JP2014134591A - 照明装置、露光装置、照明方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

照明装置、露光装置、照明方法及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】照明条件を切り替えたときの照度低下を抑制できる照明装置、露光装置、照明方法及びデバイス製造方法を提供すること。
【解決手段】照明装置50は、導光部60と、インプットレンズ系51と、レンズアレイ52とを含む。導光部60は、光束が入射する入射部23Iと入射した光束が射出する射出部23Rとにそれぞれ端部が配置される複数の光ファイバを有し、入射部23Iの中心部からの光束を射出部23Rの中心部から射出するとともに、入射部23Iの中心部の外側からの光束を射出部23Rの中心部の外側から射出する。インプットレンズ系51は、導光部60から射出した光束をコリメートして所定面SPに導く。レンズアレイ52は、インプットレンズ系51を通過した光束を所定面SPにおいて面分割する。
【選択図】図4

Description

本発明は、照明装置、露光装置、照明方法及びデバイス製造方法に関する。
近年、情報表示装置として、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)等の素子を用いた薄型の表示パネルが多用されている。これらの表示パネルは、薄いガラス基板に透明薄膜電極をフォトリソグラフィ手法でパターンニングすることにより製造されている。このフォトリソグラフィ手法において、マスクに形成されたパターンを感光基板(以下、基板ともいう)に投影露光してパターンニングする露光装置が知られている(例えば、特許文献1)。
米国特許第6,811,953号公報
近年は、露光対象の微細化にともない、露光性能の向上が課題となっている。特に露光されたパターンの線幅のばらつきを低減するため、露光においては適切な照明条件を用いる必要がある。例えば、輪帯照明を小σ照明に変更する等、照明条件を切り替えて露光している。σ絞りを切り替えることにより照明条件を切り替えることができるが、小σに対応した照明絞りは、輪帯照明の絞りと比較して遮蔽されている面積が大きい。このため、照度が低下する可能性がある。照度が低下すると、同一の露光量を確保するためには、スキャン速度を低下させることになり、スループットが低下する可能性がある。
本発明の態様は、照明条件を切り替えたときの照度低下を抑制できる照明装置、露光装置、照明方法及びデバイス製造方法を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様に従えば、光束が入射する入射部と入射した光束が射出する射出部とにそれぞれ端部が配置される複数の光ファイバを有し、前記入射部の中心部からの光束を前記射出部の中心部から射出するとともに、前記入射部の中心部の外側からの光束を前記射出部の中心部の外側から射出する導光部と、前記導光部から射出した光束をコリメートして所定面に導く光学系と前記光学系を通過した光束を前記所定面において面分割する分割部と、を含む、照明装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、所定のパターンが配置されるパターン配置面を照明する、前述の照明装置を備え、前記所定のパターンを介した光で基板を露光する、露光装置が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、入射した光束の中心部を、第1の光ファイバを介して射出部の中心部から射出し、かつ入射した光束の中心部の外側を、前記第1の光ファイバとは異なる第2の光ファイバを介して前記射出部の中心部の外側から射出し、前記射出部から射出した光束をコリメートし、コリメートした光束を面分割する、照明方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、前述した照明方法を用いて基板を露光し、露光された前記基板を現像して、転写された前記パターンに対応する露光パターン層を形成し、前記露光パターン層を介して前記基板を加工する、デバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、照明条件を切り替えたときの照度低下を抑制できる照明装置、露光装置、照明方法及びデバイス製造方法を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る露光装置EXの斜視図である。 図2は、実施形態1に係る露光装置EXを走査方向側から見た図である。 図3は、実施形態1に係る露光装置EXの側面図である。 図4は、本実施形態に係る照明装置を示す図である。 図5は、ライトガイドユニットを示す図である。 図6は、本実施形態に係る照明装置が備える導光部を示す図である。 図7は、導光部の入射部を光束の入射側から見た図である。 図8は、導光部の射出部を光束の射出側から見た図である。 図9は、輪帯照明用の絞りと、この絞り位置での光束の断面とを示す図である。 図10は、σ絞りと、この絞り位置での光束の断面とを示す図である。 図11は、光ファイバの入射部の入射端における照度分布を示した図である。 図12は、比較例に係る光ファイバの射出部の射出端における照度分布を示した図である。 図13は、本実施形態に係る照明装置において、光ファイバの入射部の入射端における照度分布を示した図である。 図14は、本実施形態に係る照明装置において、光ファイバの射出部の射出端における照度分布を示した図である。 図15は、本実施形態に係る照明装置において、σ絞りを通過した光束を示す図である。 図16は、小σ照明の条件を変化させた場合における照度比率を示す図である。 図17は、小σ照明の条件を変化させた場合における照度比率を示す図である。 図18は、通常照明に用いる絞りを示す図である。 図19は、小σ照明に用いる絞りを示す図である。 図20は、小σ照明に用いる絞りを示す図である。 図21は、小σ照明の条件を変化させた場合における照度比率を示す図である。 図22は、小σ照明の条件を変化させた場合における照度比率を示す図である。 図23は、本実施形態に係るデバイス製造方法の手順を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下において、下は重力が作用する方向(鉛直方向)側であり、上は重力が作用する方向とは反対方向側である。また、以下においては、露光装置によって露光光が照射される基板が設定される平面に垂直な方向をZ軸方向、基板が設定される平面(Z軸と直交する平面)内の所定方向をX軸方向、基板が設定される平面(Z軸と直交する平面)内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向と表現する。X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転(傾斜)方向は、それぞれ、θX方向、θY方向及びθZ方向と表現する。まず、露光装置EXの概要を説明する。
<露光装置の概要>
図1は、実施形態1に係る露光装置EXの斜視図である。図2は、実施形態1に係る露光装置EXを走査方向側から見た図である。図3は、実施形態1に係る露光装置EXの側面図である。露光装置EXは、マスクステージ1と、基板ステージ2と、マスクステージ駆動システム3と、基板ステージ駆動システム4と、照明システムISと、投影システムPSと、制御装置5とを備えている。また、露光装置EXは、ボディ13を備えている。ボディ13は、ベースプレート10と、第1コラム11と、第2コラム12とを有する。ベースプレート10は、例えばクリーンルーム内の支持面(例えば床面)FL上に防振台BLを介して配置される。第1コラム11は、ベースプレート10上に配置される。第2コラム12は、第1コラム11上に配置される。ボディ13は、投影システムPS、マスクステージ1及び基板ステージ2のそれぞれを支持する。投影システムPSは、定盤14を介して第1コラム11に支持される。マスクステージ1は、第2コラム12に対して移動可能に支持される。基板ステージ2は、ベースプレート10に対して移動可能に支持される。
