JP2013257483A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベルト部材の位置を検出しても、ベルト部材の損傷を防止或いは抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、無端状のベルト部材51と、リブ59A,59Bと、駆動ローラと、ステアリングローラと、従動ローラ55と、ローラ速度検出部と、制御部とを備える。リブ59A,59Bは、ベルト部材51の内側における幅方向の両端部に設けられ、従動ローラ55は、リブ59A,59B間に配置される。ローラ速度検出部は、従動ローラ55の回転速度を検出する。制御部は、ローラ速度検出部の検出結果に基づいて、ステアリングローラを移動させてベルト部材51の位置を調整する。そして、従動ローラ55は、ベルト部材51の内側に接触するローラ本体71と、ローラ本体71の軸方向の両端部に設けられ、ローラ本体71よりも径の小さい小径部72A,72Bとを有する。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成装置は、無端状のベルト部材51と、リブ59A,59Bと、駆動ローラと、ステアリングローラと、従動ローラ55と、ローラ速度検出部と、制御部とを備える。リブ59A,59Bは、ベルト部材51の内側における幅方向の両端部に設けられ、従動ローラ55は、リブ59A,59B間に配置される。ローラ速度検出部は、従動ローラ55の回転速度を検出する。制御部は、ローラ速度検出部の検出結果に基づいて、ステアリングローラを移動させてベルト部材51の位置を調整する。そして、従動ローラ55は、ベルト部材51の内側に接触するローラ本体71と、ローラ本体71の軸方向の両端部に設けられ、ローラ本体71よりも径の小さい小径部72A,72Bとを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ベルト状の搬送部やベルト状の中間転写体を用いた画像形成装置に関する。
従来から、カラー画像を形成する画像成形装置が知られている。このような画像成形装置は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニットを有する。各画像形成ユニットでは、感光体を帯電させると共に原稿画像に合わせて電荷を消去、いわゆる露光し、感光体に静電潜像を形成する。そして、感光体の静電潜像に現像部を用いてトナーを付着させ、感光体にトナー像を形成する。
各画像形成ユニットの感光体に付着したトナーは、例えば、ベルト状の搬送部によって搬送された用紙に転写、又はベルト状の中間転写体に1次転写した後に用紙に2次転写される。ベルト状の搬送部又は中間転写体(以下、「ベルト部材」という)は、複数のローラに掛け渡されている。つまり、複数のローラは、ベルト部材の内側に接触している。
このようなベルト部材を用いる画像形成装置では、ベルト部材が適正な位置からずれて蛇行することがある。ベルト部材が適正な位置からずれる原因は、例えば、ベルト部材の内側に接触する複数のローラの平行度のずれ、ベルト部材及び複数のローラの寸法の精度、ベルト部材のテンションの方向や大きさなどを挙げることができる。
ベルト部材のステアリング制御を行う場合は、ベルト部材の位置をベルト位置検出部によって検出する。ベルト位置検出部を備えた画像形成装置は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された画像形成装置では、エッジセンサの突起部をベルト部材の端面に当接させることにより、ベルト部材の端面の位置を検出している。
しかし、特許文献1に記載された画像形成装置のベルト位置検出部では、エッジセンサの突起部を回転するベルト部材の端面に当接させるため、ベルト部材が損傷する可能性があった。
本発明の目的は、上記従来技術における実情を考慮し、ベルト部材の位置を検出しても、ベルト部材の損傷を防止或いは抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、ベルト部材と、リブと、駆動ローラと、ステアリングローラと、従動ローラと、ローラ速度検出部と、制御部とを備える。
ベルト部材は、無端状に形成されており、リブは、ベルト部材の内側における幅方向の両端部に設けられている。
駆動ローラは、ベルト部材が掛け渡され、そのベルト部材を回転駆動させる。
ステアリングローラは、ベルト部材が掛け渡され、そのベルト部材の位置ずれを調整する。
従動ローラは、ベルト部材が掛け渡され、リブ間に配置される。
ローラ速度検出部は、従動ローラの回転速度を検出する。
制御部は、ローラ速度検出部の検出結果に基づいて、ステアリングローラを移動させて前記ベルト部材の位置を調整する。
そして、従動ローラは、ベルト部材の内側に接触するローラ本体と、ローラ本体の軸方向の両端部に設けられ、ローラ本体よりも径の小さい小径部とを有する。
ベルト部材は、無端状に形成されており、リブは、ベルト部材の内側における幅方向の両端部に設けられている。
駆動ローラは、ベルト部材が掛け渡され、そのベルト部材を回転駆動させる。
ステアリングローラは、ベルト部材が掛け渡され、そのベルト部材の位置ずれを調整する。
従動ローラは、ベルト部材が掛け渡され、リブ間に配置される。
ローラ速度検出部は、従動ローラの回転速度を検出する。
制御部は、ローラ速度検出部の検出結果に基づいて、ステアリングローラを移動させて前記ベルト部材の位置を調整する。
そして、従動ローラは、ベルト部材の内側に接触するローラ本体と、ローラ本体の軸方向の両端部に設けられ、ローラ本体よりも径の小さい小径部とを有する。
