JP2013245240A - 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】
従来のインキと比較して高い色再現性と高硬化性を両立させ、射出性に優れた活性エネルギー線硬化型着色インクジェットインキを提供すること。
【解決手段】
少なくとも顔料として、ローダミン系染料の金属レーキ顔料とその他マゼンタ顔料を含む活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
さらにその他マゼンタ顔料として、キナクリドン系顔料及び又はナフトール系顔料及び又はベンズイミダゾロン系顔料を含むことを特徴とする上記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
さらにSP値が10.0以下の単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーを含むことを特徴とする上記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、活性エネルギー線硬化型着色インクジェットインキに関する。特に従来のインキと比較して高い色再現性と高硬化性を両立させ、射出性に優れた活性エネルギー線硬化型着色インクジェットインキの提供に関する。
従来、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキは、その溶剤タイプと比較し、乾燥性の速さから高速印字型のサイネージプリンタに、または基材密着性に優れる面から、多種基材対応のフラットベット型プリンタに搭載され、用途に応じた配合の開発が進められてきた。
これらプリンタは、ヘッドをスキャンさせることで、大型化、厚膜化、高濃度化に対応させることができた。近年、ヘッドの技術進展により、高周波数で微小の液滴を射出することのできるヘッド技術が確立されてきた。この技術の実現により、生産性、画質の面で劣っていたインクジェット印刷が、デジタル化のメリットを併せて既存の印刷方式を代替する可能性が高まった。しかし、この技術革新の実現には、従来にも増して高周波数適性に優れ、かつ低粘度、高感度のインキの開発が必要であった。低粘度化は、着弾精度の向上に寄与し、高精細な画質を得るためにインキに求められる仕様である。それに加え、インクジェット印刷を従来のオフセット印刷の代替として使用するにあたり、色再現性の向上も求められている。しかしながら、特に活性エネルギー線硬化型インクジェットインキにおいては、画像の色再現性、硬化性、吐出安定性などの要求される全ての特性を満足することは非常に難しい。
広い色再現性を得ようとして、インキ組成物液滴付与量を増やしたりした場合は、硬化膜の割れによる画像の乱れや定着性の悪化が懸念される。また、広い色再現性を得ようとして、顔料濃度を上げてインキ組成物を作製した場合、インキ組成物が高粘度になったり、また、インキ組成物中の粗大粒子の濃度が高くなったりして、長時間の吐出安定性が問題となる場合がある。
文献1では、通常使用されるマゼンタ、イエロー、シアンインキに加えて、水溶性オレンジ色素及び/又は緑色素及び/又はバイオレット色素を含むオレンジインキ及び/又は緑インキ及び/又はバイオレットインキを含んで成るカラー印刷用カラーインクジェットインキセットにより従来技術のインキセットよりも優れた色域を有する画像を生成できるインキセットを提供する方法が提案されている。また文献2では、オレンジ、バイオレット、又はグリーン色を呈する有機顔料の少なくとも1種と特定の増感剤との組み合わせにより、色再現性及び生産性に優れたインキが提案されている。しかし、インキ色数の増加は記録ヘッド数の増加を意味するため、装置価格や装置サイズを増大させる要因になってしまう。従って、インキ色数をむやみに増加させることは現実的には困難であり、そのため、取得できる画像品質にも限界が生じていた。
また、文献3、4ではオフセットインキにおいて、ローダミン系染料の金属レーキ顔料を含む顔料を用いて、色域を拡大させる検討を行っているが、樹脂や6官能モノマーを多量に使用し、粘度が非常に高いため、現存しているインクジェットヘッドでは、吐出することは非常に困難であり、インクジェットに適したインキ組成を発明する必要がある。
特開2003-34765号公報 特開2010-13574号公報 特開2008-087333号公報 特開2008-087334号公報
本発明は、少なくとも顔料としてローダミン系染料の金属レーキ顔料とその他マゼンタ顔料を含む活性エネルギー線硬化型インクジェットインキを用いることで前記課題を解決させることを見出して本発明を成しえたものである。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(8)の発明に関するものである。
(1) 少なくとも顔料として、ローダミン系染料の金属レーキ顔料とその他マゼンタ顔料を含む活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
(2)前記その他マゼンタ顔料として、キナクリドン系顔料及び又はナフトール系顔料及び又はベンズイミダゾロン系顔料を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
(3) 前記組成物中にSP値が10.0以下の単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーを含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
(4)前期組成物の10.0以下の単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーが、ラウリルアクリレート、1,9ノナンジオールジアクリレート、1,10デカンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、PO変性ネオペンチルグリコールジアクリレート、EO変性1,6ヘキサンジオールジアクリレート、PO変性1,6ヘキサンジオールジアクリレート、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、2-(2-ビニロキシエトキシエチル)アクリレート、トリデシルアクリレートから選ばれる少なくとも1種類、もしくは2種類以上含む、(1)記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
(5) 前期組成物のSP値が10.0以下である単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーが30重量%以上含まれる(1)〜(2)記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
