JP2006349961A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タンデム方式の画像形成装置において、CMYKの各書込ユニットの設けられた位置に各書込ユニットの部品の歪が発生する程度の温度変化があった場合のみ各書込ユニットのトナー画像の転写ベルトへの転写のタイミングの調整を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】機内の複数個所の温度を計測し、複数個所の温度に基づいて、機内の温度勾配を算出する。計測された温度と温度勾配から書込ユニットの設けられた位置の温度を推測し、推測した温度が各書込ユニットのトナー画像を転写するタイミングの間隔の調整が必要か否かを判断し、必要な場合はタイミングを調整する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリンタ、複写機、複合機などの画像形成装置に関し、特にトナー画像の色ずれを抑える機能を備えた画像形成装置に関する。
近年、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色のトナー画像を別個の書込ユニットにて形成するタンデム方式の画像形成装置が普及している。タンデム方式の画像形成装置では、CMYKの各書込ユニットが、無端状の転写ベルトの進行方向に連なって転写ベルトに沿って配列されている。
書込ユニット501は、図5に示すように、感光ドラム502と、感光ドラム502の周囲に配置された帯電器503、露光器504、現像器505、転写器506などで構成されている。感光ドラム502は、トナー画像の形成時から転写時に掛けて一定速度で図5に示す矢印方向に回転している。トナー画像の形成は、矢印方向に回転している感光ドラム502を帯電器503で帯電させ、その後露光器504で感光ドラム502を照射して感光ドラム502に潜像を形成し、現像器505で潜像にトナーを付着させることで行なわれる。感光ドラム502に形成されたトナー画像は、感光ドラム502の回転により転写器506に対向する位置に到達すると、転写器506にて転写ベルト510に転写される。
各色のトナー画像が転写ベルト510の同じ位置に転写されるように、各書込ユニットがトナー画像を転写するタイミングが各書込ユニットの間隔と転写ベルトの速度に基づいた時間だけずらされている。トナー画像の形成から転写までは、各書込ユニットにおいて同じ時間掛かるので、トナー画像の転写されるタイミングは、例えば各書込ユニットがトナー画像の形成を開始する開始タイミングをずらす事によって実現されている。
機内温度の変化によって書込ユニットの周囲の温度が大きく変化すると、書込ユニットの部品や書込ユニットを固定する部品に大きな歪が生じ、この歪が色ずれの原因となる。例えば、温度変化によって図5に示す露光器504が感光ドラム502を照射する位置がずれると、感光ドラム502の潜像が形成される位置が異なる。そのため、潜像が形成される位置が転写器506に対向する位置に到達するまでの到達時間が異なってしまう。温度変化による部品の歪量は、部品の種類やロッドなど部品毎に異なる。そのため、書込ユニットの周囲の温度が変化した場合、書込ユニット毎に上記の到達時間が異なってしまい、書込ユニット毎にトナー画像の形成開始から転写までにかかる時間が異なる場合がある。トナー画像の形成から転写までにかかる時間が各書込ユニットで同じであることを前提として、各感光ドラム間での距離と転写ベルトの速度に基づいて決定された開始タイミングで各色のトナー画像の形成及び転写が行われると、各色のトナー画像が転写ベルトの同じ位置に転写されないので色ずれが発生する。
また、書込ユニットや書込ユニットを固定する部品に歪が発生すると、各書込ユニットの距離も変動する。各書込ユニットの開始タイミングが各書込ユニット間の距離にも基いて決定されているので、各書込ユニットの距離の変動も色ずれの発生の原因となる。
このような色ずれを防止するために、従来では、機内に設けられた温度センサの計測温度の変化が、書込ユニットや書込ユニットを固定する部品の歪が生じる大きさとなると、各書込ユニットの開始タイミングの調整を行うことで、色ずれの発生を抑えている。
開始タイミングの調整は、各書込ユニットで正方形や線状のトナー画像(以下、「検知パターン」という)を転写ベルトに転写し、形成された各色の検知パターンの間隔に基づいて色ずれ量を算出して、算出した色ずれ量に基づいて色ずれの発生が起こらない各書込ユニットの開始タイミングを算出し、この算出したタイミングを開始タイミングとすることで行われる(特開平2−304465号公報参照)。
