JP2013250193A - 光導波路及び分析素子 - Google Patents

光導波路及び分析素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2013250193A
JP2013250193A JP2012126025A JP2012126025A JP2013250193A JP 2013250193 A JP2013250193 A JP 2013250193A JP 2012126025 A JP2012126025 A JP 2012126025A JP 2012126025 A JP2012126025 A JP 2012126025A JP 2013250193 A JP2013250193 A JP 2013250193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
optical waveguide
region
analysis element
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012126025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5846639B2 (ja
Inventor
Yasuaki Hashizume
泰彰 橋詰
Mikitaka Itou
幹隆 井藤
貴一 ▲浜▼本
Kiichi Hamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu University NUC
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Kyushu University NUC
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu University NUC, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Kyushu University NUC
Priority to JP2012126025A priority Critical patent/JP5846639B2/ja
Publication of JP2013250193A publication Critical patent/JP2013250193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5846639B2 publication Critical patent/JP5846639B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、小型であり且つ気体又は液体成分を高精度で測定できる光導波路及び分析素子を提供する。
【解決手段】本発明の光導波路は、光導波路のコア層及びクラッド層が共にSiO系材料から構成されるSiO系導波路であって、前記光導波路の光導波路構造がハイメサ構造であり、前記コア層と前記クラッド層との比屈折率差が2.5%であり、前記光導波路の導波路幅が2.5μm以下であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、気体又は液体の試料を分析することを目的とした光導波路及び分析素子に関し、より詳細には、小型であり且つ気体又は液体成分を高精度で測定できる光導波路及び分析素子に関する。
近年の医療研究の進展に伴い、人間の息に含まれる成分に着目した健康診断方法が確立されつつある。例えば内臓に疾患がある場合、どのような疾患に対してどのような成分ガスが呼気に含まれるのか、という呼気分析診断研究が進展してきた。呼気分析は、患者(被験者)の血液検査時の注射器などのような物理的ストレスも無く、気軽に試料採集できるという特徴を有しており、既に、質量分析器を使った胃中のピロリ菌分析手法が医療診断技術として実用化されている。呼気中には更に多くの健康情報を含んでいることが最近分かっており、今後の普及発展が期待される。
さらに、血液等の微量の液体成分を分析できる技術の進歩も望まれる。また、生体試料に限られることはなく、たとえば、大気中に含まれる微量のガスを測定するための技術開発も盛んに行われている。
特開2005−300212号公報 特開平6−281568号公報
Manfred Murtz, "Breath Diagnostics Using Laser Spectroscopy", Optics & Photonics News,2005年, vol.16, No.1, p.30-35. Tom Yen-Ting Fan他, "Compact arrayed-waveguide grating using air trench and high mesa structures", Technical Digest of IPRA, 2006年, IMB3. 松永泰成他、「SOIハイメサ光導波路を用いた赤外線吸収分光の検討」、電子情報通信学会エレクトロソサイエティ大会、2008年、C-3-72. アラム インテカブ他、「SOIハイメサ光導波路を用いた赤外線吸収分光の検討」、電子情報通信学会技術研究報告、2008年、OCS2008-68.
上述の呼気分析は、実用化された質量分析器による手法においては、呼気採集や分析に相当の時間を必要とし、その場で直ぐに計測・診断できる手法ではなかった。ところが最近、呼気に対して、赤外線を使った透過吸収分光法により、リアルタイムでオンライン計測ができることが非特許文献1に報告された。これは、呼気に含まれる微量ガス成分に赤外線吸収を生じされる赤外透過吸収分光法を用いるもので、対象微量ガス成分の吸収波長光の透過吸収計測により、ppb〜ppmオーダーの極微量ガスに対しても、瞬時にガス種とその絶対量を計測することが可能である。
しかしながら、現状の赤外線吸収計測では、実験室環境において計測ができるに留まっており、実験室定盤上に光学部品から構築されたレーザー光源を含む光学系のみならず、一般に数10cm(上述の非特許文献1の報告で用いられたものは50cm)もの長さを有する「ガスセル」と呼ばれる部品(被測定対象ガスを閉じ込め、赤外吸収を生じさせる領域)を有しており、医療現場に気軽に持ち込めるような可搬性が無い、という課題を有していた。
