JP2022065886A - 製函包装装置 - Google Patents

製函包装装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022065886A
JP2022065886A JP2020174657A JP2020174657A JP2022065886A JP 2022065886 A JP2022065886 A JP 2022065886A JP 2020174657 A JP2020174657 A JP 2020174657A JP 2020174657 A JP2020174657 A JP 2020174657A JP 2022065886 A JP2022065886 A JP 2022065886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carton
article
box
making
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020174657A
Other languages
English (en)
Inventor
昭宏 國領
Akihiro Kokuryo
浩朗 田中
Hiroaki Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto Seisakusho Co Ltd filed Critical Kyoto Seisakusho Co Ltd
Priority to JP2020174657A priority Critical patent/JP2022065886A/ja
Publication of JP2022065886A publication Critical patent/JP2022065886A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)

Abstract

【課題】一方向に搬送される物品と並走するブランクシートを、当該物品との対向側の側面を開口させた状態でカートンに製函し、製函されたカートンに前記物品を挿入して包装する製函包装装置であって、製函された直後のカートンの表(おもて)面及び裏(うら)面の向きが、物品の表面及び裏面の向きと相対的に異なる場合であっても、当該物品を所定の状態でカートンに挿入して包装することができる製函包装装置を提供する。【解決手段】カートンPに物品Wを挿入する前に、カートンPを反転させる反転機構30を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、製函包装装置の技術に関する。
従来より、一方向に搬送される物品と並走するようにして、所定形状に打ち抜かれたブランクシートを搬送しながら、当該ブランクシートを箱状に折り込んでカートンを製函し、製函されたカートンに物品を挿入して包装する製函包装装置が知られている(例えば、「特許文献1」を参照)。
このような製函包装装置においては、通常、印刷が施された外側面を下側に向けた状態でブランクシートを搬送しながら所定位置に接着剤を塗布した後、当該ブランクシートを上方に巻き上げるようにして折込み、箱状のカートンに製函する。
そして、製函された直後のカートンは、上記物品との対向側の側面を開口させた状態となっており、上記物品は、当該カートンと並走しながら押し込まれて挿入され、当該カートンによって包装される。
特開2018-20796号公報
ところで、近年、カートンの形状については様々なものが提案されており、例えば、一方の側面から他方の側面に巻付けるようにして重畳させるフラップ部を有した形状のものが知られている(図7を参照)。
このような形状からなるカートンにおいては、意匠性の観点から、フラップ部が重畳される部分(より具体的には、製函されたカートンの概略構造を示す斜視図である図8、及びその断面図である図9におけるA部。なお、実際にはA部においてPa2とPa7とは接合されているが、構造の理解のために図9においては離間させた状態で図示している。)が当該カートンの裏(うら)面の側となるのが、一般的に望ましい(図8及び図9参照。)
ここで、従来の製函包装装置によって、このような胴張部を有するカートンを用いて物品を包装する場合、装置構成の都合上、製函されたカートンは、フラップ部が重畳される部分(A部)が存在する裏面の側が、常に上側に向いた状態(図8(b)及び図9(b)に示す状態)となってしまっていた。
従って、製函されたカートンと並走される物品についても、少なくともカートンに挿入される直前において、常に物品の表(おもて)面を下側に向けた状態とする必要がある。
しかしながら、物品の種類によっては、例えば、複数の物品片(例えば、チョコレート等)を、載置皿に所定の配列で載置して「袋詰め」したものもあり、このような物品については、反転(天地逆転)させて当該カートンに挿入する必要があるものの、所定の配列を崩すことなく、物品を反転させることは困難である。
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、一方向に搬送される物品と並走するブランクシートを、当該物品との対向側の側面を開口させた状態でカートンに製函し、製函されたカートンに前記物品を挿入して包装する製函包装装置であって、製函された直後のカートンの表面及び裏面の向きが、物品の表面及び裏面の向きと相対的に異なる場合であっても、当該物品を所定の状態でカートンに挿入して包装することができる製函包装装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る製函包装装置は、一方向に搬送される物品と並走するブランクシートを、当該物品との対向側の側面を開口させた状態でカートンに製函し、製函されたカートンに前記物品を挿入して包装する製函包装装置であって、前記カートンに前記物品を挿入する前に、前記カートンを反転させる反転機構を備えることを特徴とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係る製函包装装置によれば、製函された直後のカートンの表面及び裏面の向きが、物品の表面及び裏面の向きと相対的に異なる場合であっても、当該物品を所定の状態でカートンに挿入して包装することができる。
本発明の一実施形態における製函包装装置の全体的な構成を示した図であって、(a)はその平面図であり、(b)は図1(a)の矢印Xから見た端面側面図である。 本発明の一実施形態における製函包装装置の全体的な構成を示した側面図である。 反転機構の全体的な構成を示した図であって、(a)はその平面図であり、(b)はその正面図である。 反転機構の全体的な構成を示した側面図である。 反転機構の動作を示した図であって、製函包装装置における搬送側カム板の近傍を示した拡大側面図である。 本発明の一実施形態における包装装置を用いた製函包装工程において、カートン及び物品の状態を経時的に順に示した図である。 本発明の一実施形態における製函包装装置に用いられるカートンの一例であって、当該カートンのブランクシートを示した展開図である。 製函されたカートンの概略構造を示した図であって、(a)は表面から見た斜視図であり、(b)は裏面から見た斜視図である。 製函されたカートンの概略構造の断面を示した図であって、(a)は表面を上側に向けた状態における断面図であり、(b)は裏面を上側に向けた状態における断面図である。
