JP2014098401A - 減速駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速機構の前段減速部におけるフリクションを低減し、大型化を抑制することができる減速駆動装置を提供する。
【解決手段】電動モータ3と、この電動モータ3から出力された駆動力を減速する減速機構5と、この減速機構5で減速された駆動力が伝達される差動機構7とを備えた減速駆動装置1において、電動モータ3の回転軸9を、差動機構7の出力軸11と平行に配置し、減速機構5が、ピニオン13,15とリングギヤ17,19とからなる前段減速部21と、この前段減速部21に連結しサンギヤ23とインターナルギヤ25とプラネタリギヤ27とからなるプラネタリギヤ機構29を備えた後段減速部31とからなり、後段減速部31のサンギヤ23を、差動機構7の出力軸11と同軸上に配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に適用される減速駆動装置に関する。
従来、減速駆動装置としては、電動モータと、この電動モータから出力された駆動力を減速する減速機構と、この減速機構で減速された駆動力が伝達される差動機構としてのデファレンシャル装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この減速駆動装置では、減速機構が3軸構造となっており、電動モータから出力された駆動力が減速機構で3段階に減速され、デファレンシャル装置に伝達されている。
ところが、このような減速駆動装置では、減速機構のギヤ比を大きく設計したい場合、3軸構造からさらに軸を増やす必要があり、装置が径方向に大型化してしまい、減速機構の容易にギヤ比を大きくすることができなかった。
一方、上記特許文献1の減速駆動装置では、減速機構の初段にプラネタリギヤ機構を適用し、このプラネタリギヤ機構を電動モータの出力軸と同軸上に配置させたものも開示されている。
この減速駆動装置では、減速機構が2軸構造となっており、減速機構の初段にプラネタリギヤ機構が設けられているので、減速機構を小型化しつつ、減速機構のギヤ比を大きく設計することができる。
特開2001−287550号公報
しかしながら、上記特許文献1のような減速駆動装置では、減速機構の前段減速部にプラネタリギヤ機構を配置しているので、減速機構の前段減速部におけるフリクションが増大してしまう。
このため、電動モータの出力を増加させる必要があり、電動モータが大型化していた。加えて、電動モータの出力軸と同軸上にプラネタリギヤ機構が配置されているので、減速機構や電動モータ側の配置スペースが大きくなり、電動モータが軸方向に張り出してしまい装置が大型化していた。
そこで、この発明は、減速機構の前段減速部におけるフリクションを低減し、大型化を抑制することができる減速駆動装置の提供を目的としている。
本発明は、電動モータと、この電動モータから出力された駆動力を減速する減速機構と、この減速機構で減速された駆動力が伝達される差動機構とを備えた減速駆動装置であって、前記電動モータの回転軸は、前記差動機構の出力軸と平行に配置され、前記減速機構は、ピニオンとリングギヤとからなる前段減速部と、この前段減速部に連結しサンギヤとインターナルギヤとプラネタリギヤとからなるプラネタリギヤ機構を備えた後段減速部とからなり、前記後段減速部のサンギヤは、前記差動機構の出力軸と同軸上に配置されていることを特徴とする。
この減速駆動装置では、減速機構がピニオンとリングギヤとからなる前段減速部と、この前段減速部に連結しサンギヤとインターナルギヤとプラネタリギヤとからなるプラネタリギヤ機構を備えた後段減速部とからなるので、減速機構の前段減速部におけるフリクションを低減でき、電動モータの大型化を抑制することができる。
また、後段減速部のサンギヤは、差動機構の出力軸と同軸上に配置されているので、減速機構や電動モータ側に大きな配置スペースを必要とせず、電動モータが軸方向に張り出すことがない。加えて、大きなギヤ比を得ることができる小型なプラネタリギヤ機構が比較的スペースに余裕がある差動機構の出力軸と同軸上に配置されているので、装置の大型化が抑制され、周辺部材の配置レイアウトへの影響を抑制することができる。
従って、このような減速駆動装置では、減速機構の後段減速部がプラネタリギヤ機構からなり、後段減速部のサンギヤが差動機構の出力軸と同軸上に配置されているので、減速機構の前段減速部におけるフリクションを低減し、大型化を抑制することができる。
