JP2013254983A - チップ抵抗器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】面実装時にハンダフィレットを適切に形成することが可能なチップ抵抗器、およびこのようなチップ抵抗器を効率良く、かつ適切に製造することが可能なチップ抵抗器の製造方法を提供すること。
【解決手段】下面1aおよび上面1bと、端面1c,1dと、側面1e,1fとを有するチップ状に形成された金属製の抵抗体1と、この抵抗体1にX方向に間隔を隔てて設けられた2つの電極3と、を備えているチップ抵抗器A1であって、電極3は、下面1a、端面1c、および上面1b上に、または下面1a、端面1d、および上面1b上に、連続して直接形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チップ抵抗器およびその製造方法に関する。
図16は、従来のチップ抵抗器の製造方法の一例を示している。まず、同図(a)に示すように、2枚の金属板90’,91’を準備し、同図(b)に示すように、金属板90’の下面に金属板91’を重ねあわせて接合する。次いで、同図(c)に示すように、金属板91’の一部を機械加工によって切削し、空隙部93を形成する。その後は、同図(d)に示すように、金属板91’の下面にハンダ層92’を形成してから、同図(e)に示すように、金属板90’,91’を切断する。このことにより、チップ抵抗器Bが製造される。このようにして製造されたチップ抵抗器Bは、金属製のチップ状の抵抗体90の下面に、一対の電極91が空隙部93を介して離間して設けられた構成を有している。各電極91の下面には、実装時のハンダ付け性をよくするための手段として、ハンダ層92が形成されている。
一般的には、チップ抵抗器を所望の回路に組み込んで製品を製造する場合、ハンダの一部がチップ抵抗器の抵抗体の端面に付着したハンダフィレットとして形成されることが好ましい。このようなハンダフィレットが形成された接合部は、接合強度や導通の確実性が高い。また、接合状態の良否について、ハンダフィレットの有無を外部から観察することにより容易に判断することが可能である。つまり、ハンダフィレットの存在が確認されたときには、チップ抵抗器の実装が適切である可能性が高く、また反対にハンダフィレットの存在が確認できないときにはチップ抵抗器の実装が不適切である可能性が高いと判断することができる。
これに対し、上記したチップ抵抗器Bにおいては、抵抗体90の材料としては、たとえばNi−Cu系合金、 Cu−Mn系合金、Ni−Cr系合金などが用いられる。これら
の合金は、ハンダの濡れ性が充分とはいえず、抵抗体90の両端面に適切なハンダフィレットを直接形成することは困難であった。また、各電極91の下面にハンダ層92が形成されているものの、このハンダ層92が設けられているだけでは、ハンダフィレットの形成には充分ではない。チップ抵抗器Bをハンダリフローの手法により所望箇所に面実装する際には、チップ抵抗器Bの接合対象となる部分に予めクリームハンダが塗布されるものの、その塗布量が不足気味であると、やはり適切なハンダフィレットは形成されない。したがって、従来においては、ハンダフィレットの形成が確実にはなされないという不具合があった。
また、チップ抵抗器Bの製造においては、金属板90’,91’の接合や金属板91’の切削加工が強いられる。これらの工程は、比較的時間を要する煩雑な作業である。このため、チップ抵抗器Bの製造効率が低下するという問題があった。
特開2002−57009号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、面実装時にハンダフィレットを適切に形成することが可能なチップ抵抗器、およびこのようなチップ抵抗器を効率良く、かつ適切に製造することが可能なチップ抵抗器の製造方法を提供することを課題としている。
