JP2013502566A - 分析装置用の試薬キット - Google Patents

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Abstract

本発明は、ピペット操作デバイスと容器開閉デバイスを備えた分析装置に使用される試薬キットに関する。試薬キット(10)は、頂面開口部(18o)を有する容器(18)と、共通の支持構造体(314)若しくは容器(18)に関連する支持構造体(14)と、容器(18)に関連するキャップ(1)を備え、容器(18)とキャップ(16)は共通の若しくは関連する支持構造体(14)に取付け可能であるか又はその上に設けられ、試薬キット(10)の頂面から見た平面図では各キャップ(16)は二つの短辺(16b)と長辺(16c)を有するほぼ長方形に形成され、キャップ本体(20)と、短辺(16b)にほぼ平行である枢動軸(P)を中心にして少なくとも閉止位置と開放位置の間で枢動可能でキャップ本体(20)にヒンジ留めされた蓋(22)と、開閉デバイスと協働する係合手段(40)を備え、容器(18)と関連するキャップ(16)は枢動軸(P)が接続線(C)に直交するようにして接続線(C)に沿って一列に配列され、容器(18)の少なくとも一つに関し、試薬キット(10)の頂面から見た平面図において、枢動軸(P)の反対側にあるキャップ本体(20)の末端部分(20e)は蓋(22)によって覆われない。
【選択図】 図1b

Description

本発明は、ピペット操作デバイス及び試薬容器開閉デバイスを有する分析装置に使用するように適合された試薬キットに関する。このような試薬キットは、頂面開口部をそれぞれ有する複数の試薬容器を備えるとともに、共通の試薬容器支持構造体、又は試薬容器の一つにそれぞれ関連する複数の試薬容器支持構造体を備え、試薬容器はそれぞれ、共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体に取付け可能であるか、又はその上に設けられる。更に、それぞれ試薬容器の一つに関連するとともに、試薬容器支持構造体に取付け可能であるか、又はその上に設けられる、複数の試薬容器キャップを備える。試薬容器キャップはそれぞれ、試薬キットの頂面から見た平面図において、二つの短辺及び二つの長辺を有するほぼ長方形であり、キャップ本体とキャップ本体にヒンジ留めされた蓋とを備えることにより、少なくとも閉止位置と開放位置との間で枢動軸を中心にして枢動可能であって、枢動軸は試薬容器キャップの短辺にほぼ平行である。更に、閉止位置と開放位置との間で蓋を枢動させるため、試薬容器キャップはそれぞれ、試薬容器開閉デバイスと協働するように適合された係合手段を備える。
ここで、試薬容器及び試薬容器キャップが試薬容器支持構造体上に設けられており、且つ蓋が閉止位置にあるとき、蓋が試薬容器の開口部を閉止する。
試薬容器は、好ましくは流体である試薬を収容するように適合されている。しかし、本発明は、試薬容器が試薬で充填されているか空であるかにかかわらず、試薬容器を有する試薬キットに関する。
上述したような試薬キットは、例えば、EP 0 703 457 B1に開示されている。
既知の試薬キットは、例えば、流体である場合が多い多数のサンプルに対する多数の生化学的検査を行う分析装置に使用される。ここで、試薬キットの様々な試薬容器は、例えば、分析装置による同一の検査を実施するのに必要とされる試薬を収容することができる。
同一の分析装置で行うことができる様々な検査の数、又は一時間当たりに検査することができるサンプルの数は、分析装置の性能を定義する重要なデータである。
それらのデータは様々な試薬の数に応じて変わり、したがって分析装置に対して提供することができる様々な試薬容器の数に応じて変わる。
したがって、本発明の一つの目的は、既知の試薬キットを用いて可能であるよりも多数の試薬容器を所与のサイズの分析装置に対して提供することを可能にする、試薬キットを提供することである。
この目的は、汎用試薬キットを提供することによって解決されるが、該キットにおいて、試薬容器及び関連する試薬容器キャップは、試薬容器キャップの枢動軸が接続線に直交するようにして接続線に沿って一列に配列され、また、試薬容器キャップの少なくとも一つに関して、少なくとも一つの試薬容器及び関連する試薬容器キャップが共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体上に設けられ、且つ蓋が閉止位置にあるとき、試薬キットの頂面から見た平面図において、枢動軸の反対側にあるキャップ本体の末端部分は蓋によって覆われない。
本出願全体を通して、方向について言及している場合、それらの方向は通常の動作条件下での、即ち試薬容器が直立していてその開口部が頂面上にある際の、試薬容器又は試薬容器キットに関する。
更に、本出願全体を通して、「試薬容器の少なくとも一つに関して」ある特徴について記載する場合、この特徴は、本発明による試薬キットの一つを超える試薬容器に、好ましくは全ての試薬容器(又はそれらに関連する試薬容器キャップなど)にも当てはめることができる。
本発明によれば、試薬容器及び試薬容器キャップは、試薬容器キャップの枢動軸が接続線に直交するようにして接続線に沿って一列に配置され、また試薬容器の少なくとも一つに関して、試薬キットの頂面から見た平面図において、ヒンジの反対側にあって関連する試薬容器キャップのキャップ本体の末端部分は閉止位置にある蓋によって覆われないので、キャップ本体のこの末端部分は、上述した少なくとも一つの試薬容器に直接隣接した試薬容器の開いた蓋を受け入れるのに使用することができる。
したがって、接続線に沿った試薬キットの長さを最小限に抑えることができるので、従来可能であったよりも多数の異なる試薬容器を所与のサイズの分析装置上に置くことができる。
本発明は、試薬キットを受け入れるターンテーブルを有する分析装置に特に有利である。ここで、本発明による様々な試薬キットをターンテーブル上に放射状に配列することができ、また、枢動軸は放射方向に延在する接続線に直交し、且つ試薬容器の接続線に直交する試薬キットの幅は主として試薬容器の幅又は直径によって規定されるので、かかるターンテーブル上に提供することができる試薬容器及び/又は試薬容器キットの数が大幅に増加する。
作製及び組立てを容易とするため、試薬容器の少なくとも一つに関して、特にキャップが射出成形によって形成される場合に、関連する試薬容器キャップのキャップ蓋をキャップ本体と一体的に形成し、薄型ヒンジ(film hinge)又は一体型ヒンジ(integral hinge)によってキャップ本体に連結することができる。
試薬容器の少なくとも一つに関して、好ましくはいくつか又は全ての試薬容器に関して、共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体及び少なくとも一つの試薬容器を別個に形成することができ、少なくとも一つの試薬容器を共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体にスナップ留め又は溶接するように適合させることができ、それによって試薬キットの製造及び組立てが簡単になる。
少なくとも一つの試薬容器と別個に形成される共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体は、開口部を有する上面を除くすべての面で試薬容器を取り囲むことができる。しかし、試薬キットを分析装置内に取り付けたときに最小限の空気循環を確保して、試薬容器の内容物と分析装置の環境との間で適切な熱接触を実現できるようにするため、試薬容器支持構造体が試薬容器の下面を覆わないことが好ましい場合がある。
或いは、試薬容器の少なくとも一つに関して、共通の若しくは関連する試薬容器構造体及び少なくとも一つの試薬容器を一体的に形成することができる。この場合、試薬容器/試薬容器支持構造体は、例えば、前壁、後壁、及び前壁と後壁を接続するリブ状又はリング状の側面構造体を含むことができる。このようにして、求められる部品の数及び必要な材料の量が大幅に低減される。更に、この開放構造によって環境に対する良好な熱接触が確保される。前壁及び後壁は安定性をもたらし、隣り合う試薬容器を相互に固着するのに使用することができる。
共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体及び試薬容器の少なくとも一つが別個に形成されていると、少なくとも一つの試薬容器に関連する試薬容器支持構造体及び試薬容器キャップを一体的に形成することができ、やはり求められる部品の数が低減されるとともに、試薬キットの組立てが容易になる。
