JP2014214830A - ディスクブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスクブレーキの耐久性の向上。
【解決手段】本ディスクブレーキ1aでは、複数の遊星歯車56とキャリア58との間に支持部材61aを配置して、該支持部材61aの支持孔79に、太陽歯車49Bを有する第2減速歯車49を回転可能に支持するシャフト54の他端を支持させるようにした。これにより、太陽歯車49Bを含む第2減速歯車49はシャフト54により両端支持されるために、内歯車57や各遊星歯車56の噛み合い誤差等による太陽歯車49の軸方向に対する傾斜を抑制して太陽歯車49の摩耗を抑制することができ、ひいては、所期の耐久性を確保することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の制動に用いられるディスクブレーキに関する。
例えば、特許文献1には、電動モータの駆動力によってピストンを移動させるディスクブレーキが開示されている。このディスクブレーキでは、減速機構としてのサンギヤを有する第2減速歯車はシャフトにより回転自在に支持され、該シャフトの一端がケーシングに支持されるように構成されている。
特開2012−77809号公報
しかしながら、特許文献1の発明に係るディスクブレーキでは、サンギヤはシャフトによりケーシングに片持ちで支持されているために、内歯車や各遊星歯車の噛み合い誤差等によりサンギヤが軸方向に対して傾斜してしまい、サンギヤの摩耗により、所期の耐久性が確保できない可能性がある。
そして、本発明は、ディスクブレーキの耐久性の向上を目的としている。
上記課題を解決するための手段として、本発明のディスクブレーキは、ロータを挟んでそのロータ軸方向両側に配置される一対のパッドと、該一対のパッドのうち一方のディスクを押し付けるピストンと、該ピストンが移動可能に納められるシリンダを有するキャリパ本体と、該キャリパ本体に設けられる電動モータと、該電動モータの回転力を複数の回転部材により増力して伝達する減速機構と、当該減速機構と電動モータとが設けられ、前記キャリパ本体に取付けられるケーシングと、前記減速機構からの回転力が伝達されて直動して、前記ピストンを制動位置に推進させるピストン推進機構と、を備え、前記減速機構は、前記電動モータからの回転を伝達し、軸の一端側が前記ケーシングに軸支される太陽歯車と、該太陽歯車に噛み合う複数の遊星歯車と、該各遊星歯車が噛み合う内歯車と、前記各遊星歯車を軸支する軸部材または軸受部位と前記ピストン推進機構との連結部位がそれぞれ設けられるキャリアと、を有し、前記複数の遊星歯車と前記キャリアとの間には、前記内歯車に回転可能に支持されて前記太陽歯車の軸の他端側を軸支する支持部材が設けられることを特徴とする。
本発明のディスクブレーキによれば、その耐久性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るディスクブレーキを示す断面図である。 図1のディスクブレーキの要部を拡大した断面図である。 図1のディスクブレーキにおけるピストン推進機構を拡大した断面図である 本発明の第2実施形態に係るディスクブレーキの要部を拡大した断面図である。 本発明の第3実施形態に係るディスクブレーキの要部を拡大した断面図である。
以下、本実施の形態を図1乃至図5に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るディスクブレーキ1aは、車両の回転部に取り付けられたディスクロータDを挟んで軸方向両側に配置された一対のインナブレーキパッド2及びアウタブレーキパッド3と、キャリパ4とを備えている。本ディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型として構成されている。なお、一対のインナブレーキパッド2及びアウタブレーキパッド3と、キャリパ4とは、車両のナックル等の非回転部(図示略)に固定されたブラケット5にディスクロータDの軸方向へ移動可能に支持されている。
キャリパ4の主体であるキャリパ本体15は、車両内側のインナブレーキパッド2に対向する基端側に配置されるシリンダ部16と、車両外側のアウタブレーキパッド3に対向する先端側に配置される爪部17とを有している。シリンダ部16には、インナブレーキパッド2側が開口部21となり、その反対側が孔部18を有する底壁19により閉じられた有底のシリンダ20が形成されている。シリンダ20は、開口部21側の内周面にピストンシール22が備えられている。
