JP2016129421A - 積層アンテナ、アンテナ装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層アンテナ1は、磁性体層を含む基材層が積層されて構成された積層体10と、巻回軸をY軸として積層体10に形成されたコイル導体20を備えている。コイル導体20は、積層体10の外周に沿って巻回された外側コイル導体、及び、外側コイル導体と巻回方向が同じで、かつ、外側コイル導体に直列接続され、積層体10における外側コイル導体の巻回範囲よりも内側に巻回された内側コイル導体を有している。そして、外側コイル導体の少なくとも一部は、積層体10が有する磁性体層(少なくとも磁性体層10C)の最外層に設けられている。
【選択図】図1
Description
図1は実施形態1に係る積層アンテナを示す斜視図である。図1ではX軸、Y軸、Z軸を用いて説明する。
図8は実施形態2に係る積層アンテナの断面図である。図8は実施形態1で説明した図6に相当する図である。本実施形態に係る積層アンテナ1Aは積層体10及び積層体10に巻回されたコイル導体25を備えている。積層体10は実施形態1と同様である。コイル導体25は、実施形態1に係るコイル導体20と同様に、外側コイル導体25A及び内側コイル導体25Bを有している。また、外側コイル導体25A及び内側コイル導体25Bは導体パターンが一部重ならないよう形成されている。外側コイル導体25A及び内側コイル導体25Bが一部重ならないようにすることで、導体パターン間に形成される浮遊容量が小さくなる。形成される浮遊容量が小さくなることで、コイル導体25の自己共振周波数をより高い周波数へ移動(シフト)させることができる。なお、外側コイル導体25A及び内側コイル導体25Bの引き回し部分を除く実質的全てが重ならないようにされていてもよい。
図9は実施形態3に係る積層アンテナの断面図である。本実施形態に示す積層アンテナ1Bは、積層体10及び積層体10に巻回されたコイル導体26を備えている。積層体10は実施形態1と同様である。コイル導体26は、実施形態1に係るコイル導体20と同様であるが、外側コイル導体26Aが内側コイル導体26Bよりもパターン幅が広い導体パターンで形成されている。この場合、積層体10の各層の積みズレにより、外側コイル導体26A及び内側コイル導体26Bの間に形成される浮遊容量が変化することを抑制できる。
図10は実施形態4に係る積層アンテナの断面図である。実施形態4に係る積層アンテナ1Dは積層体30及び積層体30に巻回されたコイル導体20を備えている。コイル導体20は実施形態1と同様である。積層体30は、最外層が非磁性体層30A,30Bとされ、その間の層が磁性体層30Cとされている。この構成の場合、コイル導体20の外側コイル導体20Aだけでなく内側コイル導体20Bも磁性体層10Cから露出している。実施形態1で説明した図5の場合、内側コイル導体20Bからの磁力線は外側コイル導体20A及び内側コイル導体20Bの間を通るのに対し、本実施形態の場合、内側コイル導体20Bの磁力線は、図5に示す外側コイル導体20Aの磁力線と同様に、積層体10の外側を通るループとなる。このため、内側コイル導体20Bもアンテナコイルとして作用し、積層アンテナ1Dの近傍界における電磁界強度、及び遠方界への放射効率をさらに高めることができる。
図11は実施形態5に係る積層アンテナのコイル導体を示す図である。本実施形態に係る積層アンテナは実施形態1と同様の積層体を備えている。なお、積層体は各層が磁性体層であってもよいし、実施形態4で説明したように、最外層、又は最外層及びその近傍層が非磁性体層であってもよい。
図14は実施形態6に係る積層アンテナを示す図である。図14ではコイル導体20を簡略して図示している。実施形態6に係る積層アンテナ1Eは、実施形態1に係る積層アンテナ1にチップ実装層100が積層されている。チップ実装層100は非磁性層100Aに複数のIC101が実装されている。IC101は、例えば積層アンテナ1へHF帯の信号を給電する給電回路等である。積層アンテナ1及びチップ実装層100は電気的に接続されている。例えば、非磁性層100Aに形成された導体パターン102,103等により、IC101とコイル導体20とが電気的に接続されている。このように、コイルアンテナ及びICを一体化した積層アンテナ1Eとしてもよい。
図15は実施形態7に係る積層アンテナを示す図である。上述の各実施形態では、コイル導体は一続きの構成としているが、実施形態7に係る積層アンテナ1Fは、積層体に巻回されたコイル導体が分断された構成である。積層アンテナ1Fは、Y軸を巻回軸としたコイル導体60が積層体10に巻回されている。コイル導体60は、第1コイル導体61と第2コイル導体62と分断されている。第1コイル導体61と第2コイル導体62とはそれぞれ、実施形態1に係るコイル導体20と同様の構成である。第1コイル導体61と第2コイル導体62とには、例えばチップコンデンサ等のチップ素子105が接続されている。このような積層アンテナは、例えば図3、図4に示した積層アンテナ1の外側コイル導体のいずれかにチップ素子105を接続することで得ることができる。このように、コイル導体60を途中で分断して、回路を適宜接続することで、アンテナの設計自由度が向上する。
