JP2013251455A - 電磁コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】 低発熱でQ値の大きな電磁コイルを提供する。
【解決手段】 放熱性の低い内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4を並列に接続することで、抵抗分を下げながら、複数接続することでインダクタンス分を増やし、放熱性の高い表層の第1平面状コイルL1を直列に接続することで、インダクタンス分を増やす。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の平面状のコイルを絶縁層を介在させて積層した電磁コイルに関するものである。
電磁誘導を用いる無接点給電用の電磁コイルには、効率的な伝送のためQ値が高いことが求められる。Q値を高めるには、2πfL/Rで表されるように、インダクタンスLが大きく、抵抗Rが小さいことが必要になる。特に、抵抗Rが大きいとジュール損が発生し、発熱による温度上昇が問題となる。
無接点給電用の装置として例えば特許文献1〜4に開示がある。電磁コイルとして、積層コイルを用いる電子器機として特許文献1に開示されている。特許文献1では、平面状コイルを2枚並列にし、更に、並列に接続した2枚の平面状コイルを直列に繋ぐ構成が開示されている。
複数の平面状コイルを直列に接続すればインダクタンスLは大きくできるが、抵抗Rも大きくなる。ここで、特許文献1のように、平面状コイルを並列と直列とを組み合せることでインダクタンスを有る程度大きく、抵抗を小さくすることができる。
特開2008−205215号公報 特開平9−326736号公報 特開2010−124261号公報 USP7495414B2
しかしながら、並列の平面状コイルを直接に接続した場合、表面層の平面状コイルを並列に接続することになるので、インダクタンス分を大きくすることができない。また、表面層と内層とに同じ平面状コイルが配置されると、給電のため大きな電流を流すと内層部での発熱が問題となる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、低発熱でQ値の大きな電磁コイルを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、絶縁層を介在させて積層された、少なくとも3層の渦巻き状の導体配線からなる平面状コイルと、前記絶縁層を貫通し前記平面状コイル間を接続するビア導体と、を備え多層プリント配線板に形成された電磁コイルであって:
前記多層プリント配線板の少なくとも一方の表層に配置された平面状コイルは、内層側の平面状コイルへ直列に接続され、
前記内層側の平面状コイルは、相互に並列に接続されていることを技術的特徴とする。
請求項1、2の電磁コイルは、放熱性の低い内層の平面状コイルを並列に接続することで、抵抗分を下げながら、複数接続することでインダクタンス分を増やし、放熱性の高い表層の平面状コイルを直列に接続することで、インダクタンス分を増やす。これにより、インダクタンス分を大きくしながら、抵抗分を下げ、低発熱でQ値の大きな電磁コイルを実現できる。
請求項4の電磁コイルは、隣接する導体配線からの近接効果によって電流が外縁部分に集まり易い導体配線を、外縁部分の直流抵抗を中心部分の直流抵抗よりも高くすることで、中心部分と外縁部分とで電流密度が均一になるようして、導体配線の交流の抵抗損失を下げることができる。
第1実施形態の係る電磁コイルを用いる無接点給電の概要を示す斜視図。 図2(A)は第1実施形態の電磁コイルの結線を示す回路図、図2(B)は電磁コイルの平面状コイルの接続構成を示す説明図。 図3(A)は第1実施形態の電磁コイルの断面図、図3(B)は第1実施形態の改変例3の電磁コイルの断面図。 第1実施形態に係る電磁コイルの平面状コイルの平面図。 図5(A)は第1実施形態の改変例4の電磁コイルの斜視図、図5(B)は第1実施形態の改変例5の電磁コイルの斜視図。 図6(A)は第1実施形態に係る電磁コイルの導体配線の平面図、図6(B)は第1実施形態の改変例1に係る電磁コイルの導体配線の平面図、図6(C)は第1実施形態の改変例2に係る電磁コイルの導体配線の平面図。 