JP2011133845A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー消費量の低減を図りつつ、印刷指示から印刷終了までに要する時間の増加防止と色ずれ補正の精度確保との両立を図ることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】温度検出部は、温度センサからの検出信号に基づいて現在の機内温度を検出し(♯1)、温度変化検出部は、前記現在の機内温度と、直近の色ずれ補正処理時に検出された機内温度との差を温度変化量として検出し(♯2)、判断部は、前記温度変化量が閾値より大きい場合には(♯3でYES)、色ずれの補正動作を実施する必要があると判断する(♯5)。その後、モード設定部は、現在モノクロ印刷動作を実施中であるか否かを判断し(♯6)、そうである場合には(♯6でYES)、前記色ずれを補正するためのモードとして推測色ずれ補正モードを設定し(♯7)、推測色ずれ補正処理部は、機内温度に応じて予め定められた色ずれ量に基づく推測色ずれ補正処理を実行する(♯8)。
【選択図】図8

Description

本発明は、異なった色に応じたトナーを用いてカラー画像を形成するカラー画像を形成可能な画像形成装置に関するものである。
従来、異なった色であるシアン、マゼンタ、イエローなどの各色のトナー画像を形成する複数の画像形成ユニットが1方向に並べて配設され、その配列方向に搬送される用紙に各色のトナー画像を重ねて転写する、所謂タンデム構造の画像形成装置が知られている。
また、この種の画像形成装置において、画像形成ユニットや露光部内に備えられるLEDプリントヘッド等の取付誤差や画像形成ユニットの動作により生じる機内温度の上昇に起因する感光体ドラム等の動作上の誤差などに起因して、各色のトナー画像の形成位置が互いにずれ、目的とする色と異なる色の画像が形成される、所謂色ずれが発生することから、この色ずれを補正する色ずれ補正処理を行う機能を備えたものがある。
この色ずれ補正処理に関連する文献として特許文献1がある。下記特許文献1には、無駄な色ずれ補正の実施を回避することを目的として、色ずれ確認用のパターンを各色の画像形成ユニットに形成させ、それを中間転写ベルトに転写させた色ずれ確認用のパターンを検出し、その検出結果に基づいて色ずれ補正を実施するか否かを判断するための色ずれ確認モードを、他の補正モード(画像形成手段の像形成体の表面電位補正処理、最高濃度補正処理及び階調補正処理を含む画像補正処理)と連動して実行する技術(以下、技術1という)が提案されている。
また、下記特許文献1には、スリーピング状態から復帰すると定着温度を検出し、該定着温度が所定温度以下の場合に、第1の色ずれ補正を実施し、その時の第1の温度と第1
の色ずれ補正量をメモリに記憶するとともに、ウォーミングアップにより前記定着温度が所定温度以上になると第2の色ずれ補正を実施し、その時の第2の温度と第2の色ずれ補正量をメモリに記憶しておき、それ以降の時刻tにおける定着温度と前記第2の温度との大小を比較し、前記時刻tにおける定着温度が前記第2の温度より高い場合には、前記第2の色ずれ補正量を用いて色ずれ補正を行い、前記時刻tにおける定着温度が前記第2の温度より低い場合には、前記第1の色ずれ補正量を用いて色ずれ補正を行う技術(以下、技術2という)が提案されている。
特開2005−165220号公報
しかしながら、前記特許文献1の技術1における前記色ずれ確認モードは、色ずれ確認用のパターンを各色の画像形成ユニットにそれぞれ形成させるモードであることから、モノクロの印刷動作を実施しているときには、黒以外の色の画像形成ユニットによる画像形成動作は禁止されている状態になるために色ずれ量の確認を行うことはできない。したがって、カラーの印刷動作を行う状況になってから色ずれ量の確認や色ずれ補正を実施する必要があり、この場合、比較的長時間ユーザを待機させることとなる。
また、前記技術2にあっては、前記時刻tで色ずれを補正する動作(以下、この色ずれ補正を本補正という)を実施するためには、スリーピング状態から復帰したときに、その本補正に用いる色ずれ補正量を得るための前記第1の色ずれ補正と第2の色ずれ補正とを必ず実施する必要があるが、この第1の色ずれ補正と第2の色ずれ補正とを実施している間は、出力ができない状態になると考えられる。したがって、該技術2においては、前記第1の色ずれ補正と第2の色ずれ補正との実施に要する時間の分だけユーザを待機させることとなるという問題がある。
さらに、前記技術2においては、結果的に本補正を行う必要が無かったという場合であっても、該色ずれ補正の要否確認のための前記第1の色ずれ補正と第2の色ずれ補正とについては実施される分だけ、本補正のみを実施する構成に比してトナーの消費量が増大することとなる。
このトナーの消費量を抑制するために、色ずれ補正時に実施する現像器の駆動を、トナーの消費を極力抑えた状態で行うという手段を採用することが考えられるが、現像器の駆動をトナーの消費を極力抑えた状態で行うという動作が繰り返された場合、現像器内の現像剤に多大な機械的ストレスが作用してトナーが異常に帯電した状態となり、現像バイアス等の現像条件等を調整しても適切に静電潜像が現像化されない状態になる場合がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、色ずれ補正時のトナー消費量の低減を図りつつ、印刷指示から印刷終了までに要する時間の増加防止と色ずれ補正の精度確保との両立を図ることが容易な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、異なった色に応じたトナーを用いてカラー画像を形成する画像形成部と、前記各トナーに対して予め定められたマークの画像を色ずれ補正用マーク画像としてそれぞれ形成させ、前記各色ずれ補正用マーク画像の位置をそれぞれ検出し、その検出した各色ずれ補正用マーク画像の位置に基づいて色ずれ量を検出し、その検出した色ずれ量に基づいて色ずれ補正を行う色ずれ補正処理を行う検出色ずれ補正処理部と、機内温度を監視する機内温度監視部と、機内温度監視部によって検出された機内温度が予め定められた状態になったかどうかに基いて色ずれ補正の実施の要否を判断する判断部と、前記機内温度監視部により検出され得る機内温度に応じて予め設定された色ずれ量を予め記憶する記憶部と、前記機内温度監視部により機内温度が検出されると、その機内温度に対応付けられた色ずれ量を前記記憶部から読み出し、この色ずれ量に基づいて色ずれ補正処理を行う推測色ずれ補正処理部と、前記検出色ずれ補正処理部に色ずれ補正処理を行わせる検出色ずれ補正モードと、前記推測色ずれ補正処理部に前記色ずれ補正処理を行わせる推測色ずれ補正モードとの間で、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを切替えるモード設定部とを備える。
この発明における前記推測色ずれ補正モードでの色ずれ補正処理と前記検出色ずれ補正モードでの色ずれ補正処理とを比較すると、前者の処理に要する処理時間は、後者の処理のように前記各トナーに対して色ずれ補正用マーク画像としてそれぞれ形成させ、前記各色ずれ補正用マーク画像の位置をそれぞれ検出し、その検出した各色ずれ補正用マーク画像の位置に基づいて色ずれ量を検出する処理が省かれる分、後者の処理に要する処理時間よりも短い。したがって、前記推測色ずれ補正モードでの色ずれ補正処理は、前記検出色ずれ補正モードでの色ずれ補正処理よりも短時間で終わる。
一方、前記推測色ずれ補正モードにおいて前記記憶部から読み出される色ずれ量は、予め定めたものであるため、実際に検出した色ずれ量に対して誤差を有する可能性がある。したがって、前記検出色ずれ補正モードでの色ずれ補正処理は、予め定めた色ずれ量を用いて色ずれの補正を行う前記推測色ずれ補正モードでの色ずれ補正処理よりも高精度に色ずれを補正することができる。
また、前記推測色ずれ補正モードは、前記検出色ずれ補正モードに比して前記色ずれ補正用マーク画像の形成を行わない分、現像剤の消費量の低減を図ることができる。
