JP2013254686A - 不良電線取出装置及び不良電線取出方法 - Google Patents

不良電線取出装置及び不良電線取出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電線の搬送を停止させずに、不良電線を後続の電線との干渉なくスムーズ、確実に取り出す。
【解決手段】間欠送りされる複数の電線クランプ2のうちの所定位置の電線クランプの上方に配置した電線クランプ開き部材7と、所定位置の電線クランプで把持した電線13の端末13aの上方に配置した電線チャック4と、電線クランプ開き部材と電線チャックを昇降する各昇降駆動手段5,8と、昇降駆動手段で上昇した電線チャック及び電線クランプ開き部材と下方の所定位置の電線クランプとの間に、進退駆動手段10で電線長手方向に進退可能に配置し、電線チャック4で把持した不良電線13’を支持する電線ガイド部材9と、を備えた不良電線取出装置1を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線の皮剥きや端子圧着等の端末処理を行う電線搬送工程において、例えば端子圧着不良等の不良電線をピックアップして電線搬送工程から取り出すための不良電線取出装置及び不良電線取出方法に関するものである。
従来、ワイヤハーネスを製造するための電線端末処理工程において、複数の電線クランプを等ピッチに配列して無端ベルトで間欠式に搬送し、隣り合う二つの電線クランプに一本の電線の両端末を把持固定させ、電線の両端末の絶縁被覆を皮剥きし、両端末に端子を圧着接続し、圧着接続の良否をカメラで検出し、圧着不良の場合に、無端ベルトによる電線の搬送を停止し、作業者が圧着不良電線を電線クランプから取り出して排除するという作業を行っていた。
上記以外に、例えば特許文献1(図示せず)には、電線の検尺・Uターン(一本の電線をU字状に屈曲させて電線の両端末を並列に配置する)・切断工程において、電線の途中に芯線の露出のあるものを不良品として排除する定尺電線の製造方法及び装置(不良電線取出方法及び装置)が記載されている。
この不良電線取出装置は、無端ベルトで間欠送りされる電線クランプの前方下側に一対の電線チャックを配置し(前方とは電線検尺時の電線繰り出し方向を言う)、電線クランプの前方に電線ガイドカバーを配置し、一対の電線チャックを垂直なエアシリンダで昇降可能とし、且つ一対の電線チャックを垂直なエアシリンダごと前進させる水平なエアシリンダを設け、電線ガイドカバーに一対の電線チャックを上昇及び前進可能とする窓部を設けて構成されるものである。
特開平10−3979号公報(図11,図12,図18,図22)
しかしながら、上記従来の特許文献1に記載された不良電線取出装置にあっては、不良電線を一対の電線チャックで把持して電線クランプから上昇・前進させた際に、隣り合う電線クランプに把持された電線に不良電線が干渉しやすく、その場合には、電線同士の絡みを生じたり、不良電線が電線チャックから外れたりして、電線クランプの搬送を停止させなければならなくなるという懸念があった。また、電線ガイドカバーに一対の電線チャックを上昇・前進させる窓部を設ける関係で、電線クランプで把持された良品の電線が窓部に引っ掛かって、後続の隣り合う電線クランプに把持された電線との絡みを生じ兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、電線の搬送を停止させることなく、不良電線を後続の電線との干渉なくスムーズに且つ確実に取り出すことのできる不良電線取出装置及び不良電線取出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る不良電線取出装置は、間欠送りされる複数の電線クランプのうちの所定位置の電線クランプの上方に配置された電線クランプ開き部材と、該所定位置の電線クランプで把持された電線の端末の上方に配置された電線チャックと、該電線クランプ開き部材と該電線チャックを昇降させる各昇降駆動手段と、該昇降駆動手段で上昇した該電線チャック及び該電線クランプ開き部材と下方の該所定位置の電線クランプとの間に、進退駆動手段で電線長手方向に進退可能に配置され、該電線チャックで把持された不良電線を支持する電線ガイド部材と、を備えたことを特徴とする。