(6) 前期組成物に光重合開始剤として、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2(ジメチルアミノ)2(4メチルベンジル)1(4モルホリノフェニル)ブタン1オン、[4-[(4-メチルフェニル)チオ]フェニル]フェニルメタノン、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オンから選ばれる、少なくとも1種類、もしくは2種類以上含むことを特徴とする(1)〜(3)記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
(7) 前期組成物に増感剤として、p-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、2,4-ジエチルチオキサントン、4,4’-ビス‐(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントン、から選ばれる、少なくとも1種類、もしくは2種類以上含むことを特徴とする(1)〜(4)記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
(8) (1)〜(7)を用いて印刷してなる印刷物。
少なくとも顔料としてローダミン系染料の金属レーキ顔料およびキナクリドン系顔料を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物を用いることで、高い色再現性と高硬化性を両立させ、かつ射出性に優れた活性エネルギー線硬化型着色インクジェットインキを提供することができた。同時に、ローダミン系染料の金属レーキ顔料のメタメリズムを抑制することもできた。
以下、本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセットについて詳細に説明する。
本発明では、顔料としてローダミン系染料の金属レーキ顔料とその他マゼンタ顔料を必須成分として含有する。
ローダミン系染料の金属レーキ顔料としては、具体的には、ピグメントバイオレット1、ピグメントバイオレット1:1、ピグメントバイオレット2、ピグメントバイオレット2:2、ピグメントレッド81、ピグメントレッド81:1、ピグメントレッド81:2、ピグメントレッド81:3、ピグメントレッド81:4、ピグメントレッド81:5、ピグメントレッド169、ピグメントレッド173等が挙げられる。
これら顔料は、着色力が非常に高く、低い顔料濃度で良好な色再現性を示す。またマゼンタ顔料として理想的な分光反射スペクトルをとり、短波長領域でその他マゼンタ顔料に比べて高い反射率を示すため、開始剤に効率的に光エネルギーを与えることができ、同量の光照射を行った場合でも開始剤の反応性を高くすることができる。
その他マゼンタ顔料としては、不溶性アゾ系(ナフトール系、ピラゾロン系、ベンツイミダゾロン系)と溶性アゾ顔料、縮合多環式系(アントラキノン、キナクリドン系)等が挙げられるが、これに限るものではない。また、これら顔料は、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
中でも、キナクリドン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、ナフトール系顔料が耐光性が良く実使用可能である点から好ましい。さらに好ましくは、キナクリドン系顔料が色域が広いため好ましい。
これら顔料は、色域と耐光性を両立させうるものであるため、ローダミン系染料の金属レーキ顔料との併用により、その他顔料の併用では達成することのできない広い色域と実使用レベルの耐光性を併せ持つことができ、様々な用途への幅広い使用が可能となる。
また、ローダミン系染料の金属レーキ顔料は、従来、その蛍光発光の特性を有するため、光源により色味が変わるといった、いわゆるメタメリズムが発生していた。しかし、このローダミン系染料の金属レーキ顔料に、上記マゼンタ顔料を混合した場合、蛍光発光を抑制する効果が確認された。
キナクリドン系顔料とは、具体的には、ピグメントレッド122、202、206、207、209、ピグメントバイオレット19、42等があげられるがこれに限るものではない。色域の観点からピグメントレッド122、ピグメントバイオレット19がより好ましい。
ベンズイミダゾロン系顔料とは、具体的には、ピグメントレッド175、176、185、208等があげられるがこれに限るものではない。色域の観点からピグメントレッド185がより好ましい。
ナフトール系顔料とは、具体的には、ピグメントレッド146、147、176、184、185、269等があげられるがこれに限るものではない。色域の観点からピグメントレッド146、185がより好ましい。
顔料の添加量は、所望の安定性を確保する上で任意に選択されるが、インキ全量に対し顔料は0.5%〜10%であることが望ましい。この範囲では、1Passでは十分な色再現性を示すことが出来かつ低粘度で安定な吐出ができる。
ローダミン系染料の金属レーキ顔料とその他マゼンタ顔料の配合比としては、ローダミン系染料の金属レーキ顔料/その他マゼンタ顔料=10/90〜90/10が好ましい。ローダミン系染料の金属レーキ顔料が顔料中で10%より少ないと、硬化性・彩度・インクジェット適性・印字安定性などの品質がわるくなってしまいインクジェットインキとしての使用が難しい。またその他マゼンタ顔料が顔料中で10%より少ないと、耐光性が悪く実使用が難しい印刷物となってしまう。さらに好ましくは、ローダミン系染料の金属レーキ顔料/その他マゼンタ顔料=20/80〜80/20が、硬化性・彩度・耐光性・インクジェット適性・印字安定性などの実使用に必要な品質が全て良好となる。
(活性エネルギー線硬化型インキ組成物)
本発明のインキ組成物は、モノマー、顔料分散剤と共に、顔料をサンドミル等の通常の分散機を用いてよく分散することにより製造された顔料分散体にモノマー、開始剤を添加して作製される。この方法により、通常の分散機による分散においても充分な分散が可能であり、このため、過剰な分散エネルギーがかからず、多大な分散時間を必要としないため、インキ成分の分散時の変質を招きにくく、安定性に優れたインキが調製される。顔料分散体作製時の条件としては、微小ヒ゛ース゛を使用することが好ましく、具体的には0.1mm〜2mmの微小ヒ゛ース゛を用いることが低粘度で安定な分散体を作製するために好ましく、さらには0.1mm〜0.5mmの微小ビーズを用いることが生産性向上と吐出性良好な分散体を作製するために好ましい。インキ組成物は分散後、孔径3μm以下さらには、1μm以下のフィルターにて濾過することが好ましい。
(顔料分散剤)
本発明では、顔料の分散性およびインク組成物の保存安定性を向上させるために顔料分散剤を添加するのが好ましい。顔料分散剤としては、水酸基含有カルボン酸エステル、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート等を用いることができる。
