JP2013251707A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読取装置において、原稿の読み取りを開始するまでの時間を短縮すること。
【解決手段】複合機1は、読取部と、基準白板と、全体白較正データWA及び部分白較正データWPとが記憶されるRAMと、CPUと備える。CPUは、読取命令の入力後、シェーディング補正データを生成する際に、読取期間YTより短い取得期間STで部分白データWDを取得する(S48)。そして、部分白較正データWPと部分白データWDとの部分データ差LPが第1基準値KB1以下の場合(S58:NO)、RAMに記憶された全体白較正データWAを用いてシェーディング補正データを生成する。
【選択図】図5

Description

本明細書によって開示される技術は、シェーディング補正用の補正データを取得する技術に関する。
従来から、スキャナなどの画像読取装置では、読み取った原稿の画像データをシェーディング補正するのに用いる補正データを取得する技術が用いられている(例えば、特許文献1)。この画像読取装置では、補正データを取得する際に、読取デバイスを用いて白基準部材などの基準部材を読み取り、白補正データ等の補正データを取得する。
特開2010−154229号公報
画像読取装置では、原稿の読取指示が入力されてから当該原稿の読み取りを開始するまでの時間が短いことが好ましい。そのため、原稿の読取指示が入力されてから当該原稿の読み取りを開始するまでに補正データが取得されるような画像読取装置では、補正データを取得するのに必要な時間の短縮が望まれる。しかし、従来技術では、補正データを取得する際に、読取デバイスに含まれる複数の受光素子の全てを用いて基準部材を読み取り、補正データを取得していた。そのため、補正データを取得する際に、全ての受光素子が読み取りを行うのに必要な読取期間に亘って基準部材を読み取る必要があり、原稿の読み取りを開始するまでの時間を短くすることができなかった。
本発明は、画像読取装置において、原稿の読み取りを開始するまでの時間を短縮する技術を開示する。
本明細書によって開示される画像読取装置は、光源及び前記光源から照射された光の反射光を受光する複数の受光素子を有し、原稿からの反射光を全ての受光素子が読み取りを行うのに必要な予め定められた読取期間受光して前記原稿を読み取る読取部と、所定の反射率を有する基準部材と、全ての前記受光素子に対応する白補正データである全体白較正データと、一部の前記受光素子に対応する白補正データである部分白較正データとが記憶される記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記光源を照射させ、前記基準部材からの反射光を前記一部の受光素子を用いて前記読取期間よりも短い取得期間受光させて部分白データを取得する第1取得処理と、前記部分白較正データと前記部分白データとの差である部分データ差が第1基準値以下であるか否かを判断する第1判断処理と、前記第1判断処理において、前記部分データ差が前記第1基準値以下と判断された場合に、前記記憶部に記憶された前記全体白較正データを用いてシェーディング補正用の補正データを生成する生成処理と、を実行する構成を有する。
この画像読取装置では、補正データを生成する際、読取期間よりも短い取得期間で基準部材を読み取らせて部分白データを取得し、部分白較正データと部分白データとの部分データ差が第1基準値以下の場合に、読取期間で基準部材の読み取りを行うことなく記憶部に記憶された全体白較正データを用いてシェーディング補正用の補正データを生成する。そのため、補正データを生成する際に、必ず読取期間で基準部材を読み取っていた従来技術に比べて、補正データを生成するのに必要な時間を短縮することができ、原稿の読み取りを開始するまでの時間を短縮することができる。
この画像読取装置では、前記制御部は、前記光源を消灯させ、前記一部の受光素子を用いて前記取得期間で読み取らせて部分黒データを取得する第2取得処理と、前記部分白データと前記部分黒データとの差である取得データ差が基準範囲に含まれているか否かを判断する第2判断処理と、を更に実行し、前記第2判断処理において、前記取得データ差が前記基準範囲に含まれていると判断された場合に、前記生成処理において、前記全体白較正データから前記シェーディング補正用の補正データを生成する構成としても良い。
この画像読取装置によれば、部分白データに加えて部分黒データを取得し、部分白データと部分黒データとの取得データ差が基準範囲に含まれている場合に、記憶部に記憶された全体白較正データからシェーディング補正用の補正データを生成するので、生成される補正データの精度を基準範囲から決定される基準精度に応じて高く維持することができる。
この画像読取装置では、前記制御部は、前記光源を消灯させ、前記一部の受光素子を用いて前記取得期間で読み取らせて部分黒データを取得する第2取得処理と、前記部分白データと前記部分黒データとの差である取得データ差が基準範囲に含まれているか否かを判断する第2判断処理と、を更に実行し、前記第2判断処理において、前記取得データ差が前記基準範囲に含まれていないと判断された場合に、前記生成処理において、前記全体白較正データを補正して前記シェーディング補正用の補正データを生成する構成としても良い。
この画像読取装置によれば、部分白データに加えて部分黒データを取得し、部分白データと部分黒データとの取得データ差が基準範囲に含まれていない場合に、記憶部に記憶された全体白較正データを補正してシェーディング補正用の補正データを生成するので、生成される補正データの精度を高く維持することができる。