本発明の第1の側面によって提供されるチップ抵抗器は、第1方向において離間する第1面および第2面と、上記第1方向に対して直角である第2方向において離間する第3面および第4面と、上記第1および第2方向のいずれに対しても直角である第3方向において離間する第5面および第6面とを有するチップ状に形成された金属製の抵抗体と、この抵抗体に上記第2方向に間隔を隔てて設けられた第1および第2の電極と、を備えているチップ抵抗器であって、上記第1の電極は、上記第1面、上記第3面、および上記第2面上に連続して直接形成されており、上記第2の電極は、上記第1面、上記第4面、および上記第2面上に連続して直接形成されていることを特徴としている。
上記チップ抵抗器においては、第1および第2の電極が抵抗体表面の比較的に広い範囲を連続して覆うように形成されている。上述のように、抵抗体の構成材料はハンダの濡れ性が充分でない。これに対し、第1および第2の電極を、たとえばCuなどのハンダの濡れ性が高い材料で構成することにより、チップ抵抗器の実装時には、第1および第2の電極のうち、抵抗体の実装面側である第1面を覆う部分はもとより、抵抗体の両端面に相当する第3面および第4面、ならびに第1面に平行な第2面を覆う部分にもハンダが付着し、充分に大きなサイズのハンダフィレットを形成することが可能となる。したがって、ハンダフィレットの有無に基づいてチップ抵抗器の実装の適否を容易に判断することができる。また、上記ハンダフィレットの存在により、チップ抵抗器の実装対象物に対するハンダ接合強度が高まるとともに、チップ抵抗器への通電時に発生する熱が上記ハンダフィレットを介して実装基板に伝わり易くなり、チップ抵抗器の温度上昇を抑制する効果も期待できる。
好ましい実施形態においては、上記第1面および第2面には、それぞれ、上記第1および第2の電極間の領域を覆う絶縁膜が形成されている。このような構成によれば、上記抵抗体の上記第1および第2面のうち第1および第2の電極が形成されていない領域は絶縁膜によって覆われているため、チップ抵抗器を面実装する際のハンダ付けにおいて、これらの領域にハンダが誤って付着することを防止可能である。したがって、抵抗体への不当なハンダ付着に起因して抵抗値に大きな誤差が発生しないようにすることができる。
好ましい実施形態においては、上記第1および第2の電極は、Cuからなる。
好ましい実施形態においては、上記抵抗体は、上記第2方向寸法よりも上記第3方向寸法の方が大である。
好ましい実施形態においては、上記抵抗体は、上記第3方向寸法よりも上記第2方向寸法の方が大である。
本発明の第2の側面によって提供されるチップ抵抗器の製造方法は、断面矩形状の帯状の1以上の抵抗体材料の厚さ方向において離間する2面に、それぞれの幅方向両端部が露出するように帯状の絶縁膜を形成する工程と、上記抵抗体材料のうち上記絶縁膜から露出した領域にメッキによって導電層を形成する工程と、上記抵抗体材料を長手方向において分割する工程と、を有することを特徴としている。
このような構成によれば、抵抗体の両側方に、抵抗体の下面から側面、上面にわたる領域を覆う電極が形成されたチップ抵抗器を形成することが可能である。このようなチップ抵抗器は、実装時のハンダフィレットのサイズ拡大に適している。また、このようなチップ抵抗器を異種金属接合や切削加工といった煩雑な作業を経ることなく製造することが可能である。これは、上記チップ抵抗器の製造効率を高めるのに適している。
好ましい実施形態においては、互いに間隔をあけて並列に配置された複数の上記抵抗体材料と、これらの抵抗体材料の少なくとも一端どうしを連結する連結部と、を有する抵抗体フレームを用い、上記複数の抵抗体材料に対して、上記絶縁膜を形成する工程、上記導電層を形成する工程、および上記分割する工程を一括して行う。このような構成によれば、上記チップ抵抗器の製造効率をさらに高めることができる。
好ましい実施形態においては、上記抵抗体材料を長手方向に搬送しながら、上記帯状の絶縁膜を形成する絶縁膜形成区間、および上記導電層を形成する導電層形成区間を通過させた後に、上記抵抗体材料を長手方向において分割する。このような構成によれば、上記チップ抵抗器の製造効率を高めるのに好適である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に係るチップ抵抗器の第1実施形態を示している。本実施形態のチップ抵抗器A1は、抵抗体1、絶縁膜2A,2B、および一対の電極3を備えている。
