JP2001351854A - パターン転写型荷電粒子線露光装置、パターン転写型荷電粒子線露光方法及び半導体素子の製造方法 - Google Patents

パターン転写型荷電粒子線露光装置、パターン転写型荷電粒子線露光方法及び半導体素子の製造方法

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JP2001351854A
JP2001351854A JP2000319842A JP2000319842A JP2001351854A JP 2001351854 A JP2001351854 A JP 2001351854A JP 2000319842 A JP2000319842 A JP 2000319842A JP 2000319842 A JP2000319842 A JP 2000319842A JP 2001351854 A JP2001351854 A JP 2001351854A
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JP
Japan
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height
charged particle
particle beam
reticle
exposure apparatus
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Pending
Application number
JP2000319842A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Suzuki
一明 鈴木
Mikio Ushijima
幹雄 牛島
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 荷電粒子線を用いた露光装置に使用され
るレチクルは厚さが高々数ミクロンであり、撓みやす
く、また振動の影響も受けやすい。このことはレチクル
の投影系に対する高さ位置が不安定になり、結像のピン
ト、回転、倍率に思わぬ誤差を生じる。そこで、この様
なレチクルの高さ位置を考慮した露光が必要になる。 【解決手段】 レチクルの高さ位置を計測する機構を設
ける。機構としては、赤外線を斜入射でレチクルに入射
し、反射してきた光のセンサ上での横ズレを測定する機
構である。これによって、容易にフォーカスを検出でき
る。なお、検出ビームを複数にすることによって、レチ
クルの高さ位置のみならず、傾きが精度良く求められ、
露光系にフィードバックすることにより高精度な露光が
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路等
の製造におけるリソグラフィ工程に使用する荷電粒子線
投影露光装置等に関する。特には、レチクル上のパター
ンを感光基板(ウエハ)上に投影露光するパターン転写
型荷電粒子線露光装置及び該装置に使用される、レチク
ルのフォーカス検出方法、更には該装置を用いた半導体
素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パターン転写型荷電粒子線露光装
置においては、転写したいパターンのうち、繰り返し性
の高いパターンについて数十種類は予め原板(レチク
ル)に開口を設けることで用意し、その他のパターンに
ついては、原板(レチクル)上の矩形開口への、矩形に
成形された荷電粒子線の照射を偏向することにより、大
きさと縦横比が任意の矩形の荷電粒子線ビームを得る方
式(可変成形)を併用することにより、描画していた。
(所謂、セル・プロジェクション方式、またはキャラク
タ・プロジェクション方式。例えば, P.Rai-Choudhury
Editor : Micro-lithography, Micromachining and Mic
rofabrication, Volume 1 : MICROLITHO-GRAPHY , SPIE
Optical Engineering Press (The Institution of Ele
ctrical Engineers),1997; page 184, 2.5.6参照) しかしながら、このような従来技術では1回の照射(1
ショット)によるパターン領域が□5μm程度であり、
世代毎にチップサイズが大きくなる半導体素子を満足出
来るスループットをもって露光することは困難であっ
た。 そこで、ウエハ上に転写したいパターンと1:1
に対応したパターンをレチクル上に用意し、1回の照射
にて転写できる領域(サブフィールド)が、チップ全体
をカバーする事は出来ないが、従来法とは比較にならな
い程大きい荷電粒子投影光学系を用いてウェハ上に転写
するパターン転写型荷電粒子線露光装置が開発されてい
る。
【0003】この転写型露光装置に於いては、チップの
パターン全体を露光するためにレチクルとウェハを互い
に逆方向にスキャンさせながら露光する技術が用いら
れ、また、解像度の向上と空間電荷効果の低減の観点よ
り、高加速された荷電粒子線が用いられている。高加速
荷電粒子線は、しかしながら一方でレチクルでの吸収→
発熱→レチクルの変形→転写パターンの変形といった問
題を含んでいた。従って、現在では、この問題を避ける
ためにレチクルでは真の吸収が生ぜず、散乱角の違いに
よって散乱アパーチャでの荷電粒子の遮断の程度が異な
り、これによってコントラストが生じる散乱コントラス
ト法が採られている。このような方法に適したレチクル
には、荷電粒子を大きく散乱するメンブレイン(散乱
部)にパターン開口をあけることによりパターンが形成
された散乱ステンシル・レチクル、または荷電粒子を殆
ど散乱しないメンブレイン上に荷電粒子散乱体(散乱
部)によりパターンが形成された散乱メンブレイン・レ
チクルがある。また、メンブレインに強度をもたせるた
めに、マイナー・ストラット又は単にストラットと呼ば
れる桟構造を持つものもある。(詳細については後述す
る。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような方法によって実際に転写露光を行ってみるとパ
ターン像のピントズレや像の倍率、像の回転が所定の値
からズレてしまうという現象があった。また、このズレ
は繰り返しの露光実験の度に異なった値を取ることもあ
った。そのために、実際の半導体素子の製造工程に於い
て歩留まりが低下し、製造コストの上昇の因となってい
た。このような問題に対して、本願発明者はレチクルと
投影光学系の位置関係を正確に補正できる方法を特許US
P5,796,467において提案している。この方法は、レチク
ルとウエハを互いに逆方向に走査させることにより露光
を行う走査型投影光露光装置において、露光結果から得
られる最適像面変化を、レチクルと投影光学系の位置関
係の変化としてメモリに記憶しておき、実際の露光の際
に、走査方向の座標に応じて補正しながら露光を行うも
のである。しかし、この方法を実際に適用してみたが、
結果は満足のいくものではなかった。
【0005】本発明は上記のような従来技術の問題点を
解消し、パターン像のピント(焦点)ズレがなく、像の
倍率、回転等の結像性能が所定の値に常に保たれる転写
型荷電粒子線露光装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明では以下の手段を用いている。第1の手段は、
メンブレインにパターン開口をあけることによりパター
ンが形成されたステンシル・レチクル上の、またはメン
ブレイン上に荷電粒子散乱体によりパターンが形成され
た散乱メンブレイン・レチクル上のパターンを感光基板
上に投影露光するパターン転写型荷電粒子線露光装置に
おいて、投影系に対するレチクルの高さ方向の位置を検
出するためのフォーカス検出機構を設けることとした。
投影系に対するマスクの位置の補正値を予め求めておい
て露光を行う装置に比して本発明を用いることにより、
格段に高精度な露光が、再現性良く行える転写型荷電粒
子線露光装置が得られる。
【0007】第2の手段は、第1の手段を実施する際
に、フォーカス検出機構が原板(レチクル)に照射する
フォーカス検出ビームと該フォーカス検出ビームのレチ
クルからの反射光を検出・解析する高さ検出系とを有す
るようにし、フォーカス検出ビームはレチクル面に対し
て斜入射の光ビームであり、レチクル上に配置されたメ
ンブレインのサポート部に前記フォーカス検出ビームが
照射された時に高さ検出系がフォーカス検出信号を出力
するようにした。この手段を用いることによって、簡単
な構成のフォーカス検出機構を構成できる。また、メン
ブレンのサポート部(以後、マイナー・ストラットとい
う)にフォーカス検出ビームが照射された時に同期して
信号を得ることにより間違ってもステンシルの開口部か
らの反射信号を拾うことが無く、正確なフォーカス信号
を得る転写型荷電粒子線露光装置が得られる。
【0008】第3の手段は、第2の手段を実施する場合
に、斜入射光ビームを有するフォーカス検出機構の高さ
検出系はセンサ上でのビームの横ズレを計測するセンサ
であるようにした。レチクルの高さが変化するとフォー
カス検出ビームの反射光が横ズレを起こす。このズレを
精度良く測定するセンサを用いることにより簡単で高精
度なフォーカス検出機構を有する転写型荷電粒子線露光
装置が得られる。
【0009】第4の手段は、第3の手段を実施する場合
に、横ズレを計測するセンサとして、2分割センサ、4
分割センサ、1次元リニアセンサ、2次元イメージセン
サ、PSD(POINT SENSITIVE DETECTOR)のうちのいず
れかであるようにした。この様なセンサは高速動作が可
能であり、一般的に安価で入手が容易であり、精度的に
も見合ったものが得られる。(例えば、浜松ホトニクス
製の2分割素子S6241やS3367、4分割素子S
6242やS4602のタイプで必要な検出精度を有す
るものである。) 第5の手段は、第2の手段を行う際に、レチクルを保持
して移動させるレチクルステージと感光基板を保持して
移動させる感光基板ステージを配備し、感光基板の露光
中、レチクルおよび感光基板のステージは互いに逆方向
にスキャンし、フォーカス検出ビームもマルチビームか
らなるようにした。このことにより、ステージ移動に不
要な時間が無い、また、ビームを複数本用いることによ
りレチクル上の複数の点での測定が可能になり、これに
よってレチクルの位置高さ及び傾きといった、よりきめ
細かなフォーカス検出が可能な転写型荷電粒子線露光装
置が得られる。
【0010】第6の手段は、転写型荷電粒子線露光装置
に用いられる、投影系に対するレチクルの高さ方向の位
置を検出するためのフォーカス検出方法として、斜入射
の光をレチクルに照射し、レチクルからの反射光を高さ
検出系によって受光し、センサ上のビームの横ズレ量よ
り投影系に対するレチクルの高さ方向の位置を検出する
ようにした。この方法は至って簡単に実施が可能であ
り、かつ精度的にも満足のいく結果が得られる方法であ
る。
【0011】第7の手段は、第5の手段を実施する際
に、前記マルチビームが前記原板を照射する高さ検出位
置は、前記サポート部上においてレチクルステージの機
械的スキャン方向に対して垂直な方向に等間隔となされ
ていることとした。これによって、測定点による精度の
ばらつきが無いフォーカス検出が可能になり、またデー
タ処理も容易になる。
【0012】第8の手段は、第7の手段を実施する際
に、前記等間隔の間隔がスキャン方向に伸びるストラッ
トの間隔の整数倍となることとした。このことにより、
ストラットにより規定されるサブフィールドに対応した
位置でのフォーカス検出が精度良く、容易に出来るよう
になる。