次に、本発明の実施形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1、図2、図3(a)、図4、図5、及び図6に示した矢印Aの方向を物品W及びカートンP(またはブランクシートPa)の搬送方向と規定して説明する。
また、図1乃至図5においては、カートンPの搬送方向を前方と仮定して、各矢印の方向によって、製函包装装置1または反転機構30の上下方向、前後方向、及び左右方向を各々規定して記述する。
さらに、図7においては、カートンPの搬送方向を前方と仮定して、各矢印の方向によって、ブランクシートPaの前後方向、及び左右方向を各々規定して記述する。
[製函包装装置1]
先ず、本実施形態によって具現化される製函搬送装置1の全体的な構成について、図1、図6及び図7を用いて説明する。
本実施形態における製函搬送装置1は、一方向(本実施形態においては、水平方向且つ前方向であって、図1中の矢印Aの方向)に搬送される物品Wと並走するようにして、ブランクシートPaを搬送しつつ、当該ブランクシートPaを、少なくとも物品Wとの対向側の側面(本実施形態においては、左側面)を開口させた状態でカートンPに製函し、製函されたカートンPに物品Wを挿入して包装する装置である。
ここで、本実施形態の対象とするカートンPは、胴張部P1(図1(a)を参照)を有した略直方体形状の箱体からなり、例えば図7に示すような、所定形状のブランクシートPaによって製函される。
ブランクシートPaは、所定形状に打ち抜かれたボール紙からなり、主に、製函後のカートンPの主要な構成要素となる天面側板Pa1、底面側板Pa2、側面板Pa3、連結側板Pa4、及び胴張部P1を形成する胴張側板Pa5、並びに、これらの各側板Pa1~Pa5に各々設けられる各種フラップPa6~Pa9などにより構成される。
天面側板Pa1は、一方(本実施形態においては、左右方向)に延出する矩形状に形成され、当該延出方向(左右方向)の両端部には、天面フラップPa6・Pa6が各々連設されている。
また、天面側板Pa1の幅方向(上記延出方向との直交方向であって、本実施形態においては、前後方向)の両端部には、矩形状の側面板Pa3・Pa3が、当該両端部に沿って各々連設されている。
そして、天面側板Pa1の後端側に位置する側面板Pa3において、当該天面側板Pa1側を除く端部(即ち、左右両端部及び後端部)には、側面フラップPa7・Pa7・Pa7が各々連設されている。
また、天面側板Pa1の前端側に位置する側面板Pa3において、その左右両端部には、側面フラップPa7・Pa7が各々連設されるとともに、その前端部には、底面側板Pa2が連設されている。
底面側板Pa2は、天面側板Pa1と略同等の形状からなり、延出方向を左右方向として当該天面側板Pa1と並んで配置されるとともに、後端部において側面板Pa3と連設されている。
つまり、底面側板Pa2は、側面板Pa3を介して、天面側板Pa1と連結されている。
そして、底面側板Pa2の上記延出方向の一方側の端部(本実施形態においては、右端部)には、底面フラップPa8が連設されている。
また、底面側板Pa2の上記延出方向の他方側の端部(本実施形態においては、左端部)には、矩形状の連結側板Pa4が、当該左端部に沿って連設されている。
連結側板Pa4において、底面側板Pa2側との反対側の端部(即ち、左端部)には、矩形状の胴張側板Pa5が、当該左端部に沿って連設されている。
つまり、胴張側板Pa5は、連結側板Pa4を介して、底面側板Pa2と連結されている。
また、胴張側板Pa5において、底面側板Pa2の幅方向(前後方向)の両端部には、胴張フラップPa9・Pa9が各々連設されている。
このように、ブランクシートPaは、底面側板Pa2を基点として、後方に向かって順に連設される側面板Pa3、天面側板Pa1、及び側面板Pa3、並びに左方に向かって順に連設される連結側板Pa4、及び胴張側板Pa5を有した形状からなる。
そして、図6に示すように、例えば本実施形態においては、天面側板Pa1を水平姿勢の状態に保持しつつ一方向(矢印Aの方向)に搬送しながら、一対の側面板Pa3・Pa3及び底面側板Pa2を上方に巻き上げるようにして折込み、所定の側面フラップPa7を、底面側板Pa2の前端部と重畳させて貼着することにより、上記延長方向(左右方向)の両側面を各々開口させた状態で、略直方体形状の箱体からなるカートンP(より具体的には、図6中のカートンPb)を製函する。つまり、少なくとも物品Wとの対向側(左側)の側面(本実施形態においては、左右両側の側面)を開口させた状態で、カートンPb(P)は製函される。
製函されたカートンPb(P)は、後述する反転機構30(図1を参照)によって直ちに反転され、天面側板Pa1を上側に向け、且つ底面側板Pa2を下側に向けた状態に、搬送姿勢を変更(反転)される。
その後、挿入装置101によって、カートンPb(P)と並走する物品Wが、当該カートンPb(P)に向かって押出されることにより、カートンPb(P)に物品Wが挿入される。
つまり、カートンPb(P)は、物品Wが挿入される前に、反転機構30によって反転される。
カートンPb(P)に物品Wが挿入されると、当該カートンPb(P)の上記延長方向(左右方向)の両側に位置する各種フラップPa6~Pa9(図7を参照)、連結側板Pa4(同じく、図7を参照)、及び胴張側板Pa5は、各々所定方向に折込まれて貼着される。
これにより、カートンP(より具体的には、図6中のカートンPc)は、上記延長方向(左右方向)の両側面を各々閉口させた状態となり、挿入された物品Wが、当該カートンPc(P)によって包装された状態となる。
その後、物品Wを包装したカートンPc(P)は、途中、ガイド部材102によって搬送方向を規制され、所定のラック103に一旦集積された後、次工程へと送られる。
図1(a)に示すように、本実施形態における製函包装装置1は、主に搬送手段10、製函手段20、及び反転機構30等を備える。
搬送手段10は、製函されるカートンPを、物品Wの搬送方向との並行方向(水平方向且つ前方向であって、図1中の矢印Aの方向)に向かって、ブランクシートPaの状態から搬送するものである。
搬送手段10は、例えば、上記並行方向に沿って一直線上に配置される第一搬送コンベア10A、及び第二搬送コンベア10Bを有する。
第一搬送コンベア10Aは、図1(b)に示すように、水平方向、且つ上記並行方向との直交方向(左右方向)に延出する軸心g1を中心として回転可能に設けられる第一駆動プーリ10A1、第一駆動プーリ10A1に対してカートンPの搬送方向(矢印Aの方向)の上流側に位置し、当該軸心g1と平行な軸心g2を中心として回転可能に設けられる第一従動プーリ10A2、並びに第一駆動プーリ10A1及び第一従動プーリ10A2に巻回される第一搬送ベルト10A3などを備える。
