JP2013257357A - 液晶装置、液晶装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性や表示特性が低下することが抑えられる液晶装置、液晶装置の製造方法、及び電子機器を提供する。
【解決手段】素子基板10と対向基板とに挟持された液晶層と、液晶層を一対の基板間に封止するシール材14と、を備え、シール材14は、液晶層側に配置された第1シール材14aと、第1シール材14aを囲むように配置された第2シール材14bとを有し、第1シール材14aは、第2シール材14bより液晶層との反応性が低い材料を選択し、第2シール材14bは、第1シール材14aより水分を通さない材料を選択する。
【選択図】図5
【解決手段】素子基板10と対向基板とに挟持された液晶層と、液晶層を一対の基板間に封止するシール材14と、を備え、シール材14は、液晶層側に配置された第1シール材14aと、第1シール材14aを囲むように配置された第2シール材14bとを有し、第1シール材14aは、第2シール材14bより液晶層との反応性が低い材料を選択し、第2シール材14bは、第1シール材14aより水分を通さない材料を選択する。
【選択図】図5
Description
本発明は、液晶装置、液晶装置の製造方法、及び電子機器に関する。
上記液晶装置として、例えば、画素電極をスイッチング制御する素子としてトランジスターを画素ごとに備えたアクティブ駆動方式の液晶装置が知られている。液晶装置は、例えば、直視型ディスプレイやライトバルブなどにおいて用いられている。
液晶装置は、シール材を介して貼り合わされた一対の基板間に液晶層が挟持されて構成されている。例えば、特許文献1には、フォトリソグラフィ法を用いてシール材をパターニングすることにより、シール材を細く形成することができ表示領域を広げられる(基板サイズが小さくできる)ことが記載されている。
しかしながら、更に表示領域を広くする、或いは、ウエハーからの取り個数を増やすためにシール材の幅を狭くすると、シール材で密閉された液晶層中に水分が入る恐れがある。これにより、信頼性や表示特性が低下するという課題がある。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る液晶装置は、第1シール材と、前記第1シール材により貼り合わされた一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層と、前記第1シール材を囲むように設けられた第2シール材と、を備え、前記第1シール材は、前記第2シール材より前記液晶層との反応性が低く、前記第2シール材は、前記第1シール材より水分を通さないことを特徴とする。
本適用例によれば、シール材を二重に形成し、内側の第1シール材は液晶層との反応性の低い材料を選択し、外側の第2シール材は第1シール材より水分を通さない材料を選択することにより、液晶層を汚染することなく、配向阻害を起こすことを抑えることができる。また、水分を通さないので、信頼性や表示特性が低下することを抑えることができる。
[適用例2]上記適用例に係る液晶装置において、前記第1シール材は、ラジカル反応を用いたアクリル系で構成されており、前記第2シール材は、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂で構成されていることが好ましい。
本適用例によれば、ラジカル反応を用いたアクリル系の第1シール材は、水分を通しやすい恐れがあるものの液晶の配向阻害となるようなフッ素が出にくい。また、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂の第2シール材は、フッ素を出す恐れがあるものの水分を通しにくい。この2つのシール材を用いることによって、配向阻害を起こすことなく液晶層に水分が入ることを抑えることができる。
[適用例3]本適用例に係る液晶装置の製造方法は、素子基板と、前記素子基板と対向配置される対向基板と、前記素子基板と前記対向基板とを貼り合わせる第1シール材と、前記素子基板と前記対向基板との間に挟持された液晶層と、前記第1シール材を囲むように配置された第2シール材と、を備え、前記第1シール材は、前記第2シール材より前記液晶層との反応性が低い材料を用い、前記第2シール材は、前記第1シール材より水分を通さない材料を用いる液晶装置の製造方法であって、前記素子基板に前記第1シール材を形成する第1シール材形成工程と、前記第1シール材の内側に前記液晶層を供給する供給工程と、前記液晶装置に脱気処理を施す脱気処理工程と、前記第1シール材の外側に前記第2シール材を形成する第2シール材形成工程と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、内側の第1シール材は液晶層との反応性の低い材料を選択し、外側の第2シール材は第1シール材より水分を通さない材料を選択する、二重のシール材を用いる。まず、第1シール材を形成し液晶を素子基板と対向基板との間に挟持した後、脱気処理工程によって液晶層に含まれる水分を外部に逃がす。この後、第2シール材を形成することにより、液晶層を汚染せずに配向阻害を起こすことを抑えることができる。更に、第2シール材によって外部から液晶層中に水分が入らないので、信頼性や表示特性が低下することを抑えることができる。
