JP2014000825A - 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】配管及び配線の取り回しを簡略化して、小型化し、容易に組み立てられる液体噴射ヘッドユニットを提供する。
【解決手段】ノズル列14と、液体流路口15と、コネクター16とを具備する液体噴射ヘッド10が複数載置されるプラットホーム20と、複数の液体噴射ヘッドの液体流路口に共通して連通する第1方向に伸びる幹流路と、液体流路口とに連通する個別の枝流路と、各液体噴射ヘッドのコネクターに接続される枝回路配線と、を具備し、第1の液体噴射ヘッドに対して、第1液体噴射ヘッドと第2方向への射影が重なる液体噴射ヘッドのうちで第1液体噴射ヘッドに最も近い第2液体噴射ヘッドを有し、各第1液体噴射ヘッドの液体流路口と、対応する第2液体噴射ヘッドの液体流路口とは、第2方向への射影が重ならず、各第1液体噴射ヘッドのコネクターと、対応する第2液体噴射ヘッドのコネクターとは、第2方向への射影が重ならないように配置される。
【選択図】図7

Description

本発明は、プラットホームにノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドが複数載置された液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置に関する。
インクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置に代表される液体噴射装置は、カートリッジやタンク等に貯留されたインクなどの液体を液滴として噴射可能な液体噴射ヘッドが複数設けられた液体噴射ヘッドユニット(以下、ヘッドユニットとも言う)を具備する。
複数の液体噴射ヘッドは、共通の保持部材であるプラットホームに載置されており、複数の液体噴射ヘッドの配置は、各液体噴射ヘッドのノズル開口が並設されたノズル列が並設方向に連続するように行われる(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開平5−57965号公報 特開2000−25207号公報
しかしながら、複数の液体噴射ヘッドをプラットホームに載置させると、複数の液体噴射ヘッドの液体流路口に接続される供給管と、液体噴射ヘッドのコネクターに接続される回路基板とが互いに干渉し、供給管の配管及び回路基板の配線が複雑化して、液体噴射ヘッドユニットが大型化してしまうという問題がある。
また、供給管の配管及び回路基板の配線が複雑化すると、供給管及び回路基板を取り付ける作業効率が悪く、取り付け時間が長くなってしまうと共に、取り付け間違いなどが生じ易いという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドユニットだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドユニットにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、配管及び配線の取り回しを簡略化して、小型化することができると共に、組み立てを容易に行うことができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、複数のノズル開口が並設されたノズル列と、内部の流路が開口して外部の流路が接続される液体流路口と、外部から電気信号が供給されるコネクターとを具備する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドが、前記ノズル開口の並設方向及び前記ノズル開口の並設方向とは直交する方向に複数載置されるプラットホームと、複数の前記液体噴射ヘッドの前記液体流路口に共通して連通すると共に第1の方向に伸びる幹流路と、前記幹流路と各液体噴射ヘッドの前記液体流路口とに連通する個別の枝流路と、各液体噴射ヘッドのコネクターに接続されて当該液体噴射ヘッドに電気信号を供給する枝回路配線と、を具備し、前記液体噴射ヘッドは、第1の液体噴射ヘッドに対して、該第1の液体噴射ヘッドと前記第1の方向と直交する第2の方向への射影が重なる液体噴射ヘッドのうちで該第1の液体噴射ヘッドに最も近い第2の液体噴射ヘッドを有し、各第1の液体噴射ヘッドの前記液体流路口と、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記液体流路口とは、前記第2の方向への射影が重ならず、各第1の液体噴射ヘッドの前記コネクターと、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記コネクターとは、前記第2の方向への射影が重ならないことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、第2の方向で隣り合う第1の液体噴射ヘッドと第2の液体噴射ヘッドとは、液体流路口同士が第2の方向への射影が重ならず、コネクター同士が第2の方向への射影が重ならないように配置されているため、幹流路から各液体流路口に接続される枝流路や枝回路配線を、第2の方向から液体噴射ヘッドや幹流路に接続する際に、複数の枝流路同士、複数の枝回路配線同士、並びに枝流路と枝回路配線とが互いに干渉するのを防止することができる。これにより、枝流路及び枝回路配線の取り回しを容易にして、取り付け時間を短縮することができると共に、誤接続を防止することができる。
ここで、前記第2の方向への射影を行ったときに、各第1の液体噴射ヘッドの前記液体流路口は、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記コネクターとも重ならないことが好ましい。これによれば、枝流路や枝回路配線を、第2の方向から液体噴射ヘッドや幹流路に接続する際に、複数の枝流路同士、複数の枝回路配線同士、並びに枝流路と枝回路配線とが互いに干渉するのを確実に防止することができる。