或いは、試薬容器の少なくとも一つに関して、共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体及び関連する試薬容器キャップを別個に形成することができ、関連する試薬容器キャップを、共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体又は少なくとも一つの試薬容器にスナップ留めされるように適合させることができる。
この場合、試薬容器支持構造体及びキャップが一体的に形成されている場合よりも、試薬容器キットを構成する様々な部品をより小型にし、且つ幾何学的により単純な構造にすることができ、したがってそれら部品を、例えば射出成形によってより簡単に製造することができる。
多くの場合、同一の検査に対して複数の異なる試薬容器が、多くの場合は三つの試薬容器が必要とされる。試薬キットは、二〜六つの、好ましくは三〜五つの、より好ましくは三つの試薬容器を備えることができる。
求められる部品の数を低減し、組立てを容易にするため、試薬容器及び試薬容器キャップを同一の共通の試薬容器支持構造体に取り付けることができるか、又はそれに取付け可能であって、したがって試薬容器が充填されると一つの検査に必要な全ての試薬を試薬キットが収容していることが有利な場合がある。
或いは、試薬キットは、試薬容器の一つにそれぞれ関連する複数の試薬容器支持構造体を備えることができ、試薬容器支持構造体は接続線に沿って一列に配列され、隣接した試薬容器支持構造体を相互に固着して、試薬容器支持構造体ユニットを形成することができる。
隣接した試薬容器支持構造体を超音波溶接によって相互に固着することによって、特に安定した支持構造体ユニットが得られることが、実験によって示されている。
別個に形成されたキャップ本体を試薬容器支持構造体に取り付けることについては、試薬容器の少なくとも一つに関して、関連する試薬容器キャップのキャップ本体は、好ましくはスナップ開口部を備えることができ、共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体は、関連する試薬容器キャップが試薬容器支持構造体に取り付けられるときに、スナップ開口部にスナップ嵌めされるように適合されたスナップフックを備えることができる。当然ながら、他のタイプのスナップ嵌め構造も可能である。別の方法として、又はそれに加えて、類似のスナップクロージャによってキャップを試薬容器に取り付けることもできる。かかる取付け構造は製造及び組立てが簡単である。
更に、この場合、少なくとも一つの試薬容器に関連する試薬容器キャップのキャップ本体の表面は、スナップ開口部の直上に陥凹部分を有することができる。かかる陥凹部分をスナップ開口部の直上に設けることによって、キャップ本体を形成するために射出鋳型に摺動部品を設ける必要がなくなり、したがって作製プロセスが単純になるとともに作製コストが減少する。
更に、キャップ本体の表面のこの陥凹部分は、有利には、分析装置の適切な位置決めデバイスと協働させるために使用することができるので、試薬キットが装置内の所望の位置にあることが確保される。位置決めデバイスは、例えば、試薬キットがその所望の位置にあるときに陥凹部分を係合する、板バネ若しくはバネ付勢ローラを備えることができる。陥凹部分又はその外側部分は、例えば約120°の開先角度を有する、ほぼV字形であることができる。
試薬容器、試薬容器支持構造体、及びキャップの上に形成される、様々な部品を相互に取り付けるための、上述のスナップ開口部及びスナップフックなどの構造体は、好ましくは、様々なタイプの容器、キャップ、及び支持構造体を相互に取り付けることができるように形成される。この場合、例えば、同じタイプのキャップ又は同じタイプの試薬容器支持構造体を様々なタイプの試薬容器に対して使用することができるので、システムの柔軟性が向上するとともに、必要とされる異なる成形デバイスがより少なくなるので生産コストが低下する。
試薬キットは、分析装置に挿入され、試薬容器内の試薬が使用済みになるか又はその有効期限が過ぎると、分析装置から除去される。それらの分析装置では、様々なキットが通常は直線状又は放射状に配列されるので、挿入する試薬キットを二つの隣り合う試薬キットの間に挿入しなければならない。この挿入を容易とするため、共通の試薬容器支持構造体又は試薬容器支持構造体ユニットは、接続線に沿って少なくとも一つの先細状の末端部分を有することができる。
分析装置に使用するとき、試薬容器は頻繁に開閉されることになる。それによってキャップの蓋に作用する力は、少なくとも部分的に、試薬容器及び試薬容器キット全体にも作用することになる。それによって試薬キットがその所望の位置からずれるのを防ぐため、試薬容器の少なくとも一つに関して、関連する試薬容器キャップのキャップ本体の上面は、試薬キットの頂面から見た平面図において、閉止位置にある蓋によって覆われない、枢動軸に直交する縁部に隣接して形成された二つの肩部分を備えることができる。閉止位置にある蓋によって覆われないそれらの部分は、試薬キットが分析装置内に取り付けられたときにキャップ本体のそれら肩部分の上方にある、分析装置上に設けられた適切な停止デバイスによって使用することができ、それら停止デバイスは、試薬キット上に設けられたキャップの蓋が開いたときに、試薬キットが上方へとずれるのを防ぐ。
分析装置上に設けられた試薬容器開閉デバイスと協働するように、試薬容器の少なくとも一つに関して、関連する試薬容器キャップの係合手段は、枢動軸に直交する蓋の縁部に隣接した蓋の上面上に形成された、枢動軸に向かって屈曲しているフックを備えることができる。このように、係合手段、即ちフックは、開閉デバイス上に設けられたあぶみ型の(stirrup-shaped)係合手段によって係合することができる。このようにあぶみ型の係合手段は、フックと係合するのに、又はフックから係脱するのに非常に短い距離だけ移動させればよいので、その係合時間は非常に短い。
更に、フック及びそれに対応するあぶみ型の係合手段が適切に構築されていれば、分析装置の不動部品と回転部品との間の比較的高い許容差を補償することができる。
或いは、係合手段は、枢動軸にほぼ平行に蓋から突出し、且つ枢動軸の反対側にある蓋の縁部に隣接して蓋上に形成された、二つのほぼ棒状の突出部を備えることができる。
係合手段のこの形態は、上述したフック状の形態とは対照的に、組立て、取扱いなどの間に他の物体に意図せずして引っ掛かる傾向が少ない。それに対応して形成された分析装置上の係合手段と組み合わせて、フック状の係合手段と同様の効果を得ることができる。
本発明による試薬キットは、通常は大量に事前加工されて自動で組み立てられる、様々な部品(例えば、容器、キャップ、及び支持構造体)を備える。
この組立てを容易とするため、部品は可能な限り対称的であることが好ましい。特に、試薬容器の少なくとも一つ及び/又は共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体は、それらの垂直中心軸のそれぞれに対して二回転対称(twofold rotational symmetry)であり、即ちこの軸を中心にして180°回転させたときに同じに見える。この対称性はキャップを試薬容器に取り付けたときに初めて崩れ、枢動軸の位置によって前面及び後面が決まる。
試薬容器を試薬で充填した後は、容器をそれらの内容物に従って、且つ必要であれば、例えばそれらのバッチ番号に従ってラベル付けすることが非常に重要である。同じことが、試薬キット内で組み立てられる検査に当てはまる。ラベルは、好ましくは、簡単にアクセス可能であって機械可読であり、且つユーザ可読であるべきである。したがって、試薬容器の少なくとも一つに関して、共通の若しくは関連する試薬容器支持構造体及び/又は関連する試薬容器キャップは、例えば、貼付け式のラベルによって標識付けするか、又は印刷するように適合された、一つ若しくは複数の領域を備えることができる。容器支持構造体又はキャップに貼付け式のラベルで標識付けする場合、この領域が窪んでいるのが有利な場合がある。所望に応じて、更なるラベル、例えばRFIDタグを陥凹領域の保護位置に配置し、陥凹領域と貼付け式のラベルとで挟むことができる。