そして、上述のような検出色ずれ補正モードと推測色ずれ補正モードとの間で、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを切替えるモード設定部を備えることで、色ずれ補正時のトナー消費量の低減を図りつつ、印刷指示から印刷終了までに要する時間の増加防止と色ずれ補正の精度確保との両立を図ることが容易となる。
また、モノクロ印刷動作中に判断部によって色ずれ補正の実施が必要と判断された場合には、前記モード設定部は当該画像形成装置の色ずれ補正モードを前記推測色ずれ補正モードに設定することが好ましい。
画像形成装置においては、通常、複数の記録媒体(用紙など)に対して連続的に印刷動作を行う状況がある。また、その場合において、或る記録媒体に対してはモノクロ印刷動作を実施し、別の記録媒体に対してはカラー印刷動作を実施するという状況が生じる可能性がある。
この場合、機内温度が予め定められた状態になったときには、現時点で実施している印刷動作がモノクロ印刷動作であっても、次順の記録媒体(用紙など)に対してカラー印刷動作を行う必要が生じる可能性があることを考慮して、色ずれが発生したものと考えられる状況になった場合、すなわち印刷動作により生じる熱によって機内温度が予め定められた状態になった場合には、前記色ずれの補正を行う必要がある。
ここで採用する色ずれ補正モードとして、前記検出色ずれ補正モードを選択するように設計した場合、次順の記録媒体(用紙など)に対して実施すべき印刷動作が実際にはモノクロ印刷動作であったときには、前記検出色ずれ補正モードの高精度な色ずれ補正の実施が要求される状況ではないのに、その検出色ずれ補正モードでの色ずれ補正処理を実施することとなる。その結果、色ずれ補正処理が完了するまでに要する時間が長くなり、比較的長時間ユーザを待機させることとなる。
本発明では、この点に着眼して、モノクロ印刷動作中に機内温度が予め定められた状態になった場合には、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを、前記機内温度に応じて予め設定された色ずれ量を用いて色ずれの補正を行う前記推測色ずれ補正モードに設定するようにすることで、一定の色ずれ補正の精度を確保しつつ、画像形成装置の色ずれ補正モードを前記検出色ずれ補正モードに設定する場合に比して、短時間で色ずれの補正を実施することができる。
また、前記モード設定部は、カラー印刷動作中に判断部によって色ずれ補正の実施が必要と判断された場合には、前記検出色ずれ補正モードまたは前記推測色ずれ補正モードのいずれかに色ずれ補正モードを設定することが好ましい。
また、前記モード設定部は、トナーの劣化状況に応じた色ずれ補正モードに設定することが好ましい。
上記検出色ずれ補正モードで色ずれ補正処理を実施すると、トナーの劣化を促進させてしまうおそれがある。そこで、トナーの劣化状況に応じた色ずれ補正モードに設定することで、トナーを過度に劣化させてしまうおそれを低減することが容易となる。
また、前記各トナーに対して形成される画像の画像濃度が、正常と考えられる予め定められた範囲から逸脱する状況となったときに、前記画像の画像濃度を補正する濃度補正処理を行う濃度補正処理部を更に備え、前記モード設定部は、前記濃度補正処理部による直近の濃度補正処理時に検出された画像の濃度が予め定められた閾値以上のときには、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを検出色ずれ補正モードに設定し、前記濃度補正処理部による直近の濃度補正処理時に検出された画像の濃度が前記予め定められた閾値より低いときには、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを推測色ずれ補正モードに設定することが好ましい。
この発明によれば、モード設定部は、カラー印刷動作中に前記機内温度監視部により検出された機内温度が予め定められた状態になった場合において、前記濃度補正処理部による直近の濃度補正処理時に検出された画像の濃度が予め定められた閾値以上のとき(トナー(現像剤)の劣化がそれほど進行していないとき)には、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを検出色ずれ補正モードに設定するようにしたので、高精度な色ずれ補正を行うことができる。
また、前記濃度補正処理部による直近の濃度補正処理時に検出された画像の濃度が予め定められた閾値より低いとき(トナー(現像剤)の劣化が比較的進行しているとき)には、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを推測色ずれ補正モードに設定する構成を採用したので、色ずれ補正の一定の精度を確保しつつ、前記検出色ずれ補正モードで色ずれ補正処理を実施することによる更なる現像剤の劣化を回避することができる。
そして、前記濃度補正処理部による直近の濃度補正処理時に検出された画像の濃度と予め定められた閾値との大小関係に応じて当該画像形成装置の色ずれ補正モードを設定する前記モード設定部を画像形成装置に搭載したので、前記色ずれ補正モードを自動的に設定する構成を実現することができる。
また、カラー印刷動作中に前記機内温度監視部により検出された機内温度が予め定められた状態になると、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを前記検出色ずれ補正モードに設定するか前記推測色ずれ補正モードに設定するかについての指示の入力を要求する入力要求部と、前記入力要求部による要求に対して、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを前記検出色ずれ補正モードに設定するか前記推測色ずれ補正モードに設定するかについての指示を入力するための入力操作部とを更に備え、前記モード設定部は、前記入力操作部により当該画像形成装置の色ずれ補正モードとして前記検出色ずれ補正モードが選択されると、当該画像形成装置のカラー印刷動作中の色ずれ補正モードを検出色ずれ補正モードに設定し、前記入力操作部により当該画像形成装置の色ずれ補正モードとして前記推測色ずれ補正モードが選択されると、当該画像形成装置のカラー印刷動作中の色ずれ補正モードを推測色ずれ補正モードに設定することが好ましい。
この発明によれば、色ずれの補正精度を重視する場合には、検出色ずれ補正モードを選択し、色ずれの補正動作に要する時間の短縮化を重視する場合には、推測色ずれ補正モードを選択するというように、カラー印刷動作中に前記機内温度監視部により検出された機内温度が予め定められた状態になった場合の色ずれ補正モードをユーザが手動で設定する構成を実現することができる。
また、前記機内温度監視部によって検出された機内温度を記憶する機内温度記憶部をさらに備えることが好ましい。
また、前記判断部は、前記機内温度監視部によって検出された機内温度と、前記機内温度監視によって直近の色ずれ補正時に検出されて前記機内温度記憶部に記憶された機内温度との差に基いて、色ずれ補正の実施の要否を判断することが好ましい。
この発明によれば、画像形成装置の電源がオンされた直後の準備動作期間や、画像形成装置が省電力モードを有している場合に該省電力モードの設定中に、無駄な色ずれ補正処理が実施されるのを回避することができる。
