JP2008098325A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マスク上のパターンを高精度で基板上に投影露光する。
【解決手段】マスク11に照明光を照射する照明光学系10と、照明光を基板上に投影する投影光学系12とを備えた露光装置において、マスクのパターン面に所定の第1曲面を形成させる第1保持体21a,21bと基板の結像面に所定の第2曲面を形成させる第2保持体22a,22bとを有し、第1曲面と第2曲面とを維持しつつ、マスク上のパターンを基板上に投影露光する。また、第2曲面は第1曲面に合わせて形成されるものとする。
【選択図】図1
【解決手段】マスク11に照明光を照射する照明光学系10と、照明光を基板上に投影する投影光学系12とを備えた露光装置において、マスクのパターン面に所定の第1曲面を形成させる第1保持体21a,21bと基板の結像面に所定の第2曲面を形成させる第2保持体22a,22bとを有し、第1曲面と第2曲面とを維持しつつ、マスク上のパターンを基板上に投影露光する。また、第2曲面は第1曲面に合わせて形成されるものとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体素子、液晶表示素子又はプリント基板の回路パターンを転写する場合に使用される投影露光装置に関するものである。
半導体デバイスや液晶表示デバイスなどの電子デバイス又はプリント基板は、マスク上のパターンを基板上に投影する、いわゆるフォトリソグラフィにより製造される。半導体デバイスや液晶表示デバイス等の電子デバイス又はプリント基板の製造には、ガラス基板を用いる技術が知られている(たとえば特許文献1を参照)。
一方で、基板にフィルムのような可撓性基板を用いる技術も知られており(たとえば特許文献2を参照)、そのような技術はフレキシブルプリンティッドサーキット(以下、FPCという)、液晶表示板などの製造に用いられる。
また、このフォトリソグラフィ工程で使用される露光装置としては、一括型露光装置と、走査型露光装置との2種類が主に知られている。
特許第3341767号
第2793000号
しかしながら、最近では、ガラス基板及び可撓性基板の大型化が要求されており、それに伴ってマスクにおいても大型化が望まれている。このマスクの大型化に伴って、マスクの自重変形によるパターン面の形状変化によって生じる投影像のデフォーカスが大きくなる問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、マスク及び基板の所定の形状を保持することで、マスク上のパターンを基板上に高精度で投影露光できる露光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の露光装置では、マスクに照明光を照射する照明光学系と、その照明光を基板上に投影する投影光学系とを備えた露光装置において、可撓性を有するマスクと、可撓性を有する基板と、マスクを保持しマスクに第1曲面を形成させる第1保持体と、基板を保持し基板に第2曲面を形成させる第2保持体とを備え、第2曲面は、第1保持体により形成される第1曲面に合わせて形成されるものとした。
また、本発明の露光方法では、マスクに照明光を照射する照明光学系と、その照明光を基板上に投影する投影光学系とを介して、マスクのパターンを基板上に投影露光する露光方法において、照明光の光路中に位置するマスクに第1曲面を形成させる第1工程と、照明光の光路中に位置する基板に第2曲面を形成させる第2工程とを含み、第2曲面は、第1工程により形成される第1曲面に合わせて形成されるものとした。
本発明に於いては、マスク及び基板は、所定の形状を保ちつつ保持されるので、マスク上のパターンを基板上に高精度で投影露光を行うことが可能となる。
図1は本発明の実施例にかかる露光装置の構成の概略を示す斜視図である。本実施例では、マスク11と基板14とを図1のX方向(以下、走査方向Xとする)に移動させつつ、マスク11上のパターンを基板14上に投影露光する走査型露光装置に本発明を適用している。また、走査方向Xに略直交する方向をY方向(以下、非走査方向Yとする)とし、これらX方向及びY方向に共に略直交する方向をZ方向とする。
図2(a)、図2(b)は本発明の実施例にかかるマスク11及び基板14の形状を示す図である。図2(a)は、マスク11及び基板14の形状を示す斜視図である。図2(b)は、マスク11及び基板14の形状を簡略化した図である。マスク11及び基板14の形状は、たとえば図2(b)に示す如く、下方(−Z方向)に凸面を向けた形状であり、所定の曲面を有する形状である。マスク11のパターン面及び基板14の結像面にそれぞれ所定の曲面を形成させることによって、容易にフォーカス状態を維持可能となり、マスク11のパターンの像を基板14上に正確に結像できる。ここで、マスク11のパターン面及び基板14の結像面にそれぞれ形成させた所定の曲面は、各々、マスク基準曲面23及び基板基準曲面24とする。
マスク基準曲面23及び基板基準曲面24の形成は、最初に、マスク保持体21a、21bによって、マスク11のパターン面にマスク基準曲面23を形成させて、次に、形成させたマスク基準曲面23に対応する所定の結像面に合わせて基板基準曲面24を形成させる。なお、マスク基準曲面23及び基板基準曲面24の形成は、最初に、基板保持体22a、22bによって、基板14の結像面に基板基準曲面24を形成させて、次に、形成させた基板基準曲面24に対応する所定のパターン面に合わせてマスク基準曲面23を形成させてもよい。また、マスク基準曲面23及び基板基準曲面24の形成は、投影光学系の倍率などの結像特性に合わせて、マスク11のパターン面と基板14の結像面とにそれぞれマスク基準曲面23及び基板基準曲面24を形成させてもよい。
