JP2013255169A - 画像形成装置及び乱数生成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シードが同じ値となることを確実に防止する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の動作頻度に応じた1以上のパラメータを記録する記録手段と、1以上のパラメータの増加量を計測する計測手段と、記録手段に記録された1以上のパラメータに基づいてシードを抽出するシード抽出手段と、シード抽出手段により抽出されたシードに基づいて乱数を生成する乱数生成手段とを備えた画像形成装置であって、記録手段は、計測手段により計測された1以上のパラメータの増加量を加算して記録手段に記録された1以上のパラメータを更新する。
【選択図】図4
【解決手段】画像形成装置の動作頻度に応じた1以上のパラメータを記録する記録手段と、1以上のパラメータの増加量を計測する計測手段と、記録手段に記録された1以上のパラメータに基づいてシードを抽出するシード抽出手段と、シード抽出手段により抽出されたシードに基づいて乱数を生成する乱数生成手段とを備えた画像形成装置であって、記録手段は、計測手段により計測された1以上のパラメータの増加量を加算して記録手段に記録された1以上のパラメータを更新する。
【選択図】図4
Description
本発明は、シードに基づいた乱数を生成する画像形成装置及び乱数生成方法に関する。
外部端末とネットワークを介して接続されたプリンタにおいて、プリンタの起動直後に、プリンタが印刷可能な状態であるか判断する為、外部端末装置からネットワーク通信によりプリンタに装着されているカートリッジ内のトナー残量を確認したりしている。
このとき、外部端末とプリンタとの通信内容を第三者に容易に判別されないようにするため、秘密鍵暗号方式が用いられる。また、秘密鍵暗号方式における秘密鍵として固定値や周期性を有する値を用いると、第三者に秘密鍵が容易に判別されてしまうため、秘密鍵には乱数が用いられる。
一般的に乱数を生成する方法は、物理現象から乱数を生成する方法と、何らかのアルゴリズムにより乱数を生成する方法とがある。前者の方法により生成される乱数を物理乱数といい、後者の方法により生成される乱数を擬似乱数という。
秘密鍵に物理乱数を用いる場合、物理乱数を生成するための専用のハードウェアや素子が必要となるため、コストや処理装置の規模が増大する。一方、秘密鍵に擬似乱数を用いる場合、擬似乱数を生成するためのソフトウェアを実装する場合がほとんどであるため、物理乱数を用いる場合のように専用のハードウェアや素子は不要である。よって、秘密鍵に擬似乱数を用いる場合、物理乱数を用いる場合に比してコストや処理装置の規模の増大を防ぐことができるという点で有利である。
ここで、秘密鍵に擬似乱数を用いる場合、擬似乱数を生成するためのシード(種情報)が必要である。また、上述のように第三者に秘密鍵が容易に判別されることのないよう、シードを固定値とならないようにしなければならない。そこで、シードを取得するため、経時変化する時刻情報としてフリーランカウンタの値を用いることが既に知られている。
しかし、フリーランカウンタの値は、経時的に変化するものの、フリーランカウンタのリセット周期と乱数生成タスクの起動周期とが同一であるため、実質的に、固定値のシードしか取得できない。そのため、シード発生装置を追加設置することで、シードが固定値となることを防止することも考えられるが、シード発生装置の追加設置に伴いコストが増加するという問題が生じる。
この問題に対して、特許文献1には、演算処理の処理経過情報を記憶するプログラムレジスタの値に基づいてシードを設定し、設定した該シードに基づき擬似乱数を生成する擬似乱数生成方法についての発明が開示されている。
上記のように、特許文献1に記載の発明は、演算処理の処理経過状態によって変化するプログラムレジスタの値を用いたものである。しかし、特許文献1に記載の発明のように、プログラムレジスタの値に基づいてシードを設定する場合、プログラムレジスタは繰り返し処理されるものであるため、プログラムレジスタの値に基づいて設定されるシードが同じ値になりやすいという問題がある。
そこで、本発明は、シードが同じ値となることを確実に防止する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、画像形成装置の動作頻度に応じた1以上のパラメータを記録する記録手段と、1以上のパラメータの増加量を計測する計測手段と、記録手段に記録された1以上のパラメータに基づいてシードを抽出するシード抽出手段と、シード抽出手段により抽出されたシードに基づいて乱数を生成する乱数生成手段とを備えた画像形成装置であって、記録手段は、計測手段により計測された1以上のパラメータの増加量を加算して記録手段に記録された1以上のパラメータを更新することを特徴とする。
また、上記の課題を解決するため、本発明の乱数生成方法は、画像形成装置の動作頻度に応じた1以上のパラメータを記録する記録工程と、1以上のパラメータの増加量を計測する計測工程と、記録工程において記録された1以上のパラメータに基づいてシードを抽出するシード抽出工程と、シード抽出工程において抽出されたシードに基づいて乱数を生成する乱数生成工程とを備えた乱数生成方法であって、計測工程において計測された1以上のパラメータの増加量を加算して記録工程において記録された1以上のパラメータを更新することを特徴とする。
