JP2013255367A - 圧入固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層コアを他部材に圧入により固定する際に、積層コアに加わる応力を最小限に抑えて磁気特性の低下を防止しながら確実に固定することを目的とする。
【解決手段】ロータシャフト13の外周面13aは、積層方向において断続的に形成された複数のシャフト凸部17を有する。複数のシャフト凸部17は、積層方向において第1のピッチP1で形成され且つ周方向に延びる複数の第1凸部31と、積層方向において第2のピッチP2で形成され且つ周方向に延びる複数の第2凸部33と、を有する。複数の第1凸部31及び前記複数の第2凸部33は、前記積層方向及び周方向において少なくとも一部が互いにオフセットして形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁路を構成する積層コアを他部材に圧入により固定する圧入固定構造に関する。
積層鋼板よりなる固定子コアの外周部に沿って複数の締付け応力緩衝穴を設け、この固定子コアの外周面を環状の胴シェルの内周面に圧入あるいは焼き嵌めにより固定するものが、特許文献1に記載されている。
特開2006−115581号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものは、固定子コアの外周面が略全面に亙って胴シェルの内周面に圧入あるいは焼き嵌めにより固定されるので、応力緩衝穴を形成しただけでは固定子コアの残留応力を充分に軽減することが難しく、固定子コアの磁気特性が低下してしまう問題があった。しかも、固定子コアの外周面および胴シェルの内周面は共に円形断面であるため、圧入あるいは焼き嵌めの締め代を充分に確保しないと固定子コアおよび胴シェルが相対回転してしまう可能性があった。
本発明は前述した課題に鑑みてなされたものであり、積層コアを他部材に圧入により固定する際に、積層コアに加わる応力を最小限に抑えて磁気特性の低下を防止しながら確実に固定することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、
磁路を構成する積層コア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア12、ステータコア20)を他部材(例えば、後述の実施形態におけるロータシャフト13、ステータホルダ21)に圧入により固定する圧入固定構造であって、
前記積層コアは、複数の鋼板を積層して構成されており、
前記他部材は、前記積層コアの径方向端面(例えば、後述の実施形態におけるロータコアの内周面12a、ステータコアの外周面20a)が圧入される被圧入面(例えば、後述の実施形態におけるロータシャフトの外周面13a、ステータホルダの内周面21a)を有し、
前記積層コアの前記径方向端面は、周方向において断続的に形成され、且つ前記複数の鋼板の積層方向(例えば、後述の実施形態における軸方向)に延びる複数のコア凸部(例えば、後述の実施形態におけるコア凸部15)を有し、
前記他部材の前記被圧入面は、前記積層方向において断続的に形成された複数の他部材凸部(例えば、後述の実施形態におけるシャフト凸部17)を有し、
前記積層コアの前記径方向端面が前記他部材の前記被圧入面に圧入される際に、前記コア凸部は、前記他部材凸部を塑性変形させて前記他部材の前記被圧入面の表面よりも内側に入り込んでおり、
前記複数の他部材凸部は、
前記積層方向において第1のピッチ(例えば、後述の実施形態における第1のピッチP1)で形成され、且つ周方向に延びる複数の第1凸部(例えば、後述の実施形態における第1凸部31)と、
前記積層方向において第2のピッチ(例えば、後述の実施形態における第2のピッチP2)で形成され、且つ周方向に延びる複数の第2凸部(例えば、後述の実施形態における第2凸部33)と、
を有し、
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、前記積層方向及び周方向において少なくとも一部が互いにオフセットして形成される
ことを特徴する。
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、前記積層方向において所定のピッチ(例えば、後述の実施形態における第1第2凸部間ピッチP12)で交互に形成され、
前記ピッチは、前記鋼板の厚み(例えば、後述の実施形態における鋼板の厚みt)以下である
ことを特徴とする。
また、請求項3に記載された発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記複数の鋼板同士は、互いに連結部によって連結されており、
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、前記積層方向において所定のピッチ(例えば、後述の実施形態における第1第2凸部間ピッチP12)で交互に形成され、
前記ピッチは、前記鋼板の厚み(例えば、後述の実施形態における鋼板の厚みt)より大きい
ことを特徴とする。
また、請求項4に記載された発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の構成に加えて、
前記第1凸部は、周方向に所定の間隔で形成された複数の第1分割凸部(例えば、後述の実施形態における第1分割凸部32)からなり、
前記第2凸部は、周方向に所定の間隔で形成された複数の第2分割凸部(例えば、後述の実施形態における第2分割凸部34)からなり、
前記積層方向において隣接する前記複数の第1分割凸部及び前記複数の第2分割凸部は、周方向において交互に配列されている
