JP2013256007A - 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】共通した流路部材が取り付けられた複数の液体噴射ヘッドに応力が生じることを抑制することで液体の吐出精度を向上することができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】内部流路20が設けられた複数のヘッド10と、個別流路70が設けられた流路部材30とを備え、流路部材30は、ヘッド10に対向する下面に立設した針部40を有し、ヘッド10は針部40が挿通される開口を有するケース14を有し、針部40がケース14の開口に挿通されることで内部流路20と個別流路70とが連通し、流路部材30の下面における針部40の周縁部には、溝45が設けられている。
【選択図】図10

Description

本発明は、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置に関し、特に、液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドユニット及びインクジェット式記録装置に関する。
液体噴射装置の代表例として、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、ヘッドという)を備え、このヘッドのノズルから液体状のインクをインク滴として噴射させて記録を行うインクジェット式記録装置(プリンター)が知られている。
また、このようなヘッドをサブキャリッジに複数並べて固定して1つのインクジェット式記録ヘッドユニット(以下、ヘッドユニットという)とし、当該ヘッドユニットをメインキャリッジに搭載した構成を採用したプリンターがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたヘッドユニットでは、サブキャリッジに固定された複数のヘッドに共通した一つの流路部材が取り付けられている。流路部材には、各ヘッド側に向けて突出した複数の針部(接続流路)が設けられている。
一方、各ヘッドには該針部が挿入される挿入部(流路接続部)が設けられている。流路部材の各針部が各ヘッドの挿入部に挿入されることで、各ヘッドには、外部のインクカートリッジから流路部材を介してインクが供給される。
特開2012−16856号公報
しかしながら、ヘッドに設けた挿入部の開口の位置と、流路部材に設けた針部の位置とが寸法公差などによりずれている場合がある。また、流路部材が熱により変形することで針部と挿入部の開口とにずれが生じる場合がある。このように針部が挿入部の開口に対してずれていると、針部が挿入部に真っ直ぐに挿入されず、傾いて挿入されることになる。
一方、針部は、流路部材に固定的に設けられている。このため、針部が挿入部に対してずれているにも関わらず挿入部に挿入された状態では、横方向(挿入方向とは交差する方向)の力が流路部材やヘッドに掛かり、これにより生じる応力で流路部材やヘッドが変形する虞がある。ヘッドに応力が生じると、ノズルの位置がずれてインクの着弾位置精度に影響を及ぼす。
ここで、ヘッドごとに流路部材を設けることも考えられる。このような構成では、流路部材を、ヘッドの位置に合わせて配置すればよいので、上述したような問題は生じない。しかしながら、この場合ではヘッドごとに流路部材を形成し、組み立てなければならず、コストが増大し、製造工程が煩雑になるという問題が生じうる。
なお、このような問題は、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドユニットにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、共通した流路部材が取り付けられた複数の液体噴射ヘッドに応力が生じることを抑制することで液体の吐出精度を向上することができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を吐出するノズルに連通する内部流路が設けられた複数の液体噴射ヘッドと、複数の前記液体噴射ヘッドごとに液体を供給する個別流路が設けられた流路部材とを備え、前記液体噴射ヘッド又は前記流路部材の何れか一方は、他方に対向する対向面に立設した針部を有し、他方は前記針部が挿通される開口を有する挿通部を有し、前記液体噴射ヘッド及び前記流路部材は、前記針部が前記挿通部の開口に挿通されることで前記内部流路と前記個別流路とが連通するように形成され、前記対向面における前記針部の周縁部又は前記挿通部の前記針部が挿通される部位の周縁部の少なくとも一方には、溝が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、流路部材や液体噴射ヘッドに応力が生じることが抑制されるので、これらの流路部材や液体噴射ヘッドの変形を防止することができる。したがって、各液体噴射ヘッドの変形も防止されるのでノズル開口の配置が維持され、液体の着弾位置精度が向上する。
