JP2013256979A - 変速機制御装置、および変速機制御装置の出力特性調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リニアソレノイド107nは、電磁コイル71nと圧力センサ72nと圧力検出特性の固体バラツキ変動を補正するためのラベル抵抗73n、74nが一体化され、コントロールモジュール120Mには、圧力センサ72nの標準特性が予め格納されており、運転開始時にはラベル抵抗73n、74nの抵抗値を読取って、適用された圧力センサ72nの圧力検出特性を校正し、目標とする調整油圧が得られるよう電磁コイル71nの励磁電流を制御するものであり、油温が変化してリニアソレノイド107nの開弁特性が変動しても、調整後の油圧が一定となるように制御される。
【選択図】図3
Description
特許文献1に記載された従来の変速制御装置におけるリニアソレノイドモジュール1は、リニアソレノイド3とリニアソレノイド制御回路4とを一体化したものであって、この組み合わせ状態においてリニアソレノイド3の温度依存特性を補正するための調整が行なわれているので、変速機全体の組み合わせ段階では複数のリニアソレノイド3に対応した調整作業が不要となる。しかし、リニアソレノイド単体、又はリニアソレノイド制御回路単体の何れかに異常が発生した場合に、一方だけを交換しようとするとリニアソレノイドモジュールとしての組み合わせ調整を行って特性パラメータ記憶素子に対する記憶情報の書替え作業が必要となり、保守交換現場に高価な調整設備と調整作業ができる技術者が必要となる課題がある。従って、実態としてはリニアソレノイドとリニアソレノイド制御回路とを一体として交換をせざるを得ないので、交換部品価格が高くて不経済であるとともに、省資源に逆行することとなる課題がある。
この発明の第一の目的は、リニアソレノイドの単品異常又は給電電流制御装置側の単品異常が発生して、どちらかを良品に交換しようとした場合に、両者の組み合わせ再調整が不要となるように取扱性を改善したリニアソレノイドおよびこれに適した給電電流制御装置を用いた変速機制御装置を提供することである。又、この発明の第二の目的は、リニアソレノイド又は給電電流制御装置の単品交換を行っても、油温による特性変動の影響を抑制して、取扱性改善の効用を損なわないようにすることである。さらに、この発明の第三の目的は、前述の第一の目的および第二の目的を達成するために発生するコストアップを極力抑制して、取扱性改善の効用を損なわないようにすることである。
車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生する複数のリニアソレノイドと、前記各リニアソレノイドに対する前記給電電流を制御する給電電流制御装置とを備えた変速機制御装置であって、
前記リニアソレノイドは、電磁コイルと、前記調整油圧出力により調整された調整後油圧を検出する圧力センサと、前記圧力センサの動作特性に関する固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有する1個又は複数個のラベル抵抗とが一体化されて構成されており、 前記給電電流制御装置は、車載バッテリと複数の前記リニアソレノイドの全体又は個々のリニアソレノイドとの間に接続された給電用開閉素子の出力電圧である給電電圧と、前記車載バッテリから給電される定電圧電源の出力電圧である制御電圧によって動作する駆動回路と、コントロールモジュールとを備え、
前記駆動回路は、前記ラベル抵抗の抵抗値を測定するための測定回路と、前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子とを備え、
前記コントロールモジュールは、前記制御用開閉素子の導通状態を制御するための指令信号を発生するマイクロプロセッサと、当該マイクロプロセッサと協働するRAMメモリと、前記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリと、当該プログラムメモリの一部領域若しくは当該プログラムメモリが分割して設けられた不揮発性のデータメモリと、前記制御電圧が基準電圧として印加される多チャンネルAD変換器とを包含し、
前記プログラムメモリは、ラベル抵抗読出変換手段となる制御プログラムを格納し、
前記マイクロプロセッサは、前記駆動回路と協働して、前記圧力センサにより検出された前記調整後油圧が目標設定油圧と等しくなるように前記電磁コイルの通電電流を制御するように構成され、
前記ラベル抵抗読出変換手段は、前記測定回路から前記ラベル抵抗に流入する測定電流と前記ラベル抵抗に印加された測定電圧との比率によって前記ラベル抵抗の抵抗値を算出し、前記算出された抵抗値に基づいて前記圧力センサの圧力検出特性の固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータを算出又は選択決定して、前記データメモリ又は前記RAMメモリに格納するように動作し、
前記ラベル抵抗読出変換手段の動作は、電源スイッチが投入された運転開始時に実行され、前記リニアソレノイドが保守交換されても、交換されたリニアソレノイドに付加されたラベル抵抗の抵抗値に応動して前記圧力センサの圧力検出特性が調整される、
ことを特徴とするものである。
前記に記載の変速機制御装置の出力特性を調整する方法であって、
サンプルとしての複数のリニアソレノイドの圧力センサの圧力検出特性に基づく標準検出特性のデータを、前記変速機制御装置の前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記変速機制御装置の前記リニアソレノイドにおける前記圧力センサの圧力検出特性に基づく個別検出特性のデータを実測により取得して、前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記標準検出特性のデータは、第一勾配θ10を有する第一線分と、第二勾配θ20を有する第二線分とによる標準の折線特性により近似されるとともに、前記第一線分上の第一の実測圧力P10と第一の検出出力V10に基づく第一標準データ(P10、V10、θ10)と、前記第二線分上の第二の実測圧力P20と第二の検出出力V20に基づく第二標準データ(P20、V20、θ20)とを包含し、
前記個別検出特性のデータは、第一勾配θ1nを有する第一線分と、第二勾配θ2nを有する第二線分による個別の折線特性により近似されるとともに、前記第一線分上の第一の実測圧力P10と第一の検出出力V1nに基づく第一個別データ(P10、V1n、θ1n)と、前記第二線分上の第二の実測圧力P20と第二の検出出力V2nに基づく第二個別データ(P20、V2n、θ2n)とを包含し、
前記複数のラベル抵抗のうちの一方は、前記第一個別データにおける前記第一の検出出力V1nと前記第一標準データにおける前記第一の検出出力V10とに基づく第一調整係数(V1n/V10)の値と、前記第一個別データにおける前記第一勾配θ1nと前記第一標準データにおける前記第一勾配θ10とに基づく第一勾配係数(θ1n/θ10)の値と、を特定する抵抗値に調整され、
前記複数のラベル抵抗のうちの他方は、前記第二個別データにおける前記第二の検出出力V2nと前記第二標準データにおける前記第二の検出出力V20とに基づく第二調整係数(V2n/V20)の値と、前記第二個別データにおける前記第二勾配θ2nと前記第二標準データにおける前記第二勾配θ20とに基づく第二勾配係数(θ2n/θ20)の値と、を特定する抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサは、前記複数のラベル抵抗の抵抗値を読み出して、所定の算式又はデータテーブルにより第一の補正係数となる前記第一調整係数(V1n/V10)の値と前記第一勾配係数(θ1n/θ10)の値、および第二の補正係数となる前記第二調整係数(V2n/V20)の値と前記第二勾配係数(θ2n/θ20)の値を抽出するとともに、前記第一標準データ(P10、V10、θ10)と前記第一の補正係数により前記個別検出特性における前記第一線分の算式を特定し、前記第二標準データ(P20、V20、θ20)と前記第二の補正係数により前記個別検出特性における前記第二線分の算式を特定し、前記特定された個別の折線特性に基づいて前記圧力センサの検出出力から調整された検出油圧を得る、
ことを特徴とするものである。
前記に記載の変速機制御装置の出力特性を調整する方法であって、
サンプルとしての複数のリニアソレノイドの圧力センサに付与されている油圧を測定して得た複数の実測油圧と、前記複数のリニアソレノイドの出力電圧を測定して得た複数の実測検出出力電圧と、の関係に基づく平均特性としての標準検出特性のデータを、前記変速機制御装置の前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記変速機制御装置の前記リニアソレノイドにおける前記圧力センサに付与されている油圧を測定して得た実測油圧と、前記リニアソレノイドの出力電圧を測定して得た実測検出出力電圧と、の関係に基づく個別検出特性のデータを、前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記標準検出特性のデータは、第一線分と第二線分による標準折線特性により近似されるとともに、前記第一線分と前記第二線分との間で相対誤差が最小となる合成直線が算出され、かつ所定の実測圧力P0に対応した前記合成直線上の検出出力V0と、前記合成直線の勾配θ0とを含む標準データ(P0、V0、θ0)と、前記複数の実測圧力Piに対応した前記平均特性と前記合成直線との間の誤差である差分データΔVi0とにより構成され、
前記個別検出特性のデータは、第一線分と第二線分による個別折線特性により近似されるとともに、前記第一線分と前記第二線分との間で相対誤差が最小となる合成直線が算出され、かつ所定の実測圧力P0に対応した前記合成直線上の検出出力Vnと、前記合成直線の勾配θnとを含む個別データ(P0、Vn、θn)により構成され、