本発明によれば、色ずれ補正時のトナー消費量の低減を図りつつ、印刷指示から印刷終了までに要する時間の増加防止と色ずれ補正の精度確保との両立を図ることのできる画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す図である。 反射型フォトセンサの設置態様を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態の電気的な構成を示すブロック図である。 濃度補正処理時に転写ベルトの表面に形成するパッチ画像の一例を示す図である。 横軸を現像バイアス値、縦軸をパッチ画像の画像濃度とする座標において、各現像バイアス値と各検出値との組み合わせに対応する点を結んでなるグラフを示す図である。 中間転写ベルトに形成されるレジストマークの一例を示す図である。 機内温度と色ずれ量との対応関係を規定したテーブルを示す図である。 本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態における制御部による色ずれ補正に係る処理を示すフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態の電気的な構成を示すブロック図である。 モード入力画面の画面図である。 色ずれ補正の設定に係る処理を示すフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態における制御部による色ずれ補正に係る処理を示すフローチャートである。
本発明に係る画像形成装置の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるプリンタである画像形成装置100の内部構成を示す図である。
画像形成装置100は、給紙部1、垂直搬送路2、レジストローラ対3、中間転写部4、画像形成部50、2次転写部6、定着部7、排出搬送路8、排出トレイ9、反射型フォトセンサ10及び制御部18(図3)を含んで構成されている。画像形成部50には、4つの画像形成機構5B、5M、5C、5Yが備えられている。
画像形成装置100は、次のような画像形成工程を行う。用紙Pは、給紙部1の給紙カセット1aから、ピックアップローラ1bと分離ローラ対1c(図1のピックアップローラ1bの左のローラ対)によって、垂直搬送路2に搬送され、レジストローラ対3を介して2次転写部6へ搬送される。
画像形成部50では、像担持体としての各々の感光体ドラム51(感光体ドラム51は図1において反時計方向に回転する)に形成されたイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー画像が後述の中間転写部4の中間転写ベルト11に順次多重転写され、カラー画像が形成される。
ここで形成されたカラー画像は、2次転写部6によって、中間転写ベルト11から、給紙カセット1aより搬送されてきた用紙Pに、2次転写される。用紙P上には、カラー画像が形成される。
この後、未定着のカラー画像を転写された用紙Pは、中間転写ベルト11から分離され、定着部7に搬送される。そして、定着ローラ7aと加圧ローラ7bとの圧接により形成されるニップ部にて、用紙Pに定着に必要な熱量が供給され、更に定着ローラ7aと加圧ローラ7b間で加圧されることにより、カラー画像の定着処理がされる。定着部7で定着処理がなされた後、用紙Pは、排出搬送路8を経て排出トレイ9に排出される。なお、定着ローラ7aには、ヒータ(不図示)が内蔵され、このヒータは定着ローラ7aの表面が定着に必要な所定の温度となるように制御されている。
図1に示すように、中間転写部4は、駆動ローラ41と、従動ローラ42と、テンションローラ44とこの3つのローラに亘って掛け渡された無端状の中間転写ベルト11とからなる。中間転写ベルト11は、テンションローラ44により、適切な張力が付与されている。この状態で、駆動ローラ41に、駆動モータ41M(図3)から駆動力が伝達され、各画像形成機構5B、5M、5C、5Yの感光体ドラム51のドラム外周の表面速度と、中間転写部4の中間転写ベルト11の送り速度とが、等速に近い一定速度になるように駆動されるようになっている。中間転写クリーニングユニット45は、中間転写クリーニングローラ45aと、中間転写クリーニングブレード45bとを備えている。中間転写クリーニングローラ45aは、中間転写ベルト11に対して圧接されていて、両者の当接部において中間転写ベルト11の回転方向と同方向に移動する。中間転写クリーニングブレード45bは、中間転写ベルト11の移動方向における中間転写クリーニングローラ45aの位置の下流側にて、中間転写ベルト11に対して当接することにより、中間転写ベルト11上の転写残トナーを掻き落とす。
次に、画像形成装置100の主要な構成要素である画像形成部50の構成について、詳細に説明をする。画像形成部50は、現像装置56を含む画像形成機構5B、5M、5C、5Yとからなる。画像形成機構5B、5M、5C、5Yは、中間転写部4の下方に並んで配置されている。各画像形成機構の配置は、中間転写ベルト11の移動方向上流側より順に、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(B)用となっており、全て略同じ構成の画像形成ユニットからなる。よって、画像形成機構5B、5M、5C、5Yにおいて、同一構成である部分については同一符号を付している。なお、以下の画像形成機構5B、5M、5C、5Yの説明においては、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」「C」「M」「B」の識別記号は省略し、単に画像形成機構5と表記して説明する。
画像形成機構5は、感光体ドラム51、主帯電装置52、露光装置53、一次転写部材(一次転写ローラ)54、クリーニング装置55、現像装置56を含み、樹脂等からなる筐体にこれらを組み付けることにより1つのユニットとなり、画像形成装置100の本体に取り付けられている。
感光体ドラム51としては、アモルファス・シリコンドラムを用いており、現像位置での暗電位が所定の電位になるよう主帯電装置52により帯電される。この帯電した感光体ドラム51の表面に露光装置53が画像情報に応じた光を照射することにより感光体ドラム51の表面に静電潜像が形成される。なお、本実施形態では、露光装置53として、LPH(LED PRINT HEAD)を用いている。これに代えて、LSU(レーザスキャニングユニット)を用いることもできる。また、感光体ドラム51は、回転駆動機構(不図示)により回転させられ、その回転速度は、マイコン等の制御部18(図3)により制御されている。
現像装置56は、トナータンク(不図示)から供給されるトナー粒子を現像ローラ57の表面に塗布し、現像ローラ57から、感光体ドラム51の表面に形成された静電潜像に、前記トナー粒子を供給することにより、感光体ドラム51にトナー像を現像する。
例えば、感光体ドラム51の暗電位が+300V、現像バイアスが+200V、露光後電位が+20Vとなるように設定することができる。この現像バイアスと露光後電位の差がいわゆるコントラスト電位である。例えば、ブラックのトナー画像の形成においては、暗電位は画像白部に相当し、露光後電位は画像黒部に相当する。上記のように形成された静電潜像が現像されたトナー像は、一次転写部材54との一次転写ニップにおいて中間転写部4の中間転写ベルト11の表面に転写される。一次転写部材54は一次転写ローラである。この一次転写ローラ54には、感光体ドラム51に形成されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写させるために、感光体ドラム51の表面電位とは一次逆極性の転写バイアスが印加されるようになっている。
感光体ドラム51上の一次転写されなかったトナーは、クリーニング装置55によって除去される。続いて、感光体ドラム51表面の残留電位を下げて均一にすべく、除電ランプ58により感光体ドラム51が除電され、次の一連のプロセスに備えられる。なお画像形成における電位設定は、感光体ドラム51の特性、トナーの特性、環境等に応じて、最適な値が選択できるものである。画像形成装置100は、画像形成機構5B、5M、5C、5Yで、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローに対応する画像を、感光体ドラム51上に現像し、中間転写ベルト11上に順次ずれなく多重転写することで、1つのカラー画像の形成を行う。