本発明の画像形成装置では、ベルト部材に位置がずれると、ベルト部材に設けられたリブが従動ローラの小径部に接触して、従動ローラの回転速度が変化する。これにより、制御部は、ベルト部材に位置ずれが生じていることを検知し、ステアリングローラを移動させてベルト部材の位置を調整させる。
上述したように、ベルト部材の位置ずれは、従動ローラの小径部とリブが接触して、従動ローラの回転速度が変化することにより検知する。したがって、ベルト部材の端部に位置検出部材を接触しなくても、ベルト部材の位置ずれを検知することができ、ベルト部材の損傷を防止或いは抑制することができる。
本発明の画像形成装置によれば、ベルト部材の位置を検出しても、ベルト部材の損傷を防止或いは抑制することができる。
以下、画像形成装置を実施するための形態について、図1〜図8を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
また、説明は以下の順序で行う。
1.画像形成装置の第1の実施の形態
2.画像形成装置の第2の実施の形態
3.変形例
また、説明は以下の順序で行う。
1.画像形成装置の第1の実施の形態
2.画像形成装置の第2の実施の形態
3.変形例
1.画像形成装置の第1の実施の形態
[画像形成装置の構成例]
まず、画像形成装置の第1の実施の形態の構成例について、図1を参照して説明する。
図1は、画像形成装置の第1の実施の形態を示す全体構成図である。
[画像形成装置の構成例]
まず、画像形成装置の第1の実施の形態の構成例について、図1を参照して説明する。
図1は、画像形成装置の第1の実施の形態を示す全体構成図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ユニット50と、2次転写部60と、定着部80と、制御基板90とを有する。
原稿搬送部10は、原稿をセットする原稿給紙台11と、複数のローラ12と、搬送ドラム13と、搬送ガイド14と、原稿排出ローラ15と、原稿排出トレイ16とを有している。原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12及び搬送ドラム13によって、画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送される。搬送ガイド14及び原稿排出ローラ15は、複数のローラ12及び搬送ドラム13により搬送された原稿Gを原稿排出トレイ16に排出する。
画像読取部30は、原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台31に載置された原稿の画像を読み取って、画像データを生成する。具体的には、原稿Gの画像がランプ
Lによって照射される。原稿Gからの反射光は、第1ミラーユニット32、第2ミラーユニット33、レンズユニット34の順に導かれて、撮像素子35の受光面に結像する。撮像素子35は、入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力する。出力された画像信号は、A/D変換されることにより画像データとして作成される。
Lによって照射される。原稿Gからの反射光は、第1ミラーユニット32、第2ミラーユニット33、レンズユニット34の順に導かれて、撮像素子35の受光面に結像する。撮像素子35は、入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力する。出力された画像信号は、A/D変換されることにより画像データとして作成される。
また、画像読取部30は、画像読取制御部36を有している。画像読取制御部36は、A/D変換によって作成された画像データに、シェーディング補正やディザ処理、圧縮等の処理を施して、制御基板90のRAM103(図7参照)に格納する。なお、画像データは、画像読取部30から出力されるデータに限定されず、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータや他の画像形成装置などの外部装置から受信したものであってもよい。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙Sのサイズや種類に応じて複数設けられている。この用紙Sは、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、搬送部23によって転写位置である2次転写部60に搬送される。また、用紙収納部20の近傍には、手差部22が設けられている。この手差部22からは、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
画像読取部30と用紙収納部20との間には、画像形成部40と中間転写ユニット50が配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンダのトナー像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、ドラム状の感光体41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45を有している。感光体41は、不図示の駆動モーターによって回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与え感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、原稿Gから読み取られた画像データ又は外部装置から送信された画像データに基づいて、感光体41の表面に対して露光操作を行うことにより感光体41上に静電潜像を形成する。
現像部44は、トナーを用いて感光体41上に形成された静電潜像を現像する。この現像部44は、感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面は、イエローのトナー像が形成される。
なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
クリーニング部45は、感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
感光体41上に付着したトナーは、中間転写ユニット50の中間転写ベルト51に転写される。中間転写ユニット50は、ベルト部材の一具体例を示す中間転写ベルト51と、中間転写ベルト51が掛け渡される複数のローラとを有している。中間転写ベルト51は、不図示の駆動モーターで感光体41の回転(移動)方向とは逆方向に回転駆動する。
中間転写ベルト51における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写ローラ52が設けられている。この1次転写ローラ52は、中間転写ベルト51にトナーと反対の極性の電圧を印加させることで、感光体41上に付着したトナーを中間転写ベルト51に転写する。
そして、中間転写ベルト51が回転駆動することで、中間転写ベルト51の表面には、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が順次転写される。これにより、中間転写ベルト51上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのトナー像が重なり合いカラー画像が形成される。
また、中間転写ベルト51には、ベルトクリーニング装置69が対向している。このベルトクリーニング装置69は、用紙Sへのトナー画像の転写を終えた中間転写ベルト51の表面を清掃する。
中間転写ベルト51の近傍で、かつ搬送部23の用紙搬送方向下流には、2次転写部60が配置されている。この2次転写部60は、搬送部23によって送られてきた用紙Sを中間転写ベルト51に接触させて、中間転写ベルト51の外周面上に形成されたトナー画像を用紙Sに転写する。
2次転写部60は、2次転写ローラ61を有している。2次転写ローラ61は、中間転写ユニット50の複数のローラのうちの1つである対向ローラ56に圧接されている。そして、2次転写ローラ61と中間転写ベルト51が接触する部分は、2次転写ニップ部62となる。この2次転写ニップ部62は、中間転写ベルト51の外周面上に形成されたトナー画像を用紙Sに転写する転写位置である。
2次転写部60における用紙Sの排出側には、定着部80が設けられている。この定着部80は、用紙Sを加圧及び加熱して、転写されたトナー像を用紙Sに定着させる。定着部80は、例えば、一対の定着部材である定着上ローラ81及び定着下ローラ82で構成されている。定着上ローラ81及び定着下ローラ82は、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラ81と定着下ローラ82との圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラ81の内部には、加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラ81のローラ部が温められる。そして、定着上ローラ81のローラ部の熱が用紙Sへ伝達されることにより、用紙S上のトナー画像が熱定着される。
用紙Sは、2次転写部60によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラ81と向き合うように搬送され、定着ニップ部を通過する。したがって、定着ニップ部を通過する用紙Sには、定着上ローラ81と定着下ローラ82とによる加圧と、定着上ローラ81のローラ部の熱による加熱が行われる。
定着部80の用紙搬送方向下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部80を通過した用紙Sの搬送路を切り換える。すなわち、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。また、切換ゲート24は、片面画像形成におけるフェースダウン排紙及び両面画像形成を行う場合に、用紙Sを下方
に案内する。
に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転して上方に搬送する。これにより、表裏が反転された用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。
両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び転写位置へ送られる。
両面画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって表裏を反転し、再給紙路27により再び転写位置へ送られる。
一対の排紙ローラ25の下流側には、用紙Sを折ったり、用紙Sに対してステープル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
[中間転写ユニット]
次に、中間転写ユニット50の複数のローラについて説明する。
図1に示すように、中間転写ベルト51の外側は、感光体41から転写されるトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト51の内側は、中間転写ユニット50の複数のローラに掛け渡されている。
次に、中間転写ユニット50の複数のローラについて説明する。
図1に示すように、中間転写ベルト51の外側は、感光体41から転写されるトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト51の内側は、中間転写ユニット50の複数のローラに掛け渡されている。
