JP2016129421A - 積層アンテナ、アンテナ装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】損失及び浮遊容量を大きくすることなく所望のインダクタンス値を有し、アンテナ特性が良好な積層アンテナ及びアンテナ装置を提供する。
【解決手段】積層アンテナ1は、磁性体層を含む基材層が積層されて構成された積層体10と、巻回軸をY軸として積層体10に形成されたコイル導体20を備えている。コイル導体20は、積層体10の外周に沿って巻回された外側コイル導体、及び、外側コイル導体と巻回方向が同じで、かつ、外側コイル導体に直列接続され、積層体10における外側コイル導体の巻回範囲よりも内側に巻回された内側コイル導体を有している。そして、外側コイル導体の少なくとも一部は、積層体10が有する磁性体層(少なくとも磁性体層10C)の最外層に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層体にコイル導体が形成された積層アンテナ及びそれを備えたアンテナ装置、ならびにそれを用いた電子機器に関する。
近年、携帯電話端末等の通信機器の中にはNFC(Near FieldCommunication)システムが搭載されているものがある。NFCシステムでは、例えば13.56MHzの周波数帯で使用するコイルアンテナが用いられる。コイルアンテナを小型化する手段の一つとして、コイル巻線を磁性体上に形成する手段が用いられている。例えば、特許文献1には、磁性体に金属線を巻回させて形成されたコイルアンテナが記載されている。これは磁性体の透磁率による波長短縮効果を利用したものであり、少ない巻回数でも大きなインダクタンス値を得ることができ、コイルのQ値(Quality factor)を高くすることができる。
特許第3964401号公報
ところで、磁性体の透磁率を変えずにコイルアンテナを更に小型化するためには、コイル巻線の線幅を細くし、又はコイル巻線のピッチを狭くして巻回数を増やす必要がある。しかしながら、コイル巻線の線幅を細くすることにより導体損が大きくなり、また、コイル巻線のピッチを狭くすることにより線間に形成される浮遊容量が大きくなって自己共振周波数が低くなってしまうためアンテナ特性は劣化するといった問題がある。
そこで、本発明の目的は、損失及び浮遊容量を大きくすることなく所望のインダクタンス値を有し、アンテナ特性が良好な積層アンテナ、アンテナ装置及びそれを用いた電子機器を提供することにある。
本発明に係る積層アンテナは、磁性体層を含む基材層が積層されて構成された積層体と、巻回軸が前記積層体の積層方向に直交する方向となるよう、前記積層体に形成されたコイル導体と、を備え、前記コイル導体は、外側コイル導体、及び、前記外側コイル導体と巻回方向が同じで、かつ、前記外側コイル導体に直列接続され、前記積層体における前記外側コイル導体の巻回範囲よりも内側に巻回された内側コイル導体、を有し、前記磁性体層は、前記外側コイル導体の少なくとも一部は、前記磁性体層の最外層に設けられている、ことを特徴とする。
この構成では、外側コイル導体の外側には磁性体層が存在しないため、外側コイル導体により発生する磁界が磁性体層内に閉じ込められることがなく、外部への磁界を大きく(磁力線のループを大きく)することができる。これにより、積層アンテナの近傍界における電磁界強度、及び遠方界への放射効率を高めることができる。また、内側コイル導体を有することにより、コイル導体の長さを長くすることなく、インダクタンス値を稼ぐことができる。このため、インダクタンス値を稼ぐために、コイル導体の線幅を細くして巻回数を増やす必要がない。すなわち、線幅を小さくすることにより導体損が増えることもなく、また、巻回数を増やすことでピッチ間が狭くなり、巻線間に形成される浮遊容量が大きくなり、コイル導体の自己共振周波数が変化することもない。このように、本発明に係る積層アンテナでは、損失及び浮遊容量を大きくすることなく良好なアンテナ特性を得ることができる。
前記内側コイル導体は、前記基材層の界面に沿って設けられた導体パターン、及び前記内側コイル導体の巻回範囲よりも内側の各前記基材層に設けられたビア導体により形成されている、構成が好ましい。
この構成では、基材層に形成した導体パターン及びビア導体により内側コイル導体を形成することができる。
前記内側コイル導体の巻回範囲よりも内側に位置している前記基材層は全て磁性体層かんらなる構成でもよい。
この構成では、コイル導体の巻回数を増やすことなく、コイル導体のインダクタンス値を大きくできる。
前記外側コイル導体と前記内側コイル導体との間の基材層は非磁性体層である構成でもよい。
この構成では、内側コイル導体からの磁力線が磁性体層により閉じ込められることがないため、内側コイル導体もコイルアンテナとして作用させることができ、積層アンテナの放射効率を改善できる。
本発明によれば、外側コイル導体の外側に磁性体層が存在しないため、コイル導体により発生する磁界が積層体内に閉じ込められることがなく、外部への磁界を大きく(磁力線のループを大きく)することができる。これにより、積層アンテナの近傍界における電磁界強度、及び遠方界への放射効率を高めることができる。また、内側コイル導体により、線幅を細くして導体損が大きくなることなく、かつ、ピッチ間が狭くなり浮遊容量が大きくなることなく、良好なアンテナ特性を有する積層アンテナを実現できる。
