JP2014114896A - 減速駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウジングの部品点数を削減することができる減速駆動装置を提供する。
【解決手段】電動モータ3と、この電動モータ3から出力された駆動力を減速する減速機構5と、電動モータ3と減速機構5とを収容するハウジング7とを備えた減速駆動装置1において、ハウジング7が、減速機構5を収容する減速ハウジング9と、この減速ハウジング9の端面に組付けられ電動モータ3を収容する中間ハウジング11と、この中間ハウジング11の端面に組付けられ中間ハウジング11を閉塞する端底ハウジング13とを有し、減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とを、固定部材15を介して一体に固定した。
【選択図】図1
【解決手段】電動モータ3と、この電動モータ3から出力された駆動力を減速する減速機構5と、電動モータ3と減速機構5とを収容するハウジング7とを備えた減速駆動装置1において、ハウジング7が、減速機構5を収容する減速ハウジング9と、この減速ハウジング9の端面に組付けられ電動モータ3を収容する中間ハウジング11と、この中間ハウジング11の端面に組付けられ中間ハウジング11を閉塞する端底ハウジング13とを有し、減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とを、固定部材15を介して一体に固定した。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に適用される減速駆動装置に関する。
従来、減速駆動装置としては、電動モータと、この電動モータから出力された駆動力を減速する減速機構と、電動モータと減速機構とを収容するハウジングとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この減速駆動装置では、ハウジングが減速機構を収容するデフキャリアと、このデフキャリアの端面に組付けられ電動モータを収容するモータハウジングとを有している。このモータハウジングは、デフキャリアに組付けられる第1ハウジングと、この第1ハウジングの端面に組付けられ電動モータを収容する第2ハウジングと、この第2ハウジングの端面に組付けられ第2ハウジングを閉塞する第3ハウジングとの3分割のハウジングからなる。
しかしながら、上記特許文献1のような減速駆動装置では、電動モータを収容するモータハウジングが3分割となっており、モータハウジングの部品点数が多いだけでなく、これらの分割ハウジングを一体に固定するボルトなどの固定部材やモータハウジングをデフキャリアに固定させるためのボルトなどの固定部材など、ハウジングの部品点数が非常に多くなっていた。
そこで、この発明は、ハウジングの部品点数を削減することができる減速駆動装置の提供を目的としている。
本発明は、電動モータと、この電動モータから出力された駆動力を減速する減速機構と、前記電動モータと前記減速機構とを収容するハウジングとを備えた減速駆動装置であって、前記ハウジングは、前記減速機構を収容する減速ハウジングと、この減速ハウジングの端面に組付けられ前記電動モータを収容する中間ハウジングと、この中間ハウジングの端面に組付けられ前記中間ハウジングを閉塞する端底ハウジングとを有し、前記減速ハウジングと前記中間ハウジングと前記端底ハウジングとは、固定部材を介して一体に固定されていることを特徴とする。
この減速駆動装置では、ハウジングが減速機構を収容する減速ハウジングと、電動モータを収容する中間ハウジングと、中間ハウジングを閉塞する端底ハウジングとを有するので、電動モータを収容するハウジングを削減することができる。
また、減速ハウジングと中間ハウジングと端底ハウジングとは、固定部材を介して一体に固定されているので、各ハウジングを固定する固定部材を1種類とすることができ、固定部材を削減することができる。
従って、このような減速駆動装置では、電動モータを収容するハウジングと、各ハウジングを固定する固定部材とを削減することができるので、部品点数を大幅に削減することができる。
本発明によれば、ハウジングの部品点数を削減することができる減速駆動装置を提供することができるという効果を奏する。
図1〜図9を用いて本発明の実施の形態に係る減速駆動装置について説明する。
(第1実施形態)
図1を用いて第1実施形態について説明する。
図1を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係る減速駆動装置1は、電動モータ3と、この電動モータ3から出力された駆動力を減速する減速機構5と、電動モータ3と減速機構5とを収容するハウジング7とを備えている。