前記ラベル抵抗は、前記個別検出特性における前記合成直線上の検出出力Vnと前記標準検出特性における前記合成直線上の検出出力V0とに基づく一次調整係数(Vn/V0)の値と、前記個別検出特性における前記合成直線の勾配θnと前記標準検出特性における前記合成直線の勾配θ0とに基づく一次勾配係(θn/θ0)の値と、を特定するための抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサは、前記ラベル抵抗の抵抗値を読み出して、所定の算式又はデータテーブルにより一次補正係数となる前記一次調整係数(Vn/V0)と前記一次勾配係数(θn/θ0)の値を抽出するとともに、前記標準データ(P0、V0、θ0)と前記一次補正係数とにより前記個別検出特性の合成直線と同じ合成直線を特定し、この特定された合成直線に対して前記差分データΔVi0を代数加算することにより第一線分と第二線分による一次補正折線特性を特定し、この特定された一次補正折線特性により前記圧力センサの検出出力から調整された検出油圧を得る、
ことを特徴とするものである。
又、この発明による変速機制御装置によれば、給電電流制御装置に設けられたマイクロプロセッサは、給電電流の制御を行なっていない期間においてラベル抵抗の読出しを行うことができるので、マイクロプロセッサの制御負担を軽減して、安価なマイクロプロセッサを使用することができる効果がある。
更に、この発明による変速機制御装置によれば、給電電流制御装置の製造出荷段階にあっては基準サンプルとなるリニアソレノイドを用いて制御装置としての調整作業を行い、リニアソレノイドの製造出荷段階にあっては圧力センサの固体バラツキを補正するためのラベル抵抗の一体化組付け作業を行っておけば、両者を組立てる車両製造段階や、市場においてリニアソレノイド又は給電電流制御装置の保守交換を行ったときに、両者の組み合わせ調整を行う必要がないので、組立ておよび保守交換が容易な給電電流制御装置が得られる効果がある。
又、この発明による変速機制御装置によれば、リニアソレノイド内にはパラメータデータを記憶するためのICメモリが内蔵されておらず、ラベル抵抗の抵抗値を読み出すことによって簡単に圧力センサの固体バラツキ変動を校正することができ、これによりリニアソレノイドと給電電流制御装置との間の配線本数の増加を抑制して、経済性を高めることができる効果がある。
(1)構成の詳細な説明
以下、この発明の実施の形態1による変速機制御装置、および変速機制御装置の出力特性制御方法について説明する。図1は、この発明の実施の形態1による変速機制御装置の全体構成図である。図1において、エンジンルームに設置されたエンジン制御装置110Uと、車両用変速機のギアボックス107の外壁に固定された給電電流制御装置120Uとは、互いに協働してギアボックス107に内蔵されたリニアソレノイド107a〜107nに対する給電電流の制御を行なうように構成されている。この実施の形態1にあっては、1台の給電電流制御装置120Uと例えば4〜6個のリニアソレノイド107a〜107nによって集中制御形式の変速機制御装置100が構成されている。
R73n=Vad3n/{(Vcc−Vad3n)/R13n}
=R13n×(Vad3n/Vcc)/{1−(Vad3n/Vcc)}
・・・式(3a)
R74n=R14n×(Vad4n/Vcc)/{1−(Vad4n/Vcc)} ・・・式(4a)
但し、R13n、14nは直列抵抗13n、14nの抵抗値であり、Vad3n、Vad4nはアナログ入力ポートAD3n、AD4nに入力されたラベル抵抗73n、74nの両端電圧である。
R73n=(Vcc−Vad3n)/(Vad3n/R13n)
=R13n×{1−(Vad3n/Vcc)}/(Vad3n/Vcc) ・・・式(3b)
R74n=R14n×{1−(Vad4n/Vcc)}/(Vad4n/Vcc) ・・・式(4b)
但し、R13n、R14nは直列抵抗13n、14nの抵抗値であり、Vad3n、Vad4nはアナログ入力ポートAD3n、AD4nに入力された直列抵抗13n、14nの両端電圧である。
油圧×開弁面積=スプリングの押圧力−電磁推力
の関係が成立し、
スプリングの押圧力=ばね定数×(初期圧縮寸法+開弁移動寸法)の関係が成立する。従って、電磁コイル71nの励磁電流を決定すれば油圧が決定され、励磁電流を大きくすれば開弁寸法が大きくなって油圧が低下する関係に構成されている。
油圧×開弁面積=電磁推力−スプリングの押圧力
の関係が成立し、
スプリングの押圧力=ばね定数×(初期圧縮寸法−開弁移動寸法)
の関係が成立する。
ΔR/R0=(ΔY/Y)×ΔX/(X−ΔX) ・・・・式(5)
従って、切込み寸法の調整により大幅な抵抗調整が行なえるとともに、微口径のレーザビームによって高精度に仕上がった抵抗を得ることができるものである。
「0.95」を指定するための数値領域であり、例えば調整係数を「0.95」にしたいときには、下位ビットを「00001」〜「00011」の中心値である「00010」にすればよい。これにより、ラベル抵抗の調整誤差やAD変換誤差を考慮して、1ビット分の誤差が発生したとしても、調整係数「0.95」を確実に認識することができる。
(B9、B8、B7)=(1、0、0)
にすればよい。この場合の10進値は、「256」と構成されているが、例えば10進値が「258」であれば、勾配係数は「1.01」、調整係数は「0.95」を選択したことになる。
第一勾配θ10=(V30−V10)/(P30−P10)
で算出され、第一勾配θ1nは、
第一勾配θ1n=(V3n−V1n)/(P30−P20)
で算出されるので、両算式から下記の式(6)により第一勾配係数θ1n/θ10が算出される。
θ1n/θ10=(V3n−V1n)/(V30−V10) ・・・・式(6)
θ2n/θ20=(V4n−V2n)/(V40−V20) ・・・・式(7)
但し、V40は第四の実測圧力P40に対応した第二線分702a上の標準検出出力であり、V4nは第四の実測圧力P40に対応した第二線分702b上の個別検出出力である。
補正係数α=Is0/If0
によって算出されるものである。
Kd=Is×Rc/Vbb ・・・・・・式(1)
但し、Isは補正係数αを掛けた後の実際の目標電流、Rcは基準温度における電磁コイル71nの抵抗値であり、Vbbは制御ブロック902bで算出された給電電圧Vbbの現在値であり、給電電圧Vbbはアナログ入力ポートAD5nに入力されてデジタル変換された値を分圧抵抗20n、21nによる分圧比で割って得られるものである。
以下、この発明の実施の形態1による変速機制御装置、および変速機制御装置の出力特性調整方法の作用、動作について説明する。図10は、この発明の実施の形態1による変速機制御装置および変速機制御装置の出力特性制御方法におけるリニアソレノイドの調整作業を示すフローチャートであり、リニアソレノイドの出荷調整作業について示している。
なお、差動増幅器12nの増幅率の固体バラツキ変動が無視できない場合には、ステップ1106に続いて、電圧計192から得られた検出電圧と、多チャンネルAD変換器125によるアナログ入力ポートAD2nのデジタル変換値とを対比して、これが一致するような補正係数を算出しておくことができる。
以上の説明において、マイクロプロセッサ121は、目標油圧に対応した目標電流を設定し、電流検出抵抗16nによって検出された実測電流の値が目標電流に合致するようにマイクロプロセッサ121が負帰還制御を行なうように構成されているが、マイクロプロセッサ121は単に目標電流の設定のみを行い、駆動回路170n内に設けられた負帰還制御回路に対して目標電流に比例した設定電圧を供給し、電流検出抵抗16nの両端電圧を増幅して得られる監視電圧を負帰還信号としてPID制御を行なって、制御用開閉素子10nをデューティ制御することも可能である。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態1による変速機制御装置は、
車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生するリニアソレノイド107a〜107nと、当該リニアソレノイドに対する給電電流制御装置120Uとを備えた変速機制御装置100であって、
前記リニアソレノイドは、電磁コイル71nと、調整後油圧を検出する圧力センサ72nと、当該圧力センサ72nの動作特性に関する固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有する複数個のラベル抵抗73n、74nとが一体化されており、
前記給電電流制御装置は、車載バッテリ102と複数の前記リニアソレノイドの全体との間に接続された給電用開閉素子120cの出力電圧である給電電圧Vbbと、前記車載バッテリ102から給電される定電圧電源120aの出力電圧である制御電圧Vccによって動作する駆動回路170a〜170nと、コントロールモジュール120Mとを備え、
前記駆動回路は、前記ラベル抵抗73n、74nに給電する抵抗値の測定回路と、前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子10nとを備えている。
前記プログラムメモリ123は、ラベル抵抗読出変換手段1215となる制御プログラムを備え、
前記マイクロプロセッサ121は、前記駆動回路170a〜170nと協働して、前記圧力センサ72nによって検出された調整後油圧が目標設定油圧と等しくなるように前記電磁コイル71nの通電電流を制御し、
前記ラベル抵抗読出変換手段1215は、前記測定回路から前記ラベル抵抗73n、74nに流入する測定電流と、前記ラベル抵抗73n、74nに印加された測定電圧との比率によって前記ラベル抵抗73n、74nの抵抗値を算出し、算出された抵抗値に基づいて前記圧力センサ72nの圧力検出特性の固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータを算出又は選択決定して、前記データメモリ124又は前記RAMメモリ122に格納し、
前記ラベル抵抗読出変換手段1215は、電源スイッチが投入された運転開始時に実行され、前記リニアソレノイドが保守交換されても、交換されたリニアソレノイドに付加されたラベル抵抗の抵抗値に応動して前記圧力センサ72nの圧力検出特性が校正されるように構成されている。
以上のとおり、このラベル抵抗はその抵抗値を測定しながら調整窓からレーザトリミングを行なうように構成されている。従って、ラベル抵抗の密閉実装後の後処理によって、ラベル抵抗の抵抗値を計測しながら高精度な抵抗値を有するラベル抵抗に無段階調整することができる特徴がある。