また、前記第2の方向への射影を行ったときに、各第1の液体噴射ヘッドの前記液体流路口は、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記液体流路口と前記コネクターとの間に位置することが好ましい。これによれば、枝流路や枝回路配線を、第2の方向から液体噴射ヘッドや幹流路に接続する際に、複数の枝流路同士、複数の枝回路配線同士、並びに枝流路と枝回路配線とが互いに干渉するのを確実に防止することができる。
また、前記幹流路の前記プラットホームとは反対側には、前記枝回路配線に前記電気信号を供給する共通の幹回路基板が設けられていることが好ましい。このように配置すれば、共通の幹回路基板が液体噴射ヘッドの吐出面から遠い配置となり、液体を吐出することで発生するミストが幹回路基板に付着することを抑制できる。
また、前記液体流路口が、前記ノズル列の長さの内側に配置されていることが好ましい。これによれば、複数の液体噴射ヘッドを第1の方向にノズル列が連続するように配置するだけで、各液体噴射ヘッドの液体流路口及びコネクターを、第2の方向で互いに隣接する液体噴射ヘッドにおいて第1の方向に異なる位置となるように容易に配置することができる。
また、前記コネクター及び前記液体流路口が、ノズル面垂直方向において前記ノズル列と重なるように配置されていることが好ましい。これによれば、ヘッドの小型化を図ることができる。
また、前記液体流路口が、前記ノズル列の長さの外側に配置されていることが好ましい。これによっても、各液体噴射ヘッドの液体流路口及びコネクターを、第2の方向で互いに隣接する液体噴射ヘッドにおいて第1の方向に異なる位置となるように配置することができる。
また、前記コネクター及び複数の前記液体流路口が、前記第1の方向に沿って並設されていることが好ましい。これによれば、枝流路及び枝回路配線を、第2の方向から液体噴射ヘッドに接続する際に、複数の枝流路同士、複数の枝回路配線同士、並びに枝流路と枝回路配線とが互いに干渉するのを防止することができる。
また、前記幹流路が、前記第1の方向に沿って設けられて、前記第1の方向に沿って配置された複数の液体噴射ヘッドの前記液体流路口に接続されていることが好ましい。これによれば、幹流路と複数の液体噴射ヘッドとを容易に連通させることができる。
また、前記液体噴射ヘッドには複数の液体供給口が設けられていると共に、複数の前記液体流路口のうち、少なくとも1つの前記液体流路口が、前記液体噴射ヘッドの内部の流路に液体を供給する液体供給口であり、且つ他の液体流路口が、前記液体供給口又は前記液体噴射ヘッドの内部の流路から外部に液体を排出する液体排出口であることが好ましい。これによれば、幹流路によって複数の液体噴射ヘッドに液体を供給すると共に、液体噴射ヘッド内の液体を幹流路に排出させることができ、液体噴射ヘッドに循環した液体の流れを形成することができる。これにより、循環が必要な液体などを利用することができる。
さらに本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドユニットを備え、前記ノズル開口から液体を噴射させることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、小型化した液体噴射装置を実現できる。
本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの平面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの要部を示す上面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの正面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの要部を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの底面図である。 本発明の実施形態2に係るヘッドユニットの底面図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の概略斜視図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの概略斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドの平面図である。
図示するように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド10(以下、ヘッドとも言)は、一端面にノズル開口11が設けられたヘッド本体12と、ヘッド本体12のノズル開口11とは反対側の面に固定された流路部材13とを具備する。
ヘッド本体12は、ノズル開口11が並設されたノズル列14を具備する。ノズル列14の数は、特に限定されず、例えば、1列であってもよく、2列以上の複数列であってもよい。本実施形態では、1つのヘッド本体12にノズル列14を2列設けるようにした。ここで、本実施形態では、ノズル列14においてノズル開口11が並設された方向を第1の方向とし、第1の方向に交差する方向を第2の方向としている。したがって、2列のノズル列14は、第2の方向に並設されている。
なお、ヘッド本体12の内部には、図示していないが、ノズル開口11に連通する流路の一部を構成する圧力発生室と、圧力発生室に圧力変化を生じさせてノズル開口からインクを吐出させる圧力発生手段とが設けられている。
圧力発生手段は、特に限定されないが、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を2つの電極で挟んだ圧電素子を用いたものや、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口11から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口11から液滴を吐出させるものなどを用いることができる。
流路部材13は、ヘッド本体12のノズル開口11とは反対側の面に固定されて、外部からのインクをヘッド本体12に供給又はヘッド本体12から外部にインクを排出するものである。
