JP2013510925A - 官能化ポリマー - Google Patents

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Abstract

少なくとも一つの硫黄原子と少なくとも一つのケイ素原子またはスズ原子とを含む末端官能基を有するポリマーの製造方法であって、末端活性ポリマーを、少なくとも一つのSi原子またはSn原子と少なくとも一つのS原子とを任意に環状構造の隣接位置に含む環式化合物と反応させる工程を含む、製造方法。

Description

タイヤトレッド等のゴム製品は、例えば、粒子状のカーボンブラック及びシリカ等の一種以上の補強材料を含有するエラストマー組成物から製造することが多い;例えば、バンダービルト・ラバー・ハンドブック、第13版(1990)、603−04頁を参照。
優れた牽引力及び耐摩耗性は、タイヤトレッドにとって主な考慮事項である;しかしながら、自動車の燃費は、転がり抵抗の最小化のための議論と関係があり、これはタイヤ転動時におけるヒステリシス及び発熱性の低減と相関する。(ヒステリシスの低減は通常、例えば50℃または60℃といった高温でのtanδ値の減少により測定される。一方、優れた湿潤牽引力性能は通常、例えば0℃といった低温でのtanδ値の増加と相関がある。)
低減したヒステリシス及び牽引力は、大いに競合する考慮事項である:優れた路面牽引力をもたらすように設計された組成物から製造したトレッドは、通常、増大した転がり抵抗を示し、その逆もまた同様である。
充填剤、ポリマー及び添加剤は、通常、これらの特性の許容可能な妥協点またはバランスをもたらすように選択される。エラストマー材料中への補強性充填剤の十分な分散を確保することは、加工性を高め、また物理的性質を改善するように作用する。充填剤の分散は、エラストマーとの相互作用を高めることにより改善することができ、通常ヒステリシスの低減をもたらす(上記参照)。このタイプの取り組みの例としては、選択的反応性プロモーターの存在下での高温混合、配合材料の表面酸化、表面グラフト化、及び通常は末端でのポリマーの化学的変性が挙げられる。
例えば、タイヤ部品等の加硫物製造においては、様々なエラストマー材料が使用されることが多い。天然ゴムの他、最も一般的に使用されるものの中には、しばしば触媒を用いるプロセスにより作製した高シスポリブタジエン、及びしばしばアニオン開始剤を用いるプロセスにより作製した実質的にランダムなスチレン/ブタジエンインターポリマーが含まれる。高シスポリブタジエンに組み込むことができる官能基は、大抵、アニオンで開始したスチレン/ブタジエンインターポリマーには組み込むことができず、その逆もまた同様である。
一形態においては、少なくとも一つの硫黄原子と、少なくとも一つのケイ素原子またはスズ原子とを含む末端官能基を有するポリマーの製造方法を提供する。末端活性ポリマーは、環式化合物と反応して末端官能基を有するポリマーをもたらす。かかる環式化合物は、その環状構造内に、少なくとも一つのSi原子またはSn原子と、少なくとも一つのS原子またはS原子含有部分とを含み、任意に一つ以上の追加へテロ原子(例えば、O、NまたはP)を含むことができる。また、かかる環式化合物の環状構造は、さらなるS原子及び/または他のヘテロ原子を含むことができる。
別の形態においては、不飽和のマー単位と、S原子及びSi原子またはSn原子を含む末端官能基とを含むポリマー鎖を少なくとも一つ含む高分子を提供する。末端官能基は、その環状構造内に、少なくとも一つのSi原子またはSn原子と、少なくとも一つのS原子とを含む環式化合物のラジカルである。
前述の形態において、環式化合物は、Si原子またはSn原子に隣接した環の位置に硫黄原子を含むことができる。さらに、または或いは、環のSi原子またはSn原子に結合する部分は、独立してアルコキシ基、第二級アミノ基またはハロゲン原子とすることができる。
前述のそれぞれにおいては、いくつかまたは全てのポリマー鎖がポリエンのマー単位を含むのが好ましい。特定の実施形態において、かかるポリエンは共役ジエンとすることができ、得られる共役ジエンのマーは、実質上ランダムにポリマー鎖に沿って組み込むことができる。各形態において、ポリマーは実質的に直鎖状とすることができる。
官能化ポリマーは、例えばカーボンブラック等の粒子状充填剤と相互作用することができる。粒子状充填剤と前記ポリマーとを含む加硫物等の組成物も提供し、同様にかかる組成物の提供方法及び使用方法を提供する。
本発明の他の形態は、当業者にとって、以下の詳細な説明から明らかである。かかる説明の理解を助けるため、いくつかの定義を以下に提供するが、これらは、周囲の文章が明確に反対の意図を示さない限り、全般に適用することを意図している。
「ポリマー」は、一種以上のモノマーの重合生成物を意味し、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、テトラポリマー等を含む。
「マー」または「マー単位」は、単一の反応分子に由来するポリマーの一部を意味する(例えば、エチレンマーは一般式−CHCH−を有する)。
「コポリマー」は、二種の反応物、典型的にはモノマーに由来するマー単位を含むポリマーを意味し、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、セグメント化コポリマー、グラフトコポリマー等を含む。
「インターポリマー」は、少なくとも二種の反応物、典型的にはモノマーに由来するマー単位を含むポリマーを意味し、コポリマー、ターポリマー、テトラポリマー等を含む。
「置換」は、問題とする基の本来の目的に干渉しないヘテロ原子または官能基(例えば、ヒドロカルビル基)を含むことを意味する。
「直接結合した」は、原子または基が介在することなく共有結合していることを意味する。
「ポリエン」は、最長部分または最長鎖に位置する少なくとも二つの二重結合を有する分子、典型的にはモノマーを意味し、具体的にはジエン、トリエン等を含む。
「ポリジエン」は、一種以上のジエン由来のマー単位を含むポリマーを意味する。
「phr」は、ゴム100重量部(pbw)あたりの重量部を意味する。
「ラジカル」は、別の分子との反応の後に、その結果としていずれかの原子を獲得するかまたは失うか否かにかかわらず残存する分子部分を意味する。
「非配位性アニオン」は、立体障害のために、例えば触媒系の活性中心と配位結合を形成しない立体的にかさ高いアニオンを意味する。
