JP2013507255A - 溶融金属供給スパウト構造物を加熱するコントロールピン及びスパウトシステム - Google Patents

溶融金属供給スパウト構造物を加熱するコントロールピン及びスパウトシステム Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、鋳造のための溶融金属供給システムにおいて溶融金属の流れをコントロールするのに利用されるコントロールピンシステム及び装置並びに方法を提供する。
【解決手段】
コントロールピンは、内部キャビティと外面とを備えたコントロールピン本体を含んでおり、外面はスパウトの内面と互いに作用するように動作可能な大きさ及び形状にされており、スパウト開口部を流れる溶融金属流を効果的にコントロールする。コントロールピンはコントロールピン本体の内部キャビティ内に加熱要素をさらに含んでいる。ヒータはスパウト本体内にも配置可能であり、コントロールピンに熱を移動させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、溶融アルミ(アルミニウム)のごとき非鉄金属を鋳造用のモールド(鋳型)に注入するための溶融金属供給スパウト(注入口)をプレヒート(予備加熱)及び/又は加熱するためのコントロールピン・スパウトシステムに関する。特には、鋳造前、鋳造中及び/又は鋳造後に金属流コントロールピン及び/又はスパウトに熱を供給する金属流コントロールピン及び/又はスパウト構造物に関する。
金属のインゴット、ビレット及び他のキャストパーツ(鋳造産物)は、金属鋳造設備の床面高さの下方に存在する巨大なキャスティングピット(鋳込ピット)の上方に位置する、垂直に配向されたモールド(鋳型)を利用する鋳造プロセス(工程)によって形成される。しかしながら、本発明は水平配向モールドも利用することができる。垂直に配向されたモールド(鋳型)の下方部材はスターティングブロックである。鋳造プロセスが開始されるとスターティングブロックは最上部位置となり、モールド内に入る。溶融金属がモールドボア(内腔)またはモールドキャビティ(空腔)に入れられて冷却(一般的には水冷)されると、スターティングブロックは油圧(流体圧)シリンダまたは他の装置によって所定のゆっくりとした速度で降下される。スターティングブロックが降下されるとき、固化した金属またはアルミがモールドの底部から排出され、様々な立体形状のインゴット、球状物またはビレットが形成される。本明細書ではこれらをキャストパーツと総称する。
一般的に本発明は、限定はしないがアルミ、真鍮、亜鉛、マグネシウム、銅、鋼、等々である金属の鋳造に適用されるが、ここで解説する実施態様と好適実施例は特にアルミに対するものであり、よって、本発明はさらに一般的に様々な金属に対して適用可能であるが、説明の一貫性のためにアルミまたは溶融金属に関連付けて説明する。
垂直鋳造構造を達成及び設計する多数の方法が存在するが図1はそれらのほんの1例である。図1では、アルミの垂直鋳造は一般的に工場の床下のキャスティングピット内で行われる。キャスティングピットフロア101aの直下にはケーソン103が存在し、その中に油圧シリンダーのバレル102が設置される。
図1で示すように、キャスティングピット101とケーソン103内に示される典型的な垂直アルミ鋳造装置の下方部材は油圧シリンダバレル102、ラム106、取付ベースハウジング105、及びスターティングブロックベース104(スターティングヘッドまたはボトムブロックとも呼称)であり、これら全ては鋳造設備の床104の下方に存在する。
取付ベースハウジング105はキャスティングピット(鋳込ピット)101のフロア101aに取り付けられており、その下方にはケーソン103が存在する。ケーソン103はその側壁103bと床103aにより形成されている。
典型的なモールドテーブルアセンブリ(組立物)110も図1で図示されている。これは、図1で示すように、旋回点112の周囲で旋回し、主キャスティングフレームアセンブリを上昇及び回転させるようにモールドテーブルのチルトアーム110aを押す油圧シリンダー111によって図示のごとく傾斜される。モールドテーブルアセンブルをキャスティングピット上方のキャスティングポジションとの間で往来させるモールドテーブルキャリッジも存在する。
図1は、キャストパーツまたはインゴット113が部分的に形成されている状況で、部分的にキャスティングピット内に降下しているスターティングブロックベース114をさらに示す。インゴット113はスターティングブロックベース114の上に存在する。スターティングブロックベース114はスターティングヘッドまたはボトムブロックを含み、スターティングヘッドまたはボトムブロックは通常は(常にではない)スターティングブロックベース114上に存在する。これら全ては従来から良く知られたものであり、よってこれ以上の詳細な説明は不要であろう。物体114にはスターティングブロックなる名称が使用されているが、ボトムブロック及びスターティングヘッドなる用語も当業界では物体114に対して使用される。典型的にはボトムブロックはインゴットが鋳造されているときに使用され、スターティングヘッドはビレットが鋳造されているときに使用される。