【0013】第9の手段は、第7又は第8の手段を実施
する際に、前記高さ検出位置の集合体の中央が荷電粒子
線の偏向照明可能領域の中央付近になされていることと
した。このことによって、荷電粒子線の偏向によって照
明されるレチクル領域のフォーカス検出精度に位置的な
ばらつきが少なくなり、全体的に高い精度のフォーカス
検出が可能になる。
【0014】第10の手段は、第7乃至9のいずれかの
手段を実施する際に、高さ検出位置が偏向照明可能領域
の両端を含むこととした。このことにより、転写される
領域全体にわたって精度良くフォーカス検出がなされる
ことになる。第11の手段は、第5の手段を実施する際
に、前記マルチビームが前記原板を照射する高さ検出位
置は、前記レチクルステージのスキャン方向に等間隔と
なる前記サポート部上の位置とした。これによって、ス
テージがスキャンによって移動するする際に順次高精度
にフォーカス検出が行えることになる。
【0015】第12の手段は、第11の手段を実施する
際に、前記等間隔の間隔がスキャン方向に対して垂直な
方向に伸びるストラットの間隔の整数倍となることとし
た。このことにより、ストラットにより規定されるサブ
フィールドに対応した位置でのフォーカス検出が可能に
なる。
【0016】第13の手段は、第11の手段を実施する
際に、前記等間隔の間隔がスキャン方向に対して垂直な
方向に伸びるストラットの間隔の半分の整数倍となるこ
ととした。このことにより、ストラットにより規定され
るサブフィールドに対応した位置でのフォーカス検出が
より高精度に出来るようになる。
【0017】第14の手段は、第7乃至13のいずれか
の手段を実施する際に、前記フォーカス検出機構は前記
高さ検出位置の高さに基づいて、前記高さ検出位置の間
の補間位置の高さを求める補間手段を更に備えることと
した。これによって、レチクル上での各位置での高さ情
報が増加し、レチクルの傾き補正の精度が向上する。ま
た、フォーカス検出に要する時間が短縮される。
【0018】第15の手段は、第14の手段を実施する
際に、前記補間手段は、前記スキャン方向に対して垂直
な方向に並ぶ前記補間位置の高さを求めることとした。
これによって、ステージのスキャンによる移動時のフォ
ーカス検出の精度が向上し、また測定時間も短縮され
る。
【0019】第16手段は、第15手段を実施する際
に、前記補間位置は、サブフィールドの近傍に、少なく
とも1つが対応する位置であることとした。これによっ
て、露光すべきサブフィールドのフォーカス検出の精度
が高くなる。第17の手段は、第7乃至16のいずれか
の手段を実施する際に、前記フォーカス検出機構は、前
記高さ検出位置の高さに基づいて、前記サブフィールド
の高さを求めるサブフィールド決定手段を更に備えるこ
ととした。これによって、サブフィールド面のほぼ中心
部の高さ、及び面の凹凸や傾きが決められる。
【0020】第18の手段は、第17の手段を実施する
際に、前記フォーカス検出機構は、前記サブフィールド
決定手段が求める前記サブフィールドの高さに基づい
て、前記スキャン方向に対して垂直な方向に並ぶ前記サ
ブフィールドの高さを予測する予測手段を更に備えるこ
ととした。これによって、実際に測定しない点での高さ
が求まり、より正確な転写像が広範囲に渡って得られ
る。
【0021】第19の手段は、第5の手段を実施する際
に、前記高さ検出系は、フォーカス検出しようとする位
置の近傍からの前記反射光の到達する主受光位置に設け
られる主受光手段を備えることとした。これによって、
フォーカスビームの照射位置に応じた信号を検出出来る
ようになる。
【0022】第20の手段は、第19の手段を実施する
際に、前記高さ検出系は、フォーカス検出しようとする
位置から離れる位置からの前記検出反射光を受光する複
数の副受光位置に設けられる複数の副受光手段を更に備
えることとした。これによって、フォーカスビームの照
射位置に応じた信号を検出出来るようになる。
【0023】第21の手段は、第20の手段を実施する
際に、前記副受光手段は、レチクルステージのスキャン
方向に離れる位置からの、前記反射光を受光することと
した。これによって、フォーカスビームの照射位置に応
じた信号を検出出来るようになる。
【0024】第22の手段は、第20の手段を実施する
際に、前記フォーカス検出機構は、前記ステージがスキ
ャンにより移動する移動方向を検出する方向検出手段
を、更に備えることとした。これによって、副受光手段
からの信号をステージのスキャン方向にあわせて適正に
利用できるようになる。
【0025】第23の手段は、第20乃至22のいずれ
かの手段を実施する際に、前記フォーカス検出機構は、
ステージのスキャン時の移動方向に基づいて、前記複数
の副受光手段の一部を選択する選択手段を、更に備える
こととした。これにより、副受光手段からの信号をステ
ージのスキャン方向にあわせて適正に利用できるように
なる。
【0026】第24の手段は、第2の手段を実施する際
に、前記フォーカス検出機構が前記原板の高さ位置を検
出可能な検出有効位置に、前記ステージが位置する場合
に、前記ステージが前記検出有効位置にあることを表す
有効信号を出力する、有効位置検出手段を更に備えるこ
ととした。これによって、フォーカス検出のための信号
を正確に得ることができる。
【0027】第25の手段は、第24の手段を実施する
際に、前記フォーカス検出機構は、前記有効信号に基づ
いて、前記原板の高さ位置を検出することとした。これ
によって、フォーカス検出のための信号を正確に得るこ
とができる。第26の手段は、第24の手段を実施する
際に、前記検出有効位置は、前記フォーカス検出ビーム
が前記サポート部を照射する場合の前記ステージ位置で
あることとした。これによって、フォーカス検出のため
の信号を正確に得ることができる。
【0028】第27の手段は、荷電粒子線露光方法にお
いて、パターンが分割して設けられる複数のサブフィー
ルドと前記複数のサブフィールドの間に設けられた少な
くとも1方向に直線状に伸びる形状のサポート部とを有
する原板を移動可能なステージに保持し、前記ステージ
が位置するステージ位置を検出し、前記原板が位置する
原板の高さ位置を請求項6記載のフォーカス検出方法に
より検出し、検出された前記原板の高さ位置に基づい
て、原板の高さの補正及び/又は原板を投影する荷電粒
子線光学系の補正を行うこととした。これによって、ピ
ントが正確にあった転写像が得られ、半導体素子の製造
の歩留まりを向上させることが出来る。
【0029】第28の手段は、第1の手段から第5の手
段、第7の手段から第26のの手段の何れかに記載の荷
電粒子線露光装置を用いて、原板に設けられるパターン
を、感光基板上に投影する投影工程を含む露光方法とし
た。これによって、ピントが正確にあった転写像が得ら
れ、半導体素子の製造の歩留まりを向上させることが出
来る。
【0030】第29の手段は、第27の手段を用いて、
原板に設けられるパターンを、感光基板上に投影する投
影工程を含むデバイス製造方法とした。これによって、
ピントが正確にあった転写像が得られ、半導体素子の製
造の歩留まりを向上させることが出来る。
【0031】第30の手段は、第5の手段を実施する際
に、ステージのスキャン移動方向とフォーカス検出ビー
ムのレチクルへの入射方向が垂直であることとした。こ
のことにより、レチクル上のメンブレンサポート部への
フォーカス検出ビームをより多く安定的に照射でき、レ
チクルの高さ測定の精度が向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の技術的思想の骨格
を説明する。本発明は、前述したようなメンブレインを
用いたレチクルでは、メンブレインの重力による撓みが
従来のレチクルより大きいこと、レチクル上の所望のパ
ターンを荷電粒子線の照明・投影光学系の視野内に移動
するためのレチクル・ステージの動きによりレチクルの
光軸方向の振動が誘起されること、特に、このようなパ
ターン転写型荷電粒子線露光装置においては、レチクル
の大きさをそれほど巨大にしないために投影倍率が1/数
程度に抑えられ、そのためにレチクルの光軸方向の位置
変化がウエハ上での結像性能に与える影響が無視できな
いこと等の問題点を見いだし、更には、これらの問題点
が露光前に予め測定した補正値によっては補正しきれ
ず、露光工程中にレチクルの位置変化を補正する以外に
は手だてが無いことを見いだしたことに基づいている。
従来のセルプロジェクッション方式では、レチクルは数
十μm程度の厚みをもつ金属に開口があいている、荷電
粒子線を吸収するタイプのステンシル型レチクルであ
り、機械的剛性が比較的高い、ウエハ上への投影倍率が
1/数十でありレチクルの光軸方向の変形がウエハ上での
結像性能に与える影響が無視できる、等の理由により、
レチクルのフォーカス検出手段は必要とせず、従って、
本発明は従来技術からは予想もたつかない現象に端を発
していると言える。
【0033】以下に、本願発明の具体的な説明を行う。
まず第2図を用いて、本発明を適用するのに好適なパタ
ーン転写型荷電粒子線露光装置の動作例について、電子
線を例にとって説明する。第2図において、レチクル2
1は2次元に移動可能なレチクルステージ1上に載置さ
れている。また、投影レンズ23を挟んで下には感光基
板であるウエハ24がやはり2次元に移動可能なウエハ
ステージ25上に載置されている。照明系12内で正方
形に成形された電子ビーム26はレチクルに垂直に入射
する。1回の照射にて転写可能な領域をサブフィールド
と呼び、レチクル上では□1mmである。レチクルの散乱
部にて散乱された電子(図3中の破線で示された32)
は、投影レンズの中の散乱アパーチャ(図3中の31)
にてカットされてウエハ上に届かない。一方、レチクル
の透過部を通過した電子(図3中の実線で示された3
3)はウエハ24上に達し、ウエハ上に塗布されたレジ
ストを感光させる。投影レンズの倍率が×1/4の場合に
は、ウエハ24上のサブフィールドの大きさは□250μm
となる。さて、レチクルを照明する電子ビームは照明系
12内の偏向器27によって図中の左右方向に移動可能
である。第2図中レチクルの左下に示したように、また
は第4図に示したように、レチクル21はマイナー・ス
トラット41と呼ばれる桟構造を持ち、電子ビーム26
はこのマイナー・ストラット41には照射しないようブ
ランキングをかけられながら、マイナー・ストラット4
1で囲まれたメンブレン領域44に照射される。サブフ
ィールド43はメンブレン領域44内にあり、サブフィ
ールド43とマイナー・ストラット41の間の領域をス
カート42と呼ぶ。スカート42は照明電子ビーム26
の形状誤差やブランキングのタイミング誤差が露光に影
響しないようにするために存在する。照明電子ビーム2
6は制御可能な範囲(偏向照明可能領域ともいう)にて
左右に偏向されながら順次レチクル上のサブフィールド
を照明し、パターン化された電子線を投影レンズ23が
ウエハ上に転写してゆく。この時、投影レンズ23内の
偏向器を用いて、ウエハ上の転写位置を微調し、マイナ
ー・ストラット41とスカート42の分は詰めて、レチ
クル上の隣り合うサブフィールドはウエハ上で継がれて
露光される。この動きを偏向制御の方向に垂直な前後方
向のステージ動作と組み合わせると、複数のサブフィー
ルドをウエハ上にて2次元的に継いで露光できることに
なる。さて、レチクルの大きさからの制限あるいはステ
ージ移動量の制限から、ステージ移動の方向に露光でき
るサブフィールドがすべて露光されると、レチクルステ
ージは露光中の移動方向とは垂直方向に動き(ウエハス
テージはその逆方向に動き)、次の一連の露光を始め
る。
【0034】第5図にはレチクルの一例を示した。レチ
クル21は直径200mmウエハから形成され、取り扱い易