「非配位性アニオン前駆体」は、反応条件下で非配位性アニオンを形成することができる化合物を意味する。
「環系」は、単一環、二以上の縮合環、または単結合により連結した環を意味し、但し、各環は不飽和を含む。
「末端」は、ポリマー鎖の端部を意味する。
「末端活性」は、リビング末端または擬似リビング末端を有するポリマーを意味する。
「末端部分」は、末端に位置する基または官能基を意味する。
本書全般にわたり、パーセント形式で表される全ての値は、周囲の文章が明確に反対の意図を示さない限り重量パーセントである。
前述から明らかなように、ポリマーは、様々な方法で説明するまたは特徴づけることができる。一般にそれは、不飽和のマー単位、通常は一種以上のポリエンに由来する単位と、少なくとも一つのS原子及び少なくとも一つのSi原子またはSn原子を含む末端官能基とを含む。一つのS原子及び一つのSi原子またはSn原子は、環状構造の隣接位置とすることができる。Si原子またはSn原子は、アルコキシ基、第二級アミノ基、ハロゲン原子または先述の任意の組み合わせに結合することができる。末端活性ポリマーを、少なくとも一つのS原子と少なくとも一つのSi原子またはSn原子とを環状構造内に含む環式化合物と反応させることにより、ポリマーを提供することができる。
かかるポリマーはエラストマーとすることができ、またポリエン、特にジエン及びトリエン(例えばミルセン)に由来するようなエチレン系不飽和を含むマー単位を含むことができる。典型的なポリエンとしては、C−C12ジエン、特には1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、3−メチル−1,3−ペンタジエン、4−メチル−1,3−ペンタジエン、2,4−ヘキサジエン等の共役ジエンが挙げられるが、これらに限定されない。
ポリエンは、複数の方法でポリマー鎖に組み込むことができる。特にタイヤトレッドの用途においては、この組み込み方法を調整することが望ましい場合がある。特定の最終用途においては、ポリエン総量に対する数値割合として約10〜約80%、任意に約25〜約65%の総1,2−ミクロ構造を有するポリマー鎖が望ましい場合がある。総1,2−ミクロ構造が、ポリエン総量に対して約50%以下、好ましくは約45%以下、より好ましくは約40%以下、より一層好ましくは約35%以下、最も好ましくは30%であるポリマーは、「実質的に直鎖」であると考えられる。しかしながら、特定の最終用途においては、1,2−結合量を一層低く維持する(例えば約7%未満、5%未満、2%未満、または1%未満)ことが望ましい場合がある。
目的とする最終用途によっては、一つ以上のポリマー鎖が懸垂芳香族基を含むことができ、例えば、ビニル芳香族、特にスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン及びビニルナフタレン等のC−C20のビニル芳香族に由来するマー単位の組み込みを通じてこれを提供することができる。懸垂芳香族基を有するマー単位は、一種以上のポリエンとともに用いる場合、ポリマー鎖の約1〜約50%、約10〜約45%、または約20〜約35%を構成することができる。かかるインターポリマーのミクロ構造はランダムとすることができ、即ち、各種構成モノマーに由来するマー単位はブロックを形成せず、代わりに、実質的に非反復的な方法でそれらが組み込まれる。ランダムなミクロ構造は、例えばタイヤトレッドの製造に用いるゴム組成物等のいくつかの最終用途において、特別な利益をもたらすことができる。
典型的なエラストマーとしては、例えば、SBRとしても知られるポリ(スチレン−コ−ブタジエン)のような、一種以上のポリエンとスチレンとのインターポリマーが挙げられる。
ポリマーの数平均分子量(M)は、通常、失活した試料が約2〜約150、より一般的には約2.5〜約125、より一層一般的には約5〜約100、最も一般的には約10〜約75のゴムムーニー粘度(ML/100℃)を示す程度である。
前述のタイプのポリマーは、乳化重合または溶液重合により作製することができ、後者は、ランダム性やミクロ構造等の特性についてより良好に制御できる。溶液重合は20世紀半ば頃から行われてきたので、その一般的な形態は当業者に周知であるが、参照の便宜上、特定の形態を本明細書にて提供する。
所望のポリマー特性により、溶液重合の具体的な条件は大幅に変えることができる。以下の議論では、まずリビング重合について説明し、次いで配位触媒で触媒された重合について説明する。これらの説明の後には、官能化及びそうして作製したポリマーの処理について論じる。
溶液重合は、通常、有機リチウム化合物、特にアルキルリチウム化合物等の開始剤を必要とする。有機リチウム開始剤の例としては、N−リチオ−ヘキサメチレンイミン;n−ブチルリチウム;トリブチルスズリチウム;ジメチルアミノリチウム、ジエチルアミノリチウム、ジプロピルアミノリチウム、ジブチルアミノリチウム等のジアルキルアミノリチウム化合物;ジエチルアミノプロピルリチウム等のジアルキルアミノアルキルリチウム化合物;及びC−C12、好適にはC−Cアルキル基を含むトリアルキルスタニルリチウム化合物が挙げられる。
また、多官能性開始剤、即ち二以上のリビング端部を有するポリマーを形成することが可能な開始剤も使用できる。多官能性開始剤の例としては、限定しないが、1,4−ジリチオブタン、1,10−ジリチオデカン、1,20−ジリチオエイコサン、1,4−ジリチオベンゼン、1,4−ジリチオナフタレン、1,10−ジリチオアントラセン、1,2−ジリチオ−1,2−ジフェニルエタン、1,3,5−トリリチオペンタン、1,5,15−トリリチオエイコサン、1,3,5−トリリチオシクロヘキサン、1,3,5,8−テトラリチオデカン、1,5,10,20−テトラリチオエイコサン、1,2,4,6−テトラリチオシクロヘキサン及び4,4’−ジリチオビフェニルが挙げられる。
また、有機リチウム開始剤に加えて、いわゆる官能化開始剤も有用とすることができる。これらはポリマー鎖に組み込まれ、そして鎖の開始末端に官能基を提供する。かかる物質の例としては、リチオ化アリールチオアセタール(例えば、米国特許第7,153,919号公報参照)や、有機リチウム化合物と、例えば任意にジイソプロペニルベンゼン等の化合物と予備反応させた置換アルジミン、ケチミン、第二級アミン等のN含有有機化合物との反応生成物(例えば、米国特許第5,153,159号公報及び第5,567,815号公報参照)が挙げられる。
