JP2013242488A - 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】照明光学系をマスクに対して高速に相対移動させながらプレートを露光すること。
【解決手段】パターンが形成されたマスクを支持するマスク支持機構とプレートを保持するプレート支持機構とを備え、光源から出力される照明光を用いてパターンをプレートに転写する露光装置であって、照明光をマスクに照射させる照明光学系と、照明光学系によって照明されるパターンの像をプレートに投影するレンズアレイと、照明光学系の少なくとも一部及びレンズアレイを支持する支持部を備え、支持部を光源に対して相対的にマスク及びプレートに沿った方向に移動させる移動装置と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスク上のパターンをプレート上に投影露光する露光装置、露光方法及びデバイス製造方法に関する。
近年、情報表示装置として、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)等の素子を用いた薄型の表示パネルが多用されている。これらの表示パネルは、薄いガラス基板に透明薄膜電極をフォトリソグラフィ手法でパターンニングすることにより製造されている。このフォトリソグラフィ工程で、マスクに形成されたパターンを感光基板(以下、プレートともいう)に投影露光する装置として、MLA(Micro Lens Array)を用いてパターンの像をプレートに投影する露光装置がある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の露光装置では、パターンの像をプレートに露光する際に、マスクおよびウェハと、マスクを照明する照明光学系およびパターンの像を投影する投影光学系としてのMLAと、を相対移動させることが開示されている。
特開平9−244255号公報
一般に、露光装置ではタクトタイムを向上させるため、プレートを露光する際に移動させるステージ等の移動速度(スキャン速度)を高速化することが求められている。ところが、特許文献1に記載のMLAを用いた露光装置では、照明光学系およびMLAを、マスクおよびウェハに対して相対移動させる場合、光源としての高圧水銀ランプが付設された照明光学系を移動(スキャン)させる必要があり、その移動速度を高速化することが困難になる恐れがある。
本発明の態様は、照明光をマスクに対して高速に相対移動させながらプレートを露光することができる露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、パターンが形成されたマスクを支持するマスク支持機構とプレートを保持するプレート支持機構とを備え、光源から出力される照明光を用いて前記パターンを前記プレートに転写する露光装置であって、前記照明光を前記マスクに照射させる照明光学系と、前記照明光学系によって照明される前記パターンの像を前記プレートに投影するレンズアレイと、前記照明光学系の少なくとも一部及び前記レンズアレイを支持する支持部を備え、前記支持部を前記光源に対して相対的に前記マスク及び前記プレートに沿った方向に移動させる移動装置と、を有する露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、光源から出力された照明光を照明光学系を介してマスクに照射し、前記マスクに形成されたパターンをレンズアレイを介してプレートに転写する露光方法であって、前記照明光学系の少なくとも一部及び前記レンズアレイを、前記光源に対して相対的に前記マスク及び前記プレートに沿った方向に移動させつつ、前記照明光学系から前記パターンに前記照明光を照射し、前記パターンの像を前記レンズアレイを介して前記プレートに投影することを含む露光方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、上記の露光方法によって、前記マスクに形成されたパターンをプレートに転写することと、前記パターンが転写された前記プレートを、転写された前記パターンに基づいて加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、照明光学系の少なくとも一部をマスクに対して高速に相対移動させながらプレートを露光することで、照明光をマスクに対して高速に相対移動させながらプレートを露光することができる。
図1は、実施形態1に係る露光装置の側面図である。 図2は、実施形態1に係る露光装置を、投影光学系とプレートとの間から見た図である。 図3は、実施形態1に係る露光装置を照明光学ユニット及び投影光学系が移動する方向側から見た図である。 図4は、図1に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。 図5は、図1に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。 図6は、実施形態2に係る露光装置の側面図である。 図7は、実施形態3に係る露光装置の側面図である。 図8は、図7に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。 図9は、実施形態4に係る露光装置の側面図である。 図10は、図9に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。 図11は、実施形態5に係る露光装置の側面図である。 図12は、図11に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。 図13は、実施形態6に係る露光装置の側面図である。 図14は、実施形態6に係る露光装置を、投影光学系とプレートとの間から見た図である。 図15は、実施形態6に係る露光装置を照明光学ユニット及び投影光学系が移動する方向側から見た図である。 図16は、図13に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。 図17は、図13に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。 図18は、本実施形態に係るデバイス製造方法の各ステップを示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下に記載の実施形態により本発明が限定されるものではない。以下において、下は重力が作用する方向(鉛直方向)側であり、上は重力が作用する方向とは反対方向側である。
(実施形態1)
以下、図1から図5を用いて、実施形態1の露光装置について説明する。図1は、実施形態1に係る露光装置の側面図である。図2は、実施形態1に係る露光装置を、投影光学系とマスクとの間から見た図である。図3は、実施形態1に係る露光装置を照明光学ユニット及び投影光学系が移動する方向側から見た図である。露光装置1は、投影光学系にMLA(Micro Lens Array)を用いて、照明光学ユニット及び投影光学系をマスク及びプレート(感光基板)に対して移動(走査)させることにより、プレートにマスクのパターン(マスクパターン)を露光する走査型の露光装置である。以下においては、投影光学系の光軸AXL(図1参照)と平行な方向にZ軸をとり、照明光学系及び投影光学系の走査方向にX軸をとり、Z軸とX軸とに直交する方向にY軸をとる。まず、露光装置1の概要を説明する。
<露光装置の概要>