さ、搬送精度向上、異なる露光装置に載置された場合の
タワミ差の低減の観点から、サポート・フレーム51を
持っている。また、全体構造の剛性向上のため、幅が広
いメジャー・ストラット52を持つこともある。
【0035】ここで、さらにレチクルの詳細を図6を参
照しながら、説明する。図6は、レチクルR1を電子ビ
ームが照明する方向から見た、レチクルR1の上面図で
ある。図6に示すように、レチクルR1には、パターン
領域RP1が設けられている。パターン領域RP1は、
ウェハに投影されるパターンが設けられている領域であ
る。パターン領域RP1の形は、長方形である。
【0036】尚、パターン領域RP1は、1つに限ら
ず、2つ以上の領域であってもよい。パターン領域RP
1には、格子状に並ぶ位置にサブフィールドSF010
1〜SF2020(これらをサブフィールドSFと総称
する)が設けられている。即ち、サブフィールドSF
は、行方向と列方向とに直線状に並んでいる。サブフィ
ールドSFは、ここでは行方向に20個、列方向に20
個設けられている。
【0037】尚、サブフィールドSFは、行方向に20
個、列方向に20個に限らず、行方向にも列方向にも、
いくつ設けられていてもよい。ここでレチクル上での方
向を明確にしておく。先の露光原理の説明で述べた「電
子線を露光のために順次偏向する方向」は「ステージを
スキャンする方向に対して垂直な方向」で、列方向(X
方向)である。一方、「ステージをスキャンする方向」
は行方向(Y方向)である。
【0038】サブフィールドSF0101は、第1行
目、第1列目の位置にあるサブフィールドSFである。
サブフィールドSF0201は、第1行目、第2列目の
位置にあるサブフィールドSFである。同様に、サブフ
ィールドSF2001は、第1行目、第20列目の位置
にあるサブフィールドSFである。
【0039】サブフィールドSF0102は、第2行
目、第1列目の位置にあるサブフィールドSFである。
同様に、サブフィールドSF0120は、第20行目、
第1列目の位置にあるサブフィールドSFである。サブ
フィールドSF2020は、第20行目、第20列目の
位置にあるサブフィールドSFである。一般的には、こ
の各行の長さが電子線を露光するために偏向する偏向照
明可能領域の長さとなる。(尚、図5には二つのパター
ン領域があるが、偏向照明可能領域の長さはその内の1
つの短辺の長さである。) 尚、サブフィールドSFの形状は、正方形に限らず、格
子状に並ぶことができる形状ならば、どのような形状で
もよく、例えば、正六角形であってもよい。
【0040】列方向に並ぶサブフィールドSF0101
〜SF2001とサブフィールドSF0102〜SF2
002との間には、行マイナーストラットCG1が設け
られている。同様に、列方向に並ぶ各サブフィールドS
Fの間には、行マイナーストラットCG2〜CG19が
設けられている。行マイナーストラットCG1〜CG1
9は所定の間隔をもって配置されており、これらを行マ
イナーストラットCGと総称する。行マイナーストラッ
トCGはサポート領域のひとつであり、サブフィールド
SFをサポートする領域である。電子ビームがレチクル
R1を照明する方向から見た行マイナーストラットCG
の形状は、列方向に伸びる長方形である。行マイナース
トラットCGの列方向の位置は、サブフィールドSF0
101からサブフィールドSF2001までである。
【0041】行方向に並ぶサブフィールドSF0101
〜SF0120とサブフィールドSF0201〜SF0
220との間には、列マイナーストラットRG1が設け
られている。同様に、列方向に並ぶ各サブフィールドS
Fの間には、列マイナーストラットRG2〜RG19が
設けられている。列マイナーストラットRG1〜RG1
9は所定の間隔をもって配置されており、これらを列マ
イナーストラットRGと総称する。列マイナーストラッ
トRGは、サブフィールドSFをサポートする領域であ
る。電子ビームがレチクルR1を照明する方向から見た
列マイナーストラットRGの形状は、行方向に伸びる長
方形である。列マイナーストラットRGの行方向の位置
は、サブフィールドSF0101からサブフィールドS
F0120までである。
【0042】尚、レチクルは、図7に示すような構成の
レチクルR2であってもよい。図7は、レチクルR2を
電子ビームが照明する方向から見た、レチクルR2の上
面図である。図7に示すように、レチクルR2には、パ
ターン領域RP2が設けられている。パターン領域RP
2は、ウェハに投影されるパターンが設けられている領
域である。
【0043】パターン領域RP2には、1次元サブフィ
ールドCSF1〜CSF20(これらを1次元サブフィ
ールドCSFと総称する)が設けられている。各1次元
サブフィールドCSFには、ウェハに投影されるパター
ンが分割して設けられている。電子ビームがレチクルR
2を照明する方向から見た各1次元サブフィールドCS
Fの形状は、列方向に伸びる長方形である。各1次元サ
ブフィールドCSFは、互いの長辺が平行になる位置に
並んで設けられている。
【0044】各1次元サブフィールドCSFの間には、
1次元マイナーストラットCCG1〜CCG19(これ
らを1次元マイナーストラットCCGと総称する)が設
けられている。1次元マイナーストラットCCGは、1
次元サブフィールドCSFを支持する領域である。電子
ビームがレチクルR1を照明する方向から見た各1次元
マイナーストラットCCGの形状は、列方向に伸びる長
方形である。1次元マイナーストラットCCGはサポー
ト部の一つの形態である。
【0045】図6に戻って、レチクルR1の説明を続け
る。 図6の線分ABの位置で、レチクルR1を切断し
た断面図が、図8である。図8に示すように、サブフィ
ールドSFの形状は、孔(開口)である。サブフィール
ドSFの底面には、メンブレンM1が設けられている。
メンブレンM1は、パターンが設けられる領域である。
サブフィールドSFを照明する電子ビームは、メンブレ
ンM1を照明する。メンブレンM1には、パターンが設
けられている。パターンは、貫通孔(開口)である。メ
ンブレンM1の中で、パターンの領域を照明する電子ビ
ームは、この貫通孔を直進する。メンブレンM1の中
で、パターンでない領域を照明する電子ビームは、広い
角度に散乱する。
【0046】尚、メンブレンM1は、図9に示すよう
な、メンブレンM2であってもよい。図9は、メンブレ
ンM2を照明する電子ビームが進む方向に切断した、メ
ンブレンM2の断面図である。メンブレンM2には、パ
ターンの形状をした透過膜M21が、設けられている。
透過膜M21を照明する電子ビームは、狭い角度に散乱
する。メンブレンM2の中で、透過膜M21でない領域
を照明する電子ビームは、広い角度に散乱する。
【0047】図8に戻って、レチクルR1の説明を続け
る。 行マイナーストラットCGの照明系12側の面
(この面を行マイナーストラット面CGPと称す)と、
列マイナーストラットRGの照明系12側の面(この面
を列マイナーストラット面RGPと称す)とは、レーザ
ー光を正反射する。行マイナーストラット面CGPと列
マイナーストラット面RGPとを、マイナーストラット
面GPと総称する。さて、図2にもどって、ウエハ24
はウエハステージ25に搭置されており、やはり斜入射
フォーカス検出ビーム9がその送光系7から入射し、反
射光が受光系8にて検出される。ウエハステージ25は
不図示の3個所のアクチュエータにより、上下方向およ
びティルト制御が可能となっている。尚、ウエハのオー
トフォーカス検出原理は、例えば本出願人の特開昭56
−42205に開示された光電検出であり、振動ミラー
(周波数:数kHz)により、受光センサ前のスリット上
でビームを振動させることにより、ミラーの振動周期の
2倍波を検出することにより、ベストフォーカスを判定
する。また、露光時のウエハステージのスキャン動作に
対応するため、やはり本出願人の特開平6−28340
3や特開平8−064506に開示されているような1
次元多点ビームを複数列(図10では3列)配し、1列を
ウエハ凹凸情報のフィード・フォワード用(Row B)、
真ん中の列をサーボ制御用(Row A)、もう1列(Row
C)は、逆方向のステージスキャン時のフィードフォワ
ード用として用いる。図中のy方向がウェハステージの
移動方向であり、ステージが矢印Cの方向に移動する時
にはRow Bをフィード・フォワード用に、矢印Bの方向
に移動する時にはRow Cをフィード・フォワード用に用
いる。尚、これらのビーム間隔BSについてはウェハの
平面性、ステージの傾斜等を考慮にいれて定める。
【0048】次に、本発明を第1図を用いて説明する。
第1図において、UCは電子銃部と照明系部よりなる電子
光学系を有する上部カラムを、LCは投影レンズをなす電
子光学系を有する下部カラムを表す。21はレチクル
を、24はウエハを示す。レチクル21はレチクル・ス
テージ1の上に載置されている。レチクル・ステージ1
はボディ3との間に上下方向のアクチュエータ2を介し
て組み上げられている。アクチュエータ2は実際には3
個所あり、上下方向およびティルト制御が可能となって
いる。このようなアクチュエータの例としてはピエゾ素
子が適している。6は斜入射型のフォーカス検出ビーム
(レチクル位置計測ビーム、AF検出光とも言う)であ
り、4はその送光系(AF照明装置とも言う)を、5は
高さ検出系を示している。ところで、投影系レンズ系は
電流をコイルに流して励起されるために必然的に発熱を
伴う。この発熱による機械的な膨張によって投影レンズ
系の精度が低下しないように通常は投影系レンズを保持
するカラムは冷却されている。従って、この投影系レン
ズとレチクルの位置関係を測定するための送光系4と高
さ検出系5は低膨張材(例えば、Zerodur)からなる結
合部材11によってカラムに取り付けられていることが
好ましい。尚、当業者なら容易に理解できることではあ
るが、レチクル、レチクルステージ、上部カラムの下辺
部及び下部カラムの上辺部は真空チャンバー内に収めら
れ、送光系4より出たフォーカス検出ビーム6は真空チ
ャンバーのフランジに取り付けられた窓材を通してチャ
ンバー内に送り込まれる。高さ検出系5には受光センサ
が組み込まれている。この受光センサは高さ検出系に入
射するレチクルフォーカス検出ビームの位置を検出する
機能を有するものなら使用可能である。たとえば、CC
Dの様な受光部が微細な独立した感光部の集合体からな
るセンサ、受光部が単に2分割又は4分割されたセン
サ、受光部そのものは分割されていないが位置情報が得
られるPSD(PositionSensitive Detector)等が好ま
しい。これは、送光系4より出たレチクルフォーカス検
出ビーム6はレチクルによって反射されるが、レチクル
の投影系に対する高さが変化すると反射光は所定の光路
に対して横ずれを起こし、この横ずれが高さ検出系に入
射する位置の変化(センサ上での横ずれ)となって計測
されるからである。
【0049】さて、ここで、本発明であるレチクルのオ
ートフォーカスについて、更にその詳細について述べ
る。まず、レチクルのフォーカス検出ビーム6には、シ
リコン系のレチクル材質に対しても十分な反射光量を得
るために、LEDからの光またはハロゲンランプからの光
のうち600-900nm程度の可視から赤外部を利用する。光
源より出たフォーカス検出ビームは不図示のレンズ系に
よってレチクルに入射する直前で直径0.05mm程度のビー
ムに成形され、レチクルに入射すると短軸の長さが0.05
mmの楕円になる。また、オートフォカス機構はステンシ
ル・タイプのレチクルにも対応しなければならない。従
って、ビームの照射位置に関しては、穴のあいている場
所ではビームが抜けてしまうので、ビームがレチクルに
