JP5975152B2 - 通信端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は通信端末装置に関する。特に、HF帯のRFIDタグやリーダライタに利用されるアンテナ装置を備えた通信端末装置に関する。
近年、携帯電話等の通信端末装置にHF帯RFIDシステムを導入し、通信端末自体をリーダライタやRFIDタグとして利用することがある。この場合、RFID用ICチップはプリント配線板に搭載され、アンテナは端末筐体に貼付されるか端末筐体内の空きスペースに設けられるため、RFID用ICチップとアンテナとは、フレキシブルケーブルやコンタクトピンを介して電気的に接続される。
これに対して、例えば特許文献1、2に開示されているように、RFID用ICチップに接続された給電コイルをコントロール基板に搭載し、アンテナコイルに給電コイルを磁界結合させる、といった構成が知られている。この構成であれば、給電コイルからアンテナコイルに磁界を介して高周波信号を伝送することができるため、フレキシブルケーブルやコンタクトピンを用いることなく、RFID用ICチップとアンテナコイルとを接続することができる。
上記特許文献1には、コイルアンテナ(アンテナコイル)の給電コイル側の面全域にフェライトシートが貼り付けられた構成が開示されている。また、上記特許文献2には、ループアンテナ(アンテナコイル)のチップ型コイル(給電コイル)側の面のうち、チップ型コイルに対向する領域以外の領域に磁性体シートが貼り付けられた構成が開示されている。
国際公開第2012/173080号パンフレット 特許第4325621号公報
特許文献1に記載の構成では、給電コイルとアンテナコイルとの間にフェライトシートが配置されているため、給電コイルとアンテナコイルとの距離が離れると十分な磁界結合が得られない場合がある。また、特許文献2に記載の構成では、アンテナコイルに貼り付ける磁性体シートの大きさが小さくなるため、アンテナコイルのインダクタンス値が小さくなり、十分な磁界結合が得られない場合がある。すなわち、特許文献1及び2の構成では、給電コイルとアンテナコイルとの間の信号の伝達効率を高めにくい。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、給電コイルとアンテナコイルとの間の信号の伝達効率が高いアンテナ装置を備えた通信端末装置を提供することにある。
(1)本発明の通信端末装置は、
筐体と、前記筐体の内側に設けられた給電回路と、アンテナ装置と、を有し、
前記アンテナ装置は、
コイル導体を有し、給電回路に接続される給電コイルと、
コイル導体を有し、一部が前記給電コイルに対して電磁界結合する結合部であるアンテナコイルと、を備え、
前記給電コイルのコイル導体の巻回軸と、前記結合部での前記アンテナコイルのコイル導体の延びる方向との関係はねじれの位置であり、
前記結合部以外では、前記アンテナコイルの前記給電コイル側に第1磁性体部が配置され、
前記結合部では、前記アンテナコイルの前記給電コイルに対する反対側に第2磁性体部が配置され、
前記筐体は導体部を含み、
前記導体部に開口が形成され、
平面視で、前記アンテナコイルの結合部は前記開口に重なる、
ことを特徴とする。
この構成により、給電コイルとアンテナコイルとは、導体部の開口の位置で電磁界結合する。
(2)上記(1)において、前記開口の大きさは前記結合コイルの大きさの3倍以上であることが好ましい。この構成により、給電コイルとアンテナコイルとの結合度を充分に高めることができる。
(3)上記(1)または(2)において、前記給電コイルのコイル導体は、前記給電コイルの巻回軸方向に巻回範囲が広がり、前記アンテナコイルのコイル導体はスパイラル状またはリング状であることが好ましい。この構成により、給電コイルとアンテナコイルとが高効率で結合し、且つ給電コイルより大きなアンテナコイルを配置することで放射効率が高まる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記アンテナコイルは、前記アンテナコイルのコイル導体が形成された絶縁体シートを含み、前記第1磁性体部および第2磁性体部はシート状に成形され、前記第1磁性体部および第2磁性体部は前記絶縁体シートに貼付されることが好ましい。この構成により、アンテナコイルと第1、第2の磁性体との積層構造体が薄く構成できる。