分散剤の具体例としては、BYK Chemie社製「Disperbyk−101(ポリアミノアマイド燐酸塩と酸エステル)、107(水酸基含有カルボン酸エステル)、110、111(酸基を含む共重合物)、130(ポリアマイド)、161、162、163、164、165、166、167、168、170(高分子共重合物)」、「400」、「Bykumen」(高分子量不飽和酸エステル)、「BYK−P104、P105(高分子量不飽和酸ポリカルボン酸)」、「P104S、240S(高分子量不飽和酸ポリカルボン酸とシリコン系)」、「Lactimon(長鎖アミンと不飽和酸ポリカルボン酸とシリコン)」が挙げられる。
また、Efka CHEMICALS社製「エフカ44、46、47、48、49、54、63、64、65、66、71、701、764、766」、「エフカポリマー100(変性ポリアクリレート)、150(脂肪族系変性ポリマー)、400、401、402、403、450、451、452、453(変性ポリアクリレート)、745(銅フタロシアニン系)」、共栄社化学社製「フローレン TG−710(ウレタンオリゴマー)、「フローノンSH−290、SP−1000」、「ポリフローNo.50E、No.300(アクリル系共重合物)」、楠本化成社製「ディスパロン KS−860、873SN、874(高分子分散剤)、#2150(脂肪族多価カルボン酸)、#7004(ポリエーテルエステル型)」が挙げられる。
さらに、花王社製「ホモゲノールL−18(ポリカルボン酸型高分子)、「エマルゲン920、930、931、935、950、985(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)、「アセタミン24(ココナッツアミンアセテート)、86(ステアリルアミンアセテート)」、ルーブリゾール社製「ソルスパース5000(フタロシアニンアンモニウム塩系)、13940(ポリエステルアミン系)、17000(脂肪酸アミン系)、24000GR、32000、33000、39000、41000、53000、76400、76500、J100」、日光ケミカル社製「ニッコール T106(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート)、MYS−IEX(ポリオキシエチレンモノステアレート)、Hexagline 4−0(ヘキサグリセリルテトラオレート)」、味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821、822、824、827、711」、テゴケミサービス社製「TEGODisper685」等が挙げられる。
中でも、ウレタン骨格をもつ ルーブリゾール社製ソルスパース76400、76500、J100およびDisperbyk−161、162、163、164、165、166、167、168では、高周波数特性に優れ、かつ保存安定性良好な顔料分散体が得られるため好適に用いられる。
分散剤の添加量は、所望の安定性を確保する上で任意に選択される。インキの流動特性に優れるのは、顔料に対し分散剤の有効成分が25〜150重量%の場合であった。この範囲内ではインキの分散安定性が良好となり、長期経時後も初期と同等の品質を示すため、好適に用いることができる。さらに顔料に対し分散剤の有効成分が40〜100重量%の場合、分散が非常に安定となり、かつ20kHz以上の高周波数領域でも安定した吐出性を示すため高精度・高生産性を実現することができることからより好ましい。
(誘導体)
本発明のインキ組成物には、顔料の分散性およびインキ組成物の保存安定性をより向上させるために、有機顔料の誘導体を顔料の分散時に配合しても構わない。
(モノマー)
また、顔料分散体に含有される活性エネルギー線硬化モノマーとしては特に限定しないが、具体的には単官能アクリルモノマー、2官能アクリルモノマー、3官能以上のアクリルモノマーなどのアクリルモノマー、またはビニルモノマー、ビニルエーテルモノマー、アクリルとビニル基を分子内に包含する異種モノマーなどが挙げられる。中でも、粘度1〜20mPa secのモノマーが好ましい。
本発明においては、分散性の点から低粘度で安定な分散体を作製できることから、ジプロピレングリコールジアクリレート、1,9ノナンジオールジアクリレート、1,10デカンジオールジアクリレート、2-(2-ビニロキシエトキシエチル)アクリレートを好適に用いることができる。
活性エネルギー線で硬化させるために、上記顔料分散体にさらに活性エネルギー線硬化モノマーを添加して作成する。活性エネルギー線硬化モノマーとして具体的には単官能アクリルモノマー、2官能アクリルモノマー、3官能以上のアクリルモノマーなどのアクリルモノマー、またはビニルモノマー、ビニルエーテルモノマー、アクリルとビニルを分子内に包含する異種モノマーなどが挙げられる。
ローダミン系染料の金属レーキ顔料は、染料が金属に配位した構造を取るため非常に不安定であり、使用する活性エネルギー線硬化モノマーや溶剤によっては、ローダミン系染料の金属レーキ顔料が溶解してしまう。ローダミン系染料の金属レーキ顔料が溶解すると、原理は定かではないが、溶解した染料が活性エネルギー線を吸収することによって硬化不良が起きる。また、溶解した染料が活性エネルギー線で劣化し、色域が極端に狭くなる。
原理は定かではないが、SP値が10.0以下の活性エネルギー線硬化モノマーを使用することで、ローダミン系染料の金属レーキ顔料の溶解を防ぎ、分散を安定に保ち、良好な硬化性と彩度、インクジェット適性を発揮できる。また、単官能または2官能モノマーを使用することで、インキ粘度を低く抑えることが出来、基材に対するインキ広がりを良好にする。さらに、低粘度のインキを使用することで、インキ吐出速度を上がり、優れた射出性と着弾精度を実現でき、良好な画質の印刷物を作ることが出来る。
本発明におけるSP値とは、溶解性パラメータのことであり、物質と物質の相溶性を示す値である。SP値は物質の構造式に基づいて算出することができる。本発明におけるSP値はFedrosの計算方法を用いて算出した。
SP値が10.0以下の単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーとして、イソオクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、EO変性ビスフェノールAジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート 、ラウリルアクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジアクリレート、イソステアリルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレート、1,9ノナンジオールジアクリレート、1,10デカンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、パラクミルフェノキシエチレングリコールアクリレート、PO変性ネオペンチルグリコールジアクリレート、EO変性1,6ヘキサンジオールジアクリレート、PO変性1,6ヘキサンジオールジアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、メチルフェノキシエチルアクリレート、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、イソブチルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、エトキシエチルアクリレート、メトキシブチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、トリメチロールプロパンフォルマルモノアクリレート、イソアミルアクリレート、2-(2-ビニロキシエトキシエチル)アクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリデシルアクリレート、等が挙げられるがこれに限るものではない。また、これらモノマーは、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