本実施形態において、露光装置EXは、マスクMと基板(感光基板)PとをX軸方向に同期移動してマスクMのパターンを介した露光光ELで基板Pを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)である。露光装置EXはこのようなものに限定されず、例えば、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)であってもよい。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスのパターンが形成されたレチクルを含む。基板Pは、基材と、その基材の表面に形成された感光膜(塗布された感光剤)とを含む。基材は、大型のガラスプレートを含み、その一辺の長さ又は対角長(対角線の長さ)は、例えば500mm以上である。本実施形態においては、基板Pの基材として、一辺が約3000mmの矩形形状のガラスプレートを用いる。
露光装置EXは、照明光学系としての照明モジュールIL1〜IL7を複数個(本実施形態では7個)有する照明システムISと、投影光学系としての投影モジュールPL1〜PL7を複数個(本実施形態では7個)有する投影システムPSとを備える。なお、照明モジュール及び投影モジュールの数は7個に限定されず、例えば、照明システムISが照明モジュールを11個有し、投影システムPSが投影モジュールを11個有してもよい。
照明システムISは、超高圧水銀ランプを用いた光源17と、光源17から射出された光を反射する楕円鏡18と、楕円鏡18からの光のうち少なくとも一部の波長領域の光を反射するダイクロイックミラー19と、楕円鏡18が形成する光源像の近傍に配置されてダイクロイックミラー19からの光の進行を遮断可能なシャッタ装置と、光源像が形成される位置にその前側焦点が位置し、ダイクロイックミラー19からの光をほぼ平行な光束にするコリメートレンズ21A及び光源像の像を形成する集光レンズ21Bを含むリレー光学系21と、所定波長領域の光のみを通過させる干渉フィルタと、リレー光学系21からの光を分岐して、複数の照明モジュールIL1〜IL7のそれぞれに供給するライトガイドユニット23と、を備えている。それぞれの照明モジュールIL1〜IL7は、いずれも同様の構造である。
照明システムISは、所定の照明領域IR1〜IR7に露光光ELを照射することができる。照明領域IR1〜IR7は、各照明モジュールIL1〜IL7から射出される露光光ELの照射領域に含まれている。照明システムISは、異なる7個の照明領域IR1〜IR7のそれぞれを露光光ELで照明する。照明システムISは、照明領域IR1〜IR7のそれぞれに配置されるマスクMの部分的な領域を、均一な照度分布の露光光ELで照明する。
本実施形態では、照明システムISから射出される露光光ELとして、例えば、超高圧水銀ランプを用いた光源17から射出される輝線(g線、h線、i線)を用いる。このように、本実施形態では、露光光ELの光源17として超高圧水銀ランプを用いるが、露光光ELの光源17はこれに限定されるものではない。例えば、露光光ELの光源17としてレーザ光源又はキセノンランプ等を用いることができる。
投影システムPSは、露光光ELで照射されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影するシステムである。投影システムPSが有する投影モジュールPL1〜PL7は、所定の投影領域PR1〜PR7に、それぞれ所定の倍率でパターンの像を投影する。それぞれの投影領域PR1〜PR7は、各投影モジュールPL1〜PL7から射出された露光光ELが照射される領域である。投影システムPSは、異なる7個の投影領域PR1〜PR7にそれぞれマスクMに形成されたパターン(マスクパターン)の像を投影する。投影システムPSは、基板Pのうち投影領域PR1〜PR7に配置された部分に、マスクパターンの像を所定の投影倍率で投影する。
各投影モジュールPL1〜PL7は、いずれも同様の構造なので、投影モジュールPL1を例として説明する。投影モジュールPL1は、図3に示すように、像面調整部33と、シフト調整部34と、2組の反射屈折型光学系31、32と、視野絞り35と、スケーリング調整部36とを備えている。照明領域IR1に照射され、マスクMを通過した露光光ELは、像面調整部33に入射する。像面調整部33は、投影モジュールPL1の像面の位置(Z軸、θX及びθY方向に関する位置)を調整することができる。像面調整部33は、マスクM及び基板Pに対して光学的にほぼ共役な位置に配置されている。像面調整部33は、第1光学部材33A及び第2光学部材33Bと、第2光学部材33Bに対して第1光学部材33Aを移動させることができる光学系駆動装置とを備えている。
第1光学部材33Aと第2光学部材33Bとは、気体軸受により、所定のギャップを介して対向する。第1光学部材33A及び第2光学部材33Bは、露光光ELを透過するガラス板であり、それぞれくさび形状を有する。図1に示す制御装置5は、光学系駆動装置を動作させて、第1光学部材33Aと第2光学部材33Bとの位置関係を調整することにより、投影モジュールPL1の像面の位置を調整することができる。像面調整部33を通過した露光光ELは、シフト調整部34に入射する。
シフト調整部34は、基板Pの表面におけるマスクMのパターンの像をX軸方向及びY軸方向にシフトさせることができる。シフト調整部34を透過した露光光ELは、一組目の反射屈折型光学系31に入射する。反射屈折型光学系31は、マスクMのパターンの中間像を形成する。反射屈折型光学系31から射出された露光光ELは、視野絞り35に入射する。視野絞り35は、反射屈折型光学系31により形成されるマスクパターンの中間像の位置に配置されている。視野絞り35は、投影領域PR1を規定する。本実施形態において、視野絞り35は、基板P上における投影領域PR1を台形状に規定する。視野絞り35を通過した露光光ELは、2組目の反射屈折型光学系32に入射する。
反射屈折型光学系32は、反射屈折型光学系31と同様の構造である。反射屈折型光学系32から射出された露光光ELは、スケーリング調整部36に入射する。スケーリング調整部36は、マスクパターンの像の倍率(スケーリング)を調整することができる。スケーリング調整部36を介した露光光ELは、基板Pに照射される。本実施形態において、投影モジュールPL1は、マスクパターンの像を、基板Pの表面に正立等倍で投影するが、これに限定されるものではない。例えば、投影モジュールPL1は、マスクパターンの像を拡大又は縮小したり、倒立で投影したりしてもよい。投影モジュールPL1〜PL7は、いずれも同等の構造である。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、照明領域IR1〜IR7に対して移動させる装置である。マスクステージ1は、マスクMを保持可能なマスク保持部15を有する。マスク保持部15は、マスクMを真空吸着可能なチャック機構を含み、マスクMを脱着できる。マスク保持部15は、マスクMの投影システムPS側の面(パターン形成面)とX軸及びY軸を含むXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。
図2に示すマスクステージ駆動システム3は、マスクステージ1を移動させるシステムである。マスクステージ駆動システム3は、例えばリニアモータを含み、第2コラム12のガイド面12G上においてマスクステージ1を移動可能である。マスクステージ1は、マスクステージ駆動システム3の作動により、マスク保持部15でマスクMを保持した状態で、ガイド面12G上を、X軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。
基板ステージ2は、基板Pを保持するとともに、パターン転写装置としての照明システムIS及び投影システムPSから照射される露光光ELの投影領域PR1〜PR7に対して基板Pを走査方向(X軸方向)に移動させる。基板ステージ2は、基板Pを保持可能な基板保持部16を有する。基板保持部16は、基板Pを真空吸着可能なチャック機構を含み、基板Pが脱着できるようになっている。基板保持部16は、基板Pの表面(露光面)とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。