(5)上記(4)において、前記絶縁体シートはスリットを有し、前記第1磁性体部および第2磁性体部は一体物の磁性体の部分であり、前記第2磁性体部は、前記一体物の磁性体のうち前記絶縁体シートのスリットに挿入される部分であることが好ましい。この構成により、部品点数を削減できる。また、第2磁性体部を絶縁体シートのスリットに挿入させるだけの容易な構成で第1磁性体部及び第2磁性体部をそれぞれ適切な位置に配置させることができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記アンテナコイルのコイル導体の線幅は、前記結合部以外の領域に比べ、前記結合部で細いことが好ましい。この構成により、給電コイルとアンテナコイルとの結合に寄与する磁束が多くなって結合度が高まる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記給電コイルのコイル導体は磁性体の基体に形成されることが好ましい。この構成により、給電コイルのインダクタンス値を高めることができるので、その分、給電コイルを小型化できる。言い換えれば、小型でありながら、アンテナコイルとの磁界を介する結合度が高まる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかにおいて、前記アンテナコイルのコイル導体は、複数の層に形成されることで好ましい。この構成により、異なる層に設けられたコイル導体間で所望の容量を形成できるようになり、所定共振周波数のアンテナコイルを容易に構成できる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかにおいて、前記筐体の内側に実装基板を備え、前記給電コイルは前記実装基板に実装されることが好ましい。この構成により、給電コイルの実装が容易となり、且つ給電コイルの実装スペースの確保が容易となる。
本発明によれば、給電コイルとアンテナコイルとの間の信号の伝達効率が高いアンテナ装置を備えた通信端末装置を構成できる。
図1(A)(B)(C)は第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す図である。 図2(A)(B)は通信端末装置に適用した状態での主要部の構成および通信相手のアンテナであるリーダライタ側アンテナ200との関係を示す図である。 図3は給電コイル10の分解斜視図である。 図4(A)(B)は、図1に示したアンテナ装置とは別のアンテナコイル20を備えた通信端末装置に適用した状態での主要部の構成を示す図である。 図5は、図1に示したアンテナ装置とは別のアンテナコイル20の正面図である。 図6(A)(B)は第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す図である。 図7(A)(B)(C)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成を示す図である。 図8(A)(B)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成を示す図である。 図9(A)(B)は第3の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す図である。 図10(A)(B)は第3の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成を示す図である。 図11(A)(B)(C)は第4の実施形態に係るアンテナ装置の構成を、導体層40とともに表した図である。 図12(A)(B)は第5の実施形態に係るアンテナ装置の構成を、導体層40とともに表した図である。 図13(A)(B)は第6の実施形態に係るアンテナ装置の構成を、導体層40とともに表した図である。 図14(A)は第7の実施形態に係るアンテナ装置におけるアンテナコイルの平面図である。図14(B)は絶縁体シート21の下面に形成されるコイル導体22Bのパターンを表す図である。 図15は第7の実施形態に係るアンテナコイルの等価回路図である。 図16(A)は第7の実施形態のアンテナコイルの平面図、図16(B)は図16(A)におけるA−A部分の断面図である。図16(C)は図16(B)において丸で囲んだ部分の拡大図である。図16(D)は比較例の拡大断面図である。 図17は第8の実施形態に係る通信端末装置301の筐体内部の構造を示す図であり、上部筐体91と下部筐体92とを分離して内部を露出させた状態での平面図である。 図18は第9の実施形態に係る通信端末装置の主要部の断面図である。 図19は第10の実施形態に係る通信端末装置の主要部の断面図である。 図20は第11の実施形態に係る通信端末装置の主要部の断面図である。 図21(A)、図21(B)は第11の実施形態に係る別の通信端末装置の断面図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付す。各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。
《第1の実施形態》
図1(A)(B)(C)は第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す図である。図1(A)は平面図、図1(B)は図1(A)におけるX−X部分の断面図、図1(C)は右側面図である。
アンテナ装置101は、給電コイル10、アンテナコイル20および磁性体30を含んでいる。給電コイル10は給電回路に接続される。アンテナコイル20は、給電コイル10に対して電磁界結合(主に磁界結合)する結合部CPを備える。
