JP2006261361A - 露光装置及びマイクロデバイスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マスクステージ及び基板ステージの位置を高精度に制御することができる露光装置を提供する。
【解決手段】 走査方向の前方側に配置された第1投影光学ユニットと、前記走査方向の後方側に配置された第2投影光学ユニットとを有する投影光学系を用いてマスクMのパターンを感光性基板P上に露光する露光装置EXにおいて、前記第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の前方側に配置され、前記感光性基板の前記第1投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第1基板フォーカス系50と、前記第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の後方側に配置され、前記感光性基板の前記第2投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第2基板フォーカス系52とを備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、半導体素子、液晶表示素子などのフラットパネル表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスをリソグラフィ工程で製造するための露光装置及び該露光装置を用いたマイクロデバイスの製造方法に関するものである。
現在、フラットパネル表示素子や半導体デバイスの製造においては、マスク上に形成された非常に微細なパターンを感光性基板上に転写するフォトリソグラフィの手法が用いられている。このフォトリソグラフィの手法を用いた製造工程では、二次元移動するマスクステージに載置されているマスク上に形成された原画となるパターンを、投影光学系を介して二次元移動する基板ステージに載置されているフォトレジスト等の感光剤が塗布された感光性基板上に投影露光する投影露光装置が用いられている。
この投影露光装置としては、感光性基板上にマスクのパターン全体を同時に転写する一括型露光装置と、マスクステージと基板ステージとを同期走査することによりマスクのパターンを連続的に感光性基板上に転写する走査型露光装置とが主に用いられている。液晶表示デバイスを製造する際には、隣り合う投影領域(露光領域)が走査方向で所定量変位するように、かつ隣り合う投影領域の端部(継ぎ部)が走査方向と直交する方向に重複するように投影光学系として配置された複数の投影光学モジュールを備えたマルチレンズ方式の走査型露光装置(マルチレンズスキャン型露光装置)が主に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−347184号公報
近年、上述の走査型露光装置においては、液晶ディスプレイ用の基板の大型化に伴い、マスク及び基板の大型化、各投影光学系の露光領域の拡大、投影光学系としての投影光学モジュールの数の増大による露光領域の拡大等が図られ、走査露光する際の基板を載置する基板ステージの制御が困難となっている。
即ち、広い露光領域を露光するために複数の投影光学モジュールを備え、その複数の投影光学モジュールを走査方向と直交する方向に2列に分けて配列し、第1投影光学ユニットと第2投影光学ユニットとを形成した際、走査方向に所定の間隔で配置される第1投影光学ユニット及び第2投影光学ユニットにより形成される投影露光領域の走査方向における幅が大きくなるに従い、基板ステージの制御は困難となる。例えば走査方向へのステージ進行角度にΔθの誤差があり、第1投影光学ユニット及び第2投影光学ユニットが形成する投影露光領域の走査方向における幅がdであるとき、その投影露光領域内で発生する誤差量はΔθ×dとなり、幅dに比例して大きくなる。
従来の走査型露光装置においては、第1投影光学ユニットと第2投影光学ユニットとの間にアライメント系及びオートフォーカス系(以下、AF系という)が配置されていたため、第1投影光学ユニットと第2投影光学ユニットとの間隔が広くなり、投影露光領域の走査方向における幅dが大きくなっていた。また、第1投影光学ユニットと第2投影光学ユニットとの間隔を狭くするためにアライメント系及びAF系の配置スペースを狭くした場合、AF系を構成する複数の検出系の走査方向における間隔が狭くなり、基板の傾きを検出するためのスパンを長くすることができず、基板の傾きの検出精度の低下が問題となっていた。
この発明の課題は、マスクステージ及び基板ステージの位置を高精度に制御することができる露光装置及び該露光装置を用いたマイクロデバイスの製造方法を提供することである。
この発明にかかる露光装置は、走査方向の前方側に配置された第1投影光学ユニットと、前記走査方向の後方側に配置された第2投影光学ユニットとを有する投影光学系を用いてマスクのパターンを感光性基板上に露光する露光装置において、前記第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の前方側に配置され、前記感光性基板の前記第1投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第1基板フォーカス系と、前記第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の後方側に配置され、前記感光性基板の前記第2投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第2基板フォーカス系とを備えることを特徴とする。
この発明にかかる露光装置によれば、第1基板フォーカス系及び第2基板フォーカス系が投影光学系により形成される露光領域より走査方向の前方側または後方側に配置されているため、第1投影光学ユニットにより形成される露光領域と第2投影光学ユニットにより形成される露光領域との間隔を狭くすることができ、マスクステージまたは基板ステージの位置ずれまたは走査方向に誤差が生じた場合においても露光位置のずれを高精度に検出することができる。また、第1基板フォーカス系と第2基板フォーカス系との間隔を広くすることができるため、感光性基板(基板ステージ)の傾きを検出するためのスパンを長くすることができ、感光性基板の傾きを高精度に検出することができる。
また、この発明にかかる露光装置は、走査方向の前方側に配置された第1投影光学ユニットと、前記走査方向の後方側に配置された第2投影光学ユニットとを有する投影光学系を用いてマスクのパターンを感光性基板上に露光する露光装置において、前記第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の前方側または前記第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の後方側に配置され、前記感光性基板上に設けられたアライメントマークを検出するアライメント系を備えることを特徴とする。
この発明にかかる露光装置によれば、アライメント系が投影光学系により形成される露光領域より走査方向の前方側または後方側に配置されているため、第1投影光学ユニットにより形成される露光領域と第2投影光学ユニットにより形成される露光領域との間隔を狭くすることができ、マスクステージまたは基板ステージの位置ずれまたは走査方向に誤差が生じた場合においても露光位置のずれを高精度に検出することができる。
また、この発明にかかるマイクロデバイスの製造方法は、この発明の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板上に露光する露光工程と、前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴とする。
この発明にかかるマイクロデバイスの製造方法によれば、露光位置のずれを高精度に検出することができる露光装置を用いて露光を行うため、微細なパターンを有するマイクロデバイスの製造を行うことができ、良好なマイクロデバイスを得ることができる。
この発明の露光装置によれば、第1投影光学ユニットにより形成される露光領域と第2投影光学ユニットにより形成される露光領域との間隔を狭くすることができ、マスクステージまたは基板ステージの位置ずれまたは走査方向に誤差が生じた場合においても露光位置のずれを高精度に検出することができる。
また、この発明のマイクロデバイスの製造方法によれば、露光位置のずれを高精度に検出することができる露光装置を用いて露光を行うため、微細なパターンを有するマイクロデバイスの製造を行うことができ、良好なマイクロデバイスを得ることができる。
また、感光性基板が外径500mmを超えるサイズの場合、感光性基板上の露光領域を広くするため、第1投影光学ユニット及び第2投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールの数が増加し、第1投影光学ユニット及び第2投影光学ユニットの非走査方向の長さが長くなり、かつ基板ステージ(感光性基板)が大型化する。したがって、走査方向へのステージ進行角度の誤差Δθによる影響が大きくなることが推認されることから、本発明は、感光性基板の大きさが500mmを超えるような場合に、特に顕著な効果を有する。
以下、図面を参照して、この発明の第1の実施の形態にかかる投影露光装置について説明する。図1はこの第1の実施の形態にかかる投影露光装置の概略構成を示す図であり、図2は図1に示す投影露光装置の概略斜視図である。
図1及び図2において、露光装置EXは、露光光でマスクMを照明する複数の照明系モジュール10a〜10kを備えた照明光学系ILと、マスクMを支持するマスクステージMSTと、照明系モジュール10a〜10kのそれぞれに対応して配置され、露光光で照明されたマスクMのパターンの像をガラスプレートにレジスト(感光剤)を塗布した外径が500mmよりも大きい感光性基板P上に投影する投影光学系としての複数の投影光学モジュールPL1〜PL11とを備えている。また、感光性基板Pを支持する基板ステージPSTと、レーザ光を用いてマスクステージMSTの位置を検出するマスク側レーザ干渉計39a,39bと、レーザ光を用いて基板ステージPSTの位置を検出する基板側レーザ干渉計43a,43bとを備えている。この実施の形態において、照明系モジュールは10a〜10kの11個であり、図1には便宜上照明系モジュール10aに対応するもののみが示されているが、照明系モジュール10a〜10kのそれぞれは同様の構成を有している。
露光装置EXは、マスクステージMSTに支持されているマスクMと基板ステージPSTに支持されている感光性基板Pとを同期移動しつつ投影光学モジュールPL1〜PL11を介してマスクMのパターンを感光性基板P上に投影露光する走査型投影露光装置である。以下の説明において、投影光学モジュールPL1〜PL11の光軸方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な方向でマスクM及び感光性基板Pの同期移動方向(走査方向)をX軸方向とし、Z軸方向及びX軸方向に直交する方向(非走査方向)をY軸方向とする。
図1に示すように、照明光学系ILは、露光用光源6と、露光用光源6から射出された光束を集光する楕円鏡6aと、楕円鏡6aにより集光された光束のうち露光に必要な波長の光束を反射し、その他の波長の光束を透過させるダイクロイックミラー7と、ダイクロイックミラー7により反射された光束のうち更に露光に必要な波長のみを通過させる波長選択フィルタ8と、波長選択フィルタ8からの光束を複数本(この実施の形態では11本)に分岐して、反射ミラー11を介して照明系モジュール10a〜10kのそれぞれに入射させるライトガイド9とを備えている。この実施の形態における露光用光源6には水銀ランプが用いられ、露光光としては波長選択フィルタ8により、露光に必要な波長であるg線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm)などが用いられる。