この画像読取装置では、前記記憶部には、全ての前記受光素子に対応する黒補正データである全体黒較正データが更に記憶され、前記制御部は、前記生成処理において、前記取得データ差を前記部分白較正データと前記一部の受光素子に対応する前記全体黒較正データとの差である較正データ差で除した値を前記全体白較正データに積して前記全体白較正データを補正する構成としても良い。この画像読取装置によれば、取得された部分白データ及び部分黒データに基づいて全体白較正データを補正することができる。
この画像読取装置では、前記記憶部には、全ての前記受光素子に対応する黒補正データである全体黒較正データが更に記憶され、前記制御部は、前記第2判断処理において、前記部分白較正データと前記一部の受光素子に対応する前記全体黒較正データとの差である較正データ差と、前記取得データ差と、の差分値が第2基準値以下の場合に、前記取得データ差が前記基準範囲に含まれていると判断し、前記差分値が前記第2基準値よりも大きい場合に、前記取得データ差が前記基準範囲に含まれていないと判断する構成としても良い。この画像読取装置によれば、較正データ差に基づいて全体白較正データを補正する必要があるか否かを判断することができる。
この画像読取装置では、前記制御部は、前記光源を照射させ、前記基準部材からの反射光を前記全ての受光素子を用いて前記読取期間で読み取らせた前記全体白較正データを前記記憶部に記憶し、前記光源を照射させ、前記基準部材からの反射光を前記一部の受光素子を用いて前記読取期間よりも短い前記取得期間で読み取らせた前記部分白較正データを前記記憶部に記憶する記憶処理を更に実行する構成としても良い。この画像読取装置によれば、読取部を用いて読み取った全体白補正データ及び部分白補正データが記憶部に記憶されるので、読取部に応じたこれらのデータを用いて、シェーディング補正用の補正データを生成することができる。
この画像読取装置では、前記制御部は、前記画像読取装置の電源オン時に前記記憶処理を実行する構成としても良い。この画像読取装置によれば、画像読取装置の内部温度や湿度、画像読取装置が載置された場所など、画像読取装置の環境条件に対応させてシェーディング補正用の補正データを生成することができる。
また、この画像読取装置では、前記制御部は、基準期間毎に前記記憶処理を実行する構成としても良い。この画像読取装置によれば、基準期間毎に補正処理を実行することで、画像読取装置の環境条件の変化に対応させてシェーディング補正用の補正データを更新することができる。
この画像読取装置では、入力部を更に備え、前記制御部は、前記入力部を介して優先読取指示が入力された場合に第1取得処理を実行する構成としても良い。この画像読取装置では、優先読取指示が入力された場合に、第1取得処理を実行し、部分白データを取得する。そのため、部分白データから算出される部分データ差が第1基準値以下である場合には、記憶部に記憶された全体白較正データを用いてシェーディング補正用の補正データが生成され、原稿の読み取りを開始するまでの時間を短縮することができる。
本明細書に開示される発明によれば、画像読取装置において、原稿の読み取りを開始するまでの時間を短縮することができる。
複合機の模式的な断面図 複合機の模式的なブロック図 読取処理を示すフローチャート 初期処理を示すフローチャート 部分較正処理を示すフローチャート 部分較正処理を示すフローチャート 全体白較正データWA、全体黒較正データBA、部分白較正データWP等を示すグラフ 読取期間YTによる画像データGDの読み取りを示す図 取得期間STによる画像データGDの読み取りを示す図
<実施形態>
一実施形態を、図1ないし図9を用いて説明する。
1.複合機の外観構成
図1は、本発明の画像読取装置の一例である複合機1の断面図である。この複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた多機能周辺装置である。
図1に示すように、複合機1は、本体部2の上方に原稿を読み取るための画像読取部3を備えている。画像読取部3は、読取部30、原稿自動送り装置(以下、ADF)40、原稿載置部50等を含む。
原稿載置部50は、台枠51、透明なガラス板からなる第1プラテンガラス52、第2プラテンガラス53、及びこれらのガラス52、53の中間に配置された中間枠54を含む。中間枠54の下面には、その表面がガラス52、53の下面と同一高さとなるように、一定の反射率を有する基準白板55が配置されている。原稿載置部50は、ADF40を内在する原稿カバー48によって開閉可能に覆われている。基準白板55は、基準部材の一例である。
ADF40は、原稿カバー48内に設けられており、ADFカバー41、原稿トレイ42、押圧部材44、各種ローラ46、排紙トレイ47、フロントセンサ(以下、Fセンサ)13、リアセンサ(以下、Rセンサ)14等を含む。
ADF40には、原稿トレイ42から排紙トレイ47へと原稿を搬送する搬送経路45が設けられている。以後、搬送経路45に沿った方向を搬送方向と呼び、これに直交する方向を直交方向と呼ぶ。図1に、搬送方向を矢印81で示す。
ローラ46は、原稿トレイ42に載置された原稿を搬送経路45上に搬送し、排紙トレイ47に排紙する。つまり、ローラ46及びローラ46を回転駆動させるモータM1(図2参照)によって、原稿トレイ42に載置された原稿が排紙トレイ47へと搬送される。
また、原稿トレイ42に、Fセンサ13が配置されている。Fセンサ13は、原稿トレイ42に原稿が載置されたか否かを検出する。また、搬送経路45上には、Rセンサ14が配置されている。Rセンサ14は、搬送経路45上の当該センサが配置された位置に原稿が存在するか否かを検出する。