露光装置1は、フレーム1Fと、照明光学系2と、投影光学系3と、移動装置21と、移動機構40と、を含む。照明光学系2は、案内光学ユニット30と、照明光学ユニット31と、を有する。露光装置1は、案内光学ユニット(第2ユニット)30と照明光学ユニット(第1ユニット)31と移動機構40が照明装置となる。照明装置は、照明光学ユニット31と案内光学ユニット30と移動機構40とに加え光源6を含んでもよい。露光装置1は、制御装置9によって制御される。フレーム1Fは、基部1Vと、基部1Vに取り付けられた側部1Wと、照明光学ユニット31を支持する一対の照明系ガイド5Lと、投影光学系3を支持する一対の投影系ガイド5Pとを有する。基部1Vは、露光装置1の設置対象(例えば、基礎)に取り付けられて、露光装置1の下部に位置することになる。基部1Vの上部には、側部1Wが取り付けられている。側部1Wには、一対の照明系ガイド5Lと、一対の投影系ガイド5Pとが取り付けられている。照明系ガイド5Lと一対の投影系ガイド5Pとは、前者が後者よりも上側に配置されて、側部1Wに支持される。
照明系ガイド5L及び投影系ガイド5Pは、X軸と平行な方向に向かって延在している。一対の照明系ガイド5L及び一対の投影系ガイド5Pは、Y軸方向に所定の間隔を空けて配置される。照明光学ユニット31は、一対の照明系ガイド5Lを跨いでこれらに支持される。そして、照明光学ユニット31は、一対の照明系ガイド5Lに沿ってX軸方向(図1の矢印xlで示す方向)に移動する。投影光学系3は、一対の投影系ガイド5Pを跨いでこれらに支持される。そして、投影光学系3は、一対の投影系ガイド5Pに沿ってX軸方向(図1の矢印xpで示す方向)に移動する。照明系ガイド5Lは投影系ガイド5Pよりも上に配置されるので、照明光学ユニット31は投影光学系3よりも上に配置される。
基部1Vの上部には、プレートステージ1Sが設けられている。プレートステージ1Sは、露光対象のプレートPを載置する。本実施形態において、プレートステージ1Sは、プレートPをホルダに保持した状態で載置する。マスクステージ1Tは、マスクMを支持する。マスクMは、プレートステージ1Sの上方で、側部1Wからフレーム1Fの内側に突出したマスクステージ1Tに支持される。本実施形態において、プレートステージ1Sは、プレートPをホルダに保持した状態で載置し、支持する。このようにすることで、プレートステージ1Sは、マスクステージ1Tに支持されたマスクMに対向させた状態にプレートPを支持する。マスクパターンをプレートPに投影露光している間、マスクMはマスクステージ1Tに設けられた真空チャックによってエアー吸着され、固定されている。マスクMを交換するときはエアー吸着が開放され、所望のマスクMに交換することができる。マスクMは、プレートPよりも上に配置される。プレートPに露光する際には、プレートPが最も下に配置され、上に向かって投影光学系3、マスクM、照明光学ユニット31の順に配置される。照明光学ユニット31及び投影光学系3は、同期してX軸方向に移動しながらマスクパターンをプレートPに投影露光する。露光装置1は、移動装置21を備えている。移動装置21は、照明光学ユニット31及び投影光学系3を支持する支持部22を有し、支持部22を照明系ガイド5L及び投影系ガイド5Pに沿ってX方向に移動させることで、照明光学ユニット31及び投影光学系3を照明系ガイド5L及び投影系ガイド5Pに沿ってX方向に移動させる。つまり、移動装置21は、マスクM及びプレートPの表面に沿った方向に支持部22を移動させることで、照明光学ユニット31及び投影光学系3をX方向に移動させる。
露光装置1は、マスクステージ1T及びプレートステージ1Sがフレーム1Fに取り付けられ、固定されている。照明光学ユニット31及び投影光学系3は、マスクステージ1T及びプレートステージ1Sに対してX軸方向に移動しながらマスクパターンをプレートPに投影露光する。照明光学ユニット31及び投影光学系3は、マスクパターンをプレートPに投影露光するにあたって、マスクステージ1T及びプレートステージ1Sに対してX軸方向へ移動する。
露光装置1は、照明光学ユニット31に向けて光を出力する光源6が配置されている。光源6は、露光時に移動しない支持台20に固定されており、露光時に移動機構40の固定子側等と相対位置が変化しない。支持台20は、フレーム1F等に連結されている。支持台20は、照明光学系2の一部及び投影光学系3を支持する移動装置21の支持部22とは別体の部材であり、移動部に対して独立している。つまり、移動装置21は、支持部22を支持台20に対して相対的に移動させることができる。また、露光装置1は、マスクステージ1Tを用いてマスクMを支持したがマスクMを支持するマスク支持機構としては、種々の構成を用いることができる。露光装置1は、プレートステージ1Sを用いてプレートPを支持したがプレートPを支持するプレート支持機構としては、種々の構成を用いることができる。
<照明光学系>
照明光学系2は、光源6から発された光を導光し、マスクMを照明する光として入射する。照明光学系2は、案内光学ユニット30と照明光学ユニット31とを有する。案内光学ユニット30は、光源6から出力された光を照明光学ユニット31に案内する光学系である。案内光学ユニット30は、光源6側の一部が支持台20に支持されている。また、案内光学ユニット30は、照明光学ユニット28側の一部が移動機構40に支持されている。移動機構40は、案内光学ユニット30を移動させる機構であり、フレーム1F等の露光時に移動しない部材に固定されている。照明光学ユニット31は、案内光学ユニット30で導光された光を、マスクMを照明する光として入射させる。照明光学ユニット31は、支持部により支持され、移動装置により移動される。なお、露光装置1は、照明光学ユニット31を移動させる機構、つまり移動装置も移動機構40の一部に含まれる。
<案内光学ユニット>
案内光学ユニット30は、光源6から出力されたレーザ光(光)を照明光学ユニット31に案内する光学系である。案内光学ユニット30は、複数の集光レンズ6Lと複数の光ファイバ(導光ファイバ)7とバンドル32とを有する。案内光学ユニット30は、集光レンズ6L及び光ファイバ7の光源6側の一部(第1端部)が支持台20に支持されている。また、案内光学ユニット30は、光ファイバ7の照明光学ユニット31側の一部(第2端部)が移動機構40に支持されている。なお、露光装置1は、光源6を複数備えている。なお、露光装置1は、光を出力する出力部を複数備えていればよく、複数の光源6を1つの装置で実現してもよい。本実施形態において、光源6は、レーザ光源であるが、これに限定されるものではない。案内光学ユニット30は、光源6に対応して、それぞれ集光レンズ6Lと光ファイバ7とが配置されている。案内光学ユニット30は、光源6から出力された光を集光レンズ6Lで集光し、光ファイバ7に入射させる。本実施形態において、光ファイバ7は単一の石英ファイバである。光ファイバ7は、一方の端部(第1端部)が集光レンズ6Lの焦点近傍に配置され、他方の端部(第2端部)が照明光学ユニット31に対面して配置されている。また、光ファイバ7は、他方の端部が照明光学ユニット31の移動機構の可動子に固定されており、照明光学ユニット31とともに移動する。光ファイバ7は、集光レンズ6Lで集光されたが一方の端部から入射される。光ファイバ7は、一方の端部から入力された光を他方の端部から出力させる。バンドル32は、複数の光ファイバ7の端部近傍以外の部分を1つにまとめている。なお、本実施形態の光ファイバ7は、一方の端部(第1端部側の端部)が光源6に対して固定され、他方の端部(第2端部側の端部)が照明光学ユニット31に対して固定されている。これにより、案内光学ユニット31は、光源6及び照明光学ユニット31との相対関係にずれを生じにくくすることができる。
<移動機構>
移動機構40は、案内光学ユニット30の光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光路長を所定の範囲に維持しつつ、案内光学ユニット30の位置を移動させる機構である。ここで、光路長を所定の範囲に維持するとは、案内光学ユニット30の光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光路長を略一定の光路長に維持することである。つまり、移動機構40は、移動装置21による照明光学ユニット31の移動に合わせて案内光学ユニット30を移動させて、案内光学ユニット30の光源6側の端部から照明光学ユニット31までの光路長の変化を所定のしきい値以下とする機構である。また、案内光学ユニット30の第1端部が光源6に対して所定位置に支持され、案内光学ユニット30の第2端部が照明光学ユニット31に対して所定位置に支持されている場合、案内光学ユニット30の光源6側の端部から照明光学ユニット31までは、光源6から照明光学系2の支持部22に支持されていている部分までとも言える。