照明系モジュール10aは、照明シャッタ12と、リレーレンズ13と、リレーレンズ13を通過した光束をほぼ均一な照度分布の光束に調整して露光光に変換するオプティカルインテグレータ14と、オプティカルインテグレータ14からの露光光を集光してマスクMを均一な照度で照明するコンデンサレンズ15とを備えている。この実施の形態においては、照明系モジュール10aと同じ構成を有する照明系モジュール10b〜10kがX軸方向とY軸方向とに一定の間隔をもって配置されている。
照明シャッタ12は、ライトガイド9の光路下流側に光束の光路に対して進退自在に配置されており、光束を遮蔽、または通過させる。照明シャッタ12には、この照明シャッタ12を光束の光路に対して進退移動させるシャッタ駆動部12Dが設けられており、制御装置CONTによりその駆動が制御される。照明シャッタ12を通過した光束は、リレーレンズ13を介してオプティカルインテグレータ14に達する。オプティカルインテグレータ14の射出面側には二次光源が形成され、オプティカルインテグレータ14からの露光光はコンデンサレンズ15を介してマスクステージMSTに支持されているマスクMを均一な照度で照射する。そして、照明系モジュール10a〜10kのそれぞれから射出した露光光はマスクM上の異なる照明領域のそれぞれを照明する。
マスクMを支持するマスクステージMSTは移動可能に設けられており、一次元の走査露光を行うべくX軸方向への長いストロークと、走査方向と直交するY軸方向への所定距離のストロークとを有している。図1に示すように、マスクステージMSTは、このマスクステージMSTをX軸方向及びY軸方向に駆動するマスクステージ駆動部MSTDを有している。マスクステージ駆動部MSTDは制御装置CONTにより制御される。
図2に示すように、マスク側レーザ干渉計は、マスクステージMSTのX軸方向における位置を検出するXレーザ干渉計39aと、マスクステージMSTのY軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計39bとを備えている。マスクステージMSTの+X側の端縁にはY軸方向に延在するX移動鏡38aが設けられている。一方、マスクステージMSTの+Y側の端縁にはX移動鏡38bに直交するように、X軸方向に延在するY移動鏡38bが設けられている。X移動鏡38aにはXレーザ干渉計39aが対向して配置されており、Y移動鏡38bにはYレーザ干渉計39bが対向して配置されている。
Xレーザ干渉計39aはX移動鏡38aに対してレーザ光を照射する。レーザ光の照射によりX移動鏡38aで発生した光(反射光)はXレーザ干渉計39a内部のディテクタにより受光される。Xレーザ干渉計39aは、X移動鏡38aからの反射光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準としてX移動鏡38aの位置、すなわちマスクステージMSTのX軸方向における位置を検出する。
Yレーザ干渉計39bはY移動鏡38bに対してレーザ光を照射する。レーザ光の照射によりY移動鏡38bで発生した光(反射光)はYレーザ干渉計39b内部のディテクタにより受光される。Yレーザ干渉計39bは、Y移動鏡38bからの反射光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準としてY移動鏡38bの位置、すなわちマスクステージMST(ひいてはマスクM)のY軸方向における位置を検出する。なお、マスクMの位置は、マスクステージMSTに対するマスクMの各位置を計測しておくことにより、レーザ干渉計の検査値でモニタすることができる。
レーザ干渉計39a,39bそれぞれの検出結果は制御装置CONTに対して出力される。制御装置CONTは、レーザ干渉計39a,39bそれぞれの検出結果に基づいて、マスクステージ駆動部MSTDを介してマスクステージMSTを駆動し、マスクMの位置制御を行う。
マスクMを透過した露光光は、投影光学系としての投影光学モジュールPL1〜PL11のそれぞれに入射する。投影光学モジュールPL1〜PL11のそれぞれは、マスクMの照明領域に存在するパターンの像を感光性基板P上に投影露光するものであり、照明系モジュール10a〜10kのそれぞれに対応して配置されている。投影光学モジュールPL1,PL3,PL5,PL7,PL9,PL11(第1投影光学ユニット)と投影光学モジュールPL2,PL4,PL6,PL8,PL10(第2投影光学ユニット)とは2列に千鳥状に配列されている。すなわち、千鳥状に配置されている投影光学モジュールPL1〜PL11のそれぞれは、隣合う投影光学モジュール(例えば投影光学モジュールPL1とPL2、PL2とPL3)をX軸方向に所定量変位させて配置されている。投影光学モジュールPL1〜PL11のそれぞれを透過した露光光は、基板ステージPSTに支持されている感光性基板P上の異なる投影領域にマスクMの照明領域に対応したパターンの像を結像する。照明領域のマスクMのパターンはレジストが塗布された感光性基板P上に転写される。
感光性基板Pを支持する基板ステージPSTは移動可能に構成されており、一次元の走査露光を行うべくX軸方向への長いストロークと、走査方向と直交する方向にステップ移動するためのY軸への長いストロークとを有している。また、基板ステージPSTは、この基板ステージPSTをX軸方向及びY軸方向、更にZ軸方向に駆動する基板ステージ駆動部PSTDを有している。基板ステージ駆動部PSTDは制御装置CONTにより制御される。
図2に示すように、基板側レーザ干渉計は、基板ステージPSTのX軸方向における位置を検出するXレーザ干渉計43aと、基板ステージPSTのY軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計43bとを備えている。基板ステージPSTの+X側の端縁にはY軸方向に延在するX移動鏡42aが設けられている。一方、基板ステージPSTの−Y側の端縁にはX移動鏡42aに直交するように、X軸方向に延在するY移動鏡42bが設けられている。X移動鏡42aにはXレーザ干渉計43aが対向して配置されており、Y移動鏡42bにはYレーザ干渉計43bが対向して配置されている。
Xレーザ干渉計43aはX移動鏡42aに対してレーザ光を照射する。レーザ光の照射によりX移動鏡42aで発生した光(反射光)は、Xレーザ干渉計43a内部のディテクタにより受光される。Xレーザ干渉計43aは、X移動鏡42aからの反射光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準としてX移動鏡42aの位置、すなわち基板ステージPST(ひいては感光性基板P)のX軸方向における位置を検出する。
Yレーザ干渉計43bはY移動鏡42bに対してレーザ光を照射する。レーザ光の照射によりY移動鏡42bで発生した光(反射光)は、Yレーザ干渉計43b内部のディテクタにより受光される。Yレーザ干渉計43bは、Y移動鏡42bからの反射光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準としてY移動鏡42bの位置、すなわち基板ステージPSTのY軸方向における位置を検出する。なお、感光性基板Pの位置は、基板ステージPSTに対する感光性基板Pの各位置を計測しておくことにより、レーザ干渉計の検査値でモニタすることができる。レーザ干渉計43a,43bそれぞれの検出結果は制御装置CONTに対して出力される。
マスクステージMST及び基板ステージPSTのそれぞれは制御装置CONTの制御のもとでマスクステージ駆動部MSTD及び基板ステージ駆動部PSTDにより独立して移動可能となっている。そして、本実施の形態では、マスクMを支持したマスクステージMSTと感光性基板Pを支持した基板ステージPSTとが投影光学モジュールPL1〜PL11に対して任意の走査速度(同期移動速度)でX軸方向に同期移動する。
また、投影光学モジュールPL1,PL3,PL5,PL7,PL9,PL11(第1投影光学ユニット)の−X側には、マスクMのパターン形成面及び感光性基板Pの被露光面のZ軸方向(第1投影光学ユニットの光軸方向)における位置(フォーカス位置)を検出するオートフォーカス検出系(以下、AF系という。)50が設けられている。即ち、AF系50は、第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より走査方向(X軸方向)の後方側に配置されている。図3(a)は、AF系50の概略構成を示す斜視図である。AF系50は、図3(a)に示すように、走査方向に直交する方向(Y軸方向)に配列された複数(この実施の形態においては3つ)の感光性基板AF系(第1基板フォーカス系)50a,50b,50c、及びY軸方向に配列された複数(この実施の形態においては2つ)のマスクAF系(第1マスクフォーカス系)50d,50eを有している。3つの感光性基板AF系50a〜50cにより検出された感光性基板Pの被露光面の3つの位置検出点におけるフォーカス位置、及び2つのマスクAF系50d,50eにより検出されたマスクMのパターン形成面の2つの位置検出点におけるフォーカス位置は、制御装置CONTに対して出力される。
また、投影光学モジュールPL2,PL4,PL6,PL8,PL10(第2投影光学ユニット)の+X側には、マスクMのパターン形成面及び感光性基板Pの被露光面のZ軸方向(第2投影光学ユニットの光軸方向)における位置(フォーカス位置)を検出するAF系52が設けられている。即ち、AF系52は、第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より走査方向(X軸方向)の前方側に配置されている。図3(b)は、AF系52の概略構成を示す斜視図である。AF系52は、図3(b)に示すように、走査方向に直交する方向(Y軸方向)に配列された複数(この実施の形態においては2つ)の感光性基板AF系(第2基板フォーカス系)52a,52b、及びY軸方向に配列された複数(この実施の形態においては2つ)のマスクAF系(第2マスクフォーカス系)52c,52dを有している。2つの感光性基板AF系52a,52bにより検出された感光性基板Pの被露光面の2つの位置検出点におけるフォーカス位置、及び2つのマスクAF系52c,52dにより検出されたマスクMのパターン形成面の2つの位置検出点におけるフォーカス位置は、制御装置CONTに対して出力される。
即ち、AF系50,52は、第1投影光学ユニット及び第2投影光学ユニットを挟むように配置され、第1投影光学ユニット及び第2投影光学ユニットを挟むようなフォーカス位置の情報を検出する。なお、AF系50,52は、第1投影光学ユニット及び第2投影光学ユニットの完全に外側ではなく、第1投影光学系及び第2投影光学系と少しオーバラップするような位置に配置されてもよい。また、AF系50,52によるフォーカス位置の検出点も、投影光学系により形成される露光領域より走査方向の前方側または後方側であればよく、露光領域と少しオーバラップしてもよい。