有用なアニオン性重合溶媒としては、様々なC−C12の環式アルカン及び非環式アルカンやそのアルキル化誘導体、特定の液体芳香族化合物、並びにそれらの混合物が挙げられる。当業者であれば、その他の有用な溶媒の選択肢及び組み合わせを知っている。
溶液重合においては、ランダム性及びビニル含量(即ち、1,2−ミクロ構造)のいずれも、重合成分に調整剤、通常は極性化合物を含ませることにより増加させることができる。開始剤当量あたり90当量以下またはそれより多くの調整剤を用いることができ、その量は、例えば、所望のビニル含量、使用する非ポリエンモノマーのレベル、反応温度及び使用する特定調整剤の性質に依存する。調整剤として有用な化合物としては、非結合電子対を有するヘテロ原子(例えば、O又はN)を含む有機化合物が挙げられる。例としては、モノアルキレングリコール及びオリゴアルキレングリコールのジアルキルエーテル;クラウンエーテル;テトラメチルエチレンジアミン等の第3級アミン;THF;THFオリゴマー;2,2−ビス(2’−テトラヒドロフリル)プロパン、ジ−ピペリジルエタン、へキサメチルホスホラミド、N,N’−ジメチルピペラジン、ジアザビシクロオクタン、ジエチルエーテル、トリブチルアミン等の直鎖状及び環状のオリゴマー状オキソラニルアルカン(例えば、米国特許第4,429,091号公報参照)が挙げられる。
当業者であれば、溶液重合に通常用いられる条件を理解しているが、読者の便宜上、代表的な説明を提供する。以下はバッチプロセスに基づくが、この説明を例えば半バッチプロセスまたは連続プロセスに拡大適用することは、当業者の能力の範囲内である。
溶液重合は、モノマーと溶剤のブレンドを適当な反応容器に投入することにより開始し、次いで調整剤(用いる場合)及び開始剤を、多くの場合は溶液またはブレンドの一部として加え、或いは、モノマー及び調整剤を開始剤に加えることができる。この方法は、一般に無水、嫌気条件下で行われる。この反応物は、最高約150℃の温度まで加熱することができ、また撹拌することができる。所望の転化率に達した後は、熱源(用いる場合)を取り除くことができ、また、この反応容器を重合のためだけに保有する場合には、反応混合物を官能化及び/または失活させるための後重合容器に移す。ここで、反応混合物は、その比較的高いポリマー濃度から、一般に「ポリマーセメント」と呼ばれる。
通常、アニオン技術により製造したポリマーは、Mを約50,000〜約500,000ダルトンとすることができるが、特定の実施形態では、数平均分子量は約75,000〜約250,000ダルトン、さらには約90,000〜約150,000ダルトンの範囲で変えることができる。
特定の最終用途では、アニオン(リビング)重合によって実現することが困難または非効率であり得る特性を有するポリマーが必要とされる。例えば、いくつかの用途では、高いシス−1,4結合量を有する共役ジエンポリマーが望ましいことがある。ポリジエンは、(リビング重合に用いる開始剤とは対照的に)触媒を用いるプロセスにより調製することができ、擬似リビング特性を示すことがある。
シス−1,4−ポリジエンを優先的にもたらす触媒系もあれば、一方でトランス−1,4−ポリジエンを優先的にもたらす触媒系もある。当業者であれば、各タイプの触媒系の例をよく知っている。この説明の残りは特定のシス特異的な触媒系に基づくが、これは例示のためにすぎず、かかる官能化方法及び化合物に限定するものとみなすものではない。
典型的な触媒系は、共役ジエンモノマーを重合するのに有用であることが知られているランタニド金属を用いることができる。具体的には、ランタニド化合物を含む触媒系を用い、一種以上のタイプの共役ジエンからシス−1,4−ポリジエンをもたらすことができる。
好適なランタニド系触媒組成物は、例えば、米国特許第6,699,813号公報及びそれに引用される特許文書に詳細に記載されている。「触媒組成物」の用語は、成分の単純混合物、物理的または化学的引力により生じる様々な成分の錯体、いくつかまたは全ての成分の化学反応生成物、または前述の組み合わせを包含することを意図する。参照の便宜及び簡単のため、要約した説明を本明細書に記載する。
典型的な触媒組成物としては、(a)ランタニド化合物、アルキル化剤及びハロゲン含有化合物(ランタニド化合物及び/またはアルキル化剤がハロゲン原子を含む場合、ハロゲン含有化合物の使用は任意である);(b)ランタニド化合物及びアルミノキサン;または(c)ランタニド化合物、アルキル化剤及び非配位性アニオン若しくはその前駆体が挙げられる。
様々なランタニド化合物またはその混合物を用いることができる。これら化合物は、ベンゼン、トルエン、キシレン類、(ジ)エチルベンゼン及びメシチレン等の芳香族炭化水素;直鎖状及び分岐状C−C10アルカン、石油エーテル、ケロシン及び石油スピリット等の脂肪族炭化水素;またはシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン及びメチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素のような炭化水素溶剤に可溶であるのが好ましいが、炭化水素に不溶なランタニド化合物は、重合媒体に懸濁させることができる。好適なランタニド化合物としては、少なくとも一つのNd原子、La原子、若しくはSm原子を含むもの、又はジジム(モナズ砂から得た希土類元素の市販混合物)を含むものが挙げられる。ランタニド化合物中のランタニド原子は、任意の数の酸化状態とすることができるが、通常は+3の酸化状態のランタニド原子を有する化合物を用いる。典型的なランタニド化合物としては、カルボキシレート、有機ホスフェート、有機ホスホネート、有機ホスフィネート、キサンテート、カルバメート、ジチオカルバメート、β−ジケトネート、アルコキシド、アリールオキシド、ハライド、疑似ハライド、オキシハライドが挙げられ、これらランタニド化合物の各タイプの多数の例は、前述の米国特許第6,699,813号公報及びその他同様の特許文書において確認することができる。
