JP2005085991A - 露光装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い結像性能を簡易な構成で実現する走査型露光装置を提供する。
【解決手段】 原版を保持する原版ステージと、前記原版からの光を被露光体に導く投影光学系とを有する露光装置において、前記原版の複数の点において、前記投影光学系の光軸方向の位置を検出する検出光学系を有しており、前記原版ステージを囲む空間と、前記検出光学系の少なくとも一部を囲む空間とが互いに異なることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子、又は液晶表示素子等を製造するためのリソグラフィ工程でレチクル又はマスク(本出願ではこれらの用語を交換可能に使用する)上のパターンをウェハ等の基板上に露光する際に使用される露光装置に関する。本発明は、例えば、フォトマスクパターンをウェハ上に投影露光する際、マスクとウェハとを投影光学系に対して同期して走査する走査型の投影露光装置に好適である。
半導体素子等を製造する際に、ステッパーのような一括露光型の投影露光装置の他に、ステップ・アンド・スキャン方式のような走査型の投影露光装置(走査型露光装置)も使用されつつある。この種の投影露光装置の投影光学系においては限界に近い解像力が求められているため、解像力に影響する要因(例えば、大気圧、環境温度等)を測定して、測定結果に応じて結像特性を補正する機構が備えられている。また、解像力を高めるべく投影光学系の開口数が大きく設定され、その結果として焦点深度がかなり浅くなっているため,斜入射方式の焦点位置検出系により基板としてのウェハの表面の凹凸のフォーカス位置(投影光学系の光軸方向の位置)を計測し、この計測結果に基づいてウェハの表面を投影光学系の像面に合わせ込むオートフォーカス機構が備えられている。
しかし、近年になって、マスクとしてのレチクルの変形による結像誤差も次第に無視できなくなってきている。即ち、仮にレチクルのパターン面がほぼ一様に投影光学系側に撓むと、像面の平均的な位置も低下するため、ウェハのフォーカス位置が同じではデフォーカスが発生する。また、レチクルのパターン面が変形するとそのパターン面上のパターンの投影光学系の光軸に垂直な方向の位置も変化することがあり、このようなパターンの横ずれはディストーション誤差の要因にもなる。
そのようなレチクルの変形を要因別に分類すると、(a)自重変形、(b)レチクルパターン面の平坦度、(c)レチクルをレチクルホルダに吸着保持する際の接触面の平面度により発生する変形(塵の挟み込みを含む)が考えられる。例えば、これらによって生じる変形量はレチクル上で0.5μm程度であり、ウェハ上では30nmとなり無視できなくなってきていて、変形量は0.1μm程度の計測精度で計測する必要がある。また、このようなレチクルの変形の状態は、レチクル毎に,更には露光装置のレチクルホルダ毎に異なってくるため、レチクルの変形量を正確に測定するためには、レチクルを実際に投影露光装置のレチクルホルダに吸着保持した状態で測定する必要がある。
そこで、特許文献1乃至7は、レチクルの面形状(面位置又は撓み)を計測することを提案している。
特開平6−36987号公報 特開平7−272999号公報 特開平7−86154号公報 特開平8−264428号公報 特開平9−180989号公報 特開平10−214780号公報 特開平11−45846号公報
しかし、従来のレチクルの湾曲を測定する方法は、測定系とレチクルホルダが別体であるために、装置の大型化を招くと共に、測定系自体に存在する誤差を除去するのが困難であるために測定誤差とそれによる結像性能の悪化を招いていた。また、測定系が測定するレチクル面の形状は必ずしも露光位置ではないために、所期の結像性能は必ずしも得られないという問題があった。
そこで、本発明は、高い結像性能を簡易な構成で実現する露光装置及び当該装置を用いたデバイス製造方法を提供することを例示的な目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、原版を保持する原版ステージと、前記原版からの光を被露光体に導く投影光学系とを有する露光装置において、前記原版の複数の点において、前記投影光学系の光軸方向の位置を検出する検出光学系を有しており、前記原版ステージを囲む空間と、前記検出光学系の少なくとも一部を囲む空間とが互いに異なることを特徴としている。
ここで、前記原版ステージを駆動する駆動機構を有しており、前記駆動機構が前記原版ステージを駆動する方向を駆動方向とするとき、前記投影光学系の光軸方向から見たときに、前記検出光学系から前記複数の点に至る検出光の光路が前記駆動方向に対して傾いていることが望ましい。
また、前記露光装置が前記原版ステージを所定の走査方向に走査しながら露光を行う走査型の露光装置であって、前記投影光学系の光軸方向から見たときに、前記検出光学系から前記複数の点に至る検出光の光路が前記走査方向に対して傾いていることが望ましい。
また、前記露光装置が前記原版ステージを所定の走査方向に走査しながら露光を行う走査型の露光装置であって、前記投影光学系の光軸方向から見たときに、前記検出光学系から前記複数の点に至る検出光の光路が前記走査方向と実質的に平行であることが望ましい。
また、前記露光装置が露光する際に前記原版ステージを走査駆動する駆動機構を用いて、前記原版ステージを走査しつつ前記検出光学系を用いて前記原版の面位置検出を行うように構成すると尚良い。
また、第1物体を載置して移動する第1可動ステージと、第2物体を載置して移動する第2可動ステージとを有し、前記第1及び第2可動ステージを投影光学系に対し同期させて走査させるとともに、前記投影光学系を介して前記第1物体上のパターンを前記第2物体上に投影する露光装置において、前記第1物体を走査して当該第1物体の面形状を検出する検出手段を構成し、当該検出手段は前記第1物体の全面形状を検出する際に前記第1物体を走査する駆動部を含み、当該駆動部は前記第1可動ステージが兼ねることを特徴とする。かかる露光装置によれば、第1可動部が検出手段の駆動部を兼ねるので装置の小型化を図ることができる。例えば、第1物体はレチクルで、第1可動ステージはレチクルステージであり、レチクルステージの一部に検出手段が形成されることにより、レチクル走査に対する位置関係を精度良く保証し、レチクル面位置検出精度を向上するとともに、装置の小型化を図ることができる。前記第1可動部(例えば、レチクルステージ)の好ましい形態は、走査投影露光に必要な速度、加速度、走査範囲を有するだけでなく、第1物体(例えば、レチクル)の検出手段に必要な速度、加速度、走査範囲を併せ持つことが好ましい。
前記検出手段は光学式斜入射方式を利用し、当該光学的斜入射方式の光束が前記第1物体を検出する領域は、前記投影光学系を介して第2物体上に投影される前記第1物体の領域と交わってもよい。これにより、実際の露光位置において第1物体の面形状を測定する。例えば、投影光学系の投影露光領域でレチクル面位置を検出するように構成することにより、走査投影露光の為のレチクル走査範囲で、レチクル全域でのレチクル検出を可能とし、レチクルステージの走査範囲を最小にするとともに実際に走査露光している位置でのレチクル面位置を検出することができる。
前記検出手段は、前記第1可動ステージの走査方向とは異なる非走査方向に、前記第1物体の前記面形状を検出するための少なくとも3点以上の検出点を有してもよい。3点以上検出することにより、傾きの検出や精度の向上を図ることができる。前記検出手段は、前記第1可動ステージを駆動させる固定基盤上の一部に配置されてもよい。これにより、検出手段は固定子側に設けられる。
