JP2013248794A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用の部材が不要であると共に、液体の着弾精度の低下を抑制しつつ装置内の異物を除去できるようにする。
【解決手段】プリンタの筐体内の異物を除去するのに、用紙Pを用いる。また、用紙Pにおける任意の領域を帯電させるのではなく、用紙Pのうちインクが着弾することのない非着弾領域を帯電させる。特に、非着弾領域のうち、用紙Pがヘッドの吐出面と対向する対向領域に配置されたときにローラ対24と対向領域よりも搬送方向下流側で且つローラ対24から用紙Pの搬送方向の長さよりも短い距離を隔てた位置に配置されたローラ対との間に位置する領域、及び、用紙Pの幅方向の端部を、帯電領域Eとして決定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1には、画像形成装置において、クリーニング部材を帯電させた状態で搬送し、装置内の異物をクリーニング部材に吸着させて除去する技術が開示されている。
特開2006−058792号公報
特許文献1の技術によると、クリーニング部材という専用の部材が必要となり、コスト面で不利である。本願発明者は、液体吐出装置において、記録媒体を用いて装置内の異物を除去することを考案した。その結果、記録媒体の帯電された領域に対して液体を着弾させると、液体の着弾精度が低下し得ることを知見した。
本発明の目的は、専用の部材が不要であると共に、液体の着弾精度の低下を抑制しつつ装置内の異物を除去することができる、液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液体を吐出する複数の吐出口を有する吐出部と、前記複数の吐出口と対向する対向領域を通る搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送部と、前記対向領域よりも前記搬送部による記録媒体の搬送方向の上流側に配置され、記録媒体を帯電させる帯電部と、記録媒体のうち、記録媒体が前記対向領域に配置されたときに前記複数の吐出口から吐出される液体が着弾することのない非着弾領域を、帯電領域として決定する帯電領域決定部と、前記帯電部を制御し、前記帯電領域決定部によって決定された前記帯電領域を帯電させる制御部と、を備えたことを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
上記観点によれば、装置内の異物を除去するのに、記録媒体を用いており、専用の部材が不要である。また、記録媒体における任意の領域を帯電させるのではなく、記録媒体のうち液体が着弾することのない非着弾領域を帯電させることで、液体の着弾精度の低下を抑制することができる。記録媒体を帯電させた状態で搬送することで、装置内の異物が記録媒体の帯電領域に吸着される。したがって、上記観点によれば、専用の部材が不要であると共に、液体の着弾精度の低下を抑制しつつ装置内の異物を除去することができる。
前記搬送部は、前記対向領域よりも前記搬送方向の上流側に配置され、記録媒体を挟持する上流側ローラ対、及び、前記対向領域よりも前記搬送方向の下流側で且つ前記上流側ローラ対から記録媒体の搬送方向の長さよりも短い距離を隔てた位置に配置され、記録媒体を挟持する下流側ローラ対を含み、前記帯電領域決定部は、前記非着弾領域のうち、記録媒体が前記対向領域に配置されたときに前記上流側ローラ対と前記下流側ローラ対との間に位置する領域を、前記帯電領域として決定してよい。非着弾領域のうち上記領域以外の領域(例えば、記録媒体における搬送方向下流側端部や上流側端部の領域)は、上流側ローラ対及び下流側ローラ対の一方によって片持ち支持されることがある。例えば、記録媒体における搬送方向下流側端部の領域は、記録媒体における搬送方向下流側末端が上流側ローラ対を通過した後に下流側ローラ対に到達するまでの間、上流側ローラ対によって片持ち支持された状態となる。記録媒体における搬送方向上流側端部の領域は、記録媒体における搬送方向上流側末端が上流側ローラ対を通過した後に下流側ローラ対に到達するまでの間、下流側ローラ対によって片持ち支持された状態となる。この状態において、当該領域が帯電していると、当該領域が吐出部と接触し得る。特に吐出部が接地されている場合、上記現象が生じ易くなる。当該領域が吐出部と接触すると、吐出口に異物が付着し、吐出不良が生じ得る。これに対し、上記構成によれば、非着弾領域のうち上流側ローラ対及び下流側ローラ対の間の領域を帯電領域として決定することで、このような問題を軽減することができる。つまり、上記領域は、吐出部と接触しようとしても、上流側ローラ対及び下流側ローラ対によって挟持されているため、吐出部と接触し難い。
前記帯電領域決定部は、前記非着弾領域のうち、前記搬送方向と直交する方向の端部を、前記帯電領域として決定してよい。記録媒体における搬送方向と直交する方向の端部は、異物が付着している可能性が高い。そこで、上記のように当該端部を帯電させることで、当該端部に付着している異物を吸着し、当該異物が装置内に飛散するのを抑制することができる。
前記帯電部は、記録媒体と接触する接触部材、及び、前記接触部材に電圧を印加する電圧印加部を含み、前記制御部は、前記接触部材が前記帯電領域と接触するときに前記接触部材に電圧を印加し、且つ、前記接触部材が前記帯電領域と接触しないときに前記接触部材に電圧を印加しないように、前記電圧印加部を制御することにより、前記帯電領域を帯電させてよい。
前記帯電部は、前記搬送方向と直交する方向に互いに離隔して配置された複数の前記接触部材、及び、前記複数の接触部材のそれぞれに電圧を印加する複数の前記電圧印加部を含み、前記制御部は、前記複数の接触部材のうち、前記帯電領域と接触する前記接触部材に電圧を印加し、且つ、前記帯電領域と接触しない前記接触部材に電圧を印加しないように、前記複数の電圧印加部を個別に制御することにより、前記帯電領域を帯電させてよい。上記構成によれば、個別制御により、記録媒体における搬送方向と直交する方向の端部のみ等、帯電領域決定部によって決定された帯電領域を確実に帯電させることができる。
前記帯電部は、記録媒体と接触しつつ回転する回転部材、前記回転部材の外周面と接触する接触位置と前記外周面から離隔した離隔位置とを取り得ると共に前記接触位置にあるときに前記外周面との摩擦により前記回転部材を帯電させる接離部材、前記接離部材を前記接触位置と前記離隔位置とに移動させる接離機構を含み、前記制御部は、前記回転部材における前記帯電領域と接触する部分が帯電し、且つ、前記回転部材における前記帯電領域と接触しない部分が帯電しないように、前記接離機構を制御することにより、前記帯電領域を帯電させてよい。
本発明に係る液体吐出装置は、前記回転部材の回転量を測定する測定部をさらに備え、前記制御部は、前記測定部の測定結果に基づいて、前記接離機構を制御してよい。
前記帯電部は、前記搬送方向と直交する方向に互いに離隔して配置された複数の前記回転部材、前記複数の回転部材のそれぞれを帯電させる複数の前記接離部材、及び、前記複数の接離部材のそれぞれを前記接触位置と前記離隔位置とに移動させる前記接離機構を含み、前記制御部は、前記接離機構を制御して前記複数の接離部材を個別に移動させることにより、前記帯電領域を帯電させてよい。上記構成によれば、個別制御により、記録媒体における搬送方向と直交する方向の端部のみ等、帯電領域決定部によって決定された帯電領域を確実に帯電させることができる。
前記帯電部は、第1ローラ、前記第1ローラとの間に記録媒体を挟持する挟持位置と前記第1ローラから離隔して前記第1ローラとの間に記録媒体を挟持しない非挟持位置とを取り得る第2ローラ、及び、前記第2ローラを帯電させる帯電手段、前記第2ローラを前記挟持位置と前記非挟持位置とに移動させる移動機構を含み、前記制御部は、前記第2ローラと前記帯電領域とが対向するときに前記第2ローラが前記挟持位置を取り、且つ、前記第2ローラと前記帯電領域とが対向しないときに前記第2ローラが前記非挟持位置を取るように、前記移動機構を制御することにより、前記帯電領域を帯電させてよい。
