JP2013257105A - 冷凍サイクル装置及びそれを備えた温水生成装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置及びそれを備えた温水生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱媒体の安定した温度維持が可能な冷凍サイクル装置を提供すること。
【解決手段】熱源との熱交換に用いる第1熱交換器を有する第1冷凍サイクル(110、210)と、熱媒体との熱交換に用いる第2熱交換器を有する第2冷凍サイクル(120、220)と、第1冷凍サイクルと第2冷凍サイクルとの間で熱交換を行うカスケード熱交換器(112、212)とを備え、冷凍サイクル装置の一時停止時に、第2冷凍サイクル(120、220)を駆動する第2圧縮機(121、221)、第1冷凍サイクル(110、210)を駆動する第1圧縮機(111、211)の順に停止させることにより、カスケード熱交換器内の温度の均一化を抑制して、再起動時において、冷凍サイクル装置を運転停止前の状態へと早期に復帰させることができるので、熱媒体の温度状態の安定性を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、低温側冷媒回路と高温側冷媒回路とがカスケード熱交換器を介して接続される二元冷凍サイクルを備えた、冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、低温側冷凍サイクルの低温側蒸発器において大気等の熱源から熱を吸収し、高温側冷凍サイクルに設置された冷媒―熱媒体熱交換器において、熱媒体、たとえば水を65〜80℃にまで加熱することが可能な、二元冷凍サイクルを用いたヒートポンプ式温水生成装置がある。
ここで、二元冷凍サイクルにおける、高温側冷凍サイクルと低温側冷凍サイクルとは、カスケード熱交換器において、低温側冷凍サイクルの冷媒の凝縮熱で、高温側冷凍サイクルの冷媒が蒸発するよう、熱的に接続されている。
二元冷凍サイクルを備えた温水生成装置によって、熱媒体を65〜80℃の高温にまで加熱する場合、1つの冷凍サイクルを使って、熱媒体を同じ温度にまで加熱する場合よりも、エネルギー消費量を低減できる長所がある。
このような、二元冷凍サイクルを用いた温水生成装置を、速やかにかつ安定的に起動することを目的とし、まず、低温側冷凍サイクルを起動し、次に高温側冷凍サイクルを起動するものがある(例えば、特許文献1を参照)。2つの冷凍サイクルの起動順をこのように規定すると、起動時のカスケード熱交換器では、低温側冷媒の放熱可能量が、高温側冷媒の吸熱可能量を常に上回り、低温側冷凍サイクルにおける圧縮機の吐出圧力は速やかに上昇する。
特許文献1に記載のヒートポンプシステムの制御フローを図7に示す。
温水生成装置の運転を開始すると、まず、低温側圧縮機を起動し(S102)、高温側圧縮機の起動条件を満たすと(S103)、高温側圧縮機を起動する(S104)。ここで、高温側圧縮機の起動条件とは、低温側圧縮機の吐出圧力が所定圧力以上となること、あるいは、低温側圧縮機の吸入圧力と吐出圧力との差が所定圧力差となることとしている。
一方、高温側冷凍サイクルの高温側凝縮器において大気等の熱源に熱を放熱し、低温側冷凍サイクルの低温側蒸発器において、空気等の熱媒体を−10℃以下の極低温にまで冷却する、二元冷凍サイクルを用いたヒートポンプ式冷凍装置がある(例えば、特許文献2を参照)。
このような、二元冷凍サイクルを用いた冷凍装置によって、熱媒体を−10℃以下の極低温にまで冷却する場合、1つの冷凍サイクルを使って、熱媒体を同じ極低温にまで加熱する場合よりも、エネルギー消費量を低減できる長所がある。
このような二元冷凍サイクルを用いた冷凍装置を、速やかにかつ安定的に起動するため、特許文献2では、まず、高温側冷凍サイクルを起動し、高温側冷凍サイクルの圧縮機吸入過熱度が所定値以下となると、低温側冷凍サイクルを起動する。
2つの冷凍サイクルの起動順をこのように規定すると、起動時のカスケード熱交換器で
は、高温側冷媒の吸熱量が、常に低温側冷媒の放熱可能量を上回り、低温側冷凍サイクルの高圧が過上昇することなく、安定的に冷凍装置が起動する。
以上のように、従来技術によると、二元冷凍サイクルを起動する場合、温水生成装置では、熱源と蒸発器において熱交換する低温側冷凍サイクルから起動し、冷凍装置では、熱源と凝縮器において熱交換する高温側冷凍サイクルから起動することで安定的な装置の起動を図っている。
特開2010−196951号公報 特開2000−121183号公報
しかしながら、前記従来の構成では、運転の一時停止後における再起動時において、冷凍サイクル装置を一時停止前の状態に復帰させるまでに時間を要し、熱媒体の温度維持が困難になるという課題を有していた。
すなわち、低温側冷凍サイクルと高温側冷凍サイクルが共に運転している場合、カスケード熱交換器における低温側冷媒の温度(低温側冷凍サイクルの凝縮温度)は、高温側冷媒の温度(高温側冷凍サイクルの蒸発温度)よりも高い状態で平衡している。
低温側冷凍サイクルと高温側冷凍サイクルを同時停止してサーモOFFすると、両サイクルともカスケード熱交換器内の冷媒の流通は停止し、低温側冷媒と高温側冷媒の温度は均一化しはじめる。よって、カスケード熱交換器内において低温側冷媒の温度は低下し、高温側冷媒の温度は上昇する。
ここで、冷凍サイクル装置を温水生成装置として使用した場合、サーモOFFの間、熱媒体の温度は徐々に低下する。サーモOFFからサーモONまでの時間は、運転条件によって変化するが、数分〜数十分あり、その間、カスケード熱交換器において、低温側冷媒の温度は2〜5K低下する。
一方、冷凍サイクル装置を冷凍装置として使用した場合、サーモOFFの間、熱媒体の温度は徐々に上昇する。よって、サーモOFFからサーモONまでの時間は、カスケード熱交換器において、高温側冷媒の温度は2〜5K上昇する。