特開平2−304465号公報
上記のように開始タイミングを調整する場合は、トナーの検知パターンを形成するので、色ずれの発生を防止するためだけにトナーを消費してしまう。また、開始タイミングを調整する場合、各書込ユニットは検知パターンを形成し、転写ベルトは検知パターンが転写されるため、開始タイミングの調整期間中は、画像形成装置は検知パターン以外の画像を形成することができないため、この期間中は、ユーザは画像形成装置で所望する画像を印刷することができない。従って、トナーの消費や印刷効率の観点から開始タイミングの調整を行うことは好ましくない。
従来では、機内に設けられた温度センサの計測温度の変化量が、書込ユニットや書込ユニットを固定する部品の歪が生じる大きさとなると、開始タイミングの補正を行っている。しかし、機内には定着ローラなど高温に加熱される部品がいくつか設けられているので、機内温度は均一であることはほとんどない。そのため、温度センサが設けられた位置での温度変化が大きいからといって、書込ユニットの周囲の温度変化も大きいとは限らない。よって、従来では、書込ユニットの周囲では部品に歪みが発生する程の温度変化が生じていないにも関わらず、開始タイミングの調整が行われている場合がある。
そこで、本発明は、書込ユニットの設けられた位置において、書込ユニットや書込ユニットを固定する部品に歪が発生する温度変化があった場合のみ各書込ユニットのトナー画像の転写ベルトへの転写のタイミングの調整を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、機内の複数個所の温度を計測し、複数個所の温度に基づいて、機内の温度勾配を算出する。計測された温度と温度勾配から書込ユニットの設けられた位置の温度を推測することができるので、本発明の画像形成装置は、計測された温度と温度勾配から、各書込ユニットのトナー画像を転写する時間の間隔の調整が必要か否かを判断し、必要な場合は時間の調整を行う。このように温度と温度勾配に基づいて時間の調整が必要か否かを決定することで、機内温度を測定する温度センサが設けられた位置に時間の調整が必要な温度変化があっても、書込ユニットが設けられた位置において時間の調整が必要な温度変化があった場合にのみ時間の調整を実行させる事ができる。よって、本発明の画像形成装置を用いれば、従来のように、時間の調整が不要であるにも関わらず時間の調整が行われることを防ぐことができる。
温度勾配と温度からの書込ユニットが設けられた位置の温度の推測は、例えば、計測された温度、書込ユニットと温度の各計測箇所の距離、温度の計測された位置と書込ユニットの間が空間になっているか或いは他の部品が存在しているかなどに基づいて行う。
なお、機内温度の計測は特に限定されるものでないが、転写ベルトが巻き掛けられた駆動ローラと従動ローラのうち、従動ローラの角速度に基づいて計測してもよい。これは、転写ベルトの回転速度は、駆動ローラ近傍の機内温度に影響されるためである。駆動ローラは転写ベルトを一定の速度で回転させるために、転写ベルトが駆動ローラ上を滑らないように摩擦係数の高いゴムなどが使用されている。そのため、機内温度の変化によって駆動ローラの径は変化し、駆動ローラの径が変化すると、転写ベルトの速度が変化し、転写ベルトによって回転される従動ローラの角速度が機内温度によって変化するためである。
書込ユニットのトナー画像の転写の行われる間隔は、上記したように各書込ユニットの間隔と転写ベルトの速度に基づいて定められているので、転写ベルトの速度が変化すると色ずれが発生する。計測された温度と温度勾配から、書込ユニットの周囲の位置における温度を推測することができるので、書込ユニットの周囲の位置における温度変化が転写のタイミングを調整する必要のある温度変化よりも小さいが、転写ベルトの速度が変化する温度変化よりも大きい場合は、計測された温度と温度勾配に基づいて転写ベルトの駆動ローラの角速度を調整して、色ずれの発生を抑えてもよい。
本発明によれば、書込ユニットの設けられた位置にトナー画像の転写のタイミングの調整が必要な温度変化が生じた場合のみ、タイミングの調整を実行させることができるので、不必要なトナー画像の転写のタイミングの調整が実行されることを防止することで、トナー画像の転写のタイミングの実行回数を抑えることができる。
本実施の形態では、本発明の画像形成装置100は、タンデム方式を採用したカラープリンタに適用されている。画像形成装置100は、中間転写ベルト110に沿って配列されたCMYK各色のトナー画像を別個に形成する書込ユニット101C、101M、101Y、101Kを備える。
