JP2013514202A - 作業装置及びそのような装置を組み込んだ折畳み及び糊付け機 - Google Patents

Abstract

本発明は、折畳み及び糊付け機内で実質的に平らに外面を下にして循環するブランクに対して作業を行うための作業装置１に関する。
本発明は、作業装置１が、各ブランクをその外面を最上部に位置決めするために裏返すことができる第１の裏返し手段１０と、各ブランクをその外面を最上部にして移動させることができる移送手段２０と、一方では各ブランクの外面に印刷すること、及び、他方では各ブランクの外面を検査することにある機能のうちの少なくとも１つを達成することができる動作手段３０と、各ブランクをその外面を下にして再配置するために再度裏返すことができる第２の裏返し手段４０とを備えることが注目に値する。
【選択図】 図３

Description

本発明は、折り畳まれ、糊付けされることが意図されるブランクに印刷し、及び／又はこれを検査して、カートンを形成するために用いることができる作業装置に関する。
本発明はまた、そのような作業装置を組み込んだ折畳み及び糊付け機に関する。
本発明は、特に、包装分野に有利に適用可能である。

産業界で、カートンは、従来、一般にフォルダ−グルアと呼ばれる機械を用いて、ブランクを折り畳み、糊付けすることにより、インラインで製造される。高速で作動することができるようにするために、これらの機械は、通常、ブランクを連続して供給するように構成される。
実際には、ブランクは、一般にスタックに包装されており、スタックの底から１つずつ挿入される。物理的には、コンベヤベルトが、スタックの基部に配置されたブランクを駆動させ、ゲージのシステムが、この基部のブランクのすぐ上に配置されたブランクを遮る。ゲージの端部が、一般に印刷面と呼ばれるブランクの外面に跡を付けることを防止するために、これらのブランクは、その外面が下に位置するようにスタックされ、従ってその状態で供給される。

しかしながら、この型式のグルアには、インラインでの折畳み及び糊付けプロセス中に、ブランクの外面に対するいかなる操作も困難になるという欠点がある。これらの操作の中でも注目に値するのは、印刷操作及び／又は品質管理操作である。
実際には、上方からの印刷は、外面が上からアクセス可能なとき、すなわち、一旦カートンが折り畳まれ、糊付けされてからしか、勘案することができない。しかしながら、その時点では、ブランクの半分しか上に面していないので、使用可能な表面は著しく減っている。従って、この解決策は、ブランクの外面全体への作業にはふさわしくない。
下方からの印刷も、ブランクのすぐ下に印刷及び／又は検査手段を実装することが課されることを考えれば、実行可能な解決策を構成するものではない。その場合、重力のせいで、汚れが必然的に、用いられる各印刷ヘッド及び各制御センサを目詰まりさせる傾向があり、最終的にはこれらが機能しなくなるようにさせるリスクがある。

従って、本発明の主題により解決されるべき技術的課題は、ブランクからカートンを製造する役割を担う折畳み及び糊付け機内で、実質的に平らに外面を下にして循環するブランクに対して作業を行うための作業装置であって、従来のカートン製造プロセス中に各ブランクをその外面の任意の点において印刷及び／又は検査する能力を提供する一方で、完全な信頼性レベルを提供することにより、技術的現状の問題点を防ぐ作業装置を、どのように提案するかということである。

挙げられた技術的問題に対する解決策は、本発明によれば、各ブランクをその外面を最上部に位置決めするために裏返すことができる第１の裏返し手段と、第１の裏返し手段の下流側に配置され、各ブランクをその外面を最上部にして移動させることができる移送手段と、移送手段によるブランクの移動中に、一方では各ブランクの外面に印刷すること、及び、他方では各ブランクの外面を検査することにある機能のうちの少なくとも１つを達成することができる動作手段と、移送手段の下流側に配置され、各ブランクをその外面を下にして再配置するために裏返すことができる第２の裏返し手段とを備えた、作業装置を有することにある。