図4は、感光性基板AF系50aの概略構成を示す図である。なお、他の感光性基板AF系50b,50c,52a,52b、及びマスクAF系50d,50e,52c,52dも、感光性基板AF検出系50aと同様の構成である。図4に示すように、感光性基板AF系50aはAF用検出光を射出するLEDからなるAF用光源61を備えており、AF用光源61から射出した検出光は送光レンズ系62に入射する。送光レンズ系62は検出光を例えばスリット状に整形し、送光レンズ系62を通過した検出光は、検出対象である感光性基板P(あるいはマスクM)に傾斜方向から導くミラー63により反射され、感光性基板P(あるいはマスクM)により反射され、ミラー64により反射される。ミラー64により反射された検出光は、受光レンズ系65を通過し、撮像素子(CCD)66に入射する。ここで、図4に示すように、検出対象である感光性基板PのZ軸方向における位置がΔZ変位すると、傾斜方向から照射されたスリット状の検出光は、撮像素子66における結像位置をΔX変位させる。撮像素子66の撮像信号は制御装置CONTに対して出力され、制御装置CONTは撮像素子66による撮像位置の基準位置に対する変位量ΔXに基づいて感光性基板PのZ軸方向における変位量ΔZを求める。ここで、受光レンズ系65の入射面から射出面側への倍率がN倍(例えば10倍)に設定されていると、撮像素子66は、感光性基板Pの変位ΔZに対してN倍(10倍)の感度で検出可能となる。
なお、AF用光源61は複数の感光性基板AF系50a〜50c,52a,52b及びマスクAF系50d,50e,52c,52dのそれぞれに設ける構成でもよく、または1つのAF用光源61から射出された光を複数のライドガイド(光ファイバ)で分岐し、分岐した複数の光をそれぞれの感光性基板AF系及びマスクAF系に供給する構成でもよい。また、AF用検出光は感光性基板Pのレジストに対して非感光性であることが望ましく、光源61より射出された光のうち、特定の波長の光をカットするフィルタを、光源61と感光性基板Pとの間の光路上に設ける構成としてもよい。また、AF用光源61をAF系50,52のそれぞれに設けた場合には、熱対策として排熱を行うためにAF用光源61を収納するチャンバのリターンダクトに導く排気ダクトを接続してもよい。
また、AF系50の−X側には、感光性基板Pに設けられている複数のアライメントマークを検出するアライメント検出系54が設けられている。即ち、アライメント系54は、AF系50より走査方向(X軸方向)の後方側であって、感光性基板Pの搬入の妨げとならないように走査方向(X軸方向)に対して感光性基板Pを搬入する方向と反対方向に位置するように配置されている。アライメント検出系54は、図5に示すように、Y軸方向に配列された複数(この実施の形態においては、6つ)のアライメントマーク検出系54a〜54fを有しており、それぞれのアライメントマーク検出系54a〜54fに対応して設けられている感光性基板P上のアライメントマーク位置を検出する。また、6つのアライメントマーク検出系54a〜54fにより検出されたアライメントマーク位置は制御装置CONTに対して出力される。制御装置CONTは、アラアライメント検出系54により検出された6つのアライメントマーク位置、及びマスクMとアライメント検出系54との相対位置関係に基づいて予め算出され記憶されているベースライン量に基づいて、マスクMと感光性基板Pとの位置合わせを行うための補正量を算出し、算出された補正量に基づいて基板ステージPST(またはマスクステージMST)の位置を基板ステージ駆動部PSTD(またはマスクステージ駆動部MSTD)を駆動させて補正する。
なお、図5に示すP1は投影光学モジュールPL1を介した光束が感光性基板P上を露光する領域(露光領域)であり、P2〜P11のそれぞれは投影光学モジュールPL2〜PL11のそれぞれを介した光束が感光性基板P上を露光する領域(露光領域)である。
図6は、アライメントマーク検出系54aの概略構成を示す図である。なお、他のアライメントマーク検出系54b〜54fも、アライメントマーク検出系54aと同様の構成である。図6に示すように、アライメントマーク検出系54aはアライメント用検出光を射出するハロゲンランプからなるアライメント用光源71を備えており、アライメント用光源71から射出した検出光は光ファイバからなるライトガイド72、リレーレンズ73を通過し、リレーレンズ73の光路下流側に設けられたハーフミラー74に入射する。ハーフミラー74を通過した検出光は、ハーフミラー74と検出対象である感光性基板Pとの間に設けられた対物レンズ75を通過し、感光性基板P上に設けられているアライメントマークにより反射され、再度対物レンズ75を通過して、ハーフミラー74により反射される。ハーフミラー74により反射された検出光は、偏向ミラー76により反射され、ビームスプリッタ77により分岐される。ビームスプリッタ77で分岐された2つの光束のうちの一方の光束は低倍率アライメント受光系78に入射し、他方の光束は高倍率アライメント受光系79に入射する。
低倍率アライメント受光系78は、低倍用レンズ系78Aと、低倍用撮像素子(CCD)78Bとを備えており、感光性基板P上の広い領域を所定の精度で計測可能である。高倍率アライメント受光系79は、高倍用レンズ系79Aと、高倍用撮像素子(CCD)79Bとを備えており、感光性基板P上の狭い領域を高精度で計測可能である。これら低倍率アライメント受光系78と高倍用アライメント受光系79とは同軸に配置されている。そして、アライメント用検出光の感光性基板Pに設けられているアライメントマークに対する照射により発生した光(反射光)は、低倍率アライメント受光系78と高倍用アライメント受光系79とのそれぞれに受光される。
低倍率アライメント受光系78は、アライメント用検出光により照射された感光性基板P上の広い領域からの光情報に基づいて、感光性基板P上に設けられているアライメントマークの位置情報をラフな精度で検出するサーチアライメント処理を行う。一方、高倍率アライメント受光系79は、アライメント用検出光により照射された感光性基板P上の狭い領域からの光情報に基づいて、感光性基板P上に設けられているアライメントマークの位置情報を高い精度で検出するファインアライメント処理を行う。低倍率アライメント受光系78及び高倍率アライメント受光系79のそれぞれは受光信号を制御装置CONTに対して出力し、制御装置CONTはアライメント受光系78,79それぞれの受光信号に基づいて画像処理を行い、マーク位置情報を求める。ここで、制御装置CONTでは、低倍率アライメント受光系78によるサーチアライメント処理結果を参照し、高倍率アライメント受光系79によるファインアライメント処理を行う。
なお、高倍率アライメント受光系によるファインアライメントによりマーク位置を検出できない場合、例えば感光性基板Pが大きく回転している場合には、アライメントマーク検出系54a〜54fのうちマーク位置を検出することができなかったアライメントマーク検出系を低倍率で処理したり検出することができるように感光性基板Pを移動させてもよい。
この第1の実施の形態にかかる露光装置によれば、オートフォーカス検出系及びアライメント検出系が投影光学系により形成される露光領域より走査方向の前方側または後方側に配置されているため、第1投影光学ユニットにより形成される露光領域と第2投影光学ユニットにより形成される露光領域との間隔を狭くすることができ、マスクステージまたは基板ステージの位置ずれまたは走査方向に誤差が生じた場合においても露光位置のずれを高精度に検出することができる。また、AF系50とAF系52との間隔を広くすることができるため、感光性基板(基板ステージ)の傾きを検出するためのスパンを長くすることができ、感光性基板の傾きを高精度に検出することができる。
なお、この第1の実施の形態にかかる露光装置においては、AF系50の−X側にアライメント検出系54が配置されているが、AF系50の位置とアライメント検出系54の位置を入れ替えてもよい。即ち、第1投影光学ユニットの−X側にアライメント検出系54を配置し、アライメント検出系54の−X側にAF系50を配置してもよい。この場合には、AF系50の光源と同様にアライメント検出系54から発生する熱による投影光学系の光学特性の劣化等、投影光学系への影響を小さくするために、熱の排気を行うことが好ましい。
なお、AF系50とアライメントマーク検出系54の位置を入れ替えるような配置でもよい。その際には、AF系の光源と同様にアライメントマーク検出系から発生する熱を排気するようにして投影光学系への影響を小さくするのが好ましい。
次に、図面を参照して、この発明の第2の実施の形態にかかる露光装置について説明する。図7は第2の実施の形態にかかる露光装置の概略構成図であり、図8は図7に示す露光装置の概略斜視図である。
図7及び図8において、露光装置EX2は、パターンが形成されたマスクM2を支持するマスクステージMST2と、ガラス基板に感光剤(フォトレジスト)を塗布した感光性基板P2を支持する基板ステージPST2と、マスクステージMST2に支持されたマスクM2を露光光ELで照明する照明光学系IL2と、露光光ELで照明されたマスクM2のパターンの像を基板ステージPST2に支持されている感光性基板P2上に投影露光する投影光学系PLと、投影光学系PLを定盤1を介して支持するコラム100と、露光処理に関する動作を統括制御する制御装置CONT2とを備えている。コラム100は、床面に水平に載置されたベースプレート110上に設置されている。この実施の形態において、投影光学系PLは複数(11個)並んだ投影光学モジュールを有しており、照明光学系IL2も投影光学モジュールの数及び配置に対応して複数(11個)の照明光学モジュールを有している。
ここで、この露光装置EX2は、投影光学系PLに対してマスクM2と感光性基板P2とを同期移動して走査露光する走査型露光装置であって、所謂マルチレンズスキャン型露光装置を構成している。以下の説明において、マスクM2及び感光性基板P2の同期移動方向をX軸方向(走査方向)、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向(非走査方向)、X軸方向及びY軸方向と直交する方向をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりのそれぞれの方向をθX、θY、θZ方向とする。
照明光学系IL2は、図示しない複数の光源と、複数の光源から射出された光束を一旦集光した後に均等分配して射出する図示しないライトガイドと、ライトガイドから射出された光束を均一な照度分布を有する光束(露光光)に変換する図示しないオプティカルインテグレータと、オプティカルインテグレータからの露光光をスリット状に整形するための開口を有する図示しないブラインド部と、ブラインド部を通過した露光光をマスクM2上に結像する図示しないコンデンサレンズとを備えている。コンデンサレンズからの露光光は、マスクM2を複数のスリット状の照明領域で照明する。この実施の形態における光源には水銀ランプが用いられ、露光光としては、図示しない波長選択フィルタにより、露光に必要な波長であるg線(436nm)、h線(405nm)、i線(365nm)などが用いられる。
マスクステージMST2は、コラム100上に設けられており、マスクM2を保持するマスクホルダ20と、マスクホルダ20をX軸方向に所定ストロークで移動可能な一対のリニアモータ21,21と、X軸方向に移動するマスクホルダ20を案内する一対のガイド部22,22とを備えている。リニアモータ21のそれぞれは、コラム100上において支持部材23で支持され、X軸方向に延びるように設けられた固定子21Aと、この固定子21Aに対応して設けられ、マスクホルダ20の長手方向両端部に固定された可動子21Bとを備えている。マスクホルダ20は、可動子21Bが固定子21Aとの間の電磁気的相互作用により駆動することでX軸方向に移動する。
ガイド部22のそれぞれはX軸方向に移動するマスクホルダ20を案内するものであって、X軸方向に延びるように設けられ、コラム100上に固定されている。マスクホルダ20の下部にはガイド部22と係合する凹部を有する被ガイド部材24,24が固定されている。マスクホルダ20は、ガイド部22に対して非接触で支持されつつ、X軸方向に移動する。また、マスクステージMST2は、マスクM2を保持するマスクホルダ20をY軸方向及びθZ方向に移動する図示しない移動機構を有している。そして、上記リニアモータ及び移動機構によりマスクホルダ20(マスクステージMST2)の姿勢を調整することができる。以下の説明では、マスクホルダ20(マスクステージMST2)の姿勢を調整可能な上記リニアモータ及び移動機構を適宜「マスクステージ駆動装置MSTD2」と総称する。