基板ステージ駆動システム4は、基板ステージ2を移動させるシステムである。基板ステージ駆動システム4は、例えばリニアモータを含み、ベースプレート10のガイド面10G上において基板ステージ2を移動可能である。基板ステージ2は、基板ステージ駆動システム4が動作することにより、基板保持部16で基板Pを保持した状態で、図2に示すガイド面10G上を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6方向に移動可能である。
図1及び図2に示すように、干渉計システム6は、マスクステージ1の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット6Aと、基板ステージ2の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット6Bとを有する。レーザ干渉計ユニット6Aは、マスクステージ1に配置された計測ミラー1Rを用いて、マスクステージ1の位置情報を計測可能である。レーザ干渉計ユニット6Bは、基板ステージ2に配置された計測ミラー2Rを用いて、基板ステージ2の位置情報を計測可能である。本実施形態において、干渉計システム6は、レーザ干渉計ユニット6A、6Bを用いて、X軸、Y軸及びθX方向に関するマスクステージ1及び基板ステージ2それぞれの位置を計測可能である。
図3に示す第1検出システム7は、マスクMの投影システムPS側における面(パターン形成面)のZ軸方向における位置を検出する。第1検出システム7は、いわゆる斜入射方式の多点フォーカス・レベリング検出システムであり、図3に示すように、マスクステージ1に保持されたマスクMの投影システムPS側の面と対向配置される複数の検出器7A〜7Fを有する。検出器7A〜7Fのそれぞれは、検出領域MZ1〜MZ6に検出光を照射する投射部と、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面(投影システムPS側における表面)からの検出光を受光可能な受光部とを有する。第1検出システム7は、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面におけるZ軸方向の位置が変化した場合、そのマスクMの下面のZ軸方向における変位量に応じて、受光部に対する検出光の入射位置がX軸方向に変位する。検出器7A〜7Fのそれぞれは、これらの受光部に対する検出光の入射位置の変位量に対応する信号を制御装置5に出力する。制御装置5は、検出器7A〜7Fのそれぞれの受光部からの信号に基づいて、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面のZ軸方向における位置を求めることができる。
第2検出システム8は、基板Pの表面(露光面)のZ軸方向における位置を検出する。第2検出システム8は、いわゆる斜入射方式の多点フォーカス・レベリング検出システムであり、図3に示すように、基板ステージ2に保持された基板Pの表面と対向配置される複数の検出器8A〜8Hを有する。検出器8A〜8Hのそれぞれは、検出領域PZ1〜PZ8に検出光を照射する投射部と、検出領域PZ1〜PZ8に配置された基板Pの表面からの検出光を受光可能な受光部とを有する。第2検出システム8は、検出領域PZ1〜PZ8に配置された基板Pの表面におけるZ軸方向の位置が変化した場合、その基板Pの表面のZ軸方向における変位量に応じて、受光部に対する検出光の入射位置がX軸方向に変位する。検出器8A〜8Hのそれぞれは、これらの受光部に対する検出光の入射位置の変位量に対応する信号を制御装置5に出力する。制御装置5は、検出器8A〜8Hのそれぞれの受光部からの信号に基づいて、検出領域PZ1〜PZ8に配置された基板Pの表面のZ軸方向における位置を求めることができる。
アライメントシステム9は、基板Pに設けられた位置検出用のマークとしてのアライメントマークを検出し、その位置を計測する。アライメントマークの位置は、例えば、露光装置EXのXY座標系における位置である。アライメントマークは、露光によって基板Pに転写されて、基板Pの表面に設けられる。本実施形態において、アライメントシステム9は、投影システムPSに対してX軸方向(走査方向)の−X側に配置されている。
アライメントシステム9は、いわゆるオフアクシス方式のアライメントシステムである。図3に示すように、アライメントシステム9は、基板ステージ2に保持された基板Pの表面と対向配置される複数(本実施形態では6個)の検出器9A〜9Fを有する。検出器9A〜9Fのそれぞれは、検出領域SA1〜SA6に検出光を照射する投射部と、検出領域SA1〜SA6に配置されたアライメントマークの光学像を取得する顕微鏡及び受光部とを有する。検出器9A〜9F及び検出領域SA1〜SA6は、走査方向と直交する方向、すなわちY軸の方向に配列されている。
図1、図3に示すように、露光装置EXは、空間像計測装置(AIS:Airial Image Sensor)40を有している。空間像計測装置40は、投影モジュールPL1〜PL7のディストーション等の収差を計測して、投影モジュールPL1〜PL7を最適な状態とするために用いられる。図3に示すように、空間像計測装置40は、基準部材43と、空間像計測用受光装置46とを有している。基準部材43は、基板ステージ2の投影システムPS側における表面に配置されている。より具体的には、基準部材43は、基板ステージ2の基板保持部16に対して−X側に配置されている。基準部材43が配置される位置はこれに限定されるものではない。
基準部材43の投影システムPS側における表面44は、基板保持部16に保持された基板Pの表面とほぼ同一の平面内に配置される。また、基準部材43の表面44には、投影モジュールPL1〜PL7からの露光光ELを透過する透光部45が設けられている。基準部材43の下方(基板ステージ2の内部側)には、透光部45を透過した光が入射するレンズ系47と、レンズ系47を通過した光を受光する受光素子としての光センサ48とを有する。光センサ48は、透光部45を透過し、レンズ系47を通過した光を受光する。本実施形態において、光センサ48は、例えば、撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)を含む。光センサ48は、受光した露光光の光量に応じた信号を制御装置5に出力する。
露光装置EXは、焦点位置検出装置49を有する。焦点位置検出装置49は、投影光学系としての投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置に関する情報(焦点位置情報)を検出する装置である。焦点位置情報は、投影モジュールPL1〜PL7のベストフォーカスの位置に関する情報及びデフォーカスの位置に関する情報の両方を含む。本実施形態において、焦点位置検出装置49は、基板Pを載置して保持する基板保持部16に対して+X側の基板ステージ2の投影システムPS側における表面に配置されている。焦点位置検出装置49は、基板ステージ2の投影システムPS側における表面に配置されている。より具体的には、焦点位置検出装置49は、基板ステージ2の基板保持部16に対して+X側に配置されている。焦点位置検出装置49が配置される位置はこれに限定されるものではない。例えば、焦点位置検出装置49を空間像計測装置40に隣接して設けてもよい。このようにすると、空間像計測装置40が検出するパターンと焦点位置検出装置49が検出するパターンとを近接してマスクMに設けることができるので、両者を共用することも容易になる。