従って、本発明が解決しようとする課題の1つは、オンライン計測型呼気分析システムにおいて、特に、携行するうえで大きな障害となる、ガスセルのサイズの小型化に関する。
また、透過吸収分光法とは異なる分光方法として、特許文献1に記載のような、全反射吸収分光法(ATR法)を用いた手法が報告されている。特許文献1に記載の手法では、ATR法に用いるための検出部分を光導波路とすることによってガスセルを小型化している。
特に、特許文献1に記載の手法では、光導波路の上部クラッド領域の代わりに被測定対象物を塗布し、被測定対象物の屈折率を利用して光導波路の一部として機能させる一方、被測定対象物に分布している光に対して吸収を生じさせ、結果として全反射吸収分光が行うことができる。
特許文献1に記載の手法は、ある程度の屈折率を有する塗布可能な物質に対しては有効であるが、微量ガスに対して測定を行うことを考えた場合、層方向の光分布に不均一が生じ、基板側への光放射が生じ易いなど、安定した伝搬状態が作り難い構造となっている。加えて、実際の光導波路の加工を想定した場合、コア層が直接上面に表出した構造となっており、製造工程において容易に入ると想定される微少なスクラッチ等によって過大な導波損失が生じてしまうという課題もある。
特許文献2には、ATR法を利用した液体成分分析装置が記載されている。特許文献2の図1に記載されているように、この装置では、検出光が、検出光導波路の側面から入射され光導波路内を全反射しながら進行する。しかしながら、この方式では、エバネッセント光の吸収は、光導波路界面で光が全反射する箇所でのみ生じるため、充分な測定感度を実現することが困難であった。また、入射角度が極めて限られているため、光の入射及び出射角度を定めることが困難であるという課題もあった。
以上のように、光導波路を用いる従来例では、微量の気体や液体を検出するのに適した光導波路構造及び分析素子構造ではなかった。
本発明の目的は、小型でありながら、微量の気体又は液体成分を高精度で測定できる光導波路に関する。
本発明の請求項1に記載の光導波路は、光導波路のコア層及びクラッド層が共にSiO系材料から構成されるSiO系導波路であって、前記光導波路の光導波路構造がハイメサ構造であり、前記コア層と前記クラッド層との比屈折率差が2.5%であり、前記光導波路の導波路幅が2.5μm以下であることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る光導波路は、請求項1に記載の光導波路であって、前記光導波路の導波路幅が2.1μm以上であることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の分析素子は、請求項1又は2に記載された光導波路を光検出導波路として使用することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の分析素子は、本発明の請求項3に記載の分析素子であって、前記光検出導波路が、少なくとも直線導波路から構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の分析素子は、本発明の請求項3に記載の分析素子であって、前記光検出導波路が、少なくとも直線導波路と曲線導波路から構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の分析素子は、本発明の請求項4又は5に記載の分析素子であって、前記検出導波路は、テーパー導波路領域を有していることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の分析素子は、本発明の請求項6に記載の分析素子であって、前記テーパー導波路領域が、埋め込み構造であることを特徴とする。
本発明によれば、小型でありながら、気体又は液体成分を高精度で測定できる光導波路及びその光導波路から構成される分析素子が提供される。
上述した目的及びその他の目的並びに特徴及び利点は、以下に述べる好適な実施形態及びそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本発明の実施例に係る分析素子を示す図である。 本発明の実施例に係る分析素子のA−A’、B−B’及びC−C’断面図である。 本発明の実施例に係る分析素子のテーパー導波路領域の構成を示す図である。 本発明の実施例に係る分析素子の光導波路の導波路幅と光気相分布率との関係を示す図である。 本発明の実施例に係る分析素子の製造方法を示す図である。
(実施例)
図1に、本発明の実施例に係る分析素子100の概略構成を示す。図1に示される分析素子100は、テーパー導波路領域11、直線導波路領域12a、及び曲線導波路領域12bで構成された検出光導波路10を含む。テーパー導波路領域11の導波路部分は、埋め込み領域15によって埋め込まれており、テーパー導波路領域11は、直線埋め込み導波路領域41、第1のテーパー埋め込み導波路領域42、及び第2のテーパー埋め込み導波路領域43で構成される。
図1に示されるように、分析素子100の検出光導波路10は、テーパー導波路領域11が直線導波路領域12aに接続され、複数の直線導波路領域12aが曲線導波路領域12bを介して繰り返し接続されるように構成されている。
図2(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、図1に示される破線A−A’、破線B−B’、及び破線C−C’における断面図を示す。図2(a)には、基板21と、基板21上に形成された下部クラッド層22と、下部クラッド層22上に形成されたコア層23と、コア層23上に形成された上部クラッド層24とを備えたハイメサ構造の導波路構造が示されている。図2(a)に示されるA−A’断面部分のコア層23は、導波路幅wを有する。
