は、製薬業界にとって、時間がかかりかつ高価な工程であり、汚染残留物が生じる可能性があり、これらの制約を克服するために真に必要である。(例えば、Konigsberger et al,Organic Process Research & Development 2003,7,733−742,or Pink et al.Organic Process Research&Development 2008,12,589−595を参照)。
他の既知な求核置換の欠点は、その後の化学官能化のための炭素固定点として必要である、カルボキシル官能基(COH)を保護/脱保護する必要があることである。一般的に、COH官能基は、有機金属化合物と反応してケトン誘導体になるということが、認められている(Jorgenson,M.J.Org.React.1970,18,1.Ahn,T.;Cohen,T.Tetrahedron Lett.1994,35,203)。最も一般的に使用される保護基は、オキサゾリン官能基であり、その反応はメイヤーズ反応として知られている(Meyers et al.,Tetrahedron 2004,60(20),4459)。この反応によると、フッ素原子又はアルコキシ基でオルト置換された安息香酸を用いて開始すると、カルボキシル官能基が最初に保護される(1→2、式I)。そのようにして得られたアリールオキサゾリン2は、求核試薬 (「Nu」)によって、オルト−アルコキシ及びフルオロ基の置換を促進することができる(2→3、式I)。3の脱保護のステップは、次に、COH官能基を放出し、所望の化合物4を得るために実施しなければならない。オキサゾリンは、キラルであり得、アリールリチウム又はマグネシウム誘導体を用いた反応は、光学的に活性なビアリールを導く。
メイヤーズ反応は、特に、これらの光学的に活性なビアリールを得るために、大きな産業的関心事であるが、これらの保護/脱保護のステップを必要とする。更に、メイヤーズ反応は、水素ではなく、C6置換基を含む化合物3を処理を可能にすることができず、これらの化合物は、保護されたカルボキシル基の加水分解に対しては完全に不活性であり、4へは繋がらない。
Figure 2013519714

本発明は、最適化された数のステップでの、工業規模で高い収率の求核性芳香族置換を可能にする新規のプロセスを提案する。本発明は、金属触媒の使用を必要としない工業的に有利な点を有しており、従って、貴金属、特にパラジウムの精製/除去の現在の全てのステップを回避することができる。これは、また、汚染残渣を生成しないという利点も有する。本発明は、別の利点を有し、これは、例えば、安息香酸、ナフトエ酸及びその誘導体などがあるが、それらに限定されない、カルボキシル官能基を有する化合物で開始するなど、保護/脱保護ステップを必要としないということである。従って、本発明によるプロセスは、一段階プロセスである。
定義
本発明の意味における、用語「アリール」は、モノ−又は5〜20個の、好ましくは6〜12個の、1個以上の芳香環を有する多環系の炭素原子であり(2個の環がある場合、ビアリールと呼ぶ)、フェニル基、ビフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、インダニル基及びビナフチル基を挙げることができる。用語アリールはまた、酸素、窒素又は硫黄原子から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む、任意の芳香環を意味する。アリール基は、ヒドロキシル基、1、2、3、若しくは4、5若しくは6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、特に、メチル、エチル、プロピル、ブチル、アルコキシ基、又は、ハロゲン原子、特に、臭素、塩素及びヨウ素から互いに独立に選択された1〜3個の置換基によって、置換されている可能性がある。
用語「触媒」は、反応の速度を増加させるが、反応中又は反応終了時に、再生成又は除去される、反応に係る任意の生成物を指す。
「カルボキシル官能基(COH)の保護」は、求核試薬について、カルボキシル官能基の反応性を破壊する前記官能基の添加を意味し、この基は、オキサゾリンであり得、オキサゾリン官能基以外の多数の化学基は、COH官能基を保護するために使用される:2,6−ジ−tert−ブチル−メトキシフェニルエステル(Hattori,T.;Satoh,T.;Miyano,S.Synthesis 1996,514.Koshiishi,E.;Hattori,T.;Ichihara,N.;Miyano,S.J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1 2002,377)、アミド(Kim,D.;Wang,L.;Hale,J.J.;Lynch,C.L.;Budhu,R.J.;MacCoss,M.;Mills,S.G.;Malkowitz,L.;Gould,S.L.;DeMartino,J.A.;Springer,M.S.;Hazuda,D.;Miller,M.;Kessler,J.;Hrin, R.C.;Carver,G.;Carella,A.;Henry,K.;Lineberger,J.;Schleif,W.A.;Emini,E.A.Bioorg.Med. Chem.Lett.2005,15(8),2129)、アルキルアミド(Guo,Z.;Schultz,A.G.Tetrahedron Lett.2001,42(9),1603)、ジアルキルアミド(Hoarau,C.;Couture,A.;Deniau,E.;Grandclaudon,P.Synthesis 2000)、1−イミダゾリル(Figge,A.;Altenbach,H.J.;Brauer,D.J.;Tielmann,P.Tetrahedron:Asymmetry 2002,13(2),137)、2−オキサゾリル(Cram,D.J.;Bryant,J.A.;Doxsee,K.M.Chem.Lett.1987,19)、2−チアゾリルなど。
「離脱基」は、求核試薬との置換反応中、基を芳香族炭素原子へ結合するシグマ結合の2個の電子を導く基を意味し、本発明によると、離脱基は、キラル又は非キラルでもよく、本発明の好ましい実施形態によると、離脱基はキラルであり、本発明によると、離脱基は、電子吸引性又は非電子吸引性である。
「アルキル」は、1〜12個の炭素原子、好ましくは、1〜6個の炭素原子、より好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル及びtert−ブチルを備えた、任意の飽和直鎖又は分岐鎖の炭化水素鎖を意味する。
「アルコキシ」は、任意のO−アルキル又はO−アリール基を意味し、キラル又はキラルではないものを意味する。
「アルケニル」は、2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜6個の炭素原子の、少なくとも1個の二重結合を有する、任意の直鎖又は分岐鎖の炭化水素鎖を意味する。
「アルキニル」は、2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜6個の炭素原子の、少なくとも1個の三重結合を有する、任意の直鎖又は分岐鎖の炭化水素鎖を意味する。
「アミン」は、有機ラジカルを備える1個以上の水素原子の置換による、アンモニア性NHから誘導された化合物を意味する。本発明によると、好ましいアミンは、アニリン誘導体である。
「官能基」は、例えば、オキシ、カルボニル、カルボキシ、スルホニル基などの、それを担持する分子に特異的な反応性を付与する原子の組立を含む、サブ分子構造を意味する。
「求核試薬」は、非環式又は環式化合物を意味し、前記求核試薬の特性は、遊離電子対を有する少なくとも1個の原子を含み、荷電されているかされていない。本発明の好ましい実施形態によると、「求核試薬」は、非環式又は環式化合物の特性が、荷電遊離電子対、好ましくは負に荷電した遊離電子対を含む少なくとも1個の原子を含むことを意味する。
「キラルであり得る求核試薬」は、少なくとも1個の不斉炭素を備えた求核試薬を意味する。
「電子吸引基」は、特に、それが芳香族基の置換基、例えば、特にNO又はSOR(式中、Rは、アルキル、又は、CN、又は、ハロゲン)などの基である場合、電子を引き付ける能力を有する官能基を意味する。アミン及びアルコキシ基は、電子吸引基ではない。
「複素環」は、任意にアルキルで置換されていてもよいO、S、Nから選択された、1〜2個のヘテロ原子を含む、5〜6員環を意味する。
「アニリン誘導体」は、一般式
Figure 2013519714
の化合物を意味し、
式中、
R26は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基又はアリールであり、
R27、R28、R29、R30及びR31は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、複素環基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基又は、−(O)−(CH−R32、又は−〔N(H)〕−(CH−R32、又は、アリール環、ヘテロアリール環、複素環基、若しくは4〜7員のシクロアルキル基を形成する、隣接する炭素原子に結合される、2個のこれらの置換基であるか、
又は、
R27が、R28を備えた環において存在しない場合、及び、R26もR27もHではない場合、R26及びR27は、R26が結合する窒素原子及びこの窒素原子に隣接する炭素原子を備える5〜6員環の員であり得、炭素原子及び1又は2個の窒素原子を備える芳香族又はジヒドロ芳香族であり、
mは0又は1であり、nは0、1、2、3又は4であり、R32は水素原子、ヒドロキシ基、−COOH又は置換アミンである。
本発明によると、アルキルアミン及びジアルキルアミンは、アニリン誘導体ではない。
「MNu」は、式中、Mは金属であり、Nは独立した求核剤又は一般式(II)の安息香酸誘導体の芳香環の置換基であり、該置換基は、塩基及び金属存在下で、MNuを形成するための反応が可能であるか、又は、そのような反応が可能である官能基を有する。Nuが、(II)の芳香環の置換基である場合、求核性芳香族置換反応は、置換基上に形成されたMNu官能基及び、カルボン酸官能基のオルト位置の離脱基との間の分子内に発生する。
従って、本発明は、芳香族カルボン酸誘導体、好ましくは安息香酸を、求核芳香族置換することによって、調製するプロセスに関し、このプロセスにおいて以下の:
カルボキシル官能基を有する芳香族カルボン酸誘導体及び単独のカルボキシル官能基、又はそれらの塩の内の1個、好ましくは、リチウム、ナトリウム、カリウム塩、又は亜鉛塩、好ましくは、安息香酸誘導体又はその塩の内の1個、カルボキシル官能基のオルト位置に離脱基を有する該カルボン酸誘導体、好ましくは、フッ素又は塩素原子、又はキラル又は非キラルアルコキシ基、この最後の場合において、メトキシ基が好ましい;