前記帯電部は、前記搬送方向と直交する方向に互いに離隔して配置された複数の前記第2ローラ、及び、前記複数の第2ローラのそれぞれを前記挟持位置と前記非挟持位置とに移動させる前記移動機構を含み、前記制御部は、前記複数の第2ローラのうち、前記帯電領域と対向する前記第2ローラが前記挟持位置を取り、且つ、前記帯電領域と対向しない前記第2ローラが前記非挟持位置を取るように、前記移動機構を制御して前記複数の第2ローラを個別に移動させることにより、前記帯電領域を帯電させてよい。上記構成によれば、個別制御により、記録媒体における搬送方向と直交する方向の端部のみ等、帯電領域決定部によって決定された帯電領域を確実に帯電させることができる。
前記搬送部は、記録媒体の第1面が前記複数の吐出口と対向するように前記対向領域に向けて記録媒体を搬送する第1搬送部、及び、前記第1面に画像が記録された記録媒体を、記録媒体の前記第1面とは反対側の第2面が前記複数の吐出口と対向するように前記対向領域に向けて搬送する第2搬送部を含み、本発明に係る液体吐出装置は、前記第2搬送部による記録媒体の搬送経路に配置され、記録媒体における少なくとも前記第2面に付着した異物を除去する異物除去部をさらに備えてよい。第2面に異物が付着したまま第2面に液体が吐出されると、第2面における記録品質が低下してしまう。上記構成によれば、当該問題を軽減することができる。
前記異物除去部は、接地された接地部材を含み、前記接地部材を前記第2面に接触させることにより、前記異物を除去してよい。上記構成によれば、記録媒体の第2面に接地部材が接触することにより、記録媒体の第2面及び当該第2面に吸着されていた異物の帯電量が低減し、異物が当該第2面から離れ易くなる。したがって、上記構成によれば、比較的簡単な構成で、記録媒体の第2面に付着した異物を除去することができる。
前記異物除去部は、前記帯電部により帯電された記録媒体の極性とは逆の極性に帯電する逆帯電部材を含み、前記第2面のうち前記帯電領域に対応する領域に前記逆帯電部材を接触させることにより、前記異物を前記逆帯電部材に吸着させて記録媒体から除去してよい。上記構成によれば、吸着作用によって、記録媒体の第2面に付着した異物をより確実に除去することができる。
前記逆帯電部材は、記録媒体と接触しつつ回転する第3ローラを含み、前記異物除去部は、前記第3ローラを清掃する清掃部を含んでよい。上記構成によれば、逆帯電部材による吸着作用を維持することができる。
本発明に係る液体吐出装置は、前記対向領域において記録媒体を支持する支持面を有する支持部材を備え、前記支持部材は、前記支持面に凸部が形成されており、少なくとも前記凸部における記録媒体と接触する部分が導電材料からなってよい。非導電材料は、導電材料に比べ、摩擦による帯電量が大きくなる傾向にある。したがって、凸部における記録媒体と接触する部分が非導電材料からなる場合、記録媒体の搬送時に記録媒体と凸部の当該部分とが擦れることによって、凸部の当該部分に、大きな帯電が生じ、異物が付着し易くなる。凸部の当該部分に異物が付着した状態で、次の記録媒体が搬送され、当該記録媒体が凸部の当該部分と接触すると、凸部の当該部分に付着した異物が装置内に飛散し、ひいては吐出口に異物が付着して吐出不良が生じ得る。これに対し、上記構成によれば、凸部の当該部分が導電材料からなるため、記録媒体の搬送時に記録媒体と凸部の当該部分とが擦れても、凸部の当該部分に大きな帯電が生じ難い。したがって、上記問題を軽減することができる。
本発明によると、装置内の異物を除去するのに、記録媒体を用いており、専用の部材が不要である。また、記録媒体における任意の領域を帯電させるのではなく、記録媒体のうち液体が着弾することのない非着弾領域を帯電させることで、液体の着弾精度の低下を抑制することができる。記録媒体を帯電させた状態で搬送することで、装置内の異物が記録媒体の帯電領域に吸着される。したがって、本発明によれば、専用の部材が不要であると共に、液体の着弾精度の低下を抑制しつつ装置内の異物を除去することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。 インクジェットヘッドの流路ユニット及びアクチュエータユニットを示す平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す部分拡大図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 (a)は、プラテン及び帯電部の構成並びに用紙の帯電領域を説明するための平面図である。(b)は、図5(a)のVB−VB線に沿った断面図である。(c)は、帯電部による用紙の帯電態様を示す概略図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタのコントローラが実行する制御内容を示すフロー図である。 帯電領域の決定方法を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図9の帯電部による用紙の帯電態様を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。 (a)は、図11の帯電部の構成を説明するための平面図である。(b)は、図11の帯電部による用紙の帯電態様を示す概略図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aの内部空間には、ヘッド10、プラテン7、用紙センサ32、コントローラ1p、搬送部20、給紙ユニット1c等が収容されている。筐体1aの内部空間には、給紙ユニット1cから排紙部31に向けて、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。また、筐体1aには、ヘッド10に供給されるブラックインクを貯留したカートリッジ(図示略)が着脱可能に設けられている。カートリッジは、チューブ等を介してヘッド10と接続され、ヘッド10にインクを供給する。
ヘッド10は、主走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。ヘッド10の下面(吐出面10x)には、複数の吐出口14aが開口している(図3及び図4参照)。ヘッド10は、ホルダ(図示略)を介して筐体1aに支持されている。ホルダは、吐出面10xとプラテン7の表面(支持面)7xとの間に記録に適した所定の間隙が形成されるように、ヘッド10を支持している。
プラテン7は、平板部材であり、吐出面10xと対向する位置に配置されている。プラテン7の支持面7xには、図5(a),(b)に示すように、複数の凸部7pが形成されている。凸部7pは、それぞれ副走査方向に延在し、主走査方向に等間隔で形成されている。プラテン7は、凸部7pにおける用紙Pと接触する部分である先端部7p1が金属等の導電材料からなり、先端部7p1以外の部分が樹脂からなる。なお、先端部7p1だけでなく、プラテン7全体が導電材料からなってもよい。
搬送部20は、上流側搬送部20a、下流側搬送部20b、及び、再搬送部20cを含む。搬送部20a,20bはプラテン7を挟んで配置されており、上流側搬送部20aはプラテン7よりも搬送方向(搬送部20による用紙Pの搬送方向)上流側、下流側搬送部20bはプラテン7よりも搬送方向下流側に配置されている。上流側搬送部20aは、用紙Pの表面(第1面)(給紙トレイ1c1内で下方を向く面)が吐出面10xと対向するように、支持面7xにおける吐出面10xと対向する対向領域10yに向けて、用紙Pを搬送する。下流側搬送部20b及び再搬送部20cは、表面に画像が記録された用紙Pを、用紙Pの表面とは反対側の裏面(第2面)が吐出面10xと対向するように、対向領域10yに向けて搬送する。