油圧油が油圧シリンダー内に充分な圧力で注入されると、ラム106が上昇され、それに伴ってスターティングブロック114が鋳造プロセスのために所望の高さのスタートレベルにまで上昇するが、そのとき、スターティングブロックはモールドテーブルアセンブリ110内に存在する。
スターティングブロック114の降下は、図示の油圧手段、ボールスクリュー手段またはケーブルシステム、等々であるいずれの手段または機構によっても達成できる。図示の実施形態は、設定した流速の油圧シリンダーからの油圧油の計量手段を利用でき、ラム106とスターティングブロックをコントロールされた設定速度で降下させることができる(これもオペレータまたはコントローラによって手動調節可)。モールドはプロセス中に、典型的には水冷手段で冷却され、排出されるインゴットまたはビレットの固化を補助する。
モールドテーブルにフィットする多種のモールド及び鋳造技術が存在するため本発明の様々な実施例の実施にはどれでも利用が可能であろう。それらは当業界の通常技術者には広く知られている。
典型的なモールドテーブルの上面は金属供給システムに作動可能に接続され、相互作用する。典型的なモールドテーブルはそれが収容するモールドと作動可能に接続されている。
連続鋳造式の垂直モールドを用いて金属が鋳造されるとき、溶融金属はモールド内で冷却され、スターティングブロックベースが下降されるときモールドの下端から連続的に排出される。排出されるビレットまたは他の鋳造形状物は、その所望の形状を維持するように充分に固化される。その下方には排出される固化金属とモールドの下方部分及び関連装置との間にモールドのエアキャビティ(空気腔)も存在する。
前述したように特定の鋳造工程が終了後、典型的には図1で示すようにモールドテーブルが上方に傾斜され、キャスティングピットの上部から離れる。
一般的には供給システムの溶融金属の固化を回避することが望ましく、よって固化の防止のために相当な努力が為される。なぜなら固化は閉塞を発生させ、鋳造作業の中断を余儀なくさせ、非鉄金属の製造の不都合なダウンタイム(中断時間)を引き起こす。特殊な金属供給システムではスパウトが活用され、アルミのごとき溶融金属をモールドに配分して注入する。これらモールドにはインゴットと呼称されるキャストパーツを製造するものが含まれる。これら供給システムの一部は、溶融金属を必要なモールドに配分するトラフを含む。そのようなトラフは当分野では一般的に知られており、利用されている。本発明の実施形態では一連のダム(堰堤)及び他の閉塞装置がモールドの一部または全部への流れを開始、停止及びその他のコントロールに利用できる。
金属供給システムからスパウト(注入口)に送られる溶融金属の流れをコントロールするのに一般的に使用されるのはコントロールピンである。コントロールピンはスパウトを通過してモールドに入る溶融金属流を開始及び停止する一助としても利用できる。金属の表面積と体積との関係や温度のごときいくつかの因子によって、もしプロセスが充分にコントロールされていなければスパウト領域は溶融金属が固化する領域となるであろう。スパウト領域で相当量の溶融金属が固化すると、複数のモールドを備えたモールドテーブルの1つのモールドと別のモールドに入る溶融金属の不均衡な流れが発生し、スパウトの閉塞及び/又は完了前に鋳造作業を中断することが必要となるであろう。
加熱されたスパウトピンまたはコントロールピンは、所望時、一般的には鋳造開始時及び終了時に開口部を塞ぐ。例えば、鋳造開始時に、コントロールピンはスパウトの開口部内に配置され、全てのモールドにほぼ同時的に供給できる時点まで、モールドへの溶融金属の流れを阻止する。その後、これらコントロールピンは動かされて開口部の大きさを変更し、鋳造時間全般にわたって金属流量を変化させる。一般的には複数のスパウトが存在するため、スパウト内での溶融金属の固化を回避させ、次の鋳造作業のために不都合な問題を発生させないよう、複数のモールドを備えたモールドテーブル上での鋳造作業終了時には作業員は急いで各スパウト内のコントロールピンを取り除かなければならない。なぜなら典型的にはスパウトの耐熱材はその接合面で金属の固化を引き起こす温度となるからである。一部の溶融金属コントロールシステムでは、スパウトはロンダー(樋)が満杯になるまで塞がれ、満杯後にコントロールピンは引き抜かれ、スパウトが開かれ、それによって図8で示すように金属流をコントロールする。
従って、本発明の実施態様の1つの目的はスパウト表面及び/又はコントロールスパウトピンの表面での溶融金属の固化を回避する機構を提供することである。
本発明の異なる実施例または実施態様により達成される利点は、必須ではないが、溶融金属の固化によるフリーズ(溶融金属の流れが悪くなること)の減少または排除である。3つのステップがシステムの停止に関与する。すなわち、フリーズ領域(溶融金属の流れが悪くなる領域)のクリーニング、鋳造プロセスの再開及び初動である(不必要な時間と費用を要する)。例えば実施態様によっては、コントロールピンとスパウトの配置を操作する前に25分の冷却時間を必要とし、さらに次の鋳造作業の準備として再加熱するのに45分を必要とする。本発明は温度を十分に高く維持するために従来技術で使用する加熱オーブンを不要とする。
