JP2013252154A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン(22)の駆動回転を前記走行装置(3)を駆動する走行用静油圧式無段変速装置(12)とギヤケース(50)とに入力する構成とし、走行用静油圧式無段変速装置(12)は、油圧ポンプ(14)の斜板(15)の傾斜角度を無段階に変更可能に構成すると共に油圧モータ(16)の斜板(17)の傾斜角度を複数段階に変更可能に構成し、ギヤケース(50)から刈取部(4)と扱胴(34)と供給搬送装置(10)とへ分岐伝動する。
【選択図】図3
Description
即ち、請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)の下側に走行装置(3)を備え、機体フレーム(1)の上側には脱穀装置(2)を備え、機体フレーム(1)の前側に刈取部(4)を備え、該刈取部(4)側の搬送装置によって搬送された刈取穀稈を脱穀装置(2)の脱穀室に供給する供給搬送装置(10)を備えたコンバインにおいて、エンジン(22)の駆動回転を前記走行装置(3)を駆動する走行用静油圧式無段変速装置(12)とギヤケース(50)とに伝動する構成とし、前記走行用静油圧式無段変速装置(12)は、油圧ポンプ(14)のポンプ斜板(15)の傾斜角度を無段階に変更可能に構成すると共に油圧モータ(16)のモータ斜板(17)の傾斜角度を複数段階に変更可能に構成し、前記ギヤケース(50)から刈取部(4)と脱穀装置(2)の扱胴(34)と供給搬送装置(10)とへ分岐伝動する構成としたことを特徴とするコンバインとする。
請求項4記載の発明は、前記脱穀装置(2)の横側にグレンタンク(5)を備え、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(6)を備え、前記刈取搬送用静油圧式無段変速装置(21)を前記ギヤケース(50)における操縦部(6)側の部位に設けた請求項1または請求項2記載のコンバインとする。
10は搬送装置により搬送され穀稈を脱穀装置2の脱穀室(図示省略)に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置、11は穀稈供給搬送装置10の始端側に設けたシンクロ用前側供給搬送装置(前側供給搬送装置)である。
即ち、走行用静油圧式無段変速装置12は、主変速レバー13の傾倒操作量に応じて増減速し、例えば、図2のように、走行速度に対して所定割合で伝動回転を増速する標準作業ラインAと、該標準作業ラインAよりも短時間で増速するようにした倒伏作業ラインBにより変速するように構成する。
圃場の状態等の条件を考慮しつつ主変速レバー13により走行速度を設定するが、穀稈が密集する等の刈取作業中の作業条件が変化したとき、従来であれば副変速機構により減速操作するが、本願では、走行用静油圧式無段変速装置12の油圧モータ16のモータ斜板17を低速側に切り替えて減速するので、円滑に走行でき、ミッションケース18内の機械的な副変速機構を省略でき、部品点数削減でき、コストダウンおよび軽量化が図れる。
左右のサイドクラッチ58を入りの状態ではサイドクラッチ歯車68とキャリア62の歯車68Aとの噛み合いで回転が遊星歯車機構60に伝達されて直進し、パワステを傾倒させると、旋回内側となるサイドクラッチ58を切りにすると共に、旋回内側となるキャリア62に駆動軸61からの回転を伝達しつつこの回転にブレーキ66により制動を掛けて緩旋回を開始し、更に、ブレーキ66により旋回内側となるキャリア62に制動を掛けて旋回内側の車軸51の回転が零になるとブレーキターンとなり、更に、キャリア62に制動を掛けると旋回外側と旋回内側の車軸51の回転が逆転してスピンターンとなる。
前記刈取出力プーリー45は、前記刈取HST出力軸38とは別軸の刈取中間出力軸(刈取出力軸)45Aに取付け、刈取中間出力軸45Aと刈取HST出力軸38は同軸状に配置する。
刈取用遊星歯車機構70の構成は任意であるが、一例を示すと、浅い円筒形状のキャリア72に遊星歯車73を回転自在に設け、遊星歯車73には刈取HST出力軸38からの回転を伝達するサンギヤ74を噛み合わせる。サンギヤ74は刈取HST出力軸38と一体回転するボス74Aに設ける。
キャリア72には環状歯車77を設け、環状歯車77には刈取HST入力軸37に設けた一定回転するギヤ78を噛み合わせて構成する。
そのため、刈取搬送用静油圧式無段変速装置21の刈取HST出力軸38から出力される回転数を所定回転以上に保持させて、刈取搬送用静油圧式無段変速装置21の油圧ポンプ(図示省略)から刈取搬送用静油圧式無段変速装置21の油圧モータ(図示省略)への送油量を確保して、刈取HST出力軸38の回転数を安定させ、刈取HST出力軸38の回転トルクを確保し、刈取部4の負荷に対応させて、刈取部4の停止することを防止する。
そのため、高精度の回転数検出ができ、刈取部4の作業速度の制御精度を向上させる。