移動機構40は、定滑車44とリニアアクチュエータ46とを有する。定滑車44は、フレーム1Fに図示しない保持機構により保持されており、バンドル32を移動自在な状態で支持している。リニアアクチュエータ46は、可動子48と固定子50とを有する。リニアアクチュエータ46は、可動子48が固定子50に対して、X方向に移動可能な状態で配置されている。固定子50は、フレーム1Fに図示しない保持機構により保持されている。可動子48は、例えば滑車であり、回転可能な状態で支点がX方向に移動可能な状態で固定子50と連結している。可動子48は、バンドル32の移動とともに回転する。リニアアクチュエータ46は、可動子48の滑車がバンドル32を支持している。
移動機構40は、リニアアクチュエータ46の可動子48をX方向に移動させることで、バンドル32の位置を移動させる。本実施形態の移動機構40は、定滑車44、固定子50が例えばフレーム1Fに固定されるものとしたが、露光装置1の露光時に移動しない部分、つまり走査しない部分に固定されていればよい。
<照明光学ユニット>
照明光学ユニット31は、光源6から発され案内光学ユニット30で案内され出力された光を導光し、マスクMを照明する光として入射する。照明光学ユニット31は、図2に示す照明視野SR、SLを形成する部分照明光学ユニット10L、10Rと、照明視野SCを形成する部分照明光学ユニット10Cと、を有する。案内光学ユニット30の光ファイバ7から出力された光は、部分照明光学ユニット10L、10Rに入射し、リレー光学系11、12によって案内光学ユニット30の光ファイバ7の出射端面をフライアイレンズ13の入射面に投影する。このとき、リレー光学系11、12は、案内光学ユニット30の光ファイバ7の出射端面を所定の倍数に拡大して、フライアイレンズ13の入射面に投影する。フライアイレンズ13は、複数のエレメントレンズが配列し、接合されている。本実施形態においては、列方向に8個、行方向に10個のエレメントレンズが配列するとともに、合計80個のエレメントが接合されている。
フライアイレンズ13を射出した光は、σ絞り14を通過する。σ絞り14は、光の径を制限して照明NAを定める。σ絞り14を通過した光は、2個のコンデンサレンズ15及びミラー16を介してマスクMの表面(照明光学系2側の表面)に集光されて、照明視野を形成する。フライアイレンズ13の入射面とマスクMの表面とは共役関係になっており、フライアイレンズ13の入射面の照度分布がフライアイレンズ13のエレメントレンズ毎に重なり合って平均化されて、マスクMの表面では均一な照度分布が得られる。このような部分照明光学ユニット10L、10Rにより、マスクMの表面には、図2に示す照明視野SR、SLが形成される。照明視野SCを形成する部分照明光学ユニット10Cも、コンデンサレンズ15とミラー16との配置が異なる以外は、部分照明光学ユニット10L、10Rと同様の構造である。
<投影光学系>
次に、投影光学系3についてより詳細に説明する。投影光学系3は、マスクパターンをプレートPの表面に結像して投影するための光学系である。投影光学系3は、マスクステージ1Tに支持されたマスクMとプレートステージ1Sに支持されたプレートPとの間を移動可能に設けられたレンズアレイを含み、マスクMに形成されたパターンの像をプレートPに投影する。本実施形態において、投影光学系3は、マイクロレンズアレイを用いた結像光学系を用いて、マスクパターンをプレートPの表面に結像して投影する。マイクロレンズアレイとは、多数の要素レンズを2次元的に配置した結像素子のことである。投影光学系は、複数のマイクロレンズアレイ(MLA:Micro Lens Allay)8を有している。図1、図2に示すように、MLA8は、投影光学系3のステージ3Sに搭載される。ステージ3Sが投影系ガイド5Pに沿って移動することにより、MLA8がX軸方向に移動する。本実施形態の投影光学系3はMLA8を用いたが、マイクロレンズアレイ以外のレンズアレイを用いることもできる。
本実施形態においては、照明光学系2が形成した照明視野SR、SC、SLに対応した位置に、それぞれMLA8R、MLA8C、MLA8Lが配置されている。以下において、MLA8R、MLA8C、MLA8Lを区別しない場合、単にMLA8という。本実施形態において、照明視野SR、SC、SLは、Y軸方向に向かって互いにX軸方向に所定間隔ずれて、千鳥状に配置されている。このようにすることで、MLA8R、MLA8C、MLA8LもY軸方向に向かって千鳥状に配置されるので、これらの干渉を回避することができる。その結果、Y軸方向の照明視野を拡大することが可能になる。MLA8は薄いため、投影光学系3も薄くなる。
また、露光装置1は、検出部としてマスクステージ1Tとプレートステージ1Sとの距離を計測する距離計を備えている。露光装置1は、距離計でマスクステージ1Tとプレートステージ1Sとの距離を計測することで、マスクMとプレートPとの距離を検出することができる。露光装置1は、マスクパターンをプレートPに投影露光する場合、距離計で計測したマスクMとプレートPとの距離に基づいて、マスクステージ1Tとプレートステージ1Sとの光軸方向の相対位置を調整する。これにより、露光装置1は、投影レンズ(本実施形態では、投影光学系3が有するMLA8)の合焦位置にマスク及びプレートを正しく配置させることができる。露光装置1は、プレートPの厚さがばらつくことに起因したフォーカスのずれを補正することができ、露光性能の低下を抑制することができる。
また、露光装置1は、各ステージの位置情報を計測する計測システムを備えている。なお、計測システムとしては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測する計測システムを用いてもよいし、各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
<露光方法>
次に、図4及び図5を用いて露光方法について説明する。本実施形態に係る露光方法は、露光装置1によって実現できる。図4及び図5は、図1に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。図4は、照明光学ユニット31がX方向の+側(図中右側)の端部に配置された状態であり、図5、照明光学ユニット31がX方向の−側(図中左側)の端部に配置された状態である。
露光装置1のマスクステージ1Tの真空チャックにマスクMがエアー吸着され、プレートステージ1Sに露光対象のプレートPが載置されたら、制御装置9は、プレートPに対するマスクパターンの投影露光を開始する。
投影露光が開始されると、制御装置9は、MLA8の移動方向側、すなわち投影光学系3の移動方向側で、照明光学ユニット31及び投影光学系3をX軸方向に移動(走査)させる。露光装置1は、例えば、図4に示す位置から図5に示す位置まで、または、図5に示す位置から図4に示す位置まで移動装置21により照明光学ユニット31及び投影光学系3を移動させることで、マスクM及びプレートPに対して照明光学ユニット31及び投影光学系3を走査させる。これにより、露光装置1は、マスクMに形成されたパターンをプレートPに転写させる。なお、露光装置1は、照明光学ユニット31及び投影光学系3をX方向の全域につまり図4に示す位置から図5に示す位置まで移動させなくてもよい。露光装置1は、マスクMの形状によっては照明光学ユニット31及び投影光学系3を図4に示す位置と図5に示す位置との間の位置まで移動させる走査でパターンの転写を行ってもよい。
