JP2013252130A - 裏漉し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過熱蒸気により加熱軟化処理された各種食材を細胞の破壊を極力抑制しつつストレーナに通過させて裏漉し処理し、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたピューレを連続的に製造する場合等に好適な裏漉し装置を提供すること。
【解決手段】濾過面となる円錐状凹面を上に向けた状態で支持されストレーナ部材と、押圧面となる円錐状凸面を下に向けた状態で支持されるホールド部材とが、前記円錐状凹面と前記円錐状凸面とが、互いの円錐中心軸線を同軸に整合させかつ間隙を隔てて上下に対向するように配置され、それらの部材のいずれか一方は、動力により前記円錐中心軸線の周りに1方向又は双方向へと回転し、過熱蒸気で軟化処理された原料食材は、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との前記間隙へと供給され、濾過物及び残渣は濾過物捕集部及び残渣捕集部にそれぞれ排出される。
【選択図】図3

Description

この発明は、過熱蒸気により加熱軟化処理された各種食材(例えば、野菜、果物、穀物等々)をストレーナに通過させて裏漉し処理することによりピューレを製造する場合等に好適な裏漉し装置に関する。
本出願人中ネピュレ株式会社は、先に、過熱蒸気(例えば、120〜500℃の過熱水蒸気)雰囲気中で短時間(例えば、30〜240秒)加熱軟化処理された各種食材(例えば、野菜、果物、穀物等々)をストレーナ(「スクリーン」とも言う)に通過させて裏漉し処理することにより、ピューレを製造する新規なピューレの製造方法を提案している(特許文献1参照)。
この新規なピューレの製造方法によれば、裏漉し処理に先立ち、食材を高温の過熱蒸気にて短時間かつほぼ無酸素状態の中で加熱軟化させることから、裏漉し処理に先立ち、食材を長時間煮込んで加熱軟化させる通常のピューレとは異なり、加熱軟化処理の過程における食材の酸化や細胞の破壊を極力抑制することができ、しかも裏漉し処理にあっても、加熱軟化処理された食材をできるだけ粉砕することなく、そのままストレーナに押し付け通過させることから、最終的に得られるピューレは、大多数の細胞が細胞膜を破壊されずにそのまま残され、酸化による変質も少ないため、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたものとなるほか、食材によっては特有の付加的効果(免疫賦活効果、免疫バランス抑制効果、茶葉栄養価増強効果、大豆栄養価増強効果)も得られると言った利点がある(特許文献2〜5参照)。
ところで、従来、このようなピューレの製造方法に使用される裏漉し装置としては、垂直公転軸の周りを公転しつつ傾斜自転軸の周りを自転する複数の円筒状容器内に、同容器よりも小径な有底円筒状ストレーナを配置し、この有底円筒状ストレーナ内に置かれた軟化済み食材を公転と自転との合成遠心力により円筒状ストレーナの周壁に押し付け通過させて裏漉し処理する第1従来装置(特許文献1、6参照)、同様な円筒状容器の頂部入口を1つにまとめると共に各底部出口を環状製品受け部で連通することにより、軟化食材を頂部から連続的に容器内へと供給しつつ、底部から濾過物(ピューレ)と残渣とを別々かつ連続的に容器外へと排出することを可能とした第2従来装置(特許文献7参照)等が知られている。
また、一般に、固形分と液体分とが混合された固液混合原料から固形分と液体分とを連続的に分離するための装置としては、円錐凹面状ストレーナ(スクリーン)を凹面を上に向けて垂直な中心軸の周りに回転させることで、液状物は遠心力によりストレーナの傾斜面を通過(透過)する一方、固形分は遠心力によりストレーナの円錐状傾斜面に沿って上昇しつつ上端周縁部から溢れ出す(遠心力で振り飛ばされる)ようにした第3従来装置(特許文献8)が知られている。
さらに、製粉機の分野においては、円錐凸面状の擦り込み面を有する下臼と円錐凹面状の擦り込み面を有する上臼とを同軸で上下に対向配置すると共に、相対的に回転させることにより、それらの隙間において、穀粒を粉砕するようにした第4従来装置(特許文献9)が知られている。
特開2009−178168号公報 国際公開2009/154051パンフレット 国際公開2011/016432パンフレット 特開2011−217641号公報 特開2011−217642号公報 特開2001−299191号公報 特開2010−179265号公報 特開2003−071322号公報 特開2009−248072号公報
第1及び第2従来装置によれば、元々、複数食材の破砕混合を目的として設計された装置であることから、複数食材の混合されたピューレの製造には適するかも知れないが、公転を維持しつつ自転する容器に対して、軟化食材の供給と濾過物及び残渣の排出とを連続的に行うためには複雑な給排機構を採用せねばならず、装置が高価なものとならざるを得ない。加えて、ストレーナ通過に必要な食材押付け力は公転と自転との複雑な合成遠心力に依存するものであるから、食材押し付け力の調整は自転及び公転の双方の回転数変更によることとなり、軟化食材の性質(密度、硬度、大きさ、繊維含有率、水分含有率等々)に応じてストレーナ通過に必要な最適な食材押し付け力を得ることは必ずしも容易ではない。
第3従来装置によれば、液体分は遠心力によりストレーナを通過する一方、固形分は遠心力によりストレーナの円錐状傾斜面に沿って上昇しつつ上端周縁部から溢れ出すと言う固液分離原理からすれば、固形分と液体分とが明確に分離した又は固形分に比べて液体分が充分に多いと言った固液混合原料には比較的に有効であるものの、本発明が目的とする過熱蒸気による軟化済み食材のように、固形分と液体分との結合が比較的に強固な、又は明確に分離されていない固液混合原料から固液分離する用途には必ずしも適さない。
第4従来装置によれば、円錐凸面状の擦り込み面を有する下臼と円錐凹面状の擦り込み面を有する上臼とを同軸で上下に対向配置すると共に、それらを相対的に回転させつつ、それらの隙間において、穀粒を粉砕することが理解されるが、その用途は穀粒等の乾燥粒体の製粉に限られ、固液混合原料から固液分離する用途への適用は記載も示唆されておらず、しかも下臼と上臼とでは凹凸関係が逆であることもあり、第3従来装置との間には結合阻害要因が存在すると言わざるを得ない。
本発明は、上述の技術的背景に鑑みて創案されたものであり、その目的とするところは、過熱蒸気により加熱軟化処理された各種食材(例えば、野菜、果物、穀物等々)を細胞(細胞膜)の破壊を極力抑制しつつストレーナを通過させて裏漉し処理し、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたピューレを連続的に製造するのに好適な裏漉し装置を提供することにある。
この発明の他の目的は、軟化食材の性質(密度、硬度、粘度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)に拘わらず、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたピューレを高品質に製造することが可能な裏漉し装置を提供することにある。
この発明の他の目的は、構造が簡単でメンテナンスも容易であって、廉価に製作することができ、しかも設置面積も比較的に小さい裏漉し装置を提供することにある。
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解される筈である。
[基本構成]
上述の技術的課題は、以下の基本構成を有する裏漉し装置により解決できるものと考えられる。すなわち、この裏漉し装置は、濾過面となる円錐状凹面(円錐台状凹面を含む)を上に向けた状態で支持されるストレーナ部材と、押圧面となる円錐状凸面(円錐台状凸面を含む)を下に向けた状態で支持されるホールド部材と、を包含する。
前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とは、前記円錐状凹面と前記円錐状凸面とが、互いの円錐中心軸線を同軸に整合させかつ間隙を隔てて上下に対向するように配置されており、前記ストレーナ部材と前記ホールド部材との少なくともいずれか一方は、動力により前記円錐中心軸線の周りに1方向又は双方向へと回転するように構成されている。
この裏漉し装置は、さらに、原料食材(例えば、過熱蒸気による軟化食材)を、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との前記間隙へと供給するための原料食材供給通路と、前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とが前記原料食材を挟んで回転するとき、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面を通過する濾過物を捕集する濾過物捕集部と、前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とが前記軟化食材を挟んで回転するとき、前記円錐状凹面に沿って上昇しつつ上端部周縁より溢れ出す残渣を捕集する残渣捕集部と、を包含する。