ピストン25は、底部25Aと円筒部25Bとからなる有底のカップ状に形成されている。該ピストン25は、その底部25Aがインナブレーキパッド2に対向するようにシリンダ20内に、ピストンシール22に接触した状態で軸方向に摺動可能に収容される。このピストン25とシリンダ20の底壁19との間には、ピストンシール22により画成された液圧室26が形成される。液圧室26には、シリンダ部16に設けた図示しないポートを通じて、マスタシリンダや液圧制御ユニットなどの図示しない液圧源から液圧が供給されるようになっている。ピストン25には、インナブレーキパッド2に対向する底面の外周側に凹部27が形成されている。凹部27と、インナブレーキパッド2の背面に形成した凸部(図示略)とが係合しており、この係合によってピストン25は、シリンダ20、ひいてはキャリパ本体15に対して相対回転不能になる。また、ピストン25の底部25Aとシリンダ20との間には、シリンダ20内への異物の進入を防ぐダストブーツ28が介装されている。
キャリパ本体15のシリンダ20の底壁19側には、後述するモータ32、平歯多段減速機構40及び遊星歯車減速機構41が内包されるケーシング29が設けられている。ケーシング29は、キャリパ本体15に気密的に取り付けられるハウジング30と、このハウジング30の一端開口に、気密的に取り付けられるカバー36とから構成される。ハウジング30は、シリンダ20の底壁19とシール部材31によって気密性が保持される。ハウジング30とカバー36とは溶着接合または接着接合されることによって気密性を保持している。なお、この機密性を保持するためには、ハウジング30とカバー36との間に、ゴム等の弾性体からなるシール部材を挟み込んでハウジング30とカバー36とを接合するようにしてもよい。
ハウジング30は、シリンダ20の底壁19の外周を覆うようにして、後述する遊星歯車減速機構41や支持部材61a等を収容するギヤケースとしての第1ハウジング33と、第1ハウジング33と並ぶように一体的に構成され、モータ32を収容する第2ハウジング34とから構成されている。すなわち、ハウジング30は、キャリパ本体15と並ぶように配置した電動モータの一例であるモータ32を収容するように形成されている。図2も参照して、第1ハウジング33は、後述するボールアンドランプ機構43の回動直動ランプ65の円柱部70が挿通される開口部33Aと、開口部33Aの周りの径方向壁部33Bと、径方向壁部33Bの外周端からカバー36側に突設される円筒状壁部33Cとから構成される。
また、図1に示すように、キャリパ本体15には、モータ32の駆動によってピストン25を移動させるピストン推進機構39と、モータ32による回転力を増力する複数の回転部材を有する減速機構としての平歯多段減速機構40及び遊星歯車減速機構41とを備えている。平歯多段減速機構40及び遊星歯車減速機構41は、第1ハウジング33及び第2ハウジング34に収容される。このピストン推進機構39は、ピストン25を制動位置で保持する推力保持機能も兼ね備えている。
なお、この減速機構の構成は、本実施形態に限られるものではなく、モータ32の駆動力をピストン推進機構39に伝える構成であればよい。
ピストン推進機構39は、平歯多段減速機構40及び遊星歯車減速機構41からの回転運動を直線方向の運動(以下、便宜上直動という)に変換し、ピストン25に推力を付与するボールアンドランプ機構43と、ボールアンドランプ機構43の作用によりピストン25を押圧するプッシュロッド44と、プッシュロッド44とピストン25の円筒部25Bとの間に配置され、ピストン25を制動位置で保持するねじ機構45とを備えている。これらボールアンドランプ機構43、プッシュロッド44及びねじ機構45は、キャリパ本体15のシリンダ20内に収納されている。なお、本発明の回転運動を直動に変換する機構をボールアンドランプ機構43としたが、これに限らず、回転運動を直動に変換し、入力軸が回転に伴い直動するものであれば、本発明を適用できる。
図1に示すように、平歯多段減速機構40は、ピニオンギヤ46と、第1減速歯車47と、非減速平歯車48と、第2減速歯車49とを有している。
ピニオンギヤ46は、筒状に形成されて、モータ32の回転軸32Aに圧入固定される孔部46Aと、外周に形成される歯車46Bとを有している。第1減速歯車47は、ピニオンギヤ46の歯車46Bに噛合する大径の大歯車47Aと、大歯車47Aから軸方向に延出して形成される小径の小歯車47Bとを一体的に備えている。第1減速歯車47は、一端がカバー36に支持されると共に他端が軸受け部材50に支持されるシャフト52により回転可能に支持される。
