JP2013248685A - ロボットの関節体 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータへの熱負荷を低減し、且つ、小型化が可能なロボットの関節体及びロボットを提供する。
【解決手段】ロボット1の第1関節体3内に設置された駆動ユニット10は、モータ20と、当該モータ20のモータ軸29に平行に設けられたブレーキ軸25と、出力軸29とブレーキ軸25の一端部25aとを連結してモータ20の回動をブレーキ軸25に伝達するプーリー機構40と、ブレーキ軸25と同心に設けられた電磁ブレーキ21及び減速機22とを備えている。減速機22内及び電磁ブレーキ21内には、それぞれブレーキ軸25の中央部25b、他端部25cがそれぞれ貫装されている。そして、減速機22の出力部31の外周に第2関節体4の作動端が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、関節体駆動用の駆動ユニットを内蔵するロボットの関節体に関する。
多関節体を有するロボットが、非常停止作動時や停電時等の何らかの異常により停止した際に、姿勢を保持できずに各関節体が自重で垂れ下がると、関節体がロボットの周囲に存在する物に当接してしまい危険である。このため、一般的にロボットには、姿勢保持用のブレーキが設けられている。
例えば、特許文献1には、無励磁ブレーキを備えた産業用ロボットが開示されている。この産業用ロボットの関節体には、当該無励磁ブレーキとモータと減速機とから構成された駆動ユニットが設けられている。そして、減速機の入力軸はモータのモータ軸に直列に接続されている。また、減速機の入力軸は当該減速機を貫通してモータと反対側へ延びており、この入力軸の延設した部分に無励磁ブレーキが取り付けられている。
関節体を回動させてロボットを作動させる場合は、無励磁ブレーキに電流を供給して制動バネの付勢力に抗してアーマチュアをステータに向けて吸引し、ブレーキディスクからアーマチュアを離間させることでブレーキを解除する。即ち、ブレーキを解除している状態では、無励磁ブレーキに常時、電流が供給されている。一方、非常停止や停電等により電流の供給が停止された場合には、制動バネの付勢力によりアーマチュアがブレーキディスクに押し付けられてブレーキが作動する。これにより、ロボットの姿勢を保持することができる。
また、特許文献2には、モータと減速機とブレーキとがそれぞれ別体から構成され、並列に配置されたロボットが開示されている。このロボットのブレーキは、ブレーキ軸がモータのモータ軸と平行になるようにモータの側方に配置されており、ブレーキのブレーキ軸とモータのモータ軸とは、第1の無端ベルトにて連結されている。また、減速機は、ブレーキと反対側のモータの側方に設けられており、減速機の入力軸とモータのモータ軸とは、第2の無端ベルトにて連結されている。したがって、モータとブレーキと減速機とが並列に3列となるように配置されている。
特開平6−285785号公報 特開2010−94749号公報
しかしながら、特許文献1に記載の産業用ロボットでは、関節体が回動する際には、無励磁ブレーキに常時、電流が供給されているため、ブレーキが発熱して高温となる。そして、この熱がモータに伝わることでモータへの熱負荷が増加し、故障の原因となってしまう場合があった。
また、この産業用ロボットでは、モータと減速機とブレーキとが、モータ軸の軸方向に直列に接続されているため、モータ軸の軸方向で関節体の長さが長くなってしまう。このため、この産業用ロボットは、関節体の外方に減速機及びブレーキが突出した突出部を有している。このような突出部を有するロボットは、人が近づかない場所に設置される産業用ロボットとしては利用可能である。しかしながら、自走して人に近付いたり、人と共存して動作する作業用ロボットやアミューズメント用ロボット等は、人が突出部に衝突して怪我をするおそれがあるため、突出部を有することは好ましくない。
一方、特許文献2に記載のロボットでは、モータと減速機とブレーキとが並列に3列となるように配置されているため、モータ軸直交方向の関節体の長さが長くなってしまう。したがって、関節体の小型化が困難であるという問題点があった。