[適用例4]上記適用例に係る液晶装置の製造方法において、前記第1シール材は、ラジカル反応を用いたアクリル系で構成されており、前記第2シール材は、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂で構成されていることが好ましい。
本適用例によれば、ラジカル反応を用いたアクリル系の第1シール材は、水分を通しやすい恐れがあるものの液晶の配向阻害となるようなフッ素が出にくい。また、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂の第2シール材は、フッ素を出す恐れがあるものの水分を通しにくい。この2つのシール材を用いることによって、配向阻害を起こすことなく液晶層に水分が入ることを抑えることができる。
[適用例5]上記適用例に係る液晶装置の製造方法において、前記脱気処理工程は、加熱処理及び減圧処理の少なくとも一方の処理を施すことが好ましい。
本適用例によれば、第1シール材を形成した後(第2シール材を形成する前)、液晶装置に加熱処理や減圧処理を施すことにより、比較的容易に液晶層中に含まれる水分を除くことができる。
[適用例6]上記適用例に係る液晶装置の製造方法において、前記第2シール材形成工程は、前記液晶装置が完成した後に前記液晶装置と組み合わせるケースと前記液晶装置との間の隙間に、前記第2シール材を充填することが好ましい。
本適用例によれば、液晶装置とケースとの隙間に第2シール材を充填するので、液晶装置単体ではモールドしにくい量の第2シール材を、第1シール材の外側に形成することができる。
[適用例7]本適用例に係る電子機器は、上記に記載の液晶装置を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、上記に記載の液晶装置を備えるので、信頼性や表示特性が低下することが抑えられた電子機器を提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
本実施形態では、液晶装置として、薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
<液晶装置の構成>
図1は、液晶装置の構成を示す模式平面図である。図2は、図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う模式断面図である。図3は、液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。以下、液晶装置の構成を、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、液晶装置の構成を示す模式平面図である。図2は、図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う模式断面図である。図3は、液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。以下、液晶装置の構成を、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の液晶装置100は、対向配置された素子基板10および対向基板20と、これら一対の基板によって挟持された液晶層15とを有する。素子基板10を構成する第1基材10a、および対向基板20を構成する第2基材20aは、例えば、ガラス基板、石英基板などの透明基板が用いられている。
素子基板10は対向基板20よりも大きく、両基板は、対向基板20の外周に沿って配置されたシール材14を介して接合されている。その隙間に正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層15を構成している。シール材14は、例えば熱硬化性又は紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材14には、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
シール材14の内側には、複数の画素Pが配列した画素領域E(表示領域)が設けられている。画素領域Eは、表示に寄与する複数の画素Pに加えて、複数の画素Pを囲むように配置されたダミー画素を含むとしてもよい。また、図1及び図2では図示を省略したが、画素領域Eにおいて複数の画素Pをそれぞれ平面的に区分する遮光部(ブラックマトリックス;BM)が対向基板20に設けられている。
素子基板10の1辺部に沿ったシール材14と該1辺部との間に、データ線駆動回路22が設けられている。また、該1辺部に対向する他の1辺部に沿ったシール材14と画素領域Eとの間に、検査回路25が設けられている。さらに、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿ったシール材14と画素領域Eとの間に走査線駆動回路24が設けられている。該1辺部と対向する他の1辺部に沿ったシール材14と検査回路25との間には、2つの走査線駆動回路24を繋ぐ複数の配線29が設けられている。