また、ハウジング7は、減速機構5を収容する減速ハウジング9と、この減速ハウジング9の端面に組付けられ電動モータ3を収容する中間ハウジング11と、この中間ハウジング11の端面に組付けられ中間ハウジング11を閉塞する端底ハウジング13とを有する。
そして、減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とは、固定部材15を介して一体に固定されている。
また、減速機構5の入力軸17は、電動モータ3からの回転を減速させるギヤ部としての第1小径ギヤ部19が設けられ、第1小径ギヤ部19の軸方向両側には、入力軸17を回転可能に支持するベアリング21,23がそれぞれ配置されている。
図1に示すように、電動モータ3は、軸方向の両側外周でベアリング25,27を介してハウジング7に回転可能に支持された回転軸29の外周に巻線(不図示)が所定回数巻き付けられ、巻線の外周に磁性材料からなるコア31が配置され、コア31の外周に基礎となる磁束を発生する巻線式磁石33が配置され、回転軸29の端部にブラシ35と摺動接触して電流が供給される整流子37が設けられたブラシ付きの直流モータからなる。なお、巻線式磁石33は、永久磁石であってもよい。
この電動モータ3は、ブラシ35が接続ボックスや接続端子(不図示)などを介して通電を制御するコントローラ(不図示)に接続されている。この電動モータ3の回転軸29には、連結部39を介して減速機構5の入力軸17が一体回転可能に連結されている。
減速機構5は、ハウジング7の減速ハウジング9内に収容され、入力軸17と、第1ギヤ組41と、中間軸43と、第2ギヤ組45と、出力部材47とを備えている。
入力軸17は、回転軸心が電動モータ3の回転軸29と平行に配置されている。また、入力軸17は、軸方向の両側外周でベアリング21,23を介してハウジング7に回転可能に支持され、軸方向の一端側に設けられた連結部39を介して電動モータ3の回転軸29が一体回転可能に連結されている。また、入力軸17の軸方向一端側の外周とハウジング7の内周との径方向間には、ハウジング7の内部を減速機構5側と電動モータ3側とに区画するシール部材49が配置されている。
この入力軸17の軸方向他端側の外周には、ベアリング21,23の軸方向間に第1小径ギヤ部19が連続する一部材で形成されている。このように第1小径ギヤ部19の軸方向両側にベアリング21,23を配置させることにより、第1小径ギヤ部19の径方向支持を安定化させることができる。この第1小径ギヤ部19は、第1大径ギヤ部51と第1ギヤ組41を構成している。
第1ギヤ組41は、入力軸17に設けられた第1小径ギヤ部19と、中間軸43に設けられた第1大径ギヤ部51とからなる。第1大径ギヤ部51は、中間軸43と一体回転可能に圧入などの固定手段で固定され、第1小径ギヤ部19と噛み合っている。この第1ギヤ組41は、電動モータ3から出力される駆動力を入力軸17から減速させて中間軸43に出力する。
中間軸43は、回転軸心が入力軸17と平行に配置され、軸方向の両側外周でベアリング53,55を介してハウジング7に回転可能に支持されている。また、中間軸43の軸方向一端側は、ハウジング7との径方向間にシール部材57及びダストカバー59を介してハウジング7の外部に配置されている。このハウジング7から露出する中間軸43の端部には、中間軸43と一体回転可能に回転センサ61が設けられている。この回転センサ61の回転は、コントローラに接続された検出手段(不図示)によって検出されて電動モータ3の回転情報がコントローラに入力され、コントローラが電動モータ3への通電を制御する。この中間軸43の外周には、第2小径ギヤ部63が連続する一部材で形成され、第2小径ギヤ部63と第2大径ギヤ部65とで第2ギヤ組45が構成されている。
第2ギヤ組45は、中間軸43に設けられた第2小径ギヤ部63と、出力部材47に設けられた第2大径ギヤ部65とからなる。第2大径ギヤ部65は、出力部材47の外周に連続する一部材で形成され、第2小径ギヤ部63と噛み合っている。この第2ギヤ組45は、中間軸43から出力される第1ギヤ組41で減速された駆動力をさらに減速させて出力部材47に出力する。
出力部材47は、筒状に形成され、回転軸心が中間軸43と平行に配置されている。また、出力部材47は、内周側でベアリング67,69を介して差動機構71のデフケース73と相対回転可能に配置されている。この出力部材47は、中間軸43から第2ギヤ組45を介して減速された駆動力が入力され、クラッチ機構95を介して差動機構71に出力する。
差動機構71は、ハウジング7の減速ハウジング9内に収容され、デフケース73と、ピニオンシャフト75と、ピニオン77と、一対のサイドギヤ79,81とを備えている。
デフケース73は、回転軸心が減速機構5の出力部材47と平行に配置され、軸方向両側に形成されたボス部でそれぞれベアリング83,85を介してハウジング7に回転可能に支持されている。このデフケース73には、ピニオンシャフト75と、ピニオン77と、一対のサイドギヤ79,81とが収容されている。
ピニオンシャフト75は、端部をデフケース73に係合してピンなどの抜け止め部材で抜け止めされデフケース73と一体に回転駆動される。このピニオンシャフト75には、ピニオン77が支承されている。
ピニオン77は、デフケース73の周方向等間隔に複数配置され、それぞれピニオンシャフト75に支承されてデフケース73の回転によって公転する。また、ピニオン77の背面側とデフケース73との径方向間には、ピニオン77の公転時に発生する径方向への移動を受ける球面ワッシャが配置されている。このピニオン77は、一対のサイドギヤ79,81に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ79,81に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト75に自転可能に支持されている。
一対のサイドギヤ79,81は、それぞれに形成されたボス部でデフケース73に相対回転可能に支持され、ピニオン77と噛み合っている。また、サイドギヤ79,81とデフケース73との軸方向間には、ピニオン77との噛み合い反力によるサイドギヤ79,81の軸方向への移動を受けるスラストワッシャが配置されている。
この一対のサイドギヤ79,81は、内周側にスプライン形状の連結部87,89が設けられ、出力側の機構(不図示)側に連結された駆動軸(不図示)がそれぞれサイドギヤ79,81と一体回転可能に連結され、デフケース73に入力された駆動力を駆動軸を介して出力側の機構に出力する。なお、駆動軸の外周とハウジング7の内周との径方向間には、ハウジング7の内部と外部とを区画するシール部材91,93が配置されている。
このような差動機構71に伝達される駆動力は、減速機構5の出力部材47とデフケース73との間に設けられたクラッチ機構95によって断続される。なお、このような出力部材47とデフケース73との間にクラッチ機構95が配置された機構は、いわゆるフリーランニングデフとなっている。
クラッチ機構95は、断続部97と、押圧部材99とを備えている。断続部97は、複数の外側クラッチ板と複数の内側クラッチ板とからなる。複数の外側クラッチ板は、出力部材47の内周に形成されたスプライン形状の係合部に軸方向移動可能で出力部材47と一体回転可能に係合されている。複数の内側クラッチ板は、複数の外側クラッチ板に対して軸方向に交互に配置され、デフケース73の外周に形成されたスプライン形状の係合部に軸方向移動可能でデフケース73と一体回転可能に係合されている。
この断続部97は、複数の外側クラッチ板と複数の内側クラッチ板とで構成された多板クラッチであり、滑り摩擦を伴い伝達トルクを中間制御可能な制御型の摩擦クラッチとなっている。このような断続部97は、押圧部材99によって押圧されて接続される。
押圧部材99は、デフケース73のボス部の外周側で断続部97に対して軸方向に隣接配置され、出力部材47内に軸方向移動可能に配置されている。また、押圧部材99とデフケース73との軸方向間には、押圧部材99を断続部97の接続解除方向に付勢するリターンスプリングが配置されている。この押圧部材99は、アクチュエータ101によって断続部97の接続方向に軸方向移動され、断続部97を接続させる。
アクチュエータ101は、ロータ103と、パイロットクラッチ105と、アーマチャ107と、電磁石109と、カム機構111とを備えている。ロータ103は、磁性材料からなり、デフケース73のボス部の外周側で軸方向移動が規制されて配置され、電磁石109とパイロットクラッチ105との軸方向間に配置されている。また、ロータ103には、磁束ループを形成させるための非磁性材料からなる磁路形成部材が溶接などの固定手段によってロータ103と一体的に設けられている。このロータ103は、電磁石109のコアとの径方向間に微小隙間を持って対向するエアギャップが設けられており、電磁石109のコアからロータ103への磁束の受け渡しが可能となっている。このようなロータ103には、パイロットクラッチ105が隣接配置されている。
パイロットクラッチ105は、出力部材47内でロータ103とアーマチャ107との軸方向間に配置されている。このパイロットクラッチ105は、出力部材47の内周に形成された係合部に軸方向移動可能で出力部材47と一体回転可能に連結する複数の外側プレートと、カムリング113の外周に複数の外側プレートに対して軸方向間に交互に配置され軸方向移動可能でカムリング113と一体回転可能に連結する複数の内側プレートとで構成されている。このようなパイロットクラッチ105は、アーマチャ107が電磁石109の励磁によって吸引移動されることにより接続される。
アーマチャ107は、磁性材料からなり、軸方向にパイロットクラッチ105を挟んでロータ103と対向配置され、出力部材47内で軸方向移動可能に配置されている。このアーマチャ107は、電磁石109が励磁されたときに形成される磁束ループによって電磁石109側に吸引移動され、パイロットクラッチ105を接続させる。
電磁石109は、ハウジング7内に固定配置され、電磁コイルとコアとを備えている。電磁コイルは、合成樹脂などの絶縁部材によってモールド成形され、コアの内部に配置されている。コアは、磁性材料からなり、ロータ103とで電磁コイルの周囲を囲むように配置されてロータ103と共に磁束を透過して磁束ループを形成させる。このコアは、電磁コイルとハウジング7の外部に配置された通電を制御するコントローラとを接続するリード線(不図示)が外部に引き出され、コントローラによる制御によって断続部97で必要な摩擦トルクを生じさせるように電磁コイルに通電される。この電磁コイルの通電により、パイロットクラッチ105が接続され、カム機構111でスラスト力が発生される。
カム機構111は、カムリング113と、カムリング113と押圧部材99とに周方向に形成された複数のカム面間に介在されたカムボール115とからなる。カムリング113は、デフケース73のボス部の外周に軸方向移動可能に配置されている。また、カムリング113とロータ103の軸方向間には、カム機構111で生じるスラスト反力を受けるスラストベアリングが配置されている。このカムリング113の外周には、パイロットクラッチ105の複数の内側プレートが軸方向移動可能で一体回転可能に係合されている。
カムボール115は、カムリング113と押圧部材99とに周方向に形成された複数のカム面を対向させ、これらのカム面間に介在されている。このカムボール115は、パイロットクラッチ105の接続によってカムリング113と押圧部材99との間に差回転が生じることにより、パイロットクラッチ105に生じる摩擦トルクに応じた強さで押圧部材99を断続部97側へ軸方向押圧移動させるカムスラスト力を発生させる。
このように構成されたクラッチ機構95では、電磁石109の電磁コイルへの通電により、コア、ロータ103、パイロットクラッチ105、アーマチャ107を介した磁力線が循環されて磁束ループが形成され、アーマチャ107が電磁石109側に吸引移動されてパイロットクラッチ105が締結される。このパイロットクラッチ105の締結トルクは、カム機構111を介して軸方向推力に変換され、押圧部材99がリターンスプリングの付勢力に抗して断続部97を押圧して断続部97が接続される。この断続部97の接続により、出力部材47とデフケース73とが接続されて減速機構5で減速された駆動力が差動機構71に伝達される。
この断続部97の接続状態は、電磁石109への通電を停止することにより、リターンスプリングの付勢力によって押圧部材99が断続部97の接続解除方向に軸方向移動されて解除される。この断続部97の接続解除により、出力部材47とデフケース73との間の動力伝達が遮断され、例えば、車両の走行による左右輪の回転が減速機構5に入力されることがなく、車両の燃費向上を図ることができる。
このように構成された減速駆動装置1では、ハウジング7が、減速ハウジング9と、中間ハウジング11と、端底ハウジング13とからなる。
減速ハウジング9は、アルミ材などの非磁性材料からなり、ハウジング本体9aと減速機構側のカバー9bと差動機構側のカバー9cとがボルトなどの固定手段によって一体的に固定され、内部が主に減速機構5を収容する入力側収容部と、主に差動機構71を収容する出力側収容部となっている。この減速ハウジング9の入力側収容部の軸方向端面に形成された開口には、中間ハウジング11が組付けられている。
中間ハウジング11は、中空状に形成されたスチール材などの磁性材料からなり、軸方向一端側の開口が減速ハウジング9の軸方向端面に組付けられ、電動モータ3の外周側に配置される。また、中間ハウジング11は、電動モータ3の巻線式磁石33と共に磁気回路を構成している。また、中間ハウジング11と減速ハウジング9との径方向間には、シール手段としてのOリング117が配置されている。この中間ハウジング11の軸方向他端側の開口には、端底ハウジング13が組付けられている。
端底ハウジング13は、蓋状に形成されたアルミ材などの非磁性材料からなり、中間ハウジング11の軸方向端面に組付けられ、中間ハウジング11を閉塞する。また、端底ハウジング13と中間ハウジング11との径方向間には、シール手段としてのOリング119が配置されている。また、端底ハウジング13のベアリング27が位置する部分には、開口を閉塞する蓋部材121が配置されている。このような減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とは、固定部材15を介して一体に固定されている。
固定部材15は、複数の長尺のねじ部材からなり、それぞれが端底ハウジング13の外周に周方向等間隔に形成された固定孔123を挿通し、端部が減速ハウジング9の外周に周方向等間隔に形成されたねじ部125に螺合される。この固定部材15を組付けることにより、中間ハウジング11が減速ハウジング9と端底ハウジング13とに密着して狭持固定され、減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とが一体に固定される。
このように減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とを1種類の固定部材15によって固定することにより、減速ハウジング9と中間ハウジング11との間に配置されるハウジングを削減することができ、電動モータ3を収容するハウジングの長さを縮小することができる。加えて、電動モータ3側のハウジングのみを一体化させるための固定部材を削減することができる。このため、ハウジング7を構成する部材を大幅に削減することができる。
このような減速駆動装置1では、ハウジング7が減速機構5を収容する減速ハウジング9と、電動モータ3を収容する中間ハウジング11と、中間ハウジング11を閉塞する端底ハウジング13とを有するので、電動モータ3を収容するハウジングを削減することができる。
また、減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とは、固定部材15を介して一体に固定されているので、各ハウジングを固定する固定部材15を1種類とすることができ、固定部材を削減することができる。
従って、このような減速駆動装置1では、電動モータ3を収容するハウジングと、各ハウジングを固定する固定部材とを削減することができるので、部品点数を大幅に削減することができる。
また、減速機構5の入力軸17の第1小径ギヤ部19の軸方向両側には、入力軸17を回転可能に支持するベアリング21,23がそれぞれ配置されているので、第1小径ギヤ部19の支持が安定し、減速機構5の噛み合いや動力伝達を安定化させることができる。
(第2実施形態)
図2を用いて第2実施形態について説明する。
図2を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係る減速駆動装置201は、中間ハウジング203と端底ハウジング205とは、連続する一部材で形成されている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図2に示すように、中間ハウジング203と端底ハウジング205とは、連続する一部材で形成され、有底の筒状に形成されたスチール材などの磁性材料からなる。この連続形成された中間ハウジング203と端底ハウジング205とは、軸方向一端側の開口が減速ハウジング9の軸方向端面に組付けられ、中間ハウジング203が電動モータ3の外周側に配置されると共に、端底ハウジング205が減速ハウジング9を閉塞する。
このように中間ハウジング203と端底ハウジング205とを連続する一部材で形成することにより、部品点数を削減することができると共に、中間ハウジング203と端底ハウジング205との間に配置されたシール手段としてのOリング119(図1参照)を削減することができる。このような連続形成された中間ハウジング203と端底ハウジング205とは、固定部材207を介して減速ハウジング9と一体に固定されている。
固定部材207は、複数の短尺のねじ部材からなり、それぞれが中間ハウジング203の外周に周方向等間隔に形成された固定孔209を挿通し、端部が減速ハウジング9の外周に周方向等間隔に形成されたねじ部211に螺合される。この固定部材207を組付けることにより、減速ハウジング9と中間ハウジング203と端底ハウジング205とが一体に固定される。このように中間ハウジング203と端底ハウジング205とを連続する一部材で形成することにより、固定部材207の長さを縮小させることができる。