露光装置1は、移動装置21で照明光学ユニット31及び投影光学系3を移動させるとともに、移動機構40で案内光学ユニット30の光路長、つまり光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光路長を所定の範囲に維持、つまり略同一にしたまま、光路の位置を移動させる。本実施形態の移動機構40は、リニアアクチュエータ46の可動子48を、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向への移動と同じ方向に照明光学ユニット31及び投影光学系3と同じ距離、移動させる。移動機構40の可動子48が移動すると、可動子48が支持しているバンドル32も移動する。可動子48が移動すると、可動子48と定滑車44との相対位置が変化する。バンドル32は、可動子48と定滑車44との相対位置の変化に対応して、定滑車44と接触している位置が移動する。定滑車44は、回転してバンドル32と接触する位置を変化し、接触位置を円滑に変化させることができる。
露光装置1は、光源6から出力される光を照明光学ユニット31に案内する案内光学ユニット30が光ファイバ7を含み、当該光ファイバ7の一方の端部を光源6に対して固定し、他方の端部を照明光学ユニット31に対して固定する。これにより、露光装置1は、光源6から出力された光が照明光学ユニット31に到達するまでの光路長を所定の範囲に維持とすることができる。つまり、露光時に照明光学ユニット31がZ方向に移動しても、固定された光源6と移動する照明光学ユニット31との間の光路長を所定の範囲に維持することができる。これにより、露光装置1は、マスクMを照明する光がマスクMのX方向の位置によって変動することを抑制することができ、安定した光をマスクに照射することができ、プレートPにマスクMのパターンをより適切に転写させることができる。
露光装置1は、案内光学ユニット30の光ファイバ7を、一方の端部(第1端部側の端部)が光源6から出力された照明光の光路上に配置され、他方の端部(第2端部側の端部)が照明光学ユニット31とともに移動装置40によって移動させてもよい。つまり、露光装置1は、案内光学ユニット30の光源6側の端部を光源6に対して固定しなくてもよい。この場合は、光源6と案内光学系30の相対位置のずれに基づいて光路量を調整することで、光路長を所定範囲に維持することができる。これにより、光源6の位置を調整できる構成とした場合でも、上記と同様の処理を実現することができる。
また、露光装置1は、光源6をフレーム1F等の露光時に走査しない位置、本実施形態では支持台20に固定することで、つまり、光源を走査光学系(照明光学ユニットおよび投影光学系)と分離することで、露光時に走査する構成を軽量化することができる。これにより、走査する構成を走査させる駆動源の大型化を抑制することができ、走査する構成を支持する機構の大型化を抑制することができる。したがって、露光装置1は、走査露光系を小型化することができ、走査露光系の走査に必要なエネルギーを少なくすることができる。
また、露光装置1は、案内光学ユニット30で、光源6と照明光学ユニット31との間の光路量を所定の範囲に維持することで、光源を走査光学系と分離しても、走査光学系の位置によって露光条件が変動することを抑制することができ、光源を走査光学系と一体とした場合と遜色のない性能で露光を行うことができる。また、露光装置1は、光源を走査光学系から分離した構成とすることで、走査する構成をそのままにして、光源を大型化することができる。これにより、光源の出力を簡単に大きくすることができ、光の照度を向上させ、生産効率を向上させることができる。例えば、露光装置1は、1つの光ファイバ7(または1つの部分照明光学ユニット)に対して、レーザ光を出力する光源を複数設け、複数の光源から出力された光を1つの光ファイバに入射させることで、照度を上げることができる。
また、露光装置1は、移動機構40を用いて、案内光学ユニット30を照明光学ユニット31及び投影光学系3の移動に合わせて移動させることで、光源6から出力された光を案内する光ファイバ7を、円滑に移動させることができる。なお、露光装置1は、光ファイバ7の他方の端部の一部が照明光学ユニット31を支持する筐体に支持されている。このため、露光装置1は、照明光学ユニット31を支持する筐体、照明光学ユニット31を移動させる移動機構も、移動機構40の一部となる。
また、移動機構40は、定滑車44、可動子48の滑車の径(半径)を光ファイバ7(またはバンドル32)の許容曲げよりも大きい径(半径)とすることが好ましい。これにより、移動機構40が案内する光ファイバ7の導光特性を損なわずに光を導光できる。
なお、露光装置1は、移動機構40として光ファイバ7の移動を補助する定滑車44及びリニアアクチュエータ46を設けたが、必ずしも設けなくてもよい。案内光学ユニット30を移動させる移動機構は、案内光学ユニット30の光路長を所定の範囲に維持できればよいため、本実施形態のように光ファイバ7を用いる場合、光ファイバ7の両端を固定し、その他の領域の少なくとも一部が移動可能な状態とすればよい。つまり、露光装置1は、光ファイバ7を光路長を所定の範囲に維持する移動機構の一部として用いることができる。
<実施形態2>
以下、図6を用いて、実施形態2の露光装置について説明する。図6は、実施形態2に係る露光装置の側面図である。図6に示す実施形態2の露光装置101は、照明光学系102の案内光学ユニット130及び移動機構140の構成以外は、露光装置1と同様の構成である。露光装置1と同様の構成についての説明は省略し、露光装置101に特有の構成について、説明する。
露光装置101は、フレーム1Fと、照明光学系102と、投影光学系3と、移動装置21と、移動機構140と、を含む。照明光学系102は、案内光学ユニット130と、照明光学ユニット31と、を含む。案内光学ユニット130は、複数の部分案内光学ユニット131を備える。部分案内光学ユニット131は、凹レンズ132、凸レンズ133で構成されるビームエキスパンダと、バンドルファイバ134と、集光レンズ135と、ロッドインテグレータ136とを有する。部分案内光学ユニット131は、部分照明光学ユニット10C、10R、10Lに対応してそれぞれ1つずつ設けられている。なお、本実施形態の部分照明光学ユニット10C、10R、10Lは、リレー光学系11が配置されていない。支持台20は、光源6と部分案内光学ユニット131の光源6側の一部を支持している。
部分案内光学ユニット131は、光源6から出力された光を凹レンズ132、凸レンズ133で構成されるビームエキスパンダで拡大してバンドルファイバ134に入射させる。バンドルファイバ134は、複数の光ファイバが纏められた、光ファイバの集合体であり、それぞれの光ファイバで光を案内する。バンドルファイバ134は、一方の端部が光源6に対して固定され、他方の端部が照明光学ユニット31に対して固定される。バンドルファイバ134は、他方の端部が照明光学ユニット31の筐体に支持されている。本実施形態のバンドルファイバ134は、NAが0.2でφ0.25mmの光ファイバを130本束ねた構成であり、全体のφが3mmとなる。バンドルファイバ134から出力された光は、集光レンズ135に入射される。集光レンズ135は、照明光学ユニット31の筐体に支持されている。
ロッドインテグレータ136は、バンドルファイバ134の他方の端部、つまり光が出力される側の端部と集光レンズ135を介して対抗する位置に配置されている。ロッドインテグレータ136は、バンドルファイバ134から出力され、集光レンズ135で集光された光が入射される。ロッドインテグレータ136は、照明光学ユニット31の筐体、具体的には照明光学ユニット31を支持する支持部22に支持されている。ロッドインテグレータ136は、入射された光を照明光学ユニットに向けて出射させる。本実施形態のロッドインテグレータ136は、6角形ロッドインテグレータである。