対向基板20側における額縁状に配置されたシール材14の内側には、同じく額縁状に遮光部18(見切り部)が設けられている。遮光部18は、例えば、遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなり、遮光部18の内側が複数の画素Pを有する画素領域Eとなっている。なお、図1では図示を省略したが、画素領域Eにおいても複数の画素Pを平面的に区分する遮光部が設けられている。
これらデータ線駆動回路22、走査線駆動回路24に繋がる配線は、該1辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子61に接続されている。以降、該1辺部に沿った方向をX方向とし、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向をY方向として説明する。なお、検査回路25の配置はこれに限定されず、データ線駆動回路22に沿ったシール材14と画素領域Eとの間に設けてもよい。
図2に示すように、第1基材10aの液晶層15側の表面には、画素Pごとに設けられた透光性の画素電極27およびスイッチング素子である薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor、以降、「TFT30」と呼称する)と、信号配線と、これらを覆う第1配向膜28とが形成されている。
また、TFT30における半導体層に光が入射してスイッチング動作が不安定になることを防ぐ遮光構造が採用されている。本発明における素子基板10は、少なくとも画素電極27、TFT30、信号配線、第1配向膜28を含むものである。
対向基板20の液晶層15側の表面には、遮光部18と、これを覆うように成膜された平坦化層33と、平坦化層33を覆うように設けられた対向電極31と、対向電極31を覆う第2配向膜32とが設けられている。本発明における対向基板20は、少なくとも遮光部18、対向電極31、第2配向膜32を含むものである。
遮光部18は、図1に示すように画素領域Eを取り囲むと共に、平面的に走査線駆動回路24、検査回路25と重なる位置に設けられている(図示簡略)。これにより対向基板20側からこれらの駆動回路を含む周辺回路に入射する光を遮蔽して、周辺回路が光によって誤動作することを防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が画素領域Eに入射しないように遮蔽して、画素領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
平坦化層33は、例えば酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して遮光部18を覆うように設けられている。このような平坦化層33の形成方法としては、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
対向電極31は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜からなり、平坦化層33を覆うと共に、図1に示すように対向基板20の四隅に設けられた上下導通部26により素子基板10側の配線に電気的に接続している。
画素電極27を覆う第1配向膜28および対向電極31を覆う第2配向膜32は、液晶装置100の光学設計に基づいて選定される。例えば、ポリイミドなどの有機材料を成膜して、その表面をラビングすることにより、正の誘電異方性を有する液晶分子に対して略水平配向処理が施された有機配向膜や、気相成長法を用いてSiOx(酸化シリコン)などの無機材料を成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向させた無機配向膜が挙げられる。本実施形態では、第1配向膜28および第2配向膜32として上記無機配向膜が採用されている。
このような液晶装置100は、例えば透過型であって、画素Pが非駆動時に明表示となるノーマリーホワイトモードや、非駆動時に暗表示となるノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光の入射側と射出側とにそれぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されて用いられる。本実施形態ではノーマリーブラックモードが採用されている。
図3に示すように、液晶装置100は、少なくとも画素領域Eにおいて互いに絶縁されて直交する複数の走査線3aおよび複数のデータ線6aと、容量線3bとを有する。走査線3aが延在する方向がX方向であり、データ線6aが延在する方向がY方向である。
走査線3aとデータ線6aならびに容量線3bと、これらの信号線類により区分された領域に、画素電極27と、TFT30と、容量素子16とが設けられ、これらが画素Pの画素回路を構成している。
走査線3aはTFT30のゲートに電気的に接続され、データ線6aはTFT30のデータ線側ソースドレイン領域(ソース領域)に電気的に接続されている。画素電極27は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域(ドレイン領域)に電気的に接続されている。