図8に示すように、マスク側レーザ干渉計は、マスクステージMST2のX軸方向における位置を検出するXレーザ干渉計80aと、マスクステージMST2のY軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計80bとを備えている。マスクステージMST2の+X側の端縁にはY軸方向に延在するX移動鏡81aが設けられている。一方、マスクステージMST2の+Y側の端縁にはX移動鏡81aに直交するように、X軸方向に延在するY移動鏡81bが設けられている。X移動鏡81aにはXレーザ干渉計80aが対向して配置されており、Y移動鏡81bにはYレーザ干渉計80bが対向して配置されている。
Xレーザ干渉計80aはX移動鏡81aに対してレーザ光を照射する。X移動鏡81aにより反射されたレーザ光はXレーザ干渉計80a内部のディテクタにより受光される。Xレーザ干渉計80aは、X移動鏡81aにより反射されたレーザ光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準としてマスクステージMST2(ひいてはマスクM2)のX軸方向における位置を検出する。
Yレーザ干渉計80bはY移動鏡81bに対してレーザ光を照射する。Y移動鏡81bにより反射されたレーザ光はYレーザ干渉計80b内部のディテクタにより受光される。Yレーザ干渉計80bは、Y移動鏡81bにより反射されたレーザ光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準としてマスクステージMST2(ひいてはマスクM2)のY軸方向における位置を検出する。
レーザ干渉計80a,80bのそれぞれの検出結果は制御装置CONT2に対して出力される。制御装置CONT2は、レーザ干渉計80a,80bのそれぞれの検出結果に基づいて、マスクステージ駆動装置MSTD2を介してマスクステージMST2を駆動し、マスクM2の位置制御を行う。
投影光学系PLは、投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLh,PLi,PLj,PLk及び図示しない3つの投影光学モジュールを有している。6つの投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkは、Y軸方向(走査方向と交差する方向)に並んでおり、X軸方向(走査方向)の後方側に配置されている(以下、第1投影光学ユニットという。)。また、2つの投影光学モジュールPLh,PLk及び図示しない3つの投影光学モジュールは、Y軸方向に並んでおり、X軸方向の前方側に配置されている(以下、第2投影光学ユニットという。)。また、第1投影光学ユニットと第2投影光学ユニットとはX軸方向において対向するように配置されており、第1投影光学ユニットを構成する各投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkと第2投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLh,PLj及び図示しない3つの投影光学モジュールとは千鳥状に配置されている。すなわち、隣り合う投影光学モジュールをY軸方向に所定量変位させて配置されている。
また、第1投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLk及び第2投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLh,PLj及び図示しない3つの投影光学モジュールは定盤1に支持されており、定盤1はコラム100に対して支持部2を介して支持されている。また、図9に示すように、定盤1に支持されている図示しない3つの投影光学モジュール及び投影光学モジュールPLh,PLjのうち後述する1組目の反射屈折型光学系を収納している鏡筒PK、鏡筒PKに固定されている後述するマスク側オートフォーカス系520は、X軸方向に移動可能に構成されている。即ち、図10に示すように、図示しない3つの投影光学モジュール及び投影光学モジュールPLh,PLjのうち1組目の反射屈折型光学系を収納している鏡筒PK、マスク側オートフォーカス系520を移動させることができる。従って、投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLh,PLi,PLj,PLk及び図示しない3つの投影光学モジュールを構成する光学素子等の調整、交換等を容易に行うことができる。
なお、図10では鏡筒PK及びマスク側オートフォーカス系520を一体的に移動する構成を示したが、それぞれ個別に移動する構成にしてもよく、またはいずれか一方のみを移動可能な構成にしてもよい。また、図示しない3つの投影光学モジュール及び投影光学モジュールPLh,PLjのうち後述する2組目の反射屈折型光学系を収納している鏡筒をX軸方向に移動可能に構成してもよい。
また、図9は第2投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLjの概略構成を示している。なお、投影光学モジュールPLjの構成について説明するが、第1投影光学ユニットを構成する各投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLk及び第2投影光学モジュールを構成する投影光学モジュールPLh及び他の3つの投影光学モジュールも投影光学モジュールPLjと同様の構成である。
投影光学モジュールPLjは、鏡筒PKと、鏡筒PKの内部に配置されている複数の光学素子(レンズ)とを有している。投影光学モジュールPLjは、図9に示すように、照明光学モジュールにより露光光ELで照明されたマスクM2の照明領域に存在するパターン像を感光性基板P2に投影露光するものであり、二組の反射屈折型光学系151,152と図示しない視野絞りとを備えている。マスクM2を透過した光束は、1組目の反射屈折型光学系151に入射する。反射屈折型光学系151は、マスクM2のパターンの中間像を形成するものであって、直角プリズム55と、レンズ56と、凹面鏡57とを備えている。直角プリズム55はZ軸周りに回転可能に設けられており、直角プリズム55がZ軸周りに回転することにより感光性基板P2上におけるマスクM2のパターンの像はZ軸周りに回転する。反射屈折型光学系151により形成されるパターンの中間像位置には図示しない視野絞りが配置されている。視野絞りは、感光性基板P2上における投影領域を設定するものであって、例えば感光性基板P2上の投影領域を台形状に設定する。視野絞りを透過した光束は、2組目の反射屈折型光学系152に入射する。
反射屈折型光学系152は、反射屈折型光学系151と同様に、直角プリズム58と、レンズ59と、凹面鏡60とを備えている。直角プリズム58はZ軸周りに回転可能に設けられており、直角プリズム58がZ軸周りに回転することにより感光性基板P2上におけるマスクM2のパターンの像はZ軸周りに回転する。反射屈折型光学系152から射出した光束は、感光性基板P2上にマスクM2のパターンの像を正立等倍で結像する。
基板ステージPST2は、図7に示すように、ベースプレート110上に設けられている。基板ステージPST2は、感光性基板P2を保持する基板ホルダ30と、基板ホルダ30をY軸方向に案内しつつ移動自在に支持するガイドステージ35と、ガイドステージ35に設けられ、基板ホルダ30をY軸方向に移動するリニアモータ36と、ベースプレート110上において基板ホルダ30をガイドステージ35とともにX軸方向に所定ストロークで移動可能な一対のリニアモータ31,31と、ベースプレート110上に設けられ、X軸方向に移動するガイドステージ35(及び基板ホルダ30)を案内する一対のガイド部32,32とを備えている。基板ホルダ30はバキュームチャックを介して感光性基板P2を保持する。リニアモータ31のそれぞれは、ベースプレート110上において支持部材33で支持され、X軸方向に延びるように設けられた固定子31Aと、この固定子31Aに対応して設けられ、ガイドステージ35の長手方向両端部に固定された可動子31Bとを備えている。基板ホルダ30は、可動子31Bが固定子31Aとの間の電磁気的相互作用により駆動することでガイドステージ35とともにX軸方向に移動する。ガイド部32のそれぞれは、X軸方向に移動するガイドステージ35及び基板ホルダ30を案内するものであって、X軸方向に延びるように設けられ、ベースプレート110に固定されている。
ガイドステージ35の下部には、ガイド部32と係合する凹部を有する被ガイド部材34,34が固定されている。ガイドステージ35はガイド部32に対して非接触で支持されつつ、X軸方向に移動する。同様に、リニアモータ36も、ガイドステージ35に設けられた固定子36Aと、基板ホルダ30に設けられた可動子36Bとを有しており、基板ホルダ30はリニアモータ36の駆動によりガイドステージ35に案内されつつY軸方向に移動する。また、リニアモータ31,31のそれぞれの駆動を調整することでガイドステージ35はθZ方向にも回転移動可能となっている。したがって、このリニアモータ31,31により基板ホルダ30がガイドステージ35とほぼ一体的にX軸方向及びθZ方向に移動可能となっている。更に、基板ステージPST2は基板ホルダ30をZ軸方向、θX及びθY方向に移動する移動機構も有している。そして、上記リニアモータ及び移動機構により基板ホルダ30(基板ステージPST2)の姿勢を調整することができる。以下の説明では、基板ホルダ30(基板ステージPST2)の姿勢を調整可能な上記リニアモータ及び移動機構を適宜「基板ステージ駆動装置PSTD2」と総称する。
図8に示すように、基板側レーザ干渉計は、基板ステージPST2のX軸方向における位置を検出するXレーザ干渉計82aと、基板ステージPST2のY軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計82bとを備えている。基板ステージPST2の+X側の端縁にはY軸方向に延在するX移動鏡83aが設けられている。一方、基板ステージPST2の−Y側の端縁にはX移動鏡83aに直交するように、X軸方向に延在するY移動鏡83bが設けられている。X移動鏡83aにはXレーザ干渉計82aが対向して配置されており、Y移動鏡83bにはYレーザ干渉計82bが対向して配置されている。
Xレーザ干渉計82aはX移動鏡83aに対してレーザ光を照射する。X移動鏡83aにより反射されたレーザ光は、Xレーザ干渉計82a内部のディテクタにより受光される。Xレーザ干渉計82aは、X移動鏡83aにより反射された光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準として基板ステージPST2(ひいては感光性基板P2)のX軸方向における位置を検出する。
Yレーザ干渉計82bはY移動鏡83bに対してレーザ光を照射する。Y移動鏡83bにより反射されたレーザ光は、Yレーザ干渉計82b内部のディテクタにより受光される。Yレーザ干渉計82bは、Y移動鏡83bにより反射された光に基づいて、内部の参照鏡の位置を基準として基板ステージPST2(ひいては感光性基板P2)のY軸方向における位置を検出する。レーザ干渉計82a,82bそれぞれの検出結果は、制御装置CONT2に対して出力される。