上記構成により、複数の電線クランプが電線を把持した状態で間欠送りされ、不良電線を把持した電線クランプが所定位置に間欠送りされた時に、第一の昇降駆動手段で電線クランプ開き部材と一体に下降した電線チャックで不良電線が把持され、第二の昇降駆動手段で下降した電線クランプ開き部材が、不良電線を把持した所定位置の電線クランプを押し開き、第一の昇降駆動手段で電線チャックが不良電線を把持した状態で電線クランプ開き部材と一体に上昇して、不良電線が電線クランプの上方に離間する。その状態で電線ガイド部材が、電線チャックで把持された不良電線の下側に沿って進退駆動手段で前進して不良電線を支持する。不良電線は電線ガイド部材によって、下方の各電線クランプで把持された他の良品の電線と分離される(仕分けされる)。すなわち、不良電線は電線ガイド部材を介して他の電線の上方に分離されると共に、進退駆動手段による電線ガイド部材の前進動作で前方に分離可能となる。これにより、不良電線が他の電線に干渉することが防止される。これらの動作は電線クランプの一ピッチの間欠送りの間に行われることが好ましい。所定位置の電線クランプの数は一つでも二つでもよく、一つの場合は直線状の電線の一端末を把持し、二つの場合はU字状に屈曲させた電線の両端末を把持する。電線チャックや電線クランプ開き部材の押し開き部の数も所定位置の電線クランプの数に対応する。
請求項2に係る不良電線取出装置は、請求項1記載の不良電線取出装置において、前記電線クランプで把持された電線が電線ガイドカバーに沿って間欠送りされ、前記進退駆動手段で前進した前記電線ガイド部材に支持された前記不良電線が、該電線ガイドカバーに沿う該電線よりも電線長手方向に突出して位置することを特徴とする。
上記構成により、電線チャックで把持された不良電線の下側に沿って電線ガイド部材が進退駆動手段で前進して、電線ガイド部材よりも長い不良電線が電線ガイド部材で支持されると共に、電線ガイド部材から前方(電線長手方向)に突出する(導出される)ことで、下方の電線ガイドカバーに沿って間欠送りさせる各電線よりも不良電線が前方(電線長手方向)に突出して位置する(仕分けされる)。それにより、不良電線と電線ガイドカバーに沿う各電線との干渉が確実に防止される。電線ガイド部材の電線突出(導出)側の端部の位置は電線ガイドカバーの電線突出側の端部よりも少し前方(電線突出方向)に突出していればよい。
請求項3に係る不良電線取出方法は、複数の電線クランプで各電線を電線ガイドカバーに沿って搬送する電線搬送工程において、所定位置の電線クランプで把持した不良電線を電線チャックで把持すると共に、該所定位置の電線クランプを電線クランプ開き部材で開き、各昇降駆動手段で上昇させた該電線クランプ開き部材及び該電線チャックと該所定位置の電線クランプとの間に電線ガイド部材を進退駆動手段で電線長手方向に前進させて、該電線チャックで把持した該不良電線を該電線ガイド部材で支持して、該電線ガイドカバーに沿う各電線よりも電線長手方向に突出させることを特徴とする。
上記構成により、複数の電線クランプが電線を把持した状態で間欠送りされ、不良電線を把持した電線クランプが所定位置に間欠送りされた時に、第一の昇降駆動手段で電線クランプ開き部材と一体に下降した電線チャックで不良電線が把持され、第二の昇降駆動手段で下降した電線クランプ開き部材が、不良電線を把持した所定位置の電線クランプを押し開き、第一の昇降駆動手段で電線チャックが不良電線を把持した状態で電線クランプ開き部材と一体に上昇して、不良電線が電線クランプの上方に離間する。その状態で電線ガイド部材が、電線チャックで把持された不良電線の下側に沿って進退駆動手段で前進して不良電線を支持する。不良電線は電線ガイド部材によって、下方の各電線クランプで把持された他の良品の電線と分離される(仕分けされる)。すなわち、不良電線は電線ガイド部材を介して他の電線の上方に分離されると共に、進退駆動手段による電線ガイド部材の前進動作で前方に分離される。これにより、不良電線が他の電線に干渉することが防止される。これらの動作は電線クランプの一ピッチの間欠送りの間に行われることが好ましい。所定位置の電線クランプの数は一つでも二つでもよく、一つの場合は直線状の電線の一端末を把持し、二つの場合はU字状に屈曲させた電線の両端末を把持する。電線チャックや電線クランプ開き部材の押し開き部の数も所定位置の電線クランプの数に対応する。
電線チャックで把持された不良電線の下側に沿って電線ガイド部材が進退駆動手段で前進して、電線ガイド部材よりも長い不良電線が電線ガイド部材で支持されると共に、電線ガイド部材から前方(電線長手方向)に突出する(導出される)ことで、下方の電線ガイドカバーに沿って間欠送りさせる各電線よりも不良電線が前方(電線長手方向)に突出して位置する(仕分けされる)。それにより、不良電線と電線ガイドカバーに沿う各電線との干渉が確実に防止される。