好ましくは、上述したような複数の試薬キットは、ピペット操作デバイスと、試薬容器開閉デバイスと、複数の試薬キットを受け入れるように適合されたターンテーブルとを備える分析装置に統合され、試薬キットは、試薬容器キャップの枢動軸がターンテーブルの円周方向に正接するようにして、ターンテーブル上に配列される。
上述したように、このようにして、所与のサイズの分析装置上に提供することができる試薬容器の数を大幅に増加させることができる。
以下、本発明を、次の図面に示されるいくつかの好ましい実施形態に関して記載する。
本発明による試薬キットの第一の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの斜視図である。 本発明による試薬キットの第一の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの分解組立斜視図である。 本発明による試薬キットの第二の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの斜視図である。 本発明による試薬キットの第二の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの分解組立斜視図である。 本発明による試薬キットの第三の好ましい実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの斜視図である。 本発明による試薬キットの第三の好ましい実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの分解組立斜視図である。 本発明による試薬キットの第四の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの斜視図である。 本発明による試薬キットの第四の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの分解組立斜視図である。 本発明による試薬キットの第五の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの斜視図である。 本発明による試薬キットの第五の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの分解組立斜視図である。 本発明による試薬キットの第六の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの斜視図である。 本発明による試薬キットの第六の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの分解組立斜視図である。 本発明による試薬キットの第七の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの斜視図である。 本発明による試薬キットの第七の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの分解組立斜視図である。 図6bの詳細を示す図である。 図5bの詳細を示す図である。 図4aの一部分を示す断面斜視図である。 図5aの一部分を示す断面斜視図である。 上記実施形態のいくつかによる試薬容器キットの試薬容器キャップを示す斜視図である。 本発明による修正された試薬容器キャップの斜視図である。 図13の主体を示す別の斜視図である。 図13の主体を示す断面斜視図である。 本発明による試薬キットの第八の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの斜視図である。 本発明による試薬キットの第八の実施形態を示す図であり、組み立てられた状態の試薬キットの分解組立斜視図である。 図16の主体を示す側面図である。 本発明による試薬キットを備えた分析装置の頂面を示す平面図である。
図1aは、本発明の第一の実施形態による試薬キット10を示す。
試薬キット10は、ほぼ同一であり得るが相互に異なることもできる、三つの試薬キットユニット12を備える。この実施形態のように、三つの試薬キットユニット12は全て非常に類似しているので、以下、明瞭にするため、一つの試薬キットユニット12のみに参照符号を付している。
試薬キットユニット12はそれぞれ、試薬容器18の上に取り付けられる、試薬容器キャップ16と一体的に形成された試薬容器支持構造体14を備える。
試薬容器支持構造体14はそれぞれ、平面であって相互に平行な前壁14f及び後壁14bと、僅かに湾曲していてもよい二つの側壁14sとを備える。しかし、試薬容器支持構造体14は、その外部構造上に、運搬及び取扱い中に有利であり得る離型傾斜面(mold releasing slopes)を有さない。前壁14fは、試薬キットユニット12の内容物に標識付けするためのラベルを配置することができる、陥凹部分14eを備えることができる。
試薬容器18は、図1bの分解組立図により明確に示されており、図1aでは、試薬容器18のスナップフック18aのみが見えている。図1aに示される組み立てられた状態では、それらのスナップフックは、試薬容器キャップ16のキャップ本体20上に設けられたスナップ開口部20aにスナップ嵌めされている。
試薬容器キャップ16はそれぞれ、キャップ本体20と、枢動軸Pを中心にして枢動可能であるようにしてキャップ本体20の頂面にヒンジ留めされたキャップ蓋22とを備える。キャップ本体20及びキャップ蓋22は一体的に形成し、図面では見えていない薄型ヒンジによって接続することができる。
平面図では、キャップ16の頂面上には、二つの短辺16b及び二つの長辺16cをそれぞれ有するほぼ長方形が形成されている。キャップ蓋22は、枢動軸Pがキャップ16の短辺16cに平行であるようにしてキャップ本体20上に設けられ、三つの試薬キットユニット12は、枢動軸Pに直交する接続線Cに沿って一列に配列される。
図1aは、全て閉止位置にあるキャップ蓋22を示す。この位置では、試薬キット10の頂面から見た平面図において、各キャップ本体20の末端部分20eは蓋22によって覆われない。この末端部分20eは、開放位置にあるときの隣接したキャップ16のキャップ蓋22を受け入れるのに役立つ。これにより、非常にコンパクトな形で試薬キットユニット12を配列することができる。
各キャップ本体20のスナップ開口部20aは、キャップ本体20の陥凹部分20rの直下に位置付けられて、分析装置上に設けられた適切な位置決めデバイスと協働するのに使用することができる。
このように、位置決めデバイス並びに試薬キットを、所与の分析装置のターンテーブル上に非常にコンパクトな形で配列することができる。
スナップ開口部20aを陥凹部分20rと組み合わせて、キャップ蓋が他の物体に引っ掛かるのを防ぎ、且つ試薬容器18を確実に閉止させたままにするのに好ましい方法として、試薬キットの運搬中に使用することができる、試薬キットカバー(図示なし)上に設けられたスナップフックを受け入れるのに更に使用することができる。
キャップ蓋22の構造については、図12〜15を参照して詳細に説明する。
図1aに示される三つの試薬容器支持構造体14は、例えば超音波溶接によって相互に固着し、それによって試薬容器支持構造体ユニット24を形成することができる。
図1bは、図1aの主体を分解組立斜視図で示し、更にキャップ蓋22が開かれている。この分解組立図では、試薬容器18は完全に見えている。試薬容器18は、試薬容器18を試薬容器支持構造体14に固定するための、上述のスナップフック18aを備えた取付けプレート26を含む。
更に、図1bは、キャップ本体20が、試薬容器18の開口部18oの上に位置するキャップ本体開口部20oを備えることを示す。これらのキャップ本体開口部のうちの一つ20o'は、他のものよりも直径が大きい。キャップ本体開口部20oの直径は、試薬容器の(その後の)内容物に応じて変わり得る。いくつかの容器は、例えば、適切な混合デバイスによって試薬容器18内で定期的に混合しなければならない、ビード又は他の沈殿物を含む物質で充填されてもよい。混合デバイスの直径は、通常、ピペット操作デバイスの直径よりも大きいので、混合しなければならない物質を収容する試薬容器のキャップ本体開口部20o'は、他の試薬容器18のキャップ本体開口部20oの直径よりも大きくすることができる。
図2は、図1a及び1bに対応する、本発明の第二の実施形態による試薬容器キット110の斜視図(図2a)及び分解組立斜視図(図2b)を示す。