また、第1減速歯車47の小歯車47Bは非減速平歯車48と噛合している。該非減速平歯車48は、軸方向にモータ32側に延びる軸部48Aを有している。非減速平歯車48は、一端がカバー36に支持されると共に他端が軸受け部材50に支持されるシャフト53により回転可能に支持される。該シャフト53は軸部48Aに挿通される。第2減速歯車49は、非減速平歯車48に噛合する大径の大歯車49Aと、大歯車49Aから軸方向に延出して形成される小径の太陽歯車49Bとを一体的に備えている。太陽歯車49Bは、後述する遊星歯車減速機構41の一部として構成される。第2減速歯車49は、シャフト54により回転可能に支持される。このシャフト54の一端は、ケーシング29を構成するカバー36に支持されると共に、詳細は後述するが、他端は、支持部材61aに支持される。すなわち、太陽歯車49Bは、軸の一端側がケーシング29に軸支され、軸の他端側が支持部材61aに軸支される。軸受け部材50は、ピニオンギヤ46が挿通される開口部50Aを有し、第1減速歯車47及び非減速平歯車48とモータ32のフランジ部32Cとの間に配置されている。該軸受け部材50は、モータ32のフランジ部32Cと共に複数のボルト51により第2ハウジング34に固定される。
図2に示すように、遊星歯車減速機構41は、第2減速歯車49の太陽歯車49Bと、複数個(本実施の形態では4個)の遊星歯車56と、内歯車57と、キャリア58とを有する。各遊星歯車56は、第2減速歯車49の太陽歯車49Bに噛合される歯車56Aと、キャリア58から立設される軸部材としてのピン60が回転自在に挿通される孔部56Bとを有している。各遊星歯車56は、キャリア58の円周上に等間隔に配置される。
キャリア58は、円板状に形成され、径方向略中央に設けたスプライン孔58Aと、外周面から外方に突設された環状鍔部58Cとを備えている。該キャリア58の環状鍔部58Cを除く外径は、第1ハウジング33の開口部33Aの内径よりも小径に形成される。なお、キャリア58の環状鍔部58Cが第1ハウジング33の開口部33A周辺の径方向壁部33Bに当接される。また、キャリア58の径方向略中央に連結部位としてのスプライン孔58Aが設けられる。該キャリア58のスプライン孔58Aと、後述するボールアンドランプ機構43の回転直動ランプ65の円柱部70の先端に設けたスプライン軸部71とが嵌合することで、キャリア58と回転直動ランプ65とで互いに回転トルクを伝達できるようになっている。
キャリア58の外周側には、周方向に沿って間隔を置いて複数のピン用孔部58Bが形成されている。連結部位としての各ピン用孔部58Bにピン60がそれぞれ圧入固定されている。各ピン60は、各遊星歯車56の孔部56Bに回転自在にそれぞれ挿通されている。
また、第1ハウジング33内には、キャリア58と各遊星歯車56との間に支持部材61aが配置されている。該支持部材61aは略円形の板材で構成される。該支持部材61aは、径方向略中央に設けられ径方向に延びる第1平面部75と、該第1平面部75の周りで該第1平面部75よりもカバー36側に配置され環状に延びる第2平面部76と、該第2平面部76の外周端からシリンダ20側に延びる筒状壁部77とから構成される。第1平面部75の外縁と第2平面部76の内縁とが筒状接続部78により接続される。第1平面部75の径方向略中央に支持孔79が形成される。該支持孔79の開口縁はシリンダ20側に突設される。該支持孔79に第2減速歯車49を回転可能に支持するシャフト54の他端が支持される。第2平面部76には、各ピン60に対応する位置に挿通孔76Aがそれぞれ設けられ、第2平面部76の各挿通孔76Aに各ピン60がそれぞれ挿通される。第2平面部76の各挿通孔76A周辺が各遊星歯車56のシリンダ20側の面に当接され、複数の遊星歯車56の軸方向への移動を規制する規制部となっている。また、第2平面部76の外周側は各遊星歯車56との間に軸方向隙間が生じるようになっている。第2平面部76の外周部とキャリア58の環状鍔部58Cとの間には周方向に間隔を置いて複数の付勢部材としてのスプリング62が配置される。該スプリング62により支持部材61aは各遊星歯車56に近接する方向に付勢される。そして、各遊星歯車56は、支持部材61aの第2平面部76と内歯車57の環状壁部57Bとの間に挟まれるように軸方向の移動が規制される。さらに、キャリア58は、支持部材61aの第2平面部76と第1ハウジング33の径方向壁部33Bとの間でスプリング62により軸方向の移動が抑制される。