前記検出手段によって検出された前記第1物体の前記面形状の検出結果に基づいて、第1物体の交換、第1物体を固定する保持手段への再設置を警告する警告手段を更に有してもよい。警告手段により高精度の露光を行なうことができる。前記第1及び第2可動ステージを前記投影光学系に対して同期させて走査する同期走査手段と、前記検出手段が検出した前記第1物体の前記面形状の検出結果に基づいて、前記同期走査手段を制御する制御手段を更に有してもよい。かかる制御手段により、第1物体上のパターンを第2物体に高精度に転写することができる。前記投影光学系による転写を、前記検出手段が検出した前記第1物体の前記面形状の検出結果に基づいて制御する制御手段を更に有してもよい。かかる制御手段により、第1物体上のパターンを第2物体に高精度に転写することができる。
本発明の別の側面としての露光装置は、物体を利用して投影露光を行なう投影光学系と、前記物体を走査して当該物体の面形状を検出する検出部と、前記物体を載置すると共に前記検出部が前記物体の前記面形状を検出する際に前記検出部及び前記物体を相対的に移動させる可動ステージとを有することを特徴とする。かかる露光装置も上述の露光装置と同様の作用を奏する。
本発明の別の側面としての露光装置は、レチクル上に形成されたパターンを所定の結像特性で転写するための投影光学系と、前記レチクルの面形状をスリット状照明領域介して検出光を照射することによって検出する検出手段を有する露光装置において、前記検出手段は、前記検出光を前記スリット状照明領域の短手方向と平行に照射することを特徴とする。かかる露光装置によれば、前記検出手段は、前記検出光を前記スリット状照明領域の短手方向と平行に照射して、小型化を図ることができる。また、検出手段は、他の方向からの検出光を照射する場合と比較して、検出光の光路長を短く構成できるために光路上の揺らぎによる計測精度の悪化を低減できる。例えば、前記検出手段は、前記検出光を、前記レチクルの走査方向と平行に照射してもよい。
前記検出手段は、前記レチクルの前記パターン側に配置されパターン面形状を検出してもよい。前記露光装置は走査型露光装置であってもよい。前記検出手段は、前記レチクル上の複数の計測点に対して前記検出光を照射してもよい。これにより、傾きの検出や精度の向上を図ることができる。
本発明の別の側面としての露光装置は、原版に形成されたパターンを投影光学系を介して感光基板上に転写する露光装置において、可動機構を備えた原版を保持する原版ステージと、前記原版あるいは前記原版ステージの所定の範囲に固設された基準原版と、前記原版あるいは前記基準原版の面位置情報を検出する面位置検出手段を有し、前記面位置検出手段は、前記原版ステージ非可動部の所定の範囲に構成され、前記面位置検出手段の少なくとも一部は前記原版ステージ可動部の走査空間と略分離された空間に構成されることを特徴とする。これによれば、原版面位置検出手段は、原版ステージ非可動部の所定の範囲に構成されている。従って原版ステージと投影光学系との間の空間が狭い場合においても、原版ステージと原版面位置検出手段が別個に構成されていないため、配置スペースを有効に活用できる。詳しくは本発明の投影露光装置の原版ステージ非可動部において、可動部を動作させる為の構造体を非可動部全面に構成せず、原版面位置検出手段を構成する配置空間を確保している。特に原版ステージガイドを投影光学系の上部両脇に構成し、前記ガイド間即ち原版の走査範囲下部に前記原版面位置検出手段を構成したことを特徴としている。前記面位置検出手段の少なくとも1部以上は前記原版ステージ可動部の走査空間と略分離された空間に構成されるため、原版面位置検出手段は、原版ステージ可動部の走査動作による影響、原版ステージ可動部の発熱源の影響を防止あるいは軽減し高精度な原版面位置情報を計測することが可能である。
前記面位置検出手段は、前記原版あるいは前記基準原版の前記投影光学系光軸方向の面位置情報を検出し、前記原版パターン面あるいは前記基準原版の投影光学系側の面に前記投影光学系の光軸に対し斜め方向から光束を照射する斜入射の光学系を有する面位置検出手段であり、該照射光の入射方向は前記原版ステージの走査方向とほぼ平行な方向に構成されてもよい。これによれば、前記原版面位置検出手段は、原版あるいは基準原版の投影光学系光軸方向の面位置情報を検出するものであり、さらに原版面位置検出手段の照査光の入射方向が走査方向である為、原版ステージガイド構造体あるいは電気部品と干渉せずに原版面位置検出手段を簡便かつ効率の良い配置で構成することが可能である。
前記面位置検出手段の少なくとも一部は、前記原版ステージ可動部と投影光学系間に位置し、前記原版ステージ可動部の走査空間および投影光学系が構成される空間と略分離された空間に構成されてもよい。これによれば、原版面位置検出手段を前記原版ステージ可動部の走査空間および投影光学系が構成される空間と略分離された空間に構成することで、原版面位置検出手段の周辺物体からの影響を防止あるいは軽減することができ、原版面位置検出手段は高精度な原版面位置情報を計測することが可能である。
前記面位置検出手段の少なくとも一部が構成されている空間と前記原版ステージ可動部の走査空間は、少なくとも光学部材によって略分離されてもよい。これによれば、原版面位置検出手段の少なくとも1部以上が構成されている空間と原版ステージ可動部の走査空間において、光束を透過させる必要のある範囲、例えば露光光あるいは原版面位置検出手段等の光束の透過範囲は光学部材によって略分離し、前記範囲外は金属あるいは樹脂カバー等の遮蔽物で略分離することが可能である。
前記面位置検出手段の少なくとも一部が構成されている空間と投影光学系が構成される空間は、少なくとも光学部材によって略分離されてもよい。これによれば、前記面位置検出手段の少なくとも1部以上が構成されている空間と投影光学系が構成される空間において、光束を透過させる必要のある範囲、例えば露光光あるいは原版面位置検出手段等の光束の透過範囲は光学部材によって略分離し、前記範囲外は金属あるいは樹脂カバー等の遮蔽物で略分離することが可能である。
前記面位置検出手段の少なくとも一部が構成されている空間と前記原版ステージ可動部の走査空間の、少なくとも一方の空間が個々に空調されてもよい。これによれば、原版面位置検出手段の少なくとも1部以上の空間あるいは前記原版ステージ可動部の走査空間を個々に空調することが可能である為、原版ステージ可動部の走査空間の空調、原版ステージ可動部の発熱源、原版ステージ可動部の走行動作の影響を原版面位置検出手段に及ぼすことを防止あるいは軽減させることが可能である。更に原版面位置検出手段の少なくとも1部以上の空間を空調する場合、原版面位置検出手段周辺から計測誤差要因の影響を軽減させることが可能である。
前記面位置検出手段の少なくとも1部以上が構成されている空間と投影光学系が構成される空間の、少なくとも一方の空間が個々に空調されてもよい。これによれば、前記面位置検出手段の少なくとも1部以上が構成されている空間と投影光学系が構成される空間と個々に空調が可能である為、各空間に最適な雰囲気を構成することができ、良好な計測精度あるいは露光光学性能を引き出すことが可能である。
なお、上述の特徴の少なくとも1つ以上を組み合わせて構成してもよい。これによれば、前記面位置検出手段の少なくとも1部以上が構成されている空間と原版ステージ可動部の走査空間あるいは投影光学系または両空間を略分離することが出来る。さらに前記空間の1つ以上の空間を空調する場合、前記空間の少なくとも1つ以上の空間を個別に空調することが可能である。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被露光体を投影露光する工程と、前記投影露光された被露光体に所定のプロセスを行なう工程とを有する。上述の露光装置の作用と同様の作用を奏するデバイス製造方法の請求項は、中間及び最終結果物であるデバイス自体にもその効力が及ぶ。また、かかるデバイスは、LSIやVLSIなどの半導体チップ、CCD、LCD、磁気センサー、薄膜磁気ヘッドなどを含む。