そこで本発明は、上述したような従来技術の状況の下になされた発明であって、モータへの熱負荷を低減し、且つ、小型化が可能なロボットの関節体を提供することを目的としている。
本発明は、上述したような従来技術における課題を解決するために発明されたものであって、本発明のロボットの関節体は、モータの出力軸と、前記出力軸と平行に配置されたブレーキ軸と、前記出力軸と前記ブレーキ軸の一端部とを連結して前記モータの回動を前記ブレーキ軸に伝達する伝達機構と、前記ブレーキ軸の中央部が貫装され、前記ブレーキ軸の回動を減速して被駆動部材に伝達する中空の減速機と、前記ブレーキ軸の他端部が貫装され、前記ブレーキ軸を制動する中空の電磁ブレーキと、を備え、
前記被駆動部材の作動端が前記減速機の出力部の外周に接続されていることを特徴とする。
上記ロボットの関節体は、モータの出力軸と、当該出力軸と平行に配置されたブレーキ軸と、中空の減速機及び電磁ブレーキとを備えている。そして、この構成では減速機と電磁ブレーキとを直列に配置し、且つモータと並列に減速機及び電磁ブレーキを配置している。このように、減速機及び電磁ブレーキをモータと別体として設けるとともに、モータと並列に減速機及び電磁ブレーキを配置したため、特許文献1に記載の関節体よりもモータ軸方向の関節体の長さを短くすることができる。
また、1本のブレーキ軸に減速機及び電磁ブレーキが同軸に取り付けられているので、減速機及び電磁ブレーキをモータと並列に2列となるように配置してもモータ軸直交方向の関節体の長さを短くすることができる。したがって、モータと電磁ブレーキと減速機とが並列に3列となるように配置された特許文献2に記載の関節体よりも、モータ軸直交方向の関節体の長さを短くすることができる。
上述したように、モータのモータ軸方向及びモータ軸直交方向の関節体の長さを共に短くすることができるので、関節体を小型化することができる。また、関節体の小型化が可能となることで、設計の自由度が増し、美的外観に優れた関節体を設計することができる。
さらに、モータと別体に電磁ブレーキを設けたので、電磁ブレーキの熱がモータに伝わることを防止できる。これにより、モータへの熱負荷を低減することができる。
また、被駆動部材の作動端が減速機の出力部の外周に接続されているので、出力部の回動によって被駆動部材を回動させることができる。
また、前記電磁ブレーキは、非通電時に前記ブレーキ軸を制動して前記ブレーキ軸の回動を停止させる無励磁ブレーキであってもよい。
このように、無励磁ブレーキを備えているため、非常停止や停電等により電流の供給が停止された場合には、制動バネの付勢力によりアーマチュアがブレーキディスクに押し付けられてブレーキが作動する。これにより、ロボットの姿勢を保持することができる。
また、前記電磁ブレーキは、ブレーキコイルを内包して前記減速機の前記出力部に接続されたステータと、前記ブレーキ軸の他端部に固定されたブレーキディスクと、前記ブレーキコイルへの通電によって制動バネの付勢力に反して前記ステータに吸引されて前記ブレーキディスクとの間に隙間を形成し、且つ非通電時に前記制動バネの付勢力によって前記ブレーキディスクに押圧されて前記ブレーキ軸を制動するアーマチュアと、を備えており、
前記電磁ブレーキの前記ステータは、前記減速機の前記出力部とともに回動して前記ブレーキ軸に対して相対的に回動可能としてもよい。
このように、電磁ブレーキのステータが減速機の出力部に接続されているため、電磁ブレーキを支持するフレーム等の支持材が不要となる。これによって、関節体を小型化することができる。
また、前記減速機は、前記ブレーキ軸と同心に設けられて前記ブレーキ軸と一体に回動可能な入力部と、前記入力部を囲む内歯を内周面に有するとともに回動不能なリング状の固定部と、前記内歯と異なる歯数で前記内歯と噛み合う外歯を外周面に有し、前記入力部の回動を減速して出力する前記出力部とを有し、
前記ブレーキ軸は、前記減速機の前記入力部内、前記固定部内及び前記出力部内に貫装されていてもよい。