抵抗体1は、各部の厚みが一定で平面視長矩形状のチップ状とされており、所定の金属材料からなる。その具体的な材質としては、Fe−Cr系合金、Ni−Cr系合金、Ni−Cu系合金などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、チップ抵抗器A1のサイズと目標抵抗値に見合った抵抗率をもつ金属材料を適宜選択すればよい。
絶縁膜2A,2Bは、いずれもエポキシ樹脂系の樹脂製の塗装膜である。絶縁膜2Aは、抵抗体1の下面1aのうち、一対の電極3間の領域を覆うように設けられている。絶縁膜2Bは、抵抗体1の上面1bのうち、一対の電極3間の領域を覆うように設けられている。
一対の電極3は、X方向に離間して設けられている。これら一対の電極3は、抵抗体1よりもハンダの濡れ性が高い金属からなるものであって、たとえばCuが用いられている。電極3は、抵抗体1のX方向における端面1c,1dを覆う端面電極部31と、端面1c,1dにつながる下面1aの一部を覆う下面電極部32と、端面1c,1dにつながる上面1bの一部を覆う上面電極部33とを有しており、これら電極部31,32,33が連続して略コの字状に形成されたものである。
図2によく表れているように、下面電極部32の内端面は、絶縁膜2Aの端面21aに接している。すなわち、下面電極部32の間の寸法は、絶縁膜2Aの両端面21aによって規定されており、絶縁膜2Aの幅s1と同一の寸法となっている。また、下面電極部32のX方向における寸法は、それぞれ、上面電極部33のX方向における寸法よりも大とされている。
上記した各部の厚みの一例を挙げると、抵抗体1が100〜500μm程度、絶縁膜2A,2Bがそれぞれ20μm程度、電極3が30〜200μm程度である。抵抗体1の縦および横の寸法は、それぞれ2〜7mm程度である。ただし、抵抗体1のサイズは目標抵抗値に応じて種々に変更され、上記以外の数値にすることもできる。また、チップ抵抗器A1は、一対の電極3間(実装側の下面電極部32間)の抵抗が、たとえば1mΩ〜10
0mΩ程度の低抵抗のものとして構成されている。
図3〜図6は、本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第1実施形態を示している。本実施形態においては、まず、図3に示すように、抵抗体フレーム1’を準備する。抵抗体フレーム1’は、たとえばFe−Cr系合金、Ni−Cr系合金、Ni−Cu系合金からなり、複数の抵抗体バー1Aと連結部11とを有している。複数の抵抗体バー1Aは、断面矩形状の帯状であり、互いに並列に配置されている。抵抗体バー1Aは、本発明で言う抵抗体材料の一例に相当する。連結部11は、複数の抵抗体バー1Aの一端どうしを連結する部分である。
次いで、図4に示すように、各抵抗体バー1Aの上下面に、絶縁膜2A’,2B’を形成する。絶縁膜2A’は、各抵抗体バー1Aの下面において、その幅方向両端を除いた領域に一定幅の帯状に形成される。絶縁膜2B’は、各抵抗体バー1Aの上面において、その幅方向両端を除いた領域に一定幅の帯状に形成される。本実施形態においては、絶縁膜2B’の幅が、絶縁膜2A’の幅よりも若干大とされている。絶縁膜2A’,2B’の形成は、たとえばエポキシ樹脂を用いてスクリーン印刷などの厚膜印刷をすることにより行う。厚膜印刷によれば、絶縁膜2A’,2B’の幅や厚みを所望の寸法に正確に仕上げることができる。なお、必要に応じて絶縁膜2B’の表面に標印を施す工程を行ってもよい。
次いで、図5に示すように、各抵抗体バー1Aの表面のうち絶縁膜2A’,2B’によって覆われていない領域に、導電層3’を形成する。導電層3’の形成は、たとえばCuメッキにより行う。メッキ処理の種別としては、電解メッキまたは無電解メッキのいずれを採用してもよいが、好ましくは電解メッキ処理が用いられる。電解メッキは、導電層3’の厚みを比較的大きくするのに適している。メッキ処理によれば、抵抗体バー1Aの表面が露出する部分(絶縁膜2A’,2B’が形成されていない表面部分)に直接かつ同時に導電層3’を形成することができる。また、導電層3’と絶縁膜2A’,2B’とのそれぞれの間に隙間を生じさせないようにして、導電層3’を正確な寸法で形成することが可能である。また、メッキ処理条件を制御することによって、導電層3’の厚みを所望の寸法に正確に仕上げることができる。