この本文全体にわたって、検査の概念は、この用語の広範な意味で理解すべきであり、すなわち、これは、印刷品質、及び／又は、ブランクの縁部に対する印刷の位置決め、及び／又は、ブランクの形状及び寸法、及び／又は、穴及びその他の外見上の欠陥の存在の可能性、等に関するものであり得ることが理解される。
同じことが印刷の概念にも当てはまり、これは、物理的に実施される複写技術、及び／又は、実際に関与する外面の表面を考慮に入れたものではない。また、実際には、用いられるブランクは従来、その外面に事前印刷されていることを考えると、これは、全面印刷よりもむしろ大部分は追加印刷に関係するものとなろう。

従って、本発明の原理は、各ブランクを最初は、上方からその外面にアクセスできるようにするために裏返し、次に、各ブランクが従来のカートン製造プロセスに従うこと可能にするようにこれを再度裏返すことにあり、従来のカートン製造プロセスは、念のために言うと、前述の外面の下向きの位置決めを課すものである。
いずれにしても、このように定義される本発明は、外面を下にして循環するブランクからカートンを製造するように設計された正にその折畳み及び糊付け機内で、ブランクの外面を印刷及び／又は検査することができるという利点を提供する。
本発明の別の主要な利点は、印刷及び／又は検査を、各ブランクの外面上の任意の点において行うことができるという事実に存する。動作手段の介入は、実際、外面が全体にアクセス可能である時点、すなわち、カートンが未だ構築されていないが、まだブランク状態にあるときに行われる。
最後に、本発明は、ブランクの上方に設置された動作手段を使用することを可能にし、その結果として上方からの作業を可能にする。このことは、用いられる各印刷ヘッド及び各検査センサの目詰まりの問題を限定するという利点を提供する。結局、誤動作又は故障のリスクは、作業装置の総合的な信頼性のために、著しく緩和される。

本発明はまた、以下の説明から明らかになる特徴に関するものであり、それらは、個別に、又はそのすべての可能な技術的組み合わせに従って、考察すべきである。
この説明は、非限定的な例として与えられるものであり、本発明が何により構成されるか、及び本発明をどのように実施することができるかについて、より良い理解を与えるためのものであることが意図される。この説明はまた、添付図面を参照して与えられる。

本発明の第１の実施形態に従う作業装置を組み込んだ折畳み及び糊付け機を示す。 図１に示される折畳み及び糊付け機の側面図を示す。 図１及び図２の折畳み及び糊付け機に装備される作業装置の詳細を示す。 第１の実施形態に従うが、図１から図３のものとは異なる構成の折畳み及び糊付け機に組み込まれた、作業装置内のブランクの循環を示す。 本発明の第２の実施形態に従う作業装置内のブランクの循環を示す。 本発明の第３の実施形態に従う作業装置内のブランクの循環を示す。

分かり易くするために、同じ要素は同じ符号で示される。同様に、本発明を理解するために必須の要素のみが描かれるが、縮尺は顧慮せず、概略的に描かれる。
図１及び図２は、ボール紙のブランク１１０からカートンを製造するように設計された折畳み及び糊付け機１００を示し、ブランク１１０は、実質的に平らに外面１１１を下にして、この機械１００内を循環する。従来、この折畳み及び糊付け機１００は、モジュラ構造を有する。これは実際、並置されるが互いに独立して単一の全体を形成する、幾つかのワークステーション２００、３００、４００、５００で構成される。
従って、ここには、機械１００にスタック１１２から一度に１つずつブランクを供給するためのフィーダ２００と、折り目のうちの幾つかを１８０°まで予備折曲げし（ｐｒｅ−ｂｒｅａｋ）、次いで各ブランク１１０を再び開く折曲げ機（ｂｒｅａｋｉｎｇ ｍａｃｈｉｎｅ）３００と、その名称が意味するように各ブランク１１０の糊付け及び折畳みを担う、折畳み及び糊付ステーション４００と、最後に、平らに折り畳まれたカートンを収集し、糊が乾くようにこれらを互いに押し付けた状態で保持することがその機能である、受け取りステーション５００とが存在する。これらの種々のワークステーション２００、３００、４００、５００は、技術的現状から周知であるので、それらの構造についても又はそれらのそれぞれの操作のついても、どちらもここでさらには説明しない。