流路部材13のヘッド本体12に固定された面とは反対側の面には、内部の流路が開口して外部の流路が接続される液体流路口15と、外部からの印刷信号等の電気信号が供給されるコネクター16とが設けられている。
本実施形態では、液体流路口15を2つ設け、これら2つの液体流路口15及びコネクター16をノズル列14におけるノズル開口11の並設方向である第1の方向に沿って配置するようにした。すなわち、本実施形態では、コネクター16をノズル列14の中央部(ヘッド10の中央部)に設け、液体流路口15をコネクター16の両側にそれぞれ1つ設けることで合計2つ設けるようにした。したがって、第2の方向のヘッド本体12の幅を拡幅せずとも、第1の方向においてコネクター16の一方側のみに液体流路口15を設ける場合に比べて、ヘッド本体12に大量の液体を供給及び排出させることができる。
また、2つの液体流路口15及びコネクター16は、ノズル列14の長さの内側、すなわち、平面視(ノズル列14側又は液体流路口15側から平面視)した際にノズル列14に液体流路口15及びコネクター16が重なるように配置されている。このような流路部材13に設けられた2つの液体流路口15は、少なくとも一方が、外部からヘッド10の内部の流路に液体を供給する液体供給口として機能する。すなわち、2つの液体流路口15の内、一方の液体流路口15が、液体供給口として機能し、他方の液体流路口15が、ヘッド10の内部の液体を外部に排出する液体排出口として機能してもよい。また、2つの液体流路口15の両方が、液体供給口として機能するようにしてもよい。例えば、2つの液体流路口15の両方を液体供給口として機能させる場合には、2つの液体流路口15がそれぞれ各ノズル列14に連通するようにヘッド10の内部の流路を構成してもよい。また、例えば、2つの液体流路口15をそれぞれ液体供給口と液体排出口として機能させる場合には、一方の液体供給口から2列のノズル列14の両方に液体を供給し、他方の液体排出口から2列のノズル列14の両方から液体を排出させるようにヘッド10の内部の流路を構成すればよい。
もちろん、液体流路口15の数や、ノズル列14の数などは上述したものに限定されず、また、液体流路口15を液体供給口又は液体排出口として機能させる分類も上述したものに限定されるものではない。
また、ヘッド10の第1の方向の両側面には、外側に突出するフランジ部17が設けられている。このフランジ部17が、詳しくは後述するプラットホーム20に固定される。
このようなヘッド10は、インクジェット式記録ヘッドユニット1(以下、ヘッドユニットとも言う)に搭載される。ここで、本実施形態のヘッドユニットについて詳細に説明する。なお、図3は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの概略斜視図であり、図4はヘッドユニットの一部の部品を取り除いた上面図、図5は図3の正面図であり、図6はヘッドユニットの一部の部品を取り除いた概略斜視図であり、図7は、ヘッドユニットのノズル開口側の底面図である。
図3に示すように、本実施形態のヘッドユニット1は、複数のヘッド10と、複数のヘッド10が載置された共通のプラットホーム20と、プラットホーム20の上方に設けられた幹流路30と、幹流路30のプラットホーム20とは反対側に設けられた幹回路基板60とを具備する。
プラットホーム20は、図7に示すように、各ヘッド10のノズル列14側が挿入される保持孔21が設けられた金属、樹脂等の板状部材からなる。プラットホーム20の保持孔21は、ヘッド10のノズル列14側の外周よりも若干大きく、且つフランジ部17よりも小さな開口で設けられており、ヘッド10は、図5及び図6に示すように、ノズル列14側が保持孔21内に挿入された状態で、フランジ部17が保持孔21の周囲に固定されることでプラットホーム20に保持される。なお、ヘッド10と保持孔21との間の空隙によって、ヘッド10はプラットホーム20に対して第1の方向及び第2の方向に若干移動可能に設けられており、複数のヘッド10は、各ノズル列14が互いに位置決めされた状態でプラットホーム20に保持されている。
また、本実施形態では、ヘッド10のノズル列14におけるノズル開口11の並設方向である第1の方向に4つのヘッド10を配置することで、ヘッド群110を構成し、このヘッド群110を第2の方向に2つ並設するようにした。すなわち、ヘッド10は、第1の方向及び第2の方向に沿って複数配置されている。
具体的には、複数のヘッド10は、図7に示すように、ノズル列14が第1の方向に連続するように第1の方向に沿って千鳥状に配置されている。そして、第1の方向にノズル列14が連続するように配置された複数のヘッド10からなるヘッド群110が、第2の方向に2つ並設されている。ここで言う第1の方向とは、ノズル開口11が並設されてノズル列14を形成する方向を意味し、この第1の方向と交差する方向が第2の方向となる。
ここで、各ヘッド群110のノズル列14が、第1の方向に連続するとは、各ヘッド群110の第2の方向で互いに隣接するヘッド10において、一方のヘッド10のノズル列14の端部のノズル開口11と、他方のヘッド10のノズル列14の端部のノズル開口11とが、第1の方向で同一位置となるように配置されていることを言う。
このように、各ヘッド群110において、複数のヘッド10のノズル列14が第1の方向で連続するように配置されることで、1つのヘッド10のノズル列14で印刷を行う場合に比べて、広範囲な印刷を高速で行わせることができる。
また、本実施形態では、上述のように、第1の方向に4つのヘッド10を千鳥状に配置したヘッド群110を第2の方向に2つ並設するようにしたため、ヘッドユニット1には、第1の方向に連続するノズル列14のグループが、4つ設けられていることになる。
