JP2013253582A - 冷却システムの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの制御量を冷間補正する際の過補正を抑制することが可能な冷却システムの制御装置を提供する。
【解決手段】冷却水路は、冷却水の通水によりエンジンを冷却する。冷却水温取得手段は、冷却水の水温を推定又は実測することにより取得する。制御量決定手段は、取得した冷却水温に基づき、エンジンの制御量を決定する。さらに、制御量決定手段は、取得した冷却水温が暖機完了温度未満の場合、冷却水の通水量の制限時と、冷却水の通水量の制限を解除している間とで、取得した冷却水温と、エンジンの制御量との関係を異ならせてエンジンの制御量を決定し、かつ、エンジンの始動直後の所定期間内では、冷却水の通水量の制限を解除している間における冷却水温と、エンジンの制御量との関係に基づき、エンジンの制御量を決定する。
【選択図】図11

Description

本発明は、内燃機関(エンジン)を備える車両の制御に関する。
従来から、冷却水の通水によりエンジン等を冷却可能な冷却水路の通水量を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1には、エンジンの冷却水の通水量を制御するポンプを有し、エンジンの出口近傍の冷却水路に水温センサが配置された冷却システムにおいて、水温センサの出力に基づき、冷却水の循環停止中での冷却水温や燃焼室(ボア)壁温を推定し、ポンプの出力を制御する技術が開示されている。その他、本発明に関連する技術が特許文献2及び特許文献3に開示されている。
特開2006−342680号公報 特開2006−214280号公報 特開2007−056722号公報
ボア壁温の状態を表す指標として冷却水温を用い、冷間始動時のエンジンの種々の制御量を補正する冷間補正が知られている。この冷間補正を冷却水の循環停止時に行う場合、特許文献1に記載の技術を用いて、エンジンの出口付近に設置された水温センサの出力に基づき循環停止中の冷却水温を推定し、推定した冷却水温に基づき冷間補正を行うことが可能である。しかしながら、冷却水の循環停止時には、ボア壁温が冷却水の循環時よりも高温となる場合であっても、冷却水温が循環時よりも低くなる場合がある。この場合、ボア壁温が高いにも関わらず冷却水温が低く推定又は測定されてしまうため、エンジンの制御量の冷間補正が過補正となってしまい、エミッション悪化に繋がる虞がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エンジンの制御量を冷間補正する際の過補正を抑制することが可能な冷却システムの制御装置を提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、エンジンと、冷却水の通水により前記エンジンを冷却可能な冷却水路と、前記冷却水の水温を取得する冷却水温取得手段と、前記冷却水の通水量を調整可能な冷却水調整手段と、前記水温に基づき、前記エンジンの制御量を決定する制御量決定手段と、を有する冷却システムの制御装置であって、前記冷却水調整手段は、前記水温が前記エンジンの暖機が完了したと判断される暖機完了温度未満の場合に、前記通水量を制限し、前記通水量の制限時に前記冷却水の所定の通水条件が成立した場合に、前記通水量の制限を解除し、前記制御量決定手段は、前記水温が前記暖機完了温度未満の場合、前記通水量の制限時と、前記通水量の制限を解除している間とで、前記水温と、前記エンジンの制御量との関係を異ならせて前記エンジンの制御量を決定し、かつ、前記エンジンの始動直後の所定期間内では、前記通水量の制限を解除している間における前記水温と、前記エンジンの制御量との関係に基づき、前記エンジンの制御量を決定する。
上記冷却システムの制御装置は、車両に搭載され、エンジンと、冷却水路と、冷却水温取得手段と、冷却水調整手段と、制御量決定手段とを備える。冷却水路は、冷却水の通水によりエンジンを冷却する。冷却水温取得手段は、冷却水の水温を推定又は実測することにより取得する。冷却水調整手段は、冷却水の通水量を調整する。ここで、冷却水調整手段は、取得した冷却水温がエンジンの暖機が完了したと判断される暖機完了温度未満の場合に、冷却水の通水量を制限し、当該通水量の制限時に冷却水の所定の通水条件が成立した場合に、冷却水の通水量の制限を解除する。制御量決定手段は、取得した冷却水温に基づき、エンジンの制御量を決定する。さらに、制御量決定手段は、取得した冷却水温が暖機完了温度未満の場合、冷却水の通水量の制限時と、冷却水の通水量の制限を解除している間とで、取得した冷却水温と、エンジンの制御量との関係を異ならせてエンジンの制御量を決定し、かつ、エンジンの始動直後の所定期間内では、冷却水の通水量の制限を解除している間における冷却水温と、エンジンの制御量との関係に基づき、エンジンの制御量を決定する。
一般に、冷却水の通水量の制限時には、冷却水路内の冷却水の移動が制限されるため、ボア(燃焼室)から冷却水への熱伝達効率が悪く、冷却水の通水時と比較して、ボア壁温は高いにも関わらず、取得される冷却水温は低くなる。この場合、冷却水温は、ボア壁温を表す指標としては精度が低くなる。また、冷却システムは、冷却水温がエンジンの暖機が完了したと判断される暖機完了温度以下の場合には原則として冷却水の通水を停止する一方、所定の通水条件が成立する場合には冷却水の通水を再開する必要があり、同じ冷却水温であっても冷却水を通水させたり、通水停止させたりする状況が存在する。以上を勘案し、冷却システムの制御装置は、冷却水の通水量制限時の冷却水温とエンジンの制御量との関係を、通水量の制限を解除している間と異ならせる。但し、エンジン始動直後では、エンジンが暖機されにくい状態、即ち熱容量が高い状態にあるため、上述したような冷却水の通水制限時におけるボア壁温と冷却水温との乖離は発生しない。従って、冷却システムの制御装置は、エンジン始動直後の所定期間では、冷却水の通水制限を解除している間の冷却水温とエンジンの制御量との関係に基づき、エンジンの制御量を定める。このようにすることで、冷却システムの制御装置は、エンジンの制御量を冷間補正する際の過補正を抑制することが可能となる。
上記冷却システムの制御装置の一態様では、前記制御量決定手段は、前記エンジンの発熱量が大きい程、前記所定期間を短く設定する。エンジン発熱量が大きい場合には、冷却水の循環停止時におけるボア壁温が高くなり、ボア壁温と冷却水温との温度差が大きくなる。従って、この態様により、冷却システムの制御装置は、エンジンの状態に応じてエンジン制御量の冷間補正を的確に行うことができる。
