JP2013250662A - 形状シミュレーション装置、形状シミュレーション方法、および形状シミュレーションプログラム - Google Patents

形状シミュレーション装置、形状シミュレーション方法、および形状シミュレーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物質の表面に直接的、間接的に到達する反応種を考慮した形状シミュレーションを高速化することが可能な形状シミュレーション装置、形状シミュレーション方法、および形状シミュレーションプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態による形状シミュレーション装置は、物質の表面を複数の計算要素に分割する分割部を備える。さらに、前記装置は、各計算要素から複数の方向に直線を伸ばし、各直線が前記物質の表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定する判定部を備える。さらに、前記装置は、前記判定の結果に基づいて、各計算要素に直接的に到達する反応種のフラックスである直接フラックスと、前記計算要素同士の位置関係を示す形態係数とを計算する計算部を備える。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、形状シミュレーション装置、形状シミュレーション方法、および形状シミュレーションプログラムに関する。
CVD(Chemical Vapor Deposition)やRIE(Reactive Ion Etching)等による物質の表面の加工において、加工形状のシミュレーションは重要な技術となっている。このシミュレーションでは、物質の表面を複数の計算要素(例えば点、線分、多角形等)に分割して、各計算要素に到達する反応種のフラックスや、物質の局所的な表面成長速度を算出することが一般的である。また、物質の表面の加工では、表面に直接的に到達する反応種だけでなく、一旦表面に接触した後さらに別の表面に間接的に到達する反応種が、加工形状に影響を与えることが知られている。しかしながら、これらの反応種を考慮して、フラックスや表面成長速度をすべての表面にて矛盾なく計算するには、長い計算時間が必要となる。理由は、計算時間が、計算要素の個数の2乗のオーダーで増えていくためである。
物質の表面に直接的、間接的に到達する反応種を考慮した形状シミュレーションを高速化することが可能な形状シミュレーション装置、形状シミュレーション方法、および形状シミュレーションプログラムを提供する。
一の実施形態による形状シミュレーション装置は、物質の表面を複数の計算要素に分割する分割部を備える。さらに、前記装置は、各計算要素から複数の方向に直線を伸ばし、各直線が前記物質の表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定する判定部を備える。さらに、前記装置は、前記判定の結果に基づいて、各計算要素に直接的に到達する反応種のフラックスである直接フラックスと、前記計算要素同士の位置関係を示す形態係数とを計算する計算部を備える。
第1実施形態の形状シミュレーション方法の手順を示したフローチャート図である。 第1実施形態における物質の初期構造の例を示す斜視図である。 レベルセット関数について説明するための模式図である。 図1のステップS3の詳細を示したフローチャート図である。 物質表面を複数の計算要素に分割した様子を示した模式図である。 図4のステップS12の詳細を示したフローチャート図である。 ローカル座標系について説明するための図である。 可視判定値について説明するための模式図である。 可視係数について説明するための模式図である。 入射角度θinについて説明するための模式図である。 鏡面境界条件について説明するための模式図である。 周期境界条件について説明するための模式図である。 2次元における計算要素可視判定値について説明するための模式図である。 3次元における計算要素可視判定値について説明するための模式図である。 図6のステップS22〜S27の手順の変形例を示したフローチャート図である。 グローバル座標系について説明するための図である。 比較例における計算時間の例を示したグラフである。 第1実施形態における計算時間の例を示したグラフである。 第1実施形態と比較例の計算時間を比較したグラフである。 第1実施形態と比較例におけるθ分割数と計算誤差との関係を示したグラフである。 第2実施形態の形状シミュレーション装置の構成を示す外観図である。 図21の制御部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。これらの図面では、同一または類似の構成要素に同一の符号を付しており、重複する説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の形状シミュレーション方法の手順を示したフローチャート図である。本実施形態の形状シミュレーション方法は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置を使用して行われる。