前記ラベル抵抗73n、74nの上位ビット群と下位ビット群のいずれか一方は、前記圧力センサの所定油圧に対応した検出出力と、複数サンプルによる平均値である標準検出出力との比率である調整係数を選択する第一のパラメータであり、他方は油圧対検出出力特性の勾配と複数サンプルによる平均値である標準勾配との比率である勾配係数を選択する第二のパラメータであるか、
又は、前記ラベル抵抗73n、74nnの上位ビット群と下位ビット群は、前記圧力センサの第1および第2の所定油圧に対応した第1および第2の検出出力と、複数サンプルによる平均値である第1および第2の標準検出出力との比率である第1および第2の調整係数を表現し、
前記第1および第2の調整係数の一方は、前記第一のパラメータとなり、前記第1・第2の調整係数によって前記勾配係数が算出されて前記第二のパラメータとなるものである。
以上のとおり、リニアソレノイドに設けられた一つのラベル抵抗によって、調整係数と勾配係数の特性補正係数が識別できるように構成されている。従って、適用された圧力センサの油圧対検出出力特性の固体バラツキ変動を補正し、この補正された検出出力に基づいて電磁コイルの励磁電流を制御して、精確な調整油圧を得ることができる特徴がある。
前記マイクロプロセッサ121には調整ツール190が接続されて、前記圧力センサ72nの標準検出特性と個別検出特性が予め測定され、
前記プログラムメモリ123又は前記データメモリ124には、前記調整ツール190によって測定された前記圧力センサ72nの標準検出特性データが格納され、
前記調整ツール190には試験設備としての圧力検出器191bと圧力計191aと電圧計192とが接続され、前記圧力センサ72nに付与されている油圧を測定して得られる実測油圧と、前記圧力センサ72nの実測検出出力電圧との関係を、複数サンプルで測定して得られる平均特性について、第一勾配θ10を有する第一線分701aと、第二勾配θ20を有する第二線分702aによる標準の折線特性で近似し、
前記標準検出特性データは、前記第一線分701a上の第一の実測圧力P10と第一の検出出力V10に基づく第一標準データ(P10、V10、θ10)と、前記第二線分702a上の第二の実測圧力P20と第二の検出出力V20に基づく第二標準データ(P20、V20、θ20)とを包含し、
前記リニアソレノイド107nの出荷検査においては、個別検出特性データが実測され、
前記調整ツール190には、試験設備としての圧力検出器191bと圧力計191aと電圧計192とが接続され、検査対象となった前記圧力センサ72nに付与されている油圧を測定して得られる実測油圧と、前記圧力センサ72nの実測検出出力電圧との関係を測定して、第一勾配θ1nを有する第一線分701bと、第二勾配θ2nを有する第二線分702bによる個別の折線特性で近似し、
前記個別検出特性データは、前記第一線分701b上の前記第一の実測圧力P10と第一の検出出力V1nに基づく第一個別データ(P10、V1n、θ1n)と、前記第二線分702b上の前記第二の実測圧力P20と第二の検出出力V2nに基づく第二個別データ(P20、V2n、θ2n)とを包含している。
前記複数のラベル抵抗73n、74nの一方は、前記第一線分701bに関する第一調整係数(V1n/V10)の値と、第一勾配係数(θ1n/θ10)の値を特定するための抵抗値に調整され、前記複数のラベル抵抗73n、74nの他方は前記第二線分702bに関する第二調整係数(V2n/V20)の値と、第二勾配係数(θ2n/θ20)の値を特定するための抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサ121は、前記複数のラベル抵抗73n、74nの抵抗値を読み出して、所定の算式又はデータテーブルによって第一の補正係数となる前記第一調整係数(V1n/V10)と前記第一勾配係数(θ1n/θ10)の値、および第二の補正係数となる前記第二調整係数(V2n/V20)と前記第二勾配係数(θ2n/θ20)の値を抽出するとともに、前記第一標準データ(P10、V10、θ10)と前記第一の補正係数によって個別の第一線分701bの算式を特定し、前記第二標準データ(P20、V20、θ20)と前記第二の補正係数によって個別の第二線分702bの算式を特定し、特定された個別の折線特性によって前記圧力センサ72nの検出出力から校正された検出油圧を得るように構成されている。
以上のとおり、この発明の実施の形態1による変速機制御装置の出力特性調整方法によれば、圧力センサの圧力検出特性を第一線分と第二線分による折線で近似し、リニアソレノイドには2個のラベル抵抗を設けて、複数サンプルによる標準特性と対象現品特性の相違を各線分ごとの調整係数と勾配係数によって表現するように構成されている。
従って、ラベル抵抗の抵抗値によって複雑な圧力検出特性を表現することができ、簡単な構成によって適用された圧力センサの圧力検出特性に関する固体バラツキ変動を補正することができる特徴がある。
以上のとおり、個別検出特性における折線の交差部分は、標準特性データとして格納されている標準検出特性の曲率半径を用いて円弧補間を行うように構成されている。
従って、ラベル抵抗による曲率半径の指定を行わなくても、折線近似によって発生する検出誤差を軽減することができる特徴がある。
前記電流対圧力の標準特性は、試験設備として設けられた電流計193と圧力検出器191bと圧力計191aを用いて測定された前記リニアソレノイド107a〜107nの電磁コイル71nに対する励磁電流対調整油圧との特性を、複数サンプルによって平均化した特性であり、
前記目標電流設定手段1219は、目標とする調整油圧に対応して前記標準特性データから得られる目標電流を算出し、前記電磁コイル71nに対する励磁電流の目標値を設定し、
前記マイクロプロセッサ121と前記駆動回路170a〜170nは協働して、前記目標油圧と校正された検出油圧に誤差があるときには、少なくとも誤差積分値によって前記目標電流を補正するように構成されている。
以上のとおり、マイクロプロセッサはリニアソレノイドの電流対圧力の標準特性に基づいて目標電流の設定を行い、目標油圧と検出油圧に誤差がある場合には目標電流の補正を行うように構成されている。
従って、リニアソレノイドが非制御状態であって、電磁コイルが無励磁又は全励磁である状態から、所定の目標油圧を得るための制御状態に移行したときに、直ちに当該目標油圧が得られるはずである目標電流を通電して、速やかに目標油圧を得ることができる特徴がある。
前記調整データは、前記給電電流制御装置120Uの出荷調整段階において、当該給電電流制御装置に対して標準サンプルとしてのリニアソレノイドを接続し、前記マイクロプロセッサ121に接続された調整ツール190によって目標電流Is0を設定し、検査設備として接続された電流計193によって測定された前記リニアソレノイドに対する励磁電流の値がIf0であったときに、補正係数はα=Is0/If0によって算出されるものであり、
前記マイクロプロセッサ121は、目標電流Isを設定したいときには、補正目標電流としてα×Isを設定し、その結果として実際の励磁電流Ifの値は当初の目標電流Isに合致させるか、又は目標電流はIsのままとし、負帰還検出電流をIf/αとすることによって実際の励磁電流Ifの値を当初の目標電流Isに合致させるように構成されている。
以上のとおり、給電電流制御装置の出荷調整段階において目標電流と実測電流との比率である補正係数を算出し、プログラムメモリ又はデータメモリに書込み保存するように構成されている。
従って、電流検出抵抗の抵抗値や差動増幅回路の回路定数などの固体バラツキ変動による電流制御誤差の発生を抑制して、高精度な電流制御を行なうことができる特徴がある。
前記駆動回路170a〜170nは、前記電磁コイル71nに直列接続された電流検出抵抗16nを備え、当該電流検出抵抗16nの両端電圧を増幅して前記電磁コイル71nに対する励磁電流に比例した電流検出信号を発生し、
前記通電デューティ算定手段1220は、前記電磁コイル71nの基準温度における抵抗値をRcとし、目標電流をIsとし、前記給電電圧をVbbとしたときに、前記制御用開閉素子10nの閉路時間と開閉周期との比率である通電デューティKdを下記の式(1)から算出し、
Kd=Is×Rc/Vbb ・・・・・・式(1)
前記電流帰還制御手段1221は、前記目標電流Isと前記電流検出抵抗16nによる検出電流に誤差がある場合には誤差積分値の増減に応じて前記通電デューティKdを増減補正するように構成されている。
以上のとおり、電磁コイルに直列接続された電流検出抵抗によって励磁電流を検出し、目標電流と検出電流とが合致するように負帰還制御されている。
従って、電磁コイルの抵抗が電磁コイルの自己発熱と環境温度によって変動しても、目標電流と検出電流とを合致させ、目標油圧を変動させた場合の調整油圧の過渡誤差をさらに抑制することができる特徴がある。
以上のとおり、制御用開閉素子の直近過去における複数回の開閉周期において電磁コイルの現在抵抗値が順次算出され、この現在抵抗値に比例して制御用開閉素子の通電デューティを補正するように構成されている。
従って、電磁コイルの自己発熱や油温の影響で電磁コイルの抵抗値が変動しても、目標電流と給電電圧と最新の現在抵抗値に基づいて制御用開閉素子の通電デューティを算定することができる特徴がある。
当該給電電流制御装置120Uは変速機の筐体外壁又は筐体内壁に設置されて、当該変速機の筐体内に設置された複数の前記リニアソレノイド107a〜107nはコネクタを介して前記給電電流制御装置120Uと接続され、
前記給電電流制御装置120Uは、又、給電対象となる前記リニアソレノイド107a〜107nを選択決定し、選択されたリニアソレノイドに対して目標油圧を設定し、設定された目標油圧を得るための指令信号を発生する一つのコントロールモジュール120Mと、それぞれの前記リニアソレノイド107a〜107nに対して駆動電流を供給する駆動回路170a〜170nとを備えている。
以上のとおり、エンジン制御装置と協働する給電電流制御装置は、コネクタ接続された複数のリニアソレノイドを一括制御するように構成されている。