を反応させ、
該カルボン酸誘導体は、以下の;

離脱基が存在する場合、離脱基ではない別の電子吸引基によって

パラ位置で、特に、離脱基がフッ素又は塩素原子である場合、パラ位置でベンジルオキシ基によって置換されたフェニル基によって、
は、置換されず、
MNu反応剤(式中、Mは金属であり、Nuはキラルであるか、又は非キラル求核剤である)を用いて、
該求核性芳香族置換反応は、触媒も、出発化合物の酸官能基の、保護/脱保護のステップ無しで、実施される。
好ましくは、反応の出発化合物である芳香族カルボン酸誘導体は、一般式(II)の安息香酸誘導体であり、
Figure 2013519714
式中、
R1はCOHであり、R2はフッ素又は塩素原子又はアルコキシ基であり、キラル又は非キラルであり、好ましくはOCHであるか、
又は、
R1はフッ素又は塩素原子又はアルコキシ基であり、キラル又は非キラルであり、好ましくは、OCHであり、R2はCOHであり、
R3は、水素原子、アルキル基、及びアルコキシ基、1個若しくは2個のアルキル基で置換されたか若しくは置換されていないアミンであるか、又は、R3はR4と共に、芳香環若しくは複素環を形成するか若しくは形成せず、任意に特に官能基によって置換されているか、又は、塩基及び金属存在下で、MNuを形成するための反応が可能である置換基であり、
R4は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、好ましくはOCH、アリール又は1個若しくは2個のアルキル基で置換されたアミンであるか、又はR4はR3と共に芳香環若しくは複素環を形成するか形成せず、任意に特に官能基によって置換されているか、又は、R4はR5と共に芳香環若しくは複素環を形成するか若しくは形成せず、任意に特に官能基によって置換されているか、又は、塩基及び金属存在下でMNuを形成するための反応が可能である置換基であり、
R5は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール又は1個若しくは2個のアルキル基で置換されるか、置換されていないアミンであるか、又は、R5はR4と共に、芳香環若しくは複素環を形成するか形成せず、任意に特に官能基によって置換されるか、又は、R5はR6と共に芳香環若しくは複素環を形成するか、形成せず、任意に特に官能基によって置換されているか、又は、塩基及び金属存在下でMNuを形成するための反応が可能である置換基であり、
R6は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール又は1個若しくは2個のアルキル気で置換されたアミンであるか、又は、R6はR5と共に、芳香環若しくは複素環を形成するか形成せず、任意に特に官能基によって置換されているか、又は塩基及び金属存在下で、MNuを形成するための反応が可能な置換基であり、
これは、以下の
式中、Nuは求核剤であり、Mは金属であり、好ましくは、Li、Mg、Zn、Cu又は有機マグネシウム誘導体MgXであり、式中、Xはハロゲン原子、又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくはOCHである、一般式NuMの化合物(III)
と反応させ、
一般式(I)の化合物(R1又はR2はNuによって置換されたCOHではなく、一般式(II)に対応する)を得るために、該求核性芳香族置換反応は、触媒も、化合物(II)の酸官能基の保護/脱保護のステップ無しで行われる。
手順
有利には、反応は、−78℃〜溶媒還流の間で実施する。好ましくは、反応は、極性非プロトン性溶媒中で、好ましくは、無水THF(テトラヒドロフラン)又はジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、又は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、若しくはオクタンなどの炭化水素中で実施する。
有利には、NuM化合物は、好ましくは、−78℃及び溶媒還流の間の温度で、滴下する。
好ましくは、溶液を攪拌し、次に、水で加水分解する。有利には、加水分解は低い温度で実施する。pHは、塩酸水溶液(2M)で1へ調整し、溶液は、適切な溶媒、例えば酢酸エチルで抽出する。有機層を、次に乾燥させ、真空下で濃縮する。未精製の生成物は、再結晶又はクロマトグラフされる。
本発明の実施形態によると、少なくとも1当量のNuMを、出発芳香族カルボン酸誘導体の1当量について使用する。有利には、この当量に加えて、置換されるべき出発分子の離脱基につき、1当量のNuMを添加する。
本発明の別の実施形態によると、少なくとも1当量の金属塩基、好ましくは、ブチルリチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム又は水素化リチウムを、芳香族カルボン酸誘導体の酸官能基に対応する金属塩を形成するために、1当量の出発芳香族カルボン酸誘導体について使用し、少なくとも1当量のNuMを、置換されるべき出発分子の離脱基につき、添加する。
実施形態によると、出発化合物が芳香族カルボン酸の塩である場合、少なくとも1当量のNuMを、酸官能基に対応する金属塩を形成するために、1当量の出発芳香族カルボン酸誘導体の塩について使用し、少なくとも1当量のNuMを、置換されるべき出発分子の離脱基につき添加する。
別の実施形態によると、出発化合物が芳香族カルボン酸の塩である場合、少なくとも1当量の金属塩基、好ましくは、ブチルリチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム又は水素化リチウムを、酸官能基に対応する金属塩を形成するために、1当量の出発芳香族カルボン酸の塩について使用し、少なくとも1当量のNuMを、置換されるべき出発分子の離脱基につき添加する。
本発明による反応プロセスについて期待される収率は、40〜100%、好ましくは45%〜90%、より好ましくは、60〜90%である。
具体的な例
第1の好ましい実施形態によると、R1はCOHであり、R2はアルコキシであり、好ましくは、OCHであり、且つ、R3〜R6は上述の定義の通りである。
第2の好ましい実施形態によると、R2がCOHである場合、R1はアルコキシであり、好ましくはOCHであり、且つ、R3〜R6は上述の定義の通りである。
別の実施形態によると、水素原子は酸官能基のパラの位置に存在する。第1の実施形態によると、R1がCOHである場合、R4は水素原子であり、且つ、R2、R3、R5及びR6は、上述の定義の通りである。第2の実施形態によると、R2がCOHである場合、R5は水素原子であり、且つ、R1、R3、R4及びR6は、上述の定義の通りである。
本発明によるプロセスの特定の実施形態によると、一般式(II)の化合物は、R1がCOHであり、R2がハロゲン原子、好ましくはフッ素又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくはメトキシであり、且つ、R3〜R6は、上述の定義の通りであり、好ましくは、それぞれが水素原子である、化合物である。
本発明によるプロセスの別の特定の実施形態によると、一般式(II)の化合物は、R1がCOHであり、R2がハロゲン原子、好ましくはフッ素、又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくは、メトキシ、R3及びR4、又は、R4及びR5、又は、R5及びR6は共に、任意に置換された環を形成し、例えば、出発芳香族カルボン酸誘導体は、以下の一般式(IIa、IIb、又はIIc)のナフタレン誘導体であり、式中、R7、8、9及びR10は、それぞれ独立に、水素電子、アルキル基、アルコキシ基、アリール又は、1個若しくは2個のアルキル基で置換されるか、置換されていないアミンであり、置換基R3、R4、R5及びR6は、上述の定義の環の員ではない。
Figure 2013519714
好ましい実施形態によると、離脱基はフッ素である場合、MNuは、sBuLiでもtBuLiでもPhLiでもない。
別の好ましい実施形態によると、離脱基がメトキシである場合、MNuはsBuLiではない。
不斉炭素の存在
好ましい実施形態によると、不斉炭素は、反応の出発化合物である該芳香族カルボン酸誘導体上に存在し、好ましくは、一般式(II)の安息香酸誘導体上、及び/又は、求核試薬上に存在し、得られた一般式(I)の化合物は、不斉である。大変有利なことに、芳香族酸誘導体(好ましくは、一般式(II)の該安息香酸誘導体上の)は、少なくとも1個のキラル離脱基を有する。
別の特定の実施形態によると、不斉炭素は、芳香族カルボン酸誘導体の離脱基中、及び/又は求核試薬上に存在し、得られた一般式(I)の化合物は、不斉である。
キラル配位子の使用
特定の実施形態において、反応媒体は、そこへ添加されたキラル配位子を有し、この配位子は、本発明の反応の生成物(I)へキラリティを誘導することを意図している。
本発明によると、該キラル配位子は、キラルジアミン、キラルジエーテル、キラルアミノエーテル、多点結合キラルアミノエーテル及びビスオキサゾリン配位子から選択され得る。使用できるキラル配位子の例を、表1に示す。
Figure 2013519714
離脱基が、フッ素又は塩素原子である場合
第1の実施形態によると、フッ素又は塩素原子が、酸官能基のオルト位置に存在している場合、Nuは、置換アミンでも非置換アミンでもなく、特に、Nuはアニリン誘導体ではなく、より特に、Nuは4−〔2−(3,4−ジクロロフェニル)エチル〕アニリンではない。
第2の実施形態によると、フッ素原子が酸官能基のオルト位置にある場合、Nuは置換アミンでも非置換アミンでもない。
本発明の一実施形態によると、化合物(II)は、離脱基(R1又はR2)は、フッ素又は塩素原子であり、一般式NuMの化合物の求核試薬は、アニリン誘導体である、化合物である。この実施形態において、第1の態様によると、NuM化合物は、以下に説明する合成方法によって得るが、但し、NuMは求核試薬と、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、マグネシウムエトキシド及びLiHMDSから選択される金属塩基との間の反応生成物ではない。本実施形態において、第2の態様によると、NuM化合物は、求核試薬及びブチルリチウムの反応によって得られる。
NuM化合物(III)の獲得
第1の実施形態によると、化合物NuMは、直接的な合成によって得ることができる(Carey&Sundberg,Advanced Organic Chemistry,Part A Chapter 7,“Carbanions and Other Nucleophilic Carbon Species’’,pp.405−448)。