本実施形態の形状シミュレーション方法ではまず、物質の初期構造を情報処理装置に入力する(ステップS1)。図2は、第1実施形態における物質の初期構造の例を示す斜視図である。図2に示す初期構造は、シリコン基板1と、シリコン基板1上に順に形成されたシリコン窒化膜2およびシリコン酸化膜3と、シリコン窒化膜2とシリコン酸化膜3とを貫通する貫通孔4を含んでいる。初期構造の入力方法の例としては様々なフォーマットが考えられるが、本実施形態では、物質の表面の形状を点列で表現し、情報処理装置がこれを読み取る方法を用いている。
次に、入力された初期構造から、初期レベルセット関数を作成する(ステップS2)。図3は、レベルセット関数について説明するための模式図である。レベルセット関数ψは、物質の表面からの距離dを用いて定義される関数であり、計算領域内のメッシュごとに値を有する。レベルセット関数ψの値は、物質の表面において0と定義される(ψ=0)。また、物質の外部(真空中)ではψ>0であり、物質の内部(物質中)ではψ<0である。初期レベルセット関数を作成する際には、各メッシュ点から最近接となる表面を探し、その距離dを計算し、メッシュ点が真空中であればその符号を正とし、物質中であればその符号を負とする。なお、初期レベルセット関数は、ステップS2で作成する代わりに、ステップS1で入力してもよい。
次に、物質の局所的な表面成長速度Fを計算する(ステップS3)。ここで、表面の成長とは、表面への堆積だけでなく、表面のエッチングも含むものとする。なお、表面成長速度Fの計算は、タイムステップごとに行う必要はない。また、本実施形態では、後述するように、物質の表面におけるフラックス(総フラックス)から表面成長速度Fを計算し、表面成長速度Fからレベルセット関数を計算するが、代わりにフラックスからレベルセット関数を計算し、表面成長速度Fの計算は省略してもよい。
次に、表面成長速度Fを用いて、時間Δt経過後のレベルセット関数を計算する(ステップS4)。時間tにおけるレベルセット関数ψtは、以下の式(1)から計算できる。
Figure 2013250662
ただし、∇はベクトル微分演算子を表し、|∇ψt|は∇ψtのノルムを表す。時間Δt経過後のレベルセット関数は、式(1)を離散化した式に従い、レベルセット関数を時間発展させることで計算可能である。なお、本実施形態では、表面形状を時間発展させる代わりに、ある表面形状における表面成長速度Fやフラックスを計算してもよい。これは、後述するステップS5を1ステップ目でYesと判定する場合に相当する。
次に、予め設定したプロセス時間が経過したか否かを判定する(ステップS5)。プロセス時間が終了した場合には、物質の最終形状を出力し(ステップS6)、計算終了となる。プロセス時間が終了していない場合には、ステップS3に戻る。
なお、本実施形態では、形状表現の手法としてレベルセット法を用いているが、レベルセット法以外のセル法やストリング法などの手法を用いてもよい。
(1)ステップS3の詳細
次に、図4を参照し、ステップS3の詳細について説明する。
図4は、図1のステップS3の詳細を示したフローチャート図である。
まず、レベルセット法で表された物質表面を、複数の計算要素に分割する(ステップS11)。図5は、物質表面を複数の計算要素に分割した様子を示した模式図である。図5の例では、物質表面がメッシュごとに分割されている。その結果、1つのメッシュ内の物質表面が、1つの計算要素となっている。ステップS11の処理を行うブロックは、本開示の分割部の例である。
なお、物質表面の分割方法は、メッシュ単位に限られるものではなく、どのような方法を採用してもよい。また、物質表面の分割は、タイムステップごとに行う必要はなく、例えばステップS1の直後に行ってもよい。
また、図5に示す計算領域は、2次元領域となっているが、代わりに3次元領域としてもよい。また、図5に示す各計算要素の形状は、線分となっているが、代わりに点や多角形などとしてもよい。
図5は、第1の計算要素aと、第2の計算要素Bを示している。計算要素Bに到達する反応種のフラックスを計算する際には、気層から計算要素Bに直接的に到達する反応種のフラックスと、気層から任意の計算要素aを介して計算要素Bに間接的に到達する反応種のフラックスの両方を考慮するのが一般的である。前者のフラックスを直接フラックスと呼び、後者のフラックスを間接フラックスと呼ぶ。また、これらの合計を、総フラックスと呼ぶ。なお、反応種の例としては、堆積種やエッチング種などが挙げられる。
計算要素Bにおける総フラックスΓBは、以下の式(2)のように、計算要素Bにおける直接フラックスΓB,directと、任意の計算要素aからの間接フラックスΓaB,indirectの合計との和で表される。
Figure 2013250662
ここで、間接フラックスΓaB,indirectは、例えば以下の式(3)で表すことができる。
Figure 2013250662
aa)は、計算要素aで吸収されるフラックスの割合を示す付着確率を表す。Saa)の値は、計算要素aにおける総フラックスΓaに依存する。また、ν(a,B)は、計算要素aと計算要素Bが互いに見えるか否かを示す可視係数(面間可視係数)を表す。計算要素a、Bを結ぶ直線が、計算要素a、B間において物質表面とぶつかる場合には、ν=0となり、ぶつからない場合にはν=1となる。また、g(a,B)は、計算要素aと計算要素Bとの位置関係(面関係)を示す形態係数を表す。g(a,B)の値は、計算要素a、Bの互いの見えやすさの程度を示している。g(a,B)の値は、計算要素a、B間の距離や角度などに依存する。