[基本構成による作用効果]
このような構成を有する裏漉し装置によれば、固液分離作用に寄与するストレーナ部材の濾過面の前面側には、間隙を隔てて、ホールド部材の押圧面が存在することから、両者の間隙に供給される原料食材が例えば過熱蒸気処理済みの軟化食材であれば、濾過面と押圧面との相対回転に連れて、それら2つの面の間で徐々に摩砕されて含有液分が抽出乃至絞出され、こうして抽出乃至絞出された液分を含む軟化食材は、濾過面となる円錐状凹面の固液分離作用により、液分(ピューレ)は円錐状凹面を通過乃至透過して濾過物捕集部へ又残瑳(繊維、皮、種などの固形物)は円錐状凹面の上端周縁部から溢出して残瑳捕集部へそれぞれ連続的に捕集される。
こうして得られる液分(ピューレ)は、ストレーナ部材の濾過面とホールド部材の押圧面との間における摩砕作用により、軟化食材を緩やかに崩壊させながら、ストレーナ部材に通過させて生成されるものであるから、大多数の細胞が細胞膜を破壊されずにそのまま残され、酸化による変質も少ないため、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたものとなるほか、食材によっては特有の付加的効果(免疫賦活効果、免疫バランス抑制効果、茶葉栄養価増強効果、大豆栄養価増強効果)も得られる。
また、軟化食材の摩砕に寄与する、濾過面と押圧面との間における擦過態様は、ストレーナ部材および/またはホールド部材を回転させる動力を速度制御することで容易に調整できるから、上記回転動力の速度制御(速度の大小、速度の周期的な変動、間欠回転等々)により常に最適な擦過態様を選択することによって、軟化食材の性質(密度、硬度、粘度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたピューレを高品質に製造することが可能となる。
さらに、原料食材の供給と濾過物及び残渣の排出とを連続的に行いつつも、その基本構造は、ストレーナ部材とホールド部材とを上下に対向配置して、少なくとも、いずれか一方を回転可能とするだけの簡単なものであるから廉価に製作できると共に、その分解や清掃等のメンテナンスも容易であり、加えて、基本的には垂直軸を中心に配置された縦型構造であるから、設置面積も比較的に小さくて済む等々の利点がある。
[基本構成に対する付加的機能]
上記の基本構成においては、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との間隙を、前記回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するような構成を付加してもよい。
ストレーナ部材の濾過面とホールド部材の押圧面との間における原料食材の摩砕作用は、原料食材と濾過面又は押圧面との圧接力に依存すると共に、この圧接力は、濾過面と押圧面との間隙の大きさや間隙への原料食材充填度等によっても変動する。
しかし、ストレーナ部材の円錐状凹面とホールド部材の円錐状凸面との間隙を、回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するような構成を付加すれば、上述の原料食材圧接力を容易に制御することができ、例えば、当初の間隙は広めに設定しておいて、原料食材が十分に充填されたのちは、当該間隙を動力により徐々に狭めるように制御したり、或いは当該間隙を周期的に広狭変動させる等の動的制御により、原料食材の性質(密度、硬度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、原料食材の擦過作用を最適化することができる。
[基本構成及び付加的機能の実施態様]
上記の基本構成においては、ストレーナ部材とホールド部材とのうちのいずれを回転させるかについては、以下の3つの実施態様が存在する。
第1の実施態様は、前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とのうちで、前記ストレーナ部材のみが、動力により前記円錐中心軸線の周りに1方向又は双方向へと回転するように構成されたものである。このとき、上記の付加的機能に関しては、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との間隙は、前記ストレーナ部材の回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するように構成されたものとなる。
このような構成によれば、ストレーナ部材の円錐状凹面とホールド部材の円錐状凸面との間隙に供給される原料食材は、ストレーナ部材の円錐状凹面に載って回転することで遠心力が付与され、同時に、円錐状凸面との間で擦れて崩壊(摩砕)することで、抽出乃至絞出される液分を十分に含んだ固液混合材料が生成され、円錐状凹面を有するストレーナ部材の固液分離作用に供される。そのため、この第1の実施態様は、比較的に含有液分の多い又は固形分と液分とが明確に分離しているような原料食材の裏漉し処理に好適なものとなる。
加えて、上述の付加的機能が存在する場合には、ストレーナ部材の円錐状凹面とホールド部材の円錐状凸面との間隙は、ストレーナ部材の回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するから、例えば、当初の間隙は広めに設定しておいて、原料食材が十分に充填されたのちは、当該間隙を動力により徐々に狭めるように制御したり、或いは当該間隙を周期的に広狭変動させる等の間隙制御により、原料食材の性質(密度、硬度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、原料食材の擦過作用を最適化することができる。
なお、ストレーナ部材の回転方向および/または回転速度を適宜に制御すれば、原料食材の摩砕作用、固液分離作用、およびストレーナ洗浄作用等の程度を最適に調整できることは言うまでもないことである。
第2の実施態様は、前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とのうちで、前記ホールド部材のみが、動力により前記円錐中心軸線の周りに1方向又は双方向へと回転するように構成されたものとなる。このとき、上記の付加的機能に関しては、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との間隙は、前記ホールド部材の回転を維持したままで、動力により拡大又は縮小するように構成されたものとなる。
このような構成によれば、ストレーナ部材の円錐状凹面とホールド部材の円錐状凸面との間に供給される原料食材は、ホールド部材の円錐状凸面と接触しつつこれと一体に又は連れ回りすることで円錐状凹面と擦れて崩壊(摩砕)され、同時に、抽出乃至絞出される液分を含んだ固液混合材料は、ホールド部材の円錐状凸面と接触しつつこれと一体に又は連れ回りすることで遠心力が付与され、円錐状凹面を有するストレーナ部材の固液分離作用に供される。そのため、この第2の実施態様は、比較的に含有液分の少ない又は固形分と液分とが明確に分離していない原料食材の裏漉し処理に好適なものとなる。
加えて、上述の付加的機能が存在する場合には、ストレーナ部材の円錐状凹面とホールド部材の円錐状凸面との間隙は、ホールド部材の回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するから、例えば、当初の間隙は広めに設定しておいて、原料食材が十分に充填されたのちは、当該間隙を動力により徐々に狭めるように制御したり、或いは当該間隙を周期的に広狭変動させる等の間隙制御により、原料食材の性質(密度、硬度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、原料食材の擦過作用を最適化することができる。
なお、ホールド部材の回転方向および/または回転速度を適宜に制御すれば、原料食材の擦過崩壊(摩砕)作用、固液分離作用、および間隙洗浄作用等の程度を最適に調整できることは言うまでもないことである。
第3の実施態様は、前記ストレーナ部材と前記ホールド部材との双方が、動力により前記円錐中心軸線の周りにそれぞれ1方向又は双方向へと回転するように構成されたものとなる。このとき、上記の付加的機能に関しては、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との間隙は、前記ストレーナ部材及び前記ホールド部材の回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するように構成されたものとなる。
このような構成によれば、ストレーナ部材とホールド部材とのいずれか一方のみを回転させることで、第1および第2の実施態様と同様な作用効果を奏することができることに加えて、ストレーナ部材とホールド部材との双方を回転させつつ、それらの回転態様を個別に制御することによって、第1および第2の実施態様からは奏し得ない格別の作用効果を得ることが出来る。