このように、出力部の外歯と固定部の内歯とは歯数が異なるため、入力部の回転を減速して出力部に出力することができる。
また、減速機は、入力部を囲うように固定部が設けられ、且つ固定部の内歯に外歯が噛み合うように出力部が配置されているので、ブレーキ軸の軸方向長さを短くすることができる。
本発明によれば、モータへの熱負荷を低減し、且つ、小型化が可能なロボットの関節体を提供することができる。
本発明の実施形態に係る多関節体を有するロボットの全体を示す模式的な斜視図である。 本実施形態に係る第1関節体の片側のカバーケースを取り外した状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る駆動ユニットを示す概念図である。 本実施形態に係る第1関節体の正断面図である。 本発明の思想を適用した遊星歯車減速機の一例を示す図である。 図4のA−A断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいてより詳細に説明する。
ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限り、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態に係る多関節体を有するロボットの全体を示す模式的な斜視図である。
図1に示すように、ロボット1は、基台2と、第1関節体3と、第2関節体4と、第3関節体5と、第4関節体6と、第5関節体7と、を備えている。
ロボット1の基台2は、自走可能な走行装置8に固定されている。なお、ロボット1の基台2は床や架台等に固定されていてもよい。
また、第1関節体3は、基台2上に支持されており、鉛直な回転軸Aを中心に回動自在である。第1関節体3は、基台2内に設置された駆動ユニット(図示しない)によって回動する。
第2関節体4は、その基端が第1関節体3に支持されており、水平な回転軸Bを中心に回動自在である。第2関節体4は、第1関節体3内に設置された駆動ユニット10によって回動する。
第3関節体5は、その基端が第2関節体4に支持されており、水平な回転軸Cを中心に回動自在である。第3関節体5は、第2関節体4内に設置された駆動ユニット11によって回動する。
第4関節体6は、第3関節体5に支持されており、回転軸Dを中心に回動自在である。第4関節体6は、第3関節体5内に設置された駆動ユニット(図示しない)によって回動する。
第5関節体7は、その基端が第4関節体6に支持されており、回転軸Eを中心に回動自在である。第5関節体7は、第4関節体6内に設置された駆動ユニット12によって回動する。また、第5関節体7は、物を把持可能な把持部13を備えている。
なお、本実施形態では、第1関節体3から第5関節体7までの5つの関節体を用いた場合について説明したが、この数に限定されるものでは無く、設計等により適宜決定することができる。
第1関節体3、第2関節体4及び第4関節体6内にそれぞれ設置された駆動ユニット10、11、12は、ほぼ同じ構成を有している。したがって、以下では、代表例として第1関節体3内に設置された駆動ユニット10について説明し、第2関節体4及び第4関節体6内にそれぞれ設置された駆動ユニット11、12についての説明は省略する。
<駆動ユニット10について>
図2は、本実施形態に係る第1関節体3の片側のカバーケースを取り外した状態を示す斜視図である。
図2に示すように、第1関節体3は、駆動ユニット10と、フレーム14と、駆動ユニット10及びフレーム14を収容するカバーケース23と、を備えている。
フレーム14は、基台2(図1参照)によって回動可能に支持され、駆動ユニット10を構成する機器を支持する。
図3は、本実施形態に係る駆動ユニット10を示す概念図である。また、図4は、本実施形態に係る第1関節体3の正断面図である。
図3及び図4に示すように、駆動ユニット10は、モータ20と、電磁ブレーキ21と、減速機22と、電磁ブレーキ21及び減速機22内に貫装されたブレーキ軸25と、を備えている。
モータ20は、フレーム14の下部に支持されて、カバーケース23内に収容されている。このモータ20は、エンコーダー24を有するサーボモータであり、図示しない制御装置の制御指令に応じてモータ軸29を回転させる。