中間転写ユニット50の複数のローラは、従動ローラ55と、対向ローラ56と、駆動ローラ57と、ステアリングローラ58とを含む。従動ローラ55、対向ローラ56、駆動ローラ57及びステアリングローラ58に掛け渡された中間転写ベルト51は、上下方向に長い環状に形作られる。
従動ローラ55は、複数の1次転写ローラ52における中間転写ベルト51の回転方向の下流側に配置されており、不図示のローラ支持部に回転可能に支持されている。この従動ローラ55は、中間転写ベルト51の回転駆動に伴って回転する。
また、従動ローラ55の内部又は近傍には、従動ローラ速度検出部110(図4参照)が設けられている。従動ローラ速度検出部110は、従動ローラ55の回転速度を検出する。
また、従動ローラ55の内部又は近傍には、従動ローラ速度検出部110(図4参照)が設けられている。従動ローラ速度検出部110は、従動ローラ55の回転速度を検出する。
対向ローラ56は、従動ローラ55における中間転写ベルト51の回転方向の下流側に配置されており、不図示のローラ支持部に回転可能に支持されている。この対向ローラ56は、中間転写ベルト51を挟んで2次転写ローラ61に対向する。
駆動ローラ57は、対向ローラ56の上方(下流側)に配置され、不図示のローラ支持部に回転可能に支持されている。この駆動ローラ57には、駆動ローラ回転機構121(図4参照)により回転される。駆動ローラ57が回転すると、中間転写ベルト51は、感光体41の回転方向とは逆方向に回転駆動する。
ステアリングローラ58は、従動ローラ55の下流側であり、複数の1次転写ローラ52における中間転写ベルト51の回転方向の上流側に配置されている。このステアリングローラ58は、不図示のローラ支持部に回転可能に支持されている。
ステアリングローラ58は、ステアリングローラ移動機構122(図4参照)によって軸方向に移動される。ステアリングローラ移動機構122は、ステアリングローラ58を支持するローラ支持部を、ステアリングローラ移動機構122の軸方向へ移動させる。これにより、ステアリングローラ58は、軸方向に移動される。ステアリングローラ58の軸方向への移動により、中間転写ベルト51の幅方向(ステアリングローラ58の軸方向と平行な方向)の位置を移動させるステアリング調整が行われる。
ステアリングローラ移動機構122は、後述する制御部100により制御される。制御部100は、従動ローラ速度検出部110の検出結果に基づいて、ステアリングローラ58の軸方向の位置を決定する。そして、ステアリングローラ移動機構122を駆動制御し、ステアリングローラ58を決定した位置に移動させる。
ステアリングローラ移動機構122としては、例えば、ラック・アンド・ピニオン機構と、このラック・アンド・ピニオン機構のピニオンを回転させるモーターから構成することができる。また、ステアリングローラ移動機構122としては、ベルトと、ベルトが掛け渡されるプーリと、プーリを回転させるモーターから構成してもよく、ステアリングローラ58を支持するローラ支持部を移動させるその他の機構を採用することができる。さらに、ステアリングローラ移動機構122としては、エアシリンダー、リニアアクチュエーターなどその他のアクチュエーターを採用することができる。
[従動ローラ]
次に、従動ローラ55の構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、従動ローラ55と、基準位置にある中間転写ベルト51とを示す説明図である。図3は、従動ローラ55と、基準位置からずれた中間転写ベルト51とを示す説明図である。
次に、従動ローラ55の構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、従動ローラ55と、基準位置にある中間転写ベルト51とを示す説明図である。図3は、従動ローラ55と、基準位置からずれた中間転写ベルト51とを示す説明図である。
図2及び図3に示すように、従動ローラ55は、中間転写ベルト51の内側に接触するローラ本体71と、ローラ本体71の軸方向の両端部に設けられた小径部72A,72Bとを有している。小径部72A,72Bは、ローラ本体71よりも径が小さく形成されている。そして、小径部72A,72Bは、ローラ本体71側と反対側である先端部に向かうにつれて縮径するテーパー状に形成されており、テーパー面73を有している。
中間転写ベルト51の内側には、リブ59A,59Bが設けられている。これらリブ59A,59Bは、それぞれ適当な厚みを有する帯状に形成されており、中間転写ベルト51の幅方向の両端部に周方向に沿って配置されている。
リブ59A,59B間の距離Kは、従動ローラ55の軸方向の長さLよりも僅かに長く設定されている。そして、従動ローラ55は、リブ59A,59B間に配置されている。中間転写ベルト51は、図2に示す基準位置に配置されると、感光体41(図1参照)に対して適正な位置に配置される。
中間転写ベルト51が基準位置に配置されると、従動ローラ55の小径部72Aとリブ59Aとの間には所定の距離の間隙が形成され、小径部72Bとリブ59Bとの間にも所定の距離の間隙が形成されている。このとき、従動ローラ55は、所定の回転速度で回転する。
図3に示すように、中間転写ベルト51が基準位置から従動ローラ55の小径部72A側にずれると、リブ59Aは、従動ローラ55における小径部72Aのテーパー面73に接触する。
このとき、従動ローラ55の小径部72Aとリブ59Aとの間に摩擦抵抗が生じるため、従動ローラ55は、所定の回転速度よりも遅い回転速度で回転する。つまり、従動ローラ55の回転速度が変動する。これにより、中間転写ベルト51が基準位置からずれていることが分かる。