通常、ランタニド化合物は、一種以上のアルキル化剤、即ち、ヒドロカルビル基を別の金属に遷移することができる有機金属化合物と併せて用いる。通常、これらアルキル化剤は、第1族、第2族及び第3族の金属等の電気陽性金属の有機金属化合物である。典型的なアルキル化剤としては、一般式AlR 3−n(式中、nは1〜3の整数であり;各Rはそれぞれ独立して1価の有機基であり、N,O,B,Si,S,P等のヘテロ原子を含んでもよく、C原子を介してAl原子に結合し;各Xはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、カルボキシレート基、アルコキシド基またはアリールオキシド基である)で表されるものや、トリヒドロカルビルアルミニウム化合物を水と反応させることによって調製することができるオリゴマー状の直鎖アルミノキサンまたは環状アルミノキサン等の有機アルミニウム化合物、並びに一般式R MgX2−m(式中、Xは上述の通りに定義され、mは1または2であり、RはRと同一であり、但し1価の有機基はC原子を介してMg原子に結合する)で表されるもの等の有機マグネシウム化合物が挙げられる。
いくつかの触媒組成物は、一つ以上の不安定なハロゲン原子を有する化合物を含むことができる。ハロゲン含有化合物は、ランタニド化合物について上述したような炭化水素溶媒に可溶であるのが好ましいが、炭化水素に不溶な化合物は、重合媒体に懸濁させることができる。有用なハロゲン含有化合物としては、元素ハロゲン、混合ハロゲン、ハロゲン化水素、有機ハライド、無機ハライド、金属ハライド、有機金属ハライド及びこれらの任意の二種以上の混合物が挙げられる。
その他の触媒組成物としては、非配位性アニオンまたは非配位性アニオン前駆体が挙げられる。典型的な非配位性アニオンとしては、テトラアリールボレートアニオン、特にフッ素化されたテトラアリールボレートアニオンが挙げられる。典型的な非配位性アニオン前駆体としては、強い電子求引基を含むホウ素化合物が挙げられる。
前述のタイプの触媒組成物は、幅広い濃度及び比率にわたり、共役ジエンを重合して立体特異的なポリジエンにするための極めて高い触媒活性を有するが、最も望ましい性質を有するポリマーは、通常、比較的狭い範囲の濃度及び比率の成分を用いるシステムから得られる。さらに、触媒成分は、相互作用して活性触媒種を形成すると考えられ、各成分の最適濃度は、他の成分の濃度に依存し得る。以下のモル比は、前述の成分に基づく様々な系にとって比較的典型的であるものと考えられる:
アルキル化剤対ランタニド化合物(アルキル化剤/Ln):約1:1〜約200:1、好ましくは約2:1〜約100:1、より好ましくは約5:1〜約50:1;
ハロゲン含有化合物対ランタニド化合物(ハロゲン原子/Ln):約1:2〜約20:1、好ましくは約1:1〜約10:1、より好ましくは約2:1〜約6:1;
アルミノキサン対ランタニド化合物、特にランタニド化合物中のランタニド原子当量に対するアルミノキサンにおけるアルミニウム原子当量(Al/Ln):約50:1〜約50,000:1、好ましくは約75:1〜約30,000:1、より好ましくは約100:1〜約1,000:1;及び
非配位性アニオンまたは前駆体対ランタニド化合物(An/Ln):約1:2〜約20:1、好ましくは約3:4〜約10:1、より好ましくは約1:1〜約6:1。
ランタニド系触媒を用いて製造したポリジエンの分子量は、触媒の使用量及び/または触媒系中の共触媒の濃度を調整することにより制御することができ、この方法で幅広い範囲の分子量を有するポリジエンを製造することができる。一般に、触媒及び共触媒の濃度を増加させると、得られるポリジエンの分子量が減少するが、非常に低い分子量のポリジエン(例えば、液状ポリジエン)は極めて高い触媒濃度を必要とする。これは、硫黄の硬化速度の遅延等の悪影響を避けるため、通常、ポリマーからの残留触媒の除去を必要とする。米国特許第6,699,813号公報は、非常に有効な分子量調整剤としてニッケル化合物を使用できることを教示している。ランタニド系触媒組成物に一種以上のNi含有化合物を含ませることで、触媒活性及びポリマーのミクロ構造に重大な悪影響を与えることなく、有利に、得られるポリジエンの分子量を容易に調整できるようになる。
様々なNi含有化合物またはそれらの混合物を用いることができる。Ni含有化合物は、上述したような炭化水素溶媒に可溶であるのが好ましいが、炭化水素に不溶なNi含有化合物は、重合媒体に懸濁させて触媒活性種を形成することができる。
Ni含有化合物中のNi原子は、0、+2、+3及び+4酸化状態等の任意の数の酸化状態とすることができるが、通常はNi原子が+2の酸化状態にある2価のNi化合物が好ましい。典型的なNi化合物としては、カルボキシレート、有機ホスフェート、有機ホスホネート、有機ホスフィネート、キサンテート、カルバメート、ジチオカルバメート、β−ジケトネート、アルコキシド、アリールオキシド、ハライド、疑似ハライド、オキシハライド、有機ニッケル化合物(即ち、例えばニッケロセン、デカメチルニッケロセン等の少なくとも一つのC−Ni結合を含む化合物)等が挙げられる。
ランタニド化合物に対するNi含有化合物のモル比(Ni/Ln)は、通常、約1:1000〜約1:1、好ましくは約1:200〜約1:2、より好ましくは約1:100〜約1:5の範囲である。
これらのタイプの触媒組成物は、以下の方法のいずれかの方法を用いて形成することができる:
(1)インサイチュー
触媒成分を、モノマー及び溶媒を含有する溶液(または単にバルクモノマー)に添加する。この添加は、逐次的または同時に行うことができる。後者の場合には、まずアルキル化剤を加え、次いで、順にランタニド化合物、ニッケル含有化合物(用いる場合)及びハロゲン含有化合物(用いる場合)または非配位性アニオン若しくは非配位性アニオン前駆体を加えるのが好ましい。
(2)予備混合
かかる成分は、重合系の外で、共役ジエンモノマーを導入する前に、通常約−20℃〜約80℃の温度で混合することができる。
(3)モノマー存在下での予備形成
触媒成分は、少量の共役ジエンモノマーの存在下で、約−20℃〜約80℃の温度で混合することができる。共役ジエンモノマーの量は、ランタニド化合物1モルにあたり約1〜約500モル、好ましくは約5〜約250モル、より好ましくは約10〜約100モルの範囲で変えることができる。得られる触媒組成物は、重合する共役ジエンモノマーの残りに加えることができる。
(4)二段階手順
(a)アルキル化剤を、共役ジエンモノマーの非存在下または少量の共役ジエンモノマーの存在下で、約−20℃〜80℃の温度でランタニド化合物と混ぜ合わせる。
(b)前記混合物及び残りの成分を、逐次的または同時のいずれかの方法で、重合する共役ジエンモノマーの残りに加える。