移動機構140は、部分案内光学ユニット131に対応して配置された複数の部分移動機構141を有する。部分移動機構141は、対応する部分案内光学ユニット131の光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光路長を所定の範囲に維持しつつ、部分案内光学ユニット131の位置を移動させる機構であり、対応する部分案内光学ユニット131を照明光学ユニット31の移動に合わせて移動させる。部分移動機構141は、バンドルファイバ134を移動させる機構である定滑車144とリニアアクチュエータ146とを有する。なお、上述したように、集光レンズ135とロッドインテグレータ136は、照明光学ユニット31の筐体に支持されており、照明光学ユニット31と一体で移動する。リニアアクチュエータ146は、可動子148と固定子150とで構成される。なお、定滑車144及びリニアアクチュエータ146は、移動機構40の定滑車44及びリニアアクチュエータ46と同様の構成である。
露光装置101は、以上のような構成であり、光を案内する光学部材としてバンドルファイバを用いることで、ファイバの本数を増やすことができ、案内光学ユニット130の端面(バンドルファイバの端面)から出力される光を平均化することができ、出射端面の総合的な出射光量の変動を低減できる。
また、露光装置101は、本実施形態の移動機構140ように、部分案内光学ユニット131ごとに設けることもできるが、露光装置1と同様に、1つの機構で、全ての部分案内光学ユニット131を移動させてもよい。
<実施形態3>
以下、図7及び図8を用いて、実施形態3の露光装置について説明する。図7は、実施形態3に係る露光装置の側面図である。図8は、図7に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。図7及び図8に示す実施形態3の露光装置201は、照明光学系202の案内光学ユニット230及び移動機構240の構成以外は、露光装置101と同様の構成である。露光装置101と同様の構成についての説明は省略し、露光装置201に特有の構成について、説明する。なお、露光装置201は、案内光学ユニットとして光ファイバに換えて反射部材を用いている。
露光装置201は、フレーム1Fと、照明光学系202と、投影光学系3と、移動装置21と、移動機構140と、を含む。照明光学系202は、案内光学ユニット230と、照明光学ユニット31と、を含む。案内光学ユニット230は、複数の部分案内光学ユニット231を備える。部分案内光学ユニット231は、凹レンズ232、凸レンズ233で構成されるビームエキスパンダと、ミラー234と、ミラー235と、集光レンズ236と、ロッドインテグレータ237とを有する。部分案内光学ユニット231は、部分照明光学ユニット10C、10R、10Lに対応してそれぞれ1つずつ設けられている。なお、本実施形態の部分照明光学ユニット10C、10R、10Lも、リレー光学系11が配置されていない。支持台20は、光源6と部分案内光学ユニット231の光源6側の一部を支持している。
部分案内光学ユニット231は、光源6から出力された光を凹レンズ232、凸レンズ233で構成されるビームエキスパンダで拡大して平行光とする。凸レンズ233を通過した光は、ミラー234で反射された後、ミラー235で反射される。ミラー235で反射された光は、集光レンズ236に入射され、集光される。集光レンズ236で集光された光は、ロッドインテグレータ237に入射される。ロッドインテグレータ237は、入射された光を照明光学ユニットに向けて出射させる。
ここで、ミラー234は、ミラー駆動部242に支持されている。ミラー235は、ミラー駆動部243に支持されている。集光レンズ236とロッドインテグレータ237とは、照明光学ユニット31の筐体に支持されている。また、ミラー駆動部243は、照明光学ユニット31の筐体に支持されている。したがって、ミラー235と、集光レンズ236と、ロッドインテグレータ237と、は、照明光学ユニット31と一体で移動する。
移動機構240は、部分案内光学ユニット231に対応して配置された複数の部分移動機構241を有する。部分移動機構241は、対応する部分案内光学ユニット231の光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光路長を所定の範囲に維持しつつ、部分案内光学ユニット231の位置を移動させる機構であり、対応する部分案内光学ユニット231を照明光学ユニット31の移動に合わせて移動させる。部分移動機構241は、ミラー234を移動させるミラー駆動部242と、ミラー235を移動させるミラー駆動部243と、を有する。また、露光装置201は、上述したように、ミラー235と、集光レンズ236と、ロッドインテグレータ237と、が、照明光学ユニット31と一体で移動する。ミラー駆動部242は、ミラー234をX方向に移動させ、かつ、ミラー234をY軸周りに回転させる機構である。ミラー駆動部243は、ミラー235をY軸周りに回転させる機構である。
部分移動機構241は、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向の移動に合わせて、ミラー駆動部242でミラー234をX方向に移動させつつ、ミラー234をY軸周りに回転させる。また、部分移動機構241は、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向の移動に合わせて、ミラー駆動部243でミラー235をY軸周りに回転させる。このように、部分移動機構241は、ミラー234、235を回転させることで、図7及び図8に示すように、照明光学ユニット31及び投影光学系3がX方向に移動しても、光源6から出力された光を、ミラー234、235で反射させて、照明光学ユニット31に入射される状態を維持する。また、部分移動機構241は、ミラー234をX方向に移動させることで、図7及び図8に示すように、照明光学ユニット31及び投影光学系3がX方向に移動しても、光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光の光路長を所定の範囲に維持とする。
実施形態3の露光装置201に示すように、案内光学ユニット230にミラー234、235を用いた場合でも、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向の移動に合わせて、ミラー234、235を回転させつつ、ミラーの1つであるミラー234をX方向に移動させることで、光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光の光路長を所定の範囲に維持することができる。また、案内光学ユニット230にミラーを用いることで、光源6から出力される光の効率利用を高くすることができる。
<実施形態4>
以下、図9及び図10を用いて、実施形態4の露光装置について説明する。図9は、実施形態4に係る露光装置の側面図である。図10は、図9に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。図9及び図10に示すに実施形態4の露光装置301は、案内光学ユニット330及び移動機構340の構成以外は、露光装置201と同様の構成である。露光装置201と同様の構成についての説明は省略し、露光装置301に特有の構成について説明する。
露光装置301は、フレーム1Fと、照明光学系302と、投影光学系3と、移動装置21と、移動機構140と、を含む。照明光学系302は、案内光学ユニット330と、照明光学ユニット31と、を含む。露光装置301は、フレーム1Fと、照明光学ユニット31と、投影光学系3と、案内光学ユニット330と、移動機構340と、を含む。案内光学ユニット330は、複数の部分案内光学ユニット331を備える。部分案内光学ユニット331は、凹レンズ332、凸レンズ333で構成されるビームエキスパンダと、ミラー334、335、336、337と、集光レンズ338と、ロッドインテグレータ339と、を有する。部分案内光学ユニット331は、部分照明光学ユニット10C、10R、10Lに対応してそれぞれ1つずつ設けられている。なお、本実施形態の部分照明光学ユニット10C、10R、10Lも、リレー光学系11が配置されていない。支持台20は、光源6と部分案内光学ユニット331の光源6側の一部を支持している。