このように、カスケード熱交換器の冷媒の温度状態をサーモOFF前の状態に復帰させるのには一定の時間を要する。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、圧縮機を適切に停止させることで、再起動時における冷凍サイクルの状態復帰を早め、熱媒体の安定的な温度維持が可能な冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、第1冷媒を圧縮する第1圧縮機、前記第1冷媒の凝縮器または蒸発器として機能するカスケード熱交換器、第1減圧装置、前記第1冷媒の蒸発器または凝縮器として機能し、熱源と熱交換する第1熱交換器、を有する第1冷凍サイクルと、第2冷媒を圧縮する第2圧縮機、前記第2冷媒の凝縮器または蒸発器として機能し、熱媒体と熱交換する第2熱交換器、第2減圧装置、前
記第2冷媒の蒸発器または凝縮器として機能し、前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換する前記カスケード熱交換器、を有する第2冷凍サイクルと、前記熱媒体の温度を検知する熱媒体温度検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記熱媒体温度検出部で検知した熱媒体温度に基づいて、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機を一時停止させる場合に、前記第2圧縮機、前記第1圧縮機の順に停止させることを特徴とする。
これにより、圧縮機を適切な順に停止させて、カスケード熱交換器内の温度の均一化を抑制することができるので、再起動時において、冷凍サイクル装置を運転停止前の状態へと早期に復帰させることができる。
本発明によれば、運転再起動時の状態復帰にかかる時間を低減した、熱媒体の温度状態の安定性に優れた冷凍サイクル装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の構成図 同冷凍サイクル装置の制御フローチャート 本発明の実施の形態2における冷凍サイクル装置の制御フローチャート 本発明の実施の形態3における冷凍サイクル装置の制御フローチャート 本発明の実施の形態4における冷凍サイクル装置の構成図 同冷凍サイクル装置の制御フローチャート 従来の冷凍サイクル装置の制御フローチャート
第1の発明は、第1冷媒を圧縮する第1圧縮機、前記第1冷媒の凝縮器または蒸発器として機能するカスケード熱交換器、第1減圧装置、前記第1冷媒の蒸発器または凝縮器として機能し、熱源と熱交換する第1熱交換器、を有する第1冷凍サイクルと、第2冷媒を圧縮する第2圧縮機、前記第2冷媒の凝縮器または蒸発器として機能し、熱媒体と熱交換する第2熱交換器、第2減圧装置、前記第2冷媒の蒸発器または凝縮器として機能し、前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換する前記カスケード熱交換器、を有する第2冷凍サイクルと、前記熱媒体の温度を検知する熱媒体温度検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記熱媒体温度検出部で検知した熱媒体温度に基づいて、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機を一時停止させる場合に、前記第2圧縮機、前記第1圧縮機の順に停止させることを特徴とする、冷凍サイクル装置である。
すなわち、本発明の冷凍サイクル装置は、熱源と熱交換する第1冷凍サイクルと、熱媒体と熱交換する第2冷凍サイクルを備え、運転停止時において、まず、第2冷凍サイクルの圧縮機を停止させ、カスケード熱交換器における熱交換を抑制した状態で、第1冷凍サイクルのみを運転する。
これにより、第1熱交換器を蒸発器として用いた温水生成装置の場合、カスケード熱交換器内における第1冷媒の温度を一旦上昇させて、カスケード熱交換器の温度均一化、つまり、第1冷媒の温度低下を抑制して、再起動時の冷凍サイクルの温度状態を、一時停止前の状態に近づけることができる。
また、第1熱交換器を凝縮器として用いた冷凍装置の場合、カスケード熱交換器内における第1冷媒の温度を一旦低下させて、カスケード熱交換器の温度均一化、つまり、第1冷媒の温度上昇を抑制して、再起動時の冷凍サイクル装置の温度状態を、一時停止前の状態に近づけることができる。
よって、冷凍サイクル装置の再起動時における状態復帰を早め、熱媒体の温度状態の安定性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1冷凍サイクルの高圧を検知する圧力検出部を備え、前記第1熱交換器は蒸発器として機能するとともに前記第2熱交換器は凝縮器として機能し、前記制御部は、前記圧力検出部で検知する圧力が第1圧力以上となったときに、前記第1圧縮機を停止させることを特徴とするものである。
これにより、圧力検出部で検知する圧力によって第1圧縮機の停止を判断できるので、冷凍サイクル装置の温度状態を、一時停止前の状態により精確に近づけることができ、また、第1圧力の設定により、第1冷凍サイクルの高圧上限を超えないように制御することができるので、冷凍サイクル装置としての安定性および安全性を向上させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、記第1冷凍サイクルにおける前記カスケード熱交換器の温度を検知する熱交換器温度検出部を備え、前記第1熱交換器は蒸発器として機能するとともに前記第2熱交換器は凝縮器として機能し、前記熱交換器温度検出部で検知した温度が第1温度以上となったときに、前記制御部は、前記第1圧縮機を停止させることを特徴とするものである。
これにより、部品数を増やすことなく、安価な手段で冷凍サイクル装置の温度状態を検知して、冷凍サイクル装置の再起動における状態復帰を早め、熱媒体の温度状態の安定性を向上させることができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明の冷凍サイクル装置を備える温水生成装置において、前記第1熱交換器は蒸発器として機能するとともに前記第2熱交換器は凝縮器として機能し、前記熱媒体は、水、または、不凍液であり、前記第2熱交換器によって加温された前記熱媒体を、給湯と暖房の少なくとも一方に利用することを特徴とするものである。