あたる場所は、マイナー・ストラット位置のメンブレン
側が望ましい。また、レチクルの上下動によらずビーム
のあたる場所をマイナー・ストラット位置とするために
は、ビームの入射方位はマイナー・ストラットの走る方
向が望ましい。図11(a)はその一例を示したもので、
斜線の楕円形で示したレチクル・フォーカス検出ビーム
71は制御応答を保つためにステージがスキャンする縦
方向に関しマイナーストラット2列ずつ離れた位置に、
計3列配されている。ビームの入射方位はステージスキ
ャンの方向(紙面の下方向または上方向)からである。
この例の場合、ビームは常にマイナー・ストラットに対
応した位置にあるため、レチクルの上下動によらず常に
検出を行うことができる。
【0050】次に、レチクルステージ、ウェハステージ
の制御とオートフォーカス動作に関する装置構成を図1
2に記した。図12は先の図2を模式的な表現を用いて
書き換えた荷電粒子線露光装置100の機能をあらわす
ブロック図である。図12に示すように、荷電粒子線露
光装置100には、光源(荷電粒子源、例えば電子銃)
111と照明系12とレチクルステージ1と投影系23
とウェハステージ25とステージ検出装置102とフォ
ーカス検出機構103とが、設けられている。
【0051】ステージ検出装置102は、レチクルステ
ージの位置を検出する装置である。図13を参照しなが
ら、ステージ検出装置102を説明する。図13は、ス
テージ検出装置102の機能を表すブロック図である。
図13に示すように、ステージ検出装置102には、干
渉計121とストラットディテクタ122とが、設けら
れている。干渉計121は、レチクルステージの位置を
検出するレーザー干渉計であり、レチクルステージ1の
位置をあらわす干渉計データDYを出力する。
【0052】尚、レチクルステージのX方向の位置を検
出する、干渉計121と同様な干渉計が、ステージ検出
装置102に設けられていてもよい。ストラットディテ
クタ122は、レチクルステージが検出有効位置PEN
にあることを検出する回路である。検出有効位置PEN
は、後述のAF検出光132が行ストラット面CGPに
到達する場合の、レチクルステージの位置である。スト
ラットディテクタ122には、検出有効位置PENを表
す干渉計データDYの値を記憶するメモリ(不図示)
が、設けられている。ストラットディテクタ122は、
このメモリに記憶している干渉計データDYの値と、干
渉計121が出力する干渉計データDYの値とが等しく
なる場合に、AFエナーブル信号SENを出力する。A
Fエナーブル信号SENは、レチクルステージが検出有
効位置PENにあることを表す信号である。尚、ストラ
ットディテクタ122は、フォーカス検出機構103に
設けられていてもよい。 ストラットディテクタ122
は、請求項24の有効位置検出手段の例である。
【0053】フォーカス検出機構103は、レチクル2
1の各サブフィールドSFの高さHSFを検出する装置
である。高さHSFが表す位置は、図8に示すように、
行グリレッジ面GCPとほぼ同じ高さとなる位置で、電
子ビームがサブフィールドSFを照明する方向から見た
サブフィールドSFの正方形の重心となる位置である。
フォーカス検出機構103は、高さHSFをあらわす高
さデータDSFを、出力する。フォーカス検出機構10
3は、複数の高さデータDSFに基づいて、高さHSF
を検出したサブフィールドSFに隣接するサブフィール
ドSFの高さHSFを、予測する。フォーカス検出機構
103は、予測した高さHSFをあらわす高さ予測デー
タDSFPを、出力する。
【0054】ここで、図14を参照しながら、照明系1
2とレチクルステージとフォーカス検出機構103との
詳細を、説明する。図14は、照明系12とレチクルス
テージとフォーカス検出機構103との機能を表すブロ
ック図である。図14において、Y方向は、レチクルス
テージが移動する方向である。X方向は、Y方向と垂直
な方向である。Z方向は、XY平面と垂直な方向で、レ
チクルR1から照明系12に向かう方向である。尚、本
図ではレチクルのストラット面側よりAF検出光を入射し
ており、図1ではレチクルのメンブレン側(パターンが
形成されている側)よりAF検出光を入射させているが、
フォーカス検出という点では本質的な違いはない。
【0055】レチクルステージは、レチクルR1のサブ
フィールドSFの列方向がX方向と平行で、サブフィー
ルドSFの行方向がY方向と平行な位置に、レチクルR
1を保持する。レチクルR1の高さは、Z方向の位置で
ある。照明系12は、行方向に並ぶ20個のサブフィー
ルドSFを、電子ビームを走査しながら、照明する。照
明系12は、高さデータDSFを入力する。照明系12
は、各サブフィールドSFの高さデータDSFが示す位
置で、電子ビームの各種歪みと各種収差とが最も少なく
なるように、電子ビームを補正する。
【0056】フォーカス検出機構103は、まずレチク
ルR1のマイナーストラット面GPの高さを検出する。
フォーカス検出機構103には、AF照明装置131
(図1のフォーカス検出ビームの送光系と同じ)と高さ
検出系5とデータ処理装置135とが、設けられてい
る。
【0057】AF照明装置131は、AF検出光132
(図1のフォーカス検出ビーム6と同じ)を行マイナー
ストラット面CGPに向けて発射する装置である。AF
照明装置131は、レチクルステージがプラスY方向と
マイナスY方向とに移動している間、常にAF検出光1
32を発射している。照明系12に対するAF検出光1
32の相対的な方向は、固定されている。従って、レチ
クルステージがプラスY方向に移動する場合、AF検出
光132が到達する行マイナーストラット面CGP上の
位置は、マイナスY方向に移動する。
【0058】AF検出光132と、AF検出光132が
到達するマイナーストラット面GP上の位置とを、図1
5〜図16を参照しながら、更に詳しく説明する。
(尚、ここではビーム形状が先述の円形ビームとは違っ
て長方形の断面形状で記述しているが、本質的な差はな
い。)図15は、AF検出光132が進む方向と垂直な
方向に切断したAF検出光132の断面を、AF照明装
置131からマイナーストラット面GPに向かって見た
図である。図15に示すように、AF検出光132は、
マルチビームLA1〜LC5の集合である。それぞれの
マルチビームLA1〜LC5は、レーザー光、LED、
ハロゲン光源より出た600-900nmの光である。マルチビ
ームLA1〜LC5は、レチクルR1の行方向に3行、
列方向に5列並んでいる。
【0059】行方向に1行目のマルチビームLC1〜L
C5には、共通に符号Cを付している。同様に、行方向
に2行目のマルチビームLA1〜LA5には、共通に符
号Aを付し、3行目のマルチビームLB1〜LB5に
は、共通に符号Aを付している。
【0060】列方向に1列目のマルチビームLA1、L
B1、LC1には、共通に符号1を付している。同様
に、列方向に2列目のマルチビームLA2、LB2、L
C2には、共通に符号2を付し、3列目のマルチビーム
LA3、LB3、LC3には、符号3を付し、列方向に
4列目のマルチビームLA4、LB4、LC4には、共
通に符号4を付し、5列目のマルチビームLA5、LB
5、LC5には、共通に符号5を付している。
【0061】AF検出光132が到達するマイナースト
ラット面GP上の位置(この位置を高さ検出位置PA1
〜PC5と称す)を、図16を参照しながら説明する。
図16は、レチクルR1を電子ビームが照明する方向か
ら見た、レチクルR1の上面図である。高さ検出位置P
A1は、マルチビームLA1が到達する位置である。高
さ検出位置PB1は、マルチビームLB1が到達する位
置である。高さ検出位置PC1は、マルチビームLC1
が到達する位置である。同様に、高さ検出位置PA2〜
PC5は、マルチビームLA2〜LC5が到達する位置
である。各高さ検出位置PA1〜PC5の位置は、各サ
ブフィールドSFの四隅の中の1つの隅の近傍である。
図16に示すように、高さ検出位置PA1、PB1、P
C1は、行マイナーストラットCG1のサブフィールド
SF0101側の端に、位置している。高さ検出位置P
A1、PB1、PC1は、行方向に並んでいる。高さ検
出位置PA1と高さ検出位置PB1との間隔は、サブフ
ィールドSFが行方向に並ぶ間隔と同じ長さである。同
様に、高さ検出位置PA1と高さ検出位置PC1との間
隔は、サブフィールドSFが行方向に並ぶ間隔と同じ長
さである。当然であるが、この長さは列方向に伸びるス
トラットの間隔と同じである。高さ検出位置PA5、P
B5、PC5は、行マイナーストラットCG1のサブフ
ィールドSF2001側の端に、位置している。高さ検
出位置PA5、PB5、PC5は、行方向に並んでい
る。
【0062】高さ検出位置PA5と高さ検出位置PB5
との間隔は、サブフィールドSFが行方向に並ぶ間隔と
同じ長さである。同様に、高さ検出位置PA5と高さ検
出位置PC5との間隔は、サブフィールドSFが行方向
に並ぶ間隔と同じ長さである。 高さ検出位置PA3、
PB3、PC3は、列方向に対して、行マイナーストラ
ットCG1の中央付近に位置している。即ち、高さ検出
位置PA3、PB3、PC3は、列グリレッジRG10
上に位置している。
【0063】高さ検出位置PA3、PB3、PC3は、
行方向に並んでいる。高さ検出位置PA3と高さ検出位
置PB3との間隔は、サブフィールドSFが行方向に並
ぶ間隔と同じ長さである。同様に、高さ検出位置PA3
と高さ検出位置PC3との間隔は、サブフィールドSF
が行方向に並ぶ間隔と同じ長さである。
【0064】高さ検出位置PA2、PB2、PC2は、
高さ検出位置PA1、PB1、PC1と検出位置PA
3、PB3、PC3との中央付近に位置している。即
ち、高さ検出位置PA2、PB2、PC2は、列マイナ
ーストラットRG5上に位置している。高さ検出位置P
A2、PB2、PC2は、行方向に並んでいる。高さ検
出位置PA2と高さ検出位置PB2との間隔は、サブフ
ィールドSFが行方向に並ぶ間隔と同じ長さである。同
様に、高さ検出位置PA2と高さ検出位置PC2との間
隔は、サブフィールドSFが行方向に並ぶ間隔と同じ長
さである。
【0065】高さ検出位置PA4、PB4、PC4は、
高さ検出位置PA3、PB3、PC3と検出位置PA
5、PB5、PC5との中央付近に位置している。即
ち、高さ検出位置PA4、PB4、PC4は、列マイナ
ーストラットRG15上に位置している。高さ検出位置
PA4、PB4、PC4は、行方向に並んでいる。高さ
検出位置PA4と高さ検出位置PB4との間隔は、サブ
フィールドSFが行方向に並ぶ間隔と同じ長さである。
同様に、高さ検出位置PA4と高さ検出位置PC4との
間隔は、サブフィールドSFが行方向に並ぶ間隔と同じ
長さである。
【0066】従って、高さ検出位置PA1、PB1、P
C1と高さ検出位置PA2、PB2、PC2と高さ検出
位置PA3、PB3、PC3と高さ検出位置PA4、P
B4、PC4と検出位置PA5、PB5、PC5とは、
列方向にほぼ等間隔で、列方向に対称な位置に並んでい
る。また、高さ検出位置PA1、PB1、PC1と高さ
検出位置PA2、PB2、PC2との間隔は、各サブフ
ィールドSFが列方向に並ぶ間隔の5倍の長さである。
即ち、行方向に伸びるストラットの間隔の5倍の長さで
あり、請求項8の例である。
【0067】また、高さ検出位置PA1、PB1、PC
1は、行方向に互いに等間隔に並んでいる。高さ検出位
置PA2、PB2、PC2と高さ検出位置PA3、PB
3、PC3と検出位置PA4、PB4、PC4と高さ検
出位置PA5、PB5、PC5とについても、同様であ
る。
【0068】高さ検出位置PA1、PA2、PA3、P
A4、PA5は、照明系12が照明するサブフィールド