本発明によれば、減速機構の前段減速部におけるフリクションを低減し、大型化を抑制することができる減速駆動装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る減速駆動装置の断面図である。 図1のX−X断面図である。 本発明の第2実施形態に係る減速駆動装置の断面図である。
図1〜図3を用いて本発明の実施の形態に係る減速駆動装置について説明する。
(第1実施形態)
図1,図2を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係る減速駆動装置1は、電動モータ3と、この電動モータ3から出力された駆動力を減速する減速機構5と、この減速機構5で減速された駆動力が伝達される差動機構7とを備えている。
そして、電動モータ3の回転軸9は、差動機構7の出力軸11と平行に配置され、減速機構5は、ピニオン13,15とリングギヤ17,19とからなる2段の前段減速部21と、この前段減速部21に連結しサンギヤ23とインターナルギヤ25とプラネタリギヤ27とからなるプラネタリギヤ機構29を備えた後段減速部31とからなり、後段減速部31のサンギヤ23は、差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されている。なお、前段減速部21は、1組のピニオンとリングギヤから構成されてもよい。
また、プラネタリギヤ機構29の固定軸としてのインターナルギヤ25と静止系部材としてのケーシング33との間には、減速機構5と差動機構7との間の動力伝達を断続する断続部35が設けられている。
さらに、差動機構7の外周側には、断続部35を操作する操作部37が設けられている。
また、前段減速部21のリングギヤ19は、差動機構7の出力軸11の外周上に配置され、出力軸11と同軸上に配置され、プラネタリギヤ機構29は、リングギヤ19と差動機構7との軸方向間に配置されている。
さらに、前段減速部21は、電動モータ3の回転軸9とリングギヤ19とを噛み合い連結する中間軸39を有する。
図1,図2に示すように、減速駆動装置1は、ケーシング33と、電動モータ3と、減速機構5と、差動機構7などから構成されている。
ケーシング33は、ケーシング本体33aと減速機構側のカバー33bと差動機構側のカバー33cとがボルトなどの固定手段によって一体的に固定され、内部が主に減速機構5の前段減速部21を収容する入力側収容部と、主に減速機構5の後段減速部31及び差動機構7を収容する出力側収容部となっている。このケーシング33の入力側収容部の軸方向側面には、電動モータ3が組付けられている。
電動モータ3は、ケーシング33のケーシング本体33aの一側壁外部に組付けられ、接続ボックスや接続端子(不図示)などを介して通電を制御するコントローラ(不図示)に接続されている。この電動モータ3の回転軸9は、減速機構5の入力軸41が一体回転可能に連結されている。
減速機構5は、ケーシング33内に収容され、前段減速部21と、後段減速部31とを備えている。前段減速部21は、入力軸41と、第1ギヤ組43と、中間軸39と、第2ギヤ組45とを備えている。
入力軸41は、回転軸心が電動モータ3の回転軸9と平行に配置されている。また、入力軸41は、軸方向の両側外周でベアリング47,49を介してケーシング33のケーシング本体33aとカバー33bとに回転可能に支持され、軸方向の一端側に電動モータ3の回転軸9が一体回転可能に連結されている。また、入力軸41の軸方向一端側の外周とケーシング33の内周との径方向間には、ケーシング33の内部と外部とを区画するシール部材51が配置されている。この入力軸41の軸方向他端側の外周には、小径のピニオン13が連続する一部材で形成され、小径のピニオン13と小径のリングギヤ17とで第1ギヤ組43が構成されている。
第1ギヤ組43は、入力軸41に設けられた小径のピニオン13と、中間軸39に設けられた小径のリングギヤ17とからなる。小径のリングギヤ17は、中間軸39と一体回転可能に圧入などの固定手段で固定され、小径のピニオン13と噛み合っている。この第1ギヤ組43は、電動モータ3から出力される駆動力を入力軸41から減速させて中間軸39に出力する。
中間軸39は、回転軸心が入力軸41と平行に配置され、軸方向の両側外周でベアリング53,55を介してケーシング33のケーシング本体33aとカバー33bとに回転可能に支持されている。また、中間軸39の軸方向一端側は、ケーシング33のカバー33bとの径方向間にシール部材57及びダストカバー59を介してケーシング33の外部に配置されている。このケーシング33のカバー33bから露出する中間軸39の端部には、中間軸39と一体回転可能に回転センサ61が設けられている。この回転センサ61の回転は、コントローラに接続された検出手段(不図示)によって検出されて電動モータ3の回転情報がコントローラに入力され、コントローラが電動モータ3への通電を制御する。この中間軸39の外周には、大径のピニオン15が連続する一部材で形成され、大径のピニオン15と大径のリングギヤ19とで第2ギヤ組45が構成されている。