データ線6aは、データ線駆動回路22(図1参照)に接続されており、データ線駆動回路22から供給される画像信号D1,D2,…,Dnを画素Pに供給する。走査線3aは、走査線駆動回路24(図1参照)に接続されており、走査線駆動回路24から供給される走査信号SC1,SC2,…,SCmを各画素Pに供給する。
データ線駆動回路22からデータ線6aに供給される画像信号D1〜Dnは、この順に線順次で供給してもよく、互いに隣り合う複数のデータ線6a同士に対してグループごとに供給してもよい。走査線駆動回路24は、走査線3aに対して、走査信号SC1〜SCmを所定のタイミングでパルス的に線順次で供給する。
液晶装置100は、スイッチング素子であるTFT30が走査信号SC1〜SCmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号D1〜Dnが所定のタイミングで画素電極27に書き込まれる構成となっている。そして、画素電極27を介して液晶層15に書き込まれた所定レベルの画像信号D1〜Dnは、画素電極27と液晶層15を介して対向配置された対向電極31との間で一定期間保持される。
保持された画像信号D1〜Dnがリークするのを防止するため、画素電極27と対向電極31との間に形成される液晶容量と並列に容量素子16が接続されている。容量素子16は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域と容量線3bとの間に設けられている。容量素子16は、2つの容量電極の間に誘電体層を有するものである。
図4は、液晶装置の構造を示す模式断面図である。以下、液晶装置の構造を、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、各構成要素の断面的な位置関係を示すものであり、明示可能な尺度で表されている。
図4に示すように、液晶装置100は、一対の基板のうち一方の素子基板10と、これに対向配置される他方の対向基板20とを備えている。素子基板10を構成する第1基材10a、及び対向基板20を構成する第2基材20aは、上記したように、例えば、石英基板等によって構成されている。
第1基材10a上には、チタン(Ti)やクロム(Cr)等からなる下側遮光膜3cが形成されている。下側遮光膜3cは、平面的に格子状にパターニングされており、各画素の開口領域を規定している。なお、下側遮光膜3cは、走査線3aの一部として機能するようにしてもよい。第1基材10a及び下側遮光膜3c上には、シリコン酸化膜等からなる下地絶縁層11aが形成されている。
下地絶縁層11a上には、TFT30及び走査線3a等が形成されている。TFT30は、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、ポリシリコン等からなる半導体層30aと、半導体層30a上に形成されたゲート絶縁膜11gと、ゲート絶縁膜11g上に形成されたポリシリコン膜等からなるゲート電極30gとを有する。上記したように、走査線3aは、ゲート電極30gとしても機能する。
半導体層30aは、例えば、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンが注入されることにより、N型のTFT30として形成されている。具体的には、半導体層30aは、チャネル領域30cと、データ線側LDD領域30s1と、データ線側ソースドレイン領域30sと、画素電極側LDD領域30d1と、画素電極側ソースドレイン領域30dとを備えている。
チャネル領域30cには、ボロン(B)イオン等のP型の不純物イオンがドープされている。その他の領域(30s1,30s,30d1,30d)には、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンがドープされている。このように、TFT30は、N型のTFTとして形成されている。
ゲート電極30g、下地絶縁層11a、及び走査線3a上には、シリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁層11bが形成されている。第1層間絶縁層11b上には、容量素子16が設けられている。具体的には、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域30d及び画素電極27に電気的に接続された画素電位側容量電極としての第1容量電極16aと、固定電位側容量電極としての容量線3b(第2容量電極16b)の一部とが、誘電体膜16cを介して対向配置されることにより、容量素子16が形成されている。
容量線3b(第2容量電極16b)は、例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)等の高融点金属のうち少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。或いは、Al(アルミニウム)膜から形成することも可能である。