また、搬送経路45上のRセンサ14の下流側に、読取部30が配置されている。読取部30は、本体部2内に配置されており、搬送方向と直交する直交方向広がって形成されている。読取部30は、ローラ38及びローラ38を回転駆動させるモータM2(図2参照)によって、図1に矢印82で示す移動方向に移動可能に支持されている。直交方向は、読取部30の主走査方向に等しい。
読取部30は、図1に点線で示すように、移動方向に移動しながら第1プラテンガラス52上に静止して載置された原稿を主走査方向に読み取る。この際、矢印82で示す移動方向が、読取部30の副走査方向に等しくなる。また、図1に実線で示すように、第2プラテンガラス53下の搬送経路45上の固定位置である読取位置Lに移動し、ローラ46等によって搬送される原稿を主走査方向に読み取る。この場合、矢印81で示す原稿の搬送方向が読取部の副走査方向となる。この際、読取部30は、ローラ46等によって搬送される原稿が第2プラテンガラス53上を通過する際の当該原稿を読み取り、搬送方向が、読取部30の副走査方向に等しくなる。
第2プラテンガラス53に対向して、押圧部材44が配置されている。押圧部材44は、第2プラテンガラス53上を通過する原稿が第2プラテンガラス53から浮かないように、原稿を第2プラテンガラス53に押圧する。押圧部材44の原稿に当接する下面には、一定の反射率を有する基準白シール44Aが貼り付けられている。なお、以下の説明において、特に記載がない場合には、図1に点線で示すように、移動方向に移動しながら第1プラテンガラス52上に静止して載置された原稿を読み取る読取部30の状態及び動作を説明しているものとする。基準白シール44Aは、基準部材の別例である。
次に、読取部30の構造について説明する。読取部30は、CIS(Contact Image Sensor)を用いた、いわゆるCIS方式で第1プラテンガラス52上に配置された原稿を読み取る。読取部30は、複数の受光素子が主走査方向に直線状に配列されているリニアイメージセンサ33、発光ダイオードなどで構成される光源31、光源から照射される光を第2プラテンガラス53上に配置された原稿等へと導く導光体36、原稿等で反射された反射光をリニアイメージセンサ33の各受光素子に結像させるロッドレンズアレイ32、これらが搭載されるキャリッジ34を含む。リニアイメージセンサ33は、受光素子の一例である。
読取部30は、原稿を読み取る際に、副走査方向に移動し、光源31から第1プラテンガラス52の下面に光を照射する。リニアイメージセンサ33は、光源31によって照射され、原稿で反射された反射光を受光する。これによって、読取部30に対して相対移動する原稿が読取部30によって読み取られる。
また、読取部は、基準白板55を読み取る際に、副走査方向に移動し、光源31から基準白板55の下面に光を照射する。リニアイメージセンサ33は、光源31によって照射され、基準白板55で反射された反射光を受光する。これによって、後述する較正処理及び部分較正処理において用いられる全体白較正データWA、部分白較正データWP、部分白データWD及び全体白データWXが読取部30によって読み取られる。
さらに、読取部は、光源31から光を照射することなく、リニアイメージセンサ33を用いて受光を行う。これによって、較正処理及び部分較正処理において用いられる全体黒較正データBA及び部分黒データBDが読取部30によって読み取られる。
複合機1には、更に、電源ボタンなどの各種のボタンからなり、使用者からの操作入力を受け付ける操作部11(図2参照)、複合機1の状態を表示する液晶ディスプレイからなる表示部12(図2参照)が設けられている。操作部11は、入力部の一例である。
2.複合機の電気的構成
図2に示すように、複合機1は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、ADF駆動回路24と、読取部駆動回路25と、デバイス制御部26と、アナログフロントエンド(以下、AFE)27と、を主要部として備え、これらがバス29を介して接続されている。CPU21とROM22をあわせたものが、制御部の一例であり、RAM23が、記憶部の一例である。
ROM22には、複合機1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU21は、ROM22から読み出したプログラムに従って各部の制御を行う。
ADF駆動回路24は、CPU21からの命令に基づいて、モータM1にパルス信号を送信する。モータM1は、パルス信号の1パルスで、1ステップの回転角度分、回転駆動する。モータM1が1ステップ分駆動すると、ローラ46が駆動し、搬送経路45上を原稿が第1規定距離だけ搬送される。ADF駆動回路24は、原稿を搬送する際に、CPU21からの制御に従って、所定数のパルス信号をモータM1に送信し、これに従ってローラ46は、そのパルス信号のパルスの数に第1規定距離を掛けた距離だけ原稿を搬送する。
読取部駆動回路25は、CPU21からの命令に基づいて、モータM2にパルス信号を送信し、モータM2を1ステップの回転角度分、回転駆動させる。モータM2が1ステップ分駆動すると、ローラ38が駆動し、読取部30が主走査方向に第2規定距離だけ搬送される。読取部駆動回路25は、原稿を搬送する際に、CPU21からの制御に従って、所定数のパルス信号をモータM2に送信し、これに従ってローラ38は、そのパルス信号のパルスの数に第2規定距離を掛けた距離だけ原稿を搬送する。