(Ni含有化合物を用いる場合には、それをいずれかの段階に含めることができる。)
前述の方法において、一種以上の触媒成分の溶液を重合系の外で調製する場合には、有機溶媒またはキャリアを用いるのが好ましい。有用な有機溶媒としては、前述したものが挙げられる。
シス−1,4−ポリジエンの製造は、共役ジエンモノマーを触媒的に有効な量の触媒組成物の存在下で重合させることにより行う。重合マスに用いる触媒の総濃度は、成分の純度、重合温度、所望の重合速度及び転化率、所望の分子量、並びに多数の他の要因等の様々な因子の相互作用によって決まり、それゆえ、具体的な触媒総濃度は、触媒的に有効な量の各触媒成分を用いるべきと言う以外には、断定的に示すことができない。通常、ランタニド化合物の使用量は、共役ジエンモノマー100gあたり約0.01〜約2mmol、好ましくは約0.02〜約1mmol、より好ましくは約0.05〜約0.5mmolの範囲である。通常、他の成分は全てランタニド化合物の量に基づく量で加えられる(前述の様々な比を参照)。
重合は、モノマーが凝縮相である場合には、有機溶媒中で、即ち溶液重合または沈殿重合として実施するのが好ましい。触媒成分は、有機液体に可溶化するか、懸濁するのが好ましい。通常、重合開始時に重合媒体中に存在するモノマーの濃度は、約3〜約80重量%、好ましくは約5〜約50重量%、より好ましくは約10%〜30重量%の範囲である(凝縮液相または気相のいずれかで行うバルク重合を用いて重合を行うこともできる。)。
バッチ、連続または半連続プロセスを用いるかどうかにかかわらず、重合は、好適にはN、ArまたはHe等の不活性な保護ガスによりもたらされる嫌気条件下で、中度から強度の撹拌とともに行うのが好ましい。重合温度は幅広く変化させることができるが、通常は約20〜約90℃の温度を用い;熱は、外部冷却及び/またはモノマー若しくは溶剤の蒸発による冷却によって取り除くことができる。用いる重合圧力は幅広く変化させることができるが、通常は約0.1〜約1MPaの圧力を用いる。
1,3−ブタジエンを配位触媒系中で重合する場合、シス−1,4−ポリブタジエンは、通常、ポリスチレン標準を用いたGPCで測定されるMが約5,000〜約200,000ダルトン、約25,000〜約150,000ダルトンまたは約50,000〜約120,000である。これらポリマーの多分散性は、通常は約1.5〜約5.0、典型的には約2.0〜約4.0の範囲である。
得られるポリジエンは、有利に、シス−1,4−結合量を少なくとも約60%、少なくとも約75%、少なくとも約90%及びなお少なくとも約95%とすることができ、また、1,2−結合量を約7%未満、約5%未満、約2%未満及びさらには約1%未満とすることができる。
記載した重合プロセスのいずれでも、有利に、反応性の(リビングまたは擬似リビング)末端を有するポリマー鎖が得られ、これはさらに一種以上の官能化剤と反応して官能化ポリマーを提供することができる。上述した通り、官能化によってゴム配合物中のポリマーと粒子状充填剤との間の相互作用を高めることができ、それによって、得られる加硫物の機械的特性及び動的特性を改善することができる。
上述した通り、かかるポリマーは末端官能基を含む。このポリマー(以下、官能化ポリマーという)は、末端活性ポリマーを、環状構造内に少なくとも一つのS原子と少なくとも一つのSi原子またはSn原子とを含む環式化合物と反応させることにより得ることができる。環状構造は、5〜約20個の原子、好ましくは5〜15個の原子、より好ましくは5〜10個の原子、最も好ましくは5〜7個の原子を含むことができる。(環状構造が8〜10個の原子を含む場合には、二以上の環を含むことができ、これらの環は任意に縮合することができる)。
上述のヘテロ原子に加え、環式化合物は、本明細書に関連して、末端活性ポリマーの存在下で開環し、また末端活性ポリマーに結合する能力を有する、本来の目的に干渉しない任意の原子または基を含むことができる。含むことができる原子の種類としては、O、N及び/またはP等のヘテロ原子が挙げられる。また、環式化合物は、一つ以上のS原子及び/または一つ以上のSi若しくはSn原子を含むことができる。
通常、ケイ素原子及びスズ原子は4価であり、環状構造中の任意のSi原子またはSn原子は、二つのさらなる置換基に結合する。本明細書で公表する化合物において、これらの基は、所望の官能化ポリマーを形成する能力に干渉するべきではない。典型的な置換基としては、1価の有機基、特にアルコキシ基(好ましくはC−C20、より好ましくはC−Cのアルコキシ基)、第二級アミノ基(好ましくはC−C20のもの、より好ましくはC−C10のアルキル置換基)及びハロゲン原子が挙げられる。
環式化合物において、一つの硫黄原子及び一つのケイ素原子またはスズ原子は、環状構造における隣接した位置を占有することができる。このタイプの有用な環式化合物の非排他的なクラスは、式:
[式中、Mはケイ素原子またはスズ原子を表し;各Rはそれぞれ独立して1価の有機基、好ましくはアルコキシ基、第二級アミノ基またはハロゲン原子であり、各Rはそれぞれ独立して水素原子または1価の有機基、特には任意に一つ以上のヘテロ原子(例えばO、S、N、P、Si、Sn等)またはヘテロ原子含有基を含むことができる1価のヒドロカルビル基であり、但し当該基は活性H原子を含まず(即ち、ツェレビチノフ測定試験にかけたときにメタンを生成しない);nは1〜約16、好ましくは1〜6、より好ましくは1〜3の整数である]で定義することができる。多くのこのような化合物は、Gelest社(モリスビル、ペンシルバニア)等の商業的供給源から入手することができる。これら及びその他のものは、例えば、一般式HS−(CH−SiR の化合物をアルカリ金属水素化物等の塩基に導入することにより、合成することができる。
一つの硫黄原子は、環式化合物においてケイ素原子またはスズ原子に隣接した環上位置を占有する必要はない。S原子がSi原子またはSn原子に隣接した環上位置を占有しない環式化合物の非限定的な例として、下式:
[ここで、Rは上述の定義の通りである]が挙げられる。当業者であれば、これら二つの非限定的な例から、他の同様の化合物を想定することができる。
これらのタイプの化合物と末端活性ポリマーとの反応は、適温(例えば0〜75℃)で、比較的急速に行われる(数分〜数時間)。通常は、ポリマー鎖の末端活性部分のC原子と(開環した)環式化合物のSi原子またはSn原子との間に結合が生じ、Si原子またはSn原子の置換基の一つが任意選択的に脱離基として機能する。