第1容量電極16aは、例えば、導電性のポリシリコン膜からなり容量素子16の画素電位側容量電極として機能する。ただし、第1容量電極16aは、容量線3bと同様に、金属又は合金を含む単一層膜又は多層膜から構成してもよい。第1容量電極16aは、画素電位側容量電極としての機能のほか、コンタクトホールCNT52、中継層55、コンタクトホールCNT53、CNT51を介して、画素電極27とTFT30の画素電極側ソースドレイン領域30d(ドレイン領域)とを中継接続する機能を有する。
容量素子16上には、第2層間絶縁層11cを介してデータ線6aが形成されている。データ線6aは、第1層間絶縁層11b及び第2層間絶縁層11cに開孔されたコンタクトホールCNT54を介して、半導体層30aのデータ線側ソースドレイン領域30s(ソース領域)に電気的に接続されている。
データ線6a上には、第3層間絶縁層11dを介して画素電極27が形成されている。画素電極27は、第2層間絶縁層11c及び第3層間絶縁層11dに開孔されたコンタクトホールCNT52、CNT53、中継層55を介して第1容量電極16aに接続されることにより、半導体層30aの画素電極側ソースドレイン領域30d(ドレイン領域)に電気的に接続されている。なお、画素電極27は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の透明導電性膜から形成されている。
画素電極27及び第3層間絶縁層11d上には、第4層間絶縁層11eを介して、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した第1配向膜28が設けられている。第1配向膜28上には、シール材14(図1及び図2参照)により囲まれた空間に液晶等が封入された液晶層15が設けられている。
一方、第2基材20a上には、その全面に渡って対向電極31が設けられている。対向電極31上(図4では下側)には、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した第2配向膜32が設けられている。対向電極31は、上述の画素電極27と同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。
液晶層15は、画素電極27からの電界が印加されていない状態で第1配向膜28及び第2配向膜32によって所定の配向状態をとる。シール材14は、素子基板10及び対向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のスペーサーが混入されている。
<シール材の構成>
図5は、液晶装置のうち主にシール材の構成を示す模式平面図である。図6は、図5に示す液晶装置のA−A’線に沿う模式断面図である。以下、シール材の構成について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、液晶装置のうち主にシール材の構成を示す模式平面図である。図6は、図5に示す液晶装置のA−A’線に沿う模式断面図である。以下、シール材の構成について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5及び図6に示すように、素子基板10と対向基板20との間に、画素領域Eを囲むようにシール材14が設けられている。シール材14は、2つの材料によって二重に設けられている。具体的には、画素領域E側に第1シール材14aが設けられており、第1シール材14aの外側に第2シール材14bが設けられている。
第1シール材14aは、第2シール材14bと比較して、液晶層15との反応性の低い材料が用いられている。具体的な材料としては、例えば、ラジカル反応を用いたアクリル系の材料である。第1シール材14aの幅は、例えば、300μm〜500μmである。
第2シール材14bは、第1シール材14aと比較して、水分を通さない材料が用いられている。具体的な材料としては、例えば、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂材料である。第2シール材14bの幅は、例えば、2mmである。
このような材料を用いることにより、液晶層15を汚染せず配向阻害を起こすことを抑えることができる。また、水分を通さないので、信頼性や表示特性が低下することを抑えることができる。
具体的には、ラジカル反応を用いたアクリル系の第1シール材14aは、水分を通しやすい恐れがあるものの液晶の配向阻害となるようなフッ素が出にくい。また、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂の第2シール材14bは、フッ素を出す恐れがあるものの水分を通しにくい。この2つのシール材14a,14bを用いることによって、配向阻害を起こすことなく液晶層15に水分が入ることを抑えることができる。
また、第1シール材14aが液晶層15との反応性の低い材料を用いているので、液晶層15に汚染が入ってしまうことを抑えるために、画素領域Eから離した領域にシール材14を配置しなくてもよく、画素領域Eを広くする(また、液晶装置100を小さくする)ことができる。
また、第1シール材14aが水分を通しやすい材料であっても、第1シール材14aの周囲に、水分を通さない第2シール材14bを配置するので、従来のように、水分を通させないためにシール材14の幅を太く形成しなくてもよく、表示に関わらない領域を狭くすることができる。
<液晶装置の製造方法>