このため、加温された熱媒体は、直接給湯に用いてもよいし、水と熱交換して、間接的に給湯に用いてもよい。さらに、床暖房やラジエータ等に供給して、間接的な輻射暖房に用いても良く、熱媒体を利用する自由度が高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における冷凍サイクル装置の二元冷凍サイクルを用いて構成される温水生成装置の構成図である。
温水生成装置100は、低温側冷凍サイクルである第1冷凍サイクル110、高温側冷凍サイクルである第2冷凍サイクル120、熱媒体としての水が流れる水熱媒サイクル130、そして制御部(図示せず)とで構成される。
なお、以降の説明では、第1冷凍サイクルは低温側冷凍サイクル、第2冷凍サイクルは高温側冷凍サイクルと記載する。
また、第1冷凍サイクルの構成要素である第1冷媒、第1圧縮機、第1減圧装置、および第1熱交換器をそれぞれ、低温側冷媒、低温側圧縮機、低温側冷媒流量調整弁、空気熱
交換器と記載し、第2冷凍サイクルの構成要素である第2冷媒、第2圧縮機、第2減圧装置、および第2熱交換器をそれぞれ、高温側冷媒、高温側圧縮機、高温側冷媒流量調整弁、冷媒−水熱交換器と記載する。
低温側冷凍サイクル110は、気体状態の低温側冷媒を吸入して圧縮し、高温高圧の低温側冷媒を吐出する低温側圧縮機111、低温側冷媒と高温側冷媒とが熱交換を行うカスケード熱交換器112、低温側冷媒の流量を調整する低温側冷媒流量調整弁113、熱源となる室外空気から採熱する空気熱交換器114、室外空気を強制的に空気熱交換器114に導入する空気熱交換器ファン115とで構成されている。
ここで、カスケード熱交換器112において、低温側冷媒は流路112aを流れる構成となっている。
高温側冷凍サイクル120は、気体状態の高温側冷媒を吸入して圧縮し、高温高圧の高温側冷媒を吐出する高温側圧縮機121、高温側冷媒と水熱媒とが熱交換を行う冷媒−水熱交換器122、高温側冷媒の流量を調整する高温側冷媒流量調整弁123、カスケード熱交換器112とで構成されている。
カスケード熱交換器112において、高温側冷媒は流路112bを流れる構成となっている。また、冷媒−水熱交換器122において、高温側冷媒は流路122aを流れる構成となっている。
低温側冷媒流量調整弁113と高温側冷媒流量調整弁123は、それぞれ、低温側冷媒、および、高温側冷媒を減圧して膨張させる機構であり、開度の制御が可能な電子式膨張弁を用いる。
水熱媒サイクル130は、冷媒−水熱媒熱交換器122、および、水循環ポンプ131とで構成されている。冷媒−水熱媒熱交換器122において、水熱媒は流路122bを流れる構成となっている。
低温側冷凍サイクル110の低温側冷媒と、高温側冷凍サイクル120の高温側冷媒とは、互いに独立し、混合することはないが、カスケード熱交換器112を介して熱交換可能な構成となっている。カスケード熱交換器には、二重管式熱交換器やプレート式熱交換器が用いられる。
また、高温側冷凍サイクル120の高温側冷媒と、水熱媒サイクル130の水熱媒とは、混合することはないが、冷媒−水熱媒熱交換器122を介して熱交換可能な構成となっている。冷媒−水熱媒熱交換器122には、二重管式熱交換器やプレート式熱交換器が使用される。
直流電源によって駆動される水循環ポンプ131は羽根車を有し、この羽根車の回転数をPWM制御することで、水熱媒サイクル130内の水熱媒の循環流量を変更することができる。
水媒体サイクル130において、冷媒−水熱媒熱交換器122の流路122bには、熱媒体温度検出部として、流路122bに流入する水熱媒戻り温度Twiを検知する水熱媒戻り温度検知センサ132、および、流路122bから流出する水熱媒往き温度Twoを検知する水熱媒往き温度検知センサ133が設置されている。
制御部(図示せず)は、マイコン(図示せず)に組み込まれた制御プログラムで、各検
知センサより検知値を取得し、低温側圧縮機111と高温側圧縮機121の運転周波数、低温側冷媒流量調整弁113と高温側冷媒流量調整弁123の開度、空気熱交換器ファン115の回転数、水循環ポンプ131の回転数の制御を行う。
制御部には、利用者が操作するリモコン(図示せず)が接続されており、利用者は、温水生成装置100の運転/停止や、冷媒−水熱媒熱交換器122の流路122bから流出する水熱媒の温度の目標値である、目標水熱媒往き温度Twosを設定する。
また、制御部は、通常運転中において、水熱媒往き温度検知センサ133が検知する水熱媒往き温度Twoの時間変化を監視し、温水生成装置100を一時停止するか否かを判断する。
ここで、制御部が温水生成装置100を一時停止すると判断するのは、例えば、水熱媒往き温度Twoが、利用者が設定した目標水熱媒往き温度Twosと比較して2K以上高く、かつ、その状態が3分以上継続した場合である。
さらに、制御部は、温水生成装置100が一時停止(サーモOFF)している間、水熱媒戻り温度検知センサ132が検知する水熱媒戻り温度Twi、または、水熱媒往き温度検知センサ133が検知する水熱媒往き温度Twoの時間変化により、温水生成装置100を再起動するか否かを判断する。
制御部が温水生成装置100を再起動すると判断するのは、例えば、水熱媒往き温度Twoが、利用者が設定した目標水熱媒往き温度Twosと比較して2K以上低い温度になった場合である。
次に、温水生成装置100の動作について説明する。図2は、本発明の第1に実施の形態における、制御部の制御動作を説明したフローチャートである。
温水生成装置100の制御部は、通常運転(ステップS002)を行いながら、一時停止(サーモOFF)条件を満たしているか否かを判断するために、常に水熱媒往き温度Twoを監視しており(ステップS003)、一時停止を判断しない場合は、通常運転を継続する。
通常運転中の制御部は、外気温度Todと水媒体戻り温度Twiとから、熱媒体である水へ与えるべき熱量を推定して、低温側圧縮機111と高温側圧縮機121の運転周波数を適切に設定し、また、低温側冷凍サイクル110と高温側冷凍サイクル120が最も効率が高いサイクル状態になるよう、低温側冷媒流量調整弁113と高温側冷媒流量調整弁123の開度を調整する。