また、第二搬送コンベア10Bは、水平方向、且つ上記並行方向との直交方向(左右方向)に延出する軸心を中心として回転可能に設けられる第二駆動プーリ(図示せず)、当該第二駆動プーリに対してカートンPの搬送方向の上流側に位置し、第二駆動プーリの軸心と平行な軸心g3を中心として回転可能に設けられる第二従動プーリ10B2、並びに第二駆動プーリ及び第二従動プーリ10B2に巻回される第二搬送ベルト10B3などを備える。
そして、これらの第一搬送コンベア10A及び第二搬送コンベア10Bは、所定の間隔(後述する「反転実行領域Sa3」。図5を参照)を離間させて、カートンPの搬送方向の上流側及び下流側に、順に一直線上に配置される。
なお、本実施形態においては、第一搬送コンベア10Aにおける搬送方向(矢印Aの方向)の上流側及び下流側に、第一従動プーリ10A2及び第一駆動プーリ10A1が各々配置されるが、これに限定されることはなく、当該搬送方向の上流側及び下流側に、第一駆動プーリ10A1及び第一従動プーリ10A2が各々配置されていてもよい。
また、本実施形態においては、第二搬送コンベア10Bにおける搬送方向(矢印Aの方向)の上流側及び下流側に、第二従動プーリ10B2及び第二駆動プーリ(図示せず)が各々配置されるが、これに限定されることはなく、当該搬送方向の上流側及び下流側に、第二駆動プーリ及び第二従動プーリ10B2が各々配置されていてもよい。
さらに、本実施形態においては、幅寸法の比較的広い一本の無端ベルトによって、第一搬送ベルト10A3及び第二搬送ベルト10B3を構成することとしているが、これに限定されることはなく、例えば、幅寸法の比較的狭い複数本(二本以上)の無端ベルトを並列させて、第一搬送ベルト10A3及び第二搬送ベルト10B3を構成することとしてもよい。
製函手段20は、搬送手段10によって搬送されるブランクシートPaを、少なくとも物品Wとの対向側の側面(左側面)を開口させた状態で、カートンPに製函するものである。
製函手段20は、第一搬送コンベア10Aの直上であって、当該第一搬送コンベア10Aにおける、カートンPの搬送方向の下流側に設けられる。
つまり、製函手段20は、上述した、第一搬送コンベア10Aと第二搬送コンベア10Bとの間に位置する所定の離間間隔(反転実行領域Sa3)に対して、カートンPの搬送方向の上流側に設けられる。
製函手段20は、搬送手段10(より具体的には、第一搬送コンベア10A)によって搬送されるブランクシートPaを、上方に巻き上げるようにして折込む折込みガイド21、及び当該ブランクシートPaの所定箇所に接着剤を塗布する接着剤塗布部材22などを有する。
折込みガイド21は、第一搬送コンベア10Aとの対向面(即ち、底面)において、カートンPの搬送方向に向かって徐々に下方に傾斜する折込み面21a、及び折込み面21aにおける当該搬送方向の下流側端部より水平方向に延出する押え面21bを有する。
ここで、第一搬送コンベア10Aの搬送面(第一搬送ベルト10A3の上側の外周面)と、押え面21bとの隙間寸法は、製函されたカートンPの厚み寸法、即ち天面側板Pa1と底面側板Pa2との離間寸法と略同程度に設定されている。
また、接着剤塗布部材22は、例えば板状の部材からなり、上記折込み面21aの下方において、カートンPの搬送方向の上流側及び下流側に向かって揺動可能に設けられている。
そして、ブランクシートPaは、天面側板Pa1を水平姿勢としつつ、当該天面側板Pa1の上記幅方向に位置する側面フラップPa7、一対の側面板Pa3・Pa3(図7を参照)、及び底面側板Pa2が各々所定側(上方側)にやや折り曲げられた状態で、底面側板Pa2を搬送方向側(矢印Aの方向側)に向けて、第一搬送コンベア10Aに投入される。
第一搬送コンベア10Aに投入されたブランクシートPaは、底面側板Pa2を上方に傾斜させた状態で搬送され、製函手段20を通過する際、当該底面側板Pa2の搬送方向側の端部を折込み面21aに摺動させつつ、上方に巻き上げるようにして折込まれる。
一方、接着剤塗布部材22は、折込み面21aに対して搬送方向の上流側に待機した状態となっており、当該折込み面21aを摺動しながら底面側板Pa2が折込まれる際、図示せぬ接着剤供給装置によって上面に接着剤が滴下された状態で、搬送方向の下流側に揺動して底面側板Pa2の下方に進入する。
これにより、ブランクシートPaは、折込み面21aを通過しつつ、底面側板Pa2が折込まれるのと同時に、接着剤塗布部材22によって、当該底面側板Pa2の下面の所定箇所(底面側板Pa2の上記幅方向の端部であって、側面板Pa3の側面フラップPa7と重畳される箇所)に接着剤が塗布される。
その後、押え面21bを通過することにより、底面側板Pa2の上記幅方向の端部と、側面板Pa3の側面フラップPa7との重畳箇所が十分に圧着され、ブランクシートPaは、物品Wとの対向側の側面を開口させた状態で、カートンP(Pb(P))に製函される。
このように、ブランクシートPaは、搬送手段10(より具体的には、第一搬送コンベア10A)によって搬送され、製函手段20を通過することで、搬送方向の下流側端部、即ち、底面側板Pa2の当該下流側端部の上面(上方に巻き上げるようにして折込まれた状態では、下面)に接着剤が塗布され、カートンP(Pb(P))に製函される。
ここで、物品Wの搬送姿勢と合わせるべく、製函された直後のカートンP(Pb(P))の天面側板Pa1が上側に位置するように、例えば予め、底面側板Pa2を水平姿勢としつつ、天面側板Pa1を上方に傾斜させた状態で搬送方向側に向け、ブランクシートPaを第一搬送コンベア10Aに投入した場合、上述したような装置構成の都合上、ブランクシートPaは、製函手段20を通過することで、搬送方向の下流側端部、即ち、底面側板Pa2と重畳される側面フラップPa7の上面(上方に巻き上げるようにして折込まれた状態では、下面)に接着剤が塗布されることとなる。
従って、図8(b)のA部において、当該側面フラップPa7は、接着剤が未塗布の面で底面側板Pa2と重畳されることとなり、これら両部位(側面フラップPa7及び底面側板Pa2)を互いに貼着させることができず、ブランクシートPaをカートンP(Pb(P))に製函するのは、非常に困難である。
そこで、図1(a)に示すように、本実施形態における製函包装装置1においては、後述する反転機構30を設けることにより、一旦、天面側板Pa1が下側に位置する状態で製函されたカートンP(Pb(P))を直ちに反転させることで、当該カートンP(Pb(P))の搬送姿勢を物品Wの搬送姿勢と合わせることとしている。
反転機構30は、製函されたカートンP(Pb(P))に物品Wを挿入する前に、当該カートンP(Pb(P))を反転させるものである。
反転機構30は、搬送手段10に対して、物品W側との反対側(本実施形態においては、右側)に設けられ、当該搬送手段10を間に挟んで、一方向に搬送される物品Wと対向して配置される。
また、反転機構30は、物品Wと並走可能に設けられる中子31Dを備え、当該中子31Dは、並走する物品Wに対して進退可能に設けられるとともに、平面視にてカートンPの搬送方向と直交する軸心g4(図3(a)を参照)を中心にして回転可能に設けられる。