式(2)に式(3)を代入すると、計算要素Bにおける総フラックスΓBは、以下の式(4)で表すことができる。
Figure 2013250662
図4のフローでは次に、任意の計算要素における直接フラックスや、任意の計算要素間における可視係数ν、形態係数gを計算する(ステップS12)。
次に、各計算要素iの直接フラックスΓi,directを仮の総フラックスΓiとして使用し、各計算要素iにおける付着確率Sii)を計算する(ステップS13)。この際、このフラックスは、中性分子を含んでいても、志向性を持ったイオンを含んでいてもよいし、その両方を含んでいてもよい。
次に、可視係数ν、形態係数g、直接フラックスΓi,direct、付着確率Sii)を用いて、以下の式(5)から、各計算要素iにおける総フラックスΓiを計算する(ステップS14)。
Figure 2013250662
次に、ステップS13とステップS14の処理を、付着確率Sii)の値が収束するまで繰り返す(ステップS15)。なお、2回目以降のステップS13では、前回のステップS14で計算した総フラックスΓiを、仮の総フラックスΓiとして使用する。また、ステップS15では、Sii)の値が収束したか否かを、Sii)の変化が閾値以下になったか否かで判定する。そして、Sii)の値が収束した際の総フラックスΓiを、総フラックスΓiの正しい計算結果として取り扱う。
なお、計算要素の個数をNとする場合、任意の計算要素間における可視係数νや形態係数gは、まとめてN×N行列で表すことができる。行列の形で表された可視係数ν、形態係数gを、それぞれ可視係数行列、形態係数行列と呼ぶ。また、任意の計算要素におけるフラックスは、まとめてN行ベクトルで表すことができる。ベクトルの形で表されたフラックスを、フラックスベクトルと呼ぶ。
この場合、式(5)は、以下の式(6)のように行列方程式で表現することができる。
Figure 2013250662
Figure 2013250662
Figure 2013250662
Figure 2013250662
ただし、I、Jは処理対象の計算要素の個数を表し、例えばI=J=Nである。行列方程式(6)は、どのような解法で解いてもよい。解法の例としては、反復法(ガウスザイデル法、SOR法、ヤコビ法、共役勾配法など)や、直接法(ガウスの消去法、LU分解法、コレスキー分解法など)が挙げられる。行列方程式(6)を解く際、行列Aが疎行列である場合には、CRSなどの保存方法を用いた上で疎行列に適したルーチンを使用することで、計算処理の省メモリ化や高速化を図ってもよい。
図4のフローでは次に、総フラックスΓiから、各計算要素iにおける局所的な表面成長速度Fiを計算する(ステップS16)。例えば、K種類の反応種を使用する場合には、表面成長速度Fiは、K個の局所的な総フラックスΓ1,i〜ΓK,iに依存した以下の式(10)のような形でモデリングされる。
Figure 2013250662
ただし、kは1≦k≦Kを満たす任意の実数である。以上のようにして、ステップS3の処理が終了する。
(2)ステップS12の詳細
次に、図6を参照し、ステップS12の詳細について説明する。
図6は、図4のステップS12の詳細を示したフローチャート図である。
図6のフローでは、各計算要素に固有のローカル座標系を使用する。図7は、ローカル座標系について説明するための図である。図7(a)は、各計算要素の法線ベクトルを示し、図7(b)は、各計算要素におけるローカル座標系を示す。図7(b)に示すように、ローカル座標系の直交座標(xlocal,ylocal,zlocal)は、+zlocal方向が法線ベクトル方向と一致するように定められる。また、ローカル座標系の極座標(rlocallocallocal)は、極角θlocalが動径rlocalと+zlocal方向との間の角度となり、偏角φlocalが動径rlocalと+xlocal方向との間の角度となるように定められる。
計算要素Bにおける直接フラックスΓB,directは、以下の式(11)により計算することができる。
Figure 2013250662
ただし、η(θlocallocal)は、計算要素Bからθlocallocalの方向に直線を伸ばした場合の可視判定の結果を示しており、可視判定値と呼ぶことにする。図8は、可視判定値ηについて説明するための模式図である。図8に示すように、上記直線が物質表面とぶつかる場合には、η=0となり、ぶつからない場合にはη=1となる。なお、図8に示すように、物質表面の片側の方向にだけ直線を伸ばす場合には、式(11)におけるθlocalの積分範囲は、0からπではなく、0からπ/2にしてもよい。
可視判定値ηと可視係数νとの違いについては、図9を参照されたい。図9は、可視係数νについて説明するための模式図である。ν(a,B)は、計算要素aと計算要素Bが互いに見えるか否かを示す。計算要素a、Bを結ぶ直線が、計算要素a、B間において物質表面とぶつかる場合には、ν=0となり、ぶつからない場合にはν=1となる。前者の例としては計算要素dを、後者の例としては計算要素cを参照されたい。
