JP2000123654A - 識別装置及び識別方法 - Google Patents

識別装置及び識別方法

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JP2000123654A JP10288440A JP28844098A JP2000123654A JP 2000123654 A JP2000123654 A JP 2000123654A JP 10288440 A JP10288440 A JP 10288440A JP 28844098 A JP28844098 A JP 28844098A JP 2000123654 A JP2000123654 A JP 2000123654A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良電線を確実に識別できると共に、電線の
加工作業を停止することなく自動的に不良電線の識別を
行なうことができる識別装置を提供する。 【解決手段】 基台に固定されたスライドユニット61
にスライド可能に可動ベース62を支持し、可動ベース
62に可動刃64をスライド可能に支持し、可動ベース
62の先端に固定刃63を固定している。可動ベース6
2を進出させることにより、案内凹部62Cで電線を収
容して、電線の不良が生じている端末部分を切断するこ
とができ、不良電線を識別し易くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は識別装置及び識別方
法に関し、更に詳しくは、例えば、電線の端末部に端子
金具を圧着した際の良品・不良品を識別を行なう識別装
置及び識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線の端末部分に端子金具を圧着
する電線加工装置(切断圧着装置)としては、図9に示
すようなものがある。この電線加工装置では、同図に示
すように、スイングアーム1と第1端子圧着部2と、切
断・皮剥ぎ部3と、不良電線Wの端末部を切断する切断
部4と、巻き取り側から切り離された電線Wの手前の端
末部を第2端子圧着部6へ移動させるスイングアーム5
とからなり、第1端子圧着部2で発生した不良品接続端
子部を切断部4で切断して除去することで不良電線を識
別するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た電線加工装着では、他の搬送機構をもつ電線加工装着
には適用できないものであった。例えば、把持クランプ
で保持された電線Wは電線Wの端末部分の絶縁被覆を剥
離する圧着加工された電線を往復回動する把持クランプ
で電線トレーへ搬送させるものがある。このような、電
線加工装置では、圧着された端子金具と電線の芯線との
電気的な導通がとれない場合や、端子金具が電線の端末
部分の位置に対してずれている場合などの不良が発生し
た場合、良品及び不良品は同一の電線トレーに搬送され
ていた。このような、搬送機構を有する電線加工装着で
は、不良電線が生じた場合に装着を停止して電線トレー
から不良電線を取り出する作業を行なっているが、電線
トレー内で良品電線と不良電線とが混在するため、識別
作業が繁雑であり、ともすると不良電線を選別を確実に
行なうことができないものであった。
【0004】そこで、本発明は、不良電線を確実に識別
できると共に、電線の加工作業を停止することなく自動
的に不良電線の識別を行なうことができる識別装置及び
識別方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、加工された電線の良品と不良品とを識別する識
別装置であって、加工された電線が取り出される取出部
と、加工された電線を前記取出部に搬送する搬送手段
と、加工された電線が良品であるか不良品であるかを検
出する検出手段と、前記搬送手段によって取出部へ搬送
される加工された電線の搬送経路内に進退自在に設けら
れて前記検出手段の検出により加工された電線が不良品
であるとき加工された電線の搬送経路内に進出して不良
電線の端末を切断する端末切断手段と、前記検出手段の
結果に基づいて前記端末切断手段を、加工された電線の
搬送経路に対して進退させる制御手段と、を備えている
ことを特徴とする。
【0006】従って、請求項1記載の発明では、検出手
段で良品と識別された電線は搬送手段で取出部へ搬送さ
れ、検出手段で不良品と識別された場合は、端末切断手
段が、電線の搬送経路内に進出して不良電線の端末部分
を切断する。このため、良品電線と不良電線とを明瞭に
判別及び仕分けすることが可能となる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の識
別装置であって、前記端末切断手段が、切断ユニット
と、この切断ユニットを、前記加工された電線の搬送経
路内に、進退駆動手段により進退させる、位置固定され
たスライドユニットとからなり、前記切断ユニットが、