上記冷却システムの制御装置の他の一態様では、前記制御量決定手段は、前記水温が前記暖機完了温度未満の場合における前記通水量の制限時において、前記エンジンの始動前の停止時間が所定時間以下の場合には、前記エンジンの始動直後の前記所定期間内であっても、前記通水量の制限時における前記水温と、前記エンジンの制御量との関係に基づき、前記エンジンの制御量を決定する。一般に、エンジンの始動前の停止時間(所謂ソーク時間)が短い場合には、ソーク時間が長い場合と比較して、エンジンが暖機されやすい状態にあるため、冷却水の通水制限時にはボア壁温と冷却水温との温度差が大きくなる。従って、この態様により、冷却システムの制御装置は、適切にエンジン制御量の冷間補正を行うことができる。
上記冷却システムの制御装置の他の一態様では、前記制御量決定手段は、前記通水量の制限時には、前記冷却水温取得手段が取得した前記水温を高温側に補正して前記エンジンの制御量を決定する。これにより、冷却システムの制御装置は、冷間補正に使用する冷却水温をボア壁温に応じた値に補正することができ、適切にエンジン制御量の冷間補正を行うことができる。また、この態様によれば、冷却システムの制御装置は、通水制限を解除している間に使用するエンジン制御量を定めるためのマップや算出式を通水制限時でも共通して使用することができ、通水制限時のエンジン制御量を決定するためのマップ等を作成するための適合工数を削減することができる。
上記冷却システムの制御装置の他の一態様では、前記制御量決定手段は、前記通水量の制限を解除している間における前記エンジンから前記水温の取得位置での前記冷却水への第1熱伝達効率と、前記通水量の制限時における前記エンジンから前記水温の取得位置での前記冷却水への第2熱伝達効率との違いに基づき、前記水温を高温側に補正する補正量を定める。この態様により、冷却システムの制御装置は、冷間補正に使用する冷却水温をボア壁温に応じた値に補正することができ、適切にエンジン制御量の冷間補正を行うことができる。
上記冷却システムの制御装置の他の一態様では、前記制御量決定手段は、前記通水量の制限時では、前記通水量の制限を解除している間と異なる前記水温に対する前記エンジンの制御量の算出手段を有する。例えば、冷却システムの制御装置は、上述の算出手段として、取得した水温に対するエンジン制御量又はその補正量のマップ等を、通水制限時の冷間補正用に予め記憶する。このように、冷却システムの制御装置は、エンジンの制御量の算出方法を冷却水の通水制限時と通水制限を解除している間とで異ならせることで、取得した水温を補正することなく好適に冷間始動時のエンジン制御量を算出することができる。
上記冷却システムの制御装置の他の一態様では、前記冷却水路は、LPLEGRクーラを冷却するための水路を含み、前記通水条件は、前記水温が排気露点温度以上となった場合に成立する。冷却水温が排気露点温度以上であれば、LPLEGRクーラを冷却する水路に冷却水を供給することによりEGRクーラ近傍の排気を排気露点温度以上の温度領域に維持することが出来る。従って、始動時のエンジンの暖機中において、冷却水温が排気露点温度に達した場合に通水制限を解除する構成とすることは、凝縮水の発生抑制の観点から効果的である。また、このように通水条件が定められた場合であっても、冷却システムの制御装置は、冷間始動期間において、エンジン制御量の冷間補正を的確に行うことができる。
各実施形態に共通した冷却システムの概略構成図を示す。 エンジンの概略断面図である。 CCV回転角と各冷却水路の開度との関係を例示する図である。 冷間始動後の冷却水温の実測値の時間変化を示すグラフである。 ボア壁と、水温センサが設置された水温計測位置との位置関係及び各位置での温度を示す図である。 第1実施形態における冷間補正制御の処理手順を示すフローチャートである。 (a)冷間補正制御における冷却水温が48℃の場合のエンジン回転数及び燃料噴射量に対する吸入空気量の補正量のマップを示す。(b)冷却水温が50℃の場合のエンジン回転数及び燃料噴射量に対する吸入空気量の補正量のマップを示す。 (a)冷却水温が48℃の場合のエンジン回転数及び燃料噴射量に対するLPLEGR比率の補正量のマップを示す。(b)冷却水温が50℃の場合のエンジン回転数及び燃料噴射量に対するLPLEGR比率の補正量のマップを示す。 (a)エンジンの始動時から300秒までの冷間始動期間におけるNOx排出量の時間変化を示す。(b)冷間始動期間において、推定水温に基づき冷間補正制御を行った場合及び水温センサ値に基づき冷間補正制御を行った場合のNOx排出量の時間変化を示す。 エンジンの始動時から400秒経過までの冷間始動期間におけるボア壁温の時間変化を示す。 第2実施形態における冷間補正制御の処理手順を示すフローチャートである。 第3実施形態における冷間補正制御の処理手順を示すフローチャートである。 第4実施形態における冷間補正制御の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な各実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
[エンジンシステムの概略構成]
図1は、本発明の各実施形態に共通した冷却システム100の概略構成図を示す。図1において、実線矢印は冷却水路及び流水方向を示し、破線矢印は信号の入出力を示す。
冷却システム100は、車両に搭載され、主に、エンジン2と、冷却水制御弁(CCV:Closed Crankcase Ventilation)3と、電動ウォータポンプ(単に「電動W/P」とも表記する。)4と、水温センサ5と、サーモスタット6と、LPL(Low Pressure Loop)EGRクーラ7と、ヒータ8と、HPL(High Pressure Loop)EGRバルブ9と、オイルクーラ10と、ラジエータ11と、ECU15と、冷却水路CCVi、CCVo1乃至CCVo3、WPi、WPoとを備える。
エンジン2は、シリンダヘッド21及びシリンダブロック22を有する。ここで、図2を参照し、エンジン2の詳細な構成について説明する。ここに、図2は、エンジン2の概略断面図である。尚、図2において、図1と重複する箇所には同一の符合を付してその説明を適宜省略することとする。
図2において、エンジン2は、金属製のシリンダブロック22内に収容されたシリンダ201を有する。このシリンダ201の内部に形成される燃焼室には、インジェクタ202の燃料噴射弁の一部が露出しており、燃焼室に燃料の高圧噴霧を供給可能に構成されている。シリンダ201の内部にはピストン203が往復運動可能に設置されており、圧縮行程において燃料と吸入空気との混合気が着火することによって生じるピストン203の往復運動は、コネクティングロッド204を介してクランクシャフト205の回転運動に変換される。
クランクシャフト205近傍には、クランクシャフト205の回転角であるクランク角「θcr」を検出するクランクポジションセンサ206が設置されている。クランクポジションセンサ206は、ECU15と電気的に接続されており、検出されたクランク角θcrは、一定又は不定の周期でECU15に供出される。ECU15は、クランクポジションセンサ206によって検出されたクランク角θcrに基づいて、インジェクタ202の燃料噴射時期等を制御する。また、ECU15は、この検出されたクランク角θcrを時間処理することによって、エンジン2の機関回転速度(「エンジン回転数Ne」とも呼ぶ。)を算出する。