反射型フォトセンサ10,10’は、中間転写ベルト11の移送方向と直交する幅方向(主走査方向)の両端部に配設され、中間転写ベルト11の両端部領域に画像形成機構5B、5M、5C、5Yにより形成される後述のレジストマークを検出するためのレジストセンサを構成するものである。
ここで、反射型フォトセンサ10,10’の配置について説明する。図2は、反射型フォトセンサ10,10’の配置構成を説明するための図である。この一対の反射型フォトセンサ10と反射型フォトセンサ10’とは、略同様の構成を有しており、図2に示すように、その一方の反射型フォトセンサ10が本体部2の前側に配設され、他方の反射型フォトセンサ10’が本体部2の後側に配設されている。
この一対の反射型フォトセンサ10,10’は、それぞれ中間転写ベルト11上に形成されたレジストマークの位置に向けて発光する発光ダイオード等で構成された発光部と、中間転写ベルト11上に形成されたレジストマークの位置で反射された反射光を受光するフォトダイオード等で構成された受光部と、この受光部で受光した反射光の光量を電圧値に変換する検出回路部とを備えている。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置100の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1,図2に示す各部材と同一の部材については同一の番号を付し、その説明を省略する。
図3に示すように、画像形成装置100は、該装置100の前記各部に対する各種制御信号の送信や各部からの検出信号等の受信を行い、画像形成装置100全体の動作制御を司る制御部18を有する。制御部18には、画像形成部50の他、反射型フォトセンサ10,10’、駆動モータ41M、記憶部43、パターンジェネレータ71、入力操作部82及びセンサ部81もそれぞれ接続されている。なお、入力操作部82は画像形成装置100に接続された不図示の外部機器(例えばパーソナルコンピュータ)に記憶されているプリンタドライバの1機能として機能する。
駆動モータ41Mは、制御部18からの制御信号に基づき駆動ローラ41を回転させて、中間転写ベルト11上への画像形成動作時における中間転写ベルト11の移送動作を実行する。
記憶部43は、図略の外部機器(例えばパーソナルコンピュータ)から送出された各色の画像データを一時的に記憶(保存)するものである。また、記憶部43は、後述の温度センサ811の検出信号に基づいて後述する温度検出部62により検出された機内温度を記憶する機内温度記憶部431と、温度センサ811の検出信号に基づいて後述の温度変化検出部63で検出され得る機内温度に応じて設定された色ずれ量をテーブル形式で記憶するテーブル記憶部432を有する。この点については後述する。
パターンジェネレータ71は、中間転写ベルト11の表面に後述するレジストマーク(色ずれ補正用マーク画像)を形成するための画像データを記憶するものである。
センサ部81は、例えば感光体ドラム51の表面若しくは周辺の温度を前記機内温度として検出するための温度センサ811を含む。温度センサ811は、前記機内温度を検出し、機内温度に対応した検出信号を制御部18に出力する。温度センサ811と後述する温度検出部62とにより機内温度監視部が構成されている。
また、センサ部81は、中間転写ベルト11に転写される画像の濃度を検出する濃度センサ812も含む。画像濃度は、前記トナー像に照射した光の反射率に基づいて算出される。濃度センサ812は、制御部18からの指示に基づき前記トナー像に光を照射し、その反射光の受光信号を検出信号として制御部18に出力する。
制御部18は、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)、プログラムを予め記憶するフラッシュメモリ、及び、前記プログラム等をフラッシュメモリから読み出して実行するCPUを備えて構成されており、CPUとRAM及びフラッシュメモリとはデータバスを介してデータの授受を行うように構成されている。CPUは、フラッシュメモリに格納されているプログラムを適宜実行することで、そのプログラムの内容に応じた処理を実行する。
ところで、本実施形態に係る画像形成装置100においては、各画像形成機構5Y,5C,5M,5Bによる各色のトナー画像の形成位置や形成予定位置が互いにずれ、目的とする色と異なる色の画像が形成される色ずれが発生したり、仮に画像形成動作を行った場合に色ずれが発生する状態(色ずれが発生し得る状態)となったりすることがあるため、色ずれが発生したり該色ずれが発生し得る状態となったりするのを抑制する機能を備えている。なお、以下の説明においては、前記色ずれが発生し得る状態も色ずれの発生状態と表現することとする。
このような色ずれを補正する方法として、従来では、中間転写ベルト11の表面に画像形成機構5Y,5C,5M,5Bによって後述するレジストマークをそれぞれ形成して該レジストマークの位置を検出し、この検出した各レジストマークの位置間隔を時間として測定し、その測定結果に基づいて色ずれ量を算出し、その算出した色ずれ量に基づいて色ずれを補正する方法が採用されている場合がある。
一方、色ずれが生じる要因の一つとして、印刷動作中に各画像形成機構5Y,5C,5M,5B等で生じる熱に起因する、各画像形成機構5Y,5C,5M,5B内の各部の変形等がある。したがって、印刷動作中に色ずれが生じる場合がある。
ここで、モノクロ印刷すべき画像データとカラー印刷すべき画像データとが混在している画像データが当該画像形成装置100の印刷対象として設定されている状況を想定したとき、このような印刷対象においては、現時点でモノクロ印刷を行っている場合に、カラー印刷すべき画像データがどのタイミングで次順の印刷対象となるのかを予め画像形成装置100に判別させることはできない。
そのため、従来では、次順の印刷対象がカラー印刷すべき画像データとなり得ることを考慮して、温度変化などで色ずれ補正を行う必要性が発生した場合には、たとえその必要性がモノクロ印刷動作を実施している途中で発生した場合であっても、その色ずれを補正する前述の動作を行うように設定していた。
ところが、色ずれの補正方法として採用されている前述の補正方法は、レジストマークを形成する処理、該レジストマークの位置を検出し、この検出した各レジストマークの位置間隔を時間として測定する処理、及びその測定結果に基づいて色ずれ量を算出する処理等を実施するため、高精度な色ずれ補正を行える反面、比較的時間を要する。
そのため、次順の記録媒体(用紙など)に対して実施すべき印刷動作が実際にはモノクロ印刷動作であったり、前記色ずれ補正方法による高精度な色ずれ補正の実施が要求される状況ではなかったりしたにもかかわらず、高精度な補正方法で色ずれ補正処理を実施することで色ずれ補正処理が完了するまでの時間が無駄に長くなっていた。その結果、モノクロ印刷中にもかかわらず、色ずれ補正処理のために比較的長時間ユーザを待機させ、画像形成装置100に対して不満をユーザに抱かせることとなっていた。
このような課題を解決すべく、本実施形態に係る制御部18に、濃度補正部61と、温度検出部62と、温度変化検出部63と、判断部64と、モード設定部65と、検出色ずれ補正処理部66と、推測色ずれ補正処理部67としての機能を搭載した。
濃度補正部61は、画像形成装置100の電源がオンされることにより実施される準備動作時や省電力モード(スリープモードなど)からの復帰時、或いは、印刷枚数が所定枚数に達するたびに、次の濃度補正処理を行うものである。すなわち、濃度補正部61は、まず、図4に示すように、予め定められた複数種類の現像バイアス値で中間転写ベルト11の表面に所定濃度のパッチ画像P1〜P4をそれぞれ各画像形成機構5Y,5C,5M,5Bを用いて形成する。なお、図4では、1つの画像形成機構で形成される各パッチ画像のみを図示している。
次に、濃度補正部61は、各パッチ画像P1〜P4の画像濃度の測定動作を濃度センサ812に行わせ、濃度センサ812から出力される検出信号に基づいて、各パッチ画像P1〜P4の画像濃度を検出する(以下、この検出した画像濃度を検出値という)。図5は、横軸を現像バイアス値、縦軸をパッチ画像の画像濃度とする座標に対し、各現像バイアス値と各検出値との組み合わせに対応する点を結んでなるグラフL1,L2を示しており、このグラフL1,L2は、現像装置56に収納されているトナーの帯電状態(現像特性)が通常であるか(グラフL1)、高い(グラフL2)かを示している。