部分案内光学ユニット331は、光源6から出力された光を凹レンズ332、凸レンズ333で構成されるビームエキスパンダで拡大して平行光とする。凸レンズ333を通過した光は、ミラー334で反射された後、ミラー335、ミラー336、337の順で反射される。ミラー337で反射された光は、集光レンズ338に入射され、集光される。集光レンズ338で集光された光は、ロッドインテグレータ339に入射される。ロッドインテグレータ339は、入射された光を照明光学ユニット31に向けて出射させる。
ここで、ミラー334は、フレーム1Fに固定され、光源6に対して所定位置に固定されている。ミラー335は、ミラー駆動部342に支持されている。ミラー336は、ミラー駆動部343に支持されている。ミラー337と、集光レンズ338と、ロッドインテグレータ339と、は、照明光学ユニット31の筐体に支持されている。したがって、部分案内光学ユニット331は、ミラー334が所定位置に固定され、ミラー337と、集光レンズ338と、ロッドインテグレータ339と、が、照明光学ユニット31と一体で移動する。
移動機構340は、部分案内光学ユニット331に対応して配置された複数の部分移動機構341を有する。部分移動機構341は、対応する部分案内光学ユニット331の光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光路長を所定の範囲に維持しつつ、部分案内光学ユニット331の位置を移動させる機構であり、対応する部分案内光学ユニット331を照明光学ユニット31の移動に合わせて移動させる。部分移動機構341は、ミラー335を移動させるミラー駆動部342と、ミラー336を移動させるミラー駆動部343と、を有する。また、露光装置301は、上述したように、ミラー337と、集光レンズ338と、ロッドインテグレータ339と、が、照明光学ユニット31と一体で移動する。ミラー駆動部342は、ミラー335をY方向に移動させる機構である。ミラー駆動部343は、ミラー336をX方向及びY方向に移動さる機構である。
部分移動機構341は、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向の移動に合わせて、ミラー駆動部342でミラー335をY方向に移動させる。また、部分移動機構341は、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向の移動に合わせて、ミラー駆動部343でミラー336をX方向及びY方向に移動させる。ここで、本実施形態は、光源がX方向に光を出力し、ミラー334、335、336、337が光をXY平面で直角に屈折させる向きである。ミラー駆動部343は、X座標がミラー337と同じ座標となり、Y座標がミラー335と同じに座標となる位置にミラー346を移動させる。このように、部分移動機構341は、ミラー335、336を移動させることで、図9及び図10に示すように、照明光学ユニット31及び投影光学系3がX方向に移動しても、光源6から出力された光を、ミラー334、335、336、337で反射させて、照明光学ユニット31に入射される状態を維持する。また、部分移動機構341は、ミラー335及びミラー336をY方向に移動させることで、ミラー335とミラー336との距離が長くなったら、ミラー334とミラー335との距離と、ミラー336とミラー337との距離を短くする。部分移動機構341は、ミラー335とミラー336との距離が短くなったら、ミラー334とミラー335との距離を長くし、ミラー336とミラー337との距離を長くする。これにより、図9及び図10に示すように、照明光学ユニット31及び投影光学系3がX方向に移動しても、光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光の光路長を所定の範囲で維持する。
実施形態4の露光装置301に示すように、案内光学ユニット330で光を案内する経路を異なる経路とした場合でも、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向の移動に合わせて、ミラーの1つであるミラー335、336を移動させることで、光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光の光路長を所定の範囲で維持することができる。また、露光装置301は、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向の位置が変化しても、ミラーを回転させずに、照明光学ユニット31に光が入射される状態を維持することができる。これにより、制御を簡単にすることができる。
<実施形態5>
以下、図11及び図12を用いて、実施形態5の露光装置について説明する。図11は、実施形態5に係る露光装置の側面図である。図12は、図11に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。図11及び図12に示すに実施形態4の露光装置401は、案内光学ユニット430及び移動機構440の構成以外は、露光装置301と同様の構成である。露光装置301と同様の構成についての説明は省略し、露光装置401に特有の構成について説明する。
露光装置401は、フレーム1Fと、照明光学系402と、投影光学系3と、移動装置21と、移動機構140と、を含む。照明光学系402は、案内光学ユニット430と、照明光学ユニット31と、を含む。案内光学ユニット430は、複数の部分案内光学ユニット431を備える。部分案内光学ユニット431は、凹レンズ432、凸レンズ433で構成されるビームエキスパンダと、ミラー434と、コーナーキューブ435と、ミラー436と、集光レンズ437と、ロッドインテグレータ438と、を有する。部分案内光学ユニット431は、部分照明光学ユニット10C、10R、10Lに対応してそれぞれ1つずつ設けられている。なお、本実施形態の部分照明光学ユニット10C、10R、10Lも、リレー光学系11が配置されていない。支持台20は、光源6と部分案内光学ユニット431の光源6側の一部を支持している。
部分案内光学ユニット431は、光源6から出力された光を凹レンズ432、凸レンズ433で構成されるビームエキスパンダで拡大して平行光の光とする。凸レンズ433を通過した光は、ミラー434で反射された後、コーナーキューブ435、ミラー436の順で反射される。ミラー436で反射された光は、集光レンズ437に入射され、集光される。集光レンズ437で集光された光は、ロッドインテグレータ438に入射される。ロッドインテグレータ438は、入射された光を照明光学ユニット31に向けて出射させる。
ここで、ミラー434、436は、フレーム1Fに固定され、光源6に対して所定位置に固定されている。コーナーキューブ435は、駆動部442に支持されている。集光レンズ437、ロッドインテグレータ438は、照明光学ユニット31の筐体に支持されている。したがって、部分案内光学ユニット431は、ミラー434、436が、所定位置に固定され、集光レンズ437と、ロッドインテグレータ438と、が、照明光学ユニット31と一体で移動する。
移動機構440は、部分案内光学ユニット431に対応して配置された複数の部分移動機構441を有する。部分移動機構441は、対応する部分案内光学ユニット431の光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光路長を所定の範囲に維持しつつ、部分案内光学ユニット431の位置を移動させる機構であり、対応する部分案内光学ユニット431を照明光学ユニット31の移動に合わせて移動させる。部分移動機構441は、コーナーキューブ435を移動させる駆動部442を有する。また、露光装置401は、上述したように、集光レンズ437と、ロッドインテグレータ438と、が、照明光学ユニット31と一体で移動する。駆動部442は、コーナーキューブ435をY方向に移動させる機構である。