各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kのトナー画像の形成について書込ユニット101Yを用いて説明する。
書込ユニット101Yは、感光ドラム102Y、帯電器103Y、露光器104Y、
現像器105Y、転写器106Yなどで構成されている。書込ユニット101Yにおけるイエローのトナー画像の形成は、感光ドラム102Yを矢印方向に回転させながら、感光ドラム102Yを帯電器103Yで帯電させ、帯電後、露光器104Yで感光ドラム102Yを照射して感光ドラム102Yにイエローの画像データの潜像を形成し、現像器105Yで潜像にイエローのトナーを付着させることで行なわれる。感光ドラム102Yに形成されたイエローのトナー画像は、転写器106Yに対向する位置に到達すると、転写器106Yにて中間転写ベルト110に転写される。
中間転写ベルト110は、ゴム製の駆動ローラ111、金属製の従動ローラ112、113に巻き掛けられている。駆動ローラ111は、モータ203(図2参照)によって駆動され、駆動ローラ111が回転することによって中間転写ベルト110は回転する。駆動ローラ111がゴム製であるのは、中間転写ベルト110が駆動ローラ111を滑らずに、駆動ローラ111と同じ速さで回転できるようにするためである。本実施の形態では、従動ローラ112は、中間転写ベルト110の内側から外側に付勢され、中間転写ベルト110に一定の張力を与えるテンションローラとして機能している。
このようにモータ203によって回転する中間転写ベルト110は、各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kの転写器106C、106M、106Y、106Kを通過する際に各色のトナー画像が転写される。
各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kにて個別に形成された各色のトナー画像が中間転写ベルト110の同じ位置に重さなり合うように、各書込ユニット101Y、101C、101M、101Kが形成したトナー画像の中間転写ベルト110への転写のタイミングは、図2に示す遅延時間記憶手段202に記憶されていた時間だけずらされている。
本実施の形態では、4つの書込ユニットは、図1に示すように転写ベルト110の回転方向の上流側から書込ユニット101Y、101C、101M、101Kの順で配置されている。従って、トナー画像の中間転写ベルト110へのトナー画像の転写は、YCMKのトナー画像の順で行われる。書込ユニット101C、101M、101Kのトナー画像の転写のタイミングは、書込ユニット101Yの転写のタイミングから下記の遅延時間経過した後となる。
遅延時間は、書込ユニット101Yから各書込ユニット101C、101M、101Kまでの距離を中間転写ベルト110の線速度で割った時間となる。例えば、書込ユニット101Yから各書込ユニット101C、101M、101Kまでの距離をL1、L2、L3とし、中間転写ベルト110の線速度をVとすると、書込ユニット101C、101M、101Kの遅延時間は、書込ユニット101Yに対してL1/V、L2/V、L3/Vとなる。
各書込ユニット101C、101M、101Y、101K間の距離は、機内温度の変動による部品の歪によって変動するために、本実施の形態では、遅延時間記憶手段202には、機内温度が30℃の場合の各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kの距離に基づいて算出された遅延時間が記憶されている。各書込ユニット101C、101M、101Y、101K間の距離の変動に影響を及ぼす部品は、各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kを構成する部品や各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kを画像形成装置100に固定する部品などである。
中間転写ベルト110に転写されたトナー画像は、駆動ローラ111と対向する位置に配置された転写ローラ121と中間転写ベルト110との間を通過する用紙に転写ローラ121によって転写される。この用紙は、画像形成装置100の下部に設けられた2つの給紙カセット141、142のいずれかのカセットからピックアップローラ143、144によって引き出されたものである。