第2の実施形態によると、化合物NuMは、リチウム塩及びアニオンラジカルから得ることができる(T.Cohen et al.JACS 1980,102,1201;JACS 1984,106,3245;Acc.Chem.Res,1989,22,52)。
第3の実施形態によると、化合物NuMは、金属−ハロゲン交換によって得ることができる(Parham,W.E.;Bradcher,C.K.Acc.Chem.Res.1982,15,300−305)。
第4の実施形態によると、化合物NuMは、定方向のメタライゼーションによって得ることができる(V.Snieckus,Chem.Rev,1990,90,879;JOC 1989,54,4372)。
本発明の好ましい実施形態によると、化合物NuMは、求核試薬及び塩基、特に、金属又は有機金属塩基の反応によって得ることができる。第1の実施形態によると、塩基はLiHMDSでも、水素化リチウム及びジエトキシエタンの混合物でもない。第2の実施形態によると、金属塩基は、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、マグネシウムエトキシド、及びLiHMDSから成る群から選択されない。第3の実施形態によると、塩基は、ブチルリチウムであり、本実施形態において、有利に、NuM化合物を求核試薬及びn−BuLi、tert−BuLi、若しくはsec−BuLiの反応によって得る。第4の実施形態によると、塩基はキラルであり、NuMへキラリティを誘導する。
好ましくは、Nuは表2、3及び4に記載された求核試薬から選択された求核試薬である。
以下の表2、3、及び4は、複数の好ましいNuM反応を示す。
Figure 2013519714
Figure 2013519714
Figure 2013519714
Figure 2013519714
本発明の第1の好ましい実施形態によると、表2及び3において、MはLi又はMgである。
好ましい実施形態によると、MはLi、Mg、Cu、Zn又はMgX(式中、Xはハロゲン又はアルコキシ)であり、且つ、Nuは、N(C1〜6アルキル)2、NH(C1〜6アルキル)、NEt、N(CHCHNMe、NMeBn、NBn、NMePh、NHt−Bu又はNPhである。
有利には、表2及び3において、MがMgX(Xはハロゲンである)である場合、ハロゲンは、F、Br、Clから選択される。有利には、MがMgX(Xはアルコキシである)である場合、アルコキシはOCH又はOCである。本発明の好ましい実施形態によると、MはMgBr又はMgOCHである。
本発明による好ましいキラルNuM化合物を、以下の表4における例として示す。
Figure 2013519714
Figure 2013519714
Figure 2013519714
*:キラル要素
本発明の特定の実施形態によると、表2〜4の内の1個の芳香環の各非置換位置は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、又は、1個若しくは2個のC1〜12アルキル基によって置換されたアミンによって、置換され得る。
ベンゾ〔c〕フェナントリジンを得るための(I)の使用
好ましい実施形態によると、得られた化学式(I)の化合物は、次に、ベンゾ〔c〕フェナントリジンを得ることを可能にする。特定の芳香族求核置換を実施する反応によって得られた、ベンゾ〔c〕フェナントリジン感受性の例を、以下の表5に示す。
Figure 2013519714
Figure 2013519714
上の表5の全ての化合物において、置換基R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、又は、1個若しくは2個のC1〜12アルキル基によって置換されたアミンである。
有利には、得られた化学式(I)の化合物は、次に、ファガロニン又はエトキシジンを得ることを可能にし、その構造を表6に示す。
Figure 2013519714
本発明の実施形態によると、特定の芳香族求核置換を実装し、これらの化合物を得ることを可能にする反応は、以下の経路を有する:
NuM+(II)→(I)→ベンゾ〔c〕フェナントリジン
本発明の第1の実施形態によると、NuM化合物、(II)及び(I)は、以下の表7に画定する通りである:

Figure 2013519714
表7の各化合物において、MはLi又はMgであり、且つ、R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール又は、1個若しくは2個のC1〜12アルキル基によって置換されているか、置換されていないアミンである。
従って、好ましい実施形態によると、プロセスは、ベンゾ〔c〕フェナントリジン、ベンゾ〔c〕〔1,7〕フェナントロリン、ベンゾ〔c〕〔1,8〕フェナントロリン、ベンゾ〔c〕〔1,9〕フェナントロリン、ベンゾ〔c〕〔1,10〕フェナントロリン、ピリダジノ〔4,5−c〕フェナントリジンである、化学式(I)の生成を導く。
本発明の第2の実施形態によると、NuM化合物(II)及び(I)は、以下の表8において画定した通りである:

Figure 2013519714
表8の各化合物において、MはLi又はMgであり、R20、R21、R22、R23、R24及びR25は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール又は、1個若しくは2個のC1〜12アルキル基によって置換されたアミンである。
好ましい実施形態によると、化学式(I)の生成物は、アポゴシポール、ゴシポール又はそれらの誘導体であり、以下の化学式(IId)の化合物と、以下のNuMとの反応によって得られる。
Figure 2013519714
本発明は、以下の実施例を見ることでより理解することができるが、非限定的な方法で、本発明によるプロセスを説明する。
実施例
全ての反応は、無水溶媒を用いた不活性雰囲気下で実施する(Gordon,J.A.;Ford,R.A.The Chemist’s Companion,Wiley J.and Sons,New York,1972)。THFは、無水THF GTS100ステーション(Glass Technology)の手段により蒸留する。アルキルリチウム誘導体は、定期的にN−ベンジルベンザミドで滴定する(Burchat,A.F.; Chong,J.M.;Nielsen,N.J.Organomet.Chem.1997,542,281)。
S−ブチルリチウム(シクロヘキサン中溶液で1.4M)、n−ブチルリチウム(ヘキサン中溶液で1.6M)、t−ブチルリチウム(ペンタン中溶液で1.7M)、及びフェニルリチウム(ジブチルエーテル中溶液で1.8M)は、Acros Chemicals and Aldrich Chemical Companyによって販売されている。
臭化エチルマグネシウム(ジエチルエーテル中溶液で3M)及び、臭化ビニルマグネシウム(THF中溶液で1M)は、Acros Chemicals and Aldrich Chemical Companyによって販売されている。
アミンは、CaHで蒸留し、アルゴン雰囲気下で保管する。
プロトンH(400MHz又は200MHz)及び炭素13C(50MHz又は100.6MHz)の核磁気共鳴スペクトルは、Bruker AC 400又はDPX 200装置を用いて実施した。化学シフトσは、百万分率(ppm)で与えられる。
テトラメチルシラン(TMS)は、CDClが溶媒として使用される場合の、内部基準として使用する。アセトン−d6及びDMSOd6の場合、化学シフトは、溶媒の信号に対して与えられる。結合定数はヘルツ(Hz)で与えられる。以下の略語が、NMRスペクトルを説明するために使用する:s(一重項)、d(二重項)、d(三重項)、dd(二重の二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)、sept(七重項)。
質量スペクトルは、高分解能分光計(GCT第1高解像度マイクロマス)で、化学インパクトモード又は、電界イオン化モードで記録した。精密質量測定で得られた精度は4桁である。
要素分析を、Gif surYvetteの微量分析センターによって実施した。赤外スペクトルはNicolet(登録商標)Avatar(登録商標)370 DTGS分光計で記録した。融点は、Buchi 融点B−540装置で測定した。
1.アミドを用いたSNArAB反応
リチウムアミド調製のための、一般的な手順
無水THF(mmL)中のアミン溶液(一級又は二級、nmol)へ、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、nmol)を、二級については30℃で、一級については0℃で滴下する。一級アミンについて、溶液を0℃で30分間攪拌し、次に、使用前に室温で1時間攪拌する。二級アミンの場合、溶液を使用前に、0℃で30分間攪拌する。
アントラニル酸の調製
2−(ジエチルアミノ)安息香酸(3)
Figure 2013519714
無水THF(5mL)中、溶液で2−フルオロ安息香酸1(420mg、3mmol)又は2−メトキシ安息香酸2(456mg、3mmol)を、リチウムジエチルアミド溶液(6.6mmol、12mLTHF中、一般的な手順によって調製した)へ、−50℃で滴下した。溶液は、酸1については14時間、−50℃で攪拌し、一方、酸2については、溶液をゆっくりと0℃へ温めた。反応混合物を次に、蒸留水(30mL)を用いて0℃で加水分解した。HCl水溶液(2M)を添加することにより水層のpHを7に調製し、ジクロロメタン(350mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。再結晶化(ベンセン/n−ヘキサン 9/1)の後、2−(ジエチルアミノ)安息香酸3は、白色固体として存在する(1からは、425mg,73%;2からは、541mg,93%)。Mp=122.4−123.0°C(Haslam,J.L.;Eyring,E.M.J.Phys.Chem.1967,71(13),4470.120−121°C).H NMR(200MHz,CDCl)σ:8.34(dd,J= 1.5Hz,J=8Hz,1H,H),7.62(dt,J=1.3Hz,J=8Hz,1H,H),7.47−7.35(m,2H,H,H),3.20(m,4H,2*CH),1.06(t,J=7Hz,6H,2*CH).13C NMR(50MHz,CDCl)σ:167.9;146.9;133.8;131.5;128.0;127.8;122.4;51.1;11.6.IR(ATR,cm−1):2972,1653,1205.HRMSm/z calculated for C1116NO([M+H]):194.1181.Found:194.1176.Microanalysis calc.for C1116NO:C:68.37,H:7.82,N:7.25.Found:C:68.39,H:7.77,N:7.17.