従って、エンジン制御装置と給電電流制御装置と複数のリニアソレノイドはそれぞれを自由に組み合わせて組立てたり、個別に保守交換を行うことができるとともに、複数のリニアソレノイドを一括制御する給電電流制御装置は全体として安価に構成することができ、
エンジン制御装置の制御負担を軽減することができる特徴がある。
前記圧力センサ72nは、作動油49bの通路である配管部48aから連通管45cを介して調整後油圧が付与される歪ゲージであって、当該圧力センサ72nは前記ラベル抵抗73n〜75nとともに封止樹脂50によって一体成形されている。
以上のとおり、反抗スプリング力と電磁推力との差分推力は作動油の圧力と拮抗し、油温変化に応動して給電電流を補正して、一定の油圧が得られるように制御するように構成されている。
従って、作動油の流動粘度によって同じ開弁量であっても油圧が変化し、目標油圧に対応した励磁電流の制御だけでは精確な油圧が得られないことになるが、圧力センサを用いて目標電流を補正することによって油温の変化があっても目標とする精確な油圧が得られることになる。
又、圧力センサの圧力検出特性の固体バラツキ変動はラベル抵抗によって補正されているので、給電電流制御装置とリニアソレノイドの組合調整を不要にすることができるものである。
(1)構成の詳細な説明
次に、この発明の実施の形態2による変速機制御装置、および変速制御装置の出力特性調整方法について説明する。図15は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置の全体構成図である。以下の説明では、前述の実施の形態1に於ける図1の構成との相違点を中心にして説明する。なお、各図において同一符号は同一又は相等部分を示し、100番台の符号は200番台の符号に置直して相等部分を示している。
225による電流検出精度よりは高精度なものが使用されている。
次に、この発明の実施の形態2による変速機制御装置、および変速機制御装置の出力特性調整方法について、作用動作の詳細を説明する。図20は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置、および変速機制御装置の出力特性調整方法におけるリニアソレノイドの調整作業を示すフローチャート、図21は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置、および変速機制御装置の出力特性制御方法における給電電流制御装置の調整動作を示すフローチャート、図22は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置の運転動作を示すフローチャートである。
以上の説明で明らかなとおりこの発明の実施の形態2による変速機制御装置は、
車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生するリニアソレノイド207a〜207nと、当該リニアソレノイドに対する給電電流制御装置220Ua〜220Unとを備えた変速機制御装置200a〜200nであって、
前記リニアソレノイドは、電磁コイル71nと、調整後油圧を検出する圧力センサ72nと、当該圧力センサ72nの動作特性に関する固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有する一個のラベル抵抗75nとが一体化されていて、
前記給電電流制御装置は、車載バッテリ102と複数の前記リニアソレノイドの全体との間に接続された給電用開閉素子210cの出力電圧である給電電圧Vbbと、前記車載バッテリ102から給電される定電圧電源220aの出力電圧である制御電圧Vccによって動作する駆動回路270a〜270nと、コントロールモジュール220Ma〜220Mnとを備え、
前記駆動回路は、前記ラベル抵抗75nに給電する抵抗値の測定回路と、前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子10nとを備えている。
前記プログラムメモリ223は、ラベル抵抗読出変換手段1215となる制御プログラムを備えるとともに、
前記マイクロプロセッサ221は、前記駆動回路270a〜270nと協働して、前記圧力センサ72nによって検出された調整後油圧が目標設定油圧と等しくなるように前記電磁コイル71nの通電電流を制御し、
前記ラベル抵抗読出変換手段1215は、前記測定回路から前記ラベル抵抗75nに流入する測定電流と、前記ラベル抵抗75nに印加された測定電圧との比率によって前記ラベル抵抗75nの抵抗値を算出し、算出された抵抗値に基づいて前記圧力センサ72nの圧力検出特性の固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータを算出又は選択決定して、前記データメモリ224又は前記RAMメモリ222に格納し、
前記ラベル抵抗読出変換手段1215は、電源スイッチが投入された運転開始時に実行され、前記リニアソレノイドが保守交換されても、交換されたリニアソレノイドに付加されたラベル抵抗の抵抗値に応動して前記圧力センサ72nの圧力検出特性が校正されるように構成されている。
前記短絡/開放端子は、前記複数の第一抵抗78nと第二抵抗79nを密閉封止する封止樹脂50の窓穴52に配置されている。
前記ラベル抵抗75nの上位ビット群と下位ビット群のいずれか一方は、前記圧力センサ72nの所定油圧に対応した検出出力と、複数サンプルによる平均値である標準検出出力との比率である調整係数を選択する第一のパラメータであり、他方は油圧対検出出力特性の勾配と複数サンプルによる平均値である標準勾配との比率である勾配係数を選択する第二のパラメータであるか、
又は、前記ラベル抵抗75nの上位ビット群と下位ビット群は前記圧力センサ72nの第1、第2の所定油圧に対応した第1、2の検出出力と、複数サンプルによる平均値である第1、2の標準検出出力との比率である第1、2の調整係数を表現し、前記第1、2の調整係数の一方は前記第一のパラメータとなり、前記第1、2の調整係数によって前記勾配係数が算出されて前記第二のパラメータと構成されている。
この構成による特徴は実施の態1で述べたとおりである。
前記マイクロプロセッサ221には調整ツール290が接続されて、前記圧力センサ72nの標準検出特性と個別検出特性が予め測定され、
前記プログラムメモリ223又は前記データメモリ224には、前記調整ツール290によって測定された前記圧力センサ72nの標準検出特性データが格納され、
前記調整ツール290には、試験設備としての圧力検出器291bと圧力計291aと電圧計292とが接続され、前記圧力センサ72nに付与されている油圧を測定して得られる実測油圧と、前記圧力センサ72nの実測検出出力電圧との関係を、複数の前記圧力センサ72nについて測定して得られる平均特性について、第一線分703aと第二線分704aによる標準折線特性で近似するとともに、当該第一線分703aと第二線分704aとの間で相対誤差が最小となる合成直線705aを算出し、
前記標準検出特性データは、所定の実測圧力P0に対応した前記合成直線705a上の検出出力V0と、前記合成直線705aの勾配θ0とを含む標準データ(P0、V0、θ0)と、大小複数の実測圧力Piに対応した前記平均特性と前記合成直線705aとの間の誤差である差分データΔVi0によって構成されている。
前記調整ツール290には、試験設備としての圧力検出器291bと圧力計291aと電圧計292とが接続され、前記圧力センサ72nに付与されている油圧を測定して得られる実測油圧と、前記圧力センサ72nの実測検出出力電圧との関係を、第一線分703bと第二線分704bによる個別折線特性で近似するとともに、当該第一線分703bと第二線分704bとの間で相対誤差が最小となる合成直線705bを算出し、
前記個別検出特性データは、所定の実測圧力P0に対応した前記合成直線705b上の検出出力Vnと、前記合成直線705bの勾配θnとを含む個別データ(P0、Vn、θn)によって構成され、
前記ラベル抵抗75nは、前記合成直線705bに関する一次調整係数(Vn/V0)の値と、一次勾配係数(θn/θ0)の値を特定するための抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサ221は、前記ラベル抵抗75nの抵抗値を読み出して、所定の算式又はデータテーブルによって一次補正係数となる前記一次調整係数(Vn/V0)と前記一次勾配係数(θn/θ0)の値を抽出するとともに、前記標準データ(P0、V0、θ0)と前記一次補正係数によって前記個別の合成直線705bと同じ合成直線705cを特定し、特定された合成直線705cに対して前記差分データΔVi0を代数加算することによって第一線分703cと第二線分704cによる一次補正折線特性を特定し、
特定された一次補正折線特性によって前記圧力センサ75nの検出出力から校正された検出油圧を得るように構成されている。
以上のとおり、圧力センサの圧力検出特性を第一線分と第二線分による折線とこれを合成した合成直線で近似し、リニアソレノイドには1個のラベル抵抗を設けて、複数サンプルによる標準特性と対象現品特性の相違を一次調整係数と一次勾配係数によって表現するように構成されている。
従って、ラベル抵抗の抵抗値によって複雑な圧力検出特性を表現することができ、簡単な構成によって適用された圧力センサの圧力検出特性に関する固体バラツキ変動を補正することができる特徴がある。
又、標準検出特性データは平均特性と合成直線との差分値データを包含しているので、適用された圧力センサに関する合成直線に差分値データを代数加算することによって、1個のラベル抵抗を用いて折線特性に相当した校正を行うことができる特徴がある。
前記二次補正係数は、前記一次調整係数(Vn/V0)と前記一次勾配係数(θn/θ0)の値をそれぞれ微増又は微減させたときに得られる前記一次補正折線特性の第一線分と第二線分と、前記個別折線特性における第一線分と第二線分との間の相対誤差が最小となるように二次調整係数(Vnn/V0)と二次勾配係数(θnn/θ0)の値を算出するものであり、