ここで、前記液体噴射ヘッドは、各液体噴射ヘッドの前記ノズル開口の相対位置が所定配置とされて固定部材に固定されていることが好ましい。これによれば、固定部材に所定位置で液体噴射ヘッドが固定されていても、液体噴射ヘッドに応力が掛からないため、各液体噴射ヘッドが所定位置に配置された状態からずれてしまうことが防止される。これにより、各液体噴射ヘッドから吐出される液体の着弾位置精度が向上する。
また、前記液体噴射ヘッドは前記挿通部を有し、前記流路部材は前記針部を有し、前記流路部材の前記液体噴射ヘッドに対向する前記対向面には、前記針部の周縁部に溝が形成されていることが好ましい。これによれば、針部を可動とすることができる。
また、前記溝は、前記流路部材の厚さ方向に貫通していることが好ましい。これによれば、針部又は挿通部の可動範囲をより大きくすることができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドユニットを備えることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、共通した流路部材が取り付けられた複数の液体噴射ヘッドに応力が生じることを抑制することで液体の吐出精度を向上することができる液体噴射装置が提供される。
液体噴射装置の概略構成を示す斜視図である。 ヘッドユニットの分解斜視図である。 ヘッドの概略構成を示す斜視図である。 ヘッドの概略構成を示す断面図である。 流路部材の上面図である。 流路部材の底面図である。 図5及び図6のA−A線断面図である。 図5及び図6のB−B線断面図である。 針部の動作を示す断面図である。 ヘッドの内部流路に挿入された流路部材の針部を示す断面図である。 流路部材の上面図である。 流路部材の底面図である。 図11及び図12のA−A線断面図である。 溝が設けられたヘッドを示す断面図である。
〈実施形態1〉
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。インクジェット式記録ヘッドは液体噴射ヘッドの一例であり、単にヘッドとも言う。インクジェット式記録ヘッドユニットは液体噴射ヘッドユニットの一例であり、単にヘッドユニットとも言う。インクジェット式記録装置は液体噴射装置の一例である。
図1は、インクジェット式記録装置の概略構成を示す斜視図である。図示するように、インクジェット式記録装置Iは、キャリッジ2を備えている。キャリッジ2は、中空箱体状の部材であり、複数のヘッド10を備えるヘッドユニット1が搭載されている。また、キャリッジ2内には、ブラック(B)、ライトブラック(LB)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)等の複数の異なる色のインクが貯留された液体貯留手段であるインクカートリッジ3が搭載されている。各インクカートリッジ3は、図示しない流路部材を介して各ヘッド10に接続され、各インクが各ヘッド10に供給されるように構成されている。
キャリッジ2は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向(図中のX方向。以下、主走査方向)に移動可能に設けられている。そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ2に伝達されることで、キャリッジ2はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙装置等により給紙された紙等の被記録媒体S(被噴射媒体)がプラテン8上を搬送されるようになっている。この被記録媒体Sが搬送される方向を副走査方向(図中のY方向)とする。
なお、特に図示しないが、インクジェット式記録装置Iには、キャリッジ2の移動や被記録媒体Sの搬送を制御したり、ヘッド10にインクを吐出させる駆動信号を送信する制御部が設けられている。
また、キャリッジ2のホームポジションに対応する位置、すなわち、キャリッジ軸5の一方の端部近傍には、ヘッドユニット1の各ヘッド10を払拭する払拭ユニット80が設けられている。払拭ユニット80は、ヘッド10に付着したインクや異物などを払拭して除去するものである。
図2〜図4を用いて、ヘッドユニット及びヘッドの構造を説明する。図2は、ヘッドユニットの分解斜視図であり、図3は、ヘッドの概略構成を示す斜視図であり、図4は、ヘッドの概略構成を示す断面図である。
