JP2009145399A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の使用環境を反映した画像安定化処理の実行時期を自動的に決定することにより利便性を向上した画像形成装置を提供する。
【解決手段】所定の条件を満たしたときに画像安定化処理を実行するカラーユーザモードと、所定の条件を満たし、かつ、カラーの画像形成ジョブを受け付けたときに画像安定化処理を実行するモノクロユーザモードとを有するプリンタであって、画像形成に関する履歴を記憶するEEPROM65と、所定のタイミングにおいて、履歴のうち直近の所定区間のものを参照し、カラーユーザモードとモノクロユーザモードのうちいずれか一方を選択し、選択されたモードにしたがって画像安定化処理を実行するCPU61を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、カラー画像形成装置において色ずれ補正などの画像安定化処理の実行時期を決定する技術に関する。
カラー画像形成装置、例えばタンデム型のカラー画像形成装置においては、色ずれ補正などの画像安定化処理を定期的もしくは環境温度の変動に応じて実行することにより、カラー画質の劣化を未然に防止するようにしている。
上記カラー画像の安定化処理は、転写ベルトや感光体ドラム上に各色のトナーパターンを形成し、これを検出することにより実行されるが、モノクロプリントジョブの実行が圧倒的に多い場合においても、機械的にカラー画像安定化処理を実行することは、比較的高価なカラートナーを無駄に消費することになり、メンテナンスコストの点から望ましいとは言えない。
そこで、例えば、特許文献1には、所定の条件が満たされるとカラーの画像安定化処理を実行するカラーユーザモードと、所定の条件が満たされても実際にカラープリントジョブの受け付けをするまでは、画像安定化処理を実行しないモノクロユーザモードの2つのモードを用意し、画像形成装置の管理者などが予めいずれかのモードを選択できるように構成された画像形成装置が記載されている。
この場合、例えば、モノクロプリントジョブの実行が圧倒的に多い使用環境下においては、モノクロユーザモードに設定しておけば、他の所定の条件が満たされても、カラープリントジョブを実行するまでは、画像安定化処理を実行しないので、無駄にカラートナーを消費することがなくなる。
一方、カラープリントジョブの実行が比較的多い使用環境下において、カラーユーザモードに設定しておけば、所定の条件が満たされると自動的に画像安定化処理が実行されるので、カラープリントジョブの実行直前に画像安定化処理が実行されて待たされることがなく、スムーズに高画質のカラー画像を得ることができる。
したがって、画像形成装置の管理者などが、装置納入時などに実際の使用環境を考慮して、上記モノクロユーザモードとカラーユーザモードのいずれかに設定することにより、使用環境のニーズに応じた画像安定化処理の実行を期待できる。
特開2005−244829号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、例えば、当該画像形成装置が他の部署に移動されてその使用環境が変化した場合には、その都度モード設定を見直す必要が生じて大変手間であり、しかも、プリントジョブの実行状況を把握しておかなければ、どちらのユーザモードに設定すべきかの判断ができない。
また、最初の画像形成装置納入時には説明を受けてユーザモードを設定したが、その後、そのようなモード切換の機能があることさえ知らないユーザが使用することもあり、この場合には実情に即した画像安定化処理を実行できなくなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、画像安定化処理の実行時期を装置の使用環境を反映して自動的に決定することにより、利便性を向上した画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、所定の条件を満たしたときに画像安定化処理を実行する第1のモードと、前記所定の条件を満たし、かつ、カラーの画像形成ジョブを受け付けたときに画像安定化処理を実行する第2のモードとを有する画像形成装置であって、画像形成に関する履歴を記憶する履歴記憶手段と、所定のタイミングにおいて、前記履歴のうち直近の所定区間のものを参照し、前記第1と第2のモードのうちいずれか一方を選択する選択手段と、前記選択されたモードにしたがって画像安定化処理を実行する画像安定化手段とを備えることを特徴としている。
上記構成では、所定のタイミングで、画像形成に関する履歴のうち直近の所定区間のものに基づいて、第1のモード及び第2のモードの一方が選択される。
これにより、画像形成装置が置かれていた直近の使用環境を反映して、画像安定化処理の実行時期を自動的に決定することができるので、サービスマンや管理者などが、わざわざ第1のモード及び第2のモードについて選択を見直す必要がなく、また、画像形成装置の使用環境の把握や分析の手間も生じない。
つまり、メンテナンスコストと利便性を向上することができ、ユーザフレンドリー性を高めることが可能となる。
また、前記履歴は、実行された画像形成回数とそのうちのカラー画像形成回数の情報を含み、前記選択手段は、前記所定区間に実行された全画像形成回数に対するカラーの画像形成回数の比率を求め、この比率が所定値以上のときに、第1のモードを選択し、それ以外のときは第2のモードを選択することが望ましい。
これにより、カラーの画像形成ジョブが低頻度で実行される場合には、第2のモードが選択され、所定の条件を満足し、かつ、カラー画像形成ジョブの実行の指示を受け付けなければ画像安定化処理は実行されないので、画像安定化処理の実行を最小限にとどめて、各色のトナーの消費を節約することができる。
一方、第1のモードが選択されている場合には、所定の条件を満足するだけで、画像安定化処理が実行されるので、カラー画像形成ジョブの実行の指示を受け付け時には、速やかにカラープリントを実行することができ、ユーザに不快感を与えない。
このように、画像形成装置の使用環境に即して、画像安定化処理の実行時期が決められるので、利便性の向上と経済性の向上の両立実施が可能となる。