第2ギヤ組45は、中間軸39に設けられた大径のピニオン15と、大径のリングギヤ19とからなる。大径のリングギヤ19は、差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されてベアリング63を介してケーシング33のカバー33bに回転可能に支持され、大径のピニオン15と噛み合っている。この第2ギヤ組45は、中間軸39から出力される第1ギヤ組43で減速された駆動力をさらに減速させて後段減速部31であるプラネタリギヤ機構29のサンギヤ23から出力する。
なお、リングギヤ19を備えた回転軸をベアリング63と共にもう一つのベアリングを設けて、ケーシング33(例えば、ケーシング本体33a)に支持すれば、回転支持性が安定し、後段減速部31の各ギヤの噛み合いや回転動作を安定させることができる。
後段減速部31は、大径のリングギヤ19と差動機構7との軸方向間に配置され、サンギヤ23と、インターナルギヤ25と、キャリア65と、複数のプラネタリギヤ27とから構成されたプラネタリギヤ機構29からなる。
サンギヤ23は、リングギヤ19の外周にリングギヤ19と連続する一部材で形成され、差動機構7のサイドギヤ79に連結された出力軸11の外周に相対回転可能に配置されている。また、サンギヤ23とキャリア65との軸方向間には、サンギヤ23(リングギヤ19)の軸方向に掛かるスラスト力を受けるスラストベアリング67が配置されている。このサンギヤ23の外径側には、インターナルギヤ25が配置されている。
インターナルギヤ25は、キャリア65の外径側にサンギヤ23及びキャリア65と相対回転可能に配置され、複数のプラネタリギヤ27と噛み合っている。このインターナルギヤ25とサンギヤ23との径方向間には、キャリア65が配置されている。
キャリア65は、差動機構7のデフケース73と一体回転可能に設けられ、複数(ここでは4本)のシャフト69が周方向等間隔で一体回転可能に固定されている。この複数のシャフト69には、それぞれ複数のプラネタリギヤ27が支承されている。
複数(ここでは4つ)のプラネタリギヤ27は、それぞれシャフト69にベアリング71を介して支承されてキャリア65の回転によって公転する。また、複数のプラネタリギヤ27は、サンギヤ23とインターナルギヤ25と噛み合い、キャリア65及びサンギヤ23の回転により自転可能にシャフト69に支承されている。
このプラネタリギヤ機構29は、インターナルギヤ25が断続部35の接続によって固定軸となると、前段減速部21で減速された駆動力がサンギヤ23から入力され、複数のプラネタリギヤ27によって減速され、キャリア65から差動機構7に出力させる。
差動機構7は、デフケース73と、ピニオンシャフト75と、ピニオン77と、一対のサイドギヤ79,81とを備えている。
デフケース73は、軸方向一側に形成されたボス部でベアリング83を介してケーシング33に回転可能に支持されると共に、軸方向他側がプラネタリギヤ機構29のキャリア65と一体回転可能に固着され、リングギヤ19の外周に相対回転可能に支持されている。なお、リングギヤ19又はキャリア65をケーシング33の内面又は付属固定されたプレート部材に対してベアリング支持する構成にすることにより、後段減速部31や差動機構7の回転支持を安定させることができる。
このデフケース73には、ピニオンシャフト75と、ピニオン77と、一対のサイドギヤ79,81とが収容されている。なお、キャリア65とデフケース73とは、一体形成されてもよく、この場合も一体固着の構成に含まれる。
ピニオンシャフト75は、端部をデフケース73に係合してピンで抜け止めされ、デフケース73と一体に回転駆動される。このピニオンシャフト75には、ピニオン77が支承されている。
ピニオン77は、ピニオンシャフト75に支承されてデフケース73の回転によって公転する。また、ピニオン77の背面側とデフケース73との間には、ピニオン77の公転時に発生する径方向への移動を受ける球面ワッシャが配置されている。このピニオン77は、一対のサイドギヤ79,81に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ79,81に差回転が生じると回転駆動されるように自転可能にピニオンシャフト75に支持されている。