本実施例における投影光学系は、マスク11上のパターンの像を等倍で基板14上の表面に結像させる光学系である。なお、本発明に適用される投影光学系は、拡大投影光学系であってもよいし、縮小投影光学系であってもよい。拡大投影光学系は、投影光学系の投影倍率をM倍とすると、投影光学系の結像特性により、基板14上の表面に結像させるマスク11上のパターンの像のフォーカス位置が、等倍系と比べてM2倍デフォーカスする。また、縮小投影光学系は、投影光学系の投影倍率を1/M倍とすると、投影光学系の結像特性により、基板14上の表面に結像させるマスク11上のパターンの像のフォーカス位置が、等倍系と比べて1/M2倍デフォーカスする。したがって、拡大投影光学系及び縮小投影光学系を本発明に適用する場合、等倍系と比較して、それぞれで生じるデフォーカス量を考慮して、マスク基準曲面23及び基板基準曲面24を形成させる必要がある。
以下、本実施例について詳細に記載する。図1に示す如く、本実施例に係る走査型露光装置は、照明光学系10と、マスク11と、マスク11を保持するマスク保持体21a、21bと、投影光学系13と、基板14と、基板14を保持する基板保持体22a、22bと、マスク11のパターン面の曲面及び基板14の結像面の曲面をそれぞれ計測する計測装置(図示省略)と、マスク保持体21a、21b及び基板保持体22a、22bの駆動情報をそれぞれ算出する算出装置(図示省略)とを有する。ここで、マスク保持体21a、21bの駆動情報とは、マスク保持体21a、21bの駆動速度及び駆動量を指す。同様に、基板保持体22a、22bの駆動情報とは、基板保持体22a、22bの駆動速度及び駆動量を指す。また、マスク保持体21a、21bの駆動量とは、たとえばローラーのような回転駆動体を有するマスク保持体21a、21bが、ローラーの回転駆動によりマスク11を巻き取る長さや容積などの量と、ローラーの回転駆動によりマスク11を送り出す長さや容積などの量とを指す。同様に、基板保持体22a、22bの駆動量とは、たとえばローラーのような回転駆動体を有する基板保持体22a、22bが、ローラーの回転駆動により基板14を巻き取る長さや容積などの量と、ローラーの回転駆動により基板14を送り出す長さや容積などの量を指す。
マスク11及び基板14は、可撓性を有するマスク11及び基板14であることが望ましい。なお、可撓性とは、マスク11及び基板14に少なくとも自重程度の所定の力を加えても線断や破断することなく、撓む性質を有することをいう。マスク11及び基板14は、特に限定されないが、所定の厚みを有する平板状のマスク11及び基板14であってもよく、たとえばフィルムのような厚みの薄い平板状のマスク11及び基板14であってもよい。また、マスク11及び基板14は、特に限定はされないが、長手方向が走査方向Xに沿って配置される。
照明光学系10は、具体的な構成は特に限定されないが、たとえば図1に示す如く、超高圧水銀ランプからなる光源1と、リレー光学系4と、コリメートレンズ6と、オプティカルインテグレータ7(フライアイレンズ)と、コンデンサーレンズ8とを有し、マスク11を均一に照射する光学系である。光源1は、楕円鏡2の第1焦点にほぼ一致するように設けられ、光源1から発する光束は、反射鏡3とリレー光学系4とを介して、コリメートレンズ6へ入射される。ここで必要に応じて、所定の露光波長を選択する波長選択フィルター(不図示)を設置することもできる。コリメートレンズ6に入射させた光束は、コリメートレンズ6によりコリメートされ、オプティカルインテグレータ7に入射される。オプティカルインテグレータ7を射出した光束は、コンデンサーレンズ8を透過しマスク11上の照明領域内をほぼ均一に照明する。
投影光学系13は、たとえば図2(b)に示す如く、視野領域201aに対応するマスク11上のパターンの中間像を1つ形成させて、形成させた中間像を基板14上の露光領域201bの表面に結像させて投影露光を行う光学系であり、その具体的な構造は特に限定されない。また、投影光学系13は、たとえば図1に示す如く、照明光学系10に対応して配置され、投影光学系13の視野領域に対応するマスク11上のパターンを基板14上に形成するために適した構成を有する。
マスク11及び基板14は、たとえば図2(a)、(b)に示す如く、マスク保持体21a、21b及び基板保持体22a、22bに保持される。2つのマスク保持体21a、bは、それぞれ非走査方向Yに沿って配置されている。マスク11は走査方向Xに離れて配置された2つのマスク保持体21a、bの間に挟まれるように配置されている。同様に、2つの基板保持体22a、bは、それぞれ非走査方向Yに沿って配置されている。基板14は走査方向Xに離れて配置された2つの基板保持体22a、bの間に挟まれるように配置されている。
マスク保持体21a、bは、たとえば図3(a)に示す如く構成される。マスク保持体21aは、マスク11を保持するマスク保持部31aとマスク保持部31aを駆動させるマスク駆動部32aとで構成される。マスク駆動部32aは、たとえばモーターなどのアクチエータを有する。マスク保持体21aのマスク駆動部32aは、マスク基準曲面23を維持できるように、マスク11の巻き取り方向とマスク11の送り出し方向とに回転駆動するよう構成される。図3(a)に図示はしていないが、マスク保持体21bは、マスク保持体21aと同様に構成され、マスク保持部31bとマスク駆動部32bとを有する。
