JPH0736939U - ニンニク絞り器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下部に開口部を有する筒状本体１と、筒状本
体の上部に螺着される押圧螺軸２と、押圧螺軸の下端部
に遊嵌合される押圧部材３と、複数個の吐出穴５を有す
る吐出部材４と、吐出部材に取り付けられるキャップ体
６からなる。 【効果】 筒状本体内に多数個のニンニクを収納して一
挙に多数個のニンニクを絞ることができると共にニンニ
クの大きさ及び数量の大小を問わずに絞ることができ、
また押圧部材は押圧螺軸の回動下降により回動せずに単
に真っ直ぐに下降することになるから、ニンニクを強制
的に回動させることがなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は例えば一般家庭においてニンニクを絞る際に用いるニンニク絞り器に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のニンニク絞り器として、金属製にして、一対の杆体を相互に枢軸 により枢着して各々の杆体の基端部を握締部とした絞り本体を形成し、杆体の一 方にニンニクを収納可能な受け部を形成すると共に他方に受け部に嵌合される押 圧部を形成し、受け部に複数個の吐出穴を形成したものが知られている。

【０００３】 しかして、上記受け部内に一粒のニンニクを入れ、両握締部を相互に握締する ことにより受け部内のニンニクを押圧部により押圧し、この押圧によりニンニク を圧搾し、吐出穴から搾り汁を吐出してニンニクを絞ることになる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来構造の場合、構造及び使用上の制約等から、受け部内に 収納されるニンニクの数は通常一個が限度であると共に収納し得る一個の大きさ にも制限があり、このため多数のニンニクを絞る場合には不便なものとなってお り、また受け部内のニンニク残滓の取り除き及び掃除が非常に厄介であるという 不都合を有している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような課題を解決することを目的とし、その要旨は、上下方向に 延びて下部に開口部を有する筒状本体と、上部に回動摘まみ部が形成され、筒状 本体の上部に螺着されて下部が筒状本体内に挿通される押圧螺軸と、該筒状本体 の内周面に摺動自在に嵌合され、押圧螺軸の下端部に遊嵌合される押圧部材と、 複数個の吐出穴を有して筒状本体の下部に開口部を覆って着脱自在に取り付けら れる吐出部材と、該吐出部材に外面を覆って着脱自在に取り付けられるキャップ 体とを備えて構成したことを特徴とするニンニク絞り器にある。

【０００６】 この際上記複数個の吐出穴を外方に向かって次第に細くなるテーパー穴に形成 することが望ましい。

【０００７】

【作用】

筒状本体内に開口部を介して押圧部材の下方に位置してニンニクを収納し、吐 出部材を開口部を覆って筒状本体の下部に取付け、回動摘まみ部を回動して押圧 螺軸を回動しつつ下降し、この押圧螺軸の下端部に遊嵌合された押圧部材は押圧 螺軸の回動下降により回動せずに下降し、この押圧部材の下降によりニンニクは 吐出部材に押圧され、ニンニクは押圧部材と吐出部材とで挟まれて圧搾され、こ の圧搾によりニンニクは絞られてニンニクの絞り汁は吐出穴から吐出されること になる。不使用時にはキャップ体を吐出部材に取り付けて吐出部材の外面を覆っ て置くことになる。

【０００８】 この際上記複数個の吐出穴を外方に向かって次第に細くなるテーパー穴に形成 することにより絞り作用が良好に行われる。

【０００９】

【実施例】

図１乃至図４は本考案の実施例を示し、１は筒状本体であって、この場合透明 な合成樹脂製にして上下方向に延びて内周面を摺動穴１ａに形成され、下部に開 口部１ｂを有し、上部にナット部１ｃが一体形成され、下部外周面に鍔部１ｄが 一体形成され、その下側外周面に雄ネジ部１ｅが形成されている。

【００１０】 ２は押圧螺軸であって、この場合合成樹脂製にして、上部に回動摘まみ部２ａ が一体形成され、中程部に上記ナット部１ｃに螺着される雄螺子部２ｂが形成さ れ、下端部を半球面状の嵌合凸部２ｃに形成し、筒状本体１の上部のナット部１ ｃに螺着されて下部が筒状本体１内に挿通されるように構成している。

【００１１】 ３は押圧部材であって、この場合合成樹脂製にして、筒状本体１の内周面であ る摺動穴１ａに摺動自在に嵌合される外周面３ａを有し、上面部分に上記押圧螺 軸２の下端部の嵌合凸部２ｃに遊嵌合される球状凹面部３ｂを有して形成されて いる。

【００１２】 ４は吐出部材であって、この場合合成樹脂製にして、内周面に上記雄ネジ部１ ｅに螺着される雌ネジ部４ａが形成され、雄ネジ部１ｅと雌ネジ部４ａとにより 筒状本体１に対して開口部１ｂを覆って着脱自在に取り付けられ、外周面には複 数個の滑り止め突条４ｂが形成され、吐出部材４の底壁部には吐出穴５を複数個 形成している。この場合吐出穴５は外方に向かって次第に細くなるテーパー穴に 形成されている。