しかしながら、図１及び図２は、折畳み及び糊付け機１００が、ブランク１１０の外面１１１上に介入する役割をより具体的に担う作業装置１を組み込むことも示す。単に一例として選択されたこの特定の実施形態において、作業装置１の役割は、各ブランク１１０の外面１１１に印刷すること、そして次に印刷品質を検査することの両方にある。
本発明の主題によれば、作業装置１には、第一に、各ブランク１１０を、その外面１１１を最上部に位置決めするように裏返すことができる第１の裏返し手段１０が設けられる。しかしながら、作業装置１には、第１の裏返し手段１０の下流側に配置された、各ブランク１１０をその外面１１１が上を向くようにして移動させることができる移送手段２０も設けられる。作業装置１は、次に動作手段３０を備え、これは、第１のステップで各ブランク１１０の外面１１１に印刷し、次いで第２のステップで前述の外面１１１の印刷品質を検査することができ、これら２つの連続する操作は、移送手段２０による前述のブランク１１０の移動中に行われる。最後に、作業装置１は、移送手段２０の下流側に配置された、各ブランク１１０をその外面１１１を下にして再度位置決めするために裏返すことができる第２の裏返し手段４０を有する。

図３で明らかに判るように、作業装置１は、本発明の第１の実施形態に従う。
第１の実施形態の特定の特徴によれば、第１の裏返し手段１０は、各ブランク１１０を、上向きの平らな半ループ（図１）を描く軌道に沿って移動させることができる。
従って、この第１の裏返しは、ブランク１１０の連続的な移動によって行われるので、第１の裏返し手段１０を移送手段に連結することができる。ブランク１１０が辿る軌道は、先験的にどのような形態であってもよく、すなわち、主として平らで曲線をなすが、最終的に半ループを形成することを考えれば、明らかに、必ずしも純粋な円形である必要はない。実際に重要なのは、裏返しの最後の時点で、ブランク１１０が、第１の裏返し手段１０と出会ったときの初期移動方向と平行であるがそれとは反対方向でその移動を継続する位置にあることである。いずれにしても、この第１の裏返しの後では、ブランク１１０は依然として実質的に水平であるが、このときには、その外面は上に向いている。

第１の実施形態の別の特定の特徴によれば、第２の裏返し手段４０もまた、各ブランク１１０を、上向きの平らな半ループ（図１）を描く軌道に沿って移動させることができる。
さらに、第１の裏返しに関して与えた説明は、ここでもほとんど同じように当てはまる。注目すべき唯一の差異は、ブランク１１０が、この第２の裏返しの最後の時点で、その初期移動方向と平行であるが同一の方向でその移動を継続する位置にあり、その外面は再び下に向けられていることである。

特に有利な方式において、裏返し中に各ブランク１１０が辿る軌道は、実質的に半円形であることが好ましい。この特徴は、第１の裏返し手段１０により発生する移動にも、第２の裏返し手段４０によりもたらされる移動にも等しく適用することができることに注目すべきである。
このことは、各々の裏返しのときに、ブランク１１０の移動運動は、このブランク１１０の初期移動方向に対して垂直な軸の周りをほぼ１８０°回転することに対応することを意味する。円形の半ループ形軌道は一定（ｒｅｇｕｌａｒ）なので、ブランク１１０の移動運動は一様であり得、これは、裏返しを均等に促進する。
図３で判るように、本発明のこの第１の実施形態において、第１の裏返し手段１０に関連付けられる移動軌道は、純粋な半円形であるが、他方、第２の裏返し手段４０に対応する軌道は、それよりもわずかに卵形になっている。後者の場合において、このことは、動作手段３０を移送手段２０の上方に設置するための十分な空間を残しておく必要によるものである。

別の有利な特徴によれば、裏返し中に各ブランク１１０が辿る軌道は、その裏返しの前のそのブランク１１０の移動平面に対して実質的に垂直な平面内に内接する。ここでもまた、この特徴は、第１の裏返し手段１０により発生する移動にも、第２の裏返し手段４０によりもたらされる移動にも等しく適用することができる
そのような性質の利点は、作業装置１内でのブランク１１０の種々の移動がすべて、折畳み及び糊付け機１００の垂直面内に延びる同一平面上の軌道上で行われることを保証することである。このことは、結局、折畳み及び糊付け機１００の設置面積を超えない横方向の設置面積を持つ作業装置１を有することができることを可能にする。
従って、本発明の第１の実施形態において、この思想は、各ブランク１１０をＳ字形の軌道に沿って移動させることに等しい。この解決策の利点は、機械１００の平面内に留まることであり、そのことにより、より簡素な実施形態が可能になる。