2−(4−メチルピペラジン−1−イル)安息香酸(4)
Figure 2013519714
無水THF(5mL)中溶液で、2−フルオロ安息香酸1(420mg、3mmol)又は2−メトキシ安息香酸2(456mg、3mmol)を、それぞれ、−50℃及び0℃で、リチウム(4−メチルピペラジン−1−イル)アミド溶液(6.6mmol、12mL中で、一般的な手順によって調製した)へ滴下した。反応混合物を、蒸留水(30mL)によって、0℃で加水分解する前に、それぞれ、1については−50℃で14時間、2については0℃で14時間、攪拌した。HCl水溶液(2M)を添加することによって、水層のpHを1へ調整する。水層は、酢酸エチル(350mL)によって抽出する。NaOH水溶液(2M)を用いて水層のpH=6へ調整し、減圧下で濃縮する。残渣を、ジクロロメタン(300mL)中に溶解し、一晩攪拌する。ろ過の後、溶液をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。再結晶化の後、酸4を、白色固体として分離する(1からは、583mg、88%及び、2からは、464mg,70%)。Mp=211−215°C.H NMR(200MHz,CDCl)σ:8.30(dd,J=1.96Hz J=7.7Hz,1H,H),7.60(m,1H,H),7.41(m,2H,H,H),3.10(t,J=4.8Hz,4H,2*CH),2.70(m,4H,2*CH),2.40(s,3H,CH).13C NMR(50 MHz,CDCl)σ:166.9;150.29;133.9;132.3;127.6;125.1;122.4;54.9;53.4;45.8.IR(ATR,cm−1):3063,2975,1657,1231.HRMSm/z calculated for C1217([M+H]):221.1290.Found:221.1296.Microanalysis calc.For C1217:C:65.43,H:7.32,N:12.72.Found:C:65.14,H:7.48,N:12.71。
2−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)安息香酸(5)
Figure 2013519714
無水THF(それぞれ5mL及び3.4mL)中溶液で、2−フルオロ安息香酸1(420mg、3mmol)又は2−メトキシ安息香酸2(456mg、3mmol)を、リチウムN−ベンジル−N−メチルアミド溶液(2当量、濃度0.5Mで、一般的な手順によって調製した)へ、−50℃で滴下する。溶液を、酸1については−50℃で14時間攪拌し、一方、酸2については、溶液をゆっくりと0℃まで温める。反応混合物を次に、蒸留水(それぞれ、30mL及び20mL)を用いて、0℃で加水分解する。HCL溶液(2M)を添加することによって、水層のpHを1へ調整し、水層をジクロロメタン(3*50mL)を用いて抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。再結晶化(MeOH/HO 6/4)後、酸5を、白色固体として分離する(1からは、617mg,85%;2からは、316mg,65%).Mp=86−88°C.H NMR(200MHz,CDCl)σ:8.29(dd,J=1.7Hz,J=7.9Hz,1H,H),7.64−7.33(m,8H,Harom),4.11(s,2H,CH),2.72(s,3H,CH).13C NMR(50 MHz,CDCl)σ:167.1;150.9;134.1;133.8;132.1;129.8;128.7;128.6;127.6;125.5;122.8;62.6;42.6.IR(ATR,cm−1):3059,1690,1220.HRMSm/z calculated for C1515NO([M+H]):242.1181.Found:242.1175.Microanalysis calc.for C1515NO:C:74.67;H:6.27;N:5.81.Found:C:74.78;H:6.23;N:5.86.
2−(ジベンジルアミノ)安息香酸(6)
Figure 2013519714
無水THF(10mL)中溶液で2−フルオロ安息香酸1(420mg、3mmol)を、リチウムジベンジルアミド溶液(6.6mmol、THF12mL中、一般的な方法によって調製した)へ、−50℃で滴下する。溶液を、14時間、−50℃で攪拌する。反応混合物を、次に、蒸留水(30mL)を用いて、0℃で加水分解する。過剰なジベンジルアミンを沈殿させるために、HCl溶液(2M)を用いて、水層のpHを1へ調製する。溶液をろ過し、ジクロロメタン(350mL)を用いて抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。再結晶化(EtO)後、酸6を、白色固体として分離する(763mg,80%)。Mp=102−104°C.H NMR(200MHz,CDCl)σ:8.15(dd,J=1.6Hz,J=7.8Hz,1H,H6),7.62−7.54(m,1H,H),7.49−7.44(m,1H,H),7.37−7.16(m,11H)4.16(s,4H).13C NMR(50MHz,CDCl)σ:166.8;148.6;134.0;133.3;132.0;130.5;130.0;129.2;129.0;128.7;128.4;127.5;126.7;124.1;60.1.IR(ATR,cm−1):3024,1681,1292.HRMS(EI)m/z calculated for C2120NO([M+H]):318.1494.Found:318.1471.Microanalysis calc.For C2120NO:C:79.47;H:6.03;N:4.41.Found:C:79.55;H:6.07;N:4.45.
2−(N−メチル−N−フェニルアミノ)安息香酸(7)
Figure 2013519714
無水THF(3.5mL)中溶液で、2−フルオロ安息香酸(280mg、2mmol)を、リチウムN−メチル−N−フェニルアミド溶液(4.2mmol、8mLのTHF中で一般的な方法により調製した)へ、室温で滴下する。溶液を次に、3.5時間60℃で攪拌し、反応混合物を、室温で蒸留水(20mL)を用いて加水分解する。HCl溶液(2M)を添加することで、水層のpHを1へ調製し、水層をジクロロメタン(350mL)で抽出する。結合した有機層は、MgSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。再結晶化(EtO/石油エーテル 7/3)後、酸7を、緑色固体として分離する(409mg、60%)。Mp:103−107°C(Coombs,R.V.J.Org.Chem.1977,42(10),1812−1813 104−104.5°C).H NMR(200MHz,CDCl)σ:8.40(dd,J=0.43Hz,J=7.8Hz,1H,H),7.62−7.40(m,2H),7.39−7.20(m,2H),7.18−7.05(m,2H),7.00−6.90(m,2H),3.23(s,3H).IR(ATR):2815,1681,1297cm−1
2−(ジフェニル)アミノ)安息香酸(8)
Figure 2013519714
無水THF(3.5mL)中溶液で、2−フルオロ安息香酸(280mg、2mmol)を、リチウムジフェニルアミド溶液(4.4mmol、8mLのTHF中で一般的な方法により調製した)へ、室温で滴下する。溶液を、次に、72時間60℃で攪拌し、反応混合物を、蒸留水(30mL)を用いて、室温で加水分解する。HCl溶液(2M)を添加することで、水層のpHを5へ調整し、水層を酢酸エチル(350mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。酸8を、緑色固体として分離する(416mg,70%変換)。H NMR(200MHz,CDCl)σ:7.95(dd,J=1.7Hz,J=7.8Hz,1H,H),7.50(td,J=1.8Hz,J=7.7Hz,1H,H),7.30−7.10(m,6H,H arom)7.00−6.85(m,6H,H arom).
2−(ジイソプロピルアミノ)安息香酸(9)
Figure 2013519714
無水THF(5mL)中溶液で2−フルオロ安息香酸1(420mg、3mmol)を、リチウムジイソプロピル溶液(6.6mmol、12mLのTHF中で一般的な方法により調製した)へ、滴下する。反応混合物を、蒸留水(30mL)による0℃での加水分解の前に、1については−50℃で、2については0℃で14時間攪拌する。HCl溶液(2M)を添加することで、水層のpHを8/9へ調整し、溶液をジクロロメタン(350mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。再結晶化(EtO/シクロヘキサン 55/45)後、酸(9)を、白色固体として分離する(186mg、28%)。Mp=90.5−91.5°C.H NMR(200MHz,CDCl)σ:8.37(dd,J=1.9 Hz,J=7.6Hz,1H,H6),7.60−7.40(m,2H,H及びH),7.29(dd,J=1.4Hz,J=7.6Hz,1H,H),3.75(m,2H),1.20(d,J=6.6Hz,6H),1.10(d,J=6.6Hz,6H).13C NMR(50MHz,CDCl)σ:168.5;142.8;132.2;131.3;129.8;127.9;125.2;51.1;20.2;18.3.IR(ATR,cm−1):3542,2984,2940,1667.HRMS(EI)m/z calculated for C1319NO([M+H]):221.1416.Found:221.1425.
2−(t−ブチルアミノ)安息香酸(10)
Figure 2013519714
リチウムt−ブチルアミド溶液(6mmol、6mLTHF中一般的な方法で調製した)を、無水THF(3.4mL)中溶液で2−フルオロ安息香酸溶液1(280mg、2mmol)へ、0℃で滴下する。反応混合物を、蒸留水(30mL)で加水分解する前に、72時間0℃で攪拌する。HCl溶液(2M)を添加することによって、水層のpHを5へ調整し、溶液をジエチルエーテル(350mL)にいって抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液=シクロヘキサン/酢酸エチル 80/20)により精製した後、酸10を、茶色固体として分離する(140mg,36%)。Mp=152−153°C(Coombs,R.V.J.Org.Chem.1977,42(10),1812−1813 151−153°C).H NMR(400MHz,CDCl)σ:8.08(dd,J=1.6Hz J=8Hz,1H,H),7.37(ddd,J=1.8Hz J=7.2 Hz J=8.7Hz,1H,H),7.19(d,J=8.3Hz 1H,H),6.87(t,J=7.5Hz,1H,H5),1.40(s,9H,(CH).13C NMR(50MHz,CDCl)σ:172.5,145,133.3,132.6,119.4,118.3,117.5,54.1,28.6 IR(ATR,cm−1):2979,2359,1676,1586,1365,1199 HRMS.m/z calculated for C1115NO([M+H]):194.1187.Found:194.1179.