前記スライドユニットにスライド自在に支持された可動
ベースと、この可動ベースの一側に固定された固定刃
と、この固定刃に対して接離して不良電線の端末を切断
する前記可動ベースにスライド可能に設けられた可動刃
と、前記可動ベース上に固定されて前記可動刃を前記固
定刃に対して接離させる可動刃駆動手段とからなること
を特徴とする。
【0008】従って、請求項2記載の発明では、電線が
検出手段で不良電線と識別された場合には、切断ユニッ
トが進退駆動手段によりスライドユニットをスライドし
て電線搬送経路内に進出する。このとき、可動ベースが
スライドユニットをスライドして切断ユニット全体を進
出させる。そして、不良電線と識別された電線が搬送経
路内の所定位置にある状態で可動刃駆動手段により、可
動刃が可動ベースをスライドして固定刃に接近させるこ
とで電線の端末を切断することが可能となる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の識
別装置であって、前記切断ユニットが、加工された電線
の搬送経路内に進出した状態で前記搬送経路の外側に位
置して不良電線の電線取出部への搬送を規制する案内カ
バーを有することを特徴とする。
【0010】従って、請求項3記載の発明では、切断ユ
ニットが電線の搬送経路に進出した状態、すなわち、電
線が不良と識別された状態で、案内カバーが電線の搬送
経路の外側への搬送を規制するため、不良電線が取出部
へ取り出されるのを防止することができる。このため、
不良電線と良品電線とが取出部で混在することがなく、
良品と不良品との選別を確実に行なうことが可能とな
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2又は請求
項3に記載の識別装置を用いた識別方法であって、取出
部へ向けて搬送される、加工された電線が検出手段によ
って良品と検出されたときは、取出部に搬送されて取り
出され、不良品であると検出されたときは、加工された
電線の搬送経路内に端末切断手段を進出させて不良電線
の端末部分を切断することを特徴とする。
【0012】従って、請求項4記載の発明では、検出手
段により良品と加工された電線は、取出部へ搬送される
と共に、不良品と識別された場合は端末切断手段で端末
部分を切断される。このため、良品と不良品を確実に選
別することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る識別装置及
び識別方法を適用した自動切断圧着装置を図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0014】図1に示すように、本実施形態の自動切断
圧着装置20は、基台Bの上に複数の構成ユニットが配
置・固定されてなる。これらの複数のユニットは、電線
矯正ユニット21と、検尺送り出しユニット23と、第
1端子圧着ユニット24と、切断皮剥ぎユニット25
と、旋回ユニット26と、搬送ユニット27と、第2端
子圧着ユニット28と、電線送り出しユニット29と、
本発明に係る識別装置としての識別ユニット60と、電
線への端子金具の圧着が不適当に行なわれたか否かを検
出して識別ユニット60へ制御信号を出力する、図示し
ない検出・制御部と、でなる。
【0015】まず、電線矯正ユニット21は、図1に示
すように、例えば巻取りリールから供給される長尺の電
線Wを直線状になるように矯正する複数対の矯正ローラ
22が対向配置されて構成されている。また、検尺送り
出しユニット23は、供給される電線Wの長さを計測し
つつ送り出す機能を有している。
【0016】第1端子圧着ユニット24は、電線Wの一
端部に端部金具を圧着させると共に、圧着不良の検出を
同時に行なって不良が発生している場合に検出・制御部
へ不良検出信号を出力するようになっている。機能を有
している。切断川皮剥ぎユニット25は、検尺送り出し
部23から送り出された電線Wの切断と絶縁被覆の剥離
を行う。旋回ユニット26は、絶縁被覆が剥がされた電
線端部を第1端子圧着ユニット24へ移動させる機能を
有する。
【0017】搬送ユニット27は、切断皮剥ぎユニット
25で切断されて送り出された所定長さの電線Wにおけ
る他方の端部を把持しつつ電線Wの搬送を行う機能を有
する。第2端子圧着ユニット28は、搬送部27で運ば
れた電線Wの端部に端子金具を圧着するち共に、端子圧
着不良の検出に基づいて検出・制御部へ不良検出信号を
出力する機能を有する。
【0018】そして、電線送り出しユニット29は、第
2端子圧着ユニット28で端子が装着された電線Wを送
り出す機能を有する。この電線送り出しユニット29の
側方には、識別ユニット60が配置されている。この識
別ユニット60は、検出・制御部からの駆動信号に基づ
いて不良電線が電線送り出しユニット29で送り出され
るタイミングで駆動される。
【0019】次に、識別ユニット60を含む各ユニット
の構成の説明に先駆けて、自動切断圧着装置20の全体