デバイス制御部26は、読取部30に接続されており、CPU21からの命令に基づいて、開始信号(以後、SP信号)、クロック信号(以後、CLK信号)、及び光源31の点灯/消灯及び光源31の光量を制御する点灯信号等、読取部30の読み取りに必要な信号を読取部30に送信する。読取部30は、デバイス制御部26からの信号に基づいて、原稿等を読み取り、読み取った画像データGDをAFE27へと出力する。
読取部30は、原稿等を読み取る際に、図8に示すように、SP信号の間隔によって決められる読取期間YT毎に、リニアイメージセンサ33において主走査方向に配列されている複数の受光素子を用いて受光を繰り返す。そして、読取部30は、受光した画像データGDを当該画像データGDを受光した読取期間YTの次の読取期間YTにAFE27へと出力する。
リニアイメージセンサ33は、画像データGDを出力する際に、CLK信号によって決められる単位期間XT毎に各受光素子で受光された画素データZDを、受光素子の主走査方向における配列の順に出力する。読取期間YTは、画素データZDを出力するのに必要な期間に設定される。つまり、リニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子から画素データZDを出力する場合には、リニアイメージセンサ33に含まれる一部の受光素子から画素データZDを出力する場合に比べて、読取期間YTは長く設定される。本実施形態では、原稿等の読取対象を読み取る際に、リニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子から画素データZDを出力する。
AFE27は、読取部30に接続されており、CPU21からの命令に基づいて、読取部30から出力されるアナログ信号の画像データGDをデジタル信号の画像データGDに変換する。AFE27は、変換後の画像データGDを、バス29を介してRAM23に記憶する。
3.読取処理
次に、図3ないし図9を参照して、原稿を読み取る読取処理について説明する。読取処理には、原稿を読み取る原稿読取処理と、原稿読取処理に先立って実行され、原稿読取処理で読み取られた原稿の画像データGDにシェーディング補正するためのシェーディング補正データを生成する較正処理又は部分較正処理が含まれる。更に、読取処理には、較正処理及び部分較正処理に先だって実行され、全体白較正データWA、全体黒較正データBA、部分白較正データWP等を取得する初期処理が含まれる。初期処理は、記憶処理の一例である。
(初期処理)
CPU20は、使用者によって操作部11の電源ボタンがオンされると、読取処理を開始し、電源ボタンがオンされてからの経過時間を計時するとともに、初期処理を実行する(S2)。図4に示すように、初期処理において、CPU21は、まず、読取部駆動回路25を介して、読取部30を基準白板55に対向する位置に移動させ(S22)、デバイス制御部26を介して、光源31の光強度及び点灯期間を予め設定された初期条件に調整する(S24)。
次に、CPU21は、全体白較正データWAを取得する。全体白較正データWAは、基準白板55を用いて読み取られ、リニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子を用いて、1の読取期間YTで読み取られる(図7参照)。CPU21は、リニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子から画素データZDを出力するための期間が読取期間YTに含まれるようにSP信号の期間を設定し、光源31を初期条件で照射させて基準白板55を読み取る(S26)。
CPU21は、複数回に亘って上記の読み取りを繰り返し、各回で読み取られた画像データGDの平均値を全体白較正データWAとしてRAM23に記憶する(S28)。
次に、CPU21は、部分白較正データWPを取得する。部分白較正データWPは、基準白板55を用いて読み取られ、リニアイメージセンサ33に含まれる第1の特定範囲の受光素子を用いて、1の読取期間YTで読み取られる(図7参照)。ここで、第1の特定範囲の受光素子とは、リニアイメージセンサ33において主走査方向に配列されている複数の受光素子のうち、主走査方向の最も後端側に配置され、リニアイメージセンサ33に含まれる受光素子の数の1/10程度の数の受光素子である。第1の特定範囲の受光素子は、一部の受光素子の一例である。
CPU21は、図9に示すように、リニアイメージセンサ33に含まれる第1特定範囲の受光素子(図9では8個)から画素データZDを出力するための期間が読取期間YTに含まれるようにSP信号の期間を設定する。そのため、部分白較正データWPを取得する際の読取期間YTは、全体白較正データWAを取得する際の読取期間YTよりも短くなる。以後、特定範囲の受光素子に対応して設定される読取期間YTを、取得期間STと呼ぶ。
そして、CPU21は、光源31を初期条件で照射させて基準白板55を読み取る(S30)。CPU21は、複数回に亘って上記の読み取りを繰り返し、各回で読み取られた画像データGDの平均値を部分白較正データWPとしてRAM23に記憶する(S32)。
次に、CPU21は、全体黒較正データBAを取得する。全体黒較正データBAは、光源31を消灯させて読み取られ、リニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子を用いて、1の読取期間YTで読み取られる(図7参照)。CPU21は、リニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子から画素データZDを出力するための期間が読取期間YTに含まれるようにSP信号の期間を設定し、光源31を消灯させて読み取りを行う(S34)。