一対のサイドギヤ79,81は、ボス部でそれぞれキャリア65とデフケース73とに相対回転可能に支持され、ピニオン77と噛み合っている。また、一対のサイドギヤ79,81とキャリア65及びデフケース73との軸方向間には、ピニオン77との噛み合い反力によるサイドギヤ79,81の軸方向への移動を受けるスラストワッシャが配置されている。
この一対のサイドギヤ79,81は、内周側にスプライン形状の連結部85,87が設けられ、一対の出力軸11,89がサイドギヤ79,81と一体回転可能に連結され、デフケース73に入力された駆動力が一対の出力軸11,89から出力される。なお、一対の出力軸11,89とケーシング33との径方向間には、ケーシング33の内部と外部とを区画するシール部材91,93が配置されている。
このような差動機構7に伝達される駆動力は、後段減速部31であるプラネタリギヤ機構29のインターナルギヤ25と、静止系部材としてのケーシング33のケーシング本体33aの開口端内周に形成された係合部95を介して回り止めされ軸方向移動可能に設けられた環状の固定部材97との間に設けられた断続部35によって断続される。
断続部35は、インターナルギヤ25と固定部材97との軸方向間に設けられ、インターナルギヤ25と固定部材97とにそれぞれ周方向に複数形成されて互いに噛み合う噛み合い歯となっている。なお、断続部35の外径側のインターナルギヤ25と固定部材97との軸方向間には、固定部材97を断続部35の接続解除方向に付勢するリターンスプリング99が配置されている。
この断続部35が互いに噛み合うことにより、インターナルギヤ25が固定軸となり、プラネタリギヤ機構29を介して減速機構5と差動機構7との間の動力伝達が可能となる。このような断続部35は、固定部材97を軸方向に移動操作する操作部37によって制御可能に断続操作される。
操作部37は、電磁石101と、可動部材103とを備えている。電磁石101は、デフケース73の外周側に配置され、静止系部材としてのケーシング33の差動機構側のカバー33cの開口端の環状内周面と嵌合して回り止めされている。この電磁石101は、電磁コイル105が環状に所定巻き数巻回されて樹脂でモールド成形され、この電磁コイル105がリード線(不図示)などを介して通電を制御するコントローラに接続されている。また、電磁コイル105の周囲には、電磁コイル105への通電により磁界が形成されるように磁性材料から形成され、所定の磁路断面積を有するコア107が配置されている。このような電磁石101の内径側には、可動部材103が配置されている。
可動部材103は、電磁石101の内径側でデフケース73の外周に軸方向移動可能に配置され、環状のプランジャ109と、リング部材111とを備えている。プランジャ109は、磁性材料から形成され、磁束が透過可能に設定された微小隙間であるエアギャップをもって電磁石101の内径側に配置されている。リング部材111は、非磁性材料からなり、プランジャ109の内径側にプランジャ109と一体に固定され、プランジャ109の内周側からデフケース73側へ磁束が漏れることを防止している。このリング部材111は、軸方向端部が固定部材97に当接されている。
このような操作部37は、電磁石101の電磁コイル105への通電により、コア107、プランジャ109を介した磁力線が循環されて内部完結型の磁束ループが形成され、可動部材103が固定部材97側に軸方向移動される。この可動部材103の軸方向移動により、リング部材111が固定部材97をリターンスプリング99の付勢力に抗して断続部35の接続方向に軸方向押圧移動させ、断続部35が接続される。この断続部35の接続により、減速機構5と差動機構7との間の動力伝達が可能となり、電動モータ3からの駆動力が減速機構5で減速されて差動機構7に出力される。
このような減速駆動装置1では、減速機構5がピニオン13,15とリングギヤ17,19とからなる前段減速部21と、この前段減速部21に連結しサンギヤ23とインターナルギヤ25とプラネタリギヤ27とからなるプラネタリギヤ機構29を備えた後段減速部31とからなるので、減速機構5の前段減速部21におけるフリクションを低減でき、電動モータ3の大型化を抑制することができる。
また、後段減速部31のサンギヤ23は、差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されているので、減速機構5や電動モータ3側に大きな配置スペースを必要とせず、電動モータ3が軸方向に張り出すことがない。加えて、大きなギヤ比を得ることができる小型なプラネタリギヤ機構29が比較的スペースに余裕がある差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されているので、装置の大型化が抑制され、周辺部材の配置レイアウトへの影響を抑制することができる。