本発明の他の目的及び更なる特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、高い結像性能を簡易な構成で実現する走査型露光装置を提供することができる。
以下に、図面を用いて本発明の実施形態について詳細に説明する。
以下、図1を参照して、本発明の一実施形態の露光装置100について説明する。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置である。ここで、「ステップ・アンド・スキャン投影方式」は、マスク又はレチクルに対してウェハを連続的にスキャンさせてマスクのパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動させて、次のショットの露光領域に移動させる投影露光法をいう。
露光装置100は、光源部10と、照明光学系20と、レチクルステージ30と、検出系40と、投影光学系50と、ウェハステージ60と、制御系70と、記憶部72と、演算部74とを有する。
光源部10は、例えば、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザー、波長約157nmのFエキシマレーザーなどを使用する。もちろんレーザーの種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、YAGレーザーを使用してもよいし、そのレーザーの個数も限定されない。光源部10にレーザーが使用される場合、レーザー光源からの平行光束を所望のビーム形状に整形する光束整形光学系、コヒーレントなレーザー光束をインコヒーレント化するインコヒーレント化光学系を使用することが好ましい。また、光源部10に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系20はレチクルRを照明する光学系であり、レンズ、ミラー、ライトインテグレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で整列する等である。照明光学系20は、軸上光、軸外光を問わず使用することができる。ライトインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーター等を含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
レチクルR上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成されており、レチクルRから発せられた回折光は投影光学系40を通りウェハW上に投影される。ウェハWは、その他液晶基板などの被露光体でレジストが塗布されている。レチクルRとウェハWは共役の関係にある。本実施形態の走査型投影露光装置100においては、レチクルRとウェハWを同期して走査することによりレチクルRのパターンをウェハW上に転写する。
レチクルRはレチクルステージ30に載置されている。レチクルステージ30は、レチクルホルダ31と、可動部32と、固定部34とを有し、レチクルRを保持して図示しないリニアモータによってY方向に走査可能である。また、固定部34は、上面カバー35と開口部36が設けられている。なお、レチクルRの下側には塵付着防止膜(ペリクル)が金属枠に張設されて備え付けられているが、図1には省略されている。
図1において、レチクルRはパターンが形成された面を下にして紙面と直交方向に走査可能なレチクルホルダ31によって真空吸着によりレチクルステージ30の可動部32に保持されている。走査投影露光の際には、紙面内矢印で示された左右方向にレチクルステージ30の可動部32が動くことにより、レチクルRのパターン面全域を投影することが可能となる。
検出系40は、レチクルRの面形状を検出し、レチクルステージ30の固定部(例えば、ガイドがある固定基盤)24に組み込まれている。図1に示すように検出系40は、レチクルステージ30の固定部34上に構成され、固定部34の上面カバー35に空いた開口部36(開口部36はくりぬいた穴であってもよいし、ガラス等の検出系40の光束を透過させる物質であってもよい)を介してレチクルRの面形状を検出する。開口部36は走査投影露光を実施するだけであれば、もっと小さい領域で問題ないのであるが、検出系40の光束を考慮してより広く形成されている。また、走査投影露光を実施するための開口と、レチクルRの面形状を検出するための開口とを別々に設けても構わない。具体的には、レチクル上の1点の位置を検出する場合、レチクル上の1点に入射する検出光用の開口と、レチクル上の1点から出射してきた検出光用の開口とが必要となる。従って、後述の光照射部を3つ有する場合は、レチクルRの面形状を検出するための開口を6つと、走査露光用の露光光用の開口1つとで合わせて7つの開口を設ける必要がある。
検出系40は、ウェハWの露光面を投影光学系50の結像面に合わせ込むための斜入射タイプのフォーカスセンサーと同様の構成及び機能を備えており、光照射部と光検出部によって構成されている。光照射部は、発光ダイオードなどの光源42と、投影マーク用スリット43、投影レンズ44を主要構成とし、光検出部は受光レンズ46とCCDセンサーなどのディテクタ48を主要構成とする。なお、図1は光照射部及び光検出部は一つのみ示しているが、本実施形態では実際には3つ設けられている(例えば、3つの光源42を設けたり、1つの光源からの光を3つの投影マーク用スリット、3つの投影レンズによって、レチクルの3箇所に検出光を斜め照射したりしても良い)。検出系40を攻勢する各部材には、当業界で周知のいかなる構成をも適用することができるので、ここでは詳しい説明は省略する。
検出系40がレチクルRのパターン面全域の面位置を検出する際には、走査投影露光と同様にレチクルステージ30の可動部32を走査する。また、後述する図2に示すように、検出系40は紙面直交方向に(即ち、レチクルRの走査方向と直交する方向に、言い換えるとスリットの長手方向に対して直交する方向に、また、レチクルに対して略垂直な方向すなわち光軸方向から見たときに実質的に走査方向に平行な方向に)3本以上の検出光41a乃至41cを照射可能で、レチクルRが走査されない領域に対しての面位置検出を実行するのは従来と同様である。3本以上の検出光を使用することによってレチクルRの傾きや精度の向上を図ることができる。この3本以上の検出光を用いて、スリットの長手方向に沿ったレチクルR上の3箇所の位置を検出することにより、レチクルRの長手方向に関する面変形等を正確に測定することが可能となる。
本実施形態では、投影露光とレチクル面位置検出の両方の走査駆動に最適となるようにレチクルステージ30を構成することが要点である。単に同じ走査方向にするのではなく、必要な走査速度、加速度の共通化をはかり、その走査駆動において安定したレチクルRの姿勢制御ができるようレチクルステージ30を構成する。その際、レチクルステージ30の固定部34は、検出系40が構成されても充分なだけの厚さ等の剛性特性をもつように設計されている。
本実施形態では検出系40をレチクルステージ30の中に構成したことにより、走査駆動時や時間的な相対位置関係の変動などに強くなるという長所を有する。従来のように、検出系とレチクルステージが別体であれば、検出系40がもつ光軸とレチクルステージ30に保持されたレチクルRの位置や光束の入射角度を調整する難易度が高かった。また、時間的な変動によってその相対関係が変化してしまい、精度が悪化するという問題があった。しかし本実施形態では、検出系40をレチクルステージ30と一体化した(検出系40をレチクルステージ30の固定部に対して固定した)ので、ユニット組立時に相互関係を調整することが容易であり、時間的な変動も低減することができ、高精度なレチクル面位置検出をおこなうことができる。