の概略動作について説明する。
【0020】本実施形態においては、図示しない巻取り
リールから供給される電線Wは、図1中矢印で示すy方
向に沿って、電線矯正ユニット21の矯正ローラ22〜
22の間を通過することにより、これら矯正ローラ22
の接触圧により直線状に矯正されるようになっている。
この電線矯正ユニット21を経た電線Wは、検尺送り出
しユニット23で設定された送りだし長さだけ送り出さ
れるように設定されている。ここで、電線Wを最初にセ
ットした初期の段階では、送り出された電線Wの先端は
切断皮剥ぎユニット25で絶縁被覆が所定の長さ範囲で
剥離されるようになっている。旋回ユニット26では、
旋回軸26aを支点として、図示しない旋回駆動部によ
り旋回され、電線Wの端部を第1端子圧着ユニット24
側へ移動させるようになっている。第1端子圧着ユニッ
ト24は、旋回部26により移動された電線Wの端部に
端子金具を装着するようになっている。上記したよう
に、ここで、端子の圧着不良の検出を行なう。なお、不
良検出の方法としては、周知の検出方法以外に、導線と
端子金具との導通抵抗値を測定するなどの方法を挙げる
ことができる。
【0021】また、図1に示すように、第1端子圧着ユ
ニット24で端子金具が装着された電線Wは、旋回ユニ
ット26で元の位置に戻されてy方向に沿って配置され
る。その後、電線Wは、検尺送り出しユニット23で所
定長さだけ送り出され、切断皮剥ぎユニット25で電線
Wの切断と被覆の剥離が行われる。次に、切断により切
り離された電線Wは、上記した搬送ユニット27で第2
端子圧着ユニット28へ向けて図示に矢印で示すx方向
に沿って搬送され、第2端子圧着ユニット28で端子圧
着が行なわれる。このときも、第2端子圧着ユニット2
8での圧着不良が生じた場合は検出・制御部へ不良検出
信号を出力する。その後、電線送り出しユニット29で
電線Wを電線トレー80へ電線Wを搬送・落下させる。
ここで、第1端子圧着ユニット24と第2端子圧着ユニ
ット28の少なくとも一方から不良検出信号が検出・制
御部に入力されている場合には、その電線Wが電線送り
出しユニット29で電線トレー80へ落下させる際に、
識別ユニット60を駆動するように検出・制御部からは
制御信号が識別ユニット60へ出力されるようになって
いる。
【0022】次に、搬送ユニット27、電線送り出しユ
ニット29、及び識別ユニット60の構成を順次説明す
る。
【0023】まず、搬送ユニット27について図1乃至
図3を用いて説明する。搬送ユニット27は、図1示す
ように、上記した電線矯正ユニット21、検尺送り出し
ユニット23、及び旋回ユニット26における電線Wの
送り出し方向に対して略直角をなすx方向に沿って配置
されている。この装置における搬送ユニット27は、x
方向に沿って等間隔に配置・固定された固定型電線3つ
の把持クランプ10A1、10A2、10A3を有す
る。これら固定型電線把持クランプ10A1〜10A3
のそれぞれは、、一対の把持ブロック14、14を備え
た支持ブロック11が、この自動切断圧着装置20の図
示しない装置本体側に固定されている。
【0024】このように配置された固定型電線把持クラ
ンプ10A〜10Aの列の側方には、搬送方向に沿って
搬送フレーム30が配置されている。この搬送フレーム
30の一面側には、搬送方向に沿っていガイドレール3
0Bが敷設されている。そして、このガイドレール30
Bは、基台Bから立設された支持壁51に搬送方向へ往
復動作可能に摺接した状態で支持されている。また、搬
送フレーム30は、支持壁51に固定された往復駆動シ
リンダ31で往復駆動されるピストンロッド32に連結
部材33を介して固定されている。なお、図中34は、
ピストンロッド32の所定長さ以上の突出を規制するス
トッパである。
【0025】さらに、搬送フレーム30における、固定
型電線把持クランプ10A1〜103と対向する面に
は、4つの搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4
が順次、搬送方向に沿って固定されている。なお、搬送
用電線把持クランプ10B1〜10B4は、固定型電線
把持クランプ10A1〜10A3の間隔と同一の間隔を
なすように設定されている。また、搬送用電線把持クラ
ンプ10Bの高さは、固定型電線把持クランプ10Aと
同一の高さに設定されている。
【0026】そして、これらの搬送用電線把持クランプ
10B1〜10B4のうち、上記した切断皮剥ぎユニッ
ト25に最も近い搬送用電線把持クランプ10B1は、
ピストンロッド32が往復駆動シリンダ31から最大に
突出した状態で、図2及び図3に示すように、切断皮剥
ぎユニット25における電線Wの通過経路で電線Wを挟
み得る第1位置にあるように設定されている。すなわ
ち、切断皮剥ぎユニット25で切断され且つ第1端子圧
着ユニット24で端子金具が装着された電線Wは、所定
長さ送り出された状態で切断及び被覆剥離が施される