ことを特徴とする。
また、請求項5に記載された発明は、請求項4に記載の構成に加えて、
前記複数の第1分割凸部及び前記複数の第2分割凸部は、周方向長さが略同一である
ことを特徴とする。
また、請求項6に記載された発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の構成に加えて、
前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、周方向において互いにオーバーラップしないように形成される
ことを特徴とする。
また、請求項7に記載された発明は、
磁路を構成する積層コア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア12、ステータコア20)を他部材(例えば、後述の実施形態におけるロータシャフト13、ステータホルダ21)に圧入により固定する圧入固定構造であって、
前記積層コアは、複数の鋼板を積層して構成されており、
前記他部材は、前記積層コアの径方向端面(例えば、後述の実施形態におけるロータコアの内周面12a、ステータコアの外周面20a)が圧入される被圧入面(例えば、後述の実施形態におけるロータシャフトの外周面13a、ステータホルダの内周面21a)を有し、
前記積層コアの前記径方向端面は、周方向において断続的に形成され、且つ前記複数の鋼板の積層方向に延びる複数のコア凸部(例えば、後述の実施形態におけるコア凸部15)を有し、
前記他部材の前記被圧入面は、前記積層方向において断続的に形成された複数の他部材凸部(例えば、後述の実施形態におけるシャフト凸部17)を有し、
前記積層コアの前記径方向端面が前記他部材の前記被圧入面に圧入される際に、前記コア凸部は、前記他部材凸部を塑性変形させて前記他部材の前記被圧入面の表面よりも内側に入り込んでおり、
Nを3以上の自然数とすると、
前記複数の他部材凸部は、前記積層方向においてそれぞれ第1乃至第Nのピッチ(例えば、後述の実施形態における第1のピッチP1、第2のピッチP2、第3のピッチP3)で形成され、且つ周方向に延びる複数の第1乃至第N凸部(例えば、後述の実施形態における第1凸部31、第2凸部33、第3凸部35)を有し、
前記複数の第1乃至第N凸部は、前記積層方向及び周方向において少なくとも一部が互いにオフセットして形成される
ことを特徴とする。
また、請求項8に記載された発明は、請求項7の構成に加えて、
前記第1乃至第N凸部は、前記積層方向において第1凸部から第N凸部まで順番に形成され、
nを1以上(N−1)以下の自然数としたとき、
前記積層方向において隣接する第n凸部及び第n+1凸部と、前記積層方向において隣接する第N凸部及び第1凸部と、は所定のピッチ(例えば、後述の実施形態における第1第2凸部間ピッチP12、第2第3凸部間ピッチP23、第3第1凸部間ピッチP31)で形成され、
前記ピッチは、前記鋼板の厚み(例えば、後述の実施形態における鋼板の厚みt)以下である
ことを特徴とする。
また、請求項9に記載された発明は、請求項7の構成に加えて、
前記複数の鋼板同士は、互いに連結部によって連結されており、
前記第1乃至第N凸部は、前記積層方向において第1凸部から第N凸部まで順番に形成され、
nを1以上(N−1)以下の自然数としたとき、
前記積層方向において隣接する第n凸部及び第n+1凸部と、前記積層方向において隣接する第N凸部及び第1凸部と、は所定のピッチ(例えば、後述の実施形態における第1第2凸部間ピッチP12、第2第3凸部間ピッチP23、第3第1凸部間ピッチP31)で形成され、
前記ピッチは、前記鋼板の厚み(例えば、後述の実施形態における鋼板の厚みt)より大きい
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数のコア凸部を接触保持する複数の他部材凸部は、積層方向(軸方向)において第1のピッチで形成され且つ周方向に延びる複数の第1凸部と、積層方向において第2のピッチで形成され且つ周方向に延びる複数の第2凸部と、を有し、これら複数の第1凸部及び第2凸部は、積層方向において互いにオフセットして形成される。
したがって、従来の特許文献1のように積層コアの全面が他部材と接触する構成ではなく、積層コアの複数のコア凸部と、他部材の複数の他部材凸部と、が接触する構成であるので、圧入を完了した状態で、積層コアはそのコア凸部が他部材の他部材凸部に接触する部分だけが圧入荷重を受けるため、積層コアの残留応力を減少させて磁気特性の低下を抑制できる。
また、第1凸部及び第2凸部は、積層方向において互いにオフセットして形成されることにより、全周に亘って形成された1種類の他部材凸部が、積層方向において所定のピッチで形成される場合に比べて、他部材凸部によって接触保持されている鋼板を増やすことができるので、積層コアを構成する鋼板同士に位置ずれが発生することを防止でき、鋼板同士の連結強度の低下を抑制可能である。
また、複数の第1凸部及び複数の第2凸部は、周方向において少なくとも一部が互いにオフセットして形成されるので、第1凸部によって接触保持されている鋼板、及び第2凸部によって接触保持されている鋼板は、全周に亘って第1凸部又は第2凸部に接触保持されることがなく、積層コアと他部材とが接触する面積が減少するので、積層コアに発生する応力が減少し、積層コアの磁気特性の低下を抑制可能である。