同様に、基板保持体22a、bは、たとえば図3(b)に示す如く構成される。基板保持体22aは、基板14を保持する基板保持部33aと基板保持部33aを駆動させる基板駆動部34aとで構成される。基板駆動部34aは、たとえばモーターなどのアクチエータを有する。基板保持体22aの基板駆動部34aは、基板基準曲面24を維持できるように、基板14の巻き取り方向と基板14の送り出し方向とに回転駆動するよう構成される。図3(b)に図示はしていないが、基板保持体22bは、基板保持体22aと同様に構成され、基板保持部33bとマスク駆動部34bとを有する。
ここで、マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bの配置は、非走査方向Yに限定されるものではなく、走査方向Xであってもよい。なお、マスク駆動部32a、32bと基板駆動部34a、34bとは、マスク保持部31a、31bと基板保持部33a、33bとをそれぞれ駆動させる手段を有していればよく、特に限定されないが、たとえば回転ピストン、回転軸を有する回転部材を水圧や風圧によって回転させる回転駆動体、などでもよい。回転ピストンとは、たとえば、シリンダ内の混合気の燃焼により直線的な運動をするピストンと、ピストンの直線的な運動を回転力に変えるクランクシャフトとを有するものである。
さらに、上記のように構成される露光装置において、マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bは、図4に示す如く、マスク11及び基板14をマスク基準曲面23及び基板基準曲面24に合致するように保持する。ここで、たとえば図6に示す如く、マスク11のパターン面の曲面及び基板14の結像面の曲面がそれぞれ変位した場合、マスク11のパターン面の曲面及び基板14の結像面の曲面は、それぞれの曲面の変位情報に応じて、マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bによってマスク基準曲面23及び基板基準曲面24に補正される。なお、マスク11のパターン面の曲面の変位情報とは、マスク11のパターン面の曲面の変位でもよいし、その変位にもとづく電気信号であってもよい。また、基板14の結像面の曲面の変位情報とは、基板14の結像面の曲面の変位でもよいし、その変位にもとづく電気信号であってもよい。
マスク11のパターン面の曲面と基板14の結像面の曲面とのそれぞれの変位情報は、たとえば図4に示す如く、マスク計測装置41a、41b及び基板計測装置42a、42bにより計測される。マスク11のパターン面の曲面の変位情報は、図4に示す如く、マスク計測装置41aからの測定光をマスク11上に斜めに入射させ、マスク11を介した反射光をマスク計測装置41bで受光させることで計測する。マスク計測装置41a、bは、特に限定されないが、たとえば斜入射光学式面位置検出装置を用いることができる。
同様に、基板14の結像面の曲面の変位情報は、図4に示す如く、基板計測装置42aからの測定光を基板14上に斜めに入射させ、基板14を介した反射光を基板計測装置42bで受光させることで計測する。基板計測装置42a、bは、特に限定されないが、たとえば斜入射光学式面位置検出装置を用いることができる。
マスク11のパターン面の曲面及び基板14の結像面の曲面の計測は、マスク11又は基板14の交換後にすぐに行ってもよく、マスク11又は基板14の交換後の最初の基板14への露光時に行ってもよい。さらに、マスク11のパターン面の曲面及び基板14の結像面の曲面の計測は、露光中に行ってもよい。
マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bの動作について、以下に詳細に説明する。図5は、マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bによるマスク11のパターン面と基板14の結像面とのそれぞれの曲面補正の概念図である。
図5に示す如く、マスク計測装置41a、bによって計測されたマスク11のパターン面の曲面の変位情報は算出装置51へ伝送される。算出装置51では、マスク11のパターン面の曲面をマスク基準曲面23に補正する必要がある場合には、受信した変位情報と設定されているマスク基準曲面23とを基に、マスク駆動部32a、bを駆動させる駆動情報を算出する。次いで、算出した駆動情報を、マスク保持体のマスク駆動部32a、bへ伝送する。ここで、伝送される駆動情報とは、駆動速度と駆動量とでもよいし、駆動速度にもとづく電気信号と駆動量にもとづく電気信号とであってもよい。マスク駆動部32a、bは、算出装置51から受信した駆動情報に基づいてマスク保持部31a、bを駆動させる。また、マスク保持部31a、bの駆動速度は、たとえばロータリーエンコーダのようなエンコーダ52によって測定され、測定されたマスク保持部31a、bの駆動速度は算出装置51へ伝送される。ここで、伝送される駆動速度とは、駆動速度でもよいし、駆動速度にもとづく電気信号であってもよい。