ブレーキ軸25は、モータ軸29と平行に配置されている。このブレーキ軸25は、フレーム14に支持された一端部25aと、減速機22が同心に設けられた中央部25bと、電磁ブレーキ21が同心に設けられた他端部25cと、から構成されている。したがって、電磁ブレーキ21及び減速機22は同軸、且つ直列に配置されている。
ブレーキ軸25は、他端部25cから一端部25aへ向かうにしたがって階段状に直径が大きくなるように形成されている。具体的には、中央部25bの直径は、他端部25cの直径よりも大きく形成されている。また、一端部25aの直径は、中央部25bの直径よりも大きく形成されている。
次に、減速機22について説明する。本発明に係る減速機22について説明する前に、減速機22の理解を容易にするために図5を用いて本発明の思想を適用した遊星歯車減速機の一例について説明する。その後、本発明に係る減速機22について説明する。なお、図5に記載の遊星歯車減速機は、本実施形態で使用している減速機22とは異なるものである。
図5に示すように、遊星歯車減速機50は、モータからの動力を伝達する入力軸51と、当該入力軸51が貫装されたサンギア52(減速機22の入力部32に相当)とを備えている。入力軸51を回転させることにより、サンギア52が回転する。
入力軸51は、モータ(図示しない)からの動力を伝達する一端部51A(減速機22のブレーキ軸25の一端部25aに相当)と、モータと反対側に突出した他端部51B(減速機22のブレーキ軸25の中央部25b、他端部25cに相当)とから構成される。
また、遊星歯車減速機50は、サンギア52の外周面にそれぞれ噛合して配設された複数個のプラネタリギア53(減速機22の出力部31に相当)と、複数個のプラネタリギア53を自転および公転自在に支持するプラネタリキャリア54(減速機22の出力部31に相当)と、全てのプラネタリギア53の外側に配置されるとともに、各プラネタリギア53に噛合して配設されたリングギア55(減速機22の固定部33に相当)と、を備えている。
遊星歯車減速機50は、入力軸51を回転させることにより、サンギア52が回転するとともに、プラネタリギア53が自転しながらサンギア52の周囲を公転する。係る場合に、プラネタリキャリア54もプラネタリギア53の公転方向に回転する。ここで、リングギア55は固定されているため、回転しない。
プラネタリキャリア54に形成されたシャフト孔57を入力軸51の他端部51Bが貫通している。
続いて、減速機22について図4及び図6を用いて説明する。図6は、図4のA−A断面図である。
図4及び図6に示すように、減速機22は、入力部32と、フレーム14に固定されて入力部32を囲むリング状の固定部33と、入力部32及び固定部33と協働して入力部32の回転を減速して出力する出力部31と、を備えている。
減速機22の入力部32内、固定部33内及び出力部31内にブレーキ軸25が貫装されている。
ブレーキ軸25が貫装された入力部32は、ブレーキ軸25にボルト39にて固定されるとともに、ブレーキ軸25と同心に設けられている。これにより、ブレーキ軸25と一体に回転可能である。
入力部32は、ブレーキ軸25に固定され、楕円形状の外周面を有するカム部材45と、カム部材45の外周面に嵌合された内輪44と、内輪44に沿って配列された複数の球体37と、を有している。
また、固定部33は、複数の球体37を囲む内歯33aを内周面に有している。
そして、出力部31は、内歯33aと噛み合う外歯38aを有するキャリア部34と、キャリア部34に接続されたカップ形状のハブ35とから構成されている。
キャリア部34は、球体37と内歯33aとの間に配置されて内輪44と協働して球体37を挟持するとともに、内歯33aと異なる歯数を有して内歯33aと噛み合う外歯38aを外周面に有するリング状の弾性変形可能な外輪38を有する。
そして、キャリア部34に形成されたシャフト孔34aをブレーキ軸25が貫通している。