また、fflatは、平坦面での直接フラックスを示し、入力値として事前に与えられる。さらに、Normは、以下の式(12)で与えられる規格化定数を示す。さらに、f(θlocal)は、直接フラックスの面積素片の係数を示し、例えば以下の式(13)で与えられる。
Figure 2013250662
Figure 2013250662
ただし、θinは、図10に示すような入射角度である。図10は、入射角度θinについて説明するための模式図である。入射角度θinは、法線ベクトル方向とθlocallocalの方向との間の角度に相当する。よって、ローカル座標系(rlocallocallocal)を用いる場合には、θin=θlocalが成り立つ。
以下、図6のフローについて具体的に説明する。
まず、極角θlocalの数列θlocal(m)の値(m=0、1、…、M−1)と、偏角φlocalの数列φlocal(o)の値(o=0、1、…、O−1)とを計算する(ステップS21)。これは、0からπまでの極角θlocalの範囲をM個の領域に分割し、0から2πまでの偏角φlocalの範囲をO個の領域に分割することに相当する。後述するように、式(11)の積分計算は、これらの数列θlocal(m),φlocal(o)を用いて離散化される。
式(11)の直接フラックスΓB,directの計算に、式(13)に示す面積素片係数を使用する場合には、例えば、以下の式(14)、式(15)のような数列θlocal(m),φlocal(o)を用意する。
Figure 2013250662
Figure 2013250662
ここで、数列∂(m)は、以下の式(16)で与えられる。
Figure 2013250662
式(14)のθlocal(m)は、f(θlocal)|sinθlocal|をθlocal=0からθlocal=θlocal(m)まで積分した場合に、積分結果が∂(m)となる角度を表す。この定義から式(17)の関係が成り立ち、式(17)から式(18)が導出され、式(18)を変形することで式(14)が得られる。
Figure 2013250662
Figure 2013250662
以上のように、ステップS21では、0からπまでの極角θlocalの範囲を非等間隔に分割し、0から2πまでの偏角φlocalの範囲を等間隔に分割する。なお、本実施形態では、極角θlocalの範囲だけでなく、偏角φlocalの範囲も非等間隔に分割してもよい。また、極角θlocalの積分範囲を0からπ/2とする場合には、0からπまでではなく、0からπ/2までの極角θlocalの範囲をM個の領域に分割するようにしてもよい。
次に、各計算要素aから複数の方向に直線を伸ばし、各直線が物質表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定する(ステップS24)。計算要素aから直線を伸ばす方向は、計算要素aにおける数列θlocal(m),φlocal(o)により決定する。すなわち、ステップS24では、計算要素aからθlocal(m),φlocal(o)の方向に直線を伸ばす。よって、各計算要素aからは、M×O本の直線を伸ばすこととなる。ステップS24の処理は、N個の計算要素aの各々について行われる。ステップS24の処理を行うブロックは、本開示の判定部の例である。
なお、ステップS24では、鏡面境界条件や周期境界条件を考慮して可視判定を行ってもよい。図11、図12はそれぞれ、鏡面境界条件、周期境界条件について説明するための模式図である。このような判定を行っておくと、境界条件を取り込んだフラックス計算をローコストで行うことが可能となる。
以上のように、ステップS24では、複数の計算要素aからの各直線が、物質表面にぶつかるか否かと、どの計算要素にぶつかるかとを判定する。物質表面にぶつかった直線に関しては、ステップS25の処理を行い、物質表面にぶつからなかった直線に関しては、ステップS26の処理を行う。
ステップS25では、ある計算要素aからのいずれかの直線が計算要素Bにぶつかった場合には、その計算要素aを、計算要素Bの可視計算要素としてカウントする。一方、ある計算要素aからのいずれの直線も計算要素Bにぶつからなかった場合には、その計算要素aは、計算要素Bの可視計算要素としてカウントしない。このような処理をすべての計算要素aについて行うことで、計算要素Bから見ることのできるすべての計算要素aを特定することができる。なお、この処理は、計算要素Bのみに限らず、N個のすべての計算要素について同様に行う。
一方、ステップS26では、ある計算要素aからのある直線が物質表面にぶつからなかった場合(すなわち、気層に到達した場合)には、その直線の方向を、計算要素aの気層可視方向としてカウントする。このような処理をすべての直線について行うことで、気層から各計算要素aに直接的に反応種が到達する方向をすべて特定することができる。この特定結果は、直接フラックスの計算に利用することができる。例えば、計算要素Bにおける直接フラックスの計算には、計算要素Bについての気層可視方向のカウント結果が利用される。