図1は実施形態1に係る積層アンテナを示す斜視図である。 図2は図1に示す積層アンテナのコイル導体を示すモデル図である。 図3は図1に示す積層アンテナの積み図である。 図4は積層体の各層に形成された導体パターンの接続関係を説明するための図である。 図5はコイル導体に流れる電流の方向を示す図である。 図6は実施形態1に係る積層アンテナの磁力線を示す図である。 図7はコイル導体の全てが磁性体層に内蔵された比較対象としての積層アンテナの磁力線を示す図である。 図8は実施形態2に係る積層アンテナの断面図である。 図9は実施形態3に係る積層アンテナの断面図である。 図10は実施形態4に係る積層アンテナの断面図である。 図11は実施形態5に係る積層アンテナのコイル導体を示す図である。 図12は実施形態5に係る積層アンテナの積み図である。 図13は積層体の各層に形成された導体パターンの接続関係を説明するための図である。 図14は実施形態6に係る積層アンテナを示す図である。 図15は実施形態7に係る積層アンテナを示す図である。 図16は実施形態8に係るアンテナ装置を示す図である。 図17は、積層アンテナのコイル導体に流れる電流、平面導体に流れる電流、積層アンテナによる磁界、平面導体による磁界のそれぞれの向きを示す斜視図である。 図18(A)は、実施形態8に係るアンテナ装置を備えた携帯電話機の側面断面図、図18(B)は携帯電話機の上面透視図である。 図19(A)は実施形態9に係る携帯電話機の側面断面図、図19(B)は携帯電話機の上面透視図である。 図20(A)および図20(B)は、ブースターアンテナと積層アンテナとで構成される回路の等価回路図である。
以下に説明する実施形態に係る積層アンテナは、例えば、13.56MHzなどのHF帯の信号で通信するNFCシステムに用いられるアンテナであり、プリント基板に実装される。
(実施形態1)
図1は実施形態1に係る積層アンテナを示す斜視図である。図1ではX軸、Y軸、Z軸を用いて説明する。
積層アンテナ1は積層体10を備えている。積層体10は、X軸方向及びY軸方向に延びる辺を有する矩形状の磁性体層10Dを最下層として、その上に磁性体層10Cが複数積層され、さらに、磁性体層10B,10Aが積層されている。図1ではZ軸方向が積層体10の積層方向である。磁性体層10A,10B,10C,10Dそれぞれは、本発明に係る基材層に相当する。
積層体10には、Y軸を巻回軸とするコイル導体20が形成されている。コイル導体20は、積層体10に形成された側面ビア導体21A,22A,23A,24A、側面ビア導体21B,22B,23B,24B、導体パターン21C,22C,23C,24C及び不図示の他の導体パターン等により形成されている。
図2は図1に示す積層アンテナのコイル導体を示すモデル図である。コイル導体20は、巻回軸をY軸とした第1二重巻コイル導体21、第2二重巻コイル導体22、第3二重巻コイル導体23及び第4二重巻コイル導体24が直列に接続され、連続した一つのコイル導体20となるように構成されている。なお、実際には図2に示すように、第1二重巻コイル導体21、第2二重巻コイル導体22、第3二重巻コイル導体23及び第4二重巻コイル導体24それぞれは、コイル導体が巻回軸を中心に一周半周巻回された構成である。
第1二重巻コイル導体21、第2二重巻コイル導体22、第3二重巻コイル導体23及び第4二重巻コイル導体24それぞれの外側となるコイル導体パターン(以下、外側コイル導体という。)は積層体10の外周面に沿って形成されている。また、第1二重巻コイル導体21、第2二重巻コイル導体22、第3二重巻コイル導体23及び第4二重巻コイル導体24それぞれの内側となるコイル導体パターン(以下、内側コイル導体という。)は積層体10の内部に形成されている。
本実施の形態では、コイル導体20の外側コイル導体の外側には磁性体層が存在しないことから、外側コイル導体から積層体10の外側に拡がる磁力線は磁性体層に閉じ込められることがない。このため、コイル導体20の磁力線のループは大きくなり、積層アンテナ1の近傍界における電磁界強度、及び遠方界への放射効率を高めることができる。また、コイル導体20の内側コイル導体により、コイル導体20の長さを長くすることでインダクタンス値を稼ぐことができる。このため、インダクタンス値を稼ぐために、コイル導体20の線幅を細くして巻回数を増やす必要がない。すなわち、線幅を小さくすることにより導体損が増え、また、巻回数を増やすことでピッチ間が狭くなり、巻線間に形成される浮遊容量が大きくなり、コイル導体の自己共振周波数が変化することもない。この結果、積層アンテナ1は良好なアンテナ特性を有する。
なお、積層体10の磁性体層の積層数は特に限定されず、適宜変更可能である。また、図1に示す積層体10はY軸に長い直方体形状としているが、X軸に長い形状としてもよい。
