JP2013248277A - 内視鏡及び内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内視鏡挿入部の細径化、先端硬質部長の短縮化を阻害することなく、確実に静電気破壊を防止する。
【解決手段】 内視鏡は、被写体を撮像して本体部に供給する映像信号を取得する撮像素子と、前記撮像素子との信号伝送を行うための1本以上の信号ケーブルが夫々接続される1つ以上の接点端子を有する接続コネクタと、前記1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するための1つ以上の開閉スイッチと、前記接続コネクタが前記本体部の本体側コネクタに接続されている場合には前記1つ以上の開閉スイッチをオフにすると共に、前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されていない場合には前記1つ以上の開閉スイッチをオンにして前記1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するスイッチ制御部とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】 内視鏡は、被写体を撮像して本体部に供給する映像信号を取得する撮像素子と、前記撮像素子との信号伝送を行うための1本以上の信号ケーブルが夫々接続される1つ以上の接点端子を有する接続コネクタと、前記1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するための1つ以上の開閉スイッチと、前記接続コネクタが前記本体部の本体側コネクタに接続されている場合には前記1つ以上の開閉スイッチをオフにすると共に、前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されていない場合には前記1つ以上の開閉スイッチをオンにして前記1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するスイッチ制御部とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理を行う本体部に着脱自在な内視鏡及び内視鏡装置に関する。
従来より、体腔内等へ細長の内視鏡を挿入して被検部位の観察や各種処置を行うようにした内視鏡が広く用いられている。また、工業分野においても、ボイラ、タービン、エンジン、化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察したり検査することのできる工業用内視鏡が広く利用されている。
内視鏡は細長の挿入部を有しており、挿入部の先端部には、撮像素子であるCCD等が設けられる。CCDによって得られた映像信号は、内視鏡の手元側に接続された本体部に伝送される。本体部は、伝送された映像信号に基づいて内視鏡画像を生成し、この内視鏡画像をディスプレイ装置に供給して表示を行う。
ところで、内視鏡と本体部とは電気コネクタによって接続されて、内視鏡内の撮像素子と本体部内の回路部との電気的な接続が行われる。内視鏡には、挿入部の長さや径に応じて複数の種類が用意されている。内視鏡と本体部とを電気コネクタを介して着脱自在とすることで、観察する被検部位に応じて、本体部に接続する内視鏡を交換することができ、利便性に優れている。
ところで、内視鏡の複数の信号線と本体部の信号線とは、電気コネクタに設けられた接続端子を介して接続される。ところが、内視鏡を本体部から離脱させた状態では、これらの接続端子が露出した状態となってしまう。ユーザは、内視鏡の本体部への着脱に際して、或いは内視鏡や本体部の移動に際して手で内視鏡や本体部を触れる。この場合に、ユーザが帯電した状態で接続端子に触れると、人体から接続端子、信号線、撮像素子を介してグランドに電流が流れて、撮像素子が静電気破壊されることがある。
そこで、信号線と撮像素子とを接続する中継基板に、ダイオードクランプやバリスタ等の静電気保護部材を設けることで、撮像素子が静電気破壊されることを防止するようになっている。
しかしながら、静電気保護部材を設ける必要があることから中継基板は大型化し、内視鏡挿入部の細径化が困難となる。また、中継基板は硬質部材であり、中継基板の大型化によって内視鏡挿入部の先端硬質部を短縮化することができないという欠点がある。