【００１３】 ６はキャップ体であって、この場合合成樹脂製にして、上記吐出部材４の外周 面下部に嵌着段部４ｃを形成し、この嵌着段部６ａにキャップ体６の内周面６ａ を自己弾性により圧嵌着し、吐出部材６の外面を覆って自己弾性によりキャップ 体６を着脱自在に嵌着している。

【００１４】 この実施例は上記構成であるから、図４の如く、キャップ体６を吐出部材４か ら取り外すと共に吐出部材４を捩って筒状本体１から取り外し、筒状本体１内に 下部の開口部１ｂを介して押圧部材３の下方に位置してニンニクＷを収納し、収 納した後に吐出部材４を開口部１ｂを覆って筒状本体１の下部に捩って取付け、 この準備が完了したら回動摘まみ部２ａを回動し、この回動によりナット部１ｃ と雄螺子部２ｂとの螺合作用によって押圧螺軸２は回動しつつ下降することにな る。

【００１５】 そして、この押圧螺軸２の下端部に遊嵌合された押圧部材３は押圧螺軸２の回 動下降により回動せずに下降することになり、押圧部材３の下降によりニンニク Ｗは吐出部材４に押圧され、ニンニクＷは押圧部材３と吐出部材４とで挟まれて 圧搾され、この圧搾によりニンニクＷは絞られて、その絞り汁は複数個の吐出穴 ５から吐出されることになる。

【００１６】 また再度絞る場合には、押圧螺軸２を逆方向に回動し、押圧螺軸２を上昇位置 させて、上記同様な作動を繰り返すことになる。また作業終了時や保管時等の不 使用時にはキャップ体６を吐出部材６に取り付けることになる。

【００１７】 このように筒状本体１内にニンニクＷを収納し、回動摘まみ部２ａを回動する ことにより螺合作用によって押圧螺軸２を下降し、押圧部材３を下降してニンニ クＷを圧搾することによりニンニクＷを絞ることができ、このため筒状本体１内 に多数個のニンニクＷを収納して一挙に多数個のニンニクＷを絞ることができる と共にニンニクＷの大きさ及び数量の大小を問わずに絞ることができ、また筒状 本体１、押圧螺軸２、押圧部材３及び吐出部材４の各構成部材は分解することが でき、それだけニンニク残滓の掃除が簡単であって非常に楽に行うことができ、 しかもキャップ体６の存在により衛生的に使用できると共にテ−ブル等の上に直 立状態に立てることができ、それだけ使い易い便利なものとなる。

【００１８】 また押圧螺軸２の下端部に遊嵌合された押圧部材３は押圧螺軸２の回動下降に より回動せずに単に真っ直ぐに下降することになるから、ニンニクＷを強制的に 回動させることがなく、それだけ絞り汁を良好に絞り出すことができる。

【００１９】 この際上記複数個の吐出穴６を外方に向かって次第に細くなるテーパー穴に形 成しているから、ニンニクＷは徐々に吐出穴６内において絞られることになり、 それだけ絞り作用を良好に行うことができる。

【００２０】 また各構成部材は合成樹脂製であるため、樹脂成形による量産効果及び組付け の簡易化が相俟っても、製作コストを著しく低減することができ、それだけ安価 な製品を提供することができる。

【００２１】 尚、本考案は上記実施例に限られるものではなく、筒状本体１、押圧螺軸２、 押圧部材３及び吐出部材４の構造等は適宜変更して設計される。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は上述の如く、筒状本体内に多数個のニンニクを収納して一挙に多数個 のニンニクを絞ることができると共にニンニクの大きさ及び数量の大小を問わず に絞ることができ、また押圧部材は押圧螺軸の回動下降により回動せずに単に真 っ直ぐに下降することになるから、ニンニクを強制的に回動させることがなく、 それだけ絞り汁を良好に絞り出すことができる。

【００２３】 この際上記複数個の吐出穴を外方に向かって次第に細くなるテーパー穴に形成 することにより、ニンニクは徐々に吐出穴内において絞られることになり、それ だけ絞り作用を良好に行うことができる。

【００２４】 以上、所期の目的を充分達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の全体斜視図である。

【図２】図１で示す本考案の実施例の分解斜視図であ
る。

【図３】図１で示す本考案の実施例の縦断面図である。

【図４】図１で示す本考案の実施例の使用状態の縦断面
図である。

【符号の説明】

Ｗ ニンニク １ 筒状本体 １ｂ 開口部 ２ 押圧螺軸 ２ａ 回動摘まみ部 ３ 押圧部材 ４ 吐出部材 ５ 吐出穴 ６ キャップ体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下方向に延びて下部に開口部を有する
   筒状本体と、上部に回動摘まみ部が形成され、筒状本体
   の上部に螺着されて下部が筒状本体内に挿通される押圧
   螺軸と、該筒状本体の内周面に摺動自在に嵌合され、押
   圧螺軸の下端部に遊嵌合される押圧部材と、複数個の吐
   出穴を有して筒状本体の下部に開口部を覆って着脱自在
   に取り付けられる吐出部材と、該吐出部材に外面を覆っ
   て着脱自在に取り付けられるキャップ体とを備えて構成
   したことを特徴とするニンニク絞り器。
2. 【請求項２】 上記複数個の吐出穴を外方に向かって次
   第に細くなるテーパー穴に形成してなる請求項１記載の
   ニンニク絞り器。