また、コア凸部により他部材凸部をなぎ倒して両者を噛み合わせることで、圧入面どうしの摩擦力に加えて塑性噛み合いによる剪断力も付与されるため、積層コア及び他部材を相対移動不能に強固に固定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、積層コアを構成する各々の鋼板は、他部材凸部の第1凸部又は第2凸部の少なくとも一方に接触保持されるため、他部材凸部に保持されない鋼板が生じることを抑制できる。したがって、積層コアを構成する鋼板同士に位置ずれが発生することを防止でき、鋼板同士の連結強度の低下を抑制可能であると共に、積層コアと他部材とを相対回転不能に強固に結合することが可能である。
この際も、複数の第1凸部及び複数の第2凸部は、周方向において少なくとも一部が互いにオフセットして形成されるので、第1凸部によって接触保持されている鋼板、及び第2凸部によって接触保持されている鋼板は、全周に亘って第1凸部又は第2凸部に接触保持されることがなく、積層コアと他部材とが接触する面積が減少するので、積層コアに発生する応力が減少し、積層コアの磁気特性の低下を抑制可能である。
請求項3に記載の発明によれば、連結部によって鋼板同士の連結強度の低下を抑制しつつ、第1凸部と第2凸部により積層方向において所定枚数おきに鋼板を接触保持することができる。したがって、積層コアを構成する鋼板同士に位置ずれが発生することを防止でき、鋼板同士の連結強度の低下を抑制可能であると共に、他部材凸部によって接触保持される鋼板を減らすことにより積層コアの磁気特性の低下をさらに効果的に抑制可能である。
請求項4に記載の発明によれば、積層方向において隣接する複数の第1分割凸部及び複数の第2分割凸部は、周方向において交互に配列されているので、積層コアを他部材によってバランス良く安定的に保持することが可能である。
請求項5に記載の発明によれば、複数の第1分割凸部及び複数の第2分割凸部の周方向長さが略同一であるため、複数の他部材凸部が周方向における複数箇所に略等間隔に分散して配置されることになり、積層コアを他部材によってより安定的に保持することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、周方向において互いにオーバーラップしないように形成されるので、複数の第1凸部及び複数の第2凸部と鋼板とが接触する面積が減少することによって、積層コアに発生する応力が減少し、積層コアの磁気特性の低下を効果的に抑制可能である。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏することが可能である。
請求項8に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏することが可能である。
請求項9に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果を奏することが可能である。
本発明の実施形態に係る電動モータのロータの分解斜視図である。 図1のII部拡大断面図である。 ロータコア及びロータシャフトの周方向展開図である。 図1のIV部拡大断面図である。 ロータコアをロータシャフトに圧入する様子を示す断面図であり、(a)は圧入前、(b)は圧入中を示す図である。 比較例におけるロータコアをロータシャフトに圧入した状態を示す断面図であり、(a)は隣接するシャフト凸部のピッチPsをロータコアの鋼板の厚みtよりも大きくした場合の図であり、(b)はピッチPsを厚みt以下とした場合の図である。 圧入ストロークと圧入荷重との関係を示すグラフであり、(a)は従来技術の場合、(b)は比較例の場合、(c)は本実施形態の場合である。 本発明の第1変形例に係るロータコア及びロータシャフトの周方向展開図である。 本発明の第2変形例に係るロータコア及びロータシャフトの周方向展開図である。 本発明の第3変形例に係るロータコア及びロータシャフトの周方向展開図である。 本発明の第4変形例に係るロータコア及びロータシャフトの周方向展開図である。 本発明の第5変形例において、ロータコアが複数の分割コアによって構成される場合のロータコア及びロータシャフトの周方向展開図である。 本発明の実施形態に係る電動モータのステータの分解斜視図である。
以下、図面に基づいて本発明の各実施形態を説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態の電動モータのロータ11は、軸線Lを中心とする円環状のロータコア12(積層コア)の内周に形成された半径(軸線Lからの径方向距離)Rの内周面12a(径方向端面)を、軸線Lを中心とする有底円筒状のロータシャフト13(他部材)の外周に形成された外周面13a(被圧入面)に対して軸方向に圧入して構成される。また、当該ロータ11は、不図示のステータの内周側に配置されて、ステータと共にインナロータ型の電動モータを構成する。
ロータコア12は、複数枚の同一形状の電磁鋼板を軸方向に積層した積層鋼板で構成されており、複数の鋼板同士は、互いにカシメや接着等の連結部によって連結されている。また、ロータシャフト13はロータコア12の硬度よりも低い金属材料で構成される。よって、ロータコア12の硬度はロータシャフト13の硬度よりも高くなる。また、ロータコア12には、周方向に沿って複数の貫通孔12bが軸方向に貫通しており、これらの貫通孔12bには磁極を構成する永久磁石14が挿入される。ロータシャフト13の軸方向一側面にはロータコア12の圧入完了位置を規制するフランジ13bが一体に形成されるとともに、ロータシャフト13の中心には図示せぬモータ軸が貫通する軸孔13cが形成される。