従動ローラ55の小径部72A,72Bは、先端部に向かうにつれて縮径するテーパー状に形成されている。これにより、リブ59A,59Bの上端部と小径部72A,72Bのテーパー面73が線接触する。
小径部72A,72B及びリブ59A,59Bは、耐摩耗性を有する材料から形成することが好ましい。これにより、小径部72A,72Bとリブ59A,59Bの磨耗を抑制することができ、中間転写ユニット50のメンテナンス作業を少なくすることができる。
小径部72A,72Bの材料としては、例えば、ポリアセタール(POM)を挙げることができ、リブ59A,59Bの材料としては、例えば、ゴム材を挙げることができる。
小径部72A,72Bの材料としては、例えば、ポリアセタール(POM)を挙げることができ、リブ59A,59Bの材料としては、例えば、ゴム材を挙げることができる。
また、小径部72A,72B及びリブ59A,59Bは、異なる材料で形成してもよい。
小径部72A,72B或いは従動ローラ55の交換は、リブ59A,59Bを交換するよりも簡単に行える。そのため、小径部72A,72Bとリブ59A,59Bを異なる材料で形成する場合は、小径部72A,72Bをリブ59A,59Bよりも耐摩耗性の良い材料で形成することが好ましい。これにより、リブ59A,59Bと小径部72A,72Bとが接触すると、小径部72A,72Bが磨耗しやすくなる。そして、小径部72A,72Bが所定の量だけ磨耗した場合は、小径部72A,72B或いは従動ローラ55全体を交換する。
小径部72A,72B或いは従動ローラ55の交換は、リブ59A,59Bを交換するよりも簡単に行える。そのため、小径部72A,72Bとリブ59A,59Bを異なる材料で形成する場合は、小径部72A,72Bをリブ59A,59Bよりも耐摩耗性の良い材料で形成することが好ましい。これにより、リブ59A,59Bと小径部72A,72Bとが接触すると、小径部72A,72Bが磨耗しやすくなる。そして、小径部72A,72Bが所定の量だけ磨耗した場合は、小径部72A,72B或いは従動ローラ55全体を交換する。
[画像形成装置の各部のハードウェア構成]
次に、画像形成装置1の各部のハードウェア構成について、図4を参照して説明する。
図4は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。
次に、画像形成装置1の各部のハードウェア構成について、図4を参照して説明する。
図4は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。
図4に示すように、画像形成装置1は、制御部100を備えている。この制御部100は、上述の制御基板90(図1参照)上に構成されている。
制御部100は、例えばCPU(中央演算処理装置)101と、CPU101が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)102と、CPU101の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)103とを有している。なお、ROM102としては、例えば、通常電気的に消去可能なプログラマブルROMを用いる。
CPU101は、装置全体を制御する。このCPU101は、HDD(Hard disk drive)104、操作表示部105及び従動ローラ速度検出部110にそれぞれシステムバス107を介して接続されている。また、CPU101は、通信部108、画像読取部30、画像処理部106、画像形成部40、給紙部21、定着部80にそれぞれシステムバス107を介して接続されている。さらに、CPU101は、駆動ローラ回転機構121及びステアリングローラ移動機構122にそれぞれシステムバス107を介して接続されている。
HDD104は、画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部105は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部105は、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部105は、複数のキーを備え、ユーザのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて入力信号を出力する。
従動ローラ速度検出部110は、従動ローラ55の回転速度を検出し、その検出結果を制御部100のCPU101に送信する。この従動ローラ速度検出部110としては、例えば、従動ローラ55に結合されるロータリエンコーダを用いることができる。
通信部108は、外部の情報処理装置であるPC(パーソナルコンピュータ)120から送信されるジョブ情報を、通信回線を介して受け取る。そして、受け取ったジョブ情報を、システムバス107を介して制御部100に送る。ジョブ情報には、形成する画像の画像データと、その画像データに対応付けられた使用する用紙の情報などが設定されている。
なお、本例では、外部装置としてパーソナルコンピュータを適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、外部装置としては、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を適用することができる。
画像読取部30は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換する。例えば、カラー原稿を読み取る場合は、一画素当たりRGB各10ビットの輝度情報をもつ画像データを生成する。画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例を示すPC120から送信される画像データは、画像処理部106に送られ、画像処理される。画像処理部106は、受信した画像データに対してアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮等の処理を行う。