給電コイル10はコイル巻回軸方向に巻回範囲が広がるパターン(すなわちヘリカル状またはソレノイド状)のコイル導体12を含む。
アンテナコイル20は、例えばPETの絶縁体シート21にコイル導体22が形成されることで構成される。コイル導体22は、面に沿ってスパイラル状またはリング状に形成される。
給電コイル10のコイル導体12の巻回軸はx軸方向を向く。結合部CPでのアンテナコイル20のコイル導体22はy軸方向に延びる。そして、結合部CP及び給電コイル10はz軸方向に配列される。したがって、結合部CP及び給電コイル10の配列方向であるz軸方向から視れば、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸は結合部CPでのアンテナコイル20のコイル導体22の延びる方向に対して直交する。
給電コイル10のコイル導体12の巻回軸はx軸方向を向き、アンテナコイル20のコイル導体22の巻回軸WAはz軸方向を向く。アンテナコイル20の結合部CPにおいてコイル導体22はy軸方向に延びる。従って、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸は、アンテナコイル20のコイル導体22の巻回軸に対して直交し、且つ、アンテナコイル20の結合部CPにおけるアンテナコイル20のコイル導体22の延びる方向に対して直交する。
なお、上記「直交」はいずれも数学的厳密さでの直交に限るものではなく、実質的に直交するものも含む概念である。例えば90°±15°の範囲内を直交と見なす。
磁性体30はシート状に成形されたフェライトであり、第1磁性体部31と第2磁性体部32とが一体物として構成される。アンテナコイル20の絶縁体シート21にはスリットSLが形成され、このスリットSLに第2磁性体部32が挿入される。第1磁性体部31は、アンテナコイル20の結合部CP以外の領域において、給電コイル10の側に配置される。すなわち、アンテナコイル20の結合部CP以外の領域においては、アンテナコイル20のコイル導体22と給電コイル10との間に第1磁性体部31が介在するように、これらが配置される。第2磁性体部32はアンテナコイル20の結合部CPにおいては、給電コイル10とは反対側に配置される。すなわち、アンテナコイル20の結合部CPにおいては、給電コイル10と第2磁性体部32との間にコイル導体22が介在するように、これらが配置される。
上記結合部CPの定義の表現方法は幾つかあるが、例えば次の何れかのように表すことができる。
(1)アンテナコイル20のコイル導体22のうち、給電コイル10と結合する部分。平面視で、アンテナコイル20に対して給電コイル10が重なる範囲とは限らない。
(2)典型的には、アンテナコイル20のコイル導体22のうち、平面視でアンテナコイル20に対して給電コイル10が重なる範囲。但し、アンテナコイル20と給電コイル10とが最も強く結合する範囲とは限らない。また、上記重なる範囲とは、実質的に重なる範囲であり、重なる範囲及びその近傍領域も含む広い概念である。
アンテナコイル20は、典型的にはコイル導体22によるインダクタンスおよびコイル導体間の浮遊容量によってLC共振回路が構成され、通信信号のキャリア周波数に相当する周波数で共振する。なお、容量を持つ部品をコイル導体に接続(実装)することにより共振周波数を調整してもよい。
図2(A)(B)は通信端末装置に適用した状態での主要部の構成および通信相手のアンテナであるリーダライタ側アンテナ200との関係を示す図である。図2(A)は主要部の平面図、図2(B)は主要部の正面図である。給電コイル10は実装基板50に表面実装される。給電コイル10はこの給電コイル10に接続される給電回路とで、通信信号のキャリア周波数に相当する周波数で共振する共振回路が構成される。
図2に示すように、給電コイル10とアンテナコイル20とは磁束φ1を介して結合し、アンテナコイル20とリーダライタ側アンテナ200とは磁束φ2を介して結合する。
通信端末装置の筐体の内側(筐体に囲まれる内側)には、例えばシールド用金属板等の導体層40とアンテナコイル20のコイル導体22との間に第1磁性体部31が介在するように、アンテナコイル20と導体層40とは配置される。そのため、アンテナコイル20のコイル導体22によって導体層40に渦電流が誘導されるのが抑制される。また、第2磁性体部32と給電コイル10との間に磁性体が存在せず、導体層40も介在しないので、給電コイル10とアンテナコイル20との結合度は高く、渦電流損は少ない。
また、アンテナコイル20の結合部CPにおけるコイル導体22を給電コイル10と第2磁性体部32とで挟むように第2磁性体部32が存在することにより、第2磁性体部32が磁束φ1を通す磁路を構成する。そのため、磁束φ1はアンテナコイル20のコイル導体22の近傍を通ることになり、給電コイル10とアンテナコイル20との結合度が高まる。