従って、このような減速駆動装置1では、減速機構5の後段減速部31がプラネタリギヤ機構29からなり、後段減速部31のサンギヤ23が差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されているので、減速機構5の前段減速部21におけるフリクションを低減し、大型化を抑制することができる。
また、プラネタリギヤ機構29の固定軸としてのインターナルギヤ25と静止系部材としてのケーシング33との間には、減速機構5と差動機構7との間の動力伝達を断続する断続部35が設けられているので、減速機構5や差動機構7に部品点数の多い大型な断続機構を設ける必要がなく、装置の大型化を抑制しつつ、断続部35を設けることができる。
さらに、差動機構7の外周側には、断続部35を操作する操作部37が設けられているので、操作部37が軸方向に張り出すことがなく、装置の軸方向の大型化を抑制することができる。
また、プラネタリギヤ機構29の固定軸は、インターナルギヤ25であるので、最外径に位置するインターナルギヤ25を静止系部材としてのケーシング33に簡易な構造で固定させることができる。加えて、断続部35をプラネタリギヤ機構29の最外径に設けることができるので、断続部35の設計の自由度を向上することができる。
また、前段減速部21のリングギヤ19は、差動機構7の出力軸11と同軸上に配置され、プラネタリギヤ機構29は、リングギヤ19と差動機構7との軸方向間に配置されているので、プラネタリギヤ機構29が径方向に張り出すことがなく、装置の径方向の大型化を抑制することができる。
さらに、前段減速部21は、電動モータ3の回転軸9とリングギヤ19とを噛み合い連結する中間軸39を有するので、装置の大型化を抑制しつつ、減速機構5のギヤ比を増大させることができる。
なお、プラネタリギヤ機構29の固定軸をキャリア65にして、固定部材97との間で断続させることもできる。この場合には、インターナルギヤ25がデフケース73に一体的に連結して駆動力が伝達される。
(第2実施形態)
図3を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係る減速駆動装置201は、減速機構5は、ピニオン13,15とリングギヤ17,19とからなる前段減速部21と、この前段減速部21に連結しサンギヤ23とインターナルギヤ203とプラネタリギヤ27とからなるプラネタリギヤ機構205を備えた後段減速部31とからなる。
そして、後段減速部31のサンギヤ23は、差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されている。
なお、第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同様の符号を記し、第1実施形態を参照するものとして説明を省略するが、第1実施形態と同様の構成であるので、得られる機能や効果は第1実施形態と同様である。
図3に示すように、後段減速部31であるプラネタリギヤ機構205は、大径のリングギヤ19と差動機構7との軸方向間に配置されている。このプラネタリギヤ機構205のサンギヤ23は、リングギヤ19の外周にリングギヤ19と連続する一部材で形成され、差動機構7のサイドギヤ79に連結された出力軸11の外周に相対回転可能に配置されている。このサンギヤ23の外径側には、インターナルギヤ203が配置されている。
インターナルギヤ203は、キャリア65の外径側にサンギヤ23及びキャリア65と相対回転可能に配置され、複数のプラネタリギヤ27と噛み合っている。このインターナルギヤ203は、静止系部材としてのケーシング33に係合部207を介して回り止めされ、固定軸として機能する。
このような減速駆動装置201では、減速機構5がピニオン13,15とリングギヤ17,19とからなる前段減速部21と、この前段減速部21に連結しサンギヤ23とインターナルギヤ203とプラネタリギヤ27とからなるプラネタリギヤ機構205を備えた後段減速部31とからなるので、減速機構5の前段減速部21におけるフリクションを低減でき、電動モータ3の大型化を抑制することができる。