本発明の実施態様を利用する別な可能な利点は、もし熱電対が使用されたなら、熱電対の読取値が提供するデータはコントロールピンとスパウトの状態または状況を示す表示を提供し、予防措置の実施を可能にし、場合によっては突然の故障の発生の頻度を減少させるであろう。
本発明の実施態様の別な可能な利点はスパウトのヒータ(加熱器)と関わる時間等の時間を節約できることである。本発明の実施態様のさらに別な利点は、このプロセスに特有の温度でさらに優れたコントロールが維持できることである。本発明の実施態様のさらなる利点は、本発明によって上述の問題の一部または全部に対処するためにモールドに関わる作業員の手間を減少させ、あるいは排除することである。
本発明の実施例及び実施態様は上記の目的に向けられており、及び/又は上記の利点の一部に向けられているが、当分野の専門家であれば、本発明はそれらの目的または利点に限定されないことを理解しよう。
本発明の他の目的、特徴及び利点は本明細書、請求の範囲及び添付の図面から明らかとなろう。本発明を実施するにおいて、本発明の本質的な特徴は設計及び構造の変更の影響を受けることは理解されよう。好適実施例は添付の図面に図示されている。
本発明の好適実施例は添付図面を利用して以下で説明されている。
従来技術による垂直キャスティングピット、ケーソン及び金属鋳造装置の上下方向断面図である。 従来技術のコントロールピン構造の断面図であり、半連続金属供給・鋳造装置の1例における配分トラフのスパウト内のソリッド(非中空)コントロールピンを図示している。 本発明が想定する半連続金属供給・鋳造システムのコントロールピン・スパウトシステムの断面図である。 図3で図示するコントロールピン・スパウトシステムの1実施例の断面図であり、コントロールピンはスパウトを通過する溶融金属流から取り出されている。 本発明が想定するように利用できるコントロールシステムのスパウトピンの1実施例を図示する断面斜視図である。 本発明が想定するように利用できるコントロールシステムのスパウトピンの1実施例を図示する断面図である。 本発明が想定するように利用できるコントロールシステムのスパウトピンの1実施例を図示する図6の部分6Aを示す。 本発明が想定するように利用できるコントロールシステムのスパウトピンの1実施例を図示する図6の部分6Bを示す。 本発明が想定するように利用できるコントロールシステムのスパウトの1実施例を図示する断面図であり、スパウトは熱を提供する加熱要素を含んでいる。 図7の部分7Aの詳細図である。 本発明の実施態様の実施に利用できる部材の別実施例の1例を図示する上下方向断面図であり、ほぼスパウトの上方部分で、またはその方向に主として溶融金属流をコントロールする別設計のコントロールピンを示している。 本発明の実施態様の実施に利用できる部材の別実施例を図示する上下方向断面図であり、ほぼスパウトの中央部分で、またはその方向に主として溶融金属流をコントロールする別設計のコントロールピンを示している。 本発明の実施態様の実施に利用できる部材の別実施例を図示する上下方向断面図であり、ほぼスパウトの下方部分で、またはその方向に主として溶融金属流をコントロールする別設計のコントロールピンを示している。 本発明の実施態様の実施に利用できる部材の別実施例を図示する上下方向断面図であり、ほぼスパウトの中央部分で、またはその方向に主として溶融金属流をコントロールする別設計のコントロールピンを示している。 本発明の別実施例の1例を図示する上下方向断面図であり、コントロールピンからスパウトへの熱移動を示している。 本発明の別実施例の1例を図示する上下方向断面図であり、スパウトからコントロールピンへの熱移動を示している。
本発明で利用される数多くの固定手段、接続手段、製造手段及び他の手段並びに部材は本発明分野で広く知られおり、利用されている。それらの正確な特徴またはタイプの説明は当該技術または科学分野の専門家にとって本発明を理解し、利用するのに不要である。従って、それらをここでは詳述しない。さらに、本発明の特定利用のためにここで図示して解説する様々な部材は本発明が想定する範囲で変更または改変でき、それら要素の特定利用または実施形態は当分野の専門家によって広く知られており、利用されている。従ってここではそれらを詳述しない。
請求項において使用されている請求項特有の言い回しは本発明を限定するものではない。特に数が明記されていない場合には、少なくとも1つを意味する。
図1は典型的な従来技術による上下方向の垂直キャスティングピット、ケーソン及び金属鋳造装置を図示しており、それらを以下において詳述する。