部分移動機構441は、照明光学ユニット31及び投影光学系3のX方向の移動に合わせて、駆動部442でコーナーキューブ435をY方向に移動させる。ここで、本実施形態は、光源がX方向に光を出力し、ミラー434、436が光をXY平面で直角に屈折させる向きである。駆動部442は、照明光学ユニット31のX方向の移動量の半分の距離、Y方向に移動する。このように、部分移動機構441は、コーナーキューブ435を移動させることで、図11及び図12に示すように、照明光学ユニット31及び投影光学系3がX方向に移動しても、光源6から出力された光を、ミラー434、コーナーキューブ435、ミラー436で反射させて、照明光学ユニット31に入射される状態を維持する。また、部分移動機構441は、コーナーキューブ435をY方向に移動させることで、照明光学ユニット31及び投影光学系3がX方向に移動しても、部分案内光学ユニット431の光源6側の端部(第1端部)からから照明光学ユニット31までの光の光路長を所定の範囲に維持する。
実施形態5の露光装置401に示すように、案内光学ユニット430にミラーとしてコーナーキューブ435を設け、移動機構440でミラーの1つである当該コーナーキューブの位置を移動させることで、コーナーキューブ435の位置の一方向の移動を制御するのみで、部分案内光学ユニット431の光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット31までの光の光路長を所定の範囲に維持する制御を実行することができる。これにより、制御を簡単にすることができる。
<実施形態6>
以下、図13から図17を用いて、実施形態6の露光装置501について説明する。図13は、実施形態6に係る露光装置の側面図である。図14は、実施形態6に係る露光装置を、投影光学系とプレートとの間から見た図である。図15は、実施形態6に係る露光装置を照明光学ユニット及び投影光学系が移動する方向側から見た図である。図16は、図13に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。図17は、図13に示す露光装置の照明光学ユニット及び投影光学系が移動した状態を示す側面図である。
露光装置501は、フレーム1Fと、照明光学ユニット502と、投影光学系503と、移動装置21と、移動機構540と、を含む。照明光学系502は、案内光学ユニット550と、照明光学ユニット530と、を含む。上述した露光装置1(図1等参照)が備える投影光学系3は、複数のMLA8を備えていたが、本変形例の露光装置501が備える投影光学系503は、Y軸方向に延在した1個のMLA508を有する。また、照明光学ユニット550は、1個の凹面ミラー516を用いて光を投影光学系503に出射する。露光装置1は、1つの光源506から出力された光を案内光学ユニット530で案内して、照明光学ユニット502に入射させる。支持台20は、光源506と案内光学ユニット530の光源506側の一部を支持している。
案内光学ユニット530は、集光レンズ531と、光ファイバ532と、を有する。案内光学ユニット530は、光源506から射出した光を集光レンズ531で集光して、光ファイバ532に入射する。光ファイバ532で導光された光は、照明光学ユニット550に入射される。ここで、光ファイバ532は、光ファイバ7と同様に、一方の端部が光源506に対して固定され、他方の端部が照明光学ユニット502に対して固定されている。
移動機構540は、露光装置1の移動機構40と同様の構成であり、定滑車44とリニアアクチュエータ46とを有する。移動機構540は、照明光学ユニット502及び投影光学系503のX方向の移動に合わせて、リニアアクチュエータ46の可動子50をX方向に移動させ、光ファイバ532のX方向の移動を円滑に補助する。
照明光学ユニット550は、案内光学ユニット530で案内された光を、マスクMを照明する光として出力する構成である。照明光学ユニット550は、図14に示す照明視野Sを形成する光学系を有する。照明光学ユニット550は、案内光学ユニット530で案内された光が、リレー光学系511でコリメートされ、ミラー512で反射し、リレー光学系513を介してフライアイレンズ514に入射する。このとき、リレー光学系511、513は、光ファイバ532の出射端面を所定の倍数に拡大して、フライアイレンズ514の入射面に入射する。フライアイレンズ514は、複数のエレメントレンズが配列し、接合されている。本実施形態においては、列方向に5個、行方向に17個のエレメントレンズが配列するとともに、合計85個のエレメントが接合されている。フライアイレンズ514を射出した光は、σ絞り515を通過する。σ絞り515は、通過する光の径を制限して照明NAを定める。σ絞り515を通過した光は、凹面ミラー516によって、マスクMの表面(照明光学ユニット550側の表面)に集光され、照明視野Sを形成する。
投影光学系503は、Y軸方向に向かって延在する1つのMLA508を有する。MLA508は、照明光学ユニット550が形成した照明視野Sに対応した位置に配置されている。MLA508は、投影光学系503のステージ503Sに搭載される。ステージ503Sが投影系ガイド5Pに沿って移動することにより、MLA508がX軸方向に移動する。
露光装置501は、以上のような構成であり、図16及び図17示すように、リニアアクチュエータ46の可動子50を、照明光学ユニット550及び投影光学系503のX方向への移動と同じ方向に照明光学ユニット550及び投影光学系503と同じ距離、移動させる。つまり、露光装置501は、露光装置1の移動機構40と同様の制御を実行する。このように、移動機構540で、光ファイバ532をX方向に移動させることで、光ファイバ532をより円滑に照明光学ユニット550に従動させることができる。
以上のように、1つの照明光学ユニット550で、照明視野Sの全域を照明する構成の場合も、上記と同様に、案内光学ユニット530と移動機構540とで、案内光学ユニット530の光源6側の端部(第1端部)から照明光学ユニット550との距離を所定の範囲に維持することで上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
<デバイス製造方法>
図18は、本実施形態に係るデバイス製造方法の各ステップを示すフローチャートである。本実施形態に係るデバイス製造方法でデバイスを製造するにあたって、まず、デバイス(電子デバイス)の機能及び性能の設計が行われる(ステップS201)。次に、ステップS201における設計に基づいたマスクMが製造される(ステップS202)。次に、レジストが塗布されたプレートPに、ステップS202で製造されたマスクMのマスクパターンが投影露光される工程、露光したプレートPを現像する工程、現像されたプレートPの加熱工程及びエッチング工程等を含む基板処理が行われる(ステップS203)。
基板処理においてマスクパターンがプレートPに投影露光される工程では、露光装置1、101、201、301、401、501が本実施形態に係る露光方法を実行することにより、マスクMに形成されたパターン、すなわちマスクパターンと同形状のパターンがプレートPに転写される。マスクパターンが転写されたプレートPは、現像、加熱及びエッチングによって、転写されたパターンに基づいて加工される。基板処理が終了したら、ダイシング工程、ボンディング工程及びパッケージ工程等の加工プロセスを含むデバイスの組み立てが行われ(ステップS204)、その後の検査(ステップS205)を経てデバイスが完成する。