ヘッドユニット1は、平板状の固定部材50に固定された複数のヘッド10と、各ヘッド10に供給されるインクの個別流路を有する流路部材30とを備える。本実施形態では、5つのヘッド10が主走査方向に並設され、固定部材50に固定されている。
具体的には、流路本体31と、その上面(ヘッド10とは反対側の面)に接合されたフィルム部材61と、その下面(ヘッド10側の面)に接合されたフィルム部材62とを備えている。
流路部材30は、上面に、インクカートリッジ3から供給されるインクを受け入れる受給路33が開口した受給部32が設けられている。また、下面側には、インクカートリッジ3から供給されたインクを各ヘッド10に供給する針部40が設けられている。9個の受給路33及び10個の針部40が設けられている。詳細は後述するが、各受給路33と各針部40とは流路部材30内部で連通して10個の個別流路が形成されている。これらの受給路33にインクカートリッジ3からインクが供給される。該インクは、個別流路を流通したのち針部40から各ヘッド10に供給される。
ヘッド10は、ノズル開口11が設けられたノズルプレート12と、ヘッド本体13と、ケース14とを具備する。
ノズルプレート12は、例えば、SUS等の平板状の部材にノズル開口11が複数穿設されたものである。ノズルプレート12は、ヘッド本体13に接合されている。
ヘッド本体13は、特に図示しないが、内部に、複数の圧力発生室が形成されており、各圧力発生室にノズル開口11が連通するようにノズルプレート12がヘッド本体13に接合されている。また、ヘッド本体13内部には、各圧力発生室に圧力変化を生じさせてノズル開口11からインクを吐出させる圧力発生手段が設けられている。
圧力発生手段は、特に限定されないが、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を2つの電極で挟んだ圧電素子を用いたものや、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口11から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口11から液滴を吐出させるものなどを用いることができる。また、圧電素子としては、圧力発生室側から下電極、圧電材料及び上電極を積層して撓み変形させる撓み振動型の圧電素子や、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電素子などを用いることができる。
ケース14は、流路部材30からインクが供給される内部流路20を有する部材である(ケース14は、請求項に記載する挿通部の一例である)。内部流路20は、ケース14の一方面(ヘッド本体13のノズルプレート12とは反対側の面)に開口している。この内部流路20は、上述した流路部材30の針部40が挿入される形状となっている。本実施形態では、内部流路20は円形の開口形状を有するものとしてある。内部流路20に針部40が挿入されることで、ヘッド10に流路部材30からのインクが供給されるようになっている。特に図示しないが、内部流路20は、ヘッド本体13の圧力発生室に連通しており、内部流路20に供給されたインクは圧力発生室に供給されるようになっている。
なお、ケース14の一方面には、外部からの印刷信号等の電気信号が供給されるコネクタ(図示せず)が設けられている。このようなケース14は、例えば、樹脂材料などから形成することができる。
ヘッド10の副走査方向の両側面には、外側に突出するフランジ部15が設けられている。フランジ部15には、ネジ52が挿通する挿通孔16が設けられている。一方、固定部材50には、各ヘッド10に対応した5つの開口部51が設けられている。この開口部51には、ヘッド10のヘッド本体13が挿通され、開口部51の周縁部には、フランジ部15が載置されている。この状態で、ネジ52が挿通孔16を挿通して固定部材50に螺合されることで、ヘッド10は固定部材50に固定されている。
なお、各ヘッド10のノズル開口11の相対位置が所定配置となるように配置され、固定部材50に固定されている。このようなヘッドユニット1は、図1に示したキャリッジ2の下面(被記録媒体Sに対向する面)に各ヘッド10のノズルプレート12が露出するように、ヘッドユニット1がキャリッジ2に搭載されている。
図5〜図7を用いて、流路部材について詳細に説明する。図5は流路部材の上面図であり、図6は流路部材の底面図であり、図7は図5及び図6のA−A線断面図である。なお、図5及び図6に関してはフィルム部材61、62の図示は省略している。