図2は従来技術によるコントロールピンの断面図であり、半連続金属供給・鋳造システムの1例による配分トラフのスパウトのソリッドコントロールピンを図示する。図2は溶融金属を配分するロンダー125、溶融金属を配分するトラフ120、溶融金属を配分するトラフ120を構成する耐熱材122、ロンダーフレームワーク123、スパウト127及びコントロールアーム132を図示する。鋳造開始前のキャストパーツモールドフレームワーク129は底部ブロック130の上方に存在する。
当業界の専門家であれば、溶融金属と接触するときに、典型的には耐熱材である材料の表面で、冷えた表面が溶融金属の冷却または固化を引き起こす程度は理解するであろう。例えば、図2で示す金属配分トラフ120は溶融金属鋳造システムで存在する高温に耐えるように設計されているいかなる耐熱材であっても利用が可能である。2007年1月23日に発行された米国特許7165757で開示されている筒状ピンまたは中空ピンは異なる材料及び組み合わせで構成されるが、従来技術によるコントロールピン121は、一般的に耐熱材とソリッドコア(固い核)から製造されている。コントロールピン121の下端121aはスパウト127に挿入され、そこを通過する金属流をコントロールする。
典型的な鋳造設備では、トラフ構造物内に提供される溶融金属流をコントロールするようにスパウト127のごときスパウトに挿入される複数のコントロールピン121を備えた複数の溶融金属鋳造モールドの上方にトラフ構造物が存在するであろう。溶融金属がトラフシステム全体に提供されると、一般的には溶融金属をスパウトからモールドに同時に供給することが望ましい。このことは、ダムや他の装置のごとき知られた配分システムを利用した流量コントロール方法を介して達成される。その後に溶融金属はコントロールピン121とスパウト127の構造物を通過して流れる。コントロールピン121は溶融金属流をコントロールするのに利用される。スパウト127とコントロールピン121の構造物から、スパウト127、スパウトの開口部及びコントロールピン121での閉塞がどのように実行されるかが理解できるであろう。
当業界の専門家であれば、“コントロールピン”や“ピン”がここで言及する部材を特定するのに使用されることを理解するであろう。本発明の目的でこの用語が使用されるが、この部材を特定の形態、立体形状あるいは構造に限定するものではなく、スパウトを通って流れる溶融金属流をコントロールまたは管理するどのような構造のものであっても本発明の実施態様の想定範囲内である。図面にはいくつかの実施例を図示するが、それらは本発明の異なる実施例や実施形態を実施するのに利用できる形状や構造を一切限定しない。場合によってはピンをプラグとも呼ぶことができるが、多くの場合、ピンは溶融金属の流れを完全に阻止はせず、コントロールするものである。
図3は、スパウト144に挿入され、開口部を通過する溶融金属140の流れを部分的または全体的に阻止する本発明が想定するコントロールピン143の1実施例の断面図である。図3は溶融金属配分ロンダー138、ロンダーフレームワーク123、耐熱材122で造られたトラフ139及び溶融金属140を含む溶融金属配分トラフ139の内面147を図示しており、さらにコントロールアーム132を示す。
図3はさらに、スパウト144に挿入され、スパウト144の開口部を通過する溶融金属140の流れを阻止する本発明のコントロールピン143の1実施例を図示する。点線145はコントロールピン143からスパウト144及び部分的にトラフ領域への熱の流れを示す。これは溶融金属がコントロールピン143の外面またはスパウト144の開口部の内面で固化しないようにコントロールピン143の外面の温度を適した温度に維持するものである。コントロールピン143のさらなる詳細は他の図面において図示されている。
図3は、コントロールピン143の内部キャビティから提供される熱がどのようにコントロールピン143の外側または外面を加熱するだけではなく、スパウト144やスパウト144の内面にも熱を伝達するように構成あるいは設計されているかをさらに示している。このことは溶融金属がコントロールピン143の外面及びスパウト144の内面で固化する傾向を低減する効果を有する。
図3で示す本発明の実施例の中空コントロールピン構造物は、どのような耐熱材によっても製造でき、例えば、米国特許7165757で開示されているセラミックマトリックス内に埋め込まれた繊維補強材を含んだ複合セラミック材によって少なくとも部分的に製造できる。
コントロールピン143の垂直移動は現在知られているか、あるいは将来に開発される機構のいずれによっても達成できる。そのようなコントロールシステムの1例は支柱と組み合わせたリニアアクチュエータワークを含んだものである。
加熱は本発明の想定内のどのような加熱機構、加熱手段または熱源であっても提供できる。それらには、限定はしないが専門家に広く知られている電気抵抗加熱、誘導加熱、ホットエア又はガス炎による加熱、及び何らかの化学反応による加熱が存在する。