次いで、図6に示すように、各抵抗体バー1Aを分割する。この分割は、各抵抗体バー1Aの長手方向とは直角である方向に延びる複数の分割線CLに沿って順次切断することにより行う。このような分割工程を経ることにより、チップ抵抗器A1が一括して複数個得られる。
本実施形態のチップ抵抗器の製造方法において、図6に示す切断線CLの間隔を変更することにより、平面視における縦横比が異なるチップ抵抗器A1が得られる。たとえば、切断線CLの間隔を比較的大とした場合、図7に示されるチップ抵抗器A1が得られる。このチップ抵抗器A1は、平面視においてX方向寸法よりもX方向と直角である方向の寸法の方が顕著に大となっている。一方、切断線CLの間隔を比較的小とした場合、図8に示されるチップ抵抗器A1が得られる。このチップ抵抗器A1は、平面視においてX方向寸法よりもX方向と直角である方向の寸法が顕著に小となっている。図7および図8に示されたチップ抵抗器A1は、互いの抵抗値が大きく異なり、図7に示されたチップ抵抗器A1は、図8に示されたチップ抵抗器A1よりも抵抗値が格段に小さい。切断線CLの間隔をさらに変更すれば、図7および図8に示されたチップ抵抗器A1とは縦横比が異なる様々なチップ抵抗器A1が得られる。
次に、本実施形態のチップ抵抗器A1およびチップ抵抗器A1の製造方法の作用について説明する。
本実施形態のチップ抵抗器A1は、所望の実装対象物に対し、たとえばハンダリフローの手法を用いて面実装される。このハンダリフローの手法では、上記実装対象物の実装対象領域に設けられている端子上にクリームハンダを塗布し、かつこの部分に電極3の下面電極部32を接触させるようにチップ抵抗器A1を載置した状態でリフロー炉を利用して加熱する。
電極3の材料であるCuは、抵抗体1を構成する各種合金よりもハンダの濡れ性が高い。そして、本実施形態においては、電極3は、抵抗体1の下面1a、端面1c,1d、および上面1b上に跨って一連に形成されている。そのため、上記面実装時には、端面電極部31および上面電極部33にもハンダが容易に付着し、図1において仮想線で示されるように、ハンダフィレットHfが適切に形成される。したがって、ハンダフィレットHfの有無に基づいてチップ抵抗器A1の実装の適否を容易に判断することができるとともに、チップ抵抗器A1のハンダ接合強度が高まる。また、ハンダフィレットHfの存在により、チップ抵抗器A1への通電時に発生する熱がハンダフィレットHfを介して大気中や回路基板に効率よく放熱される。したがって、チップ抵抗器A1の温度上昇を抑制することが期待できる。
また、電極3は、上述したメッキ処理によって、抵抗体1の下面1aのみならず端面1c,1dおよび上面1bまで回り込む広い範囲を覆うように、容易に形成可能である。このように広い範囲に形成された電極3によれば、ハンダフィレットHfを充分に大きなものとすることができ、ハンダ接合強度を高める、あるいは通電時の温度上昇を抑制するうえでより有利である。
本実施形態のチップ抵抗器A1においては、一対の電極3間の寸法は、厚膜印刷によってパターン形成される絶縁膜2Aの形成工程において規定することが可能であり、その寸法精度を高めることも容易に達成することができる。したがって、チップ抵抗器A1の定格抵抗値を、目標抵抗値に近づけるのに好適である。
チップ抵抗器A1の製造方法においては、厚膜印刷やメッキ処理などの比較的高効率な手法が用いられており、異種金属どうしの接合や切削加工などの煩雑な作業が強いられない。これにより、複数のチップ抵抗器A1を効率よく製造することができる。複数の抵抗体バー1Aを有する抵抗体フレーム1’を用いれば、多数のチップ抵抗器A1を効率よく製造するのに好適である。また、切断線CLの間隔を変更することにより、チップ抵抗器A1のX方向と直角である方向の寸法を自在に設定することができる。これにより、同一の抵抗体フレーム1’から抵抗値が異なる複数種類のチップ抵抗器A1を効率よく製造することができる。
また、図6に示された切断線CLの間隔を適宜変更することにより、図7および図8に示されたチップ抵抗器A1をはじめとする様々な縦横比のチップ抵抗器A1を製造することができる。これにより、製造方法を大きく変更することなく、互いに抵抗値が異なる複数種類のチップ抵抗器A1を効率よく製造することができる。
図9〜図15は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図9は、図3〜図6に示したチップ抵抗器の製造方法に用いられる抵抗体フレーム1’の他の例を示している。同図に示された抵抗体フレーム1’は、1対の連結部11を有する点が、上述した抵抗体フレーム1’と異なっている。互いに平行に並べられた複数の抵抗体バー1Aは、その両端が1対の連結部11によって連結されている。このような抵抗
体フレーム1’を用いても、図3〜図6に示した製造方法によって、チップ抵抗器A1を効率よく製造することができる。また、1対の連結部11を備えることにより、抵抗体フレーム1’の剛性を向上させることができる。
図10は、本発明に係るチップ抵抗器の第2実施形態を示している。本実施形態のチップ抵抗器A2は、一対のハンダ層4が追加的に設けられている。一対のハンダ層4は、一対の電極3の表面を覆うように側面視略コの字状に形成されている。ハンダ層4の材質としては、Snが挙げられるが、これに限定されるものではない。ハンダ層4の厚みは、たとえば5〜20μm程度である。
このような構成によれば、ハンダフィレットHfが形成される全ての面がハンダ層4により覆われているために、ハンダフィレットHfの形成に好適である。また、電極3の材質であるCuは、抵抗体1に比べてハンダの濡れ性が高い。したがって、抵抗体1にハンダ層4を直接形成する場合に比べて、より確実なハンダ層4の形成が可能である。
図11は、本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第2実施形態を示している。本実施形態のチップ抵抗器の製造方法は、チップ抵抗器A2を製造するものである。まず、図11(a)に示すように、バー状の抵抗器集合体A2’を作製する。抵抗器集合体A2’は、上述したチップ抵抗器A1の製造方法の場合と同様に抵抗体バー1Aの両面に絶縁膜2A’,2B’を形成し、次いで抵抗体バー1Aの露出部分に導電層3’を形成した後に、当該導電層3’上にハンダ層4’を形成することにより得られる。ハンダ層4’の形成は、たとえばメッキ処理によって行う。そして、この抵抗器集合体A2’を、図11(b)にSの延びる方向とは直交する方向において、等間隔ごとの切断線CLで示す箇所で順次切断することにより、複数に分割する。かかる分割工程によって複数のチップ抵抗器A2が製造される。
図12〜図15は、本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第3実施形態を示している。本実施形態においては、抵抗体材料として、図12に示すように抵抗体フープ1Bを用いる。抵抗体フープ1Bは、断面矩形状の帯状であり、製造前においてはたとえばリール(図示略)に巻き取られた状態で保管される。このリールから抵抗体フープ1Bの一端が引き出され、たとえば複数のローラによって規定された経路を抵抗体フープ1Bが繋がった状態で送られる。この経路には、絶縁膜形成区間と、導電層形成区間と、分割区間とが順に設けられている。
図12は、上記絶縁膜形成区間において絶縁膜2A’,2B’を形成する工程を示している。上記絶縁膜形成区間には、たとえばエポキシ樹脂を塗布する手段が設けられている。この塗布手段としては、図示されたようにたとえば抵抗体フープ1Bを挟む1対の塗布ローラRLが好ましい。塗布ローラRLは、定められた幅でエポキシ樹脂を継続的に供給する機構を備えている。これらの塗布ローラRLに挟まれた状態で抵抗体フープ1Bが通過すると、抵抗体フープ1Bの上下面には、一定幅帯状の絶縁膜2A’,2B’が形成される。
図13は、上記導電層形成区間の一例を示している。この導電層形成区間には、メッキ槽Ptと、抵抗体フープ1Bをメッキ槽Ptに向かわせるローラとが設けられている。メッキ槽Ptは、たとえばCuの電解メッキを施す場であり、メッキ液が満たされている。図14は、メッキ槽Ptを通過した後の抵抗体フープ1Bを示している。メッキ槽Ptにおける電解メッキにより、抵抗体フープ1Bのうち絶縁膜2A’,2B’によって覆われていなかった領域に、Cuからなる導電層3’が形成される。導電層3’を形成するには、電解メッキに代えてたとえば無電解メッキを用いてもよい。
メッキ処理を施した後、抵抗体フープ1Bは、図15に示すように分割区間に送られる。本実施形態の分割区間には、切断する手段として1対の切断ブレードBLが設けられている。1対の切断ブレードBLは、一定速度で送られる抵抗体フープ1Bを一定の時間間隔で切断するように構成されている。これにより、抵抗体フープ1Bは、一定サイズの複数のチップ抵抗器A1に分割される。これらの工程を経て製造されるチップ抵抗器A1は、図1に示すものと同じである。また、導電層形成区間の後に、Snメッキ処理を施す区間をさらに加えれば、図10に示すチップ抵抗器A2を形成することができる。
このような実施形態によれば、いわゆるバッチ作業ではなく流れ作業によってチップ抵抗器A1,A2を製造することができる。これは、チップ抵抗器A1,A2の製造効率を高めるのに有利である。
本発明に係るチップ抵抗器の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
チップ抵抗器A1,A2においては、抵抗体1の側面1e、1fは露出しているが、これに代えて側面1e,1fを覆う絶縁膜をさらに具備する構成としてもよい。側面1e,1fが絶縁膜によって覆われた構成によれば、チップ抵抗器A1,A2の面実装時において、ハンダが抵抗体1に不当に付着することを確実に防止することができる。
本発明に係るチップ抵抗器の第1実施形態を示す斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第1実施形態に使用される抵抗体フレームの一例を示す斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第1実施形態において絶縁膜を形成する工程を示す斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第1実施形態において導電層を形成する工程を示す斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第1実施形態において抵抗体バーを分割する工程を示す斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の第1実施形態の変形例を示す平面図である。 本発明に係るチップ抵抗器の第1実施形態の変形例を示す平面図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第1実施形態に使用される抵抗体フレームの他の例を示す斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第2実施形態を示す要部斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第3実施形態において、絶縁膜を形成する工程を示す要部斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第3実施形態における導電層形成区間を示す要部断面図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第3実施形態において、導電層が形成された抵抗体フープを示す要部斜視図である。 本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の第3実施形態において、抵抗体フープを分割する工程を示す要部斜視図である。 従来のチップ抵抗器の製造方法の一例を示す要部斜視図である。
A1,A2 チップ抵抗器
1 抵抗体
1’ 抵抗体フレーム
1A 抵抗体バー(抵抗体材料)