入力部32は楕円形状のカム部材45を有しているので、球体37を挟持する外輪38も楕円形状を有することとなる。即ち、キャリア部34も楕円形状の外周面を有する。このため、キャリア部34の長軸部分の外歯38aが固定部33の内歯33aと噛み合い、短軸部分の外歯38aが固定部33の内歯33aから離れた状態となる。係る状態で、固定部33を固定し、入力部32を回動させると、キャリア部34の外輪38は弾性変形して、キャリア部34の外歯38aと固定部33の内歯33aとの噛み合い位置が順次周方向へ移動することとなる。そして、入力部32が1回転すると、キャリア部34の外歯38aと固定部33の内歯33aとは歯数が異なるため、入力部32の回転を減速してキャリア部34に出力することができる。
キャリア部34に接続されているハブ35は、ブレーキ軸25によって貫通されたリング状の端壁35aと、端壁35aの外周縁部から減速機22と反対側に延設された筒状の側壁35bと、を備えており、カップ形状を有している。
ハブ35は、軸受36によりブレーキ軸25に対して回動可能に支持されている。そして、ハブ35の内側には電磁ブレーキ21が収容されている。
電磁ブレーキ21は、モータ20と別体に構成され、ブレーキ軸25の他端部25cと同心に設けられている。この電磁ブレーキ21は、ハブ35に固定されたステータ19と、ステータ19に内包されたブレーキコイル26と、アーマチュア27と、環状のブレーキディスク28と、図示しない制動バネと、を備えている。本実施形態では、電磁ブレーキ21として無励磁ブレーキを用いた。
ブレーキディスク28は、ブレーキ軸25の他端部25cと同心に設けられており、ブレーキ軸25とともに回動可能である。
電磁ブレーキ21を開放する場合には、ブレーキコイル26へ電流を供給し、制動バネの付勢力に抗してアーマチュア27をステータ19に向けて吸引し、ブレーキディスク28からアーマチュア27を離間させる。これにより、ブレーキ軸25が回転自在となる。
一方、電磁ブレーキ21を作動させる場合には、ブレーキコイル26への電流の供給を停止し、制動バネの付勢力によりアーマチュア27をブレーキディスク28に押圧させることでブレーキ軸25の回動を防止する。
電磁ブレーキ21のステータ19は、ハブ35に固定されているため、ブレーキ軸25に相対的に回動可能である。ステータ19を介して電磁ブレーキ21をハブ35に固定することで、電磁ブレーキ21を支持するフレームが不要となる。
ハブ35の外周に第2関節体4の基端(作動端に相当)が接続されている。ハブ35が回動することにより、第2関節体4は、ブレーキ軸25(上記回転軸Bに相当)を中心として回動する。
本実施形態では、減速機22として、株式会社ハーモニックドライブシステムズ社製の中空の減速機を用いたが、これに限定されるものではなく、図5に示すような遊星歯車減速機50を用いてもよい。
モータ20のモータ軸29とブレーキ軸25とは、動力を伝達するプーリー機構(伝達機構に相当)40にて連結されている。プーリー機構40は、モータ20のモータ軸29に固着された第1プーリー41と、ブレーキ軸25の一端部25aに固着された第2プーリー42と、第1プーリー41及び第2プーリー42に係合する無端ベルト43と、を備えている。
無端ベルト43として、第1プーリー41及び第2プーリー42と当接する面に凸状の歯部を有するタイミングベルトを用いる。これにより、無端ベルト43はスリップすることが無い。したがって、効率良く動力を伝達することができる。
また、第2プーリー42の直径は、第1プーリー41の直径よりも大きく形成されている。これにより、モータ20の回転数を減少させることができる。
<駆動ユニット10の動作について>
次に、第2関節体4を回動及び停止させる際の駆動ユニット10の動作について説明する。まず、第2関節体4を回動させる場合について説明し、次に、第2関節体4を停止させる場合について説明する。
第2関節体4を回動させる場合には、まず、モータ20を駆動させてモータ軸29を回動させる。モータ軸29の回動位置及び速度はエンコーダー24で検出され、制御装置により回動位置及び速度を制御しながら回動させる。