前記ラベル抵抗75nは、前記合成直線705bに関する二次調整係数(Vnn/V0)の値と、二次勾配係数(θnn/θ0)の値を特定するための抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサ221は、前記標準データ(P0、V0、θ0)と前記ラベル抵抗75nの抵抗値から読み出された前記二次補正係数によって合成直線705dを特定し、特定された合成直線705dに対して前記差分データΔVi0を代数加算することによって第一線分703dと第二線分704dによる二次補正折線特性を特定し、特定された二次補正折線特性によって前記圧力センサ75nの検出出力から校正された検出油圧を得るように構成されている。
以上のとおり、圧力センサの圧力検出特性を二次補正係数によって補正して、個別折線特性と二次補正折線特性間の相対誤差が最小となるように構成されている。
従って、1個のラベル抵抗を用いて折線特性に相等した校正をより高精度に行うことができる特徴がある。
前記電流対圧力の標準特性は、試験設備として設けられた電流計293と圧力検出器291bと圧力計291aを用いて測定された前記リニアソレノイド207a〜207nの電磁コイル71nに対する励磁電流対調整油圧との特性を、複数サンプルによって平均化した特性であり、
前記目標電流設定手段1219は、目標とする調整油圧に対応して前記標準特性データから得られる目標電流を算出し、前記電磁コイル71nに対する励磁電流の目標値を設定し、
前記マイクロプロセッサ221と前記駆動回路270a〜270nは、協働して、前記目標油圧と校正された検出油圧に誤差があるときには、少なくとも誤差積分値によって前記目標電流を補正するように構成されている。
この構成の特徴は実施の形態1で述べたとおりである。
前記目標電流設定手段1219は、電流制御誤差補正手段となる制御プログラムを包含し、
前記調整データは、前記給電電流制御装置220Ua〜220Unの出荷調整段階において、当該給電電流制御装置に対して標準サンプルとしてのリニアソレノイドを接続し、前記マイクロプロセッサ221に接続された調整ツール290によって目標電流Is0を設定し、検査設備として接続された電流計293によって測定された前記リニアソレノイドに対する励磁電流の値がIf0であったときに、補正係数はα=Is0/If0によって算出されるものであり、
前記マイクロプロセッサ221は、目標電流Isを設定したいときには、補正目標電流としてα×Isを設定し、その結果として実際の励磁電流Ifの値は当初の目標電流Isに合致させるか、又は目標電流はIsのままとし、負帰還検出電流をIf/αとすることによって実際の励磁電流Ifの値を当初の目標電流Isに合致させるように構成されている。
この構成の特徴は、実施の形態1で述べたとおりである。
前記駆動回路270a〜270nは、前記電磁コイル71nに直列接続された電流検出抵抗16nを備え、当該電流検出抵抗16nの両端電圧を増幅して前記電磁コイル71nに対する励磁電流に比例した電流検出信号を発生し、
前記通電デューティ算定手段1220は、前記電磁コイル71nの基準温度における抵抗値をRcとし、目標電流をIsとし、前記給電電圧をVbbとしたときに、前記制御用開閉素子10nの閉路時間と開閉周期との比率である通電デューティKdを下記の式(1)から算出し、
Kd=Is×Rc/Vbb ・・・・・・式(1)
前記電流帰還制御手段1221は、前記目標電流Isと前記電流検出抵抗16nによる検出電流に誤差がある場合には誤差積分値の増減に応じて前記通電デューティKdを増減補正するように構成されている。
この構成の特徴は実施の形態1で述べたとおりである。
前記エンジン制御装置210Uは、給電対象となる前記リニアソレノイド207a〜207nを選択決定し、選択されたリニアソレノイドに対して目標油圧を設定し、設定された目標油圧を前記給電電流制御装置220Ua〜220Mnに送信し、
前記給電電流制御装置220Ua〜220Unは、又、複数の前記リニアソレノイド207a〜207nのそれぞれに対してコネクタ接続により一体化されて変速機の筐体内に設置され、前記エンジン制御装置210Uから指令された目標油圧を得るための指令信号を発生するコントロールモジュール220Ma〜220Mnと、前記リニアソレノイド207a〜207nに対して駆動電流を供給する駆動回路270a〜270nとを備えている。
以上のとおり、エンジン制御装置と協働する給電電流制御装置は、複数のリニアソレノイドのそれぞれと一体化されてコネクタ接続されている。
従って、エンジン制御装置と複数の給電電流制御装置と複数のリニアソレノイドは、それぞれを自由に組み合わせて組立てたり、個別に保守交換を行うことができるとともに、複数のリニアソレノイドを個別制御して、市場トラブルが発生しやすい電流制御用のパワー回路を有する給電電流制御装置は保守単位として小型安価に構成することができる特徴がある。
又、複数の給電電流制御装置がそれぞれでマイクロプロセッサを包含して電流制御を行っているので、エンジン制御装置に対して過度な制御負担をかけない特徴がある。
前記圧力センサ72nは、作動油49bの通路である配管部48aから連通管45cを介して調整後油圧が付与される歪ゲージであって、当該圧力センサ72nは前記ラベル抵抗75nとともに封止樹脂50によって一体成形されている。
この構成による特徴は、実施の形態1で述べたとおりである。
(1)構成の詳細な説明
次に、この発明の実施の形態3による変速機制御装置、および変速機制御装置の出力特性調整方法について説明する。図23は、この発明の実施の形態3による変速機制御装置の全体構成図である。なお、各図において同一符号は同一又は相等部分を示し、100番台の符号は300番台の符号に置換して相当部分を示している。図23において、エンジンルームに設置されたエンジン制御装置310Uと、車両用変速機のギアボックス307の内部に固定された複数の給電電流制御装置320Ua〜320Unとは、互いに協働してギアボックス307に内蔵されたリニアソレノイド307a〜307nに対する給電電流の制御を行なうようになっており、この実施の形態3にあっては4〜6台の給電電流制御装置320Ua〜320Uaは4〜6個のリニアソレノイド307a〜307nと1対1で合体されて、それぞれが分散制御形式の変速機制御装置300a〜300nを構成している。
Kd=Is×Rt/Vbb ・・・・・・式(2)
但し、Isは補正係数αを掛けた後の実際の目標電流、Rtは温度センサ76nによって検出された近傍温度における電磁コイル71nの抵抗値であって制御ブロック902dにおいて算出され、Vbbは制御ブロック902bで算出された給電電圧Vbbの現在値であり、給電電圧Vbbはアナログ入力ポートAD5nに入力されてデジタル変換された値を分圧抵抗20n、21nによる分圧比で除算して得られるものである。
次に、この発明の実施の形態3による変速機制御装置、および変速機制御装置の出力特性調整方法について、作用動作の詳細を説明する。図26は、この発明の実施の形態3による変速機制御装置の運転動作のフローチャートである。なお、リニアソレノイドの出荷調整作業のフローチャートは、前述した図20と同様であり、給電電流制御装置の調整動作のフローチャートは前述した図21と同様である。又、図26において、図12と同一の動作を行うステップには同一番号が付されているとともに、異なる動作を行うステップには3000番台の符号を付しており、以下の説明では3000番台のステップの動作について説明する。
なお、差動増幅器12nの増幅率の固体バラツキ変動が無視できない場合には、電圧計192から得られた検出電圧と、多チャンネルAD変換器125によるアナログ入力ポートAD2nのデジタル変換値とを対比して、これが一致するような補正係数を算出しておくことができる。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態3による変速機制御装置は、
車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生するリニアソレノイド307a〜307nと、当該リニアソレノイドに対する給電電流制御装置320Ua〜320Unとを備えた変速機制御装置300a〜300nであって、
前記リニアソレノイドは、電磁コイル71nと、調整後油圧を検出する圧力センサ72nと、当該圧力センサ72nの動作特性に関する固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有する一個のラベル抵抗75nとが一体化されていて、
前記給電電流制御装置は、車載バッテリ102と複数の前記リニアソレノイドの全体又は個々のリニアソレノイドとの間に接続された給電用開閉素子320cの出力電圧である給電電圧Vbbと、前記車載バッテリ102から給電される定電圧電源320aの出力電圧である制御電圧Vccによって動作する駆動回路370a〜370nと、コントロールモジュール320Ma〜320Mnとを備え、
前記駆動回路は、前記ラベル抵抗75nに給電する抵抗値の測定回路と、前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子10nとを備えている。
前記プログラムメモリ323は、ラベル抵抗読出変換手段1215となる制御プログラムを備えるとともに、
前記マイクロプロセッサ321は、前記駆動回路370a〜370nと協働して、前記圧力センサ72nによって検出された調整後油圧が目標設定油圧と等しくなるように前記電磁コイル71nの通電電流を制御し、
前記ラベル抵抗読出変換手段1215は、前記測定回路から前記ラベル抵抗75nに流入する測定電流と、前記ラベル抵抗75nに印加された測定電圧との比率によって前記ラベル抵抗75nの抵抗値を算出し、算出された抵抗値に基づいて前記圧力センサ72nの圧力検出特性の固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータを算出又は選択決定して、前記データメモリ324又は前記RAMメモリ322に格納し、
前記ラベル抵抗読出変換手段1215は、電源スイッチが投入された運転開始時に実行され、前記リニアソレノイドが保守交換されても、交換されたリニアソレノイドに付加されたラベル抵抗の抵抗値に応動して前記圧力センサ72nの圧力検出特性が校正されるように構成されている。
前記電流対圧力の標準特性は、試験設備として設けられた電流計393と圧力検出器391bと圧力計391aを用いて測定された前記リニアソレノイド307a〜307nの電磁コイル71nに対する励磁電流対調整油圧との特性を、複数サンプルによって平均化した特性であり、