なお、通常運転中のカスケード熱交換器112の内部では、流路112aを流通する低温側冷媒の温度、つまり、低温側冷凍サイクル110の凝縮温度は、流路112bを流通する高温側冷媒の温度、つまり、高温側冷凍サイクル120の蒸発温度よりも高い状態で平衡している。ここで、低温側冷凍サイクル110の凝縮温度と高温側冷凍サイクル120の蒸発温度との差は、3〜10Kである。
ステップS003において、温水生成装置100を一時停止(サーモOFF)すると判断した場合は、まず、高温側圧縮機121を停止する(ステップS004)。このとき、低温側圧縮機111は、運転を継続したままである。また、水循環ポンプ131も停止させないでおく。
これにより、高温側圧縮機121停止中も、水熱媒サイクル130内の水熱媒の温度を、水熱媒往き温度Two、または、水熱媒戻り温度Twiで監視することができる。
高温側圧縮機121を停止した状態で、水循環ポンプ131の運転を継続させると、熱媒体は冷媒−水熱媒熱交換器122にて高温側冷媒から熱を受けることができなくなり、水熱媒往き温度Twoは、水熱媒戻り温度Twiとほぼ同じ温度まで低下する。
また、水熱媒戻り温度Twiと水熱媒往き温度Twoは、水熱媒サイクル130に接続された熱負荷により、徐々に低下する。
なお、高温側圧縮機121停止後の、水熱媒の温度を監視する目的をより少ないエネルギーで達成するため、水循環ポンプ131は、羽根車の回転数を下げ、水熱媒サイクル130内の水熱媒の循環流量を小さくしても良いし、一定時間運転した後、一定時間停止するような間欠運転をしても良い。
次に、ステップS005で、高温側圧縮機121を停止してから、低温側冷凍サイクル110の低温側圧縮機111を停止するまでの時間を管理するタイマTmを起動する。Tmは定期的、例えば、時間Δtごとにカウントアップされる(ステップS006)。時間Δtは、1〜5秒程度とするのが望ましい。
ステップS006で高温側圧縮機121が停止してから、タイマTmがカウントアップしている間は、カスケード熱交換器112内の流路112bの高温側冷媒は流動せず、カスケード熱交換器112内の流路112aを流動する低温側冷媒の凝縮熱を吸収できなくなる。したがって、カスケード熱交換器112内の流路112aを流動する低温側冷媒の温度は上昇し、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけて、蓄熱が行われる。
制御部は、Tmが所定時間Tms以上となると、低温側圧縮機111を停止し(ステップS008)、温水生成装置100をサーモOFFさせる。低温側圧縮機111を停止するとき、空気熱交換器ファン115も停止する。
低温側圧縮機111が停止すると、カスケード熱交換器112の流路112aには、高温高圧の低温側冷媒は供給されなくなる。すると、流路112aに滞留する低温側冷媒の熱は、流路112bに滞留する比較的低い温度の高温側冷媒や、カスケード熱交換器112の周囲物に徐々に流出し、その温度は徐々に低下する。
温水生成装置100が一時停止(サーモOFF)すると、制御部は、再起動(サーモON)条件を満たしているか否かを判断するため、時間と共に徐々に低下する水熱媒戻り温度Twi、または、水熱媒往き温度Twoを監視しはじめる(ステップS009)。
ステップS009において、温水生成装置100の再起動条件を満たさない場合は、一時停止を継続する。一方、再起動条件を満たし、温水生成装置100を再起動(サーモON)させると判断した場合は、まず、低温側圧縮機111を起動し、次に高温側圧縮機121を起動して、通常運転に戻る。
本実施の形態の特徴である、一時停止(サーモOFF)前の、ステップS004〜S007における、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけての蓄熱は、一時停止中に、カスケード熱交換器112の流路112aに滞留する低温側冷媒の温度が低下することを見越した制御動作である。
蓄熱する長さである所定時間Tmsを適切に設定することにより、低温側冷凍サイクル110の再起動時において、流路112aの低温側冷媒の温度は、一時停止前に近い温度にすることができる。
なお、この所定時間Tmsは、10〜30秒に設定するが、必ずしも一定値でなくてもよく、例えば、カスケード熱交換器112の周囲温度が高い場合は短く、周囲温度が低い場合は長く、設定変更できるようにしてもよい。
あるいは、カスケード熱交換器の熱交換器温度検出部(図示せず)として、流路112aにおける低温側冷媒の温度を検知する手段を設け、この手段によって得る温度により、前回一時停止から再起動までの、流路112aに滞留する低温側冷媒の温度低下を検知して、再起動時の低温側冷媒温度が一時停止前よりも低くなっていれば、次回一時停止前における所定時間Tmsを長く、再起動時の低温側冷媒温度が一時停止前よりも高くなっていれば、次回一時停止前における所定時間Tmsを短くするよう補正してもよい。
以上のように、本実施の形態では、制御部が、一時停止(サーモOFF)条件を満たすと判断した場合には、まず、高温側圧縮機121のみを停止し、所定時間Tms、低温側圧縮機111のみを運転し、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけて、蓄熱をする。
よって、次に再起動(サーモON)する場合に、カスケード熱交換器112の流路112aに滞留する低温側冷媒の温度を、一時停止前に近い温度とすることができ、再起動後の低温側冷凍サイクル110は、速やかに一時停止前の冷凍サイクル状態に復帰でき、温水生成装置100全体の再起動に要する時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1と同一の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態においても、第1冷凍サイクルは低温側冷凍サイクル、第2冷凍サイクルは高温側冷凍サイクルと記載する。
また、第1冷凍サイクルの構成要素である第1冷媒、第1圧縮機、第1減圧装置、および第1熱交換器をそれぞれ、低温側冷媒、低温側圧縮機、低温側冷媒流量調整弁、空気熱交換器と記載し、第2冷凍サイクルの構成要素である第2冷媒、第2圧縮機、第2減圧装置、および第2熱交換器をそれぞれ、高温側冷媒、高温側圧縮機、高温側冷媒流量調整弁、冷媒−水熱交換器と記載する。