図2に示すように、検出系40が検出しているレチクルRのパターン面検出位置は、投影光学系PLによって投影される位置と略一致するよう配置することが好ましい。ここで、図2は、レチクルR(の照明領域RA)と、検出系40からレチクルRに入射する光束の関係を示す概略斜視図である。
これは図1において、投影光学系PLの光軸と検出系40の検出光束がレチクルRのパターン面上で交わっているように構成することである。実際には投影露光領域は光軸を中心に左右に数ミリから数十ミリの幅をもち、紙面直交方向にはレチクルパターン面の投影露光領域の奥行き(投影されるパターンが形成されている領域の奥行き)と同じ奥行きを持っている。このレチクルパターン面上で検出系40により面位置を検出される検出領域が、レチクル上の照明領域RAに含まれる(検出領域と投影露光領域とが同じ場合も含む)ように調整すれば、レチクルステージ30の走査範囲を最小にしてレチクルステージ30構成の容易化、装置全体の小型化を実施することができる。照明領域RAに対して、本実施形態の検出系40がレチクル上に検出光を照射する位置を、走査方向と直交する方向にずらすように、走査方向に関しては重なるように調整している。なお、照明領域RAの形状は円弧形状や、投影光学系の光軸を含まない円弧形状や、又はその他の形状でもよい。
このように構成すれば、検出系40の検出領域が走査投影露光領域と異なる場合に生じる、レチクルステージ30の位置姿勢誤差によるレチクル面位置検出エラーが、走査投影露光されている位置でのレチクル面位置を検出することで、レチクルステージ30の姿勢誤差を含まない高精度なレチクル面位置検出が可能となる。
投影光学系50は、照明光学系20からの露光光で照明されたレチクル面上のパターンを所定倍率(例えば、1/4又は1/5)で後述するウェハ面上に投影露光する。投影光学系50は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォームなどの回折光学素子とを有する光学系、全ミラー型の光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。
ウェハWにはフォトレジストが塗布されている。フォトレジスト塗布工程は、前処理と、密着性向上剤塗布処理と、フォトレジスト塗布処理と、プリベーク処理とを含む。前処理は洗浄、乾燥などを含む。密着性向上剤塗布処理は、フォトレジストと下地との密着性を高めるための表面改質(即ち、界面活性剤塗布による疎水性化)処理であり、HMDS(Hexamethyl−disilazane)などの有機膜をコート又は蒸気処理する。プリベークはベーキング(焼成)工程であるが現像後のそれよりもソフトであり、溶剤を除去する。
ウェハWは、ウェハ全面の露光、スキャン露光、フォーカス補正が可能なようにXYZ方向および傾きが駆動可能なウェハステージ60に載置されている。ウェハステージ60は当業界で周知のいかなる構成をも適用することができるので、ここでは詳しい構造及び動作の説明は省略する。例えば、ウェハステージ60はリニアモータを利用してウェハWを移動する。レチクルRとウェハWは、同期して走査され、レチクルステージ30とウェハステージ60の位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。ウェハステージ60は、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられる。
制御系70は、各部を制御すると共に、検出系40が検出したレチクルRの面形状に基づいて補正を行う。補正方式は、当業界で周知のいかなる方法をも適用することができるので、ここでは詳細な説明を省略する。主な補正手段としては、面形状に対応して、ウェハステージ60の走査位置すなわち高さ方向の位置あるいは傾きを補正する、投影光学系内の光学素子を駆動し、像面形状をレチクルパターン面の面形状に対応した形状に補正する、レチクル面形状そのものを補正する手段を構成し補正する等である。
露光に先立ち、検出系40が、レチクルRを走査することにより全面の面形状を計測する。本実施形態によれば、レチクルステージ30が走査投影露光の際のレチクル走査とレチクル面位置検出の際のレチクル走査を兼用しているために、無駄の無い効率的な走査露光装置を提供することができる。また、検出系40をレチクルステージ30の一部として構成しているので、レチクル走査に対して検出系40が安定した状態で検出でき、高精度なレチクル面位置検出とレチクル面位置検出にそった高精度な走査投影露光が可能となる。
更に、検出系40が検出するレチクルパターン面検出位置を、投影光学系50によって投影される位置と略一致するよう配置することにより、レチクルステージ30の走査範囲を最小にしてレチクルステージ30の構成の単純化と装置全体の小型化を図り、検出系の検出領域が走査投影露光領域と異なる場合に生じる、レチクルステージ30の位置姿勢誤差を含まない高精度なレチクル面位置検出とレチクル面位置検出にそった高精度な走査投影露光を実現している。
検出系40が検出した面形状は記憶部72で記憶され、さらに演算部74でレチクルRの全面の近似面を算出する。走査方向の撓み情報はウェハステージ60に送られて走査露光時のフォーカス駆動量が良好となるように補正が行なわれる。または、このレチクルの面形状計測結果から露光の結像性能に支障があると判断した場合、制御系70を通じてレチクルステージ30に信号を送り、レチクルの交換、再設置を促す警告手段としての機能を有している。
露光において、光源部10から発せられた光束は照明光学系20に入射し、レチクルRを均一に照明する。レチクルRに描画されているパターンの像は、露光光により、投影光学系50を通じてウェハW上に投影される。レチクルRとウェハWは相対的に紙面と直交方向に走査されることによりワンショットの露光を行なう。すなわち、光照射部からレチクルのパターン形成面に検出光を照射し、その反射光を光検出部で検出することにより、レチクルの面位置を検出するものである。制御系70はレチクルRの面形状に基づいてレチクルRの撓みに対して所定の補正を行うことができるので、レジストへのパターン転写を高精度に行って高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
以下、図3を参照して、本発明の実施例2の露光装置100Aについて説明する。図3において、図1と同一の参照番号は同一の構成要素を指し、重複説明は省略する。図1と同様に、レチクルRは光源部10と、照明光学系20とを用いて、長方形のスリット状(円弧形状のスリットでも構わない)の照明領域RAを略均一な照度で照明し、投影光学系50を用いてスリット状照明領域RA内のレチクルRの回路パターン像をウェハ(被露光体)W上に転写している。
レチクルRは、レチクルステージ30Aに保持されている。レチクルステージ30Aは、制御部70によりレチクルステージ駆動部71を介して駆動される。駆動部71は可動部32を駆動する。ここで投影光学系50の光軸に垂直な2次元平面内で、スリット状の照明領域RAに対するレチクルRの走査方向を+X方向(または−X方向)として、投影光学系50の光軸に平行な方向をZ方向とする。ウェハWは不図示のウェハ搬送系によりウェハステージ60に搬送され、不図示のウエハチャック等によりウエハステージに保持される。ウェハステージ60は、制御部70により、ウェハステージ駆動部61を介して、投影光学系50の光軸に垂直な面内でウェハWの位置決めを行うとともにウェハWを±X方向に走査するXYステージ、及びZ方向にウェハの位置決めを行うZステージ等により構成されている。