図2及び図3も参照して、ロータコア12の内周面12aは、周方向において断続的に形成され且つ鋼板の積層方向(軸方向)に延びる複数のコア凸部15を有している。したがって、周方向において隣接するコア凸部15の間には、コア凹部16が形成され、これら複数のコア凸部15及び複数のコア凹部16によって、ロータコア12の内周面12aは略スプライン形状とされる。ここで、図2及び図3において、周方向に隣接するコア凸部15のピッチをPc、コア凸部15の周方向の幅をWc、鋼板の厚みをtとして表している。なお、図3は、周方向長さが2πRであるロータコア12の内周面12aを周方向に展開した状態を示し、説明の簡単化のために、内周面12aに設けられるコア凸部15の個数を9つとしたが、図1に示したように、通常はより多くのコア凸部15が設けられる。後述するシャフト凸部17の個数についても同様である。なお、コア凸部15およびコア凹部16は、プレス打ち抜きやワイヤカット等により加工可能である。
図3及び図4に示すように、ロータシャフト13の外周面13aには、鋼板の積層方向(軸方向)において断続的に形成された複数のシャフト凸部17(他部材凸部)が形成されており、軸方向において隣接するシャフト凸部17の間にシャフト凹部18が形成され、シャフト凸部17およびシャフト凹部18によって、ロータシャフト13の外周面13aの断面形状は正弦波形状とされている。なお、シャフト凸部17あるいはシャフト凹部18は、転造や切削等により加工可能である。
複数のシャフト凸部17は、周方向に所定の間隔で形成され且つ軸方向において第1のピッチP1で形成された複数の第1分割凸部32と、周方向に所定の間隔で形成され且つ軸方向において第2のピッチP2で形成された複数の第2分割凸部34と、を有する。そして、軸方向にオーバーラップする複数(図3中では3つ)の第1分割凸部32と、複数(図3中では3つ)の第2分割凸部34と、はそれぞれ第1凸部31及び第2凸部33を構成する。すなわち、複数のシャフト凸部17は、軸方向において第1のピッチP1で形成され、且つ周方向に延びる複数(図3中では10個)の第1凸部31と、軸方向において第2のピッチP2で形成され、且つ周方向に延びる(図3中では10個)の第2凸部33と、を有する。
複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33は、軸方向にオフセットして形成されており、軸方向において所定のピッチP12(以降、第1第2凸部間ピッチ、と呼ぶ)で交互に形成されている。すなわち、第1のピッチP1及び第2のピッチP2は略等しくなるように設定されると共に(P1=P2)、軸方向に隣接する第1凸部31の略中間に第2凸部33が位置するように(軸方向に隣接する第2凸部33の略中間に第1凸部31が位置するように)形成されており、第1第2凸部間ピッチP12が第1のピッチP1及び第2のピッチP2の略1/2となるように設定されている(P12=(P1)/2、(P2)/2)。ここで、第1第2凸部間ピッチP12が電磁鋼板の厚みt以下となるように設定されるので(P12≦t)、各々の鋼板は、第1凸部31又は第2凸部33の少なくとも一方に接触保持される。
また、複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33は、周方向において互いにオーバーラップしないように形成される。より具体的に、軸方向において隣接する複数の第1分割凸部32及び複数の第2分割凸部34は、周方向において交互に配列されており、第1分割凸部32の周方向一方側端部と第2分割凸部34の周方向他方側端部とが周方向で略等しい位置とされている。したがって、周方向に隣り合う第1分割凸部32間の距離は第2分割凸部34の周方向幅L2と略同一であり、周方向に隣り合う第2分割凸部34間の距離は第1分割凸部32の周方向長さL1と略同一となる。
ここで、第1、第2分割凸部32、34の周方向長さL1、L2が略同一となるように設定されているので(L1=L2)、すなわち、第1凸部31の周方向幅(複数の第1分割凸部32の周方向長さL1の合計)及び第2凸部33の周方向幅(複数の第2分割凸部34の周方向長さL2の合計)が略同一であるので、複数のシャフト凸部17が周方向における複数箇所に略等間隔に分散して配置されることになり、ロータコア12はロータシャフト13によって安定的に保持される。さらに、第1、第2分割凸部32、34の周方向長さL1、L2は、隣接するコア凸部15のピッチPcよりも大きくなるように設定されており(L1>Pc、L2>Pc)、各々の第1、第2分割凸部32、34が少なくとも1つのコア凸部15を接触保持するように構成されている。
図5には、ロータコア12の内周面12aおよびロータシャフト13の外周面13aの径方向の寸法関係が示されている。ロータシャフト13のシャフト凹部18の底部の半径(軸線Lからの径方向距離を意味する。以下同じ。)をR1とし、ロータシャフト13の一般面19(シャフト凸部17およびシャフト凹部18が形成されていない面)の半径をR2とし、ロータコア12のコア凸部15の先端部の半径をR3とし、ロータシャフト13のシャフト凸部17(第1分割凸部32、第2分割凸部34)の先端部の半径をR4とし、ロータコア12のコア凹部16の底部の半径(ロータコア12の内周面12aの半径)をRとすると、
R1<R2<R3<R4<R
の関係が成立する。よって、ロータシャフト13の外周面13aにロータコア12の内周面12aを圧入するとき、半径R3のロータコア12のコア凸部15の先端部と、半径をR4のロータシャフト13のシャフト凸部17(第1分割凸部32、第2分割凸部34)の先端部と、がオーバーラップする部分で塑性変形が発生して圧入が行われる。