そして、反転機構30は、上記軸心g4を中心とする中子31D(より具体的には、後述する中子本体部31D1)の外周面に、ブランクシートPaを巻付けるようにしてカートンPを製函し、その後、当該軸心g4を中心として中子31Dを半回転させることにより、製函された直後のカートンPを反転させる。
なお、反転機構30の構成についての詳細な説明は、後述する。
[反転機構30]
次に、反転機構30の構成について、図1乃至図4を用いて、詳細に説明する。
図1(a)に示すように、反転機構30は、主に、複数の反転可動部31、これらの反転可動部31を一定のピッチ(間隔)にて牽引する牽引手段32、並びに各反転可動部31に所定の動作をさせる一対の第一カム板33・33(図1(a)は平面図のため、一枚の第一カム板33のみ記載)、及び一対の第二カム板34・34などを備える。
反転可動部31は、例えば図3(a)に示すように、ベースプレート31A、移動方向規制手段31B、可動ハウジング31C、中子31D、第一ギア31E、第二ギア31F、及びカムローラ31Gなどを備える。
ベースプレート31Aは、一方に延出する略板状の部材からなり、平面視にてカートンPの搬送方向(図3(a)中の矢印Aの方向)との直交方向(本実施形態においては、左右方向)を延出方向として配置される。
また、図3(b)において、ベースプレート31Aの一方の側面(図3(b)においては、上面)には、移動方向規制手段31Bが配設される。
そして、ベースプレート31Aは、他方の側面(図3(b)においては、下面)における上記延出方向(左右方向)の両端部において、後述する牽引手段32の駆動チェン32E・32Eと各々連結され、当該牽引手段32によって、物品W(図1(a)を参照)及びカートンPと並走可能に構成されている。
移動方向規制手段31Bは、例えば市販のリニアガイド等により構成され、ベースプレート31Aの延出方向(左右方向)に沿ってレール部31B1を配置し、且つ当該レール部31B1における、ベースプレート31A側との反対側の面(図3(b)においては、上面)が、移動ブロック31B2の移動面となるようにして配設される。
そして、移動ブロック31B2には、可動ハウジング31Cが設けられ、移動方向規制手段31Bは、当該可動ハウジング31Cの移動方向を上記延出方向(左右方向)に規制する。
なお、移動方向規制手段31Bの構成については、本実施形態のような市販のリニアガイドに限定されることはなく、当該可動ハウジング31Cの移動方向を上記延出方向(左右方向)に規制可能な構成であれば、何れのような構成であってもよい。
可動ハウジング31Cは、移動ブロック31B2の上面に配設され、後述するように中子31D、第一ギア31E、及び第二ギア31Fを軸支するハウジング本体部31C1、ハウジング本体部31C1から上方に突出する上側支持部31C2、並びにハウジング本体部31C1からベースプレート31Aを超えて下方に突出する下側支持部31C3などにより構成される。
また、可動ハウジング31Cは、軸心の方向を上下方向とする上側カムローラ31C4及び下側カムローラ31C5を有し、当該上側カムローラ31C4は、上側支持部31C2の上端面において軸心を中心にして回転可能に支持されるとともに、当該下側カムローラ31C5は、下側支持部31C3の下端面において軸心を中心にして回転可能に支持される。
そして、可動ハウジング31Cは、上記の上側カムローラ31C4及び下側カムローラ31C5が、後述する一対の第一カム板33・33の第一カム溝33a・33a内を各々摺動することにより、移動方向規制手段31Bによって移動方向を規制しつつ、ベースプレート31Aに対して、当該ベースプレート31Aの延出方向(左右方向)に往復移動可能な構成となっている。
中子31Dは、図3(a)に示すように、カートンPの搬送方向に対して平面視直交方向(左右方向)に延出する中子本体部31D1、中子本体部31D1の延出方向(左右方向)の一方側であって、並走する物品W側との反対側(本実施形態においては、右側)に設けられ、且つ軸心g4の軸方向を当該延出方向(左右方向)とする回転軸部31D2、及び中子本体部31D1と回転軸部31D2とを連結支持する連結支持部31D3などにより構成され、これらの中子本体部31D1、回転軸部31D2、及び連結支持部31D3は、略同軸上に配置されている。
また、中子本体部31D1は、略矩形状の板状部材からなり、その延出方向(左右方向)に見た断面形状は、製函されるカートンP(図1(b)を参照)の断面形状と、略同形状に形成されている。
そして、中子31Dは、回転軸部31D2を可動ハウジング31Cに貫通させて、当該回転軸部31D2の先端部(より具体的には、中子本体部31D1側との反対側の端部(右端部))を可動ハウジング31Cから突出させた状態で、図示せぬ軸受等を介して、当該可動ハウジング31Cによって、軸心g4を中心にして軸支される。
つまり、中子31Dは、ベースプレート31Aに設けられる可動ハウジング31Cを介して、物品Wと並走可能に設けられるとともに、中子本体部31D1を当該物品Wに向かって延出させた状態で、軸心g4を中心にして回転可能に設けられる。
第一ギア31Eは、可動ハウジング31Cより突出された回転軸部31D2の先端部(右端部)において、当該回転軸部31D2と同軸上に貫設される。
即ち、第一ギア31Eは、回転軸部31D2の先端部(右端部)にて中子31Dと連結され、当該中子31Dの延出方向(左右方向)と平行な軸心g4を中心にして、中子31Dとともに回転可能に設けられる。
第二ギア31Fは、主軸31Hと同軸上に貫設され、第一ギア31Eと噛合する。
ここで、主軸31Hは、中子31Dに対してカートンPの搬送方向の上流側(本実施形態においては、後側)において、回転軸部31D2と平行に設けられる。
また、主軸31Hは、可動ハウジング31Cを貫通しつつ、軸方向の両端部を当該可動ハウジング31Cから突出させた状態で、図示せぬ軸受等を介して、可動ハウジング31Cによって、軸心g5を中心にして軸支される。
そして、第二ギア31Fは、可動ハウジング31Cより突出された主軸31Hの一方の先端部(本実施形態においては右端部)において、主軸31Hと同軸上に貫設されるとともに、第一ギア31Eと噛合し、回転軸部31D2の軸心g4と平行な軸心g5を中心にして、回転可能に設けられる。
カムローラ31Gは、支持部材31Jを介して主軸31Hの一方の先端部(右端部)に連結され、主軸31H(及び第二ギア31F)の軸心g5と平行な軸心g6を中心にして、回転可能に設けられる。
ここで、図4に示すように、支持部材31Jは、例えば一方に延出する板状部材により形成され、延出方向の一端部において、主軸31Hの先端部(右端部)と直交方向に貫設されるとともに、延出方向の他端部において、カムローラ31Gを軸支する。
従って、カムローラ31Gは、主軸31Hに貫設された第二ギア31Fにおける軸心g5の周囲に配置され、主軸31Hを介して当該第二ギア31Fと連結されるとともに、軸心g5と平行な軸心g6を中心にして、回転可能に設けられる。
以上のような構成からなる反転可動部31は、図1(a)に示すように複数基設けられ、一方向(矢印Aの方向)に搬送される複数の物品W(または、ブランクシートPa)の搬送ピッチと同等の間隔を有して配置される。
(なお、図1においては、簡略化のため、一部の反転可動部31を省略して記載している。)