図6のフローでは次に、ステップS26のカウント結果を利用して、計算要素Bにおける直接フラックスΓB,directを計算する(ステップS28)。直接フラックスΓB,directは、数列θlocal(m),φlocal(o)により式(11)を離散化することで、以下の式(19)のように表される。
Figure 2013250662
ただし、θBlocal(m),φBlocal(o)は、計算要素Bにおける数列θlocal(m),φlocal(o)を表す。式(19)のη(θBlocalBlocal)は、計算要素Bの気層可視方向ではη=1となり、その他の方向ではη=0となる。よって、式(19)は、ステップS26でカウントされた計算要素Bの気層可視方向を利用することで計算することができる。
図6のフローでは次に、ステップS25のカウント結果を利用して、計算要素a、B間の可視係数ν(a,B)と形態係数g(a,B)を計算する(ステップS29)。形態係数g(a,B)は、数列θBlocal(m),φBlocal(o)により以下の式(20)のように表すことができる。
Figure 2013250662
ただし、κ(θBlocalBlocal,a)は、計算要素BからθBlocalBlocalの方向に計算要素aが見えるか否かの可視判定の結果を示しており、計算要素可視判定値と呼ぶことにする。計算要素BからθBlocalBlocalの方向に計算要素aが見える場合にはκ(θBlocalBlocal,a)=1となり、見えない場合にはκ(θBlocalBlocal,a)=0となる。よって、式(20)は、ステップS25にて計算要素aが計算要素Bの可視計算要素としてカウントされたか否かを参酌することで計算することができる。
計算要素可視判定値κを2次元、3次元で計算する例を、それぞれ図13、図14に示す。図13、図14はそれぞれ、2次元、3次元における計算要素可視判定値κについて説明するための模式図である。
なお、可視係数ν(a,B)は、式(20)によるg(a,B)の計算結果から算出することができる。具体的には、g(a,B)=0の場合にはν(a,B)=0となり、g(a,B)>0の場合にはν(a,B)=1となる。
以上のように、ステップS27、S28では、ステップS24における判定の結果に基づいて、直接フラックスΓB,direct、可視係数ν(a,B)、および形態係数g(a,B)を計算する。ステップS27、S28の処理を行うブロックは、本開示の計算部の例である。
図6のフローによるΓB,direct、ν(a,B)、g(a,B)の計算結果は、図1や図4のフローにおいて、総フラックスΓB、表面成長速度Fi、レベルセット関数ψtなどの計算に用いられる。これらを計算するブロックも、本開示の計算部の例である。
(3)第1実施形態における計算時間
次に、以上の説明を踏まえて、第1実施形態における計算時間について説明する。
従来の方法では、任意の計算要素Bの直接フラックスΓB,directを計算するのに、計算要素数Nに比例する時間がかかる。理由は、計算要素Bに関するループ計算をN回繰り返し行うからである。また、従来の方法では、任意の計算要素a、B間の可視係数ν(a,B)や形態係数g(a,B)を計算するのに、N2に比例する時間がかかる。理由は、計算要素aに関するループ計算と計算要素Bに関するループ計算を、それぞれN回繰り返し行うからである。ν(a,B)やg(a,B)の計算時間は、鏡面境界条件や周期境界条件を採用するとさらに長くなる。よって、従来の方法における計算時間の多くは、ν(a,B)やg(a,B)の計算に費やされる。
一方、本実施形態では、図6に示すように、各計算要素aから複数の方向に直線を伸ばし、各直線が物質表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定し、この判定結果に基づいてΓB,direct、ν(a,B)、g(a,B)を計算する。そのため、ν(a,B)とg(a,B)が、ΓB,directと同様に、計算要素aに関するループ計算をN回繰り返すことで計算される(ステップS22、S30を参照)。よって、本実施形態によれば、ΓB,direct、ν(a,B)、g(a,B)の計算時間を、計算要素数Nに比例する時間に抑えることができる。
このような計算時間の短縮の効果は、物質表面に直接的に到達する反応種だけでなく、物質表面に間接的に到達する反応種も考慮する場合に有効である。理由は、式(3)から理解されるように、ν(a,B)、g(a,B)の計算時間の短縮は、間接フラックスΓaB,indirectの計算時間の短縮をもたらすからである。よって、本実施形態によれば、物質表面に直接的、間接的に到達する反応種を考慮した形状シミュレーションを高速化することが可能となる。従来の方法に対する本実施形態の計算時間短縮の効果は、鏡面境界条件や周期境界条件を採用する場合にさらに顕著となる。
また、本実施形態では、式(19)と式(20)によりΓB,directとg(a,B)を計算するため、式(11)や式(13)のようなsinやcosの計算を深いループの中で行う必要がない。よって、本実施形態によれば、sinやconのように長い計算時間を要する工程を深いループの中からカットして、計算時間をさらに短縮することが可能となる。