内歯車57は、各遊星歯車56の歯車56Aがそれぞれ噛合される内歯57Aと、該内歯57Aのカバー36側の一端から連続して径方向に延び各遊星歯車56の軸方向の移動を規制する環状壁部57Bと、内歯57Aからシリンダ20側の他端から軸方向に延びキャリア58の径方向の移動を規制する筒状壁部57Cとを備えている。内歯車57の外周面には、第1ハウジング33に設けた各係合孔63に係合される複数の係合爪64がシリンダ20側に突設されている。なお、内歯車57の環状壁部57Bの内側に各ピン60が配置されており、該各ピン60は環状壁部57Bからカバー36側に軸方向に若干突出されるようになる。内歯車57の筒状壁部57Cの内径がキャリア58の環状鍔部58Cの外径に略一致しており、筒状壁部57Cの外径が第1ハウジング33の円筒状壁部33Cの内径に略一致している。内歯車57は、その各係合爪64を第1ハウジング33の各係合孔63に挿入係合することで、軸方向へ移動不能に第1ハウジング33内に固定される。また、図示は略すが、第1ハウジング33に設けられた回り止め溝に、内歯車57から延出した複数の突起を嵌合させることで、内歯車57は、回転方向へ移動不能に第1ハウジング33内に固定される。そして、内歯車57の筒状壁部57Cはキャリア58の環状鍔部58Cと第1ハウジング33の円筒状壁部33Cとの間に互いに当接するように配置され、筒状壁部57Cの端面が第1ハウジング33の径方向壁部33Bに当接される。さらに、支持部材61aの筒状壁部77の外周面が内歯車57の筒状壁部57Cの内周面に当接される。その結果、キャリア58は、第1ハウジング33の円筒状壁部33C及び内歯車57の筒状壁部57Cにより径方向の移動が規制される。また、支持部材61aは、内歯車57に対して各遊星歯車56及びキャリア58と共に回転自在に支持されるようになる。
なお、本実施形態においては、ピストン25を推進する回転力を得るために、モータ32による回転を増力する減速機構としての平歯多段減速機構40及び遊星歯車減速機構41を採用したが、遊星歯車減速機構41だけで構成しても良い。また、サイクロン減速機構や波動減速機等、他の公知技術による減速機を遊星歯車減速機構41と組み合せても良い。
図1及び図3に示すように、ボールアンドランプ機構43は、回転直動ランプ65と、回転ランプ66と、回転直動ランプ65と回転ランプ66との間に介装される複数のボール67とを備えている。
回転直動ランプ65は、円板状の回転直動プレート69と、回転直動プレート69の径方向略中央から一体的に延びる円柱部70とからなり、断面T字状に形成される。円柱部70は、回転ランプ66の回転プレート81の径方向略中央の挿通孔80を挿通して、スラストベアリング84及びスラストワッシャ83の各開口及びシリンダ20の底壁19に設けた孔部18のそれぞれに挿通される。円柱部70の先端には、キャリア58に設けたスプライン孔58Aに嵌合するスプライン軸部71(図2参照)が一体的に形成されている。また、回転直動プレート69の、回転ランプ66の回転プレート81との対向面に、周方向に沿って所定の傾斜角を有して円弧状に延びるとともに径方向において円弧状断面を有する複数、本実施形態では3つのボール溝72が形成される。また、シリンダ20の底壁19の孔部18と、回転直動ランプ65の円柱部70の外周面との間にはOリング73及びスリーブ74が配置される。これらOリング73及びスリーブ74により液圧室26の液密性が保持される。
回転ランプ66は、径方向略中央に挿通孔80を有する回転プレート81として構成される。回転プレート81の外周部に、周方向に間隔をあけて外方に突設される複数の嵌合凸部82が設けられる。回転プレート81は、シリンダ20の底壁19に対して、スラストワッシャ83及びスラストベアリング84を介して回転自在に支持される。回転プレート81の、回転直動ランプ65の回転直動プレート69との対向面には、周方向に沿って所定の傾斜角を有して円弧状に延びるとともに径方向において円弧状断面を有する複数、本実施形態では3つのボール溝85が形成されている。
ボール67は、回転直動ランプ65の回転直動プレート69の各ボール溝72と、回転ランプ66の回転プレート81の各ボール溝85との間にそれぞれ介装される。そして、ボールアンドランプ機構43は、回転直動ランプ65に回転トルクを加えると、回転直動プレート69の各ボール溝72と回転プレート81の各ボール溝85との間をボール67が転動することで、回転直動プレート69と回転プレート81との間、すなわち、回転直動ランプ65と回転ランプ66との間に回転差が生じて、回転直動プレート69と回転プレート81との間の軸方向の相対距離が変動するようになっている。