このような減速駆動装置201では、中間ハウジング203と端底ハウジング205とが連続する一部材で形成されているので、電動モータ3を収容するハウジングをさらに削減することができる。
また、電動モータ3を収容する中間ハウジング203は、中間ハウジング203を閉塞する端底ハウジング205と連続する一部材で形成されているので、端底ハウジング205を固定部材207によって固定する必要がなく、固定部材207の長さを縮小させることができる。
(第3実施形態)
図3を用いて第3実施形態について説明する。
図3を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係る減速駆動装置301は、固定部材303は、減速ハウジング9と中間ハウジング203との径方向間に形成されたねじ部305である。
なお、他の実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、他の実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図3に示すように、中間ハウジング203と端底ハウジング205とは、連続する一部材で形成されている。この中間ハウジング203と減速ハウジング9とを一体に固定する固定部材303は、減速ハウジング9の開口の内周と中間ハウジング203の開口の外周との径方向間に形成されたねじ部305となっている。このねじ部305を螺合することにより、減速ハウジング9と中間ハウジング203と端底ハウジング205とが一体に固定される。このように固定部材303をねじ部305とすることにより、別体で形成されたねじ部材などの固定部材を削減することができる。
このような減速駆動装置301では、固定部材303が減速ハウジング9と中間ハウジング203との径方向間に形成されたねじ部305であるので、別体で形成された固定部材を用いる必要がなく、さらに部品点数を削減することができる。
(第4実施形態)
図4〜図6を用いて第4実施形態について説明する。
図4〜図6を用いて第4実施形態について説明する。
本実施の形態に係る減速駆動装置401は、電動モータ3の回転軸403は、減速機構5の入力軸405と平行に配置され入力軸405と連続する一部材で形成されている。
なお、他の実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、他の実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図4に示すように、電動モータ3の回転軸403は、減速機構5の入力軸405と平行に配置され入力軸405と連続する一部材で形成されている。また、電動モータ3の回転軸403の軸方向一端側外周とハウジング7の減速ハウジング9の内周との径方向間には、ハウジング7の内部を減速機構5側と電動モータ3側とに区画するシール部材49が配置されている。このシール部材49から減速機構5側に露出する電動モータ3の回転軸403の外周には、第1ギヤ組41を構成する第1小径ギヤ部19が連続する一部材で形成されている。このように電動モータ3の回転軸403と減速機構5の入力軸405とを連続する一部材で形成することにより、入力軸405を支持するベアリング21,23(図1参照)を削減することができる。
この減速駆動装置401において、ハウジング7は、減速ハウジング9と、中間ハウジング11と、端底ハウジング13とからなり、減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とは、固定部材15を介して一体に固定されている。
このような減速駆動装置401では、電動モータ3の回転軸403が減速機構5の入力軸405と平行に配置され入力軸405と連続する一部材で形成されているので、さらに部品点数を削減することができる。加えて、電動モータ3の回転軸403と減速機構5の入力軸405とをそれぞれ個別に支持する必要がなく、入力軸405を支持する支持部材を削減することができる。
なお、図5に示す減速駆動装置401aのように、ハウジング7において、中間ハウジング203と端底ハウジング205とを連続する一部材で形成し、減速ハウジング9と中間ハウジング203とを複数の固定部材207で固定してもよい。
このような減速駆動装置401aでは、中間ハウジング203と端底ハウジング205とが連続する一部材で形成されているので、電動モータ3を収容するハウジングや中間ハウジング203と端底ハウジング205との間に配置されたシール手段としてのOリング119(図1参照)などを削減することができると共に、固定部材207の長さを縮小させることができる。