トナー画像が転写された用紙は、定着ローラ122と加圧ローラ123の間に送り込まれ、定着ローラ122と加圧ローラ123によってトナー画像の定着が行なわれ、その後排紙トレイ130に排紙される。
さて、本実施の形態の画像形成装置100は、図2に示すように、ネットワークによってパソコンなどの端末290と通信可能に接続されており、端末290からの指示に基づいて印刷を行う。端末290は、ユーザからの印刷指示を受け付けると、印刷の対象となる画像データをCMYKに色分解して各色の画像データを生成し、生成した各色の画像データを画像形成装置100に送信する。
端末290から送信された各色の画像データは、画像形成装置100の印刷制御手段201に受信される。
各色の画像データを受信すると、印刷制御手段201は、遅延時間記憶手段202と速度記憶手段204に記憶された書込ユニット101C、101M、101Kの遅延時間L1/V、L2/V、L3/Vと速度を取得する。速度記憶手段204には、中間転写ベルト110の線速度Vと中間転写ベルト110の線速度をVにするモータ203の速度(単位時間当たりの回転数)V´が記憶されている。
遅延時間L1/V、L2/V、L3/Vと速度V´を取得すると、印刷制御手段201は、取得した速度V´でモータ203を駆動させて駆動ローラ111を駆動させる。駆動ローラ111が駆動すると、中間転写ベルト110は、従動ローラ112、113を回転させながら自身も回転する。
印刷制御手段201は、モータ203を速度V´で回転させると、書込ユニット101でイエローのトナー画像の形成を開始し、イエローのトナー画像を中間転写ベルト110に転写する。
印刷制御手段201は、書込ユニット101Yでのトナー画像の形成を開始してからL1/V時間経過すると、書込ユニット101Cでシアンのトナー画像の形成を開始し、L2/V時間経過すると、書込ユニット101Mでマゼンタのトナー画像の形成を開始し、L3/V経過すると、書込ユニット101Kでブラックのトナー画像の形成を開始する。
書込ユニット101C、101M、101Kにて形成されたトナー画像は、中間転写ベルト110のイエローのトナー画像が転写された位置に転写される。中間転写ベルト110に転写された各色のトナー画像は、上記したように用紙に転写され、用紙と共に排紙トレイ130に排紙される。
上記したように、各書込ユニット101C、101M、101Y、101K間の距離は機内温度によって変動し、また、露光器104C、104M、104Y、104Kが感光ドラム102C、102M、102Y、102Kを照射する位置も変動する。各書込ユニット101C、101M、101Y、101K間の距離や露光器104C、104M、104Y、104Kが感光ドラム102C、102M、102Y、102Kを照射する位置が変動しても、各色のトナー画像が中間転写ベルト110の同じ位置に転写されるように、画像形成装置100は、下記のようにして遅延時間記憶手段202に記憶された遅延時間の調整を行なっている。
各書込ユニット101C、101M、101Y、101K間の距離の変動や、露光器104C、104M、104Y、104Kが感光ドラム102C、102M、102Y、102Kを照射する位置の変動の原因が機内温度の変化にあるので、画像形成装置100には、駆動ローラ111と従動ローラ113の周囲の2箇所の温度を計測する温度計測手段205が設けられている。温度計測手段205は、駆動ローラ111の周囲の温度の計測については、図3(a)、(b)に示すような従動ローラ113の端面に設けられた温度計測機構にて行ない、従動ローラ113の周囲の温度の計測については従動ローラ113の近傍に設けられた温度センサ160を用いて行う。
温度計測機構は、従動ローラ113の回転軸に回転可能に取り付けられた反射板301と、光センサ303で構成されている。反射板301には4箇所にミラー302が設けられている。光センサ303は、反射板301の所定の位置を照射し、反射板301が従動ローラ113の回転に伴って回転して、ミラー302が光センサ303に照射される位置を通過する度に、ミラー302で光の反射が起こる。温度計測手段205は、単位時間当たりのミラー302での反射の回数をカウントして、従動ローラ113の角速度を算出し、算出した角速度と従動ローラ113の半径から中間転写ベルト110の線速度を算出する。温度計測手段205は、算出した線速度と、駆動ローラ111の角速度から、駆動ローラ111の径を算出する。温度計測手段205は、算出した径に基いて、駆動ローラ111の周囲の温度を算出する(図4、S401)。