モータ20の駆動力は無端ベルト43等のプーリー機構40を介してブレーキ軸25に伝達されるとともに、当該ブレーキ軸25に係合された入力部32を介して減速機22に伝達される。そして、回転数が減速機22により所定の減速比で減速され、キャリア部34を介してハブ35に伝達される。これにより、ハブ35に接続された第2関節体4が回動する。係る場合には、ハブ35が回動できるように、電磁ブレーキ21を解除した状態とする。即ち、電磁ブレーキ21のブレーキコイル26へ電流を供給して制動バネの付勢力に抗して、アーマチュア27をステータ19に向けて吸引し、ブレーキディスク28からアーマチュア27を離間させた状態とする。
一方、第2関節体4を停止させる場合には、モータ20の駆動を停止してモータ軸29の回動を停止する。これにより、第2関節体4の回動が停止する。なお、電磁ブレーキ21は、第2関節体4を回動させる場合と同様に、解除した状態のままである。
ところで、非常停止ボタンが押されて非常停止した場合や停電により停止した場合等には、駆動ユニット10への電流の供給が停止する。したがって、モータ20への電力の供給が停止するため、モータ20の駆動が停止し、第2関節体4の回動は停止する。また、ブレーキコイル26への電流の供給も停止するため、制動バネの付勢力がアーマチュア27に付勢して当該アーマチュア27がブレーキディスク28に押圧されて電磁ブレーキ21がかかる。これにより、ブレーキ軸25の回転が防止される。したがって、第2関節体4の姿勢を保持することができる。
上述した本実施形態に係るロボット1の第1関節体3、第2関節体4及び第4関節体6は、モータ20と、当該モータ20の出力軸29と平行に設けられたブレーキ軸25と、ブレーキ軸25に同心に設けられた減速機22及び電磁ブレーキ21とを備えている。そして、この構成では、電磁ブレーキ21と減速機22とを直列に配置し、且つモータ20と平行に電磁ブレーキ21及び減速機22を配置している。このように、電磁ブレーキ21及び減速機22をモータ20と別体として設けるとともに、モータ20と並列に電磁ブレーキ21及び減速機22を配置したため、特許文献1に記載の関節体よりもモータ20の出力軸方向の各関節体3、4、6の長さを短くすることができる。
また、1本のブレーキ軸25に電磁ブレーキ21及び減速機22が同軸に取り付けられ、更に、減速機22の入力部32、固定部33及び出力部31はブレーキ軸方向に短くなるように構成されているため、電磁ブレーキ21及び減速機22をモータ20の上方に並列に2列となるように配置してもモータ軸直交方向の各関節体3、4、6の長さを短くすることができる。したがって、モータ20と電磁ブレーキ21と減速機22とが並列に3列となるように配置された特許文献2に記載の関節体よりも、モータ20の出力軸直交方向の各関節体3、4、6の長さを短くすることができる。
したがって、モータ20の出力軸方向及び出力軸直交方向の各関節体3、4、6の長さを共に短くすることができるため、各関節体3、4、6を小型化することができる。また、各関節体3、4、6の小型化が可能となることで、設計の自由度が増すため、美的外観に優れた関節体3、4、6及びロボット1を設計することができる。
さらに、モータ20と別体に電磁ブレーキ21を設けたので、電磁ブレーキ21の熱がモータ20に伝わることを防止できる。これにより、モータ20への熱負荷を低減することができる。
また、特に、ハブ35内に電磁ブレーキ21を設けるため、電磁ブレーキ21の熱が、減速機22やモータ20に伝達することを好適に防止することが出来る。
そして、モータ20のモータ軸29とブレーキ軸25とは無端ベルト43で連結されているため、モータ20の駆動力をブレーキ軸25を介して減速機22に伝達することができる。また、無端ベルト43を用いるため、歯車を介して動力を伝達する場合よりも静かに各関節体3、4、6を回動させることができる。