本実施形態の別の特定の特徴によれば、作業装置１には、第２の裏返し手段４０の下流側に配置された、ブランク１１０が第１の裏返し手段１０の前に循環していた初期移動平面の高さまでブランク１１０を持って行くことができる付加的な移送手段５０も設けられる。この特徴により、作業装置１を、純正モジュール、すなわち、大がかりな調整をなんら行うことなく標準的な折畳み及び糊付け機１００内に組み込むことができる組立体にすることが可能になる。

図３で明らかに判るように、移送手段２０は、各ブランク１１０を実質的に水平面内で移動させるように配列される。
特に有利な方式において、移送手段２０は、各ブランク１１０を下から固定することができる。この特徴は、ブランクの外面を全面的にアクセス可能なままにしておくことを可能にする。従って、動作手段３０による印刷及び／又は検査は、外面の任意の点において行うことができる。

図３で判る別の有利な特徴によれば、作業装置１は、第１の裏返し手段１０の下流側に配置された、動作手段３０の介入前に各ブランク１１０を再位置合わせすることができる第１の位置合わせ手段６０も備える。直後に行われる操作、すなわち印刷及び検査は、非常に高い精度を要求するので、これらの第１の位置合わせ手段６０の存在は、ここでは必須であると思われる。
ほとんど同様の方式で、この場合はそうではないが、作業装置１は、第１の裏返し手段４０の下流側に第２の位置合わせ手段を有することもできる。そして、その機能は、各ブランク１１０が作業装置１から出て行く前にこれを再位置合わせすることである。その後に行わなければならない動作、すなわち折畳みは、かなり低レベルの精度しか要求しないことを考えると、そのような第２の位置合わせ手段の存在は、前のものほど意味のあるものではない。

図１から図３の本発明の第１の実施形態には描かれていないがこれと完全に適合する本発明の特定の特徴によれば、作業装置１には、各ブランク１１０を第１の裏返し手段１０の上流側に位置する開始位置から付加的な移送手段５０の下流側に位置する到着位置まで直接移動させることができる分岐手段を設けることができる。
この特徴は、ブランク１１０が第１の裏返し手段１０に到着する前であってもブランク１１０の流れを分岐させ、作業装置１の出力部においてブランクを再導入することにより、作業装置１を迂回することを可能にする。このような機能は、印刷も検査を必要としない特定のジョブに対して本領を発揮する。いずれにしても、これは、全体として折畳み及び糊付け機１００に非常に幅広い融通性を与える。

図１から図３の例示的な実施形態において、第１の裏返し手段１０、第２の裏返し手段４０及び付加的な移送手段５０は、事実上、従来のものである。実際には、すべてが、モータ軸７２、８２、９２によって移動方向に駆動される適切に分散された複数のローラ７１、８１、９１によりガイドされる幾つかのベルト７０、８０、９０の複合動作を用いる。
従って、第一に、複数のローラ７１及びモータ軸７２と協働し、第１の裏返し手段１０に本質的に関連付けられる、第１のベルト７０がある。また、複数のローラ８１及びモータ軸８２と協働し、第２の裏返し手段４０に本質的に関連付けられる、第２のベルト８０の存在も判る。最後に、第３のベルト９０の存在にも注目され、このベルトは、複数のローラ９１及びモータ軸９２と協働し、第１の裏返し手段１０及び第２の裏返し手段４０の両方に関連付けられる。
動作手段３０については、これらは、第１の印刷ヘッド３１、第２の印刷ヘッド３２、乾燥部材３３及び光学検査センサ３４を含む。