ロータコア12およびロータシャフト13は上述のように構成されているため、ロータシャフト13の外周面13aにロータコア12の内周面12aを軸線L方向に圧入するとき、図5(a)に示すように、ロータコア12の内周面12aのコア凸部15の先端部がロータシャフト13の外周面13aのシャフト凸部17(第1分割凸部32、第2分割凸部34)の先端部に係合する。このとき、ロータコア12の硬度はロータシャフト13の硬度よりも高く、しかもロータコア12のコア凸部15は圧入方向と平行(軸方向)に延びていて倒れ剛性が高いのに対し、ロータシャフト13のシャフト凸部17(第1分割凸部32、第2分割凸部34)は圧入方向と直交する方向(周方向)に延びていて倒れ剛性が低いので、図5(b)に示すように、ロータコア12のコア凸部15は殆ど塑性変形せずに、ロータシャフト13のシャフト凸部17が大きく塑性変形してなぎ倒されることで圧入が完了する。
その結果、ロータシャフト13の外周面13aのシャフト凸部17(第1分割凸部32、第2分割凸部34)は、ロータコア12のスプライン状の内周面12aの形状に倣ってスプライン状に塑性変形する。そして、ロータコア12の内周面12aのコア凸部15は、ロータシャフト13の外周面13aの表面(ロータシャフト13のシャフト凸部17の先端部)よりも内周側に入り込み、コア凸部15とシャフト凸部17(第1分割凸部32、第2分割凸部34)が相互に噛み合って回転方向に大きな抵抗力を発揮するように結合される。また、なぎ倒されたロータシャフト13のシャフト凸部17(第1分割凸部32、第2分割凸部34)が「返し」として機能することで、ロータシャフト13の外周面13aからのロータコア12の内周面12aの抜けが防止される。
以上、説明したように、本実施形態によれば、複数のコア凸部15を接触保持する複数のシャフト凸部17は、積層方向(軸方向)において第1のピッチP1で形成され且つ周方向に延びる複数の第1凸部31と、積層方向において第2のピッチP2で形成され且つ周方向に延びる複数の第2凸部33と、を有し、これら複数の第1凸部31及び第2凸部33は、積層方向において互いにオフセットして形成される。
したがって、シャフト凸部17によって接触保持されていない鋼板を減らすことができるので、ロータコア12を構成する鋼板同士に位置ずれが発生することを防止でき、鋼板同士の連結強度の低下を抑制可能であると共に、ロータコア12とロータシャフト13とを相対回転不能に強固に結合することが可能である。
また、第1凸部31及び第2凸部33は、積層方向において互いにオフセットして形成されることにより、全周に亘って形成された1種類のシャフト凸部が、積層方向において所定のピッチで形成される場合に比べて、シャフト凸部17によって接触保持されている鋼板を増やすことができるので、ロータコア12を構成する鋼板同士に位置ずれが発生することを防止でき、鋼板同士の連結強度の低下を抑制可能である。
また、複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33は、周方向において互いにオフセットして形成されるので、第1凸部31によって接触保持されている鋼板、及び第2凸部33によって接触保持されている鋼板は、全周に亘って第1凸部31又は第2凸部33に接触保持されることがなく、ロータコア12とロータシャフト13が接触する面積が減少するので、ロータコア12に発生する応力が減少し、ロータコア12の磁気特性の低下を抑制可能である。
また、コア凸部により他部材凸部をなぎ倒して両者を噛み合わせることで、圧入面どうしの摩擦力に加えて塑性噛み合いによる剪断力も付与されるため、積層コア及び他部材を相対移動不能に強固に固定することができる。
また、第1凸部31は周方向に所定の間隔で形成された複数の第1分割凸部32からなり、第2凸部33は周方向に所定の間隔で形成された複数の第2分割凸部34からなり、
複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33は軸方向において所定のピッチ(第1第2凸部間ピッチP12)で交互に形成され、第1第2凸部間ピッチP12は鋼板の厚みt以下に設定される(P12≦t)。したがって、ロータコア12を構成する各々の鋼板は、シャフト凸部17の第1凸部31又は第2凸部33の少なくとも一方に接触保持され、シャフト凸部17に保持されない鋼板が生じることを抑制できる。したがって、ロータコア12を構成する鋼板同士に位置ずれが発生することを防止でき、鋼板同士の連結強度の低下を抑制可能であると共に、ロータコア12とロータシャフト13とを相対回転不能に強固に結合することが可能である。
また、積層方向において隣接する複数の第1分割凸部32及び複数の第2分割凸部34は、周方向において交互に配列されているので、ロータコア12をロータシャフト13によってバランス良く安定的に保持することが可能である。
また、複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33の周方向長さが略同一であるため、複数のシャフト凸部17が周方向における複数箇所に略等間隔に分散して配置されることになり、ロータコア12をロータシャフト13によってより安定的に保持することが可能となる。
(比較例)
上述した実施形態では、複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33が周方向において互いにオフセットして形成されており、第1凸部31によって接触保持されている鋼板、及び第2凸部33によって接触保持されている鋼板が、全周に亘って第1凸部31又は第2凸部33に接触保持されることがない構成であった。ここで、比較例として、シャフト凸部17が鋼板を全周に亘って接触保持する構成とした場合について以下に説明する。