SFの近傍に、位置する。高さ検出位置PB1、PB
2、PB3、PB4、PB5は、照明系12が照明する
サブフィールドSFの行方向に隣り合うサブフィールド
SFの近傍に、位置する。高さ検出位置PC1、PC
2、PC3、PC4、PC5は、照明系12が照明する
サブフィールドSFの行方向と反対方向に隣り合うサブ
フィールドSFの近傍に、位置する。
【0069】前述のようにAF検出光132の方向は、
照明系12に対して固定されているので、レチクルR1
がプラスY方向に移動する場合は、高さ検出位置PA1
〜PC5はレチクルR1上を行方向に移動する。レチク
ルR1がマイナスY方向に移動する場合は、高さ検出位
置PA1〜PC5はレチクルR1上を行方向と反対方向
に移動する。
【0070】尚、AF検出光132は、図17に示すよ
うに、行方向にマルチビームLD1〜LD5とマルチビ
ームLE1〜LE5とを、更に設けてもよい。図15
は、AF検出光132が進む方向と垂直な方向に切断し
たAF検出光132の断面を、AF照明装置131から
マイナーストラット面GPに向かって見た図である。
【0071】図17に示すAF検出光132が到達する
マイナーストラット面GP上の位置を、図18を参照し
ながら説明する。図18は、レチクルR1を電子ビーム
が照明する方向から見た、レチクルR1の上面図であ
る。高さ検出位置PD1は、マルチビームLD1がマイ
ナーストラット面GP上に到達する位置である。高さ検
出位置PE1は、マルチビームLE1が到達する位置で
ある。同様に、各高さ検出位置PD2〜PD5は、各マ
ルチビームLD2〜LD5がマイナーストラット面GP
上に到達する位置で、各高さ検出位置PE2〜PE5
は、各マルチビームLE2〜LE5がマイナーストラッ
ト面GP上に到達する位置である。
【0072】図18に示すように、高さ検出位置PD1
は、高さ検出位置PA1と高さ検出位置PB1とのほぼ
中央に位置する。同様に、各高さ検出位置PD2〜PD
5は、各高さ検出位置PA2〜PA5と各高さ検出位置
PB2〜PB5とのほぼ中央に位置する。
【0073】高さ検出位置PE1は、高さ検出位置PA
1と高さ検出位置PC1とのほぼ中央に位置する。同様
に、各高さ検出位置PE2〜PE5は、各高さ検出位置
PA2〜PA5と各検出位置PC2〜PC5とのほぼ中
央に位置する。従って、マルチビームLA1〜LE1が
行方向に並ぶ間隔は、サブフィールドSFが行方向に並
ぶ間隔のほぼ半分である。また、マルチビームLA1〜
LE1は、行方向に左右対称で、マルチビームLA1〜
LE1の数は、奇数である。即ち、列方向に伸びるスト
ラットの間隔の半分である。
【0074】また尚、図19に示すように、AF検出光
132は、列方向にサブフィールドSFが列方向に並ぶ
数と同じ数だけの高さ検出位置PA1〜PA20、高さ
検出位置PB1〜PB20及び高さ検出位置PC1〜P
C20に、到達してもよい。図19は、レチクル21を
電子ビームが照明する方向から見た、レチクルR1の上
面図である。
【0075】図19において、高さ検出位置PA1の位
置は、サブフィールドSF0101の近傍である。同様
に、各高さ検出位置PA2〜PA20の位置は、各サブ
フィールドSF0201〜SF2001の近傍である。
各高さ検出位置PB1〜PB20の位置は、サブフィー
ルドSFが行方向に並ぶ間隔だけ、各高さ検出位置PA
1〜PA20から行方向に離れている。各高さ検出位置
PC1〜PC20の位置は、サブフィールドSFが行方
向に並ぶ間隔だけ、各高さ検出位置PA1〜PA20か
ら行方向と反対方向に離れている。
【0076】また尚、図20に示すように、高さ検出位
置PA2〜PC2は、列マイナーストラットRG5に、
高さ検出位置PA3〜PC3は、列マイナーストラット
RG10に、高さ検出位置PA4〜PC4は、列マイナ
ーストラットRG15に、それぞれ位置していてもよ
い。図20は、レチクル21を電子ビームが照明する方
向から見た、レチクルR1の上面図である。図20にお
いて、高さ検出位置PA2の位置は、サブフィールドS
F0501の近傍である。同様に、高さ検出位置PA
3、PA4の位置は、サブフィールドSF1001〜S
F1501の近傍である。高さ検出位置PB2、PB
3、PB4の位置は、サブフィールドSFが行方向に並
ぶ間隔だけ、各高さ検出位置PA2、PA3、PA4か
ら行方向に離れている。高さ検出位置PC2、PC3、
PC4の位置は、サブフィールドSFが行方向に並ぶ間
隔だけ、高さ検出位置PA2、PA3、PA4から行方
向と反対方向に離れている。
【0077】ところで、パターン転写型荷電粒子線露光
装置においては、今まで述べてきたように照明ビームは
制御可能な範囲にて左右に偏向されながら、サブフィー
ルド毎に順次レチクル上のパターンをウエハ上に転写し
てゆく場合だけでなく、ビームをブランキングすること
なく、ステージのスキャン方向に対して垂直方向にビー
ムをスキャンさせながら露光する方式も研究されてい
る。第11図(b)はそのようなレチクルに先のフォーカ
ス検出ビームを適用した場合であるが、縦方向(ステー
ジ移動方向)のマイナー・ストラット41の数が少ない
ため、十分なビーム数を使えないという不都合がある。
【0078】そのため、本発明の次の実施例では、第2
1図(a), (b)に見られるようにビームの入射方位をステ
ージスキャンに対し垂直方向(紙面の左右方向)にし
た。図(a), (b)共に、多数のビームをマイナー・ストラ
ット41上に落とすことが出来、良好な制御が期待でき
る。ただし、ステージ移動に伴い、ビームはステンシル
パターン部で反射して、誤検出する可能性もあるため、
検出のタイミングはビームがマイナー・ストラット位置
に一致した場合に行う。尚、一次元多点ビームを複数列
配置して測定する場合の受光部5の受光センサとしては
個々一次元多点ビームに対応した一次元画像センサ、例
えば一次元CCD、や使用する複数の一次元多点ビーム
を一度に検出する2次元画像センサ、例えば2次元CC
D、を用いる。
【0079】この点を更に、図22を基に、AF検出光
132と高さ検出位置PA1〜PC5との説明を行う。
図22に示すようなAF検出光132は、レチクルR2
を照明することもできる。AF検出光132がレチクル
R2を照明する場合の高さ検出位置PA1〜PC5を、
図22に示す。図22は、レチクルR2を電子ビームが
照明する方向から見た、レチクルR2の上面図である。
図22に示すように、AF高さ検出位置PA1〜PA5
が1次元マイナーストラットCCG2上にある場合は、
AF高さ検出位置PB1〜PB5は1次元マイナースト
ラットCCG3上にあり、また、AF高さ検出位置PC
1〜PC5は1次元マイナーストラットCCG1上にあ
る。従って、フォーカス検出機構3は、レチクルR2の
各1次元マイナーストラットCCGの高さHGを検出で
きる。
【0080】ここまでは検出ビームの構成を記してきた
が、ここで図14に戻って、フォーカス検出機構103
の説明を行う。AF検出光132は、行マイナーストラ
ット面CGPで正反射する。この反射光をAF反射光1
33と称す。AF反射光133は、マルチビームLA1
〜LC5が行マイナーストラット面CGPで正反射した
光の集合である。AF反射光133は、高さ検出系5に
入射する。高さ検出系5は、AF反射光133に基づい
て、マイナーストラット面GPの高さHGを検出する装
置である。図23〜図28を参照しながら、高さ検出系
5を説明する。図23は、高さ検出系5がAF反射光1
33を受光する受光面341を表す図である。図23に
示すように、受光面341には、主受光部342と副受
光部344と副受光部346とが、設けられている。主
受光部342が設けられる位置を主受光位置343、副
受光部344が設けられる位置を副受光位置345、そ
して、副受光部346が設けられる位置を副受光位置3
47と称す。主受光部342は、高さ検出位置PA1、
PA2、PA3、PA4、PA5からのAF反射光13
3を受光する装置である。即ち、主受光部342は、照
明系12が照明するサブフィールドSFの近傍からのA
F反射光133を受光する。主受光部342には、光セ
ンサSSA1〜SSA5が設けられている。光センサS
SA1は、高さ検出位置PA1からのAF反射光133
を受光するセンサーである。同様に、各光センサSSA
2〜SSA5は、各高さ検出位置PA2〜PA5からの
AF反射光133を受光するセンサーである。副受光部
344は、高さ検出位置PB1、PB2、PB3、PB
4、PB5からのAF反射光133を受光する装置であ
る。即ち、副受光部344は、照明系12が照明するサ
ブフィールドSFの行方向に隣り合うサブフィールドS
Fの近傍からのAF反射光133を受光する。副受光部
344には、光センサSSB1〜SSB5が設けられて
いる。光センサSSB1は、高さ検出位置PB1からの
AF反射光133を受光するセンサーである。同様に、
各光センサSSB2〜SSB5は、各高さ検出位置PB
2〜PB5からのAF反射光133を受光するセンサー
である。副受光部346は、高さ検出位置PC1、PC
2、PC3、PC4、PC5からのAF反射光133を
受光する装置である。即ち、副受光部346は、照明系
12が照明するサブフィールドSFの行方向と反対方向
に隣り合うサブフィールドSFの近傍からのAF反射光
133を受光する。副受光部346には、光センサSS
C1〜SSC5が設けられている。光センサSSC1
は、高さ検出位置PC1からのAF反射光133を受光
するセンサーである。同様に、各光センサSSC2〜S
SC5は、各高さ検出位置PC2〜PC5からのAF反
射光133を受光するセンサーである。
【0081】主受光部342は、請求項19の主受光手
段の例である。副受光部344と副受光部346とは、
請求項20の副受光手段の例である。高さ検出系5は、
光センサSSA1の出力に基づいて、高さ検出位置PA
1にあるマイナーストラット面GPの高さHGを、演算
によって求める。同様に、高さ検出系5は、光センサS
SA2〜SSA5、光センサSSB1〜SSB5及び光
センサSSC1〜SSC5の出力に基づいて、高さ検出
位置PA2〜PA5、高さ検出位置PB1〜PB5及び
高さ検出位置PC1〜PC5にあるマイナーストラット
面GPの高さHGを、演算によって求める。
【0082】セレクト信号SLは、副受光部344か副
受光部346のいずれかを、選択する信号である。高さ
検出系5は、セレクト信号SLに基づいて、2組のデー
タを出力する。セレクト信号SLが副受光部344を選
択する場合、高さ検出系5が出力する一方の組のデータ
は、高さ検出位置PA1〜PA5の高さHGを表す高さ
データDGであり、他方の組のデータは高さ検出位置P
B1〜PB5の高さHGを表す高さデータDGである。
即ち、後述のように、レチクルステージがプラスY方向
に移動する場合には、高さ検出系5は、高さ検出位置P
A1〜PA5の高さHGを表す高さデータDGと、高さ
検出位置PB1〜PB5の高さHGを表す高さデータD
Gとを、出力する。セレクト信号SLが副受光部346
を選択する場合、高さ検出系5が出力する一方の組のデ
ータは、高さ検出位置PA1〜PA5の高さHGを表す
高さデータDGであり、他方の組のデータは、高さ検出
位置PC1〜PC5の高さHGを表す高さデータDGで
ある。即ち、後述のように、レチクルステージがマイナ
スY方向に移動する場合には、高さ検出系5は、高さ検
出位置PA1〜PA5の高さHGを表す高さデータDG
と、高さ検出位置PC1〜PC5の高さHGを表す高さ
データDGとを、出力する。高さ検出位置PA1〜PA
5の高さHGを表す高さデータDGを、それぞれ高さデ
ータDGA1〜DGA5と称す。高さ検出位置PB1〜
PB5の高さHGを表す高さデータDGを、それぞれ高