同様に、基板計測装置42a、bによって計測された基板14の結像面の曲面の変位情報は算出装置51へ伝送される。算出装置51では、基板14の結像面の曲面を基準曲面に補正する必要がある場合には、受信した変位情報と設定されている基板基準曲面24とを基に、基板駆動部34a、bを駆動させる駆動情報を算出する。次いで、算出した駆動情報を、基板保持体の基板駆動部34a、bへ伝送する。ここで、伝送される駆動情報とは、駆動速度と駆動量とでもよいし、駆動速度にもとづく電気信号と駆動量にもとづく電気信号とであってもよい。基板駆動部34a、bは、算出装置51から受信した駆動情報に基づいて基板保持部33a、bを駆動させる。また、基板保持部33a、bの駆動速度は、たとえばロータリーエンコーダのようなエンコーダ53によって測定され、測定された基板保持部33a、bの駆動速度は算出装置51へ伝送される。ここで、伝送される駆動速度とは、駆動速度でもよいし、駆動速度にもとづく電気信号であってもよい。
マスク保持体21a、bのマスク保持部31a、bは、図6に示す如く、たとえばマスク11のパターン面の曲面がマスク基準曲面23よりも下方にある場合、一方のマスク保持部31aは軸を中心にマスク11の巻取り方向として時計回りに回転駆動させられ、他方のマスク保持部31bは軸を中心にマスク11の巻取り方向として反時計周りに回転駆動させられる。このように、2つのマスク保持部31a、bがそれぞれマスク11を巻き取る方向に回転駆動することで、マスク11のパターン面の曲面はマスク基準曲面23に補正される。
一方、たとえばマスク11のパターン面の曲面がマスク基準曲面23よりも上方にある場合、一方のマスク保持部31aは軸を中心にマスク11の送り出し方向として反時計周りに回転駆動させられ、他方のマスク保持部31bは軸を中心にマスク11の送り出し方向に時計周りに回転駆動させられる。このように、2つのマスク保持部31a、bがそれぞれマスク11を送り出す方向に回転駆動することで、マスク11のパターン面の曲面はマスク基準曲面23に補正される。
特に限定されないが、たとえば露光動作中においては、一方のマスク保持部31aと他方のマスク保持部31bとは、両方とも同じ方向へ回転駆動しつつ、互いの回転速度が異なるように制御される。
なお、一方のマスク保持部31aと他方のマスク保持部31bとは、互いのマスク保持部の回転駆動によってマスク11上の照明領域が所定の位置からずれないように駆動される。
また、露光中におけるマスク保持部31a、bの動作などにおいて、マスク保持部31a又はマスク保持部31bの形態は、マスク保持部31aとマスク保持部31bとが両方とも同じ方向へ回転駆動することで、たとえばマスク11がマスク保持部31aへ巻き取られマスク保持部31aの厚さが増えた形態となる場合がある。こうした場合、増えた厚さによって、マスク11のパターン面の曲面の変位が生じるため、マスク11と基板14とを結ぶ方向(Z方向)に対してデフォーカスが生じる。したがって、マスク保持体21a又はマスク保持体21bは、マスク保持部31a又はマスク保持部31bの厚さに応じて、それぞれZ方向に上下動作が可能なように構成されることが望ましい。
同様に、基板保持体22a、bの基板保持部33a、bは、たとえば基板14の結像面の曲面が基板基準曲面24よりも下方にある場合、一方の基板保持部33aは軸を中心に基板14の巻取り方向として時計周りに回転駆動させられ、他方の基板保持部33bは軸を中心に基板14の巻取り方向として反時計周りに回転駆動させられる。このように、2つの基板保持部33a、bがそれぞれ基板14を巻き取る方向に回転駆動することで、基板14の結像面の曲面は基板基準曲面24に補正される。
一方、たとえば基板14の結像面の曲面が基板基準曲面24よりも上方にある場合、一方の基板保持部33aは軸を中心に基板14の送り出し方向として反時計周りに回転駆動させられ、他方の基板保持部33bは軸を中心に基板14の送り出し方向として時計周りに回転駆動させられる。このように、2つの基板保持部33a、bがそれぞれ基板14を送り出す方向に回転駆動することで、基板14の結像面の曲面は基板基準曲面24に補正される。
特に限定されないが、たとえば露光動作中においては、一方の基板保持部33aと他方の基板保持部33bとは、両方とも同じ方向へ回転駆動しつつ、互いの回転速度が異なるように制御される。
また、一方の基板保持部33aと他方の基板保持部33bとは、互いの基板保持部の回転駆動によって基板14上の露光領域が所定の位置からずれないように駆動される。
なお、露光中における基板保持部33a、bの動作などにおいて、基板保持部33a又は基板保持部33bの形態は、基板保持部33aと基板保持部33bとが両方とも同じ方向へ回転駆動することで、たとえば基板14が基板保持部33aへ巻き取られ基板保持部33aの厚さが増えた形態となる場合がある。こうした場合、増えた厚さによって、基板14の結像面の曲面の変位が生じるため、マスク11と基板14とを結ぶ方向(Z方向)に対してデフォーカスが生じる。したがって、基板保持体22a又は基板保持体22bは、基板保持部33a又は基板保持部33bの厚さに応じて、それぞれZ方向に上下動作が可能なように構成されることが望ましい。
本実施例における露光装置は、マスク11のマスク基準曲面23と基板14の基板基準曲面24とを維持させつつマスク11と基板14とを移動させて、マスク11上のパターンを基板14上に投影露光する。たとえば、マスク11のパターン面の曲面の変位を検出した場合、マスク11の走査のためにマスク11が移動中であっても、マスク11はマスク保持体21a、bによってマスク基準曲面23に戻される。同様に、たとえば、基板14の結像面の曲面の変位を検出した場合、基板14が移動中であっても、基板14は基板保持体22a、bによって基板基準曲面24に戻される。