以下、図1a及び1bに示される第一の実施形態の特徴に対応する、第二、第三、第四、第五、第六、第七、及び第八の実施形態の特徴には、図1a及び1bにおける対応する参照符号から得られる参照符号に、第二、第三、第四、第五、第六、第七、及び第八の実施形態それぞれに対して番号100、200、300、400、500、600、及び700を加えたものを付与する。
以下の実施形態は、図1に示される第一の実施形態と異なる、又は相互に異なる範囲においてのみ詳細に記載する。対応する特徴に関しては、上述の第一の実施形態の説明及び特定の特徴を示す第一の実施形態の説明を参照する。
第二の実施形態による試薬キット110は、主として、試薬容器支持構造体114及び試薬容器キャップ116が別個に形成されている点で、第一の実施形態とは異なる。試薬容器支持構造体114は、試薬容器キャップ116のキャップ本体120に形成されたスナップ開口部120aと係合する、四つのスナップフック114aを備える。更に、試薬容器支持構造体114はそれぞれ、試薬容器118上に形成された取付けプレート126を係合するように適合された、四つのスナップフック114gを備える。
図2bに示されるように、試薬容器118は、試薬容器支持構造体114に上方から挿入し、スナップクロージャによってそれらに固着することができる。その後、試薬容器キャップを試薬容器支持構造体114上にスナップ留めすることができる。
更に、組立て後、試薬容器キャップ116は、スナップクロージャをフック114gと取付けプレート126との間で固定して、試薬容器118が意図せずして容器支持構造体114から外れるのを防ぐ。
第一の実施形態の試薬容器支持構造体14は、試薬容器18を下方から挿入するために、それらの下面14uが開いているが(図1bを参照)、試薬容器支持構造体114は、試薬キット110のようにそれらの下面114uを閉じることができ、図2bに示されるように、試薬容器118は上方から挿入される。しかし、試薬キット110の試薬容器支持構造体114が開いた下面114uも有していると、試薬キット110が分析装置に入れられたときに環境との熱接触が容易になるので、そのようにすることが好ましい場合がある。
本発明の第三の実施形態による試薬容器210を示す、図3a及び3bに示されるように、試薬容器支持構造体214及び試薬容器218を一体的に形成することもできる。最初の二つの実施形態とは対照的に、容器支持構造体214は、試薬容器218を四面から取り囲むものではなく、前壁214f及び後壁214bと、試薬容器支持構造体214の前壁214f及び後壁214bを接続するとともに円筒状の試薬容器218を取り囲む三つのリブ状又はリング状の構造体230とを備える。構造体230は、内側中央の垂直に延在するリブ(図示なし)によって試薬容器218に一体的に接続することができる。
図2のスナップフック114aの代わりに、試薬容器支持構造体214は、スナップ開口部220aを係合するスナッププレート226、及び/又は試薬容器キャップ216の内面上でスナップ開口部220aの下方に設けられたスナップ構造体(図示なし)を有する。このスナッププレート226は、特に迅速な組立てのため、非常に堅牢である。スナッププレート226の下方に配置された停止プレート214sによって、キャップ216が図3aに示される以上に下方へとずれることがない。
前壁214f及び後壁214bはほぼ平面であり(離型傾斜面を有さない)、相互に平行であり、また、試薬容器支持構造体214の底部付近の部分214fu、214buでは、その安定性を向上させるため、それらの壁の厚さがより厚くてもよい。更に、底部部分214fu、214buは、試薬容器支持構造体214の安定性及び剛性を向上させるL字形の基部(図示なし)を備えてもよい。
異なる試薬容器218の試薬容器支持構造体214は、試薬容器支持構造体214の前壁214f及び後壁214b上の適切な部分214wで相互に溶接される。試薬容器支持構造体の部分214wには、溶接を容易にするために水平リブの形態の余分な材料が提供される。
図3で示す開放構造は、軽量であって作製が簡単であり、試薬キットを製造するのに必要な材料の量が低減される。
図4は、本発明の第四の実施形態による試薬キット310を示す。三つの試薬容器支持構造体が相互に固着され、試薬容器支持構造体ユニットを形成する、最初の三つの実施形態とは対照的に、図4に示される試薬キット310では、三つの試薬容器318及びそれらに関連する試薬容器キャップ316を受け入れるのに、単一の共通の試薬容器支持構造体314が使用される。
陥凹部分314eに加えて、試薬容器支持構造体314は、部分314eよりも大幅に大きく、したがって試薬キット310の内容物に関する情報のためのより大きい場所を提供する、側壁314s上に配置された付加的な陥凹部分314e1を備える。
図4bの分解組立図に示されるように、試薬容器318及び試薬容器キャップ316は、好ましくは充填後に事前組立てすることができる。その後、それらを試薬容器支持構造体314に上方から挿入することができる。
試薬容器318は、例えば充填後の計量中にその上で容器318が自立することができ、且つ計量、運搬、組立てなどの間、ロボットアームの真空グリッパーによって使用することができる、リング状の構造体318rを底部に備えることができる。試薬キット10及び110の試薬容器18及び118とは対照的に、試薬容器318は、複数の取付けプレート、即ち下部取付けプレート329と、中央取付けプレート326と、上部取付けプレート327とを備える。
下部取付けプレート329の部品329aは、組み立てられた状態では、容器318を垂直方向で位置付けるため、試薬容器支持構造体314の内面上に設けられた水平に延在する当接リブ(図示なし)に上方から当接してもよい。
図10の断面図でより明確に分かるように、下部取付けプレート329は、試薬容器支持構造体314上に設けられたスナップフック314hと係合するように適合され、中央取付けプレート326は、キャップ本体320のスナップ開口部320aと、且つキャップ本体320の内面上に設けられたスナップ構造体320iと係合する。
上部取付けプレート327は、キャップ316の停止要素320uに当接するように適合され(図10を参照)、したがって、キャップ316が図面に示される以上に下方へとずれないことが確保される。
組立てを容易とするため、取付けプレートは取付け方向にしたがって僅かに面取りすることができる。
取扱い中に、試薬容器318に取り付けられたキャップ316の二つの向かい合った壁(例えば、前壁及び後壁)が相互に押し付けられた場合、他の二つの壁(例えば、側壁)が外側に突き出して、中央取付けプレート326とスナップ開口部320a/キャップ本体320上に設けられた内側スナップ構造体320iとの間が(不随意に)係脱する可能性がある(図10を参照)。これを防ぐため、中央取付けプレートは、キャップ本体320の四つの内壁すべてに当接することができ(図10を参照)、壁が相互に押し付けられなくなり、したがって他の壁が外側に突き出さなくなる。
容器内での流体の混合を可能とするため、試薬容器318の内容積の底部は丸み付けられてもよい。
更に、図4bは、分析装置内にある他の二つの試薬キットの間に試薬キット310を挿入するのを容易とするため、試薬容器支持構造体314の末端部分314tが僅かに先細状になっていることを示す。
図4に示される試薬キット310と図5に示される試薬キット410との間の主な違いは、試薬キット410の試薬容器418が試薬キット310の試薬容器318よりも大幅に大きい内容積を有する点である。
それらの試薬容器418は、分析装置で行われる検査に必要とされることが多い、希釈剤又は他の物質に使用される場合が多い。それらは、例えば、押出吹込成形によって生産することができる。
試薬容器418はそれぞれ、前壁418f、後壁418b、及び二つの側壁418sを有し、側壁418sの幅は前壁418f及び後壁418bの幅よりも広い。有効空間を効率的に使用するため、この試薬容器418の内側区画もほぼ長方形であり得る。
側壁418sは、試薬容器418を試薬容器支持構造体414に対して位置決めして案内するための、中央の垂直に延在する突出部435を備えることができる。
試薬容器418の頂面開口部418o付近において、側壁418sは、上端部又は下端部に上部スナップ縁部426及び下部スナップ縁部429が設けられた陥凹首部分431を備えることができる。