図7は、液晶装置の製造方法を工程順に示すフローチャートである。以下、液晶装置の製造方法を、図7を参照しながら説明する。
図7は、液晶装置の製造方法を工程順に示すフローチャートである。以下、液晶装置の製造方法を、図7を参照しながら説明する。
最初に、素子基板10側の製造方法を説明する。ステップS11では、ガラス基板などからなる第1基材10a上にTFT30や画素電極27等を形成する。具体的には、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、第1基材10a上にTFT30や画素電極27などを形成する。
ステップS12では、第1配向膜28を形成する。第1配向膜28の製造方法としては、例えば、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着する斜方蒸着法が用いられる。以上により、素子基板10側が完成する。
次に、対向基板20側の製造方法を説明する。まず、ステップS21では、ガラス基板等の透光性材料からなる第2基材20a上に、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、対向電極31(共通電極)を形成する。
ステップS22では、対向電極31上に第2配向膜32を形成する。第2配向膜32の製造方法は、第1配向膜28と場合と同様であり、例えば、斜方蒸着法を用いて形成する。以上により、対向基板20側が完成する。次に、素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる方法を説明する。
ステップS31(第1シール材形成工程)では、素子基板10上に第1シール材14aを塗布する。具体的には、例えば、素子基板10とディスペンサー(吐出装置でも可能)との相対的な位置関係を変化させて、素子基板10における画素領域Eの周縁部に(画素領域Eを囲むように)第1シール材14aを塗布する。
第1シール材14aの材料としては、上記したように、液晶層15との反応性の低い材料であり、例えば、ラジカル反応を用いたアクリル系の材料である。また、例えば、紫外線硬化型の樹脂である。
ステップS32では、素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる。具体的には、素子基板10に塗布された第1シール材14aを介して素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる。より具体的には、互いの基板10,20の平面的な縦方向や横方向の位置精度を確保しながら行う。
ステップS33(供給工程)では、液晶注入口(符号省略)から構造体の内部に液晶を注入し、その後、液晶注入口を封止する。封止には、例えば、第1シール材14aと同様の材料の封止材が用いられる。
ステップS34(脱気処理工程)では、液晶装置100(液晶層15)の中に含まれる水分を追い出すために、液晶装置100に脱気処理を施す。脱気処理としては、加熱処理でもよいし、減圧処理でもよい。加熱処理の場合、例えば、温度は135℃であり、時間は48時間である。また、減圧処理の場合、例えば、温度は75℃であり、時間は48時間である。
ステップS35(第2シール材形成工程)では、第1シール材14aを囲むように第2シール材14bを形成する。具体的には、液晶装置100と、液晶装置100と組み合わさる筐体(ケース)との隙間に、第2シール材14bを充填する。隙間は、例えば、2mmである。このように形成することにより、液晶装置100単体ではモールドしにくい沢山の量(2mmの幅)の第2シール材14bを、第1シール材14aの外側に形成することができる(図6参照)。
第2シール材14bの材料としては、上記したように、第1シール材14aと比較して水分を通さない材料であり、例えば、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂材料である。以上により、液晶装置100が完成する。
このように、従来と比較して幅の細い(例えば、500μm)第1シール材14aを形成して液晶層15を封止した後、脱気処理により液晶装置100に含まれる水分を出して、第1シール材14aの周囲に耐湿性の高い第2シール材14bを形成するので、従来より、ウエハーから形成できる液晶装置100の数量を多くすることができる。
図8は、脱気処理(加熱処理及び減圧処理)における、処理条件毎の焼き付き評価結果を示す図表である。以下、液晶装置に脱気処理を行った場合の、処理条件と焼き付き評価との関係について、図8を参照しながら説明する。
図8に示す図表は、加熱処理の液晶装置100の温度、及び減圧処理の液晶装置100の温度に対して、乾燥時間を変化させたときの、液晶装置100の表示品質(焼き付き結果)を評価している。加熱処理の液晶装置100の温度は、85℃、110℃、135℃の3段階で評価している。また、減圧処理の液晶装置100の温度は、75℃で評価している。
液晶装置100の乾燥時間は、24時間、48時間、72時間、120時間、240時間の5段階に変化させている。○は、焼き付きが目視で見えないレベルである、△は、画素の境界が見えるレベルである。×は、焼き付きが目視で見えるレベルである。