駆動ローラ111の径から駆動ローラ111の周囲の温度を算出する事ができるのは、駆動ローラ111が熱膨張のし易いゴム製であり、駆動ローラ111の径が駆動ローラ111の周囲の温度と一対一の関係となるためである。
温度計測手段205は、以上のようにして算出した駆動ローラ111と従動ローラ113の周囲の温度を勾配算出手段206に入力する。
駆動ローラ111と従動ローラ113の周囲の温度が入力されると、勾配算出手段206は、駆動ローラと従動ローラ113間の温度勾配を算出する(図4、S402)。勾配算出手段206は算出した温度勾配と駆動ローラ111の周囲の温度を判断手段207に入力する。
駆動ローラ111の周囲の温度と、温度勾配が入力されると、判断手段207は、入力された温度勾配と駆動ローラ111の周囲の温度とから各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kの周囲の温度を算出する。判断手段207は、各書込ユニット101C、101M、101Y、101K毎に、ここで算出した周囲の温度と基準温度記憶手段208に記憶された温度との温度差が、肉眼で確認できる程度の色ずれを生じさせる歪が書込ユニット101C、101M、101Y、101Kに発生する温度(以下では3℃とする。)であるか否かを判断する。基準温度記憶手段208には、各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kの基準温度(ここでは、それぞれ30℃)が記憶されているものとする。
判断手段207は、3℃以上の温度差がある書込ユニットが1つでもあると、遅延時間の調整が必要と判断する(図4、S403)。判断手段207は、3℃以上の差である書込ユニットが1つもない場合は、遅延時間の調整が必要でないと判断する(図4、S403)。
遅延時間の調整が必要であると判断すると、判断手段207は、印刷制御手段201に印刷動作の禁止を指示する(図4、S404)。印刷制御手段201は、禁止の指示があった時に印刷動作を行っていない場合は、禁止の解除があるまで端末290から画像データが送信されても新たな印刷動作を行わない。印刷制御手段201は、禁止の指示があった時に印刷動作を行っている場合は、現在行っている印刷動作を完了させて、その後に行う印刷動作については、禁止の解除があるまで行わない。
判断手段207は、印刷制御手段201に印刷動作の禁止を指示すると、3℃以上の温度差があると判断した書込ユニットの基準温度を、算出した書込ユニットの周囲の温度に書き換える(図4、S405)。
基準温度の書換を行うと、判断手段207は、タイミング調整手段209に遅延時間の調整を指示する。
遅延時間の調整の指示があると、タイミング調整手段209は、速度記憶手段204に記憶された速度V´でモータ203を駆動して転写ベルト110を回転させる。タイミング調整手段209は、転写ベルト110を回転させると、各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kを用いて、各色の線状の検知パターンを形成し、検知パターンを中間転写ベルト110に転写する(図4、S406)。
ここでの検知パターンの形成は、イエローの検知パターンを最初に形成し、シアン、マゼンタ、ブラックの検知パターンの形成の開始を遅延時間記憶手段202に記憶された遅延時間だけ遅らせて形成する。
図1に示すように、中間転写ベルト110の近傍には、中間転写ベルト110を照射して、中間転写ベルト110に転写された各色の検知パターンが照射する位置に到達したことを検知するセンサ119が設けられている。
タイミング調整手段209は、各色の検知パターンをセンサ119が検知したタイミングを測定し、測定したタイミングに中間転写ベルト110の線速度Vを乗じて各色の検知パターンの距離を算出する(図4、S407)。タイミング調整手段209は、算出した各色の検知パターンの距離に基づいて、現在の色ずれ量を算出する。タイミング調整手段209は、色ずれ量を算出すると、算出した色ずれ量から、現在の機内温度状態において色ずれが発生しない各色のトナー画像の形成の開始のタイミングを決定する(図4、S408)。タイミング調整手段209は、開始のタイミングを決定すると、決定したタイミングに基づいて、各色の検知パターンの形成を開始して、各色の検知パターンを中間転写ベルト110に転写する。タイミング調整手段209は、上記した方法で、中間転写ベルト110に転写した各色の検知パターンの距離を算出して、算出した距離が色ずれの無い場合の距離に対応するものか否かを判断する(図4、S409)。