2−(ジエチルアミノ)−3−メトキシ安息香酸(28)
Figure 2013519714
無水THF(4mL)中溶液で2,3−ジメトキシ安息香酸(364mg、2mmol)を、リチウムジエチルアミド溶液(10mmol、8mLのTHF中一般的な方法によって調製した)へ、0℃で滴下する。溶液を、3時間0℃で攪拌し、次に、蒸留水(5mL)を用いて0℃で加水分解する。水層は、酢酸エチル(220mL)で抽出し、結合した有機層を、NaOH水溶液(10%)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、白色固体として、酸28を得る(237mg、53%)。HCl溶液(2M)を添加することによって水層のpHを7へ調整し、水層をジクロロメタン(350mL)で抽出する。結合した有機層をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。得られた未精製生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液=ジクロロメタン/メタノール 98/2〜96/4)により精製すると、88mgの酸28を得る。水層を注ぎに、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(320mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。得られた未精製生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液=ジクロロメタン/メタノール 98/2〜96/4)により精製すると、13mgの酸28を得る(全体収率 338mg、74%)。Mp:68−71°C.H NMR(400MHz,CDCl)σ:7.96(dd,J=1.4Hz,J=8.3 Hz,1H),7.39(dd,J=8.0 Hz,J=8.3Hz,1H),7.10(dd,J=1.4Hz,J=8.3Hz,1H),3.91(s,3H,OCH),3.41(m,2H,CH),3.27(m,2H,CH),1.06(t,J=7.4Hz,6H,2*CH).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:168.3;156.0;131.9;130.2;128.8;123.4;115.5;55.8;48.1;12.0.IR(ATR,cm−1):3080,2980,1655,1578,1476,1270,1077,HRMS(EI)m/z calculated for C1218NO([M+H]):224.1287.Found:224.1281.
2−(ジエチルアミノ)−3,4−ジメトキシ安息香酸(29)
Figure 2013519714
無水THF(8mL)中溶液で2,3,4−トリメトキシ安息香酸(840mg、4mmol)を、リチウムジエチルアミド溶液(20mmol、16mgのTHF中一般的な方法で調製した)へ、−30℃で滴下する。溶液を、1時間−30℃で攪拌し、3時間で0℃まで温め、次に、蒸留水(10mL)を用いて0℃で加水分解する。水層を、酢酸エチル(2*20mL)で抽出し、結合した有機層を、NaOH水溶液(10%)で洗浄し、次に、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、白色固体として酸29を得る(652mg、64%)。HCl溶液(2M)を添加することで水層のpHを7へ調整し、水層をジクロロメタン(3*30mL)で抽出する。結合した有機層をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。得られた未精製生成物をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。得られた未精製生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液=ジクロロメタン/メタノール 98/2〜96/4)により精製し、119mgの酸29を得る(全体収率 771mg、76%)。Mp57−62°C.H NMR(400MHz,CDCl)σ:8.08(d,J=8.9Hz,1H),6.99(d,J=8.9Hz,1H),3.95(s,6H,2*OCH),3.29(m,4H,2*CH),1.08(t,J=7.5Hz,6H,2*CH).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:168.2;156.2;146.0;137.5;126.9;121.5;111.5;60.4;56.0;48.9;12.1.IR(ATR,cm−1):3277,2976,2942,1650,1591,1469,1454,1270,1063,1023,893.HRMS(EI)m/z calculated for C1320NO([M+H]):254.1392.Found:254.1360.
2−(ジエチルアミノ)ナフタレン−1−カルボン酸(32)
Figure 2013519714
無水THF(20mL)中溶液で2−メトキシナフタレン−1−カルボン酸(603mg、3mmol)を、リチウムジエチルアミド溶液(6.6mmol、12mLのTHF中で一般的な方法により調製した)へ、−78℃で滴下する。溶液を、2時間−78℃で攪拌し、一晩かけて室温まで温め、次に、蒸留水(40mL)で加水分解する。HCl溶液(2M)を添加することで、水層のpHを7へ調整し、水層を、ジクロロメタン(3*50mL)で抽出する。結合した有機層を、MfSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。得られた未精製生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液=ジクロロメタン/メタノール 9/2)により精製し、73mgの酸29を得る(収率10%)。H NMR(400MHz,CDCl)σ:10.77(bs,1H,COH),8.98(d,J=7.1Hz,1H),8.06(d,J=8.3Hz,1H),7.88(d,J=8.2Hz,1H),7.36(d,J=8.3Hz,1H),7.73−7.57(m,2H,H−arom),3.47(q,J=7.1Hz,4H,2*CH),1.16(t,J=7.1Hz,6H,2*CH).13C NMR(100 MHz,CDCl)σ:151.9;145.9;135.3;129.4;127.7;127.4;126.7;126.4;123.6;118.7;105.7;55.3;14.1.IR(ATR,cm−1):2963,1373,821,788.
1−(ジエチルアミノ−ナフタレン−2−カルボン酸(35)
Figure 2013519714
無水THF(20mL)中溶液で1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸(606mg、3mmol)を、リチウムジエチルアミド溶液(6.6mmol、12mLのTHF中一般的な方法で調製した)へ、−78℃で滴下する。溶液を、2時間−78℃で攪拌し、一晩かけて室温まで温め、次に、蒸留水(40mL)で加水分解する。HCl溶液(2M)を添加することによって水層のpHを7へ調整し、水層を酢酸エチル(3*30mL)で抽出する。結合した有機層をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮する。再結晶化(ヘキサン/EtOAc 1/3)後、酸35を、淡黄色固体として分離する(483mg、66%)。Mp:95−97°C.H NMR(400MHz,CDCl)σ:10.49(bs,1H,COH),8.42(d,J=8.6Hz,1H),8.12(d,J=7.1Hz,1H),7.98(d,J=9.6Hz,1H),7.89(d,J=8.5Hz,1H),7.64−7.57(m,2H,H−arom),3.60(q,J=7.3Hz,4H,2*CH),1.07(t,J=7.3Hz,6H,2*CH).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:168.3;142.3;137.1;130.0;128.7;128.0;127.4;127.1;126.5;123.7;118.6;50.05;12.7.IR(ATR,cm−1):3000,1367,839, 788.HRMS(EI)m/z calculated for C1518NO([M+H]):244.1339.Found:244.1338.Microanalysis calculated for C1517NO:C:74.05;H:7.04;N:5.76.Found:C:73.72;H:7.03;N:5.45.
2−(N−メチル−N−フェニル)−6−(ジエチル)安息香酸
Figure 2013519714
無水THF(10mL)中溶液で、2−(N−メチル−N−フェニル)−6−フルオロ安息香酸(261mg、1.1mmol)を、リチウムジエチル溶液(5.5mmol、20mLのTHF中一般的な手順によって調製した)へ、−30℃で滴下する。溶液は、−30℃で1時間攪拌し、次に、一晩かけて室温まで温める。反応混合物は、室温で、蒸留水(20mL)を用いて加水分解すると、二層に分かれる。水層(AQ−1)を酢酸エチル(3*20mL)で抽出し、結合した有機層(ORGA1)をMgSO4で乾燥させる。ORGA1層は、2−(N−メチル−N−フェニル)−6−(ジエチル)安息香酸に対応している。それを精製するために、10mLの1NのNaOH水溶液及び反応混合物を、減圧下で濃縮する。pH=7へ酸化(HCl 10%による)及び、AcOEtでの抽出後、ピュアな2−(N−メチル−N−フェニル)−6−ジエチル)安息香酸を得る(200mg)。水層AQ−1を次に、HCl溶液(10%)を用いてpH=7まで酸化し、ジクロロメタン(3*20mL)で抽出する。結合した有機層(ORGA2)を、MgSOで乾燥させる。ORGA2層の再結晶化後(酢酸エチル/シクロヘキサン)、更に240mgの2−(N−メチル−N−フェニル)−6−(ジエチル)安息香酸を得る(全体収率 320mg、98%)。Mp=149−150°C.H NMR(CDCl;200MHz):7.54(t;J=8.8Hz,1H),7.34(dd;J=8.8Hz;J=1.8Hz;1H);7.22(d;J=8.8Hz;J=1.8 Hz;1H),7.14(dd;J=7.2Hz;J=7.8Hz;2H),6.70(t;J=7.2Hz;1H),6.60(d;J=7.8 Hz;2H),3.28(s,3H),3.14(q;J=7.2Hz;4H),1.11(t;J=7.2Hz;6H).13C NMR(CDCl;100MHz):165.1,151.2,148.9,133.1,130.6,128.8,119.5,117.5,113.9,51.0,40.3,11.7.IR(ATR,cm−1):2979,2937,1592,1474,1420,1380,1321,1276,1229,1185.
2.アルキル及びアリール−リチウム/マグネシウム誘導体を用いたSNArAB反応
1−n−ブチルナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
n−BuLi(ヘキサン中1.1M、6mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3mmol)へ滴下する。−78℃で2時間、次に室温で一晩攪拌した後、溶液を、蒸留水(40mL)を用いて加水分解し、HCl溶液(2M)で酸化し、酢酸エチル(3*30mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(n−ヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−n−ブチルナフタレン−2−カルボン酸を、淡黄色の固体として分離する(590mg、86%)。Mp=98−99°C(Huisgen,R.;Zirngibl.L Chem.Ber.1958,1438.97−97.7°C).H NMR(400MHz,CDCl)σ:10.5(s,1H),8.25−8.22(m,1H),7.99(d,J=8.6Hz,1H,),7.87−7.84(m,1H),),7.73(d,J=8.7Hz,1H),7.59−7.55(m,2H),3.49(t,J=7.5Hz,2H),1.81−1.72(m,2H),1.62−1.53(m,2H),1.05(t,J=7.2Hz,3H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:174.8,144.2;135.6;132.2;129;128.2;127.7;126.9;126.4;125.9;125.6;33.7;29.2;23.4;14.IR(KBr,cm−1):3000;1735;1235;1069;982;768 HRMS m/z calc.for C1516([M+H]):228.1150 replaced:228.1159,Microanalysis calc.For C1516 C:78.92,H:7.06.Found:C:78.74,H:6.99.