図5のグラフL1に示す現像特性とグラフL2に示す現像特性とを比較すると、同一の現像バイアス値で画像を形成した場合であっても、グラフL1に示す現像特性がグラフL2に示す現像特性に比して、画像濃度が高くなるような現像特性になっていることを示している。
一方、濃度補正部61は、前記各パッチ画像の画像濃度についての基準値を予め記憶している。そして、濃度補正部61は、前記パッチ画像P1〜P4ごとに各検出値と前記基準値とが一致するか否かを判断し、一致しない場合には、画像濃度が前記基準値に一致するように前記現像バイアス値等を変更する。
温度検出部62は、前記温度センサ811から受信した検出信号に基づいて機内温度を検出するものである。温度検出部62は、検出した機内温度を記憶部43に蓄積(格納)する。
温度変化検出部63は、前記温度検出部62により検出された現在の機内温度と、機内温度記憶部431に記憶されている直近(前回)の色ずれ補正処理の過程で前記温度検出部62により検出された機内温度との差を温度変化量として算出するものである。
判断部64は、前記温度変化検出部63により算出された温度変化量と該温度変化量について予め定められた閾値ΔTthとの大小を比較し、前記温度変化量が前記閾値ΔTth以上の場合に、画像形成部50において色ずれが発生しているものと想定されるので、該色ずれの補正動作を実施する必要があると判断する一方、前記温度変化量が前記閾値ΔTthより小さい場合には、画像形成部50において色ずれが発生していないものと想定されるので、該色ずれの補正動作を実施する必要はないと判断する。
モード設定部65は、前記判断部64により色ずれの補正動作を実施する必要があると判断されると、色ずれの補正モードを設定するものである。本実施形態に係る画像形成装置100においては、色ずれの補正モードとして、後述する検出色ずれ補正処理部66に色ずれ補正処理を行わせる検出色ずれ補正モードと、後述する推測色ずれ補正処理部67に色ずれ補正処理を行わせる推測色ずれ補正モードとがある。
そして、モード設定部65は、この色ずれ補正モードの設定を次のような形で行う。すなわち、モード設定部65は、現在モノクロ印刷動作を行っている場合には、色ずれを補正するためのモードとして前記推測色ずれ補正モードを選択する。すなわち、現在モノクロ印刷動作を行っている状況で、現在の機内温度と直近(前回)の色ずれ補正処理時に前記温度検出部62で検出された機内温度との差(温度変化量)が予め定められた閾値ΔTth以上のとき、モード設定部65により、色ずれを補正するためのモードとして前記推測色ずれ補正モードが選択される。
一方、現在カラー印刷動作を行っている場合には、高精度な色ずれの補正を行える前記検出色ずれ補正モードで色ずれ補正動作を行うべきである。しかしながら、検出色ずれ補正モードで色ずれ補正動作を行う場合には、レジストマークの形成のために現像装置56がエージング動作を実施する。このエージング動作は、現像剤の劣化を進行させる一因となるものである。
すなわち、レジストマークの形成を行うために現像器が駆動されることになるが、このとき現像装置56においてトナーが攪拌され、トナーの帯電量が増加する。ところが、レジストマークの形成のために消費されるトナーの量はわずかであるため、帯電量が増加したトナーの大部分は現像器外に排出されずに、現像器内に滞留することとなる。この動作が繰り返されると、現像機内のトナーの帯電量が大幅に増加し、トナーの現像性の劣化を招来する。したがって、検出色ずれ補正モードで色ずれ補正動作を行うと、現像剤の劣化を進行させる可能性がある。
ここで、現像剤の劣化が既に進行している場合には、更なるエージング動作を実行すると該現像剤自体を画像形成動作に使用できなくなる可能性があることから、現像剤の劣化を更に進行させることとなる検出色ずれ補正モードによる色ずれ補正動作を行うべきではないと考えられる。
そこで、本実施形態では、現在カラー印刷動作を行っている場合には、現在の現像剤の劣化状態に応じて前記検出色ずれ補正モードか推測色ずれ補正モードかを選択する。すなわち、モード設定部65は、現像剤の劣化がそれほど進行していないと考えられる場合には、色ずれを補正するためのモードとして前記検出色ずれ補正モードを選択する一方、現像剤の劣化が進行していると考えられる場合には、色ずれを補正するためのモードとして前記推測色ずれ補正モードを選択する。
現在の現像剤の劣化状態は、直近の濃度補正処理において検出された現像特性(現像剤の状態)に基づいて判断することができる。具体的には、モード設定部65は、直近の濃度補正処理において検出された各パッチ画像の画像濃度の各検出値のうち、前記予め定められた現像バイアス値に対応する検出値に着目し、この検出値と検出値に対応した予め定められた閾値ΔDthとの大小を判断する。
そして、モード設定部65は、前記検出値が前記閾値ΔDth以上の場合には、現像剤がそれほど帯電していないと考えられるから、現像剤の劣化がそれほど進行していないと判断する一方、前記検出値が前記閾値ΔDthより低い場合には、トナーとキャリアとの結びつきが強くなることにより現像剤が比較的強く帯電していると考えられるから、現像剤の劣化が比較的進行していると判断する。
例えば、図5を用いて説明すると、モード設定部65は、直近の濃度補正処理において検出されたパッチ画像P1〜P4の画像濃度の検出値のうち例えば現像バイアスV2に対応する画像濃度の検出値(図5の点P1又は点P2に対応する画像濃度の検出値)に着目し、この検出値と予め定められた閾値ΔDth(例えば「1.0」)との大小を判断する。
モード設定部65は、直近の濃度補正処理においてグラフL1で示す現像特性が得られた場合には、現像バイアス値V2に対応する検出値は「1.1」であり、前記閾値ΔDth「1.0」より前記検出値「1.1」の方が高いから、この場合には、モード設定部65は、トナーの帯電量が比較的少なく、トナーの劣化がそれほど進んでいないと考えられることから検出色ずれ補正モードを選択する。
一方、モード設定部65は、直近の濃度補正処理においてグラフL2で示す現像特性が得られた場合には、現像バイアス値V2に対応する検出値は「0.8」であり、前記閾値ΔDth「1.0」より前記検出値「0.8」の方が低いから、この場合には、モード設定部65は、トナーの帯電量が比較的多く、トナーの劣化が進行していると考えられることから推測色ずれ補正モードを選択する。
検出色ずれ補正処理部66は、前記モード設定部65により検出色ずれ補正モードが設定されると、主走査方向(中間転写ベルト11の移送方向と直交する方向又は記録紙の搬送方向と直交する方向)の色ずれ、副走査方向(中間転写ベルト11の移送方向と同一方向又は記録紙の搬送方向と同一方向)の色ずれ、斜め方向(主走査方向及び副走査方向間の方向)の色ずれを検出し、それに基づく色ずれ補正(レジスト補正)を実行するものである。
主走査方向の色ずれは、前記LEDプリントヘッドからなる露光部20の取り付け誤差等により生じる。副走査方向の色ずれは、画像形成機構5Y,5C,5M,5Bの取り付け誤差や各感光体ドラム51を回転駆動させる駆動モータの回転速度誤差等により生じる。斜め方向の色ずれは、画像形成機構5Y,5C,5M,5Bの取り付け誤差(傾き)や中間転写ベルト11の斜行等により生じる。
検出色ずれ補正処理部66は、パターンジェネレータ71からの出力信号に基づいて、画像形成機構5Y,5C,5M,5Bを動作させることにより、色ずれの検出を行うための4色の線状パターンの組み合わせからなるレジストマークを形成する。図6は、中間転写ベルト11に形成されるレジストマークの一例を示す図である。