本発明によれば、シードが同じ値となることを確実に防止し、常に異なった乱数を生成することが可能となる。
本発明の実施形態の画像形成装置および乱数生成方法は、シードを使用した擬似乱数を生成する方法に際して以下の特徴を有する。要するに、本発明の実施形態の画像形成装置および乱数生成方法は、メモリ等の記録部に格納されている定着ローラ回転数など画像形成装置の動作頻度に応じたパラメータをシードに使用することで、同じシードを使うことなく、異なった擬似乱数を生成することを特徴とする。本実施形態の画像形成装置および乱数生成方法について、以下図面を用いて説明する。
まず、本実施形態の画像形成装置1の概略構成について、図1を用いて説明する。本実施形態の画像形成装置1は、図1に示すように、無端状移動手段である搬送ベルトに沿って各色の画像形成部が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。
すなわち、給紙トレイ11から給紙ローラ2と分離ローラ3とにより分離給紙される用紙(記録紙)4を搬送する搬送ベルト5に沿って、この搬送ベルト5の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)6K、6M、6C、6Yが配列されている。
これら複数の画像形成部6K、6M、6C、6Yは、これらによって形成されるトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。つまり、画像形成部6Kはブラックの画像を、画像形成部6Mはマゼンタの画像を、画像形成部6Cはシアンの画像を、画像形成部6Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。
よって、以下の説明では、画像形成部6Kについて具体的に説明するが、他の画像形成部6M、6C、6Yは画像形成部6Kと同様であるので、その画像形成部6M、6C、6Yの各構成要素については、画像形成部6Kの各構成要素に付したKに替えて、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8とに巻回されたエンドレスのベルトである。この駆動ローラ7は、不図示の駆動モータにより矢印方向に回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ7と、従動ローラ8とが、無端状移動手段である搬送ベルト5を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際して、給紙トレイ11に収納された用紙4は最も上のものから順に送り出され、静電吸着作用により搬送ベルト5に吸着されて回転駆動される搬送ベルト5により最初の画像形成部6Kに搬送され、ブラックのトナー画像が転写される。
画像形成部6Kは、感光体としての感光体ドラム9Kと、この感光体ドラム9Kの周囲に配置された帯電器10Kと、現像器12K、除電器13Kと、露光器14Kと、不図示の感光体クリーナと、等から構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム9Kの外周面は、暗中にて帯電器10Kにより一様に帯電された後、露光器14Kからのブラック画像に対応した照射光により露光され、静電潜像が形成される。現像器12Kは、この静電潜像をブラックトナーにより可視像化し、これにより感光体ドラム9K上にブラックのトナー画像が形成される。なお、感光体ドラム9Kは、矢印のように時計回りに回転する。
このトナー画像は、感光体ドラム9Kと搬送ベルト5上の用紙4とが接する位置(転写位置)で、転写器15Kにより用紙4上に転写される。この転写により、用紙4上にブラックのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム9Kは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器13Kにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部6Kによりブラックのトナー画像が転写された用紙4は、搬送ベルト5によって次の画像形成部6Mに搬送される。画像形成部6Mでは、画像形成部6Kでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム9M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙4上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。