そして、各ヘッド群110のヘッド10を上述のように千鳥状に配置することで、図4及び図7に示すように、各ヘッド群110を構成する各ヘッド10の液体流路口15及びコネクター16は、第2の方向で互いに隣接するヘッド10において第1の方向で異なる位置となるように配置される。すなわち、各ヘッド群110において第2の方向で互いに隣接するヘッド10は、一方のヘッド10の液体流路口15及びコネクター16が、他方のヘッド10の液体流路口15及びコネクター16とは第1の方向で異なる位置となるように配置される。言い換えると、第1のヘッド10に対して、第1のヘッド10と第2の方向への射影が重なるヘッド10のうちで第1のヘッド10に最も近いものを第2のヘッド10とするとき、各第1のヘッド10の液体流路口15と、対応する第2のヘッド10の液体流路口15とは、第2の方向への射影が重ならない。また、各第1のヘッド10のコネクター16と、対応する第2のヘッド10のコネクター16とは、第2の方向への射影が重ならない。これは、上述のように、本実施形態のヘッド10は、ノズル列14の長さ内に液体流路口15及びコネクター16が設けられているため、第2の方向で互いに隣接するヘッド10をそれぞれノズル列14の端部のノズル開口11が第1の方向で同一位置となるように配置することで、互いに隣接するヘッド10(第1のヘッド10及び第2のヘッド10)の一方のヘッド(第1のヘッド)10の液体流路口15及びコネクター16は、他方のヘッド(第2のヘッド)10の液体流路口15及びコネクター16とは第1の方向で異なる位置に配置される。すなわち、各ヘッド10の液体流路口15及びコネクター16は、複数のヘッド10の位置決めの基準となるノズル列14に対して、第2の方向に互いに隣接するヘッド10のそれぞれの液体流路口15及びコネクター16が互いに第1の方向で異なる位置となるように位置決めされて設けられている。つまり、本実施形態では、第2の方向への射影を行ったときに、第1のヘッド10の液体流路口15は、対応する第2のヘッド10の液体流路口15及びコネクター16と重ならず、さらに、第1のヘッド10の液体流路口15は、対応する第2のヘッド10の液体流路口15とコネクター16との間に位置する。
このようなヘッド10の上方、すなわち、プラットホーム20のノズル列14とは反対側の上方には、図4及び図6に示すように、共通の幹流路30を有する幹流路部材31が、第1の方向の複数のヘッド10に連続して設けられている。すなわち、幹流路部材31は、幹流路30が第1の方向に伸びるように設けられている。また、幹流路30は、個別に設けられた枝流路40を有する枝流路部材41を介して複数のヘッド10の液体流路口15に接続されている。
具体的には、幹流路部材31は、金属又は樹脂等の管状部材からなり、内部に幹流路30が設けられている。この幹流路部材31は、第1の方向に沿って複数のヘッド10に相対向するように連続して設けられている。また、本実施形態では、幹流路部材31は、第2の方向に2つ並設されている。これらの2つの幹流路部材31の第1の方向の一端部側は、外部のインクカートリッジやインクタンク等の貯留手段が接続される接続孔32となっている。
枝流路部材41は、ゴムや樹脂等の可撓性材料からなるフレキシブルチューブからなり、内部に枝流路40が設けられている。この枝流路部材41は、一端部が幹流路部材31に接続されており、他端部がヘッド10の液体流路口15に接続されることで、幹流路30と液体流路口15とを枝流路40によって連通させている。もちろん、幹流路部材31の内部に、各ヘッド10に分岐してインクを各ヘッド10に供給する枝流路部を兼ね備えさせて、枝流路部がヘッド10の液体流路口15に直接接続されてもよい。
この枝流路部材41は、液体流路口15毎に複数個設けられている。本実施形態では、プラットホーム20に2つの液体流路口15が設けられたヘッド10が8個載置されているため、合計16個の枝流路部材41(枝流路40)が設けられている。そして、1つの幹流路部材31には枝流路部材41が8個接続されている。なお、本実施形態では、フレキシブルチューブからなる枝流路部材41を用いることで、互いに位置決めされたヘッド10の液体流路口15に枝流路部材41を容易に接続することができる。ちなみに、枝流路部材41として、金属管などの弾性変形し難い材料を用いた場合、ヘッドユニット1毎に複数のヘッド10の相対位置は各部品の寸法公差などにより全く同一になることがないため、ヘッド10と枝流路部材41とを接続するのが困難になる虞があるため好ましくない。したがって、枝流路部材41としては、寸法公差を吸収できる程度の弾性を持った材料を用いるのが好ましい。
このような幹流路30は複数のヘッド10の共通の流路として機能し、枝流路40は、ヘッド10の液体流路口15毎に設けられた個別の流路として機能する。すなわち、幹流路30及び枝流路40は、上述したヘッド10の内部の流路に接続される外部の流路として機能する。
なお、第2の方向に2つ並設された各幹流路30は、各ヘッド群110にそれぞれ連通させてもよく、また、ヘッド群110とは関係なく液体流路口15に接続させてもよい。例えば、各ヘッド群110から異なるインクを吐出させる場合には、各幹流路30をヘッド群110毎に連通させればよく、2つのヘッド群110から同一のインクを吐出させる場合には、特にこの限定はない。
また、本実施形態では、枝流路部材41(枝流路40)は、第1の方向で同じ位置となる液体流路口15に同じ幹流路30からインクが供給されるように接続されている。そして、この第1の方向で同じ位置となる液体流路口15に一端部が接続された枝流路部材41は、他端部が幹流路部材31に第1の方向で同一位置となるように接続されている。すなわち、2つのヘッド群110の液体流路口15は、第1の方向で同一位置となるものの、1つのヘッド群110の各液体流路口15は、第1の方向で同一位置とならないように配置されているため、1つの幹流路30から液体流路口15への接続が、第1の方向で重なることがない。また、本実施形態では、2つのヘッド群110を設けることで、全てのヘッド10の液体流路口15は、第1の方向で最大2つまでしか同じ位置とならないため、第1の方向で同一位置となる液体流路口15には、幹流路30の同じ位置で第2の方向の両側に向かって枝流路40を設けて接続することができる。これにより、第1の方向で同じ位置に配置されたヘッド10にインクを供給又は排出する際に、外部から幹流路30及び枝流路40を介して液体流路口15まで接続される流路長を揃えることができる。具体的には、2つの枝流路部材41が接続された幹流路30の長さは同一となるため、幹流路30と液体流路口15とを接続する枝流路40の流路の長さを調整することで、外部から幹流路30及び枝流路40を介して液体流路口15まで接続される流路長を揃えることができる。したがって、第1の方向で一致するヘッド10において、インクの圧力損失などの供給又は排出条件を同じ条件とすることが容易となり、インク供給特性又はインク排出特性を容易にコントロールすることができる。