前記目標電流設定手段1219は、目標とする調整油圧に対応して前記標準特性データから得られる目標電流を算出し、前記電磁コイル71nに対する励磁電流の目標値を設定し、
前記マイクロプロセッサ321と前記駆動回路370a〜370nは協働して、前記目標油圧と補正された検出油圧に誤差があるときには、少なくとも誤差積分値によって前記目標電流を補正するように構成されている。
この構成による特徴は実施の形態1で述べたとおりである。
前記目標電流設定手段1219は、電流制御誤差補正手段となる制御プログラムを包含し、
前記調整データは、前記給電電流制御装置320Ua〜320Unの出荷調整段階において、当該給電電流制御装置に対して標準サンプルとしてのリニアソレノイドを接続し、前記マイクロプロセッサ321に接続された調整ツール390によって目標電流Is0を設定し、検査設備として接続された電流計393によって測定された前記リニアソレノイドに対する励磁電流の値がIf0であったときに、補正係数はα=Is0/If0によって算出されるものであり、
前記マイクロプロセッサ321は、目標電流Isを設定したいときには、補正目標電流として[α×Is]を設定し、その結果として実際の励磁電流Ifの値は当初の目標電流Isに合致させるように構成されている。
この構成による特徴は実施の形態1で述べたとおりである。
前記駆動回路370a〜370nは、前記温度センサ76nの抵抗値の測定回路を備え、
前記温度センサ76nの抵抗値は、当該温度センサ76nの両端電圧を当該温度センサ76nに流れる電流で割って得られるものであり、
前記プログラムメモリ323は、さらに、通電デューティ算定手段3220となる制御プログラムを包含するとともに、
前記プログラムメモリ323又は前記データメモリ324は、前記温度センサ76nの抵抗値対温度特性と、前記電磁コイル71nの抵抗値対温度特性に関する算式又はデータテーブルを包含し、
前記通電デューティ算定手段3220は、前記温度センサ76nの抵抗値と前記抵抗値対温度特性から現在温度における前記電磁コイル71nの抵抗値Rtを算出し、目標電流をIsとし、前記給電電圧をVbbとしたときに、前記制御用開閉素子10nの閉路時間と開閉周期との比率である通電デューティKdを、下記の式(2)から算出するように構成されている。
Kd=Is×Rt/Vbb ・・・・・・式(2)
以上のとおり、温度センサによって検出された電磁コイルの現在温度に対応した抵抗値と目標電流と給電電圧に応動して制御用開閉素子の通電デューティが算定されるように構成されている。
従って、電磁コイルの抵抗が電磁コイルの自己発熱と環境温度によって変動しても、目標とする励磁電流に近い励磁電流が得られ、目標油圧を変動させた場合の調整油圧の過渡誤差をさらに抑制することができる特徴がある。
又、電流制御に関する負帰還制御が行われていないので、リップル変動の少ない励磁電流を供給することができる特徴がある。
前記エンジン制御装置310Uは、給電対象となる前記リニアソレノイド307a〜307nを選択決定し、選択されたリニアソレノイドに対して目標油圧を設定し、設定された目標油圧を前記給電電流制御装置320Ua〜320Unに送信し、
前記給電電流制御装置320Ua〜320Unは、又、複数の前記リニアソレノイド307a〜307nのそれぞれに対してコネクタ接続により一体化されて変速機の筐体内に設置され、前記エンジン制御装置310Uから指令された目標油圧を得るための指令信号を発生するコントロールモジュール320Ma〜320Mnと、前記リニアソレノイド307a〜307nに対して駆動電流を供給する駆動回路370a〜370nとを備えている。
この構成による特徴は実施の形態2で述べたとおりである。
前記圧力センサ72nは、作動油49bの通路である配管部48aから連通管45cを介して調整後油圧が付与される歪ゲージであって、当該圧力センサ72nは前記ラベル抵抗75nとともに封止樹脂50によって一体成形されている。
この構成による特徴は実施の形態1で述べたとおりである。
数や勾配係数を掛け合わせると個別特性が得られるとした。
しかし、前記調整係数や勾配係数に代わって、個体特性から標準特性を減じた偏差値であるバイアス調整値又は勾配調整値を用い、これを標準特性に代数加算することによって個別特性を得ることもできる。
例えば勾配係数をK=θn/θ0とし、標準傾斜角θ0が判っておれば、個別傾斜角はθn=K×θ0として算出される。
同様に,勾配調整値をΔθ=θn−θ0とし、標準傾斜角θ0が判っておれば、個別傾斜角はθn=θ0+Δθ=θ0×(1+Δθ/θ0)として算出され、偏差値Δθを加算することは係数として(1+Δθ/θ0)を掛けることに相等する。
従って、補正係数の概念はこれらの代数加算値を含むものとして表現したものとなっている。
なお、この発明は、その発明の範囲内に於いて、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
102 車載バッテリ Vbb 給電電圧
Vcc 制御電圧
200a〜200n 変速機制御装置 Is、Is0 目標電流
300a〜300n 変速機制御装置 If、If0 励磁電流
107a〜107n リニアソレノイド Kd 通電デューティ
207a〜207n リニアソレノイド Rc 電磁コイルの抵抗値(基準温度)
307a〜307n リニアソレノイド Rt 電磁コイルの抵抗値(現在温度)
110U〜310U エンジン制御装置
120U 給電電流制御装置 701a 第一線分(標準)
220Ua〜220Un 給電電流制御装置 θ10 第一勾配(標準)
320Ua〜320Un 給電電流制御装置 P10 第一の実測圧力(標準、個別)
120a〜320a 定電圧電源(制御電源)V10 第一の検出出力(標準)
120c、210c、320c 給電用開閉素子 702a 第二線分(標準)
120M コントロールモジュール θ20 第二勾配(標準)
220Ma〜220Mn コントロールモジュール
P20 第二の実測圧力(標準、個別)
320Ma〜320Mn コントロールモジュール V20 第二の検出出力(標準)
121〜321 マイクロプロセッサ Ra 曲率半径(標準)
122〜322 RAMメモリ
123〜323 プログラムメモリ 701b 第一線分(個別)
124〜324 データメモリ θ1n 第一勾配(個別)
125〜325 多チャンネルAD変換器 P10 第一の実測圧力(標準、個別)
170a〜170n 駆動回路 V1n 第一の検出出力(個別)
270a〜270n 駆動回路 702b 第二線分(個別)
370a〜370n 駆動回路 θ2n 第二勾配(個別)
190〜390 調整ツール P20 第二の実測圧力(標準、個別)
191a〜391a 圧力計 V2n 第二の検出出力(個別)
191b〜391b 圧力検出器
192〜392 電圧計 703a 第一線分(標準)
193〜393 電流計 704a 第二線分(標準)
10n 制御用開閉素子 705a 合成直線(標準)
16n 電流検出抵抗 θ0 勾配(標準)
43a プランジャ P0 実測圧力(標準、個別)
43b リリーフ弁(油圧調整弁) V0 検出出力(標準)
44 スプリング Pi 実測圧力(標準)
45c 連通管 ΔVi0 差分データ(標準)
48a 配管部
49b 作動油 703b 第一線分(個別)
50 封止樹脂 704b 第二線分(個別)
52 窓穴 705b 合成直線(個別)
54a、54b 調整穴 θn 勾配(個別)
71n 電磁コイル P0 実測圧力(標準、個別)
72n 圧力センサ Vn 検出出力(個別)
73n、74n ラベル抵抗(トリミング方式) ΔVin 差分データ(個別)
75n ラベル抵抗(ラダー形式) Vnn 検出出力(二次補正)
76n 温度センサ θnn 勾配(二次補正)
78n 第一抵抗 703c 第一線分(一次補正)
79n 第二抵抗 704c 第二線分(一次補正)
1215 ラベル抵抗読出変換手段 705c 合成直線(一次補正)
1219 目標電流設定手段 703d 第一線分(二次補正)
1220、3220 通電デューティ算定手段
1221 電流制御誤差補正手段 704d 第二線分(二次補正)
1222 電流帰還制御手段 705d 合成直線(二次補正)
前記に記載の変速機制御装置の出力特性を調整する方法であって、
サンプルとしての複数のリニアソレノイドの圧力センサに付与されている油圧を測定して得た複数の実測油圧と、当該圧力センサの出力電圧を測定して得た複数の実測検出出力電圧と、の関係に基づく平均特性としての標準検出特性のデータを、前記変速機制御装置の前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記変速機制御装置の前記リニアソレノイドにおける前記圧力センサに付与されている油圧を測定して得た実測油圧と、当該圧力センサの出力電圧を測定して得た実測検出出力電圧と、の関係に基づく個別検出特性のデータを、前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記標準検出特性のデータは、第一線分と第二線分による標準折線特性により近似されるとともに、前記第一線分と前記第二線分との間で相対誤差が最小となる合成直線が算出され、かつ所定の実測圧力P0に対応した前記合成直線上の検出出力V0と、前記合成直線の勾配θ0とを含む標準データ(P0、V0、θ0)と、前記複数の実測圧力Piに対応した前記平均特性と前記合成直線との間の誤差である差分データΔVi0とにより構成され、
前記個別検出特性のデータは、第一線分と第二線分による個別折線特性により近似されるとともに、前記第一線分と前記第二線分との間で相対誤差が最小となる合成直線が算出され、かつ所定の実測圧力P0に対応した前記合成直線上の検出出力Vnと、前記合成直線の勾配θnとを含む個別データ(P0、Vn、θn)により構成され、