CPU21は、複数回に亘って上記の読み取りを繰り返し、各回で読み取られた画像データGDの平均値を全体黒較正データBAとしてRAM23に記憶し(S36)、初期処理を終了する。
初期処理を終了後、CPU21は、所定時間毎に、操作部11を介して使用者によって読取命令が入力されたか否かを確認する(S4)。読取命令では、読取対象となる原稿の主走査方向の幅が指定されるとともに、優先読取指示の有無が指定される。ここで、優先読取指示とは、原稿を高速で読み取るモードと、高精度で読み取るモードの選択に用いる指示である。
CPU21は、所定時間内に読取命令が入力され、かつ、その読取命令に優先読取指示が付されている場合(S4:YES、S6:YES)、原稿を高速で読み取るモードに設定し、部分較正処理を実行する(S8)。
(部分較正処理)
図5に示すように、部分較正処理において、CPU21は、まず、読取部駆動回路25を介して、読取部30を基準白板55に対向する位置に移動させ(S42)、光源31の光強度及び点灯期間を調整する(S44)。
CPU21は、読取指示において指定された原稿の主走査方向の幅に基づいて原稿の読み取りに用いる受光素子を決定する。この決定された受光素子は、全ての受光素子の一例である。つまり、全ての受光素子とは、読み取りに用いる受光素子の全てを意味し、必ずしもリニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子を意味しない。CPU21は、決定された読み取りに用いる受光素子に対応して読取期間YTを設定し、設定された読取期間YTに基づいて、光源31の光強度及び点灯期間を調整する。以後、当該調整された光源31の光強度及び点灯期間を読取条件と呼ぶ。
次に、CPU21は、部分白データWDを取得する。部分白データWDは、基準白板55を用いて読み取られ、リニアイメージセンサ33に含まれる第2の特定範囲の受光素子を用いて、1の読取期間YTで読み取られる(図7参照)。ここで、第2の特定範囲の受光素子とは、リニアイメージセンサ33において主走査方向に配列されている複数の受光素子のうち、主走査方向の最も後端側に配置され、S44において決定された原稿の読み取りに用いる受光素子の数の1/10程度の数の受光素子である。第2の特定範囲の受光素子は、一部の受光素子の別例である。そのため、第2特定範囲は、必ずしも第1特定範囲と等しくなく、第2特定範囲は第1特定範囲に含まれる。
CPU21は、リニアイメージセンサ33に含まれる第2特定範囲の受光素子から画素データZDを出力するための期間が読取期間YT(つまり、取得期間ST)に含まれるようにSP信号の期間を設定する。そして、CPU21は、光源31を読取条件で照射させて基準白板55を読み取る(S48)。
CPU21は、複数回に亘って上記の読み取りを繰り返し、各回で読み取られた画像データGDの平均値を部分白データWDとしてRAM23に一時的に記憶する(S50)。
次に、CPU21は、部分黒データBDを取得する。部分黒データBDは、光源31を消灯させて読み取られ、リニアイメージセンサ33に含まれる第2の特定範囲の受光素子を用いて、S48で設定された1の取得期間STで読み取られる(図7参照)。CPU21は、S48で設定したSP信号を用いて、光源31を消灯させて読み取りを行う(S52)。
CPU21は、複数回に亘って上記の読み取りを繰り返し、各回で読み取られた画像データGDの平均値を部分黒データBDとしてRAM23に一時的に記憶する(S54)。
次に、CPU21は、部分白データWDを部分白較正データWPと比較する。部分白データWDと部分白較正データWPは、読み取りに用いた受光素子の特定範囲が必ずしも一致せず、そのため取得期間STが必ずしも一致しない。また、読み取りに用いた光源31の条件も同一とは限らない。そのため、部分白データWDと部分白較正データWPには、相違が存在する場合がある。
CPU21は、部分白データWDと部分白較正データWPとが共に存在する第2の特定範囲の受光素子に含まれる単数又は複数の受光素子を選出し、選出した選出受光素子Qにおける部分白データWDと部分白較正データWPとの差分の絶対値である部分データ差LPを算出する(S56)。そして、CPU21は、算出された部分データ差LPを、RAM23に記憶された第1基準値KB1と比較する(S58)。
部分データ差LPが第1基準値KB1以下の場合(S58:NO)、CPU21は、部分白データWDと部分白較正データWPに比較的大きな相違は無いことから、全体白較正データWA及び全体黒較正データBAを用いて、シェーディング補正データを生成する。
CPU21は、選出受光素子Qにおける部分白データWDと部分黒データBDとの差分の絶対値である取得データ差LS、及び選出受光素子Qにおける部分白較正データWPと全体黒較正データBAとの差分の絶対値である較正データ差LKを更に算出する。そして、CPU21は、取得データ差LSと較正データ差LKとの差分の絶対値である比較データ差LHを算出し(S60)、算出された比較データ差LHを、RAM23に記憶された第2基準値KB2と比較する(S62)。比較データ差LHは、差分値の一例である。
S62の処理は、取得データ差LSが、較正データ差LKと第2基準値KB2とによって決定される基準範囲KHに含まれているか否かを確認することを意味する。例えは、基準範囲は、取得データ差LSが較正データ差LKよりも大きい場合、較正データ差LKと基準範囲KHを加えた値以下の範囲であり、取得データ差LSが較正データ差LKよりも小さい場合、較正データ差LKから基準範囲KHを差し引いた値より大きい範囲である。