また、図1では図示していないが、積層体10の磁性体層10Aには、非磁性体層(例えば誘電体層)がさらに積層され、積層体10の導体パターン21C,22C,23C,24Cが露出しないようにしてもよい。この場合、コイル導体20と外部回路との不要な導通を防止できる。
図3は図1に示す積層アンテナの積み図である。図3では5つの磁性体層を示しているが、図3(C)の磁性体層10Cは単層でなく複数層である。図3の各層は上面図である。また、図3(E)は、非磁性体層(誘電体層)11であり、積層体10の最下層となる磁性体層10Dは、非磁性体層11に積層される。非磁性体層11の上面には、コイル導体20の外側コイル導体の一部となる導体パターン21D,22D,23D,24Dが形成されている。この非磁性体層11に磁性体層10Dが積層されることで、コイル導体20は積層体10の外周面に沿って形成される構成となる。積層体10及び非磁性体層11の側面には、Z軸に沿って(図1参照)、側面ビア導体21A,22A,23A,24A、及び側面ビア導体21B,22B,23B,24Bが形成されている。
最上層の磁性体層10Aの上面には、X軸方向に延びる直線状の導体パターン21C,22C,23C,24Cが形成されている。導体パターン21Cは側面ビア導体21A,21Bに導通している。導体パターン22Cは側面ビア導体22A,22Bに導通している。導体パターン23Cは側面ビア導体23A,23Bに導通している。導体パターン24Cは、一端が側面ビア導体24Bに導通し、他端が下層の磁性体層10Bに形成されたビア導体23Gに導通している。
最上層から二層目の磁性体層10Bの上面には、X軸方向及びY軸方向に延びる直線状の導体パターンからなる略L字形状の導体パターン21G,22Gが形成されている。導体パターン21Gは、側面ビア導体21A近傍からX軸に沿って延び、側面ビア導体21B近傍で略直角に折れ曲がり、側面ビア導体22B近傍までY軸に沿って延びている。同様に、導体パターン22Gは、側面ビア導体23A近傍からX軸に沿って延び、側面ビア導体23B近傍で略直角に折れ曲がり、側面ビア導体24B近傍までY軸に沿って延びている。
磁性体層10Cにはビア導体21F,22F,23F,24F1,24F2が形成されている。最下層の磁性体層10Dの上面には、ビア導体21E,23E及び導体パターン22E,24Eが形成されている。導体パターン22EはX軸方向に延びる直線状であって、一端が側面ビア導体22Aに導通し、他端が磁性体層10Cのビア導体22Fに導通している。導体パターン24EはX軸方向に延びる直線状であって、一端が磁性体層10Cのビア導体24F1に導通し、他端がビア導体24F2に導通している。
非磁性体層11の上面には導体パターン21D,22D,23D,24Dが形成されている。導体パターン21DはX軸方向に延びる直線状であって、一端が側面ビア導体21Bに導通し、他端が磁性体層10Dのビア導体21Eに導通している。導体パターン22Dは、側面ビア導体22BからX軸に沿って延び、略直角に折れ曲がった後、Y軸に沿って延び、さらに、直角に折れ曲がり、側面ビア導体23Aに導通している。導体パターン23DはX軸方向に延びる直線状であって、一端が側面ビア導体23Bに導通し、他端が磁性体層10Dのビア導体23Eに導通している。導体パターン24DはX軸方向に延びる直線状で、側面ビア導体24A,24Bに導通している。
非磁性体層11は、入出力端子となる導体パターン(不図示)が図3(E)に示す面とは反対側に形成された誘電体層である。非磁性体層11の側面ビア導体21A,24Aはそれぞれ誘電体層の導体パターンに導通している。誘電体層に形成された入出力端子となる導体パターンは、例えば給電回路等に接続される。本実施形態では、非磁性体層11の側面ビア導体21Aに導通している導体パターンを入力部とし、非磁性体層11の側面ビア導体24Aに導通している導体パターンを出力部とする。なお、入出力端子の導体パターンは、積層体10及び非磁性体層11の積層後に、非磁性体層11の下面に形成されてもよい。また、導体パターンを非磁性体層11の反対側の面に設けずに、側面ビア導体21A,24A自体を入出力端子として用いてもよい。
図4は積層体10の各層に形成された導体パターンの接続関係を説明するための図である。図4は積層体10及び非磁性体層11の分解斜視図である。図4では、側面ビア導体21A,22A,23A,24A及び側面ビア導体21B,22B,23B,24Bによる導通を破線矢印で示し、積層体10内部のビア導体による導通を実線矢印で示している。
入出力端子の導体パターンに導通している非磁性体層11の側面ビア導体21Aは、磁性体層10Aの導体パターン21Cに導通している。導体パターン21Cは側面ビア導体21Bを介して、導体パターン21Dに導通し、さらに、ビア導体21E,21Fを介して導体パターン21Gに導通している。導体パターン21Gが、ビア導体22Fを介して導体パターン22Eに導通し、側面ビア導体22Aを介して導体パターン22Cに導通している。