上流側搬送部20aは、ローラ対22〜24及びガイド29a〜29cを含む。下流側搬送部20bは、ローラ対25〜27及びガイド29d,29eを含む。再搬送部20cは、再搬送カセット21、ローラ対28、及びガイド29f〜29hを含む。
ローラ対22〜28は、搬送経路において適宜の間隔で配置されている。ここで、ローラ対24は、対向領域10yよりも搬送方向の上流側に配置されている。ローラ対25は、対向領域10yよりも搬送方向の下流側に配置されている。また、ローラ対25は、図1に示すように、搬送方向において、ローラ対24から距離Lを隔てた位置に配置されている。距離Lは、用紙Pの搬送方向の長さよりも短い距離に設定されている。つまり、用紙Pが対向領域10yを経由して搬送されるとき、用紙Pは、先ず、ローラ対24に挟持され且つローラ対25に挟持されない状態で搬送される。その後、用紙Pの搬送方向の先端がローラ対25に到達すると、用紙Pは、ローラ対24及びローラ対25に挟持された状態で搬送される。さらにその後、用紙Pの搬送方向の後端がローラ対24を抜けると、用紙Pは、ローラ対24に挟持されず且つローラ対25に挟持された状態で搬送される。各ローラ対22〜28のうち一方のローラは、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ20M(図6参照)の駆動により回転する駆動ローラである。各ローラ対22〜28のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。各ローラ対22〜28において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。各ガイド29a〜29hは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。再搬送カセット21は、給紙トレイ1c1の上方且つプラテン7の下方に配置されており、用紙Pが通過可能な空間を画定している。
給紙ユニット1cは、給紙トレイ1c1及び給紙ローラ1c2を有する。このうち給紙トレイ1c1が筐体1aに対して着脱可能である。給紙トレイ1c1は、上面が開口した箱であり、複数の用紙Pを収容可能である。給紙ローラ1c2は、コントローラ1pによる制御の下、給紙モータ1cM(図6参照)の駆動により回転し、給紙トレイ1c1内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
コントローラ1pは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)に加え、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。ASICでは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)が行われる。I/Fは、外部装置(プリンタ1に接続されたPC等)とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検知信号の入力/出力を行う。なお、コントローラ1pがASICを含まず、CPUが実行するプログラム等により画像データの書き換え、並び替え等が処理されてもよい。
コントローラ1pは、外部装置から供給された記録指令に基づいて、用紙Pに画像が記録されるよう、ヘッド10及び搬送部20を制御する。即ち、搬送部20による用紙Pの搬送動作、及び、用紙Pの搬送に同期したヘッド10によるインク吐出動作を制御する。
コントローラ1pによる制御の下、給紙ユニット1cから送り出された用紙Pは、搬送部20a,20bによって図1の黒塗り矢印に沿って搬送される。用紙Pが対向領域10yにおいて支持面7xに支持されつつヘッド10の真下を通過する際に、コントローラ1pの制御によりヘッド10が駆動し、吐出口14a(図4参照)から用紙Pの表面に向けてインクが吐出されることで、用紙Pの表面に画像が記録される。吐出口14aからのインク吐出動作は、用紙Pの先端を検知する用紙センサ32からの検知信号に基づいて行われる。その後用紙Pは、用紙Pの表面に画像が記録される片面記録の場合、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31に排出される。用紙Pの表面及び裏面の両方に画像が記録される両面記録の場合、コントローラ1pは、用紙Pがローラ対27に挟持されているときに、ローラ対26,27の回転方向を反転させる。これにより、用紙Pは、図1の白抜き矢印に沿って、再搬送部20cに送り込まれる。そして用紙Pは、再び搬送部20a,20bによって図1の黒塗り矢印に沿って搬送され、ヘッド10の真下を通過する際に裏面に画像が記録された後、開口30から排紙部31に排出される。片面記録又は両面記録の指令は、記録指令に含まれる。
搬送部20に含まれる要素のうち、ローラ対23は帯電部40を構成し、ローラ対26は異物除去部50を構成する。帯電部40及び異物除去部50については、後に詳述する。
次いで、図2〜図4を参照し、ヘッド10の構成について説明する。なお、図3では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
ヘッド10は、流路ユニット12、リザーバユニット、8つのアクチュエータユニット17、8つのFPC(平型柔軟基板)19、回路基板等を含む。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12iを積層した積層体であり、内部に流路が形成されている。当該流路は、マニホールド流路13、副マニホールド流路13a、及び個別流路14を含む。流路ユニット12の上面12xには、開口12yが形成されている。マニホールド流路13は、開口12yを一端に有する流路である。副マニホールド流路13aは、マニホールド流路13から分岐した流路である。個別流路14は、吐出口14a毎に設けられており、副マニホールド流路13aの出口から、流路抵抗調整用の絞りであるアパーチャ15、及び圧力室16を介して、吐出口14aに至る流路である。流路ユニット12における上面12xとは反対側の下面が、吐出面10xである。流路ユニット12を構成する金属プレート12a〜12iのうち、少なくとも金属プレート12iが接地されているのが好ましい。
圧力室16は吐出口14a毎に設けられており、1の吐出口14aに対して1の圧力室16が接続している。圧力室16の開口は、略菱形形状であり、上面12xにおける各アクチュエータユニット17の固定領域においてマトリクス状に配置されている(図3参照)。下面(吐出面10x)における各アクチュエータユニット17の固定領域と対向する領域には、圧力室16と同様の配置パターンで、吐出口14aがマトリクス状に配置されている。
リザーバユニットの内部には、リザーバを含む流路が形成されている。リザーバは、カートリッジから供給されたインクを一時的に貯留する。当該流路は、一端がチューブ等を介してカートリッジ、他端が流路ユニット12の流路と接続している。リザーバユニットの下面には、凹凸が設けられている。凸部は、上面12xにおけるアクチュエータユニット17と重ならない領域(図2に示す開口12yを含む二点鎖線で囲まれた領域)に固定されている。凸部の先端面(上面12xに固定される面)には、流路の端部が開口している。凹部は、上面12x、アクチュエータユニット17の表面、及びFPC19の表面と、若干の隙間を介して対向している。