請求項1記載の発明によれば、複数の電線を各電線クランプで間欠送りする間において、電線の搬送を停止させることなく、不良電線を電線クランプからスムーズ且つ確実にピックアップすることができる。そして、各電線クランプで把持された他の電線から不良電線を上方に分離し、且つ前方(電線突出方向)に分離可能としたことで、不良電線と他の電線との干渉やそれに伴う絡みを防止して、電線の搬送停止を確実に防ぐことができる。これにより、電線の端末処理を効率良く行ってワイヤハーネスの生産性を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、不良電線を電線ガイド部材で支持しつつ下方の他の電線よりも電線長手方向に突出させて分離することで、電線ガイドカバーに沿って間欠送りされる他の電線と不良電線との干渉やそれに伴う絡みを確実に防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、複数の電線を各電線クランプで間欠送りする間において、電線の搬送を停止させることなく、不良電線を電線クランプからスムーズ且つ確実にピックアップすることができる。そして、各電線クランプで把持された他の電線から不良電線を電線ガイド部材で支持して上方に且つ前方(電線突出方向)に分離させることで、不良電線と他の電線との干渉やそれに伴う絡みを防止して、電線の搬送停止を確実に防ぐことができる。これにより、電線の端末処理を効率良く行ってワイヤハーネスの生産性を高めることができる。
本発明に係る不良電線取出装置の一実施形態を示す斜視図である。 不良電線取出装置の作用及び不良電線取出方法を示す、初期状態の斜視図である。 同じく不良電線を電線チャックで把持した状態を示す斜視図である。 同じく不良電線をピックアップした状態を示す斜視図である。 同じく不良電線を電線ガイド板(電線ガイド部材)で他の電線から仕分けした状態を示す斜視図である。
図1は、本発明に係る不良電線取出装置の一実施形態を示すものである。図1では短い電線を用いた例を示している。
この不良電線取出装置1は、等ピッチで配置された複数の電線クランプ2と、複数の電線クランプ2を同時に間欠送りする不図示の無端ベルトとを含む電線搬送装置3において、複数の電線クランプ2のうちの所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2の上方にクランプ開き板(電線クランプ開き部材)7を配設し、所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2で把持された電線13の各端末13cの上方に、電線クランプ2と同一ピッチの左右一対の電線チャック4を配設し、クランプ開き板7を縦置きの(垂直な)上側の大きなエアシリンダ(昇降駆動手段)5と下側且つ後側の小さなエアシリンダ(昇降駆動手段)8とで昇降可能とし、一対の電線チャック4を同じく上側の大きなエアシリンダ5でクランプ開き板昇降用のエアシリンダ8と一体に昇降可能とし、上昇した一対の電線チャック4及びクランプ開き板7と下方の電線クランプ2との間に、前後方向に長い電線ガイド板(電線ガイド部材)9を配置し、電線ガイド板9を前後方向に延びる軸心を有する水平な長いエアシリンダ(進退駆動手段)10で後退(進退)可能に連結して構成されるものである。
電線クランプ2は図1で右から左に向けて間欠送りで搬送される。電線クランプ2は金属製の左右一対の電線把持爪11と、一対の電線把持爪11を閉じ方向に付勢するばね部材である捩りコイルばね(一部のみを図示する)12とを備え、各電線クランプ2ごとの基端(付根)側の基台ブロック17が不図示の無端ベルトの凹凸に歯合している。電線13はU字状に屈曲(Uターン)された状態で両端末13aを隣り合う二つの電線クランプ2で把持固定されている。電線13の各端末13aは図1で右側の不図示の前側の工程で絶縁被覆を皮剥きされ、各端末13aに絶縁被覆の上から防水ゴム栓14が挿入され、芯線と絶縁被覆に端子15の各圧着片が圧着されている。
電線クランプ2の前側には、金属板で形成された電線ガイドカバー16が電線クランプ2(電線13)の送り方向に沿って配設されている。電線ガイドカバー16は、電線クランプ2の基端(付根)側の基台ブロック17と略同一面に位置する水平板部16aと、水平板部16aの前方の下向きの湾曲板部16bと、湾曲板部16bに続く下向きの垂直板部16cとで構成されている。電線ガイドカバー16に沿ってU字状の電線13が送り方向に摺接する。図1の例の電線13は短いので水平部16aのみに摺接する。後述の長い電線13(図2)は水平板部16aと湾曲板部16bと垂直板部16cとに摺接する。
所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2と電線ガイドカバー16との上方に電線ガイド板9が配設されている。電線ガイド板9の前後方向長さは電線ガイドカバー16の前後方向長さLよりも長く設定され、図1において、電線ガイド板9の前端18aは電線ガイドカバー16の前側の垂直板部16cよりも前方に少し突出している。図1において、電線クランプ2で把持された電線13の屈曲部13bの突出方向を「前」、電線13の端末13aに接続された端子15の突出方向を「後」と規定している。
電線ガイド板9は、水平な前後方向に長い矩形状の基板部(底板部)18と、基板部18の左右両側から上向きに低く立設された垂直な側板部19と、基板部18の前端18aから下向きに垂設された鍔板部20とで構成されている。基板部18と両側板部19の縦断面及び正面視は略凹字状である。鍔板部20の位置は基板部18の前端18aよりも後方であってもよい。