CPU21は、比較データ差LHが第2基準値KB2以下の場合(S62:NO)、つまり基準範囲KHに含まれる場合、部分白データWDと部分白較正データWPに加え、部分黒データBDと全体黒較正データBAにも比較的大きな相違は無いことから、全体白較正データWA及び全体黒較正データBAをそのまま用いて、シェーディング補正データを生成する(S64)。CPU21は、設定したシェーディング補正データをRAM23に記憶し(S76)、部分較正処理を終了する。
一方、CPU21は、比較データ差LHが第2基準値KB2よりも大きい場合(S62:YES)、つまり基準範囲KHに含まれない場合、部分黒データBDと全体黒較正データBAには補正が必要な程度の相違が存在することから、全体白較正データWA及び全体黒較正データBAを補正して全体白補正データWH及び全体黒補正データBHを算出する(S66)。そして、算出した全体白補正データWH及び全体黒補正データBHを用いてシェーディング補正データを生成し(S68)、RAM23に記憶して(S76)、部分較正処理を終了する。
全体白補正データWHを算出する際には、例えば、選出受光素子Qにおける取得データ差LS(Q)を、選出受光素子Qにおける較正データ差LK(Q)で除して白補正係数を求める。そして、この白補正係数を全体白較正データWAに積して全体白補正データWHを算出する。また、全体黒補正データBHを算出する際には、選出受光素子Qにおける部分黒データBD(Q)を選出受光素子Qにおける全体黒較正データBA(Q)で除して黒補正係数を求める。そして、この黒補正係数を全体黒較正データBAに積して全体黒補正データBHを算出する。
WH=LS(Q)/LK(Q)×WA
BH=BD(Q)/BA(Q)×BA
なお、選出受光素子Qが複数存在する場合には、その一つの選出受光素子Qを用いて全体白補正データWH及び全体黒補正データBHを算出しても良ければ、各選出受光素子Qを用いて算出された補正係数を平均して、全体白補正データWH及び全体黒補正データBHを算出してもよい。
一方、部分データ差LPが第1基準値KB1よりも大きい場合(S58:YES)、CPU21は、部分白データWDと部分白較正データWPに比較的大きな相違が存在することから、RAM23に記憶されている全体白較正データWAではなく、新たに全体白データWXを取得し、取得した全体白データWXを用いてシェーディング補正データを生成する。
全体白データWXは、基準白板55を用いて読み取られ、S44で決定された原稿の読み取りに用いる受光素子を用いて、S44で設定された1の読取期間YTで読み取られる(図7参照)。CPU21は、S44で設定されたSP信号を用いて、光源31を読取条件で照射させて基準白板55を読み取る(S70)。
CPU21は、複数回に亘って上記の読み取りを繰り返し、各回で読み取られた画像データGDの平均値を全体白データWXとしてRAM23に一時的に記憶する(S72)。CPU21は、取得した全体白データWX及び全体黒較正データBAを用いて、シェーディング補正データを生成し(S74)、RAM23に記憶して(S76)、部分較正処理を終了する。
CPU21は、部分較正処理を終了すると、原稿を読み取る原稿読取処理を実行する(S10)。CPU21は、デバイス制御部26を介して、読取条件に相当する点灯信号やS44で設定された読取期間YTに相当するSP信号等を読取部30に送信する。CPU21は、読取部駆動回路25を介して、読取部30を副走査方向に移動させながら、デバイス制御部26及びAFE27を介して、読取部30に読み取りを繰り返えさせ、画像データGDを出力させる。CPU21は、出力される画像データGDに対して、RAM23に記憶されたシェーディング補正データを用いてシェーディング補正を実行する。
CPU21は、原稿が載置された副走査方向における範囲に亘って読取部30による読み取りを繰り返して原稿を読み取り、S4からの処理を繰り返す。
一方、CPU21は、所定時間内に読取命令が入力され、かつ、その読取命令に優先読取指示が付されていない場合(S4:YES、S6:NO)、原稿を高精度で読み取るモードに設定し、全体較正処理を実行する(S12)。全体較正処理は、上述した部分較正処理のうち、S42、S44、S70、S72、S74、S74の処理で構成される。つまり、RAM23に記憶されている全体白較正データWAではなく、新たに全体白データWXを取得し、取得した全体白データWXを用いてシェーディング補正データを生成する較正処理である。CPU21は、全体較正処理を終了後、原稿読取処理を実行し(S10)、S4からの処理を繰り返す。
また、CPU21は、所定時間内に読取命令が入力されない場合(S4:NO)、前回初期処理が実行されてからの経過期間ΔTを計時し、この経過期間ΔTを基準期間KTと比較する(S14)。CPU21は、経過期間ΔTが基準期間KTよりも長い場合(S14:YES)、温度や湿度等の環境条件の変化を考慮し、再度初期処理を実行する(S16)。
CPU21は、経過期間ΔTが基準期間KTよりも長い場合(S14:NO)、あるいはS16の初期処理実行後、使用者によって電源ボタンがオフされたか否かを確認する(S18)。CPU21は、電源ボタンがオフされていない場合(S18:NO)、S4からの処理を繰り返し、電源ボタンがオフされた場合(S18:YES)、読取処理を終了する。
4.本実施形態の効果
(1)本実施形態の複合機1では、シェーディング補正データを生成する際、読取期間YTよりも短い取得期間STで読み取った部分白データWDを取得する。部分白較正データWPと部分白データWDとの部分データ差LPが第1基準値KB1以下の場合に、読取期間YTで全体白データWXを読み取ることなく、RAM23に記憶された全体白較正データWAを用いてシェーディング補正データを生成する。そのため、シェーディング補正データを生成する際に、必ず読取期間YTで全体白データWXを読み取っていた従来技術に比べて、シェーディング補正データを生成するのに必要な時間を短縮することができ、読取命令が入力されてから原稿読取処理を開始するまでの時間を短縮することができる。