制御装置5は、露光装置EXの動作を制御するとともに、本実施形態に係る焦点位置検出方法及び露光方法を実行する。制御装置5は、例えば、コンピュータであり、処理部5Pと、記憶部5Mと、入出力部5IOとを有する。処理部5Pは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。記憶部5Mは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)若しくはハードディスク装置又はこれらを組み合わせたものである。入出力部5IOは、照明システムIS、投影システムPS、干渉計システム6、アライメントシステム9、マスクステージ駆動システム3、基板ステージ駆動システム4、空間像計測装置40及び焦点位置検出装置49等の機器類と接続するためのインターフェース、入力ポート及び出力ポート等を備えている。処理部5Pは、入出力部5IOを介して露光装置EXの機器類の動作を制御したり、機器類の状態に関する情報又は機器類の出力等を取得したりする。
基板Pの露光時において、露光装置EXの動作の少なくとも一部は、予め定められている露光に関する制御情報(露光制御情報)に基づいて実行される。露光制御情報は、露光装置EXの動作を規定する制御命令群を含み、露光レシピとも呼ばれる。以下の説明において、露光に関する制御情報を適宜、露光レシピ、と称する。露光レシピは、制御装置5に予め記憶されている。少なくとも基板Pの露光時(マスクM及び基板Pに対する露光光ELの照射動作時)における露光装置EXの動作条件は、露光レシピによって予め決定されている。制御装置5は、露光レシピに基づいて、露光装置EXの動作を制御する。
露光レシピは、基板Pの露光時におけるマスクステージ1及び基板ステージ2の移動条件を含む。基板Pの露光時、制御装置5は、露光レシピに基づいて、マスクステージ1及び基板ステージ2を移動する。露光装置EXは、マルチレンズ型スキャン露光装置であり、基板Pの露光領域の露光時において、マスクM及び基板Pは、XY平面内の所定の走査方向に移動される。制御装置5は、露光レシピに基づいて、マスクMと基板Pとを走査方向に同期移動しながらマスクMの下面(投影モジュールPL1〜PL7側の面)のパターン領域(パターンが形成された領域)に露光光ELを照射して、そのパターン領域を介して基板Pの表面の露光領域に露光光ELを照射して、それら露光領域を露光する。
基板P上に設けられた複数の露光領域に対する露光処理は、露光領域を投影領域PR1〜PR7に対して基板Pの表面(XY平面)に沿って走査方向に移動させるとともに、マスクMのパターン領域を照明領域IR1〜IR7に対してマスクMの下面(XY平面)に沿って走査方向に移動させながら実行される。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をX軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もX軸方向とする。
例えば、基板Pの露光領域PA1を露光する場合、制御装置5は、投影領域PR1〜PR7に対して基板Pの投影領域PR1をX軸方向に移動するとともに、その基板PのX軸方向への移動と同期して、照明領域IR1〜IR7に対してマスクMのパターン領域をX軸方向に移動しながら、照明領域IR1〜IR7に露光光ELを照射して、マスクMからの露光光ELを、投影モジュールPL1〜PL7を介して投影領域PR1〜PR7に照射する。これにより、基板Pの露光領域PA1は、投影領域PR1〜PR7に照射された露光光ELで露光され、マスクMのパターン領域に形成されたパターンの像が、基板Pの露光領域PA1に投影される。
例えば、露光領域PA1の露光が終了した後、次の露光領域(例えば露光領域PA2)を露光するために、制御装置5は、投影領域PR1〜PR7が次の露光領域PA2の露光開始位置に配置されるように、基板ステージ2を制御して、投影領域PR1〜PR7に対して基板PをXY平面内の所定方向に移動する。また、制御装置5は、照明領域IR1〜IR7がパターン領域の露光開始位置に配置されるように、マスクステージ1を制御して、照明領域IR1〜IR7に対してマスクMを移動する。そして、投影領域PR1〜PR7が露光領域PA2の露光開始位置に配置され、照明領域IR1〜IR7がパターン領域の露光開始位置に配置された後、制御装置5は、その露光領域PA2の露光を開始する。制御装置5は、マスクステージ1が保持するマスクMと基板ステージ2が保持する基板PとをX軸方向に同期移動しながら基板Pに露光光ELを照射する動作と、次の露光領域を露光するために、基板PをXY平面内の所定方向(例えばX軸方向)にステッピング移動する動作を繰り返しながら、基板P上に設けられた複数の露光領域を、マスクMに設けられたパターン及び投影モジュールPL1〜PL7を介して順次露光する。
<照明装置>
図4は、本実施形態に係る照明装置を示す図である。図5は、ライトガイドユニットを示す図である。図6は、本実施形態に係る照明装置が備える導光部を示す図である。照明装置50は、照明システムISの一部である。照明装置50は、図1〜図3に示す露光装置EXに備えられる。照明装置50は、ライトガイドユニット23の少なくとも一部と、照明モジュールIL(IL1〜IL7)の少なくとも一部とを含んでいる。より具体的に説明すると、本実施形態において、照明装置50は、導光部60と、光学系としてのインプットレンズ系51と、分割部としてのレンズアレイ52とを含んでいる。本実施形態において、照明装置50は、さらに、絞り53を含んでいる。
導光部60は、ライトガイドユニット23に備えられている。図5に示すように、ライトガイドユニット23は、複数(本実施形態では3個)の入射部23I1、23I2、23I3と、複数(本実施形態では7個)の射出部23R1、23R2、23R3、23R4、23R5、23R6、23R7とを有している。以下において、複数の入射部23I1〜23I3、複数の射出部23R1〜23R7を区別しないときには、入射部23I、射出部23Rという。照明装置50は、射出部23RIを複数有することにより、図1〜図3に示すような露光装置EXの照明システムISに適用されると、幅方向に存在する複数の照明領域に露光光を照射できるという利点がある。
入射部23Iには、楕円鏡18によって反射された後にダイクロイックミラー19及びリレー光学系21を通過した光源17からの光束が入射する。照明装置50は、複数の入射部23Iを備える。このため、光源17、楕円鏡18、ダイクロイックミラー19及びリレー光学系21も、それぞれの入射部23I1、23I2、23I3に対応して複数組(本実施形態では3組)が用意される。図1に示す露光装置EXは、光源17、楕円鏡18、ダイクロイックミラー19及びリレー光学系21が一組のみ記載されているが、図4に示す照明装置50を備える場合、入射部23Iの数に対応した数の光源17、楕円鏡18、ダイクロイックミラー19及びリレー光学系21を備える。
光束を分岐する光束分岐装置としてのライトガイドユニット23は、入射部23Iの数よりも射出部23Rの数の方が多くなっている。ライトガイドユニット23は、それぞれの入射部23Iに入射した光束を分岐して、それぞれの射出部23Rに導く。ライトガイドユニット23が入射した光束を分岐する構造については後述する。
入射部23Iから入射して導光部60によって射出部23Rに導かれた光束は、射出部23Rから射出する。射出部23Rから射出した光束は、第1レンズ51Aと第2レンズ51Bとを備えるインプットレンズ系51に入射する。インプットレンズ系51は、その前側焦点位置が導光部60、より具体的には導光部60の射出部23Rとなるように配置され、導光部60の射出部23Rから射出した光束をコリメートして所定面SPに導く。インプットレンズ系51は、少なくとも1つのレンズを備えていればよい。本実施形態において、インプットレンズ系51の焦点距離は変更可能である。このため、インプットレンズ系51は、焦点距離調整機構を有している。焦点距離調整機構は、例えば、インプットレンズ系51にズーム機構を設けたり、焦点距離が異なる複数のレンズを交換できる機構としたりすることができる。
インプットレンズ系51を通過し、第2レンズ51Bから射出した光束は、レンズアレイ52に入射する。レンズアレイ52は、複数のエレメント52ELを備えている。それぞれのエレメント52ELは、所定面SPにレンズ面(入射面)52Iを備えている。入射面52Iは所定面SPに配列されている。レンズアレイ52は、インプットレンズ系51を通過した光束を所定面SPにおいて面分割する。入射面52Iに入射した光束は、エレメント52EL毎の射出面52Eに射出部23Rの射出面の像を形成する。レンズアレイ52は、複数のエレメント52ELの射出面52E全体が平面的な光源として作用する。レンズアレイ52は、例えば、入射面52Iの後側焦点位置が射出面52Eの近傍に配置され、かつ射出面52Eの前側焦点位置が入射面52Iに設定されるフライアイレンズであるが、インプットレンズ系51を通過した光束を所定面SPにおいて面分割できればこれに限定されない。