SP値が10.0以下の単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーの中で、ラウリルアクリレート、1,9-ノナンジオールジアクリレート、1,10-デカンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、PO変性ネオペンチルグリコールジアクリレート、EO変性1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、PO変性1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、2-(2-ビニロキシエトキシエチル)アクリレート、トリデシルアクリレートは、他のモノマーと比べて特に低粘度であるため、インクジェット適性、印刷安定性が非常に優れる。これらモノマーは、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
SP値が10.0以下の活性エネルギー線硬化モノマーはインキ中に30重量%以上使用することが好ましい。SP値が10.0以下の活性エネルギー線硬化モノマーを30重量%以上使用することで、顔料が溶解しにくくなるため、硬化性・彩度・耐光性がより良くなる。さらに好ましくは、50重量%以上使用することでインクジェット適性と印字安定性がより良くなる。
本発明では、必要に応じてSP値が10.0より大きいモノマーを併用して用いることができる。具体的には、フェノキシエチルアクリレート、N-ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルフォリン、Nービニルピロリドン、4-ヒドロキシブチルアクリレート、2-アクリロイロキシプロピルフタレート、トリシクロデカンジメタノールアクリレート 、ECH変性1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ベンジルアクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルアクリレート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート、ヒドロキシフェノキシプロピルアクリレート、1,4-シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ジプロピレングリコールアクリレート、カルボキシルエチルアクリレート、エトキシ化コハク酸アクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、カルボキシポリカプロラクトンアクリレート、などが挙げられるがこれに限るものではない。これらモノマーは、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。SP値が10.0より大きい活性エネルギー線硬化モノマーは、80重量%以下の使用であれば顔料の完全溶解を防ぐことができ、インクジェットインキとして好適に用いることができる。さらに40重量%以下であれば十分な彩度と硬化性を示すためより好ましい。さらに20重量%以下であればインクジェット適性や印字安定性も良好となるためより好ましい。
本発明では、必要に応じて多官能アクリレートモノマーを併用することにより、耐スクラッチ性などの硬化膜物性を良くすることが出来る。多官能アクリレートモノマーの含有量は、1〜10重量%であることが好ましい。多官能アクリレートモノマーの含有量が1重量%未満では、十分な効果が得られず、10重量%以上では、多基材に対する密着性が低下する。
本発明における多官能アクリレートモノマーとして、トリメチロールプロパントリアクリレート、ヒドロキシピバリン酸トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化リン酸トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、テトラメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシレートグリセリルトリアクリレート、トリメチロールプロパンオリゴアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化イソシアヌール酸トリアクリレート、トリ(2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート)トリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレートなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。多官能アクリレートモノマーは、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
本発明のインキ組成物には、上記重合性モノマー以外にもオリゴマー、プレポリマーを使用できる。具体的には、ダイセルUCB社製「Ebecryl230、244、245、270、280/15IB、284、285、4830、4835、4858、4883、8402、8803、8800、254、264、265、294/35HD、1259、1264、4866、9260、8210、1290.1290K、5129、2000、2001、2002、2100、KRM7222、KRM7735、4842、210、215、4827、4849、6700、6700−20T、204、205、6602、220、4450、770、IRR567、81、84、83、80、657、800、805、808、810、812、1657、1810、IRR302、450、670、830、835、870、1830、1870、2870、IRR267、813、IRR483、811、436、438、446、505、524、525、554W、584、586、745、767、1701、1755、740/40TP、600、601、604、605、607、608、609、600/25TO、616、645、648、860、1606、1608、1629、1940、2958、2959、3200、3201、3404、3411、3412、3415、3500、3502、3600、3603、3604、3605、3608、3700、3700−20H、3700−20T、3700−25R、3701、3701−20T、3703、3702、RDX63182、6040、IRR419」、サートマー社製「CN104、CN120、CN124、CN136、CN151、CN2270、CN2271E、CN435、CN454、CN970、CN971、CN972、CN9782、CN981、CN9893、CN991」、BASF社製「Laromer