図11の断面図により明確に示されるように、下部スナップ縁部429は、試薬容器支持構造体414上に設けられたスナップフック414hを係合するように適合され、上部スナップ縁部426は、キャップ本体420に設けられたスナップ開口部420a内に係合し、且つスナップ開口部420aの下方でキャップ本体420の内面に設けられた内側スナップ構造体420iと係合するように適合されている。最後に、更なる縁部427は、図10に示される試薬容器310の上部取付けプレート327と同じ機能を有する。
試薬容器418が試薬容器支持構造体414に上方から挿入されるときにスナップフック414hと干渉しないように、垂直に延在する陥凹部分433が中央部435の両側に設けられる(図5を参照)。
同じタイプの試薬容器キャップ及び同じタイプの試薬容器支持構造体を、様々な試薬容器に、例えば図10及び11に示されるような試薬容器418及び318、並びに図16及び17に示される第八の実施形態に示されるような試薬容器に使用できることに留意されたい。
したがって、例えば、より多量で使用される試薬を有するより大型の試薬容器と、より少量で使用される別の試薬を有するより小型の試薬容器とを用いて検査を組み立てるため、特に、様々なタイプの試薬容器を同一の試薬容器支持構造体に取り付けることができる。
図6は、本発明の第六の実施形態による試薬容器キット510を示す。試薬容器キット510では、上述の試薬容器キット410と非常に類似した試薬容器キャップ516及び試薬容器518が使用される。しかし、試薬キット410では、試薬容器418は全て同じ試薬容器支持構造体414に取り付けられるが、試薬容器キット510では、試薬容器518はそれぞれ別個の試薬容器支持構造体514に取り付けられる。
図6aに示されるように、試薬容器支持構造体ユニット524を形成するため、いくつかの(例えば、三つの)試薬容器支持構造体514を部分514wにおいて相互に溶接することができる。
図7は、本発明の第七の実施形態による試薬容器キット610を示す。この実施形態では、試薬容器支持構造体614及び試薬容器の中央部分は一体的に形成される。しかし、試薬容器618の底部618bは別個に形成され、試薬容器支持構造体614に溶接することができる。
図7bに示されるスナップフック614aの代わりに、図3bに示されるようなスナッププレート(226)も設けられてもよい。
図3、6、及び7に関して、溶接部分214w、514w、及び614wを適切な位置に設けることができ、それによって、試薬容器支持構造体ユニットを形成するために、異なるタイプの試薬容器支持構造体、例えば214と514、又は214と614を相互に溶接することもできることに留意されたい。
図8は、図6bの試薬容器支持構造体514の一部分をより詳細に示す。図9は、図5bの試薬容器構造414の一部分をより詳細に示す。両方の場合において、試薬容器支持構造体414、514は、図面中にMで示される垂直中央軸を中心にして180°回転させたときに同じに見え、それによって組立て中の支持構造体414、514の向き付けが容易になっている。キャップを除いて、図面に示される試薬キットのすべての部品(容器及び支持構造体)はこの二回転対称性を有することに留意されたい。
両方の試薬容器支持構造体は、ほぼ平面であって相互に平行な前壁414f、514f及び後壁414b、514bと、少なくとも部分的に湾曲した二つの側壁414s、514sとを備える。
側壁414s、514sの湾曲部は、内側領域A及び外側領域Bを備えてもよく、内側領域Aの曲率半径は外側領域Bの曲率半径よりも大きい。好ましくは、外側領域Bは、内側部分Bi及び外側部分Boも備えてもよく、内側部分の曲率半径は外側部分の曲率半径よりも大きい。このように、前壁414f、514f、後壁414b、514bの幅wをより大きくすることができ、それによって、試薬容器(図8)又は試薬容器キット(図9)の内容物に関する情報を含むラベルのための空間がより大きくなる。領域B、Bi、及びBoの幅は、図面中では誇張されていることに留意されたい。
複数の試薬容器向けの試薬容器支持構造体414の場合、側壁414sの中央部分Dはほぼ平面であって相互に平行であることができ、側壁414sの外側領域のみが湾曲している。
図9に示される試薬容器支持構造体414は、試薬容器418(又は、例えば318)を収納するようにそれぞれ適合された、三つのコンパートメント443の隔壁441によって分割されてもよい。試薬キットが表面上に立っているとき又はこの表面を移動しているときに更なる摩擦を起こさないように、隔壁は、試薬容器支持構造体414の底部まで達していなくてもよい。
組立て中に試薬容器418を案内するため、垂直リブ441rが隔壁441上に設けられてもよい。横断リブなど、位置決め及び心合わせのための、隔壁上の他の構造体も可能である。
試薬容器支持構造体414、514の内輪郭及びスナップフック414h、514hは、試薬容器318、418、518及び試薬容器キャップ316、416、516を二つの向き(それら個々の垂直中央軸を中心にして180°回転させる)で受け入れるように適合されている。
スナップフック514h、414hが運搬又は取扱い中に意図せずして引っ掛かるのを防ぐため、スナップフック514h、414hは、試薬容器418、518が試薬容器支持構造体418、518に取り付けられるときであっても、試薬容器支持構造体318、514、414の外に突出しないように配置され形成することができる。
図4a及び5aの一部分の断面斜視図をそれぞれ示す図10及び11は、異なる形状の試薬容器を同じタイプの試薬容器支持構造体及び試薬容器キャップにどのように取り付けることができるかをそれぞれ示している。各図は、試薬キットの上側部分(キャップ蓋は図示なし)の断面斜視図を示しており、その断面は垂直に延在し、枢動軸Pにほぼ平行である。
図1〜4に示される試薬キット10、110、210、310は図12に示されるような試薬容器キャップを備えており、図5〜7及び16〜17に示される試薬キット410、510、610、及び710は、図13に示されるような修正された蓋を有する試薬容器キャップを備えていることに留意されたい。しかし、これは単に例示のためのものであり、図示される試薬キットは全て、異なるタイプのキャップ蓋を備えることができる。以下、キャップの二つの異なる例示的デザインについて、図12及び13を参照して考察する。
図12に示される試薬容器キャップ16は、枢動軸Pの反対側にある蓋の縁部に隣接して蓋22の上面22aに形成された、フック42の形態の係合手段40を備えた蓋22を有する。フック42は、枢動軸Pに向かって屈曲しており、枢動軸Pに平行な方向で距離dだけ離隔した二つのフック部42bを備える。フック42は、枢動軸Pに向かって屈曲しているので、分析装置上に設けられた開閉デバイスのあぶみ型の係合手段によって係合することができる。
フック部42bの間の距離dは、成形直後でキャップ材料がまだ温かいときに、キャップを最初に閉止するときに使用される、ローラなどの自動閉止デバイスのための場所を提供するのに役立つ。
図13は、修正された蓋422を備えたキャップ416を示す。この修正された蓋422は、枢動軸Pとほぼ平行に蓋422から突出し、枢動軸Pの反対側にある蓋422の縁部に隣接して蓋422上に形成されている、二つのほぼ棒状の突出部444を備える。これら突出部444はフック42よりも他の物体に引っ掛かりにくいため、大量の試薬容器キャップ16、416の運搬及び取扱いの際に、上述の図に示されるフック42の代わりにかかる突出部444を使用するのが有利であり得る。
図12及び13に示される試薬容器キャップ16、416は両方とも、キャップ16、416の頂面から見た平面図において、閉止位置にある蓋22、422によって覆われず、したがって、蓋22、422のうち一つが開いたときに試薬キットが持ち上がらないようにする適切な停止デバイスと協働して使用することができる、枢動軸(P)に直交して縁部に隣接して形成された肩部分20s、420sを含む。
キャップ416のキャップ本体420の陥凹部分420rは、図12に示されるようなキャップ16のものとは詳細には異なる。図13では、陥凹部分420は外側部420ro及び内側部420riを備え、キャップ本体420の側壁420sに対する内側部420riの表面の傾斜は、外側部の傾斜よりも急である。例えば、内側部は約60°の開先角度を有することができ、外側部は約120°の開先角度を有することができる。適切な位置決めデバイスとの滑らかな係合を確保するため(位置決めデバイスが陥凹部分420rを係合するとき、試薬キットが揺動しすぎてはならない)、外側部420roの表面の傾斜はより小さい。また、内側部420riは位置決めデバイスに接触しない。したがって、その表面の傾斜をより大きくすることができるので、キャップ本体420の内側面上でスナップ開口部420aの下方に、より大型のスナップ構造体420iを設けることができる(図15を参照)。当然ながら、上述し図13に示したような陥凹部分を他のタイプのキャップ上に、特に図12に示されるようなフック状の係合手段を有するキャップ上に設けることもできる。