また、レチクルRと投影光学系50の間には検出系40が配置されている。本実施形態では、検出系40はレチクルステージ30に組み込まれていない。
図4を用いて検出系40について説明すると、実施例1と同様に光照射部(光源と投影マーク用スリット、投影レンズ)から被検面であるレチクルパターン面に検出光を斜め方向から照射し、被検面で反射した光束を受光レンズを介してディテクタで受光する。その際、ディテクタ上への入射位置から被検面のZ方向(投影光学系50の光軸方向)の位置情報を検出することができる。この図4では1系統についてのみ説明するが、走査方向とほぼ直交する方向に配列されたレチクルR(被検面)上の複数の被検点に対して、複数の検出光を投影し、その複数の被検点からの反射光をディテクタで受光して、それぞれの被検点のZ方向の位置を検出することにより、レチクルRのスリット長手方向(走査方向と垂直な方向)の変形量や傾き等を算出している。さらに、レチクルRが走査されることにより走査方向にも複数の計測点でのZ方向の位置情報を得ることが出来る。これらの位置情報より、レチクルRのパターン面の面形状(2次元的な面形状)が算出可能となる。
この過程において、検出系40検出光の光路上に揺らぎがあり屈折率分布が不均一な場合には、受光部における検出に誤差が生じる。これを防止する為に本実施例では、図5(c)に示すように、検出系40は、レチクルRの下側に配置され、検出光を、照明領域RAの短手方向(走査方向)と実質的に平行な方向に照射している(ここで言う平行とは、レチクルに対して垂直な方向から見た場合において平行、もしくは、光軸方向から見た場合において平行という意味である。)。ここで、図5(a)の2点鎖線で囲われた4角錐台の空間は、レチクルのパターン情報を持った露光光が通過する空間(露光光空間)であり、本実施例の検出系を配置してしまうと露光光を遮ってしまうため、検出系はこの露光光空間を避けて配置しなければならない。この露光光空間に配置せずに、検出光の光路長を短くするために、本実施例では、図5(c)のように、照明領域(スリット形状)のスリットの短手方向(長手方向と垂直な方向)に対して実質的に平行な方向(ここで言う平行とは、レチクルに対して垂直な方向から見た場合において平行、もしくは、光軸方向から見た場合において平行という意味である)から、レチクルRに検出光を斜入射させている。
ここで、他の方向、例えば図5(a)に示すように、照明領域RAの長手方向(非走査方向)と平行となるように検出光を斜入射した場合、投影レンズ44及び受光レンズ46が、光束RAa、RAb(前述の露光光空間の外周を通る光束)を遮ることのないように検出系40を配置する必要があるため、検出光の光路長が長くなってしまう。
つまり、スリットの短手方向に対して実質的に平行な検出光をレチクルR面上に斜入射させることにより、揺らぎによる計測精度悪化の抑制が可能となる。
揺らぎによる屈折率変動の影響を低減する為には、検出光光路上の空気が周囲の空間から直接影響を受ける部分が少ない程よい。したがって、検出系40の投影レンズ44及び受光レンズ46は、露光光のレチクルパターン像を遮ることのない範囲で、レチクルパターン面に近づけることが望ましい。
本実施形態では、検出系40をレチクルRの下側に配置しているが、レチクルRと投影光学系50の間に検出系40を構成できない場合には、レチクルRの上側に検出系40を配置してもよい。
また、本実施例では、検出系40を、検出光のレチクルRパターン面への入射方向が照明領域RAの短手方向(走査方向)と平行な方向となる様構成したが、検出光の光路長を短くすることができれば、検出光の入射方向が照明領域RAの短手方向(走査方向)と平行な方向でなく、照明領域RAの短手方向(走査方向)に対し一定の角度を持った方向からとなる様検出系40を構成してもよい。
更に、本実施形態では照明領域RAが矩形状である場合において本発明を適用しているが、照明領域RAが円弧状である場合に本発明を適用した場合においても同等の効果が得られる。
本実施形態における検出系40の動作及び露光装置100Aの動作は露光装置100について説明したものと同様であるので、ここでは説明は省略する。以上のように、本実施形態は、レチクル面位置検出系の検出光光路上において揺らぎの影響を低減して計測精度向上を図り、レチクルパターンの正確で安定した像が得られるという長所を有する。
以下、図6乃至図15を参照して、本実施形態の実施例3の露光装置100Bについて説明する。ここで、図6は、露光装置100Bの概略断面図である。図6において光源101より所定の波長域の照明光102を射出する。光源101としては、現在、露光照明光として紫外域のi線(波長365nm)、KrFエキシマレーザー光(波長248nm),ArFエキシマレーザー光(波長193nm)が実用化されている。さらに波長の短いFレーザ光(波長157nm)、EUV、軟X線などの光源の使用が予定されている。
光源101からの照明光102は、照明光整形光学系103により光束径が所定の大きさに設定されてフライアイレンズ104に達する。フライアイレンズ104の射出面には多数の2次光源が形成され、これら2次光源からの照明光102は、ミラー105を介してコンデンサーレンズ106に至り原版17(レチクルまたはマスク)のパターン領域を均一な照度で照明する。
原版17はレ−ザ干渉計108と不図示の駆動制御手段によって、図中Y方向に駆動制御される原版ステージ109の原版ステージ可動部110に吸着保持されている。原版17は原版ステージ可動部110と共に走査方向(Y方向)に走査される。
原版17近傍には基準原版111が原版ステージ109の所定の範囲に固設されている。基準原版111の反射面は原版17の反射面とほぼ高さが一致している。基準原版111の反射面は、CrやAl等の金属面で形成された複数の原版基準マークが構成されている。本発明の露光装置の基準原版111は1つには限定されず、図示してあるように複数個構成することができる。
原版ステージ109は図中Z方向の位置を投影光学系50に対してほぼ一定に保った状態で駆動される。原版ステージ109には、レーザー干渉計108からのビームを反射する移動鏡113が固定されている。前記レーザー干渉計108により、原版ステージ109の位置、移動量は逐次計測されている。前記レーザー干渉計108は1方向だけでなく複数方向の位置情報を検出するため、複数個設置されている。
原版17上のパターンは、照明光整形光学系103、フライアイレンズ104、ミラー105、コンデンサ−レンズ106等からなる露光用照明光学系により、投影光学系50を介して、基板ステージ114に保持された基板115(ウェハ)上に結像露光される。
基板115の近傍には基準基板116が基板ステージ114の所定の範囲に固設されている。基準基板116の反射面は基板115の上面とほぼ高さが一致している。基準基板116の反射面は、CrやAl等の金属面で形成された複数の基準マークが構成されている。本発明の露光装置100Bの基準基板116は1つと限定されず、複数個構成することができる。
前記基板ステージ114には、基板115を投影光学系50の像面に合致させるために、上下方向駆動、像面方ぼけ補正駆動、前記基板115あるいは基準基板116のアライメント、ヨーイング制御時に基板115あるいは基準基板116の回転駆動させるための不図示の駆動制御手段が設けられている。更に、基板ステージ114には、レーザー干渉計117からのビームを反射する移動鏡118が固定されている。前記レーザー干渉計117により、基板ステージ14の位置、移動量は逐次計測されている。