用紙4は、さらに次の画像形成部6C、6Yに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム9C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム9Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、用紙4上に重畳されて転写される。こうして、用紙4上にフルカラーの画像が形成される。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、搬送ベルト5から剥離されて定着器16にて画像を定着された後、画像形成装置1の外部に排紙される。
次に、上記した本実施形態の画像形成装置1とは無端状移動手段が異なる本実施形態の画像形成装置100の概略構成について、図2を用いて説明する。なお、図1と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置100における無端状移動手段は搬送ベルトでは無く中間転写ベルト50で構成される。中間転写ベルト50は、回転駆動される駆動ローラ70と従動ローラ28とに巻回されたエンドレスのベルトである。
各色のトナー画像は、感光体ドラム29K、29M、29C、29Yと中間転写ベルト50とが接する位置(1次転写位置)で、転写器25K、25M、25C、25Yにより中間転写ベルト50上に転写される。これにより、中間転写ベルト50上に各色のトナーによる画像が重ね合わされたフルカラー画像が形成される。
画像形成に際して、給紙トレイ80に収納された用紙60は最も上のものから順に送り出され、中間転写ベルト50上に搬送され、中間転写ベルト50と用紙60とが接する2次転写位置21にて、フルカラーのトナー画像が転写される。2次転写位置21には2次転写ローラ27が配置されており、用紙60を中間転写ベルト50に押し当てることで転写効率を高めている。2次転写ローラ27は中間転写ベルト50に密着しており、接離機構は無い。
本実施形態では、上述した各画像形成装置における定着器(定着ローラ)や感光体ドラムの回転数、転写ベルト(搬送ベルト)の走行距離、画像が定着(印刷)された用紙枚数などの動作頻度に応じたパラメータをシードとして乱数生成処理に使用する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の画像形成装置における乱数生成のための処理ブロックについて図3を用いて説明する。本発明の第1実施形態における処理ブロックとして、記録部200と、制御部300と、暗号化復号化処理部500とがある。そして、制御部300は、計測部301と、シード抽出部302と、乱数生成部303の各処理部を有する。
本発明の第1実施形態の画像形成装置における乱数生成のための処理ブロックについて図3を用いて説明する。本発明の第1実施形態における処理ブロックとして、記録部200と、制御部300と、暗号化復号化処理部500とがある。そして、制御部300は、計測部301と、シード抽出部302と、乱数生成部303の各処理部を有する。
制御部300により、画像形成装置における駆動部としての、定着ローラ401、感光体ドラム402、及び転写ベルト403それぞれが不図示の駆動モータを介して回転駆動制御される。転写ベルト403に対する駆動制御は、上述した図1の画像形成装置1で言うと、搬送ベルト5を回転駆動させる駆動ローラ7に対する駆動制御である。なお、制御部300による各処理は不図示のCPUにより行われる。
制御部300のうち、計測部301は、リアルタイムクロック(RTC)などのタイマー(カウンタ)で構成される。計測部301により、例えば、定着ローラ401、感光体ドラム402の所定時間あたりの回転数が計測される。なお、計測部301により、定着ローラ401などの回転数のみならず、例えば、転写ベルト403の走行距離及び用紙の印刷枚数、並びに画像形成装置に対するユーザによる所定の操作回数としての装置本体の電源通電回数及び装置本体に設けられたインクカートリッジ交換用のパネルの開閉回数が計測されるものであってもよい。
記録部200は、例えばハードディスクなどの書き換え可能なメモリで構成され、定着ローラ401などの回転数の増加分(増加するパラメータ)を記録(管理)する。そして、例えば計測部301により計測された定着ローラ401の回転数の増加分が記録部200に既に記録された定着ローラ401の回転数に加算される。つまり、記録部200に記録される定着ローラ401の回転数は定着ローラ401が動作する毎に更新されることになる。
シード抽出部302は、記録部200から定着ローラ401などの回転数を抽出し、これを乱数生成のためのシード(種情報)とする。また、乱数生成部303は、シード抽出部302により抽出されたシードに基づいて所定の演算処理により擬似乱数を生成する。
暗号化復号化処理部500は、所定の共通鍵暗号アルゴリズムにより、平文のデータを暗号化して暗号データに変換するとともに、暗号データを平文データへ逆変換するためのものである。そして、共通鍵暗号アルゴリズムにおいて、シード抽出部302により抽出されたシードに基づいて生成された擬似乱数が秘密鍵として使用される。
なお、シード抽出部302により抽出されるシードは定着ローラ401、感光体ドラム402、転写ベルト403の回転数など複数あるが、本実施形態においては、シードとして、例えば定着ローラ401の回転数のみを抽出し、これに基づいて擬似乱数を生成するものとする。