図3は給電コイル10の分解斜視図である。給電コイル10はフェライト焼結体からなる磁性体の基体にコイルパターンを巻回したものである。具体的には、図3に示すように、磁性体の基体は磁性層112aと磁性層112bとからなり、給電コイルの素体は、これらの磁性層112a,112bが非磁性層111a,111bで挟み込まれた積層構造を有する。非磁性層111aにはコイル導体12の一部である面内導体121aが形成される。磁性層112bにはコイル導体12の一部である面内導体121bが形成される。磁性層112a,112bの両端面にはコイル導体12の一部である端面導体122a,122bがそれぞれ形成される。非磁性層111aの下面には入出力端子123a,123bが形成される。非磁性層111aの内部には、面内導体121aと入出力端子123a,123bとを導通させるビアホール導体が形成される。端面導体122a,122bはマザー基板状態のとき、内面に導体膜が形成されたスルーホール導体またはビアホール導体であったものの半分(片割れ)である。
このようにして、面内導体121a,121bおよび端面導体122a,122bによって給電コイルのコイル導体12が構成される。
磁性層112a,112bや非磁性層111a,111bはフェライトセラミック焼結体層であり、面内導体121a,121bや端面導体(スルーホール導体、ビアホール導体)122a,122bはセラミック焼結体層の前駆体であるセラミックグリーンシートに印刷または充填された銀や銅等を主成分とする導電材料の焼結体である。
このように、給電コイル10は、積層構造体を素体としたチップ部品として構成され、実装基板50に入出力端子123a,123bを介して表面実装される。
図4(A)(B)は、図1に示したアンテナ装置とは別のアンテナ装置の主要部の構成を示す図である。図4(A)はアンテナ装置を通信端末装置に適用した状態での主要部の平面図、図4(B)は主要部の正面図である。図1、図2に示したアンテナコイル20と異なり、第1磁性体部31と第2磁性体部32とは別体である。第1磁性体部31および第2磁性体部32はそれぞれシート状に成形されたフェライトである。第1磁性体部31は絶縁体シート21の下面に貼付される。第2磁性体部32は絶縁体シート21の上面に貼付される。このように、第1磁性体部31と第2磁性体部32とは分離されてもよい。
図5は、図1に示したアンテナ装置とは別のアンテナ装置の正面図である。図1、図2に示したアンテナ装置と異なり、磁性体30は柔軟性または可撓性を有する。磁性体30は例えばフェライト粉を混練した樹脂材をシート状に成形したものである。そのため、図5に表れるように、第1磁性体部31と第2磁性体部32との境界付近で屈曲(湾曲)する。このように柔軟性または可撓性を有する磁性体シートを用いてもよい。
なお、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸が、結合部CPでのアンテナコイル20のコイル導体22の延びる方向に対して平行であると、給電コイル10から生じる磁束のループが結合部CPでのアンテナコイル20のコイル導体22に鎖交しない。
また、例えば、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸が、図1に示すz軸に平行であり、且つ、結合部CPでのアンテナコイル20のコイル導体22と交差する関係であると、次のように作用する。この場合、上記交差の個所に対して、コイル導体22のx軸方向の右側に位置するコイル導体部(第1コイル導体部)と、左側に位置するコイル導体部(第2コイル導体部)とで、その周りに生じる磁束の方向が異なる。この異なる方向の磁束により、上記第1コイル導体部と第2コイル導体部にそれぞれ異なる方向の誘導電流が発生する。異なる方向の誘導電流は互いに打ち消し合うため、給電コイル10とアンテナコイル20とは結合しない。
一方、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸と、結合部CPでのアンテナコイル20のコイル導体の延びる方向とが交差しない関係であると、上記誘導電流の打ち消し合いが生じないため、給電コイル10とアンテナコイル20とは結合する。
したがって、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸は結合部CPでのアンテナコイル20のコイル導体22の延びる方向に対して、非平行であり、且つ、交わらなければよい。つまり、「ねじれの位置(skew lines)」の関係であればよい。
《第2の実施形態》
図6(A)(B)は第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す図である。ここでは、通信端末装置に適用した状態において近接する導体層40とともに表す。図6(A)はアンテナ装置の平面図、図6(B)はアンテナ装置の正面図である。