流路本体31の上面には、溝状に形成された第1凹部41が形成され、流路本体31の下面には、溝状に形成された第2凹部42が形成されている。第1凹部41と第2凹部42とは、流路本体31を貫通する連通路34により連通している。また、第2凹部42には、受給部32に開口し、厚さ方向に貫通した受給路33が連通している。
流路本体31の下面(ヘッド10に対向する対向面)には、下方(ヘッド10側)に向かって突出した針部40が形成されている。針部40の内部には、針部40の先端に開口するとともに第1凹部41に連通した供給路35が設けられている。針部40の形状は、上述したヘッド10の内部流路に挿入される形状であれば特に限定はない。ここでは、針部40は、円柱状に形成され、先端部がテーパ状に形成され、その先端部に供給路35が開口している。
本実施形態では、針部40は、ヘッド10の内部流路20に対向するように流路本体31の下面側に配設されている。第1凹部41は、流路本体31の上面に9個形成されている。そのうち8個の第1凹部41は、それぞれが1つの供給路35の開口から流路本体31の中央側に向けて延設されている。残りの1個の第1凹部41は、2つの供給路35を接続するように形成されている。また、第2凹部42は、流路本体31の下面に9個形成されている。そのうち8個の第2凹部42は、受給路33と、前記した8個の第1凹部41に連通する連通路34とを接続するように形成されている。残り1個の第2凹部42は、受給路33と前記した1個の第1凹部41に連通する連通路34とを接続するように形成されている。
流路本体31の上面側には、第1凹部41を覆うフィルム部材61が接合されている。また、流路本体31の下面側には、第2凹部42を覆うフィルム部材62が接合されている。フィルム部材61が第1凹部41を覆うことで、連通路34と供給路35とを接続する第1流路43が形成され、フィルム部材62が第2凹部42を覆うことで、受給路33と連通路34とを接続する第2流路44が形成される。なお、フィルム部材61、62は、例えばポリプロピレンなどの可撓性材料から形成されている。
これらの受給路33、第2流路44、連通路34、第1流路43及び供給路35から個別流路70が形成されている。本実施形態では、1つの受給路33から1つの供給路35までの8個の個別流路と、1つの受給路33から2つの供給路35までの1つの個別流路が形成されている。
図5、図6、図8、図9を用いて、流路部材30の針部40の周縁部に設けられた溝について説明する。図8は図5及び図6のB−B線断面図であり、図9は針部の動作を示す断面図である。
図5、図6、図8に示すように、流路本体31には、各針部40の周縁部に溝45が設けられている。本発明にいう溝とは、底面を有するものに限られず、当該部材を貫通するものも含む。本実施形態では、各溝45は、流路本体31を貫通し、開口形状が円弧状に形成されている。また、溝45は、流路本体31の針部40が設けられた周縁部において、1つの針部40につき2つ形成されている。それら2つの溝45は、1つの針部40を挟んでヘッド10の並設方向(主走査方向(図2のX方向))に並んでいる。なお、各溝45は、個別流路70とは連通していない。
図9に示すように、流路本体31のうち針部40が設けられた領域(以下、針部領域46)は、その周縁部に溝45が設けられることで、流路本体31の他の部分とは独立して変位することが可能となっている。このように針部領域46が変位可能となることで、針部領域46を中心として針部40の先端側が回動することが可能となっている。本実施形態では、ヘッド10の並設方向において針部40を挟むように2つの溝45を配設したので、針部40の先端は主としてヘッド10の並設方向に沿って回動することが可能となっている。
なお、溝45が流路本体31を貫通していなくても、針部40の先端側は可動する。この場合は、貫通した溝45が設けられた場合よりも可動範囲は小さい。また、換言すれば、針部40の周縁部とは、溝45を設けることで針部40の先端側が可動するような領域である。
図10を用いて、ヘッド10の内部流路20に挿入された流路部材30の針部40について説明する。
図示するように、ヘッド10のケース14には、ヘッド本体13(図3参照)の圧力発生室に連通する内部流路20が設けられている。この内部流路20は、ヘッド10の流路部材30側に開口しており、開口周辺には環状のシール部材21が取り付けられている。
流路部材30の針部40は、シール部材21及びヘッド10の内部流路20に挿入され、個別流路70が内部流路20に連通している。これにより、個別流路70から内部流路20にインクが供給される。シール部材21を設けたことで、内部流路20と針部40との境界面からインクが漏れ出すことが防止されている。