キャップを備えたいくつかの(特に三〜五つの)試薬容器を同一の試薬容器支持構造体に挿入するときの組立てを容易にするため、枢動軸Pの反対側の前面において、キャップ本体420は丸み付けられた且つ/又は面取りされた部分420fを備えることができる。
キャップ16及び416は両方とも首部フレーム(neck frame)16n、416nを備え、その垂直長さは、蓋22、422が開いているときの蒸発を最小限に抑えるため、好ましくは少なくとも6〜12mm、より好ましくは少なくとも9mmである。T形部材状の突出部を有する蓋422を備えたキャップ416の場合、この長さによって、開閉デバイスによる突出部444の係合も容易になる。
図14は、別の斜視図における図13のキャップ416を示す。この図が示すように、蓋422は、距離hだけ離隔した二つのヒンジ部417aを備える薄型ヒンジ(一体型ヒンジ)417によって、キャップ本体420に枢動可能に接合されている。蓋422及びキャップ本体420を接続するバネ要素419(中央バネの上)は、二つのヒンジ部417aの間に配置される。バネ要素419は、キャップ蓋422を全開位置へと同様、図14及び15に示される全閉位置又はほぼ閉止された位置へと付勢するのに役立つ。対応する薄型ヒンジ及び/又はバネ要素は、図12のキャップ16上に設けることもできる。
隣接したキャップの蓋が開いているときにそのキャップのバネ要素419を受け入れるため、キャップ本体420の前面の中央部分を窪ませることができる(図面には図示なし)。
キャップ蓋422の頂面は、枢動軸Pにほぼ垂直に延在するいくつかのリブ422lと、枢動軸Pにほぼ平行に延在する二つのリブ422pとを備える。リブ422lは、蓋422が開閉されるときに生じる力を吸収するのに役立つ。特に、射出成形によって生産されたキャップの場合、リブ422lは、キャップが生産された直後でキャップ材料がまだ温かいときに、蓋422を最初に閉止するときに生じる力を吸収するのにも役立つ。
リブ422p、リブ422l、及び蓋422の頂面の表面は、キャップ416を取り扱うのに使用される真空グリッパーの適切な表面によって封止することができる容積422vを取り囲む。リブ422p、422lによって囲まれた蓋422の頂面の中央部分422cは、この部分422cに印刷又は他の方法で提供することができるマーキング、例えばバーコード若しくはドットコードを提供するのにも使用することができる。
リブ422lは、蓋422の全長にわたって延在せず、薄型ヒンジ417から距離tのところで始まる。更に、薄型ヒンジ417と隣り合うリブ422lの末端部422leは傾斜している。距離t及びキャップ蓋422の傾斜した末端部422lによって、キャップ416のキャップ蓋422が70°〜90°既に開いているときであっても(例えば、図5に示されるような、試薬容器支持構造体内の隣接した試薬容器を考えると)、このキャップ422の後側に直接隣接して位置する別のキャップの蓋を開くことができる。
図15は、図13及び14に示されるキャップ416の断面斜視図を示す。この図により、キャップ蓋422上及びキャップ開口部420o上に設けられたスナップ開口部420a及び封止面422s、420osの下方で、キャップ本体420の内側面上に設けられたスナップ構造体420iをより明確に見ることができる。
薄型ヒンジ417、封止面422s、420os、及びバネ要素419の位置と形態は、図15に示されるほぼ閉止された位置がバネ要素419によって安定し、且つこの位置では、蓋422が流体の蒸発を防ぐか又は少なくとも事実上最小限に抑えるようにして選択される。このことは図12のキャップ16にも当てはまる。
図16及び17に示される第八の実施形態による試薬キット710は、少なくとも二つの異なるタイプの試薬容器718a及び718b(図16bを参照)を備える。試薬容器の一つである718bの形態は、本出願の図4に示される試薬容器318の形態に相当する。(磁気)ビードを対象とする検査に使用される試薬キットでは、かかる試薬容器718bを、ビードを格納し混合するのに有利に使用することができるが、それは、試薬容器718bの内部がその円筒状の形態により、ビード又は他の物質が詰まり得るような隅及び割れ目を有さず、したがって混合が容易であるためである。
他の二つの試薬容器718aは、例えば試薬又は希釈剤に使用される。試薬容器718aの内部に格納することができる試薬の量を増加させるため、これらの試薬容器718aの底部718abを、本出願の図6に示される試薬容器518に非常に類似したほぼ長方形の断面で、ただし、試薬容器718aを試薬容器キャップ716及び試薬容器支持構造体714に取り付けるため、試薬容器518に設けられる縁部の代わりに、試薬容器718b及び318に相当する取付けプレート729、726、727を有して形成することができる。試薬容器718aなどの試薬又は希釈剤の容器は、試薬容器718aに収容された試薬を入射光から保護するため、暗色で色付け若しくは染色してもよく、又は不透明であってもよい。
図16の代替実施形態では、試薬キット710は、同じタイプの複数の試薬容器を備えてもよく、例えば、718aのタイプの複数の試薬容器(本出願の図5bに示される複数の試薬容器418と非常に類似した概念のもの)又は718bのタイプの複数の試薬容器(本出願の図4bに示される複数の試薬容器318と非常に類似した概念のもの)を備えてもよい。
試薬容器718a、718b、及び本出願の図面に示される他の試薬容器は、例えば射出吹込成形によって、即ち、最初に、頂面開口部718o及び取付けプレート726、727、729を備える上側部718at、718btが射出成形によって形成されて、非常に厳格なプロセス許容差が可能になる、二段階プロセスで製造することができる。その後、試薬容器の底部718ab、718bbが吹込成形される。代替実施形態では、完全な試薬容器718a、718b、及び本出願の図面に示される他の試薬容器を、従来の射出成形技術によって製造することができる。
試薬キット710の試薬キャップ716は、本出願の図5、14、及び15に示される試薬キャップ416にほぼ相当する。しかし、ほぼ閉止された位置(軟閉止(soft-close)位置)でキャップ蓋722と首部フレーム716nとの間に隙間が形成されず、したがって蒸発が最小限に抑えられることを確保するため、キャップ蓋722の封止面722sは、枢動軸Pの反対側にある封止面722sの領域に、枢動軸P付近の領域において封止面722sよりも更に下側に達する封止リップ722slを有して、僅かに非対称に形成される。
図17の側面図では、例示のため、左側の試薬容器718a、中央の試薬容器718a、及び右側の試薬容器718bの上に設けられたキャップ720のキャップ蓋722はそれぞれ、全閉位置、ほぼ完全に閉止された位置(軟閉止位置)、及び全開位置にある。
運搬中、試薬キット上に設けられたすべてのキャップのキャップ蓋は、好ましくは全閉位置にあるが、分析装置内での使用中は、試薬容器を開閉するのに必要な力を低減するため、キャップ蓋は使用中でない限り、ほぼ閉止された位置(軟閉止位置)にあることが好ましい場合がある。
上述の試薬キット10〜710は、重要部分を図18に示している分析装置50に使用することができる。かかる分析装置50は、本発明による複数の試薬キット10がその上に配列されるターンテーブル52を備えることができる。
図18は、分析装置50の部品を大幅に単純化して概略的に示したものであることに留意されたい。明確にするため、一つの試薬キット10のみに参照符号を付しており、この試薬キットに対してのみ、試薬キットに含まれる試薬容器キャップの蓋22の配置を図面に示している。
図18に示されるターンテーブル52は、描画面にほぼ直交する軸線Xを中心にして回転可能である。
ターンテーブル52上の様々な位置にある試薬キット10は、例えば液体サンプルに対して、様々な検査を実施するための様々な試薬を有する様々な試薬容器を備えることができる。特定の検査を実施するとき、ターンテーブル52上にある対応する試薬キット10を予め定められた位置へと回転させることができる。そこで、所望の試薬容器の試薬容器キャップを自動開閉デバイス(図面には図示なし)によって開くことができ、その後、(図示されない)ピペット操作デバイスによって、ある量の試薬を容器18から取り出すことができる。