加えて、上述の付加的機能が存在する場合には、ストレーナ部材の円錐状凹面とホールド部材の円錐状凸面との間隙は、ストレーナ部材およびホールド部材の回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するから、例えば、当初の間隙は広めに設定しておいて、原料食材が十分に充填されたのちは、当該間隙を動力により徐々に狭めるように制御したり、或いは当該間隙を周期的に広狭変動させる等の間隙制御により、原料食材の性質(密度、硬度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、原料食材の擦過作用を最適化することができる。
特に、この第3の実施態様によれば、ストレーナ部材のみ又はホールド部材のみを回転させる「単相運転」、ストレーナ部材およびホールド部材を互いに同一方向へと同一又は異なる速度で回転させる「同相運転」、ストレーナ部材およびホールド部材を互いに逆方向へと同一又は異なる速度で回転させる「逆相運転」、ストレーナ部材およびホールド部材を両者の速度差が一定となるように回転させる「差動運転」、上記の単相、同相、逆相、又は差動の各運転において、両者の速度差が振動するように回転させる「振動運転」、等々を適宜に選択して実施することができる。
そのため、例えば、ストレーナ部材に関しては固液分離作用に最適な一定速度を維持しつつ、ホールド部材に関してはストレーナ部材との速度差が摩砕作用に最適な値となるような一定速度に維持すると言った「同相運転」を採用したり、ストレーナ部材およびホールド部材の速度それ自体は比較的低速であるものの、両者の速度差については高速となると言った「逆相運転」を採用したり、摩砕作用それ自体は一定となるようにストレーナ部材とホールド部材両者との速度差は一定に維持しつつも固液分離作用は変動するようにストレーナ部材の速度は変動すると言った「差動運転」を採用したり、摩砕作用および/または固液分離作用を促進するようにストレーナ部材とホールド部材との速度差を振動させると言った「振動運転」を採用したり、さらには「間隙増減運転」を組み合わせることにより摩砕作用および固液分離作用を促進すると言ったように、様々な効率的運転を実現することができる。
[原料食材供給通路の実施態様]
原料食材供給通路に関しては、それが、例えば過熱蒸気により軟化処理された食材等をストレーナ部材の濾過面とホールド部材の押圧面との間隙に効率よく供給できるものである限り、如何なる実施態様も採用することができる。もっとも、ストレーナ部材および/またはホールド部材が回転体(非静止物体)であることを考慮すると、原料食材供給通路に関しては、某かの経路選択的な配慮が要求される。加えて、ストレーナ部材の濾過面の全面並びにホールド部材の押圧面の全面を有効に利用して摩砕作用並びに固液分離作用を発揮させることを考慮すると、原料食材供給通路の出口に関しては、某かの位置決め的配慮が要求される。
1つの実施態様においては、前記軟化食材供給通路は、前記ホールド部材を上下に貫通するように形成されており、かつ前記円錐状凸面に開口する単一又は複数の出口孔を有する、ように構成される。
このような構成によれば、原料食材供給通路は上下に連通することとなるため、原料食材の供給に重力を利用することができると共に、その1または2以上の出口孔は円錐状凸面に開口するものであるから、原料食材は、ストレーナ部材の濾過面とホールド部材の押圧面との間隙の適当な1または2以上の箇所へとその真上から効率よく供給されることとなる。
他の1つの実施態様においては、前記ホールド部材の前記円錐状凸面には、前記単一又は複数の出口孔のそれぞれから吐出される軟化食材を前記間隙内において半径方向へと分配するための食材案内溝が形成されている、ように構成される。
このような構成によれば、出口孔のそれぞれから吐出される軟化食材は、食材案内溝の内部を移動して半径方向ほぼ全長へと迅速かつ広範囲に分配されることとなるため、ストレーナ部材の濾過面とホールド部材の押圧面との間隙それ自体は摩砕作用に適した狭幅に維持しつつも、原料食材を半径方向全長に亘って広範囲に分配することで、摩砕作用並びに固液分離作用を効率よく実現することができる。
このとき、前記単一の出口孔又は前記複数の出口孔の少なくとも1つが、前記円錐軸心の中心位置又は前記円錐軸心の近傍位置に配置されていれば、半径方向全長に亘って多数の出口孔を配置せずとも、前記食材案内溝の作用とも相まって、原料食材を半径方向ほぼ全長に亘って広範囲に分配することができると共に、前記食材案内溝が、半径方向外方へと直線状又は渦曲線状に延出されていれば、遠心力を利用して食材を案内溝内において円滑に移動させることができる。
加えて、前記ホールド部材が、前記円錐状凸面を有する中実部材(例えば、アルミダイキャスト製品、ムクのステンレス製品等)であれば、ホールド部材に対して摩砕作用に必要な押圧面に対して適度の剛性を付与することができると共に、その内部を貫通するトンネルを形成することで、原料食材供給通路を実現することができ、原料食材供給通路として別途パイプ材を設ける必要がない。
他の1つの実施態様においては、前記ストレーナ部材は、その斜面に多数の濾過用透孔が明けられた逆円錐状の板体からなる、ように構成される。
このような構成によれば、逆円錐状板体の板厚や濾過用透孔の数および配置を適切に選択することで、摩砕作用に必要な剛性を維持しつつも、固液分離作用に必要な最適な濾過機能を実現することができる。このとき、前記濾過用透孔の入口側に、回転方向に対応させて切り起こし片が形成されていれば、これらの切り起こし片に原料食材が引っかかることで、摩砕作用が促進されると共に、液分の透孔通過作用を促進することもできる。また、前記濾過用透孔が、入口側が大径でかつ出口側が小径となるテーパー状内壁を有するものであれば、軟化食材の把持力向上と透過抵抗低減とが相俟って濾過効率を向上させることができる。
他の1つの実施態様においては、前記ホールド部材の円錐状凸面と前記ストレーナ部材の円錐状凹面との少なくともいずれか一方は、放射状溝を有するものとされる。
このような構成によれば、軟化食材の把持力向上と軟化食材整流効果とが相俟って、軟化食材の摩砕効果を高め、濾過効率を向上させることができる。
他の1つの実施態様においては、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面の上端周縁には、水平な環状部と垂直な環状補助ストレーナ部とが連設される。
このような構成によれば、ホールド部材とストレーナ部材との間隙に供給される軟化食材は、ストレーナ部材の傾斜面に配置された濾過用透孔のみならず、環状補助ストレーナ部に配置された濾過用透孔によっても液分抽出が行われることにより、液分抽出効率が一層良好なものとなる。このとき、前記ホールド部材の前記円錐状凸面の上端周縁に、前記水平な環状部に堆積される残瑳を掻き出すためのスクレーパ部が設けられていれば、前記ホールド部材と前記ストレーナ部材との相対回転を利用して、堆積される残差を効率よく排出することができる。
本発明によれば、固液分離作用に寄与するストレーナ部材の濾過面の前面側には、間隙を隔てて、ホールド部材の押圧面が存在することから、両者の間隙に供給される原料食材が例えば過熱蒸気処理済みの軟化食材であれば、濾過面と押圧面との相対回転に連れて、それら2つの面の間で徐々に摩砕されて含有液分が抽出乃至絞出され、こうして抽出乃至絞出された液分を含む軟化食材は、濾過面となる円錐状凹面の固液分離作用により、液分(ピューレ)は円錐状凹面を通過して濾過物捕集部へ又残瑳(繊維、皮、種などの固形物)は円錐状凹面の上端周縁部から溢出して残瑳捕集部へそれぞれ連続的に捕集される。
こうして得られる液分(ピューレ)は、ストレーナ部材の濾過面とホールド部材の押圧面との間における摩砕作用により、軟化食材を緩やかに崩壊させながら、ストレーナ部材に通過させて生成されるものであるから、大多数の細胞が細胞膜を破壊されずにそのまま残され、酸化による変質も少ないため、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたものとなるほか、食材によっては特有の付加的効果(免疫賦活効果、免疫バランス抑制効果、茶葉栄養価増強効果、大豆栄養価増強効果)も得られる。
また、軟化食材の摩砕に寄与する、濾過面と押圧面との間における擦過態様は、ストレーナ部材および/またはホールド部材を回転させる動力を速度制御することで容易に調整できるから、上記回転動力の速度制御(速度の大小、速度の周期的な変動、間欠回転等々)により常に最適な擦過態様を選択することによって、軟化食材の性質(密度、硬度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたピューレを高品質に製造することが可能となる。
さらに、原料食材の供給と濾過物及び残渣の排出とを連続的に行いつつも、その基本構造は、ストレーナ部材とホールド部材とを上下に対向配置して、少なくとも、いずれか一方を回転可能とするだけの簡単なものであるから廉価に製作できると共に、その分解や清掃等のメンテナンスも容易であり、加えて、基本的には垂直軸を中心に配置された縦型構造であるから、設置面積も比較的に小さくて済む等々の利点がある。