また、この露光装置EX2には、図7〜図9に示すように、マスクM2の第1投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkの光軸方向(Z軸方向)における位置(フォーカス位置)を検出するオートフォーカス検出系(第1マスクフォーカス系、以下AF系という。)500が設けられている。AF系500は、マスクM2と第1投影光学ユニットとの間であって、第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より走査方向(X軸方向)の後方側に配置されている。AF系500は、図11に示すように、走査方向と直交する方向(Y軸方向)に配列された複数(この実施の形態においては2つ)のマスク位置検出系500a,500bを有している。2つのマスク位置検出系500a,500bにより検出されたマスクM2のパターン形成面の2つの位置検出点におけるフォーカス位置は、制御装置CONT2に対して出力される。
なお、図11に示すD1は投影光学モジュールPLaを介した光束が感光性基板P2上を露光する領域(露光領域)であり、D2〜D11のそれぞれは投影光学モジュールPLc,PLe、PLg,PLh,PLi,PLj,PLk及び図示しない3つの投影光学モジュールのそれぞれを介した光束が感光性基板P2上を露光する領域(露光領域)である。
また、この露光装置EX2には、マスクM2の第2投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLh,PLj及び図示しない3つの投影光学モジュールの光軸方向(Z軸方向)における位置(フォーカス位置)を検出するAF系(第2マスクフォーカス系)520が設けられている。AF系520は、マスクM2と第2投影光学ユニットとの間であって、第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より走査方向(X軸方向)の前方側に配置されている。AF系520は、図11に示すように、Y軸方向に配列された複数(この実施の形態においては2つ)のマスク位置検出系520a,520bを有している。2つのマスク位置検出系520a,520bにより検出されたマスクM2のパターン形成面の2つの位置検出点におけるフォーカス位置は、制御装置CONT2に対して出力される。
また、この露光装置EX2には、図7〜図9に示すように、第1投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLa,PLc,PLe,PLg,PLi,PLkのそれぞれを介する光束が感光性基板P2上に形成する投影領域の−X側のZ軸方向(第1投影光学ユニットの光軸方向)における位置(フォーカス位置)を検出するAF系(第1基板フォーカス系)501が設けられている。AF系501は、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より走査方向(X軸方向)の後方側に配置されている。AF系501は、図12に示すように、走査方向と直交する方向(Y軸方向)に配列された複数(この実施の形態においては3つ)の基板位置検出系501a,501b,501cを有している。3つの基板位置検出系501a〜501cにより検出された感光性基板P2の被露光面の3つの位置検出点におけるフォーカス位置は、制御装置CONT2に対して出力される。
なお、図12に示すD1は投影光学モジュールPLaを介した光束が感光性基板P2上を露光する領域(露光領域)であり、D2〜D11のそれぞれは投影光学モジュールPLc,PLe、PLg,PLh,PLi,PLj,PLk及び図示しない3つの投影光学モジュールのそれぞれを介した光束が感光性基板P2上を露光する領域(露光領域)である。
また、この露光装置EX2には、第2投影光学ユニットを構成する投影光学モジュールPLh,PLj及び図示しない3つの投影光学モジュールのそれぞれを介する光束が感光性基板P2上に形成する投影領域の+X側のZ軸方向(第2投影光学ユニットの光軸方向)における位置(フォーカス位置)を検出するAF系(第2基板フォーカス系)521が設けられている。AF系521は、第2投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より走査方向(X軸方向)の前方側に配置されている。AF系521は、図12に示すように、Y軸方向に配列された複数(この実施の形態においては2つ)の基板位置検出系521a,521bを有している。2つの基板位置検出系521a,521bにより検出された感光性基板P2の被露光面の2つの位置検出点におけるフォーカス位置は、制御装置CONT2に対して出力される。
図13(a)及び図13(b)は、基板位置検出系501aの概略構成を示す図である。なお、他の基板位置検出系501b,501c,521a,521b及びマスク位置検出系500a,500b,520a,520bも、基板位置検出系501aと同様の構成である。図13(a)に示すように、AF用検出光を射出する図示しない光源からの光は、+X軸方向に進行し、ファイバ509に入射し、ファイバ509の内部を伝播しランダムミックスされた後、ファイバ509の射出端から射出する。ファイバ509から射出した検出光は、コンデンサレンズ510を通過して、スリット511を通過する。スリット511を通過した検出光は、更に+X軸方向に進行し、開口絞り512及び送光対物レンズ513を通過する。送光対物レンズ513を通過した検出光は、図13(b)に示すように、ミラー514により反射されることにより+X軸方向からY軸方向を軸としてYZ平面に角度θX折り曲げられ、検出対象物である感光性基板P2(あるいはマスクM2)により反射される。
感光性基板P2により反射された検出光は、受光対物レンズ515を通過し、ミラー516により反射されることにより−X軸方向に折り曲げられ、開口部517、シリンドリカルレンズ518を−X軸方向に通過する、シリンドリカルレンズ518を通過した検出光は、受光センサ(検出系)519に入射する。受光センサ519により検出された光強度信号は制御装置CONT2に対して出力され、制御装置CONT2は受光センサ519により出力された光強度に基づいて感光性基板P2のZ軸方向における変位量を算出する。
受光センサ519は、投影光学系PLの熱による収差の発生を防止するために、チャンバ508に収納されており、吸込み口507よりチャンバ508内の空気を排気し、受光センサ519の温度上昇を防止している。
マスク位置検出系500aが備える受光対物レンズ、ミラー、開口絞り、シリンドリカルレンズ等の光学系及び受光センサ(検出系)は、図11に示すように、マスクステージMST2(マスクM2)と第1投影光学ユニットとの間であって、露光領域D3を形成する投影光学モジュールPLcを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D5を形成する投影光学モジュールPLeを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。また、マスク位置検出系500aが備えるファイバ、コンデンサレンズ、スリット、開口絞り、送光対物レンズ、ミラー等の光学系は、マスクステージMST2(マスクM2)と第1投影光学ユニットとの間であって、露光領域D1を形成する投影光学モジュールPLaを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D3を形成する投影光学モジュールPLcとの間に配置されている。
マスク位置検出系500bが備える受光対物レンズ、ミラー、開口絞り、シリンドリカルレンズ等の光学系及び受光センサ(検出系)は、マスクステージMST2(マスクM2)と第1投影光学ユニットとの間であって、露光領域D9を形成する投影光学モジュールPLiを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D11を形成する投影光学モジュールPLkを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。また、マスク位置検出系500aが備えるファイバ、コンデンサレンズ、スリット、開口絞り、送光対物レンズ、ミラー等の光学系は、マスクステージMST2(マスクM2)と第1投影光学ユニットとの間であって、露光領域D7を形成する投影光学モジュールPLgを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D9を形成する投影光学モジュールPLiとの間に配置されている。
マスク位置検出系520aが備える受光対物レンズ、ミラー、開口絞り、シリンドリカルレンズ等の光学系及び受光センサ(検出系)は、マスクステージMST2(マスクM2)と第2投影光学ユニットとの間であって、露光領域D2を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D4を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。また、マスク位置検出系520aが備えるファイバ、コンデンサレンズ、スリット、開口絞り、送光対物レンズ、ミラー等の光学系は、マスクステージMST2(マスクM2)と第2投影光学ユニットとの間であって、露光領域D4を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D6を形成する図示しない投影光学モジュールとの間に配置されている。
マスク位置検出系520bが備える受光対物レンズ、ミラー、開口絞り、シリンドリカルレンズ等の光学系及び受光センサ(検出系)は、マスクステージMST2(マスクM2)と第2投影光学ユニットとの間であって、露光領域D6を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D8を形成する投影光学モジュールPLhを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。また、マスク位置検出系520bが備えるファイバ、コンデンサレンズ、スリット、開口絞り、送光対物レンズ、ミラー等の光学系は、マスクステージMST2(マスクM2)と第2投影光学ユニットとの間であって、露光領域D8を形成する投影光学モジュールPLhを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D10を形成する投影光学モジュールPLjとの間に配置されている。
このように、マスク位置検出系500a,500b,520a,520bを構成する光学系及び受光センサをマスクM2と第1投影光学ユニットまたは第2投影光学ユニットとの間であって、第1投影光学ユニットまたは第2投影光学ユニットの各投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と隣り合う投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒との間に配置し、検出光の光路をマスクM2と第1投影光学ユニットまたは第2投影光学ユニットとの間に設定することにより、マスクM2と第1投影光学ユニットまたは第2投影光学ユニットとの間の限られたスペースに光学系及び受光センサを配置することができる。また、AF系500を第1投影光学ユニットにより形成される露光領域よりーX方向側、AF系520を第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より+X方向側に配置することができる。