本実施の形態における温水生成装置100の構成は、図1の構成に加え、低温側冷凍サイクル110において、低温側圧縮機111とカスケード熱交換器112との間に、低温側冷凍サイクルの高圧、つまり、低温側圧縮機の吐出圧力Ph1を検知する、圧力検出部としての低温側吐出圧力検知センサ118が設置されている。
図3は、本発明の第2の実施の形態における、制御部の制御動作を説明したフローチャート図である。図3は図2と比較して、ステップS005〜S007がなく、替わりにステップS010が入ったフローとなっている。その他の処理は、図2に示す制御動作フロートと同一なので、本実施の形態では、ステップS010の動作について主に説明する。
ステップS003において、制御部が温水生成装置100の一時停止(サーモOFF)条件を満たすと判断した場合は、まず、高温側圧縮機121を停止し(ステップS004)、低温側圧縮機111と水循環ポンプ131の運転は継続させる。すると、第1の実施の形態と同様、カスケード熱交換器112内の流路112aを流動する低温側冷媒の温度
は上昇し、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけて、蓄熱が行われる。
しかしながら、このままの状態で運転を続けると、低温側冷凍サイクル110の高圧(低温側高圧)は上昇を続け、低温側冷凍サイクル110において設定された上限圧力を超えてしまう場合がある。
このため、制御部140は、高温側圧縮機121を停止後、低温側吐出圧力検知センサ118が検知する吐出圧力Ph1を監視し(ステップS010)、この吐出圧力Ph1が、所定圧力P0以上となると、低温側圧縮機111を停止し(ステップS008)、温水生成装置100を一時停止する。
ここで、低温側圧縮機111を停止するとき、空気熱交換器ファン115も停止する。なお、この所定圧力P0は、低温側冷凍サイクル110において設定される上限圧力以下の値とする。
低温側圧縮機111が停止すると、カスケード熱交換器112の流路112aには、高温高圧の低温側冷媒は供給されなくなる。すると、流路112aに滞留する低温側冷媒の熱は、流路112bに滞留する比較的低い温度の高温側冷媒や、カスケード熱交換器112の周囲物に徐々に流出し、その温度は徐々に低下する。
温水生成装置100が一時停止(サーモOFF)すると、制御部は、再起動(サーモON)条件を満たしているか否かを判断するため、時間と共に徐々に低下する、水熱媒戻り温度Twi、または、水熱媒往き温度Twoを監視しはじめる(ステップS009)。
ステップS009において、温水生成装置100の再起動条件を満たさない場合は、一時停止を継続する。一方、再起動条件を満たし、温水生成装置100を再起動(サーモON)すると判断した場合は、まず、低温側圧縮機111を起動し、次に高温側圧縮機121を起動して、通常運転に戻る。
本実施の形態の特徴である、一時停止(サーモOFF)前の、ステップS004、S010における、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけての蓄熱は、一時停止中に、カスケード熱交換器112の流路112aに滞留する低温側冷媒の温度が低下することを見越した制御動作である。
所定圧力P0を適切に設定することにより、低温側冷凍サイクル110の再起動時において、流路112aの低温側冷媒の温度を、一時停止前に近い温度にすることができる。
なお、この所定圧力P0は、必ずしも一定値でなくてもよく、例えば、カスケード熱交換器112の周囲温度が高い場合は低く、周囲温度が低い場合は高く、設定変更できるようにしてもよい。
あるいは、流路112aにおける低温側冷媒の温度を検知する熱交換器温度検出部(図示せず)を設け、熱交換器温度検出部により得る温度によって、前回一時停止から再起動までの、流路112aに滞留する低温側冷媒の温度低下を検知して、再起動時の低温側冷媒温度が一時停止前よりも低くなっていれば、次回一時停止前における所定圧力P0を高く、再起動時の低温側冷媒温度が一時停止前よりも高くなっていれば、次回一時停止前における所定圧力P0を低くするよう補正してもよい。
このとき、所定圧力P0は、低温側冷凍サイクル110において設定された上限圧力以
下となるようにする。
なお、本実施の形態では、低温側高圧の検知に、低温側吐出圧力検知センサ118が検知する吐出圧力を用いたが、これに限るものではない。例えば、カスケード熱交換器112と低温側冷媒流量調整弁113との間に設置した圧力検知センサの検知値を用いても良い。
以上のように、本実施の形態では、制御部が、一時停止(サーモOFF)を判断した場合には、まず、高温側圧縮機121のみを停止し、低温側圧縮機111のみを運転した状態で、低温側高圧を所定圧力P0まで上昇させ、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけて、蓄熱をする。
よって、次に再起動(サーモON)する場合には、カスケード熱交換器112の流路112aに滞留する低温側冷媒の温度は、一時停止前に近い温度とすることができ、再起動後の低温側冷凍サイクル110は、速やかに一時停止前の冷凍サイクル状態に復帰でき、温水生成装置100全体の再起動に要する時間を短縮することができる。さらに、どのような運転条件下でも、低温側高圧が、低温側冷凍サイクルに設定した高圧上限を超える状況に防止して、熱媒体の温度の安定性、および、冷凍サイクル装置としての安全性を向上させることができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態における、制御部の制御動作を説明したフローチャート図である。本実施の形態において、実施の形態1と同一の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態においても、第1冷凍サイクルは低温側冷凍サイクル、第2冷凍サイクルは高温側冷凍サイクルと記載する。
また、第1冷凍サイクルの構成要素である第1冷媒、第1圧縮機、第1減圧装置、および第1熱交換器をそれぞれ、低温側冷媒、低温側圧縮機、低温側冷媒流量調整弁、空気熱交換器と記載し、第2冷凍サイクルの構成要素である第2冷媒、第2圧縮機、第2減圧装置、および第2熱交換器をそれぞれ、高温側冷媒、高温側圧縮機、高温側冷媒流量調整弁、冷媒−水熱交換器と記載する。