導体パターン22Cは、側面ビア導体22Bを介して導体パターン22Dに導通し、さらに、側面ビア導体23Aを介して導体パターン23Cに導通している。導体パターン23Cは、側面ビア導体23Bを介して、導体パターン23Dに導通し、ビア導体23E,23Fを介して導体パターン22Gに導通している。導体パターン22Gは、ビア導体24F1を介して導体パターン24Eに導通している。導体パターン24Eは、ビア導体24F2,23Gを介して、導体パターン24Cに導通し、側面ビア導体24Bを介して、導体パターン24Dに導通している。そして、導体パターン24Dが導通している側面ビア導体24Aは入出力端子の導体パターンに導通している。このように、コイル導体20は形成されている。
図5はコイル導体20に流れる電流の方向を示す図である。入力部には、図示しないHF帯の信号を給電する給電回路が接続されている。入力部から電流が入力されると、図5に示すように、第1二重巻コイル導体21、第2二重巻コイル導体22、第3二重巻コイル導体23及び第4二重巻コイル導体24の外側コイル導体及び内側コイル導体には同方向へ電流が流れる。このため、外側コイル導体及び内側コイル導体それぞれにより生じる磁束は同方向となるため、互いの磁束が打ち消し合うことはない。
図6は本実施形態に係る積層アンテナ1の磁力線を示す図である。図6は図1のVI−VI線における断面図である。図7はコイル導体の全てが磁性体層に内蔵された比較対象としての積層アンテナの磁力線を示す図である。なお、図6では、非磁性体層11は省略している。
積層アンテナ1は、コイル導体20の外側コイル導体20Aが積層体10から露出しているか、又は磁性体層で覆われていない。このため、コイル導体20による磁界が磁性体層に閉じ込められることがない。また、積層体10の内部にコイル導体20の内側コイル導体20Bを形成することで、コイル導体20のインダクタンスを稼ぐことができ、コイル導体20のインダクタンス値を高くすることができる。これに対し、外側コイル導体20Aが磁性体層の内部に形成されている場合、コイル導体20からの磁力線が磁性体層に閉じ込められる。このため、図5及び図6に示すように、磁力線ループは、コイル導体20の外側コイル導体20Aが積層体10から露出しているか磁性体層で覆われていない場合の方が、外側コイル導体20Aが積層体10の内部に形成された場合と比べて、磁力線ループが大きくなる。これにより、積層アンテナ1の放射効率を高めることができ、良好なアンテナ特性を得ることができる。
このように、二重巻のコイル導体20の外側コイル導体20Aを積層体10から露出させて、積層アンテナ1の放射効率を向上させることができるため、インダクタンス値を高くするためにコイル導体20の導体パターン幅を細くして巻回数を増やし、又は、コイル開口の径を大きくする必要がない。
なお、本実施形態では、コイル導体20の外側コイル導体の一部を形成する導体パターン21D,22D,23D,24Dは非磁性体層11の上面に形成されているが、積層体10の最下層の磁性体層に形成されていてもよい。具体的には、積層体10の最下層となる磁性体層の一方の面に導体パターン21D,22D,23D,24Dを形成し、製造過程の積層時に、その磁性体層の導体パターン21D,22D,23D,24Dの面が下面となるように積層する。この場合、導体パターン21D,22D,23D,24Dが露出して、ショートしないよう、最下層の磁性体層には非磁性体層(誘電体層)が積層されていてもよい。
(実施形態2)
図8は実施形態2に係る積層アンテナの断面図である。図8は実施形態1で説明した図6に相当する図である。本実施形態に係る積層アンテナ1Aは積層体10及び積層体10に巻回されたコイル導体25を備えている。積層体10は実施形態1と同様である。コイル導体25は、実施形態1に係るコイル導体20と同様に、外側コイル導体25A及び内側コイル導体25Bを有している。また、外側コイル導体25A及び内側コイル導体25Bは導体パターンが一部重ならないよう形成されている。外側コイル導体25A及び内側コイル導体25Bが一部重ならないようにすることで、導体パターン間に形成される浮遊容量が小さくなる。形成される浮遊容量が小さくなることで、コイル導体25の自己共振周波数をより高い周波数へ移動(シフト)させることができる。なお、外側コイル導体25A及び内側コイル導体25Bの引き回し部分を除く実質的全てが重ならないようにされていてもよい。
(実施形態3)
図9は実施形態3に係る積層アンテナの断面図である。本実施形態に示す積層アンテナ1Bは、積層体10及び積層体10に巻回されたコイル導体26を備えている。積層体10は実施形態1と同様である。コイル導体26は、実施形態1に係るコイル導体20と同様であるが、外側コイル導体26Aが内側コイル導体26Bよりもパターン幅が広い導体パターンで形成されている。この場合、積層体10の各層の積みズレにより、外側コイル導体26A及び内側コイル導体26Bの間に形成される浮遊容量が変化することを抑制できる。
例えば、外側コイル導体26A及び内側コイル導体26Bのパターン幅が同じである場合、積みズレが生じると、外側コイル導体26A及び内側コイル導体26Bの対向面積が小さくなる。これに対し、本実施形態では、外側コイル導体26Aを内側コイル導体26Bよりも幅を広くすることで、多少の積みズレが生じても外側コイル導体26A及び内側コイル導体26Bの対向面積は同じであり、浮遊容量は変化しない。これにより、対向面積が異なることでコイル導体26の自己共振周波数が異なり、積層アンテナ1Bが設計とは異なる特性となることを防止できる。なお、図9とは反対に、内側コイル導体26Bが外側コイル導体26Aよりもパターン幅を広くしてもよい。