また、本実施形態では、上述した幹流路部材31は、図3及び図6に示すように、板状の幹流路保持部材50によって保持されている。
幹流路保持部材50は、板状部材からなり、表面に幹流路部材31の外径よりも幅広の溝部51が設けられている。溝部51は、第1の方向に連続するように第2の方向に2つ並設されており、この溝部51に幹流路30が設けられた幹流路部材31がそれぞれ挿入されて保持されている。また、溝部51には、第1の方向において液体流路口15と同じ位置で分岐する分岐溝部52が設けられており、この分岐溝部52に枝流路40が設けられた枝流路部材41の一部が挿入されて保持されている。ちなみに、2つの溝部51の間に設けられた分岐溝部52には、厚さ方向に貫通する貫通孔(図示なし)が設けられており、この貫通孔を介して枝流路部材41はヘッド10側(裏面側)に引き出されている。
また、幹流路保持部材50は、プラットホーム20に複数の脚部53を介して保持されている。脚部53は、ヘッド10のプラットホーム20からの高さよりも長く、脚部53によって保持された幹流路保持部材50と、ヘッド10との間には所定の空間が画成されている。このヘッド10と幹流路保持部材50との間の空間に、枝流路部材41が配設されている。また、ヘッド10と幹流路保持部材50との間の空間には、詳しくは後述する枝回路配線61も配設されている。
このような幹流路30のプラットホーム20とは反対側には、図3及び図5に示すように、表面に配線パターン(図示なし)等が形成された板状の幹回路基板60が設けられている。
図3に示すように、幹回路基板60の第1の方向の一端部側には、外部配線70が接続され、幹回路基板60には外部配線70を介して外部から印刷信号や電源などの電気信号が供給される。なお、外部配線70は、幹流路部材31の貯留手段が接続される接続孔32とは反対側の端部に接続されており、幹流路部材31とは互いに干渉しないようになっている。
また、幹回路基板60は、各ヘッド10のコネクター16にフレキシブルフラットケーブル(FFC)からなる枝回路配線61を介して電気的に接続されており、外部配線から供給された電気信号は、幹回路基板60と枝回路配線61を介して各ヘッド10に供給される。
ここで、枝回路配線61は、幹回路基板60に第2の方向の両端部側で第1の方向に沿って複数接続されている。幹回路基板60の第2の方向の一端部側に設けられた複数の枝回路配線61は、一方のヘッド群110の各ヘッド10に接続され、他端部側に設けられた複数の枝回路配線61は、他方のヘッド群110の各ヘッド10に接続されている。すなわち、幹回路基板60の第2の方向の両端部側には、各ヘッド群110を構成するヘッド10のコネクター16の位置と一致するように枝回路配線61が第1の方向に配置されており、枝回路配線61は、幹回路基板60の第2の方向の両側からヘッド10と幹流路保持部材50との間の空間が開口する側面側を介して裏面側に引き回されて、ヘッド10と接続されている。
このとき、図3及び図4に示すように、1つのヘッド群110において、コネクター16は、ヘッド10の液体(インク)噴射面とは反対側に形成されている。これはヘッド10から吐出されたインクによって発生するミストがコネクター16に付着するのを抑制するためである。そして、このコネクター16は、第1の方向で液体流路口15とは異なる位置となるように配置されているため、枝回路配線61は、枝流路部材41とは干渉することなく、ヘッド10と接続することができる。すなわち、1つのヘッド群110において、各液体流路口15及びコネクター16は、第2の方向から見た際に、互いに重なることなく、第1の方向に沿って可視可能に配置されているため、ヘッド10に接続される枝流路部材41及び枝回路配線61が互いに干渉することがない。したがって、枝回路配線61の複雑な引き回しを行うことなく、枝回路配線61を短い長さでヘッド10に容易に接続することができる。
このように、枝流路部材41及び枝回路配線61をヘッド10に接続し易く、また、配管及び配線構成を簡略化することができるため、ヘッドユニット1を小型化することができると共に、組み立て時に誤接続が生じるのを防止することができると共に組み立て時間を短縮してコストを低減することができる。
なお、幹回路基板60は、図3に示すように、幹流路保持部材50よりも外側に配置された回路用脚部63を介してプラットホーム20に固定されている。この回路用脚部63は、幹流路部材31よりも高い位置となる長さで形成されており、幹流路部材と幹回路基板60との間には所定の空間が画成されている。このように幹回路基板60を幹流路30のプラットホーム20とは反対側に配置することで、幹回路基板60がヘッド10の液体(インク)噴射面から最も遠い配置となり、インクを吐出することで発生するミストが幹回路基板60に付着するのを抑制できる。
以上説明したヘッドユニット1では、ヘッド10、プラットホーム20、幹流路30、幹回路基板60が互いに固定されてモジュール化(複合部品化)されている。したがって、このようなモジュール化されたヘッドユニット1をインクジェット式記録装置に搭載して、インクカートリッジやインクタンクなどの貯留手段を幹流路30に接続すると共に、幹回路基板60に外部配線70を接続するだけで利用することができる。
また、本実施形態のヘッドユニット1は、第2の方向がインクジェット式記録装置に代表される液体噴射装置の記録用紙や基板等の被記録媒体を搬送する方向と一致するように装置本体に固定されることで、被記録媒体を第2の方向に搬送するだけで記録可能な所謂ライン式記録装置に適用することができる。