本実施の形態における温水生成装置100の構成は、図1の構成に加え、低温側冷凍サイクル110において、熱交換器温度検出部として、流路112aの低温側冷媒の温度を検知する、カスケード熱交換器温度検知センサ(図示せず)が設置されている。その他の構成は、図1と同じであるため、説明は省略する。
図4は、図3と比較して、ステップS010がなく、替わりにステップS011が入ったフローとなっている。その他の処理は、図3と同じなので、本実施の形態では、ステップS011の動作について主に説明する。
ステップS003において、温水生成装置100の一時停止(サーモOFF)条件を満たすと判断した場合は、まず、高温側圧縮機121を停止し(ステップS004)、低温側圧縮機111と水循環ポンプ131の運転は継続させる。すると、第1の実施の形態と同様、カスケード熱交換器112内の流路112aを流動する低温側冷媒の温度は上昇し、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけて、蓄熱が行われる。
しかしながら、このままの状態で運転を続けると、低温側冷凍サイクル110の高圧(低温側高圧)は上昇を続け、低温側冷凍サイクル110において設定した上限圧力を超えてしまう場合がある。
このため、制御部は、高温側圧縮機121を停止後、カスケード熱交換器温度検知センサの検知温度Th1を監視する(ステップS011)。この検知温度Th1は、低温側冷凍サイクル110の凝縮温度に近い値であり、この検知温度Th1から、低温側高圧を推定することができる。
そして、カスケード熱交換器温度検知センサの検知温度Th1が、所定温度T0以上となると、低温側圧縮機111を停止し(ステップS008)、温水生成装置100を一時停止する。低温側圧縮機111を停止するとき、空気熱交換器ファン115も停止する。
なお、この所定温度は、低温側冷凍サイクル110において設定された上限圧力より換算された飽和温度以下の値とする。
低温側圧縮機111が停止すると、カスケード熱交換器112の流路112aには、高温高圧の低温側冷媒は供給されなくなる。すると、流路112aに滞留する低温側冷媒の熱は、流路112bに滞留する比較的低い温度の高温側冷媒や、カスケード熱交換器112の周囲物に徐々に流出し、その温度は徐々に低下する。
温水生成装置100が一時停止(サーモOFF)すると、制御部は、再起動(サーモON)条件を満たしているか否かを判断するため、時間と共に徐々に低下する、水熱媒戻り温度Twi、または、水熱媒往き温度Twoを監視しはじめる(ステップS009)。
ステップS009において、温水生成装置100の再起動条件を満たさない場合は、一時停止を継続する。一方、再起動条件を満たし、温水生成装置100を再起動(サーモON)すると判断した場合は、まず、低温側圧縮機111を起動し、次に高温側圧縮機121を起動して、通常運転に戻る。
本実施の形態の特徴である、一時停止(サーモOFF)前の、ステップS004、S010における、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけての蓄熱は、一時停止中に、カスケード熱交換器112の流路112aに滞留する低温側冷媒の温度が低下することを見越した制御動作である。
所定温度T0を適切に設定することにより、低温側冷凍サイクル110の再起動時において、流路112aの低温側冷媒の温度を、一時停止前に近い温度にすることができる。
なお、この所定温度T0は、一時停止前に、カスケード熱交換器温度検知センサが検知した温度に3〜5K足した温度とするのが望ましいが、必ずしも一定値でなくてもよく、例えば、カスケード熱交換器112の周囲温度が高い場合は低く、周囲温度が低い場合は高く、設定変更できるようにしてもよい。
あるいは、カスケード熱交換器温度検知センサが検知した温度より、前回一時停止から再起動までの、流路112aに滞留する低温側冷媒の温度低下を検知して、再起動時の低温側冷媒温度が一時停止前よりも低くなっていれば、次回一時停止前における所定圧力P0を高く、再起動時の低温側冷媒温度が一時停止前よりも高くなっていれば、次回一時停止前における所定圧力P0を低くするよう補正してもよい。このとき、所定温度T0は、低温側冷凍サイクル110において設定された上限圧力より換算された飽和温度以下となるようにする。
以上のように、本実施の形態では、制御部が、一時停止(サーモOFF)を判断した場合には、まず、高温側圧縮機121のみを停止し、低温側圧縮機111のみを運転した状
態で、カスケード熱交換器112の流路112aにおける低温側冷媒の温度を、所定温度T0まで上昇させ、低温側圧縮機111からカスケード熱交換器112にかけて、蓄熱をする。
よって、次に再起動(サーモON)する場合には、カスケード熱交換器112の流路112aに滞留する低温側冷媒の温度は、一時停止前に近い温度とすることができ、再起動後の低温側冷凍サイクル110は、速やかに一時停止前の冷凍サイクル状態に復帰でき、温水生成装置100全体の再起動に要する時間を短縮することができる。
さらに、どのような運転条件下でも、低温側高圧が、低温側冷凍サイクルの高圧上限を超える状況に防止して、熱媒体の温度の安定性、および、冷凍サイクル装置としての安全性を向上させることができる。また、圧力検知センサよりも安価な温度検知センサを利用して部品コストを削減することができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における冷凍サイクル装置の二元冷凍サイクルを用いて構成される、冷凍装置200の構成図である。冷凍装置200は、高温側冷凍サイクルである第1冷凍サイクル210、低温側冷凍サイクルである第2冷凍サイクル220、冷凍庫230、および制御部(図示せず)とで構成される。
なお、以降の説明では、第1冷凍サイクルは高温側冷凍サイクル、第2冷凍サイクルは低温側冷凍サイクルと記載する。