(実施形態4)
図10は実施形態4に係る積層アンテナの断面図である。実施形態4に係る積層アンテナ1Dは積層体30及び積層体30に巻回されたコイル導体20を備えている。コイル導体20は実施形態1と同様である。積層体30は、最外層が非磁性体層30A,30Bとされ、その間の層が磁性体層30Cとされている。この構成の場合、コイル導体20の外側コイル導体20Aだけでなく内側コイル導体20Bも磁性体層10Cから露出している。実施形態1で説明した図5の場合、内側コイル導体20Bからの磁力線は外側コイル導体20A及び内側コイル導体20Bの間を通るのに対し、本実施形態の場合、内側コイル導体20Bの磁力線は、図5に示す外側コイル導体20Aの磁力線と同様に、積層体10の外側を通るループとなる。このため、内側コイル導体20Bもアンテナコイルとして作用し、積層アンテナ1Dの近傍界における電磁界強度、及び遠方界への放射効率をさらに高めることができる。
なお、図10では、積層体30の最外層を非磁性体層30A,30Bとしているが、最外層から二層目又は三層目なども非磁性体層としてもよい。ただし、内側コイル導体20Bよりも内側の層においては全て磁性体層とすることが好ましい。これにより、インダクタンスを稼ぐことができ、コイル導体20のインダクタンス値を高くすることができる。
(実施形態5)
図11は実施形態5に係る積層アンテナのコイル導体を示す図である。本実施形態に係る積層アンテナは実施形態1と同様の積層体を備えている。なお、積層体は各層が磁性体層であってもよいし、実施形態4で説明したように、最外層、又は最外層及びその近傍層が非磁性体層であってもよい。
本実施形態に係るコイル導体50は、巻回軸をY軸とした第1コイル導体51、第2コイル導体52、第3コイル導体53及び第4コイル導体54が直列に接続され、連続した一つのコイル導体50となるように構成されている。第1コイル導体51、第2コイル導体52、第3コイル導体53及び第4コイル導体54それぞれは、外側及び内側に3/4周巻(第1コイル導体51の内側は1/2周巻)のコイル導体を有している。実施形態1に係るコイル導体20は、外側コイル導体及び内側コイル導体が交互に接続された構成であるが、本実施形態に係るコイル導体50は、第1コイル導体51、第2コイル導体52、第3コイル導体53及び第4コイル導体54それぞれの外側コイル導体が直列接続された後、第1コイル導体51、第2コイル導体52、第3コイル導体53及び第4コイル導体54それぞれの内側コイル導体が直列接続されている。
図12は実施形態5に係る積層アンテナの積み図である。図12は上面図である。また、図12(C)の磁性体層40Cは単層でなく複数層である。さらに、実施形態1と同様に、図12(E)は非磁性体層41であり、磁性体層40Dは、非磁性体層41に積層される。非磁性体層41の上面には、コイル導体50の外側コイル導体の一部となる外側下導体パターン51D,52D,53D,54Dが形成されている。図13は積層体の各層に形成された導体パターンの接続関係を説明するための図である。以下、図12及び図13を参照して説明する。
積層アンテナ1Dの積層体40及び非磁性体層41の側面には、側面ビア導体51A,52A,53A,54A、及び側面ビア導体51B,52B,53B,54Bが形成されている。最上層の磁性体層40Aの上面には、X軸方向に延びる直線状の外側上導体パターン51C,52C,53C,54Cが形成されている。
外側上導体パターン51Cは側面ビア導体51A,51Bに導通している。外側上導体パターン51Cは側面ビア導体51Bを介して外側下導体パターン51Dに導通している。外側下導体パターン51Dは側面ビア導体52Aを介して外側上導体パターン52Cに導通している。外側上導体パターン52Cは側面ビア導体52Bを介して外側下導体パターン52Dに導通している。外側下導体パターン52Dは側面ビア導体53Aを介して外側上導体パターン53Cに導通している。外側上導体パターン53Cは側面ビア導体53Bを介して外側下導体パターン53Dに導通している。外側下導体パターン53Dは側面ビア導体54Aを介して外側上導体パターン54Cに導通している。外側上導体パターン54Cは側面ビア導体54Bを介して外側下導体パターン54Dに導通している。これにより、コイル導体50の外側コイル導体が形成されている。
最上層から二層目の磁性体層40Bの上面には、X軸及びY軸に対し傾斜した直線状の内側上導体パターン51F,52F,53F,54Fが形成されている。最下層から二層目の磁性体層40Dの下面にはX軸方向に延びる直線状の内側下導体パターン51E,52E,53E,54Eが形成されている。