エンジン2において、外部から吸入された空気は、吸気管207を通過し、絞り弁208及び吸気ポート209を順次介し、吸気バルブ210の開弁時にシリンダ201の内部に吸入される。
シリンダ201内部で燃焼した混合気は、排気となり、吸気バルブ210の開閉に連動して開閉する排気バルブ211の開弁時に排気ポート212を介して排気管213に導かれる。この排気ポート212及び排気ポート212と排気管213との間に介装された排気マニホールド(図示略)は、シリンダヘッド21に収容されている。
排気管213には、DPF214が設置される。DPF214は排気中のPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕捉可能に構成されたフィルタである。なお、エンジン2には、DPF214に加えて、又はこれに代えて、CCO(酸化触媒)、SCR或いはNSR(Nox Storage Reduction)触媒(リーンNOx触媒とも称される)等の各種触媒が設けられていてもよい。
一方、排気管213における、DPF214の下流側には、金属材料で構成されたLPLEGR管320の一端部が接続されている。このLPLEGR管320の他端部は、絞り弁208の上流側において吸気管207に連結されており、排気の一部は、EGRガスとして吸気系に還流される。
LPLEGR管320には、LPLEGRクーラ7が設けられている。LPLEGRクーラ7は、LPLEGR管320に設けられた、EGRガスの冷却装置であり、冷却水が封入されたウォータジャケットが周囲に張り巡らされ、この冷却水との熱交換を行うことによってEGRガスを冷却可能に構成されている。
更に、LPLEGR管320における、このLPLEGRクーラ7の下流側には、LPLEGRバルブ330が設けられている。LPLEGRバルブ330は、電磁駆動弁であり、ECU15を介してなされるソレノイドへの通電により弁開度が連続的に変化する。LPLEGR管320を流れるEGRガスの流量、即ち、EGR量は、吸気管207と排気管213との差圧とこの弁開度とに応じて連続的に変化する。そして、LPLEGR管320、LPLEGRクーラ7及びLPLEGRバルブ330は、LPLEGR装置30を構成する。
他方、排気管213における、DPF214の上流側には、金属材料で構成されたHPLEGR管720の一端部が接続されている。このHPLEGR管720の他端部は、絞り弁208の下流側において吸気ポート209に連結されており、排気の一部は、EGRガスとして吸気系に還流される。
HPLEGR管720には、HPLEGRバルブ9が設けられている。HPLEGRバルブ9は、電磁駆動弁であり、ECU15を介してなされるソレノイドへの通電により弁開度が連続的に変化する。HPLEGR管320を流れるEGRガスの流量、即ち、EGR量は、吸気ポート209と排気管213との差圧とこの弁開度とに応じて連続的に変化する。HPLEGR管720及びHPLEGRバルブ9は、HPLEGR装置70を構成する。
図1に戻り、再び冷却システム100の各構成要素について説明する。
冷却水制御弁3は、冷却水の通水経路を、後述する各モードに応じて切り替え可能なロータリーバルブ装置である。冷却水制御弁3は、冷却水路CCViに接続された冷却水の入力側インターフェイスである入力ポートと、冷却水路CCVo1乃至CCVo3にそれぞれ接続された冷却水の出力側インターフェイスである3つの出力ポートとを有する。
ここで、入力ポートと各出力ポートとを繋ぐ筒状の集約部には、当該集約部において一方向に回転可能な筒状の樹脂バルブが収容されている。この樹脂バルブの側面部分には、各出力ポートに対応する複数の切り欠き部が形成されており、一の切り欠き部と対応する各出力ポートとの連通面積が、樹脂バルブの回転角であるCCV回転角「Accv」に応じて連続的に変化する。樹脂バルブが一周すると、即ちCCV回転角Accvが360°に達すると、冷却水制御弁3の状態は従前の状態に復帰する。CCV回転角Accvは、ECU15から送信される制御信号S3に基づき制御される。
冷却水路CCViは、シリンダブロック22及びシリンダヘッド21を順次経由する不図示のウォータジャケットを含む冷却水路である。冷却水路CCViは、冷却水制御弁3の入力ポートに接続されている。
冷却水路CCVo1は、冷却水制御弁3の第1の出力ポートに接続され、LPLEGRクーラ7及びヒータ8を経由する不図示のウォータジャケットを含む冷却水路である。冷却水路CCV1は、接続点「P1」において冷却水路WPiに接続される。
冷却水路CCVo2は、冷却水制御弁3の第2の出力ポートに接続される。冷却水路CCVo2は、先述したHPLEGRバルブ9を冷却するための冷却水路と、オイルクーラ10を冷却するための冷却水路とに分岐し、HPLEGRバルブ9及びオイルクーラ10の下流において分岐した冷却水路が再び合流する。そして、冷却水路CCVo2は、接続点「P2」において冷却水路WPiに接続される。
冷却水路CCVo3は、冷却水制御弁3の第3の出力ポートに接続された冷却水路である。
冷却水路CCVo3は、ラジエータ11を介してサーモスタット6に接続されている。
冷却水路WPiは、電動W/P4の入力側のポートに接続された冷却水路である。冷却水路WPoは、電動W/P4の出力側のポートに接続された冷却水路である。冷却水路WPoは、冷却水路CCViに接続されている。
電動W/P4は、公知の電気駆動型渦巻き式ポンプである。電動W/P4は、入力ポートを介して冷却水路WPiから入力される冷却水を、不図示モータの回転力によって吸引し、モータ回転速度に応じた量の冷却水を、出力ポートを介して冷却水路WPoに供給する。このように、電動W/P4は、ECU15から供給される制御信号S4に基づき、冷却水の通水量を調整する。
水温センサ5は、冷却水の温度を検出するセンサである。水温センサ5は、シリンダヘッド21と冷却水制御弁3との間の冷却水路CCViに設置される。水温センサ5は、検出した冷却水温(「水温センサ値Tsr」とも呼ぶ。)を示す検出信号S5をECU15に送信する。
サーモスタット6は、予め設定された温度(例えば、摂氏80度程度)において開弁するように構成された公知の温度調整弁である。サーモスタット6は、冷却水路CCVo1に接続されている。
ヒータ8は、冷却水との熱交換により暖められた空気を車内に供給する公知の暖房装置である。オイルクーラ10は、細管内部に潤滑油を満たし、同じく潤滑油を満たしたエンジン2のオイルジャケットと接続して潤滑油を循環することにより、エンジン2の冷却を行う。
ECU15は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、受信した各検出信号に基づき、冷却システム100の各構成要素に対して種々の制御を行う。