裏漉し装置の一部破断正面図(第1実施例)である。 裏漉し装置の左側面図(第1実施例)である。 裏漉し装置の一部破断右側面図(第1実施例)である。 ストレーナ部材の一例を示す斜視図である。 ホールド部材の一例を示す説明図である。 裏漉し装置の正面図(第2実施例)である。 裏漉し装置の一部を破断した要部拡大斜視図(第2実施例)である。 ホールド部材の一例を示す図である。 裏漉し装置の外観斜視図(第3実施例)である。 裏漉し装置の一部破断正面図(第3実施例)である。 裏漉し装置の一部破断側面図(第3実施例)である。 原料食材案内溝の変形例を示すホールド部材の底面図(その1)である。 原料食材案内溝の変形例を示すホールド部材の底面図(その2)である。 濾過用透孔の変形例を示すストレーナ部材の斜視図である。 濾過用透孔の変形例を示すストレーナ部材の説明図である。 濾過用透孔の要部を示す説明図である。 円錐状凸面に放射状溝を有するホールド部材の説明図である。 図17(a)のA−A線断面図である。 円錐状凹面に放射状溝を有するストレーナ部材の説明図である。 図19(a)のA−A線断面図である。 円錐状凹面に放射状溝を有するストレーナ部材を斜め上方から見た斜視図(濾過用透孔図示省略)である。 円錐状凹面に放射状溝を有するストレーナ部材の要部断面図である。 円錐状凸面の上縁部外周にスクレーパ部を有するホールド部材の説明図である。 図23(a)のA−A線断面図である。 円錐状凹部の上部外周に環状補助ストレーナ部を有するストレーナ部材の説明図(傾斜面の濾過用透孔図示省略)である。 図25(a)のA−A線断面図である。 円錐状凹部の上部外周に環状補助ストレーナ部を有するストレーナ部材の斜め上方から見た斜視図である。 ホールド部材(図23)とストレーナ部材(図25)とを組み付けた状態の説明図である。 図28のA−A線断面図である。
以下に、本発明に係る裏漉し装置の好適な幾つかの実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5を参照して、本発明に係る裏漉し装置の第1実施形態を説明する。この第1実施形態にあっては、ストレーナ部材およびホールド部材はいずれも正逆両方向へ回転可能(例えば、−2000回転/分〜+2000回転/分)とされ、しかもストレーナ部材の濾過面とホールド部材の押圧面との間隙も、回転を維持したままで増減可能とされている。
それらの図から明らかなように、この裏漉し装置10Aは、架台1により適当な高さに支持された裏漉し処理部2を有する。図1および図3に最もよく示されるように、この裏漉し処理部2は、濾過面となる円錐状凹面を上に向けた状態で支持されるストレーナ部材201と、押圧面となる円錐状凸面を下に向けた状態で支持されるホールド部材204とを包含する。
図4に示されるように、ストレーナ部材201は、この例にあっては、平坦な中心領域201bとほぼ全体を占める傾斜面201cと平坦な細幅のフランジ状周縁部201eとを有する鈍角円錐台状の金属製板体(例えば、アルミ製板、ステンレス製板等々)からなるものであり、その傾斜面201cに、複数本の放射状直線のそれぞれに沿って複数の濾過用透孔201dをほぼ等間隔で明けることにより、十分な剛性を有する濾過面としての機能が付与されている。
図5に示されるように、ホールド部材204は、この例にあっては、上面204gが平坦であってかつ押圧面となる底面204aが円錐状凸面である金属製中実体(例えば、アルミダイキャスト製品、ムクのステンレス製品等)とされており、その上面中心位置には1個の入口孔204eが、また底面204aの中心近傍には周方向等間隔に3個の出口孔204bがそれぞれ開口すると共に、その内部には、1個の入口孔204eと3個の出口孔204bとの間を連通するように、内部で3本に分岐する原料食材の通路が形成されている。これにより十分な剛性を有する押圧面としての機能が付与されると共に、1個の入口孔204eから3個の出口孔204bへと分岐する食材供給通路の一体成型が実現されている。なお、このように内部で複数本に分岐する食材供給通路は、ホールド部材204の回転と共に遠心力の作用で、食材吸い込み効果を奏することから、食材の供給を円滑に行える利点もある。
3個の出口孔204bのそれぞれには、それぞれ半径方向外方へと渦曲線状乃至弧状に延びる食材案内溝204cの始端が接続されると共に、3本の食材案内溝204cのそれぞれの終端は周縁部204dの近傍にまで達するように延出されている。なお、符号204dは水平に延出する細幅のフランジ状周縁部である。
再び、図3に戻って、ストレーナ部材201は、軸受け203を介して回転自在に支持された垂直なシャフト202の上端部に水平姿勢で固定されている。これにより、ストレーナ部材201は、濾過面となる円錐状凹面を上に向けた状態で回転自在に支持されることとなる。一方、ホールド部材204は、昇降台301に固定された軸受け206を介して回転自在に吊り下げ支持された垂直な原料食材供給管205の下端部に、供給管205と入口孔204eとが連通するようにして、水平姿勢で固定されている。これにより、ホールド部材204は、押圧面となる円錐状凸面を下に向けた状態で回転自在に支持されることとなる。また、ストレーナ部材201とホールド部材204とは、円錐状凹面と円錐状凸面とが、互いの円錐中心軸線を同軸に整合させかつ間隙を隔てて上下に対向するように位置決めされている。
ストレーナ部材201のシャフト202は、回転駆動系4を介して回転駆動される。この回転駆動系4は、任意の速度での正逆回転が可能な第1サーボモータ401と、シャフト202に固定された従動プーリ403と、第1サーボモータ401の出力軸に固定された図示しない駆動プーリと従動プーリ403との間に巻き掛けされるタイミングベルト402とから構成される。一方、ホールド部材204に接続された原料供給管205は、回転駆動系5を介して回転駆動される。この回転駆動系5は、任意の速度での正逆回転が可能な第2サーボモータ501と、原料供給管205に固定された従動プーリ504と、第2サーボモータ501の出力軸に固定された駆動プーリ502と従動プーリ504との間に巻き掛けされるタイミングベルト503とから構成される。これにより、ストレーナ部材201とホールド部材204とは、いずれも、動力により円錐中心軸線の周りに双方向へと任意の速度で回転可能に構成されている。
軸受け206を支持する昇降台301は、図1に示されるように、その四隅に配置されたガイドスリーブ303をそれぞれ垂直なガイドロッド302に挿通させることにより、水平姿勢を維持したままで矢印Aに示す如く昇降自在に支持されている。昇降台301は、昇降駆動系6を介して昇降駆動される。この昇降駆動系6は、支持台304に対して取付具601を介して固定された第3サーボモータ602と、第3サーボモータ602の回転運動を垂直方向の直線運動に変換するボールネジシャフト603とから構成される。これにより、ストレーナ部材201の円錐状凹面とホールド部材204の円錐状凸面との間隙は、ストレーナ部材201およびホールド部材204の回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小することが可能になされている。
この裏漉し装置10Aは、原料食材(例えば、過熱蒸気による軟化食材)Rを、ストレーナ部材201の円錐状凹面とホールド部材204の円錐状凸面との間隙へと供給するための原料食材供給通路を有する。この例にあっては、原料食材供給通路とは、原料食材供給管205を経由したのち、ホールド部材204の入口孔204eから3個の出口孔204bへと通ずる一連の通路のことを言う(図3、図5参照)。
この裏漉し装置10Aは、さらに、ストレーナ部材201とホールド部材204とが原料食材Rを挟んで回転するとき、ストレーナ部材201の円錐状凹面を通過(透過)する濾過物Qを捕集する濾過物捕集槽207と、ストレーナ部材201とホールド部材204とが原料食材Rを挟んで回転するとき、円錐状凹面に沿って上昇しつつ上端部周縁201eより溢れ出す残渣Pを捕集する残渣捕集槽208と、を包含する。
図3に示されるように、濾過物捕集槽207は、この例にあっては、ストレーナ部材201の下面全周を包囲すると共に、正面から見て手前に傾斜降下する内底面207bを有し、この内底面は濾過物排出管207aに連続するように構成されている。そのため、濾過物排出管207aの先端真下に適当な容器をセットしておくことにより、生成された濾過物(ピューレ)を連続的に取り出して貯留することができる。
図1および図3に示されるように、残渣捕集槽208は、この例にあっては、ストレーナ部材201とホールド部材204との隙間から遠心力で外部へ放出される残渣Pを捕集すると共に、濾過物捕集槽207を左右から挟み込むように、分割可能な左右2つの貯槽から構成されている。左右それぞれの貯槽の内底面208bは、左側の貯槽は左側へまた右側の貯槽は右側へとそれぞれ傾斜降下すると共に、その傾斜する下端部には残渣排出口208aが設けられている。そのため、左右の残渣排出口208aのそれぞれの真下に適当な容器をセットしておくことにより、生成された残渣(種、皮、繊維質等々の固形物)を連続的に取り出して貯留することができる。