図１から図３の例示的な実施形態において、作業装置１は、フィーダ２００と折曲げ（ｂｒｅａｋｉｎｇ）ステーション３００との間に組み込まれる。図４は、特定の有利な変形レイアウトを示し、これは、作業装置１が、このときには、折曲げステーション３００と折畳み及び糊付ステーション４００との間に挿入されたことが注目に値する。このようなレイアウトの主たる利点は、これが、折曲げステーション３００が作業装置１の下に組み込まれることをある程度は許すことであり、これにより、全体を長手方向に著しく小型化することが可能になる。第１の裏返し手段１０を、折り目の予備折曲げのすぐ後に位置決めすることにより、第１の湾曲部を用いて、各ブランク１１０を完全に真っ直ぐにすることができることも有利である。

図４は、単に分かり易くするという理由で作業装置内のブランク１１０の循環のみが描かれていることを考えると、極めて概略的な図であることに注意すべきである。符号のほとんどの矢印が、構造的要素を指すのではなく、ブランク１１０の循環の流れに対する構造的要素のそれぞれの配置を指しているのは、この理由のためである。

図５は、本発明の第２の実施形態を示す。これもまた、作業装置１内でのブランク１１０の循環のみを示す概略図である。
この第２実施形態の特定の特徴によれば、第１の裏返し手段１０は、各ブランク１１０を、実質的にらせん状の上向き半ループを描く軌道に沿って移動させることができる。換言すれば、ブランク１１０が辿る軌道は平らではなく、半ループ形態で左巻きにカーブした弧に対応する。
この第２の実施形態の別の特定の特徴によれば、第２の裏返し手段４０は、各ブランク１１０を、実質的にらせん状の下向き半ループを描く軌道に沿って移動させることができる。
裏返し中に各ブランクが辿る軌道は、らせん状の弓形の形態であることが好ましい。ここでもまた、この特徴は、第１の裏返し手段１０により発生する移動及び／又は第２の裏返し手段４０によりもたらされる移動に、重要ではないが（ｉｍｍａｔｅｒｉａｌｌｙ）適用することができる。
各々の裏返しのときに、ブランク１１０の移動は、折畳み及び糊付け機１００の軸に対して垂直に延びる１つの同じ軸による回転及び並進を同時に組み合わせた運動に従う。ブランク１１０の移動の軌道は、円形の半ループと似ているが、後者は、３次元空間内に内接する。このことは、裏返しとは独立して、軌道が、ブランク１１０が作業装置１内で前進するにつれて横方向に偏ることを意味する。

この第２の実施形態においては、ブランク１１０の裏返し軌道のらせん的性質を考えると、位置合わせ手段を、第１の裏返し手段１０の下流側及び第２の裏返し手段４０の下流側の両方に設けることが特に有利であることに留意すべきである。
図５は、この第２の実施形態が、各ブランク１１０がわずかに偏心した一種のループを完結するようにさせて、それにより循環の流れを横方向に偏らせることに等しいことを、明らかに示す。このような解決策は、結果的に、フィーダ２００を前進させ、従って、幅には少し不利になるとしても、機械１００の全体としての長さを短くすることを可能にする。別の利点は、第２の実施形態が、予備折曲げ領域、並びに印刷及び／又は品質制御領域へのアクセス可能性を改善することができるという事実に関連する。

図６は、本発明の第３の実施形態を示す。ここでもまた、作業装置１内でのブランク１１０の流れだけを描く概略図である。
この第３の実施形態の特定の具体的な特徴によれば、第１の裏返し手段１０は、作業装置１におけるブランク１１０の全般的な進行方向に対して平行な１つの同じ軸に対する並進及び回転を組み合わせた運動により、各ブランク１１０を移動させることができる。
このような移動運動において、回転は、直接的に裏返しのために用いられ、他方、並進は、作業装置１内で行われる作業プロセスの連続的性質を維持するために用いられる。さらに、回転は１８０°に近いので、あまり重要ではないが、時計回り、又は図６の例のように反時計回りで行うことができることに注目すべきである。
この第３の実施形態の別の具体的な特徴によれば、第２の裏返し手段４０もまた、作業装置１におけるブランク１１０の全般的な進行方向に対して平行な１つの同じ軸に対する並進及び回転を組み合わせた運動により、各ブランク１１０を移動させることができる。
従って、そして簡約すると、第３の実施形態の原理は、各ブランク１１０が機械１００の軸内で２回のターンを描くようにさせることにある。この解決策の主たる利点は、カートン製造プロセスのすべてがここでは同じ高さであることを考えると、完全なアクセス可能性を提供することである。