例えば、ECU15は、冷却水温がエンジン2の暖機が完了したと判断される温度(「暖機完了温度」とも呼ぶ。)未満の場合に、エンジン2の冷間始動期間であると判断し、原則として冷却水の通水を停止するように冷却水制御弁3を制御する。これにより、ECU15は、燃費を向上させる。一方、ECU15は、冷却水温が暖機完了温度未満であっても、所定の通水条件が成立した場合には、冷却水を通水させる。通水条件については、[通水経路パターン]のセクションで述べる。
また、エンジン2の冷間始動期間では、ECU15は、冷却水温に基づき、エンジン2の制御量を補正する制御(「冷間補正制御」とも呼ぶ。)を行う。具体的には、この場合、ECU15は、燃料噴射量、燃料噴射タイミング、燃料噴射間隔、レール圧、過給圧、吸入空気量、LPLEGR通路320におけるEGR比率(「LPLEGR比率」とも呼ぶ。)等のエンジン2の制御量(単に、「エンジン制御量Vc」とも呼ぶ。)を補正する。
そして、水温センサ5及びECU15は、本発明における「冷却水温取得手段」として機能する。また、冷却水制御弁3、電動W/P4、サーモスタット6、及びECU15は、本発明における「冷却水調整手段」として機能する。また、ECU15は、本発明における「制御量決定手段」として機能する。
なお、図1の構成は、一例であり、本発明が適用可能な構成は、必ずしもこれに限定されない。例えば、冷却システム100は、シリンダヘッド21を通る冷却水路と、シリンダブロック22を通る冷却水路とをそれぞれ有してもよい。また、冷却水制御弁3の取付位置についても、図1に示す位置に限定されず、例えば電動W/P4とエンジン2との間に取り付けられていてもよい。
[通水経路パターン]
次に、冷却水制御弁3の状態に基づく冷却水の通水経路パターンについて説明する。冷却水の通水経路は、冷却水制御弁3のCCV回転角Accvに応じた四種類のモードM0乃至M4ごとに異なる。そして、冷却水制御弁3は、冷却水路内に封入された冷却水を、適宜選択する冷却水路内で循環供給することにより、被冷却体たるエンジン2、LPLEGRクーラ7、ヒータ8、HPLEGRバルブ9、及びオイルクーラ10を冷却する。
図3は、CCV回転角Accvと各冷却水路CCVo1乃至CCVo3の開度との関係を例示する図である。図3において、グラフ「Go1」は冷却水路CCVo1の開度を示し、グラフ「Go2」は冷却水路CCVo2の開度を示し、グラフ「Go3」は冷却水路CCVo3の開度を示す。尚、冷却水路の開度とは、上述した樹脂バルブの切り欠き部の作用により変化する、入力ポートと出力ポートとの連通面積と等価であり、連通面積が最大である場合を100%として規格化した値である。即ち、冷却水路の開度が0%である場合とは、当該冷却水路が閉鎖されて冷却水の通水が停止されていることを意味する。
ここで、CCV回転角Accvが0〜「A1」(A1>0)の場合、冷却水制御弁3の状態がモードM0となり、全ての冷却水路CCVo1乃至CCVo3が閉鎖される。次に、CCV回転角AccvがA1〜「A2」(A2>A1)の場合、冷却水制御弁3の状態がモードM1となり、冷却水路CCVo1のみが開放される。また、CCV回転角AccvがA2〜「A3」(A2>A3)の場合、冷却水制御弁3の状態がモードM2となり、冷却水路CCVo1に加え、冷却水路CCVo2が開放される。そして、CCV回転角AccvがA3〜「A4」(A4>A3)の場合、冷却水制御弁3のモードがモードM3となり、全ての冷却水路CCVo1乃至CCVo3が開放される。尚、CCV回転角AccvがA4〜「A5」(360°>A5>A4)となる期間は、各冷却水路が夫々閉鎖状態に移行する期間である。また、CCV回転角AccvがA5〜360°(0°)となる期間では、冷却水制御弁3のモードはモードM0となる。
従って、ECU15は、冷却水温に基づき、冷却水制御弁3のモードを制御することで、エンジン2の冷間始動時において、冷却水の通水を停止し、燃費を向上させることが可能となる。例えば、ECU15は、まず、冷却水温が暖機完了温度未満となるエンジン2の始動時から所定時間(例えば200秒)まではCCV回転角Accvを角度A1以下にして全ての冷却水路CCVo1乃至CCVo3への通水を停止し、当該所定時間経過後にCCV回転角Accvを角度A1と角度A2の中間角度にして冷却水路CCVo1のみ少量通水する。そして、ECU15は、エンジン2の始動時から所定時間(例えば800秒)経過した場合に、CCV回転角Accvを角度A3から角度A4に設定し、全ての冷却水路CCVo1乃至CCVo3へ通水させる。
また、ECU15は、冷却水温が暖機完了温度未満であっても、所定の通水条件が成立した場合には、冷却水路CCVo1を通水させる。ここで、通水条件は、EGRクーラ7や他の熱源の冷却要求があった場合に成立し、例えば、冷却水温が排気露点温度以上となった場合に成立する。ここで、排気露点温度は、それ未満の温度領域において、LPLEGR管320内のEGRガスから凝縮水が生じる(尚、実際に生じるか否かとは必ずしも関係ない)温度値として設定されている。このように排気露点温度以上の温度領域にある冷却水が、冷却水路CCVo1に供給されることによって、LPLEGRクーラ7の暖機が促進され、LPLEGRクーラ7付近のEGRガスの温度が排気露点温度以上に維持される。従って、ECU15は、冷却水温が排気露点温度となる場合に、冷却水制御弁3の状態をモードM1乃至M3のいずれかに遷移させることで、LPLEGR装置30における腐食等を抑制することができる。
[冷間補正制御]
次に、第1実施形態において、ECU15が実行する冷間補正制御について説明する。概略的には、ECU15は、冷間補正制御を実行する際、冷却水の通水が停止していた場合には、冷却水温の推定値を高温側に補正した値に基づき、エンジン制御量Vcを補正する。これにより、ECU15は、冷間始動時におけるエンジン制御量Vcの過補正を抑制し、エミッション悪化を抑制する。以後では、冷却水の通水停止時における冷却水温の推定値を「推定水温Tes」と呼び、推定水温Tesの補正後の値を「補正後水温Tam」とも呼ぶ。
ここで、推定水温Tesを補正した補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う理由について図4及び図5を参照して説明する。
図4は、冷間始動後の冷却水温の実測値の時間変化を示すグラフである。具体的に、グラフ「Ghstp」は、冷却水の通水停止時におけるシリンダヘッド21のウォータジャケット内の水温の時間変化を示す。グラフ「Gbnml」は、冷却水の通水時におけるシリンダブロック22のウォータジャケット内の水温の時間変化を示す。グラフ「Gbstp」は、冷却水の通水停止時におけるシリンダブロック22のウォータジャケット内の水温の時間変化を示す。