図4は図3で図示されているコントロールピン・スパウトシステムの1実施例の断面図である。但し、コントロールピンはスパウトを通過する溶融金属流をブロックしないので、外されている。図4は、溶融金属配分トラフ139内の溶融金属が金属流矢印152で示すようにスパウト144を通って内部通路を流動するのをコントロールピン143が妨げないよう、矢印150が示すごとくコントロールピン143を引き上げるように回転するコントロールアーム132を図示する。コントロールピン143の下端143aは、スパウト144への入口開部の上方に存在する。図4で示される他の全ての要素は図3で示されるものと同じであるため、ここでは詳述しない。
図3と図4は、垂直移動及び配置のためにコントロールピン143のごとき中空または筒状のコントロールピンを固定し、ヒーティングコイル等の加熱要素や熱電対のごとき加熱コントロール要素を中空コントロールピン143の内部キャビティ内に提供するようコントロールピン143がコントロールピンホルダ137によってどのように収納、固定または保持されるかをさらに図示する。コントロールピンホルダ137は、コントロールピン143の外面と形状にほぼ対応する内部キャビティを有し、例えばピンのごとき任意の固定具により、または接着剤の使用によって固定させる。
当分野の専門家であれば理解しようが、通常の従来技術の運用では、コントロールピンを急いでスパウト内に挿入し、ピンとスパウトが冷却される前に鋳造作業を開始して固化が鋳造作業の遅れを生じさせないようにしている。従来システムによっては外部のガススパウトヒータが使用され、スパウト近辺での溶融金属の固化を防止または減少させるようにスパウトを加熱するが、本発明の実施態様では溶融金属のシステムはスパウトヒータを不要とする。
本発明の実施例によっては、鋳造作業または注入作業が開始されたらコントロールピンを通過させる熱の供給を停止することが望ましい。なぜなら、その間は溶融金属が十分な熱を提供するからである。しかし、他の利用形態では、溶融金属の不都合な固化の発生を確実に抑えるため、注入プロセスを通してヒーティングコイルに電力を継続的に供給することが望ましいであろう。
図5は本発明が想定するように利用可能なコントロールピン(170)・スパウトシステムの1実施例を図示する断面斜視図である。図5は内部キャビティと下端部142cを有するコントロールピン本体142(中空または筒状)を備えたコントロールピン170を図示する。筒状コントロールピン本体142は下方部分142aと中央部分142bと上方部分142dを含む。上方部分142dは細くなっており(本発明の必須要件ではない)、ピンホルダー137(ここでは非図示)が作用可能に取り付けられている。コントロールピンホルダー開口部173はコントロールピン170と相互作用するか、コントロールピン170をピンホルダー137(ここでは非図示)に作用可能に取り付けるように利用できる。
図示のコントロールピン本体の実施例はヒータが挿入されるか取り付けられる内部キャビティを含むが、この内部キャビティとは、その外側境界または表面が内部キャビティを含むようにヒータコイルまたはヒータユニットがコントロールピン本体内に成型される実施形態も含むことができる。内部キャビティのそのような形態は、もし加熱要素がスパウトの内部に存在(内部に成型、等々)するなら利用できる(図7に関して以下で説明)。
図5は、コントロールピン内部キャビティ145内のコントロールピン内部キャビティライナー151、ヒータコイル143、及びヒータコイル導線171を図示する。図5はコントロールピン170の内部キャビティ145内の熱電対147も概略的に図示する。これは所望の熱または温度をモニターしてコントロールするためのコントロール及びプロセスの目的で利用できる。当分野の専門家であれば、どのようなタイプ及び構造の熱電対であっても、ヒータコイル143がコントロールピンを熱する温度のモニター及び/又はコントロールに利用できることを理解する。スパウト内またはスパウト近辺あるいはスパウトの内面で、図3において番号152で示されている熱電対のごとき熱電対が利用できる。この熱電対は、プロセスのコントロールの目的にて突起部の温度が所定または所望のレベルに到達したときのモニターとコントロールに利用できる。
当分野の専門家であれば理解するであろうが、本発明の実践には特別な加熱要素またはヒータコイルは必要とされない。すなわち、例えば500ワット、220ボルトのものがコントロールピン170内で所望量の熱を提供するのに利用できる。当分野の専門家であればさらに、コントロールピン170の内部に提供される温度及び熱をモニター及びコントロールするために、どのようなタイプの熱電対であってもコントロールピン170の内部で利用できることを理解するであろう。それらは全て本発明の想定内である。
図5はまた、データを受領し、所望の温度または設定温度に到達するようにヒータコイル143を通る電気入力をコントロールするのに使用できるコントローラ155も概略的に図示する。温度はコントローラ155に動作可能なように接続されている熱電対147を使用してモニター及びコントロールされる。当分野の専門家であれば理解するように、適した熱電対及び/又は電気ヒータコントローラは広く知られており、また利用されているためここでは詳述しない。本発明の実施態様の実践には特殊なタイプまたは種類の熱電対やヒータコントローラは必要としない。