なお、マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bの形態は、マスク11及び基板14を保持しつつ、マスク11のパターン面及び基板14の結像面にマスク基準曲面23及び基板基準曲面24をそれぞれ形成させることが可能であればよく、本実施例に限定されるものではない。たとえば、2つのマスク保持体21a、bは、走査方向Xにマスク11を挟んで、マスク11のマスク基準曲面23に合致するようにマスク11を保持し、走査方向Xに水平移動が可能なように構成してもよい。図6に示す如く、マスク11のパターン面の曲面がマスク基準曲面23より下方にある場合、一方のマスク保持体21aと他方のマスク保持体21bとが走査方向Xの間隔を広げるように水平移動させられる。一方、マスク11のパターン面の曲面がマスク基準曲面23より上方にある場合、一方のマスク保持体21aと他方のマスク保持体21bとが走査方向Xの間隔を狭めるように水平移動させられる。また、一方のマスク保持体21aと他方のマスク保持体21bとは、互いのマスク保持体21a、bの水平移動によってマスク11上の照明領域が所定の位置からずれないように移動される。
同様に、2つの基板保持体22a、bは、走査方向Xに基板14を挟んで、基板14の基板基準曲面24に合致するように基板14を保持し、走査方向Xに水平移動が可能なように構成してもよい。図6に示す如く、基板14の結像面の曲面が基板基準曲面24より下方にある場合、一方の基板保持体22aと他方の基板保持体22bとが走査方向Xの間隔を広げるように水平移動させられる。一方、基板14の結像面の曲面が基板基準曲面24より上方にある場合、一方の基板保持体22aと他方の基板保持体22bとが走査方向Xの間隔を狭めるように水平移動させられる。また、一方の基板保持体22aと他方の基板保持体22bとは、互いの基板保持体22a、bの水平移動によって基板14上の露光領域が所定の位置からずれないように移動される。
図7は、マスク11及び基板14に対して、マスク支持体71a、71b及び基板支持体72a、72bをそれぞれ配置した形態の説明図である。マスク支持体71a、71b及び基板支持体72a、72bは、マスク11及び基板14の補助的な張力調整手段の一例として、ローラーのような棒状の回転部材で構成される。図7では、マスク11及び基板14は、マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bに加えて、マスク支持体71a、b及び基板支持体72a、bによって保持される。マスク支持体71a、b及び基板支持体72a、bの配置位置は、特に限定はされないが、それぞれ投影光学系13の近傍であることが望ましい。また、2つのマスク支持体71a、bは、投影光学系13を挟んで対称的に配置されることが望ましい。マスク支持体71a、bの配置方向は、走査方向Xを横切る非走査方向Yに沿って配置される。同様に、2つの基板支持体72a、bは、それぞれ投影光学系13を挟んで対称的に配置されることが望ましい。基板支持体72a、bの配置方向は、走査方向Xを横切る非走査方向Yに沿って配置される。
本発明の実施例においては、マスク支持体71a、b及び基板支持体72a、bを非走査方向Yに沿って配置することによって、非走査方向Yへのマスク11のパターン面の曲面の変位と基板14の結像面の曲面の変位とが少なくなり、マスク11及び基板14はそれぞれ走査方向Xに所定の曲面を形成された状態で保持される。なお、上述したマスク支持体71a、b及び基板支持体72a、bの配置方向は、非走査方向Yであったが、走査方向Xであってもよい。
なお、本発明の実施例では、照明光学系10と投影光学系13とは、それぞれ、1つの照明光学モジュール9と1つの投影光学モジュール12とで構成されているが、複数の照明光学モジュール9と複数の投影光学モジュール12とで構成されてもよい。
複数の投影光学モジュールを備えた露光装置の構成例を以下に記載する。図8は、複数の投影光学モジュールを備えた露光装置の構成の概略を示す斜視図である。図8に示す如く、ライトガイドファイバー5と、複数の照明光学モジュール9と、複数の投影光学モジュール12とを有することを特徴としており、マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bなど、その他の構成は図1と同様である。
照明光学系10は、具体的な構成は特に限定されないが、たとえば図8のように、超高圧水銀ランプからなる光源1と複数の照明光学モジュール9(本実施例の場合、7つ)とを有し、マスク11を均一に照射する光学系である。光源1は、楕円鏡2の第1焦点にほぼ一致するように設けられ、光源1から発する光束は、リレー光学系4を介して、ライトガイドファイバー5へ入射される。ここで必要に応じて、所定の露光波長を選択する波長選択フィルター(不図示)を設置することもできる。ライトガイドファイバー5は、マスク11の照明領域の数に対応させて射出口を7分岐してあり、リレー光学系4からの光束を各照明光学モジュール9へ入射させる。照明光学モジュール9は、照明領域に対応して7つ有し、コリメートレンズ6、オプティカルインテグレータ7(フライアイレンズ)、及びコンデンサーレンズ8等で構成される。つまり、ライトガイドファイバー5を射出した光束は、コリメートレンズ6によりコリメートされ、オプティカルインテグレータ7に入射される。オプティカルインテグレータ7を射出した光束は、コンデンサーレンズ8を透過しマスク11上の照明領域内をほぼ均一に照明する。