また、後段減速部31のサンギヤ23は、差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されているので、減速機構5や電動モータ3側に大きな配置スペースを必要とせず、電動モータ3が軸方向に張り出すことがない。加えて、大きなギヤ比を得ることができる小型なプラネタリギヤ機構205が比較的スペースに余裕がある差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されているので、装置の大型化が抑制され、周辺部材の配置レイアウトへの影響を抑制することができる。
従って、このような減速駆動装置201では、減速機構5の後段減速部31がプラネタリギヤ機構205からなり、後段減速部31のサンギヤ23が差動機構7の出力軸11と同軸上に配置されているので、減速機構5の前段減速部21におけるフリクションを低減し、大型化を抑制することができる。
また、この減速駆動装置201では、減速機構5と差動機構7との間の動力伝達を断続する断続部35(図1参照)や断続部35を断続操作する操作部37(図1参照)がないので、減速機構5で大きなギヤ比を得つつ、装置の大型化をさらに抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る減速駆動装置では、プラネタリギヤ機構の固定軸がインターナルギヤとなっているが、これに限らず、プラネタリギヤを支持するキャリアであってもよく、サンギヤ、インターナルギヤ、キャリアのうちどれか一要素を固定軸とすればよい。
また、減速機構と差動機構との間の動力伝達を断続する断続部を設ける場合には、プラネタリギヤ機構において、入力軸、固定軸、出力軸のうち固定軸となる部材と静止系部材との間に断続部を設ければよい。
さらに、断続部を断続操作する操作部は、電磁式アクチュエータを適用しているが、これに限らず、ダイヤフラム式アクチュエータ、或いは油圧シリンダ−ピストンを用いたアクチュエータなど断続部を断続操作できる構成であれば、アクチュエータはどのような形態であってもよい。
1,201…減速駆動装置
3…電動モータ
5…減速機構
7…差動機構
9…回転軸
11…出力軸
13,15…ピニオン
17,19…リングギヤ
21…前段減速部
23…サンギヤ
25,203…インターナルギヤ
27…プラネタリギヤ
29,205…プラネタリギヤ機構
31…後段減速部
33…ケーシング(静止系部材)
35…断続部
37…操作部
39…中間軸
65…キャリア

Claims (7)

  1. 電動モータと、この電動モータから出力された駆動力を減速する減速機構と、この減速機構で減速された駆動力が伝達される差動機構とを備えた減速駆動装置であって、
    前記電動モータの回転軸は、前記差動機構の出力軸と平行に配置され、前記減速機構は、ピニオンとリングギヤとからなる前段減速部と、この前段減速部に連結しサンギヤとインターナルギヤとプラネタリギヤとからなるプラネタリギヤ機構を備えた後段減速部とからなり、
    前記後段減速部のサンギヤは、前記差動機構の出力軸と同軸上に配置されていることを特徴とする減速駆動装置。
  2. 請求項1記載の減速駆動装置であって、
    前記プラネタリギヤ機構の固定軸と静止系部材との間には、前記減速機構と前記差動機構との間の動力伝達を断続する断続部が設けられていることを特徴とする減速駆動装置。
  3. 請求項2記載の減速駆動装置であって、
    前記差動機構の外周側には、前記断続部を操作する操作部が設けられていることを特徴とする減速駆動装置。
  4. 請求項2又は3記載の減速駆動装置であって、
    前記固定軸は、前記インターナルギヤと前記プラネタリギヤを支持するキャリアとのうちいずれか一方であることを特徴とする減速駆動装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減速駆動装置であって、
    前記前段減速部のリングギヤは、前記差動機構の出力軸と同軸上に配置され、前記プラネタリギヤ機構は、前記リングギヤと前記差動機構との軸方向間に配置されていることを特徴とする減速駆動装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減速駆動装置であって、
    前記前段減速部は、前記電動モータの回転軸と前記リングギヤとを噛み合い連結する中間軸を有することを特徴とする減速駆動装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の減速駆動装置であって、
    前記プラネタリギヤを支持するキャリアと前記差動機構のデフケースとは、一体固着されていることを特徴とする減速駆動装置。
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