以上の構成を有する裏漉し装置10Aによれば、固液分離作用に寄与するストレーナ部材201の濾過面の前面側には、間隙を隔てて、ホールド部材204の押圧面が存在することから、原料食材供給管205、ホールド部材204の入口孔204e、および3個の出口孔204bを順に経由して両者の間隙に供給される原料食材Rが例えば過熱蒸気処理済みの軟化食材(軟化果物、軟化野菜等々)であれば、濾過面と押圧面との相対回転に連れて、それら2つの面の間で徐々に摩砕されて含有液分が抽出乃至絞出され、こうして抽出乃至絞出された液分を含む軟化食材は、濾過面となる円錐状凹面204aの固液分離作用により、濾過物(ピューレ)Qは円錐状凹面201aを透過して濾過物捕集槽208へ又残瑳(繊維、皮、種などの固形物)Pは円錐状凹面201aの上端周縁部201eから溢出して残瑳捕集槽208へそれぞれ連続的に捕集される。
こうして得られる濾過物(ピューレ)Qは、ストレーナ部材201の濾過面とホールド部材204の押圧面との間における摩砕作用により、軟化食材を緩やかに崩壊させながら、ストレーナ部材201に通過させて生成されるものであるから、大多数の細胞が細胞膜を破壊されずにそのまま残され、酸化による変質も少ないため、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたものとなるほか、食材によっては特有の付加的効果(免疫賦活効果、免疫バランス抑制効果、茶葉栄養価増強効果、大豆栄養価増強効果)も得られる。
また、軟化食材の摩砕に寄与する、濾過面と押圧面との間における擦過態様は、ストレーナ部材201および/またはホールド部材204を回転させる動力をサーボモータ401,501を介して速度制御することで容易に調整できるから、上記回転動力の速度制御(速度の大小、速度の周期的な変動、間欠回転等々)により常に最適な擦過態様を選択することによって、軟化食材の性質(密度、硬度、粘度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたピューレを高品質に製造することが可能となる。
また、原料食材Rの供給と濾過物Q及び残渣Pの排出とを連続的に行いつつも、その基本構造は、ストレーナ部材201とホールド部材204とを上下に対向配置して、少なくとも、いずれか一方を回転可能とするだけの簡単なものであるから廉価に製作できると共に、その分解や清掃等のメンテナンスも容易であり、加えて、基本的には垂直軸を中心に配置された縦型構造であるから、設置面積も比較的に小さくて済む等々の利点がある。
また、ストレーナ部材201の円錐状凹面201aとホールド部材204の円錐状凸面204aとの間隙を、回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小することができるため、例えば、当初の間隙は広めに設定しておいて、原料食材が十分に充填されたのちは、当該間隙を動力により徐々に狭めるように制御したり、或いは当該間隙を周期的に広狭変動させる等の動的制御により、原料食材の性質(密度、硬度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、原料食材の擦過作用を最適化することができる。
特に、この第1の実施形態によれば、ストレーナ部材201のみ又はホールド部材204のみを回転させる「単相運転」、ストレーナ部材201およびホールド部材204を互いに同一方向へと同一又は異なる速度で回転させる「同相運転」、ストレーナ部材201およびホールド204部材を互いに逆方向へと同一又は異なる速度で回転させる「逆相運転」、ストレーナ部材201およびホールド部材204を両者の速度差が一定となるように回転させる「差動運転」、上記の単相、同相、逆相、又は差動の各運転において、両者の速度差が振動するように回転させる「振動運転」、等々を適宜に選択して実施することができる。
そのため、例えば、ストレーナ部材201に関しては固液分離作用に最適な一定速度を維持しつつ、ホールド部材204に関してはストレーナ部材との速度差が摩砕作用に最適な値となるような一定速度に維持すると言った「同相運転」を採用したり、ストレーナ部材201およびホールド部材204の速度それ自体は比較的低速であるものの、両者の速度差については高速となると言った「逆相運転」を採用したり、摩砕作用それ自体は一定となるようにストレーナ部材とホールド部材両者との速度差は一定に維持しつつも固液分離作用は変動するようにストレーナ部材の速度は変動すると言った「差動運転」を採用したり、摩砕作用および/または固液分離作用を促進するようにストレーナ部材201とホールド部材204との速度差を振動させると言った「振動運転」を採用したり、さらには「間隙増減運転」を組み合わせることにより摩砕作用および固液分離作用を促進すると言ったように、様々な効率的運転を実現することができる。
[第2実施形態]
図6〜図8を参照して、本発明に係る裏漉し装置の第2実施形態を説明する。この第2実施形態にあっては、ストレーナ部材については正逆両方向へ回転可能とされるものの、ホールド部材については回転不能(固定)とされ、また両者の間隙も回転を停止しての手動変更は可能であるものの、回転を維持しての動的な変更は不能(固定)とされている。なお、第1実施形態と同一構成部分については同符号を付すことにより説明は省略する。
それらの図から明らかなように、この裏漉し装置10Bは、架台1により適当な高さに支持された裏漉し処理部2を有する。この裏漉し処理部2は、濾過面となる円錐状凹面を上に向けた状態で支持されるストレーナ部材201と、押圧面となる円錐状凸面を下に向けた状態で支持されるホールド部材204とを包含する。
図7に示されるように、ストレーナ部材201は、この例にあっても、平坦な円形中心領域201bとほぼ全体を占める傾斜面201aと平坦な細幅のフランジ状周縁部201eとを有する鈍角円錐台状の金属製板体(例えば、アルミ製板、ステンレス製板等々)からなるものであり、その傾斜面に、複数本の放射状直線のそれぞれに沿って複数の濾過用透孔201dをほぼ等間隔で明けることにより、十分な剛性を有する濾過面としての機能が付与されている。
図8に示されるように、ホールド部材204は、この例にあっても、上面204gが平坦であってかつ押圧面となる底面204aが円錐状凸面である金属製中実体(例えば、アルミダイキャスト製品、切削加工によるムクのステンレス製品等々)とされており、その上面中心よりやや偏心した位置には1個の入口孔204eが、またその真下に相当する底面204aの中心近傍には1個の出口孔204bが設けられており、その内部には、1個の入口孔204eと1個の出口孔204bとの間を連通する原料食材の垂直通路が形成されている。これにより十分な剛性を有する押圧面としての機能が付与されると共に、1個の入口孔204eから1個の出口孔204bへと垂直に向かう食材供給通路が一体成型や一体加工により実現されている。
1個の出口孔204bには、半径方向外方へと渦巻状に延びる食材案内溝204cの始端が接続されると共に、この渦巻状の食材案内溝204cの終端は周縁部近傍にまで達するように延出されている。
再び、図6に戻って、ストレーナ部材201は、軸受け203を介して回転自在に支持された垂直なシャフト202の上端部に水平姿勢で固定されている。これにより、ストレーナ部材201は、濾過面となる円錐状凹面を上に向けた状態で回転自在に支持されることとなる。一方、ホールド部材204は、図示しない支持部から吊り下げ支持された垂直な支持ロッド209の下端部に水平姿勢で固定されている。これにより、ホールド部材204は、押圧面となる円錐状凸面を下に向けた状態で回転不能(固定)に支持されることとなる。また、ストレーナ部材201とホールド部材204とは、円錐状凹面と円錐状凸面とが、互いの円錐中心軸線を同軸に整合させかつ間隙を隔てて上下に対向するように位置決めされている。
ストレーナ部材201のシャフト202は、回転駆動系7を介して回転駆動される。この回転駆動系7は、任意の速度での正逆回転が可能な第1サーボモータ701と、シャフト202に固定された従動プーリ704と、第1サーボモータ701の出力軸に固定された駆動プーリ702と従動プーリ704との間に巻き掛けされるタイミングベルト703とから構成される。これにより、ストレーナ部材201は、ホールド部材204を固定したまま、動力により円錐中心軸線の周りに双方向へと任意の速度で回転可能に構成されている。
この第2実施形態の裏漉し装置10Bにあっても、原料食材(例えば、過熱蒸気による軟化食材)を、ストレーナ部材201の円錐状凹面とホールド部材204の円錐状凸面との間隙へと供給するための原料食材供給通路を必要とするが、この例にあっては、ホールド部材204は常に静止状態にあるから、入口孔204eを複数設けることもできるし、入口孔204eに連結されるべき食材供給管路については、第1実施形態におけるように、ホールド部材の回転を考慮して、円錐中心軸線に沿って垂直に配管する必要は無く、任意の経路で配管することができ、しかも入口孔204eと食材供給管路とを完全に連結しても差し支えない。