基板部18は上側の電線チャック4で把持した不良電線13’を支持し(受け止め)、側板部19は不良電線13’を左右外側に落とさないようにガードする。鍔板部20は下半側に水平なエアシリンダ10のロッド10aの先端部の雄ねじ部をナット21で締め付け固定するためのものである。基板部18と左右両側の側板部19とで囲まれて不良電線配置用の空間37が形成され、空間37は前後及び上方に開口されて外部に連通している。符号37aは空間37の前部開口を示す。基板部18の後端18bは後述の金属製のフレーム24のブラケット22の少し上方に対向して位置している。
基板部18の下面と水平なエアシリンダ10の筒状のシリンダ本体(符号10で代用)の上面との間には若干の隙間が形成されており、図1の状態からエアシリンダ10のロッド10aの圧縮動作で電線ガイド板9がシリンダ本体10の上面に沿って後退する。
電線搬送装置3の所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2の後方において、シリンダ本体10の前端部が断面L字状のブラケット22の垂直板部22aの切欠孔23に固定され、エアシリンダ10のロッド10aはブラケット22の切欠孔23を前方に貫通している。ブラケット22はフレーム24の垂直板部25の高さ方向中間部に直交して固定されてフレーム24の一部をなし、垂直板部25の不図示の下端部は不図示の装置本体に固定されている。
フレーム24の垂直板部25の前面に縦方向のレール26(図3参照)が設けられ、レール26に垂直なベース板27の不図示のスライダが上下方向スライド自在に係合し、ベース板27の前側に隙間Sを存して板状の垂直なチャックスティ28が平行に配置され、チャックスティ28は右側の連結側板29で後側のベース板27に連結固定されている。
フレーム24の上端部に下向きの大きなエアシリンダ5のシリンダ本体(符号5で代用)が固定され、エアシリンダ5の下向きのロッド5aが垂直なベース板27の上端27aに固定され、ベース板27が板状のチャックスティ28と一体にエアシリンダ5で大きなストロークで昇降駆動可能となっている。
ベース板27の前面に下向きの小さなエアシリンダ8のシリンダ本体(符号8で代用)が固定され、エアシリンダ8の下向きのロッド(図1ではナット部分を示す)8aに垂直な下向きのクランプ開き板7が固定されている。小さなエアシリンダ8はクランプ開き板7をエアシリンダ5よりも小さなストロークで昇降させる。
クランプ開き板7は隣り合う二つの電線クランプ2間のピッチPと同程度の左右方向幅ないしそれより少し幅広に形成され、各電線クランプ2の一対の電線把持爪11の略V字状の先端部11aを下向きに押して左右に押し広げる左右一対の水平な不図示の円柱部(押し開き部)を下端側に有して、所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2を同時に開き可能である。クランプ開き板7は所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2の上方に対向して配置され、ベース板27と板状のチャックスティ28との間の隙間S内を昇降可能になっている。
チャックスティ28の上端部に、電線チャック開閉用の前側の小さな下向きのエアシリンダ6のシリンダ本体(符号6で代用)が固定され、エアシリンダ6の下向きのロッド6aの先端に連結具38を介して略逆凹字状のチャックブロック30の上側の水平ブロック部30bが連結固定されている。チャックブロック30の左右両側の下向きの垂直ブロック部30aにそれぞれ上側のヒンジピン35で左右一対のリンク31が回動自在に連結され、左右一対のリンク31に左右一対のチャック爪32が下側のヒンジピン34で開閉自在に連結され、左右一対のチャック爪32は上側のヒンジピン35の下方において中央の水平な共通ヒンジピン33で開閉自在に連結され、共通ヒンジピン33はチャックスティ28の下部側の不図示の水平な孔部にねじ締め固定されている。リンク31とチャック爪32と各ヒンジピン33〜35とで電線チャック4が構成されている。
連結具38は後向きのスライド凸部38aを有し、スライド凸部38aがチャックスティ28の中央の上下方向のスリット39にスライド自在に係合して、各電線チャック4の左右方向の位置ずれを防いで、不良電線13’の各端末13cに対する把持精度を高めている。図1においてエアシリンダ(電線チャック開閉手段)6のロッド6aは伸長しており、電線チャック35は閉じて不良電線13’を把持している。ロッド6aの伸縮動作で固定側の共通ヒンジピン31を支点にリンク34が開閉してチャック爪32を開閉させる。後側のエアシリンダ(第二の昇降駆動手段)8は前側の電線チャック4とは独立してクランプ開き板7を昇降させる。上側の大きなエアシリンダ(第一の昇降駆動手段)5は電線チャック4とクランプ開き板7とを大きなストロークで同時に一体的に昇降させる。