図4に示すように、冷間始動後の一定期間において、冷却水の通水停止時におけるシリンダブロック22のウォータジャケット内の水温(グラフGbstp参照)が、冷却水の通水時におけるシリンダブロック22のウォータジャケット内の水温(グラフGbnml参照)よりも低くなる。一般に、冷却水の通水時には、エンジン2から冷却水への熱伝達効率が高い分、ボア壁面の熱を奪ってエンジン2の負荷に応じて冷却水温が上昇する。一方、冷却水の通水停止時には、エンジン2から冷却水への熱伝達効率が低い分、エンジン2の負荷に対する応答性が悪くなり、冷却水温が上昇しにくい。よって、エンジン2の負荷に対する応答性の違いに基づき、上述の冷却水温の温度差が生じることになる。従って、この場合、ECU15は、ボア壁温の状態を表す指標として冷却水温を用いて冷間補正制御を行うと、適切にエンジン制御量Vcを補正することができない。これについて、図5を参照してさらに詳しく説明する。
図5は、ボア壁と、水温センサ5が設置された位置(「水温測定位置」とも呼ぶ。)との位置関係及び各位置での温度を示す図である。図5では、左側に近い位置ほどボア壁の内壁位置に近い位置を示すものとする。図5において、プロット点「Pnml1」は、冷却水の通水時におけるボア壁の温度(ボア壁温)を示し、プロット点「Pnml2」は、冷却水の通水時における水温測定位置での冷却水温を示す。また、プロット点「Pstp1」は、冷却水の通水停止時におけるボア壁温を示し、プロット点「Pstp2」は、冷却水の通水停止時における水温測定位置の冷却水温、即ち推定水温Tesの理想値を示す。また、プロット点「Pstp3」は、補正後水温Tamを示す。
図5に示すように、冷却水の通水停止時では、ボア壁温(プロット点Pstp1参照)が高いにも関わらず、水温測定位置での冷却水温(プロット点Pstp2参照)は低くなる。これは、図4において説明したように、冷却水の通水停止時では、冷却水の移動がなく、ボアから水温測定位置の冷却水までの熱伝達効率が悪いことに起因する。従って、ECU15は、冷間始動時において、プロット点Pstp2に相当する推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行った場合、エンジン制御量Vcを過補正することになり、エミッション悪化及び燃費悪化が生じることになる。
以上を勘案し、第1実施形態では、冷却水の通水停止時において、ECU15は、水温測定位置での冷却水温(プロット点Pstp2参照)をボア壁温に的確に対応した値になるように補正した補正後水温Tam(プロット点Pstp3参照)を用いて冷間補正制御を行う。このとき、ECU15は、通水時のボア壁から水温測定位置の冷却水までの熱伝達効率(「第1熱伝達効率」とも呼ぶ。)と、通水停止時のボア壁温から水温測定位置の冷却水までの熱伝達効率(「第2熱伝達効率」とも呼ぶ。)との差に基づき、推定水温Tesの補正量を定める。具体的には、ECU15は、通水停止時と通水時のボア壁温の差(即ちプロット点Pstp1とプロット点Pnml1との温度差)と、通水停止時と通水時の冷却水温の差(即ちプロット点Pstp2とプロット点Pstp3との温度差)とが等しくなるように、補正後水温Tamを定める。言い換えると、ECU15は、通水時のボア壁温から水温測定位置の冷却水温への温度遷移を示す線「Lnml」と、通水停止時のボア壁温から水温測定位置の冷却水温への温度遷移を示す線「Lstp」とが平行になるように、補正後水温Tamを定める。
このようにすることで、ECU15は、冷間補正制御によるエンジン制御量Vcの過補正を抑制することができる。また、この場合、ECU15は、従来と同様に冷却水温を基準として冷間補正制御を実行することができるため、後述する図7、図8に示すエンジン制御量Vcの補正量を定めるためのマップ等を新たに作成して保持する必要がなく、適合工数を削減することができる。
次に、第1実施形態における冷間補正制御の具体的な処理について、図6乃至図8を参照して説明する。
図6は、冷間始動期間においてECU15が実行する冷間補正制御の処理手順を示すフローチャートである。ECU15は、図6に示すフローチャートの処理を、エンジン2の冷間始動期間に所定周期に従い繰り返し実行する。なお、ECU15は、上述したように、冷間始動期間では、原則として冷却水路の通水を停止させ、LPLEGRクーラ7などの熱源の冷却要求があった場合には、冷間始動期間であっても冷却水路を通水させるものとする。
まず、ECU15は、冷却水流量が所定の閾値以下であるか否か判定する(ステップS101)。具体的には、ECU15は、現在の冷却水流量が、通水停止時と同様に熱伝達効率が低くなる冷却水流量であるか否か判定する。例えば、この場合、ECU15は、CCV回転角Accvが予め定めた角度の範囲、例えばモードMOに対応する角度の範囲の場合に、冷却水流量が所定の閾値以下であると判定する。
そして、ECU15は、冷却水流量が所定の閾値以下であると判断した場合(ステップS101;Yes)、冷却水路への通水が停止されているものと見なし、推定水温Tesを補正した補正後水温Tamを算出する(ステップS102)。具体的には、まず、ECU15は、推定水温Tesを、水温センサ5が検出した水温センサ値Tsrに基づき算出する。例えば、ECU15は、冷却水の通水を停止する直前の通水状態で水温センサ5が検出した水温センサ値Tsrに対し、燃料噴射量に基づくエンジン2の負荷から計算される冷却水の受熱量に相当する温度と、車速及び外気温から計算されるエンジン2等の放熱量に相当する温度とを足した値を推定水温Tesとする。そして、ECU15は、算出した推定水温Tesに所定温度を足すことで、補正後水温Tamを算出する。上述の所定温度は、図5の説明で述べたように、通水時のボア壁から水温計測位置の冷却水までの第1熱伝達効率と、通水停止時のボア壁から水温計測位置の冷却水までの第2熱伝達効率との差を勘案し、実験等に基づき予め定められる。
そして、ECU15は、補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う(ステップS103)。このように、ECU15は、ボア壁温に応じた補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行うことで、エンジン制御量Vcの過補正を行うことなく、エミッション悪化を抑制し、かつ燃費を向上させることができる。
一方、ECU15は、冷却水流量が所定の閾値以下ではないと判断した場合(ステップS101;No)、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行う(ステップS104)。即ち、この場合、ECU15は、冷却水の通水に起因してボア壁と冷却水との間の熱伝達効率が十分にあり、水温センサ値Tsrがボア壁温に応じた値になっていると判断し、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行う。これにより、ECU15は、エミッション悪化を抑制し、かつ燃費を向上させる。
次に、ステップS103及びステップS104の冷間補正制御において補正するエンジン制御量Vcの決定方法について説明する。概略的には、ECU15は、後述する図7及び図8に示すマップを参照し、エンジン2の各運転条件に基づき、エンジン制御量Vcの補正量を算出する。