プッシュロッド44は、軸部90と、軸部90のインナ及びアウタブレーキパッド2、3側の一端に一体的に接続されるフランジ部91とからなる軸方向断面T字状に形成される。軸部90の軸方向全範囲に亘って、後述するアジャスタナット100の内周面に設けた雌ねじ部103に螺合する雄ねじ部92が形成される。該軸部90の先端は、スペーサ96の内部及びスラストベアリング107内の開口を経由して、ボールアンドランプ機構43の回転直動ランプ65(回転直動プレート69)の径方向略中央に対向する。また、プッシュロッド44のフランジ部91は、スリーブ部材95に対して相対回転不能に連結されており、ピストン25の底部25Aと対向するように配置される。スリーブ部材95はピストン25の内部に相対回転不能に保持される。これにより、プッシュロッド44は、ピストン25に対して軸方向には移動可能であるが、回転方向への移動は規制される。なお、フランジ部91は、ピストン25の底部25A側の面が湾曲面に形成される。そして、プッシュロッド44が前進すると、フランジ部91の湾曲面がピストン25の底部25Aに当接するようになる。また、プッシュロッド44のフランジ部91の外周部に、軸方向に延びる溝部(図示略)が複数形成されている。これらの溝部により、ピストン25の底部25A及びプッシュロッド44のフランジ部91により囲まれた空間93と液圧室26とが連通されて、ブレーキ液の流通が可能となり、ひいては空間93のエア抜き性が確保されるようになっている。
ねじ機構45は、ピストン25を制動位置で保持する推力保持機構としても構成される。該ねじ機構45は、後述するアジャスタナット100の雄ねじ部102とベースナット101の雌ねじ部104との螺合部、及びアジャスタナット100の雌ねじ部103とプッシュロッド44の雄ねじ部92との螺合部により構成される。
アジャスタナット100は、円筒状に形成され、インナ及びアウタブレーキパッド2、3側の内周面にプッシュロッド44の雄ねじ部92に螺合する雌ねじ部103が形成される。該アジャスタナット100の外周面には径方向に突設する突設部100Aが形成される。アジャスタナット100の突設部100Aからボールアンドランプ機構43側の外周に円筒状部材115が一体的に固定されている。該円筒状部材115のインナ及びアウタブレーキパッド2、3側の外周面にベースナット101の雌ねじ部104と螺合する雄ねじ部102が形成される。アジャスタナット100のボールアンドランプ機構43側の端部にスペーサ96が当接されている。該スペーサ96はスラストベアリング107を介して、回転直動ランプ65と軸方向に沿って対向配置される。なお、プッシュロッド44の雄ねじ部92とアジャスタナット100の雌ねじ部103との螺合部は、ピストン25から回転直動ランプ65への軸方向荷重によってアジャスタナット100が後退方向に回転しないように、その逆効率が0以下になるように、すなわち、不可逆性が大きなねじに設定されている。
ベースナット101は、円筒状に形成され、インナ及びアウタブレーキパッド2、3側の内周面に、円筒状部材115の雄ねじ部102に螺合する雌ねじ部104が形成される。ベースナット101のボールアンドランプ機構43側の端部には、周方向に間隔をあけて複数の嵌合凹部108が形成される。各嵌合凹部108は、軸方向の一方が開放され、回転ランプ66の回転プレート81に設けた各嵌合凸部82が嵌合されるようになっている。そして、ベースナット101の各嵌合凹部108を除く外周面に設けた遊嵌溝部と、回転プレート81の各嵌合凸部82に設けた遊嵌溝部とにウェーブクリップ106が遊嵌されて、ベースナット101と回転プレート81とが連結される。その結果、ベースナット101は、回転ランプ66の回転プレート81に対して相対回転不能になるが、軸方向に対して所定距離相対移動が可能になり、このウェーブクリップ106の付勢力によりベースナット101は、常にシリンダ20の底壁19側に向かう方向に付勢される。なお、ウェーブクリップ106は、ベースナット101(回転プレート81)に対してその相対回転不能に装着される。また、ベースナット101の周壁部には複数の連通孔(図示略)が形成される。これら連通孔により、ベースナット101内の空間105と液圧室26とが連通される。この結果、空間105と液圧室26との間においてブレーキ液の流通が可能になって、空間105のエア抜き性を確保することができる。なお、アジャスタナット100に一体的に固定された円筒状部材115の雄ねじ部102とベースナット101の雌ねじ部104との螺合部は、ピストン25からベースナット101への軸方向荷重によってベースナット101が後退方向に回転しないように、その逆効率が0以下になるように、すなわち、不可逆性が大きなねじに設定されている。