電線チャック4の一対のチャック爪32はそれぞれ一方の内側端を中央の水平な共通ヒンジピン33で開閉(回動)自在に支持され、他方の外側端を左右端の各ヒンジピン34で各リンク31の下端部に開閉(回動)自在に連結されている。各リンク31の上端部はヒンジピン35で垂直ブロック部30aに開閉(回動)自在に連結されている。左右一対の電線チャック4は、所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2から前方に導出された電線部分(端末)13cの上方に対向して配置されている。
図1において、電線ガイド板9の水平な基板部18の上面に、一対の電線チャック4で把持された不良電線13’が載せられ、電線チャック4の後方においてチャックスティ28とベース板27と連結側板部29とクランプ開き板7とが電線ガイド板9の水平な基板部18の上側に隙間を存して位置している。
不良電線13’は、電線搬送装置3における不良電線取出装置1の直前(図1で右側)の不図示の工程で端子圧着部15aを不図示のCCDカメラで確認して圧着不良と判定されたものであり、CCDカメラからのNG信号を受けて不良電線取出装置1が作動して、不良電線13’を電線搬送装置3の所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2から電線チャック4でピックアップして電線ガイド板9に載せて、電線搬送装置3の他の電線13と分離する。その状態で作業者が前方から不良電線13’を排除する。
以下に図2〜図5を用いて上記不良電線取出装置1の作用すなわち不良電線取出方法について説明する。図2〜図5においては長い電線13を用いた例で説明する。不良電線取出方法については、不良電線取出装置1の作用における受動態の表現を能動態の表現に読み替えるものとする。
図2の如く、不良品(不良電線)13’の発生なく電線13が電線搬送装置3において通常に搬送(間欠送り)されている時には、電線ガイド板9は水平な後側の長いエアシリンダ10(図1)のロッド10aの圧縮動作で所定位置の電線クランプ2の上方において電線クランプ2よりも後方に後退して位置している。
一対の電線チャック4とクランプ開き板7とは固定側のフレーム24の上側の大きな垂直なエアシリンダ5のロッド5aの圧縮動作でチャックスティ28やベース板27ごと上昇している。フレーム24は不動である。一対の電線チャック4は垂直な前側のエアシリンダ6のロッド6aの圧縮動作で開いた状態で、所定位置の電線クランプ2から前方に導出された電線部分13cの上方に位置し、クランプ開き板7は上側の大きなエアシリンダ5と後側の垂直なエアシリンダ8のロッド5a,8aの圧縮動作で上昇して所定位置の電線クランプ2の上方に位置している。
図2において、水平なエアシリンダ10(図1)のロッド10aの圧縮動作で後退した電線ガイド板9に対して、一対の電線チャック4とクランプ開き板7とは電線ガイド板9の水平な基板部18よりも高く位置している。電線ガイド板9の基板部18の前端18aや鍔板部20は、クランプ開き板7を駆動する後側のシリンダ8を固定したベース板27よりも後方に位置している。一対の電線チャック4の後方に電線ガイド板9の基板部(底板部)18と左右の側板部19とで囲まれた空間37の前部開口37aが対向して位置している。
図2の電線13(不良電線13’)を電線チャック4で把持する前の状態において、前側のエアシリンダ6のロッド6aが圧縮され、ロッド6aと一体に連結具38のスライド凸部38aがチャックスティ28のスリット39に沿って上昇すると共に逆凹字状のチャックブロック30が一体に上昇し、チャックスティ28に固定された共通ヒンジピン33を支点に電線チャック4の一対のリンク31が鋭角的に閉じ、一対のチャック爪32が外向きに開いた状態となっている。
U字状に屈曲した電線13は、両端末13aを隣り合う二つの電線クランプ2で把持され、前工程で両端末13aに端子15を圧着された状態で、下側の電線ガイドカバー16に沿って前方に導出されつつ下向きに湾曲して垂れ下げられている。
図2の不良電線取出装置1の前工程(図2の右側にある不図示の端子圧着工程)で電線13の端末13aに端子15が圧着され、端子15の圧着後に、図2の電線搬送装置3における不良電線取出装置1の直前で端子15の圧着状態(端子15の圧着片からの芯線の出代や圧着片の異常な潰れ等がないか否か)がCCDカメラで確認される。端子圧着の前工程(さらに右側の工程)では、電線13の両端末13aを隣り合う二つの電線クランプ2で把持した状態で、電線13の絶縁被覆の皮剥や電線13の検尺・Uターン等が行われている。各工程の端末処理は、各電線搬送装置3ごとに、電線13を把持した電線クランプ2の間欠送りで電線クランプ2が一時的に停止した状態で行われる。これらは周知のものである。
図3の如く、不図示のCCDカメラで端子15の圧着不良が検知されると、その不良電線(圧着不良部を少なくとも何れか一方の端末13aに有するU字状に屈曲された電線)13’が電線搬送装置3の隣り合う二つの電線クランプ2で不良電線取出装置1の所定位置(真下)に間欠送りされる間に、あるいは間欠送りされると同時に、不良電線取出装置1のベース板27とチャックスティ28がクランプ開き板7と一対の開いた状態の電線チャック4と一体にフレーム24の上側の大きなエアシリンダ5のロッド5aの伸長動作で下降する。
そして、不良電線13’の両端末13cが一対の電線チャック4の真下に来た時点で、一対の電線チャック4が前側のエアシリンダ6のロッド6aの伸長動作で閉じて不良電線13’の両端末13cを把持する。電線チャック4で把持する不良電線13’の両端末13cは所定位置の電線クランプ2から前方に導出された電線部分である。
図3の如く、前側のエアシリンダ6のロッド6aの伸長動作でチャックブロック30が一体に下降し、電線チャック4の上側の一対のリンク31が上側のヒンジピン35を支点に鈍角的に開き、チャックスティ28に固定された共通ヒンジピン33を支点に下側の一対のチャック爪32が閉じて不良電線13’の端末13cを把持する。
なお、電線チャック4として例えばリンク31を用いずにエア圧によるカムの駆動等でチャック爪32を開閉させるものや、左右方向の短いレールに沿ってエア圧でチャック爪32を開閉させるもの等を用いることも可能であり、縦方向のエアシリンダ6を用いない場合は、左右一対の電線チャック4を、フレーム24に固定した前側の不図示の長い垂直なエアシリンダで昇降させ、電線チャック4とは独立して後側のクランプ開き板7を、フレーム24に固定した不図示の長い垂直なエアシリンダで昇降させて、上側の長いエアシリンダ5を排除することも可能である。
図3において、各電線チャック4が不良電線13’の各端末13cを把持するとほぼ同時に、後側の垂直なエアシリンダ8のロッド8aの伸長動作でクランプ開き板7が下降して、不良電線13’の両端末13aを把持した所定位置の隣り合う二つの電線クランプ2の電線把持爪11をばね部材12の付勢に抗して開かせる。クランプ開き板7で電線クランプ2の電線把持爪11を開かせるのは、電線チャック4で不良電線13’の端末13cを把持した直後である。電線クランプ2が不良電線13’の端末13aを把持した状態で電線チャック4が不良電線13’の端末13cを位置ずれなく確実に把持する。不良電線の端末13cは端末13aよりも前方の部分である。
図3において電線クランプ2で把持された不良電線13’を電線チャック4で把持し、その電線クランプ2をクランプ開き板7で開いた状態で、図4の如く、不良電線13’を把持した電線チャック4が上側の大きなエアシリンダ5のロッド5aの圧縮動作でクランプ開き板7や前後のエアシリンダ6,8やベース板27やチャックスティ24と一体に上昇して、不良電線13’が電線クランプ2から上方に離間する。電線チャック4で把持された不良電線13’は電線クランプ2がばね部材の付勢で閉じる前に電線クランプ2からスムーズ且つ確実にピックアップされる。
フレーム24の上側の大きな垂直なエアシリンダ5のロッド5aの圧縮動作で電線チャック4とクランプ開き板7とが前後のエアシリンダ6,8やチャックスティ28やベース板27と一体に大きく上昇し(ベース板27のスライダがフレーム24のレール26(図3)に沿って上昇し)、その間において、後側のエアシリンダ8のロッド8aが圧縮されてクランプ開き板7が上死点(原位置)に復帰する。
前側のエアシリンダ6のロッド6aは伸長したままであり、電線チャック4が不良電線13’を把持した状態に維持され、不良電線13’は所定位置の電線クランプ2の上方(空中)に位置する。不良電線13’の端末13aの後方には電線ガイド板8が水平に待機している。
次いで、図5の如く、後側の水平なエアシリンダ10のロッド10aの伸長動作で電線ガイド板9が前進して、不良電線13’を電線ガイド板9の基板部18の上に載せる(支持する)と共に、電線クランプ2で把持されて下側の電線ガイドカバー16の上に配置された良品の電線13から矢印L1の如く前方に離間させ、良品の電線13から上方及び前方に仕分けする。
不良電線13’は、電線チャック4で把持された端末13cよりも前方の電線部分13e’が略水平に電線ガイド板9の基板部18の上面に載置され、載置された電線部分13e’よりも前方の電線部分13d’は基板部18の前端18aから湾曲状に前方に突出しつつ垂れ下がる。載置された電線部分13e’は下方の電線ガイドカバー16の水平板部16aに沿う電線部分13eと略平行に位置する。
電線ガイド板9の前後方向長さは電線ガイドカバー16の前後方向長さLよりも長く設定され、電線ガイド板9の基板部18の前端18aが電線ガイドカバー16の前側の垂直板部16cよりも前方に突出して位置することで、電線ガイド板9の基板部18の前端18aから垂れ下がった不良電線13’の垂れ下がり部分13d’が、電線クランプ2で把持されて電線ガイドカバー16に沿って垂れ下がった良品の電線13の垂れ下がり部分13dから前方に離間して分離され、良品の電線13への不良電線13’の干渉とそれに伴う電線同士13,13’の絡み等が防止される。これにより、電線搬送装置3を停止させることなく、不良電線13’を取り出すことができる。