図7は平面状コイルの各導体配線に加わる近接効果及び表皮効果を示す図表。 図8(A1)、(A2)は直流の導体配線の電流密度を示す図表、図8(B1)、(B2)は交流の導体配線の電流密度を示す図表、図8(C)は隣接する導体配線での近接効果を示す説明図。 第2実施形態の電磁コイルを示す断面図。 図10(A)は第3実施形態の電磁コイルの結線を示す回路図、図10(B)は電磁コイルの平面状コイルの接続構成を示す説明図。 第3実施形態の電磁コイルを示す断面図。 図12(A)は第3実施形態の改変例に係る電磁コイルを示す断面図、図12(B)は電磁コイルの平面図。 第4実施形態、第4実施形態の改変例の電磁コイルの結線を示す回路図。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態の係る電磁コイルを用いる無接点給電の概要を示す斜視図である。
携帯電話等の携帯端末100は、受電用の電磁コイル30を備え、平板状の給電装置200は、送電用の電磁コイル230を備える。該給電装置200の送電用の電磁コイル230に受電用の電磁コイル30が対応するよう携帯端末100が給電装置に置かれることで給電が行われ、携帯端末100の図示しない二次電池が充電される。
図2は電磁コイルの接続構成を示し、図3(A)は電磁コイルの断面図であり、図4は電磁コイルの表層の平面状コイルの平面図である。
図3(A)に示すように、電磁コイル30は、第1絶縁層51、第2絶縁層52、第3絶縁層53、第4絶縁層54と、第1絶縁層51の表層に形成された第1平面状コイルL1と、第1絶縁層51と第2絶縁層52との間に形成された第2平面状コイルL2と、第2絶縁層52と第3絶縁層53との間に形成された第3平面状コイルL3と、第3絶縁層53と第4絶縁層54との間に形成された第4平面状コイルL4とを備える。
図4に示されるように表層の第1平面状コイルL1は、渦巻き状の導体配線からなり、例えば、7ターン巻回され、配線幅Wsは700μm、配線間のスペースGsは175μm、平面状コイルの幅Doは32mmで形成されている。内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4は、同様に渦巻き状の導体配線からなり、例えば、15ターン巻回され、配線幅は250μm、配線間のスペースは175μm、平面状コイルの幅は32mmで形成されている。
図2(A)に示されるように、内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4は並列に接続され、該内層の並列接続された平面状コイルL2、L3、L4に表層の第1平面状コイルL1が直列に接続されている。
図2(B)に示されるように、電磁コイルの入力は、表層の第1平面状コイルL1の始端L1sに接続され、第1平面状コイルL1の終端L1eが、第2平面状コイルL2の終端L2e、第3平面状コイルL3の終端L3e、第4平面状コイルL4の終端L4eにスルーホール導体61(図3(A)参照)を介して接続されている。第2平面状コイルL2の始端L2s、第3平面状コイルL3の始端L3s、第4平面状コイルL4の始端L4sはスルーホール導体62(図3(A)参照)を介して接続され、第4平面状コイルL4の始端L4sが電磁コイルの出力へ接続されている。電流の向きが全て同じになるように、第1平面状コイルL1は時計回りに巻回され、第2〜第4平面状コイルL2、L3、L4は反時計回りに巻回されている。
第1実施形態の電磁コイルは、放熱性の低い内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4を3個並列に接続することで、内層の3個の平面状コイルを併せた抵抗分を下げながら、3個接続することでインダクタンス分を増やす。一方で、放熱性の高い表層の第1平面状コイルL1を直列に接続することで、電磁コイル全体のインダクタンス分を増やす。これにより、表層の第1平面状コイルL1と内層の第2、第3、第4平面状コイルL2、L3、L4とを併せた電磁コイル全体のインダクタンス分を大きくしながら、抵抗分を下げる。内層の平面状コイルを併せた抵抗分を下げることで、放熱性の低い該内層の平面上コイルでの発熱を抑える。一方で、表層の第1平面状コイルL1と内層の第2、第3、第4平面状コイルL2、L3、L4とを併せたインダクタンス分を大きくし抵抗分を下げることで、Q値の大きな電磁コイルを実現できる。