8つのアクチュエータユニット17は、図2に示すように、主走査方向に沿って2列の千鳥状に配置され、上面12xに固定されている。各アクチュエータユニット17は、台形の外形を有し、当該アクチュエータユニット17の固定領域に形成された複数の圧力室16の開口を覆っている。各アクチュエータユニット17は、圧電層、共通電極、及び個別電極から構成されている。上記各部材のうち、圧電層及び共通電極は、アクチュエータユニット17の外形を画定するサイズの台形形状を有する。個別電極は、圧力室16毎に設けられており、圧電層の上面において鉛直方向に各圧力室16と重なる位置に配置されている。アクチュエータユニット17の各個別電極に対応する部分が、1の圧電型アクチュエータとして機能する。各アクチュエータは、FPC19を介した電圧の印加によって独立して変形可能であり、対応する圧力室16の容積を変化させ、圧力室16内のインクにエネルギーを付与する。これにより、吐出口14aからインクが吐出される。
8つのFPC19は、8つのアクチュエータユニット17のそれぞれに接続されている。各FPC19は、一端がアクチュエータユニット17、他端が回路基板に固定されている。各FPC19は、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線及び端子を有し、その途中部にドライバICが実装されている。配線はそれぞれドライバICの出力端子と接続されている。回路基板は、コントローラ1pから入力された信号を調整し、調整した信号をFPC19の配線を介してドライバICに出力する。ドライバICは、回路基板から入力された信号を駆動信号に変換し、駆動信号をFPC19の配線を介してアクチュエータユニット17の各電極に伝達する。
次いで、帯電部40及び異物除去部50の構成について説明する。
帯電部40は、用紙Pを帯電させるものであり、対向領域10yよりも搬送方向上流側に配置されている(図1参照)。帯電部40は、ローラ対23、複数の電源41、及び徐電ブラシ42から構成されている。
ローラ対23は、複数のローラ23a、及び、1のローラ23bを含む。複数のローラ23aは、搬送方向と直交する方向(主走査方向)に延在する回転軸23a1に取り付けられている。複数のローラ23aは、主走査方向に互いに離隔して配置されている(図5(a)参照)。回転軸23a1は、樹脂等の絶縁材料からなり、各ローラ23aは、金属等の導電材料又は半導電材料からなる。ローラ23bは、全てのローラ23aと接触するよう、主走査方向に延在している。ローラ23bは、接地されている。ローラ23bの主走査方向に関する長さは、用紙Pの幅よりも長く、複数のローラ23a全体の主走査方向に関する長さと略同じである。ローラ23a,23bは、用紙Pを挟持しつつ、主走査方向に沿った軸を中心として、互いに逆方向に回転する(図5(c)参照)。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。
電源41は、図5(a)に示すように、ローラ23a毎に設けられており、ローラ23aに電圧を印加し、ローラ23aを帯電させる。各電源41は、正極がローラ23aに接続され、負極が接地されている。各電源41は、ON/OFFスイッチを内蔵しており、コントローラ1pの制御によりON/OFFが切り換えられる。電源41は、ONのときローラ23aに正の電圧を印加し、OFFのときローラ23aに電圧を印加しない。
徐電ブラシ42は、ローラ23aを徐電するものであり、全てのローラ23aと接触するように設けられている。
ローラ対23が用紙Pを挟持しているときにローラ23aに電圧が印加されると、用紙Pにおけるローラ23aと接触する部分が帯電する。このとき、用紙Pにおけるローラ23aと接触する面には正の電荷が生じ、用紙Pにおける当該面と反対側の面には負の電荷が生じる(図5(c)参照)。用紙Pをこのようにして帯電させた状態で搬送することで、筐体1a内の異物(紙粉、粉塵等)が用紙Pの帯電領域Eに吸着される。
異物除去部50は、用紙Pに付着した異物を除去するものであり、下流側搬送部20bによる用紙Pの搬送経路に配置されている(図1参照)。異物除去部50は、ローラ対26から構成されている。
ローラ対26は、接地されたローラ26a,26bを含む。ローラ26a,26bは、共に、主走査方向に延在し、主走査方向に関する長さが用紙Pの幅よりも長い。ローラ26a,26bは、用紙Pを挟持しつつ、主走査方向に沿った軸を中心として、互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。
用紙Pがローラ対26に挟持され、用紙Pの表面及び裏面にそれぞれローラ26a,26bが接触すると、用紙Pの表面及び裏面の電荷が除去されると共に、用紙Pに付着した異物の電荷が除去される。このとき、用紙Pの表面及び裏面の電荷と、異物の電荷とが除去されるため、異物の用紙Pの表面又は裏面への吸着力が弱くなり、異物が用紙Pの表面又は裏面から除去される。除去された異物は筐体1aの下方に落下することになる。
次いで、図7及び図8を参照し、コントローラ1pによる帯電領域Eの決定方法及び帯電部40の制御方法について説明する。
コントローラ1pは、先ず、プリンタ1に接続されたPC等の外部装置から、記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。記録指令を受信していない場合(S1:NO)、コントローラ1pは、処理をS1に戻す。記録指令を受信した場合(S1:YES)、コントローラ1pは、当該記録指令に含まれる画像データの情報をRAMに記憶する(S2)。
S2の後、コントローラ1pは、帯電領域Eを決定する(S3)。このとき、コントローラ1pは、用紙Pのうち、用紙Pが対向領域10yに配置されたときに複数の吐出口14aから吐出されるインクが着弾することのない非着弾領域を、帯電領域Eとして決定する。当該決定はCPUによって行われ、決定された帯電領域Eの情報はRAMに記憶される。
S3において、より具体的には、コントローラ1pは、先ず、RAMに記憶されている画像データを参照して、用紙Pのうち、画像が記録されるべき画像領域Iと、画像が記録されない余白領域Oとを識別する(図8(a),(b)参照)。余白領域Oは、用紙Pが対向領域10yに配置されたときに複数の吐出口14aから吐出されるインクが着弾することのない非着弾領域である。画像データにおいて余白として設定されている部分、又は、記録されるべき画像がない領域を、余白領域Oと識別してよい。次に、コントローラ1pは、余白領域Oのうち、用紙Pの搬送方向における先端から距離L以上下流側、且つ、用紙Pの搬送方向における後端から距離L以上上流側の領域を、帯電領域Eとして決定する。換言すると、コントローラ1pは、余白領域Oのうち、用紙Pの搬送方向における先端及び後端からそれぞれ距離L以上離れた領域を、帯電領域Eとして決定する。
図8(a)の例では、用紙Pにおける中央部分に画像領域Iがあり、画像領域Iを取り囲むように余白領域Oがある。コントローラ1pは、当該余白領域Oのうち、用紙Pにおける先端及び後端から搬送方向に関してそれぞれ距離L以上離れた領域を、帯電領域Eとして決定する。この例において、帯電領域Eは、用紙Pの幅方向(搬送方向と直交する方向:主走査方向)の端部である。図8(b)の例では、用紙Pにおける中央部分と先端及び後端をと除いた部分に2つの画像領域Iがあり、2つの画像領域Iを取り囲むように余白領域Oがある。コントローラ1pは、当該余白領域Oのうち、用紙Pにおける先端及び後端から搬送方向に関してそれぞれ距離L以上離れた領域を、帯電領域Eとして決定する。この例において、帯電領域Eは、用紙Pの幅方向の端部、及び、用紙Pの中央部分である。
なお、S1で受信した記録指令が片面記録の場合、S3において、コントローラ1pは、用紙Pの表面に記録すべき画像のデータに基づいて、用紙Pの表面における帯電領域Eを決定する。S1で受信した記録指令が両面記録の場合、S3において、コントローラ1pは、用紙Pの表面及び裏面にそれぞれ記録すべき画像のデータに基づいて、用紙Pの表面における帯電領域E、及び、用紙Pの裏面における帯電領域Eを決定する。
S3の後、コントローラ1pは、給紙ユニット1cから用紙Pが送り出されるように、給紙モータ1cMを制御すると共に、給紙された用紙Pが搬送されるように、搬送部20を制御する(S4)。