各照明光学モジュール9は、たとえば図8のように、非走査方向Yに沿って2列に互い違いに配置され、複数(本実施例では7つ)の照明領域をマスク11上に形成するために適した構成を有する。なお、照明光学モジュール9の構成及び個数は、特に限定されるものではなく、適宜設定できるものとする。
投影光学系13は、照明光学系10の照明領域の数に対応した数(本実施例では7つ)の投影光学モジュール12を有する。つまり、投影光学モジュール12の視野領域に対応した数の投影光学モジュール12を備える。
また、各投影光学モジュール12は、たとえば図8のように、照明光学モジュール9に対応して配置され、投影光学モジュール12の視野領域に対応するマスク11上のパターンを基板14上に形成するために適した構成を有する。たとえば各投影光学モジュール12は、第1の投影光学モジュール群として図8のX方向側に配置され、第2の投影光学モジュール群として図8の−X方向側に配置される。
図9(a)、図9(b)は本発明の実施例において、複数の投影光学モジュール12を配置させた構成例にかかるマスク11及び基板14の形状を示す図である。図9(a)は、マスク11及び基板14の形状を示す斜視図である。図9(b)は、マスク11及び基板14の形状を簡略化した図である。
各投影光学モジュール12は、たとえば図9(b)のように、視野領域901aに対応するマスク11上のパターンの中間像を1つ形成させて、形成させた中間像を基板14上の露光領域901bの表面に結像させて投影露光を行う光学系であり、その具体的な構造は特に限定されない。
次に、複数の投影光学モジュール12の配置について以下に説明する。図10(a)、図10(b)は、本実施例における投影光学系13の各投影光学モジュール12の配置の概念図である。図10(a)は、非走査方向Yからの各投影光学モジュール12の配置を示す図である。図10(b)は、走査方向Xからの各投影光学モジュール12の配置を示す簡略図である。図10(b)に示す如く、各投影光学モジュール12は、マスク11と基板14とを結ぶ方向(Z方向)に対して、マスク11及び基板14のマスク基準曲面23及び基板基準曲面24に合わせて配置される。
たとえば図10(b)に示す如く、各投影光学モジュール12の構成は中心となる投影光学モジュール12aに対して、他の投影光学モジュール12bが互いに非走査方向Yに所定の間隔で並べられた構成とする。さらに、投影光学モジュール12の配置は、マスク11と基板14とを結ぶ方向(Z方向)に対して、マスク11及び基板14のマスク基準曲面23及び基板基準曲面24に合わせて、Z方向の位置を異ならせて配置されることが望ましい。
このように、本発明の実施例においては、複数の投影光学モジュール12は、マスク11及び基板14の基準曲面に合わせてそれぞれ配置されるので、マスク11のパターン像を基板上に正確に結像することが可能となる。
本発明の実施例における露光方法を以下に記載する。マスク11及び基板14は、本発明の実施例における露光装置の所定の位置に配置され、アライメントによって、最初の位置合わせが行われる。なお、アライメントは、露光中にも行ってもよいし、露光前に行ってもよい。アライメント後、マスク11及び基板14は、マスク駆動部32a、b及び基板駆動部34a、bによって、所定の視野領域及び所定の露光領域まで送り出し及び巻取られる。次いで、マスク11及び基板14は、マスク基準曲面23及び基板基準曲面24に合致するように、マスク基準曲面23及び基板基準曲面24を形成される。マスク基準曲面23及び基板基準曲面24が形成された後、露光が開始される。所定の視野領域に対応するマスク11上のパターンを所定の露光領域に対応する基板14上に露光後、マスク11及び基板14は、次の露光対象となる所定の視野領域及び所定の露光領域まで送り出し及び巻き取られ、順次、マスク11上のパターンを基板14上に露光を行う。この一連の露光工程において、マスク計測装置41a、b及び基板計測装置42a、bによってマスク11及び基板14の曲面の変位情報が検出された場合、マスク11及び基板14は、マスク基準曲面23及び基板基準曲面24にそれぞれ補正される。
なお、露光工程によって、マスク11は、マスク保持部31a、bのどちらかに巻き取られ、マスク保持部31a、bのどちらかの厚さが増える場合がある。たとえば、マスク保持部31aの厚さが増えた場合、マスク保持部31aはZ方向に上下動作させられ、一方で、マスク保持部31bの厚さが増えた場合、マスク保持部31bはZ方向に上下動作させられる。同様に、露光工程によって、基板14は、基板保持部33a、bのどちらかに巻き取られ、基板保持部33a、bのどちらかの厚さが増える場合がある。たとえば、基板保持部33aの厚さが増えた場合、基板保持部33aはZ方向に上下動作させられ、一方で、基板保持部33bの厚さが増えた場合、基板保持部33bはZ方向に上下動作させられる。
また、本発明によれば、長尺形などのような大型のマスク11であっても高精度に投影露光を行うことが可能であるので、1つのマスク11に複数のパターンを形成させたマスク11を利用することができる。図11は、4種類のパターンを形成させたマスク11の例である。本発明により、図11のような複数のパターンを有するマスク11の各パターンは、順次、基板14上に投影露光される。このように、本発明において、複数のパターンを有するマスク11を利用することで、マスク11の交換回数の減少と、複数レイヤーのパターンを1つのマスク11に形成させることとが可能となり、コスト面の削減につながる。