上述したように、第1平面状コイルL1は7ターン巻回されている。3個並列に接続される内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4は、表層の2倍の15ターン巻回されている。ここで、内層の平面状コイルL2、L3、L4のターン数は、並列接続された内層の平面状コイル数(N)のN−1倍以上、N倍以下であることが望ましく、最適値はN倍より若干低い値(N−0.5)である。N−1倍未満では内層の平面状コイルを併せたインダクタンス値が低すぎ、N倍超のとき放熱性の低い内層の平面状コイルの抵抗分による発熱が問題になる。
第1実施形態の電磁コイルは、放熱性の低い内層の平面状コイルをN個並列に接続することで、抵抗分を1/Nに下げながら、ターン数をN倍近く(N−1倍以上、N倍以下)まで増やし複数接続することでインダクタンス分を増やし、放熱性の高い表層の平面状コイルを直列に接続することで、インダクタンス分を増やす。これにより、インダクタンス分を大きくしながら、抵抗分を下げ、低発熱でQ値の大きな電磁コイルを実現できる。
図7は、平面状コイルの各導体配線に加わる近接効果を菱形(◆)で、表皮効果を四角(■)で表している、ここで、横軸は周波数を、縦軸は交流抵抗を示している。所定周波数以上で近接効果、表皮効果により交流抵抗分が増大している。
図8(C)は、隣接する導体配線での近接効果を模式的に表している。左側の導体配線40Lからの影響と、右側の導体配線40Rからの影響とで、中央の導体配線40Cは、直流であれば図8(A1)に示されるように導体配線内で均一に電流が流れるのに対して、図8(B1)に示されるように交流では中央部分が両側の導体配線からの近接効果により抵抗が増え、中央部分の電流密度が下がり、両外縁部分で電流密度が高まる。
図6(A)は、第1実施形態の内層の第2平面状コイルL2の導体配線40を拡大して示している。第1実施形態の導体配線40の両外縁部にはクランク状の切欠き42が形成され、両外縁部分の抵抗が、中央部分よりも高くなるように形成されている。他の内層の第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4も同様に形成されている。ターン数が少なく、線間の距離が広い表層の第1平面状コイルL1には、切欠きが形成されていない。
第1実施形態の電磁コイルは、隣接する導体配線からの近接効果によって電流が外縁部分に集まり易い導体配線を、外縁部分の直流抵抗を中心部分の直流抵抗よりも高くすることで、中心部分と外縁部分とで電流密度が均一になるようして、導体配線の交流の抵抗損失を下げることができる。第1実施形態では、切欠きを矩形状に形成したが、切欠きは三角、円弧状等種々の形状に形成できる。
第1実施形態の電磁コイルは、ターン数が多いため線間距離が短く隣接する導体配線からの近接効果によって電流が外縁部分に集まり易い内層の平面状コイルの導体配線を、外縁部分の直流抵抗を中心部分の直流抵抗よりも高くすることで(図8(A2)参照)、中心部分と外縁部分とで電流密度が均一になるようして(図8(B2)参照)、導体配線の交流の抵抗損失を下げ、発熱を抑えることができる。
[第1実施形態の改変例1]
図6(B)は、第1実施形態の改変例1に係る電磁コイルの内層の平面状コイルの導体配線40を拡大して示している。第1実施形態の改変例1に係る導体配線40の両外縁部に小孔44が形成され、両外縁部分の抵抗が、中央部分よりも高くなるように形成されている。
[第1実施形態の改変例2]
図6(C)は、第1実施形態の改変例2に係る電磁コイルの内層の平面状コイルの導体配線40を拡大して示している。第1実施形態の改変例に係る導体配線40の両外縁部分の表面に粗化層46が形成され、両外縁部分の抵抗が、中央部分よりも高くなるように形成されている。粗化層は、例えば、中央部分にレジスト層を設け、外縁部分を露出させた状態で黒化・還元処理が施され、処理後にレジスト層が剥離されることで形成される。