そして、これら複数の反転可動部31は、後述する牽引手段32によって、所定の反転駆動開始位置Sa1と反転駆動終了位置Sa2との間を往復移動可能な構成となっている。
なお、「反転駆動開始位置Sa1」は、各反転可動部31によるカートンPの製函動作及び反転動作を開始する位置であって、前述した第一搬送コンベア10AにおけるカートンP(ブランクシートPa)の搬送方向の上流側端部の近傍に位置する。
また、「反転駆動終了位置Sa2」は、各反転可動部31によるカートンPの製函動作及び反転動作を終了する位置であって、前述した第二搬送コンベア10BにおけるカートンP(ブランクシートPa)の搬送方向の上流側端部に対して、やや下流側の近傍に位置する。
牽引手段32は、例えば、水平方向、且つカートンPの搬送方向との直交方向(左右方向)に延出する駆動シャフト32A、駆動シャフト32Aに対して当該搬送方向の上流側に位置し、駆動シャフト32Aと平行に設けられる従動シャフト32B、駆動シャフト32Aと同軸上に貫設され、上記ベースプレート31A(図3(a)を参照)の延出方向の寸法と略同程度に離間させた状態で配置される一対の駆動スプロケット32C・32C、従動シャフト32Bと同軸上に貫設され、一対の駆動スプロケット32C・32Cと同程度に離間させた状態で配置される一対の従動スプロケット32D・32D、並びにこれら一対の駆動スプロケット32C・32C、及び従動スプロケット32D・32Dに巻回される一対の駆動チェン32E・32Eなどにより構成される。
駆動シャフト32Aは、図2に示すように、第二搬送コンベア10Bの軸心g3に対して、カートンPの搬送方向の下流側に離間して配置される。
また、従動シャフト32Bは、第一搬送コンベア10Aの軸心g2の近傍(本実施形態においては、軸心g2に対して、カートンPの搬送方向の下流側にやや離間した位置)に配置される。
そして、一対の駆動チェン32E・32E(図2は側面視のため、一本の駆動チェン32Eのみ記載)には、複数の反転可動部31が、互いに物品Wの搬送ピッチと同等の間隔を有して、各々連結されている。
(なお、図2においては、簡略化のため、一部の反転可動部31を省略して記載している。)
このような構成を有することにより、牽引手段32は、従動シャフト32Bの配置位置の近傍を上記の反転駆動開始位置Sa1とし、且つ駆動シャフト32Aの配置位置の近傍を上記の反転駆動終了位置Sa2としたうえで、これら反転駆動開始位置Sa1及び反転駆動終了位置Sa2の間において、物品W及びカートンP(またはブランクシートPa)の搬送方向との並行方向(矢印Aの方向)に沿って、複数の反転可動部31を往復移動させる。
即ち、牽引手段32は、駆動チェン32Eの上側の作動領域である第一移動領域Suにおいて、複数の反転可動部31を、物品W及びカートンP(またはブランクシートPa)の搬送方向側(図2中の矢印A1の方向側であって、本実施形態においては前側)に向って牽引し、且つ駆動チェン32Eの下側の作動領域である第二移動領域Sdにおいて、複数の反転可動部31を、物品W及びカートンP(またはブランクシートPa)の搬送方向側との反対側(図2中の矢印A2の方向側であって、本実施形態においては後側)に向って牽引する。
なお、本実施形態においては、搬送方向の上流側に従動シャフト32B及び従動スプロケット32Dを配置し、且つ搬送方向の下流側に駆動シャフト32A及び駆動スプロケット32Cを配置する構成としているが、これに限定されることはなく、搬送方向の上流側に駆動シャフト32A及び駆動スプロケット32Cを配置し、且つ搬送方向の下流側に従動シャフト32B及び従動スプロケット32Dを配置する構成としてもよい。
また、牽引手段32の構成については、本実施形態に限定されるものではなく、反転駆動開始位置Sa1と反転駆動停止位置Sa2との間で、複数の複数の反転可動部31を往復移動可能な構成であれば、何れのような構成であってもよく、例えば、複数の直動式のアクチュエータ等を用いて構築された構成などであってもよい。
一対の第一カム板33・33は、一対の駆動チェン32E・32Eの間において、第一移動領域Suの近傍、及び当該第一移動領域Suの上方に各々配置され、図1(a)に示すように、第一カム溝33a・33aを有する。
各第一カム溝33aは、平面視において、カートンPの搬送方向に向かって、当該カートンPと離間する側(本実施形態においては、右側)から近接する側(本実施形態においては、左側)に傾斜する第一上流側カム溝33a1、第一上流側カム溝33a1の上記搬送方向の下流側端部に連続して設けられ、上記搬送方向と平行に設けられる第一中間カム溝33a2、及び第一中間カム溝33a2の上記搬送方向の下流側端部に連続して設けられ、上記搬送方向に向かって、当該カートンPと近接する側(左側)から離間する側(右側)に傾斜する第一下流側カム溝33a3などにより構成される。
ここで、第一上流側カム溝33a1における上記搬送方向の下流側端部(または、第一中間カム溝33a2における上記搬送方向の上流側端部)は、上述した製函手段20に対して、カートンP(より具体的には、ブランクシートPa)の搬送方向の上流側に位置するように設定されている。
また、第一中間カム溝33a2における上記搬送方向の下流側端部(または、第一下流側カム溝33a3における上記搬送方向の上流側端部)は、第二搬送コンベア10Bの第二従動プーリ10B2に対して、製函されたカートンPの搬送方向の下流流側に位置するように設定されている。
そして上述したように、各反転可動部31は、図3(b)に示すように、一対の第一カム板33・33の第一カム溝33a・33a内に、上側カムローラ31C4及び下側カムローラ31C5を各々摺動させた状態で、駆動チェン32Eによって第一移動領域Suを牽引される。
これにより、図1(a)に示すように、各反転可動部31は、反転駆動開始位置Sa1から製函手段20に到達するまでの間の領域において、ブランクシートPaと並走しつつ、ベースプレート31A(図3を参照)に対して、当該ブランクシートPaとの近接側(左側)に向かって徐々に移動される。
その結果、各反転可動部31の中子31D(より具体的には、中子本体部31D1)は、並走するブランクシートPaの直上に向かって徐々に進入し、製函手段20に到達する直前において、当該ブランクシートPaと重畳される。
また、各反転可動部31は、製函手段20における上記搬送方向の上流側の近傍から、第二従動プーリ10B2における上記搬送方向の下流側に到達するまでの間の領域において、中子本体部31D1をブランクシートPaと重畳させた状態で、カートンPの搬送方向に向かって移動される。
この際、中子本体部31D1と重畳されたブランクシートPaは、前述したように、製函手段20を通過することにより、上方に巻き上げられて、当該中子本体部31D1の外周面に巻付くように折込まれて、カートンPに製函される。
また、後述するように、製函されたカートンPは、第一搬送コンベア10Aと第二搬送コンベア10Bとの間の領域(後述する「反転実行領域Sa3」。図5を参照)において、第二カム板34によって反転される。