が、この切断により切り離された電線Wの手前の端部
(この部分は端子金具が未装着)を第1位置にある搬送
用電線把持クランプ10B1が把持し得るように配置さ
れている。ここで、往復駆動シリンダ31のピストンロ
ッド32のストロークは、上記した搬送用電線クランプ
10B1〜10B4どうしの間隔に相当するように設定
されている。
【0027】第1位置にある搬送用電線クランプ10B
1が、固定型電線把持クランプ10A1の第2位置まで
移動し、また第1位置に戻るという往復動作を繰り返
す。同様に他の搬送用電線把持クランプ10B2〜10
B4も固定型電線把持クランプ10A1〜10A3側の
間隔分(搬送用電線把持クランプ10B1〜10B4側
の間隔も同一)の往復動作を行う。このようにして、電
線Wは、順次搬送方法xへ向けて第3位置、第4位置を
経て受け渡し位置へ搬送される。なお、第2端子圧着ユ
ニット28は、第4位置にある固定型電線把持クランプ
10A3の側方に配置されており、この固定型電線把持
クランプ10A3で把持された電線Wにおける、端子金
具が未装着の端部に端子金具を装着するようになってい
る。なお、この第4位置にある固定型電線把持クランプ
10A3は基台B上に固定された固定板(図示領略す
る)に、搬送方向xに対して直交する方向に往復動作可
能に設けられている。そして、側方に配置された第2端
子圧着ユニット28の圧着部28Aへ、把持した電線W
の端部を近接させる方向へ移動させ得るようになってい
る。
【0028】また、受け渡し位置には、電線Wの受け取
りを行う取出し用電線把持クランプ10Cが位置し得る
ようになっている。この取出し用電線把持クランプ10
Cは、上記した電線送り出しユニット29に設けられて
いる。
【0029】次に、取出し用電線把持クランプ10C及
びこれを含む電線送り出しユニット29の構成について
図1乃至図3を用いて説明する。
【0030】図に示すように、この取出し用電線把持ク
ランプ10Cは、支持ブロック11の下端部に一体的に
設けられた枢支軸41が基台Bに立設された支持壁52
に軸支され、枢支軸41を回転軸として回動し得るよう
になっている。また、枢支軸41には一体的に反転歯車
42が設けられている。そして、反転歯車42には、支
持壁52に軸支された駆動歯車43が噛合するよう組み
合わされている。この駆動歯車44は、一体的に回動軸
44Aが設けられており、この回動軸44Aが支持壁5
2に軸支されている。この駆動歯車43の回動軸44A
には、一体的にカムアーム45の一端が固定されてい
る。カムアーム45の他端寄りの中間部には、長手方向
に沿ってガイド用長孔45Aが形成されている。このガ
イド用長孔45Aには、搬送フレーム30の端部の所定
位置に突設されたガイド用突起30Aが摺動可能に嵌め
込まれている。このため、搬送フレーム30の往復動作
に伴って、ガイド用突起30Aがカムアーム45のガイ
ド用長孔45Aを滑りつつカムアーム45を時計回り方
向と反時計回り方向へ回動させることができるようにな
っている。この回動に伴って、駆動歯車43も双方向に
所定角度回転して、この駆動歯車43に噛合する反転歯
車42をこの駆動歯車43と反対の方向へ回転させる。
この反転歯車42の回転に伴って、支持ブロック11
は、一点鎖線で示す位置と、受け渡し位置との間を移動
するようになっている。
【0031】図4乃至図8を用いて識別ユニット60に
ついて詳細に説明する。
【0032】本実施形態における識別ユニット60は、
図1に示すように電線送り出しユニット29の側方に配
置されている。この識別ユニット60は、図4乃至図6
に示すように、装置基台Bの上に固定されたスライドユ
ニット61と、このスライドユニット61に対して、電
線Wの搬送方向xに沿ってスライド可能に支持された可
動ベース62と、この可動ベース62の搬送方向xの先
端側に固定された固定刃63と、可能ベース62にスラ
イド可能に支持された可動刃64と、から大略構成され
ている。
【0033】なお、スライドユニット61には、対向配
置された2対のガイド61A、61Aが一体的に形成さ
れており、このガイド61Aに可動ベース62に一体的
に設けられたスライドレール62Aがスライド可能に支
持されている。また、スライドユニット61には、図4
(b)に示すように、進退駆動手段としての進退駆動シ
リンダ65が固定されている。この進退駆動シリンダ6
5の搬送方向xの後方へ向けてピストンロッド66が出
没するようになっている。このピストンロッド66の自
由端は、可動ベース62における搬送方向xの後方側の
壁部62Bに連結されている。このため、ピストンロッ
ド66が進退駆動シリンダ65に引き込まれると可動ベ
ース62全体は搬送方向xへ向けて進出スライドするよ
うになっている。また、逆にピストンロッド66が突出
すると可動ベース62全体は搬送方向x後方へ向けて後
退するようになっている。
【0034】また、可動ベース62における固定刃63