試薬キット10はターンテーブル52上に放射状に配列されるので、ターンテーブル52上に多数の試薬キット10を置くため、試薬キット10は円周方向にできるだけ小さくなければならない。これは、本発明による試薬キットによって実現することができるが、それは、ターンテーブル52の円周方向でのそれら試薬キット10の寸法、即ちそれらの幅が、主に試薬容器18の直径によって決まるためである。
試薬キットを向き付けて、枢動軸Pが(図面に示されるように)ターンテーブルの放射方向内側に配置されるようにするか、又は放射方向外側に配置されるようにするかは、主に使用される開閉デバイスに応じて変わる。

Claims (16)

  1. ピペット操作デバイス及び試薬容器開閉デバイスを有する分析装置(50)に使用するように適合された試薬キット(10; 110; 210; 310; 410; 510; 610; 710)であって、
    頂面開口部(18o; 118o; 218o; 318o; 418o; 518o; 618o; 718o)をそれぞれ有する、複数の試薬容器(18; 118; 218; 318; 418; 518; 618; 718a, 718b)と、
    共通の試薬容器支持構造体(314; 414; 714)、又は前記試薬容器(18; 118; 218; 518; 618)の一つにそれぞれ関連する複数の試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 514; 614)であって、前記試薬容器(18; 118; 218; 318; 418; 518; 618; 718a, 718b)がそれぞれ、前記共通の又は前記関連する試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 314; 414; 514; 614; 714)に取付け可能であるか又はその上に設けられる、共通の試薬容器支持構造体(314; 414; 714)、又は複数の試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 514; 614)と、
    前記試薬キット(10; 110; 210; 310; 410; 510; 610; 710)の頂面から見た平面図ではそれぞれほぼ長方形に形成され、二つの短辺(16b; 116b; 216b; 316b; 416b; 516b; 616b; 716b)及び二つの長辺(16c; 116c; 216c; 316c; 416c; 516c; 616c; 716c)を有する、前記試薬容器(18; 118; 218; 318; 418; 518; 618; 718a, 718b)の一つにそれぞれ関連付けられ、前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 314; 414; 514; 614; 714)にそれぞれ取付け可能であるか又はその上に設けられた複数の試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)と、を備え、
    前記試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)がそれぞれ、
    キャップ本体(20; 120; 220; 320; 420; 520; 620; 720)と、
    前記試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)の前記短辺(16b; 116b; 216b; 316b; 416b; 516b; 616b; 716b)にほぼ平行である枢動軸(P)を中心にして、少なくとも閉止位置と開放位置との間で枢動可能であるようにして、前記キャップ本体(20; 120; 220; 320; 420; 520; 620; 720)にヒンジ留めされた蓋(22; 122; 222; 322; 422; 522; 622; 722)と、
    前記閉止位置と前記開放位置との間で前記蓋(22; 122; 222; 322; 422; 522; 622; 722)を枢動させるため、前記試薬容器開閉デバイスと協働するように適合された係合手段(40; 140; 240; 340; 440; 540; 640; 740)と、を備える、試薬キット(10; 110; 210; 310; 410; 510; 610; 710)において、
    前記試薬容器(18; 118; 218; 318; 418; 518; 618; 718a, 718b)及び前記関連する試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)が、前記試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)の前記枢動軸(P)が接続線(C)に直交するようにして前記接続線(C)に沿って一列に配列され、
    前記試薬容器(18; 118; 218; 318; 418; 518; 618; 718a, 718b)の少なくとも一つに関して、前記少なくとも一つの試薬容器(18; 118; 218; 318; 418; 518; 618; 718)及び前記関連する試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)が前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 314; 414; 514; 614; 714)上に設けられ、且つ前記関連する試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)の前記蓋(22; 122; 222; 322; 422; 522; 622; 722)が前記閉止位置にあるとき、前記試薬キット(10; 110; 210; 310; 410; 510; 610; 710)の頂面から見た平面図において、前記枢動軸(P)の反対側にある前記キャップ本体(20; 120; 220; 320; 420; 520; 620; 720)の末端部分(20e; 120e; 220e; 320e; 420e; 520e; 620e; 720e)が前記蓋(22; 122; 222; 322; 422; 522; 622; 722)によって覆われない、試薬キット。
  2. 前記試薬容器(18; 118; 318; 418; 518; 718a, 718b)の少なくとも一つに関して、前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(14; 114; 314; 414; 514; 714)及び前記少なくとも一つの試薬容器(18; 118; 318; 418; 518; 718a, 718b)が別個に形成され、前記少なくとも一つの試薬容器(18; 118; 318; 418; 518; 718a, 718b)が、前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(14; 114; 314; 414; 514; 714)にスナップ留め又は/且つ溶接されるように適合されている、請求項1に記載の試薬キット。
  3. 前記試薬容器(218, 618)の少なくとも一つに関して、前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(214; 614)及び前記少なくとも一つの試薬容器(218; 618)が一体的に形成されている、請求項1に記載の試薬キット。
  4. 前記少なくとも一つの試薬容器(18)に関連する前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(14)及び前記試薬容器キャップ(16)が一体的に形成されている、請求項2に記載の試薬キット。