なお、特許文献1においては、CCDに接続された信号線に電磁リレーを設け、内視鏡と本体部との非接続時には、電磁リレーをオフにすることで、信号線を切断する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の提案では、内視鏡と本体部とを接続する接続端子には静電気が蓄積されてしまい、電磁リレーがオンになると、接続端子に蓄積された静電気エネルギーが信号線を介して撮像素子に供給されて静電気破壊が生じる可能性があるという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、内視鏡挿入部の細径化、先端硬質部長の短縮化を阻害することなく、確実に静電気破壊を防止することができる内視鏡及び内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内視鏡は、被写体を撮像して本体部に供給する映像信号を取得する撮像素子と、前記撮像素子との信号伝送を行うための1本以上の信号ケーブルが夫々接続される1つ以上の接点端子を有する接続コネクタと、前記1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するための1つ以上の開閉スイッチと、前記接続コネクタが前記本体部の本体側コネクタに接続されている場合には前記1つ以上の開閉スイッチをオフにすると共に、前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されていない場合には前記1つ以上の開閉スイッチをオンにして前記1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するスイッチ制御部とを具備する。
本発明によれば、内視鏡挿入部の細径化、先端硬質部長の短縮化を阻害することなく、確実に静電気破壊を防止することができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡を示す説明図である。また、図2は図1の内視鏡が接続される本体部を示す説明図である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡を示す説明図である。また、図2は図1の内視鏡が接続される本体部を示す説明図である。
図1に示すように、内視鏡10は先端側に細長の挿入部11が構成され、基端側にコネクタ部21が構成されている。コネクタ部21及び後述する本体部40の取付部41には、図示しない係止機構が設けられており、コネクタ部21は、取付部41に着脱自在に取り付けられるように構成されている。
挿入部11には、先端にCCDやCMOSセンサ等の撮像素子12が配置され、撮像素子12は被写体からの光学像を光電変換して映像信号を取得する。この撮像素子12は中継基板13に接続されている。中継基板13は、本体部40から伝送される各種駆動信号を用いて撮像素子12を駆動すると共に、撮像素子12からの映像信号を取り込んで、本体部40に伝送する。なお、中継基板13には、ダイオードクランプやバリスタ等の静電気対策部材は搭載されておらず、中継基板13は比較的小型に構成されている。
中継基板13と本体部40との間の信号等の伝送には、複数の信号ケーブル14が採用される。なお、図1では、図面の簡略化のために、2本の信号ケーブル14のみを示している。各信号ケーブル14は、挿入部11内に挿通されて、一端が中継基板13に接続され、他端がコネクタ部21の接続コネクタ22の各接点端子23に夫々接続される。なお、図1では、図面の簡略化のために4本の接点端子23のみを示している。なお、図1では、接点端子23がオス端子の例を示したが、メス端子で構成してもよい。
本実施の形態においては、接続コネクタ22には、複数の接点端子23の外に、着脱検出端子24が設けられている。着脱検出端子24は、先端は開放端であり、他端は、プルダウン抵抗25を介してグランド端子26に接続されている。
また、スイッチ制御部としての着脱検出端子24の他端(プルダウン抵抗25との接続点)は、複数の制御線27を介して複数のリレー部31に接続される。なお、図1では、図面の簡略化のために1つの制御線27及びリレー部31のみを示している。開閉スイッチとしてのリレー部31は、コイル部32及びスイッチ部33によって構成されており、スイッチ部33の一接点は、信号線34を介して信号ケーブル14に接続されている。信号ケーブル14の本数だけリレー部31が設けられており、全ての信号ケーブル14は、夫々信号線34を介して各リレー部31の一接点(以下、信号線接点という)aに接続される。
図1のリレー部31は、スイッチ部33が3端子の例であり、制御線27に印加される電圧によって、スイッチ部33の状態が変化する。制御線27を介してコイル部32に印加される電圧が比較的低い場合には、スイッチ部33の信号線接点aは他の第1の接点からグランド端子35に接続された状態となる。また、制御線27を介してコイル部32に電圧Vccが印加される場合には、スイッチ部33の信号線接点aは、開放端となる他の第2の接点に接続される。
なお、グランド端子26,35は、内視鏡10の筐体金属に接続される。本体部の図示しないDC電源、電圧Vccのマイナス端子(GND)は、接続コネクタ22の接点端子23の一部と接続され、ここと内視鏡10の金属筐体とがさらに接続される構造となっている。即ち、電源GNDが内視鏡10の筐体金属部と同電位構造をとっている。また、本体部40の筐体金属部も同様で、図示しないDC電源、電圧VccのGNDは、本体部40の金属筐体と図示しない回路基板の固定端子部(GNDと同電位)からスタッド等を用いて接続される、あるいは、ハーネス等で接続される。即ち、電源GNDが本体部40の筐体金属部と同電位構造をとっている。