また、第1冷凍サイクルの構成要素である第1冷媒、第1圧縮機、第1減圧装置、および第1熱交換器をそれぞれ、高温側冷媒、高温側圧縮機、高温側冷媒流量調整弁、空気熱交換器と記載し、第2冷凍サイクルの構成要素である第2冷媒、第2圧縮機、第2減圧装置、および第2熱交換器をそれぞれ、低温側冷媒、低温側圧縮機、低温側冷媒流量調整弁、低温側蒸発器と記載する。
高温側冷凍サイクル210は、気体状態の高温側冷媒を吸入して圧縮し、高温高圧の高温側冷媒を吐出する高温側圧縮機211、熱源である室外空気から採熱する空気熱交換器214、室外空気を強制的に空気熱交換器214に導入する空気熱交換器ファン215、高温側冷媒の流量を調整する高温側冷媒流量調整弁213、高温側冷媒と低温側冷媒とが熱交換を行うカスケード熱交換器212とで構成されている。カスケード熱交換器212において、高温側冷媒は流路212aを流れる構成となっている。
低温側冷凍サイクル220は、気体状態の高温側冷媒を吸入して圧縮し、高温高圧の低温側冷媒を吐出する低温側圧縮機221、カスケード熱交換器212、低温側冷媒の流量を調整する低温側冷媒流量調整弁223、低温側冷媒と、熱媒体である冷凍庫230の庫内空気とが熱交換を行う低温側蒸発器222、冷凍庫230内の空気を強制的に低温側蒸発器222に導入する庫内熱交換器ファン225、とで構成されている。カスケード熱交換器212において、低温側冷媒は流路212bを流れる構成となっている。
冷凍庫230内には、熱媒体温度検出部として、庫内温度Tfを計測する、冷凍庫内温度検知センサ231が設置されている。また、高温側冷媒流量調整弁213と低温側冷媒流量調整弁223は、それぞれ、低温側冷媒、および、高温側冷媒を減圧して膨張させる機構であり、開度の制御が可能な電子式膨張弁を用いる。
高温側冷凍サイクル210の高温側冷媒と、低温側冷凍サイクル220の低温側冷媒とは、混合することはないが、カスケード熱交換器212を介して熱交換可能な構成となっ
ている。カスケード熱交換器には、二重管式熱交換器やプレート式熱交換器が用いられる。
制御部(図示せず)は、マイコン(図示せず)に組み込まれた制御プログラムで、各検知センサより検知値を取得し、高温側圧縮機211と低温側圧縮機221の運転周波数、高温側冷媒流量調整弁213と低温側冷媒流量調整弁223の開度、空気熱交換器ファン215と庫内熱交換器ファン225の回転数の制御を行う。
制御部には、利用者が操作するリモコン(図示せず)が接続されており、利用者は、冷凍装置200の運転/停止や、冷凍庫230内の温度の目標値である、目標庫内温度Tfsを設定する。
また、制御部は、通常運転中において、冷凍庫内温度検知センサ231が検知する庫内温度Tfの時間変化を監視し、冷凍装置200を一時停止するか否かを判断する。制御部が冷凍装置200を一時停止すると判断するのは、例えば、庫内温度Tfが、利用者が設定した目標庫内温度Tfsと比較して2K以上低く、かつ、その状態が3分以上継続した場合である。
さらに、制御部は、冷凍装置200が一時停止(サーモOFF)している間、庫内温度Tfの時間変化により、冷凍装置200を再起動するか否かを判断する。制御部が冷凍装置200を再起動すると判断するのは、例えば、庫内温度Tfが、利用者が設定した目標庫内温度Tfsと比較して2K以上高い温度になった場合である。
次に、冷凍装置200の動作について説明する。図6は、本発明の第4の実施の形態における、制御部の制御動作を説明したフローチャートである。
冷凍装置200の制御部は、通常運転(ステップS022)を行いながら、一時停止(サーモOFF)条件を満たしているか否かを判断するために、常に庫内温度Tfを監視しており(ステップS023)、一時停止を判断しない場合は、通常運転を継続する。
通常運転中の制御部は、外気温度Todと庫内温度Tfとから、冷凍負荷を推定し、高温側圧縮機211と低温側圧縮機221の運転周波数を適切に設定し、また、高温側冷凍サイクル210と低温側冷凍サイクル220が最も効率が高いサイクル状態になるよう、高温側冷媒流量調整弁213と低温側冷媒流量調整弁223の開度を調整する。
なお、通常運転中のカスケード熱交換器212の内部では、流路212aを流通する高温側冷媒の温度(高温側冷凍サイクル210の蒸発温度)は、流路212bを流通する低温側冷媒の温度(低温側冷凍サイクル220の凝縮温度)よりも低い状態で平衡している。高温温側冷凍サイクル210の蒸発温度と低温側冷凍サイクル220の凝縮温度との差は、3〜10Kである。
ステップS023において、冷凍装置200を一時停止(サーモOFF)すると判断した場合は、まず、低温側圧縮機221を停止する(ステップS024)とともに、庫内熱交換器ファン225も停止する。このとき、高温側圧縮機211は、運転を継続したままである。
次に、ステップS025で、低温側圧縮機221を停止してから、高温側冷凍サイクル210の高温側圧縮機211を停止するまでの時間を管理するタイマTmを起動する。Tmは定期的、例えば、時間Δtごとにカウントアップされる(ステップS026)。時間Δtは、1〜5秒程度とするのが望ましい。
ステップS026で低温側圧縮機221が停止してから、タイマTmがカウントアップしている間は、カスケード熱交換器212内の流路212bの低温側冷媒は流動せず、低温側冷媒からカスケード熱交換器212内の流路212aを流動する高温側冷媒への放熱量が減少する。したがって、カスケード熱交換器212内の流路212aを流動する高温側冷媒の温度は低下する。
制御部は、Tmが所定時間Tms以上となると、高温側圧縮機211を停止し(ステップS028)、冷凍装置200をサーモOFFさせる。高温側圧縮機211を停止するとき、空気熱交換器ファン215も停止する。
高温側圧縮機211が停止すると、カスケード熱交換器212の流路212aには、高温側冷媒は供給されなくなる。すると、流路212aに滞留する高温側冷媒は、流路212bに滞留する比較的高い温度の低温側冷媒や、カスケード熱交換器212の周囲物から熱を受け、その温度は徐々に上昇する。
冷凍装置200が一時停止(サーモOFF)すると、制御部は、再起動(サーモON)条件を満たしているか否かを判断するため、時間と共に徐々に上昇する庫内温度Tfを監視しはじめる(ステップS029)。