コイル導体50の外側コイル導体の終端となる外側下導体パターン54Dは、磁性体層40Dに形成されたビア導体54G及び磁性体層40Cに形成されたビア導体54Jを介して、内側上導体パターン54Fに導通している。内側上導体パターン54Fは、磁性体層40Cに形成されたビア導体54Hを介して、内側下導体パターン54Eに導通されている。内側下導体パターン54Eは、磁性体層40Cに形成されたビア導体53Jを介して、内側上導体パターン53Fに導通している。内側上導体パターン53Fは、磁性体層40Cに形成されたビア導体53Hを介して、内側下導体パターン53Eに導通している。
内側下導体パターン53Eは、磁性体層40Cに形成されたビア導体52Jを介して、内側上導体パターン52Fに導通している。内側上導体パターン52Fは、磁性体層40Cに形成されたビア導体52Hを介して、内側下導体パターン52Eに導通している。内側下導体パターン52Eは、磁性体層40Cに形成されたビア導体51Jを介して、内側上導体パターン51Fに導通している。内側上導体パターン51Fは、磁性体層40Cに形成されたビア導体51Hを介して、内側下導体パターン51Eに導通している。内側下導体パターン51Eは、非磁性体層41に形成されたビア導体51Gに導通している。これにより、コイル導体50の内側コイル導体が形成されている。
このように形成されたコイル導体50は、非磁性体層41の側面ビア導体51A及びビア導体51Gに接続された入力端子を介して、不図示の給電回路より電流が入力される。本実施形態の構成であっても、コイル導体50に電流が給電された場合、内側コイル導体及び外側コイル導体に流れる電流は同方向となるため、互いの磁束が打ち消し合うことはない。
本実施形態に係る積層アンテナは、外側コイル導体及び内側コイル導体全てが互いに平行に形成されていない。例えば、磁性体層40Aに形成された導体パターン51C,52C,53C,54CはX軸に沿っているのに対し、磁性体層40Bに形成された導体パターン51E,52F,53F,54FはX軸に対し傾斜している。このため、二つの導体パターン間に形成される浮遊容量は、平行に対向している場合と比べて小さくなり、コイル導体50の自己共振周波数をより高い周波数へ移動(シフト)させることができる。
(実施形態6)
図14は実施形態6に係る積層アンテナを示す図である。図14ではコイル導体20を簡略して図示している。実施形態6に係る積層アンテナ1Eは、実施形態1に係る積層アンテナ1にチップ実装層100が積層されている。チップ実装層100は非磁性層100Aに複数のIC101が実装されている。IC101は、例えば積層アンテナ1へHF帯の信号を給電する給電回路等である。積層アンテナ1及びチップ実装層100は電気的に接続されている。例えば、非磁性層100Aに形成された導体パターン102,103等により、IC101とコイル導体20とが電気的に接続されている。このように、コイルアンテナ及びICを一体化した積層アンテナ1Eとしてもよい。
(実施形態7)
図15は実施形態7に係る積層アンテナを示す図である。上述の各実施形態では、コイル導体は一続きの構成としているが、実施形態7に係る積層アンテナ1Fは、積層体に巻回されたコイル導体が分断された構成である。積層アンテナ1Fは、Y軸を巻回軸としたコイル導体60が積層体10に巻回されている。コイル導体60は、第1コイル導体61と第2コイル導体62と分断されている。第1コイル導体61と第2コイル導体62とはそれぞれ、実施形態1に係るコイル導体20と同様の構成である。第1コイル導体61と第2コイル導体62とには、例えばチップコンデンサ等のチップ素子105が接続されている。このような積層アンテナは、例えば図3、図4に示した積層アンテナ1の外側コイル導体のいずれかにチップ素子105を接続することで得ることができる。このように、コイル導体60を途中で分断して、回路を適宜接続することで、アンテナの設計自由度が向上する。
(実施形態8)
以下に、本発明に係るアンテナ装置の実施形態について説明する。図16は実施形態8に係るアンテナ装置を示す図である。実施形態8に係るアンテナ装置110は積層アンテナ1を備えている。積層アンテナ1は積層体10にコイル導体20が巻回されている。積層体10の下方には非磁性体層11が積層されている。アンテナ装置110は、積層アンテナ1を実装する基材111と、基材111に形成された平面導体112とを備えている。基材111はプリント配線基板であって、可撓性樹脂にて構成されている。平面導体112は、銅、銀、アルミニウム等の金属膜あるいは金属箔によって構成されている。平面導体112は、プリント配線基板のグランド導体パターンであってもよい。また、平面導体112は、基材111の表面に形成されていてもよいし、内部(内層)に設けられるものであってもよい。
積層アンテナ1及び平面導体112は、積層アンテナ1のコイル導体20のコイル開口部が平面導体112の縁端部に隣接(近接)する位置関係となるよう配置されている。また、積層アンテナ1は、平面導体112の法線方向から見て、コイル導体20の少なくとも一部と平面導体112の端部とが重なるように配置されている。
図17は、積層アンテナ1のコイル導体20に流れる電流、平面導体112に流れる電流、積層アンテナ1による磁界、平面導体112による磁界のそれぞれの向きを示す斜視図である。積層アンテナ1に不図示の給電回路から電流が供給されてコイル導体に電流aが流れると、この電流aによって生じた電磁界により、平面導体112には電流bが誘起される。その結果、積層アンテナ1に矢印A方向の磁界が生じ、平面導体112に矢印B方向の磁界が生じる。通信相手側から磁束が入る場合は、この逆の現象が生じる。このように、平面導体112はブースターアンテナとして機能し、積層アンテナ1単体で生じる磁界よりも大きな磁界を発生させることができる。なお、積層アンテナ1は必ずしも平面導体112と重なる部分がなくてもよく、平面導体に電流が誘起されるように近接配置されていればよい。
以下、実施形態8に係るアンテナ装置110を備える電子機器の具体例に説明する。本実施形態では、電子機器を携帯電話機とする。図18(A)は、実施形態8に係るアンテナ装置110を備えた携帯電話機の側面断面図、図18(B)は携帯電話機の上面透視図である。
携帯電話機120は、上述の積層アンテナ1を実装する基材121及びバッテリー126を備えている。基材121はプリント配線基板であって、基材121の実装面には、RFID用ICチップ125及びUHF帯の通信アンテナ127がさらに実装されている。積層アンテナ1はRFID用ICチップ125に接続され、RFID用ICチップ125のアンテナとして機能する。さらに、携帯電話機120の他の構成部品となる複数の電子部品124が基材121の両実装面に実装されている。電子部品124は例えばチップコンデンサ、チップコイル、抵抗器又はICチップ等である。また、基材121の内層にはグランド導体パターン122が形成されている。グランド導体パターン122は、図17等で説明した平面導体112として機能する。具体的には、積層アンテナ1に電流が流れると、この電流によって生じた電磁界により、グランド導体パターン122には、図18(B)に示す矢印方向に電流が誘起される。その結果、積層アンテナ1に矢印A方向の磁界が生じ、グランド導体パターン122に垂直方向(図18(A)において紙面上面方向)の磁界が生じる。通信相手側であるRFIDタグから磁束が入る場合は、この逆の現象が生じる。
このように、グランド導体パターン122を利用することで、図17に示す平面導体112を別途設ける必要がない。また、RFID用ICチップ125から出力される高調波が積層アンテナ1によって除去されるため、通信アンテナ127又は他の周辺機器への影響を防止できる。
(実施形態9)
実施形態9では、実施形態8で説明した携帯電話機の変形例であって、携帯電話機がコイル状のブースターアンテナを備え、アンテナ装置がブースターアンテナを利用する構成である。図19(A)は実施形態9に係る携帯電話機の側面断面図、図19(B)は携帯電話機の上面透視図である。
携帯電話機120Aは基材128及びバッテリー126を備えている。基材128には、積層アンテナ1の他に、UHF帯の通信アンテナ127及びRFID用ICチップ125が実装されている。
また、携帯電話機120Aは樹脂製の薄板状基材(板状基材)を素体とする筐体120Bを備え、その筐体120B内側に沿ってブースターアンテナ130が設けられている。ブースターアンテナ130は、例えば接着剤等により筐体内側に取り付けられる。ブースターアンテナ130は、薄板状基材131の主面の法線方向(主面と垂直な方向)を巻回軸とするコイル導体を有している。ブースターアンテナ130は、薄板状基材131の上下面にコイル導体131A,131Bが互いに対向して形成されている。コイル導体131A,131Bはいずれも矩形の渦巻き状であり、上面のコイル導体131Aの外周から内周への巻回方向と、下面のコイル導体131Bの内周から外周への巻回方向とは同じである。
積層アンテナ1は、ブースターアンテナ130に対して磁界結合する。つまり、積層アンテナ1からブースターアンテナ130(またはブースターアンテナ130から積層アンテナ1)には、磁界結合を介し、非接触で高周波信号が伝達される。ブースターアンテナ130は積層アンテナ1に比べて十分に大きく、通信相手側アンテナとの通信が行いやすい。従って、通信相手側アンテナとの通信は、主にブースターアンテナ130が担う。積層アンテナ1は、そのコイル導体の巻回軸がブースターアンテナ130のコイル導体の巻回軸とほぼ直交する状態でブースターアンテナ130のコイル導体に近接配置されている。なお、ブースターアンテナ130は筐体120Bの樹脂部にコイル導体を埋設することにより形成してもよい。
図20(A)および図20(B)は、ブースターアンテナ130と積層アンテナ1とで構成される回路の等価回路図である。図20(A)において、インダクタLa,Lbは図19に示したコイル導体131A,131Bによるインダクタンスを記号で表したもの、キャパシタC1,C2はコイル導体131A,131Bの両端間に生じる容量(容量素子を用いて形成されるものであってもよいし、コイル導体131A,131Bの対向部分に生じる浮遊容量であってもよい)である。このインダクタLa,LbとキャパシタC1,C2とでLC共振回路が構成される。積層アンテナ1のインダクタLとインダクタLa,Lbとの結合を記号Mで表している。なお、図20(B)に示すように、コイル導体131A,131Bの一端をビア導体等で直接接続する構成であってもよい。