(2)本実施形態の複合機1では、RAM23に記憶された全体白較正データWAを用いてシェーディング補正データを生成する際、部分白データWDと部分黒データBDとの取得データ差LSが基準範囲KHに含まれている場合、つまり、部分白較正データWPと全体黒較正データBAとの較正データ差LKと取得データ差LSとの比較データ差LHが第2基準値KB2以下の場合に、RAM23に記憶された全体白較正データWA及び全体黒較正データBAをそのまま用いてシェーディング補正データを生成する。そのため、生成されるシェーディング補正データの精度を基準範囲KH、つまり第2基準値KB2から決定される所定の精度以内に高く維持することができる。
(3)一方、部分白データWDと部分黒データBDとの取得データ差LSが基準範囲KHに含まれていない場合、つまり、部分白較正データWPと全体黒較正データBAとの較正データ差LKと取得データ差LSとの比較データ差LHが第2基準値KB2よりも大きい場合に、RAM23に記憶された全体白較正データWA及び全体黒較正データBAを補正してシェーディング補正データを生成する。そのため、補正により、生成されるシェーディング補正データの精度を高く維持することができる。
(4)本実施形態の複合機1では、複合機1の電源ボタンがオンされて直ぐに初期処置が実行される。そのため、複合機1の内部温度や湿度、複合機1が載置された場所など、複合機1の環境条件に対応させてシェーディング補正データを生成することができる。
(5)また、本実施形態の複合機1では、複合機1の電源ボタンがオンされてから基準期間KT毎に初期処置が実行される。そのため、複合機1の内部温度の変化や湿度の変化など、複合機1の環境条件の変化に対応させてシェーディング補正データを更新することができる。
(6)本実施形態の複合機1では、読取命令の入力にあわせて使用者から優先読取指示が入力された場合に、原稿読取処理までの時間を短縮することが可能な部分較正処理を実行する。そのため、原稿を高速で読み取りたい使用者の意図に併せて、読取命令が入力されてから原稿読取処理を開始するまでの時間を短縮することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機1を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、少なくともスキャナ機能を有する装置であれば、他の機能の有無は特に限定されない。
(2)上記実施形態では、複合機1が1つのCPU21を有し、この1つのCPU21によって読取処理等の各種処理が実行される例を用いて示したが、本発明はこれに限られない。例えば、複数のCPUにより各部が構成されてもよければ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハード回路のみにより各部が構成されてもよい。さらには、単数又は複数のCPU及びASICによって、各部が構成されてもよい。
(3)また、CPU21が実行するプログラムが必ずしもROM22に記憶されている必要はなく、CPU21自身に記憶されていてもよければ、他の記憶装置に記憶されていても良い。
(4)上記実施形態では、所定の場合に初期処理が実行され、複合機1が有する読取部30を用いて全体白較正データWA、部分白較正データWP及び全体黒較正データBAを取得する例を用いて説明を行ったが、これらの較正データは、必ずしも複合機1が有する読取部30を用いて取得される必要はなく、他の装置で測定され、あるいはシュミレーション等によって作成されて、RAM23に記憶されていてもよい。
(5)上記実施形態における基準範囲KHを設定する方法、及び補正係数を求める方法は、一例であり、適宜変更することが可能である。
(6)上記実施形態では、部分白データWDや部分黒データBDを取得する際に、全体白較正データWA、部分白較正データWP及び全体黒較正データBAを取得する際と異なる条件、例えば読取条件や第2の特定範囲を設定等して取得する例を用いて説明を行ったが、部分白データWDや部分黒データBDを全体白較正データWA、部分白較正データWP及び全体黒較正データBAを取得する際と同一の条件、例えば初期条件や第1の特定範囲に設定等して取得してもよい。
(7)上記実施形態では、第1プラテンガラス52上に静止して載置された原稿を読み取る例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られず、搬送経路45に沿って搬送される原稿を読み取る場合にも適用される。この場合、全体白較正データWA、部分白較正データWP、部分白データWD及び全体白データWXは、基準白シール44Aを用いて測定されてもよい。
(8)上記実施形態では、原稿等の読取対象を読み取る際に、リニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子から画素データZDを出力する例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られず、原稿等の読取対象の主走査方向における幅に相当する受光素子からを読み取る画素データZDを出力してもよい。つまり、「全ての受光素子」とは、リニアイメージセンサ33に含まれる全ての受光素子であってもよければ、リニアイメージセンサ33に含まれる受光素子のうち、読取対象に対応する全ての受光素子であってもよい。いずれの場合でも、全ての受光素子から決定される読取期間YTよりも短い取得期間STで部分白データWDを取得することで、上述した本発明の効果を得ることができる。