また、基板位置検出系501aが備えるシリンドリカルレンズ518及び受光センサ519は、図12に示すように、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D1を形成する投影光学モジュールPLaを収納する円筒状の鏡筒より走査方向と直交する方向(Y軸方向)の+Y側の外側に配置されている。また、基板位置検出系501aを構成するファイバ509、コンデンサレンズ510、スリット511、開口絞り512、送光対物レンズ513、ミラー514等の光学系は、露光領域D3を形成する投影光学モジュールPLcを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、基板位置検出系501aを構成する受光対物レンズ515、ミラー516、開口絞り517等の光学系は、露光領域D1を形成する投影光学モジュールPLaを収納する円筒状の鏡筒PKと感光性基板P2との間に配置されている。
基板位置検出系501bが備えるシリンドリカルレンズ及び受光センサは、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D5を形成する投影光学モジュールPLeを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D7を形成する投影光学モジュールPLgを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。また、基板位置検出系501bを構成するファイバ、コンデンサレンズ、スリット、開口絞り、送光対物レンズ、ミラー等の光学系は、露光領域D7を形成する投影光学モジュールPLgを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、基板位置検出系501bを構成する受光対物レンズ、ミラー、開口絞り等の光学系は、露光領域D5を形成する投影光学モジュールPLeを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。
基板位置検出系501cが備えるシリンドリカルレンズ及び受光センサは、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D11を形成する投影光学モジュールPLkを収納する円筒状の鏡筒より走査方向と直交する方向(Y軸方向)の−Y側の外側に配置されている。また、基板位置検出系501cを構成するファイバ、コンデンサレンズ、スリット、開口絞り、送光対物レンズ、ミラー等の光学系は、露光領域D9を形成する投影光学モジュールPLiを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、基板位置検出系501cを構成する受光対物レンズ、ミラー、開口絞り等の光学系は、露光領域D11を形成する投影光学モジュールPLkを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。
基板位置検出系521aが備えるシリンドリカルレンズ及び受光センサは、第2投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D2を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒より走査方向と直交する方向(Y軸方向)の+Y側の外側に配置されている。また、基板位置検出系521aを構成するファイバ、コンデンサレンズ、スリット等の光学系は、露光領域D4を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、基板位置検出系521aを構成する開口絞り、送光対物レンズ、ミラー等の光学系は、第2投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D4を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D6を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。また、基板位置検出系521aを構成する受光対物レンズ、ミラー、開口絞り等の光学系は、第2投影光学モジュールと感光性基板P2との間であって、露光領域D2を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D4を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。
基板位置検出系521bが備えるシリンドリカルレンズ及び受光センサは、第2投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D10を形成する投影光学モジュールPLjを収納する円筒状の鏡筒より走査方向と直交する方向(Y軸方向)の−Y側の外側に配置されている。また、基板位置検出系521bを構成するファイバ、コンデンサレンズ、スリット等の光学系は、露光領域D8を形成する投影光学モジュールPLhを収納する鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、基板位置検出系521bを構成する開口絞り、送光対物レンズ、ミラー等の光学系は、第2投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D6を形成する図示しない投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D8を形成する投影光学モジュールPLhを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。また、基板位置検出系521bを構成する受光対物レンズ、ミラー、開口絞り等の光学系は、第2投影光学モジュールと感光性基板P2との間であって、露光領域D8を形成する投影光学モジュールPLhを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D10を形成する投影光学モジュールPLjを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。
このように、基板位置検出系501a〜500c,521a,521bを構成する光学系及び受光センサを第1投影光学ユニットまたは第2投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、第1投影光学ユニットまたは第2投影光学ユニットの各投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と隣り合う投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒との間、または第1投影光学ユニット若しくは第2投影光学ユニットよりY軸方向の外側に配置し、検出光の光路を第1投影光学ユニットまたは第2投影光学ユニットと感光性基板P2の間に設定することにより、第1投影光学ユニットまたは第2投影光学ユニットと感光性基板P2との間の限られたスペースに光学系及び受光センサを配置することができる。また、AF系501を第1投影光学ユニットにより形成される露光領域よりーX方向側、AF系521を第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より+X方向側に配置することができる。
また、この露光装置EX2には、図7〜図9に示すように、AF系500の−X側には、感光性基板P2に設けられている複数のアライメントマークを検出するアライメント検出系540が設けられている。即ち、アライメント検出系540は、AF系500より走査方向(X軸方向)の後方側であって、感光性基板P2を搬入する方向とX軸方向に対して反対方向に位置するように配置されている。アライメント検出系540は、図12に示すように、Y軸方向に配列された複数(この実施の形態においては6つ)のアライメントマーク検出系540a〜540fを有しており、それぞれのアライメントマーク検出系540a〜540fに対応して設けられている感光性基板P2上のアライメントマーク位置を検出する。また、各アライメントマーク検出系540a〜540fにより検出されたアライメントマーク位置は制御装置CONT2に対して出力される。
図14(a)及び図14(b)は、アライメントマーク検出系540aの概略構成を示す図である。なお、他のアライメントマーク検出系540b〜540fも、アライメントマーク検出系540aと同様の構成である。図14(a)に示すように、アライメント用検出光を射出する図示しない光源からの光は、X軸方向に進行し、ファイバ541に入射し、ファイバ541の内部を伝播しランダムミックスされた後、ファイバ541の射出端から射出する。ファイバ541から射出した検出光は、開口絞り542を通過して、ミラー543により反射されることによりX軸方向からY軸方向に折り曲げられる。ミラー543により反射された検出光は、コンデンサレンズ544を通過して、ハーフプリズム545により反射されることによりY軸方向からX軸方向に折り曲げられる。ハーフプリズム545により反射された検出光は、図14(b)に示すように、ミラー546により反射されることによりX軸方向からZ軸方向に折り曲げられ、+Z軸方向に進行し、ミラー547により反射される。
ミラー547により反射されることによりZ軸方向からX軸方向に折り曲げられた検出光は、ミラー548により反射されることによりX軸方向からZ軸方向に折り曲げられ、−Z軸方向に進行し、照明視野絞り553、第1対物レンズ549を順次通過して、感光性基板P2上に設けられているアライメントマーク位置により反射される。アライメントマーク位置により反射された検出光は、図14(b)に示すように、再び第1対物レンズ549、照明視野絞り550を順次通過し、ミラー548,547,546により順次反射されて、−X軸方向に進行し、再びハーフプリズム545に入射する。ハーフプリズム545を通過した検出光は、第2対物レンズ550及びリレーレンズ551を順次通過して、撮像素子(検出系)552に入射する。撮像素子552の撮像信号は制御装置CONT2に対して出力される。
撮像素子552は、投影光学系PLの熱による収差の発生を防止するために、チャンバ554に収納されており、吸込み口555よりチャンバ554内の空気を排気し、撮像素子552の温度上昇を防止している。
アライメントマーク検出系540aは、図12に示すように、第1投影光学ユニットより走査方向と直交する方向(Y軸方向)の+Y側に配置されている。また、アライメントマーク検出系540fは、第1投影光学ユニットよりY軸方向の−Y側に配置されている。
アライメントマーク検出系540bが備えるファイバ、開口絞り、ミラー、コンデンサレンズ等の光学系は、露光領域D1を形成する投影光学モジュールPLaを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、アライメントマーク検出系540bが備えるハーフプリズム、ミラー、照明視野絞り、第1対物レンズ、第2対物レンズ、リレーレンズ等の光学系及び撮像素子(検出系)は、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D1を形成する投影光学モジュールPLaを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D3を形成する投影光学モジュールPLcを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。
アライメントマーク検出系540cが備えるファイバ、開口絞り、ミラー、コンデンサレンズ等の光学系は、露光領域D3を形成する投影光学モジュールPLcを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、アライメントマーク検出系540cが備えるハーフプリズム、ミラー、照明視野絞り、第1対物レンズ、第2対物レンズ、リレーレンズ等の光学系及び撮像素子(検出系)は、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D3を形成する投影光学モジュールPLcを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D5を形成する投影光学モジュールPLeを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。