例えば、画像形成装置1でカラー印刷を実行する場合は、画像読取部30等によって生成されたR・G・Bの画像データを画像処理部106における色変換LUT(Look up Table)に入力する。そして、画像処理部106は、R・G・BデータをY・M・C・Kの画像データに色変換する。そして、色変換した画像データに対して、階調再現特性の補正、濃度補正LUTを参照した網点などのスクリーン処理、あるいは細線を強調するためのエッジ処理などを行う。
画像形成部40は、制御部100により駆動制御され、用紙S上にトナー像を形成する。定着部80は、制御部100により駆動制御され、用紙Sを加圧及び加熱して、トナー像を用紙Sに定着させる。駆動ローラ回転機構121は、制御部100により駆動制御され、
中間転写ベルト51を回転駆動させる。
中間転写ベルト51を回転駆動させる。
ステアリングローラ移動機構122は、制御部100により駆動制御され、ステアリングローラ58を軸方向に移動させる。制御部100は、中間転写ベルト51が基準位置からずれないように、ステアリングローラ58を軸方向に移動させるステアリング制御を行う。
すなわち、制御部100は、従動ローラ速度検出部110の検出結果に基づいて、中間転写ベルト51が感光体41に対して適正な位置に配置されるように、ステアリングローラ58の移動位置を決定する。そして、ステアリングローラ58が設定した移動位置に配置されるように、ステアリングローラ58を軸方向に移動させる。
[ステアリングローラの動作]
次に、ステアリングローラ58の動作例について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、駆動ローラ57及びステアリングローラ58と、基準位置にある中間転写ベルト51を示す説明図である。図6は、ステアリングローラ58を軸方向に移動させて、中間転写ベルト51のずれを調整した状態を示す説明図である。
次に、ステアリングローラ58の動作例について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、駆動ローラ57及びステアリングローラ58と、基準位置にある中間転写ベルト51を示す説明図である。図6は、ステアリングローラ58を軸方向に移動させて、中間転写ベルト51のずれを調整した状態を示す説明図である。
まず、駆動ローラ57及びステアリングローラ58の構成について説明する。駆動ローラ57は、中間転写ベルト51の内側に接触するローラ本体75と、ローラ本体75の両端部に設けられた軸部76A,76Bとを有している。
ローラ本体75は、中間転写ベルト51に設けられた2つのリブ59A,59B間に配置される。このローラ本体75の軸方向の長さは、リブ59A,59B間の距離Lよりも短く、かつ、従動ローラ55の軸方向の長さL(図2参照)よりも短く設定されている。したがって、中間転写ベルト51が基準位置からずれた場合は、従動ローラ55の小径部72A,72Bが駆動ローラ57のローラ本体75よりも先に、リブ59A,59Bに接触する。
軸部76A,76Bは、ローラ本体75よりも径が小さく形成されており、リブ59A,59Bに接触しない。この軸部76A,76Bは、ローラ本体75と一体に形成されており、ローラ本体75と一緒に回転する。駆動ローラ回転機構121は、軸部76A,76Bの少なくとも1つの軸部に回転力を付与する。
ステアリングローラ58は、中間転写ベルト51の内側に接触するローラ本体77と、ローラ本体77の両端部に設けられた軸部78A,78Bとを有している。
ローラ本体77は、中間転写ベルト51に設けられた2つのリブ59A,59B間に配置される。このローラ本体75の軸方向の長さは、リブ59A,59B間の距離Lよりも短く、かつ、従動ローラ55の軸方向の長さL(図2参照)よりも短く設定されている。
ローラ本体77は、中間転写ベルト51に設けられた2つのリブ59A,59B間に配置される。このローラ本体75の軸方向の長さは、リブ59A,59B間の距離Lよりも短く、かつ、従動ローラ55の軸方向の長さL(図2参照)よりも短く設定されている。
したがって、中間転写ベルト51が基準位置からずれた場合は、従動ローラ55の小径部72A,72Bがステアリングローラ58のローラ本体77よりも先に、リブ59A,59Bに接触する。また、軸部76A,76Bは、ローラ本体75よりも径が小さく形成されており、リブ59A,59Bに接触しない。
図5に示すように、中間転写ベルト51が基準位置からずれていない場合は、制御部100(図4参照)は、ステアリングローラ58を軸方向に移動させない。
図6では、中間転写ベルト51の幅方向の位置がステアリングローラ58の軸部78A側にずれた状態を示している。また、図6における2点鎖線は、中間転写ベルト51の基準位置を示している。
図6に示すように、中間転写ベルト51の幅方向の位置が駆動ローラ57の軸方向の一方(軸部76A側)にずれると、従動ローラ速度検出部110(図4参照)が検出する従動ローラ55の回転速度が遅くなる。これにより、制御部100は、中間転写ベルト51の幅方向の位置がずれたことを検知する。
そして、制御部100は、ステアリングローラ移動機構122を駆動制御し、ステアリングローラ58を軸方向の一方(軸部78Aから軸部78Bへ向かう方向)へ移動させる。これにより、中間転写ベルト51は、駆動ローラ57の軸方向の他方(軸部76B側)に移動し、基準位置に復帰する。