上述した第1実施形態の構成により、擬似乱数生成のためのシードは、画像形成装置の動作毎に変化(増加)する定着ローラ401の回転数などに基づいて抽出されるものであるため、シードが同じ値となることを確実に防止し、常に異なった擬似乱数を生成することが可能となる。また、生成された擬似乱数が秘密鍵として使用されるため、より強固なセキュリティを確保することができる。
次に、上述した第1実施形態の乱数生成処理の処理手順について図4を用いて説明する。本実施形態の画像形成装置では、装置の使用頻度を監視する目的で、例えば定着ローラ401の回転数を記録する。ここでは、定着ローラ401の回転数をシードとして乱数を生成する場合を例にとり説明するが、これに限定されず、例えば感光体ドラム402の回転数、又は転写ベルト403の走行距離、用紙の印刷枚数、装置の通電回数若しくはパネルの開閉回数をシードとしても同様である。
まず、制御部300により、定着ローラ401が不図示の駆動モータを介して一定の回転速度[v]により回転駆動制御される(ステップS1)。そして計測部301により定着ローラ401の回転数が計測される(ステップS2)。計測部301による定着ローラ401の回転数計測の手順については、サブルーチンとして図5を用いて後述する。
計測部301により計測された定着ローラ401の回転数が記録部200に記録(加算)される(ステップS3)。そして、シード抽出部302により記録部200から定着ローラ401の回転数が抽出される(ステップS4)。定着ローラ401は、画像形成装置のウォーミングアップ時、印刷時又はスリープ復帰時など装置が通電している間は常に回転するため、記録部200に記録される定着ローラ401の回転数の値は、その動作毎に常に更新される。つまり、定着ローラの回転数などは、画像形成装置の使用頻度に基づいて常に増加するということである。
そして、シード抽出部302により抽出されたシードに基づいて、乱数生成部303において所定の演算により擬似乱数が生成される(ステップS5)。上述のように、定着ローラの回転数が常に更新されるため、この更新された定着ローラの回転数として抽出されたシードは同じ値となることがない。そして、このシードに基づけば常に異なった擬似乱数が生成されることになる。そして、この擬似乱数を秘密鍵として暗号化復号化処理部500により所定の平文データが暗号化される。
次に、上述した図4における乱数生成処理のうち、定着ローラ401の回転数を計測する処理手順(サブルーチン)について、図5を用いて説明する。まず、制御部300により一定の回転速度[v]で駆動制御される定着ローラ401の回転駆動を受け、計測部301はタイマーを作動させ、定着ローラ401の回転時間の計測を開始する(ステップS21)。
次に、ウォーミングアップや印刷動作の終了などを受け制御部300により定着ローラ401の回転が停止されると(ステップS22)、計測部301はタイマーを停止し、定着ローラ401の回転時間の計測を終了する(ステップS23)。そして、計測部301は、計測された定着ローラ401の回転時間[t]に回転速度[v]を乗じて、定着ローラ401の回転数[r]を算出する(ステップS24)。
なお、感光体ドラム402の回転数についても、上述した定着ローラ401と同様に算出されることはいうまでもない。また、転写ベルト403の走行距離については、転写ベルトの走行速度に転写ベルトの走行時間を乗じて算出される。さらに、用紙の印刷枚数については、上記の回転速度に代えて印刷速度(例えば毎分毎の印刷枚数)を用い、装置の通電回数やパネルの開閉回数については、計測部により各回数を計数することで算出される。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の画像形成装置における乱数生成のための処理ブロックについて図6を用いて説明する。第1実施形態においては、例えば定着ローラの回転数のみを用いて乱数生成を実施しているが、第2実施形態においては、第1実施形態と異なり定着ローラの回転数のみならず、例えば感光体ドラムの回転数なども合わせた複数のパラメータを組み合わせた値を用いて抽出したシードを乱数生成に使用するものとする。
次に、本発明の第2実施形態の画像形成装置における乱数生成のための処理ブロックについて図6を用いて説明する。第1実施形態においては、例えば定着ローラの回転数のみを用いて乱数生成を実施しているが、第2実施形態においては、第1実施形態と異なり定着ローラの回転数のみならず、例えば感光体ドラムの回転数なども合わせた複数のパラメータを組み合わせた値を用いて抽出したシードを乱数生成に使用するものとする。
図6に示すように、本発明の第2実施形態における処理ブロックとして、記録部210と、制御部310と、暗号化復号化処理部510とがある。そして、制御部310は、シード抽出部312と、乱数生成部313の各処理部を有する。なお、計測部については、第1実施形態と同様であるため省略した。
本実施形態においては、記録部210に5つのパラメーラが記録されるものとする。例えば、定着ローラ回転数R、感光体ドラム回転数D、転写ベルトの走行距離B、電源通電回数E、パネル開閉回数Pの5つのパラメータである。なお、画像形成装置の動作中に導出される増加するパラメータであれば、これに限定されるものではない。