なお、図示を省略するが、ストレーナ部材201とホールド部材204とが原料食材を挟んで回転するとき、ストレーナ部材201の円錐状凹面を通過する濾過物を捕集する濾過物捕集槽と、ストレーナ部材201とホールド部材204とが原料食材を挟んで回転するとき、円錐状凹面に沿って上昇しつつ上端部周縁201eより溢れ出す残渣Pを捕集する残渣捕集槽と、を包含することは勿論である。
このような構成を有する裏漉し装置10Bによれば、ストレーナ部材201の円錐状凹面とホールド部材204の円錐状凸面との間隙に供給される原料食材は、ストレーナ部材201の円錐状凹面に載って回転することで遠心力が付与され、同時に、円錐状凸面との間で擦れて崩壊(摩砕)することで、抽出乃至絞出される液分を十分に含んだ固液混合材料が生成され、円錐状凹面を有するストレーナ部材201の固液分離作用に供される。
そのため、この第2の実施形態の裏漉し装置10Bによれば、構造が簡単で低価格に製作できるものの、比較的に含有液分の多い又は固形分と液分とが明確に分離しているような原料食材の裏漉し処理に好適なものとなる。
[第3実施形態]
図9〜図11を参照して、本発明に係る裏漉し装置の第3実施形態を説明する。この第3実施形態にあっては、ホールド部材については正逆両方向へ回転可能とされるものの、ストレーナ部材については回転不能(固定)とされ、また両者の間隙も回転を停止しての手動変更は可能であるものの、回転を維持しての動的な変更は不能(固定)とされている。なお、第1実施形態と同一構成部分については同符号を付すことにより説明は省略する。
それらの図から明らかなように、この裏漉し装置10Cは、基台71上に支持された裏漉し処理部を有する。この裏漉し処理部は、濾過面となる円錐状凹面を上に向けた状態で支持されるストレーナ部材201と、押圧面となる円錐状凸面を下に向けた状態で支持されるホールド部材204とを包含する。ストレーナ部材201およびホールド部材204の基本的な構造については、第1実施形態と同様なものを採用することができる。
ストレーナ部材201は、濾過面となる円錐状凹面を上に向けた状態で支柱209の上端部に水平姿勢で固定される。一方、垂直な支持壁72から水平に突出する片持ち梁状の支持アーム210の先端には軸受け211が固定されており、この軸受け211には、食材供給管205が垂直姿勢を維持しつつ回転可能に支持されている。食材供給管205はホールド部材204の上面中心位置に設けられた入口孔へと連結固定される。その結果、ホールド部材204は食材供給管205を介して、水平姿勢を維持しつつ回転自在に吊り下げ支持される。ストレーナ部材201とホールド部材204とは、円錐状凹面と円錐状凸面とが、互いの円錐中心軸線を同軸に整合させかつ間隙を隔てて上下に対向するように位置決めされる。
原料食材供給管205はその上部において、支持壁72から水平に突出する片持ち梁状支持アーム213の先端に設けられた軸受けによって振れ止め支持されると共に、その上端部は拡径されて原料食材受入口212とされている。
ホールド部材204は、所定の回転駆動系8を介して回転駆動される。この回転駆動系8は、支持アーム210の基部に配置された任意の速度での正逆回転が可能なサーボモータ801と、原料供給管205に固定された従動プーリ803と、サーボモータ801の出力軸に固定された駆動プーリ802と従動プーリ803との間に巻き掛けされるタイミングベルト804とから構成される。これにより、ホールド部材201は、ストレーナ部材201を固定したまま、動力により円錐中心軸線の周りに双方向へと任意の速度で回転可能に構成されている。
この第3実施形態の裏漉し装置10Cにあっても、原料食材(例えば、過熱蒸気による軟化食材)を、ストレーナ部材201の円錐状凹面とホールド部材204の円錐状凸面との間隙へと供給するための原料食材供給通路を有する。この原料食材供給通路は、原料食材受入口212から原料供給管205を経由した後、ホールド部材204の上面中心の入口孔からホールド部材204の内部を経由して、ホールド部材204の底部の出口孔へと至る一連の通路となる。
さらに、この裏漉し装置10Cには、ストレーナ部材201とホールド部材204とが原料食材を挟んで回転するとき、ストレーナ部材201の円錐状凹面を通過する濾過物を捕集する濾過物捕集槽207と、ストレーナ部材201とホールド部材204とが原料食材Rを挟んで回転するとき、円錐状凹面に沿って上昇しつつ上端部周縁201eより溢れ出す残渣Pを捕集する残渣捕集槽208とが設けられる。濾過物捕集槽207に捕集される濾過物Qは、濾過物排出管207aから外部へと排出される。
このような構成を有する裏漉し装置10Cにあっても、ストレーナ部材201の円錐状凹面とホールド部材204の円錐状凸面との間に供給される原料食材は、ホールド部材204の円錐状凸面と接触しつつこれと一体に又は連れ回りすることで円錐状凹面と擦れて崩壊(摩砕)され、同時に、抽出乃至絞出される液分を含んだ固液混合材料は、ホールド部材204の円錐状凸面と接触しつつこれと一体に又は連れ回りすることで遠心力が付与され、円錐状凹面を有するストレーナ部材の固液分離作用に供される。そのため、この第3の実施態様は、比較的に含有液分の少ない又は固形分と液分とが明確に分離していない原料食材の裏漉し処理に好適なものとなる。
なお、ホールド部材の回転方向および/または回転速度を適宜に制御すれば、原料食材の擦過崩壊(摩砕)作用、固液分離作用、および間隙洗浄作用等の程度を最適に調整できることは言うまでもないことである。
[様々な変形例]
原料食材案内溝の具体的な形態としては、図12に示されるように、単一または複数の出口孔204bのそれぞれから1本の渦曲線状の食材案内溝204cを延出されるものに限らず、図13に示されるように、中心に位置する単一の出口孔から複数本の直線状案内溝204cを全体として放射状となるように延出するものであってもよい。
濾過用透孔の具体的な形態としては、図14に示されるように、入口側に回転方向に対応させて切り起こし片が形成された濾過用透孔201fとすることで、これらの切り起こし片に原料食材が引っかかることで、摩砕作用が促進されると共に、液分の透孔通過作用を促進するようにしてもよい。
また、図15及び図16に示されるように、濾過用透孔201dとして、入口側開口が大径であって、出口側開口が小径となるように、孔の内壁をテーパー状に構成しても良い。すなわち、この濾過用透孔201dは、図15(a)に示されるように、円錐状凹面201aに開口する入口側開口は大径とされ、また図15(b)に示されるように、円錐状凸底面に開口する出口側開口は小径とされている。そのため、図16に示されるように、各濾過用透孔201dの内壁はテーパー状とされている。
このようなテーパー状内壁を有する濾過用透孔201dによれば、出口側開口の内径を濾過物の透過に必要な最小径としたとしても、出口側開口の通過抵抗は極めて小さいことに加えて、入口側開口から出口側開口に進む過程で絞り効果も加わるため、軟化食材の濾過効率が向上する利点がある他、入口側開口が大径なことから、軟化食材が入口側開口に入り込んで引っ掛かり、又は噛み込み易く、その結果、食材の摩砕作用も促進される利点がある。
なお、この例では、テーパー状の内壁として、入口側開口から出口側開口へと連続する構成のものを採用したが、孔加工上の問題から、そのような孔の全長に亘るテーパー状内壁の加工が困難な場合には、入口側開口から出口側開口の僅か手前までは、徐々に内径が縮径するテーパー状内壁として、その先は、従前通りに比較的に小径な円筒状内壁を残してもよい。そのようなテーパー状内壁であっても、孔の全長が等径である場合に比べて充分に効果が得られることが確認された。
駆動系の構成としては、ベルト駆動方式に限らず、ギア駆動方式その他の公知の駆動方式を任意に採用することが出来るとともに、駆動系と駆動源とを1対1に対応させることなく、適宜な変速または動力分配機構を採用することにより、1個の駆動源を複数の駆動系に対応させてもよい。
ホールド部材201の円錐状凸面及び/又は円錐状凹面には、必要に応じて、原料食材の摩砕乃至残瑳の排出を促進するための放射直線状又は渦曲線状の突条、散点上の突部、丸みを帯びた突部、波状の凹凸等々を設けても良い。
円錐状凸面に放射状溝を有するホールド部材の一例が図17及び図18に示されている。同図に示されるように、ホールド部材204Aの円錐状凸面204aは、放射状に延びる多数の細幅領域に区画され、それらの細幅領域の中で、周方向へと1つ置きに隣り合う細幅領域を断面楕円弧状(図22参考)に浅く削り込むことにより、放射状に延びる多数の溝204jが形成され、それらの放射状溝204jにより挟まれる領域は平坦面とされている。そのため、このホールド部材204Aの円錐状凸面204aには、放射状の溝204jと放射状の平坦面とが周方向へと交互に存在することから、周方向へと凹凸が連続する構造となっている。このホールド部材204Aは、例えば、図4に示される円錐状凹面が平坦なストレーナ部材201と組み合わせて使用することができる。