上記の実施形態の露光装置1、101、201、301、401、501の投影システム(主として投影光学系)は、投影倍率を1として投影する場合として説明したがこれに限定されない。露光装置1、101、201、301、401、501は、投影システムの光学系を構成するレンズの配置や焦点位置を変更することで、投影倍率を任意の倍率とすることができる。露光装置100は、投影倍率を1未満とし、マスクのパターンの線幅を投影倍率分縮小して、プレートPで結像される構成、つまり、マスクのパターンの線幅がプレートPで結像されるパターンの線幅の数倍(2倍、3倍)の大きさとなる構成としてもよい。また、露光装置1、101、201、301、401、501は、投影倍率を1より大きくし、マスクのパターンの線幅を投影倍率分拡大して、プレートPで結像される構成、つまり、マスクのパターンの線幅がプレートPで結像されるパターンの線幅の数分の1(1/2、1/3)の大きさとなる構成としてもよい。
なお、上述のプレートPとしては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、半導体デバイス製造用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)などを用いることができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書などに開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書などに開示されているような、基板を保持する基板ステージと、基板を保持せずに、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置を採用することができる。
露光装置100の種類としては、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置に限られず、プレートPに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。
上述の実施形態の露光装置1、101、201、301、401、501は、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続などが含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了した後、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度などが管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
なお、上述の実施形態及び変形例の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。このように、上記実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態及び運用技術等は、すべて本発明の範囲に含まれる。
1、101、201、301、401、501 露光装置
1S プレートステージ
1T マスクステージ
2 照明光学系
3 投影光学系
3S ステージ
6 光源
7 光ファイバ
9 制御装置
10C、10L、10R、10a 光学系
11、511、12、514 リレー光学系
13、514 フライアイレンズ
15 コンデンサレンズ
16 ミラー
20 支持台
21 移動装置
22 支持部
30 案内光学ユニット
31 照明光学ユニット
32 バンドル
40 移動機構
44 定滑車
46 リニアアクチュエータ
48 固定子
50 可動子
516 凹面ミラー

Claims (14)

  1. パターンが形成されたマスクを支持するマスク支持機構とプレートを保持するプレート支持機構とを備え、光源から出力される照明光を用いて前記パターンを前記プレートに転写する露光装置であって、
    前記照明光を前記マスクに照射させる照明光学系と、
    前記照明光学系によって照明される前記パターンの像を前記プレートに投影するレンズアレイと、
    前記照明光学系の少なくとも一部及び前記レンズアレイを支持する支持部を備え、前記支持部を前記光源に対して相対的に前記マスク及び前記プレートに沿った方向に移動させる移動装置と、
    を有する露光装置。
  2. 前記照明光学系は、前記支持部に支持される照明光学ユニットと、前記照明光を前記照明光学ユニットに案内する案内光学ユニットと、を有する請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記案内光学ユニットは、前記光源側の第1端部が前記光源から出力された前記照明光の光路上に配置され、前記照明光学ユニット側の第2端部が前記照明光学ユニットとともに前記移動装置によって移動される請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記案内光学ユニットは、前記移動装置による前記第2端部の移動にともない、前記第1端部から前記照明光学ユニットまでの光路長を所定の範囲に維持する請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記案内光学ユニットは、光ファイバを備え、
    前記光ファイバは、一方の端部が前記光源に対して固定され、他方の端部が前記照明光学系に対して固定されている請求項3または4に記載の露光装置。
  6. 前記移動装置は、前記照明光学ユニットの移動に合わせて、前記光ファイバを移動させる移動機構をさらに備える請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記案内光学ユニットは、前記照明光を反射させる少なくとも1つのミラーを含み、
    前記移動装置は、前記照明光学ユニットの移動に合わせて前記ミラーを移動し、前記第1端部から前記照明光学ユニットまでの光路長を所定の範囲に維持する請求項3に記載の露光装置。
  8. 前記少なくとも1つのミラーは、コーナーキューブを含む請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記照明光学ユニットは、複数の部分照明光学ユニットを有し、
    前記案内光学ユニットは、前記部分照明光学ユニットに対応した複数の部分案内光学ユニットを有し、
    複数の前記部分案内光学ユニットは、前記照明光がそれぞれ入射される請求項2から8のいずれか一項に記載の露光装置。
  10. 前記照明光は、レーザ光であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の露光装置。
  11. 光源から出力された照明光を照明光学系を介してマスクに照射し、前記マスクに形成されたパターンをレンズアレイを介してプレートに転写する露光方法であって、
    前記照明光学系の少なくとも一部及び前記レンズアレイを、前記光源に対して相対的に前記マスク及び前記プレートに沿った方向に移動させつつ、前記照明光学系から前記パターンに前記照明光を照射し、前記パターンの像を前記レンズアレイを介して前記プレートに投影することを含む露光方法。
  12. 前記照明光学系、前記レンズアレイとともに移動される第1ユニットと、前記照明光を前記第1ユニットに案内する第2ユニットとを含み、
    前記第2ユニットのうち前記第1ユニット側の端部は、前記第1ユニットとともに移動される請求項11に記載の露光方法。
  13. 前記第2ユニットの前記光源側の端部から前記第1ユニットまでの光路長は、前記第1ユニット側の端部の移動にともない所定の範囲に維持される請求項12に記載の露光方法。
  14. 請求項11から13のいずれか一項に記載の露光方法によって、前記マスクに形成されたパターンをプレートに転写することと、
    前記パターンが転写された前記プレートを、転写された前記パターンに基づいて加工することと、を含むデバイス製造方法。
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