さデータDGB1〜DGB5と称す。高さ検出位置PC
1〜PC5の高さHGを表す高さデータDGを、それぞ
れ高さデータDGC1〜DGC5と称す。高さデータD
Gは、高さデータDGA1〜DGA5と高さデータDG
B1〜DGB5とデータDGC1〜DGC5との総称で
ある。
【0083】データ処理装置135は、サブフィールド
SFの高さHSFを演算によって求める装置である。図
24を参照しながら、データ処理装置135を説明す
る。図24は、データ処理装置135の機能を表すブロ
ック図である。図24に示すように、データ処理装置1
35には、方向判定回路351とセンサセレクタ352
と補間回路353と高さ決定回路354と予測回路35
5とが設けられている。
【0084】方向判定回路351は、レチクルステージ
の移動方向を判定する回路である。方向判定回路351
は、干渉計データDYに基づいて、レチクルステージR
Sの移動方向が、プラスY方向かマイナスY方向かを判
定する。例えば、方向判定回路351は、干渉計データ
DYの値が増加すると、プラス方向と判定する。
【0085】レチクルステージは、レチクルR1の行方
向と反対方向がプラスY方向となる位置に、レチクルR
1を保持する。従って、方向判定回路351がレチクル
ステージはプラスY方向に移動していると判定する場合
には、レチクルR1は、行方向に移動する。方向判定回
路351がレチクルステージはマイナスY方向に移動し
ていると判定する場合には、レチクルR1は、行方向と
反対方向に移動する。方向判定回路351は、レチクル
ステージの移動方向がプラスY方向かマイナスY方向か
を表す方向データDDを、センサセレクタ352に出力
する。方向判定回路351は、請求項23の方向検出手
段の例である。(尚、この方向判定は露光シークエンサ
より移動方向の情報を受けて方向判定を行うことも可能
である。) センサセレクタ352は、セレクト信号SLを高さ検出
系5に出力する回路である。方向データDDがプラスY
方向を表す場合には、センサセレクタ352は、副受光
部344を選択することを表すセレクト信号SLを、出
力する。即ち、レチクルステージがプラスY方向に移動
する場合は、センサセレクタ352は、副受光部344
を選択することを表すセレクト信号SLを、出力する。
方向データDDがマイナスY方向を表す場合には、セン
サセレクタ352は、副受光部346を選択することを
表すセレクト信号SLを、出力する。即ち、レチクルス
テージがマイナスY方向に移動する場合は、センサセレ
クタ352は、副受光部346を選択することを表すセ
レクト信号SLを、出力する。尚、セレクト信号SLを
出力するセンサセレクタ352に限らず、方向データD
Dに基づいて、高さデータDGを選択するデータセレク
タ356を、設けてもよい。この場合は、図25に示す
ように、高さ検出系5は、レチクルステージの移動方向
に関わらず、常に主受光部342と副受光部344と副
受光部346とからの高さデータDGを、出力すればよ
い。図25は、データ処理装置135の機能を表すブロ
ック図である。センサセレクタ352は、請求項23の
選択手段の例である。
【0086】補間回路353は、高さデータDGを補間
する演算を行う回路である。補間回路353は、高さ検
出系5が出力する2組のデータのそれぞれの間を、補間
する。高さ検出系5が高さデータDGA1〜DGA5と
高さデータDGB1〜DGB5とを出力する場合、即
ち、レチクルステージがプラスY方向に移動する場合に
は、補間回路353が補間する一方の組みのデータは、
高さデータDGA1〜DGA5で、他方の組みのデータ
は、高さデータDGB1〜DGB5である。高さ検出系
5が高さデータDGA1〜DGA5と高さデータDGC
1〜DGC5とを出力する場合、即ち、レチクルステー
ジがマイナスY方向に移動する場合には、補間回路35
3が補間する一方の組みのデータは、高さデータDGA
1〜DGA5で、他方の組みのデータは、高さデータD
GC1〜DGC5である。補間回路353は、請求項1
4の補間手段の例である。図26を参照しながら、高さ
データDGA1と高さデータDGA2との間を補間する
場合を例に挙げて、補間回路353を説明する。
【0087】図26は、サブフィールドSFの位置と高
さ検出位置PA1、PA2、PB1、PB2の位置とを
表す図である。図26は、高さ検出位置PB1、PB2
が行マイナーストラットCG1に位置する場合を、表し
ている。前述のように、高さ検出位置PA1は、行マイ
ナーストラットCGのサブフィールドSF0101側の
端に、位置している。高さ検出位置PA2は、列マイナ
ーストラットRG5上に位置している。従って、図26
に示すように、高さ検出位置PA1と高さ検出位置PA
2との間には、サブフィールドSF0101、SF02
01、SF0301、SF0401、SF0501と、
列マイナーストラットRG1、RG2、RG3、RG
4、RG5とが、位置する。補間回路353が補間する
位置は、高さ検出位置PA1−1、PA1―2、PA1
−3、PA1−4である。高さ検出位置PA1−1、P
A1―2、PA1−3、PA1−4は、高さ検出位置P
A1と高さ検出位置PA2とを結ぶ線分を、ほぼ均等に
五等分する位置である。高さ検出位置PA1−1、PA
1―2、PA1−3、PA1−4は、それぞれ列マイナ
ーストラットRG1、RG2、RG3、RG4上に位置
する。補間回路353は、AFエナーブル信号SENを
入力すると、高さ検出位置PA1の高さデータDGA1
と高さ検出位置PA2の高さデータDGA2とから、高
さ検出位置PA1−1、PA1―2、PA1−3、PA
1−4の高さデータDGA1−1、DGA1−2、DG
A1−3、DGA1−4を線形補間演算によって、求め
る。尚、補間回路353は、高さデータDGA1と高さ
データDGA2とからだけでなく、高さデータDGA
1、DGA2、DGA3、DGA4、DGA5とから、
高さデータDGA1−1、DGA1−2、DGA1−
3、DGA1−4を求めてもよい。補間回路353は、
高さデータDGA1、DGA1−1、DGA1−2、D
GA1−3、DGA1−4、DGA2を出力する。補間
回路353は、AFエナーブル信号SENを入力しない
場合は、線形補間演算も行わず、高さデータDGA1、
DGA1−1、DGA1−2、DGA1−3、DGA1
−4、DGA2も出力しない。
【0088】このように、ステージ検出装置2は、行マ
イナーストラット面CGPにAF検出光132が到達す
る場合にAFエナーブル信号SENを出力するので、補
間回路353は、行マイナーストラット面CGPにAF
検出光132が到達する場合に、高さデータDGA1、
DGA1−1、DGA1−2、DGA1−3、DGA1
−4、DGA2を高さ決定回路354に出力する。同様
に、補間回路353は、高さデータDGA2〜DGA5
の間も、補間する。また同様に、高さデータDGB1〜
DGB5の間か、或いは、高さデータDGC1〜DGC
5の間かを、補間する。補間した高さデータDGA1、
DGA1−1〜DGA5を、高さデータIDGA1、I
DGA1−1〜IDGA5と称す。同様に、補間した高
さデータDGB1〜DGB5を、高さデータIDGB
1、IDGB1−1〜IDGB5と称し、補間した高さ
データDGC1〜DGC5を、高さデータIDGC1、
IDGC1−1〜IDGC5と称す。補間回路353
は、補間した2組のデータを高さ決定回路354に出力
する。
【0089】高さ決定回路354は、サブフィールドS
Fの高さHSFを、演算によって求める回路である。高
さ決定回路354は、補間回路353が出力する2組の
データに挟まれる位置にあるサブフィールドSFの、高
さHSFを求める。即ち、高さ決定回路354は、高さ
データIDGA1〜IDGA5と高さデータIDGB1
〜IDGB5とに挟まれるサブフィールドSFの高さH
SFか、高さデータIDGA1〜IDGA5と高さデー
タIDGC1〜IDGC5とに挟まれるサブフィールド
SFの高さHSFかのいずれかを、求める。言い換える
と、レチクルステージがプラスY方向に移動する場合に
は、高さ決定回路354は、高さデータIDGA1〜I
DGA5と高さデータIDGB1〜IDGB5とに挟ま
れるサブフィールドSFの高さHSFを、求める。レチ
クルステージがマイナスY方向に移動する場合には、高
さ決定回路354は、高さデータIDGA1〜IDGA
5と高さデータIDGC1〜IDGC5とに挟まれるサ
ブフィールドSFの高さHSFを、求める。
【0090】図26を参照しながら、高さ検出位置PA
1、高さ検出位置PA1−1、高さ検出位置PB1及び
高さ検出位置PB1−1に挟まれる、サブフィールドS
F0101の高さHSFを求める場合を例に挙げて、高
さ決定回路354を説明する。高さ検出位置PA1は、
高さデータIDGA1が表す位置である。高さ検出位置
PA1−1は、高さデータIDGA1−1が表す位置で
ある。高さ検出位置PB1は、高さデータIDGB1が
表す位置である。高さ検出位置PB1−1は、高さデー
タIDGB1−1が表す位置である。
【0091】高さ決定回路354は、高さ検出位置PA
1と高さ検出位置PA1−1と高さ検出位置PB1と高
さ検出位置PB1−1とを4隅とする矩形の中心P01
01の位置を、求める。前述のように、高さ検出位置P
A1と高さ検出位置PA1−1と高さ検出位置PB1と
検出位置PB1−1とは、サブフィールドSF0101
の正方形の4隅の近傍にそれぞれ位置するので、中心P
0101の位置は、サブフィールドSF0101の正方
形の重心の位置と、ほぼ一致する。高さ決定回路354
は、高さデータIDGA1と高さデータIDGA1−1
と高さデータIDGB1と高さデータIDGB1−1と
の平均値を、求める。この平均値がサブフィールドSF
0101の高さHSFであり、高さHSFの位置は、中
心P0101である。同様に、高さ決定回路354は、
補間回路353が出力する2組のデータに挟まれる位置
にあるサブフィールドSFの、高さHSFを求める。
【0092】図25に戻って、データ処理回路35の説
明を続ける。上述のように、補間回路353は、レチク
ルステージの移動方向に基づいて、2組のデータを出力
するので、高さ決定回路354も、レチクルステージR
Sの移動方向に基づいて、高さHSFを求める。高さ決
定回路354は、高さHSFを表す高さデータDSF
を、出力する。高さ決定回路354は、請求項17のサ
ブフィールド決定手段の例である。
【0093】予測回路355は、複数の高さデータDS
Fから、行方向に隣り合うサブフィールドSFの予測高
さHSFPを、予測する回路である。高さデータDSF
が、レチクルステージの移動方向に基づいて、出力され
るので、予測回路355もレチクルステージの移動方向
に基づいて、予測高さHSFPを、予測する。 即ち、
レチクルステージがプラスY方向に移動する場合には、
予測回路355は、高さデータDSFの表すサブフィー
ルドSFのマイナスY方向に隣り合うサブフィールドS
Fの予測高さHSFPを、予測する。レチクルステージ
がマイナスY方向に移動する場合には、予測回路355
は、高さデータDSFの表すサブフィールドSFのプラ
スY方向に隣り合うサブフィールドSFの予測高さHS
FPを、予測する。図27と図28とを参照しながら、
レチクルステージがプラスY方向に移動する場合に、サ
ブフィールドSF0101に対してマイナスY方向に並
ぶサブフィールドSF0103の予測高さHSFPを求
め動作を例に挙げて、予測回路355を説明する。図2
7は、高さHSFと予測高さHSFPとを表すグラフで
ある。図24において、HSF0101は、サブフィー
ルドSF0101の高さHSFである。HSF0102
は、サブフィールドSF0102の高さHSFである。