レンズアレイ52から射出した光束は、絞り53を通過して形状及び寸法の少なくとも一方が制限される。絞り53は、レンズアレイ52から射出した光束を適切な照明NAに制限する。絞り53は特に限定されるものではないが、例えば、その開口部の形状がほぼ円形であるσ絞り、その開口部の形状がほぼ輪帯状である輪帯照明用絞り等が用いられる。本実施形態において、照明装置50は、開口部の形状及び寸法の少なくとも一方が異なる複数の絞り53を備えている。照明装置50は、複数の絞り53を交換することにより、レンズアレイ52から射出した光束の形状及び寸法の少なくとも一方を制限する。絞り53を通過した光束は、その前側焦点位置が絞り53の設定位置に配置されたコンデンサレンズ54、55に入射する。コンデンサレンズ54、55は、入射した光束を集光してマスクMに照射する。マスクMに照射された光束は、マスクMに設けられたパターン及び投影モジュールPL(PL1〜PL7)を介して、基板P上に設けられた複数の露光領域を露光する。次に、導光部60についてより詳細に説明する。
図6に示すように、導光部60は、複数の光ファイバ61を有している。複数の光ファイバ61は、図4に示すリレー光学系21からの光束が入射する入射部23Iと、入射した光束が射出する射出部23Rとにそれぞれ端部61TI、61TRが配置される。すなわち、複数の光ファイバ61は、端部61TI(以下、適宜入射端61TIという)がライトガイドユニット23の入射部23Iに配置され、端部61TR(以下、適宜射出端61TRという)がライトガイドユニット23の入射部23Rに配置される。複数の入射端61TIの各端面は、それぞれの入射部23I毎に同一平面に配置されている。複数の射出端61TRの各端面は、それぞれの射出部23R毎に同一平面に配置されている。
入射部23Iは、光ファイバ61に光束が入射する部位である入射端61TIを少なくとも1つの群にまとめたものである。本実施形態において、入射部23Iは3個であるので、光ファイバ61の入射端61TIを3つの群にまとめる(束ねる)ことによって得られたそれぞれの入射端61TIの群(入射端群)が、それぞれの入射部23I1、23I2、23I3に配置される。
それぞれの射出部23Rは、光ファイバ61から光束が射出する部位である射出端61TRを所定数毎にまとめて複数の群としたものを少なくとも1つ含んでいる。本実施形態において、射出部23Rは7個であるので、光ファイバ61の射出端61TRは、少なくとも7つの群にまとめられる(束ねられる)。このようにして得られたそれぞれの射出端61TRIの群(射出端群)は、それぞれの射出部23R1、23R2、23R3、23R4、23R5、23R6、23R7に配置される。
図7は、導光部の入射部を光束の入射側から見た図である。図8は、導光部の射出部を光束の射出側から見た図である。入射部23I1〜23I3には、それぞれ光ファイバ61の入射端群が配置される。入射部23I1〜23I3を光束の入射側から見ると、複数の光ファイバ61のそれぞれの入射端61TIの群が入射面として現れる。本実施形態において、図7に示すように、入射部23I1〜23I3に配置されるそれぞれの入射端群は、円形に束ねられている。入射端群の中心(円の中心)Cから径方向外側に向かって所定距離の位置IBよりも内側を中心部CPという。中心部CPの外側、すなわち位置IBよりも外側であって入射端群の側部OSよりも内側を周辺部OPという。それぞれの入射部23I1〜23I3は、それぞれの入射端群、すなわちそれぞれが有する複数の光ファイバ61を、7個の領域に分割している。入射部23I1〜23RI3の分割されたそれぞれの領域の光ファイバ61は、それぞれの射出部23R1〜23R7に分岐している。
図8に示すように、射出部23R1〜23R7は同様の構造なので、次においては射出部23R1について説明する。射出部23R1は、光ファイバ61の射出端群が配置される。射出部23Rを光束の射出側から見ると、複数の光ファイバ61のそれぞれの射出端61TRの群が射出面として現れる。本実施形態において、射出部23R1に配置されるそれぞれの射出端群は、長方形(正方形を含む)に束ねられている。射出端群の中心(円の中心)から外側、すなわち射出端群の側部OSに向かって所定距離の位置IBよりも内側を中心部CPという。中心部CPの外側、すなわち位置IBよりも外側であって射出端群の側部OSよりも内側を周辺部OPという。
射出部23R1は、それぞれの入射部23I1、23I2、23I3が有する光ファイバ61の一部が配置される。射出部23R1の中心部CPには、射出端61TRiaの群と、射出端61TRibの群と、射出端61TRicの群とが配置される。これらを射出端中心部61TRiという。射出部23R1の周辺部OPには、射出端61TRoaの群と、射出端61TRobの群と、射出端61TRocの群とが配置される。これを、射出端周辺部61TRoという。
射出端中心部61TRiにおいて、射出端61TRiaの群は、入射部23I1の中心部CPに配置された入射端61TIiの群に対応する。射出端61TRibの群は、入射部23I2の中心部CPに配置された入射端61TIiの群に対応する。射出端61TRicの群は、入射部23I3の中心部CPに配置された入射端61TIiの群に対応する。
射出端周辺部61TRoにおいて、射出端61TRoaの群は、入射部23I1の周辺部OPに配置された入射端61TIoの群に対応する。射出端61TRobの群は、入射部23I2の周辺部OPに配置された入射端61TIoの群に対応する。射出端61TRicの群は、入射部23I3の周辺部OPに配置された入射端61TIoの群に対応する。
このように、複数の光ファイバ61の入射端61TIを3つの群に束ねて分割したそれぞれの群は、入射部23I1〜23I3に配置される。また、それぞれの射出部23R1〜23R7(この例では射出部23R1)は、複数の光ファイバ61の射出端61TRを所定数毎にまとめて複数の群としたものを6つ含んでいる。具体的には、射出部23R1は、3個の入射部23I1〜23I3の中心部CPに配置された入射端61TIiに対応する射出端61TRic、61TRib、61TRicの3群と、3個の入射部23I1〜23I3の周辺部OPに配置された入射端61TIoに対応する射出端61TRoa、61TRob、61TRocの3群との計6群を含んでいる。
このため、入射部23I1〜23I3の中心部CPにそれらの入射端が配置された複数の光ファイバ61の射出端がそれぞれの射出部23R1〜23R7の中心部CPに配置される。入射部23I1〜23I3の中心部CPの外側、すなわち周辺部OPにそれらの入射端が配置された複数の光ファイバ61の射出端がそれぞれの射出部23R1〜23R7の中心部CPの外側、すなわち周辺部OPに配置される。
照明装置50は、このような構造の導光部60を有することより、入射部23I(23I1〜23I3)の中心部CPからの光束を、それぞれの射出部23R1〜23R3の中心部CPから射出させる。また、照明装置50は、入射部23I(23I1〜23I3)の周辺部OPからの光束を、それぞれの射出部23R1〜23R3の中心部CPの周辺部から射出させる。
照明装置50において、それぞれの射出部23R1〜23R7は、複数の入射部23I1〜23I3からの光束を射出する。このため、照明装置50は、それぞれの入射部23I1〜23I3に対応する光源17のばらつき及び光源17から入射部23I1〜23I3までに存在する光学系のばらつきに起因する照度のばらつきを平均化して緩和することができる。
(照明条件に対する検討)
図9は、輪帯照明用の絞りと、この絞り位置での光束の断面とを示す図である。図10は、σ絞りと、この絞り位置での光束の断面とを示す図である。図11は、光ファイバの入射部の入射端における照度分布を示した図である。図12は、比較例に係る光ファイバの射出部の射出端における照度分布を示した図である。