算出した距離が色ずれの無い場合の距離に対応するものである場合、タイミング調整手段209は、ステップ408で決定した各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kのトナー画像の形成のタイミングに応じた時間に遅延時間記憶手段202に記憶された遅延時間を書き換える(図4、S410)。
算出した距離が色ずれの無い場合の距離に対応するものでない場合、タイミング調整手段209は、ステップ409において算出した距離に基いて、開始のタイミングを決定しなおす。
遅延時間を書き換えると、タイミング調整手段209は、印刷制御手段201の印刷動作の禁止を解除する(図4、S411)。
以上のように、機内の温度勾配を利用して書込ユニットの周囲に、肉眼で確認できる程度の色ずれを生じさせる部品の歪が発生する温度変化が発生した場合のみ遅延時間の調整が行われる。従って、従来のように、書込ユニットの周囲で温度変化が発生していないにも関わらず、温度センサの周囲で温度変化が発生しただけで、各書込ユニット101C、101M、101Y、101Kのタイミングの調整が行われてしまうことを防ぐ事ができる。
また、基準温度記憶手段208に記憶される温度が遅延時間の書き換えが行われたときの書込ユニットの周囲の温度に書き換えられるので、書込ユニットの周囲で3℃以上の温度変化がある度に色ずれの発生を抑えるために遅延時間が調整される。
ステップ403において、遅延時間の調整が必要でないと判断した場合、判断手段207は、中間転写ベルト110の線速度を算出して、算出した線速度が速度記憶手段204に記憶された線速度Vと一致するか否かを判断する(図4、S412)。判断手段207が行う中間転写ベルト110の算出は、温度測定手段205が用いた方法で行なう。
一致しないと判断すると、判断手段207は、速度調整手段210に中間転写ベルト110の速度の調整を指示する。速度調整手段210は、中間転写ベルト110の速度の調整の指示があると、中間転写ベルト110の線速度がVとなるようにモータ203の速度を調整する(図4、S413)。
このように中間転写ベルトの速度を調整することで、駆動ローラ111の熱膨張が原因の色ずれの発生を抑える事ができる。
中間転写ベルト110の速度は、印刷制御手段201が書込ユニットや中間転写ベルト110を駆動して印刷動作を行っている最中であっても、変更することができるので、肉眼で確認できる程度の色ずれを生じさせる部品の歪が発生する温度差以内の温度変化があった場合は、印刷動作を停止させなくても、色ずれの発生を抑える事ができる。
画像形成装置の内部構成図。 画像形成装置の機能ブロック図。 従動ローラの回転速度に基いて駆動ローラの周囲の温度を測定する機構を示す図。 色ずれの発生を抑える手順を示すフローチャート。 従来の書込ユニットの概略図。
符号の説明
100 画像形成装置
101Y、101C、101M、101K 書込ユニット
201 印刷制御手段
203 センサ
205 温度測定手段
206 勾配算出手段
207 判断手段
209 タイミング調整手段
210 速度調整手段

Claims (3)

  1. 転写ベルトの回転方向に沿って配列された複数の書込ユニットの間隔と上記転写ベルトの回転速度に基づいた時間毎に書込ユニットを用いてトナー画像を上記転写ベルトに転写するタンデム方式の画像形成装置において、
    複数の箇所の機内温度を計測する温度計測手段と、
    計測された温度に基づいて、機内の温度勾配を算出する勾配算出手段と、
    計測された温度と、算出された温度勾配に基づいて、上記時間の調整が必要か否かを判断する判断手段と、
    必要と判断されると、上記各書込ユニットでトナー画像を上記転写ベルトに転写し、転写した各トナー画像の上記転写ベルト上の距離に基づいて上記時間を調整するタイミング調整手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記転写ベルトは、駆動ローラと従動ローラに巻き掛けられ、
    上記温度計測手段は、上記従動ローラの角速度に基づいて1つの箇所の機内温度を計測する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記判断手段は、計測された温度と、算出された温度勾配に基づいて、上記転写ベルトの回転速度の調整が必要か否かも判断し、
    上記転写ベルトの回転速度の調整が必要と判断されると、上記転写ベルトの回転速度を調整する速度調整手段を備えた請求項1に記載の画像形成装置。

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