また、図6に示す減速駆動装置401bのように、ハウジング7において、端底ハウジング205と連続する一部材で形成された中間ハウジング203と減速ハウジング9とを一体に固定する固定部材303をねじ部305としてもよい。
このような減速駆動装置401bでは、固定部材303が減速ハウジング9と中間ハウジング203との径方向間に形成されたねじ部305であるので、別体で形成された固定部材を用いる必要がなく、さらに部品点数を削減することができる。
(第5実施形態)
図7〜図9を用いて第5実施形態について説明する。
図7〜図9を用いて第5実施形態について説明する。
本実施の形態に係る減速駆動装置501は、電動モータ3の回転軸503は、減速機構5の入力軸505と平行に配置され入力軸505と連続する一部材で形成されている。
また、第1小径ギヤ部19の軸方向両側には、回転軸503(入力軸505)を回転可能に支持するベアリング21,25がそれぞれ配置されている。
なお、他の実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、他の実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図7に示すように、電動モータ3の回転軸503は、減速機構5の入力軸505と平行に配置され入力軸505と連続する一部材で形成されている。また、電動モータ3の回転軸503の軸方向一端側外周とハウジング7の減速ハウジング9の内周との径方向間には、ハウジング7の内部を減速機構5側と電動モータ3側とに区画するシール部材49が配置されている。このシール部材49から減速機構5側に露出する電動モータ3の回転軸503の外周には、第1ギヤ組41を構成する第1小径ギヤ部19が連続する一部材で形成されている。
第1小径ギヤ部19の軸方向両側には、入力軸505と連続する一部材で形成された電動モータ3の回転軸503をハウジング7に回転可能に支持するベアリング21,25が配置されている。このように第1小径ギヤ部19の軸方向両側にベアリング21,25を配置させることにより、第1小径ギヤ部19の径方向支持を安定化させることができる。
この減速駆動装置501において、ハウジング7は、減速ハウジング9と、中間ハウジング11と、端底ハウジング13とからなり、減速ハウジング9と中間ハウジング11と端底ハウジング13とは、固定部材15を介して一体に固定されている。
このような減速駆動装置501では、電動モータ3の回転軸503が減速機構5の入力軸505と連続する一部材で形成されているので、さらに部品点数を削減することができる。加えて、減速機構5の入力軸505を支持するベアリング23(図1参照)など、入力軸505を支持する支持部材を削減することができる。
また、第1小径ギヤ部19の軸方向両側には、入力軸505を回転可能に支持するベアリング21,25がそれぞれ配置されているので、第1小径ギヤ部19の支持が安定し、減速機構5の噛み合いや動力伝達を安定化させることができる。
なお、図8に示す減速駆動装置501aのように、ハウジング7において、中間ハウジング203と端底ハウジング205とを連続する一部材で形成し、減速ハウジング9と中間ハウジング203とを複数の固定部材207で固定してもよい。
このような減速駆動装置501aでは、中間ハウジング203と端底ハウジング205とが連続する一部材で形成されているので、電動モータ3を収容するハウジングや中間ハウジング203と端底ハウジング205との間に配置されたシール手段としてのOリング119(図1参照)などを削減することができると共に、固定部材207の長さを縮小させることができる。
また、図9に示す減速駆動装置501bのように、ハウジング7において、端底ハウジング205と連続する一部材で形成された中間ハウジング203と減速ハウジング9とを一体に固定する固定部材303をねじ部305としてもよい。
このような減速駆動装置501bでは、固定部材303が減速ハウジング9と中間ハウジング203との径方向間に形成されたねじ部305であるので、別体で形成された固定部材を用いる必要がなく、さらに部品点数を削減することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る減速駆動装置では、中間ハウジングと端底ハウジングとが連続する一部材で形成され、減速ハウジングと中間ハウジングとを固定する固定部材がねじ部となっているが、中間ハウジングと端底ハウジングとを別体で形成し、中間ハウジングと端底ハウジングとをねじ部で固定してもよい。