図7(a)は、冷間補正制御における冷却水温が48℃の場合のエンジン回転数Ne及び燃料噴射量に対する吸入空気量の補正量(mg/hub)のマップの一例を示し、図7(b)は、冷却水温が50℃の場合のエンジン回転数Ne及び燃料噴射量に対する吸入空気量の補正量(mg/hub)のマップの一例を示す。また、図8(a)は、冷却水温が48℃の場合のエンジン回転数Ne及び燃料噴射量に対するLPLEGR比率の補正量(%)のマップの一例を示し、図8(b)は、冷却水温が50℃の場合のエンジン回転数Ne及び燃料噴射量に対するLPLEGR比率の補正量(%)のマップの一例を示す。なお、図7(a)、(b)の吸入空気量の補正量のマップは、冷却水温の低温時の失火を防ぐ観点から、冷却水温が低温であるほど、吸入空気量が多くなるように設定されている。
ここで、冷却水の通水停止時の冷間始動期間において、推定水温Tesが48℃、補正後水温Tamが50℃であるとすると、ECU15は、図7(b)に示すマップを参照して吸入空気量の補正量を定めると共に、図8(b)に示すマップを参照してLPLEGR比率の補正量を定める。即ち、この場合、ECU15は、推定水温Tesに基づき図7(a)及び図8(a)に示すマップを参照してそれぞれ吸入空気量及びLPLEGR比率の補正量を定める場合と比較して、吸入空気量を減らしてLPLEGR管320におけるEGR量を増加させ、かつ、LPLEGR比率を増加させる。これにより、ECU15は、NOxの排出を低減させることができる。
次に、第1実施形態に対する比較例として、冷間始動期間の通水停止時に推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行った場合のNOx排出量について、図9を参照して説明する。
図9(a)は、エンジン2の始動時から300秒までの冷間始動期間におけるNOx排出量の時間変化のグラフを示す。具体的には、グラフ「Ges1」は、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行った場合のNOx排出量の時間変化を示し、グラフ「Gsr1」は、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行った場合のNOx排出量の時間変化を示す。また、図9(b)は、上述の冷間始動期間において、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行った場合のNOx排出量を示す棒グラフ「Ges2」と、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行った場合のNOx排出量を示す棒グラフ「Gsr2」とを示す。
図9(a)の枠90内及び図9(b)に示すように、冷間始動期間の通水停止時に、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行った場合には、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行った場合と比較して、NOx排出量が増加している。即ち、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行った場合、エンジン制御量Vcを過補正することになり、エミッションが悪化してしまう。
また、図9(a)の枠91内に示すように、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行った場合、及び、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行った場合のいずれの場合も、NOx排出量が増加する期間が存在する。
これに対し、第1実施形態では、ECU15は、エンジン2の実際の状態に即した補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行うことで、エンジン制御量Vcの過補正を抑制し、NOx排出量を低減することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、ECU15は、エンジン1の始動から所定期間内では、第1実施形態による補正後水温Tamに基づく冷間補正制御に代えて、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行う。これにより、ECU15は、失火等の発生をより確実に抑制する。
これについて、図10を参照して説明する。図10は、エンジン2の始動時から400秒経過までの冷間始動期間におけるボア壁温の時間変化を示す。図10において、グラフ「Gstp」は、冷却水の通水停止時におけるボア壁温の時間変化を示し、グラフ「Gnml」は、冷却水の通水時におけるボア壁温の時間変化を示す。
図10に示すように、エンジン2の始動直後の期間にあたるエンジン2の始動から0秒から約80秒までの間では、冷却水の通水停止時におけるボア壁温(即ち燃焼室温度)と、冷却水の通水時におけるボア壁温との差が殆ど存在しない。このように、エンジン2の始動直後では、エンジン2の熱容量に起因して、通水停止時におけるボア壁温と、通水時におけるボア壁温との差が殆ど存在しない期間が存在する。従って、この期間において、ECU15は、推定水温Tesより高温の補正後水温Tamに基づき冷間始動制御を行った場合、エンジン制御量Vcを過補正してしまう可能性がある。
以上を勘案し、第2実施形態では、ECU15は、エンジン2の始動からの経過時間幅(「経過時間幅Tw」とも呼ぶ。)が所定の閾値(「閾値Twth」とも呼ぶ。)以下となる期間では、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行う。上述の閾値Twthは、例えば、冷却水の通水停止時におけるボア壁温と、冷却水の通水時におけるボア壁温との差が殆ど存在しない経過時間幅Twの上限値に実験等に基づき予め定められる。これにより、ECU15は、エンジン2の始動直後であっても、冷間補正制御を適切な冷却水温に基づき好適に実施し、失火等の発生を抑制することができる。
図11は、冷間始動時において、第2実施形態に基づきECU15が実行する冷間補正制御の処理手順を示すフローチャートである。ECU15は、図11に示すフローチャートの処理を、エンジン2の冷間始動期間に所定周期に従い繰り返し実行する。
まず、ECU15は、冷却水流量が所定の閾値以下であるか否か判定する(ステップS201)。そして、冷却水流量が所定の閾値以下である場合(ステップS201;Yes)、ECU15は、冷却水の通水が停止されていると見なし、ステップS202の処理を実行する。一方、冷却水流量が所定の閾値より大きい場合(ステップS201;No)、ECU15は、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行う(ステップS205)。即ち、この場合、ECU15は、冷却水の循環に起因してボア壁と冷却水との間の熱伝達効率が十分にあり、水温センサ値Tsrがボア壁温に応じた値になっていると判断し、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行う。これにより、ECU15は、エミッション悪化を抑制し、かつ燃費を向上させる。