通常は必要ないが、必要に応じて、最高約120分間、約25〜約150℃の温度で、ポリマーとアルコールまたは酸等の活性水素含有化合物とを撹拌することにより失活を行うことができる。
ドラム乾燥、押出乾燥、真空乾燥等の従来技術により、失活したポリマーセメントから溶媒を除去することができ、これは水、アルコールまたは蒸気を用いた凝固や、熱的な脱溶媒等と組み合わせてもよい;凝固を行う場合には、オーブン乾燥が望ましいことがある。
得られるポリマーは、トレッドストック配合物に利用することができ、または天然ゴム及び/若しくは、例えば、ポリエン由来のマー単位だけを含む一種以上のホモポリマー及びインターポリマー(例えばポリ(ブタジエン)、ポリ(イソプレン)及びブタジエンやイソプレン等を組み込んだコポリマー)、SBR、ブチルゴム、ネオプレン、EPR、EPDM、アクリロニトリル/ブタジエンゴム(NBR)、シリコーンゴム、フルオロエラストマー、エチレン/アクリルゴム、EVA、エピクロルヒドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、水素化ニトリルゴム、テトラフルオロエチレン/プロピレンゴム等の非官能化合成ゴム等の従来から用いられる任意のトレッドストックゴムと混合することができる。官能化ポリマーを従来ゴムと混合する場合、その量はゴム全体の約5〜約99%で変化させることができ、従来ゴムがゴム全体の残りを占める。最小量は、所望のヒステリシス低減の程度に大いに依存する。
非晶質シリカ(SiO)を、充填剤として利用することができる。シリカは通常、水中の化学反応で、超微細な球形粒子として沈殿することにより生成するため、湿式の水和シリカに分類される。これらの主要な粒子は強力に結合して凝集体となり、次いで比較的弱く結合して集合体となる。「高分散性シリカ」とは、エラストマーのマトリックス中で脱集合及び分散する能力が非常に大きなシリカであり、薄片顕微鏡で観察することができる。
表面積は、種々のシリカの補強特性の信頼性の高い指標を与える;ブルナウアー、エメット及びテラーの(「BET」)方法(米国化学会誌第60巻に記載、309頁以下参照)は、有名な表面積測定方法である。シリカのBET表面積は通常450m/g未満であり、表面積の有用な範囲としては、約32〜約400m/g、約100〜約250m/g及び約150〜約220m/gが挙げられる。
シリカ充填剤のpHは、通常約5〜約7またはそれよりやや高く、約5.5〜約6.8が好ましい。
使用することができるいくつかの市販のシリカとしては、Hi−SilTM215、Hi−SilTM233及びHi−SilTM190(PPGインダストリーズ社;ピッツバーグ、ペンシルバニア)が挙げられる。市販のシリカのその他の供給業者としては、グレースダビソン社(ボルティモア、メリーランド)、デグサ社(パーシッパニー、ニュージャージー)、ローディアシリカシステムズ社(クランベリー、ニュージャージー)及びJ.M.フーバー社(エジソン、ニュージャージー)が挙げられる。
シリカは、約1〜約100phrの量、好適には約5〜約80phrの量で用いることができる。有用な上限範囲は、かかる充填剤が与え得る高粘度により制限される。
その他の有用な充填剤としては、限定しないが、ファーネスブラック、チャンネルブラック及びランプブラックを含む全形態のカーボンブラックが挙げられる。より具体的に、カーボンブラックの例としては、超耐摩耗性ファーネスブラック、高耐摩耗性ファーネスブラック、高速押出性ファーネスブラック、微細ファーネスブラック、準超耐摩耗性ファーネスブラック、半補強性ファーネスブラック、中級作業性チャンネルブラック、難加工性チャンネルブラック、導電性チャンネルブラック及びアセチレンブラックが挙げられ、これらの二種以上の混合物を用いることができる。表面積(EMSA)が少なくとも20m/g、好適には少なくとも約35m/gのカーボンブラックが好ましく、表面積の値はCTAB技術を用いたASTMD−1765により測定することができる。カーボンブラックは、ペレット形状または非ペレットの凝集塊であってもよいが、特定のミキサー用途においては非ペレットのカーボンブラックを好適とすることができる。
カーボンブラックの量は、約50phr以下とすることができるが、約5〜約40phrが一般的である。カーボンブラックをシリカと共に用いる場合、シリカの量は約1phrまで減らすことができ、シリカの量が減るにつれて、より少量の加工助剤と、もしあればシランを用いることができる。
エラストマー配合物は、通常、加えた充填剤の総体積をエラストマーストックの総体積計で割った体積分率として約25%まで充填し、従って、通常の補強性充填剤、即ちシリカ及びカーボンブラックの(総合)量は約30〜100phrである。
シリカを補強性充填剤として用いる場合、シラン等のカップリング剤の添加は、エラストマーによく混ぜ合わせ、また相互作用させることを確保するための慣例となっている。通常、加えるシランの量は、エラストマー配合物中に存在するシリカ充填剤の重量に対し、約4〜20%の範囲である。
カップリング剤は一般式A−T−Gを有し、ここで、Aはシリカ充填剤の表面上の基(例えば、表面シラノール基)と物理的に及び/または化学的に結合することができる官能基を表し、Tは炭化水素基の結合を表し、Gはエラストマーと(例えば、硫黄含有結合を介して)結合することができる官能基を表す。かかるカップリング剤としては、有機シラン、特には多硫化アルコキシシラン(例えば、米国特許第3,873,489号、第3,978,103号、第3,997,581号、第4,002,594号、第5,580,919号、第5,583,245号、第5,663,396号、第5,684,171号、第5,684,172号、第5,696,197号等を参照)または上述のG及びAの官能基を有するポリオルガノシロキサンが挙げられる。典型的なカップリング剤はビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]テトラスルフィドである。