また、減速機構から駆動力が伝達される機構が差動機構となっているが、これに限らず、トランスファなどの動力伝達機構であってもよく、電動モータからの駆動力を分配する機構であれば、どのような形態であってもよい。加えて、減速機構と差動機構との間には、クラッチ機構が設けられているが、クラッチ機構を設けずに、減速機構から差動機構に直接駆動力を伝達する構造としてもよい。
1,201,301,401,501…減速駆動装置
3…電動モータ
5…減速機構
7…ハウジング
9…減速ハウジング
11,203…中間ハウジング
13,205…端底ハウジング
15,207,303…固定部材
17,405,505…入力軸
19…第1小径ギヤ部(ギヤ部)
21,23,25…ベアリング
29,403,503…電動モータの回転軸
305…ねじ部
3…電動モータ
5…減速機構
7…ハウジング
9…減速ハウジング
11,203…中間ハウジング
13,205…端底ハウジング
15,207,303…固定部材
17,405,505…入力軸
19…第1小径ギヤ部(ギヤ部)
21,23,25…ベアリング
29,403,503…電動モータの回転軸
305…ねじ部
Claims (5)
- 電動モータと、この電動モータから出力された駆動力を減速する減速機構と、前記電動モータと前記減速機構とを収容するハウジングとを備えた減速駆動装置であって、
前記ハウジングは、前記減速機構を収容する減速ハウジングと、この減速ハウジングの端面に組付けられ前記電動モータを収容する中間ハウジングと、この中間ハウジングの端面に組付けられ前記中間ハウジングを閉塞する端底ハウジングとを有し、
前記減速ハウジングと前記中間ハウジングと前記端底ハウジングとは、固定部材を介して一体に固定されていることを特徴とする減速駆動装置。 - 請求項1記載の減速駆動装置であって、
前記中間ハウジングと前記端底ハウジングとは、連続する一部材で形成されていることを特徴とする減速駆動装置。 - 請求項2記載の減速駆動装置であって、
前記固定部材は、前記減速ハウジングと前記中間ハウジングとの径方向間に形成されたねじ部であることを特徴とする減速駆動装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減速駆動装置であって、
前記電動モータの回転軸は、前記減速機構の入力軸と平行に配置され前記入力軸と連続する一部材で形成されていることを特徴とする減速駆動装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減速駆動装置であって、
前記減速機構の入力軸は、前記電動モータからの回転を減速させるギヤ部が設けられ、前記ギヤ部の軸方向両側には、前記入力軸を回転可能に支持するベアリングがそれぞれ配置されていることを特徴とする減速駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012270135A JP2014114896A (ja) | 2012-12-11 | 2012-12-11 | 減速駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012270135A JP2014114896A (ja) | 2012-12-11 | 2012-12-11 | 減速駆動装置 |
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ID=51171121
Family Applications (1)
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JP2012270135A Pending JP2014114896A (ja) | 2012-12-11 | 2012-12-11 | 減速駆動装置 |
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JP (1) | JP2014114896A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7121732B2 (ja) | 2016-09-28 | 2022-08-18 | ジン-ジン エレクトリック テクノロジーズ カンパニー リミテッド | 車両用電気駆動アセンブリ |
-
2012
- 2012-12-11 JP JP2012270135A patent/JP2014114896A/ja active Pending
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