なお、液体噴射装置は、特にこれに限定されず、例えば、ヘッドユニット1を被記録媒体の搬送方向とは直交する方向に移動可能に設けられたキャリッジ等の移動手段に搭載することで、ヘッドユニット1のヘッド群110によって形成された第1の方向に連続するノズル列14の長さよりも幅広の被記録媒体に印刷することができる。すなわち、ヘッドユニット1を、第1の方向が被記録媒体の搬送方向と一致するように配置し、ヘッドユニット1を第2の方向に移動させると共に、被記録媒体を第1の方向に移動させながら記録を行うことで、比較的大きな被記録媒体にも記録することができる。
もちろん、液体噴射装置に搭載するヘッドユニット1の数は、特に限定されず、液体噴射装置に複数個のヘッドユニット1を搭載するようにしてもよい。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるヘッドユニットのノズル開口の底面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態のヘッドユニット1Aを構成するヘッド10Aには、第1の方向の中央部にコネクター16が設けられ、ノズル列14の長さの外側に液体流路口15が設けられている。
液体流路口15が設けられる位置は、プラットホーム20にヘッド10Aが載置された際に、ヘッド群110において、第2の方向に互いに隣接するヘッド10Aの一方の液体流路口15が、他方のヘッド10Aの液体流路口15及びコネクター16と第1の方向で異なる位置となるように設けられている。すなわち、各ヘッド10Aの液体流路口15及びコネクター16は、複数のヘッド10Aの位置決めの基準となるノズル列14に対して、第2の方向に互いに隣接するヘッド10Aのそれぞれの液体流路口15及びコネクター16が互いに第1の方向で異なる位置となるように位置決めされて設けられている。
このようなヘッドユニット1Aであっても、上述した実施形態1と同様に、枝流路部材41及び枝回路配線61の引き回しを容易にして、ヘッド10Aに接続し易くすることができる。これにより、ヘッドユニット1Aを小型化することができると共に、組み立て時に誤接続が生じるのを防止することができると共に組み立て時間を短縮してコストを低減することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
上述した実施形態1及び2では、各ヘッド10、10Aにノズル列14を2列設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、各ヘッド10、10Aにノズル列14を1列設けてもよく、また3列以上設けてもよい。
また、上述した実施形態1及び2では、ヘッド群110を4つのヘッド10、10Aで構成するようにしたが、特にこれに限定されず、ヘッド群110は、2つ以上のヘッド10、10Aで構成すればよい。
さらに、上述した実施形態1及び2では、ヘッドユニット1、1Aに2つのヘッド群110を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、ヘッド群110は1つであってもよく、3つ以上であってもよい。ただし、1つのヘッドユニット1、1Aに3つ以上のヘッド群110を設けると、第2の方向で同一位置となる液体流路口15やコネクター16が、3つ以上となってしまうため、ヘッド群110の数が増えると、枝流路部材41及び枝回路配線61の配設は複雑化してしまう。
また、上述した実施形態1及び2では、ヘッド10、10Aのノズル開口の並設方向を第1の方向、ノズル開口の並設方向と直交する方向を第2の方向としたが、第1の方向は、幹流路が伸びる方向で規定されるため、この第1の方向がノズル開口の並設方向と一致していなくてもよい。すなわち、幹流路が、ノズル開口の並設方向とは交差する方向に伸びるように設けられていてもよい。
さらに、上述した実施形態1及び2では、本実施形態では、第2の方向への射影を行ったときに、第1のヘッド10、10Aの液体流路口15は、対応する第2のヘッド10、10Aの液体流路口15及びコネクター16と重ならず、さらに、第1のヘッド10、10Aの液体流路口15は、対応する第2のヘッド10、10Aの液体流路口15とコネクター16との間に位置する例を説明したが、特にこれに限定されない。例えば、第2の方向への射影を行ったときに、第1のヘッド10、10Aの液体流路口15は、対応する第2のヘッド10、10Aのコネクター16と重なる位置となってもよい。ただし、このような構成とすると、液体流路口15に接続される枝流路部材41と、コネクター16に接続される枝回路配線61とが干渉する虞があるため好ましくない。すなわち、上述した実施形態1及び2の構成であれば、液体流路口15に接続される枝流路部材41と、コネクター16に接続される枝回路配線61との干渉を確実に抑制できるものである。また、第1のヘッド10、10Aの液体流路口15は、対応する第2のヘッド10、10Aの液体流路口15とコネクター16との間以外の位置で重なるようにしてもよい。ただし、このような構成とすると、ヘッドユニット1、1Aの大型化を招く虞がある。これに対して、上述した実施形態1及び2の構成であれば、ヘッドユニット1、1Aの小型化を図ることができるという効果を奏する。
また、上述した実施形態1及び2では、液体流路口15及びコネクター16をヘッド10、10Aのノズル開口11とは反対側の面である後端面に設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、液体流路口15及びコネクター16の何れか一方又は両方をヘッド10、10Aの側面に設けるようにしてもよい。
さらに、例えば、上述した実施形態1及び2のように、1つのヘッド10、10Aに2つの液体流路口15を設け、一方の液体流路口15をヘッド10、10Aにインク(液体)を供給する液体供給口とし、他方の液体流路口15をヘッド10、10Aからのインク(液体)を排出する液体排出口とする場合、例えば、図7に示すように、第1の方向で近接する複数のヘッド10の液体流路口15を、液体供給口又は液体排出口の何れか一方となるように設定してもよい。すなわち、液体供給口及び液体排出口を、それぞれ第1の方向で近接するように配設することで、外部の貯留手段から第1の方向で近接する複数のヘッド10への供給特性及び排出特性を均一化して、液体の吐出特性を揃えることができる。