まず、加熱処理を施した場合の評価結果を説明する。加熱処理の温度が85℃のとき、乾燥時間が240時間では△であり、それより短い時間では×であった。加熱処理の温度が110℃のとき、乾燥時間が24時間では×であり、48時間及び72時間では△であり、120時間及び240時間では○であった。加熱処理の温度が135℃のとき、乾燥時間が24時間では△であり、それ以上の乾燥時間では全て○であった。
次に、減圧処理を施した場合の評価結果を説明する。減圧処理の温度が75℃のとき、乾燥時間が24時間では△であり、それ以上の乾燥時間では全て○であった。
このように、加熱処理及び減圧処理においても、乾燥時間を長くすれば焼き付きの評価結果は良好な状態を示す。また、加熱処理においては、温度を高くするほど、焼き付き評価の結果は良好になる。このように、ある程度温度を高くして、乾燥時間を長くすれば、焼き付きは抑えられる。しかしながら、歩留まりなど効率性の観点、また液晶層15へのダメージ(液晶の転移点)などから、温度や時間を選択することが好ましい。
<電子機器の構成>
次に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置について、図9を参照して説明する。図9は、上記した液晶装置を備えた投射型表示装置の構成を示す概略図である。
次に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置について、図9を参照して説明する。図9は、上記した液晶装置を備えた投射型表示装置の構成を示す概略図である。
図9に示すように、本実施形態の投射型表示装置1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投射レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101(光源としてのランプ1101)と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。
このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ1207によってスクリーン1300上に投射され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1210は、上述した液晶装置100が適用されたものである。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様である。
このような投射型表示装置1000によれば、液晶ライトバルブ1210,1220,1230として、焼き付き等が抑えられた液晶装置100を用いているので、高い表示品質を実現することができる。
以上詳述したように、本実施形態の液晶装置100、液晶装置100の製造方法、及び電子機器によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態の液晶装置100によれば、シール材14(14a,14b)を二重に形成し、内側の第1シール材14aは液晶層15との反応性の低い材料(ラジカル反応を用いたアクリル系の材料)を選択することにより、水分を通しやすい恐れがあるものの液晶の配向阻害となるようなフッ素が出にくい効果がある。また、外側の第2シール材14bは、第1シール材14aより水分を通さない材料(カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂材料)を選択することにより、フッ素を出す恐れがあるものの水分を通しにくいので、信頼性や表示特性が低下することを抑えることができる。また、第1シール材14aの幅を従来と比較して細くできるので、表示に関わらない領域を狭くすることができる。言い換えれば、表示領域(画素領域E)を広くすることができたり、小型化することによりウエハーからの取り個数を増やすことができる。
(2)本実施形態の液晶装置100の製造方法によれば、第1シール材14aを形成し液晶を注入した後(封止も含む)、液晶装置100に脱気処理(加熱処理や減圧処理)を施すことによって、液晶装置100(液晶層15)に含まれる水分を外部に逃がすことが可能となる。その後、第1シール材14aの外側に第2シール材14bを形成することにより、液晶装置100(液晶層15)の中に水分が入らないようにすることができる。よって、配向阻害を起こすことなく、信頼性や表示特性が低下することを抑えることができる。
(3)本実施形態の電子機器によれば、上記に記載の液晶装置100を備えるので、信頼性や表示特性が低下することが抑えられた電子機器を提供することができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、液晶装置100は、液晶注入方式の構造であることに限定されず、例えば、ODF(One Drop Fill)方式の構造に適用するようにしてもよい。
上記したように、液晶装置100は、液晶注入方式の構造であることに限定されず、例えば、ODF(One Drop Fill)方式の構造に適用するようにしてもよい。
(変形例2)
上記したように、液晶装置100は、透過型に限定されず、反射型に適用するようにしてもよい。