S4の後、コントローラ1pは、S3で決定した帯電領域Eが帯電されるように、帯電部40を制御する(S5)。このとき、コントローラ1pは、RAMから帯電領域Eの情報を読み出し、複数のローラ23aのうち、帯電領域Eと接触するローラ23aに電圧を印加し、且つ、帯電領域Eと接触しないローラ23aに電圧を印加しないように、複数の電源41を個別に制御することにより、図5(a)に示す複数のローラ23aによって、帯電領域Eを帯電させる。またこのとき、コントローラ1pは、用紙センサ32からの検知信号、及び、ローラ対23のローラ23a,23bの回転量を測定するロータリーエンコーダ23E(図6参照)の測定結果に基づいて、各電源41のON/OFF切換のタイミングを制御する。具体的には、コントローラ1pは、用紙センサ32が用紙Pの先端を検知した時点からの経過時間、及び、ローラ23a,23bの回転量により、搬送経路における用紙Pの位置を把握する。そしてコントローラ1pは、把握した用紙Pの位置情報に基づいて、帯電領域Eが帯電されるように、複数の電源41を個別に制御する。
S5の後、コントローラ1pは、RAMに記憶された画像データに基づいて、用紙Pに画像が記録されるように、ヘッド10を制御する(S6)。ここで、帯電領域Eは余白領域O内にあり、画像領域Iは帯電していない。S6の後、コントローラ1pは、S1で受信した記録指令に含まれる情報を参照して、用紙Pの裏面への記録があるか否かを判断する(S7)。裏面への記録がないと判断した場合(S7:NO)、コントローラ1pは、用紙Pが排紙部31に排紙されるように、搬送部20を制御する(S8)。S8の後、コントローラ1pは、当該ルーチンを終了する。
裏面への記録があると判断した場合(S7:YES)、コントローラ1pは、用紙Pがローラ対27に挟持されているときに、ローラ対26,27の回転方向を反転させ、用紙Pをスイッチバックさせる(S9)。S9の後、コントローラ1pは、用紙Pの裏面における帯電領域Eが帯電されるように、帯電部40を制御する(S5)。S5の後、コントローラ1pは、用紙Pの裏面に画像が記録されるように、ヘッド10を制御する(S6)。S6の後、コントローラ1pは、裏面への記録は既に完了しているため、裏面への記録がないと判断し(S7:NO)、用紙Pが排紙部31に排紙されるように、搬送部20を制御する(S8)。S8の後、コントローラ1pは、当該ルーチンを終了する。
以上に述べたように、本実施形態によると、筐体1a内の異物を除去するのに、用紙Pを用いており、専用の部材が不要である。また、用紙Pにおける任意の領域を帯電させるのではなく、用紙Pのうちインクが着弾することのない非着弾領域を帯電させることで、インクの着弾精度の低下を抑制することができる。用紙Pを帯電させた状態で搬送することで、筐体1a内の異物が用紙Pの帯電領域Eに吸着される。したがって、本実施形態によれば、専用の部材が不要であると共に、インクの着弾精度の低下を抑制しつつ筐体1a内の異物を除去することができる。
しかも、コントローラ1pは、非着弾領域のうち、用紙Pが対向領域10yに配置されたときにローラ対24とローラ対25との間に位置する領域を、帯電領域Eとして決定する。非着弾領域のうち上記領域以外の領域(例えば、用紙Pにおける搬送方向下流側端部や上流側端部の領域)は、ローラ対24及びローラ対25の一方によって片持ち支持されることがある。例えば、用紙Pにおける搬送方向下流側端部の領域は、用紙Pにおける搬送方向下流側末端がローラ対24を通過した後にローラ対25に到達するまでの間、ローラ対24によって片持ち支持された状態となる。用紙Pにおける搬送方向上流側端部の領域は、用紙Pにおける搬送方向上流側末端がローラ対24を通過した後にローラ対25に到達するまでの間、ローラ対25によって片持ち支持された状態となる。この状態において、用紙Pにおける搬送方向下流側端部や上流側端部の領域が帯電していると、当該領域が吐出面10xと接触し得る。特に吐出面10xが接地されている場合、上記現象が生じ易くなる。当該領域が吐出面10xと接触すると、吐出口14aに異物が付着し、吐出不良が生じ得る。これに対し、本実施形態によれば、非着弾領域のうちローラ対24とローラ対25との間の領域を帯電領域Eとして決定することで、このような問題を軽減することができる。つまり、上記領域は、吐出面10xと接触しようとしても、ローラ対24,25によって挟持されているため、吐出面10xと接触し難い。
また、コントローラ1pは、非着弾領域のうち、用紙Pの幅方向の端部を、帯電領域Eとして決定する。用紙Pの幅方向端部は、異物が付着している可能性が高い。そこで、上記のように当該端部を帯電させることで、当該端部に付着している異物を吸着し、当該異物が筐体1a内に飛散するのを抑制することができる。
コントローラ1pは、複数のローラ23aのうち、帯電領域Eと接触するローラ23aに電圧を印加し、且つ、帯電領域Eと接触しないとローラ23aに電圧を印加しないように、複数の電源41を個別に制御することにより、帯電領域Eを帯電させる。上記構成によれば、個別制御により、用紙Pの幅方向端部のみ等、決定された帯電領域Eを確実に帯電させることができる。
両面記録の場合において、用紙Pの裏面に異物が付着したまま裏面にインクが吐出されると、裏面における記録品質が低下してしまう。本実施形態によれば、異物除去部50を設けたことにより、当該問題を軽減することができる。さらに、用紙Pの裏面への記録前に、用紙Pを除電し、用紙Pの裏面における帯電領域Eを帯電させることで、より一層確実に、インクの着弾精度の低下を抑制しつつ筐体1a内の異物を除去することができる。
異物除去部50は、接地されたローラ26bを含み、接地されたローラ26bを用紙Pの裏面に接触させることにより、用紙Pの裏面に付着した異物を除去する。この場合、用紙Pの裏面及び裏面に吸着されていた異物の帯電量が低減し、異物が裏面から離れ易くなる。したがって、本実施形態によれば、比較的簡単な構成で、用紙Pの裏面に付着した異物を除去することができる。
プラテン7は、支持面7xに凸部7pが形成されており、少なくとも凸部7pにおける用紙Pと接触する先端部7p1が導電材料からなる。非導電材料は、導電材料に比べ、摩擦による帯電量が大きくなる傾向にある。したがって、先端部7p1が非導電材料からなる場合、用紙Pの搬送時に用紙Pと先端部7p1とが擦れることによって、先端部7p1に、大きな帯電が生じ、異物が付着し易くなる。先端部7p1に異物が付着した状態で、次の用紙Pが搬送され、当該用紙Pが先端部7p1と接触すると、先端部7p1に付着した異物が筐体1a内に飛散し、ひいては吐出口14aに異物が付着して吐出不良が生じ得る。これに対し、本実施形態によれば、先端部7p1が導電材料からなるため、用紙Pの搬送時に用紙Pと先端部7p1とが擦れても、先端部7p1に大きな帯電が生じ難い。したがって、上記問題を軽減することができる。
続いて、図9及び図10を参照し、本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタ201について説明する。
本実施形態のプリンタ201は、帯電部及び異物除去部の構成が第1実施形態のプリンタ1と異なり、その他は第1実施形態のプリンタ1と同じ構成である。
本実施形態において、帯電部240は、図9に示すように、ローラ対223、スポンジ241、ソレノイド243、及び徐電ブラシ42から構成されている。
ローラ対223は、ローラ223a,223bを含む。ローラ223aは、図9及び図10では図示を省略しているが、第1実施形態のローラ23aと同様(図5(a)参照)、複数設けられており、搬送方向と直交する方向(主走査方向)に互いに離隔して配置されている。複数のローラ223aは、図10に示すように、主走査方向に延在する回転軸223a1に取り付けられている。ローラ223bは、第1実施形態のローラ23bと同様、全てのローラ223aと接触するよう、主走査方向に延在していると共に、接地されている。ローラ223bの主走査方向に関する長さは、用紙Pの幅よりも長く、複数のローラ223a全体の主走査方向に関する長さと略同じである。ローラ223a,223bは、用紙Pを挟持しつつ、主走査方向に沿った軸を中心として、互いに逆方向に回転する(図10参照)。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。