なお、電線ガイド板9の基板部18の前端18aを電線ガイドカバー16の前側の垂直板部16cと同一平面上に配置した場合でも、電線ガイド板9上に載置された不良電線13’がその剛性によって電線ガイド板9の前端18aから略円弧状に湾曲して前方に突出するので、電線ガイドカバー16に沿って垂れ下がった良品の電線13に干渉する心配は少ない。
不良電線13’の取り出しは、図5の状態で、不良電線発生の不図示の警報ランプを見た作業者が電線ガイド板9の上の不良電線13’を片方の手で持って、もう一方の手で不図示の操作ボタンを押して電線チャック4を開いて、不良電線13’を電線ガイド板9から前方に取り出すことで行われる。開かれた電線チャック4は図2の開き状態に維持される。
図5において、前進した電線ガイド板9の前方には不図示の透明な安全扉が配置されていることが好ましい。例えば、作業者が安全扉を開いて、不図示の操作ボタンを押して不良電線13’を取り出した後、安全扉を閉めることで、スイッチが作動して、水平なエアシリンダ10が圧縮されて電線ガイド板9が自動的に後退して図2の原位置に復帰する。
以下に不良電線取出方法についてさらに説明する。
不良電線取出方法は、複数の電線クランプ2で各電線13を前側の電線ガイドカバー16に沿って左右方向に(右から左に)搬送する電線搬送工程3において、電線クランプ2で把持された不良電線13’を所定位置において、垂直な上側のエアシリンダ(昇降駆動手段)5で下降させた電線チャック4で把持すると同時に、不良電線13’を把持した電線クランプ2を、上側のエアシリンダ5で下降させたクランプ開き板7で開き、不良電線13’を把持した電線チャック4をエアシリンダ5でクランプ開き板7と一体に上昇させて、不良電線13’を電線クランプ2から離脱させ、次いで、下方の電線クランプ2と上方の電線チャック4及びクランプ開き板7との間に電線ガイド板9を後側の水平なエアシリンダ(進退駆動手段)10で前進させて、不良電線13’を電線ガイド板9で支持して、電線ガイドカバー16に沿う良品の各電線13よりも電線長手方向に前方に突出させることで、不良電線13’と良品の電線13との干渉を防止したことである。
クランプ開き板7は垂直な上側の大きなエアシリンダ5で電線チャック4と一体に大きく下降させ、前側の小さな垂直なエアシリンダ(電線チャック開閉手段)6の作用で閉じた電線チャック4で不良電線13’を把持した後、クランプ開き板7を後側の小さな垂直なエアシリンダ(昇降駆動手段)8でさらに下降させて、不良電線13’を把持した所定位置の電線クランプ2をクランプ開き板7の水平な円柱部で下向き且つ外向きに押して開かせる。電線クランプ2で把持した状態の不良電線13’は電線チャック4で位置ずれなく確実に把持される。クランプ開き板7で所定位置のクランプ2を開いた状態で、電線チャック4を不良電線13’及びクランプ開き板7と一体に上側のシリンダ5で上昇させることで、不良電線13’が脱落なくスムーズ且つ確実にピックアップされる。
電線チャック4で不良電線13’を把持し、大きなエアシリンダ5で電線チャック4と不良電線13’とクランプ開き板7を一体に上昇させた後、電線チャック4で把持した不良電線13’の下側に少しの隙間を存して電線ガイド板9を後側の水平なエアシリンダ10で前進させ、電線ガイド板9で不良電線13’を支持する。
不良電線13’が電線ガイド板9の前後方向長さよりも短い場合は、電線ガイド板9の上に完全に載置されるが、不良電線13’が電線ガイド板9の前後方向長さよりも長い場合は(この場合が多い)、不良電線13’のU字状に屈曲した部分(図1の電線13の符号13bに対応する部分)とその上側の垂れ下がり部分13d’が電線ガイド板9から前方に突出する。
電線ガイド板9を水平なエアシリンダ10で前進させて、電線ガイド板9から前方に突出した電線部分13d’を電線搬送装置3の電線ガイドカバー16上に沿う良品の電線13よりも前方(電線長手方向)に突出させることで、電線チャック4で把持した不良電線13’と電線ガイドカバー16上の良品の電線13との干渉やそれに伴う絡みを防止することができる。
なお、上記実施形態においては、不良電線13’として、電線13の端末13aに端子15を圧着する際の圧着不良電線の例で説明したが、圧着不良以外に、例えば電線13の端末13aに挿入した防水ゴム栓14の位置不良や、電線13の端末13aの皮剥き長さ不良等といった不良電線にも、上記不良電線取出装置1及び不良電線取出方法を適用可能である。