HSFP0103は、サブフィールドSF0103の予
測高さHSFPである。図28は、サブフィールドSF
0101〜SF0103を表す図である。図28におい
て、中心P0102はサブフィールドSF0102の高
さHSF0102の位置を表し、中心P0103はサブ
フィールドSF0103の予測高さHSF0103の位
置を表す。図28に示すように、サブフィールドSF0
103は、サブフィールドSF0101よりマイナスY
方向に位置している。図27に示すように、予測回路3
55は、高さHSF0101と高さHSF0102とを
結ぶ1次関数を求める。この1次関数が中心P0101
よりマイナスY方向にある中心P0103と交わる点
が、サブフィールドSF0103の予測高さHSFP0
103である。尚、予測回路355は、2つの高さHS
Fからに限らず、3つ以上のHSFから、高次の曲線を
用いて予測高さHSFPを求めてもよい。この場合は、
予測高さHSFPの予測精度が高まる利点がある。予測
回路355は、サブフィールドSF0201〜SF20
01についても、マイナスY方向に並ぶサブフィールド
SF0202〜SF2002の予測高さHSFPを、求
める。
【0094】このようにして、予測回路355は、レチ
クルステージの移動方向に基づいて、予測高さHSFP
を予測すると、予測高さHSFPを表す高さ予測データ
DSFPを、照明系12に出力する。予測回路355
は、請求項18の予測手段の例である。
【0095】図14に戻って、照明系12とフォーカス
検出機構103との説明を続ける。照明系12は、露光
し終わった3行のサブフィールドSFの高さデータDS
Fを記憶する。尚、照明系12は、3行のサブフィール
ドSFの高さデータDSFに限らず、2行以上ならば、
何行でもサブフィールドSFの高さデータDSFを記憶
してもよい。照明系12は、記憶している高さデータD
SFと高さ予測データDSFPとを通る曲線を現す関数
を、演算によって求める。求められた曲線に従って、レ
チクルの高さの補正、及び/又は照明・投影電子光学系
による電子ビームの補正が行われる。
【0096】図12を基に、荷電粒子線露光装置100
及びその動作をまとめると以下のようになる。レチクル
21を照明した電子ビームは、レチクル21のパターン
の形に整形される。整形された電子ビームは、投影系2
3に向かう。投影系23は、レチクル21からの電子ビ
ームをウェハに投影する装置である。投影系23は、レ
チクル21のサブフィールドSFの像を、X方向とその
逆方向とに走査しながら、縮小してウェハに投影する。
ウェハステージは、レチクルステージが移動する方向と
反対方向にウェハを移動しながら、ウェハを保持する装
置である。
【0097】次に、荷電粒子線露光装置100の動作を
説明する。レチクルステージに、レチクル21が保持さ
れ、ウェハステージWSにウェハが保持されると、荷電
粒子線露光装置100は露光動作を開始する。レチクル
ステージは、レチクル21の行方向の反対方向が、プラ
スY方向と平行になる位置に、レチクル21を保持す
る。露光動作が開始されると、レチクルステージはY方
向にレチクル21を移動する。光源111は、電子ビー
ムを放射する。照明系12は、電子ビームをレチクル2
1の列方向に走査しながら、サブフィールドSFを照明
する。
【0098】フォーカス検出機構103は、レチクル2
1にAF検出光132を、発射する。ステージ検出装置
102は、レチクルステージの位置を検出し、干渉計デ
ータDYを出力する。また、ステージ検出装置2は、レ
チクルステージが検出有効位置PENにある場合に、A
Fエナーブル信号SENを出力する。フォーカス検出機
構103は、干渉計データDYを入力して、又は露光シ
ークエンサよりの情報を基に、レチクルステージの移動
方向を判定する。フォーカス検出機構103は、AFエ
ナーブル信号SENを入力している場合で、且つ、レチ
クルステージの移動方向がプラスY方向の場合には、高
さ検出位置PA1〜PA5と高さ検出位置PB1〜PB
5とからのAF反射光133に基づいて、照明系12が
照明しているサブフィールドSFの高さHSFと、その
サブフィールドSFのマイナスY方向に隣り合うサブフ
ィールドSFの予測高さHSFPとを、求める。一方、
フォーカス検出機構103は、AFエナーブル信号SE
Nを入力している場合で、且つ、レチクルステージの移
動方向がマイナスY方向の場合には、検出位置PA1〜
PA5と高さ検出位置PC1〜PC5とからのAF反射
光133に基づいて、照明系12が照明しているサブフ
ィールドSFの高さHSFと、そのサブフィールドSF
のプラスY方向に隣り合うサブフィールドSFの予測高
さHSFPとを、求める。フォーカス検出機構103
は、高さHSFを表す高さデータDSFと、予測高さH
SFPを表す高さ予測データDSFPとを、出力する。
【0099】照明系12は、高さデータDSFが示す高
さで、電子ビームの各種歪みと各種収差とが最も少なく
なるように、電子ビームを補正する。また、照明系12
は、記憶している高さデータDSFと高さ予測データD
SFPとを通る曲線に沿って、電子ビームを補正する。
【0100】レチクル21を照明した電子ビームは、レ
チクル21のパターンの形に整形される。整形された電
子ビームは、投影系23に向かう。投影系23は、レチ
クル21のサブフィールドSFの像を、X方向とその逆
方向とに走査しながら、縮小してウェハに投影する。
【0101】ウェハステージが、レチクルステージが移
動する方向と反対方向にウェハを移動すると、ウェハに
は、レチクル21のパターンが投影される。尚、フォー
カス制御の例としては、レチクルRのフォーカス検出は
レチクル・フォーカス検出ビームの受光センサ出力にて
行い、アクチュエータ2の制御にフィードバックし、残
差分は、投影レンズLCの電子光学系のフォーカスを、コ
イルに流す電流を制御してのダイナミックフォーカス制
御にて追従させることができる。この制御のためは、レ
チクルフォーカス検出受光部からの出力信号とウェハフ
ォーカス検出受光部からの出力信号を受け取り、さらに
両ステージの位置を測距干渉系から受け取って露光時の
レチクル上のサブフィールドの高さ位置補正量とウェハ
のフォーカス補正量を決め、補正演算よりの出力をもと
にレチクル、ウェハ双方のアクチュエータの制御と電子
光学系のダイナミックフォーカスコイルの制御を行う。
<デバイス製造方法>次に、上述の実施形態の荷電粒子
線露光装置100を用いて、半導体素子等のデバイスを
作成する動作の一例を、図29のフローチャートを参照
しながら、説明する。Step101において、1ロットの
ウェハ上に金属膜が蒸着される。Step102において、
ウェハ上に蒸着された金属膜上に、フォトレジストが塗
布される。Step103において、上述の実施形態の荷電
粒子線露光装置1を用いて、レチクルR1上のパターン
が、その1ロットのウェハ上に順次、露光される。Step
104において、パターンの露光されたフォトレジスト
が、現像される。Step105において、現像されたレジ
ストのパターンをマスクとして、その1ロットのウェハ
がエッチングされる。エッチングが行われると、レチク
ルR1上のパターンに対応する回路が、各ウェハ上に形
成される。Step105の終了後、ウェハ上に形成された
回路の上に、更に回路を形成することによって、極めて
微細な回路を有するデバイスが製造される。
【0102】以上のように、本発明のレチクルのフォー
カス検出機能を有する装置について説明した、本願発明
の技術的思想は上記記述内容に限定されるものでは無い
ことは言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、投影系に
対するレチクルの高さ方向の位置を検出するための斜入
射のマルチビームからなるフォーカス検出機能を設ける
こととし、マイナー・ストラットがフォーカス検出ビー
ム位置と一致したときに同期したデータをフォーカス検
出信号とすることとしたので、ステンシルレチクルであ
っても誤検出することがない。更に、この斜入射光ビー
ムによるフォーカス検出機能は、レチクルの高さ変化を
センサ上の横ずれ量に変換し、2分割センサ、または1
次元リニアセンサにより、横ずれ量を計測することとし
たので、レチクルステージの高速移動に対しても対応で
きる。また、フィードフォワード用のビームも用意した
ので、レチクルステージの移動方向によらず、安定した
フォーカス検出と制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフォーカス検出機構を備えた転写型
荷電粒子線露光装置
【図2】 本発明のフォーカス検出機構が適用される転
写型荷電粒子線露光装置の構成図。
【図3】 本発明の転写型荷電粒子線露光装置でのレチ
クルと結像原理。
【図4】 本発明の転写型荷電粒子線露光装置に使用さ
れるレチクルの構造図。
【図5】 本発明での転写型荷電粒子線露光装置に使用
されるレチクルの全体図。
【図6】 レチクルR1の上面図
【図7】 レチクルR2の上面図
【図8】 レチクルR1の断面図
【図9】 メンブレンM2の断面図
【図10】ウェハのフォーカス検出に用いられているビ
ームの配置例
【図11】マイナーストラット上のフォーカス検出ビー
ムとステージ移動方向、ビーム入射方向を示す。
【図12】荷電粒子線露光装置100の機能をあらわす
ブロック図
【図13】ステージ検出装置102の機能を表すブロッ
ク図
【図14】照明系12とレチクルステージとフォーカス
検出機構103との機能を表すブロック図
【図15】AF検出光132の断面図
【図16】AF検出光132の断面図
【図17】AF検出光132の断面
【図18】レチクルR1の上面図
【図19】レチクルR1の上面図
【図20】レチクルR1の上面図
【図21】マイナーストラット上のフォーカス検出ビー
ムとステージ移動方向、ビーム入射方向を示す。
【図22】レチクルR2の上面図
【図23】受光面341を表す図
【図24】データ処理装置135の機能を表すブロック
【図25】データ処理装置135の機能を表すブロック
【図26】サブフィールドSFの位置を表す図
【図27】高さHSFと予測高さHSFPとを表すグラ
【図28】サブフィールドSF0101〜SF0103
を表す図
【図29】 フローチャート
【符号の説明】
UC 照明系、 LC 投影レンズ系、 1 レチクルステージ、 4、5、6 レチクル・フォーカス検出ビームの送光
系、高さ検出系とビーム、 7、8、9 ウエハ・フォーカス検出ビームの送光系、
受光系とビーム 21 レチクル 24 ウエハ、 25 ウエハステージ、 23 投影レンズ 41 マイナー・ストラット 43 サブフィールド 71 マイナー・ストラット上のフォーカス検出
ビーム 100 荷電粒子線露光装置 102 ステージ検出装置 103 フォーカス検出機構 12 照明系 121 干渉計 122 マイナーストラットディテクタ 131 AF照明装置 132 AF照明光 133 AF反射光 135 データ処理装置 342 主受光部 344 副受光部 346 副受光部 351 方向判定回路 352 センサセレクタ 353 補間回路 354 高さ決定回路 355 予測回路 CG 行マイナーストラット DG 高さデータ DSF 高さデータ DSFP 高さ予測データ DY 干渉計データ HG マイナーストラット面の高さ HSF サブフィールドの高さ PA1〜PA5 高さ検出位置 PA1−1〜PA1−4 高さ検出位置 PB1−1〜PB1−4 高さ検出位置 PB1〜PB5 高さ検出位置 PC1〜PC5 高さ検出位置 RG 列マイナーストラット SEN AFエナーブル信号 SF サブフィールド SL セレクト信号