この例では、アンテナコイル20のコイル導体22は結合部CPにおいて平面内でx軸方向へ突出する。これに伴い、第1磁性体部31および第2磁性体部32は共に矩形状に形成される。このような構成により、磁性体30の形状が簡素化され低コスト化できる。
図7(A)(B)(C)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成を示す図である。この例でも、通信端末装置に適用した状態において近接する導体層40とともに表す。図7(A)はアンテナ装置の平面図、図7(B)は図7(A)におけるX−X部分の断面図である。
この例では、アンテナコイル20のコイル導体22は結合部CPにおいて平面内でx軸方向へ突出する。そして、第2磁性体部32はx軸方向へ突出し、更に直角に屈折してy軸方向に延びるように形成される。アンテナコイル20の結合部CPの下部に給電コイル10が配置される。給電コイル10の巻回軸はy軸方向である。そのため、給電コイル10とアンテナコイル20とは電磁界結合(主に磁界結合)する。
図8(A)(B)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成を示す図である。この例でも、通信端末装置に適用した状態において近接する導体層40とともに表す。図8(A)はアンテナ装置の平面図、図8(B)はアンテナ装置の正面図である。図7(A)(B)(C)に示したアンテナ装置と異なり、第1磁性体部31と第2磁性体部32とは別体である。第1磁性体部31および第2磁性体部32はそれぞれシート状に成形されたフェライトである。第1磁性体部31は絶縁体シート21の下面に貼付される。第2磁性体部32は絶縁体シート21の上面に貼付される。このように、第1磁性体部31と第2磁性体部32とは分離されてもよい。
《第3の実施形態》
図9(A)(B)は第3の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す図である。ここでは、通信端末装置に適用した状態において近接する導体層40とともに表す。図9(A)はアンテナ装置の平面図、図9(B)は図9(A)におけるX−X部分の断面図である。
第1、第2の実施形態では平面視で導体層40の概形より外方に第2磁性体部32がある例を示したが、導体層40に導体開口APがある場合に、平面視で、開口APに第2磁性体部32および給電コイル10が重なるように、これらを配置してもよい。この構成により、給電コイル10とアンテナコイル20とは、導体層40の開口APの位置で電磁界結合(主に磁界結合)する。
図10(A)(B)は第3の実施形態に係る別のアンテナ装置の構成を示す図である。この例でも、通信端末装置に適用した状態において近接する導体層40とともに表す。図10(A)はアンテナ装置の平面図、図10(B)は図10(A)におけるX−X部分の断面図である。
導体層40に切り欠き部CRがある場合に、平面視で、切り欠き部CRに第2磁性体部32および給電コイル10が重なるように、これらを配置してもよい。この構成により、給電コイル10とアンテナコイル20とは、導体層40の切り欠き部CRの位置で電磁界結合(主に磁界結合)する。
導体層40の切り欠き部CRは、例えばカメラやその他の突出部品を避けるために形成される。このような切り欠き部を利用すれば、通信端末装置等の電子機器内にアンテナ装置を設けることができるので、電子機器内におけるアンテナ装置の配置自由度が高い。
《第4の実施形態》
図11(A)(B)(C)は第4の実施形態に係るアンテナ装置の構成を、導体層40とともに表した図である。図11(A)はアンテナ装置の平面図、図11(B)は図11(A)におけるX−X部分の断面図、図11(C)は図11(A)におけるY−Y部分の断面図である。
図8(A)(B)に示したアンテナ装置と異なり、絶縁体シート21にスリットSLが形成され、そのスリットSLに第2磁性体部32が挿入される。そして第2磁性体部32の半分がアンテナコイル20のコイル導体22の上部に位置し、残り半分がコイル導体22に下部に位置する。結合部CPにおいて、第2磁性体部32はアンテナコイル20のコイル導体22の上部に配置される。そして、給電コイル10は第2磁性体部32の下部に配置される。このように、第2磁性体部32は、アンテナコイル20のコイル導体22の上下に亘って配置されてもよい。
図11(C)において磁束φ1は給電コイル10とアンテナコイル20の結合部CPとの結合に寄与する磁束を表す。この構成により、第2磁性体部32と給電コイル10とで磁路が構成されて、アンテナコイル20との結合に有効な磁束の多くをアンテナコイルに通す(鎖交させる)ことができる。そのため、アンテナコイル20と給電コイル10との結合度を容易に高めることができる。
《第5の実施形態》
図12(A)(B)は第5の実施形態に係るアンテナ装置の構成を、導体層40とともに表した図である。図12(A)はアンテナ装置の平面図、図12(B)は図12(A)におけるX−X部分の断面図である。