露光装置EXにおいて、結像性能をより効果的なものとする施策として、変形照明が使用されることがある。変形照明は、例えば、図9に示すように、輪帯照明(σ絞りの形状を輪帯にする)又は小σ照明(照明σを小さくする)等を用いることができる。輪帯照明とは、二次光源形状が輪帯状であって、マスクMを照明する光束のうちNAが小さい領域の光束は遮光され、NAの大きな光束でのみ照明する照明条件である。小σ照明とは、図4等に示すマスクMを照明する光束のNAが比較的小さい照明条件である。
輪帯照明は、図9に示すように、遮光部53Sに設けられた円形の開口部53Tの中心に、円形の遮光部53Scを配置した絞り53Rを用いることによって実現できる。また、小σ照明は、遮光部53Sに設けられた円形の開口部53Tが、標準又は通常のσ絞りよりも小さい絞り53Cを用いることによって実現できる。
図4に示すレンズアレイ52から射出された光束LTは、絞り53Rの遮光部53S、53Scによって遮光されない部分のみ、開口部53Tを透過する。同様に、レンズアレイ52から射出された光束LTは、σ絞りである絞り53Cの遮光部53Sによって遮光されない部分のみ、開口部53Tを透過する。
輪帯照明の照度と小σの照度とを検討する。図4に示すレンズアレイ52にフライアイレンズを用いた場合、レンズアレイ52のすべての射出面52E全体(レンズアレイ射出面)は、射出部23Rの射出面、すなわち複数の光ファイバ61の射出端61TRの群(射出端群)が多分割された、平面的な光源とみなすことができる。このため、光ファイバ61の射出端群の平均的な照度に比例して、レンズアレイ射出面の照度も変化する。輪帯照明と小σ照明との両照明条件において、射出端群の平均的な照度が同一であれば、レンズアレイ射出面の平均的な照度も同一になる。そして、両照明条件の照度差は、絞り53R、53Cを透過する光量、すなわち絞り53Rの開口部53Tと絞り53Cの開口部53Tとの面積比によってほぼ決定される。
図11に示す光ファイバの入射部23Iの入射端は直径がφの円形であり、図4のリレー光学系21に導光された光源からの光束が照射される。図11に示すように、入射部23Iの入射端における照度LNの強度分布は、中心Cが大きく(明るく)、径方向外側に向かって小さく(暗く)なっている。図12に示す比較例に係る射出部23R’の射出端は、短辺の長さがa、長辺の長さがbの長方形である。射出部23R’の射出端は、本実施形態の照明装置50が備える射出部23Rの射出端とは異なり、入射端からの光ファイバがランダムに編みこまれて、射出部23Rに配置されたものである。このため、図12に示すように、射出部23R’の射出端における照度LNの強度分布は平均化され、巨視的に見るとフラットな分布となる。射出部23R’の射出端の平均的な照度は入射端の照度に依存する。このため、入射端の照度が高ければ、射出端の照度LNも高くなる。
照明条件間における照度差は、絞り53R、53Cを透過する光量によってほぼ決定されるという考え方に基づき、両照明条件の照度比率を求めた。結果を表1の1行目に示す。輪帯照明はR、小σ照明A〜Dで示している。小σ照明は、A、B、C、Dの順に、絞り53Cの開口部53Tの開口面積が小さくなっている。表1に示す照度比率、入射端平均照度比率及び射出端平均照度比率は、いずれも輪帯照明Rを1としたときの比率である(以下同様)。
Figure 2014134591
表1には、両照明条件における、インプットレンズ系の焦点距離f、レンズアレイ52のレンズアレイ射出面に形成される光源像となる、有効な射出部23R’の射出端の寸法(有効射出端寸法)a、b及び有効な入射部23Iの入射端の寸法(有効入射端寸法)φを記載している。有効射出端寸法は、図12に示す射出部23R’の射出端の寸法a(短手)、b(長手)に対応し、有効入射端寸法φ(径)は、図11に示す入射部23Iの入射端の寸法φに対応する。これらの寸法の単位は、いずれもmmである。
表1に示すように、小σ条件では入射端平均照度比率及び射出端平均照度比率は、輪帯照明:小σ照明=1:1となる。入射部23Iの入射端及び射出部23R’の射出端の構造では、両照明条件において、入射端の平均的な照度が同一なので、射出端の照度も同一であり、上述したような照度比率となる。
図13は、本実施形態に係る照明装置において、光ファイバの入射部の入射端における照度分布を示した図である。図14は、本実施形態に係る照明装置において、光ファイバの射出部の射出端における照度分布を示した図である。図15は、本実施形態に係る照明装置において、σ絞りを通過した光束を示す図である。
小σ照明での照度について考える。レンズアレイ52のレンズアレイ射出面は、射出部23Rの射出端が多分割された、平面的な光源とみなすことができる。したがって、射出部23Rの射出端の平均的な照度LNに比例して、レンズアレイ射出面の照度LNも変化する。照明装置50は、小σ照明条件において、射出部23Rの射出端の平均的な照度LNを向上させ、レンズアレイ射出面の平均的な照度LNを向上させることで、絞り53C(σ絞り)の開口部53Tの面積比に応じて低下するレンズアレイ射出面の照度を補うものである。
この考え方に基づき、本実施形態では、入射部23Iの中心部の光ファイバ群を射出部23Rの中心部に配置し、中心部の外側の光ファイバ群を射出部23Rの中心部の外側に配置している。本実施形態の照明装置50において、両照明条件の照度比率を計算した結果を表2に示す。表2には、両照明条件における、インプットレンズ系51の焦点距離f、レンズアレイ52のレンズアレイ射出面に形成される光源像となる、有効な射出部23Rの射出端の寸法(有効射出端寸法)a’(短手)、b’(長手)及び有効な入射部23Iの入射端の寸法(有効入射端寸法)φ’(径)を記載している。有効射出端寸法は、図14に示す射出部23Rの射出端の寸法a’、b’に対応し、有効入射端寸法φ’は、図13に示す入射部23Iの入射端の寸法φ’に対応する。
Figure 2014134591
表2の1行目に示した数値が照度比率である。表1の照度比率と表2の照度比率とを比較すると、いずれの小σ照明の条件においても、照度比率は表1よりも高い。このように、本実施形態は、絞り53C(σ絞り)の開口部53Tの面積比に応じた、レンズアレイ射出面の照度低下を抑制することができる。
本実施形態においては、図13に示す入射部23Iの中心部CPからの光束を図14に示す射出部23Rの中心部CPから射出するとともに、入射部23Iの周辺部OPからの光束を射出部23Rの周辺部OPから射出する。このようにすることで、射出部23Rの射出端における照度LNの強度分布は、図14に示すように、中心部CPと周辺部OPとで差が発生する。
本実施形態は、小σ照明条件において、図4に示すインプットレンズ系51の焦点距離fを変更する。具体的には、表2に示すように、絞り53の開口部53Tの開口面積が小さくなるにしたがって、インプットレンズ系51の焦点距離fを短くする。小σ照明条件においてインプットレンズ系51の焦点距離fを短くすることにより、図14に示す射出部23Rの射出端は、図12に示す射出部23R’の射出端と比較して、光束を照射する領域が小さくなる。そして、図14に示す射出部23Rの射出端は、レンズアレイ52のレンズアレイ射出面に形成される光源像となる、有効な射出部23Rの射出端の寸法(有効射出端寸法)a’、b’及び有効な入射部23Iの入射端の寸法(有効入射端寸法)φ’が小さくなっている。これは、図12に示す射出部23R’を用いた場合、レンズアレイ52のレンズアレイ射出面から射出した光束LTは、絞り53Cの遮光部53Sで遮光されていたが、本実施形態の射出部23Rを用いると、射出端から射出した光束が、レンズアレイ52の壁近傍で遮光されていることを示している。本実施形態の射出部23Rから射出され、レンズアレイ52を通過した光束が絞り53Cを通過すると、遮光部53Sで遮光される光束LTは、図15に示すようになる。図15に示す絞り53Cと図10に示す絞り53Cとは、いずれも開口部53Tの開口面積は同一である。両者を比較すると、本実施形態の射出部23Rを用いた方が、絞り53Cの遮光部53Sで遮光される光束LTが少なくなっている。