21:CPU、22:ROM、23:RAM、30:読取部、31:光源、33:リニアイメージセンサ、55:基準白板、BA:全体黒較正データ、BD:部分黒データ、BH:全体黒補正データ、LH:比較データ差、LK:較正データ差、LP:部分データ差、LS:取得データ差、ST:取得期間、WA:全体白較正データ、WD:部分白データ、WH:全体白補正データ、WP:部分白較正データ、WX:全体白データ、YT:読取期間、ZD:画素データ

Claims (9)

  1. 光源及び前記光源から照射された光の反射光を受光する複数の受光素子を有し、原稿からの反射光を全ての受光素子が読み取りを行うのに必要な予め定められた読取期間受光して前記原稿を読み取る読取部と、
    所定の反射率を有する基準部材と、
    全ての前記受光素子に対応する白補正データである全体白較正データと、一部の前記受光素子に対応する白補正データである部分白較正データとが記憶される記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記光源を照射させ、前記基準部材からの反射光を前記一部の受光素子を用いて前記読取期間よりも短い取得期間受光させて部分白データを取得する第1取得処理と、
    前記部分白較正データと前記部分白データとの差である部分データ差が第1基準値以下であるか否かを判断する第1判断処理と、
    前記第1判断処理において、前記部分データ差が前記第1基準値以下と判断された場合に、前記記憶部に記憶された前記全体白較正データを用いてシェーディング補正用の補正データを生成する生成処理と、
    を実行する構成を有する画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記光源を消灯させ、前記一部の受光素子を用いて前記取得期間で読み取らせて部分黒データを取得する第2取得処理と、
    前記部分白データと前記部分黒データとの差である取得データ差が基準範囲に含まれているか否かを判断する第2判断処理と、を更に実行し、
    前記第2判断処理において、前記取得データ差が前記基準範囲に含まれていると判断された場合に、前記生成処理において、前記全体白較正データから前記シェーディング補正用の補正データを生成する、画像読取装置。
  3. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記光源を消灯させ、前記一部の受光素子を用いて前記取得期間で読み取らせて部分黒データを取得する第2取得処理と、
    前記部分白データと前記部分黒データとの差である取得データ差が基準範囲に含まれているか否かを判断する第2判断処理と、を更に実行し、
    前記第2判断処理において、前記取得データ差が前記基準範囲に含まれていないと判断された場合に、前記生成処理において、前記全体白較正データを補正して前記シェーディング補正用の補正データを生成する、画像読取装置。
  4. 請求項3に記載の画像読取装置であって、
    前記記憶部には、全ての前記受光素子に対応する黒補正データである全体黒較正データが更に記憶され、
    前記制御部は、前記生成処理において、前記取得データ差を前記部分白較正データと前記一部の受光素子に対応する前記全体黒較正データとの差である較正データ差で除した値を前記全体白較正データに積して前記全体白較正データを補正する、画像読取装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記記憶部には、全ての前記受光素子に対応する黒補正データである全体黒較正データが更に記憶され、
    前記制御部は、前記第2判断処理において、前記部分白較正データと前記一部の受光素子に対応する前記全体黒較正データとの差である較正データ差と、前記取得データ差と、の差分値が第2基準値以下の場合に、前記取得データ差が前記基準範囲に含まれていると判断し、前記差分値が前記第2基準値よりも大きい場合に、前記取得データ差が前記基準範囲に含まれていないと判断する、画像読取装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記光源を照射させ、前記基準部材からの反射光を前記全ての受光素子を用いて前記読取期間で読み取らせた前記全体白較正データを前記記憶部に記憶し、前記光源を照射させ、前記基準部材からの反射光を前記一部の受光素子を用いて前記読取期間よりも短い前記取得期間で読み取らせた前記部分白較正データを前記記憶部に記憶する記憶処理を更に実行する、画像読取装置。
  7. 請求項5に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、前記画像読取装置の電源オン時に前記記憶処理を実行する、画像読取装置。
  8. 請求項5または請求項6に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、基準期間毎に前記記憶処理を実行する、画像読取装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    入力部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記入力部を介して優先読取指示が入力された場合に第1取得処理を実行する、画像読取装置。
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