スポンジ241は、ローラ223a毎に設けられており、ローラ223aの外周面と接触する接触位置(図10において実線で示す位置)と当該外周面から離隔した離隔位置(図10において破線で示す位置)とを取り得る。スポンジ241は、接触位置にあるときに外周面との摩擦によりローラ223aを帯電させる。各スポンジ241は、ウレタンフォーム等の材料からなる。
ソレノイド243は、スポンジ241毎に設けられており、プランジャの先端にスポンジ241が固定されている。コントローラ1pの制御により、ソレノイド243が駆動し、プランジャが伸縮することで、スポンジ241が接触位置と離隔位置とに移動する。スポンジ241が接触位置にあるときに、ローラ223aが回転すると、ローラ223aの外周面においてスポンジ241を通過した部分が帯電する。そして、ローラ223aがさらに回転し、ローラ223aの外周面における帯電された部分が除電ブラシ42に到達すると、ローラ223aの外周面の電荷が除去される。
ローラ対223が用紙Pを挟持しつつ用紙Pを搬送しているときにスポンジ241が接触位置を取ると、ローラ223aにおけるスポンジ241によって帯電された部分と、用紙Pとが接触する。これにより、用紙Pにおけるローラ223aと接触する部分が帯電する。このとき、用紙Pにおけるローラ223aと接触する面には正の電荷が生じ、用紙Pにおける当該面と反対側の面には負の電荷が生じる(図10参照)。用紙Pをこのようにして帯電させた状態で搬送することで、筐体1a内の異物が用紙Pの帯電領域Eに吸着される。
コントローラ1pは、帯電部240を制御し、帯電領域Eを帯電させる。より具体的には、コントローラ1pは、RAMから帯電領域Eの情報を読み出し、複数のローラ223aのうち、帯電領域Eと接触するローラ223aが帯電し、且つ、帯電領域Eと接触しないローラ223aが帯電しないように、複数のソレノイド243を個別に制御することにより、帯電領域Eを帯電させる。このときコントローラ1pは、用紙センサ32からの検知信号、及び、ローラ対223のローラ223a,223bの回転量を測定するロータリーエンコーダ23E(図6参照)の測定結果に基づいて、各スポンジ241のローラ223aに対する接離のタイミングを制御する。具体的には、コントローラ1pは、用紙センサ32が用紙Pの先端を検知した時点からの経過時間、及び、ローラ223a,223bの回転量により、搬送経路における用紙Pの位置を把握する。そしてコントローラ1pは、把握した用紙Pの位置情報に基づいて、帯電領域Eが帯電されるように、複数のソレノイド243を個別に制御する。
本実施形態において、異物除去部250は、図9に示すように、ローラ対226、及び、クリーナ251a,251bから構成されている。
ローラ対226は、ローラ226a,226bを含む。ローラ226a,226bは、図9では図示を省略しているが、共に、第1実施形態のローラ23aと同様(図5(a)参照)、複数設けられており、搬送方向と直交する方向(主走査方向)に互いに離隔して配置されている。各ローラ226aは負の電荷、各ローラ226bは正の電荷に帯電している。即ち、ローラ226a,226bはそれぞれ、帯電部40により帯電された用紙Pの極性とは逆の極性に帯電している。ローラ226a,226bは、用紙Pを挟持しつつ、主走査方向に沿った軸を中心として、互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。
用紙Pがローラ対226に挟持され、用紙Pの表面及び裏面にそれぞれローラ226a,226bが接触すると、用紙Pの表面及び裏面の電荷が低減される。具体的には、用紙Pの表面の極性とは逆の極性に帯電したローラ226aが、用紙Pの表面と接触し、用紙Pの裏面の極性とは逆の極性に帯電したローラ226bが、用紙Pの裏面と接触する。これにより、用紙Pの表面及び裏面の電荷が低減する。また、用紙Pに付着した異物は、ローラ226a,226bに吸着され、用紙Pから除去される。
なお、用紙Pの全領域に帯電したローラ226a,226bが接触すると、用紙Pにおけるローラ226bと接触する面(両面記録の場合に、再搬送部20cによる搬送後に記録が行われる、用紙Pの裏面)のうち、帯電領域Eに対応する領域以外の領域が帯電してしまい、裏面記録時におけるインクの着弾精度の低下の原因となり得る。そこで本実施形態では、以下のように、ローラ226a,226bを個別に制御する。即ち、各ローラ226a,226bには、第1実施形態の電源41と同様のON/OFFスイッチを内蔵した電源が個別に接続されており、コントローラ1pに制御により各電源のON/OFFを切り換える。つまり、帯電領域Eに対向するローラ226a,226bに接続された電源をON、帯電領域E以外の領域に対向するローラ226bに接続された電源をOFFにする。ローラ226a,226bは、電源がONのとき帯電し、電源がOFFのとき帯電しない。これにより、用紙Pの裏面のうち、帯電領域Eに対応する領域以外の領域を帯電させることなく、帯電領域Eに対応する領域の電荷を低減する。
クリーナ251a,251bは、それぞれ、ローラ226a,226bを清掃するものであり、ローラ226a,226bと接触する位置に配置されている。クリーナ251a,251bは、スポンジ部材等からなる。クリーナ251a,251bによって除去された異物を保持する箱、箱内に配置されたオーガ部材、オーガ部材によって搬送された異物を貯留する貯留部等がさらに設けられてもよい。
以上に述べたように、本実施形態によると、コントローラ1pは、複数のソレノイド243を個別に制御して複数のスポンジ241を個別に移動させることにより、帯電領域Eを帯電させる。上記構成によれば、個別制御により、用紙Pの幅方向端部のみ等、決定された帯電領域Eを確実に帯電させることができる。
異物除去部250は、帯電部240により帯電された用紙Pの極性とは逆の極性に帯電するローラ226a,226bを含み、用紙Pの裏面のうち帯電領域Eに対応する領域にローラ226bを接触させることにより、異物をローラ226bに吸着させて用紙Pから除去する。本実施形態によれば、吸着作用によって、用紙Pの裏面に付着した異物をより確実に除去することができる。
異物除去部250は、さらに、ローラ226a,226bを清掃するクリーナ251a,251bを含む。この構成によれば、ローラ226a,226bによる吸着作用を維持することができる。
続いて、図11及び図12を参照し、本発明の第3実施形態に係るインクジェット式プリンタ301について説明する。
本実施形態のプリンタ301は、帯電部の構成が第1実施形態のプリンタ1と異なり、その他は第1実施形態のプリンタ1と同じ構成である。
本実施形態において、帯電部340は、図11に示すように、ローラ対323、電源341、及びソレノイド343から構成されている。
ローラ対323は、ローラ323a,323bを含む。ローラ323aは、図12(a)に示すように、第1実施形態のローラ23aと同様(図5(a)参照)、複数設けられており、搬送方向と直交する方向(主走査方向)に互いに離隔して配置されている。複数のローラ323aは、第1実施形態のローラ23aとは異なり、複数の回転軸323a1に個別に取り付けられている。複数の回転軸323a1は、それぞれ主走査方向に延在すると共に、主走査方向に互いに離隔して配置されている。ローラ323bは、第1実施形態のローラ23bと同様、全てのローラ323aと接触するよう、主走査方向に延在していると共に、接地されている。ローラ323bの主走査方向に関する長さは、用紙Pの幅よりも長く、複数のローラ323a全体の主走査方向に関する長さと略同じである。ローラ323a,323bは、用紙Pを挟持しつつ、主走査方向に沿った軸を中心として、互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。