アンテナコイル20のコイル導体22は、結合部CPにおいて相対的に細い。すなわち、結合部CP以外の領域に形成されるコイル導体22の線幅に比べて、結合部CPに形成されるコイル導体22の線幅は細い。この構成により、給電コイル10とアンテナコイル20との結合に寄与する磁束が多くなって、結合度が高まる。また、給電コイル10が小さくても結合させやすい。
なお、図1に示した構成において、結合部CP部分におけるコイル導体22の線幅を、結合部以外のコイル導体に比べて細くしてもよい。
《第6の実施形態》
図13(A)(B)は第6の実施形態に係るアンテナ装置の構成を、導体層40とともに表した図である。図13(A)はアンテナ装置の平面図、図13(B)は図13(A)におけるX−X部分の断面図である。
アンテナコイル20のコイル導体22は、絶縁体シート21の両面に亘って2ターン分形成される。結合部CPにおいて、コイル導体22は線幅が相対的に細く、且つ平面視での形成幅も狭い。この例では、絶縁体シート21の上面のコイル導体22と下面のコイル導体22とが、結合部CPにおいて平面視で重なる。この構成により、給電コイル10とアンテナコイル20との結合に寄与する磁束が多くなって、結合度が高まる。
《第7の実施形態》
図14(A)は第7の実施形態に係るアンテナ装置におけるアンテナコイルの平面図であり、絶縁体シート21の上面に形成されるコイル導体22Aのパターンを表す。図14(B)は絶縁体シート21の下面に形成されるコイル導体22Bのパターンを表す。但し、上面から透視した状態で、且つ上面のコイル導体22Aを除いて表す。図14(A)(B)において、結合部CPで給電コイルと電磁界結合(主に磁界結合)する。また、容量形成部CCで、上面のコイル導体22Aと下面のコイル導体22Bとが容量結合する。結合部CP及び容量形成部CCにおいて、上面のコイル導体22Aと下面のコイル導体22Bとは平面視で重なる。
図15は上記アンテナコイルの等価回路図である。アンテナコイルは、絶縁体シート21の上面に形成されるコイル導体22Aの巻回方向と下面に形成されるコイル導体22Bの巻回方向は逆(透視状態では同一)であるので、等価回路は図15に示すように表すことができる。図15において、インダクタL1,L2はコイル導体22A,22Bに対応し、キャパシタC1,C2はコイル導体22A,22Bの主に始端および終端付近に生じる容量である。このアンテナコイルは、通信信号のキャリア周波数に実質的に相当する共振周波数を持つ共振回路を構成する。
図16(A)は本実施形態のアンテナコイルの平面図、図16(B)は図16(A)におけるA−A部分の断面図である。図16(C)は図16(B)において丸で囲んだ部分の拡大図である。図16(D)は比較例の拡大断面図である。
図16(A)に表れるように、結合部CPにおいて、コイル導体22A,22Bは線幅が相対的に細い。また平面視でコイル導体22Aとコイル導体22Bとが、結合部CPにおいて重なる。
図16(C)において、破線はアンテナコイル20の結合部CPにおけるアンテナコイルと給電コイル10との結合に寄与する磁束を表す。
この構成により、給電コイル10とアンテナコイル20との結合に寄与する磁束が多くなって、結合度が高まる。比較例である図16(D)に示したように、同じターン数でコイル導体が単一面に形成される場合には、アンテナコイルの結合部および給電コイル10に鎖交する磁束が少なく、高い結合度が得にくい。
なお、図16(A)(B)に示した例では、絶縁体シートの両面にコイル導体を形成したが、複数の絶縁体層にコイル導体をそれぞれ形成して、それらを積層することで積層体を構成してもよい。
《第8の実施形態》
図17は第8の実施形態に係る通信端末装置301の筐体の内側の構造を示す図であり、上部筐体91と下部筐体92とを分離して内部を露出させた状態での平面図である。
上部筐体91側の実装基板50には、給電回路であるRFIC60とともに給電コイル10が実装される。下部筐体92側にはアンテナコイル20が両面接着シートで貼着され、アンテナコイル20が筺体表面に設けられる。なお、本発明で言う「筺体表面」とは、必ずしも筺体の外側表面を意味するわけではない。本実施形態のように筐体の内側表面にアンテナコイル20が設けられてもよい。また、アンテナコイル20を筺体に埋め込んでもよい。このアンテナコイル20の基本的な構成は図1、図2に示したものと同じである。アンテナコイル20は給電コイル10と電磁界結合する。
なお、アンテナコイルの導体パターンは直接筐体92に描画されてもよい。
上部筐体91の内側にはバッテリーパック81等の平面状に広がる導体が収められるが、アンテナコイル20のコイル導体22とバッテリーパック81との間に第1磁性体部31が介在するため、バッテリーパック81への渦電流の誘導は抑制される。
なお、下部筐体92側にシールド用の金属板や金属シート等の導体層40が存在してもよい。この場合も、アンテナコイル20のコイル導体22と導体層40との間に第1磁性体部31が介在するため、導体層40への渦電流の誘導は抑制される。
《第9の実施形態》