さらに、各反転可動部31は、第二搬送コンベア10Bの第二従動プーリ10B2における上記搬送方向の下流流側から反転駆動終了位置Sa2までの間の領域において、製函されたカートンPと並走しつつ、ベースプレート31Aに対して、当該カートンPとの離間側(右側)に向かって徐々に移動される。
その結果、各反転可動部31の中子本体部31D1は、並走するカートンPから抜脱される。
一対の第二カム板34・34は、図2に示すように、駆動チェン32Eの上側の作動領域である第一移動領域Su、及び駆動チェン32Eの下側の作動領域である第二移動領域Sdに各々配置される。
また、第一移動領域Suに位置する第二カム板34(以下、適宜「上側第二カム板34A」と記載)は、製函手段20(図1(a)を参照)に対してカートンPの搬送方向の下流側であって、第一搬送コンベア10Aと第二搬送コンベア10Bとの間の間隙に隣接して配置される。
なお、第二移動領域Sdに位置する第二カム板34(以下、適宜「下側第二カム板34B」と記載)については、駆動スプロケット32Cと従動スプロケット32Dとの間であれば、上記搬送方向の何れの位置に設けられていてもよい。
上側第二カム板34Aは、各反転可動部31の第二ギア31F(図4を参照)に設けられるカムローラ31G(同じく、図4を参照)と摺動可能なカム面を構成する、上側第二カム溝34A1を有する。
上側第二カム溝34A1は、側面視において、カートンPの搬送方向(図2中の矢印A1の方向)と平行に設けられる第二上流側カム溝34A11、第二上流側カム溝34A11の上記搬送方向の下流側端部に連続して設けられ、上記搬送方向に向かって、徐々に下方に向かって傾斜する第二中間カム溝34A12、及び第二中間カム溝34A12の上記搬送方向の下流側端部に連続して設けられ、上記搬送方向と平行に設けられる第二下流側カム溝34A13などにより構成される。
ここで、第二上流側カム溝34A11における上記搬送方向の下流側端部(または、第二中間カム溝34A12における上記搬送方向の上流側端部)は、第一搬送コンベア10Aの軸心g1に対して、上記搬送方向のやや下流側(即ち、第一搬送コンベア10Aにおける上記搬送方向の下流側端部であって、第一搬送ベルト10A3が第一駆動プーリ10A1と噛合される領域の近傍)付近に位置するように設定されている。
また、第二中間カム溝34A12における上記搬送方向の下流側端部(または、第二下流側カム溝34A13における上記搬送方向の上流側端部)は、第二搬送コンベア10Bの軸心g3に対して、上記搬送方向のやや上流側(即ち、第二搬送コンベア10Bにおける上記搬送方向の上流側端部であって、第二搬送ベルト10B3が第二従動プーリ10B2と噛合される領域の近傍)付近に位置するように設定されている。
そして、図5に示すように、各反転可動部31は、側面視において、第一搬送コンベア10Aにおける上記搬送方向の下流側端部から、第二搬送コンベア10Bにおける上記搬送方向の上流側端部に亘って第一移動領域Suを移動する際、上側第二カム板34Aの上側第二カム溝34A1内に、カムローラ31Gを摺動させた状態で、駆動チェン32Eによって牽引される。
従って、カムローラ31Gが上側第二カム溝34A1の第二中間カム溝34A12内を摺動するのに伴い、第二ギア31Fが、軸心g5を中心として徐々に所定方向(図5中における矢印B1の方向)に回動されることとなり、当該第二ギア34Fと噛合する第一ギア31Eは、軸心g4を中心として上記所定方向と反対側の方向(図5中における矢印B2の方向)に回動される。
その結果、各反転可動部31において、カムローラ31Gが、第二中間カム溝34A12に到達してから、当該第二中間カム溝34A12を通過するまでの間に、第一ギア31Eは半回転(180°回転)されることとなり、当該第一ギア31Eと連結する中子D(より具体的には、中子本体部31D1)も、製函されたカートンPが外周面に巻かれた状態で(換言すると、製函されたカートンPの内部に中子本体部31D1が挿入された状態で)半回転(180°回転)される。
このように、上側第二カム板34Aは、各反転可動部31において、上側第二カム溝34A1(より具体的には、第二中間カム溝34A12)にカムローラ31Gを摺動させることにより、第二ギア31Fを回動させて、第一ギア31Eを介して軸心g4を中心にして中子D(より具体的には、中子本体部31D1)を半回転させ、製函されたカートンPを反転させる。
そして、このような上側第二カム板34AによるカートンPの反転動作は、第一搬送コンベア10Aにおける上記搬送方向の下流側端部と、第二搬送コンベア10Bにおける上記搬送方向の上流側端部との間の乗移り部を構成する隙間を利用して実行される。
換言すると、反転機構30の上側第二カム板34Aによる、カートンPの反転動作が実行される反転実行領域Sa3に対して、第一搬送コンベア10Aは、当該カートンPの搬送方向の上流側に位置し、且つ第二搬送コンベア10Bは、当該カートンPの搬送方向の下流側に位置する。
一方、図2に示すように、下側第二カム板34Bは、各反転可動部31の第二ギア31F(図4を参照)に設けられるカムローラ31G(同じく、図4を参照)と摺動可能なカム面を構成する、下側第二カム溝34B1を有する。
下側第二カム溝34B1は、側面視において、カートンPの搬送方向との反対方向(図2中の矢印A2の方向)と平行に設けられる第二上流側カム溝34B11、第二上流側カム溝34B11の上記搬送方向との反対方向の下流側端部に連続して設けられ、上記搬送方向との反対方向に向かって、徐々に下方に向かって傾斜する第二中間カム溝34B12、及び第二中間カム溝34B12の上記搬送方向との反対方向の下流側端部に連続して設けられ、上記搬送方向との反対方向と平行に設けられる第二下流側カム溝34B13などにより構成される。
そして、各反転可動部31は、中子D(より具体的には、中子本体部31D1)がカートンPから抜脱された状態で、駆動スプロケット32Cを通過した後、反転駆動終了位置Sa2から反転駆動開始位置Sa1に向かって、第二移動領域Sdを移動する際、下側第二カム板34Bの下側第二カム溝34B1内に、カムローラ31G(図4を参照)を摺動させた状態で、駆動チェン32Eによって牽引される。
従って、カムローラ31Gが下側第二カム溝34B1の第二中間カム溝34B12内を摺動するのに伴い、第二ギア31Fが、軸心g5(図4を参照)を中心として徐々に所定方向(図2中における矢印B11の方向)に回動されることとなり、当該第二ギア34Fと噛合する第一ギア31Eは、軸心g4(図4を参照)を中心として上記所定方向と反対側の方向(図2中における矢印B12の方向)に回動される。
その結果、各反転可動部31において、カムローラ31Gが、第二中間カム溝34B12に到達してから、当該第二中間カム溝34B12を通過するまでの間に、第一ギア31Eは、再び半回転(180°回転)されることとなり、当該第一ギア31Eと連結する中子D(より具体的には、中子本体部31D1)も、半回転(180°回転)される。
つまり、各反転可動部31においては、反転駆動終了位置Sa2から反転駆動開始位置Sa1に向かって、第二移動領域Sdを移動する原点復帰動作が行われる際に、第一移動領域Suにおいて一旦反転された中子31Dを、再び反転させて元の状態(中子本体部31D1を、ブランクシートPaと重畳させる前の状態)に復帰させる状態復帰動作が、同時に行われる。