図2(b)及び(c)には、基板21上に形成された下部クラッド層22と、下部クラッド層22上に形成されたコア層23と、下部クラッド層22上でコア層23を埋め込むように形成された上部クラッド層24とを備えた埋め込み構造の導波路構造が示されている。図2(b)及び(c)に示されるB−B’及びC−C’断面部分のコア層23は、導波路幅w1及びw3をそれぞれ有し、図2(b)に示されるB−B’断面部分の埋め込み構造は、埋め込み領域の幅w2を有する。
本発明の実施例に係る分析素子100では、光入射端面13及び光出射端面14と光ファイバーとの光結合損失を抑制するため、光入射端面13又は光出射端面14からテーパー導波路領域11までの領域は、図2(b)及び(c)で示されるように埋め込み構造としている。一方、直線導波路領域12a及び曲線導波路領域12bは、導波光の一部が被検出ガスに吸収されるよう、図2(a)で示されるようにハイメサ構造としている。
図3は、本発明の実施例に係る分析素子100におけるテーパー導波路領域11の構成を示す。図3に示されるように、テーパー導波路領域11は、直線埋め込み導波路領域41、第1のテーパー埋め込み導波路領域42及び第2のテーパー埋め込み導波路領域43が直列に接続されて導波領域44を形成する構成となっている。導波領域44は埋め込み領域15によって埋め込まれている。
直線埋め込み導波路領域41において、導波路幅w3は14μm程度とし、直線埋め込み導波路領域41の長さLs1は5000μm程度とすることができる。
第1のテーパー埋め込み導波路領域42において、埋め込み領域の幅w2は25μm程度とし、導波路幅w1は14〜2.3μm程度とすることができ、14μmから2.3μmまで直線的に狭くなっている。第1のテーパー埋め込み導波路領域42の長さLtaper1は300μm程度とすることができる。
第2のテーパー埋め込み導波路領域43において、埋め込み領域の幅w2は25μm程度から2.3μmまで直線的に狭くなっていて、導波路幅w1は2.3μmのままとすることができ、第2のテーパー埋め込み導波路領域43の長さLtaper2は300μm程度とすることができる。
光導波路の長さは、テーパー導波路領域11が5600μm程度、直線導波路領域12aが9000μm程度とし、曲線導波路領域12bを介して直線導波路領域12aが複数回、例えば合計11回(合計99000μm程度)接続された構造とすることができる。検出光導波路は、SiO系導波路とすることができる。
本発明の実施例に係る分析素子100において、所定の強度の検出光が光ファイバーから光入射端面13に予め導入されており、当該検出光は光入射端面13を介してテーパー導波路領域11に導かれ、テーパー導波路領域11を介して直線導波路領域12a及び曲線導波路領域12bに沿って進行して導波され、光出射端面14から光ファイバーへ出射される。
吸光係数が既知の気体を分析素子100上に導入したときに、この出射した光の強度を光検出器により検出する。検出光導波路10の光入射端面13に入射した光の強度と、検出光導波路10の光出射端面14から出射した光の強度の関係から、気体の吸光度を求めることにより、気体の濃度を算出することができる。
本発明の実施例に係る分析素子100によって、微量ガス成分を検知する原理について、以下に説明する。本発明の分析素子100では、微量の気体や液体からなる試料を前提とした透過吸収分光法を用いる。
分析素子100の直線導波路領域12aは、図2(a)に示されるようにハイメサ構造で構成されている。光通信に用いられる等の目的の従来のハイメサ構造導波路では、非特許文献2に示されるように、光導波路中の導波光を光導波路中に閉じ込めるために、コア層とクラッド層との比屈折率差を2.5%とした場合には、導波路幅は2.5μmよりも太くすることが必要とされていた。従って、従来のハイメサ構造導波路では、光導波路中の導波光の殆どが光導波路中に閉じ込められるため、検出光と微量ガス成分との相互作用が生じにくく、また従来のハイメサ構造導波路を用いた分析方法は、光導波路中から漏れ出した導波光を利用するものではなかった。
ところが、本発明の実施例に係る分析素子100では、コア層とクラッド層との比屈折率差を2.5%とした場合、光導波路幅を2.5μm以下としている。図4に、SiO系ハイメサ光導波路の導波路幅wと光気相分布率Гair(全導波光のうち、光導波路外に分布する光強度の比率)との関係を示す。図4に示される導波路幅wと光気相分布率Гairとの関係は、気体・微量ガスとしてCOを検知するために、コア層とクラッド層との比屈折率差が2.5%のハイメサ導波路を有する検出光導波路において、波長1572nmの検出光を用いた場合を例にして計算したものである。図4に示されるように、光導波路幅を2.5μm以下にすると光気相分布率Гairが8〜10%となり、大凡10%近くの光が光導波路外に分布することがわかる。
ここで、呼気に含まれる病気診断可能な成分は、そのほとんどが10ppm程度、もしくはそれ以下であることが知られている。光導波路を使った赤外吸収分光法によって10ppm程度以下の微量成分を検知するためには、光気相分布率としては少なくとも8%程度が必要であり、10%程度以上が望ましいことが、発明者らのこれまでの研究の結果判明している。従って、本願発明で実際に実現しようとしている呼気分析のためには、8%以上、即ち導波路幅としては2.5μm以下が必要である。
従って、導波路幅2.5μm以下の導波路構造を有する光導波路においては、光気相分布率Гairが8〜10%と大きくなるため、微量ガス成分と検出光との相互作用を生じさせることが可能となる。その結果、入射光の強度と出射光の強度の関係から気体の吸光度を求め、気体の濃度を算出することが可能となるため、上記のように設計した光導波路を用いて分析素子を構成することが可能である。このように、本発明に係る分析素子100は、検出部分を光導波路とすることによってガスセルの小型化を図りながら、気体又は液体成分を高精度で測定することができる。