すなわち、このような凹凸構造を円錐状凸面204aに有するホールド部材204Aによれば、入口孔204e、3個の出口孔204bを経由して、ホールド部材の円錐状凸面204aとストレーナ部材の円錐状凹面201aとの隙間に導入される軟化食材は、さらに、食材案内溝204cに案内されて移動しつつ、遠心力によりほぼ均一に放射状溝204jへと分配され、各放射状溝204jに沿って半径方向外方へと運ばれつつ、円錐状凸面204aと円錐状凹面201a(図4参照)との相対回転により摩砕処理されて食材から液分が抽出され、ストレーナ部材の固液分離作用に供されることとなる。このとき、各放射状溝204jは、軟化食材を半径方向外方へと導くのみならず、軟化食材の円周方向への動きをある程度規制することにもなるため、円錐状凸面204aと円錐状凹面201aとの相対回転による摩砕作用を促進する利点がある。
円錐状凹面に放射状溝を有するストレーナ部材の一例が図19〜図22に示されている。同図に示されるように、ストレーナ部材201Aの円錐状凹面201aは、放射状に延びる多数の細幅領域に区画され、それらの細幅領域の中で、周方向へと1つ置きに隣り合う細幅領域を断面楕円弧状に浅く削り込むことにより、放射状に延びる多数の溝201fが形成され、それらの放射状溝201fにより挟まれる領域は平坦面201gとされている(図22参照)。そのため、このストレーナ部材201Aの円錐状凹面201aには、放射状の溝201fと放射状の平坦面201gとが周方向へと交互に存在することから、周方向へと凹凸が連続する構造となっている(図21参照)。このストレーナ部材201Aは、例えば、図5に示される円錐状凸面が平坦なホールド部材204と組み合わせて使用することができる。
すなわち、このような凹凸構造を円錐状凹面201aに有するストレーナ部材201Aによれば、入口孔204e、3個の出口孔204bを経由して、ホールド部材の円錐状凸面204a(図5参照)とストレーナ部材の円錐状凹面201aとの隙間に導入される軟化食材は、さらに、食材案内溝204cに案内されて移動しつつ、遠心力によりほぼ均一に放射状溝201fへと分配され、各放射状溝201fに沿って半径方向外方へと運ばれつつ、円錐状凸面204aと円錐状凹面201aとの相対回転により摩砕処理されて食材から液分が抽出され、ストレーナ部材の固液分離作用に供されることとなる。このとき、各放射状溝201fは、軟化食材を半径方向外方へと導くのみならず、軟化食材の円周方向への動きをある程度規制することなるため、円錐状凸面204aと円錐状凹面201aとの相対回転による摩砕作用を促進する利点がある。
なお、以上の説明では、放射状溝付きのホールド部材(図17の204A)と放射状溝のないストレーナ部材(図4の201)との組み合わせ使用、及び放射状溝のないホールド部材(図5の204)と放射状溝付きのストレーナ部材(図19の201A)との組み合わせ使用について示したが、勿論、放射状溝付きのホールド部材(図17の204A)と放射状溝付きのストレーナ部材(図19の201A)との組み合わせ使用によれば、より一層効果的であることは言うまでもない。
次に、さらに改良されたホールド部材204Bとストレーナ部材201Bとの組み合わせについて、図23〜図29を参照して説明する。
円錐状凸面の上縁部外周にスクレーパ部を有するホールド部材204Bについて、図23及び図24を参照して説明する。それらの図において、図17及び図18と同一構成部分については、同符号を付すことにより説明は省略する。図23(b),(c)に示されるように、このホールド部材204Bにあっては、円錐状凸面204aの上縁部外周にスクレーパ部204kが90度間隔で4箇所に配置されている。スクレーパ部204kは、回転方向と対向する傾斜面により、ストレーナ部201Bとの相対回転に際して、後述する残瑳を掬い上げて除去乃至掻き出すように構成されている。
円錐状凹部の上部外周に環状補助ストレーナ部を有するストレーナ部材201Bについて、図25及び図26を参照して説明する。それらの図において、図19及び図20と同一構成については、同符号を付して説明は省略する。なお、図25及び図26においては、図面の煩雑化を避けるために、傾斜面201c上に配置される濾過用透孔については、図示を省略していることに注意されたい。図25(a),(b)に示されるように、このストレーナ部材201Bにあっては、円錐状凹部201aの上部外周に、環状補助ストレーナ部201iが設けられている。環状補助ストレーナ部201iは、図27に示されるように、円錐状の傾斜面201cの上縁部を取り巻くように設けられた環状垂直壁からなり、これに多数の濾過用透孔201dを配置することで、補助ストレーナとして機能するらようにしたものである。環状補助ストレーナ部201iと円錐状傾斜面201cとの間には、環状水平部201hが設けられている。後述するように、この環状水平部201hには、円錐状凹面201aの固液分離作用により排出される残瑳が堆積されるように構成されている。
ホールド部材204Bとストレーナ部材201Bとを組み付けた状態が、図28及び図29に示されている。それらの図から明らかなように、ストレーナ部材201Bの上に、ホールド部材204Bを適当な間隙を隔てて同軸に重ねた状態において、両者を例えば同一方向へ相対速度差が生ずるように回転させると、ホールド部材204Bの円錐状凸面204aとストレーナ部材201Bの円錐状凹面201aとの間隙に供給された軟化食材は、いままで説明してきたように、円錐状凸面204aと円錐状凹面201aとの相対速度差をもって摩砕されて、軟化食材から液分が抽出乃至絞り出される。こうして、得られた液分は、ストレーナ部材201Bの傾斜面201c上に配置されたの濾過用透孔201dを通って外部へと取り出される。一方、まだ多少は液分を含む残瑳は、遠心力により、ストレーナ部材201Bの傾斜面201cに沿って上昇しつつ、最終的には、ストレーナ部材201aの上部周縁より環状水平部201h上に放出される(図27参照)。こうして環状水平部201h上放出される液分を含んだ残瑳は、さらに、環状補助ストレーナ部201iの内周面に堆積しつつ、遠心力により環状補助ストレーナ部201iの内周面に押し付けられることにより、残瑳に含有する液分は、環状補助ストレーナ部201iに配置された多数の濾過用透孔201dを通って外部に放出される。他方、環状水平部201h上に堆積される残瑳は、ホールド部材204Bの上部外周に配置された4個のスクレーパ部204kにより周期的に掬い上げられ、環状補助ストレーナ部201iを乗り越えて外部へと放出されることとなる。
そのため、この新規な構造を有するホールド部材204Bとストレーナ部材201Bとの組み合わせ使用によれば、ホールド部材204Bとストレーナ部材201Bとの間隙に供給される軟化食材は、ストレーナ部材の傾斜面201cに配置された濾過用透孔201dのみならず、環状補助ストレーナ部201iに配置された濾過用透孔201diによっても液分抽出が行われることにより、液分抽出効率が一層良好なものとなる。
なお、ホールド部材204としては、剛性を有する押圧面や食材案内通路の形態を維持できる構造であれば、中実体に限らず、円錐凸面状にプレス加工された金属板(例えば、ステンレス板等)を背後からリブ構造で補強する等の構成を採用してもよい。その際には、原料食材供給通路は管材にて形成しても良い。
本発明によれば、固液分離作用に寄与するストレーナ部材の濾過面の前面側には、間隙を隔てて、ホールド部材の押圧面が存在することから、両者の間隙に供給される原料食材が例えば過熱蒸気処理済みの軟化食材であれば、濾過面と押圧面との相対回転に連れて、それら2つの面の間で徐々に摩砕されて含有液分が抽出乃至絞出され、こうして抽出乃至絞出された液分を含む軟化食材は、濾過面となる円錐状凹面の固液分離作用により、液分(ピューレ)は円錐状凹面を通過して濾過物捕集部へ又残瑳(繊維、皮、種などの固形物)は円錐状凹面の上端周縁部から溢出して残瑳捕集部へそれぞれ連続的に捕集される。
こうして得られる液分(ピューレ)は、ストレーナ部材の濾過面とホールド部材の押圧面との間における摩砕作用により、軟化食材を緩やかに崩壊させながら、ストレーナ部材に通過させて生成されるものであるから、大多数の細胞が細胞膜を破壊されずにそのまま残され、酸化による変質も少ないため、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたものとなるほか、食材によっては特有の付加的効果(免疫賦活効果、免疫バランス抑制効果、茶葉栄養価増強効果、大豆栄養価増強効果)も得られる。
また、軟化食材の摩砕に寄与する、濾過面と押圧面との間における擦過態様は、ストレーナ部材および/またはホールド部材を回転させる動力を速度制御することで容易に調整できるから、上記回転動力の速度制御(速度の大小、速度の周期的な変動、間欠回転等々)により常に最適な擦過態様を選択することによって、軟化食材の性質(密度、硬度、大きさ、繊維・種子・皮等の含有率、水分含有率等々)の如何に拘わらず、食材本来の色彩、香り、味覚、栄養価がそのまま保持されたピューレを高品質に製造することが可能となる。