前記ラベル抵抗は、前記個別検出特性における前記合成直線上の検出出力Vnと前記標準検出特性における前記合成直線上の検出出力V0とに基づく一次調整係数(Vn/V0)の値と、前記個別検出特性における前記合成直線の勾配θnと前記標準検出特性における前記合成直線の勾配θ0とに基づく一次勾配係(θn/θ0)の値と、を特定するための抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサは、前記ラベル抵抗の抵抗値を読み出して、所定の算式又はデータテーブルにより一次補正係数となる前記一次調整係数(Vn/V0)と前記一次勾配係数(θn/θ0)の値を抽出するとともに、前記標準データ(P0、V0、θ0)と前記一次補正係数とにより前記個別検出特性の合成直線と同じ合成直線を特定し、この特定された合成直線に対して前記差分データΔVi0を代数加算することにより第一線分と第二線分による一次補正折線特性を特定し、この特定された一次補正折線特性により前記圧力センサの検出出力から調整された検出油圧を得る、
ことを特徴とするものである。
Claims (16)
- 車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生する複数のリニアソレノイドと、前記各リニアソレノイドに対する前記給電電流を制御する給電電流制御装置とを備えた変速機制御装置であって、
前記リニアソレノイドは、電磁コイルと、前記調整油圧出力により調整された調整後油圧を検出する圧力センサと、前記圧力センサの動作特性に関する固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有する1個又は複数のラベル抵抗とが一体化されて構成されており、
前記給電電流制御装置は、車載バッテリと複数の前記リニアソレノイドの全体又は個々のリニアソレノイドとの間に接続された給電用開閉素子の出力電圧である給電電圧と、前記車載バッテリから給電される定電圧電源の出力電圧である制御電圧によって動作する駆動回路と、コントロールモジュールとを備え、
前記駆動回路は、前記ラベル抵抗の抵抗値を測定するための測定回路と、前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子とを備え、
前記コントロールモジュールは、前記制御用開閉素子の導通状態を制御するための指令信号を発生するマイクロプロセッサと、当該マイクロプロセッサと協働するRAMメモリと、前記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリと、当該プログラムメモリの一部領域若しくは当該プログラムメモリが分割して設けられた不揮発性のデータメモリと、前記制御電圧が基準電圧として印加される多チャンネルAD変換器とを包含し、
前記プログラムメモリは、ラベル抵抗読出変換手段となる制御プログラムを格納し、
前記マイクロプロセッサは、前記駆動回路と協働して、前記圧力センサにより検出された前記調整後油圧が目標設定油圧と等しくなるように前記電磁コイルの通電電流を制御するように構成され、
前記ラベル抵抗読出変換手段は、前記測定回路から前記ラベル抵抗に流入する測定電流と前記ラベル抵抗に印加された測定電圧との比率によって前記ラベル抵抗の抵抗値を算出し、前記算出された抵抗値に基づいて前記圧力センサの圧力検出特性の固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータを算出又は選択決定して、前記データメモリ又は前記RAMメモリに格納するように動作し、
前記ラベル抵抗読出変換手段の動作は、電源スイッチが投入された運転開始時に実行され、前記リニアソレノイドが保守交換されても、交換されたリニアソレノイドに付加されたラベル抵抗の抵抗値に応動して前記圧力センサの圧力検出特性が調整される、
ことを特徴とする変速機制御装置。 - 前記ラベル抵抗は、封止樹脂によって密閉封止されているとともに、抵抗値を計測監視しながら前記封止樹脂に設けられた調整穴から前記抵抗値の調整が行なわれるレーザトリミング抵抗により構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の変速機制御装置。 - 前記ラベル抵抗は、
順次直列接続された第一の抵抗と、
一端が、前記複数個の第一の抵抗が直列接続された直列回路の始点位置および終点位置と前記複数の第一の抵抗の相互の接続点位置とに接続され、他端が、短絡若しくは開放端子を介して選択的に相互に接続され、前記複数個の第一の抵抗とともにラダー回路を構成する第二の抵抗と、
を有し、
前記短絡若しくは開放端子は、前記複数の第一の抵抗と前記複数の第二の抵抗とを密閉封止する封止樹脂の窓穴に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の変速機制御装置。 - 前記マイクロプロセッサによって測定された前記ラベル抵抗のデジタル変換値は、上位ビット群と下位ビット群に分割されて使用され、
前記ラベル抵抗の上位ビット群と下位ビット群のうちの何れか一方は、前記圧力センサの所定油圧に対応した検出出力と、複数サンプルによる平均値である標準検出出力との比率である調整係数を選択する第一のパラメータであり、
前記ラベル抵抗の上位ビット群と下位ビット群のうちの他方は、
油圧対検出出力特性の勾配と複数サンプルによる平均値である標準勾配との比率である勾配係数を選択する第二のパラメータであるか、又は、
前記ラベル抵抗の上位ビット群と下位ビット群は前記圧力センサの第1の所定油圧および第2の所定油圧にそれぞれ対応した第1の検出圧力および第2の検出出力と、複数サンプルによる平均値である第1の標準検出出力および第2の標準検出出力と、のそれぞれの比率である第1の調整係数および第2の調整係数を表現し、前記第1の調整係数および第2の調整係数の一方は前記第一のパラメータとなり、前記第1の調整係数および第2の調整係数によって前記勾配係数が算出されて前記第二のパラメータとなる、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置の出力特性を調整する方法であって、
サンプルとしての複数のリニアソレノイドの圧力センサの圧力検出特性に基づく標準検出特性のデータを、前記変速機制御装置の前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記変速機制御装置の前記リニアソレノイドにおける前記圧力センサの圧力検出特性に基づく個別検出特性のデータを実測により取得して、前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記標準検出特性のデータは、第一勾配θ10を有する第一線分と、第二勾配θ20を有する第二線分とによる標準の折線特性により近似されるとともに、前記第一線分上の第一の実測圧力P10と第一の検出出力V10に基づく第一標準データ(P10、V10、θ10)と、前記第二線分上の第二の実測圧力P20と第二の検出出力V20に基づく第二標準データ(P20、V20、θ20)とを包含し、
前記個別検出特性のデータは、第一勾配θ1nを有する第一線分と、第二勾配θ2nを有する第二線分による個別の折線特性により近似されるとともに、前記第一線分上の第一の実測圧力P10と第一の検出出力V1nに基づく第一個別データ(P10、V1n、θ1n)と、前記第二線分上の第二の実測圧力P20と第二の検出出力V2nに基づく第二個別データ(P20、V2n、θ2n)とを包含し、
前記複数のラベル抵抗のうちの一方は、前記第一個別データにおける前記第一の検出出力V1nと前記第一標準データにおける前記第一の検出出力V10とに基づく第一調整係数(V1n/V10)の値と、前記第一個別データにおける前記第一勾配θ1nと前記第一標準データにおける前記第一勾配θ10とに基づく第一勾配係数(θ1n/θ10)の値と、を特定する抵抗値に調整され、
前記複数のラベル抵抗のうちの他方は、前記第二個別データにおける前記第二の検出出力V2nと前記第二標準データにおける前記第二の検出出力V20とに基づく第二調整係数(V2n/V20)の値と、前記第二個別データにおける前記第二勾配θ2nと前記第二標準データにおける前記第二勾配θ20とに基づく第二勾配係数(θ2n/θ20)の値と、を特定する抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサは、前記複数のラベル抵抗の抵抗値を読み出して、所定の算式又はデータテーブルにより第一の補正係数となる前記第一調整係数(V1n/V10)の値と前記第一勾配係数(θ1n/θ10)の値、および第二の補正係数となる前記第二調整係数(V2n/V20)の値と前記第二勾配係数(θ2n/θ20)の値を抽出するとともに、前記第一標準データ(P10、V10、θ10)と前記第一の補正係数により前記個別検出特性における前記第一線分の算式を特定し、前記第二標準データ(P20、V20、θ20)と前記第二の補正係数により前記個別検出特性における前記第二線分の算式を特定し、前記特定された個別の折線特性に基づいて前記圧力センサの検出出力から調整された検出油圧を得る、
ことを特徴とする変速機制御装置の出力特性調整方法。 - 前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納される前記標準検出特性のデータは、さらに、前記標準検出特性のデータにおける前記第一線分と前記第二線分の交差部分に関して円弧補間を行うための曲率半径を第三標準データとして包含し、
前記個別検出特性のデータは、前記個別検出特性における前記第一線分と前記第二線分の交差部分に関して、前記第三標準データとして格納されている前記曲率半径を用いて円弧補間が行なわれる、
ことを特徴とする請求項5に記載の変速機制御装置の出力特性調整方法。 - 請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置の出力特性を調整する方法であって、