本発明の実施例を実践するには熱が提供されなければならない特定部分や特定距離は存在しないが、実施例によってはヒータコイルを利用し、コントロールピンの下方部分、例えば下方の10インチ(約5.4cm)部分に熱を提供することが望ましい。本実施例では、コントロールピン170の中央部分は約12インチ(約30cm)であり、上方部分は冷温領域または冷温上部と称される。コントロールピン170の上部と溶融金属の間に一定の最短距離を維持することが望ましい。なぜならコントロールピン170の上部では導線や他の接続部が露出しており、最短距離はそれら部材の保護または保全に役立つからである。
1例示的実施例または利用例では、このシステムはコントロールピン及び/又はスパウトを約1時間予熱し、コントロールピン内の温度を、例えば900℃から1000℃にする。一方、コントロールピンの外面とスパウトとの間の温度は約450℃でよい。
図6は本発明の実施例によって想定されるように利用できるコントロールピン170の1実施例の断面図である。図6は2つの部分(部分6A及び部分6B)で表されるコントロールピン170を示す。これら部分は図6で説明のために詳細に図示されている。コントロールピン本体142は下方部分142aと下端142cとを備えている。コントロールピンホルダー開口部173はコントロールピン170の上端側に存在し、コントロールピン170をコントロールピンホルダー(図6では非図示)に動作可能なように取り付けるのに利用される。図6はさらに熱電対導線182が作動式に取り付けられた熱電対181を図示する。導線182はコントロールピン170の内部キャビティ145を通過して延びている。図6は、温度をモニターし、コントロールピンの外面またはスパウト(ここでは非図示)の内面のヒータ温度を上昇または降下させるように電気コイルへの電気入力を増加または減少させるコントローラまたはモニターを図示する。
図6はさらに、ヒータコイル導線171が動作可能なように取り付けられている電機ヒータコイル143を図示する。導線171はコントロールピン170の内部キャビティ145を通過して延びている。図6はまたコントロールピン170の内部キャビティ145内の内部キャビティライナー151も図示する。内部キャビティライナー151は特殊なものでなくとも構わず、どのような材料または組成材料であっても製造できる。しかし、ここで示される実施例においてはステンレス鋼が用いられる。
図6Aは本発明が想定するように利用できるコントロールピン・スパウトシステムの実施例における図6の部分6Aを図示する。これら要素には同じ番号が付されており、よってこれ以上の説明はしない。
図6Bは本発明が想定するように利用できるコントロールピン・スパウトシステムの実施例における図6の部分6Bを図示する。これら要素には同じ番号が付されており、よってこれ以上の説明はしない。
図7は本発明が想定するように利用できるコントロールシステムのスパウトの実施例を示す断面図である。スパウトは熱を供給する加熱要素を含んでいる。図7は本発明の別実施例を図示しており、ヒータコイル208はスパウト205内に鋳造されるか埋め込まれている。
図7は、配分トラフ200、耐熱材201、コントロールピンホルダー204、溶融金属202、スパウト205、コントロールピン本体207、コントロールピン内部キャビティライナー211、及び溶融金属配分ロンダーフレームワーク209を図示する。図7はまた、コントロールピンホルダー204がどのように、図5の要素173のようなコントロールピン207の開口部に挿入されたピン199を利用するかを図示する。コントロールピンホルダーアダプタ203はコントロールピンホルダー204を固定し、包囲する。
図7Aは図7の7A部分の詳細図であり、コントロールピン207、スパウト205、ヒータコイル208を図示しており、矢印210はヒータコイル208がコントロールピン205の周辺で円形又はコイル形状であることを示している。
図8は本発明の実施形態において利用できる部材の別実施例の上下方向断面図であり、スパウトの上部近辺またはスパウト上部側への溶融金属の流れを主にコントロールする別形態のコントロールピンを示す。図8は、耐熱材201、溶融金属202、溶融金属分配ロンダーフレームワーク209及び溶融金属がそこを通過して流れるスパウト開口部252を備えたスパウト251を図示する。図8では、コントロールピンシャフト249(コントロールピンシャフト249はコントロールピン250の一部または一体的のもの、あるいは別体のものとも考えられる)に取り付けられて図示されている加熱要素248を内蔵するコントロールピン250が図示されている。さらにコントロールピン250内のヒータ248は、ヒータ248から充分な熱を、コントロールピン本体を通してスパウト251の上方部分に伝達させる性能のものである。