具体的には、表2に示すように、絞り53の開口部53Tの開口面積が小さくなるにしたがって、インプットレンズ系51の焦点距離fを短くする。このようにすることで、絞り53Cの遮光部53Sで遮光される光束LTが少なくなるので、相対的に照度の高い射出端の中心部CPからの光束が、絞り53の開口部53Tを通過する。その結果、絞り53Cの開口部53Tの面積比に応じた照度低下を効果的に抑制することができる。
本実施形態は、小σ照明条件において、射出部23Rの射出端の中心部CPの照度LNが相対的に高くなるようにしてある。このため、照明装置50は、絞り53C(σ絞り)の開口部53Tの面積比に応じた、レンズアレイ52のレンズアレイ射出面の照度低下を抑制することができる。すなわち、照明装置50は、小σ照明条件において、射出部23Rの射出端のうち照度の高い中心部CPのみを使用する。このため、表2の下段に示すように、小σ条件では入射部23Iの入射端の平均照度比率及び射出部23Rの射出端の平均照度比率は、輪帯照明:小σ照明=1:1.18〜1.45となる。
このように、照明装置50は、照明条件を輪帯照明又は通常照明から小σ照明に切り替えたときの照度低下を抑制できる。図1〜図2に示す露光装置EXは、照明光学系としての照明モジュールIL1〜IL7を複数個有する照明システムISと、投影光学系としての投影モジュールPL1〜PL7を複数個有する投影システムPSとを備える。このような露光装置EXの照明システムISに照明装置50を適用することにより、小σの照明条件において、照度を向上させることができる。その結果、露光装置EXの照明装置は、露光量の低下が抑制されるので、スループットの大幅な減少が抑制される。
(輪帯照明と小σ照明との比較)
図16は、小σ照明の条件を変化させた場合における照度比率を示す図である。図16の結果は、表1及び表2に示した結果に基づいている。図16のBEは、図11、図12に示す入射部23I及び射出部23R’を用いたときの照度比率であり、AFは、本実施形態の入射部23I及び射出部23Rを用いたときの照度比率である。図16の直線EFは、効果比率である。効果比率は、AFの照度比率/BFの照度比率である。小σ照明は、A、B、C、Dの順に、絞り53Cの開口部53Tの開口面積が小さくなっている。図16の結果から分かるように、本実施形態の入射部23I及び射出部23Rを用いると、いずれの小σ照明の条件においても、照度比率が向上していることが分かる。また、絞り53Cの開口面積が小さくなるにしたがって、効果比率は大きくなる、すなわち比較例に対して照度低下の抑制効果が高くなることが分かる。
図17は、小σ照明の条件を変化させた場合における照度比率を示す図である。図17は、輪帯照明の条件を、表2の条件とは異ならせたときの結果と、表1に示した結果とに基づいている。図17の結果から、輪帯照明の条件が異なった場合も、本実施形態の入射部23I及び射出部23Rを用いると、いずれの小σ照明の条件においても、照度比率が向上していることが分かる。また、本実施形態は、絞り53Cの開口面積が小さくなるにしたがって、効果比率は大きくなる、すなわち比較例に対して照度低下の抑制効果が高くなることが分かる。
(通常照明と小σ照明との比較)
図18は、通常照明に用いる絞りを示す図である。図19、図20は、小σ照明に用いる絞りを示す図である。通常照明Nと小σ照明との違いは、通常照明Nに用いる絞り53Nの開口部53Tと、小σ照明に用いる絞り53Cの開口部53Tとの開口面積の違いである。小σ照明に用いる絞り53Cの方が、通常照明Nに用いる絞り53Nよりも開口面積は小さくなる。
表3は、比較例に係る入射部23I及び射出部23R’を用いたときの照度比率の結果を示している。表4は、本実施形態に係る入射部23I及び射出部23Rを用いたときの照度比率の結果を示している。各小σ照明の条件における照度比率は、通常照明Nの照度を1としたときの値である。
Figure 2014134591
Figure 2014134591
図21は、小σ照明の条件を変化させた場合における照度比率を示す図である。図21中のBF、AF及びEFについては上述した通りである。表3、表4及び図21の結果から、本実施形態の入射部23I及び射出部23Rを用いると、いずれの小σ照明の条件においても、比較例の入射部23I及び射出部23R’よりも照度比率が向上していることが分かる。また、本実施形態は、絞り53Cの開口面積が小さくなるにしたがって、効果比率は大きくなる、すなわち比較例に対して照度低下の抑制効果が高くなることが分かる。
図22は、小σ照明の条件を変化させた場合における照度比率を示す図である。図22は、通常照明Nの条件を、表4の条件とは異ならせたときの結果と、表3に示した結果とに基づいている。図22の結果から、通常照明Nの条件が異なった場合も、本実施形態の入射部23I及び射出部23Rを用いると、いずれの小σ照明の条件においても、比較例より照度比率が向上していることが分かる。また、本実施形態は、絞り53Cの開口面積が小さくなるにしたがって、効果比率は大きくなる、すなわち比較例に対して照度低下の抑制効果が高くなることが分かる。
<デバイス製造方法>
図23は、本実施形態に係るデバイス製造方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態に係るデバイス製造方法は、半導体デバイス等のデバイスを製造する際に用いられる。本実施形態に係るデバイス製造方法では、まず、デバイスの機能・性能・パターンの設計が行われる(ステップS101)。次に、設計に基づいたマスク(レチクル)が製作される(ステップS102)、次に、デバイスの基材である基板が製造される(ステップS103)。次に、照明装置50を備えた露光装置EX及び本実施形態に係る照明方法を用いて、マスクパターンを露光光で基板を露光してマスクパターンを基板に転写する工程と、露光された基板(感光剤)を現像して、転写されたアライメントマークを含むパターンに対応する露光パターン層(現像された感光剤の層)を形成し、この露光パターン層を介して基板を加工する工程とを含む基板処理(露光処理)が実行される(ステップS104)。加工された基板が、ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程等の加工プロセスを含むデバイス組立工程(ステップS105)及び検査(ステップS106)等を経ることにより、デバイスが製造される。
以上、本開示について説明したが、前述した内容により本開示が限定されるものではない。また、上述した本開示の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
例えば、照明装置50は、入射部23Iよりも射出部23Rの数が多いが、入射部23Iと射出部23Rとの数は同一でもよい。また、入射部23Iと射出部23Rとは、それぞれ1個ずつでもよい。また、小σ照明の条件に応じてインプットレンズ系51の焦点距離を変更したが、レンズアレイ52とコンデンサレンズ55との組合せを変更して、インプットレンズ系51の焦点距離を変更することと同等の作用、効果を得るようにしてもよい。
照明装置50は、光源17から射出されるg線、h線及びi線を用いたが、例えば、g線の光とh線の光とを同時に用いることもできるし、h線の光とi線の光とを同時に用いることもできるし、さらにi線の光だけを用いることもできる。また、光源17として、超高圧水銀ランプを用いているが、これに限定されることなく、他の適当な光源を用いることができる。
投影システムPSは、各投影モジュールが一対の結像光学系を有するものであるが、各投影モジュールが1つ又は3つ以上の結像光学系を有するものであってもよい。また、投影システムPSは、各投影モジュールが反射屈折型の結像光学系を有しているが、屈折型の結像光学系を有していてもよい。露光装置EXは、複数の投影モジュールを有する投影システムPSに対してマスク及び基板を移動させながら走査露光を行うマルチ走査型投影露光装置であるが、1つの投影モジュールを備えた一般の露光装置であってもよい。
例えば、本実施形態の基板としては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、半導体デバイス製造用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等を適用することができる。