図6に示すように、レジストマークは、所定幅を有する4色の線状パターンからなる斜線部L1と、該斜線部L1の上流側(図の右側)の所定幅を有する4色の線状パターンからなる横線部L2とが所定の間隔をおいて交互に形成されたものである。このようなレジストマークは、中間転写ベルト11の幅方向(主走査方向)における両端部に形成される。
斜線部L1は、中間転写ベルト11の移送方向の下流側(図の左側)から上流側(図の右側)にかけて、画像形成機構5Yにより形成されたイエロートナー画像である線状パターンY1、画像形成機構5Cにより形成されたシアントナー画像である線状パターンC1、画像形成機構5Mで形成されたマゼンタトナー画像である線状パターンM1、画像形成機構5Bにより形成されたブラックトナー画像である線状パターンK1がこの順序でそれぞれ副走査方向(あるいは主走査方向)に対し45°の角度で所定の間隔をおいて形成されたものである。
横線部L2は、斜線部L1と同様に、中間転写ベルト11の移送方向の下流側(図の左側)から上流側(図の右側)にかけて、画像形成機構5Yにより形成されたイエロートナー画像であるラインY2、画像形成機構5Cにより形成されたシアントナー画像であるラインC2、画像形成機構5Mで形成されたマゼンタトナー画像であるラインM2、画像形成機構5Bにより形成されたブラックトナー画像であるラインK2がこの順序でそれぞれ副走査方向(中間転写ベルト11の移送方向)に沿って所定の間隔をおいて形成されたものである。
なお、一対の反射型フォトセンサ10,10’のうち、一方の反射型フォトセンサ10は、一方端部のレジストマークの斜線部L1及び横線部L2の主走査方向の略中央位置を検出可能となる位置に配設され、他方の反射型フォトセンサ10’は、他方端部のレジストマークの斜線部L1及び横線部L2の主走査方向の略中央位置を検出可能となる位置に配設されている。
検出色ずれ補正処理部66は、一対の反射型フォトセンサ10,10’によるレジストマークの計測動作を制御する。検出色ずれ補正処理部66は、例えば同期信号の立下りが検出されることでカウント開始指示が行われたのち、画像形成機構5Mの感光体ドラム51に対する露光位置から反射型フォトセンサ10,10’によるレジストマークの検出位置までの距離(mm)と中間転写ベルト11の周速(mm/s)とに基づいて求めた計測開始タイミング(ms)に達したときから4組の斜線部L1及び横線部L2が反射型フォトセンサ10,10’の検出位置を通過し終わるまでの間、反射型フォトセンサ10,10’からの出力を得る。
検出色ずれ補正処理部66は、各線状パターンの色ずれ(位置ずれ)に対する補正量を算出する。すなわち、各線状パターンの色ずれについては、対向する左右両側の横線部L2の各ラインY2,C2,M2,K2の位置を検出することで斜め方向(傾き方向)の色ずれ量を検出することができ、対向する左右両側の横線部L2の各ラインY2,C2,M2,K2の副走査方向の間隔を検出することで副走査方向の色ずれ量を検出することができ、対向する左右両側の少なくともいずれか一方の一組の斜線部L1の各線状パターンY1,C1,M1,K1及び横線部L2の各ラインY2,C2,M2,K2の同色同士の間隔を検出することで主走査方向の色ずれ量を検出することができ、これら検出された色ずれ量(ライン数乃至は画素数)から色ずれ補正量(ライン数乃至は画素数)を求める。
そして、検出色ずれ補正処理部66は、算出した色ずれ補正量に基づいて各色の色ずれ補正を行う。なお、算出した色ずれ補正量に基づく具体的な色ずれ補正方法は、本出願人が出願した特開2006−201624号公報に記載のものが採用可能であり、ここではその具体的な説明を省略する。
推測色ずれ補正処理部67は、前記モード設定部65により推測色ずれ補正モードに設定されると、後述する機内温度の温度変化量に基づいて現時点で生じているものと推測される色ずれ量を導き出し、この色ずれ量に基づいて色ずれの補正を行う推測色ずれ補正処理を行うものである。図7は、機内温度と色ずれ量との関係を示すグラフである。
図7に示すように、温度センサ811及び温度検出部62により検出され得る機内温度と色ずれ量との間には相間関係がある。前述したように、テーブル記憶部432は、図7に示すような機内温度と色ずれ量との対応関係をテーブル形式で予め記憶している。
推測色ずれ補正処理部67は、前記温度検出部62により機内温度が検出されると、この機内温度に対応する色ずれ量を前記テーブル記憶部432に記憶されているテーブルを用いて導き出す。また、推測色ずれ補正処理部67は、直近(前回)の濃度補正処理時に検出され前記記憶部43に記憶されている機内温度に対応した色ずれ量を前記テーブル記憶部432に記憶されているテーブルを用いて導き出す。そして、推測色ずれ補正処理部67は、これらの色ずれ量同士の差を、現在生じている色ずれの量として算出する。
例えば、前記温度検出部62により検出された現在の機内温度が35(℃)であり、前記直近(前回)の濃度補正処理時に検出され前記記憶部43に記憶されている機内温度が30(℃)であったものとする。この場合、機内温度が35(℃)のときの色ずれ量は、図7を参照すると+200(μm)であり、機内温度が30(℃)のときの色ずれ量は、+100(μm)であるから、推測色ずれ補正処理部67は、200−100=100(μm)を、現在生じている色ずれの量として導き出す。
そして、推測色ずれ補正処理部67は、このようにして求めた色ずれ量に基づいて、例えば前記特開2006−201624号公報に記載されている色ずれ補正方法にしたがって色ずれ補正処理を行う。
前記検出色ずれ補正処理部66による検出色ずれ補正処理と、前記推測色ずれ補正処理部67による推測色ずれ補正処理とを比較すると、前者の検出色ずれ補正処理は、前記レジストマークの形成を含む色ずれ量の検出から行うのに対し、後者の推測色ずれ補正処理は予め定められた色ずれ量を用いる。そのため、後者の推測色ずれ補正処理は、前者の検出色ずれ補正処理よりも短い時間で色ずれの補正を行うことができるのに対し、前者の検出色ずれ補正処理は、後者の推測色ずれ補正処理よりも高精度に色ずれの補正を行うことができる。
図8は、制御部18による色ずれ補正に係る処理を示すフローチャートである。
図8に示すように、温度検出部62は、温度センサ811から検出信号を受信すると、該検出信号に基づいて、現在の機内温度を検出する(ステップ♯1)。次に、温度変化検出部63は、温度検出部62により検出された現在の機内温度と、機内温度記憶部431に記憶されている直近(前回)の色ずれ補正時に検出された機内温度との差を温度変化量ΔTとして算出する(ステップ♯2)。
そして、判断部64は、温度変化検出部63により算出された温度変化量ΔTと該温度変化量について予め定められた閾値ΔTthとの大小を比較し(ステップ♯3)、前記温度変化量ΔTが前記閾値ΔTthより小さい場合には(ステップ♯3でNO)、画像形成部50において色ずれ補正を行う必要があるほどの色ずれが発生していないものと想定されるので、該色ずれの補正動作を実施する必要はないと判断し(ステップ♯4)、制御部18は、ステップ♯1の処理に戻る。一方、判断部64は、前記温度変化量ΔTが前記閾値ΔTth以上の場合には(ステップ♯3でYES)、画像形成部50において色ずれ補正を行う必要があるほどの色ずれが発生しているものと想定されるので、該色ずれを補正する必要があると判断する(ステップ♯5)。
ステップ♯5の処理後、モード設定部65は、現在モノクロ印刷動作を実施中であるか否かを判断し(ステップ♯6)、そうである場合には(ステップ♯6でYES)、前記色ずれを補正するためのモードとして前記推測色ずれ補正モードを設定する(ステップ♯7)。これを受けて、推測色ずれ補正処理部67は、前述した推測色ずれ補正処理を実行する(ステップ♯8)。
一方、モード設定部65は、現在カラー印刷動作を実施中であると判断した場合には(ステップ♯6でNO)、直近の濃度補正処理において検出された、予め定められた複数の現像バイアス値に対応するパッチ画像G1〜G4の画像濃度(検出値)と予め定められた閾値ΔDthとの大小を判断する(ステップ♯9)。モード設定部65は、前記検出値が前記閾値ΔDthより低いと判断した場合には(ステップ♯9でNO)、前記色ずれを補正するためのモードとして前記推測色ずれ補正モードを設定し(ステップ♯7)、推測色ずれ補正処理部67は、前述した推測色ずれ補正処理を実行する(ステップ♯8)。