前記刈取出力プーリー45には、ワンウェイクラッチ80を設ける。刈取出力プーリー45には刈取用遊星歯車機構70により逆回転から零回転を経て正回転まで伝達されるが、ワンウェイクラッチ80により刈取部4に逆回転の回転が伝達されるのを防止する。
また、刈取HST出力軸38の回転と刈取用遊星歯車機構70の回転により刈取出力プーリー45の回転数が変化するが、ワンウェイクラッチ80を設けているので逆回転が伝達されることはないので、刈取出力プーリー45の回転数を零回転にするためには減速操作すれば良く、刈取出力プーリー45の回転数を零回転とするニュートラル位置の設定が容易(不要)になる。
また、ギヤケース50内に中間軸83と歯車84および歯車84Aを納めることができ、構成を簡素にできる。
枠体91の下横枠には案内レール95を設け、案内レール95に枠体91の下部を摺動案内するように嵌合させる。
遮風プレート93は上側プレート99Aと下側プレート99Bとの二つに分割し、上側プレート99Aに長孔100を形成し、下側プレート99Bには長孔100内を移動する案内体101を設け、遮風プレート93は長孔100の部分で伸縮自在であって屈曲自在に上側プレート99Aと下側プレート99Bを連結する。
また、上側の案内体96にはバネ102を設け、遮風プレート93の上側プレート99Aと下側プレート99Bとが、常時直線状態に短縮するように付勢する。
しかして、遮風プレート93の移動構成は任意であるが、例えば、枠体91の中間上横枠に伝動軸(リードカム軸)103を回転自在に軸装し、伝動軸103に伝動軸103の回転により軸心方向に移動する移動部材104を取付け、移動部材104は遮風プレート93に取付ける(図14)。
したがって、塵埃吸引口105は、遮風プレート93の移動方向上手側の端縁付近の防塵ネット92に付着して遮風プレート93に連れ動かされた付着物を、通常の防塵ネット92を通過する外気よりも流速の高い塵埃吸引口105を通る強い吸引風により吸引除去する。
したがって、操作パネル110の下方に操作溝112からの異物の混入を防止する。
(実施例の作用)
機体を走行させると、刈取部4が圃場の穀稈を刈り取って搬送し、刈取部4により搬送された穀稈はシンクロ用前側供給搬送装置11に引き継がれ、シンクロ用前側供給搬送装置11は穀稈を穀稈供給搬送装置10に受け渡し、穀稈供給搬送装置10は穀稈を一定速度で搬送して脱穀装置2の脱穀室に供給して脱穀する。
即ち、刈取用遊星歯車機構70は、刈取HST出力軸38からの回転を、刈取出力プーリー45が逆回転から零回転を経て正回転するように伝達するから、例え、刈取出力プーリー45が零回転のときであっても、刈取用遊星歯車機構70により刈取HST出力軸38は所定回転トルクを有して回転している。
また、ギヤケース50内に中間軸83と歯車84が納めることができ、構成を簡素にできる。
2 脱穀装置
3 走行装置
4 刈取部
5 グレンタンク
6 操縦部
10 供給搬送装置
11 シンクロ用前側供給搬送装置(前側供給搬送装置)
12 走行用静油圧式無段変速装置
14 油圧ポンプ
15 ポンプ斜板
16 油圧モータ
17 モータ斜板
21 刈取搬送用静油圧式無段変速装置
22 エンジン
34 扱胴
50 ギヤケース
70 刈取用遊星歯車機構
Claims (6)
- 機体フレーム(1)の下側に走行装置(3)を備え、機体フレーム(1)の上側には脱穀装置(2)を備え、機体フレーム(1)の前側に刈取部(4)を備え、該刈取部(4)側の搬送装置によって搬送された刈取穀稈を脱穀装置(2)の脱穀室に供給する供給搬送装置(10)を備えたコンバインにおいて、エンジン(22)の駆動回転を前記走行装置(3)を駆動する走行用静油圧式無段変速装置(12)とギヤケース(50)とに伝動する構成とし、前記走行用静油圧式無段変速装置(12)は、油圧ポンプ(14)のポンプ斜板(15)の傾斜角度を無段階に変更可能に構成すると共に油圧モータ(16)のモータ斜板(17)の傾斜角度を複数段階に変更可能に構成し、前記ギヤケース(50)から刈取部(4)と脱穀装置(2)の扱胴(34)と供給搬送装置(10)とへ分岐伝動する構成としたことを特徴とするコンバイン。
- 前記供給搬送装置(10)の搬送始端側に、機体の走行速度に同調して駆動される前側供給搬送装置(11)を備えた請求項1記載のコンバイン。
- 前記ギヤケース(50)に刈取搬送用静油圧式無段変速装置(21)を設けた請求項1または請求項2記載のコンバイン。
- 前記脱穀装置(2)の横側にグレンタンク(5)を備え、該グレンタンク(5)の前側に操縦部(6)を備え、前記刈取搬送用静油圧式無段変速装置(21)を前記ギヤケース(50)における操縦部(6)側の部位に設けた請求項1または請求項2記載のコンバイン。
- 前記刈取搬送用静油圧式無段変速装置(21)から刈取用遊星歯車機構(70)を介して刈取部(4)を駆動する構成とした請求項3または請求項4記載のコンバイン。
- 前記刈取搬送用静油圧式無段変速装置(21)から、刈取用遊星歯車機構(70)を介して前側供給搬送装置(11)を駆動する構成とした請求項5記載のコンバイン。
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