前記構成により、基板ステージ114は、投影光学系50の光軸方向(Z方向)及び光軸方向と直交する平面(X−Y平面)内を移動することができ、更に、光軸周りに回転(θ方向)することもできる。
原版17と基板115は複数の位置検出手段により投影光学系50を介して光学的にほぼ共役な位置に配置され、露光用照明光学系により原版ステージ非走査方向(X方向)に長いスリット状あるいは円弧状の露光領域を原版17上に形成している。原版17上の露光領域は、投影光学系50の投影倍率にほぼ比した大きさのスリット状の露光領域を基板115上に形成している。
基板115上方には、オフ・アクシス方式の位置検出手段が構成されている。前記位置検出手段により、基板上のアライメントマークが検出され、制御部により処理され主制御系に送られる。主制御系は、基板ステージ114の位置決め動作及び走査動作を制御する。
露光装置100Bは、露光光軸に対して原版ステージ109と基板ステージ114の双方を投影光学系の光学倍率に応じた速度比で駆動させており、原版17上の露光領域と基板115上の露光領域を走査することによって走査露光を行っている。
露光装置100Bは、斜入射方式の基板面位置検出手段119が構成されている。基板面位置検出手段119は投影光学系50によって原版17のパターンが転写される基板115(あるいは基準基板116)に対して斜め方向から非露光光を照射し、基板115表面(あるいは基準基板116表面)から斜めに反射する反射光を検出する。基板面位置検出手段119の検出部には各反射光に対応した複数個の位置検出用の受光素子が構成されており、各位置検出受光素子の受光面と基板115の各光束の反射点がほぼ共役になるように配置されている。そのため投影光学系50の光軸方向による基板115(あるいは基準基板116)の位置ずれは、検出部内の位置検出用受光素子の位置ずれとして計測される。
しかし投影光学系50が露光熱を吸収したり、周囲の環境が変動したりすると、投影光学系50の焦点位置が変動し、基板面位置検出手段119の計測原点と焦点面に誤差が発生する。そのためこの誤差をキャリブレーションする為にTTR位置検出手段120が搭載されている。
TTR位置検出手段120は、露光用照明光学系より露光光と実質同一の光を切り出しファイバーあるいはレンズ光学系を介し導光している。導光した光は、基準原版111上の合焦マークの近傍を照明する。TTR位置検出手段120内部にある少なくとも1つの光学系を検出光軸方向に駆動させ、TTR位置検出手段120の検出焦点面を基準原版111上の合焦マークに合わせる。次に、基板面位置検出手段119で予め設定している零近傍で基板ステージ114を光軸方向(Z方向)に上下駆動する。なお、駆動の際、基準基板116は投影光学系12のほぼ真下に位置している。基準原版111の合焦マークを透過した光は投影光学系50を透過して基準基板116を照射する。基準基板116で反射した光は再度投影光学系50を透過し基準原版111を介してTTR位置検出手段120の受光部に入射する。前記計測により基準基板116の合焦位置を検出し、基板面位置検出手段119の計測原点のキャリブレーションを行なう。
露光装置100Bでは、斜入射方式の原版面位置検出手段121が構成されている。図7は、本発明の第3の実施形態の原版面位置検出手段121周辺の概略平面図であり、図8は、本発明の第3の実施形態の原版面位置検出手段121周辺側面概略構成図である。
原版面位置検出手段(検出系)121は、原版17、基準原版111の少なくとも一方の走査範囲下部に位置し、投影光学系112よりも上面に構成されている。更に、原版面位置検出手段121は、原版17、基準原版111を保持している原版ステージ可動部109の走査範囲に干渉しない範囲において原版ステージ非可動部122に固定されている。
本実施形態において、原版面位置検出手段121を構成する範囲を以下に記載する。露光装置100Bは、原版ステージガイド144を投影光学系112の上部両脇に構成し、前記原版ステージガイド144間の原版ステージ非可動部122に前記原版面位置検出手段を構成している。前記構成によって原版ステージと投影光学系50との間の空間が狭い場合においても、原版ステージと原版面位置検出手段121が別個に構成されていないため、配置スペースを有効に活用している。
原版面位置検出手段121と原版ステージ可動部110の間には、原版面位置検出手段121を囲む空間と原版ステージ可動部110を囲む空間を略分離するための光学部材123や遮蔽物124が構成されている。前記光学部材123は、露光光や原版面位置検出手段121、TTR位置検出手段120の光束の光路上に構成される。遮蔽物24は前記光束の範囲(本記載における光束の範囲の記載は、光束の有効範囲だけでなく光束の有功範囲に任意のマージンを含めた範囲とする)外に構成され、原版面位置検出手段121と原版ステージ可動部110の構成されている空間を略分離する遮蔽物として構成されている。遮蔽物124は光学部材でも良いが、コスト、断熱効果、構成の容易性等を考慮すると金属あるいは樹脂を使用することが望ましい。
次に、原版面位置検出手段121の各要素について記載する。図11において、125は原版面位置検出手段光源部である。126は原版面位置検出用発光光源である。127は駆動回路であり、原版面位置検出用発光光源126から発せられる光の強度を任意にコントロール可能なよう構成している。
原版面位置検出用発光光源126から発せられた光は、コリメーターレンズ群128、集光レンズ群129によって光ファイバーなどの光伝達手段130に導かれている。
光伝達手段130から発せられた光束は照明レンズ群131により、スリット132を照明する。スリット132上には原版パターン面の面位置計測用マークが施されており、該マークは結像レンズ群133によりミラー134を介して被検出面である原版パターン面上に投影されている。結像レンズ群133によりスリット132と原版パターン面の表面は光学的な共役関係になっている。原版パターン面に結像したマーク像に基づく光束は原版パターン面で反射し、ミラー135を介して結像レンズ群136により再結像位置137上にマーク像を再結像する。再結像位置137に再結像したマーク像に基づく光束は拡大光学系138により集光されて位置検出用の受光素子139に略結像している。受光素子139からの信号は原版面位置信号処理系にて計測処理され、被検出面である原版パターン面のZ方向の面位置情報、及び傾き情報として処理される。
図11は簡略断面図のため1系統のみ図示したが、1系統に限定されず複数配置することも可能である。
次に、原版面位置検出手段121の基本検出原理を説明する。被検出面である原版パターン面に光束を斜め方向から照射し、被検出面で反射した光束の所定面上への入射位置を位置検出素子で検出し、その位置情報から被検出面のZ方向の面位置情報を検出している。本記載では1検出系についてのみ記載しているが、走査方向とほぼ直交する方向に設定された複数の光束を被検出面上の複数の計測点に投影し、各々の計測点で求めたZ方向の面位置情報を用いて被検出面の傾き情報を算出している。さらに原版が走査されることにより走査方向にも複数の計測点でのZ方向の面位置情報が計測出来る。これら面位置情報より、原版パターン面の面形状が算出可能となる。
原版面位置検出手段121の光束入射方向は、原版ステージ可動部110の走査方向に構成されている。原版面位置検出手段21は原版ステージガイド144間の原版ステージ非可動部122に構成され、原版ステージ可動部110の走査方向と原版ステージガイド144はほぼ平行であり、原版面位置検出手段121の配置空間は原版ステージ走査方向に余裕がある。即ち原版面位置検出手段121を原版ステージ可動部110の走査方向に構成することにより簡便かつ効率の良い配置が可能となる。更に、原版ステージガイド144あるいは電気部品と交差することがないあるいは少ないため、原版面位置検出手段121を簡便かつ効率の良い配置で構成することが可能である。