また、これら各実施形態のヘッドユニット1、1Aは、インクジェット式記録装置に搭載される。図9は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図9に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、2つのヘッドユニット1は、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、2つのヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。2つのヘッドユニット1は、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラーなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
また、上述したインクジェット式記録装置Iでは、ヘッドユニット1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、ヘッドユニット1、1Aが固定されて、記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射ヘッドユニット全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッドユニット、液晶ディスプレー等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッドユニット、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッドユニット、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドユニット等にも適用することができる。また、液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置Iを挙げて説明したが、上述した他の液体噴射ヘッドユニットを搭載した、画像記録装置、カラーフィルター製造装置、電極形成装置等の液体噴射装置一般に用いることが可能である。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1、1A インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 10、10A インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 11 ノズル開口、 12 ヘッド本体、 13 流路部材、 14 ノズル列、 15 液体流路口、 16 コネクター、 20 プラットホーム、 30 幹流路、 40 枝流路、 50 幹流路保持部材、 60 幹回路基板、 61 枝回路配線
上記課題を解決する本発明の態様は、複数のノズル開口が並設されたノズル列と、内部の流路が開口して外部の流路が接続される第1及び第2の液体流路口と、外部から電気信号が供給されるコネクターと、を具備する液体噴射ヘッドと、第1の方向に沿って配置された複数の前記液体噴射ヘッドの列を、前記第1の方向と交差する第2の方向に複数並設して配置した状態で、各前記液体噴射ヘッドを固定するプラットホームと、複数の前記液体噴射ヘッドの前記第1の液体流路口に共通して連通するとともに前記第1の方向に伸びる第1の幹流路と、複数の前記液体噴射ヘッドの前記第2の液体流路口に共通して連通するとともに前記第1の方向に伸びる第2の幹流路と、前記第1の幹流路と各前記液体噴射ヘッドの前記第1の液体流路口とに連通する第1の枝流路と、前記第2の幹流路と各前記液体噴射ヘッドの前記第2の液体流路口とに連通する第2の枝流路と、を具備し、各前記液体噴射ヘッドにおける前記第1の液体流路口と前記第2の液体流路口は前記第1の方向において異なる位置に設けられており、前記第1の方向に沿って配置された複数の前記液体噴射ヘッドの列において、各前記第2の枝流路は、各前記第1の液体流路口が連通する前記第1の幹流路と交差して、且つ、該第1の幹流路の下側を通して前記第2の幹流路に接続されて連通していることを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
ここで、前記第2の方向に複数並設された前記液体噴射ヘッドの列において、各前記第1の液体流路口と、各前記第2の液体流路口とは、前記第2の方向への射影が重ならないことが好ましい。
また、各前記液体噴射ヘッドの前記コネクターに接続されて当該液体噴射ヘッドに電気信号を供給するフレキシブルな回路配線を具備しており、前記プラットホームの最も外側に配置された前記第1の方向に沿う複数の前記液体噴射ヘッドの列の各前記液体噴射ヘッドの前記コネクターに接続された前記回路配線は、前記第1及び第2の枝流路、及び前記第1及び第2の幹流路よりも外側から内側に向けて引き回されて、前記第1及び第2の枝流路及び前記第1及び第2の幹流路の上方に配置された回路基板に電気的に接続されていることが好ましい。
また、前記回路配線は、前記第1及び第2の枝流路及び前記第1及び第2の幹流路、並びに前記回路基板を、前記引き回された内側に配置させた状態で、前記回路基板に電気的に接続されていることが好ましい。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドユニットを備え、前記ノズル開口から液体を噴射させることを特徴とする液体噴射装置にある。