なお、第2関節体4及び第4関節体6内にそれぞれ設置された駆動ユニット11、12の構成内容は、第1関節体3内に設置された駆動ユニット10とほぼ同じであるが、各構成要素の大きさ、性能等はそれぞれ異なるものを用いてもよい。例えば、第2関節体4のモータは、第1関節体3のモータ20の出力よりも小さいものを用い、また、第4関節体6のモータは、第2関節体4のモータの出力よりも小さいものを用いてもよい。第1関節体3のモータ20は、第1関節体3よりも上方に存在する第2関節体4、第3関節体5、第4関節体6及び第5関節体7等を回動させるため、高い出力トルクを要する。一方、第4関節体6のモータは、第5関節体7のみを回動させるため、出力トルクの低いものでよい。したがって、上方に位置する関節体ほど出力トルクの低いモータを用いることができる。出力トルクの低いモータを用いることで、モータのサイズを小さくすることができる。これにより、上方に向かうにしたがって、関節体を小型化することが可能となる。
なお、本実施形態では、人間の腕のような動作をするロボット1について説明したが、腕に限定されるものではなく、脚のような動作をするロボット、蛇のような動作をするロボット等に適用してもよい。
本発明は、産業用ロボットへの適用のみならず、自走して人に近付いたり、人と共存して動作する作業用ロボットやアミューズメント用ロボットに適用できる。
1 ロボット
2 基台
3 第1関節体
4 第2関節体
5 第3関節体
6 第4関節体
7 第5関節体
8 走行装置
10 駆動ユニット
11 駆動ユニット
12 駆動ユニット
13 把持部
14 フレーム
19 ステータ
20 モータ
21 電磁ブレーキ
22 減速機
23 カバーケース
24 エンコーダー
25 ブレーキ軸
25a 一端部
25b 中央部
25c 他端部
26 ブレーキコイル
27 アーマチュア
28 ブレーキディスク
29 モータ軸
31 出力部
32 入力部
33 固定部
33a 内歯
34 キャリア部
34a シャフト孔
35 ハブ
35a 端壁
35b 側壁
36 軸受
37 球体
38 外輪
38a 外歯
39 ボルト
40 プーリー機構
41 第1プーリー
42 第2プーリー
43 無端ベルト
44 内輪
45 カム部材

Claims (4)

  1. モータの出力軸と、前記出力軸と平行に配置されたブレーキ軸と、前記出力軸と前記ブレーキ軸の一端部とを連結して前記モータの回動を前記ブレーキ軸に伝達する伝達機構と、前記ブレーキ軸の中央部が貫装され、前記ブレーキ軸の回動を減速して被駆動部材に伝達する中空の減速機と、前記ブレーキ軸の他端部が貫装され、前記ブレーキ軸を制動する中空の電磁ブレーキと、を備え、
    前記被駆動部材の作動端が前記減速機の出力部の外周に接続されていることを特徴とするロボットの関節体。
  2. 前記電磁ブレーキは、非通電時に前記ブレーキ軸を制動して前記ブレーキ軸の回動を停止させる無励磁ブレーキであることを特徴とする請求項1に記載のロボットの関節体。
  3. 前記電磁ブレーキは、ブレーキコイルを内包して前記減速機の前記出力部に接続されたステータと、前記ブレーキ軸の他端部に固定されたブレーキディスクと、前記ブレーキコイルへの通電によって制動バネの付勢力に反して前記ステータに吸引されて前記ブレーキディスクとの間に隙間を形成し、且つ非通電時に前記制動バネの付勢力によって前記ブレーキディスクに押圧されて前記ブレーキ軸を制動するアーマチュアと、を備えており、
    前記電磁ブレーキの前記ステータは、前記減速機の前記出力部とともに回動して前記ブレーキ軸に対して相対的に回動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロボットの関節体。
  4. 前記減速機は、前記ブレーキ軸と同心に設けられて前記ブレーキ軸と一体に回動可能な入力部と、前記入力部を囲む内歯を内周面に有するとともに回動不能なリング状の固定部と、前記内歯と異なる歯数で前記内歯と噛み合う外歯を外周面に有し、前記入力部の回動を減速して出力する前記出力部とを有し、
    前記ブレーキ軸は、前記減速機の前記入力部内、前記固定部内及び前記出力部内に貫装されていることを特徴とする請求項1から3のうち何れか一項に記載のロボットの関節体。
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