一方、モード設定部65は、前記検出値が前記閾値ΔDth以上であると判断した場合には(ステップ♯9でYES)、前記色ずれを補正するためのモードとして前記検出色ずれ補正モードを設定し(ステップ♯10)、検出色ずれ補正処理部66は、前述した検出色ずれ補正処理を実行する(ステップ♯11)。なお、機内温度検出時に画像形成を行っていない場合には、機内温度検出時にカラー印刷を行っている場合の処理(ステップ#6でNO)と同様の処理を行う。
以上のように、本実施形態では、前記閾値ΔTth以上の温度変動がモノクロ印刷動作中に発生したときには、前記推測色ずれ補正処理によって色ずれを補正するようにしたので、一定の色ずれ補正精度を確保しつつ、画像形成装置100の色ずれの補正に係るモードを前記検出色ずれ補正モードに設定する場合に比して、短時間で色ずれの補正を実施することができるとともに、前記検出色ずれ補正モードに比して前記色ずれ補正用マーク画像の形成を行わない分、現像剤(トナー)の消費量の低減を図ることができる。
また、前記閾値ΔTth以上の温度変動がカラー印刷動作中に発生した場合に、直近の濃度補正処理時における画像濃度が前記閾値ΔDth以上であるのでトナーの劣化がそれほど進んでいないと判断できるときには、画像形成装置100の色ずれの補正に係るモードとして前記検出色ずれ補正モードを設定するようにしたので、高精度な色ずれ補正を行うことができる。
一方、直近の濃度補正処理時における画像濃度が前記閾値ΔDthより小さくトナーの劣化が比較的進行していると判断できるときには、画像形成装置100の色ずれの補正に係るモードとして前記推測色ずれ補正モードを設定するようにしたので、色ずれ補正の一定の精度を確保しつつ、前記検出色ずれ補正モードで色ずれ補正処理を実施することによる現像剤(トナー)のさらなる劣化を回避することができる。
そして、前記閾値ΔTth以上の温度変動がカラー印刷動作中に発生した場合に、直近の濃度補正処理時における画像濃度が前記閾値ΔDth以上のときには、画像形成装置100の色ずれの補正に係るモードとして前記検出色ずれ補正モードを設定し、直近の濃度補正処理時における画像濃度が前記閾値ΔDthより低いときには、画像形成装置100の色ずれの補正に係るモードとして前記推測色ずれ補正モードを設定するモード設定部65を備えたので、トナーのさらなる劣化の招来の虞を低減しつつ、画像形成装置100の色ずれの補正に係るモードを自動的に設定する構成を実現することができる。
なお、本件は、前記実施形態に代えて、又は前記実施形態に加えて次のような変形形態も採用可能である。
[1]前記第1の実施形態においては、カラー印刷動作の実施中に機内温度の温度変化が予め定められた閾値ΔTth以上になると、画像形成装置100の制御部18(モード設定部65)が、直近の濃度補正処理の過程で導き出された現像剤の現像特性に応じて、色ずれを補正するモードを、前記検出色ずれ補正モードと推測色ずれ補正モードとの間で選択する(装置側で自動的に設定する)ようにしたが、この形態に限定されず、ユーザが選択できるようにしてもよい。
図9は、本実施形態に係る画像形成装置100の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1,図2に示す各部材と同一の部材については同一の番号を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100においては、制御部18にモード入力要求受付部68を備えるとともに、入力操作部82にモード入力操作部821が備えられている点が、前記第1の実施形態に係る画像形成装置100と異なる。
モード入力要求受付部68は、入力操作部82により所定の操作が行われると、図10に示すように、モード入力画面Gを外部機器に接続されたモニターの画面に表示させる。モード入力画面Gは、色ずれ補正を行う必要があるほどの色ずれが発生した場合、検出色ずれ補正モード及び推測色ずれ補正モードのうちどちらの処理で色ずれの補正動作を行うかを尋ねるメッセージMと、そのメッセージに対して検出色ずれ補正モードを選択する入力を行うためのボタンB1と、前記メッセージに対して推測色ずれ補正モードを選択する入力を行うためのボタンB2とを有する。
モード入力操作部821は、前記ボタンB1,B2により構成され、モード入力要求受付部68は、前記ボタンB1又はボタンB2に対して操作が行われると、その操作情報(選択された色ずれ補正モードを示す情報)をモード入力操作部821から受け付けて、該情報をモード設定部65に出力する。モード設定部65は、その情報を記憶する。
また、本実施形態に係る画像形成装置100においては、前記第1の実施形態に係る画像形成装置100に対し、カラー印刷動作を行っている場合において、前記判断部64により色ずれの補正動作を実施する必要があると判断された場合のモード設定部65によるモード設定処理が上述の実施形態とは異なる。
すなわち、モード設定部65は、カラー印刷動作を行っている場合において、前記判断部64により色ずれの補正動作を実施する必要があると判断されると、当該画像形成装置100の色ずれ補正モードとして、前記モード入力画面Gで操作されたボタンに対応する色ずれ補正モードを設定する。
具体的には、モード設定部65は、前記モード入力画面GにおいてボタンB1が操作されると、当該画像形成装置100の色ずれ補正モードとして前記検出色ずれ補正モードを設定する一方、ボタンB2が操作されると、当該画像形成装置100の色ずれ補正モードとして前記推測色ずれ補正モードを設定する。
図11は、本実施形態に係る制御部18による色ずれ補正に係る処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、入力操作部82により所定の操作が行われると(ステップ♯11でYES)、モード入力要求受付部68は、図10に示すようなモード入力画面Gを前記表示部に表示させる(ステップ♯12)。そして、モード入力要求受付部68は、色ずれ補正モードを選択する入力があると(ステップ♯13でYES)、その操作情報(選択された色ずれ補正モードを示す情報)をモード設定部65に出力し、モード設定部65は、その情報を記憶する(ステップ♯14)。
図12は、制御部18による色ずれ補正に係る処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、温度検出部62は、温度センサ811から検出信号を受信すると、該検出信号に基づいて、現在の機内温度を検出する(ステップ♯21)。次に、温度変化検出部63は、温度検出部62により検出された現在の機内温度と、機内温度記憶部431に記憶されている直近(前回)の色ずれ補正時に検出された機内温度との差を温度変化量ΔTとして算出する(ステップ♯22)。
そして、判断部64は、温度変化検出部63により算出された温度変化量ΔTと該温度変化量について予め定められた閾値ΔTthとの大小を比較し(ステップ♯23)、前記温度変化量ΔTが前記閾値ΔTthより小さい場合には(ステップ♯23でNO)、画像形成部50において色ずれ補正を行う必要があるほどの色ずれが発生していないものと想定されるので、該色ずれの補正動作を実施する必要はないと判断し(ステップ♯24)、制御部18は、ステップ♯21の処理に戻る。一方、判断部64は、前記温度変化量ΔTが前記閾値ΔTth以上である場合には(ステップ♯23でYES)、画像形成部50において色ずれ補正を行う必要があるほどの色ずれが発生しているものと想定されるので、該色ずれを補正する必要があると判断する(ステップ♯25)。
ステップ♯25の処理後、モード設定部65は、現在モノクロ印刷動作を実施中であるか否かを判断し(ステップ♯26)、そうである場合には(ステップ♯26でYES)、前記色ずれを補正するためのモードとして前記推測色ずれ補正モードを設定する(ステップ♯27)。これを受けて、推測色ずれ補正処理部67は、前述した推測色ずれ補正処理を実行する(ステップ♯28)。