加工助剤の添加を用いてシランの使用量を減らすことができる。加工助剤として用いる糖の脂肪酸エステルの説明については、例えば、米国特許第6,525,118号を参照されたい。加工助剤として有用な追加の充填剤としては、限定しないが、クレイ(含水ケイ酸アルミニウム)、タルク(含水ケイ酸マグネシウム)及びマイカ等の鉱物系充填剤、並びに尿素及び硫酸ナトリウム等の非鉱物系充填剤が挙げられる。好適なマイカは、主にアルミナ、シリカ及びカリを含むが、他の変種も有用とすることができる。追加の充填剤は、約40phrまで、通常は約20phrまでの量で用いることができる。
また、その他の従来のゴム添加剤を加えることもできる。これらとしては、例えば、プロセスオイル、可塑剤、酸化防止剤やオゾン劣化防止剤等の抗劣化剤、硬化剤等が挙げられる。
全ての成分を、例えばバンバリーミキサーまたはブラベンダーミキサー等の標準装置を用いて混合することができる。通常、混合は二以上の段階で行う。第一段階(しばしばマスターバッチ段階と称される)時に、通常は約120〜約130℃の温度で混合を開始し、通常は約165℃であるいわゆる落下温度に達するまで上昇させる。
配合処方がシリカを含む場合には、シラン成分の個別添加のため、単独のリミル段階をしばしば採用する。この段階は、大抵はマスターバッチ段階で用いる温度、即ち約90℃から約150℃の落下温度まで上昇させる温度と同様か、それよりも僅かに低い温度で行う。
補強ゴム配合物は、従来的には、約0.2〜約5phrの、例えば硫黄または過酸化物系の硬化系のような一種以上の既知の加硫剤で硬化させる。適切な加硫剤の一般的開示として、興味ある読者は、カークオスマー、「化学技術百科事典」、第3版、(ウィリーインターサイエンス、ニューヨーク、1982年)、第20巻、365〜468頁に記載されているような概説を対象とする。加硫剤や促進剤等は、最終混合段階で加える。加硫の開始が早く発生しないことを確実にするため、この混合工程はしばしば、例えば約60〜約65℃で開始し、約105〜約110℃よりも高くは行かない温度等の低温で行う。
以下の非限定的な実例は、本発明の実施に有用とすることができる詳細の条件及び材料を読者に提供するものである。
以下の例では、特に明記しない限り全ての調製において、陽圧Nパージ下にて予め抽出セプタムライナーと穴あきキャップで封をした乾燥ガラス容器を用いた。ブタジエンの溶液(ヘキサン中に21.9%)、スチレンの溶液(ヘキサン中に33%)、ヘキサン、n−ブチルリチウム(ヘキサン中に1.60M)、2,2−ビス(2’−テトラヒドロフリル)−プロパン(1.60Mのヘキサン溶液、CaH上で保管)及びブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)のヘキサン溶液を用いた。
市販の試薬及び開始材料としては以下が挙げられるが、特定の例において、特に断りのない限り、さらに精製することなくその全てを用いた:N−(n−ブチル)−アザ−2,2−ジメトキシシラシクロペンタン及び2,2−ジメトキシ−1−チア−2−シラシクロペンタン(Gelest社製)、並びにヘキサメチレンイミン(「HMI」、純度99%、Sigma−Aldrich社製;ミズーリ、セントルイス)。
例1:コントロールインターポリマー
撹拌機を備えるNパージした反応器に、1.59kgのヘキサン、0.41kgのスチレン溶液及び2.49kgのブタジエン溶液を加えた。この反応器に、3.30mLのn−ブチルリチウム溶液、次いで1.1mLの2,2−ビス(2’−テトラヒドロフリル)プロパン溶液を投入した。反応器のジャケットを50℃まで加熱し、約27分後、バッチ温度がピークの約63℃に達した。さらに約30分後、ポリマーセメントをイソプロパノール含有BHTに滴下した。凝固したポリマーをドラム乾燥した。このポリマー(試料1)の特性を、以下の表1にまとめた。
例2−3:官能化インターポリマー
例1の手順を原則的に繰り返した。同量の試薬を加えた後、反応器に、3.27mLのn−ブチルリチウム溶液、次いで1.1mLの2,2−ビス(2’−テトラヒドロフリル)プロパン溶液を投入した。反応器のジャケットを50℃まで加熱し、約25分後、バッチ温度がピークの約62℃に達した。さらに約30分後、5.3mLの2,2−ジメトキシ−1−チア−2−シラシクロペンタン(DMTSCP)溶液(ヘキサン中に1.0M)を加え、この組成物を50℃でさらに約30分間撹拌した。この官能化ポリマー(試料2)を、例1のコントロールポリマーと同様に、凝固させてドラム乾燥した。
再度、例1の手順を原則的に繰り返した。同量の試薬を加えた後、反応器に、1.57mLのHMI(ヘキサン中に3.0M)、次いで3.27mLのn−ブチルリチウム溶液を投入した。室温での5分間の撹拌後、1.1mLの2,2−ビス(2’−テトラヒドロフリル)プロパン溶液を加えた。反応器のジャケットを50℃まで加熱し、約27分後、バッチ温度がピークの約63℃に達した。さらに約30分後、5.3mLのDMTSCP溶液(ヘキサン中に1.0M)を加え、この組成物を50℃でさらに約30分間撹拌した。この官能化ポリマー(試料3)を、例1のコントロールポリマーと同様に、凝固させてドラム乾燥した。
これら官能化インターポリマーの特性を、非官能化コントロール(試料1)の特性とともに下表にまとめる。
例4−6:充填組成物及び加硫物
例1−3のポリマーを用い、表2a(唯一の粒子状充填剤としてはカーボンブラック)及び表2b(唯一の粒子状充填剤としてはシリカ)に示す処方で充填組成物(配合物)を調製した。ここで、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン(6PPD)は酸化防止剤として働き、2,2’−ジチオビス(ベンゾチアゾール)(MBTS)、N−tert−ブチルベンゾチアゾール−2−スルフェンアミド(TBBS)及びN,N’−ジフェニルグアニジン(DPG)は促進剤として働く。ブラックオイルは、比較的少量の多環芳香族化合物を含む伸展油である。
配合物を171℃で約15分間硬化させた。これら配合物の物理試験の結果を以下の表3a(カーボンブラック)及び3b(シリカ)に示す。
また、これらポリマーから調製した加硫物に関する物理試験の結果も以下の表3a及び3bに示す。「温度掃引」の行において、上段のデータは0℃での測定によるものであり、下段のデータは60℃での測定によるものである。