一方、中間転写ベルト51が駆動ローラ57の軸方向の他方(軸部76B側)にずれると、制御部100は、ステアリングローラ移動機構122を駆動制御し、ステアリングローラ58を軸方向の他方(軸部78Bから軸部78Aへ向かう方向)に移動させる。これにより、中間転写ベルト51は、駆動ローラ57の軸方向の一方(軸部76A側)に移動し、基準位置に復帰する。
[ステアリング制御処理]
次に、画像形成装置1における中間転写ベルト51の回転駆動処理について、図7を参照して説明する。
図7は、画像形成装置1における中間転写ベルト51の回転駆動処理の例を示すフローチャートである。
次に、画像形成装置1における中間転写ベルト51の回転駆動処理について、図7を参照して説明する。
図7は、画像形成装置1における中間転写ベルト51の回転駆動処理の例を示すフローチャートである。
はじめに、CPU101は、駆動ローラ回転機構121を駆動制御し、駆動ローラ57を回転させる(ステップS1)。これにより、中間転写ベルト51が回転駆動する。そして、中間転写ベルト51が回転駆動すると、従動ローラ55が回転する(ステップS2)。
次に、CPU101は、従動ローラ速度検出部110の検出結果を参照し、従動ローラ55は所定の速度であるか否かを判別する(ステップS3)。従動ローラ55は所定の速度である(YES)と判別したとき、CPU101は、従動ローラ55の速度が所定の速度ではなくなるまで待機する。
ステップS3の処理で従動ローラ55は所定の速度ではない(NO)と判別したとき、CPU101は、中間転写ベルト51を幅方向の一方及び他方へ移動させる(ステップS4)。この処理では、CPU101がステアリングローラ移動機構122を駆動制御し、ステアリングローラ58を軸方向の一方及び他方に移動させて、中間転写ベルト51を幅方向の一方及び他方へ移動させる。
続いて、CPU101は、中間転写ベルト51が幅方向の一方へ移動したときに従動ローラ55が所定の速度になったか否かを判別する(ステップS5)。この処理では、中間転写ベルト51を幅方向のいずれに移動させれば、中間転写ベルト51が基準位置に戻るかを確認する。
ステップS5の処理で中間転写ベルト51が幅方向の一方へ移動したときに従動ローラ55が所定の速度になった(YES)と判別したとき、CPU101は、中間転写ベルト51を幅方向の一方へ移動させる(ステップS6)。つまり、CPU101は、ステアリングローラ58を軸方向の一方へ移動させることにより、中間転写ベルト51を幅方向の一方へ移動させる。これにより、中間転写ベルト51が基準位置に戻る。
ステップS5の処理で中間転写ベルト51が幅方向の一方へ移動したときに従動ローラ55が所定の速度にならなかった(NO)と判別したとき、CPU101は、中間転写ベルト51を幅方向の他方へ移動させる(ステップS7)。つまり、CPU101は、ステアリングローラ58を軸方向の他方へ移動させることにより、中間転写ベルト51を幅方向の他方へ移動させる。これにより、中間転写ベルト51が基準位置に戻る。
本実施の形態では、中間転写ベルト51の基準位置からのずれを従動ローラ55の回転速度の変動によって検出する。そして、従動ローラ55の回転速度の変動は、中間転写ベルト51に設けたリブ59A,59Bが、従動ローラ55の小径部72A,72Bに接触した場合に生じる。したがって、従動ローラ55の小径部72A,72Bは、中間転写ベルト51の幅方向の両端に接触しなくても、中間転写ベルト51の位置ずれを検知することができ、中間転写ベルト51の損傷を防止或いは抑制することができる。
2.画像形成装置の第2の実施の形態
[画像形成装置の構成例]
次に、画像形成装置の第2の実施の形態について、図8を参照して説明する。
図8は、画像形成装置の第2の実施の形態に係る中間転写ベルトのずれを調整した状態を示す説明図である。
[画像形成装置の構成例]
次に、画像形成装置の第2の実施の形態について、図8を参照して説明する。
図8は、画像形成装置の第2の実施の形態に係る中間転写ベルトのずれを調整した状態を示す説明図である。
画像形成装置の第2の実施の形態は、第1の実施の形態の画像形成装置1(図1参照)と同様の構成を有している。画像形成装置の第2の実施の形態が画像形成装置1と異なる点は、ステアリングローラ移動機構のみである。したがって、ここでは、画像形成装置の第2の実施の形態に係るステアリングローラ移動機構について説明する。
図8に示すように、ステアリングローラ58は、中間転写ベルト51の内側に接触するローラ本体77と、ローラ本体77の両端部に設けられた軸部78A,78Bとを有している。ステアリングローラ58は、軸部78Bの支点Pを中心にローラ支持部材(不図示)に回動可能に支持されている。そして、ステアリングローラ58の軸部78Aは、画像形成装置の第2の実施の形態に係るステアリングローラ移動機構に接続されている。
画像形成装置の第2の実施の形態に係るステアリングローラ移動機構は、ステアリングローラ58における軸部78Bの支点Pを中心として、回動方向Rへ軸部78Aを変位させる。この軸部78Aの変位により、ステアリングローラ58が支点Pを中心に回動し、中間転写ベルト51の幅方向の位置を移動させるステアリング調整が行われる。
図8では、中間転写ベルト51の幅方向の位置がステアリングローラ58の軸部78A側にずれた状態を示している。また、図8における2点鎖線は、中間転写ベルト51の基準位置を示している。
図8に示すように、中間転写ベルト51の幅方向の位置が駆動ローラ57の軸方向の一方(軸部76A側)にずれると、制御部100は、ステアリングローラ移動機構を駆動制御し、ステアリングローラ58の軸部78Aを回動方向Rに沿って一方に変位させる。これにより、中間転写ベルト51は、駆動ローラ57の軸方向の他方(軸部76A側)に移動し、基準位置に復帰する。