[第1実施形態の改変例3]
図3(B)は、第1実施形態の改変例3に係る電磁コイルの断面を示している。第1実施形態の改変例3に係る電磁コイル30は、他のプリント配線板70上に接合され、第4平面状コイルL4は、該電磁コイル30とプリント配線板70の表層の間に形成されている。
[第1実施形態の改変例4]
図5(A)は、第1実施形態の改変例4に係る電磁コイル30を示す。第1実施形態の改変例4では、電磁コイル30がフレキシブル基板92を介して他のプリント配線板90に接続されている。このフレキシブル基板92は、特許第4021472号に開示されている製法で製造される。
[第1実施形態の改変例5]
図5(A)は、第1実施形態の改変例5に係る電磁コイル30Bを示す。第1実施形態の改変例4では、電磁コイル30Bがフレキシブル基板に形成され、該フレキシブル基板の端部が他のプリント配線板90に接続されている。このフレキシブル基板は、特許第4021472号に開示されている製法で製造される。
[第2実施形態]
図9は第2実施形態に係る電磁コイル30の断面を示す。
第2実施形態の電磁コイルは、第4絶縁層54の下層に磁性体層72が設けられ、更に磁性体層72の下層に図示しない絶縁層及び導体パターンが設けられている。第2実施形態では、磁性体層72により電磁コイルのインダクタンスを増大できると共に、電磁コイルによる他の導体パターンへの影響を遮断若しくは軽減できる。
磁性体層72は樹脂と磁性粒子とを含んでいる。磁性体層72を構成する樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリベンゾシクロブテン樹脂、ポリアリーレンエーテル樹脂、ポリシロキサン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリシクロオレフィン樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリスチレン樹脂等、又はこれらの混合物等が挙げられる。磁性体層72を構成する磁性粒子としては、軟磁性体であれば任意であり、例えば鉄、軟磁性鉄合金、ニッケル、軟磁性ニッケル合金、コバルト、軟磁性コバルト合金、軟磁性鉄(Fe)−シリコン(Si)系合金、軟磁性鉄(Fe)−窒素(N)系合金、軟磁性鉄(Fe)−炭素(C)系合金、軟磁性鉄(Fe)−ホウ素(B)系合金、軟磁性鉄(Fe)−リン(P)系合金、軟磁性鉄(Fe)−アルミニウム(Al)系合金、軟磁性鉄(Fe)−アルミニウム(Al)−シリコン(Si)系合金等が挙げられる。
[第3実施形態]
図10は電磁コイルの接続構成を示し、図11は電磁コイルの断面を示す図である。
図11に示されるように第3実施形態の電磁コイル30は、第1絶縁層51、第2絶縁層52、第3絶縁層53、第4絶縁層54、第5絶縁層55と、第1絶縁層51の表層に形成された第1平面状コイルL1と、第1絶縁層51と第2絶縁層52との間に形成された第2平面状コイルL2と、第2絶縁層52と第3絶縁層53との間に形成された第3平面状コイルL3と、第3絶縁層53と第4絶縁層54との間に形成された第4平面状コイルL4と、第5絶縁層55の表層の第5平面状コイルL5とを備える。
図10(A)に示されるように、内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4は並列に接続され、該内層の並列接続された平面状コイルL2、L3、L4に上面表層の第1平面状コイルL1が直列に接続され、同様に、内層の並列接続された平面状コイルL2、L3、L4に下面表層の第5平面状コイルL5が直列に接続されている。