露光装置100Bは、原版面位置検出手段121を原版あるいは基準原版の走査範囲下に配置しているため、原版面位置検出手段121の原版あるいは基準原版の面位置検出位置は、図8に記載するように投影光学系の光軸上あるいは露光光軸近傍で計測を行なうことが可能である。即ち露光光軸より離れた位置で検出する構成に対し投影光学系の収差よるディストーシュン等の影響を受けない為、高精度な面位置情報を検出することができる。
露光装置100Bは、原版あるいは基板等にゴミや塵等が付着するのを防止する為に、クリーンチャンバーに納められており、前記クリーンチャンバーは、投影露光装置に付属されている発熱源からの発熱の影響を防ぐ為に、内部の温度を一定に保つ空調機構を有している。前記空調機構は、例えば図6に記載するようなほぼ一定の温度の空気を層流や乱流にして投影露光装置の上から下に向かって流す空調機構140や原版ステージ109の近傍を水平方向に流す空調機構141、原版面位置検出機構近傍を水平方向に流す空調機構142等が構成されている。なお、前記空調機構140〜142は、前述のような期待の流れに限定されるものではなく、種々の方向の流れを構成することが可能である。これにより、投影露光装置の機械的変形や空気揺らぎの影響を押さえ、投影露光装置の光学精度を良好に維持している。
露光装置100Bは、原版面位置検出手段121と原版ステージ可動部110の間に原版面位置検出手段121近傍の空間と原版ステージ可動部110近傍の空間を略分離する為の光学部材123または遮蔽物124を構成している。従って、原版面位置検出手段121近傍と原版ステージ可動部近傍を少なくとも一方を個別に空調することが可能である。また空調機構141、空調機構142は同一の空調機構により配管されていてもよいし、異なる空調機構によって個々に配管されていても問題ない。空調機構は前記構成に限定されず、原版ステージ可動部110近傍の空調の影響が原版面位置検出手段121近傍の空間に及ばない、あるいは軽減される空調機構であれば、本発明の主旨を逸脱しない限り種々の構成をとりうることが可能である。
図9は本発明の第4の実施形態の原版面位置検出手段121周辺正面概略構成図であり、図10は本発明の第4の実施形態の原版面位置検出手段121周辺側面概略構成図である。
第4の実施形態が第3の実施形態と異なる構成は、原版面位置検出手段121を囲む空間と投影光学系50を囲む空間を略分離した点である。
本実施例によれば、露光光あるいはTTR位置検出手段120、不図示のTTL位置検出手段の光束が透過する範囲または反射する範囲においては、前述の2つの空間を光学部材143により略分離し、前記光束の範囲外においては金属あるいは樹脂等の遮蔽物により前述の2つの空間を分離している。なお、前記光束範囲外の遮蔽物に金属、樹脂等を使用するのは、コスト、断熱効果、構成の容易性等を考慮したためであり、光学部材を使用しても検出性能等において許容範囲であるならば問題ない。
図12、図13は本発明の第5の実施形態を示す。本実施形態では原版面位置検出手段121を使用し原版ステージを駆動させることにより、基準原版111の面位置情報を検出することが可能である。
上述の実施例1〜5に関しては、本発明の主旨に反しない範囲で任意に組合わせても構わない。
また、実施例1〜5においては、走査型露光装置を対象として記載したが、勿論ステップアンドリピート型の露光装置(所謂ステッパー)に適用しても構わない。
また、実施例1〜5においては、検出系からレチクルR等の被検面への入射光が実質的にレチクルRの走査方向に平行な光束であったが、被検面への入射光は図16に示すように、走査方向に対して斜めであっても構わない。ここでの斜めとは、光軸方向(もしくは被検面であるレチクルに対して垂直な方向)から見て、走査方向に対して傾いている状態のことである。
また、実施例1〜5に関しては、レチクル(被検面)上に設ける被検点を図17(a)のようにスリット長手方向に関して対称に設けていたが、スリット長手方向に関して、レチクル(被検面)の変形が対称であれば(実質的に対称であると考えて)、被検面上に設ける被検点をスリット長手方向に関して、いずれか半分に固めて設けても構わない。例えば図17(b)のように被検点は2点であっても、図17(a)とほぼ同等の効果を得ることができるし、また図17(c)のように被検点を設ければ、スリット長手方向に関して片側に3点の被検点を設けることができるため、レチクルの変形の検出精度をより向上させることができる。
次に、図14及び図15を参照して、上述の走査型の露光装置100、100A、100Bのうちのいずれかを利用したデバイスの製造方法の実施例を説明する。図14は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)ではデバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)ではシリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィ技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図15は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)ではウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法によれば従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されずその要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の第1の実施形態の露光装置の概略断面図である。 図1に示すレチクルステージ近傍の拡大斜視図である。 本発明の第2の実施形態の露光装置の概略断面図である。 図3に示すレチクルステージ近傍の拡大断面図である。 図3及び図4に示す検出系と照明領域との関係を説明するための斜視図である。 本発明の第3の実施形態の露光装置の概略断面図である。 本発明の第3の実施形態の原版面位置検出手段周辺の概略平面図である。 本発明の第3の実施形態の原版面位置検出手段周辺の概略側面図である。 本発明の第4の実施形態の原版面位置検出手段周辺の概略平面図である。 本発明の第4の実施形態の原版面位置検出手段周辺の概略側面図である。 原版面位置検出手段の概略断面図である。 本発明の第5の実施形態の原版面位置検出手段周辺の概略側面図である。 本発明の第5の実施形態の原版面位置検出手段周辺の概略側面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図14に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 本発明の露光装置の検出光を示す概略斜視図である。 本発明の露光装置に使用されるレチクルの被検点を示す概略平面図である。
符号の説明
30、30A レチクルステージ
40 検出系
50 投影光学系
60 ウェハステージ
70 制御系
72 記憶部
74 演算部
100、100A、100B 露光装置
17 原版(レチクル又はマスク)
109 原版ステージ
121 原版面位置検出手段
122 原版ステージ非可動部

Claims (26)

  1. 原版を保持する原版ステージと、前記原版からの光を被露光体に導く投影光学系とを有する露光装置において、
    前記原版の複数の点において、前記投影光学系の光軸方向の位置を検出する検出光学系を有しており、