図2において、本体部40には回路基板61が配設されている。回路基板61上には、CPU62、FPGA63及び制御IC64等が搭載されている。回路基板61の端部には、接続コネクタ42が取り付けられており、回路基板61の各部と接続コネクタ42とは、回路基板61上に設けた複数の配線65によって接続されている。なお、図2では図面の簡略化のために、1本の配線のみを示している。複数の配線65によって、回路基板61上のCPU62、FPGA63及び制御IC等の各部と接続コネクタ42との間で信号等の伝送が行われる。
各配線65は、一端が回路基板61上の各部に接続され、他端は、接続コネクタ42の各接点端子43に夫々接続される。なお、図1では、図面の簡略化のために4本の接点端子43のみを示している。なお、図1では、接点端子43がメス端子の例を示したが、オス端子で構成してもよい。
本実施の形態においては、接続コネクタ42には、複数の接点端子43の外に、着脱検出端子44が設けられている。着脱検出端子44は、先端は開放端であり、他端は、プルダウン抵抗45を介してグランド端子46に接続されている。
また、着脱検出端子44の他端(プルダウン抵抗45との接続点)は、制御線48を介してスイッチ57の一方端子に接続され、スイッチ57の他方端子は電源端子Vccに接続されている。また、スイッチ57の一方端子は、複数の制御線47を介して複数のリレー部51に接続される。なお、図2では、図面の簡略化のために1つの制御線47及びリレー部51のみを示している。
リレー部51は、コイル部52及びスイッチ部53によって構成されており、スイッチ部53の一接点は、信号線54を介して配線65に接続されている。配線65の本数だけリレー部51が設けられており、全ての配線65は、夫々信号線54を介して各リレー部51の一接点(以下、信号線接点という)bに接続される。
図2のリレー部51は、スイッチ部53が3端子の例であり、制御線47に印加される電圧によって、スイッチ部53の状態が変化する。制御線47を介してコイル部52に印加される電圧が比較的低い場合には、スイッチ部53の信号線接点bは他の第1の接点からグランド端子55に接続された状態となる。また、制御線47を介してコイル部52に電圧Vccが印加される場合には、スイッチ部53の信号線接点bは、開放端となる他の第2の接点に接続される。
スイッチ57は、本体部40の電源投入によってオンとなり、電源端子から電圧Vccを制御線47、48に供給するようになっている。なお、グランド端子46,55は、本体部40の筐体金属に接続される。
内視鏡10のコネクタ部21の接続コネクタ22と本体部40の接続コネクタ42とは、コネクタ部21を取付部41に装着した状態で、相互に接点端子23,43同士が係合するように構成されており、接点端子23,43を介して内視鏡10の中継基板13と本体部40の回路基板61との間で、信号等の伝送を行うことができるようになっている。
本実施の形態においては、接続コネクタ22に設けた着脱検出端子24と接続コネクタ42に設けた着脱検出端子44は、コネクタ部21を取付部41に装着した状態で、相互に係合するように構成されている。これにより、コネクタ部21を取付部41に装着した状態では、本体部40の電源端子Vccからの電圧Vccが、スイッチ57を介して制御線47に供給されると共に、スイッチ57、制御線48、着脱検出端子44,24を介して制御線27にも供給されるようになっている。
次に、このように構成された実施の形態の作用について図3を参照して説明する。図3は内視鏡を本体部に装着し、本体部40の電源投入によりスイッチ57がオン状態となったことを示す説明図である。
先ず、図3に示すように、内視鏡10が本体部40に装着されている場合について説明する。内視鏡10のコネクタ部21及び本体部40の取付部41の図示しない係止機構によって、内視鏡10が本体部40に装着されているものとする。この状態では、図3に示すように、内視鏡10の接続コネクタ22と本体部40と接続コネクタ42とは係合し、各接点端子23と各接点端子43同士は相互に接続される。更に、接続コネクタ22,42の着脱検出端子24,44同士も接続される。
この状態で、ユーザが本体部40の電源をオンにするものとする。そうすると、スイッチ57がオンとなり、電圧Vccが制御線47に供給されると共に、制御線48、着脱検出端子44,24を介して、内視鏡10の制御線27に供給される。これにより、制御線47を介して各リレー部51に電圧Vccが供給され、各リレー部51のコイル部52が動作して、スイッチ部53により信号線接点bを第2の接点に接続して開放状態とする。即ち、回路基板61上の各配線65に接続された信号線54の他端は、開放状態となる。
同様に、内視鏡10においても、制御線27を介して各リレー部31に電圧Vccが供給され、各リレー部31のコイル部32が動作して、スイッチ部33により信号線接点aが第2の接点に接続されて開放状態となる。即ち、挿入部11内の各信号ケーブル14に接続された信号線34の他端は、開放状態となる。こうして、中継基板13は信号ケーブル14、接続コネクタ22,42、各配線65を介して回路基板61上の各部に接続される。
次に、内視鏡10と本体部40とが離脱状態であるものとする。即ち、この場合には、図1及び図2に示すように、接続コネクタ22の接点端子23及び着脱検出端子24の先端は開放状態であり、接続コネクタ42の接点端子43及び着脱検出端子44も開放状態である。
内視鏡10の制御線27は、プルダウン抵抗25を介してグランド端子26に接続されており、制御線27から各リレー部31に供給される電圧は0Vである。この状態では、各リレー部31のスイッチ部33により信号線接点aが他の第1の接点を介してグランド端子35に接続される。これにより、信号線接点aに信号線34を介して接続される各信号ケーブル14は、グランド端子35に接続されることになる。即ち、各接点端子23は、グランド端子35に接続された状態となる。
ここで、例えば内視鏡10の搬送中等において、内視鏡10の筐体が大地アースからフローティングした状態の場合、ユーザが帯電した状態で接点端子23、および、内視鏡10に触れるものとする。この場合、内視鏡10の筐体金属部及び、接点端子23から各信号ケーブル14、各信号線34、中継基板13、撮像素子12、各リレー部31の信号線接点a、他の第1の接点を介してグランド端子35全てが帯電した状態となるが、帯電したエネルギーが流れる経由がなく、撮像素子12等が静電気破壊されることはない。
さらに、内視鏡10の搬送中等において、内視鏡10の筐体が大地アースと接触した状態の場合、ユーザが帯電した状態で接点端子23に触れるものとする。この場合、帯電した電流は、接点端子23から各信号ケーブル14、各信号線34、各リレー部31の信号線接点a、他の第1の接点を介してグランド端子35に流れる。これにより、帯電した人物が接点端子23に直接触れたとしても、信号ケーブル14を介して中継基板13及び撮像素子12に電流が流れることはなく、撮像素子12等が静電気破壊されることはない。また、内視鏡10と本体部40との離脱状態時には、接点端子23が帯電することはなく、内視鏡10と本体部40との接続時に、接点端子23に帯電した電気によって静電気破壊が生じることもない。
さらに、内視鏡10の搬送中等において、内視鏡10の筐体が大地アースと接触した状態の場合、ユーザが帯電した状態で接点端子23に触れるものとする。この場合、帯電した電流は、接点端子23から各信号ケーブル14、各信号線34、各リレー部31の信号線接点a、他の第1の接点を介してグランド端子35に流れる。これにより、帯電した人物が接点端子23に直接触れたとしても、信号ケーブル14を介して中継基板13及び撮像素子12に電流が流れることはなく、撮像素子12等が静電気破壊されることはない。また、内視鏡10と本体部40との離脱状態時には、接点端子23が帯電することはなく、内視鏡10と本体部40との接続時に、接点端子23に帯電した電気によって静電気破壊が生じることもない。
また、ユーザが帯電した手で着脱検出端子24を触れるものとする。そうすると、人体からの電流は、プルダウン抵抗25を介してグランド端子26に流れる。これにより制御線27に比較的低い電圧が供給される。しかし、この電圧によって各リレー部31のコイル部32が動作することはなく、信号線接点aはグランド端子35に接続されたままである。また、この場合には、制御線27に発生した電圧は、コイル部32のインダクタに供給されるのみであり、各リレー部31が破壊されることもない。
一方、内視鏡10と本体部40とが離脱している状態では、本体部40のスイッチ57はオフである。制御線47は、プルダウン抵抗45を介してグランド端子46に接続されており、制御線47から各リレー部51に供給される電圧は0Vである。この状態では、リレー部51のスイッチ部53により信号線接点bは他の第1の接点を介してグランド端子55に接続される。これにより、信号線接点bに信号線54を介して接続される各配線65は、グランド端子55に接続されることになる。即ち、各接点端子43は、グランド端子55に接続された状態となる。
ここで、ユーザが帯電した手で接点端子43を触れるものとする。そうすると、人体からの電流は、接点端子43から各配線65、各信号線54、各リレー部51の信号線接点b、他の第1の接点を介してグランド端子55に流れる。これにより、帯電した人物が接点端子43に直接触れたとしても、各配線65を介して回路基板61上の各部、例えばCPU62、FPGA63及び制御IC64等に電流が流れることはなく、これらの部品が静電気破壊されることはない。また、内視鏡10と本体部40との離脱状態時には、接点端子43が帯電することもなく、内視鏡10と本体部40との接続時に、接点端子43に帯電した電気によって静電気破壊が生じることもない。
また、ユーザが帯電した手で着脱検出端子44を触れるものとする。そうすると、人体からの電流は、プルダウン抵抗45を介してグランド端子46に流れる。これにより制御線47に比較的低い電圧が供給される。しかし、この電圧によって各リレー部51のコイル部52が動作することはなく、信号線接点bはグランド端子55に接続されたままである。また、この場合には、制御線47に発生した電圧は、コイル部52のインダクタに供給されるのみであり、各リレー部51が破壊されることもない。
このように本実施の形態においては、接続コネクタの各接点端子を、例えば電磁リレーを介してグランドに接続すると共に、内視鏡と本体部との離脱状態を検出して、離脱時には、電磁リレーを制御して各接点端子をグランドに接続する。これにより、内視鏡と本体部との離脱時に、帯電した人物が接点端子を触れたとしても、人体からの電流をグランドに流し、撮像素子や基板上の各部への静電気エネルギーの印加を阻止し、静電気破壊を防止することができる。内視鏡挿入部の先端の中継基板等に、静電気破壊を防止するための回路等を設ける必要がなく、内視鏡挿入部の細径化、先端硬質部長の短縮化を阻害することなく、確実に静電気破壊を防止することができる。また、本体部においても、CUP、FPGA、制御IC等が実装される基板上に、静電気対策部材を搭載する必要がなくなることから、本体部の小型化にも寄与する。
なお、リレー部を3端子の電磁リレーによって構成した例を示したが、2端子で構成してもよく、また、電磁リレーに限らず、各種スイッチによって構成してもよい。
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡を示す説明図である。また、図5は図1の内視鏡が接続される本体部を示す説明図である。図4及び図5において夫々図1及び図2と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、内視鏡と本体部との離脱状態を検出してリレー部を制御する手法が第1の実施の形態と異なるのみである。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡を示す説明図である。また、図5は図1の内視鏡が接続される本体部を示す説明図である。図4及び図5において夫々図1及び図2と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、内視鏡と本体部との離脱状態を検出してリレー部を制御する手法が第1の実施の形態と異なるのみである。
図4に示すように、内視鏡70は先端側に細長の挿入部11が構成され、基端側にコネクタ部71が構成されている。コネクタ部71及び後述する本体部80の取付部41には、図示しない係止機構が設けられており、コネクタ部71は、取付部41に着脱自在に取り付けられるように構成されている。
本実施の形態の内視鏡70のコネクタ部71は、接続コネクタ22に代えて接続コネクタ72を採用すると共に、プルダウン抵抗25を省略し、インターロックスイッチ73及びガイドピン75を設けた点が図1のコネクタ部21と異なる。接続コネクタ72は、着脱検出端子24を省略した点が接続コネクタ22と異なる。
インターロックスイッチ73は、一端が電源端子Vccに接続され、他端がリレー部31のコイル部32に接続される。インターロックスイッチ73は、操作部73aの押圧操作によってオンとなり、電源電圧Vccをコイル部32に印加するようになっている。なお、インターロックスイッチ73は、操作部73aが押圧操作されない場合にはオフである。コネクタ部71の端面には、インターロックスイッチ73の操作部73aに臨む開孔部74が設けられている。後述するガイドピン85を開孔部74に挿通させ、ガイドピン85の先端で操作部73aを押圧操作することで、インターロックスイッチ73をオンにすることができる。
また、コネクタ部71の端面には、後述する本体部80の取付部41に設けた開孔部84に挿通可能なガイドピン75が配設されている。
図5に示すように、本体部80は、接続コネクタ42に代えて接続コネクタ82を採用すると共に、プルダウン抵抗45を省略し、インターロックスイッチ83及びガイドピン85を設けた点が図2の本体部40と異なる。接続コネクタ82は、着脱検出端子44を省略した点が接続コネクタ42と異なる。接続コネクタ72,82が係合状態となる場合に、内視鏡70のコネクタ部71の開孔部74及びガイドピン75の位置に対応する位置に、夫々ガイドピン85及び開孔部84が設けられるようになっている。
インターロックスイッチ83は、一端が電源端子Vccに接続され、他端がリレー部51のコイル部52に接続される。インターロックスイッチ83は、操作部83aの押圧操作によってオンとなり、電源電圧Vccをコイル部52に印加するようになっている。なお、インターロックスイッチ83は、操作部83aが押圧操作されない場合にはオフである。取付部41の端面に設けた開孔部84は、インターロックスイッチ83の操作部83aに臨んでおり、内視鏡70のガイドピン75を開孔部84に挿通させ、ガイドピン75の先端で操作部83aを押圧操作することで、インターロックスイッチ83をオンにすることができる。
次に、このように構成された実施の形態の作用について図6を参照して説明する。図6は内視鏡を本体部に装着した状態を示す説明図である。
先ず、図6に示すように、内視鏡70が本体部80に装着されている場合について説明する。内視鏡70のコネクタ部71及び本体部80の取付部41の図示しない係止機構によって、内視鏡70が本体部80に装着されているものとする。この状態では、図6に示すように、内視鏡70の接続コネクタ72と本体部80と接続コネクタ82とは係合し、各接点端子23と各接点端子43同士は相互に接続される。
また、内視鏡70のコネクタ部71の端面に設けたガイドピン75は、本体部80の取付部41に設けた開孔部84に挿通され、ガイドピン75の先端がインターロックスイッチ83の操作部83aを押圧操作している状態となる。同様に、本体部80の取付部41の端面に設けたガイドピン85は、コネクタ部71の端面に設けた開孔部74に挿通され、ガイドピン85の先端がインターロックスイッチ73の操作部73aを押圧操作している状態となる。
これにより、インターロックスイッチ73,83はいずれもオンとなる。インターロックスイッチ73がオンとなることによって、電圧Vccが制御線27を介してリレー部31に供給され、インターロックスイッチ83がオンとなることによって、電圧Vccが制御線47を介してリレー部51に供給される。
これにより、各リレー部31の各コイル部32が動作して、スイッチ部33により信号線接点aが第2の接点に接続されて開放状態となる。即ち、挿入部11内の各信号ケーブル14に接続された信号線34の他端は、開放状態となる。
また、各リレー部51の各コイル部52が動作して、スイッチ部53により信号線接点bが第2の接点に接続されて開放状態となる。即ち、回路基板61上の各配線65に接続された信号線54の他端は、開放状態となる。こうして、中継基板13は信号ケーブル14、接続コネクタ72,82、各配線65を介して回路基板61上の各部に接続される。
次に、内視鏡70と本体部80とが離脱状態であるものとする。即ち、この場合には、接続コネクタ72の接点端子23の先端は開放状態であり、接続コネクタ82の接点端子43も開放状態である。また、ガイドピン75は開孔部84から抜かれ、ガイドピン85は開孔部74から抜かれる。これにより、インターロックスイッチ73,83は、操作部73a,83aの接点が開放されて、いずれもオフとなる。
これにより、制御線27の一端は開放端となり、各リレー部31には電圧が供給されない。この状態では、各リレー部31のスイッチ部33により信号線接点aは他の第1の接点を介してグランド端子35に接続される。これにより、信号線接点aに信号線34を介して接続される各信号ケーブル14は、グランド端子35に接続されることになる。即ち、各接点端子23は、グランド端子35に接続された状態となる。従って、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、帯電した人物が接点端子23に触れた場合でも、撮像素子12等の静電気破壊を防止することができる。
また、インターロックスイッチ83もオフであるので、制御線47は一端が開放端となり、各リレー部51には電圧が供給されない。この状態では、各リレー部51のスイッチ部53により信号線接点bが他の第1の接点を介してグランド端子55に接続される。これにより、信号線接点bに信号線54を介して接続される各配線65は、グランド端子55に接続されることになる。即ち、各接点端子43は、グランド端子55に接続された状態となる。従って、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、帯電した人物が接点端子43に触れた場合でも、回路基板61上の各部を静電気破壊から防止することができる。
このように本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ、各部の静電気破壊を防止しながら、挿入部の細径化及び先端硬質部長の短縮化を図ることができる。
10…内視鏡、11…挿入部、12…撮像素子、13…中継基板、14…信号ケーブル、21…コネクタ部、22…接続コネクタ、23…接点端子、24…着脱検出端子、25…プロダウン抵抗、26,35…グランド端子、27…制御線、31…リレー部、32…コイル部、33…スイッチ部、34…信号線。
Claims (11)
- 被写体を撮像して本体部に供給する映像信号を取得する撮像素子と、
前記撮像素子との信号伝送を行うための1本以上の信号ケーブルが夫々接続される1つ以上の接点端子を有する接続コネクタと、
前記1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するための1つ以上の開閉スイッチと、
前記接続コネクタが前記本体部の本体側コネクタに接続されている場合には前記1つ以上の開閉スイッチをオフにすると共に、前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されていない場合には前記1つ以上の開閉スイッチをオンにして前記1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するスイッチ制御部と
を具備したことを特徴とする内視鏡。 - 前記スイッチ制御部は、前記接続コネクタに設けられ、前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されているか否かを検出する着脱検出端子によって構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。 - 前記スイッチ制御部は、
前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されている場合にのみ、前記着脱検出端子を介して前記開閉スイッチをオフにする電圧を供給する電圧供給部
を具備することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。 - 前記スイッチ制御部は、前記着脱検出端子とグランド端子との間に接続されたプルダウン抵抗
を具備することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。 - 前記スイッチ制御部は、前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されている場合にのみオンとなるインターロックスイッチによって構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。 - 前記スイッチ制御部は、
前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されている場合にのみ、前記インターロックスイッチを介して前記開閉スイッチをオフにする電圧を供給する電圧供給部
を具備することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。 - 前記インターロックスイッチは、前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されている場合にのみ、前記本体部に設けたガイドピンによってオンにする操作が行われる
ことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡。 - 請求項1に記載の内視鏡と、
前記接続コネクタに接続される前記本体側コネクタを有すると共に、前記1本以上の信号ケーブルによって伝送される信号を扱う処理部を備えた前記本体部と
を具備することを特徴とする内視鏡装置。 - 前記本体部は、
前記着脱検出端子に供給する電圧を発生する前記電圧供給部
を具備することを特徴とする請求項8に記載の内視鏡装置。 - 前記本体部は、
前記インターロックスイッチに供給する電圧を発生する前記電圧供給部
を具備することを特徴とする請求項8に記載の内視鏡装置。 - 前記本体側コネクタは、前記処理部との信号伝送を行うための1本以上の信号配線が夫々接続される1つ以上の接点端子を有し、
前記本体側コネクタの1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続するための1つ以上の本体側開閉スイッチと、
前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されている場合には前記1つ以上の本体側開閉スイッチをオフにすると共に、前記接続コネクタが前記本体側コネクタに接続されていない場合には前記1つ以上の本体側開閉スイッチをオンにして前記本体側コネクタの1つ以上の接点端子を夫々グランド端子に接続する本体側スイッチ制御部と
を具備したことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012126423A JP2013248277A (ja) | 2012-06-01 | 2012-06-01 | 内視鏡及び内視鏡装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2013248277A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019207762A1 (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | オリンパス株式会社 | 撮像システムおよび内視鏡システム |
WO2021064859A1 (ja) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | オリンパス株式会社 | 撮像システムおよび内視鏡装置 |
-
2012
- 2012-06-01 JP JP2012126423A patent/JP2013248277A/ja active Pending
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US11771306B2 (en) | 2019-10-01 | 2023-10-03 | Olympus Corporation | Imaging system and endoscope device |
JP7355839B2 (ja) | 2019-10-01 | 2023-10-03 | オリンパス株式会社 | 撮像システムおよび内視鏡装置 |
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