また、本実施形態は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に記載されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、本実施形態は、米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板を保持する基板ステージと、基板を保持せずに、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置を採用することもできる。
また、露光装置EXの種類としては、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置に限られず、基板に半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、レチクル又はマスク等を製造するための露光装置等にも広く適用できる。
また、前記実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
また、前記実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に記載されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしてもよい。
また、前記実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度及び光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、露光装置EXの組立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組立工程は、各種サブシステム相互の機械的接続、電気回路の配線接続及び気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組立工程の前に、各サブシステム個々の組立工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組立工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置EXの製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
また、前記実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態で引用した露光装置等に関するすべての公開公報及び米国特許の記載を援用して本明細書の記載の一部とする。このように、前述した実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態及び運用技術等は、すべて本発明の範囲に含まれる。
1 マスクステージ
2 基板ステージ
3 マスクステージ駆動システム
4 基板ステージ駆動システム
5 制御装置
6 干渉計システム
9 アライメントシステム
17 光源
18 楕円鏡
19 ダイクロイックミラー
21 リレー光学系
23 ライトガイドユニット
23R、23R1〜23R7 射出部
23I、23I1〜23I3 入射部
50 照明装置
51 インプットレンズ系
51A 第1レンズ
51B 第2レンズ
52 レンズアレイ
52EL エレメント
52E 射出面
52I 入射面
53、53C、53N、53R 絞り
53T 開口部
53S、53Sc 遮光部
54、55 コンデンサレンズ
60 導光部
61 光ファイバ
61TR、61TRia〜61TRic、61TRoa〜61TRoc 射出端(端部)
61TRi 射出端中心部
61TRo 射出端周辺部
61TI、61TIi、61TIo 入射端(端部)
CP 中心部
OP 周辺部
EX 露光装置

Claims (13)

  1. 光束が入射する入射部と入射した光束が射出する射出部とにそれぞれ端部が配置される複数の光ファイバを有し、前記入射部の中心部からの光束を前記射出部の中心部から射出するとともに、前記入射部の中心部の外側からの光束を前記射出部の中心部の外側から射出する導光部と、
    前記導光部から射出した光束をコリメートして所定面に導く光学系と
    前記光学系を通過した光束を前記所定面において面分割する分割部と、
    を含む、照明装置。
  2. 前記導光部は、複数の前記射出部を有し、かつ、
    前記入射部の中心部からの光束を、それぞれの前記射出部の中心部から射出させ、前記入射部の中心部の外側からの光束を、それぞれの前記射出部の中心部の外側から射出させる、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光学系の焦点距離は変更可能である、請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記入射部は、前記光ファイバに光束が入射する入射端を少なくとも1つの群にまとめたものであり、それぞれの前記射出部は、前記光ファイバから光束が射出する射出端を所定数毎にまとめて複数の群としたものを少なくとも1つ含み、
    前記入射部の中心部に配置された複数の前記光ファイバの一部がそれぞれの前記射出部の中心部に配置され、前記入射部の中心部の外側に配置された複数の前記光ファイバの一部がそれぞれの前記射出部の中心部の外側に配置される、請求項2又は3に記載の照明装置。
  5. 前記光学系は少なくとも1つのレンズを有し、前記分割部は前記所定面に配列される複数のレンズ面を備えるレンズアレイである、請求項1から4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記入射部には、中心から外側に向かって照度が低くなる照度分布を有する光束が入射される、請求項1から5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記分割部から射出した光束の形状及び寸法の少なくとも一方を制限する複数の絞りをさらに含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 所定のパターンが配置されるパターン配置面を照明する、請求項1から7のいずれか1項に記載の照明装置を備え、
    前記所定のパターンを介した光で基板を露光する、露光装置。
  9. 前記導光部は、複数の前記射出部を有し、
    前記複数の導光部から射出した複数の光束をそれぞれコリメートする複数の前記光学系及び前記複数の光学系を通過した複数の光束をそれぞれ面分割する複数の前記分割部を備え、
    前記導光部は、
    前記入射部の中心部からの光束をそれぞれの前記射出部の中心部から射出するとともに、前記入射部の中心部の外側からの光束をそれぞれの前記射出部の中心部の外側から射出する、請求項8に記載の露光装置。
  10. 入射した光束の中心部を、第1の光ファイバを介して射出部の中心部から射出し、かつ入射した光束の中心部の外側を、前記第1の光ファイバとは異なる第2の光ファイバを介して前記射出部の中心部の外側から射出し、
    前記射出部から射出した光束をコリメートし、
    コリメートした光束を面分割する、照明方法。
  11. 入射した光束の中心部を複数の前記射出部の中心部から射出し、かつ入射した光束の中心部の外側を複数の前記射出部の中心部の外側から射出する、請求項10に記載の照明方法。
  12. 前記面分割が行われる所定面において、該所定面に向かう光束の寸法を変更する、請求項10又は11に記載の照明方法。
  13. 請求項10から12のいずれか1項に記載の照明方法を用いて基板を露光し、
    露光された前記基板を現像して、転写された前記パターンに対応する露光パターン層を形成し、
    前記露光パターン層を介して前記基板を加工する、デバイス製造方法。
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