明らかに、本発明は、より一般的には、実質的に平らで外面１１１を下にして循環するブランク１１０からカートンを製造することが可能であり、前述のような少なくとも１つの作業装置１を含む、あらゆる折畳み及び糊付け機１００に関するものである。
定義上、この種の折畳み及び糊付け機１００は、ブランク１１０を折り畳み、糊付けするためのステーション４００を、常に組み込むことが知られている。また、本発明の特定の特徴によれば、作業装置１は、図１から図３の例示的な実施形態に従い、前述の折畳み及び糊付ステーション４００の上流側に配置されることが好ましい。
これら３つの図は、折畳み及び糊付け機１００が、折畳み及び糊付ステーション４００の上流側に配置される、ブランク１１０を折り曲げるためのステーション３００も有する場合には、作業装置１は、その折曲げステーション３００の上流側に配置することができることを明らかに示す。
この部分について、図４は、同じ開始の前提で、すなわち、折畳み及び糊付ステーション４００の上流側にブランク１１０を折り曲げるためのステーション３００が存在するとして、作業装置１をその折曲げステーション３００とその折畳み及び糊付ステーション４００との間に挿入することも可能であることを示す。これもまた、長手方向の小型化が得られるという利得があるので、好ましい実施形態である。

１０：第１の裏返し手段
２０：移送手段
３０：動作手段
３１、３２：印刷ヘッド
３３：乾燥部材
３４：光学検査センサ
４０：第２の裏返し手段
５０：付加的な移送手段
６０：位置合わせ手段
７０、８０、９０：ベルト
７１、８１、９１：ローラ
７２、８２、９２：モータ軸
１００：折畳み及び糊付け機
１１０：ブランク
１１１：外面
１１２：スタック
２００：フィーダ
３００：折曲げステーション（折曲げ装置）
４００：折畳み及び糊付けステーション
５００：受け取りステーション

Claims (20)