以下に、本発明に係るアンテナ装置の実施形態について説明する。図16は実施形態8に係るアンテナ装置を示す図である。実施形態8に係るアンテナ装置110は積層アンテナ1を備えている。積層アンテナ1は積層体10にコイル導体20が巻回されている。積層体10の下方には非磁性体層11が積層されている。アンテナ装置110は、積層アンテナ1を実装する基材111と、基材111に形成された平面導体112とを備えている。基材111はプリント配線基板であって、可撓性樹脂にて構成されている。平面導体112は、銅、銀、アルミニウム等の金属膜あるいは金属箔によって構成されている。平面導体112は、プリント配線基板のグランド導体パターンであってもよい。また、平面導体112は、基材111の表面に形成されていてもよいし、内部(内層)に設けられるものであってもよい。
実施形態9では、実施形態8で説明した携帯電話機の変形例であって、携帯電話機がコイル状のブースターアンテナを備え、アンテナ装置がブースターアンテナを利用する構成である。図19(A)は実施形態9に係る携帯電話機の側面断面図、図19(B)は携帯電話機の上面透視図である。
10…積層体
10A,10B,10C,10D…磁性体層
11…非磁性体層
20…コイル導体
20A…外側コイル導体
20B…内側コイル導体
21…第1二重巻コイル導体
22…第2二重巻コイル導体
23…第3二重巻コイル導体
24…第4二重巻コイル導体
21A…側面ビア導体
21B…側面ビア導体
21C,21D,21G…導体パターン
21E,21F…ビア導体
22A…側面ビア導体
22B…側面ビア導体
23C,23D…導体パターン
23E,23F,23G…ビア導体
24A…側面ビア導体
24B…側面ビア導体
24C,24D…導体パターン
24E…導体パターン
24F1,24F2…ビア導体
25…コイル導体
25A…外側コイル導体
25B…内側コイル導体
26…コイル導体
26A…外側コイル導体
26B…内側コイル導体
30…積層体
30A,30B…非磁性体層
30C…磁性体層
40…積層体
40A,40B,40C,40D…磁性体層
41…非磁性体層
50…コイル導体
51…第1コイル導体
51A,51B…側面ビア導体
51C…外側上導体パターン
51D…外側下導体パターン
51E…内側下導体パターン
51F…内側上導体パターン
51G,51H,51J…ビア導体
52…第2コイル導体
52A,52B…側面ビア導体
52C…外側上導体パターン
52D…外側下導体パターン
52E…内側下導体パターン
52F…内側上導体パターン
52H,52J…ビア導体
53…第3コイル導体
53A,53B…側面ビア導体
53C…外側上導体パターン
53D…外側下導体パターン
53E…内側下導体パターン
53F…内側上導体パターン
53H,53J…ビア導体
54…第4コイル導体
54A,54B…側面ビア導体
54C…外側上導体パターン
54D…外側下導体パターン
54E…内側下導体パターン
54F…内側上導体パターン
54G,54H,54J…ビア導体
60…コイル導体
61…第1コイル導体
62…第2コイル導体
100…チップ実装層
100A…非磁性層
101…IC
102,103…導体パターン
105…チップ素子
110…アンテナ装置
111…基材
112…平面導体
120…携帯電話機
120A…携帯電話機
120B…筐体
121…基材
122…グランド導体パターン
124…電子部品
125…チップ
126…バッテリー
127…通信アンテナ
128…基材
130…ブースターアンテナ
131…薄板状基材
131A,131B…コイル導体
C1,C2…キャパシタ
La,Lb…インダクタ
Claims (8)
- 磁性体層を含む基材層が積層されて構成された積層体と、
巻回軸が前記積層体の積層方向に直交する方向となるよう、前記積層体に形成されたコイル導体と、
を備え、
前記コイル導体は、
外側コイル導体、及び、前記外側コイル導体と巻回方向が同じで、かつ、前記外側コイル導体に直列接続され、前記積層体における前記外側コイル導体の巻回範囲よりも内側に巻回された内側コイル導体、
を有し、
前記外側コイル導体の少なくとも一部は、前記磁性体層の最外層に設けられている、
積層アンテナ。 - 前記内側コイル導体は、前記基材層の界面に沿って設けられた導体パターン、及び前記内側コイル導体の巻回範囲よりも内側の各前記基材層に設けられたビア導体により形成されている、
請求項1に記載の積層アンテナ。 - 前記内側コイル導体の巻回範囲よりも内側に位置している前記基材層は全て磁性体層からなる、請求項1又は2に記載の積層アンテナ。
- 前記外側コイル導体と前記内側コイル導体との間の基材層は非磁性体層である、請求項1又は2に記載の積層アンテナ。
- 請求項1から4の何れかに記載の積層アンテナと、
前記積層アンテナに近接配置され、前記積層アンテナと電磁界結合して電磁界を発生するブースターアンテナとして機能する平面導体と、
を備えたアンテナ装置。 - 請求項1から4の何れかに記載の積層アンテナと、
前記積層アンテナに近接配置され、前記積層アンテナと電磁界結合して電磁界を発生するブースターアンテナとして機能するコイル導体と、
を備えたアンテナ装置。 - 請求項1から4の何れかに記載の積層アンテナと、
前記積層アンテナを内部に備えた筐体と、
を備えた電子機器。 - 請求項5または6に記載のアンテナ装置と、
前記アンテナ装置を内部に備えた筐体と、
を備えた電子機器。
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