また、前記履歴は、実行された画像形成ジョブ数とそのうちのカラー画像形成ジョブ数の情報を含み、前記選択手段は、前記所定区間に実行された全画像形成ジョブ数に対するカラー画像形成ジョブ数の比率を求め、この比率が所定値以上のときに、第1のモードを選択し、それ以外のときは第2のモードを選択することすることもできる。
ここで、カラー画像形成ジョブとは、複数のページの画像形成のうちカラーの画像形成の実行が一頁でも含まれている場合も含む。
これにより、画像形成ジョブ数という大きな単位でカラー画像形成ジョブ数の比率を算出するため、算出の対象となるデータ量が少なくて済み、算出時間を短縮することができる。
また、記憶手段に格納する履歴情報の容量も小さくなるので、記憶手段のメモリ消費を節約することができる。
また、前記所定区間は、所定の日数前の時点から現在に至るまでの期間であることが望ましい。
これにより、直近の使用状態を反映した第1か第2のモードの選択を行うことができる。
また、受け付けたプリントジョブに応じて、複数の色のトナーを使用してカラー画像を形成するカラープリントモードと、単一の色のトナーを使用してモノクロ画像を形成するモノクロプリントモードとを切り換えるプリントモード切換手段と、前記カラープリントモードとモノクロプリントモードを相互に切り換えた回数を計数する計数手段を備え、前記所定区間は、過去に遡って所定回数目のモード切換時点から現在に至るまでの区間であることが望ましい。
これにより、過去に遡り所定回数目のプリントモードの切り替えが行われた時点から現在に至るまでの期間に実行された全ての画像形成回数とカラーの画像形成回数にもとづいてカラーの画像形成回数の比率が算出されるので、算出されたカラーの画像形成回数の比率には、実際に行われたプリントモードの切り替えが反映された値となっており、画像形成装置の使用環境の実情に即した第1モード及び第2モードの選択が可能となる。
また、前記所定のタイミングは、装置の電源投入時、画像形成ジョブの受け付け時、前回の画像安定化処理からの所定時間経過時のうち少なくとも一つのタイミングを含むことが望ましい。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
(画像形成装置の構成)
はじめに、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態にかかるタンデム型のフルカラープリンタの概略構成を示す図である。
同図に示すように、第1の実施形態の画像形成装置としてのカラープリンタ(以下、「プリンタ」と表記する。)1は、Y、M、C、Kの各色のそれぞれに対応する作像ユニット10Y,10M,10C,10Kと、中間転写ベルト25を備える画像形成部20と、給紙部30と、定着部40と、制御部60を備える。
プリンタ1は、LAN等のネットワークに接続されており、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいて画像形成を実行する。
画像形成部20は、図1に示すように、感光体ドラム11とそれぞれ対向する一次転写ローラ24と、各ローラ21,22,23に張架される中間転写ベルト25と、光学センサ26と、クリーニングブレード51等を備えている。
光学センサ26は、反射式フォトセンサであって、中間転写ベルト25上に光を照射して反射光の強度に応じた電圧値を制御部60に出力する。
給紙部30は、記録シートを収容する給紙カセット31と、給紙カセット31内の記録シートを1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ32と、繰り出された記録シートを搬送する一対の搬送ローラ33と、二次転写位置に記録シートを送り出すタイミングをとるための一対のタイミングローラ34と、二次転写ローラ35等を備えている。
作像ユニット10Y,10M,10C,10Kは、図1に示すように、中間転写ベルト25に対向する状態で、当該中間転写ベルト25に沿って、10Y、10M、10C、10Kの順序で所定の間隔をおいて直列に配置されている。
作像ユニット10Kは、感光体ドラム11並びに、当該感光体ドラム11の周囲に配置された帯電器12、露光部13、現像器14、クリーナ15及び温度センサ9Kを備える。
作像ユニット10Y,10M,10Cも作像ユニット10Kと同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。
露光部13は、レーザダイオードなどの発光素子及びレンズ等を備え、制御部60からの駆動信号を受けて、感光体ドラム31を露光するためのレーザ光を出射し、感光体ドラム11上を主走査方向に露光走査させる。
感光体ドラム11は、上記露光を受ける前に各クリーナ15で表面の残存トナーが除去され、不図示のイレーサランプに照射されて除電された後、帯電器12により一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で、上記レーザ光による露光を受けると、感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。
各静電潜像は、各色の現像器14により現像され、これにより感光体ドラム11表面にY、M、C、Kの現像剤像としてのトナー像が作像される。
各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト25上の同じ位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行され、一次転写ローラ24による静電力を受けて中間転写ベルト25上に多重転写されフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト25上の重ね合わされた各色トナー像は、中間転写ベルト25の回転により二次転写位置に移動する。
一方、中間転写ベルト25の移動タイミングに合わせて、給紙部30からは、タイミングローラ34を介して記録シートが給送されて来ており、二次転写位置において、二次転写ローラ35に印加された電圧により生じた静電力によって、中間転写ベルト25上のトナー像が記録シート上に二次転写される。
二次転写位置を通過した記録シートは、定着部40に搬送され、ここでトナー像が加熱、加圧されて記録シートに定着された後、一対の排出ローラ41を介して排出トレイ42上に排出される。
制御部60は、外部の端末装置からプリント指示を受けると、送信されて来る画像信号を受信して、これをY、M、C、Kの再現色用のデジタル画像信号に変換し、露光部13を駆動させるための駆動信号を生成する。
ここで、図2のブロック図を参照しながらプリンタ1の制御部60の構成について説明する。
同図に示すように、制御部60は、主な構成要素として、CPU61、インターフェース(I/F)部62、RAM63、ROM64、EEPROM65、リアルタイムクロック66を備えている。
リアルタイムクロック66は、プリンタ1の電源がOFF状態であっても、他の機能部とは違ってバッテリーで常時作動しており、現在の年月日及び時分秒を示す情報(以下、「日時情報」という。)を1秒おきにCPU61に出力する。
CPU(Central Processing Unit)61は、ROM64から必要なプログラムを読み出して、タイミングを計りながら各種動作を統一的に制御し、例えば、プリントジョブの実行や後述の色ずれ補正処理などの動作を円滑に実行させる。
より具体的には、CPU61は、以下の内容を実行する。
即ち、プリントを完了する度に、以下の表1に示すように、初期値を1としてこれに1ずつ加算して得られたプリント番号601と、当該プリントのモノクロ/カラーの種別を示すプリント種別情報602と、プリントを実行した年月日及び時分秒を示す日時情報603との組を履歴情報600としてEEPROM65に格納する。
Figure 2009145399
また、プリンタ1の電源をOFFする時には、事前にリアルタイムクロック66から日時情報を取得し、EEPROM65内に予め確保されている専用の記憶領域に格納し、さらに、2度目以降に電源をOFFする時には、上記記憶領域に既に格納済みの日時情報のデータに上書きする。
以下、プリンタ1の電源をOFFした時に上記専用記憶領域に格納される情報を「電源OFF日時情報」と定義する。
また、温度センサ9Y〜9Kから出力される信号を定期的に、例えば、1分おきに取得して、これを温度に換算した値(以下。「温度情報」という。)をEEPROM65に格納する。
そして、後述の色ずれ補正が実行された場合には、EEPROM65に格納されているこれらの温度情報のデータをクリアする。
さらに、画像形成部20がプリントした枚数をカウントし、その値をEEPROM65に格納する。
インターフェース部62は、CPU61とLAN等のネットワークとを接続するためのLANカード、LANボード等であり、LAN等を介して、クライアント端末から送信されてくるプリントジョブを受信してCPU61へ送る。
RAM(Random Access Memory)62は、揮発性のメモリであって、CPU61におけるプログラム実行時のワークエリアとなる。
ROM(Read Only Memory)63には、画像形成部20におけるプリント処理に関するプログラムや、画像安定化処理に関するプログラム等、各種プログラムが格納されている。
EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)65は、不揮発性のメモリであって、CPU61におけるプログラム実行時のデータ保存エリアとなる。
操作部73は、テンキー、スタートキー、液晶表示パネル等を有しており、ユーザからの指示の入力を受け付ける。ユーザによって各キーが押下されると、その情報がCPU61へ伝達される。
(色ずれ補正処理)
つぎに、色ずれ補正処理について説明する。
カラー画像は、Y、M、C、Kの4色のトナー像を重畳して形成するが、このとき、各色のトナー像がずれる現象、即ち、色ずれが発生すると画質が劣化する。
色ずれ補正処理とは、このような画質の劣化を防ぐため、各トナー色間の色ずれ量を検出して補正する処理のことであり、この処理の実行に際して、各色のトナーパターン(以下、「レジストパターン」という。)を中間転写ベルト25上に形成し、光学センサ26を用いて各色のレジストパターンのずれを検出する。
光学センサ26による色ずれ量の求め方については公知であるが、その一例について簡単に説明する。
光学センサ26は、その出力電圧からトナー付着量を演算することができる。
出力電圧はある幅と高さを持った波形の電圧であるから、その波形の重心位置は、検出された各色のレジストパターンの位置を代表する値である。したがって、その出力電圧波形の重心位置を算出し、各色の重心位置の間隔と正規値との差分をとることで、各色の間の色ずれ量を求めることができる。
このように検出された色ずれ量に基づいて、主走査方向および副走査方向の画像書き込み位置の補正を実行することによって、色ずれを防止することができ、高画質の画像を形成することが可能となる。
色ずれ補正の実行を完了したときには、リアルタイムクロック66から現在の日時情報を取得し、この情報をEEPROM65内の色ずれ補正の実施日時のみが格納される専用の記憶領域に格納する。
つぎに、CPUにおける色ずれ補正処理の動作について説明する。
図3は、本実施の形態に係るプリンタ1の色ずれ補正処理のサブルーチンを示すフローチャートであり、CPU61は、以下の内容を実行する。
まず、直近の電源ON後に1回も色ずれ補正を実施していないときには(ステップS100:NO)、直近の電源OFFの時間が12時間以上継続しているかどうかを判断する(ステップS101)。
この直近の電源OFFの時間が12時間以上継続しているかどうかの判断は、例えば、プリンタ1の電源をONした時に、EEPROM65内に格納された電源OFF日時情報を取得し、リアルタイムクロック66から出力される現在の日時情報との差分をとり、これが12時間以上であるかどうかで判断することができる。
そして、直近の電源OFFの時間が12時間以上継続していない場合、プリントジョブ終了時において、前回の色ずれ補正の実行時点からの温度変化が7℃以上となった露光部が1つでもあるかどうかを判断する(ステップS102)。
具体的には、例えば、EEPROM65に格納されているY、M、C、Kの各色に対応する温度情報について、それぞれ最大温度と最小温度とを抽出して、その差が7℃以上となっているかどうかを判断する。
このような露光部が1つもない場合には(ステップS102:NO)、このサブルーチンを終了して、画像形成処理全体を制御する不図示のメインルーチンに戻る。
また、直近の電源ON後に1回以上色ずれ補正を実施しているときには(ステップS100:YES)、プリントジョブ終了時において、前回の色ずれ補正の実行時点からの温度変化が7℃以上となった露光部が1つでもあるかどうかを判断し(ステップS102)、以降の処理を実施する。
そして、直近の電源OFFの時間が12時間以上継続している場合(ステップS101:YES)、もしくは、プリントジョブ終了時において、前回の色ずれ補正の実行時点からの温度変化が7℃以上となった露光部が1つでもある場合には(ステップS102:YES)、色ずれ補正の必要性が高いもの判断し、ユーザモードの判定を実施する(ステップS103)。
このユーザモードには、カラープリントの頻度が高い使用環境を想定した第1のモードとしてのカラーユーザモードと、モノクロプリントの頻度が高い使用環境を想定した第2のモードとしてのモノクロユーザモードとがあり、デフォルト状態ではカラーユーザモードに設定されている。
ここで、ステップS102において前回の色ずれ補正の実行時点からの温度変化が7℃以上となった露光部が1つでもあるかどうかを判断する理由について説明する。
前回の色ずれ補正の実行時点からの現在に至るまでの温度変化が7℃以上となった露光部では、その光学系において熱歪による光軸のずれが生じ易く、色ずれが生じ易い。
この光学系における光軸のずれは、露光部において一旦7℃以上の変化が生じると、その後、どのような温度に落ち着こうとも解消しないものと考えられる。
このような事情から、温度変化が1度でも7℃以上となった露光部を検出する。
また、直近の電源OFFの時間が12時間以上も継続している場合には、露光部内の温度サンプリングは停止されているので、上記のような露光部における温度変化にもとづく判断が行えないため、色ずれの可能性が高いものとして判断している。
ユーザモードがモノクロユーザモードとなっており(ステップS103:YES)、カラープリント要求を受信しているときには(ステップS104:YES)、色ずれ補正を実施し(ステップS105)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
また、カラープリント要求を受信していないときには(ステップS104:NO)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
そして、ユーザモードがカラーユーザモードとなっている場合には(ステップS103:カラーユーザモード)、色ずれ補正を実施し(ステップS105)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
このように、カラープリントの実行頻度の低いモノクロユーザモードでは、カラープリントの直前まで、色ずれ補正の実施をしないようにして、トナーの消費を極力抑えるので、メンテナンスコストを低減することができ、また、カラープリントの実行頻度の高いカラーユーザモードでは、色ずれが生じ易い諸条件を満たしたときに、色ずれ補正を実施することによって、次回のカラープリント時に速やかにプリントを実行させて利便性を高めることができる。つまり、利便性の向上と経済性の向上の両立実施が可能となる。
(ユーザモード選択処理)
本実施の形態にかかるプリンタ1は、従来機のように、ユーザモードを手動で選択するのではなく、自動的に選択する。
引き続き、ユーザモードを自動的に選択するユーザモード選択処理Aについて説明する。
図4は、本実施の形態に係るプリンタ1のユーザモード選択処理Aのサブルーチンを示すフローチャートである。
ここで、CPU61は、EEPROM65内のデータを参照して、以下の内容を実行する。
図4において、まず、電源ON直後でもなく、かつ、後述のカラープリント比率の判定の前回実施から24時間経過していないとき(ステップS100:NO)、このサブルーチンを終了して、画像形成処理全体を制御する不図示のメインルーチンに戻る。
また、電源ON直後のとき、または、後述のカラープリント比率の判定の前回実施から24時間経過したとき(ステップS200:YES)、履歴情報600の中から過去1週間にプリントしたページに関する履歴情報を取得し(ステップS201)、過去1週間にプリント総数が1枚もない場合には(ステップS202:NO)、現状のユーザモードを継続し(ステップS203)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
そして、過去1週間にプリントが1枚でもある場合には(ステップS202:YES)、力ラープリント比率計算(I)の実行する(ステップS204)。
この力ラープリント比率計算(I)の算出式を以下に示す。
カラープリント比率(%)=A/(A+B)×100 (式1)
A:カラープリントされたページの枚数
B:モノクロプリントされたページの枚数
ここで、上記カラープリント比率が10%以上のとき(ステップS205:YES)、ユーザモードをカラーユーザモードとし(ステップS206)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
また、上記カラープリント比率が10%未満のとき(ステップS205:NO)、ユーザモードをモノクロユーザモードとし(ステップS207)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
以上説明したように、第1の実施の形態では、電源をONした時または24時間おきに、格納されている履歴情報600のうちの過去1週間にプリントしたページに関する履歴情報にもとづいて、カラープリント比率を算出して、ユーザモードを自動的に選択することにより、ユーザの使用環境が変化してもその状況に即したユーザモードが定期的に見直される。
しかも、カラー/モノクロプリントの種別をプリントの最小単位であるページ毎に判断するため、カラープリント比率の算出精度を高めることができるので、よりユーザの使用環境の実情に即した判断が可能となる。
(その他の事項)
本実施の形態の履歴情報600は、プリント番号601と、プリント種別情報602と、日時情報603とを対応付けたものとしたが、本実施の形態では、これに限るものではなく、少なくともプリント種別情報602と、日時情報603のうちのプリントした年月日のみがあれば、カラープリント比率の算出が可能であるので、履歴情報600がこれら2つの情報だけで構成されていても構わない。
なお、両面コピーの場合、本実施の形態で記載しているページは、表裏のプリントそれぞれを1ページとしてカウントすることは言うまでもない。
<第2の実施の形態>
(画像形成装置の構成)
第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、ユーザモードを選択するために使用した履歴情報の内容及び制御部の処理内容が異なり、他は同じであるので、上記相違点を除く部分についての説明は省略する。
第2の実施の形態におけるCPUは、以下の内容を実行する。
即ち、プリントジョブを完了したとき、履歴情報600の代わりに、以下の表2に示すように、プリントジョブが実行される度に、初期値を1としてこれに1ずつ加算して得られたジョブ番号611と、モノクロ/カラーのジョブ種別を示すプリントジョブ種別情報612と、プリントジョブを完了した年月日及び時分秒を示すプリントジョブ完了日時613との組を履歴情報610としてEEPROM65に格納する。
Figure 2009145399
ここで、モノクロ/カラーのジョブ種別の判断方法は、図5に示すように、1つのプリントジョブ中に1枚でもカラープリントが含まれる場合(図5中のジョブ1、3、4参照)は、その種別をカラージョブとし、1つのプリントジョブ中の全てがモノクロプリントである場合(図5中のジョブ2参照)には、その種別をモノクロジョブとする。
さらに、第2の実施の形態にかかるプリンタは、ユーザモード選択処理Aに代えて、ユーザモード選択処理Bを実行する。
(ユーザモード選択処理B)
図6は、第2の実施の形態にかかるプリンタのユーザモード選択処理Bのサブルーチンを示すフローチャートである。
ここで、第2の実施の形態のCPUは、以下の内容を実行する。
図5において、まず、電源ON直後でもなく、かつ、後述のカラープリント比率の判定の前回実施から24時間経過していないとき(ステップS300:NO)、このサブルーチンを終了して、画像形成処理全体を制御する不図示のメインルーチンに戻る。
また、電源ON直後のとき、または、後述のカラープリント比率の判定の前回実施から24時間経過したとき(ステップS300:YES)、履歴情報610の中から、過去1週間に実行されたプリントジョブの履歴情報を取得し(ステップS301)、過去1週間以内にプリントジョブの実行がない場合には(ステップS302:NO)、現状のユーザモードを継続し(ステップS303)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
そして、過去1週間以内にプリントジョブの実行がある場合には(ステップS302:YES)、力ラージョブ比率計算(II)の実行する(ステップS304)。
この力ラージョブ比率計算(II)の算出式を以下に示す。
カラージョブ比率(%)=C/(C+D)×100 (式2)
C:カラージョブの総数
D:モノクロジョブの総数
上記力ラージョブ比率が30%以上のとき(ステップS305:YES)、ユーザモードをカラーユーザモードとし(ステップS306)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
また、上記カラージョブ比率が30%未満のとき(ステップS305:NO)、ユーザモードをモノクロユーザモードとし(ステップS307)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
以上のように、第2の実施形態では、電源をONした時または24時間おきに、格納されている履歴情報610のうちの過去1週間に実行したプリントジョブに関する履歴情報にもとづいて、カラージョブ比率を算出して、ユーザモードを自動的に選択することにより、ユーザの使用環境が変化してもその状況に即したユーザモードが定期的に見直される。
また、第2の実施の形態において、ユーザモード選択の根拠に使用する履歴情報610は、第1の実施の形態において使用する履歴情報600と比べて、データ量が少なくて済むので、メモリの消費を節約することのでき、また、演算時における処理量も少なくて済むので、演算時間を短縮することが可能となる。
(その他の事項)
本実施の形態の履歴情報610は、ジョブ番号611と、プリントジョブ種別情報612と、プリントジョブ完了日時613とを対応付けたものとしたが、本実施の形態では、これに限るものではなく、少なくともプリントジョブ種別情報612と、プリントジョブ完了日時613のうちのプリントジョブを完了した年月日のみを示す情報が対応づけられたものがあれば、カラープリント比率の算出が可能であるので、履歴情報610がこれら2つの情報だけで構成されていても構わない。
<第3の実施の形態>
(画像形成装置の構成)
第3の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、制御部の処理内容が異なり、他は同じであるので、上記相違点を除く部分についての説明は省略する。
第3の実施の形態におけるCPUは、プリンタのユーザモード選択処理Aに代えて、プリンタのユーザモード選択処理Cを実行する。
(ユーザモード選択処理C)
図7は、第3の実施の形態にかかるプリンタのユーザモード選択処理Cのサブルーチンを示すフローチャートである。
図7において、まず、電源ON直後でもなく、かつ、プリント要求がないとき(ステップS400:NO)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
また、電源ON直後のとき、または、プリント要求があるときに(ステップS400:YES)、履歴情報610を参照し、過去に100枚以上のプリントされた実績があるかどうかを判断する(ステップS401)。
この判断は、例えば、最後プリントされたページのプリント番号601が100以上となっているかどうかで、速やかに判断することができる。
そして、累積のプリント実績が100枚未満であれば、ユーザモードをカラーユーザモードとし(ステップS402)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。このようにするのは、累積のプリント実績が100枚未満であれば、プリンタ納入時であると考えられるので、デフォルトの設定であるカラーユーザモードを維持しようとするためである。
また、プリント実績が100枚以上あれば、直近にプリントした過去100ページ分の履歴情報を取得する。
この100ページ分の履歴情報の取得は、例えば、最後プリントされたページのプリント番号601の値から99を引いた値を求め、この値以上のプリント番号601を有する全ての履歴情報を抽出することで、取得対象を迅速に特定することができる。
そして、第1の実施の形態で述べた力ラープリント比率計算(I)を実行し(ステップS404)、カラープリント比率が10%以上のとき(ステップS405:YES)、ユーザモードをカラーユーザモードとし(ステップS402)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
また、上記カラープリント比率が10%未満のとき(ステップS405:NO)、ユーザモードをモノクロユーザモードとし(ステップS406)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
以上のように、第3の実施形態では、電源ON直後のとき、または、プリント要求があるときに、直近にプリントした過去100ページ分の履歴情報にもとづいて、カラープリント比率を算出して、ユーザモードを自動的に選択することにより、ユーザの使用環境が変化してもその状況に即したユーザモードが適宜選択される。
しかも、プリント要求がある度に、ユーザモードを見直すので、ユーザの使用環境の変動が激しい場合にも迅速に対応することができる。
(その他の事項)
本実施の形態の履歴情報600は、プリント番号601と、プリント種別情報602と、日時情報603とを対応付けたものとしたが、本実施の形態ではこれに限るものではない。
例えば、EEPROM65内に履歴情報600のみを格納する専用の記憶領域を設け、この記憶領域においてアドレス値の小さい領域から順次プリント種別情報602を格納していったとしても、このアドレス値をキーとして種別情報602を抽出することにより、過去にプリントされた100枚分のプリント種別情報602を把握することができるため、履歴情報600がプリント種別情報602のみであっても構わない。
また、本実施の形態では、直近にプリントした過去100ページ分の履歴情報にもとづいて、ユーザモードを選択しているが、この100ページという値は、あくまでも一例であって、ユーザの使用環境にもとづいて適宜変更可能である。
<第4の実施の形態>
(画像形成装置の構成)
第4の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、制御部60の処理内容が異なり、他は同じであるので、上記相違点を除く部分についての説明は省略する。
第4の実施の形態におけるCPUは、以下の内容を実行する。
即ち、図8に示すように、カラープリントジョブの実行後にモノクロリントジョブが要求されたとき、もしくは、モノクロリントジョブの実行後にカラープリントジョブが要求されたときに、リアルタイムクロック66から日時情報を取得し、EEPROM65内に予め確保されている専用の記憶領域に格納する。
その際、例えば、この記憶領域に日時情報が丁度4つ入るように設定し、5つ目の日時情報を格納するときには、既に格納されている日時情報の中で一番古い日時を示す日時情報に上書きすることで、メモリの消費を節約することができる。
以下、プリントモードの切り替えに伴い、上記専用記憶領域に格納される情報を「プリントモード切替時刻情報」」と定義する。
さらに、第4の実施の形態にかかるCPUは、ユーザモード選択処理Aに代えて、ユーザモード選択処理Dを実行する。
(ユーザモード選択処理D)
図9は、第4の実施の形態にかかるプリンタのユーザモード選択処理Dのサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、電源ON直後でもなく、かつ、プリント要求がないとき(ステップS500:NO)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
また、電源ON直後のとき、または、プリント要求があるとき(ステップS500:YES)、履歴情報600を参照し、1枚でもプリントされた実績があるかどうかを判断する(ステップS501)。
ここで、累積のプリント実績が1枚もなければ、ユーザモードをカラーユーザモードとし(ステップS502)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。このようにするのは、累積のプリント実績が1枚もなければ、プリンタ納入時であると考えられるので、デフォルトの設定であるカラーユーザモードを維持するからである。
また、プリントの実績が1枚でもあれば(ステップS501:YES)、過去に4回以上のプリントモードの切り替えが行われたかどうかを判断する(ステップS503)。
この判断は、例えば、EEPROM65内の専用記憶領域にプリントモード切替時刻情報が4つ格納されているかどうかで判断する。
そして、過去に4回以上のプリントモードの切り替えが行われている場合、過去に遡り4回目のプリントモードの切り替えが行われた時点から現在に至るまでの期間にプリントされたページの履歴情報600(以下、「履歴情報A」という。)を取得し(ステップS504)、第1の実施の形態で述べた力ラープリント比率計算(I)を実行し(ステップS505)、カラープリント比率が10%以上のとき(ステップS506:YES)、ユーザモードをカラーユーザモードとし(ステップS502)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
ここで、履歴情報Aの具体的取得方法としては、例えば、EEPROM65内の専用記憶領域に格納されている4つのプリントモード切替時刻情報の中で、最も古い日時情報(以下、「最古日時情報」という。)を検索し、さらに、履歴情報600を参照して、最古日時情報が示す日時以後の日時情報603が対応づけられているプリント種別情報602を全て取得するなどの方法がある。
また、上記カラープリント比率が10%未満のとき(ステップS506:NO)、ユーザモードをモノクロユーザモードとし(ステップS507)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
また、過去に4回以上のプリントモードの切り替えが行われていない場合(ステップS503:NO)、履歴情報600中の全ての履歴情報を取得し(ステップS508)、力ラープリント比率計算(I)を実行して(ステップS505)、それ以降の処理を実行する。
以上のように、第4の実施の形態では、過去に遡り4回目のプリントモードの切り替えが行われた時点から現在に至るまでの期間にプリントされたページの履歴情報にもとづいてカラープリント比率が算出されるので、算出されたカラープリント比率には、実際に行われたプリントモードの切り替えが反映された値となっており、よりユーザの使用環境の実情に即したユーザモードの選択が可能となる。
なお、本実施の形態では、過去に遡り4回目のプリントモードの切り替えが行われた時点から現在に至るまでの期間にプリントされたページの履歴情報をユーザモードの選択のために使用しているが、この4回目という回数は、あくまでも一例であって、ユーザの使用環境にもとづいて適宜変更可能である。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上記の実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を考えることができる。
即ち、上述の実施の形態では、過去の履歴情報に基づいて選択されたユーザモードにより、色ずれ補正の実行時期を決定しているが、もともと色ずれ補正は、画質向上のために実行される画像安定化処理うちの1つであって、他の画像安定化処理、例えば、濃度補正の実行時期をユーザモードに基づいて決定しても構わない。
この濃度補正とは、例えば、中間転写ベルト25上に所定の諧調でパッチを形成し、このパッチのトナー濃度を光学センサ26検出し、センサ出力値とROM64内に記憶されている上記所定諧調に対応するデータ値とを比較して、その差分に応じて転写電圧等を調整し、狙いとするトナー濃度に設定する処理のことである。
通常、この濃度補正では、カラーの濃度とモノクロの濃度とを同時に補正するフルカラー濃度補正を実施するが、モノクロプリント主体の環境では、カラーの濃度補正を実施する必要性があまりないので、カラートナーを無駄に消費していると言わざるを得ない。
そこで、濃度補正において、上述の実施の形態におけるユーザモード選択処理で選択されたユーザモードに応じて、黒のみで濃度補正を実施したり、フルカラー濃度補正を実施したりすることで、濃度補正に費やされる時間を短縮すると共に、カラートナーの消費を削減することができる。
以下、その具体例について説明する。
図10及び図11は、本変形例におけるプリンタの濃度補正処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
本変形例のCPUは、以下の内容を実行する。
まず、直近の電源ON後に1回もフルカラー濃度補正を実施しておらず(ステップS600:NO)、フラグFが「0」となっている場合には(ステップS601:NO)、直近の電源OFFの時間が12時間以上継続していたかどうかを判断する(ステップS602)。
このフラグFは、例えば、EEPROM65に格納されており、電源がOFFされると「0」にリセットされるようになっている。
そして、直近の電源OFFの時間が12時間以上継続している場合(ステップS602:YES)、フラグFを「1」に設定し(ステップS603)、図11の(A)へ進んで、ユーザモードがカラーユーザモードとなっている場合には(ステップS604:カラーユーザモード)、フルカラー濃度補正を実施し(ステップS605)、フルカラー濃度補正フラグを0にして(ステップS606)、このサブルーチンを終了して、画像形成処理全体を制御する不図示のメインルーチンに戻る。
また、ユーザモードがモノクロユーザモードとなっている場合には(ステップS604:モノクロユーザモード)、黒のみで濃度補正を実施し(ステップS607)、フルカラー濃度補正フラグを1にして(ステップS608)、このサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
図10のステップS600に戻って、直近の電源ON後に1回以上フルカラー濃度補正を実施している場合であって(ステップS600:YES)、プリントジョブ終了時において、前回の濃度補正(黒のみ実施を含む)の実施時点からの温度変化が12℃以上となった露光部が1つもなく(ステップS609:NO)、さらに、プリントジョブ終了時において、前回の濃度補正(黒のみ実施を含む)の実行時点からのプリント枚数が1000枚以上でもなく(ステップS610:NO)、そして、図11の(B)へ進んで、フルカラー濃度補正フラグが1であって、かつ、カラープリント要求を受信しているという条件に該当しない場合には(ステップS611:NO)、このサブルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。
また、フルカラー濃度補正フラグが1であり、かつ、カラープリント要求を受信している場合(ステップS611:YES)、フルカラー濃度補正を実施し(ステップS605)、それ以降の処理を実行する。
図10に戻って、1)プリントジョブ終了時において、前回の濃度補正(黒のみ実施を含む)の実施時点からの温度変化が12℃以上となった露光部が1でもある場合(ステップS609:YES)、2)プリントジョブ終了時において、前回の濃度補正(黒のみ実施を含む)の実行時点からのプリント枚数が1000枚以上ある場合(ステップS610:YES)のいずれかに該当する場合には、濃度補正の必要性が高いものと判断し、図11の(A)へ進んで、ユーザモードの判定を実施して(ステップS604)、それ以降の処理を実行する。
図10に戻って、フラグFが1のとき(ステップS601:YES)、もしくは直近の電源OFFの時間が12時間以上継続していない場合には(ステップS602:NO)、プリントジョブ終了時において、前回の濃度補正(黒のみ実施を含む)の実施時点からの温度変化が12℃以上となった露光部が1つでもあるかどうかの判断を実施し(ステップS609)、それ以降の処理を実行する。
ステップS609のように、濃度補正を露光部に温度変化に応じて実施するのは、露光部内にあるトナーの帯電量が温度によって変化し、濃度変化が生じるおそれが生じるためである。
また、ステップS610のように、プリントジョブ終了時において、前回の濃度補正(黒のみ実施を含む)の実行時点からのプリント枚数が1000枚以上であるかどうかを判断する理由は、長時間感光体ドラム11を回転し続けると、感光体ドラム11の表面に形成された保護膜が摩耗し、トナーの付着量が変化して、濃度変化が生じるおそれが生じるためである。
なお、上述のステップS609において、全ての露光部の温度を検出し、温度の検出精度を高めているが、コスト低減を行う上では、このように各露光部に温度センサを配する必要はなく、例えば、プリンタ内に機内温度を計測する温度センサを1つ設け、この温度センサの値に基づいて判断を行ってもよい。
また、本変形例では、黒のみで濃度補正で濃度補正を実施する場合があるが、これは通常モノクロプリントが黒色でプリントされるためであり、場合によっては、他の色、例えば、シアンでモノクロプリントされることも考えられるので、その場合には、本変形例中において、黒のみで濃度補正する代わりに、シアンのみで濃度補正すればよいことは言うまでもない。
さらに、ガンマ曲線の補正を目的に実施される階調補正も、濃度補正と同様に各色のトナーで階調値の異なるパッチを複数形成してトナーを消費するため、この階調補正についても、ユーザモードに基づいて実行時期を決定しても構わない。
本発明は、カラー画像形成装置に広く適用することができる。また、本発明は、画像安定性の低下を抑制すると共に、プリント完了までのユーザの待ち時間を低減可能な画像形成装置を提供することができるので、その産業的利用価値は極めて高い。
本実施の形態にかかるタンデム型のカラープリンタの概略構成を示す図である。 プリンタの構成を示すブロック図である。 プリンタの動作を示すフローチャートである。 第1の形態に係るプリンタ1の動作を示すフローチャートである。 第2の形態に係るモノクロ/カラーのジョブのジョブ種別の判断方法を説明する図である。 第2の形態に係るプリンタ1の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係るプリンタの動作を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係るプリントモードの切り替えについて説明するための図である。 第4の実施の形態に係るプリンタの動作を示すフローチャートである。 変形例におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 変形例におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ
9 温度センサ
10 作像ユニット
11 感光体ドラム
11 当該感光体ドラム
12 帯電器
13 露光部
14 現像器
15 クリーナ
20 画像形成部
21,22,23,32 ローラ
24 一次転写ローラ
25 中間転写ベルト
25 当該中間転写ベルト
26 光学センサ
30 給紙部
31 感光体ドラム
31 給紙カセット
33 搬送ローラ
34 タイミングローラ
35 二次転写ローラ
40 定着部
41 排出ローラ
42 排出トレイ
51 クリーニングブレード
60 制御部
61 CPU
62 インターフェース部
63 RAM
64 ROM
65 EEPROM
66 リアルタイムクロック
73 操作部

Claims (7)

  1. 所定の条件を満たしたときに画像安定化処理を実行する第1のモードと、前記所定の条件を満たし、かつ、カラーの画像形成ジョブを受け付けたときに画像安定化処理を実行する第2のモードとを有する画像形成装置であって、
    画像形成に関する履歴を記憶する履歴記憶手段と、
    所定のタイミングにおいて、前記履歴のうち直近の所定区間のものを参照し、前記第1と第2のモードのうちいずれか一方を選択する選択手段と、
    前記選択されたモードにしたがって画像安定化処理を実行する画像安定化手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記履歴は、実行された画像形成回数とそのうちのカラー画像形成回数の情報を含み、
    前記選択手段は、前記所定区間に実行された全画像形成回数に対するカラーの画像形成回数の比率を求め、この比率が所定値以上のときに、第1のモードを選択し、それ以外のときは第2のモードを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記履歴は、実行された画像形成ジョブ数とそのうちのカラー画像形成ジョブ数の情報を含み、
    前記選択手段は、前記所定区間に実行された全画像形成ジョブ数に対するカラー画像形成ジョブ数の比率を求め、この比率が所定値以上のときに、第1のモードを選択し、それ以外のときは第2のモードを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定区間は、所定の日数前の時点から現在に至るまでの期間である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 受け付けたプリントジョブに応じて、複数の色のトナーを使用してカラー画像を形成するカラープリントモードと、単一の色のトナーを使用してモノクロ画像を形成するモノクロプリントモードとを切り換えるプリントモード切換手段と、
    前記カラープリントモードとモノクロプリントモードを相互に切り換えた回数を計数する計数手段を備え、
    前記所定区間は、過去に遡って所定回数目のモード切換時点から現在に至るまでの区間である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記所定区間は、過去に実行した所定の画像形成のうち、直近の画像形成から計数して所定回数目の画像形成の時点から現在に至るまでの区間であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  7. 前記所定のタイミングは、装置の電源投入時、画像形成ジョブの受け付け時、前回の画像安定化処理からの所定時間経過時のうち少なくとも一つのタイミングを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
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