が固定された位置には、不良電線を案内・収容する案内
凹部62Cが形成されている。なお、図5に示すよう
に、可動ベース62の先端部62Dには、斜め上後方に
湾曲する電線案内カバー67が設けられている。
【0035】可動刃64は、可動ベース62の上面に搬
送方向xに沿って形成されたガイドレール62Eを搬送
方向x沿って走行する可動板68に立設された支持壁6
9に固定されている。そして、この支持壁69の他面に
は、可動刃駆動手段としての可動刃駆動シリンダ70が
固定され、そのピストンロッド71が可動ベース62の
後端側に立設された補強壁72に連結されている。この
ピストンロッド71の出没により、可動板68が可動ベ
ース62に対してスライドするようになっている。
【0036】このような構成の識別ユニット60は、図
2に示すように、基台Bに対して、電線送り出し部29
の取出し用電線把持クランプ10Cが電線トレー80側
に水平状態に倒れ、且つ把持ブロック14、14どうし
が離れた状態のときに、電線Wが落下する軌跡(搬送経
路に含まれるものとする)に、可動ベース62が搬送方
法xに最大に移動した状態で案内凹部62Cが、位置す
るように設定・配置されている。
【0037】なお、図示しないが、電線取出ユニット2
9で電線トレー80へ搬送・落下される電線は、電線を
電線トレー80に案内する良品電線案内カバーにより覆
われており、識別ユニット60の可動ベース62が搬送
方向xへ進出する部分の良品電線案内カバーには可動ベ
ース62が突出できるように開口部が形成されて解放さ
れている。このため、不良電線を可動ベース62側で捕
捉する際に支障とならないようになっている。
【0038】次に、識別ユニット60の動作について図
7及び図8を用いて説明する。なお、上記した実施形態
では、各端子圧着ユニット24、28で圧着不良の検出
を行なうように設定したが、搬送過程で一括して不良検
出を行なう構成としてもよい。そこで、この動作の説明
においては、搬送過程で圧着不良の検出を行なうものと
して説明する。
【0039】図7のフローチャートに示すように、電線
Wの加工を開始し、圧着工程が終了したか否かの判定を
行なう(ステップS1)。この結果、圧着が終了してい
れば、搬送を開始する(ステップS2)。次に、電線に
不良があるか否かの検出を行なう(ステップS3)。不
良がない場合は、次の電線の搬送があるか否か判定を行
なう(ステップS7)。不良がある場合は、不良電線が
受け渡し位置に搬送されて到達するタイミングで進退駆
動シリンダ65のピストンロッド66を引き込む駆動を
行なう(ステップS4)。続いて、不良電線が電線取出
ユニット29の電線送り出し把持クランプ10Cから解
放された後の所定時間内に可動刃駆動シリンダ70のピ
ストンロッド71を引き込む駆動を行なって固定刃63
に向けて可動刃64を合わせるように移動させ不良電線
を切断する(ステップS5)。次に、進退・可動刃駆動
シリンダ65、70に逆の動作を行なわせて可動刃64
を後退させると共に可動ベース62を後退させる(ステ
ップS6)。次に、次の電線の搬送あるか否かの検出を
行ない、搬送がある場合は不良があるか否かの検出を行
ない(ステップS3)、搬送がない場合は終了する。図
8に示すように、一つの圧着工程が終了した時点で搬送
を行ないつつ不良検出を行なっている。検出工程で不良
が検出されると、検出タイミングから遅延したタイミン
グで進退駆動進出65の作動が開始され、進出駆動シリ
ンダの作動タイミングに遅延して可動刃駆動シリンダ7
0の作動を開始する。なお、この可動刃駆動シリンダ7
0の作動タイミングは、電線送り出し用把持クランプ1
0Cで電線が解放されたタイミングで行なう。
【0040】このように、本実施形態では、良品電線と
不良電線との識別を行ない、加えて不良電線の端末部分
を切断することにより、良品電線と不良電線とが識別し
易いようにすることができる。また、検出・制御部にて
搬送を停止させることなく電線の切断タイミングをとる
ことができるため、作業効率を低下させることがない。
このような構成の識別ユニットとしたため、把持クラン
プで電線をつかみかえる方式の電線加工装置に適用でき
るという利点がある。
【0041】以上、実施形態について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随
する各種の設計変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば良品電線と不良電線とを明瞭に判
別及び仕分けすることができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、電線が検出手段で不良電線と
識別された場合には可動ベースのスライド電線の端末を
切断することが可能となり、円滑且つ迅速な識別処理が
行なえる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、不良電線と良品電線とが取出