図18は第9の実施形態に係る通信端末装置の主要部の断面図である。この通信端末装置302は、上部筐体91側の実装基板50に給電コイル10が実装される。下部筐体92側にはシールド用の導体層40(本発明における「導体部」に相当)が形成される。
通信端末装置302はアタッチメントまたはアクセサリカバーとしての樹脂ケース93を備える。ケース93は通信端末装置本体の下面を覆う。このケース93には、アンテナコイル20、第1磁性体部31および第2磁性体部32が設けられる。すなわち、アンテナコイル20はケース93の表面に設けられる。なお、ここで言うケース93の表面とは、ケース93が通信端末装置に取り付けられた状態において、外側に位置する表面だけを意味するものではない。本実施形態のように、ケース93の内側に位置する表面にアンテナコイル20が設けられてもよい。また、アンテナコイル20をケース93の内部に埋め込んでいてもよい。
アンテナコイル20、第1磁性体部31および第2磁性体部32の構成は、上記各実施形態で示したものと同様である。例えば図1(A)(B)(C)に示したアンテナコイル20、第1磁性体部31および第2磁性体部32の構造体がケース93の内面に貼付される。または、ケース93の内部に埋設される。ケース93は、本発明の「カバー」の一例である。
導体層40は下部筺体92の表面全面を覆うものではなく、導体層40には非形成領域(本発明における「開口」に相当)が形成される。平面視で、アンテナコイル20の結合部は導体層40の非形成領域に重なる。そのため、図18に示すように、通信端末装置本体の下面をケース93で覆った状態で、給電コイル10とアンテナコイル20とは電磁界結合する。
《第10の実施形態》
図19は、第10の実施形態に係る通信端末装置の主要部の断面図である。この通信端末装置303は、上部筐体91側の実装基板50に給電コイル10が実装される。下部筐体92は金属製である。すなわち、筺体は導体部を含んでいる。
第9の実施形態と同様に、通信端末装置303はアタッチメントまたはアクセサリカバーとしての樹脂ケース93を備える。ケース93は通信端末装置本体の下面を覆う。このケース93には、アンテナコイル20、第1磁性体部31および第2磁性体部32が設けられる。アンテナコイル20、第1磁性体部31および第2磁性体部32の構成は、上記各実施形態で示したものと同様である。
下部筐体92には、開口APが設けられる。開口APは樹脂やガラスなど非導電性部材で覆われる。この非導電性部材は通信端末装置303のロゴマークなどであってもよい。平面視で、アンテナコイルの結合部は開口APに重なる。そのため、アンテナコイル20と給電コイル10とは、磁界が開口APを透過するように結合する。
開口APの大きさは給電コイル10の大きさの3倍以上であることが好ましい。ここで、大きさが「3倍以上」であることの意味は、例えば給電コイル10が矩形であれば、その縦方向・横方向のいずれについても3倍以上の長さを有することを意味する。この構成により、給電コイル10とアンテナコイル20との結合度を充分に高めることができる。また、開口APの大きさとアンテナコイル20の結合部の大きさは同程度であることが好ましい。この構成により、開口APを開けることによる筐体強度の低下を抑え、かつ結合部における第2磁性体部32が適切な大きさであることにより、コストが抑えられる。
《第11の実施形態》
以上に示した各実施形態では、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸とアンテナコイル20の結合部CPにおけるコイル導体22の延びる方向とが、平面視で直交する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アンテナコイル20の結合部におけるコイル導体22と給電コイル10のコイル導体12とが互いに電磁界(主に磁界)を介して結合する向きであればよい。従って、磁束が鎖交する関係であればよいので、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸とアンテナコイル20の結合部CPにおけるコイル導体22の延びる方向とは非平行であればよく、給電コイル10のコイル導体12の巻回軸がアンテナコイル20の結合部CPにおけるコイル導体22の延びる方向に対して、平面視で必ずしも直交してなくてもよい。すなわち、「ねじれの位置」関係であればよい。
図20は第11の実施形態に係る通信端末装置の主要部の断面図である。この通信端末装置304は、実装基板50に給電コイル10が実装される。上部筐体91は通信端末装置が有するディスプレイを保護するためのガラス製、下部筐体92は金属製である。
第9の実施形態と同様に、通信端末装置304はアタッチメントまたはアクセサリカバーとしての樹脂ケース93を備える。ケース93は通信端末装置本体の下面を覆う。このケース93には、アンテナコイル20、第1磁性体部31および第2磁性体部32が設けられる。アンテナコイル20、第1磁性体部31および第2磁性体部32の構成は、上記各実施形態で示したものと同様である。