1−s−ブチルナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
s−BuLi(ヘキサン中1.3M、5.1mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸(570mg、3mmol)へ滴下する。−78℃で2時間、次に室温で一晩攪拌した後、溶液を蒸留水(40mL)を用いて加水分解し、HCl(2M)を用いて酸化し、酢酸エチル(3*30mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−s−ブチルナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(590mg、86%)。Mp=113−114°C(Mortier,J.;Vaultier,M.;Plunian,B.;Sinbandhit,S.Can.J.Chem.1999,77,98.117−118°C).H NMR(400MHz,CDCl)σ:10.7(s,1H),8.4(m,1H),7.9(m,1H),7.75(m,2H),7.55(m,2H),3.9(m,1H),2.1(m,2H),1.65(d,J=7.2Hz,3H),0.9(t,J=7Hz,3H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:176.5;144.5;135.6;131.7;129.6;129.2;126.9;125.9;125.7;125.3;38.5;29.8;20.5;13.3.IR(KBr,cm−1):2963;1682;1279;1170;886;767.HRMS m/z calc.for C1516([M+H]):228.1150 found 228.1153.
1−t−ブチルナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
t−BuLi(ペンタン中1.7M、3.9mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸(606mg、3mmol)溶液へ、−78℃で滴下する。−78℃で2時間、次に室温で一晩攪拌した後、溶液を蒸留水(40mL)を用いて加水分解し、HCl溶液(2M)で酸化し、酢酸エチル(3*30mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮する。再結晶化(シクロヘキサン/酢酸エチル 1/3)後、1−t−ブチル−2−ナフトエ酸を、白色固体(600mg、87%)として分離する。Mp=138−140°C.H NMR(400MHz,CDCl)σ:10.5(s,1H),8.52(d,J=7.45 Hz 1H),7.81(d,J=7.1Hz 1H),7.69(d,J=8.5 Hz,1H),7.52−7.45(m,2H),7.36(d,J=8.3Hz,1H),1.76(s,9H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:179.9;143.6;135.2;132.2;130.2;129.3;128.3;127.4;125.8;125.6;125.0;124.7;38.1;32.5.IR(KBr,cm−1):3000,1684,1415,1037,938,774.HRMS m/z calc. for C1516([M+H]):228.1150 found:228.1163.
1−フェニルナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
(a)求核試薬としてのPhLiの使用
PhLi(Et2O中1.0M、6.6mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸(606mg、3mmol)溶液へ、−30℃で滴下する。−30℃で2時間、次に室温で一晩攪拌した後、溶液を、蒸留水(40mL)で加水分解し、HCl溶液(2M)で酸化し、酢酸エチル(3*30mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(n−ヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−フェニルナフタレン−2−カルボン酸を、淡黄色固体(600mg、80%)として分離する。
(b)求核試薬としてのPhMgBrの使用
PhMgBr(THF中2.16M、3.05mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸(606mg、3mmol)溶液へ、−30℃で滴下する。−78℃で2時間、次に室温で一晩攪拌した後、溶液を、蒸留水(40mL)で加水分解し、HCl溶液(2M)で酸化し、酢酸エチル(3*30mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(n−ヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−フェニルナフタレン−2−カルボン酸を、淡黄色固体(600mg、80%)として分離する。Mp=145−147°C(Meyers,A.I.;Lutomski,K.A.Synthesis 1983,105 147−148.5°C).H NMR(400MHz,CDCl)σ:11.1(s,1H),7.91(d,J=8.5Hz,1H),7.85(d,J=8.7Hz,1H),7.56−7.48(m,2H),7.43−7.37(m,4H),7.29−7.22(m,3H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:173.8;142.8;138.7;135.2;132.8;129.6;128.1;128.0;127.95;127.8;127.5;127.2;126.7;126.6;125.9.IR(KBr,cm−1):3000;1692;1408;1284;873;757.HRMSm/z calc.for C1712([M+H]):248.0837 found:228.0869.Microanalysis calc.for C1712:C:82.24,H:4.87.Found:C:82.03,H:4.85.
2−s−ブチルナフタレン−1−カルボン酸
Figure 2013519714
s−BuLi(ヘキサン中0.9M、7.33mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の2−メトキシナフタレン−1−カルボン酸(606mg、3mmol)溶液へ、−78℃で滴下する。−78℃で2時間、次に室温で一晩攪拌した後、溶液を蒸留数(40mL)で加水分解し、HCl溶液(2M)で酸化し、酢酸エチル(3*30mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮し、白色固体(650mg、95%)として、2−s−ブチルナフタレン−1−カルボン酸を得る。Mp=168−170°C(Mortier,J;Vaultier,M;Plunian,B.;Sinbandhit,S.Can.J.Chem.1999,77,98.166−168°C)H NMR(200 MHz,CDCl)σ:10.60(s,1H),7.91(d,J=8.8Hz,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.74(d,J=8.5Hz,1H),7.52‐7.46(m,1H),7.43‐7.36(m,2H),3.08−2.98(m,1H),1.75−1.61(m,2H),1.27(d,J=6.8Hz,3H),0.77(t,J=7.3Hz,3H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:174.8;141.3;130.7;129.3;128.8;128.4;126.9;125.8;123.6;125.3;122,4,38.05;29.5;21.1;11.3.IR(KBr,cm−1):2850;1695;1400;1253;900;780;751.HRMS m/z calc.for C1712([M+H]):228.1150 found:228.1170.
2−(t−ブチル)ナフタレン−1−カルボン酸
Figure 2013519714
t−BuLi(ペンタン中1.7M、3.9mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の2−メトキシナフタレン−1−カルボン酸(606mg、3mmol)へ、−78℃で滴下する。−78℃で2時間、次に室温で一晩攪拌した後、溶液を、蒸留水(40mL)で加水分解し、HCl溶液(2M)で酸化し、酢酸エチル(3*30mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン/酢酸エチル 1/3)、2−t−ブチル−1−ナルトエ酸を白色固体(600mg、87%)として分離する。Mp=120−123°C.H NMR(400MHz,CDCl)σ:10.50(s,1H),7.91(d,J=8.4Hz,1H),7.85(d,J=8.8Hz,1H),7.80(d,J=8.2Hz,1H),7.65(d,J=8.9Hz,1H),7.57−7.54(m,1H),7.51−7.47(m,1H),1.59(s,9H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:178.7;143.9;131.4;129.9;129.4;129.1;128;127.8;126.9;125.5;124.5;36.8;31.7.IR(KBr,cm−1):2950;1685;1464;1103;933;770;741.HRMS m/z calc.for C1516([M+H]):228.1150.Found:228.1166.
1−ビニルナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
臭化ビニルマグネシウム(THF中0.75M、8.8mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(607mg、30mmol)へ滴下する。反応混合物を、2時間還流し、次に、室温で蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*30mL)を用いて抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(ジエチルエーテル/石油エーテル)、1−ビニルナフタレン−2−カルボン酸を、白色粉体として分離する(505mg、85%)。H NMR(400MHz,CDCl)σ:8.38(d,J=8.8 Hz,1H),8.03(d,J=8.7 Hz,1H),7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.83(d,J=8.7Hz,1H),7.61−7.52(m,2H),7.46(dd,J=11.5Hz,J=17.8Hz,1H),5.78(dd,J=1.8Hz,J=11.5Hz,1H),5.41(dd,J=1.8Hz,J=17.8Hz,1H).13C NMR(50MHz,CDCl)σ:173.8;141.1;135.7;134.3;131.6;128.1;128.0;127.7;127.3;126.5;125.9;125.1;120.8.HRMS m/z calculated for C1310([M]):198.0681 found 198.0680.
1−エチルナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
臭化エチルマグネシウム(ジエチルエーテル中1.1M、60mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸(606mg、3.0mmol)滴下する。反応混合物を、−78℃で2時間攪拌し、次に、蒸留水(20mL)で加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いて室温でpH=1まで酸化し、酢酸エチルで抽出する(3*40mL)。結合した有機層は、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(n−ヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−エチルナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(560mg、93%)。Mp=147−149°C(Jacqueline,G;Bull.Soc.Chim.Fr.1964,27.150°C).H NMR(400MHz,アセトン−d6)σ:11.71(s,1H),8.25(d,J=9.0Hz,1H),7.93−7.90(m,2H),7.78(d,J=8.7Hz,1H),7.62−7.55(m,2H),1.43(q,J=7.4Hz,2H),1.16(t,J=7.0Hz,3H).13C NMR(100MHz,アセトン−d6)σ:174.4;148.1;140.4;137.0;133.9;132.9;132.4;132.9;131.5;131.4;130.3;27.4;20.5.IR(KBr,cm−1):3000,1629,1450,1244,869,793.HRMS m/z calculated for C1312([M]):200.0837 found 200.0843.
1−(4−メトキシフェニル)ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
臭化4−メトキシフェニルマグネシウム(THF中0.85M、7.8mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(607mg、3.0mmol)へ滴下する。反応混合物を2時間還流し、次に、室温で蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:9/1〜0/1)の後、1−(4−メトキシフェニル)ナフタレート−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(691mg、83%)。H NMR(400 MHz,CDCl)σ:7.98(d,J=8.7 Hz,1H),7.88(m,2H),7.61(d,J=8.5Hz,1H),7.57−7.53(m,1H),7.43−7.39(m,1H),7.25−7.21(m,2H),7.02−6.99(m,2H),3.90(s,3H).13C NMR(50MHz,CDCl)σ:173.4;159.0;142.3;135.1;133.0;130.7;130.6;128.0;127.8;127.7;127.6;126.9;126.6;125.8;113.4;55.2.HRMS m/z calculated for C1814([M]):278.0943 found 278.0940.