また、本実施形態によるg(a,B)の計算によれば、N2回のループ計算でg(a,B)を計算する従来の方法に比べて、g(a,B)行列における0要素の個数が多くなる傾向にある。よって、本実施形態によれば、式(6)のような行列方程式を繰り返し解きながら化学反応計算を行う場合に、これらの0要素に着目した計算アルゴリズムを採用することで、計算時間をさらに短縮することが可能となる。さらには、CRSなどの疎行列保持アルゴリズムを採用することで、0要素が多くなるほど省メモリ化を図ることも可能となる。
また、本実施形態では、ΓB,direct、ν(a,B)、g(a,B)を計算するために、ステップS22〜S27において、極角θlocalと偏角θlocalについてのループ計算を行う。そして、ステップS28、S29では、このループ計算の結果からΓB,direct、ν(a,B)、g(a,B)を計算する。このように、本実施形態では、ΓB,direct、ν(a,B)、g(a,B)を、ステップS22〜S27という同一のループ計算により並列的に計算するため、計算時間をさらに短縮することができる。
なお、本実施形態では、面積素片係数f(θ)を、式(13)以外の式で与えてもよい。この場合には、この式で与えられるf(θ)に応じた数列θlocal(m)を、ステップS21において決定する。
(4)第1実施形態の変形例
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
(4.1)ループ計算の省略
図15は、図6のステップS22〜S27の手順の変形例を示したフローチャート図である。
図15におけるステップS33〜S35は、図6におけるステップS24〜S26に対応している。図15では、ステップS33〜S35の処理を、極角θlocalの大きい方向から極角θlocalの小さい方向へと順に行う(ステップS31、S32、S36、S38)。例えば、θlocal=θ1となる方向が(θ11)、(θ12)、(θ13)の3つあり、θlocal=θ2となる方向が(θ24)、(θ25)の2つある場合には(θ1>θ2)、まず前者の3方向についてステップS33〜S35の処理を行い、次に後者の2方向についてステップS33〜S35の処理を行う。
このループ計算では、極角θlocalが同一のすべての偏角φlocalにおいてステップS33〜S35の処理が終わるごとに、これらの偏角φlocalにおける可視判定値η(θlocallocal)がすべて1であるか否かを確認する(ステップS37)。
そして、これらの可視判定値ηがすべて1である場合(すなわち、これらの偏角φlocalの方向の直線がすべて物質表面にぶつからなかった場合)には、それ以降のループ計算をすべて省略し、図15のフローを終了する。例えば、極角θlocalがθ0(θ0は定数)となる方向において、任意の偏角φlocalで可視判定値ηが1である場合には、極角θlocalがθ0よりも小さい方向についてのループ計算をすべて省略する。
このような処理を行う理由は、極角θlocalがθ0となる全方向の直線が気層に到達する場合には、極角θlocalが0〜θ0の範囲内に物質表面は存在しないことが多く、極角θlocalがθ0よりも小さい全方向の直線も気層に到達することが多いからである。よって、本変形例では、これらの方向のループ計算を省略し、これらの方向をすべて気層可視方向としてカウントする。これにより、無駄なループ計算を減らし、計算時間をさらに短縮することが可能となる。
(4.2)グローバル座標
また、本実施形態では、図6や図15のフローにおいて、各計算要素に固有のローカル座標系を使用したが、代わりに、すべての計算要素に共通のグローバル座標系を使用してもよい。
図16は、グローバル座標系について説明するための図である。図16(a)は、各計算要素の法線ベクトルを示し、図16(b)は、グローバル座標系の直交座標(x,y,z)と極座標(r,θ,φ)を示す。
グローバル座標系を使用する場合、直接フラックスΓB,directと形態係数g(a,B)は、グローバル座標系の数列θB(m),φB(o),θBin(m)により、それぞれ以下の式(21)、式(22)のように表すことができる。
Figure 2013250662
Figure 2013250662
ただし、θB(m)、φB(o)、θBin(m)はそれぞれ、計算要素Bにおける極角θ、偏角φ、入射角度θinの数列を表す。
なお、ローカル座標系を使用することには、計算がシンプルになる、誤差が少なくなるなどの利点がある。例えば、図8に示すように物質表面の片側の方向にだけ直線を伸ばす場合、ローカル座標系を使用すれば、極角θlocalの範囲を0〜πから0〜π/2に変更するだけでこれに対処することができる。よって、この場合にはローカル座標系を使用することで計算がシンプルになり、その結果、誤差も少なくなる。一方、グローバル座標系を使用することには、計算要素ごとの座標系の違いを考慮する必要がなくなるという利点がある。
(4.3)偏角の分割数
また、本実施形態では、偏角φlocalの分割数Oは極角θlocalによらず一定としたが、代わりに、偏角φlocalの分割数Oは極角θlocalに応じて変化させてもよい。すなわち、偏角φlocalの分割数Oは、極角θlocalの刻みmに依存する変数としてもよい。