当業界の専門家であれば理解するであろうが、コントロールピンは溶融金属の流れをコントロールするのに使用され、運用においてはスパウト251の開口部252を完全に塞ぐことはないであろう。このコントロールはスパウト251のスパウト開口部252内または近辺、例えば図8で示すようにスパウトの上部またはその近辺、またはスパウト251の中央部分、あるいはその近辺(例えば図9と図11にて図示)で適用されるが、それら全ては本発明の想定内である。
図9は本発明の実施態様の実行にあたり利用できる部材の別実施例の上下方向断面図であり、スパウト251のほぼ中央部分またはその方向の溶融金属流を主にコントロールする別構造のコントロールピンを図示する。図9は耐熱材201、溶融金属202、溶融金属配分ロンダーフレームワーク209及び溶融金属が流入するスパウト開口部252を備えたスパウト251を図示する。図9はさらにコントロールピン261、コントロールピンシャフト260及びヒータ262を図示する。この実施例のコントロールピン261は、スパウト251の中央部分に存在するスパウト251のスパウト開口部252を通る溶融金属の流れをコントロールする。
図10は本発明の実施態様を実行するにあたり利用できる部材の別実施例の上下方向断面図であり、スパウトのほぼ下方部分またはその方向への溶融金属流を主にコントロールする別構造のコントロールピンを図示する。図10は耐熱材201、溶融金属202、溶融金属配分ロンダーフレームワーク209及び溶融金属が流れるスパウト開口部252を備えたスパウト251を図示する。図10はさらにコントロールピン271、コントロールピンシャフト270及び図10では特に説明されていないヒータも図示する。このコントロールピン271は、スパウト251の下方部分またはその近辺のスパウト251のスパウト開口部252を通る溶融金属の流れをコントロールする。
図11は本発明の実施態様の実行において利用できる部材の別実施例の上下方向断面図であり、スパウトのほぼ中央部分またはその方向への溶融金属流を主にコントロールする別構造のコントロールピンを図示する。図11は耐熱材201、溶融金属202、溶融金属配分ロンダーフレームワーク209及び溶融金属流が通過するスパウト開口部252を備えたスパウト251を図示する。図11はさらにコントロールピン271、コントロールピンシャフト270及び図11では特に説明されていないがヒータを図示する。このコントロールピン281は、スパウト251の下方部分またはその近辺のスパウト251のスパウト開口部252を通る溶融金属の流れをコントロールする。
図12は本発明の別実施例の上下方向断面図であり、コントロールピン290のヒータからコントロールピン本体部分を通ってスパウト194に至る矢印291で表される熱移動を図示している。この熱移動は熱伝導及び/又は熱対流によるものであり、コントロールピン290の外面とスパウト251の開口部293の内面との間の接触の度合い及び特性によって定まる。図12はさらに、耐熱材201、溶融金属202及び溶融金属配分ロンダーフレームワーク209を図示する。従って本発明は、スパウト本体またはコントロールピン本体の内部キャビティのヒータから本体を通過させて他方に熱を移動させ、このシステムの所望するプレヒーティングを達成するために熱伝導媒体としてスパウト本体及び/又はコントロールピン本体の利用を可能にするものであることは理解されよう。
最も広い意味では、本発明では、コントロールピン290の本体それ自体が予熱されるだけではなく、熱を移動させ、スパウトも同様に予熱する熱伝導線または熱伝導媒体として使用することもできる実施態様も含まれる。
図13は本発明の別実施例の上下方向断面図であり、スパウト300のヒータ301からコントロールピン306への矢印302で示す熱移動を図示する。図13はさらに耐熱材201、溶融金属202及び溶融金属配分ロンダーフレームワーク209も図示する。
最も広い意味では、本発明では、スパウト300の本体それ自体が加熱要素301で予熱されるだけではなく、コントロールピン306も同様に予熱する熱伝導体または熱伝導媒体としても使用される実施態様が含まれる。
当分野の専門家であれば理解しようが、本発明には多数の実施態様が存在し、利用できる要素及び部材の変形も多数存在するが、それらは全て本発明の範囲内である。
本発明の1実施例では、例えば鋳造のための溶融金属供給システムにおける溶融金属の流れをコントロールするのに使用されるコントロールピンが開示される。このコントロールピンは、内部キャビティと外面を含んだコントロールピン本体を含み、その外面はスパウト開口部を効果的に塞ぐかコントロールするためにスパウトの内面と相互作用するような大きさに形成され、設計されている。コントロールピンはさらにコントロールピン本体の内部キャビティ内の加熱要素を含む。別実施態様では、コントロールピン本体の内部キャビティに位置する熱電対がさらに提供され、コントロールピン本体内から温度情報を提供する。このコントロールピンは本発明の実施態様によってはさらに改良されており、加熱要素はコントロールピン本体内に成型されており、あるいは、コントロールピン本体は少なくとも部分的に、鋳造セラミックマトリックス(土台)内に埋め込まれている補強織物の層を複数含む積層複合セラミック材料で成る。