また、図1及び図3に示すように、アジャスタナット100の突設部100Aからインナ及びアウタブレーキパッド2、3側の外周に、スプリングクラッチ110のコイル部110Aが巻き付けられ、先端側がスリーブ部材95に係合される。その結果、スプリングクラッチ110は、プッシュロッド44と同様に、ピストン25に対して軸方向の移動は可能であるが、回転方向への移動が規制されるようになっている。このスプリングクラッチ110は、アジャスタナット100が一方向へ回転しようとするときには回転トルクを付与するが、他方向へ回転するときに回転トルクを殆ど付与しないものである。本実施形態で、アジャスタナット100がボールアンドランプ機構43側へ移動するときの回転方向に対して回転抵抗トルクを付与するようにしている。なお、スプリングクラッチ110の回転抵抗トルクの大きさは、アジャスタナット100がベースナット101に対して後退方向に移動する際、ウェーブクリップ106の付勢力によって発生するアジャスタナット100の雄ねじ部102とベースナット101の雌ねじ部104との螺合部の回転抵抗トルクよりも大きいものとなっている。
なお、モータ32には、該モータ32を駆動制御する電子制御装置からなるECU(図示略)が接続されている。該ECUには、駐車ブレーキの作動・解除を指示すべく操作されるパーキングスイッチ(図示略)が接続されている。
次に、本発明の第1実施形態に係るディスクブレーキ1aの作用を説明する。まず、ブレーキペダルの操作による通常の液圧ブレーキとしてのディスクブレーキ1の作用を説明する。
運転者によりブレーキペダルが踏み込まれると、ブレーキペダルの踏力に応じた液圧がマスタシリンダから液圧回路(ともに図示しない)を経てキャリパ4内の液圧室26に供給される。これにより、ピストン25がピストンシール22を弾性変形させながら非制動時の原位置から前進(図1の左方向に移動)してインナブレーキパッド2をディスクロータDに押し付ける。そして、キャリパ本体15は、ピストン25の押圧力の反力によりブラケット5に対して図1における右方向に移動して、爪部17によってアウタブレーキパッド3をディスクロータDに押し付ける。この結果、ディスクロータDが一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3により挟みつけられて摩擦力が発生し、ひいては、車両の制動力が発生することになる。
一方、運転者がブレーキペダルを解放すると、マスタシリンダからの液圧の供給が途絶えて液圧室26内の液圧が低下する。これにより、ピストン25は、ピストンシール22の弾性変形の復元力によって原位置まで後退して制動力が解除される。
次に、本発明の第1実施形態に係るディスクブレーキ1aにおいて、例えば、駐車ブレーキとしての作用を説明する。まず、駐車ブレーキの解除状態からパーキングスイッチが操作され、ECUからモータ32にその電気信号が入力されてモータ32が駆動する。該モータ32の駆動によって、平歯多段減速機構40を介して遊星歯車減速機構41の太陽歯車49Bが回転する。この太陽歯車49Bの回転により、各遊星歯車56を介してキャリア58が回転する。そして、キャリア58からの回転力は回転直動ランプ65に伝達される。キャリア58から回転直動ランプ65への回転力の伝達初期では、キャリア58からの回転力により回転直動ランプ65、回転ランプ66、ベースナット101及びアジャスタナット100が共に一体となって回転される。そして、アジャスタナット100の回転により、ねじ機構45であるアジャスタナット100の雌ねじ部103とプッシュロッド44の雄ねじ部92との螺合部が相対回転してプッシュロッド44が前進(図1中左方向へ移動)する。これにより、プッシュロッド44のフランジ部91の湾曲面がピストン25の底部25Aに当接してピストン25が前進することになる。
さらにモータ32が駆動されると、ピストン25は、プッシュロッド44の移動によりブレーキパッド2、3を介してディスクロータDを押圧し始める。この押圧力が発生し始めるとアジャスタナット100の回転が停止する。すると、回転直動ランプ65は回転しながら前進しつつ、回転ランプ66が回転直動ランプ65との回転差が生じながら回転することで、ベースナット101の雌ねじ部104とアジャスタナット100の雄ねじ部102とが相対移動してアジャスタナット100が軸方向に前進する。そして、アジャスタナット100が軸方向に前進することで、プッシュロッド44を介してピストン25が前進し、ピストン25のディスクロータDへの押圧力が増大する。
このとき、遊星歯車減速機構41の太陽歯車49Bは、回転し続けていることになるが、その軸となるシャフト54の両端がそれぞれケーシング29と支持部材61aとにより軸支されているため、太陽歯車49の軸方向に対する傾斜を抑制して太陽歯車49の摩耗を抑制することができる。また、回転直動ランプが前進することによってスプライン結合されているキャリア58も各ピン60とともに前進するため、各遊星歯車56も各ピン60につられて前進しようとするが、各遊星歯車56は、支持部材61aの第2平面部76に当接して、軸方向への移動が規制されるので、キャリア58とともに移動することはない。したがって、内歯車57と各遊星歯車56との噛み合いがずれることがなく、内歯車57及び各遊星歯車56、すなわち減速機構の摩耗が抑制されるので、ディスクブレーキの耐久性が向上する。
そして、ECUは、一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3からディスクロータDへの押圧力が所定値に到達するまでモータ32を駆動する。その後、ECUは、ディスクロータDへの押圧力が所定値に到達したことをモータ32の電流値が所定値に達したことによって検出すると、モータ32への通電を停止する。ここで、回転ランプ66には、ディスクロータDへの押圧力の反力がピストン25及び回転直動ランプ65を介して作用するが、アジャスタナット100はプッシュロッド44との間で逆作動しない雌ねじ部103と雄ねじ部92とで螺合され、また、ベースナット101もアジャスタナット100との間で逆作動しない雌ねじ部104及び雄ねじ部102で螺合されているので、回転ランプ66は回転せずに停止状態が維持されて、ピストン25が制動位置に保持される。これにより制動力の保持がなされて駐車ブレーキの作動が完了する。
次に、駐車ブレーキを解除する際には、パーキングスイッチのパーキング解除操作に基づいて、ECUは、ピストン25を戻す、すなわちピストン25をディスクロータDから離間させることになる回転方向にモータ32を駆動する。これにより、平歯多段減速機構40及び遊星歯車減速機構41がピストン25を戻す方向へ回転して、最終的にプッシュロッド44がピストン25から離間する方向に後退して駐車ブレーキが解除される。
以上説明したように、本発明の第1実施形態に係るディスクブレーキ1aでは、複数の遊星歯車56とキャリア58との間に支持部材61aを配置して、該支持部材61aの支持孔79に、太陽歯車49Bを有する第2減速歯車49を回転可能に支持するシャフト54の他端を支持させるようにした。この結果、太陽歯車49Bを含む第2減速歯車49はシャフト54により両端支持されるために、内歯車57や各遊星歯車56の噛み合い誤差等による太陽歯車49の軸方向に対する傾斜を抑制して太陽歯車49の摩耗を抑制することができ、ひいては、所期の耐久性を確保することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るディスクブレーキ1bを図4に基づいて説明する。該第2実施形態に係るディスクブレーキ1bを説明する際には、第1実施形態に係るディスクブレーキ1aとの相違点のみを説明する。第2実施形態に係るディスクブレーキ1bでは、支持部材61bが、支持孔79を有する第1平面部75と、該第1平面部75の周りで該第1平面部75よりもカバー36側に配置され環状に延びる第2平面部76と、該第2平面部76の周りで該第2平面部76よりもシリンダ20側に配置され環状に延びる第3平面部120と、第3平面部120の外周端からカバー36側に延びる筒状壁部121とから構成される。
また、内歯車57の外周面には周方向の所定位置からシリンダ20側に向かって延びる複数の壁部125が形成される。また、内歯車57の外周面には周方向の所定位置からシリンダ20側に向かって延びる複数の係合爪64が形成される。また、第1ハウジング33の円筒状壁部33Cの内周面には周方向に連続する第1段部126が形成され、該第1段部126よりもカバー36側に連続して、周方向の所定位置に複数の第2段部127が形成される。
そして、内歯車57の各係合爪64が第1ハウジング33に設けた各係合孔63に係合され、支持部材61bの筒状壁部121が、第1ハウジング33の円筒状壁部33Cの内周面に設けた第1段部126に支持され、内歯車57に設けた各壁部125が、円筒状壁部33Cの内周面に設けた各第2段部127に支持されるようになる。
このように、本実施形態においては、支持部材61bを第1ハウジング33に支持させることで、第1実施形態で用いた付勢手段としてのスプリング60を用いることなく、支持部材61bの軸方向の位置決めができる。したがって、ディスクブレーキの組立作業の効率化を図ることができる。また、この第2実施形態に係るディスクブレーキ1bにおいても、第1実施形態に係るディスクブレーキ1aと同等の効果を奏することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るディスクブレーキ1cを図5に基づいて説明する。該第3実施形態に係るディスクブレーキ1cを説明する際には、第1実施形態に係るディスクブレーキ1aとの相違点のみを説明する。