例えば、図6(a)に示すように、隣接するシャフト凸部17のピッチPsを、ロータコア12の鋼板の厚みtよりも大きくした場合(Ps>t)、圧入されたロータコア12を構成する複数の鋼板のうち、シャフト凸部17の先端と接触する鋼板(図6(a)中、ハッチング間隔が短い方。)と接触しない鋼板(図6(a)中、ハッチング間隔が長い方。)とが発生する。シャフト凸部17の先端と接触しない鋼板は、ロータシャフト13からの圧入荷重を受けないので、磁気特性の低下を抑えられる。しかしながら、このような構成においては、シャフト凸部17の先端と接触する鋼板は、その全周をシャフト凸部17によって覆われるので、磁気特性の低下が発生する。さらに、シャフト凸部17に接触保持される鋼板と、シャフト凸部17に接触保持されない鋼板との間に位置ずれが生じてしまい、ロータコア12を構成する複数の鋼板同士の連結強度が低下してしまう虞がある。特に、ロータコア12を構成する複数の鋼板同士が接着剤等で固定されている場合は、モータ回転時にハウジング内の温度が上昇することで、接着剤が軟化し、シャフト凸部17に保持されていない鋼板の位置ずれが発生し易い。
これに対し、図6(b)に示すように、隣接するシャフト凸部17のピッチPsを、ロータコア12の鋼板の厚みt以下とした場合(Ps≦t)、圧入されたロータコア12を構成する複数の鋼板の全てがシャフト凸部17の先端と接触するので、上述したような鋼板の位置ずれの発生を防止することは可能であるが、磁気特性の低下を抑制することが困難となる。なお、このように隣接するシャフト凸部17のピッチPsをロータコア12の鋼板の厚みt以下とすることを(Ps≦t)、ピッチPsを狭めることによって実現しようとする場合、ピッチPsが所定値以下であるとき、切削工具が入らない等の理由により、シャフト凸部17の高さR4−R1(図5参照)が浅くなってしまう虞がある。このような場合は、コア凸部15とシャフト凸部17との噛み合いが不足し、ロータコア12とロータシャフト13との結合強度が低下してしまう。
このように、シャフト凸部17が鋼板を全周に亘って接触保持する構成とした場合、ロータコア12を構成する鋼板同士の連結強度の維持と、鋼板に生じる荷重による磁気特性の低下の防止を両立することが困難であった。
しかしながら、本発明においては、上述したように、複数のシャフト凸部17を構成する複数の第1凸部31及び第2凸部33は、積層方向において互いにオフセットして形成されるので、シャフト凸部17によって接触保持されていない鋼板を減らすことができるので、ロータコア12を構成する鋼板同士に連結強度の低下を抑制可能である。さらに、複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33は、周方向において互いにオフセットして形成されるので、ロータコア12とロータシャフト13が接触する面積が減少し、ロータコア12の磁気特性の低下を抑制可能である。
図7には、ロータコア12の内周面12aをロータシャフト13の外周面13aに圧入するときの圧入荷重について、(a)従来の特許文献1のように内周面12a及び外周面13aが共に平坦である場合、(b)上述した比較例の場合、(c)本発明の実施形態の場合、についてそれぞれ示した。比較例(b)においては、ロータコア12の内周面12aとロータシャフト13の外周面13aとが全面で接触せず、内周面12aのコア凸部15と外周面13aのシャフト凸部17とが接触するので、圧入時における接触面積が減少し、圧入荷重も従来例(a)に比べて減少している。なお、比較例(b)においては、圧入荷重が周期的な凹凸形状となっているが、これはコア凸部15がシャフト凸部17を塑性変形させる度に圧入荷重が増加するからである。さらに、本発明(c)においては、複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33は、周方向において互いにオフセットして形成されるので、第1凸部31によって接触保持されている鋼板及び第2凸部33によって接触保持されている鋼板は、全周に亘って第1凸部31又は第2凸部33に接触保持されることがなく、圧入時の圧入荷重(圧入荷重の振幅及び平均値)を低減できる。したがって、圧入設備に要求される能力を低減して製造コストを下げることができるとともに、圧入設備にかかる負担を低減することが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
(第1変形例)
例えば、上述の実施形態では、複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33は、周方向において互いに全くオーバーラップしないように形成されていたが、必ずしもこの構成に限定されず、図8に示すように複数の第1凸部31及び複数の第2凸部33が周方向において互いにオーバーラップする構成であってもよく、この場合、周方向において少なくとも一部が互いにオフセットして形成されていればよい。
また、上述の実施形態では、第1、第2分割凸部32、34の周方向長さL1、L2が略同一となるように設定されることによって(L1=L2)、第1凸部31の周方向幅(複数の第1分割凸部32の周方向長さL1の合計)及び第2凸部33の周方向幅(複数の第2分割凸部34の周方向長さL2の合計)を略同一としたが、第1、第2分割凸部32、34の周方向長さL1、L2が略同一でなくてもよく(L1≠L2)、第1凸部31の周方向幅及び第2凸部33の周方向幅が略同一でなくてもよい。例えば、図8に示すように、第1分割凸部32の周方向長さL1が第2分割凸部34の周方向長さL2よりも大きく設定することによって(L1>L2)、第1凸部31の周方向幅を第2凸部33の周方向幅よりも大きく設定してもよい。