また、本発明の他の態様は、複数のノズル開口が並設されたノズル列と、内部の流路が開口して外部の流路が接続される液体流路口と、外部から電気信号が供給されるコネクターとを具備する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドが、前記ノズル開口の並設方向及び前記ノズル開口の並設方向とは直交する方向に複数載置されるプラットホームと、複数の前記液体噴射ヘッドの前記液体流路口に共通して連通すると共に第1の方向に伸びる幹流路と、前記幹流路と各液体噴射ヘッドの前記液体流路口とに連通する個別の枝流路と、各液体噴射ヘッドのコネクターに接続されて当該液体噴射ヘッドに電気信号を供給する枝回路配線と、を具備し、前記液体噴射ヘッドは、第1の液体噴射ヘッドに対して、該第1の液体噴射ヘッドと前記第1の方向と直交する第2の方向への射影が重なる液体噴射ヘッドのうちで該第1の液体噴射ヘッドに最も近い第2の液体噴射ヘッドを有し、各第1の液体噴射ヘッドの前記液体流路口と、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記液体流路口とは、前記第2の方向への射影が重ならず、各第1の液体噴射ヘッドの前記コネクターと、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記コネクターとは、前記第2の方向への射影が重ならないことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、第2の方向で隣り合う第1の液体噴射ヘッドと第2の液体噴射ヘッドとは、液体流路口同士が第2の方向への射影が重ならず、コネクター同士が第2の方向への射影が重ならないように配置されているため、幹流路から各液体流路口に接続される枝流路や枝回路配線を、第2の方向から液体噴射ヘッドや幹流路に接続する際に、複数の枝流路同士、複数の枝回路配線同士、並びに枝流路と枝回路配線とが互いに干渉するのを防止することができる。これにより、枝流路及び枝回路配線の取り回しを容易にして、取り付け時間を短縮することができると共に、誤接続を防止することができる。

Claims (11)

  1. 複数のノズル開口が並設されたノズル列と、内部の流路が開口して外部の流路が接続される液体流路口と、外部から電気信号が供給されるコネクターとを具備する液体噴射ヘッドと、
    該液体噴射ヘッドが、前記ノズル開口の並設方向及び前記ノズル開口の並設方向とは直交する方向に複数載置されるプラットホームと、
    複数の前記液体噴射ヘッドの前記液体流路口に共通して連通すると共に第1の方向に伸びる幹流路と、
    前記幹流路と各液体噴射ヘッドの前記液体流路口とに連通する個別の枝流路と、
    各液体噴射ヘッドのコネクターに接続されて当該液体噴射ヘッドに電気信号を供給する枝回路配線と、を具備し、
    前記液体噴射ヘッドは、第1の液体噴射ヘッドに対して、該第1の液体噴射ヘッドと前記第1の方向と直交する第2の方向への射影が重なる液体噴射ヘッドのうちで該第1の液体噴射ヘッドに最も近い第2の液体噴射ヘッドを有し、
    各第1の液体噴射ヘッドの前記液体流路口と、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記液体流路口とは、前記第2の方向への射影が重ならず、
    各第1の液体噴射ヘッドの前記コネクターと、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記コネクターとは、前記第2の方向への射影が重ならないことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  2. 前記第2の方向への射影を行ったときに、各第1の液体噴射ヘッドの前記液体流路口は、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記コネクターとも重ならないことを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッドユニット。
  3. 前記第2の方向への射影を行ったときに、各第1の液体噴射ヘッドの前記液体流路口は、対応する第2の液体噴射ヘッドの前記液体流路口と前記コネクターとの間に位置することを特徴とする請求項2記載の液体噴射ヘッドユニット。
  4. 前記幹流路の前記プラットホームとは反対側には、前記枝回路配線に前記電気信号を供給する共通の幹回路基板が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  5. 前記液体流路口が、前記ノズル列の長さの内側に配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  6. 前記コネクター及び前記液体流路口が、ノズル面垂直方向において前記ノズル列と重なるように配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  7. 前記液体流路口が、前記ノズル列の長さの外側に配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  8. 前記コネクター及び複数の前記液体流路口が、前記第1の方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  9. 前記幹流路が、前記第1の方向に沿って設けられて、前記第1の方向に沿って配置された複数の液体噴射ヘッドの前記液体流路口に接続されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  10. 前記液体噴射ヘッドには複数の液体供給口が設けられていると共に、複数の前記液体流路口のうち、少なくとも1つの前記液体流路口が、前記液体噴射ヘッドの内部の流路に液体を供給する液体供給口であり、且つ他の液体流路口が、前記液体供給口又は前記液体噴射ヘッドの内部の流路から外部に液体を排出する液体排出口であることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドユニットを備え、前記ノズル開口から液体を噴射させることを特徴とする液体噴射装置。
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