アライメントマーク検出系540dが備えるファイバ、開口絞り、ミラー、コンデンサレンズ等の光学系は、露光領域D7を形成する投影光学モジュールPLgを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、アライメントマーク検出系540dが備えるハーフプリズム、ミラー、照明視野絞り、第1対物レンズ、第2対物レンズ、リレーレンズ等の光学系及び撮像素子(検出系)は、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D7を形成する投影光学モジュールPLgを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D9を形成する投影光学モジュールPLiを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。
アライメントマーク検出系540eが備えるファイバ、開口絞り、ミラー、コンデンサレンズ等の光学系は、露光領域D9を形成する投影光学モジュールPLiを収納する円筒状の鏡筒と感光性基板P2との間に配置されている。また、アライメントマーク検出系540eが備えるハーフプリズム、ミラー、照明視野絞り、第1対物レンズ、第2対物レンズ、リレーレンズ等の光学系及び撮像素子(検出系)は、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、露光領域D9を形成する投影光学モジュールPLiを収納する円筒状の鏡筒と、露光領域D11を形成する投影光学モジュールPLkを収納する円筒状の鏡筒との間に配置されている。
このように、アライメントマーク検出系540b〜540eを構成する光学系及び撮像素子を第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間であって、第1投影光学ユニットの各投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒と隣り合う投影光学モジュールを収納する円筒状の鏡筒との間に配置し、検出光の光路を第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間に設定することにより、第1投影光学ユニットと感光性基板P2との間の限られたスペースに光学系及び撮像素子を配置することができる。また、アライメント検出系540を第1投影光学ユニットにより形成される露光領域よりーX方向側に配置することができる。
制御装置CONT2は、AF系501,521のそれぞれの受光センサにより検出された光強度に基づいて感光性基板P2の各位置検出点におけるフォーカス位置を算出する。また、各位置検出点におけるフォーカス位置に基づいて感光性基板P2の傾きを算出する。また、AF系500,520のそれぞれの受光センサにより検出された光強度に基づいてマスクM2の各位置検出点におけるフォーカス位置を算出する。また、各位置検出点におけるフォーカス位置に基づいてマスクM2の傾きを算出し、算出されたマスクM2の傾きに基づいて各投影光学モジュールを介して感光性基板P2に投影されるマスクM2のパターンの像面を算出する。そして、算出された感光性基板P2の傾きと各投影光学モジュールを介して感光性基板P2に投影されるマスクM2のパターンの像面との相対位置を基板ステージ駆動装置PSTD2(またはマスクステージ駆動装置MSTD2)を駆動させて基板ステージPST2(またはマスクステージMST2)を移動させることにより補正する。
また、制御装置CONT2は、アライメント検出系540により検出された複数のアライメントマーク位置、及びマスクM2とアライメント検出系540との相対位置関係に基づいて予め算出され記憶されているベースライン量に基づいて、マスクM2と感光性基板P2との位置合わせを行うための補正量を算出し、算出された補正量に基づいて基板ステージPST2(またはマスクステージMST2)の位置を基板ステージ駆動装置PSTD2(またはマスクステージ駆動装置MSTD2)を駆動させて補正する。
この第2の実施の形態にかかる露光装置によれば、オートフォーカス検出系及びアライメント検出系が投影光学系により形成される露光領域より走査方向の前方側または後方側に配置されているため、第1投影光学ユニットにより形成される露光領域と第2投影光学ユニットにより形成される露光領域との間隔を狭くすることができ、マスクステージまたは基板ステージの位置ずれまたは走査方向に誤差が生じた場合においても露光位置のずれを高精度に検出することができる。また、マスク側AF系500とマスク側AF系520との間隔及び基板側AF系501と基板側AF系521との間隔を広くすることができるため、マスク(マスクステージ)及び感光性基板(基板ステージ)の傾きを検出するためのスパンを長くすることができ、マスク及び感光性基板の傾きを高精度に検出することができる。
なお、この第2の実施の形態にかかる露光装置においては、第2投影光学ユニットのうち1組目の反射屈折型光学系を収納する鏡筒PKとAF系520がX軸方向に移動可能に構成されているが、第1投影光学ユニットのうち1組目の反射屈折型光学系を収納する鏡筒とその鏡筒に固定されているAF系500がX軸方向に移動可能に構成されるようにしてもよい。また、第1投影光学ユニットのうち1組目の反射屈折型光学系を収納する鏡筒とAF系500、第2投影光学ユニットのうち1組目の反射屈折型光学系を収納する鏡筒PKとAF系520の双方がX軸方向に移動可能に構成されるようにしてもよい。
また、上述の各実施の形態にかかる露光装置においては、アライメント系54,540がAF系50,501より走査方向の後方側に配置されているが、AF系52,521より走査方向の前方側または第1投影光学ユニットと第2投影光学ユニットとの間に配置されるようにしてもよい。また、AF系50,500,501が第1投影光学ユニットより走査方向の後方側に配置されており、AF系52,520,521が第2投影光学ユニットより走査方向の前方側に配置されているが、AF系が第1投影光学ユニットと第2投影光学ユニットとの間に配置されるようにしてもよい。
上述の各実施の形態にかかる露光装置では、照明光学系によってレチクル(マスク)を照明し、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板(ウエハ)上に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子などのフラットパネル表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いて感光性基板としてのウエハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図15のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図15のステップS301において、1ロットのウエハ上に金属膜が蒸着される。次のステップS302において、その1ロットのウエハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップS303において、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウエハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップS304において、その1ロットのウエハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップS305において、その1ロットのウエハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウエハ上の各ショット領域に形成される。
その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述のマイクロデバイスの製造方法によれば、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いて露光を行うため、高精度にマスクステージ及び基板ステージの位置制御を行うことができ、微細な回路パターンを有するマイクロデバイスを精度良く得ることができる。なお、ステップS301〜ステップS305では、ウエハ上に金属を蒸着し、その金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチングの各工程を行っているが、これらの工程に先立って、ウエハ上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもない。
また、上述の各実施の形態にかかる露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスのとしての液晶表示素子などのフラットパネル表示素子を得ることもできる。以下、図16のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図16において、パターン形成工程S401では、上述の各実施の形態にかかる露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行される。この光リソグラフィ工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルタ形成工程S402へ移行する。
次に、カラーフィルタ形成工程S402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィルタを形成する。そして、カラーフィルタ形成工程S402の後に、セル組み立て工程S403が実行される。セル組み立て工程S403では、パターン形成工程S402にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルタ形成工程S402にて得られたカラーフィルタ等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て工程S403では、例えば、パターン形成工程S401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルタ形成工程S402にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
その後、モジュール組み立て工程S404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子などのフラットパネル表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子などのフラットパネル表示素子の製造方法によれば、上述の各実施に形態にかかる露光装置を用いて露光を行うため、高精度にマスクステージ及び基板ステージの位置制御を行うことができ、微細な回路パターンを有する半導体デバイスを精度良く得ることができる。