[反転機構30の動作手順]
次に、反転機構30の動作手順について、図1及び図2を用いて説明する。
先ず始めに、図1に示すように、反転駆動開始位置Sa1に位置する各反転可動部31は、第一搬送コンベア10Aによって搬送されるブランクシートPaと並走するようにして、牽引手段32によって、第一移動領域Su(図2を参照)を牽引される。
この際、各反転可動部31は、第一カム板33によって、ベースプレート31A(図3(a)を参照)に対してブランクシートPaと近接する側(左側)に向かって、徐々に移動される。
そして、製函手段20に到達する直前において、各反転可動部31は、中子31Dの中子本体部31D1を、ブランクシートPaと重畳させた状態となる。
その後、各反転可動部31は、中子本体部31D1を、ブランクシートPaと重畳させた状態のまま、製函手段20を通過する。
これにより、中子本体部31D1の外周面に巻付くように、ブランクシートPaが折込まれ、カートンPが製函される。
製函手段20を通過した各反転可動部31は、製函されたカートンPが中子本体部31D1の外周面に巻かれた状態で(換言すると、製函されたカートンPの内部に中子本体部31D1が挿入された状態で)、引続き牽引手段32によって牽引され、第一搬送コンベア10AにおけるカートンPの送方向の下流側端部と、第二搬送コンベア10Bにおける当該搬送方向の上流側端部との間を通過する。
この際、各反転可動部31は、上側第二カム板34Aによって、製函されたカートンPとともに中子31Dが反転される。
中子31Dが反転された後、各反転可動部31は、さらに牽引手段32によって牽引される。
この際、各反転可動部31は、第一カム板33によって、ベースプレート31A(図3(a)を参照)に対してブランクシートPaと離間する側(右側)に向かって、徐々に移動され、製函されたカートンPから中子本体部31D1が抜脱される。
そして、各反転可動部31は、反転駆動終了位置Sa2に到達し、駆動スプロケット32Cに沿って方向転換をなされた後、図2に示すように、反転駆動開始位置Sa1に向かって、牽引手段32によって、第二移動領域Sdを牽引される。
この際、各反転可動部31は、下側第二カム板34Bによって、再び中子31Dが反転され、元の状態(中子本体部31D1を、ブランクシートPaと重畳させる前の状態)に復帰される。
その後、各反転可動部31は、従動スプロケット32Dに沿って方向転換をなされた後、再び反転駆動開始位置Sa1に到達する。
これにより、反転機構30における各反転可動部31の一連の動作は完了する。
[効果]
以上のように、本実施形態における製函包装装置1は、一方向に搬送される物品Wと並走するブランクシートPaを、当該物品Wとの対向側の側面(本実施形態においては、左側面)を開口させた状態でカートンPに製函し、製函されたカートンPに物品Wを挿入して包装する製函包装装置1であって、カートンPに物品Wを挿入する前に、カートンPを反転させる反転機構30を備えることを特徴とする。
このような構成からなる製函包装装置1によれば、例えば、胴張部P1を有した形状からなるカートンPのような、装置構成の都合上、胴張部P1が重畳される表面(本実施形態においては、天面側板Pa1)を、常に下側に向けた状態で製函されるカートンPを用いて、物品Wを包装する場合であっても、製函されたカートンPに物品Wを挿入する前に、反転機構30を用いて当該カートンPを反転させて、カートンPの表面(天面側板Pa1)を上側に向けた状態とすることができる。
従って、例えば、複数の物品片(例えば、チョコレート等)を、載置皿に所定の配列で載置して「袋詰め」したような、物品片が載置された側を下側に反転させることは困難な物品Wであっても、所定の配列を崩すことなく、当該物品Wを所定の状態(物品片が載置された側を、カートンPの表面(天面側板Pa1)側に向けた状態)でカートンPに挿入して包装することができる。
また、本実施形態における製函包装装置1は、物品Wの搬送方向との並行方向にカートンPを搬送する搬送手段10をさらに備え、搬送手段10は、反転機構30によるカートンPの反転動作が実行される反転実行領域Sa3に対して、カートンPの搬送方向の上流側に位置する第一搬送コンベア10A、及びカートンPの搬送方向の下流側に位置する第二搬送コンベア10Bを有することを特徴とする。
このような構成を有することにより、第一搬送コンベア10Aの搬送方向下流側の端部と、第二搬送コンベア10Bの搬送方向上流側の端部との間の乗移り部を構成する隙間を利用して、他の設備の構成部位との干渉を避けつつ、カートンPを反転させることができる。
また、本実施形態における製函包装装置1において、反転機構30は、物品Wと並走可能に設けられるとともに、物品Wに向かって延出し、前記延出方向(本実施形態においては、左右方向)を中心とする外周面にブランクシートPaを巻付けてカートンPを製函する中子31Dと、中子31Dと連結し、前記延出方向(左右方向)と平行な軸心(第一軸心)g4を中心にして、中子31Dとともに回転可能に設けられる第一ギア31Eと、第一ギア31Eと噛合し、軸心(第一軸心)g4と平行な軸心(第二軸心)g5を中心にして、回転可能に設けられる第二ギア31Fと、第二ギア31Fにおける軸心(第二軸心)g5の周囲に位置し、第二ギア31Fと連結するとともに、軸心(第二軸心)g5と平行な軸心(第三軸心)g6を中心にして、回転可能に設けられるカムローラ31Gと、カムローラ31Gと摺動可能な上側第二カム溝(カム面)34A1を有し、上側第二カム溝(カム面)34A1にカムローラ31Gを摺動させることにより、第二ギア31Fを回動させて、第一ギア31Eを介して軸心(第一軸心)g4を中心にして中子31Dを半回転させる上側第二カム板(カム板)34Aと、を備えることを特徴とする。
このような構成を有することにより、例えば駆動モータ等を用いた大掛かりな駆動系統ではなく、カムローラ31Gと上側第二カム板(カム板)34Aを利用した単純な駆動系統を用いて、反転機構30における反転駆動機構を構築することができる。
また、本実施形態における製函包装装置1において、反転機構30は、物品Wの搬送方向との並行方向に沿って、中子31Dを往復移動可能に牽引する牽引手段32をさらに備え、上側第二カム板34A及び下側第二カム板34Bからなる第二カム板(カム板)34は、牽引手段32によって中子31Dを物品Wの搬送方向側に向って牽引する第一移動領域Suと、当該搬送方向との反対側に向って牽引する第二移動領域Sdとに配置されることを特徴とする。
このような構成を有することにより、第二搬送領域Sdにおいて中子31Dを牽引することにより、カートンPの反転動作を完了した中子31Dに対して、当該反転動作の開始位置まで中子31Dを復帰させる原点復帰動作と、当該中子31Dを再び反転させて元の状態に復帰させる状態復帰動作とを同時に行うことができ、タクトタイムが短縮し、設備能力の向上を図ることができる。
1 製函包装装置
10 搬送手段
10A 第一搬送コンベア
10B 第二搬送コンベア
30 反転機構
31D 中子
31E 第一ギア
31F 第二ギア