電源341は、図12(a)に示すように、第1実施形態の電源41と同様(図5(a)参照)、ローラ323a毎に設けられており、ローラ323aに電圧を印加し、ローラ323aを帯電させる。各電源341は、正極がローラ323aに接続され、負極が接地されている。各電源341は、ON/OFFスイッチを内蔵していなくてもよい。
ソレノイド343は、図12(b)に示すように、ローラ323a毎に設けられており、プランジャの先端に回転軸323a1が固定されている。コントローラ1pの制御により、ソレノイド343が駆動し、プランジャが伸縮することで、ローラ323aが上下に移動する。これにより、ローラ323aは、ローラ323bとの間に用紙Pを挟持する挟持位置(図12(b)において実線で示す位置)と、ローラ323bから離隔してローラ323bとの間に用紙Pを挟持しない非挟持位置(図12(b)において破線で示す位置)とを取り得る。
ローラ対323が用紙Pを挟持しているときにローラ323aが帯電していると、用紙Pにおけるローラ323aと接触する部分が帯電する。このとき、用紙Pにおけるローラ323aと接触する面には正の電荷が生じ、用紙Pにおける当該面と反対側の面には負の電荷が生じる。用紙Pをこのようにして帯電させた状態で搬送することで、筐体1a内の異物が用紙Pの帯電領域Eに吸着される。
コントローラ1pは、帯電部340を制御し、帯電領域Eを帯電させる。より具体的には、コントローラ1pは、RAMから帯電領域Eの情報を読み出し、複数のローラ323aのうち、帯電領域Eと接触するローラ323aが挟持位置を取り、且つ、帯電領域Eと接触しないローラ323aが非挟持位置を取るように、ソレノイド343を個別に制御して複数のローラ323aを個別に移動させることにより、帯電領域Eを帯電させる。このときコントローラ1pは、用紙センサ32からの検知信号、及び、ローラ対323のローラ323a,323bの回転量を測定するロータリーエンコーダ23E(図6参照)の測定結果に基づいて、各ローラ323aの移動のタイミングを制御する。具体的には、コントローラ1pは、用紙センサ32が用紙Pの先端を検知した時点からの経過時間、及び、ローラ323a,323bの回転量により、搬送経路における用紙Pの位置を把握する。そしてコントローラ1pは、把握した用紙Pの位置情報に基づいて、帯電領域Eが帯電されるように、複数のソレノイド343を個別に制御する。
以上に述べたように、本実施形態によると、コントローラ1pは、複数のローラ323aのうち、帯電領域Eと接触するローラ323aが挟持位置を取り、且つ、帯電領域Eと接触しないローラ323aが非挟持位置を取るように、複数のソレノイド343を個別に制御して複数のローラ323aを個別に移動させることにより、帯電領域Eを帯電させる。上記構成によれば、個別制御により、用紙Pの幅方向端部のみ等、決定された帯電領域Eを確実に帯電させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
第2実施形態において、ローラ226a,226bの帯電を電源のON/OFF切換えにより制御するのではなく、第3実施形態のローラ323aのようにローラ226a,226bを移動させ、ローラ226a,226bを用紙Pに対して接離させてもよい。この場合にも、用紙Pの裏面のうち、帯電領域Eに対応する領域以外の領域を帯電させることなく、帯電領域Eに対応する領域の電荷を低減することができる。また、ローラ226a,226bは、搬送方向と直交する方向に互いに離隔して複数配置されることに限定されず、搬送方向と直交する方向に長尺であってもよい。
第3実施形態において、ローラ323aを帯電させる手段として、電源341の代わりに、第2実施形態のスポンジ241を用いてもよい。
帯電部において、接触部材、回転部材、及び第2ローラは、搬送方向と直交する方向に互いに離隔して複数配置されることに限定されず、搬送方向と直交する方向に長尺であってもよい。
上述の実施形態では、非着弾領域のうち、記録媒体が対向領域10yに配置されたときに上流側ローラ対と下流側ローラ対との間に位置する領域、及び、搬送方向と直交する方向の端部を、帯電領域Eとして決定するが、搬送方向と直交する方向の端部のみを帯電領域Eとして決定したり、その他非着弾領域のうち任意の領域を帯電領域Eとして決定したりしてもよい。また、搬送方向と直交する方向の端部として、上述の実施形態では用紙Pの幅方向両端を例示しているが、用紙Pの幅方向一端のみとしてもよい。また、余白領域Oの全体を帯電領域Eとして決定してもよい。また、上述の実施形態では、記録指令が両面記録の場合、用紙Pの表面及び裏面にそれぞれ記録すべき画像のデータに基づいて、用紙Pの表面における帯電領域E、及び、用紙Pの裏面における帯電領域Eを決定するが、これに限定されない。例えば、用紙Pの表面及び裏面の両方に共通する余白領域Oに基づいて、帯電領域Eを決定してもよい。
異物除去部は、記録媒体における少なくとも第2面(裏面)に付着した異物を除去すればよく、第1面(表面)に付着した異物を除去しなくてもよい。異物除去部は、記録媒体における少なくとも第2面に付着した異物を除去できる限りは、接地部材や逆帯電部材を含むことに限定されず、任意の構成(例えば、第2面に付着した異物をワイパで払拭する構成等)であってよい。清掃部は、第3ローラを清掃できる限りは、スポンジ部材等からなることに限定されず、任意の構成(例えば、粘着層を表面に有する粘着部材によって第3ローラに付着した異物を除去する構成等)であってよい。清掃部を省略してもよい。
搬送部は、第2搬送部を含まず、第1搬送部のみを含んでよい。この場合、異物除去部を省略してもよい。また、搬送部は、上述の実施形態のようなローラ搬送方式に限定されず、例えばベルト搬送方式であってもよい。
支持部材の凸部は、搬送方向に延在することに限定されず、搬送方向と交差する方向に延在してもよい。また、凸部は、搬送方向や搬送方向と交差する方向に延在せず、支持面において点在してもよい。支持面に形成される凸部の数は任意である。凸部における記録媒体と接触する部分以外の部分(例えば凸部の側面)は、導電材料以外の材料からなってよい。また、凸部における記録媒体と接触する部分以外の部分も(例えば支持部材の全体が)、導電材料からなってもよい。
支持部材の支持面に凸部が形成されていなくてもよい。
液体吐出装置に含まれる吐出部の数は、1以上の任意の数であってよい。また、吐出部は、インク以外の任意の液体を吐出してよい。
記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
本発明は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。
1;201;301 インクジェット式プリンタ(液体吐出装置)
1p コントローラ(帯電領域決定部,制御部)
7 プラテン(支持部材)
7x 支持面
7p 凸部
10 インクジェットヘッド(吐出部)
10y 対向領域
20 搬送部
20a 上流側搬送部(第1搬送部)
20b 下流側搬送部(第2搬送部)
20c 再搬送部(第2搬送部)
23a ローラ(接触部材)
23E ロータリーエンコーダ(測定部)
24 ローラ対(上流側ローラ対)
25 ローラ対(下流側ローラ対)
26b ローラ(接地部材)
40;240;340 帯電部
41 電源(電圧印加部)
50;250 異物除去部
223a ローラ(回転部材)
226b ローラ(逆帯電部材,第3ローラ)
241 スポンジ(接離部材)
243 ソレノイド(接離機構)
251b クリーナ(清掃部)
323a ローラ(第2ローラ)