EA81、LR8713、LR8765、LR8986、PE56F、PE44F、LR8800、PE46T、LR8907、PO43F、PO77F、PE55F、LR8967、LR8981、LR8982、LR8992、LR9004、LR8956、LR8985、LR8987、UP35D、UA19T、LR9005、PO83F、PO33F、PO84F、PO94F、LR8863、LR8869、LR8889、LR8997、LR8996、LR9013、LR9019、PO9026V、PE9027V」、コグニス社製「フォトマー3005、3015、3016、3072、3982、3215、5010、5429、5430、5432、5662、5806、5930、6008、6010、6019、6184、6210、6217、6230、6891、6892、6893−20R、6363、6572、3660」、根上工業社製「アートレジンUN−9000HP、9000PEP、9200A、7600、5200、1003、1255、3320HA、3320HB、3320HC、3320HS、901T、1200TPK、6060PTM、6060P」、日本合成化学社製「紫光 UV−6630B、7000B、7510B、7461TE、3000B、3200B、3210EA、3310B、3500BA、3520TL、3700B、6100B、6640B、1400B、1700B、6300B、7550B、7605B、7610B、7620EA、7630B、7640B、2000B、2010B、2250EA、2750B」、日本化薬社製「カヤラッドR−280、R−146、R131、R−205、EX2320,R190、R130、R−300,C−0011、TCR−1234、ZFR−1122、UX−2201,UX−2301,UX3204、UX−3301、UX−4101,UX−6101、UX−7101、MAX−5101、MAX−5100,MAX−3510、UX−4101」等が挙げられる。
本発明のインク組成物には、低粘度化および基材への濡れ広がり性を向上させるために、インク組成物中に有機溶剤を含有させてもよい。
有機溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、ジエチルジグリコール、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート等のグリコールモノアセテート類、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールアセテートプロピオネート、エチレングリコールアセテートブチレート、エチレングリコールプロピオネートブチレート、エチレングリコールジプロピオネート、エチレングリコールアセテートジブチレート、ジエチレングリコールアセテートプロピオネート、ジエチレングリコールアセテートブチレート、ジエチレングリコールプロピオネートブチレート、ジエチレングリコールジプロピオネート、ジエチレングリコールアセテートジブチレート、プロピレングリコールアセテートプロピオネート、プロピレングリコールアセテートブチレート、プロピレングリコールプロピオネートブチレート、プロピレングリコールジプロピオネート、プロピレングリコールアセテートジブチレート、ジプロピレングリコールアセテートプロピオネート、ジプロピレングリコールアセテートブチレート、ジプロピレングリコールプロピオネートブチレート、ジプロピレングリコールジプロピオネート、ジプロピレングリコールアセテートジブチレート等のグリコールジアセテート類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等のグリコール類、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル等の乳酸エステル類があげられる。この中でも、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテルが好ましい。
上記有機溶剤の多量の配合は硬化性が阻害されるため、添加量はインキに対し10重量%以下が好ましい。
本発明のインク組成物中の水分量は5重量%以下であることが好ましい。水分を多く含むとローダミン系染料の金属レーキ顔料の分散性が悪くなり、インキの経時吐出安定性が悪化してしまうのと同時に、ローダミン系染料の金属レーキ顔料が一部分解してしまい、彩度が低下してしまう。さらには1重量%以下であることがより好ましい。
発明で説明する活性エネルギー線とは、電子線、紫外線、赤外線などの被照射体の電子軌道に影響を与え、ラジカル、カチオン、アニオンなどの重合反応の引き金と成りうるエネルギー線を示すが、重合反応を誘発させるエネルギー線であれば、これに限定しない。
なお、活性エネルギー線の光源として紫外線を照射する場合、例えば高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、低圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、紫外線レーザー、LED、および太陽光を使用することができる。印刷機に搭載する活性エネルギー線の光源として、紫外線照射機が利便性や価格などの面から使用されることが多い。
活性エネルギー線で硬化させるために、光ラジカル重合開始剤を用いることができる。具体的には、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド4−(メチルフェニルチオ)フェニル〕フェニルメタノン、ベンゾインイソブチルエーテル、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、1,2−オクタンジオン、1−(4−(フェニルチオ)−2,2−(O−ベンゾイルオキシム))、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノ、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタルフェノン、4−ベンゾイル−4'−メチル−ジフェニルスルフィド、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン等が上げられる。これらの重合開始剤は、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。これらの重合開始剤は一例であり、これに限定されるものではない。