上記したように、液晶装置100は、透過型に限定されず、反射型に適用するようにしてもよい。
(変形例3)
上記したように、液晶装置100を投射型表示装置1000に用いることに限定されず、例えば、ヘッドアップディスプレイ、スマートフォン、携帯電話機、ヘッドマウントディスプレイ、EVF(Electrical View Finder)、小型プロジェクター、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
上記したように、液晶装置100を投射型表示装置1000に用いることに限定されず、例えば、ヘッドアップディスプレイ、スマートフォン、携帯電話機、ヘッドマウントディスプレイ、EVF(Electrical View Finder)、小型プロジェクター、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
3a…走査線、3b…容量線、3c…下側遮光膜、6a…データ線、10…素子基板、10a…第1基材、11a…下地絶縁層、11b…第1層間絶縁層、11c…第2層間絶縁層、11d…第3層間絶縁層、11e…第4層間絶縁層、11g…ゲート絶縁膜、14…シール材、14a…第1シール材、14b…第2シール材、15…液晶層、16…容量素子、16a…第1容量電極、16b…第2容量電極、16c…誘電体膜、18…遮光部、20…対向基板、20a…第2基材、22…データ線駆動回路、24…走査線駆動回路、25…検査回路、26…上下導通部、27…画素電極、28…第1配向膜、29…配線、30…TFT、30a…半導体層、30c…チャネル領域、30d…画素電極側ソースドレイン領域、30d1…画素電極側LDD領域、30g…ゲート電極、30s…データ線側ソースドレイン領域、30s1…データ線側LDD領域、31…対向電極、32…第2配向膜、33…平坦化層、CNT51,52,53,54…コンタクトホール、55…中継層、61…外部接続用端子、100…液晶装置、1000…投射型表示装置、1100…偏光照明装置、1101…ランプ、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1104,1105…ダイクロイックミラー、1106,1107,1108…反射ミラー、1201,1202,1203,1204,1205…リレーレンズ、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投射レンズ、1210,1220,1230…液晶ライトバルブ、1300…スクリーン。
Claims (7)
- 第1シール材と、
前記第1シール材により貼り合わされた一対の基板と、
前記一対の基板間に挟持された液晶層と、
前記第1シール材を囲むように設けられた第2シール材と、
を備え、
前記第1シール材は、前記第2シール材より前記液晶層との反応性が低く、
前記第2シール材は、前記第1シール材より水分を通さないことを特徴とする液晶装置。 - 請求項1に記載の液晶装置であって、
前記第1シール材は、ラジカル反応を用いたアクリル系で構成されており、
前記第2シール材は、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂で構成されていることを特徴とする液晶装置。 - 素子基板と、
前記素子基板と対向配置される対向基板と、
前記素子基板と前記対向基板とを貼り合わせる第1シール材と、
前記素子基板と前記対向基板との間に挟持された液晶層と、
前記第1シール材を囲むように配置された第2シール材と、
を備え、
前記第1シール材は、前記第2シール材より前記液晶層との反応性が低い材料を用い、
前記第2シール材は、前記第1シール材より水分を通さない材料を用いる液晶装置の製造方法であって、
前記素子基板に前記第1シール材を形成する第1シール材形成工程と、
前記第1シール材の内側に前記液晶層を供給する供給工程と、
前記液晶装置に脱気処理を施す脱気処理工程と、
前記第1シール材の外側に前記第2シール材を形成する第2シール材形成工程と、
を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 請求項3に記載の液晶装置の製造方法であって、
前記第1シール材は、ラジカル反応を用いたアクリル系で構成されており、
前記第2シール材は、カチオン重合を用いたエポキシ系の樹脂で構成されていることを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 請求項3又は請求項4に記載の液晶装置の製造方法であって、
前記脱気処理工程は、加熱処理及び減圧処理の少なくとも一方の処理を施すことを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法であって、
前記第2シール材形成工程は、前記液晶装置が完成した後に前記液晶装置と組み合わせるケースと前記液晶装置との間の隙間に、前記第2シール材を充填することを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の液晶装置を備えることを特徴とする電子機器。
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