(第2変形例)
また、図9に示すように、第1凸部31及び第2凸部33は、周方向に分割されなくても良く、この場合、第1凸部31及び第2凸部33の加工が容易となる。
(第3変形例)
また、図10に示すように、第1第2凸部間ピッチP12は、電磁鋼板の厚みtより大きくなるように設定しても構わない(P12>t)。このように構成した場合、第1凸部31及び第2凸部33により積層方向において所定枚数おきに鋼板を接触保持することができ、シャフト凸部17によって接触保持される鋼板を減らすことによりロータコア12の磁気特性の低下をさらに効果的に抑制可能である。なお、複数の鋼板同士は、互いに連結部(カシメや接着等)によって連結されているので、鋼板同士に位置ずれが発生することが抑制される。
(第4変形例)
また、複数のシャフト凸部17は、複数の第1凸部31及び第2凸部33によってなる構成に限定されず、Nを3以上の自然数として(N=3、4、・・・)、積層方向(軸方向)においてそれぞれ第1乃至第NのピッチP1、P2、・・・PNで形成され、且つ周方向に延びる複数の第1乃至第N凸部を有する構成としてもよい。この場合、複数の第1乃至第N凸部は、積層方向及び周方向において少なくとも一部がオフセットして形成されると共に、積層方向において第1凸部から第N凸部まで順番に形成される。そして、nを1以上(N−1)以下の自然数としたとき(n=1、2、・・・、N−1)、積層方向において隣接する第n凸部及び第n+1凸部は所定のピッチ(以降、第n第n+1凸部間ピッチと呼ぶ。)で形成され、積層方向において隣接する第N凸部及び第1凸部は所定のピッチ(以降、第N第1凸部間ピッチと呼ぶ。)で形成され、これら第n第n+1凸部間ピッチ及び第N第1凸部間ピッチは鋼板の厚みt以下に設定される。
より具体的に、図11には、複数のシャフト凸部17が、積層方向において第1乃至第3のピッチP1、P2、P3で形成され、周方向に延びる複数の第1乃至第N凸部31、33、35を有する場合(N=3、n=1、2)を示した。この変形例では、第1乃至第3凸部は積層方向及び周方向においてオフセットして形成され、積層方向において第1乃至第3凸部31、33、35が順番に形成されている。そして、隣接する第1及び第2凸部31、33は第1第2凸部間ピッチP12で形成され、隣接する第2及び第3凸部33、35は第2第3凸部間ピッチP23で形成され、隣接する第3及び第1凸部35、31は第3第1凸部間ピッチP31で形成され、これら第1第2凸部間、第2第3凸部間、第3第1凸部間ピッチP12、P23、P31は略等しい値に設定される。そして、第1乃至第3のピッチP1、P2、P3は略等しくなるように設定されると共に(P1=P2=P3)、第1第2凸部間、第2第3凸部間、第3第1凸部間ピッチP12、P23、P31は第1乃至第3のピッチP1、P2、P3の略1/3となるように設定されている(P12=P23=P31=(P1)/3=(P2)/3=(P3)/3)。ここで、第1第2凸部間、第2第3凸部間、第3第1凸部間ピッチP12、P23、P31が電磁鋼板の厚みt以下となるように設定されるので(P12=P23=P31≦t)、各々の鋼板は、第1乃至第3凸部31、33、35の少なくとも一つに接触保持される。
以上のように構成した場合であっても、上述の実施形態と同様の効果を奏することが可能である。なお、図示しないが、本変形例においても、第1乃至第N凸部が周方向に分割されて複数の第1乃至第N分割凸部からなる構成としてもよく、第1第2凸部間、第2第3凸部間、第3第1凸部間ピッチP12、P23、P31が電磁鋼板の厚みtより大きくなるように設定しても構わない(P12=P23=P31>t)。
(第5変形例)
また、ロータコア12を、周方向にM個(M=2、3、4・・・)分割された分割コア12cを連結することによって構成してもよい。図12には、ロータコア12が周方向に9個(M=9)の分割コア12cを連結することによって構成されている場合を示した。この場合、第1、第2分割凸部32、34の周方向長さL1、L2を、分割コア12cの周方向幅である2πR/Mよりも大きく設定することにより(L1>2πR/M、L2>2πR/M)、各々の第1、第2分割凸部32、34が少なくとも1つの分割コア12cを接触保持するように構成される。
また、本発明は電動モータのロータだけでなく、図13に示すように、電動モータのステータコア20(積層コア)の外周面20a(径方向端面)をステータホルダ21(他部材)の内周面21a(被圧入面)に圧入する場合にも適用することができる。この場合も、ステータコア20を、周方向にM個分割された分割コアを連結することによって構成してもよいことは言うまでもない。
また、本発明の電動モータは、ステータの内周側にロータを配置したインナ−ロータ型に限定されず、ステータの外周側にロータを配置したアウタロータ型にも適用可能であり、電動モータ以外にジェネレータ等に対しても適用することができる。
11 ロータ
12 ロータコア(積層コア)
12a 内周面(径方向端面)
12b 貫通孔
12c 分割コア
13 ロータシャフト(他部材)
13a 外周面(被圧入面)
13b フランジ
13c 軸孔
14 永久磁石
15 コア凸部
16 コア凹部
17 シャフト凸部(他部材凸部)
18 シャフト凹部
19 一般面
20 ステータコア(積層コア)
20a 外周面(径方向端面)
21 ステータホルダ(他部材)
21a 内周面(被圧入面)
31 第1凸部
32 第1分割凸部
33 第2凸部
34 第2分割凸部
35 第3凸部
L 軸線
L1、L2 周方向長さ
P1 第1のピッチ