なお、図4に示されるように、コア層とクラッド層との比屈折率差を2.5%とした場合において、導波路幅が2.1μm以下では導波モードが存在しなくなるため、導波路幅が少なくとも2.1μm以上である必要がある。従って、本発明の分析素子100においては、コア層とクラッド層との比屈折率差を2.5%とした場合、ハイメサ光導波路の導波路幅wは、2.1〜2.5μmとする必要がある。導波路幅が細ければ細いほど、光気相分布率Гairが高くなって効率が良くなるため、導波モードが存在する条件の元で導波路幅は細いほうが好ましい。
本発明の実施例に係る分析素子100において、光入射端面13及び光出射端面14を埋め込み構造とすることのもう1つのメリットを挙げる。本発明の実施例に係る分析素子100では、光入射端面13及び光出射端面14は光ファイバブロックと端面同士とを接着剤にて接着することを想定している。その場合、直線導波路領域12aと同じハイメサ構造が端面にむき出しになっていると、接着剤が光導波路の両脇を表面張力により伝わっていき、両脇に充填されてしまう。これは、光気相分布率を低下させる原因となり、かつ、接着材が曲げ導波路にまで達した場合には、曲げによる放射損失を増大させる原因となり、問題となる。本発明の実施例に係る分析素子100においては、光入射端面13及び光出射端面14を図2(c)に示されるような埋め込み構造とすることによって、接着剤がハイメサ導波路の両脇に回り込むことを回避することができ、これらの問題が解消される点でメリットがある。
次に、図5を参照しながら、本発明の実施例に係る分析素子100の作製方法について例示する。図5(a)に示されるように、シリコンからなる基板21上に火炎堆積法(FHD)を用いて、SiOを主体とした下部クラッド層22、SiOにGeOを添加したコア層23を堆積して基板上21にSiOを主体とした二層構造を形成する。各層の厚さは、下部クラッド層22を15μm程度、コア層23を3.5μm程度とし、コア層と下部クラッド層22及び上部クラッド層23との比屈折率差は2.5%としている。
その後、図5(b)に示されるように、通常のフォトリソグラフィ法によって光導波路形状にマスク25を形成した後、反応性イオンエッチング法により、図5(c)に示されるようにコア層23を除去する。マスク25を通常の有機洗浄法により除去した後、図5(d)に示されるように、SiOを主体とした上部クラッド層24を堆積することによりコア層23を埋め込む。上部クラッド層24は、下部クラッド層22と上部クラッド層24との界面から6.5μm程度の厚さとすることができる。
これ以降は、ハイメサ導波路とする直線導波路領域12a及び曲線導波路領域12bと、埋め込み導波路とするテーパー領域11とで構造が若干異なるため、ハイメサ導波路構造の制作方法については図5(e1)及び(f1)に図示し、テーパー領域の第1の埋め込み導波路領域42及び第2の埋め込み導波路領域43の作製方法については図5(e2)及び(f2)に図示し、直線埋め込み領域41の作製方法については図5(e3)及び(f3)に図示した。
図5(d)に示されるように上部クラッド層24が堆積された後、図5(e1)、(e2)及び(e3)に示されるように、通常のフォトリソグラフィ法によってマスク25を形成した後、反応性イオンエッチング法により、上部クラッド層24及びコア層23及び下部クラッド層22の埋め込み領域15以外の部分を除去し、図5(f1)、(f2)及び(f3)に示される構造をそれぞれ得る。この時、総エッチング量は15μm程度とした。その後、マスク25は、通常の洗浄法により除去する。
以上により、A−A’断面におけるハイメサ導波路は図5(f1)、B−B’断面におけるテーパー埋め込み導波路は図5(f2)、C−C’断面における直線埋め込み導波路は図5(f3)に示されるように作製されることとなる。その結果として、図1で示されるような検出光導波路10が形成され、素子導波路構造の製作が終了する。
以上、図面を参照して本発明の実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。上記実施例では、試料として微量ガスを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、気体及び液体の混合試料や液体の試料も用いることができる。また、上記において、検知光導波路12の導波路幅は2.3μmと例示したが、これに限定されるわけではなく、2.5μm以下としていれば本発明は適用可能である。
テーパー導波路領域11では、光導波路幅w1を14μm程度、埋め込み領域幅w2を25μm程度、第1の埋め込みテーパー導波路領域の長さLtaper1及び第2の埋め込みテーパー導波路領域の長さLtaper2を共に300μmとしているが、これに限定されるわけではない。
また、本発明の実施例に係る分析素子100の作製方法では、SiO形成方法として火炎堆積法を用いているが、これに限定されるわけではなく、化学気相成長法やスパッタ法であっても本発明に適用可能である。更に、本発明における製造方法では、反応性イオンエッチング法を用いたが、これに限定されるわけではなく、誘導結合プラズマエッチング法(ICP法)であっても、磁気中性線プラズマエッチング法(NLD法)であっても本発明に適用可能である。
上記実施例では、SiO系材料でハイメサ導波路を構成した場合について述べた。しかし、導波路材料はこれに限られることはなく、例えば半導体材料でハイメサ導波路を構成してもかまわない。その際には、光気相分布率を適切な値に設定するために、導波路幅を適宜選択することになる。
100 分析素子
10 検出光導波路
11 テーパー領域
12a 直線導波領域
12b 曲線導波領域
13 光入射端面
14 光出射端面
15 埋め込み領域
21 基板
22 下部クラッド層
23 コア層
24 上部クラッド層
25 マスク
41 直線埋め込み導波路領域
42 第1のテーパー埋め込み導波路領域
43 第2のテーパー埋め込み導波路領域
44 導波領域

Claims (7)

  1. 光導波路のコア層及びクラッド層が共にSiO系材料から構成されるSiO系導波路であって、
    前記光導波路の光導波路構造がハイメサ構造であり、
    前記コア層と前記クラッド層との比屈折率差が2.5%であり、
    前記光導波路の導波路幅が2.5μm以下であることを特徴とする光導波路。