本発明で使用するローダミン系染料の金属レーキ顔料は、短波長領域でその他マゼンタ顔料に比べて高い反射率を示すため、この短波長領域に吸収を持つ、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オンを用いることで、良好な硬化性を発現する。
また、原理は定かではないが、〔4−(メチルフェニルチオ)フェニル〕フェニルメタノン、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン))、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オンを用いることでも良好な硬化性を実現する。さらに、上記開始剤は、ランプの特性に合わせ、2種類以上の開始剤を混合して用いることが好ましい。
上記重合開始剤は、重合性モノマーに対し、2〜25重量%含有することが好ましい。2重量%未満であると硬化速度が著しく悪化し、25重量%より多いと、含有量が25重量%のものと硬化速度が変わらないばかりか、溶解残りが発生する場合があり、熱をかけて溶け残りを溶かしたとしても、インキ組成物の粘度が上昇し、吐出性が悪化するという問題がある。
上記重合開始剤に対し、増感剤としてp-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、2,4-ジエチルチオキサントン、4,4’-ビス‐(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントン、トリメチルアミン、メチルジメタノールアミン、トリエタノールアミン、p−ジエチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、N,N−ジメチルベンジルアミンおよび4,4'−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等の、前記重合性モノマーと付加反応を起こさないアミン類を併用することもできる。もちろん、上記光ラジカル重合開始剤や増感剤は、インキ組成物への溶解性に優れ、紫外線透過性を阻害しないものを選択して用いることが好ましい。
特に、p-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、2,4-ジエチルチオキサントン、4,4’-ビス‐(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントン、はローダミン系染料の金属レーキ顔料の吸収が少ない短波長領域に強い吸収を持ち、上記重合開始剤と併用して用いることで、良好な硬化性を示す。
上記増感剤は、重合性モノマーに対し、0.5〜20重量%含有することが好ましい。0.5重量%未満では十分な効果が得られず、20重量%より多いと、開始剤の吸収を阻害し、硬化不良が発生する。
本発明では、基材への濡れ広がり性を向上させるために表面調整剤を加えることが好ましい。本発明における表面調整剤とは、インキに1重量%添加した際に、インキ表面張力を0.5mN/m以上下げる樹脂のことである。
表面調整剤の具体例としては、ビックケミー社製「BYK−350、352、354、355、358N、361N、381N、381、392、BYK−300、302、306、307、310、315、320、322、323、325、330、331、333、337、340、344、370、375、377、355、356、357、390、UV3500、UV3510、UV3570」テゴケミー社製「Tegorad−2100,2200、2250、2500、2700」等が挙げられるがこれに限定されるものではない。これら表面調整剤は、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
表面調整剤は組成物中に、0.001〜5重量%含まれることが好ましい。0.001重量%未満では濡れ広がりが悪くなり、5重量%より多くても、表面調整剤がインキ界面に配向しきれず、一定の効果までしか発現しない。
本発明では、インキの経時での粘度安定性、経時後の吐出性、記録装置内での機上の粘度安定性を高めるため、安定化剤を使用することが好ましい。安定化剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、フェノチアジン系化合物、ヒンダードアミン系化合物、リン系化合物が特に好適に使用される。具体的に例示すると、ヒンダードフェノール系化合物として、BASF社製「IRGANOX 1010、1010FF、1035、1035FF、1076、1076FD、1076DWJ、1098、1135、1330、245、245FF、245DWJ、259、3114、565、565DD、295」、精工化学社「BHTスワノックス」「ノンフレックス アルバ、MBP、EBP、CBP、BB」「TBH」、ADEKA社製「AO−20、30、50、50F、70、80、330」、本州化学社製「H−BHT」、エーピーアイ社「ヨシノックス BB、425、930」、フェノチアジン系化合物として、精工化学社製「フェノチアジン」、堺化学工業社製「フェノチアジン」「2−メトキシフェノチアジン」、「2−シアノフェノチアジン」、ヒンダードアミン系化合物として、BASF社製「IRGANOX 5067」「TINUVIN 144、765、770DF、622LD」、精工化学社「ノンフレックス H、F、OD−3、DCD、LAS−P」「ステアラー STAR」「ジフェニルアミン」「4−アミノジフェニルアミン」「4−オキシジフェニルアミン」、エボニックデグサ社製「HO−TEMPO」、日立化成社「ファンクリル 711MM、712HM」、リン系化合物として、BASF社製「トリフェニルホスフィン」「IRGAFOS 168、168FF」、精工化学社「ノンフレックス TNP」、その他の化合物として、BASF社製「IRGASTAB UV−10、22」、精工化学社製「ハイドロキノン」「メトキノン」「トルキノン」「MH」「PBQ」「TBQ」「2,5−ジフェニルーp−ベンゾキノン」、和光純薬社「Q−1300、1301」、RAHN社製「GENORAD 16、18、20」を挙げることができる。このうち、インキへの溶解性や、安定化剤自身の色味の点で、ヒンダードフェノール系化合物として精工化学社「BHTスワノックス」「ノンフレックス アルバ」、本州化学社製「H−BHT」、フェノチアジン系化合物として精工化学社製「フェノチアジン」、堺化学工業社製「フェノチアジン」、ヒンダードアミン系化合物としてエボニックデグサ社製「HO−TEMPO」、リン系化合物として、BASF社製「トリフェニルホスフィン」が好適に選択される。
本発明のインキ組成物は、25℃での粘度を5〜50mPa・sに調整することが好ましく、5〜30mPa・sに調整することがより好ましく、5〜15mPa・sに調整することが特に好ましい。この粘度領域であれば、特に通常の5〜30KHzの周波数を有するヘッドから10〜50KHzの高周波数のヘッドにおいても安定した吐出特性を示す。ここで粘度が5mPa・s未満の場合は、高周波数のヘッドにおいて、吐出の追随性の低下が認められ、50mPa・sを越える場合は、加熱による粘度の低下機構をヘッドに組み込んだとしても吐出そのものの低下を生じ、吐出の安定性が不良となり、全く吐出できなくなる。