ここではまず、記録部210に記録された5つのパラメータのうち2以上の任意のパラメータを読み出してシード抽出部312により入力する。そして、入力された2以上の任意のパラメータに基づいてシード抽出部312によりシードが抽出される。シード抽出部312により抽出されたシードが乱数生成部313に入力され、所定の演算により擬似乱数が生成される。そして、この擬似乱数を秘密鍵として暗号化復号化処理部510により所定の平文データが暗号化される。
シード抽出部312による抽出方法としては、シード抽出部312に入力された2以上の任意のパラメータの論理和をとり(組み合わせて)、これにより求められた値をシードとする方法がある。しかし、このシードの抽出方法は一例であり、この方法に限定されるものではない。
また、シード抽出部312に入力され、組み合わされるパラメータの選択方法や、組み合わされるパラメータの組合せ方法が上記の2以上の任意のパラメータの論理和によるものに限定されるものでもない。
次に、上述した第2実施形態において記録部210に記録される複数のパラメータの数値例について図7を用いて説明する。図7は、横軸に画像形成装置の使用時間をとり、縦軸に上述の各パラメータの値をとったグラフである。
図のように、上記5つのパラメータは、画像形成装置の動作に応じて各々増加の仕方が異なる。これは、各パラメータが独立しており、プリンタの各動作(印刷動作、ウォーミングアップ動作、スリープ復帰動作、自動調整動作など)で増加量が異なることによる。
例えば、定着ローラ回転数Rは画像形成装置の動作毎に常に増加されていくものであるため、グラフrに示すように、使用時間に比例してそのパラメータが増加していくものである。
さらに、感光体ドラム回転数Dや転写ベルト走行距離Bについても、定着ローラ回転数Rと同様に使用時間に比例して増加していくものである。しかし、グラフd及びグラフbに示すように、感光体ドラム回転数Dや転写ベルト走行距離Bのパラメータがゼロになっている箇所がある。これはユニット交換により各パラメータがリセットされたことを示すものである。このユニット交換のタイミングは、ユーザの使用状況に依存する為、これを予測することは困難となる。
一方、電源通電回数Eやパネル開閉回数Pについては、使用時間に応じて漸増していくものの、電源の通電などは頻繁に行われる行為ではないため、グラフeやグラフpに示すように増加の仕方は緩やかである。また、電源の通電やパネルの開閉はユーザによる任意の操作であるため、他のパラメータから推測することが不可能となる。
よって、第2実施形態の乱数生成処理のおいて、上記の各パラメータのように増加量が異なり、かつ予測が困難なパラメータを使用すれば、これらのパラメータの組合せは予測不可能なものとなる。その結果、同じパラメータの組合せが発生することはない。
なお、組み合わされるパラメータの数が多いほど、また、パラメータの組合せ方法がシード抽出時にランダムに選択されるものであれば、上記の予測不可能性がさらに高くなることは言うまでもない。
以上のように、上述した本実施形態の画像形成装置は、画像形成装置の動作頻度に応じた1以上のパラメータを記録する記録手段と、1以上のパラメータの増加量を計測する計測手段と、記録手段に記録された1以上のパラメータに基づいてシードを抽出するシード抽出手段と、シード抽出手段により抽出されたシードに基づいて乱数を生成する乱数生成手段とを備えた画像形成装置であって、記録手段は、計測手段により計測された1以上のパラメータの増加量を加算して記録手段に記録された1以上のパラメータを更新する。これにより、シードが同じ値となることを確実に防止し、常に異なった乱数を生成することが可能となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、シード抽出手段が、記録手段により更新された1以上のパラメータのうち2以上のパラメータに基づいてシードを抽出する。これにより、シードが同じ値となることを確実に防止することが可能となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、シード抽出手段が、記録手段により更新された1以上のパラメータのうち2以上のパラメータを組み合わせた値をシードとして抽出する。これにより、シードが同じ値となることを確実に防止することが可能となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、シード抽出手段が、記録手段により更新された1以上のパラメータのうち2以上のパラメータを論理和により求めた値をシードとして抽出する。これにより、シードが同じ値となることを確実に防止することが可能となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、1以上のパラメータが、少なくとも画像形成装置に備わる1以上の駆動部の回転数である。