以上のように、本発明の積層アンテナを用いて、例えば13.56MHzの通信周波数を有するHF帯RFIDシステムで利用されるリーダライタを備えた携帯電話機120Aを実現できる。また、RFID用ICチップ125から出力される高調波が積層アンテナ1によって除去されるため、通信アンテナ127又は他の周辺機器への影響を防止できる。
1,1A,1B,1D,1E,1F…積層アンテナ
10…積層体
10A,10B,10C,10D…磁性体層
11…非磁性体層
20…コイル導体
20A…外側コイル導体
20B…内側コイル導体
21…第1二重巻コイル導体
22…第2二重巻コイル導体
23…第3二重巻コイル導体
24…第4二重巻コイル導体
21A…側面ビア導体
21B…側面ビア導体
21C,21D,21G…導体パターン
21E,21F…ビア導体
22A…側面ビア導体
22B…側面ビア導体
23C,23D…導体パターン
23E,23F,23G…ビア導体
24A…側面ビア導体
24B…側面ビア導体
24C,24D…導体パターン
24E…導体パターン
24F1,24F2…ビア導体
25…コイル導体
25A…外側コイル導体
25B…内側コイル導体
26…コイル導体
26A…外側コイル導体
26B…内側コイル導体
30…積層体
30A,30B…非磁性体層
30C…磁性体層
40…積層体
40A,40B,40C,40D…磁性体層
41…非磁性体層
50…コイル導体
51…第1コイル導体
51A,51B…側面ビア導体
51C…外側上導体パターン
51D…外側下導体パターン
51E…内側下導体パターン
51F…内側上導体パターン
51G,51H,51J…ビア導体
52…第2コイル導体
52A,52B…側面ビア導体
52C…外側上導体パターン
52D…外側下導体パターン
52E…内側下導体パターン
52F…内側上導体パターン
52H,52J…ビア導体
53…第3コイル導体
53A,53B…側面ビア導体
53C…外側上導体パターン
53D…外側下導体パターン
53E…内側下導体パターン
53F…内側上導体パターン
53H,53J…ビア導体
54…第4コイル導体
54A,54B…側面ビア導体
54C…外側上導体パターン
54D…外側下導体パターン
54E…内側下導体パターン
54F…内側上導体パターン
54G,54H,54J…ビア導体
60…コイル導体
61…第1コイル導体
62…第2コイル導体
100…チップ実装層
100A…非磁性層
101…IC
102,103…導体パターン
105…チップ素子
110…アンテナ装置
111…基材
112…平面導体
120…携帯電話機
120A…携帯電話機
120B…筐体
121…基材
122…グランド導体パターン
124…電子部品
125…チップ
126…バッテリー
127…通信アンテナ
128…基材
130…ブースターアンテナ
131…薄板状基材
131A,131B…コイル導体
C1,C2…キャパシタ
La,Lb…インダクタ

Claims (8)

  1. 磁性体層を含む基材層が積層されて構成された積層体と、
    巻回軸が前記積層体の積層方向に直交する方向となるよう、前記積層体に形成されたコイル導体と、
    を備え、
    前記コイル導体は、
    外側コイル導体、及び、前記外側コイル導体と巻回方向が同じで、かつ、前記外側コイル導体に直列接続され、前記積層体における前記外側コイル導体の巻回範囲よりも内側に巻回された内側コイル導体、
    を有し、
    前記外側コイル導体の少なくとも一部は、前記磁性体層の最外層に設けられている、
    積層アンテナ。
  2. 前記内側コイル導体は、前記基材層の界面に沿って設けられた導体パターン、及び前記内側コイル導体の巻回範囲よりも内側の各前記基材層に設けられたビア導体により形成されている、
    請求項1に記載の積層アンテナ。
  3. 前記内側コイル導体の巻回範囲よりも内側に位置している前記基材層は全て磁性体層からなる、請求項1又は2に記載の積層アンテナ。
  4. 前記外側コイル導体と前記内側コイル導体との間の基材層は非磁性体層である、請求項1又は2に記載の積層アンテナ。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の積層アンテナと、
    前記積層アンテナに近接配置され、前記積層アンテナと電磁界結合して電磁界を発生するブースターアンテナとして機能する平面導体と、
    を備えたアンテナ装置。
  6. 請求項1から4の何れかに記載の積層アンテナと、
    前記積層アンテナに近接配置され、前記積層アンテナと電磁界結合して電磁界を発生するブースターアンテナとして機能するコイル導体と、
    を備えたアンテナ装置。
  7. 請求項1から4の何れかに記載の積層アンテナと、
    前記積層アンテナを内部に備えた筐体と、
    を備えた電子機器。
  8. 請求項5または6に記載のアンテナ装置と、
    前記アンテナ装置を内部に備えた筐体と、
    を備えた電子機器。
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