1−(2−メトキシフェニル)ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
15mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸(410mg、2.03mmol)溶液へ、臭化エチルマグネシウム(THF中2.5M、0.73mL、1.83mmol)を滴下し、2時間後に、臭化2−メトキシフェニルマグネシウム(THF中0.27M、11.3mL、3.05mmol)を滴下する。反応混合物を2時間還流し、次に、室温で蒸留水(15mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン)、1−(2−メトキシフェニル)ナフタレン−2−カルボン酸を白色固体として分離する(504mg、89%)。Mp=182−184°C.H NMR(400MHz,アセトン−d6)σ:8.03−7.98(m,3H),7.60−7.56(m,1H),7.50−7.40(m,3H),7.13−7.11(m,2H),7.07−7.03(m,1H),3.63(s,3H).13C NMR(100MHz,アセトン−d6)σ:169.0;158.3;139.3;135.8;133.6;131.7;129.8(2x);129.0;128.8;128.3;128.2;128.1;127.3;126.8;121.0;111.9;55.8.IR(ATR,cm−1):2835,1687,1492,1284,910,787,756.HRMS m/z calculated for C1814([M]):278.0943 found 278.0956.
1−(2−メチルフェニル)−ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
臭化2−メチルフェニルマグネシウム(THF中0.66M、10.0mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ滴下する。反応混合物を2時間還流し、室温で蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン)、1−(2−メチルフェニル)ナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(640mg、81%)。Mp=136−138°C.H NMR(200MHz,CDCl)σ:10.91(sl,1H),8.04(d,J=8.6Hz,1H),7.87(d,J=8.9Hz,2H),7.53−7.49(m,1H),7.35−7.28(m,3H),7.27−7.21(m,2H),7.04(d,J=7.4Hz,1H),1.90(s,3H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:172.9;142.7;138.4;136.6;135.3;132.6;129.5;129.2;128.0;127.8;127.7;126.8;126.3;126.1;125.5;124.9;124.7; 19.9.IR(KBr,cm−1):2859,1693,1464,1253,942,770,755.HRMS m/z calculated for C1814([M]):262.0994 found 262.0997.
1−(2,5−ジメチルフェニル)−ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
臭化2,5−ジメチルフェニルマグネシウム(THF中0.50M、13.2mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ滴下する。反応混合物を2時間還流し、次に、室温で蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)で抽出する。結合した有機層は、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン)、1−(2,5−ジメチルフェニル)ナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(600mg、72%)。Mp=165−167°C.H NMR(400MHz,CDCl)σ:8.04(d,J=8.7Hz,1H),7.87(d,J=8.7 Hz,2H), 7.55−7.51(m,1H),7.37(m,2H),7.22−7.13(m,2H),6.89(s,1H),2.32(s,3H),1.88(s,3H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:172.8;142.8;138.1;135.4;134.8;133.5;132.6;129.9;129.4;128.4;128.1;127.9;127.8;127.5;126.7;126.3;126.1;21.0;19.3.IR(KBr,cm−1):2916,1673,1410,1279,913,771,758.HRMS m/z calculated for C1917([M+H]):277.1229 found 277.1234.
1−ナフチル−ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
臭化ナフチルマグネシウム(THF中0.66M、10.0mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ滴下する。反応混合物を2時間還流し、次に、室温で蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酸化エチル(3*40mL)を用いて、抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン)、次に、シリカゲルクロマトフィ(シクロヘキサン/酢酸エチル 3/2)を行い、1−ナフチル−ナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(630mg、70%)。Mp=180−182°C(Shindo,M.;Yamamoto,Y.;Yamada,K.;Tomioka,K.;Chem.Pharm.Bull.2009,57,752.177−184°C).H NMR(400MHz,CDCl)σ:8.05(d,J=8.7Hz,1H),7.95−7.89(m,4H),7.54−7.49(m,2H),7.45−7.41(m,1H),7.30−7.20(m,4H),7.12(d,J=8.4Hz,1H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:172.3;141.3;136.5;135.2;133.3;133.2;132.9;128.3;128.2;128.1;128.0;127.9;127.8;127.3;127.0;126.7;126.2;126.1;125.9;125.7;125.3.IR(ATR,cm−1): 2922,1691,1461,1251,913,795.768.HRMS m/z calculated for C2114([M+H]):299.1072 found 299.1077.
(2−メトキシ−1−ナフチル)−ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714

臭化2−メトキシ−1−ナフチルマグネシウム(THF中0.25M、10.5mL、4.4mmol)を、15mLの無水THF中の1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(404mg、2.0mmol)へ滴下する。反応混合物を2時間還流し、次に、室温で蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)を用いて抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル 9/1〜0/1)の後、次に、再結晶化し(石油エーテル/酢酸エチル)、(2−メトキシ−1−ナフチル)−ナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(265mg、00%)。H NMR(400 MHz,CDCl)σ:8.15(d,J=8.7Hz,1H),7.99(d,J=8.8Hz,2H),7.93(d,J=8.2Hz,1H),7.86(d,J=8.2Hz,1H),7.53(ddd,J=1.6Hz,J=6.4Hz,J=8.1Hz,1H),7.39(d,J=9.1Hz,1H),7.32−7.19(m,3H),7.17(ddd,J=1.3Hz,J=6.8Hz,J=8.3Hz,1H),6.90(d,J=8.5Hz,1H),3.70(s,3H).13C NMR(100MHz,DMSO−d6)σ:168.1;153.8;135.6;134.4;133.3;132.2;130.0;129.2;128.4;128.0;127.9;127.6;127.4;126.7;126.6;126.2;126.0;124.2;123.1;121.1;113.9,56.1.HRMS m/z calculated for C2216([M+NH):346,1443 found 346,1425.
1−n−ブチル−ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
a)n−BuLiの使用
n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.1M、6.0mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸溶液(570mg、3.0mmol)又は1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ滴下する。2時間−78℃で攪拌した後、反応混合物を、蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。再結晶化後(n−ヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−n−ブチルナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸から600mg、87%;1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸から590mg、86%)。
b)n−BuMgBrの使用
臭化n−ブチルマグネシウム(THF中1.0M、6.0mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸溶液(570mg、3.0mmol)へ滴下する。−78℃で2時間攪拌した後、反応混合物を蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、室温でHCl水溶液(2M)を用いて、pH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)を用いて抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(n−ヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−n−ブチルナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(560mg、81%)。Mp=98−99°C(Huisgen,R.;Zirngibl.L Chem.Ber.1958,1438.97−97.7°C).H NMR(400 MHz,CDCl)σ:10.5(s,1H),8.25−8.22(m,1H),7.99(d,J=8.6Hz,1H,),7.87−7.84(m,1H),),7.73(d,J=8.7Hz,1H),7.59−7.55(m,2H),3.49(t,J=7.5Hz,2H),1.81−1.72(m,2H),1.62−1.53(m,2H),1.05(t,J=7.2Hz,3H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:174.8,144.2;135.6;132.2;129;128.2;127.7;126.9;126.4;125.9;125.6;33.7;29.2;23.4;14.IR(KBr,cm−1):3000;1735;1235;1069;982;768 HRMSm/z calculated for C1516([M+H]):228,1150found:228,1159,Microanalysis calc.for C116 C:78,92,H:7,06.found:C:78,74,H:6,99.
1−s−ブチル−ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
s−ブチルリチウム(ヘキサン中1.3M、5.1mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸溶液(570mg、3.0mmol)又は、1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ、−78℃で滴下する。2時間−78℃で攪拌した後、反応混合物を蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)を用いて抽出する。結合した有機層は、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−s−ブチルナフタレン−2−カルボン酸を白色固体として得る(1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸から590mg、86%;1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸から630mg、92%)。Mp=113−114°C(Mortier,J.;Vaultier,M.;Plunian,B.;Sinbandhit,S.Can.J.Chem.1999,77,98.117−118°C).H NMR(400 MHz,CDCl)σ:10.7(s,1H),8.4(m,1H),7.9(m,1H),7.75(m,2H),7.55(m,2H),3.9(m,1H),2.1(m,2H),1.65(d,J=7.2Hz,3H),0.9(t,J=7Hz,3H).13C NMR(100 MHz,CDCl)σ:176.5;144.5;135.6;131.7;129.6;129.2;126.9;125.9;125.7;125.3;38.5;29.8;20.5;13.3.IR(KBr,cm−1):2963;1682;1279;1170;886;767.HRMS m/z calc.for C1516([M+H]+):228,1150 found 228,1153.
1−t−ブチル−ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
t−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M、3.9mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸溶液(570mg、3.0mmol)又は、1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ滴下する。2時間−78℃で攪拌した後、反応混合物を蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いて室温でpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)を用いて抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−t−ブチルナフタレン−2−カルボン酸を、白色固体として分離する(1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸から630mg、92%;1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸から600mg、87%)。Mp=138−140°C.H NMR(400 MHz,CDCl)σ:10.5(s,1H),8.52(d,J=7.45Hz 1H),7,81(d,J=7.1Hz 1H),7.69(d,J=8.5Hz,1H),7.52−7.45(m,2H),7.36(d,J=8.3Hz,1H),1.76(s,9H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:179.9;143.6;135.2;132.2;130.2;129.3;128.3;127.4;125.8;125.6;125.0;124.7;38.1;32.5.IR(KBr,cm−1):3000,1684,1415,1037,938,774.HRMS m/z calc.for C1516([M+H]):228,1150found:228,1163.