31G カムローラ
32 牽引手段
34 第二カム板(カム板)
34A 上側第二カム板(カム板)
34A1 上側第二カム溝(カム面)
g4 軸心(第一軸心)
g5 軸心(第二軸心)
g6 軸心(第三軸心)
P カートン
Pa ブランクシート
Sa3 反転実行領域
Sd 第二移動領域
Su 第一移動領域
W 物品

Claims (4)

  1. 一方向に搬送される物品と並走するブランクシートを、当該物品との対向側の側面を開口させた状態でカートンに製函し、製函されたカートンに前記物品を挿入して包装する製函包装装置であって、
    前記カートンに前記物品を挿入する前に、
    前記カートンを反転させる反転機構を備える、
    ことを特徴とする製函包装装置。
  2. 前記物品の搬送方向との並行方向に前記カートンを搬送する搬送手段をさらに備え、
    前記搬送手段は、
    前記反転機構による前記カートンの反転動作が実行される反転実行領域に対して、
    前記カートンの搬送方向の上流側に位置する第一搬送コンベア、及び
    前記カートンの搬送方向の下流側に位置する第二搬送コンベアを有する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の製函包装装置。
  3. 前記反転機構は、
    前記物品と並走可能に設けられるとともに、前記物品に向かって延出し、前記延出方向を中心とする外周面に前記ブランクシートを巻付けて前記カートンを製函する中子と、
    前記中子と連結し、前記延出方向と平行な第一軸心を中心にして、前記中子とともに回転可能に設けられる第一ギアと、
    前記第一ギアと噛合し、前記第一軸心と平行な第二軸心を中心にして、回転可能に設けられる第二ギアと、
    前記第二ギアにおける前記第二軸心の周囲に位置し、前記第二ギアと連結するとともに、前記第二軸心と平行な第三軸心を中心にして、回転可能に設けられるカムローラと、
    前記カムローラと摺動可能なカム面を有し、当該カム面に前記カムローラを摺動させることにより、前記第二ギアを回動させて、前記第一ギアを介して前記第一軸心を中心にして前記中子を半回転させるカム板と、
    を備える、
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の製函包装装置。
  4. 前記反転機構は、
    前記物品の搬送方向との並行方向に沿って、前記中子を往復移動可能に牽引する牽引手段をさらに備え、
    前記カム板は、
    前記牽引手段によって前記中子を前記物品の搬送方向側に向って牽引する第一移動領域と、当該搬送方向との反対側に向って牽引する第二移動領域とに配置される、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の製函包装装置。
JP2020174657A 2020-10-16 2020-10-16 製函包装装置 Pending JP2022065886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020174657A JP2022065886A (ja) 2020-10-16 2020-10-16 製函包装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020174657A JP2022065886A (ja) 2020-10-16 2020-10-16 製函包装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022065886A true JP2022065886A (ja) 2022-04-28

Family

ID=81387993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020174657A Pending JP2022065886A (ja) 2020-10-16 2020-10-16 製函包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022065886A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7503157B2 (en) Continuous motion packaging system
US10647457B2 (en) Folding device, packaging facility for articles, and method for folding side flaps of external cardboard packagings
JP4777707B2 (ja) 蝶番式ふた付きの二つ折りの箱の生産方法
CA2731174C (en) Machine for cartoning products
US3959950A (en) Packaging system
JP3409904B2 (ja) 物品搬送装置
US4503659A (en) Method of gluing end flaps of a package in an in-line packaging machine
US20070000211A1 (en) Method and device for producing packs from at least two partial packs
ITBO970086A1 (it) Metodo e macchina per l'incarto di prodotti.
RU2266849C2 (ru) Способ и машина для производства сигаретных пачек с шарнирной крышкой
JP2022065886A (ja) 製函包装装置
JP5621000B2 (ja) 作業装置及びそのような装置を組み込んだ折畳み及び糊付け機
JP5064304B2 (ja) 折畳みカートンの開口成形装置
JP4652766B2 (ja) 堅固な包装物を形成するために平らな紙を曲げるためのユニット及び方法
US3125841A (en) Package boxing mechanism
US4650450A (en) Apparatus for supplying wrapping material to packaging machines
JP4105973B2 (ja) ケースの内フラップ折込み装置
JP7277704B2 (ja) 製函装置
US1183347A (en) Carton pasting and sealing machine.
US20230025633A1 (en) Carboard packer, and a folding unit for a cardboard packer
JPH08217013A (ja) カートン詰め装置
JP4541669B2 (ja) 物品を搬送するための方法及びコンベヤー
JPH0123362B2 (ja)
JP5674632B2 (ja) 製函方法及び製函装置
JPH1059312A (ja) ターレット型上包み機及びその包装方法