第10の実施形態と異なり、アンテナコイル20、第1磁性体部31および第2磁性体部32によるユニットは下部筐体92の底面から側面(端面)にかけて湾曲する。この場合、磁束の主な向きは、通信端末装置304の主面に垂直な方向からある程度側面方向に傾く。このことにより、通信端末装置304をリーダライタ側アンテナに対して斜めにかざして通信を行うことができ、操作性が向上する。
図21(A)、図21(B)は本実施形態に係る別の通信端末装置305の断面図である。図20に示した通信端末装置304と異なるのは、通信端末装置305の筐体の側面に開口APを有し、側面視でアンテナコイル20の結合部が開口APと重なるように、アンテナコイル20が配置される。すなわち、第1磁性体部31および第2磁性体部32によるユニットは下部筐体92の底面から側面にかけて湾曲する。この場合、開口APが通信端末装置305の主面に存在しないので、開口APは目立たない。
なお、通信端末装置の金属製筐体の側面に開口APを設ける代わりに、筐体の側面全体を樹脂などの非導電性部材で構成してもよい。
また、上記各実施形態では、絶縁体シート21にコイル導体22(または22A,22B)を形成した構造のアンテナコイルを例示したが、絶縁シート21は必須ではない。また、上記の幾つかの実施形態では、絶縁体シート21の2つの主面のうち、給電コイル10から遠い側の面にコイル導体22を形成した例を示したが、給電コイル10に近い側の面にコイル導体22を形成してもよい。
AP…導体開口
CC…容量形成部
CP…結合部
SL…スリット
10…給電コイル
12…コイル導体
20…アンテナコイル
21…絶縁体シート
22,22A,22B…コイル導体
30…磁性体
31…第1磁性体部
32…第2磁性体部
40…導体層
50…実装基板
60…RFIC(給電回路)
81…バッテリーパック
91…上部筐体
92…下部筐体
93…ケース
101…アンテナ装置
111a,111b…非磁性層
112a,112b…磁性層
121a,121b…面内導体
122a,122b…端面導体
123a,123b…入出力端子
200…リーダライタ側アンテナ
301〜305…通信端末装置

Claims (9)

  1. 筐体と、前記筐体の内側に設けられた給電回路と、アンテナ装置と、を有し、
    前記アンテナ装置は、
    コイル導体を有し、給電回路に接続される給電コイルと、
    コイル導体を有し、一部が前記給電コイルに対して電磁界結合する結合部であるアンテナコイルと、を備え、
    前記給電コイルのコイル導体の巻回軸と、前記結合部での前記アンテナコイルのコイル導体の延びる方向との関係はねじれの位置であり、
    前記結合部以外では、前記アンテナコイルの前記給電コイル側に第1磁性体部が配置され、
    前記結合部では、前記アンテナコイルの前記給電コイルに対する反対側に第2磁性体部が配置され、
    前記筐体は導体部を含み、
    前記導体部に開口が形成され、
    平面視で、前記アンテナコイルの結合部は前記開口に重なる、
    ことを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記開口の大きさは前記給電コイルの大きさの3倍以上である、請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 前記給電コイルのコイル導体は、前記給電コイルの巻回軸方向に巻回範囲が広がり、
    前記アンテナコイルのコイル導体はスパイラル状またはリング状である、請求項1または2に記載の通信端末装置。
  4. 前記アンテナコイルは、前記アンテナコイルのコイル導体が形成された絶縁体シートを含み、
    前記第1磁性体部および第2磁性体部はシート状に成形され、
    前記第1磁性体部および第2磁性体部は前記絶縁体シートに貼付される、請求項1〜3のいずれかに記載の通信端末装置。
  5. 前記絶縁体シートはスリットを有し、
    前記第1磁性体部および第2磁性体部は一体物の磁性体の部分であり、
    前記第2磁性体部は、前記一体物の磁性体のうち前記絶縁体シートのスリットに挿入される部分である、請求項4に記載の通信端末装置。
  6. 前記アンテナコイルのコイル導体の線幅は、前記結合部以外の領域に比べ、前記結合部で細い、請求項1〜5のいずれかに記載の通信端末装置。
  7. 前記給電コイルのコイル導体は磁性体の基体に形成される、請求項1〜6のいずれかに記載の通信端末装置。
  8. 前記アンテナコイルのコイル導体は、複数の層に形成される、請求項1〜7のいずれかに記載の通信端末装置。
  9. 前記筐体の内側に実装基板を備え、前記給電コイルは前記実装基板に実装される、請求項1〜8のいずれかに記載の通信端末装置。
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