  2. 前記光導波路の導波路幅が2.1μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の光導波路。
  3. 請求項1又は2に記載された光導波路を光検出導波路として使用することを特徴とする分析素子。
  4. 前記光検出導波路が、少なくとも直線導波路から構成されていることを特徴とする請求項3に記載の分析素子。
  5. 前記光検出導波路が、少なくとも直線導波路と曲線導波路から構成されていることを特徴とする請求項3に記載の分析素子。
  6. 前記検出導波路は、テーパー導波路領域を有していることを特徴とする請求項4又は5に記載の分析素子。
  7. 前記テーパー導波路領域が、埋め込み構造であることを特徴とする請求項6に記載の分析素子。
JP2012126025A 2012-06-01 2012-06-01 分析素子 Expired - Fee Related JP5846639B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126025A JP5846639B2 (ja) 2012-06-01 2012-06-01 分析素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126025A JP5846639B2 (ja) 2012-06-01 2012-06-01 分析素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013250193A true JP2013250193A (ja) 2013-12-12
JP5846639B2 JP5846639B2 (ja) 2016-01-20

Family

ID=49849012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012126025A Expired - Fee Related JP5846639B2 (ja) 2012-06-01 2012-06-01 分析素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5846639B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018146568A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 旭化成エレクトロニクス株式会社 光導波路及び光学式濃度測定装置
JP6420932B1 (ja) * 2017-03-30 2018-11-07 旭化成エレクトロニクス株式会社 光学式濃度測定装置および光学式濃度測定装置の製造方法
US10345223B2 (en) 2015-12-16 2019-07-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical gas sensor
JP2020509385A (ja) * 2017-03-01 2020-03-26 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス ナノサイズのフィルタを伴う平面状導波路デバイス

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003207665A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路
JP2004264138A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Nidec Copal Electronics Corp 光導波路化学センサー
JP2005062538A (ja) * 2003-08-14 2005-03-10 Fujitsu Ltd 光導波路及びその製造方法
JP2005234319A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Nec Corp 光結合器及び光結合器の製造方法
JP2005300212A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路型センサ及びその製造方法
WO2007108214A1 (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Kyushu University, National University Corporation 分析素子およびこれを用いた分析装置
JP2011232574A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Denso Corp 光導波路型センサ及びその製造方法
JP2012083167A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Konica Minolta Holdings Inc 微小物質検出センサおよびそれを有する微小物質検出装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003207665A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路
JP2004264138A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Nidec Copal Electronics Corp 光導波路化学センサー
JP2005062538A (ja) * 2003-08-14 2005-03-10 Fujitsu Ltd 光導波路及びその製造方法
JP2005234319A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Nec Corp 光結合器及び光結合器の製造方法
JP2005300212A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路型センサ及びその製造方法