    前記原版ステージを囲む空間と、前記検出光学系の少なくとも一部を囲む空間とが互いに異なることを特徴とする露光装置。
  2. 前記原版ステージを駆動する駆動機構を有しており、前記駆動機構が前記原版ステージを駆動する方向を駆動方向とするとき、前記投影光学系の光軸方向から見たときに、前記検出光学系から前記複数の点に至る検出光の光路が前記駆動方向に対して傾いていることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記露光装置が前記原版ステージを所定の走査方向に走査しながら露光を行う走査型の露光装置であって、
    前記投影光学系の光軸方向から見たときに、前記検出光学系から前記複数の点に至る検出光の光路が前記走査方向に対して傾いていることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  4. 前記露光装置が前記原版ステージを所定の走査方向に走査しながら露光を行う走査型の露光装置であって、
    前記投影光学系の光軸方向から見たときに、前記検出光学系から前記複数の点に至る検出光の光路が前記走査方向と実質的に平行であることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  5. 前記露光装置が露光する際に前記原版ステージを走査駆動する駆動機構を用いて、前記原版ステージを走査しつつ前記検出光学系を用いて前記原版の面位置検出を行うことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の露光装置。
  6. 第1物体を載置して移動する第1可動ステージと、第2物体を載置して移動する第2可動ステージとを有し、前記第1及び第2可動ステージを投影光学系に対し同期させて走査させるとともに、前記投影光学系を介して前記第1物体上のパターンを前記第2物体上に投影する露光装置において、
    前記第1物体を走査して当該第1物体の面形状を検出する検出手段を構成し、当該検出手段は前記第1物体の全面形状を検出する際に前記第1物体を走査する駆動部を含み、当該駆動部は前記第1可動ステージが兼ねることを特徴とする露光装置。
  7. 前記検出手段は光学式斜入射方式を利用し、当該光学的斜入射方式の光束が前記第1物体を検出する領域は、前記投影光学系を介して第2物体上に投影される前記第1物体の領域と交わることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  8. 前記検出手段は、前記第1可動ステージの走査方向とは異なる非走査方向に、前記第1物体の前記面形状を検出するための少なくとも3点以上の検出点を有することを特徴とする請求項6又は7記載の露光装置。
  9. 前記検出手段は、前記第1可動ステージを駆動させる固定基盤上の一部に配置されることを特徴とする請求項6乃至8のうちいずれか一項記載の露光装置。
  10. 前記検出手段によって検出された前記第1物体の前記面形状の検出結果に基づいて、第1物体の交換、第1物体を固定する保持手段への再設置を警告する警告手段を更に有することを特徴とする請求項6乃至9のうちいずれか一項記載の露光装置。
  11. 前記第1及び第2可動ステージを前記投影光学系に対して同期させて走査する同期走査手段と、
    前記検出手段が検出した前記第1物体の前記面形状の検出結果に基づいて、前記同期走査手段を制御する制御手段を更に有することを特徴とする請求項6乃至10のうちいずれか一項記載の露光装置。
  12. 前記投影光学系による転写を、前記検出手段が検出した前記第1物体の前記面形状の検出結果に基づいて制御する制御手段を更に有することを特徴とする請求項6乃至11のうちいずれか一項記載の露光装置。
  13. 物体を利用して投影露光を行なう投影光学系と、
    前記物体を走査して当該物体の面形状を検出する検出部と、
    前記物体を載置すると共に前記検出部が前記物体の前記面形状を検出する際に前記検出部及び前記物体を相対的に移動させる可動ステージとを有することを特徴とする露光装置。
  14. レチクル上に形成されたパターンを所定の結像特性で転写するための投影光学系と、前記レチクルの面形状をスリット状照明領域介して検出光を照射することによって検出する検出手段を有する露光装置において、前記検出手段は、前記検出光を前記スリット状照明領域の短手方向と平行に照射することを特徴とする露光装置。
  15. 前記検出手段は、前記レチクルの前記パターン側に配置されパターン面形状を検出することを特徴とする請求項14記載の露光装置。
  16. 前記露光装置は走査型露光装置であることを特徴とする請求項14又は15記載の露光装置。
  17. 前記検出手段は、前記検出光を、前記レチクルの走査方向と平行に照射することを特徴とする請求項14乃至16のうちいずれか一項記載の露光装置。
  18. 前記検出手段は、前記レチクル上の複数の計測点に対して前記検出光を照射することを特徴とする請求項14乃至17のうちいずれか一項記載の露光装置。
  19. 原版に形成されたパターンを投影光学系を介して感光基板上に転写する露光装置において、
    可動機構を備えた原版を保持する原版ステージと、
    前記原版あるいは前記原版ステージの所定の範囲に固設された基準原版と、
    前記原版あるいは前記基準原版の面位置情報を検出する面位置検出手段を有し、
    前記面位置検出手段は、前記原版ステージ非可動部の所定の範囲に構成され、前記面位置検出手段の少なくとも一部は前記原版ステージ可動部の走査空間と略分離された空間に構成されることを特徴とする露光装置。
  20. 前記面位置検出手段は、前記原版あるいは前記基準原版の前記投影光学系光軸方向の面位置情報を検出し、前記原版パターン面あるいは前記基準原版の投影光学系側の面に前記投影光学系の光軸に対し斜め方向から光束を照射する斜入射の光学系を有する面位置検出手段であり、該照射光の入射方向は前記原版ステージの走査方向とほぼ平行な方向に構成されていることを特徴とする請求項19記載の露光装置。
  21. 前記面位置検出手段の少なくとも一部は、前記原版ステージ可動部と投影光学系間に位置し、前記原版ステージ可動部の走査空間および投影光学系が構成される空間と略分離された空間に構成されることを特徴とする請求項19記載の露光装置。
  22. 前記面位置検出手段の少なくとも一部が構成されている空間と前記原版ステージ可動部の走査空間は、少なくとも光学部材によって略分離されることを特徴とする請求項19又は21記載の露光装置。
  23. 前記面位置検出手段の少なくとも一部が構成されている空間と投影光学系が構成される空間は、少なくとも光学部材によって略分離されることを特徴とする請求項19又は21記載の露光装置。
  24. 前記面位置検出手段の少なくとも一部が構成されている空間と前記原版ステージ可動部の走査空間の、少なくとも一方の空間が個々に空調されることを特徴とする請求項19、21、22のうちいずれか一項記載の露光装置。
  25. 前記面位置検出手段の少なくとも1部以上が構成されている空間と投影光学系が構成される空間の、少なくとも一方の空間が個々に空調されることを特徴とする請求項19、21、23のうちいずれか一項記載の露光装置。
  26. 請求項1乃至25のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被露光体を投影露光する工程と、
    前記投影露光された被露光体に所定のプロセスを行う工程とを有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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