本発明の別実施態様では、溶融金属供給システムから鋳造モールドへの溶融金属流を管理するのに使用されるコントロールピンとスパウトの組み合わせで利用される予熱コントロールシステムが提供される。この予熱コントロールシステムは、コントロールピン本体とコントロールピン本体内の内部キャビティとを備えたコントロールピンと、スパウト本体とスパウト本体内の内部キャビティとを含んだスパウトと、コントロールピン本体内の内部キャビティ内またはスパウト内の内部キャビティ内のヒータとを含む。熱はヒータから、コントロールピン本体またはスパウト本体を通って他方の本体に移動し、それら両方の本体を予熱する。
本発明のさらに別実施態様である方法は、溶融金属供給システムを通って鋳造モールドに入る溶融金属の流れのコントロールに使用されるコントロールピンを予熱するために提供される。この方法は、溶融金属供給システムから鋳造モールドに溶融金属を流すように設計されているスパウト開口部を備えたスパウトを提供し、内部キャビティと外面(コントロールピンが挿入されるとスパウト開口部を動作可能に塞ぐことができるような大きさ及び形状にされている)を備えたコントロールピン本体を提供し、コントロールピン本体の内部キャビティ内にヒータを提供し、コントロールピンをスパウトに挿入してスパウトを通過する溶融金属の流れを阻止し、コントロールピン内のヒータの温度を上昇させ、溶融金属をスパウトに導入する前にコントロールピンを予熱し、スパウトからコントロールピンを引き抜き、溶融金属をスパウトに流すステップを含んでいる。別実施態様では、本発明の方法は、スパウトを追加的に予熱するのに充分な温度にまでヒータの温度を高めるステップをさらに含んでいる。

Claims (8)

  1. 鋳造のための溶融金属供給システムにおいて溶融金属の流れをコントロールするのに利用されるコントロールピンであって、
    内部キャビティと外面とを備えたコントロールピン本体を含んでおり、
    前記外面は、スパウトの内面と互いに作用するように動作可能な大きさ及び形状にされており、スパウト開口部を流れる溶融金属流を効果的にコントロールし、
    さらに、前記コントロールピン本体の内部キャビティ内に加熱要素を含んでいることを特徴とするコントロールピン。
  2. 前記コントロールピン本体内から温度情報を提供するために、前記コントロールピン本体の前記内部キャビティ内に熱電対がさらに含まれていることを特徴とする請求項1記載のコントロールピン。
  3. 前記加熱要素は前記コントロールピン本体内に成型されていることを特徴とする請求項1記載のコントロールピン。
  4. 前記コントロールピン本体は、鋳造セラミックマトリックス内に埋め込まれた補強織物の層を複数含んだ積層複合セラミック材で、少なくとも部分的に製造されていることを特徴とする請求項1記載のコントロールピン。
  5. 溶融金属供給システムから鋳造モールド内へ供給される溶融金属の量をコントロールするために用いられるコントロールピン及びスパウトの組み合わせにおいて、利用されるヒートコントロールシステムであって、
    コントロールピン本体を備えたコントロールピンと、
    スパウト本体を備えたスパウトと、
    前記コントロールピン本体あるいは前記スパウト本体の内部に提供されるヒータとを含み、
    前記ヒータからの熱は、前記コントロールピン本体及び前記スパウト本体のいずれか一方を通過して他方に移動し、前記コントロールピン本体及び前記スパウト本体の両方を予熱することを特徴とするヒートコントロールシステム。
  6. 溶融金属供給システムを介して鋳造モールドへ入る溶融金属の流れをコントロールするのに利用されるコントロールピンを加熱する方法であって、
    前記溶融金属供給システムから鋳造モールド内へ溶融金属を流すスパウト開口部をスパウトに提供するステップと、
    コントロールピンに内部キャビティ及び外面を提供するステップとを含んでおり、
    前記外面は、前記コントロールピンが前記スパウト開口部に挿入されると、前記スパウト開口部と前記コントロールピンとの間の隙間をコントロールするように、大きさ及び形状が決められており、
    本方法は、さらに前記コントロールピン本体の内部キャビティ内にヒータを提供するステップと、
    前記コントロールピン内のヒータの温度を上昇させて、前記スパウトに溶融金属を導入する前に前記コントロールピンを予熱するステップと、
    前記コントロールピンを前記スパウト内に配置し、該スパウトを通過する溶融金属流をコントロールするステップと、
    を含んでいることを特徴とする方法。
  7. 前記スパウトから前記コントロールピンを引き抜き、前記スパウトに溶融金属を流すステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 前記スパウトを追加的に予熱するのに充分な温度にまで前記温度を上昇させるステップをさらに含んでいることを特徴とする請求項6記載の方法。
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