図10(B)に示されるように、電磁コイルの入力は、表層の第1平面状コイルL1の始端L1sに接続され、第1平面状コイルL1の終端L1eが、第2平面状コイルL2の終端L2e、第3平面状コイルL3の終端L3e、第4平面状コイルL4の終端L4eにスルーホール導体61(図11参照)を介して接続されている。第2平面状コイルL2の始端L2s、第3平面状コイルL3の始端L3s、第4平面状コイルL4の始端L4sはスルーホール導体62(図11参照)を介して接続されている。第4平面状コイルL4の始端L4sは、スルーホール導体63、導体回路74、ビア導体64(図11参照)を介して第5平面状コイルL5の終端L5eに接続される。第5平面状コイルL5の始端L5sが電磁コイルの出力へ接続されている。第1平面状コイルL1は時計方向に巻かれ、第2〜第5平面状コイルL2、L3、L4L5は半時計方向に巻かれている。
第1実施形態と同様に、第3実施形態の電磁コイルは、表層の第1平面状コイルL1、第5平面状コイルL5は、7ターン巻回され、内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4は、15ターン巻回されている。内層の平面状コイルL2、L3、L4のターン数は、並列接続された内層の平面状コイル数(N)のN倍に近い値(N−1倍以上、N倍以下)であることが望ましく、最適値はN倍より若干低い値(N−0.5)である。N−1倍未満では内層の平面状コイルを併せたインダクタンス値が低すぎ、N倍超のとき放熱性の低い内層の平面状コイルの抵抗分による発熱が問題になる。
第3実施形態では、図6(A)、(B)、(C)を参照して上述した第1実施形態、改変例1、改変例2と同様に内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4の導体配線の両外縁部分の抵抗が、中央部分よりも高くなるように形成されている。
第3実施形態の電磁コイルは、放熱性の低い内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3、第4平面状コイルL4を並列に接続することで、抵抗分を下げながら、複数接続することでインダクタンス分を増やし、放熱性の高い表層の第1平面状コイルL1、第5平面状コイルを直列に接続することで、インダクタンス分を増やす。これにより、インダクタンス分を大きくしながら、抵抗分を下げ、低発熱でQ値の大きな電磁コイルを実現できる。
[第3実施形態の改変例]
図12(A)は第3実施形態の改変例に係る電磁コイルを示す断面を示し、図12(B)は電磁コイルの平面を示す。
図12(A)に示されるように第3実施形態の改変例に係る電磁コイル30は、第1絶縁層51、第2絶縁層52、第3絶縁層53と、第1絶縁層51の表層に形成された第1平面状コイルL1と、第1絶縁層51と第2絶縁層52との間に形成された第2平面状コイルL2と、第2絶縁層52と第3絶縁層53との間に形成された第3平面状コイルL3と、第3絶縁層53の裏面側表層に形成された第4平面状コイルL4とを備える。
内層の第2平面状コイルL2、第3平面状コイルL3はスルーホール導体62、62’を介して並列に接続され、該内層の並列接続された平面状コイルL2、L3に上面表層の第1平面状コイルL1がスルーホール導体61を介して直列に接続され、同様に、内層の並列接続された平面状コイルL2、L3に下面表層の第4平面状コイルL4が直列に接続されている。
図12(B)に示すように、第1絶縁層51上の第1平面状コイルL1の中央部には、第2実施形態の磁性体層72の同様な構成の円盤状の磁性体層721が配置されている。同様に、第2平面状コイルL2の中央部には磁性体層722が、第3平面状コイルL3の中央部には磁性体層723が、第4平面状コイルL4の中央部には磁性体層724が配置されている。
第3実施形態の改変例では、各平面状コイルの中央部にそれぞれ磁性体層を設けることで、インダクタンス分を増大させることができる。
[第4実施形態]
図13(A)は、第4実施形態に係る電磁コイルの結線を示す回路図である。
第4実施形態では、内層に6層の平面状コイル、即ち、第2平面状コイルL2,第3平面状コイルL3,第4平面状コイルL4,第6平面状コイルL6、第7平面状コイルL7、第8平面状コイルL8が設けられている。そして、第2平面状コイルL2,第3平面状コイルL3,第4平面状コイルL4が並列に接続され、第6平面状コイルL6、第7平面状コイルL7、第8平面状コイルL8が並列に接続されている。そして、並列に接続された第2平面状コイルL2,第3平面状コイルL3,第4平面状コイルL4と、並列に接続された第6平面状コイルL6、第7平面状コイルL7、第8平面状コイルL8とが直列に接続されている。更に、表層の第1平面状コイルL1が、並列に接続された第2平面状コイルL2,第3平面状コイルL3,第4平面状コイルL4と直列に接続されている。