1. ブランク（１１０）からカートンを製造する役割を担う折畳み及び糊付け機（１００）内で、実質的に平らに外面（１１１）を下にして循環する前記ブランク（１１０）に対して作業を行うための作業装置（１）であって、各ブランク（１１０）をその外面（１１１）を最上部に位置決めするために裏返すことができる第１の裏返し手段（１０）と、前記第１の裏返し手段（１０）の下流側に配置され、前記各ブランク（１１０）をその外面（１１１）を最上部にして移動させることができる移送手段（２０）と、前記移送手段（２０）による前記ブランク（１１０）の前記移動中に、一方では前記各ブランク（１１０）の前記外面（１１１）に印刷すること、及び、他方では前記各ブランク（１１０）の前記外面（１１１）を検査することにある機能のうちの少なくとも１つを達成することができる動作手段（３０）と、前記移送手段（２０）の下流側に配置され、前記各ブランク（１１０）をその外面（１１１）を下にして再配置するために裏返すことができる第２の裏返し手段（４０）とを備えることを特徴とする作業装置（１）。
2. 前記第１の裏返し手段（１０）は、前記各ブランク（１１０）を、上向きの平らな半ループを描く軌道に沿って移動させることができることを特徴とする請求項１に記載の作業装置（１）。
3. 前記第２の裏返し手段（４０）は、前記各ブランク（１１０）を、上向きの平らな半ループを描く軌道に沿って移動させることができることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の作業装置（１）。
4. 裏返し中に前記各ブランク（１１０）が辿る前記軌道は、実質的に半円形であることを特徴とする請求項２または請求項３に記載の作業装置（１）。
5. 裏返し中に前記各ブランク（１１０）が辿る前記軌道は、前記裏返し前の前記ブランク（１１０）の移動平面に対して実質的に垂直な平面内に内接することを特徴とする請求項２〜請求項４のいずれか１項に記載の作業装置（１）。
6. 前記第２の裏返し手段（４０）の下流側に配置され、前記各ブランク（１１０）を前記第１の裏返し手段（１０）の前に循環していた初期移動平面の高さまで持って行くことができる付加的な移送手段（５０）を備えることを特徴とする請求項１〜請求項５のいずれか１項に記載の作業装置（１）。
7. 前記各ブランク（１１０）を、前記第１の裏返し手段（１０）の上流側に位置する開始位置から前記付加的な移送手段（５０）の下流側に位置する到着位置まで直接移動させることができる分岐手段を備えることを特徴とする請求項５に記載の作業装置（１）。
8. 前記第１の裏返し手段（１０）は、前記各ブランク（１１０）を、実質的にらせん状の上向き半ループを描く軌道に沿って移動させることができることを特徴とする請求項１に記載の作業装置（１）。
9. 前記第２の裏返し手段（４０）が、前記各ブランク（１１０）を、実質的にらせん状の下向き半ループを描く軌道に沿って移動させることができることを特徴とする請求項１又は請求項８に記載の作業装置（１）。
10. 裏返し中に前記各ブランク（１１０）が辿る前記軌道は、らせん状の弓形の形態であることを特徴とする請求項８または請求項９に記載の作業装置（１）。
11. 前記第１の裏返し手段（１０）は、前記各ブランク（１１０）を、前記作業装置（１）における前記ブランク（１１０）の全般的な進行方向に対して平行な１つの同じ軸に対する並進及び回転を組み合わせた運動によって移動させることができることを特徴とする請求項１に記載の作業装置（１）。
12. 前記第２の裏返し手段（４０）は、前記各ブランク（１１０）を、前記作業装置（１）における前記ブランク（１１０）の全般的な進行方向に対して平行な１つの同じ軸に対する並進及び回転を組み合わせた運動によって移動させることができることを特徴とする請求項１または請求項１１に記載の作業装置（１）。
13. 前記移送手段（２０）は、前記各ブランク（１１０）を実質的に水平面内で移動させることができることを特徴とする請求項１〜請求項１２のいずれか１項に記載の作業装置（１）。
14. 前記移送手段（２０）は、前記各ブランク（１１０）を下から固定することができることを特徴とする請求項１〜請求項１３のいずれか１項に記載の作業装置（１）。
15. 前記第１の裏返し手段（１０）の下流側に配置され、前記動作手段（３０）の介入前に前記各ブランク（１１０）を再位置合わせすることができる第１の位置合わせ手段（６０）を備えることを特徴とする請求項１〜請求項１４のいずれか１項に記載の作業装置（１）。
16. 前記第２の裏返し手段の下流側に配置され、前記各ブランク（１１０）が前記作業装置（１）から出て行く前にこれを再位置合わせすることができる第２の位置合わせ手段を備えることを特徴とする請求項１〜請求項１５のいずれか１項に記載の作業装置（１）。
17. 実質的に平らに外面（１１１）を下にして循環するブランク（１１０）からカートンを製造するための折畳み及び糊付け機（１００）であって、請求項１〜請求項１６のいずれか１項に記載の少なくとも１つの作業装置（１）を備えることを特徴とする折畳み及び糊付け機（１００）。
18. 前記ブランク（１１０）のための折畳み及び糊付ステーション（４００）を備え、前記作業装置（１）は、前記折畳み及び糊付ステーション（４００）の上流側に配置されることを特徴とする請求項１７に記載の折畳み及び糊付け機（１００）。
19. 前記折畳み及び糊付けステーション（４００）の上流側で前記ブランク（１１０）を折り曲げるためのステーション（３００）をさらに備え、前記作業装置（１）は、前記折曲げ装置（３００）の上流側に配置されることを特徴とする請求項１８に記載の折畳み及び糊付け機（１００）。
20. 前記折畳み及び糊付けステーション（４００）の上流側で前記ブランク（１１０）を折り曲げるためのステーション（３００）をさらに備え、前記作業装置（１）は、前記折曲げ装置（３００）と前記折畳み及び糊付ステーション（４００）との間に挿入されることを特徴とする請求項１８に記載の折畳み及び糊付け機（１００）。

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