尚、本発明における露光装置は、マスク11及び基板14の厚さや大きさ等のマスク11及び基板14に応じて、マスク駆動部32a、b及び基板駆動部34a、bの駆動速度、マスク保持体21a、b及び基板保持体22a、bの形態などを変更することが可能なよう構成されるものとする。
尚、本発明の実施例における露光装置は、走査型露光装置で構成しているが、他の露光装置、たとえば一括露光装置で構成することも可能である。また、本発明の実施例における投影光学系は、等倍系であったが、拡大系又は縮小系であってもよい。
1・・・光源、2・・・楕円鏡、3・・・反射鏡、4・・・リレー光学系、5・・・ライトガイドファイバー、6・・・コリメートレンズ、7・・・オプティカルインテグレータ、8・・・コンデンサーレンズ、9・・・照明光学モジュール、10・・・照明光学系、11・・・マスク、12・・・投影光学モジュール、12a・・・投影光学モジュール、12b・・・投影光学モジュール、13・・・投影光学系、14・・・基板、21a・・・マスク保持体、21b・・・マスク保持体、22a・・・基板保持体、22b・・・基板保持体、23・・・マスク基準曲面、24・・・基板基準曲面、31a・・・マスク保持部、31b・・・マスク保持部、32a・・・マスク駆動部、32b・・・マスク駆動部、33a・・・基板保持部、33b・・・基板保持部、34a・・・基板駆動部、34b・・・基板駆動部、41a・・・マスク計測装置、41b・・・マスク計測装置、42a・・・基板計測装置、42b・・・基板計測装置、51・・・算出装置、52・・・エンコーダ、53・・・エンコーダ、71a・・・マスク支持体、71b・・・マスク支持体、72a・・・基板支持体、72b・・・基板支持体
Claims (23)
- マスクに照明光を照射する照明光学系と、
前記照明光を基板上に投影する投影光学系とを備えた露光装置において、
可撓性を有する前記マスクと、
可撓性を有する前記基板と、
前記マスクを保持し、前記マスクに第1曲面を形成させる第1保持体と、
前記基板を保持し、前記基板に第2曲面を形成させる第2保持体とを備え、
前記第2曲面は、前記第1保持体により形成される前記第1曲面に合わせて形成されることを特徴とする露光装置。 - 前記第1保持体は、前記マスクに前記第1曲面を形成させる第1駆動手段を有し、
前記第2保持体は、前記基板に前記第2曲面を形成させる第2駆動手段を有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。 - 前記第1保持体の駆動情報を算出する手段と、
算出した前記第1保持体の駆動情報を前記第1駆動手段に伝達する手段と、
前記第2保持体の駆動情報を算出する手段と、
算出した前記第2保持体の駆動情報を前記第2駆動手段に伝達する手段とを有する算出装置を備えることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。 - 前記マスクの前記第1曲面の変位情報を算出する手段と、前記算出した変位情報を前記算出装置に伝達する手段とを有するマスク計測装置と、
前記基板の前記第2曲面の変位情報を算出する手段と、前記算出した変位情報を前記算出装置に伝達する手段とを有する基板計測装置とを備えることを特徴とする請求項3に記載の露光装置。 - 前記投影光学系は、前記マスク上の第1視野領域のパターンを前記基板上に形成する第1投影光学モジュールと、前記マスク上の前記第1視野領域とは異なる第2視野領域のパターンを前記基板上に形成する第2投影光学モジュールとを有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の露光装置。
- 前記露光装置は、前記マスクと前記基板とを走査させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に投影露光するように構成され、
前記投影光学系の近傍に走査方向を横切る方向に沿って配置されて、前記マスクを支持する第1支持体と、
前記投影光学系の近傍に走査方向を横切る方向に沿って配置されて、前記基板を支持する第2支持体と、
を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の露光装置。 - 前記露光装置は、前記マスクと前記基板とを走査させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に投影露光するように構成され、
前記マスクは、長い寸法が走査方向に沿って配置された長尺形のフィルム状マスクを有し、
前記基板は、長い寸法が走査方向に沿って配置された長尺形のフィルム状基板を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の露光装置。 - マスクに照明光を照射する照明光学系と、
前記照明光を基板上に投影する投影光学系とを備えた露光装置において、
可撓性を有する前記マスクと、
可撓性を有する前記基板と、
前記マスクを保持し、前記マスクに第1曲面を形成させる第1保持体と、
前記基板を保持し、前記基板に第2曲面を形成させる第2保持体とを備え、
前記第1曲面と前記第2曲面とは、前記投影光学系の結像特性に合わせて形成されることを特徴とする露光装置。 - 前記第1保持体は、前記マスクに前記第1曲面を形成させる第1駆動手段を有し、
前記第2保持体は、前記基板に前記第2曲面を形成させる第2駆動手段を有することを特徴とする請求項8に記載の露光装置。 - 前記第1保持体の駆動情報を算出する手段と、