また、上記実施形態においては、電線13をU字状に屈曲させて電線13の両端末13aに端子15を圧着したが、例えば電線13の片方の端末13aにのみ端子15を圧着させる場合は、比較的短い電線(13)を真直に伸ばした状態で、真直な電線(13)の一方の端末(13a)のみを電線クランプ2で把持させ、他方の端末(13a)は電線ガイドカバー16に沿って配置することも可能であり、その場合は、一対の電線チャック4に代えて一つの電線チャック(4)と、所定位置の一つの電線クランプ2に対応する幅狭のクランプ開き板(7)とを用いて、不良電線(13’)を取り出す。
また、上記実施形態においては、電線チャック4の後方にクランプ開き板7を対向して配置したが、例えば電線13の端末13aに防水ゴム栓14を設けない場合等において、電線クランプ2に把持された電線13の端末13aの端子15から電線クランプ2までの水平距離が比較的長い(余裕のある)場合は、クランプ開き板7の後方に電線チャック4を対向して配置して、電線13の端末13aの端子15から電線クランプ2までの間の電線部分(13a)を電線チャック4で把持することも可能である。
また、上記実施形態においては、上昇した電線チャック4と下方の電線クランプ2との間に電線ガイド板9を水平に配置したが、例えば電線ガイド板9を前下がりに傾斜して配置して、図5の不良電線13’を把持した電線チャック4を自動等で開いて、不良電線13’を傾斜状の電線ガイド板9に沿って電線ガイドカバー16の前方に滑らせて落下・排出させることも可能である。
また、上記実施形態においては、電線仕分け用の電線ガイド部材として、水平な基板部18を有する電線ガイド板9を用いたが、この電線ガイド板9に代えて、例えば、U字状の不良電線13’の各端末13aに続く平行な電線部分13eを載置する一対の半割の樋状部等(図示せず)を用いることも可能である。例えば一対の半割の樋状部はその前端下部を鍔板部(20)で連結させ、鍔板部(20)に水平なエアシリンダ10のロッド10aを連結固定する。
また、上記実施形態においては、電線ガイド板9の水平な基板部18の前端18aに鍔板部20を設けたが、例えば電線ガイド板9の前後方向長さが水平なエアシリンダ10のロッド10の伸長ストロークよりも十分に長い場合は、電線ガイド板9の基板部18の長手方向中間部(前端寄り)にエアシリンダ10のロッド10aを連結させるための鍔板部20を設けることも可能である。
また、上記実施形態においては、電線チャック4とクランプ開き板7とを共通の大きなエアシリンダ5で同時に一体に昇降させ、小さな後側のエアシリンダ8でクランプ開き板7を前側の電線チャック4とは独立して昇降させるようにしたが、例えば大きなエアシリンダ5や小さな(短い)エアシリンダ8に代えて、前後の長い各エアシリンダ(図示せず)を用いて、電線チャック4とクランプ開き板7とを独立して同時にないし別々に昇降させることも可能である。
本発明に係る不良電線取出装置及び不良電線取出方法は、例えば電線の端末処理工程において複数本の電線を並列に搬送する途中で不良電線が検知された際に、電線の搬送を停止させることなく、不良電線を後続の電線との干渉なくスムーズに且つ確実に取り出して、電線の端末処理能力を高めるために利用することができる。
1 不良電線取出装置
2 電線クランプ
4 電線チャック
5,8 エアシリンダ(昇降駆動手段)
7 クランプ開き板(電線クランプ開き部材)
9 電線ガイド板(電線ガイド部材)
10 エアシリンダ(進退駆動手段)
13 電線
13a 端末
13’ 不良電線
16 電線ガイドカバー

Claims (3)

  1. 間欠送りされる複数の電線クランプのうちの所定位置の電線クランプの上方に配置された電線クランプ開き部材と、該所定位置の電線クランプで把持された電線の端末の上方に配置された電線チャックと、該電線クランプ開き部材と該電線チャックを昇降させる各昇降駆動手段と、該昇降駆動手段で上昇した該電線チャック及び該電線クランプ開き部材と下方の該所定位置の電線クランプとの間に、進退駆動手段で電線長手方向に進退可能に配置され、該電線チャックで把持された不良電線を支持する電線ガイド部材と、を備えたことを特徴とする不良電線取出装置。
  2. 前記電線クランプで把持された電線が電線ガイドカバーに沿って間欠送りされ、前記進退駆動手段で前進した前記電線ガイド部材に支持された前記不良電線が、該電線ガイドカバーに沿う該電線よりも電線長手方向に突出して位置することを特徴とする請求項1記載の不良電線取出装置。
  3. 複数の電線クランプで各電線を電線ガイドカバーに沿って搬送する電線搬送工程において、所定位置の電線クランプで把持した不良電線を電線チャックで把持すると共に、該所定位置の電線クランプを電線クランプ開き部材で開き、各昇降駆動手段で上昇させた該電線クランプ開き部材及び該電線チャックと該所定位置の電線クランプとの間に電線ガイド部材を進退駆動手段で電線長手方向に前進させて、該電線チャックで把持した該不良電線を該電線ガイド部材で支持して、該電線ガイドカバーに沿う各電線よりも電線長手方向に突出させることを特徴とする不良電線取出方法。
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