次に、ステップS202において、ECU15は、エンジン2の冷間始動後の経過時間幅Twが閾値Twthより大きいか否か判定する(ステップS202)。そして、経過時間幅Twが閾値Twthより大きい場合(ステップS202;Yes)、ECU15は、推定水温Tesを補正した補正後水温Tamを算出し(ステップS203)、当該補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う(ステップS204)。即ち、この場合、ECU15は、通水停止時におけるボア壁温が通水時におけるボア壁温よりも高くなる期間であると判断し、補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う。これにより、ECU15は、エンジン2の実際の状態に応じて適切にエンジン制御量Vcを補正し、エミッション悪化の抑制及び燃費向上等を実現させることができる。
一方、経過時間幅Twが閾値Twth以下の場合(ステップS202;No)、ECU15は、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行う(ステップS206)。即ち、この場合、ECU15は、通水停止時におけるボア壁温と通水時におけるボア壁温との差が生じない期間であると判断し、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行う。これにより、ECU15は、冷間始動時直後であっても、エンジン制御量Vcを適切に設定し、エンジン2のエミッション悪化の抑制及び燃費向上等を実現させることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、第2実施形態の処理に加え、ECU15は、閾値Twthをエンジン2の運転条件に応じて動的に設定する。これにより、ECU15は、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行う期間を的確に設定する。
一般に、エンジン2の運転条件によって、冷却水の通水停止時におけるボア壁温と、冷却水の通水時におけるボア壁温との差が生じないエンジン2の始動後の期間の幅が変動する。以上を勘案し、ECU15は、エンジン2の運転条件に応じて閾値Twthを定めることで、冷間補正制御に使用する冷却水温をより適切に定め、エミッション悪化の抑制及び燃費向上等を実現させることができる。例えば、ECU15は、各種センサから送信された検出信号又は/及びエンジン制御量Vcの指令値に基づき認識したエンジン2の運転条件から、エンジン2の発熱量を推定する。そして、ECU15は、推定したエンジン2の発熱量が大きい程、閾値Twthを短くする。
図12は、冷間始動時において、第3実施形態に基づきECU15が実行する冷間補正制御の処理手順を示すフローチャートである。ECU15は、図12に示すフローチャートの処理を、冷間始動時に所定周期に従い繰り返し実行する。
まず、ECU15は、冷却水流量が所定の閾値以下であるか否か判定する(ステップS301)。そして、冷却水流量が所定の閾値以下である場合(ステップS301;Yes)、ECU15は、冷却水の通水が停止されていると見なし、ステップS302の処理を実行する。一方、冷却水流量が所定の閾値より大きい場合(ステップS301;No)、ECU15は、第1及び第2実施形態と同様、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行う(ステップS306)。
次に、ステップS302において、ECU15は、閾値Twthをエンジン2の運転条件に基づき設定する(ステップS302)。例えば、ECU15は、エンジン2の各運転条件と、閾値Twthとのマップを予め記憶しておき、現在のエンジン2の運転条件に基づき当該マップを参照して閾値Twthを定める。
次に、ECU15は、エンジン2の冷間始動後の経過時間幅Twが閾値Twthより大きいか否か判定する(ステップS303)。そして、経過時間幅Twが閾値Twthより大きい場合(ステップS303;Yes)、ECU15は、推定水温Tesを補正した補正後水温Tamを算出し(ステップS304)、当該補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う(ステップS305)。この場合、ECU15は、ステップS302において、エンジン2の運転条件に基づき適切に閾値Twthを設定しているため、通水停止時におけるボア壁温と、通水時におけるボア壁温との差が生じる期間に的確に限定してステップS304及びステップS305の処理を実行することができる。
一方、経過時間幅Twが閾値Twth以下の場合(ステップS303;No)、ECU15は、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行う(ステップS307)。この場合、ECU15は、ステップS302において、エンジン2の運転条件に基づき適切に閾値Twthを設定しているため、通水停止時におけるボア壁温と、通水時におけるボア壁温との差が生じない期間に的確に限定してステップS307の処理を実行することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態では、ECU15は、第2実施形態又は第3実施形態の処理に加えて、エンジン2の停止から始動までの停止時間(「ソーク時間Ts」とも呼ぶ。)が所定の閾値(「閾値Tsth」とも呼ぶ。)以下の場合、経過時間幅Twによらず、補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う。これにより、ECU15は、冷却補正制御をより高精度に実行する。
一般に、ソーク時間Tsが短い場合には、エンジン2の温度が十分に低下せず、エンジン2が始動直後であっても熱を有する。従って、この場合には、エンジン2の熱容量に起因した燃焼室の温度(即ち、ボア壁温)の立ち上がりの遅れは小さい。以上を勘案し、第4実施形態では、ECU15は、ソーク時間Tsが閾値Tsth以下の場合には、経過時間幅Twによらず、冷却水の通水停止時におけるボア壁温と、冷却水の通水時におけるボア壁温との差が生じると判断し、補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う。上述の閾値Tsthは、各ソーク時間Tsに対してエンジン2に残存する熱量等を勘案し、実験等に基づき予め設定される。これにより、ECU15は、冷却補正制御をより高精度に実行することができる。