ステップS029において、冷凍装置200の再起動条件を満たさない場合は、一時停止を継続する。一方、再起動条件を満たし、冷凍装置200を再起動(サーモON)させると判断した場合は、まず、高温側圧縮機211を起動し、次に低温側圧縮機221を起動して、通常運転に戻る。
本実施の形態の特徴である、一時停止(サーモOFF)前の、ステップS024〜S027における、高温側圧縮機211のみの運転によって、カスケード熱交換器212内の流路212aにおける高温側冷媒の温度を一旦低下させることができる。これは、圧縮機の一時停止中に、カスケード熱交換器212の流路212aに滞留する高温側冷媒の温度が上昇することを見越した制御動作である。所定時間Tmsを適切に設定することにより、高温側冷凍サイクル210の再起動時において、流路212aの高温側冷媒の温度は、一時停止前に近い温度にすることができる。
なお、この所定時間Tmsは、10〜30秒に設定するが、必ずしも一定値でなくてもよく、例えば、カスケード熱交換器212の周囲温度が高い場合は長く、周囲温度が低い場合は短く、設定変更できるようにしてもよい。
あるいは、カスケード熱交換器の熱交換器温度検出部(図示せず)として、流路212aにおける高温側冷媒の温度を検知する手段を設け、この手段によって得る温度により、前回一時停止から再起動までの、流路212aに滞留する高温側冷媒の温度上昇を検知して、再起動時の高温側冷媒温度が一時停止前よりも高くなっていれば、次回一時停止前における所定時間Tmsを長く、再起動時の高温側冷媒温度が一時停止前よりも低くなっていれば、次回一時停止前における所定時間Tmsを短くするよう補正してもよい。
以上のように、本実施の形態では、制御部が、一時停止(サーモOFF)を判断した場合には、まず、低温側圧縮機221のみを停止し、所定時間Tms、高温側圧縮機211のみを運転し、カスケード熱交換器212の流路212aにおける高温側冷媒の温度を一旦低下させる、すなわち、流路212a周辺に冷熱を蓄熱する。
よって、次に再起動(サーモON)する場合には、カスケード熱交換器212の流路2
12aに滞留する高温側冷媒の温度は、一時停止前に近い温度とすることができ、再起動後の高温側冷凍サイクル210は、速やかに一時停止前の冷凍サイクル状態に復帰でき、冷凍装置200全体の再起動に要する時間を短縮することができる。
なお、高温側冷凍サイクル210に、高温側冷凍サイクル210の低圧を検出する圧力検出部(図示せず)を設け、高温側冷凍サイクル210の低圧下限値以上の第2圧力値を設定して、この第2圧力値が検知されるまで高温側冷凍サイクルを運転することとしてもよい。これにより、冷凍サイクル装置としての安全性および熱媒体の温度の安定性を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる冷凍サイクル装置は、圧縮機を適切に停止させて、再起動時の状態復帰に要する時間を低減することで、熱媒体の温度状態の安定性を向上させるので、冷凍、空気調和、温水生成などの用途に用いられる冷凍サイクル装置として適用することができる。
100 温水生成装置(冷凍サイクル装置)
110 低温側冷凍サイクル(第1冷凍サイクル)
111 低温側圧縮機(第1圧縮機)
112、212 カスケード熱交換器
113 低温側冷媒流量調整弁(第1減圧装置)
114 空気熱交換器(第1熱交換器)
118 低温側吐出圧力検知センサ(圧力検出部)
120 高温側冷凍サイクル(第2冷凍サイクル)
121 高温側圧縮機(第2圧縮機)
122 冷媒−水熱媒熱交換器(第2熱交換器)
123 高温側冷媒流量調整弁(第2減圧装置)
130 水熱媒サイクル
131 水循環ポンプ
132 水熱媒戻り温度検知センサ(熱媒体温度検出部)
133 水熱媒往き温度検知センサ(熱媒体温度検出部)

Claims (4)

  1. 第1冷媒を圧縮する第1圧縮機、前記第1冷媒の凝縮器または蒸発器として機能するカスケード熱交換器、第1減圧装置、前記第1冷媒の蒸発器または凝縮器として機能し、熱源と熱交換する第1熱交換器、を有する第1冷凍サイクルと、
    第2冷媒を圧縮する第2圧縮機、前記第2冷媒の凝縮器または蒸発器として機能し、熱媒体と熱交換する第2熱交換器、第2減圧装置、前記第2冷媒の蒸発器または凝縮器として機能し、前記第1冷媒と前記第2冷媒との間で熱交換する前記カスケード熱交換器、を有する第2冷凍サイクルと、
    前記熱媒体の温度を検知する熱媒体温度検出部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記熱媒体温度検出部で検知した熱媒体温度に基づいて、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機を一時停止させる場合に、前記第2圧縮機、前記第1圧縮機の順に停止させることを特徴とする、冷凍サイクル装置。
  2. 前記第1冷凍サイクルの高圧を検知する圧力検出部を備え、前記第1熱交換器は蒸発器として機能するとともに前記第2熱交換器は凝縮器として機能し、
    前記制御部は、前記圧力検出部で検知する圧力が第1圧力以上となったときに、前記第1圧縮機を停止させることを特徴とする、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第1冷凍サイクルにおける前記カスケード熱交換器の温度を検知する熱交換器温度検出部を備え、前記第1熱交換器は蒸発器として機能するとともに前記第2熱交換器は凝縮器として機能し、
    前記熱交換器温度検出部で検知した温度が第1温度以上となったときに、前記制御部は、前記第1圧縮機を停止させることを特徴とする、請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第1熱交換器は蒸発器として機能するとともに前記第2熱交換器は凝縮器として機能し、前記熱媒体は、水、または、不凍液であり、前記第2熱交換器によって加温された前記熱媒体を、給湯と暖房の少なくとも一方に利用することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置を備える、温水生成装置。
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