  5. 前記試薬容器(18; 118; 318; 418; 518; 718a, 718b)の少なくとも一つに関して、前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(114; 214; 314; 414; 514; 614; 714)及び前記関連する試薬容器キャップ(116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)が別個に形成され、前記関連する試薬容器キャップ(116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)が、前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(114; 214; 314; 414; 514; 614; 714)に、又は前記少なくとも一つの試薬容器(118; 218; 318; 418; 518; 618; 718a, 718b)にスナップ留めされるように適合されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の試薬キット。
  6. 前記試薬容器(318; 418; 718a, 718b)及び前記関連する試薬容器キャップ(316; 416; 716)が、同一の前記共通の試薬容器支持構造体(314; 414; 714)に取り付けられるか、又は取付け可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載の試薬キット。
  7. 前記試薬容器(18; 118; 218; 518; 618)の一つにそれぞれ関連する複数の試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 514; 614)を備え、前記試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 514; 614)が前記接続線(C)に沿って一列に配列されるとともに、隣接した試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 514; 614)が相互に固着されて試薬容器支持構造体ユニット(24; 124; 224; 514; 624)を形成している、請求項1から5のいずれか一項に記載の試薬キット。
  8. 隣接した試薬容器支持構造体(14; 114; 214; 514; 614)が超音波溶接によって相互に固着されている、請求項7に記載の試薬キット。
  9. 前記試薬容器(118; 218; 318; 418; 518; 618; 718a, 718b)の少なくとも一つに関して、前記関連する試薬容器キャップ(116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)の前記キャップ本体(120; 220; 320; 420; 520; 620; 720)がスナップ開口部(120a; 220a; 320a; 420a; 520a; 620a; 720a)を備え、前記関連する試薬容器キャップ(116; 216; 316; 416; 516; 616)が前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(114; 214; 614)又は前記少なくとも一つの試薬容器(318; 418; 518)に取り付けられるとき、前記共通の若しくは前記関連する試薬容器支持構造体(114; 214; 614)又は前記少なくとも一つの試薬容器(318; 418; 518; 718)が、前記スナップ開口部(20a; 120a; 220a; 320a; 520a; 620a; 720a)にスナップ嵌めするように適合されたスナップフック(114a; 614a)又はスナップ構造体(226; 326; 426; 526; 726)を備えている、請求項5に従属する請求項6から8のいずれか一項に記載の試薬キット。
  10. 前記少なくとも一つの試薬容器(118; 218; 318; 418; 518; 618; 718a, 718b)に関連する前記試薬容器キャップ(118; 318; 418; 518; 718)の前記キャップ本体(120; 220; 320; 420; 520; 620; 720)の表面が、前記スナップ開口部(120a; 220a; 320a; 420a; 520a; 620a; 720a)の直上に陥凹部分(120r; 220r; 320r; 420r; 520r; 620r; 720r)を有している、請求項9に記載の試薬キット。
  11. 前記少なくとも一つの試薬容器(118; 318; 418; 518; 718a, 718b)に関連する前記試薬容器キャップ(118; 318; 418; 518; 718)の前記キャップ本体(20; 120; 220; 320; 420; 520; 620; 720)の前記表面の前記陥凹部分(20r; 120r; 220r; 320r; 420r; 520r; 620r; 720r)が、前記分析装置(50)の位置決めデバイスと協働するように適合されている、請求項10に記載の試薬キット。
  12. 前記共通の試薬容器支持構造体(1314; 414; 714)又は前記試薬容器支持構造体ユニット(24; 124; 224; 524; 624)が、前記接続線(C)に沿って少なくとも一つの先細状の末端部分(314t; 714t)を有している、請求項6又は7に従属する請求項8から11のいずれか一項に記載の試薬キット。
  13. 前記試薬容器(18; 118; 318; 418; 518; 718a, 718b)の少なくとも一つに関して、前記関連する試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)の前記キャップ本体(20; 120; 220; 320; 420; 520; 620; 720)の上側表面が、前記試薬キット(10; 110; 210; 310; 410; 510; 610; 710)の頂面から見た平面図において、閉止位置にある前記関連する試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)の前記蓋(22; 122; 222; 322; 422; 522; 622; 722)によって覆われない、前記枢動軸(P)に直交する縁部に隣接して形成された二つの肩部分(20s; 420s)を備えている、請求項1から12のいずれか一項に記載の試薬キット。
  14. 前記試薬容器(18; 118; 218; 318)の少なくとも一つに関して、前記関連する試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316)の前記係合手段(40; 140; 240; 340)が、前記枢動軸(P)の反対側にある前記蓋(22; 122; 222; 322)の前記縁部に隣接して前記蓋(22; 122; 222; 322)の上面に形成されたフック(42; 142; 242; 342)を備え、前記フック(42; 142; 242; 342)が前記枢動軸(P)に向かって屈曲している、請求項1から13のいずれか一項に記載の試薬キット。
  15. 前記試薬容器(418; 518; 618; 718a, 718b)の少なくとも一つに関して、前記関連する試薬容器キャップ(416; 516; 616; 716)の前記係合手段(440; 540; 640; 740)が、前記枢動軸(P)にほぼ平行に前記蓋(422; 522; 622; 722)から突出し、且つ前記枢動軸(P)の反対側の前記蓋(422; 522; 622; 722)の前記縁部に隣接して前記蓋(422; 522; 622; 722)上に形成された、二つのほぼ棒状の突出部(444; 544; 644; 744)を備えている、請求項1から14のいずれか一項に記載の試薬キット。
  16. ピペット操作デバイスと、試薬容器開閉デバイスと、複数の試薬キット(10; 110; 210; 310; 410; 510; 610; 710)を受け入れるように適合されたターンテーブル(52)とを備える分析装置(50)であって、請求項1から15のいずれか一項に記載の複数の試薬キットを備え、前記試薬容器キャップ(16; 116; 216; 316; 416; 516; 616; 716)の前記枢動軸(P)が前記ターンテーブル(52)の円周方向に正接するようにして、前記試薬キット(10; 110; 210; 310; 410; 510; 610; 710)が前記ターンテーブル(52)上に配列される、分析装置。
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