一方、モード設定部65は、現在カラー印刷動作を実施中であると判断した場合には(ステップ♯26でNO)、モード入力画面G(図10参照)でユーザが選択した色ずれ補正モードが検出色ずれ補正モードであるか否かを判断する(ステップ♯14で記憶した色ずれ補正モードの種類を確認する;ステップ♯29)。
モード設定部65は、モード入力画面G(図10参照)で選択した色ずれ補正モードが検出色ずれ補正モードでないと判断した場合には(ステップ♯29でNO)、前記色ずれを補正するためのモードとして前記推測色ずれ補正モードを設定し(ステップ♯27)、推測色ずれ補正処理部67は、前述した推測色ずれ補正処理を実行する(ステップ♯28)。
一方、モード設定部65は、前記モード入力画面Gで選択した色ずれ補正モードが検出色ずれ補正モードであると判断した場合には(ステップ♯29でYES)、前記色ずれを補正するためのモードとして前記検出色ずれ補正モードを設定し(ステップ♯30)、検出色ずれ補正処理部66は、前述した検出色ずれ補正処理を実行する(ステップ♯31)。なお、機内温度検出時に画像形成を行っていない場合には、機内温度検出時にカラー印刷を行っている場合の処理(ステップ#26でNO)と同様の処理を行う。
以上のように、本実施形態によれば、色ずれの補正精度を重視する場合には、検出色ずれ補正モードを選択し、色ずれの補正動作に要する時間の短縮化を重視する場合には、推測色ずれ補正モードを選択するというように、カラー印刷動作の実施中に機内温度の温度変化が予め定められた閾値ΔTth以上になった場合の色ずれ補正モードをユーザが手動で設定する構成を実現することができる。
[2]画像形成装置100の電源がオンされたことで実施される印刷準備動作の期間に、機内温度の変化量が前記閾値を超えたとしても、前記検出色ずれ補正処理や推測色ずれ補正処理を実施しないようにすることで、無駄なトナーの消費や現像器の駆動によるトナーの劣化を防止することができる。
また、画像形成装置100に、例えば操作部に対して所定の操作が行われた場合や、画像形成装置100が所定時間使用されなかった場合等に、通常の状態より画像形成装置100の電力消費が抑制される省エネモードが備えられている場合に、該省エネモードに設定されている期間に、機内温度の変化量が前記閾値を超えたとしても、前記検出色ずれ補正処理や推測色ずれ補正処理を実施しないようにすることで、無駄なトナーの消費や現像器の駆動によるトナーの劣化を防止することができる。
100 画像形成装置
5B,5M,5C,5Y 画像形成機構
10,10’ 反射型フォトセンサ
11 中間転写ベルト
18 制御部
43 記憶部
431 機内温度記憶部
432 テーブル記憶部
61 濃度補正部
62 温度検出部
63 温度変化検出部
64 判断部
65 モード設定部
66 検出色ずれ補正処理部
67 推測色ずれ補正処理部
68 モード入力要求受付部
71 パターンジェネレータ
81 センサ部
811 温度センサ
812 濃度センサ
82 入力操作部
821 モード入力操作部

Claims (8)

  1. 異なった色に応じたトナーを用いてカラー画像を形成する画像形成部と、
    前記各トナーに対して予め定められたマークの画像を色ずれ補正用マーク画像としてそれぞれ形成させ、前記各色ずれ補正用マーク画像の位置をそれぞれ検出し、その検出した各色ずれ補正用マーク画像の位置に基づいて色ずれ量を検出し、その検出した色ずれ量に基づいて色ずれ補正を行う色ずれ補正処理を行う検出色ずれ補正処理部と、
    機内温度を監視する機内温度監視部と、
    機内温度監視部によって検出された機内温度が予め定められた状態になったかどうかに基いて色ずれ補正の実施の要否を判断する判断部と、
    前記機内温度監視部により検出され得る機内温度に応じて予め設定された色ずれ量を予め記憶する記憶部と、
    前記機内温度監視部により機内温度が検出されると、その機内温度に対応付けられた色ずれ量を前記記憶部から読み出し、この色ずれ量に基づいて色ずれ補正処理を行う推測色ずれ補正処理部と、
    前記検出色ずれ補正処理部に色ずれ補正処理を行わせる検出色ずれ補正モードと、前記推測色ずれ補正処理部に前記色ずれ補正処理を行わせる推測色ずれ補正モードとの間で、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを切替えるモード設定部と
    を備える画像形成装置。
  2. モノクロ印刷動作中に判断部によって色ずれ補正の実施が必要と判断された場合には、前記モード設定部は当該画像形成装置の色ずれ補正モードを前記推測色ずれ補正モードに設定する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記モード設定部は、カラー印刷動作中に判断部によって色ずれ補正の実施が必要と判断された場合には、前記検出色ずれ補正モードまたは前記推測色ずれ補正モードのいずれかに色ずれ補正モードを設定する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記モード設定部は、トナーの劣化状況に応じた色ずれ補正モードに設定する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記各トナーに対して形成される画像の画像濃度が、正常と考えられる予め定められた範囲から逸脱する状況となったときに、前記画像の画像濃度を補正する濃度補正処理を行う濃度補正処理部を更に備え、
    前記モード設定部は、前記濃度補正処理部による直近の濃度補正処理時に検出された画像の濃度が予め定められた閾値以上のときには、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを検出色ずれ補正モードに設定し、前記濃度補正処理部による直近の濃度補正処理時に検出された画像の濃度が前記予め定められた閾値より低いときには、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを推測色ずれ補正モードに設定する請求項3に記載の画像形成装置。
  6. カラー印刷動作中に前記機内温度監視部により検出された機内温度が予め定められた状態になると、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを前記検出色ずれ補正モードに設定するか前記推測色ずれ補正モードに設定するかについての指示の入力を要求する入力要求部と、
    前記入力要求部による要求に対して、当該画像形成装置の色ずれ補正モードを前記検出色ずれ補正モードに設定するか前記推測色ずれ補正モードに設定するかについての指示を入力するための入力操作部と
    を更に備え、
    前記モード設定部は、前記入力操作部により当該画像形成装置の色ずれ補正モードとして前記検出色ずれ補正モードが選択されると、当該画像形成装置のカラー印刷動作中の色ずれ補正モードを検出色ずれ補正モードに設定し、前記入力操作部により当該画像形成装置の色ずれ補正モードとして前記推測色ずれ補正モードが選択されると、当該画像形成装置のカラー印刷動作中の色ずれ補正モードを推測色ずれ補正モードに設定する請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記機内温度監視部によって検出された機内温度を記憶する機内温度記憶部をさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記判断部は、前記機内温度監視部によって検出された機内温度と、前記機内温度監視によって直近の色ずれ補正時に検出されて前記機内温度記憶部に記憶された機内温度との差に基いて、色ずれ補正の実施の要否を判断する請求項7に記載の画像形成装置。
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