サンプルとしての複数のリニアソレノイドの圧力センサに付与されている油圧を測定して得た複数の実測油圧と、前記複数のリニアソレノイドの出力電圧を測定して得た複数の実測検出出力電圧と、の関係に基づく平均特性としての標準検出特性のデータを、前記変速機制御装置の前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記変速機制御装置の前記リニアソレノイドにおける前記圧力センサに付与されている油圧を測定して得た実測油圧と、前記リニアソレノイドの出力電圧を測定して得た実測検出出力電圧と、の関係に基づく個別検出特性のデータを、前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記標準検出特性のデータは、第一線分と第二線分による標準折線特性により近似されるとともに、前記第一線分と前記第二線分との間で相対誤差が最小となる合成直線が算出され、かつ所定の実測圧力P0に対応した前記合成直線上の検出出力V0と、前記合成直線の勾配θ0とを含む標準データ(P0、V0、θ0)と、前記複数の実測圧力Piに対応した前記平均特性と前記合成直線との間の誤差である差分データΔVi0とにより構成され、
前記個別検出特性のデータは、第一線分と第二線分による個別折線特性により近似されるとともに、前記第一線分と前記第二線分との間で相対誤差が最小となる合成直線が算出され、かつ所定の実測圧力P0に対応した前記合成直線上の検出出力Vnと、前記合成直線の勾配θnとを含む個別データ(P0、Vn、θn)により構成され、
前記ラベル抵抗は、前記個別検出特性における前記合成直線上の検出出力Vnと前記標準検出特性における前記合成直線上の検出出力V0とに基づく一次調整係数(Vn/V0)の値と、前記個別検出特性における前記合成直線の勾配θnと前記標準検出特性における前記合成直線の勾配θ0とに基づく一次勾配係(θn/θ0)の値と、を特定するための抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサは、前記ラベル抵抗の抵抗値を読み出して、所定の算式又はデータテーブルにより一次補正係数となる前記一次調整係数(Vn/V0)と前記一次勾配係数(θn/θ0)の値を抽出するとともに、前記標準データ(P0、V0、θ0)と前記一次補正係数とにより前記個別検出特性の合成直線と同じ合成直線を特定し、この特定された合成直線に対して前記差分データΔVi0を代数加算することにより第一線分と第二線分による一次補正折線特性を特定し、この特定された一次補正折線特性により前記圧力センサの検出出力から調整された検出油圧を得る、
ことを特徴とする変速機制御装置の出力特性調整方法。 - 前記一次補正係数となる前記一次調整係数(Vn/V0)と前記一次勾配係数(θn/θ0)の値から、二次補正係数となる二次調整係数(Vnn/V0)と二次勾配係数(θnn/θ0)を算出し、 前記二次補正係数は、前記一次調整係数(Vn/V0)と前記一次勾配係数(θn/θ0)の値をそれぞれ微増又は微減させたときに得られる前記一次補正折線特性の第一線分と第二線分と、前記個別折線特性における第一線分と第二線分との間の相対誤差が最小となるように前記二次調整係数(Vnn/V0)と前記二次勾配係数(θnn/θ0)の値を算出したものであり、
前記ラベル抵抗は、前記合成直線に関する二次調整係数(Vnn/V0)の値と、二次勾配係数(θnn/θ0)の値を特定するための抵抗値に調整され、
前記マイクロプロセッサは、前記標準データ(P0、V0、θ0)と前記ラベル抵抗の抵抗値から読み出された前記二次補正係数とによって合成直線を特定し、この特定された合成直線に対して前記差分データΔVi0を代数加算することにより第一線分と第二線分による二次補正折線特性を特定し、この特定された二次補正折線特性により前記圧力センサの検出出力から調整された検出油圧を得る、
ことを特徴とする請求項7に記載の変速機制御装置の出力特性調整方法。 - 前記プログラムメモリは、目標電流設定手段となる制御プログラムを包含し、
前記プログラムメモリ又は前記データメモリは、電流対圧力の標準特性データとなる算式又はデータテーブルを格納し、
前記電流対圧力の標準特性は、試験設備として設けられた電流計と圧力検出器と圧力計を用いて測定された前記リニアソレノイドの電磁コイルに対する励磁電流対調整油圧との特性を、複数サンプルによって平均化した特性であり、
前記目標電流設定手段は、目標とする調整油圧に対応して前記標準特性データから得られる目標電流を算出するとともに、前記電磁コイルに対する励磁電流の目標値を設定し、
前記マイクロプロセッサと前記駆動回路は協働して、前記目標油圧と前記調整された検出油圧に誤差があるときには、少なくとも誤差積分値によって前記目標電流を補正する、ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記プログラムメモリ又は前記データメモリには、制御誤差の補正係数αとなる調整データが格納され、
前記目標電流設定手段は、電流制御誤差補正手段となる制御プログラムを包含し、
前記調整データは、前記給電電流制御装置の出荷調整段階において、当該給電電流制御装置に対して標準サンプルとしてのリニアソレノイドを接続し、前記マイクロプロセッサに接続された調整ツールによって目標電流Is0を設定し、検査設備として接続された電流計によって測定された前記リニアソレノイドに対する励磁電流の値がIf0であったときに、前記補正係数は[α=Is0/If0]により算出されるものであり、
前記マイクロプロセッサは、目標電流Isを設定したいときには、補正目標電流として[α×Is]を設定し、その結果として実際の励磁電流Ifの値は当初の目標電流Isに合致させるか、又は前記目標電流はIsのままとし、負帰還検出電流をIf/αとすることによって実際の励磁電流Ifの値を当初の目標電流Isに合致させる、
ことを特徴とする請求項9に記載の変速機制御装置。 - 前記プログラムメモリはさらに、通電デューティ算定手段となる制御プログラムと電流帰還制御手段となる制御プログラムを包含し、
前記駆動回路は、前記電磁コイルに直列接続された電流検出抵抗を備え、当該電流検出抵抗の両端電圧を増幅して前記電磁コイルに対する励磁電流に比例した電流検出信号を発生し、
前記通電デューティ算定手段は、前記電磁コイルの基準温度における抵抗値をRcとし、目標電流をIsとし、前記給電電圧をVbbとしたときに、前記制御用開閉素子の閉路時間と開閉周期との比率である通電デューティKdを下記の式(1)に基づいて算出し、
Kd=Is×Rc/Vbb ・・・・・・式(1)
前記電流帰還制御手段は、前記目標電流Isと前記電流検出抵抗による検出電流に誤差がある場合には誤差積分値の増減に応じて前記通電デューティKdを増減補正する、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の変速機制御装置。 - 前記通電デューティ算定手段はさらに、前記電磁コイルの現在温度における抵抗値を算定し、算定された現在抵抗値に比例して前記通電デューティKdを変化させ、
前記現在抵抗値は、前記制御用開閉素子の直近過去における複数回の開閉周期における通電デューティKdと給電電圧Vbbの積に関する移動平均値として平均印加電圧を算出し、同じ期間における検出電流の移動平均値として平均電流を算出し、前記平均印加電圧を前記平均電流で割って得られるものであり、運転開始直後には前記電磁コイルの基準温度における抵抗値である所定の固定定数が適用される、
ことを特徴とする請求項11に記載の変速機制御装置。 - 前記リニアソレノイドは、前記電磁コイルの近傍に設置された温度センサを備え、
前記駆動回路は、前記温度センサの抵抗値の測定回路を備え、
前記温度センサの抵抗値は、当該温度センサの両端電圧を当該温度センサに流れる電流で除算して得られるものであり、
前記プログラムメモリはさらに、通電デューティ算定手段となる制御プログラムを包含し、
前記プログラムメモリ又は前記データメモリは、前記温度センサの抵抗値対温度特性と、前記電磁コイルの抵抗値対温度特性に関する算式又はデータテーブルを包含し、
前記通電デューティ算定手段は、前記温度センサの抵抗値と前記抵抗値対温度特性から現在温度における前記電磁コイルの抵抗値Rtを算出し、目標電流をIsとし、前記給電電圧をVbbとしたときに、前記制御用開閉素子の閉路時間と開閉周期との比率である通電デューティKdを下記の式(2)に基づいて算出する
Kd=Is×Rt/Vbb ・・・・・・(2)
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の変速機制御装置。 - 前記給電電流制御装置は、互いに分離して設置されたエンジン制御装置と協働して、相互に入出力信号を交信するものであるとともに、変速機の筐体外壁又は筐体内壁に設置され、
複数の前記リニアソレノイドは、前記変速機の筐体内に設置され、コネクタを介して前記給電電流制御装置と接続され、
前記給電電流制御装置は、又、給電対象となる前記リニアソレノイドを選択決定し、この選択決定したリニアソレノイドに対して目標油圧を設定し、設定された目標油圧を得るための指令信号を発生する一つのコントロールモジュールと、それぞれの前記リニアソレノイドに対して駆動電流を供給する駆動回路とを備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記給電電流制御装置は、変速機の筐体外に設置されたエンジン制御装置と協働して、相互に入出力信号を交信するものであり、
前記エンジン制御装置は、給電対象となる前記リニアソレノイドを選択決定し、この選択決定したリニアソレノイドに対して目標油圧を設定し、設定された目標油圧を前記給電電流制御装置に送信し、
前記給電電流制御装置は、又、複数の前記リニアソレノイドのそれぞれに対してコネクタ接続により一体化されて変速機の筐体内に設置され、前記エンジン制御装置から指令された目標油圧を得るための指令信号を発生するコントロールモジュールと、前記リニアソレノイドに対して駆動電流を供給する駆動回路とを備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記リニアソレノイドは、前記電磁コイルによる電磁力とスプリングとによる反抗力とが作用するプランジャによって、前記油圧調整弁となるリリーフ弁を開閉駆動し、所定油温において前記電磁コイルに対する給電電流に対応した所定の調整油圧が得られるものであり、
前記圧力センサは、作動油の通路である配管部から連通管を介して調整後油圧が付与される歪ゲージであって、当該圧力センサは前記ラベル抵抗とともに封止樹脂によって一体成形されている、
ことを特徴とする請求項14又は15に記載の変速機制御装置。
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