ここで、寸法公差や熱変形により、針部40が内部流路20に対してずれているとする。すなわち、針部40が内部流路20と同軸上に配置されていないとする。このような状態では、針部40は、内部流路20に真っ直ぐに挿入されず、傾いて挿入される。針部40が傾くことで、針部40とは直交する方向(図中の左右方向)の力が流路本体31に掛かることになる。
しかし、流路本体31の針部領域46は、針部40の傾きに追随して変位する。このように針部領域46が針部40に掛かる力で変位するため、流路部材30全体及びヘッド10にその力による応力が生じることが抑制される。
以上に説明したように、本実施形態に係るヘッドユニット1では、流路部材30やヘッド10に応力が生じることが抑制されるので、これらの流路部材30やヘッド10などヘッドユニット1を構成する各部材の変形を防止することができる。したがって、各ヘッド10のノズルプレート12の変形も防止されるので、ノズル開口11の配置が維持され、インクの着弾位置精度が向上する。
また、本実施形態に係るヘッドユニット1では、各ヘッド10のノズル開口11の相対位置が所定位置に配置された状態で固定部材50に固定されている。このように固定部材50に所定位置でヘッド10が固定されていても、針部40を可動としたことでヘッド10に応力が掛からないため、各ヘッド10が所定位置に配置された状態からずれてしまうことが防止される。これにより、各ヘッド10から吐出されるインクの着弾位置精度が向上する。
〈実施形態2〉
実施形態1では、流路部材30に設けられた溝45は、個別流路70とは連通しないように設けられていたがこのような態様に限定されず、個別流路70に連通していてもよい。
図11〜図13を用いて、個別流路70に連通した溝45Aについて説明する。図11は流路部材の上面図であり、図12は流路部材の底面図であり、図13は図11及び図12のA−A線断面図である。なお、図11及び図12に関してはフィルム部材61、62の図示は省略している。また、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し重複する説明は省略する。
図示するように、流路本体31には、各個別流路70の針部40の周縁部に溝45Aが設けられている。本実施形態では、各溝45Aは、流路本体31を貫通し、開口形状が円弧状に形成されている。また、溝45Aは、流路本体31の針部40が設けられた周縁部において、1つの針部40につき2つ形成されている。
それら2つの溝45Aは、1つの針部40を挟んでヘッド10の並設方向とは直交する方向(副走査方向(図2のY方向))に並んでいる。さらに、1つの針部40を挟む2つの針部40のうち一方は、個別流路70に交差するように形成されており、当該溝45A内部と個別流路70とが連通している。このように溝45Aが個別流路70に連通していても、図13に示すようにフィルム部材61、62で封止されているので、溝45Aに流入したインクが外部に漏れることはない。
本実施形態に係る針部40についても、実施形態1に係る針部40と同様に、溝45Aが設けられたことで流路本体31とは独立して変位することが可能となっている。このように針部領域46が変位可能となることで、針部領域46を中心として針部40の先端側が回動することが可能となっている。本実施形態では、副走査方向において針部40を挟むように2つの溝45Aを配設したので、針部40の先端は主として副走査方向に沿って回動することが可能となっている。
このように、溝45Aは、個別流路70に連通していても、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
〈実施形態3〉
実施形態1及び実施形態2では、流路部材30側に溝45又は溝45Aを設けたが、このような態様に限定されない。ヘッド10側に溝を設けてもよい。
図14は、溝が設けられたヘッドを示す断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
同図に示すように、流路部材30には実施形態1同様の個別流路70が設けられている。この流路部材30には、針部40の周縁部に溝は設けられていない。
ヘッド10には、ケース14の周縁部、すなわち、針部40が挿通される内部流路20の開口の周縁部において、溝45Bが設けられている。本実施形態では、溝45Bは、ケース14を貫通してはおらず、内部流路20に挿入された針部40の先端部と同程度の深さに形成されている。また、溝45Bは、内部流路20の開口につき2つ形成されている。それら2つの溝45Bは、1つの内部流路20を挟んでヘッド10の並設方向(主走査方向(図2のX方向))に並んでいる。なお、各溝45Bは、内部流路20とは連通していない。