WO2007108214A1 (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Kyushu University, National University Corporation 分析素子およびこれを用いた分析装置
JP2011232574A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Denso Corp 光導波路型センサ及びその製造方法
JP2012083167A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Konica Minolta Holdings Inc 微小物質検出センサおよびそれを有する微小物質検出装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10345223B2 (en) 2015-12-16 2019-07-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical gas sensor
JP2020509385A (ja) * 2017-03-01 2020-03-26 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス ナノサイズのフィルタを伴う平面状導波路デバイス
US11255780B2 (en) 2017-03-01 2022-02-22 Radiometer Medical Aps Planar waveguide device with nano-sized filter
JP2018146568A (ja) * 2017-03-06 2018-09-20 旭化成エレクトロニクス株式会社 光導波路及び光学式濃度測定装置
JP6420932B1 (ja) * 2017-03-30 2018-11-07 旭化成エレクトロニクス株式会社 光学式濃度測定装置および光学式濃度測定装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5846639B2 (ja) 2016-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5444711B2 (ja) 分析素子およびこれを用いた分析装置
US11274967B2 (en) Method and apparatus for quantifying solutions comprised of multiple analytes
Zhang et al. Ultra-sensitive chemical and biological analysis via specialty fibers with built-in microstructured optofluidic channels
US7855780B1 (en) Combined fiber-optic absorption and emission measurement apparatus
US9891167B2 (en) Optical analyte sensor
JPH08219995A (ja) 反射中空管ガスセルを備えたダイオードレーザポンプ形ラマンガス分析装置
JP4511857B2 (ja) フォトニック結晶を応用したセンサおよび検出対象物質の検出方法
US6278523B1 (en) Optical sensor on a silicon substrate and application for the in situ measurement of a fluorescent marker in the small bronchia
JPH06502012A (ja) 薄膜分光センサー
JP5846639B2 (ja) 分析素子
US8155487B2 (en) Sensor element
Bickford et al. The investigation of subwavelength grating waveguides for photonic integrated circuit based sensor applications
Jang et al. Fiber-integrated hollow-core light cage for gas spectroscopy
CN106841121A (zh) 一种基于脊形光波导的spr生化传感器
US8792103B2 (en) System for analysis of a fluid
JPH0450639A (ja) 光学式試料分析装置
Tosi et al. Optical Fiber Biosensors: Device Platforms, Biorecognition, Applications
JP4770449B2 (ja) 光導波路型デバイス、温度計測装置および温度計測方法
JP4565205B2 (ja) 検体分析素子
Martin et al. Hemoglobin adsorption isotherm at the silica-water interface with evanescent wave cavity ring-down spectroscopy
JP2005121565A (ja) 光センサヘッド
JP6944678B2 (ja) 熱レンズ分析用光ファイバーカプラ、熱レンズ分析装置
JP2009069169A (ja) 光回路素子
Benedini Nanophotonic waveguide enhanced Raman spectroscopy for sensitive molecular fingerprinting
Qi Silicon mid-infrared waveguide-based bio-chemical sensors

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5846639

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees