JP2013246756A - 携帯端末、表示制御方法及びプログラム - Google Patents

携帯端末、表示制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】拡大表示させる画像部分を簡単に指定できるようにした携帯端末を提供する。
【解決手段】携帯端末は、第1表示領域及び第2表示領域を有する表示部を備え、前記第2表示領域上で行われた、位置を示す第1種の接触操作を検出した場合に、前記第2表示領域に表示中の画像のうち、当該第1種の接触操作が示す位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を前記第1表示領域に表示させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の表示領域を備える携帯電話機等の携帯端末に関し、特に、ユーザインタフェースの改良に関する。
従来、対象画像全体と対象画像の一部を拡大した画像とを、一画面に表示させる技術が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に係る表示装置は、一画面をメイン画面とサブ画面とに分割し、サブ画面内に対象画像全体を表示し、サブ画面上において、ユーザによりマウス操作で指定された部分を拡大した画像をメイン画面内に表示する。
特開平10−269053号公報
しかしながら、特許文献1では、メイン画面内に拡大表示させる部分の指定をマウス操作により行っており、例えば、タッチパネルを備える携帯端末等、マウスを備えない携帯端末には特許文献1の技術を適用できない。
そこで、拡大表示させる画像部分を簡単に指定できるようにした携帯端末を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、第1表示領域及び第2表示領域を有する表示部と、前記第1表示領域及び前記第2表示領域に画像を表示させる表示制御部と、前記第2表示領域上で行われた、位置を示す第1種の接触操作を検出する操作検出部とを備え、前記表示制御部は、前記第2表示領域に表示中の画像のうち、前記操作検出部が検出した前記第1種の接触操作が示す位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を前記第1表示領域に表示させることを特徴とする。
上記構成を備える本発明に係る携帯端末によれば、拡大表示させる画像部分を簡単に指定できる。
実施の形態に係る携帯電話機100の閉状態、開状態及び全開状態の外観を示す図 各タッチパネルへの1つの地図を構成する各地図画像の表示例及び第1種の接触操作の例を示す図 第1種の接触操作及び第2種の接触操作それぞれが行われた場合の各タッチパネルの表示例を示す図 第3種の接触操作及び位置変化操作それぞれが行われた場合の各タッチパネルの表示例を示す図 携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図 拡大画像Daと部分画像Taとの関係を説明するための図 各タッチパネルにおけるスクロール表示前後の部分画像の位置を示す図 操作設定情報20を設定するためのユーザ操作を説明するための図(図9へ続く) 操作設定情報20を設定するためのユーザ操作を説明するための図(図8から続く) 携帯電話機100の表示制御処理を示すフローチャート
以下、本発明に係る携帯端末の一実施形態としての携帯電話機について説明する。
≪実施の形態≫
<1.装置構成>
まず、実施の形態に係る携帯電話機100の装置構成について説明する。
図1(a)は、携帯電話機100の閉状態の外観を示す斜視図であり、図1(b)は、携帯電話機100の開状態の外観を示す斜視図であり、図1(c)は、携帯電話機100の全開状態の外観を示す斜視図である。
携帯電話機100は、図1(a)〜(c)に示されるように、第1筐体1と第2筐体2とが相対的に移動可能なスライド式の端末であり、第1筐体1、第2筐体2及び第1筐体1と第2筐体2とを接続するアーム3を備えている。
第1筐体1には、レシーバ4、マイク5及び第1タッチパネル110が備えられ、磁石6が内蔵されており、第2筐体2には、第2タッチパネル120が備えられ、磁気センサ7が内蔵されている。
アーム3は、その基端側が第2筐体2に回転自在に軸支されており、先端側が第1筐体1をスライド移動並びに回転自在に支持している。従って、この携帯電話機100は、第1筐体1と第2筐体2とが単なる相対回動するだけでなく、閉状態と開状態と全開状態との間で変更することが可能である。
携帯電話機100は、図1(a)に示すように、第2筐体2に第1筐体1が重ね合わさり、第2タッチパネル120が視認できない閉状態から、アーム3により、第1筐体1が第2筐体2の主表面に沿って移動することで、図1(b)に示す開状態になり、図1(c)に示すように、第1筐体1の主表面と第2筐体2の主表面とが略同一平面上に揃い、第1タッチパネル110及び第2タッチパネル120が視認可能な全開状態になる。なお、ここでは、各筐体においてディスプレイが存在する側の表面を主表面と表現している。
携帯電話機100は、磁気センサ7による磁石6の磁力の検出の有無により、閉状態であるか否かを判定することができる。即ち、携帯電話機100は、磁石6が発生する磁力を磁気センサ7が検出した場合に、閉状態であると判定し、磁気センサ7が検出しない場合に、閉状態でない、つまり開状態又は全開状態であると判定する。
<2.表示例>
次に、図2〜4を用いて、携帯電話機100の表示例を説明する。
図2(a)は、各タッチパネル(110、120)に、地図アプリケーションから指示された1つの地図を構成する各地図画像が表示されていた例を示している。
また、同図では、特にタッチパネル110にカーソルG20が、タッチパネル120に各スクロールバー(G10、G11)が、それぞれ表示されている。
この状態において、図2(b)に示すように、ユーザが、例えば、第2タッチパネル120に表示されている地図画像上の任意の位置で、第1種の接触操作を行ったとする。
すると、携帯電話機100は、第2タッチパネル120に表示されている地図画像を拡大した拡大画像を生成し、第1種の接触操作が行われた第2タッチパネル120上の位置に表示されている部分を中心として、第1タッチパネル110に表示する(図3(a)参照)。
なお、本実施形態では、拡大画像の拡大率は一定量であるものとする。また、本実施形態では、第1種の接触操作は、ダブルタップ又はロングタップであるものとし、ユーザが、いずれを第1種の接触操作とするかを設定できるものとする。また、本実施の形態では、後述する第2種の接触操作は、ドラッグであり、後述する第3種の接触操作は、シングルタップであるものとする。
ここで、ダブルタップとは、第1の接触から所定時間(例えば0.5秒)以内に第2の接触が行われる操作をいい、ロングタップとは、接触を開始してから特定時間(例えば、1秒)が経過した後にその接触を終了する操作をいう。また、ドラッグとは、接触を維持したまま接触位置を移動させ、その後に、接触を終了する操作をいう。また、シングルタップとは、接触を開始してから上記特定時間が経過する前にその接触を終了する操作をいう。
図3(a)では、特にタッチパネル110に、カーソルG20の他、拡大ボタンG21及び縮小ボタンG22が表示されている。なお、拡大ボタンG21の表示位置で、シングルタップを行うと、第1タッチパネル110に表示されている画像は、更に、一定量拡大表示される。また、縮小ボタンG22の表示位置で、ユーザがシングルタップを行うと、第1タッチパネル110に表示されている画像は、一定量縮小表示される。
図3(a)に示す状態において、図3(b)に示すように、ユーザが、第2タッチパネル120上の任意の位置で第2種の接触操作(本実施の形態では、ドラッグ)を行ったとする。すると、携帯電話機100は、同図に示すように、第1タッチパネル110に表示させていたカーソルG20を移動表示する。なお、本実施の形態では、ドラッグ操作の向き及び距離と、カーソルG20の移動の向き及び距離とは一致するものとする。
図3(b)に示す状態において、図4(a)に示すように、ユーザが、第2タッチパネル120上の任意の位置で第3種の接触操作(本実施の形態では、シンブルタップ)を行ったとする。すると、携帯電話機100は、同図に示すように、第1タッチパネル110におけるカーソルG20の表示位置にある建物の情報G23を表示する。
また、図4(b)に示すように、ユーザが、スクロールバーG10のノブG12を右方向にドラッグすると、携帯電話機100は、各タッチパネル(110、120)に表示されている各地図画像を横方向にスクロール表示する。なお、特に図示して説明しないが、スクロールバーG11のノブをドラッグすると、携帯電話機100は、各タッチパネル(110、120)に表示されている各地図画像を縦方向にスクロール表示する。また、本実施の形態では、各スクロールバーのドラッグ操作を、接触位置の変化を伴う所定の位置変化操作の一例として説明する。また、本実施の形態においては、第2タッチパネル120におけるスクロール量に対する第1タッチパネル110におけるスクロール量の割合は、ユーザが操作したスクロールバー(G10又はG11)におけるドラッグ量と第1タッチパネル110に表示されている地図画像の現在の拡大率とに応じて大きくなるものとする。
このように、マウスを備えない携帯電話機100においても、ユーザが、第1タッチパネル110に拡大表示させる画像部分を、第2タッチパネル上への第1の接触操作により簡単に指定することができる。また、携帯電話機100によれば、ユーザは、第1タッチパネル110に表示されている画像を自身の指等で隠してしまうことなく、第1タッチパネル110に表示されている画像全体を見ながら、第2種、第3種の接触操作及び所定の位置変化操作を行うことができる。
<3.機能構成>
図5は、携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、同図に示すように、磁石6と、磁気センサ7と、第1タッチパネル110と、コントローラ113と、第2タッチパネル120と、コントローラ123と、記憶部130と、制御部140とを備える。
なお、携帯電話機100は、プロセッサ及びメモリを含んで構成されており、制御部140の機能は、メモリに記憶されているプログラムをプロセッサが実行することにより実現される。
ここで、磁気センサ7は、磁石6が発生する磁力を検出する機能を有し、当該磁力を検出しているかを示す信号を、制御部140に出力するセンサである。
なお、磁石6による磁力を、閉状態において磁気センサ7が検出し、開状態及び全開状態において磁気センサ7が検出しないように、磁石6及び磁気センサ7の配置と、磁石6の磁力の強度とが調整されている。
また、第1タッチパネル110は、LCD111及びタッチパッド112を含み、第2タッチパネル120は、LCD121及びタッチパッド122を含む。
各タッチパッド(112、122)は、静電容量方式のタッチセンサであり、タッチパッド112は、LCD111に重畳して設けられ、タッチパッド122は、LCD121に重畳して設けられている。なお、各タッチパッドは、透明部材を用いて構成されており、各LCD(111、121)に表示された画像が見えるように構成されている。
各コントローラ(113、123)は、対応するタッチパネルのタッチパッドに対するユーザの指等の接触を検出し、検出している間、単位時間(例えば、25ms)毎に、そのタッチパッドにおける接触位置の座標値(x,y)を制御部140に出力するIC(Integrated Circuit)である。なお、第1タッチパネル110とコントローラ113とが対応し、第2タッチパネル120とコントローラ123とが対応する。
また、記憶部130は、状態情報10、操作設定情報20、アプリケーションプログラム30及びアプリケーションデータ40を記憶するためのメモリ領域である。
ここで、状態情報10は、携帯電話機100の現在の状態が閉状態であるか否かを示す情報である。また、操作設定情報20は、第1種〜第3種の接触操作として用いられる操作の種類を示す情報である。
また、アプリケーションプログラム30は、携帯電話機100が実行可能な各種アプリケーションプログラム(地図アプリケーション、Webブラウザ、メール等)である。アプリケーションデータ40は、アプリケーションプログラム30用のデータであり、例えば、地図アプリケーション用のデータには、地図画像や地図上の位置と対応付けて登録されている建物の情報がある。
また、制御部140は、携帯電話機100の各機能部を制御する機能を有する他、特に、ユーザ操作に応じて、各タッチパネル(110、120)の表示を制御する機能を有する。なお、制御部140は、ユーザ操作に基づいて、記憶部130の操作設定情報20の内容を更新する機能も有する。制御部140は、状態検出部141、操作検出部142、実行部143及び表示制御部144を含む。
ここで、状態検出部141は、磁気センサ7からの信号に基づいて、携帯電話機100の状態が閉状態であるか否かを検出し、現在の状態を示すように記憶部130の状態情報10を更新する機能を有する。即ち、状態検出部141は、磁気センサ7からの信号が、磁石6による磁力を検出していることを示す場合に、閉状態であることを検出し、磁気センサ7からの信号が、磁石6による磁力を検出してないことを示す場合に、閉状態でないこと(つまり、開状態又は全開状態であること)を検出する。
操作検出部142は、各コントローラ(113、123)から送出された座標値に基づいて、各タッチパネルで行われたユーザ操作を検出する機能を有する。操作検出部142は、特に、第2タッチパネル120で行われた第1種〜第3種の接触操作及び位置変化操作を区別して検出する。なお、操作検出部142は、ユーザ操作を検出した場合に、そのユーザ操作が行われたタッチパネルを示す情報と、ユーザ操作の種類を示す情報とを、実行部143及び表示制御部144に通知するものとする。
実行部143は、操作検出部142が検出したユーザ操作に応じた処理を実行する機能を有する。実行部143は、特に、地図アプリケーションを実行中に、操作検出部142により第2タッチパネル120上での第3種の接触操作が検出されると、第1タッチパネル110のカーソルG20の表示位置にある建物の情報を記憶部130(アプリケーションデータ40)から読み出して表示制御部144を介して表示させる(図4(a)参照)。なお、実行部143は、複数のアイコンを含むメニュー画像が表示されている場合において、ユーザが1つのアイコンを選択すると、そのアイコンに対応するアプリケーションプログラムを、記憶部130(アプリケーションプログラム30)から読み出して実行する。
表示制御部144は、実行部143の指示に従って、各タッチパネル(110、120)の表示を制御する機能を有する他、特に、操作検出部142が検出したユーザ操作に応じて表示を制御する機能を有する。
以下、第2タッチパネル120において第1種の接触操作が行われた場合に、表示制御部144がどのように拡大表示を行うかを、図6を用いて説明する。
図6は、拡大画像Daと部分画像Taとの関係を説明するための図である。
ここで、拡大画像Daは、第2タッチパネル120に表示されている地図画像を一定の拡大率で拡大したデータであり、この例では、図2(b)に示す第2タッチパネル120に表示されている地図画像を拡大したものである。また、部分画像Taは、第1タッチパネル110の表示サイズ分のデータであり、この例では、図3(a)に示す第1タッチパネル110に表示されている地図画像を表している。
図2(b)に示す第2タッチパネル120上の位置で、ユーザが第1種の接触操作を行ったとする。すると、表示制御部144は、拡大画像Daを生成し、第1種の接触操作が行われた第2タッチパネル120上の位置に対応する拡大画像Da中の位置が、部分画像Taの中心にくるように、部分画像Taの位置を決定する。そして、表示制御部144は、図3(a)に示すように、部分画像Taを第1タッチパネル110に表示することで、拡大表示を実現する。
次に、第2タッチパネル120において位置変化操作が行われた場合に、表示制御部144がどのようにスクロール表示を行うかを、図7を用いて説明する。
なお、本実施の形態では、表示しようとするデータ(以下、「表示対象データ」という)のうち、実際に表示させる部分画像を逐次切り替えつつ、タッチパネル110に再表示することにより、スクロール表示を実現するものとする。
図7(a)は、第2タッチパネル120における表示対象データDbとスクロール表示開始前における部分画像Tb及びスクロール表示終了後における部分画像Tcを示す図である。また、図7(b)は、第1タッチパネル110における表示対象データDcとスクロール表示開始前における部分画像Td及びスクロール表示終了後における部分画像Teを示す図である。
ここで、部分画像Tb及びTcは、第2タッチパネル120の表示サイズ分のデータである。この例では、部分画像Tbが、図4(a)に示す第2タッチパネル120に表示されている地図画像を表しており、部分画像Tcが、図4(b)に示す第2タッチパネル120に表示されている地図画像を表している。
また、部分画像Td及びTeは、第1タッチパネル110の表示サイズ分のデータである。この例では、部分画像Tdが、図4(a)に示す第1タッチパネル110に表示されている地図画像を表しており、部分画像Teが、図4(b)に示す第1タッチパネル110に表示されている地図画像を表している。
図4(b)に示すように、ユーザが、スクロールバーG10のノブG12を右方向にドラッグ(位置変化操作)したとする。すると、表示制御部144は、図7(a)に示す部分画像Tbの位置から部分画像Tcの位置まで、部分画像の位置を第1量(例えば数ドット)ずつ移動させながら、移動後の位置の部分画像を第2タッチパネル120に再表示させることで、第2タッチパネル120におけるスクロール表示を実現する。
また、表示制御部144は、同様に、図7(b)に示す部分画像Tdの位置から部分画像Teの位置まで、部分画像の位置を第1量より多い第2量ずつ移動させながら、移動後の位置の部分画像を第1タッチパネル110に再表示させることで、第1タッチパネル110におけるスクロール表示を実現する。なお、上記第2量は、各タッチパネルにおけるスクロール表示にかかる時間がほぼ一致するように決定される。
また、上述した通り、本実施の形態では、第2タッチパネル120におけるスクロール量S2に対する第1タッチパネル110におけるスクロール量S1の割合は、ユーザが操作したスクロールバーにおけるドラッグ量と第1タッチパネル110に表示されている地図画像の現在の拡大率とに応じて大きくなることとしている。
ここで、第1タッチパネル110におけるスクロール量S1は「a1×D×S0×E+b1」、第2タッチパネル120におけるスクロール量S2は「a2×D×S0+b2」と表すことができる。但し、Dはスクロールバーにおけるドラッグ量であり、Eは第1タッチパネル110に表示されている地図画像の現在の拡大率であり、S0は単位ドラッグ量に対する第2タッチパネル120のスクロール量であり、a1、a2、b1、b2は、任意の値である。なお、S0、a1、a2、b1及びb2の値は、携帯電話機100のメーカにより予め設定されているものとする。また、上述した通り、拡大ボタンG21及び縮小ボタンG22の操作により、現在の拡大率Eは変化し得る。
<4.操作設定>
以下では、操作設定情報20の設定方法について、図8及び図9を用いて説明する。
図8及び図9は、操作設定情報20を設定するためのユーザ操作を説明するための図である。なお、図8及び図9では、一例として、携帯電話機100が閉状態である場合の画面例のみを示し、携帯電話機100の筐体などの記載は省略している。
各種ユーザ設定の選択が可能な設定メニューにおいて、ユーザが操作設定を選択すると、図8(a)に示す画面Saがタッチパネル110に表示される。
この画面Saは、第1種〜第3種の接触操作として用いる操作の種類をユーザが指定する画面であり、同図では、チェックボックスB1〜B3にデフォルトの設定として、「ロングタップ」、「ドラッグ」、「シングルタップ」が設定された状態を示している。
画面Saにおいて、ユーザが、チェックボックスB1の表示位置に指等を接触させ、つまりチェックボックスB1の選択操作を行うと、図8(b)に示すように、画面Sbがタッチパネル110に表示される。同図では、第1種の接触操作として、「ロングタップ」と「ダブルタップ」とのいずれを用いるかを指定するためのウィンドウW1が表示された様子を示している。
ウィンドウW1において、ユーザが、「ダブルタップ」の選択操作を行うと、図9(a)に示すように、チェックボックスB1に「ダブルタップ」が記載された画面Scがタッチパネル110に表示される。
また、画面Scにおいて、ユーザが、チェックボックスB2の選択操作を行うと、図9(b)に示すように、画面Sdがタッチパネル110に表示される。同図では、第2種の接触操作として、「ドラッグ」と「ロングタップ」と「シングルタップ」のいずれを用いるかを指定するためのウィンドウW2が表示された様子を示している。なお、第3種の接触操作についても、第1種の接触操作と同様に、「ロングタップ」と「ダブルタップ」とのいずれを用いるかを指定するためのウィンドウが表示されるとしてもよい。すなわち、第1種の接触操作と、第3種の接触操作とは、「ロングタップ」と「ダブルタップ」と「シングルタップ」とのいずれかから選択されるとしてよい。もっとも、第3種の接触操作と、第1種の接触操作、第2種の接触操作とは互いに異なるものであるため、既に選択された同種類の操作は選択できないようにしてもよい。
特に図示して説明しないが、ウィンドウW2において、ユーザが、「ドラッグ」の選択操作を行うと、再び画面Scがタッチパネル110に表示される。この画面Scにおいて、ユーザが、OKボタンB5の選択操作を行うと、制御部140は、第1種の接触操作が「ダブルタップ」であり、第2種の接触操作が「ドラッグ」であり、第3種の接触操作が「シングルタップ」であることを示すように、記憶部130の操作設定情報20を更新する。
<5.動作>
次に、携帯電話機100の動作について、図10を用いて説明する。
図10は、携帯電話機100の表示制御処理を示すフローチャートである。
なお、同図に示す表示制御処理とは独立した処理として、磁気センサ7から出力された信号に基づいて、携帯電話機100の現在の状態を示すように、記憶部130の状態情報10を更新する処理が、状態検出部141により行われる。
まず、操作検出部142により、アプリケーションプログラム(例えば、地図アプリケーション)の実行を開始させるユーザ操作が検出されると、実行部143は、そのアプリケーションプログラムの実行を開始し、表示制御部144は、記憶部130の状態情報10が示す携帯電話機100の現在の状態が閉状態であるかを判定する(ステップS1)。
閉状態である場合に(ステップS1:YES)、表示制御部144は、実行部143からの指示に従って、実行中のアプリケーションプログラムが表示しようとする画像を第1タッチパネル110に表示させる(ステップS2)。
続いて、表示制御部144は、記憶部130の状態情報10が示す携帯電話機100の現在の状態が変化したか、又は操作検出部142によりユーザ操作が検出されたかを判定する(ステップS3)。なお、操作検出部142は、いずれかのコントローラ(113、123)から座標値が出力された場合にユーザ操作が行われたと判定する。
携帯電話機100の現在の状態に変化がなく、かつユーザ操作が検出されなかった場合に(ステップS3:NO)、表示制御部144は、再度ステップS3の判定処理を行う。また、携帯電話機100の現在の状態が変化し、又はユーザ操作が検出された場合に(ステップS3:YES)、表示制御部144は、再びステップS1から処理を行う。
一方、ステップS1において、閉状態でない場合に(ステップS1:NO)、表示制御部144は、実行部143の指示に従って、実行中のアプリケーションプログラムが表示しようとする画像を両タッチパネル(110、120)に表示させる(ステップS4)。なお、この際、表示制御部144は、第1タッチパネル110の画面中央に、カーソルG20を表示させる。
続いて、表示制御部144は、操作検出部142により、記憶部130の操作設定情報20が示す第1種の接触操作が、第2タッチパネル120において検出されたかを判定する(ステップS5)。第1種の接触操作が検出された場合に(ステップS5:YES)、表示制御部144は、第2タッチパネル120に表示されている画像を一定の拡大率で拡大した拡大画像を生成し、第1種の接触操作が行われた第2タッチパネル120上の位置に対応する拡大画像中の位置が部分画像の中心にくるように、部分画像の位置を決定する。そして、表示制御部144は、部分画像を第1タッチパネル110に表示する(ステップS6)。例えば、地図アプリケーションの実行中に、図2(b)に示す第2タッチパネル120の位置で第1種の接触操作が行われると、表示制御部144は、図6に示す拡大画像Daを生成し、部分画像Taを第1タッチパネル110に表示する(図3(a)参照)。
ステップS6の処理を完了し、又はステップS5で第1種の接触操作が検出されなかった場合に(ステップS5:NO)、表示制御部144は、操作検出部142により、記憶部130の操作設定情報20が示す第2種の接触操作が、第2タッチパネル120において検出されたかを判定する(ステップS7)。なお、この実施の形態では、第2種の接触操作はドラッグであるとしているが、操作検出部142は、第2タッチパネル120の各スクロールバー(G10、G11)の表示位置でドラッグが行われた場合には、第2種の接触操作ではなく、位置変化操作を検出する。
第2種の接触操作が検出された場合に(ステップS7:YES)、表示制御部144は、第2種の接触操作(ドラッグ)の向き及び距離と、カーソルG20の移動の向き及び距離とがそれぞれ一致するように、カーソルG20を移動表示する(ステップS8)。例えば、地図アプリケーションの実行中に、図3(b)に示すように第2タッチパネル120で第2種の接触操作が行われると、表示制御部144は、同図に示すように、カーソルG20を移動表示する。
ステップS8の処理を完了し、又はステップS7で第2種の接触操作が検出されなかった場合に(ステップS7:NO)、表示制御部144は、操作検出部142により、記憶部130の操作設定情報20が示す第3種の接触操作が、第2タッチパネル120において検出されたかを判定する(ステップS9)。第3種の接触操作が検出された場合に(ステップS9:YES)、実行部143は、第1タッチパネル110のカーソルG20の表示位置に対応する処理を実行し、表示制御部144は、実行部143による実行結果に応じて第1タッチパネル110に表示を行う(ステップS10)。例えば、地図アプリケーションの実行中に、図4(a)に示すように第2タッチパネル120で第3種の接触操作が行われると、実行部143は、カーソルG20の表示位置にある建物の情報を記憶部130(アプリケーションデータ40)から読み出し、実行部143の指示に従って、表示制御部144は、この建物の情報を第1タッチパネル110に表示する(G23参照)。
ステップS10の処理を完了し、又はステップS9で第3種の接触操作が検出されなかった場合に(ステップS9:NO)、表示制御部144は、操作検出部142により、位置変化操作(この例では、各スクロールバー(G10、G11)の表示位置でのドラッグ)が第2タッチパネル120において検出されたかを判定する(ステップS11)。位置変化操作が検出された場合に(ステップS11:YES)、表示制御部144は、各タッチパネル(110、120)の画像をスクロール表示する(ステップS12)。例えば、地図アプリケーションの実行中に、図4(b)に示すように第2タッチパネル120で位置変化操作が行われると、表示制御部144は、図7(a)に示す部分画像Tbの位置から部分画像Tcの位置まで部分画像の位置を移動させながら移動後の位置の部分画像を第2タッチパネル120に再表示させることで、第2タッチパネル120におけるスクロール表示を行う。また、第2タッチパネル120におけるスクロール表示と並行して、表示制御部144は、図7(b)に示す部分画像Tdの位置から部分画像Teの位置まで部分画像の位置を移動させながら移動後の位置の部分画像を第1タッチパネル110に再表示させることで、第1タッチパネル110おけるスクロール表示を行う。
ステップS12の処理を完了し、又はステップS11で位置変化操作が検出されなかった場合に(ステップS11:NO)、表示制御部144は、記憶部130の状態情報10が示す携帯電話機100の現在の状態が変化したかを判定する(ステップS13)。携帯電話機100の現在の状態が変化した場合に(ステップS13:YES)、表示制御部144は、再びステップS1から処理を行う。
また、携帯電話機100の現在の状態が変化していない場合に(ステップS13:NO)、表示制御部144は、操作検出部142により、実行中のアプリケーションプログラムを終了させるユーザ操作が検出されたかを判定する(ステップS14)。
実行中のアプリケーションプログラムを終了させるユーザ操作が検出されなかった場合(ステップS14:NO)、表示制御部144は、再びステップS5から処理を行う。また、実行中のアプリケーションプログラムを終了させるユーザ操作が検出された場合(ステップS14:YES)、実行部143は、そのアプリケーションプログラムの実行を終了し、表示制御部144は、表示制御処理を終了する。
≪補足≫
以上、本発明に係る携帯端末を実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りの携帯電話機に限られないことは勿論である。
(1)実施の形態に係る携帯電話機100は、2つの表示部(第1タッチパネル110及び第2タッチパネル120)を備えるものとして説明したが、第1表示領域及び第2表示領域からその表示領域がなる1つの表示部(例えば、1つのタッチパネル)を備えるように、携帯電話機100を変形してもよい。
この変形に係る携帯電話機は、第2表示領域上で第1種の接触操作が検出された場合に、当該第2表示領域に表示中の画像のうち、当該第1種の接触操作が示す位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を第1表示領域に表示させる。
また、実施の形態では、第1種の接触操作は、ダブルタップ又はロングタップであるものとして説明したが、位置を示す接触操作であれば、これ以外の接触操作であってもよい。例えば、第2表示領域に拡大表示させる部分を囲むようにドラッグする操作であってもよく、この場合、第2表示領域に表示中の画像のうち、ドラッグにより囲まれた部分を含む画像を拡大した画像を第1表示領域に表示させてもよい。但し、この場合、実施の形態では、第2種の接触操作がドラッグである場合を例に説明しているので、第2種の接触操作をドラッグ以外の操作に変更する必要がある。
実施の形態に係る携帯電話機100は、第1タッチパネル110及び第2タッチパネル120を備えるものとして説明したが、第1タッチパネル110に代えて、タッチパネル機能を有さない通常のディスプレイを備えるように、携帯電話機100を変形してもよい。
(2)実施の形態では、位置変化操作の一例として、第2タッチパネル120に表示されている各スクロールバー(G10、G11)の位置でのドラッグを用いて説明したが、第2タッチパネル120上でのドラッグを位置変化操作としてもよい。但し、この場合、実施の形態では、第2種の接触操作がドラッグである場合を例に説明しているので、第2種の接触操作をドラッグ以外の操作に変更する必要がある。
また、通常のドラッグに限らず、他の操作を位置変化操作としてもよい。例えば、第2タッチパネル120が少なくとも2点の接触を検出できる、いわゆるマルチタッチ対応のタッチパネルである場合に、2本の指を用いて行うドラッグを位置変化操作としてもよい。
また、第1タッチパネル110に、上記実施の形態にて説明した各スクロールバー(G10、G11)を設け、第1タッチパネル110上でのドラッグを位置変化操作としてもよい。
さらに、第1タッチパネル110及び第2タッチパネル120の少なくともいずれかに、ユーザの直前の操作を取り消して元に戻す、いわゆるアンドウ機能のボタン(戻るボタン)を設けるとしてもよい。これら、各スクロールバー(G10、G11)やアンドウ機能のボタン(戻るボタン)により、第1タッチパネル110及び第2タッチパネル120の少なくともいずれかへの操作により画面スクロール後の表示を元に戻すなどの処理が行えるようになり、ユーザの利便性が向上する。
(3)実施の形態では、位置変化操作が行われた場合の第1タッチパネル110におけるスクロール量は、スクロールバーにおけるドラッグ量と第1タッチパネル110に表示されている画像の現在の拡大率とに応じて決定されるものとして説明した。しかしながら、第1タッチパネル110に表示されている画像の現在の拡大率によらず、位置変化操作が行われた場合の第1タッチパネル110におけるスクロール量を決定してもよい。例えば、位置変化操作が行われた場合の第2タッチパネル120におけるスクロール量と同じ量に、位置変化操作が行われた場合の第1タッチパネル110におけるスクロール量を決定してもよい。
また、実施の形態では、位置変化操作が行われた場合に、両タッチパネル(110、12)においてスクロール表示を行うものとして説明したが、第1タッチパネル110においてのみスクロール表示を行うようにしてもよい。
また、実施の形態では、スクロール量S1及びS2を決定するための単位ドラッグ量に対する第2タッチパネル120のスクロール量S0や、a1、a2、b1及びb2の値は、携帯電話機100のメーカにより予め設定されているものとして説明した。しかしながら、これらの値を、ユーザが任意の値に設定し、又はユーザが予め定められた選択肢の中から選択した値に設定できるようにしてもよい。
また、実施の形態では、拡大画像の拡大率は一定であるものとして説明したが、ユーザが任意の拡大率に設定し、又はユーザが予め定められた選択肢の中から選択した拡大率に設定できるようにしてもよい。
(4)実施の形態では、図3(a)を用いて説明したように、拡大ボタンG21及び縮小ボタンG22の表示位置でユーザがシングルタップを行うと、第1タッチパネル110に表示されている画像の表示サイズが変更されるものとして説明した。
即ち、実施の形態では、第1タッチパネル110上での接触操作により、第1タッチパネル110への表示制御が行われるものとして説明したが、第1タッチパネル110上での接触操作により、第2タッチパネル120への表示制御が行われるようにしてもよい。例えば、第1タッチパネル110上での接触操作により、第2タッチパネル120に表示されている画像を拡大又は縮小表示してもよいし、スクロール表示してもよいし、第2タッチパネル120にもカーソルを表示して、カーソルを移動表示してもよいし、カーソルの表示位置に対応付けられている処理を実行するようにしてもよい。
(5)実施の形態に係る携帯電話機100を、加速度センサを備えるように変形し、加速度センサが検出した加速度により携帯電話機100の向きを特定し、特定した向きと各タッチパネル(110、120)に表示させる画像の天地とを合わせて表示するようにしてもよい。なお、加速度センサに限らず、ジャイロセンサ(角速度センサ)を用いてもよいし、加速度センサ及びジャイロセンサ以外の携帯電話機100の向きを検出できる機構を用いてもよい。
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、磁気センサ7を用いて自機が閉状態であるかを検出するものとして説明したが、磁気センサ以外のセンサを用いて検出してもよい。例えば、第2筐体2の主表面に光センサを取り付け、光センサが検出した光の強さが所定の閾値未満である場合には、閉状態を検出するようにしてもよい。
(6)実施の形態では、いずれかのアプリケーションプログラムの実行が開始されたときに、図10に示す表示制御処理を開始するものとして説明したが、特定のアプリケーションプログラムの実行が開始されたときにのみ、表示制御処理を開始するようにしてもよい。例えば、地図アプリケーションの実行が開始されたときにのみ、表示制御処理を開始するようにしてもよい。
なお、実行が開始されることで表示制御処理を開始することとなる特定のアプリケーションプログラムは、この変形に係る携帯電話機のメーカにより予め設定されていてもよいし、ユーザが指定できるようにしてもよい。
(7)実施の形態に係る携帯電話機100の操作検出部142がダブルタップを検出するための第1の接触から第2の接触が行われるまでの所定時間(実施の形態では0.5秒)及びロングタップを検出するための接触を開始してからの経過時間(実施の形態では1秒)は、予め設定されているものとして説明した。しかしながら、これらの時間は何秒でもよく、これらの時間を、ユーザが任意の時間に設定し、又はユーザが予め定められた選択肢の中から選択した時間に設定できるようにしてもよい。
(8)実施の形態に係る携帯電話機100はスライド式の端末であるものとして説明したが、他の外観(ストレート型、折りたたみ式等)を有する端末であってもよい。
また、実施の形態に係る携帯電話機100の各タッチパネル(110、120)の形状は略矩形状であるとして説明したが、例えば、円形状、その他多角形状であってもよい。また、各タッチパネルは、LCDを含むものとして説明したが、有機EL(Electro−Luminescence)等を含むようにしてもよい。
(9)実施の形態に係る各タッチパッド(112、122)は、静電容量方式のタッチセンサにより実現されるものとして説明したが、この静電容量方式のタッチセンサとして、多数の電極パターンをプラスチックやガラス等の基板上に形成し、接触点の近傍の複数の電極パターンによる電流量の比率を計測することで判別する投影型や、導電膜と基板とを有して構成され、基板の隅に電極を設け、導電膜による均一な電界を形成し、指等の接触による隅の端子の電流量の比率を計測して接触位置を判別する表面型等、適宜なものを用いることができる。
また、各タッチパッドの検出方式は、静電容量方式に限らず、電子ペン等の専用のペンを用いる電磁誘導方式や、2層構造の透明電極からなるマトリクススイッチ方式や、2枚の抵抗膜の1枚に電圧を印加し、他方の抵抗膜において操作した位置に応じた電圧を検知する抵抗膜方式や、振動波の跳ね返りを圧電素子の電圧変化によって検出し、指等の接触を検知する表面弾性波方式や、遮光された赤外線により指等が接触した位置を検出する赤外線方式や、画像に光センサを組み込んで接触位置を検知する光センサ方式等、適宜なものを用いてもよい。
(10)実施の形態において説明した携帯電話機100の各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
また、実施の形態において説明した携帯電話機100の各構成要素は、携帯電話機100が有するプロセッサと協働することにより、その機能を実現する。
(11)実施の形態において説明した携帯電話機100の処理(図10参照)をプロセッサに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるプロセッサで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがそのプログラムを実行することにより実施の形態で示した携帯電話機100の各機能が実現される。
(12)実施の形態に係る携帯電話機100に、上記(1)〜(11)の一部又は全部の変形を組み合わせて適用してもよい。
(13)以下、更に本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯端末は、第1表示領域及び第2表示領域を有する表示部と、前記第1表示領域及び前記第2表示領域に画像を表示させる表示制御部と、前記第2表示領域上で行われた、位置を示す第1種の接触操作を検出する操作検出部とを備え、前記表示制御部は、前記第2表示領域に表示中の画像のうち、前記操作検出部が検出した前記第1種の接触操作が示す位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を前記第1表示領域に表示させる。
この携帯端末は、第2表示領域上で第1種の接触操作が行われた場合に、第2表示領域に表示中の画像のうち、その位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を第1表示領域に表示させる。従って、マウスを備えない携帯端末においても、ユーザが拡大表示させる画像部分を、接触操作により簡単に指定することができる。
(b)また、前記表示部は、前記第1表示領域を有するディスプレイと、前記第2表示領域を有するタッチパネルとからなり、前記操作検出部は、前記タッチパネルからの出力に基づいて、前記第1種の接触操作を検出することとしてもよい。
この携帯端末によれば、ユーザが拡大表示させる画像部分を、タッチパネルへの接触操作により簡単に指定することができる。
(c)また、前記操作検出部は、更に前記第2表示領域への前記第1種の接触操作とは異なる、位置を示す第2種の接触操作を区別して検出するものであり、前記表示制御部は、更に前記第1表示領域上にカーソルを表示し、前記操作検出部が検出した前記第2種の接触操作が示す位置に基づいて、前記カーソルの表示位置を変更することとしてもよい。
この携帯端末は、第2表示領域上で第2種の接触操作が行われた場合に、その位置に基づいて、この第2表示領域とは異なる第1表示領域上に表示されているカーソルの表示位置を変更する。従って、ユーザは、第1表示領域に表示されている画像を自身の指等で隠してしまうことなく、第1表示領域に表示されている画像全体を見ながら、カーソルを表示位置の変更操作を行うことができる。
(d)また、前記第2種の接触操作は、接触位置の変化を伴う操作であり、前記表示制御部は、前記第2種の接触操作が示す接触位置の変化の方向に、接触位置の変化量分、前記カーソルの表示位置を移動させて表示することとしてもよい。
この携帯端末は、第2種の接触操作が示す接触位置の変化の方向に、接触位置の変化量分、カーソルの表示位置を移動させて表示するので、ユーザに自然な操作感を提供できる。
(e)また、前記操作検出部は、更に前記第2表示領域への前記第1種及び第2種のいずれとも異なる第3種の接触操作を区別して検出するものであり、前記携帯端末は、更に前記操作検出部が前記第3種の接触操作を検出した場合に、前記表示制御部が前記カーソルを表示されている位置に対応付けられている処理を実行する実行部を備えることとしてもよい。
この携帯端末は、第2表示領域上で第3種の接触操作が行われた場合に、カーソルが表示されている位置に対応付けられている処理を実行する。従って、ユーザは、第1表示領域に表示されている画像を自身の指等で隠してしまうことなく、第1表示領域に表示されている画像全体を見ながら、この携帯端末に、カーソルの表示位置に対応付けられている処理を実行させることができる。
(f)また、前記第3種の接触操作は、接触が開始されてから特定時間が経過する前に当該接触が終了する操作であることとしてもよい。
この携帯端末によれば、ユーザは、いわゆるシングルタップという一般的に用いられる簡単な接触操作により、この携帯端末に、カーソルの表示位置に対応付けられている処理を実行させることができる。
(g)また、前記第1種の接触操作は、接触位置がほぼ変化しない操作であり、前記操作検出部は、更に前記第2表示領域への前記第1種の接触操作とは異なる、接触位置の変化を伴う所定の位置変化操作を検出するものであり、前記表示制御部は、更に前記操作検出部が前記位置変化操作を検出した場合に、前記接触位置の変化の方向に、第1表示領域の画面をスクロール表示させることとしてもよい。
この携帯端末は、第2表示領域上で所定の位置変化操作が行われた場合に、第1表示領域の画面をスクロール表示する。従って、ユーザは、第1表示領域に表示されている画像を自身の指等で隠してしまうことなく、第1表示領域に表示されている画像全体を見ながら、この第1表示領域の画面をスクロール表示できる。
(h)また、前記表示制御部は、前記操作検出部が前記位置変化操作を検出した場合に、当該位置変化操作における接触位置の変化量と、前記第1表示領域に表示中の画像の、前記第2表示領域に表示中の画像に対する拡大率とに応じた量だけ、前記第1表示領域の画面をスクロール表示させることとしてもよい。
この携帯端末は、位置変化操作における接触位置の変化量と第1表示領域に表示中の画像の拡大率とに応じた量だけ第1表示領域の画面をスクロール表示させるので、ユーザに自然な操作感を提供できる。
(i)また、前記表示部は、前記第1表示領域を有する第1タッチパネルと、前記第2表示領域を有する第2タッチパネルとからなることとしてもよい。
この携帯端末によれば、ユーザは、第1表示領域上でも接触操作を行うことができる。
(j)また、前記第1種の接触操作は、第1の接触から所定時間以内に第2の接触が行われる操作、又は接触が開始されてから特定時間が経過した後に当該接触が終了する操作であることとしてもよい。
この携帯端末によれば、ユーザは、いわゆるダブルタップ又はロングタップという一般的に用いられる簡単な接触操作により、第2表示領域に表示中の画像のうち、接触位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を第1表示領域に表示させることができる。
(14)本発明に係る携帯端末の第1表示領域及び第2表示領域を有する表示部は、例えば、実施の形態に係る携帯電話機100の第1タッチパネル110及び第2タッチパネル120に相当する。また、本発明に係る携帯端末の操作検出部、実行部、表示制御部は、例えば実施の形態に係る携帯電話機100の操作検出部142、実行部143、表示制御部144に相当する。
本発明に係る携帯端末は、複数の表示領域に画像を表示させて使用する場合に利用される。
1 第1筐体
2 第2筐体
3 アーム
4 レシーバ
5 マイク
6 磁石
7 磁気センサ
100 携帯電話機
110 第1タッチパネル
111、121 LCD
112、122 タッチパッド
113、123 コントローラ
120 第2タッチパネル
130 記憶部
140 制御部
141 状態検出部
142 操作検出部
143 実行部
144 表示制御部

Claims (12)

  1. 第1表示領域及び第2表示領域を有する表示部と、
    前記第1表示領域及び前記第2表示領域に画像を表示させる表示制御部と、
    前記第2表示領域上で行われた、位置を示す第1種の接触操作を検出する操作検出部とを備え、
    前記表示制御部は、前記第2表示領域に表示中の画像のうち、前記操作検出部が検出した前記第1種の接触操作が示す位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を前記第1表示領域に表示させる
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記表示部は、
    前記第1表示領域を有するディスプレイと、
    前記第2表示領域を有するタッチパネルとからなり、
    前記操作検出部は、前記タッチパネルからの出力に基づいて、前記第1種の接触操作を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記操作検出部は、更に
    前記第2表示領域への前記第1種の接触操作とは異なる、位置を示す第2種の接触操作を区別して検出するものであり、
    前記表示制御部は、更に
    前記第1表示領域上にカーソルを表示し、前記操作検出部が検出した前記第2種の接触操作が示す位置に基づいて、前記カーソルの表示位置を変更する
    ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
  4. 前記第2種の接触操作は、接触位置の変化を伴う操作であり、
    前記表示制御部は、
    前記第2種の接触操作が示す接触位置の変化の方向に、接触位置の変化量分、前記カーソルの表示位置を移動させて表示する
    ことを特徴とする請求項3記載の携帯端末。
  5. 前記操作検出部は、更に
    前記第2表示領域への前記第1種及び第2種のいずれとも異なる第3種の接触操作を区別して検出するものであり、
    前記携帯端末は、更に
    前記操作検出部が前記第3種の接触操作を検出した場合に、前記表示制御部が前記カーソルを表示されている位置に対応付けられている処理を実行する実行部を備える
    ことを特徴とする請求項3記載の携帯端末。
  6. 前記第3種の接触操作は、接触が開始されてから特定時間が経過する前に当該接触が終了する操作である
    ことを特徴とする請求項5記載の携帯端末。
  7. 前記第1種の接触操作は、接触位置がほぼ変化しない操作であり、
    前記操作検出部は、更に
    前記第2表示領域への前記第1種の接触操作とは異なる、接触位置の変化を伴う所定の位置変化操作を検出するものであり、
    前記表示制御部は、更に
    前記操作検出部が前記位置変化操作を検出した場合に、前記接触位置の変化の方向に、第1表示領域の画面をスクロール表示させる
    ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
  8. 前記表示制御部は、
    前記操作検出部が前記位置変化操作を検出した場合に、当該位置変化操作における接触位置の変化量と、前記第1表示領域に表示中の画像の、前記第2表示領域に表示中の画像に対する拡大率とに応じた量だけ、前記第1表示領域の画面をスクロール表示させる
    ことを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  9. 前記表示部は、
    前記第1表示領域を有する第1タッチパネルと、
    前記第2表示領域を有する第2タッチパネルとからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  10. 前記第1種の接触操作は、第1の接触から所定時間以内に第2の接触が行われる操作、又は接触が開始されてから特定時間が経過した後に当該接触が終了する操作である
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  11. 第1表示領域及び第2表示領域を有する表示部を備える携帯端末における表示制御方法であって、
    前記第1表示領域及び前記第2表示領域に画像を表示させる第1表示制御ステップと、
    前記第2表示領域上で行われた、位置を示す第1種の接触操作を検出する操作検出ステップと、
    前記第2表示領域に表示中の画像のうち、前記操作検出ステップで検出された前記第1種の接触操作が示す位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を前記第1表示領域に表示させる第2表示制御ステップとを含む
    ことを特徴とする表示制御方法。
  12. 第1表示領域及び第2表示領域を有する表示部を備える携帯端末におけるプロセッサに表示制御処理を行わせるためのプログラムであって、
    前記表示制御処理は、
    前記第1表示領域及び前記第2表示領域に画像を表示させる第1表示制御ステップと、
    前記第2表示領域上で行われた、位置を示す第1種の接触操作を検出する操作検出ステップと、
    前記第2表示領域に表示中の画像のうち、前記操作検出ステップで検出された前記第1種の接触操作が示す位置に表示されている部分を含む画像を拡大した画像を前記第1表示領域に表示させる第2表示制御ステップとを含む
    ことを特徴とするプログラム。
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