また本発明のインキ組成物は、ピエゾヘッドにおいては10μS/cm以下の電導度とし、ヘッド内部での電気的な腐食のないインキとすることが好ましい。またコンティニュアスタイプにおいては、電解質による電導度の調整が必要であり、この場合には0.5mS/cm以上の電導度に調整する必要がある。
本発明で用いられる印刷基材については特に限定はないが、ポリカーボネート、硬質塩ビ、軟質塩ビ、ポリスチレン、発砲スチロール、PMMA、ポリプロピレン、ポリエチレン、PETなどのプラスチック基材やこれら混合または変性品、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙などの紙基材、ガラス、ステンレスなどの金属基材などが挙げられる。
以下に、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、以下の実施例は本発明の権利範囲を何ら制限するものではない。なお、実施例における「部」は、「重量部」を表す。
(顔料分散体Aの作成)
顔料 ローダミン顔料(Cappelle社製)
「Lumiere Pink S.M 8135N」 20.0部
顔料分散剤 「ソルスパース32000」(ルーブリゾール社製) 6.0部
モノマー 「Laromer DPGDA」(BASF社製) 74.0部
(顔料分散体Bの作成)
顔料 ローダミン顔料(大同化成工業社製)
「No.9310 PINK」 20.0部
顔料分散剤 「DISPERBYK168」(ビックケミー・ジャパン社製) 33.3部
モノマー 「ラウリルアクリレート」(大阪有機社製) 46.7部
(顔料分散体Cの作成)
顔料 キナクリドン顔料(クラリアント社製)
「HOSTAPERM RED E5B02」 20.0部
顔料分散剤 「ソルスパース32000」(ルーブリゾール社製) 6.0部
モノマー 「VEEA」(日本触媒社製) 74.0部
(顔料分散体Dの作成)
顔料 ベンズイミダゾロン顔料(クラリアント社製)
「Novoperm Carmine HF4C−N VP502」 20.0部
顔料分散剤 「ソルスパース32000」(ルーブリゾール社製) 6.0部
モノマー 「SR595」(サートマー社製) 74.0部

上記材料をハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌した後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1時間分散することで、顔料分散体A〜Dを作製した。
(顔料分散体Eの作成)
顔料 ローダミン染料(BASF社製)
「Basonyl Red 482」 20.0部
モノマー 「Laromer DPGDA」(BASF社製) 80.0部

上記材料をハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌し、顔料分散体Eを作製した。
[実施例1〜実施例14、比較例1〜5]
次に、表1配合処方にて、表の上から順次撹拌しながら添加し、重合開始剤が溶解するまで穏やかに混合させた後、1μmのメンブランフィルターで濾過を行い、粗大粒子を除去することでインクジェットインキ組成物を得た。
表1におけるインキ原料は、
・LUCIRIN TPO(BASF社製:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド)
・ESACURE ONE(Lamberti社製:オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン))
・IRGACURE 819 (BASF社製:ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド)
・IRGACURE 369(BASF社製:2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン)
・IRGACURE 379(BASF社製:2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン)
・KAYACURE BMS(日本化薬社製:〔4−(メチルフェニルチオ)フェニル〕フェニルメタノン)
・IRGACURE 2959(BASF社製:1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン)
・Darocur 1173(BASF社製:2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン)
・SPEEDCURE EDB(Lambson社製:p-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル)
・DETX−S(日本化薬社製:2,4-ジエチルチオキサントン)
・EAB(保土谷化学社製:4,4’-ビス‐(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン)
・SPEEDCURE ITX(Lambson社製:イソプロピルチオキサントン)
・BHTスワノックス(精工化学社製:ジブチルヒドロキシトルエン)
・フェノチアジン(精工化学社製)
・BYK−UV3510(BYK Chemie社製)
を使用して作製した。
(シアンインキ、イエローインキの調整)
シアンインキでは顔料としてLIONOL BLUE FG−7400G(東洋インキ株式会社製 フタロシアニン顔料)を、イエローインキでは顔料としてNovoperm Yellow P−HG(クラリアント社製 C.I.Pigment Yellow180)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインキを作製した。
(インキの評価)
これら調整されたインキは、京セラ社製(KJ4A)ヘッドを搭載した吐出機構、着弾した基材を所望の速度で搬送するコンベア部で搬送する機構、続けてUVランプで照射される機構を有するシングルパス式のインクジェットプリンター(トライテック社製)を用いて、インキ液滴量14plで印字評価を行った。UVランプは、ノードソン社製、140W/cmのメタルハライドランプで評価した。吐出時のヘッド温度は一律40℃に設定した。印字基材はOKトップコートN(王子製紙社製)を用いた。得られた印字物から、硬化性、彩度、耐光性を評価した。
(硬化性)
コンベア速度を25m/min, 37.5m/min , 50m/minに変えたときの硬化性を指触法により判断した。
◎:50m/minで硬化する
○:37.5m/minで硬化する
△:25m/minで硬化する
×:25m/minで硬化しない
(彩度)