323b ローラ(第1ローラ)
341 電源(帯電手段)
343 ソレノイド(移動機構)
E 帯電領域
P 用紙(記録媒体)

Claims (15)

  1. 液体を吐出する複数の吐出口を有する吐出部と、
    前記複数の吐出口と対向する対向領域を通る搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記対向領域よりも前記搬送部による記録媒体の搬送方向の上流側に配置され、記録媒体を帯電させる帯電部と、
    記録媒体のうち、記録媒体が前記対向領域に配置されたときに前記複数の吐出口から吐出される液体が着弾することのない非着弾領域を、帯電領域として決定する帯電領域決定部と、
    前記帯電部を制御し、前記帯電領域決定部によって決定された前記帯電領域を帯電させる制御部と、
    を備えたことを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 前記搬送部は、前記対向領域よりも前記搬送方向の上流側に配置され、記録媒体を挟持する上流側ローラ対、及び、前記対向領域よりも前記搬送方向の下流側で且つ前記上流側ローラ対から記録媒体の搬送方向の長さよりも短い距離を隔てた位置に配置され、記録媒体を挟持する下流側ローラ対を含み、
    前記帯電領域決定部は、前記非着弾領域のうち、記録媒体が前記対向領域に配置されたときに前記上流側ローラ対と前記下流側ローラ対との間に位置する領域を、前記帯電領域として決定することを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記帯電領域決定部は、前記非着弾領域のうち、前記搬送方向と直交する方向の端部を、前記帯電領域として決定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記帯電部は、記録媒体と接触する接触部材、及び、前記接触部材に電圧を印加する電圧印加部を含み、
    前記制御部は、前記接触部材が前記帯電領域と接触するときに前記接触部材に電圧を印加し、且つ、前記接触部材が前記帯電領域と接触しないときに前記接触部材に電圧を印加しないように、前記電圧印加部を制御することにより、前記帯電領域を帯電させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記帯電部は、前記搬送方向と直交する方向に互いに離隔して配置された複数の前記接触部材、及び、前記複数の接触部材のそれぞれに電圧を印加する複数の前記電圧印加部を含み、
    前記制御部は、前記複数の接触部材のうち、前記帯電領域と接触する前記接触部材に電圧を印加し、且つ、前記帯電領域と接触しない前記接触部材に電圧を印加しないように、前記複数の電圧印加部を個別に制御することにより、前記帯電領域を帯電させることを特徴とする、請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記帯電部は、記録媒体と接触しつつ回転する回転部材、前記回転部材の外周面と接触する接触位置と前記外周面から離隔した離隔位置とを取り得ると共に前記接触位置にあるときに前記外周面との摩擦により前記回転部材を帯電させる接離部材、前記接離部材を前記接触位置と前記離隔位置とに移動させる接離機構を含み、
    前記制御部は、前記回転部材における前記帯電領域と接触する部分が帯電し、且つ、前記回転部材における前記帯電領域と接触しない部分が帯電しないように、前記接離機構を制御することにより、前記帯電領域を帯電させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記回転部材の回転量を測定する測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記測定部の測定結果に基づいて、前記接離機構を制御することを特徴とする、請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記帯電部は、前記搬送方向と直交する方向に互いに離隔して配置された複数の前記回転部材、前記複数の回転部材のそれぞれを帯電させる複数の前記接離部材、及び、前記複数の接離部材のそれぞれを前記接触位置と前記離隔位置とに移動させる前記接離機構を含み、
    前記制御部は、前記接離機構を制御して前記複数の接離部材を個別に移動させることにより、前記帯電領域を帯電させることを特徴とする、請求項6又は7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記帯電部は、第1ローラ、前記第1ローラとの間に記録媒体を挟持する挟持位置と前記第1ローラから離隔して前記第1ローラとの間に記録媒体を挟持しない非挟持位置とを取り得る第2ローラ、及び、前記第2ローラを帯電させる帯電手段、前記第2ローラを前記挟持位置と前記非挟持位置とに移動させる移動機構を含み、
    前記制御部は、前記第2ローラと前記帯電領域とが対向するときに前記第2ローラが前記挟持位置を取り、且つ、前記第2ローラと前記帯電領域とが対向しないときに前記第2ローラが前記非挟持位置を取るように、前記移動機構を制御することにより、前記帯電領域を帯電させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記帯電部は、前記搬送方向と直交する方向に互いに離隔して配置された複数の前記第2ローラ、及び、前記複数の第2ローラのそれぞれを前記挟持位置と前記非挟持位置とに移動させる前記移動機構を含み、
    前記制御部は、前記複数の第2ローラのうち、前記帯電領域と対向する前記第2ローラが前記挟持位置を取り、且つ、前記帯電領域と対向しない前記第2ローラが前記非挟持位置を取るように、前記移動機構を制御して前記複数の第2ローラを個別に移動させることにより、前記帯電領域を帯電させることを特徴とする、請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記搬送部は、記録媒体の第1面が前記複数の吐出口と対向するように前記対向領域に向けて記録媒体を搬送する第1搬送部、及び、前記第1面に画像が記録された記録媒体を、記録媒体の前記第1面とは反対側の第2面が前記複数の吐出口と対向するように前記対向領域に向けて搬送する第2搬送部を含み、
    前記第2搬送部による記録媒体の搬送経路に配置され、記録媒体における少なくとも前記第2面に付着した異物を除去する異物除去部をさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記異物除去部は、接地された接地部材を含み、前記接地部材を前記第2面に接触させることにより、前記異物を除去することを特徴とする、請求項11に記載の液体吐出装置。
  13. 前記異物除去部は、前記帯電部により帯電された記録媒体の極性とは逆の極性に帯電する逆帯電部材を含み、前記第2面のうち前記帯電領域に対応する領域に前記逆帯電部材を接触させることにより、前記異物を前記逆帯電部材に吸着させて記録媒体から除去することを特徴とする、請求項11に記載の液体吐出装置。
  14. 前記逆帯電部材は、記録媒体と接触しつつ回転する第3ローラを含み、
    前記異物除去部は、前記第3ローラを清掃する清掃部を含むことを特徴とする、請求項13に記載の液体吐出装置。
  15. 前記対向領域において記録媒体を支持する支持面を有する支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記支持面に凸部が形成されており、少なくとも前記凸部における記録媒体と接触する部分が導電材料からなることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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