1B 抵抗体フープ(抵抗体材料)
1a 下面(第1面)
1b 上面(第2面)
1c 端面(第3面)
1d 端面(第4面)
1e 側面(第5面)
1f 側面(第6面)
11 連結部
2A,2B 絶縁膜
2A’,2B’ 絶縁膜
3 電極
3’ 導電層
4 メッキ層
4’ メッキ層
本発明の第1の側面によって提供されるチップ抵抗器は、第1方向において離間する第1面および第2面と、上記第1方向に対して直角である第2方向において離間する第3面および第4面と、上記第1および第2方向のいずれに対しても直角である第3方向において離間する第5面および第6面とを有するチップ状に形成された金属製の抵抗体と、
この抵抗体に上記第2方向に間隔を隔てて設けられた第1および第2の電極と、を備えているチップ抵抗器であって、上記第1の電極は、1つの部材で一体的に上記第1面、上記第3面、および上記第2面上に連続して直接形成されており、上記第2の電極は、1つの部材で一体的に上記第1面、上記第4面、および上記第2面上に連続して直接形成されているとともに、上記第1面のうち上記第1の電極と上記第2の電極との間の領域を覆うように設けられた第1の絶縁膜と、上記第2面のうち上記第1の電極と上記第2の電極との間の領域を覆うように設けられた第2の絶縁膜と、を備え、上記第5面および上記第6面において、上記第1の電極、上記第2の電極、上記抵抗体、上記第1の絶縁膜、および上記第2の絶縁膜の少なくとも一部ずつがそれぞれ露出していることを特徴としている。
好ましい実施形態においては、上記第1の絶縁膜と上記第2の絶縁膜との上記第2方向における寸法が異なっている

Claims (8)

  1. 第1方向において離間する第1面および第2面と、上記第1方向に対して直角である第2方向において離間する第3面および第4面と、上記第1および第2方向のいずれに対しても直角である第3方向において離間する第5面および第6面とを有するチップ状に形成された金属製の抵抗体と、
    この抵抗体に上記第2方向に間隔を隔てて設けられた第1および第2の電極と、を備えているチップ抵抗器であって、
    上記第1の電極は、上記第1面、上記第3面、および上記第2面上に連続して直接形成されており、
    上記第2の電極は、上記第1面、上記第4面、および上記第2面上に連続して直接形成されていることを特徴とする、チップ抵抗器。
  2. 上記第1面および第2面には、それぞれ、上記第1および第2の電極間の領域を覆う絶縁膜が形成されている、請求項1に記載のチップ抵抗器。
  3. 上記第1および第2の電極は、Cuからなる、請求項1または2に記載のチップ抵抗器。
  4. 上記抵抗体は、上記第2方向寸法よりも上記第3方向寸法の方が大である、請求項1ないし3のいずれかに記載のチップ抵抗器。
  5. 上記抵抗体は、上記第3方向寸法よりも上記第2方向寸法の方が大である、請求項1ないし3のいずれかに記載のチップ抵抗器。
  6. 断面矩形状の帯状の1以上の抵抗体材料の厚さ方向において離間する2面に、それぞれの幅方向両端部が露出するように帯状の絶縁膜を形成する工程と、
    上記抵抗体材料のうち上記絶縁膜から露出した領域にメッキによって導電層を形成する工程と、
    上記抵抗体材料を長手方向において分割する工程と、
    を有することを特徴とする、チップ抵抗器の製造方法。
  7. 互いに間隔をあけて並列に配置された複数の上記抵抗体材料と、これらの抵抗体材料の少なくとも一端どうしを連結する連結部と、を有する抵抗体フレームを用い、
    上記複数の抵抗体材料に対して、上記絶縁膜を形成する工程、上記導電層を形成する工程、および上記分割する工程を一括して行う、請求項6に記載のチップ抵抗器の製造方法。
  8. 上記抵抗体材料を長手方向に搬送しながら、
    上記帯状の絶縁膜を形成する絶縁膜形成区間、および上記導電層を形成する導電層形成区間を通過させた後に、
    上記抵抗体材料を長手方向において分割する、請求項6に記載のチップ抵抗器の製造方法。
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