よって、極角θlocal(m)における偏角φlocalの刻みo、分割数Oをそれぞれom、Omで表すと、式(15)、式(19)、式(20)はそれぞれ以下の式(23)、式(24)、式(25)のように書き換えられる。
Figure 2013250662
Figure 2013250662
Figure 2013250662
前述または後述のような第1実施形態の効果は、このような偏角φlocalの分割方法を用いる場合にも享受することができる。なお、このような分割方法は、ローカル座標系だけでなく、グローバル座標系にも適用可能である。
(5)第1実施形態の効果
最後に、第1実施形態の効果について説明する。
以上のように、本実施形態では、各計算要素から複数の方向に直線を伸ばし、各直線が物質表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定し、この判定結果に基づいて直接フラックスと形態係数を計算する。さらには、この判定結果に基づいて可視係数を計算する。
よって、本実施形態によれば、直接フラックスや形態係数の計算時間を、計算要素数に比例する時間に抑えることができる。よって、本実施形態によれば、間接フラックスの計算時間に影響を与える形態係数の計算時間を短縮することで、物質表面に直接的、間接的に到達する反応種を考慮した形状シミュレーションを高速化することが可能となる。
図17、図18はそれぞれ、比較例、第1実施形態における計算時間の例を示したグラフである。比較例では、従来の方法を用いて直接フラックス、可視係数、形態係数を計算した。図17、図18は、直接フラックスの計算時間、可視計算(可視係数と形態係数の計算)の計算時間、化学反応収束計算の計算時間、全計算時間の合計を示している。
図17、図18に示すように、第1実施形態によれば、全計算時間を比較例よりも短縮することが可能となる。これらの比較結果を図19に示す。図19は、計算要素数が4万の場合の第1実施形態と比較例の計算時間を比較したグラフである。
図20は、第1実施形態と比較例におけるθ分割数と計算誤差との関係を示したグラフである。ただし、図20における計算では、ローカル座標系を使用した。また、n=1とn=1000のグラフは、比較例による計算結果を示す。図20に示すように、第1実施形態によれば、計算誤差を抑制できることが分かる。
なお、第1実施形態の形状シミュレーション方法は、どのような情報処理装置を用いて実行してもよい。第2実施形態では、このような情報処理装置の一例である形状シミュレーション装置について説明する。
(第2実施形態)
図21は、第2実施形態の形状シミュレーション装置の構成を示す外観図である。
図21の形状シミュレーション装置は、制御部11と、表示部12と、入力部13とを備えている。
制御部11は、形状シミュレーション装置の動作を制御するモジュールである。制御部11は、例えば、第1実施形態の形状シミュレーション方法を実行する。制御部11の詳細については後述する。
表示部12は、液晶モニタなどの表示デバイスを有している。表示部12は、例えば、形状シミュレーション用の設定情報の入力画面や、形状シミュレーションの計算結果などを表示する。
入力部13は、キーボード13aやマウス13bなどの入力デバイスを有している。入力部13は、例えば、形状シミュレーション用の設定情報の入力用に使用される。設定情報の例としては、計算式に関する情報、実験値や予測値に関する情報、物質の構造に関する情報、フラックスに関する情報、形状シミュレーションの条件や手順に関する指示情報などが挙げられる。
図22は、図21の制御部11の構成を示すブロック図である。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、HDD(Hard Disk Drive)24と、CD(Compact Disc)ドライブなどのメモリドライブ25と、メモリポートやメモリスロットなどのメモリI/F(interface)26とを備えている。
本実施形態では、第1実施形態の形状シミュレーション方法用のプログラムである形状シミュレーションプログラムが、ROM22またはHDD24内に格納されている。入力部13から所定の指示情報が入力されると、CPU21は、ROM22またはHDD24からプログラムを読み出し、読み出したプログラムをRAM23に展開し、このプログラムにより形状シミュレーションを実行する。この処理の際に生じる各種データは、RAM23内に保持される。
なお、本実施形態では、形状シミュレーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用意し、この記録媒体からROM22やHDD24内に形状シミュレーションプログラムをインストールしてもよい。このような記録媒体の例としては、CD−ROMやDVD(Digital Versatile Disk)−ROMなどが挙げられる。