[第4実施形態の改変例]
図13(B)は、第4実施形態の改変例に係る電磁コイルの結線を示す回路図である。
第4実施形態の改変例では、内層の第2平面状コイルL2,第3平面状コイルL3,第4平面状コイルL4が並列に接続され、内層の第6平面状コイルL6、第7平面状コイルL7、第8平面状コイルL8が並列に接続されている。そして、並列に接続された第2平面状コイルL2,第3平面状コイルL3,第4平面状コイルL4と、並列に接続された第6平面状コイルL6、第7平面状コイルL7、第8平面状コイルL8とが直列に接続されている。更に、表層の第1平面状コイルL1が、並列に接続された第2平面状コイルL2,第3平面状コイルL3,第4平面状コイルL4と直列に接続され、また更に、裏面側の表層の第5平面状コイルL5が、並列に接続された第6平面状コイルL6、第7平面状コイルL7、第8平面状コイルL8と直列に接続されている。
上述した実施形態では、内層に3層の平面状コイルが配置された。2層以上であれば本願発明の構成を適用可能であるが、3層以上であることが、効果を得る上で有効である。また、上述した実施形態では、無接点給電に本願発明の構成を適用することを例示したが、プリント配線板内に収容する種々のインダクタに本願発明の構成は応用可能である。
30 電磁コイル
51 第1絶縁層
52 第2絶縁層
53 第3絶縁層
54 第4絶縁層
40 導体配線
42 切欠き
44 小孔
46 粗化層
L1 第1平面状コイル
L2 第2平面状コイル
L3 第3平面状コイル
L4 第4平面状コイル

Claims (11)

  1. 絶縁層を介在させて積層された、少なくとも3層の渦巻き状の導体配線からなる平面状コイルと、前記絶縁層を貫通し前記平面状コイル間を接続するビア導体と、を備え多層プリント配線板に形成された電磁コイルであって:
    前記多層プリント配線板の少なくとも一方の表層に配置された平面状コイルは、内層側の平面状コイルへ直列に接続され、
    前記内層側の平面状コイルは、相互に並列に接続されている。
  2. 請求項1の電磁コイルであって:
    前記一方の表層に配置された平面状コイルは、相互に並列に接続された前記内層側の平面状コイルへ直列に接続され、
    他方の表層に配置された平面状コイルは、相互に並列に接続された前記内層側の平面状コイルへ直列に接続されている。
  3. 請求項1又は請求項2の電磁コイルであって:
    前記並列に接続された内層側の平面状コイルが、複数直列に接続されている。
  4. 請求項1の電磁コイルであって:
    前記平面状コイルを構成する導体配線は、外縁部分の直流抵抗が中心部分の直流抵抗よりも高い。
  5. 請求項4の電磁コイルであって:
    前記導体配線の前記外縁部分に切欠きが形成されている。
  6. 請求項4の電磁コイルであって:
    前記導体配線の前記外縁部分に小孔が形成されている。
  7. 請求項4の電磁コイルであって:
    前記導体配線の前記外縁部分に粗化層が形成されている。
  8. 請求項1の電磁コイルであって:
    並列接続された前記内層の平面状コイルの下側の層に磁性材料を含有するシールド層が設けられている。
  9. 請求項1の電磁コイルであって:
    前記平面状コイルの中心部に磁性材料を含有する磁性層が設けられている。
  10. 請求項1の電磁コイルであって:
    該電磁コイルの形成された多層プリント配線板が、他の多層プリント配線板にフレキシブル基板を介して接続されている。
  11. 請求項1の電磁コイルであって:
    該電磁コイルが、他の多層プリント配線板に接続されたフレキシブル多層プリント配線板に形成されている。
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