さらに、原料食材の供給と濾過物及び残渣の排出とを連続的に行いつつも、その基本構造は、ストレーナ部材とホールド部材とを上下に対向配置して、少なくとも、いずれか一方を回転可能とするだけの簡単なものであるから廉価に製作できると共に、その分解や清掃等のメンテナンスも容易であり、加えて、基本的には垂直軸を中心に配置された縦型構造であるから、設置面積も比較的に小さくて済む等々の利点がある。
1 架台
2 裏漉し処理部
3 軸受け支持機構
4 駆動系(ストレーナ部材回転用)
5 駆動系(ホールド部材回転用)
6 駆動系(ホールド部材昇降用)
7 駆動系(ストレーナ部材単独駆動用)
8 駆動系(ホールド部材単独駆動用)
10A 裏漉し装置(第1実施形態)
10B 裏漉し装置(第2実施形態)
10C 裏漉し装置(第3実施形態)
71 基台
72 支持壁
201 ストレーナ部材
201a 底面(円錐状凹面)
201b 円形中心領域
201c 傾斜面
201d 濾過用透孔
201e 周縁部
201f 放射状溝
201g 放射状平坦部
201h 環状水平部
201i 環状補助ストレーナ部
201A ストレーナ部材
201B ストレーナ部材
202 シャフト
203 軸受け
204 ホールド部材
204a 底面(円錐状凸面)
204b 出口孔
204c 食材案内溝
204d 周縁部
204e 入口孔
204f ブラケット
204g 上面
204h 円形中心領域
204i 入口孔を有するブラケットプレート
204j 放射状溝
204k スクレーパ部
204A ホールド部材
204B ホールド部材
205 原料食材供給管
206 軸受け
207 濾過物捕集槽
207a 濾過物排出管
208 残渣捕集槽
208a 残渣排出口
209 支柱
301 昇降台
302 ガイドロッド
303 ガイドスリーブ
304 支持台
401 第1サーボモータ
402 タイミングベルト
403 従動プーリ
501 第2サーボモータ
502 駆動プーリ
503 タイミングベルト
504 従動プーリ
601 取付具
602 第3サーボモータ
603 ボールネジシャフト
701 サーボモータ
702 駆動プーリ
703 タイミングベルト
704 従動プーリ
801 サーボモータ
802 駆動プーリ
803 従動プーリ
A 昇降方向を示す矢印
P 残渣
Q 濾過物
R 原料食材

Claims (20)

  1. 濾過面となる円錐状凹面を上に向けた状態で支持されストレーナ部材と、
    押圧面となる円錐状凸面を下に向けた状態で支持されるホールド部材と、を包含し、
    前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とは、前記円錐状凹面と前記円錐状凸面とが、互いの円錐中心軸線を同軸に整合させかつ間隙を隔てて上下に対向するように配置されており、
    前記ストレーナ部材と前記ホールド部材との少なくともいずれか一方は、動力により前記円錐中心軸線の周りに1方向又は双方向へと回転するように構成され、さらに
    原料食材を、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との前記間隙へと供給するための軟化食材供給通路と、
    前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とが前記軟化食材を挟んで相対的に回転するとき、前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面を通過する濾過物を捕集する濾過物捕集部と、
    前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とが前記軟化食材を挟んで相対的に回転するとき、前記円錐状凹面に沿って上昇しつつ上端部周縁より溢れ出す残渣を捕集する残渣捕集部と、を包含する、ことを特徴とする裏漉し装置。
  2. 前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との間隙は、前記回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の裏漉し装置。
  3. 前記原料食材が、過熱蒸気による軟化食材である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の裏漉し装置。
  4. 前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とのうちで、前記ストレーナ部材のみが、動力により前記円錐中心軸線の周りに1方向又は双方向へと回転するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の裏漉し装置。
  5. 前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との間隙は、前記ストレーナ部材の回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するように構成されている、ことを特徴とする請求項4に記載の裏漉し装置。
  6. 前記ストレーナ部材と前記ホールド部材とのうちで、前記ホールド部材のみが、動力により前記円錐中心軸線の周りに1方向又は双方向へと回転するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の裏漉し装置。
  7. 前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との間隙は、前記ホールド部材の回転を維持したままで、動力により拡大又は縮小するように構成されている、ことを特徴とする請求項6に記載の裏漉し装置。
  8. 前記ストレーナ部材と前記ホールド部材との双方が、動力により前記円錐中心軸線の周りにそれぞれ1方向又は双方向へと回転するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の裏漉し装置。
  9. 前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面と前記ホールド部材の前記円錐状凸面との間隙は、前記ストレーナ部材及び前記ホールド部材の回転を維持したままで、動力により拡大及び縮小するように構成されている、ことを特徴とする請求項8に記載の裏漉し装置。
  10. 前記原料食材供給通路は、前記ホールド部材を上下に貫通するように形成されており、かつ前記円錐状凸面に開口する単一又は複数の出口孔を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の裏漉し装置。
  11. 前記ホールド部材の前記円錐状凸面には、前記単一又は複数の出口孔のそれぞれから吐出される軟化食材を前記間隙内において半径方向へと分配するための原料食材案内溝が形成されている、ことを特徴とする請求項10に記載の裏漉し装置。
  12. 前記単一の出口孔又は前記複数の出口孔の少なくとも1つは、前記円錐軸心の真上位置又は前記円錐軸心の近傍位置に配置されている、ことを特徴とする請求項11に記載の裏漉し装置。
  13. 前記原料食材案内溝は、半径方向外方へと直線状又は渦曲線状に延出されている、ことを特徴とする請求項11又は12に記載の裏漉し装置。
  14. 前記ホールド部材は、前記円錐状凸面を有する中実部材である、ことを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の裏漉し装置。
  15. 前記ストレーナ部材は、その斜面に多数の濾過用透孔が明けられた逆円錐状の板体からなる、ことを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載の裏漉し装置。
  16. 前記濾過用透孔の入口側には、回転方向に対応させて切り起こし片が形成されている、ことを特徴とする請求項15に記載の裏漉し装置。
  17. 前記濾過用透孔は、入口側が大径でかつ出口側が小径となるテーパー状内壁を有する、ことを特徴とする請求項15に記載の裏漉し装置。
  18. 前記ホールド部材の円錐状凸面と前記ストレーナ部材の円錐状凹面との少なくともいずれか一方は、放射状溝を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の裏漉し装置。
  19. 前記ストレーナ部材の前記円錐状凹面の上端周縁には、水平な環状部と垂直な環状補助ストレーナ部とが連設されている、ことを特徴とする請求項1に記載の裏漉し装置。
  20. 前記ホールド部材の前記円錐状凸面の上端周縁には、前記水平な環状部に堆積される残瑳を掻き出すためのスクレーパ部が設けられている、ことを特徴とする請求項19に記載の裏漉し装置。
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