駆動部の回転数は、画像形成装置の動作に応じて増加するため、これをシードとした場合にシードが同じ値となることを確実に防止することが可能となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、1以上のパラメータが、少なくとも画像形成装置において画像形成される記録紙の枚数である。記録紙の枚数は、記録される毎に増加していくものであるため、これをシードとした場合にシードが同じ値となることを確実に防止することが可能となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、1以上のパラメータが、少なくとも画像形成装置に対するユーザによる所定の操作回数である。ユーザによる操作回数は、操作される毎に増加していくものであるため、これをシードとした場合にシードが同じ値となることを確実に防止することが可能となる。また、ユーザによる操作回数は、ユーザの使用状況に依存する為、これを予測することは困難となる。
また、上述した本実施形態の画像形成装置は、乱数生成手段により生成された乱数に基づいて共通鍵暗号化アルゴリズムにより所定のデータを暗号化する暗号化処理手段をさらに備える。該暗号化手段により、上述した構成において抽出したシードに基づいて生成された乱数を秘密鍵として暗号化することにより、より強固なセキュリティを確保することができる。
1、100 画像形成装置
200、210 記録部
300、310 制御部
301 計測部
302、312 シード抽出部
303、313 乱数生成部
16、26、401 定着ローラ
9Y〜9K、29Y〜29K、402 感光体ドラム
403 転写ベルト
500、510 暗号化複合化処理部
200、210 記録部
300、310 制御部
301 計測部
302、312 シード抽出部
303、313 乱数生成部
16、26、401 定着ローラ
9Y〜9K、29Y〜29K、402 感光体ドラム
403 転写ベルト
500、510 暗号化複合化処理部
Claims (9)
- 画像形成装置の動作頻度に応じた1以上のパラメータを記録する記録手段と、
前記1以上のパラメータの増加量を計測する計測手段と、
前記記録手段に記録された前記1以上のパラメータに基づいてシードを抽出するシード抽出手段と、
前記シード抽出手段により抽出されたシードに基づいて乱数を生成する乱数生成手段とを備えた画像形成装置であって、
前記記録手段は、前記計測手段により計測された前記1以上のパラメータの増加量を加算して前記記録手段に記録された前記1以上のパラメータを更新することを特徴とする画像形成装置。 - 前記シード抽出手段は、前記記録手段により更新された前記1以上のパラメータのうち2以上のパラメータに基づいてシードを抽出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記シード抽出手段は、前記記録手段により更新された前記1以上のパラメータのうち2以上のパラメータを組み合わせた値をシードとして抽出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記シード抽出手段は、前記記録手段により更新された前記1以上のパラメータのうち2以上のパラメータを論理和により求めた値をシードとして抽出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記1以上のパラメータは、少なくとも画像形成装置に備わる1以上の駆動部の回転数であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記1以上のパラメータは、少なくとも画像形成装置において画像形成される記録紙の枚数であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記1以上のパラメータは、少なくとも画像形成装置に対するユーザによる所定の操作回数であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記乱数生成手段により生成された乱数に基づいて共通鍵暗号化アルゴリズムにより所定のデータを暗号化する暗号化処理手段をさらに備えることを特徴とする1から7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の動作頻度に応じた1以上のパラメータを記録する記録工程と、
前記1以上のパラメータの増加量を計測する計測工程と、
前記記録工程において記録された前記1以上のパラメータに基づいてシードを抽出するシード抽出工程と、
前記シード抽出工程において抽出されたシードに基づいて乱数を生成する乱数生成工程とを備えた乱数生成方法であって、
前記計測工程において計測された前記1以上のパラメータの増加量を加算して前記記録工程において記録された前記1以上のパラメータを更新することを特徴とする乱数生成方法。
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JP2012130811A JP2013255169A (ja) | 2012-06-08 | 2012-06-08 | 画像形成装置及び乱数生成方法 |
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