得られた印刷物を分光測色計X−RITE528を用い、光源D50、視野角2°にてL***値を測定した。上記マゼンタ、イエロー、シアンインキにおいて、マゼンタインキ:イエローインキ=1:1で混色した際の色相をレッド領域と定義し、マゼンタインキ:シアンインキ=1:1で混色した際の色相をブルー領域と定義した。マゼンタ、レッド、ブルー領域において、ジャパンカラー2007および欧州の色標準であるFOGRA39と比較した際に、鮮やかさの度合いを数値化した彩度C=√(a*2+b*2)が高い値になっていて各ガモットの外側に位置するかで評価した。
◎:マゼンタ、レッド、ブルー領域全てで彩度がジャパンカラー2007およびFOGRA39よりも高く、各ガモットの外側に位置する。
○:マゼンタ、レッド、ブルー領域いずれか1点の領域で彩度がジャパンカラー2007およびFOGRA39よりも低く、いずれかのガモットの内側に位置する。
△:マゼンタ、レッド、ブルー領域いずれか2点の領域で彩度がジャパンカラー2007およびFOGRA39よりも低く、いずれかのガモットの内側に位置する。
×:マゼンタ、レッド、ブルー領域全ての領域で彩度がジャパンカラー2007およびFOGRA39よりも低く、全てのガモットの内側に位置する。
(耐光性)
印字直後の画像濃度CiをX−RITE528にて測定した後、アトラス社製ウェザーメーターを用い画像にキセノン光(8万5千ルックス)を10日照射した後、再び画像濃度Cfを測定し残存率Cf/Ci×100を求め評価を行った。残存率について反射濃度が1,1.5,2の3点にて評価した。
◎:いずれの濃度でも残存率が70%以上の場合。
○:1点が70%未満の場合。
△:2点が70%未満の場合
×:全ての濃度で70%未満の場合。
(インクジェット適性)
京セラ社製(KJ4A)ヘッドを用いインキが吐出された様子をストロボ撮影で観察することにより、周波数特性を評価した。波形はFire1モードを選択した。
評価のポイントは、周波数を10KHzの場合の10分連続吐出後の液滴の分裂の様子を観察した。
吐出後1mm、1.5mm、2mm時点の液滴の様子を観察した。液滴分裂の発生がなく、かつ安定であることが好ましい
◎:2mmまで液滴に分裂なく、連続している。安定である。
○:1mmで分裂しているが、1.5mmで液滴が合一している。または破断の様子が初期から大きく変化している。
△:1.5mmで分裂しているが、2mmで液滴が合一している。または破断の様子が初期から大きく変化している。
×:1mmで分裂しており、2mmでも液滴は合一しない。初期、または10分後に吐出不良が発生している。
(印字安定性)
インキを70℃3日経時させた後、上記インクジェット適性試験と同様な試験を行うことにより、長期印刷時の印字安定性を評価した。評価ポイントは上記インクジェット適性試験と同様に行った。
評価結果を表2に示した。実施例1〜14は、ローダミン系染料の金属レーキ顔料とその他マゼンタ顔料を含有しており、硬化性、彩度、耐光性、インクジェット適性、印字安定性ともに良好であった。また、実施例1〜13は、SP値10以下のモノマーを30重量%以上含有しており、硬化性・彩度・耐光性がさらに良好となっている。また、実施例1,3〜7,9,10,12は、ローダミン系染料の金属レーキ顔料と相性の良い開始剤ないしは増感剤を含有するため、さらに良好な硬化性を示した。
一方、比較例1は、ローダミン系染料の金属レーキ顔料を単独で使用しており、耐光性が実使用レベルに到達しておらず、彩度が短時間で低下してしまう。また比較例2〜5では、その他顔料を用いたが、硬化性、彩度、印字安定性ともに品質が悪かった。比較例4ではインキの分散性が悪くインクジェット適性や印字安定性の悪いインキとなってしまった。比較例5では染料であるため耐光性が悪いとともに硬化の際にUVランプで退色してしまい彩度の低いインキとなってしまった。
Figure 2013245240
Figure 2013245240




Claims (8)

  1. 少なくとも顔料として、ローダミン系染料の金属レーキ顔料とその他マゼンタ顔料を含む活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
  2. その他マゼンタ顔料として、キナクリドン系顔料及び又はナフトール系顔料及び又はベンズイミダゾロン系顔料を含むことを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
  3. さらにSP値が10.0以下の単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーを含むことを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
  4. 単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーが、ラウリルアクリレート、1.9ノナンジオールジアクリレート、1,10デカンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、PO変性ネオペンチルグリコールジアクリレート、EO変性1,6ヘキサンジオールジアクリレート、PO変性1,6ヘキサンジオールジアクリレート、t-ブチルシクロヘキシルアクリレート、2-(2-ビニロキシエトキシエチル)アクリレート、トリデシルアクリレートから選ばれる少なくとも1種類、もしくは2種類以上含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
  5. SP値が10.0以下である単官能または2官能活性エネルギー線硬化モノマーがインキ中に30重量%以上含まれる請求項1〜4いずれか記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
  6. 重合開始剤として、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、〔4−(メチルフェニルチオ)フェニル〕フェニルメタノン、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン))、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オンから選ばれる、少なくとも1種類、もしくは2種類以上含むことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
  7. 増感剤として、p-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、2,4-ジエチルチオキサントン、4,4’-ビス‐(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントンから選ばれる、少なくとも1種類、もしくは2種類以上含むことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物。
  8. 請求項1〜7いずれか記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物を用いて得られる印刷物。
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