一方、中間転写ベルト51が駆動ローラ57の軸方向の他方(軸部76B側)にずれると、制御部100は、ステアリングローラ移動機構を駆動制御し、ステアリングローラ58の軸部78Aを回動方向Rに沿って他方に変位させる。これにより、中間転写ベルト51は、駆動ローラ57の軸方向の一方(軸部76A側)に移動し、基準位置に復帰する。
3.変形例
以上、画像形成装置の実施の形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の画像形成装置は、上述の第1及び第2の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
以上、画像形成装置の実施の形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の画像形成装置は、上述の第1及び第2の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述の第1及び第2実施の形態では、従動ローラ55の小径部72A,72Bを先端に向かうにつれて縮径するテーパー状に形成した。しかし、本発明に係る従動ローラの小径部は、ローラ本体よりも外形が小さければよく、例えば、半球状、円弧状、角錐状に形成してもよい。
また、本発明に係る従動ローラの小径部は、ローラ本体よりも径が小さい円柱状に形成してもよい。この場合は、中間転写ベルト(ベルト部材)に設けるリブに傾斜部を設けることが好ましい。この傾斜部は、中間転写ベルト(ベルト部材)における幅方向の中央部側に向かうにつれて低くなるように傾斜させる。これにより、リブと小径部との接触面積を小さくすることができ、従動ローラの回転速度が急激に変動しないようにすることができる。その結果、従動ローラによる中間転写ベルト(ベルト部材)の回転駆動への影響を小さくすることができる。
また、上述の第1及び第2実施の形態では、1次転写ローラ52における中間転写ベルト51の回転方向の下流側に従動ローラ55を配置する構成とした。しかし、本発明に係る従動ローラの位置は、任意に設定することができる。本発明に係る従動ローラは、例えば、ステアリングローラ58における中間転写ベルト51の回転方向の上流側に配置してもよい。
また、上述の第1及び第2実施の形態では、本発明に係るベルト部材として中間転写ベルトを適用した。しかし、本発明に係るベルト部材としては、転写部に用紙を搬送する搬送ベルトであってもよい。
1…画像形成装置、 10…原稿搬送部、 30…画像読取部、 40…画像形成部、 40Y,40M,40C,40K…画像形成ユニット、41…感光体、 42…帯電部、 43…露光部、 44…現像部、 45…クリーニング部、 50…中間転写ユニット、 51…中間転写ベルト、 52…1次転写ローラ、 55…従動ローラ、 56…対向ローラ、 57…駆動ローラ、 58…ステアリングローラ、 59A,59B…リブ、 60…2次転写部、 71…ローラ本体、 72A,72B…小径部、 73…テーパー面、 80…定着部、 90…制御基板、 100…制御部、 110…従動ローラ速度検出部、 121…駆動ローラ回転機構、 122…ステアリングローラ移動機構
Claims (5)
- 無端状に形成されたベルト部材と、
前記ベルト部材の内側における幅方向の両端部に設けられたリブと、
前記ベルト部材が掛け渡され、前記ベルト部材を回転駆動させる駆動ローラと、
前記ベルト部材が掛け渡され、前記ベルト部材の位置ずれを調整するステアリングローラと、
前記ベルト部材が掛け渡され、前記リブ間に配置される従動ローラと、
前記従動ローラの回転速度を検出するローラ速度検出部と、
前記ローラ速度検出部の検出結果に基づいて、ステアリングローラを移動させて前記ベルト部材の位置を調整する制御部と、を備え、
前記従動ローラは、前記ベルト部材の内側に接触するローラ本体と、前記ローラ本体の軸方向の両端部に設けられ、前記ローラ本体よりも径の小さい小径部とを有する画像形成装置。 - 前記従動ローラの前記小径部は、前記ローラ本体と反対側である先端部に向かうにつれて縮径するテーパー状に形成されている
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記従動ローラの回転速度が所定の速度よりも遅いときに、前記ベルト部材の位置がずれていることを検知し、前記ステアリングローラを移動させて前記ベルト部材の位置ずれを調整させる
請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記ステアリングローラは、一端部を支点として回動することにより、前記ベルト部材の位置ずれを調整する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記ステアリングローラは、軸方向に移動することにより、前記ベルト部材の位置ずれを調整する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012134520A JP2013257483A (ja) | 2012-06-14 | 2012-06-14 | 画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10322893B2 (en) | 2016-03-25 | 2019-06-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2012
- 2012-06-14 JP JP2012134520A patent/JP2013257483A/ja active Pending
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