ケース14のうち、内部流路20に挿入された針部40に接触する領域(以下、被挿入領域22)は、その周縁部に溝45Bが設けられることで、ケース14の他の部分とは独立して変位することが可能となっている。すなわち、内部流路20に挿入された針部40に合わせて被挿入領域22が変位可能となっている。
寸法公差や熱変形により、針部40が内部流路20に対してずれているとする。すなわち、針部40が内部流路20と同軸上に配置されていないとする。このような状態では、内部流路20に向けて真っ直ぐに挿入される針部40に合わせて開口が傾くように被挿入領域22が変位する。このように被挿入領域22が変位するため、流路部材30全体及びヘッド10にその力による応力が生じることが抑制される。
したがって、実施形態1と同様に、本実施形態においても、流路部材30やヘッド10に応力が生じることが抑制されるので、これらの流路部材30やヘッド10などヘッドユニット1を構成する各部材の変形を防止することができる。したがって、各ヘッド10のノズルプレート12の変形も防止されるので、ノズル開口11の配置が維持され、インクの着弾位置精度が向上する。
また、本実施形態に係るヘッドユニット1においても、固定部材50に固定された各ヘッド10の相対位置がずれてしまうことが防止される。これにより、各ヘッド10から吐出されるインクの着弾位置精度が向上する。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、ヘッド10側に、内部流路20が開口した針部を設け、流路部材30には当該針部が挿入される挿通部を設け該挿通部を個別流路に連通させてもよい。そして、針部の周縁部又は挿通部の周縁部の少なくとも一方に溝を設ける。このような構成においても、実施形態1〜実施形態3と同様の作用効果を奏する。
また、実施形態1〜実施形態3では、ヘッド10又は流路部材30の何れか一方に溝を設けたが、双方に設けてもよい。
さらに、溝の形状は、実施形態1〜実施形態3に示した態様に限定されず、任意の形状、個数であってもよい。
インクジェット式記録装置Iは、ヘッドユニット1がキャリッジ2に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されない。例えば、ヘッドユニット1が固定されて、紙等の記録シートを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 10 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 11 ノズル開口、 12 ノズルプレート、 14 ケース(挿通部)、 20 内部流路、 30 流路部材、 31 流路本体、 40 針部、 45、45A、45B 溝、 50 固定部材、 70 個別流路

Claims (5)

  1. 液体を吐出するノズル開口に連通する内部流路が設けられた複数の液体噴射ヘッドと、
    複数の前記液体噴射ヘッドごとに液体を供給する個別流路が設けられた流路部材とを備え、
    前記液体噴射ヘッド又は前記流路部材の何れか一方は、他方に対向する対向面に立設した針部を有し、他方は前記針部が挿通される開口を有する挿通部を有し、
    前記液体噴射ヘッド及び前記流路部材は、前記針部が前記挿通部の開口に挿通されることで前記内部流路と前記個別流路とが連通するように形成され、
    前記対向面における前記針部の周縁部又は前記挿通部の前記針部が挿通される開口の周縁部の少なくとも一方には、溝が設けられている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  2. 請求項1に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記液体噴射ヘッドは、各液体噴射ヘッドの前記ノズル開口の相対位置が所定配置とされて固定部材に固定されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記液体噴射ヘッドは前記挿通部を有し、
    前記流路部材は前記針部を有し、
    前記流路部材の前記液体噴射ヘッドに対向する前記対向面には、前記針部の周縁部に溝が形成されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  4. 請求項3に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記溝は、前記流路部材の厚さ方向に貫通している
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載する液体噴射ヘッドユニットを備えることを特徴とする液体噴射装置。
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