また、本実施形態では、形状シミュレーションプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由でダウンロードすることで、ROM22やHDD24内にインストールしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態の形状シミュレーション方法を実行するための形状シミュレーション装置や形状シミュレーションプログラムを提供することが可能となる。
なお、第1及び第2実施形態では、形状シミュレーションの適用対象の例として半導体デバイスを取り上げたが、この形状シミュレーションは半導体デバイス以外のデバイスにも適用可能である。このようなデバイスの例としては、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスやディスプレイデバイスなどが挙げられる。
以上、第1及び第2実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施することができる。また、これらの実施形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことにより、様々な変形例を得ることもできる。これらの形態や変形例は、発明の範囲や要旨に含まれており、特許請求の範囲及びこれに均等な範囲には、これらの形態や変形例が含まれる。
1:シリコン基板、2:シリコン窒化膜、3:シリコン酸化膜、4:貫通孔、
11:制御部、12:表示部、13:入力部、
21:CPU、22:ROM、23:RAM、24:HDD、
25:メモリドライブ、26:メモリI/F

Claims (6)

  1. 物質の表面を複数の計算要素に分割する分割部と、
    各計算要素から複数の方向に直線を伸ばし、各直線が前記物質の表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定する判定部と、
    前記判定の結果に基づいて、各計算要素に直接的に到達する反応種のフラックスである直接フラックスと、前記計算要素同士の位置関係を示す形態係数とを計算する計算部とを備え、
    前記計算部は、前記直接フラックスと前記形態係数とを使用して、各計算要素に直接的または間接的に到達する反応種のフラックスである総フラックスと、前記物質の局所的な表面成長速度の少なくともいずれかを計算し、
    前記計算部は、前記直接フラックスと前記形態係数を、前記直線の方向を示す極角θと偏角φについてのループ計算により計算し、
    前記計算部は、前記ループ計算を前記極角θの大きい方向から前記極角θの小さい方向へと順に行い、前記極角θがθ0となる方向において任意の前記偏角φで各直線が前記物質の表面にぶつからないと判定された場合には、前記極角θがθ0よりも小さい方向についての前記ループ計算を省略する、
    形状シミュレーション装置。
  2. 物質の表面を複数の計算要素に分割する分割部と、
    各計算要素から複数の方向に直線を伸ばし、各直線が前記物質の表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定する判定部と、
    前記判定の結果に基づいて、各計算要素に直接的に到達する反応種のフラックスである直接フラックスと、前記計算要素同士の位置関係を示す形態係数とを計算する計算部と、
    を備える形状シミュレーション装置。
  3. 前記計算部は、前記直接フラックスと前記形態係数とを使用して、各計算要素に直接的または間接的に到達する反応種のフラックスである総フラックスと、前記物質の局所的な表面成長速度の少なくともいずれかを計算する、
    請求項2に記載の形状シミュレーション装置。
  4. 前記計算部は、前記直接フラックスと前記形態係数を、前記直線の方向を示す極角θと偏角φについてのループ計算により計算し、
    前記計算部は、前記ループ計算を前記極角θの大きい方向から前記極角θの小さい方向へと順に行い、前記極角θがθ0となる方向において任意の前記偏角φで各直線が前記物質の表面にぶつからないと判定された場合には、前記極角θがθ0よりも小さい方向についての前記ループ計算を省略する、
    請求項2または3に記載の形状シミュレーション装置。
  5. 物質の表面を複数の計算要素に分割し、
    各計算要素から複数の方向に直線を伸ばし、各直線が前記物質の表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定し、
    前記判定の結果に基づいて、各計算要素に直接的に到達する反応種のフラックスである直接フラックスと、前記計算要素同士の位置関係を示す形態係数とを計算する、
    ことを含む形状シミュレーション方法。
  6. 物質の表面を複数の計算要素に分割し、
    各計算要素から複数の方向に直線を伸ばし、各直線が前記物質の表面にぶつかるか否かと、各直線がどの計算要素にぶつかるかとを判定し、
    前記判定の結果に基づいて、各計算要素に直接的に到達する反応種のフラックスである直接フラックスと、前記計算要素同士の位置関係を示す形態係数とを計算する、
    ことを含む形状シミュレーション方法をコンピュータに実行させる形状シミュレーションプログラム。
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