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メンブレインにパターン開口をあけるこ
    とによりパターンが形成されたステンシル・タイプの原
    板(以下、ステンシル・レチクルと呼ぶ)上の、または
    メンブレイン上に荷電粒子散乱体によりパターンが形成
    された散乱タイプの原板(以下、散乱メンブレイン・レ
    チクルと呼ぶ)上のパターンを感光基板上に投影露光す
    るパターン転写型荷電粒子線露光装置において、投影系
    に対するレチクルの高さ方向の位置を検出するためのフ
    ォーカス検出機構を設けたことを特徴とする転写型荷電
    粒子線露光装置。
  2. 【請求項2】 前記フォーカス検出機構は、原板(単に
    レチクルともいう)に照射するフォーカス検出ビームと
    該フォーカス検出ビームのレチクルからの反射光を検出
    ・解析する高さ検出系とを有し、フォーカス検出ビーム
    はレチクル面に対して斜入射の光ビームであり、レチク
    ル上に配置されたメンブレインのサポート部に前記フォ
    ーカス検出ビームが照射された時に高さ検出系はフォー
    カス検出信号を出力することを特徴とする請求項1記載
    の転写型荷電粒子線露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の転写型荷電粒子線露光装
    置であって、前記斜入射光ビームを有するフォーカス検
    出機構の高さ検出系はセンサ上でのビームの横ズレを計
    測するセンサを有することを特徴とする転写型荷電粒子
    線露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の転写型荷電粒子線露光装
    置であって、横ズレを計測するセンサが、2分割セン
    サ、4分割センサ、1次元リニアセンサ、2次元イメー
    ジセンサ、PSD(POINT SENSITIVE DETECTOR)のうち
    のいずれかであることを特徴とする転写型荷電粒子線露
    光装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載された
    転写型荷電粒子線露光装置であって、レチクルを保持し
    て移動させるレチクルステージと感光基板を保持して移
    動させる感光基板ステージを有し、感光基板の露光中に
    レチクルおよび感光基板のステージは互いに逆方向にス
    キャンされ、フォーカス検出ビームもマルチビームから
    なることを特徴とする転写型荷電粒子線露光装置。
  6. 【請求項6】 転写型荷電粒子線露光装置に用いられ
    る、投影系に対するレチクルの高さ方向の位置を検出す
    るためのフォーカス検出方法であって、斜入射の光をレ
    チクルに照射し、レチクルからの反射光をセンサによっ
    て受光し、センサ上のビームの横ズレ量より投影系に対
    するレチクルの高さ方向の位置を検出することを特徴と
    するフォーカス検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の転写型荷電粒子線露光
    装置であって、前記マルチビームが前記原板を照射する
    高さ検出位置は、前記サポート部上においてレチクルス
    テージのスキャン方向に対して垂直な方向に等間隔とな
    されていることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の転写型荷電粒子線露光
    装置であって、前記等間隔の間隔がスキャン方向に伸び
    るストラットの間隔の整数倍となることを特徴とする荷
    電粒子線露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の転写型荷電粒子
    線露光装置であって、前記高さ検出位置の集合体の中央
    が荷電粒子線の偏向照明可能領域の中央付近になされて
    いることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  10. 【請求項10】請求項7乃至9のいずれかに記載の転写
    型荷電粒子線露光装置であって、前記高さ検出位置は、
    偏向照明可能領域の両端を含むことを特徴とする荷電粒
    子線露光装置。
  11. 【請求項11】請求項5に記載された転写型荷電粒子線
    露光装置であって、前記マルチビームが前記原板を照射
    する高さ検出位置は、前記レチクルステージのスキャン
    方向に等間隔となる前記サポート部上の位置を含むこと
    を特徴とする荷電粒子線露光装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の転写型荷電粒子線露
    光装置であって、前記等間隔の間隔がスキャン方向に対
    して垂直な方向に伸びるストラットの間隔の整数倍とな
    ることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の転写型荷電粒子線露
    光装置であって、前記等間隔の間隔がスキャン方向に対
    して垂直な方向に伸びるストラットの間隔の半分の整数
    倍となることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  14. 【請求項14】請求項7乃至13のいずれにか記載の転
    写型荷電粒子線露光装置であって、前記フォーカス検出
    機構は前記高さ検出位置の高さに基づいて、前記高さ検
    出位置の間の補間位置の高さを求める補間手段を更に備
    えることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の荷電粒子線露光装置
    であって、前記補間手段は、前記スキャン方向に対して
    垂直な方向に並ぶ前記補間位置の高さを求めることを特
    徴とする荷電粒子線露光装置。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の荷電粒子線露光装置
    であって、前記補間位置は、サブフィールドの近傍に、
    少なくとも1つが対応する位置であることを特徴とする
    荷電粒子線露光装置。
  17. 【請求項17】請求項7乃至16のいずれかに記載の荷
    電粒子線露光装置であって、前記フォーカス検出機構
    は、前記高さ検出位置の高さに基づいて、前記サブフィ
    ールドの高さを求めるサブフィールド決定手段を更に備
    えることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の荷電粒子線露光装置
    であって、前記フォーカス検出機構は、前記サブフィー
    ルド決定手段が求める前記サブフィールドの高さに基づ
    いて、前記スキャン方向に対して垂直な方向に並ぶ前記
    サブフィールドの高さを予測する予測手段を更に備える
    ことを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  19. 【請求項19】請求項5に記載の荷電粒子線露光装置で
    あって、前記高さ検出系は、フォーカス検出しようとす
    る位置の近傍からの前記反射光の到達する主受光位置に
    設けられる主受光手段を備えることを特徴とする荷電粒
    子線露光装置。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の荷電粒子線露光装置
    であって、前記高さ検出系は、フォーカス検出しようと
    する位置から離れる位置からの前記検出反射光を受光す
    る複数の副受光位置に設けられる複数の副受光手段を更
    に備えることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  21. 【請求項21】請求項20に記載の荷電粒子線露光装置
    であって、前記副受光手段は、レチクルステージのスキ
    ャン方向に離れる位置からの、前記反射光を受光するこ
    とを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  22. 【請求項22】請求項20に記載の荷電粒子線露光装置
    であって、前記フォーカス検出機構は、前記ステージが
    移動する移動方向を検出する方向検出手段を、更に備え
    ることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  23. 【請求項23】請求項20乃至22のいずれにか記載の
    荷電粒子線露光装置であって、前記フォーカス検出機構
    は、ステージのスキャン時の移動方向に基づいて、前記
    複数の副受光手段の一部を選択する選択手段を更に備え
    ることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  24. 【請求項24】請求項2に記載の荷電粒子線露光装置で
    あって、前記フォーカス検出機構が前記原板の高さ位置
    を検出可能な検出有効位置に前記ステージが位置する場
    合に、前記ステージが前記検出有効位置にあることを表
    す有効信号を出力する有効位置検出手段を更に備えるこ
    とを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  25. 【請求項25】請求項24に記載の荷電粒子線露光装置
    であって、前記フォーカス検出機構は、前記有効信号に
    基づいて、前記原板の高さ位置を検出することを特徴と
    する荷電粒子線露光装置。
  26. 【請求項26】請求項24の荷電粒子線露光装置であっ
    て、前記検出有効位置は、前記フォーカス検出ビームが
    前記サポート部を照射する場合の前記ステージ位置であ
    ることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  27. 【請求項27】パターンが分割して設けられる複数のサ
    ブフィールドと、前記複数のサブフィールドの間に設け
    られた少なくとも1方向に直線状に伸びる形状のサポー
    ト部とを有する原板を移動可能なステージに保持し、前
    記ステージが位置するステージ位置を検出し、前記原板
    が位置する原板の高さ位置を請求項6記載のフォーカス
    検出方法により検出し、検出された前記原板の高さ位置
    に基づいて、原板の高さの補正及び/又は原板を投影す
    る荷電粒子線光学系の補正を行うことを特徴とする荷電
    粒子線露光方法。
  28. 【請求項28】請求項1から5、請求項7から26の何
    れかに記載の荷電粒子線露光装置を用いて、原板に設け
    られるパターンを、感光基板上に投影する投影工程を含
    むことを特徴とするデバイス製造方法。
  29. 【請求項29】請求項27に記載の露光方法を用いて、
    原板に設けられるパターンを、感光基板上に投影する投
    影工程を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  30. 【請求項30】請求項5に記載された荷電粒子線露光装
    置であって、ステージのスキャン移動方向とフォーカス
    検出ビームのレチクルへの入射方向が垂直であることを
    特徴とする荷電粒子線露光装置。
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