算出した前記第1保持体の駆動情報を前記第1駆動手段に伝達する手段と、
前記第2保持体の駆動情報を算出する手段と、
算出した前記第2保持体の駆動情報を前記第2駆動手段に伝達する手段とを有する算出装置を備えることを特徴とする請求項9に記載の露光装置。 - 前記マスクの前記第1曲面の変位情報を算出する手段と、前記算出した変位情報を前記算出装置に伝達する手段とを有するマスク計測装置と、
前記基板の前記第2曲面の変位情報を算出する手段と、前記算出した変位情報を前記算出装置に伝達する手段とを有する基板計測装置とを備えることを特徴とする請求項10に記載の露光装置。 - 前記投影光学系は、前記マスク上の第1視野領域のパターンを前記基板上に形成する第1投影光学モジュールと、前記マスク上の前記第1視野領域とは異なる第2視野領域のパターンを前記基板上に形成する第2投影光学モジュールとを有することを特徴とする請求項8〜11の何れか一項に記載の露光装置。
- 前記露光装置は、前記マスクと前記基板とを走査させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に投影露光するように構成され、
前記投影光学系の近傍に走査方向を横切る方向に沿って配置されて、前記マスクを支持する第1支持体と、
前記投影光学系の近傍に走査方向を横切る方向に沿って配置されて、前記基板を支持する第2支持体と、
を備えることを特徴とする請求項8〜12の何れか一項に記載の露光装置。 - 前記露光装置は、前記マスクと前記基板とを走査させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に投影露光するように構成され、
前記マスクは、長い寸法が走査方向に沿って配置された長尺形のフィルム状マスクを有し、
前記基板は、長い寸法が走査方向に沿って配置された長尺形のフィルム状基板を有することを特徴とする請求項8〜13の何れか一項に記載の露光装置。 - マスクに照明光を照射する照明光学系と、
前記照明光を基板上に投影する投影光学系とを備えた露光装置において、
可撓性を有する前記マスクと、
可撓性を有する前記基板と、
前記マスクを保持し、前記マスクに第1曲面を形成させる第1保持体と、
前記基板を保持し、前記基板に第2曲面を形成させる第2保持体とを備え、
前記第1曲面は、前記第2保持体により形成される前記第2曲面に合わせて形成されることを特徴とする露光装置。 - 前記第1保持体は、前記マスクに前記第1曲面を形成させる第1駆動手段を有し、
前記第2保持体は、前記基板に前記第2曲面を形成させる第2駆動手段を有することを特徴とする請求項15に記載の露光装置。 - 前記第1保持体の駆動情報を算出する手段と、
算出した前記第1保持体の駆動情報を前記第1駆動手段に伝達する手段と、
前記第2保持体の駆動情報を算出する手段と、
算出した前記第2保持体の駆動情報を前記第2駆動手段に伝達する手段とを有する算出装置を備えることを特徴とする請求項16に記載の露光装置。 - 前記マスクの前記第1曲面の変位情報を算出する手段と、前記算出した変位情報を前記算出装置に伝達する手段とを有するマスク計測装置と、
前記基板の前記第2曲面の変位情報を算出する手段と、前記算出した変位情報を前記算出装置に伝達する手段とを有する基板計測装置とを備えることを特徴とする請求項17に記載の露光装置。 - 前記投影光学系は、前記マスク上の第1視野領域のパターンを前記基板上に形成する第1投影光学モジュールと、前記マスク上の前記第1視野領域とは異なる第2視野領域のパターンを前記基板上に形成する第2投影光学モジュールとを有することを特徴とする請求項15〜18の何れか一項に記載の露光装置。
- 前記露光装置は、前記マスクと前記基板とを走査させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に投影露光するように構成され、
前記投影光学系の近傍に走査方向を横切る方向に沿って配置されて、前記マスクを支持する第1支持体と、
前記投影光学系の近傍に走査方向を横切る方向に沿って配置されて、前記基板を支持する第2支持体と、
を備えることを特徴とする請求項15〜19の何れか一項に記載の露光装置。 - 前記露光装置は、前記マスクと前記基板とを走査させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に投影露光するように構成され、
前記マスクは、長い寸法が走査方向に沿って配置された長尺形のフィルム状マスクを有し、
前記基板は、長い寸法が走査方向に沿って配置された長尺形のフィルム状基板を有することを特徴とする請求項15〜20の何れか一項に記載の露光装置。 - マスクに照明光を照射する照明光学系と、前記照明光を基板上に投影する投影光学系とを介して、前記マスクのパターンを前記基板上に投影露光する露光方法において、
前記照明光の光路中に位置する前記マスクに第1曲面を形成させる第1工程と、
前記照明光の光路中に位置する前記基板に第2曲面を形成させる第2工程とを含み、
前記第2曲面は、前記第1工程により形成される前記第1曲面に合わせて前記第2曲面を形成されることを特徴とする露光方法。 - 請求項1〜21の何れか一項に記載の露光装置を使用して、マスク上のパターンを基板上に形成させることを特徴とする露光方法。
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