1−フェニル−ナフタレン−2−カルボン酸
Figure 2013519714
a)PhLiの使用
臭化フェニルマグネシウム(THF中2.16M、3.05mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸溶液(570mg、3.0mmol)又は1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ、−78℃で滴下する。2時間−78℃で、次に、一晩室温で攪拌した後、反応混合物を蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、室温でHCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)を用いて抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(n−ヘキサン/酢酸エチル 1/3)、1−フェニルナフタレン−2−カルボン酸を、淡黄色固体として分離する(1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸から600mg、80%;1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸から600mg、80%)。
b)PhMgBrの使用
臭化フェニルマグネシウム(THF中2.16M、3.05mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸溶液(570mg、3.0mmol)又は、1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ、−78℃で滴下する。−78℃で2時間、次に室温で一晩攪拌した後、反応混合物を蒸留水(20mL)で加水分解し、HCl水溶液(2M)でpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)で抽出する。結合した有機層を、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮する。再結晶化(n−ヘキサン/酢酸エチル 1/3)後、1−フェニル−ナフタレン−2−カルボン酸を、淡黄色固体(600mg、1−フルオロナフタレン−2−カルボン酸からは80%;600mg、1−メトキシナフタレン−2−カルボン酸からは80%)を分離する。
Mp=145−147°C(Meyers,A.I.;Lutomski,K.A.Synthesis 1983,105 147−148.5°C).H NMR(400MHz,CDCl)σ:11.1(s,1H),7.91(d,J=8.5Hz,1H),7.85(d,J=8.7Hz,1H),7.56−7.48(m,2H),7.43−7.37(m,4H),7.29−7.22(m,3H).13C NMR(100MHz,CDCl)σ:173.8;142.8;138.7;135.2;132.8;129.6;128.1;128.0;127.95;127.8;127.5;127.2;126.7;126.6;125.9.IR(KBr,cm−1):3000;1692;1408;1284;873;757.HRMS m/z calc.for C1712([M+H]):248,0837 found:228,0869.Microanalysis calc.for C1712:C:82,24,H:4,87.found:C:82,03,H:4,85.
2−フェニル−ナフタレン−1−カルボン酸
Figure 2013519714
臭化フェニルマグネシウム(THF中0.20M、33.0mL、6.6mmol)を、20mLの無水THF中の2−メトキシナフタレン−1−カルボン酸溶液(606mg、3.0mmol)へ滴下する。反応混合物を2時間還流し、次に、室温で蒸留水(20mL)を用いて加水分解し、HCl水溶液(2M)を用いてpH=1まで酸化し、酢酸エチル(3*40mL)を用いて抽出する。結合した有機層を、MgSOで乾燥させ、ろ過し、その後、減圧下で濃縮する。再結晶化後(シクロヘキサン/酢酸エチル 1/3)、2−フェニル−ナフタレン−1−カルボン酸を、白色固体として分離する。Mp=118−120°C(Alaka,R.;Indian J.Chem.1967,5,610.114°C).H NMR(400MHz,DMSO−d6)σ:8.29(d,J=7.8Hz,1H),7.88−7.83(m,2H),7.73(d,J=6.6Hz,2H),7.47−7.44(m,2H),7.33−7.25(m,4H).IR(ATR,cm−1):3049,1693,1463,1333,861,759.HRMS m/z calculated for C1713([M+H]):249.0916 found 249.0940.

Claims (14)

  1. 求核芳香族置換による、芳香族カルボン酸誘導体の調製プロセスであって、
    前記プロセスにおいて、以下の;
    カルボキシル官能基を有する芳香族カルボン酸誘導体及び単独の芳香族カルボン酸誘導体又はその塩の内の1個と反応させ、前記カルボン酸誘導体は、前記カルボキシル官能基のオルト位置に、離脱基を有し、好ましくはフッ素又は塩素原子であるか、キラル若しくは非キラルアルコキシ基であり、この最後の場合において、メトキシ基が好ましく、
    前記カルボン酸誘導体は、
    以下の

    前記離脱基がある場合、前記離脱基ではない別の電子吸引基によって

    前記離脱基がフッ素又は塩素原子である場合、パラ位置で置換されており、特にパラ位置のベンジルオキシ基によって置換されているフェニル基によって
    は置換されておらず:
    MNu反応剤(式中、Mは金属であり、Nuはキラル性又は非キラル性求核試薬である)を用い、
    前記求核性芳香族置換反応は、触媒も、出発化合物の前記酸性官能基の保護/脱保護ステップなしで実施される、
    求核芳香族置換基による、芳香族カルボン酸誘導体の調製プロセス。
  2. 前記反応の出発化合物である前記芳香族カルボン酸誘導体が、一般式(II)の安息香酸誘導体であって、
    Figure 2013519714

    式中、
    R1はCOHであり、R2はフッ素又は塩素原子又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくはOCHであるか、又は、
    R1はフッ素又は塩素原子又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくは、OCHであり、且つ、R2はCOHであり、
    R3は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール又は1個若しくは2個のアルキル基によって置換されたか若しくは置換されていないアミンであるか、又は、R3はR4と共に、芳香環を形成するか若しくは形成せず、又は特に官能基によって任意に置換された複素環であるか、又は、塩基及び金属の存在下で、MNuを形成する反応が可能な置換基であり、
    R4は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基好ましくはOCH、アリール、又は1個若しくは2個のアルキル基で置換されたアミンであるか、又は、R4はR3と共に芳香環若しくは複素環を形成するか形成せず、任意に特に官能基によって置換されていてもよく、又は、塩基及び金属の存在下でMNuを形成する反応が可能な置換基であり、
    R5は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール又は、1個若しくは2個のアルキル基によって置換されたアミンであるか、又は、R5はR4と共に芳香環若しくは複素環を形成するか形成せず、任意に特に官能基によって置換されていてもよく、又は、塩基及び金属存在下で、MNuを形成する反応が可能な置換基であり、
    R6は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール、又は1個若しくは2個のアルキル基によって置換されたアミンであるか、又は、R6はR5と共に芳香環若しくは複素環を形成するか形成せず、任意に特に官能基によって置換されていてもよく、又は、塩基及び金属存在下で、MNを形成する反応が可能な置換基であり、
    以下の
    式中Nuは求核試薬であり、Mは金属、好ましくはLi、Mg、Zn、Cu若しくは有機金属誘導体MgX(式中Xは、水素原子又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくはOCH3)である、一般式NuMの化合物(III)、
    を用いて反応し、
    一般式(I)の化合物(一般式(II)に対応し、式中、R1又はR2の内の1個は、Nuによって置換されたCOHではない)を得るために、
    前記求核性芳香族置換反応は、触媒無しで、前記化合物(II)の前記酸官能基の保護/脱保護のステップ無しで実施される、
    請求項1に記載のプロセス。
  3. 式中、R1がCOHであり、R2がハロゲン原子であり、好ましくはフッ素又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくはメトキシであり、且つR3〜R6は請求項2において画定した通りであり、好ましくはそれぞれが水素原子である、請求項1又は2のいずれか1項に記載のプロセス。
  4. 式中、R1がCOHであり、R2がハロゲン原子であり、好ましくはフッ素又はアルコキシ基であり、キラルであるか又はキラルではなく、好ましくはメトキシであり、R3及びR4、又は、R4及びR5、又は、R5及びR6が共に環を形成し、前記環は任意に置換されていてもよく、前記出発芳香族カルボン酸誘導体は、以下の一般式(IIa、IIb、又はIIc)
    Figure 2013519714
    のナフタレン誘導体であり、式中、R7、R8、R9、及びR10は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール又は、1個若しくは2個のアルコキシ基で置換されるか置換されていないアミンであり、置換基R3、R4、R5及びR6は、上記で画定したような前記環の員ではない、請求項1又は2のいずれか1項に記載のプロセス。
  5. 前記化合物NuMが、前記求核試薬及びn−BuLiの反応によって得られる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロセス。
  6. 不斉炭素が、前記芳香族酸誘導体、前記反応の出発化合物、及び/又は前記求核試薬の離脱基上に存在し、得られた一般式(I)の前記化合物が不均斉である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプロセス。
  7. 前記NuMが、MはLi、Mg、Cu、Zn又はMgXであり、式中Xはハロゲン又はアルコキシであり、且つ、Nuは以下に記した通りであるNuMである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセス。
    Figure 2013519714
    Figure 2013519714
  8. 前記NuMが、MはLi、Mg、Cu、Zn又はMgXであり、式中Xはハロゲン又はアルコキシであり、且つ、Nuは、N(C1〜6アルキル)2、NH(C1〜6アルキル)、NEt、N(CHCHNMe、NMeBn、NBn、NMePh、NHt−Bu又はNPhであるNuMである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセス。
  9. 前記NuMが、MはLI、Mg、Cu、Zn又はMgXであり、式中Xはハロゲン又はアルコキシであり、且つ、Nuは以下に記載した通りであるNuMである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセス。
    Figure 2013519714
  10. 前記NuMは、MがLiであり、Mg及びNuが以下に記載した通りであるNuMである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセス。
    Figure 2013519714
    Figure 2013519714
    Figure 2013519714
  11. 化学式(I)の前記生成物が、アポゴシポール、ゴシポール又はこれらの化合物の誘導体であり、以下のNuMを用いて、以下の化学式(IId)の前記化合物の前記反応によって得られる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセス。
    Figure 2013519714
  12. 式(I)の前記生成物は、ベンゾ〔c〕フェナントリジン、ベンゾ〔c〕〔1,7〕フェネントロリン、ベンゾ〔c〕〔1,8〕フェナントロリン、ベンゾ〔c〕〔1,9〕フェナントロリン、ベンゾ〔c〕〔1,10〕フェナントロリン、ピリダジノ〔4,5−c〕フェナントリジンである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプロセス。
  13. 少なくとも1当量のNuMが、1当量の出発芳香族カルボン酸誘導体に使用される、請求項1〜12のいずれか1項に記載のプロセス。
  14. 少なくとも1当量の金属塩基、好ましくは、ブチルリチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム又は水素化リチウムを、1当量の出発芳香族カルボン酸誘導体について、前記芳香族カルボン酸誘導体の前記酸官能基に対応する前記金属塩を形成するために使用し、少なくとも1当量のNuMを、前記出発分子の各離脱基について置換されるように添加する、請求項1〜13のいずれか1項に記載のプロセス。
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