第3実施形態に係るディスクブレーキ1cでは、第1実施形態に係るディスクブレーキ1aの構成に加え、キャリア58をシリンダ20側から覆うように配置されて内歯車57に係合するカバー部材130が備えられている。
該カバー部材130は板状で開口部130Aを有する環状に形成される。該開口部130Aは、第1ハウジング33の開口部33Aよりも大径である。カバー部材130の外径は、第1ハウジング33の円筒状壁部33Cの内径に略一致する。なお、本実施形態では、第1ハウジング33の円筒状壁部33Cは周方向に間隔を置いて複数の間隙が形成される。また、カバー部材130には、その外周端の周方向の所定位置からカバー36側に延びる複数の係合腕部131が形成される。そして、カバー部材130は、内歯車57の筒状壁部57C及びキャリア58の環状鍔部58Cと、第1ハウジング33の径方向壁部33Bとの間に挟まれるように配置され、各係合腕部131が第1ハウジング33の円筒状壁部33Cの各間隙に位置するようになり、その係合孔63に内歯車57の外周に設けた複数の係合爪64がそれぞれ係合される。
このように、本実施形態においては、カバー部材130が、内歯車57に内装される各遊星歯車56及びキャリア58を覆って内歯車57に係合されることで、遊星歯車減速機構41を組立体としてサブアッシーすることができる。したがって、ディスクブレーキの組立作業の効率化を図ることができる。また、この第3実施形態に係るディスクブレーキ1cにおいても、第1実施形態に係るディスクブレーキ1aと同等の効果を奏することができる。
1a、1b、1c ディスクブレーキ,2 インナブレーキパッド,3 アウタブレーキパッド,4 キャリパ,15 キャリパ本体,16 シリンダ部,20 シリンダ,25 ピストン,30 ハウジング,32 モータ(電動モータ),33 第1ハウジング(ギヤケース),34 第2ハウジング,39 ピストン推進機構,40 平歯多段減速機構,41 遊星歯車減速機構(減速機構),49B 太陽歯車,54 シャフト,56 遊星歯車,57 内歯車,58 キャリア,58A スプライン孔(連結部位),58B ピン用孔部(連結部位),60 ピン(軸部材),61a、61b 支持部材,62 スプリング(付勢部材),79 支持孔,130 カバー部材,D ディスクロータ

Claims (4)

  1. ロータを挟んでそのロータ軸方向両側に配置される一対のパッドと、
    該一対のパッドのうち一方のディスクを押し付けるピストンと、
    該ピストンが移動可能に納められるシリンダを有するキャリパ本体と、
    該キャリパ本体に設けられる電動モータと、
    該電動モータの回転力を複数の回転部材により増力して伝達する減速機構と、
    当該減速機構と電動モータとが設けられ、前記キャリパ本体に取付けられるケーシングと、
    前記減速機構からの回転力が伝達されて直動して、前記ピストンを制動位置に推進させるピストン推進機構と、を備え、
    前記減速機構は、前記電動モータからの回転を伝達し、軸の一端側が前記ケーシングに軸支される太陽歯車と、該太陽歯車に噛み合う複数の遊星歯車と、該各遊星歯車が噛み合う内歯車と、前記各遊星歯車を軸支する軸部材または軸受部位と前記ピストン推進機構との連結部位がそれぞれ設けられるキャリアと、を有し、
    前記複数の遊星歯車と前記キャリアとの間には、前記内歯車に回転可能に支持されて前記太陽歯車の軸の他端側を軸支する支持部材が設けられることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記支持部材は、前記複数の遊星歯車の軸方向への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記支持部材は、該支持部材と前記キャリアとの間に配置される付勢部材により、前記複数の遊星歯車へ近接する方向に付勢されることを特徴とする請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記複数の遊星歯車、前記キャリア及び前記支持部材は、前記内歯車と共にギヤケース内に配置され、
    該ギヤケースには、前記キャリアを覆うように固定されるカバー部材が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のディスクブレーキ。
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