第1の実施の形態にかかる露光装置の概略構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかる露光装置の概略構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態にかかるオートフォーカス検出系の概略構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかる基板位置検出系の概略構成を示す図である。 第1の実施の形態にかかるオートフォーカス検出系及びアライメント検出系の配置を説明するための図である。 第1の実施の形態にかかるアライメントマーク検出系の概略構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかる露光装置の概略構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかる露光装置の概略構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態にかかる投影光学モジュールの概略構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかる第2投影光学ユニットを構成する1組目の反射屈折型光学系、マスク側オートフォーカス検出系を走査方向に移動させたときの状態を示す図である。 第2の実施の形態にかかるマスク側オートフォーカス検出系の配置を説明するための図である。 第2の実施の形態にかかる基板側オートフォーカス検出系及びアライメント検出系の配置を説明するための図である。 第2の実施の形態にかかる基板位置検出系の概略構成を示す図である。 第2の実施の形態にかかるアライメントマーク検出系の概略構成を示す図である。 この発明の実施の形態にかかるマイクロデバイスとしての半導体デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態にかかるマイクロデバイスとしての液晶表示素子などのフラットパネル表示素子の製造方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1…定盤、39a,39b,43a,43b,80a,80b,82a,82b…レーザ干渉計、50,52…オートフォーカス検出系、500,520…マスク側オートフォーカス検出系、501,521…基板側オートフォーカス検出系、54,540…アライメント検出系、509,541…ファイバ、512,544…開口絞り、514,516,543,546,547,548…ミラー、513…送光対物レンズ、515…受光対物レンズ、549…第1対物レンズ、550…第2対物レンズ、IL,IL2…照明光学系、CONT,CONT2…制御装置、M,M2…マスク、MST,MST2…マスクステージ、PL1〜PL11,PL…投影光学系、P,P2…感光性基板、PST,PST2…基板ステージ。

Claims (16)

  1. 走査方向の前方側に配置された第1投影光学ユニットと、前記走査方向の後方側に配置された第2投影光学ユニットとを有する投影光学系を用いてマスクのパターンを感光性基板上に露光する露光装置において、
    前記第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の前方側に配置され、前記感光性基板の前記第1投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第1基板フォーカス系と、
    前記第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の後方側に配置され、前記感光性基板の前記第2投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第2基板フォーカス系と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 前記第1基板フォーカス系による検出領域より前記走査方向の前方側または前記第2基板フォーカス系による検出領域より前記走査方向の後方側に配置され、前記感光性基板上に設けられたアライメントマークを検出するアライメント系を備えることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記第1投影光学ユニット及び前記第2投影光学ユニットは、前記走査方向と交差する方向に配列された複数の反射屈折型光学系を備え、
    前記第1基板フォーカス系が有する検出系は、前記第1投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち両端に位置する反射屈折型光学系より前記走査方向と交差する方向の外側または隣り合う前記反射屈折型光学系の間に配置され、
    前記第2基板フォーカス系が有する検出系は、前記第2投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち両端に位置する反射屈折型光学系より前記走査方向と交差する方向の外側または隣り合う前記反射屈折型光学系の間に配置され、
    前記アライメント系が有する検出系は、前記第1投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち隣り合う前記反射屈折型光学系の間、または前記第2投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち隣り合う前記反射屈折型光学系の間に配置されることを特徴とする請求項2記載の露光装置。
  4. 前記第1基板フォーカス系が有する光学系は、前記第1投影光学ユニットと前記感光性基板との間に配置され、
    前記第2基板フォーカス系が有する光学系は、前記第2投影光学ユニットと前記感光性基板との間に配置され、
    前記アライメント系が有する光学系は、前記第1投影光学ユニットまたは前記第2投影光学ユニットと前記感光性基板との間に配置されることを特徴とする請求項2または請求項3記載の露光装置。
  5. 走査方向の前方側に配置された第1投影光学ユニットと、前記走査方向の後方側に配置された第2投影光学ユニットとを有する投影光学系を用いてマスクのパターンを感光性基板上に露光する露光装置において、
    前記第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の前方側または前記第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の後方側に配置され、前記感光性基板上に設けられたアライメントマークを検出するアライメント系を備えることを特徴とする露光装置。
  6. 前記第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の前方側に配置され、前記感光性基板の前記第1投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第1基板フォーカス系と、
    前記第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の後方側に配置され、前記感光性基板の前記第2投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第2基板フォーカス系と、
    を備えることを特徴とする請求項5記載の露光装置。
  7. 前記第1投影光学ユニット及び前記第2投影光学ユニットは、前記走査方向と交差する方向に配列された複数の反射屈折型光学系を備え、
    前記アライメント系が有する検出系は、前記第1投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち隣り合う前記反射屈折型光学系の間、または前記第2投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち隣り合う前記反射屈折型光学系の間に配置されることを特徴とする請求項5または請求項6記載の露光装置。
  8. 前記第1基板フォーカス系が有する検出系は、前記第1投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち両端に位置する反射屈折型光学系より前記走査方向と交差する方向の外側または隣り合う前記反射屈折型光学系の間に配置され、
    前記第2基板フォーカス系が有する検出系は、前記第2投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち両端に位置する反射屈折型光学系より前記走査方向と交差する方向の外側または隣り合う前記反射屈折型光学系の間に配置されることを特徴とする請求項7記載の露光装置。
  9. 前記第1基板フォーカス系が有する光学系は、前記第1投影光学ユニットと前記感光性基板との間に配置され、
    前記第2基板フォーカス系が有する光学系は、前記第2投影光学ユニットと前記感光性基板との間に配置され、
    前記アライメント系が有する光学系は、前記第1投影光学ユニットまたは前記第2投影光学ユニットと前記感光性基板との間に配置されることを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか一項に記載の露光装置。
  10. 前記第1投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の前方側に配置され、前記マスクの前記第1投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第1マスクフォーカス系と、
    前記第2投影光学ユニットにより形成される露光領域より前記走査方向の後方側に配置され、前記マスクの前記第2投影光学ユニットの光軸方向における位置を検出する第2マスクフォーカス系と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の露光装置。
  11. 前記第1マスクフォーカス系が有する検出系は、前記第1投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち隣り合う前記反射屈折型光学系の間に配置され、
    前記第2マスクフォーカス系が有する検出系は、前記第2投影光学ユニットが有する複数の反射屈折型光学系のうち隣り合う前記反射屈折型光学系の間に配置されることを特徴とする請求項10記載の露光装置。
  12. 前記第1マスクフォーカス系が有する光学系は、前記マスクと前記第1投影光学ユニットとの間に配置され、
    前記第2マスクフォーカス系が有する光学系は、前記マスクと前記第2投影光学ユニットとの間に配置されることを特徴とする請求項10または請求項11記載の露光装置。
  13. 前記アライメント系は、前記走査方向に対して前記基板を搬入する方向と反対方向に位置することを特徴とする請求項2乃至請求項12の何れか一項に記載の露光装置。
  14. 前記第1投影光学ユニットが有する反射屈折型光学系及び前記第2投影光学ユニットが有する反射屈折型光学系のうち少なくとも1つは、前記走査方向に移動可能に構成されることを特徴とする請求項3、請求項4及び請求項7乃至請求項13の何れか一項に記載の露光装置。
  15. 前記感光性基板は、外径が500mmよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか一項に記載の露光装置。
  16. 請求項1乃至請求項15の何れか一項に記載の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板上に露光する露光工程と、
    前記露光工程により露光された前記感光性基板を現像する現像工程と、
    を含むことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
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