P2 第2のピッチ
P3 第3のピッチ
P12 第1第2凸部間ピッチ
P23 第2第3凸部間ピッチ
P31 第3第1凸部間ピッチ
Pc ピッチ
R、R1、R2、R3、R4 半径
Wc 幅
t 厚み

Claims (9)

  1. 磁路を構成する積層コアを他部材に圧入により固定する圧入固定構造であって、
    前記積層コアは、複数の鋼板を積層して構成されており、
    前記他部材は、前記積層コアの径方向端面が圧入される被圧入面を有し、
    前記積層コアの前記径方向端面は、周方向において断続的に形成され、且つ前記複数の鋼板の積層方向に延びる複数のコア凸部を有し、
    前記他部材の前記被圧入面は、前記積層方向において断続的に形成された複数の他部材凸部を有し、
    前記積層コアの前記径方向端面が前記他部材の前記被圧入面に圧入される際に、前記コア凸部は、前記他部材凸部を塑性変形させて前記他部材の前記被圧入面の表面よりも内側に入り込んでおり、
    前記複数の他部材凸部は、
    前記積層方向において第1のピッチで形成され、且つ周方向に延びる複数の第1凸部と、
    前記積層方向において第2のピッチで形成され、且つ周方向に延びる複数の第2凸部と、
    を有し、
    前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、前記積層方向及び周方向において少なくとも一部が互いにオフセットして形成される
    ことを特徴する圧入固定構造。
  2. 前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、前記積層方向において所定のピッチで交互に形成され、
    前記ピッチは、前記鋼板の厚み以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧入固定構造。
  3. 前記複数の鋼板同士は、互いに連結部によって連結されており、
    前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、前記積層方向において所定のピッチで交互に形成され、
    前記ピッチは、前記鋼板の厚みより大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧入固定構造。
  4. 前記第1凸部は、周方向に所定の間隔で形成された複数の第1分割凸部からなり、
    前記第2凸部は、周方向に所定の間隔で形成された複数の第2分割凸部からなり、
    前記積層方向において隣接する前記複数の第1分割凸部及び前記複数の第2分割凸部は、周方向において交互に配列されている
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の圧入固定構造。
  5. 前記複数の第1分割凸部及び前記複数の第2分割凸部は、周方向長さが略同一である
    ことを特徴とする請求項4に記載の圧入固定構造。
  6. 前記複数の第1凸部及び前記複数の第2凸部は、周方向において互いにオーバーラップしないように形成される
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の圧入固定構造。
  7. 磁路を構成する積層コアを他部材に圧入により固定する圧入固定構造であって、
    前記積層コアは、複数の鋼板を積層して構成されており、
    前記他部材は、前記積層コアの径方向端面が圧入される被圧入面を有し、
    前記積層コアの前記径方向端面は、周方向において断続的に形成され、且つ前記複数の鋼板の積層方向に延びる複数のコア凸部を有し、
    前記他部材の前記被圧入面は、前記積層方向において断続的に形成された複数の他部材凸部を有し、
    前記積層コアの前記径方向端面が前記他部材の前記被圧入面に圧入される際に、前記コア凸部は、前記他部材凸部を塑性変形させて前記他部材の前記被圧入面の表面よりも内側に入り込んでおり、
    Nを3以上の自然数とすると、
    前記複数の他部材凸部は、前記積層方向においてそれぞれ第1乃至第Nのピッチで形成され、且つ周方向に延びる複数の第1乃至第N凸部を有し、
    前記複数の第1乃至第N凸部は、前記積層方向及び周方向において少なくとも一部が互いにオフセットして形成される
    ことを特徴とする圧入固定構造。
  8. 前記第1乃至第N凸部は、前記積層方向において第1凸部から第N凸部まで順番に形成され、
    nを1以上(N−1)以下の自然数としたとき、
    前記積層方向において隣接する第n凸部及び第n+1凸部と、前記積層方向において隣接する第N凸部及び第1凸部と、は所定のピッチで形成され、
    前記ピッチは、前記鋼板の厚み以下である
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧入固定構造。
  9. 前記複数の鋼板同士は、互いに連結部によって連結されており、
    前記第1乃至第N凸部は、前記積層方向において第1凸部から第N凸部まで順番に形成され、
    nを1以上(N−1)以下の自然数としたとき、
    前記積層方向において隣接する第n凸部及び第n+1凸部と、前記積層方向において隣接する第N凸部及び第1凸部と、は所定のピッチで形成され、
    前記ピッチは、前記鋼板の厚みより大きい
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧入固定構造。
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