ムーニー粘度(ML1+4)の値はAlphaTechnologiesTMムーニー粘度計(大ローター)で1分の起動時間及び4分の実行時間を用いて測定した;引張機械特性はASTM‐D412に記載の標準的方法を用いて測定した;ペイン効果(△G’、即ち、歪0.25%と歪14%のG’の差)及びヒステリシス(tanδ)のデータは60℃及び10Hz(歪掃引)と、歪2%及び10Hz(温度掃引)とで行った動的実験から得た。引張特性に関して、Mは伸びx%でのモジュラスであり、Tは引張破断強さであり、Eは破断伸びパーセントである。
表3a及び3bのデータは興味深い点を多く含むが、特に興味深い欄の一つは60℃での歪掃引のtanδのデータであり、上述の式(I)の範囲内に入る環式化合物に由来する末端ラジカルを有するインターポリマーを用いた加硫物は、コントロールSBRを用いた加硫物に比べ、tanδの著しい減少を示すことがわかる。官能化開始剤の存在がかかる減少を促進させ、または高めることができる。
より完全な歪掃引試験の結果及び温度掃引試験の結果を、以下の表4及び表5にそれぞれ示す。
例7−9:インターポリマー
上記例1に記載の合成手順を原則的に繰り返した。インターポリマーの一部分はイソプロパノールで停止し(以下の試料7)、他の二種は、それぞれDMTSCP(以下の試料8)及びN−(n−ブチル)−アザ−2,2−ジメトキシ−シラシクロペンタン(以下の試料9)と反応させた。(末端官能基を提供するためのアザシラシクロアルカンの使用は、米国特許第7,504,457号公報に記載されており、試料9が比較例である)。これらポリマーを回収し、先の例に記載の通りに処理した。
ScottTM試験機(PTESEquipment Services社;ジョンストン、ロードアイランド)を用い、コールドフロー試験を行った。予熱したプレスを用い、モールド中で2.5gのポリマーを100℃、20分間溶融加圧することにより、試料を調製した。得られた円筒状の試料は、約12mmの均一厚さを有し、該試料を室温まで冷却した後、モールドから取り除いた。試料を、重さ5kgの校正した分銅の下に個々に配置した。(分銅を取り除いた時間から測定して)約30分間試験を実施し、時間の関数として試料の厚さを記録した。通常、約30分の終了時の試料の厚さは、このタイプのポリマーにおけるコールドフロー耐性の許容指標であると考えられる。
試料7−9のポリマーの特性を下表にまとめるが、このデータは、本発明による官能化インターポリマー(試料8)のコールドフロー特性が、同様の組成及びミクロ構造の非官能化インターポリマー(試料7)に比べて大幅に改善したことを示している。
例10−12:配合物及び加硫物
上記表2bの処方を用い、ポリマー試料7−9を用いて充填組成物を作製した。例4−6に関して上述した手順を用い、これら組成物から加硫物10−12を調製した。
これら加硫物に関する試験の結果を下表に示す。「分散指数」(DI)に対応するデータは、方程式:
DI=100−exp[A×log10(FH)+B]
[式中、Fは1cmあたりの粗度ピーク数であり、Hは平均粗度ピーク高さであり、A及びBはASTM−D2663−89のメソッドBからの定数である]を用いて算出した。F及びHの分散形状データは、メソッドC(ASTM−D2663−89より)に記載された手順を用い、カット試料(約3.5×2×0.2cm)をSurfanalyzerTM表面形状測定装置(MahrFederal社;プロビデンス、ロードアイランド)で解析することにより得た。Fは1cmあたりの粗度ピーク数であり、Hは平均粗度ピーク高さであり、A及びBはASTM−D2663−89のメソッドBからの定数である。F及びHの分散形状データは、メソッドC(ASTM−D2663−89より)に記載された手順を用い、カット試料(約3.5×2×0.2cm)をSurfanalyzerTM表面形状測定装置(MahrFederal社;プロビデンス、ロードアイランド)で解析することにより得た。
表7のデータは興味深い点を多く含むが、特に興味深い欄の一つは60℃での歪掃引のtanδのデータであり、上述の式(I)の範囲内の環式化合物に由来する末端ラジカルを有するインターポリマーを用いた加硫物は、コントロールSBRを用いた加硫物に比べ、tanδの著しい減少を示すことがわかる。これは、ポリマー鎖と粒子状充填剤との間における増大した相互作用の表れである。
より完全な歪掃引試験の結果及び温度掃引試験の結果を、以下の表8及び表9にそれぞれ示す。
表6及び7より、官能化SBRインターポリマーを用いた加硫物は、コントロールSBRを用いた配合物に比べ、ヒステリシスの顕著な減少を示していることが分かる。同様の好ましい傾向が、これらの表のG’のデータにおいても見られる。

Claims (10)

  1. 末端官能基を有するポリマーの製造方法であって、該方法は、末端活性ポリマーを、一つ以上の硫黄原子と一つ以上のM原子(Mはケイ素またはスズである)とを環状構造に含む環式化合物と反応させ、それによって該末端官能基を有するポリマーを製造する工程を含み、該一つ以上のM原子の少なくとも一つが、少なくとも一つのハロゲン原子または第二級アミノ基と結合していることを特徴とする製造方法。
  2. 前記M原子の少なくとも一つが、少なくとも一つのアルコキシ基と結合している、請求項1に記載の方法。
  3. 前記環式化合物が、式:
    [式中、Mはケイ素原子またはスズ原子であり;各Rはそれぞれ独立して一価の有機基またはハロゲン原子であり、但しR の少なくとも一つは第二級アミノ基またはハロゲン原子であり;各Rはそれぞれ独立して水素原子か、または活性H原子を含まない一価の有機基であり;nは1〜約16の整数である]で定義される請求項1に記載の方法。
  4. 一つの アルコキシ基である請求項3に記載の方法。
  5. 一つのR第二級アミノ基である請求項4に記載の方法。
  6. 一つのRハロゲン原子である請求項4に記載の方法。
  7. 前記末端活性ポリマーが、ポリエンマーと任意に懸垂芳香族基とを含む請求項1に記載の方法。
  8. 末端官能基を有する前記ポリマーを単離する工程と、それを一種以上の粒子状充填剤を含む組成物に加える工程とをさらに含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記組成物を加熱して加硫物を形成する工程をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記加硫物からタイヤ部品を形成する工程をさらに含む、請求項9に記載の方法。
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