部で混在することがなく、良品と不良品との選別を確実
に行なうことができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、良品と不良
品を確実に選別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る識別装置を適用した自動切断圧着
装置の実施形態を示す平面図である。
【図2】本実施形態の自動切断圧着装置の搬送ユニット
及び識別ユニットを示す側面図である。
【図3】本実施形態の自動切断圧着装置の搬送ユニット
及び識別ユニットを示す平面図である。
【図4】(a)及び(b)は、本実施形態の識別ユニッ
トの斜視図である。
【図5】本実施形態の識別ユニットの側面図である。
【図6】本実施形態の識別ユニットの平面図である。
【図7】本実施形態の自動切断圧着装置のフローチャー
トである。
【図8】本実施形態の自動切断圧着装置のタイミングチ
ャートである。
【図9】従来の電線加工装置を示す平面図である。
【符号の説明】
W 電線 24 第1端子圧着ユニット 28 第2端子圧着ユニット 29 電線取出ユニット 61 スライドユニット 62 可動ベース 63 固定刃 64 可動刃 65 進退駆動シリンダ 66 ピストンロッド 68 可動板 70 可動刃駆動シリンダ 80 電線トレー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工された電線の良品と不良品とを識別
    する識別装置であって、 加工された電線が取り出される取出部と、 加工された電線を前記取出部に搬送する搬送手段と、 加工された電線が良品であるか不良品であるかを検出す
    る検出手段と、 前記搬送手段によって取出部へ搬送される加工された電
    線の搬送経路内に進退自在に設けられて前記検出手段の
    検出により加工された電線が不良品であるとき、加工さ
    れた電線の搬送経路内に進出して不良電線の端末を切断
    する端末切断手段と、 前記検出手段の結果に基づいて前記端末切断手段を、加
    工された電線の搬送経路に対して進退させる制御手段
    と、を備えていることを特徴とする識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の識別装置であって、 前記端末切断手段が、切断ユニットと、当該切断ユニッ
    トを、前記加工された電線の搬送経路内に、進退駆動手
    段により進退させる、位置固定されたスライドユニット
    と、からなり、 前記切断ユニットが、前記スライドユニットにスライド
    自在に支持された可動ベースと、当該可動ベースの一側
    に固定された固定刃と、該固定刃に対して接離して不良
    電線の端末を切断する前記可動ベースにスライド可能に
    設けられた可動刃と、前記可動ベース上に固定されて前
    記可動刃を前記固定刃に対して接離させる可動刃駆動手
    段とからなることを特徴とする識別装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の識別装置であって、 前記切断ユニットが、加工された電線の搬送経路内に進
    出した状態で前記搬送経路の外側に位置して不良電線の
    電線取出部への搬送を規制する案内カバーを有すること
    を特徴とする識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の識別装置
    を用いた識別方法であって、 加工された、取出部へ向けて搬送される電線が検出手段
    によって良品と検出されたときは取出部に搬送されて取
    り出され、不良品であると検出されたときは電線の搬送
    経路内に端末切断手段を進出させて不良電線の端末部分
    を切断することを特徴とする識別方法。
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JP2005136405A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Komax Holding Ag ワイヤ処理装置
JP2009175062A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 端子圧着部の接触抵抗測定方法及び測定装置
JP2011210460A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Shinmaywa Industries Ltd 端子打機
JP2013254686A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Yazaki Corp 不良電線取出装置及び不良電線取出方法

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