図13は、冷間始動時において、第4実施形態に基づきECU15が実行する冷間補正制御の処理手順を示すフローチャートである。ECU15は、図13に示すフローチャートの処理を、冷間始動時に所定周期に従い繰り返し実行する。
まず、ECU15は、冷却水流量が所定の閾値以下であるか否か判定する(ステップS401)。そして、冷却水流量が所定の閾値以下である場合(ステップS401;Yes)、ECU15は、冷却水の通水が停止されていると見なし、ステップS402の処理を実行する。一方、冷却水流量が所定の閾値より大きい場合(ステップS401;No)、ECU15は、第1乃至第3実施形態と同様、水温センサ値Tsrに基づき冷間補正制御を行う(ステップS406)。
次に、ステップS402において、ECU15は、ソーク時間Tsが閾値Tsth以下であるか否か判定する(ステップS402)。そして、ソーク時間Tsが閾値Tsth以下である場合(ステップS402;Yes)、ECU15は、経過時間幅Twによらず、ステップS404へ処理を進める。即ち、この場合、ECU15は、エンジン2の始動前に残存した熱に起因して、ボア壁温が冷却水の通水時におけるボア壁温よりも直ちに高くなると判断し、補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う。
一方、ソーク時間Tsが閾値Tsthより大きい場合(ステップS402;No)、ECU15は、エンジン2の冷間始動後の経過時間幅Twが閾値Twthより大きいか否か判定する(ステップS403)。そして、経過時間幅Twが閾値Twthより大きい場合(ステップS403;Yes)、ECU15は、推定水温Tesを補正した補正後水温Tamを算出し(ステップS404)、当該補正後水温Tamに基づき冷間補正制御を行う(ステップS405)。
一方、経過時間幅Twが閾値Twth以下の場合(ステップS403;No)、ECU15は、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行う(ステップS407)。即ち、この場合には、ECU15は、エンジン2の熱容量に起因して現在のボア壁温が通水時におけるボア壁温と変わらないと判断し、推定水温Tesに基づき冷間補正制御を行う。
<変形例>
次に、第1実施形態乃至第4実施形態に共通して適用可能な変形例について説明する。
図7、図8等の説明では、ECU15は、冷却水の通水停止時では、推定水温Tesを高温側に補正した補正後水温Tamに基づき、冷却水の通水時と同様のマップ等を参照し、エンジン制御量Vcの補正量を決定した。
これに代えて、ECU15は、冷却水の通水停止時では、冷却水の通水時と異なる算出方法により、エンジン制御量Vcの補正量を算出してもよい。例えば、この場合、ECU15は、冷却水の通水時に用いる水温センサ値Tsrに対するエンジン制御量Vcの補正量のマップ又は算出式に加え、冷却水の通水停止時に用いる推定水温Tesに対するエンジン制御量Vcの補正量のマップ又は算出式を有する。上述のマップ又は算出式は、それぞれ、各水温センサ値Tsr又は推定水温Tesに適合したエンジン制御量Vcの補正量となるように実験等に基づき予め作成される。そして、ECU15は、上述のマップ等を記憶しておくことで、冷却水の通水停止時には、推定水温Tesに基づき、通水停止時に用いる上述のマップ又は算出式を参照し、エンジン制御量Vcの補正量を適切に決定することができる。即ち、この場合、ECU15は、推定水温Tesを補正することなく、エンジン制御量Vcの補正量を適切に決定することができる。
2 エンジン
3 冷却水制御弁(CCV)
4 電動W/P
5 水温センサ
6 サーモスタット
7 LPLEGRクーラ
8 ヒータ
9 HPLEGRバルブ
10 オイルクーラ
11 ラジエータ
15 ECU
100 エンジンシステム

Claims (7)

  1. エンジンと、
    冷却水の通水により前記エンジンを冷却可能な冷却水路と、
    前記冷却水の水温を取得する冷却水温取得手段と、
    前記冷却水の通水量を調整可能な冷却水調整手段と、
    前記水温に基づき、前記エンジンの制御量を決定する制御量決定手段と、を有する冷却システムの制御装置であって、
    前記冷却水調整手段は、前記水温が前記エンジンの暖機が完了したと判断される暖機完了温度未満の場合に、前記通水量を制限し、前記通水量の制限時に前記冷却水の所定の通水条件が成立した場合に、前記通水量の制限を解除し、
    前記制御量決定手段は、前記水温が前記暖機完了温度未満の場合、前記通水量の制限時と、前記通水量の制限を解除している間とで、前記水温と、前記エンジンの制御量との関係を異ならせて前記エンジンの制御量を決定し、かつ、前記エンジンの始動直後の所定期間内では、前記通水量の制限を解除している間における前記水温と、前記エンジンの制御量との関係に基づき、前記エンジンの制御量を決定することを特徴とする冷却システムの制御装置。
  2. 前記制御量決定手段は、前記エンジンの発熱量が大きい程、前記所定期間を短く設定することを特徴とする請求項1に記載の冷却システムの制御装置。
  3. 前記制御量決定手段は、前記水温が前記暖機完了温度未満の場合における前記通水量の制限時において、前記エンジンの始動前の停止時間が所定時間以下の場合には、前記エンジンの始動直後の前記所定期間内であっても、前記通水量の制限時における前記水温と、前記エンジンの制御量との関係に基づき、前記エンジンの制御量を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の冷却システムの制御装置。
  4. 前記制御量決定手段は、前記通水量の制限時には、前記冷却水温取得手段が取得した前記水温を高温側に補正して前記エンジンの制御量を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の冷却システムの制御装置。
  5. 前記制御量決定手段は、前記通水量の制限を解除している間における前記エンジンから前記水温の取得位置での前記冷却水への第1熱伝達効率と、前記通水量の制限時における前記エンジンから前記水温の取得位置での前記冷却水への第2熱伝達効率との違いに基づき、前記水温を高温側に補正する補正量を定めることを特徴とする請求項4に記載の冷却システムの制御装置。
  6. 前記制御量決定手段は、前記通水量の制限時では、前記通水量の制限を解除している間と異なる前記水温に対する前記エンジンの制御量の算出手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の冷却システムの制御装置。
  7. 前記冷却水路は、LPLEGRクーラを冷却するための水路を含み、
    前記通水条件は、前記水温が排気露点温度以上となった場合に成立することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の冷却システムの制御装置。
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