JP2010010240A - 面位置検出装置、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

面位置検出装置、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光学部材の変動に影響されずに被検面の面位置を高精度に検出する。
【解決手段】 第1パターンからの第1測定光および第2パターンからの第2測定光を被検面(Wa)へ導いて第1パターンの中間像および第2パターンの中間像を投射する送光光学系(4〜9)と、被検面によって反射された第1測定光および第2測定光を第1観測面(23a)および第2観測面(23a)へ導いて第1パターンの観測像および第2パターンの観測像を形成する受光光学系(29〜24)と、第1パターンの観測像および第2パターンの観測像の各位置情報を検出し、各位置情報に基づいて被検面の面位置を算出する検出部(23〜21,PR)とを備えている。送光光学系は、第1測定光の被検面への入射面に沿った第1パターンの中間像の投射倍率と、第2測定光の被検面への入射面に沿った第2パターンの中間像の投射倍率とを異ならせる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被検面の面位置を検出する面位置検出装置、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。
マスク上に形成されたパターンを、投影光学系を介して感光性基板上に転写する露光装置においては、投影光学系の焦点深度が浅く、感光性基板の感光面(転写面)が平坦でない場合もある。このため、露光装置では、投影光学系の結像面に対する感光性基板の感光面の位置決め調整を正確に行う必要がある。投影光学系の光軸方向に沿った感光性基板の面位置(感光面の面位置)を検出する面位置検出装置として、例えば斜入射型オートフォーカスセンサが知られている(特許文献1を参照)。この斜入射型オートフォーカスセンサでは、被検面としての感光性基板に対して斜め方向からスリットの像を投射し、被検面で反射された光により形成されるスリットの像の位置情報を検出し、この位置情報に基づいて感光性基板の面位置を検出する。
特開平4−215015号公報
上述の斜入射型オートフォーカスセンサにおいては、斜入射型オートフォーカスセンサを構成する光学系内の光学部材の変動(位置変動、屈折率変動等)が発生した場合、感光性基板の面位置を正確に検出することができないという問題があった。本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、光学部材の変動に影響されずに被検面の面位置を高精度に検出することのできる面位置検出装置、露光装置およびデバイス製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の面位置検出装置では、第1パターンからの第1測定光および第2パターンからの第2測定光を被検面へ導いて、該被検面に対して前記第1パターンの中間像および前記第2パターンの中間像を投射する送光光学系と、前記被検面によって反射された前記第1測定光および前記第2測定光をそれぞれ第1観測面および第2観測面へ導いて、該第1観測面に前記第1パターンの観測像を形成し、該第2観測面に前記第2パターンの観測像を形成する受光光学系と、前記第1観測面における前記第1パターンの観測像および前記第2観測面における前記第2パターンの観測像の各位置情報を検出し、該各位置情報に基づいて前記被検面の面位置を算出する検出部とを備え、前記送光光学系は、前記第1測定光の前記被検面への第1入射面に沿った前記第1パターンの中間像の第1投射倍率と、前記第2測定光の前記被検面への第2入射面に沿った前記第2パターンの中間像の第2投射倍率とを異ならせることを特徴とする。
本発明の露光装置では、感光性基板が載置される基板ステージと、パターンを有するマスクが載置されるマスクステージと、前記感光性基板の感光面および前記マスクのパターン面の少なくとも一方の面位置を検出する本発明の面位置検出装置と、前記面位置検出装置の検出結果に基づいて、前記基板ステージおよび前記マスクステージの相対的な位置合わせをする位置合わせ機構と、前記位置合わせ機構によって位置合わせされた前記パターンを介して前記感光基板に露光光を照射する照明装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明のデバイス製造方法では、本発明にかかる露光装置を用いて、前記パターンを前記感光性基板に転写する露光工程と、前記パターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記パターンに対応する形状の転写パターン層を前記感光性基板に形成する現像工程と、前記転写パターン層を介して前記感光性基板を加工する加工工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の面位置検出装置では、第1パターンからの第1測定光および第2パターンからの第2測定光が、第1測定光と第2測定光とに共通な光学部材(以下、共通光学部材と呼ぶ。)を経て被検面に入射する。ただし、第1測定光の被検面への入射面に沿った第1パターンの中間像の投射倍率と、第2測定光の被検面への入射面に沿った第2パターンの中間像の投射倍率とは異なる。被検面によって反射された第1測定光および第2測定光は、第1パターンの観測像および第2パターンの観測像を、第1観測面および第2観測面にそれぞれ形成する。したがって、第1測定光と第2測定光とは面位置の検出感度が互いに異なり、且つ第1パターンの観測像と第2パターンの観測像とは共通光学部材の変動の影響に関する情報を含んでいる。
換言すれば、第1パターンの観測像の位置情報に基づいて算出される被検面の面位置および第2パターンの観測像の位置情報に基づいて算出される被検面の面位置は、共通光学部材の変動に起因する面位置の検出誤差を共通に含んでいる。したがって、第1測定光に基づいて算出される面位置と第2測定光に基づいて算出される面位置とを用いて、共通光学部材の変動の影響を実質的に受けない補正された面位置を算出することができる。すなわち、本発明の面位置検出装置、露光装置およびデバイス製造方法では、共通光学部材の変動に影響されずに被検面の面位置を高精度に検出することができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる面位置検出装置を備えた露光装置の構成を示す図である。図2は、本実施形態の第1実施例にかかる面位置検出装置の構成を示す図である。図1では、投影光学系PLの光軸AXの方向にZ軸を、光軸AXに垂直な面内において図1の紙面に平行にX軸を、光軸AXに垂直な面内において図1の紙面に垂直にY軸を設定している。図1および図2では、図面の明瞭化のために、送光側の落射プリズム8と受光側の落射プリズム28との間の光路中に配置されたアナモルフィック(anamorphic)プリズム9および29の図示を省略している。図2では、面位置検出装置の構成の理解を容易にするために、第2対物レンズ5と第1対物レンズ7との間の光路および第1対物レンズ27と第2対物レンズ25との間の光路を直線状に展開している。
本実施形態の各実施例では、露光装置においてパターンが転写される感光性基板の面位置の検出に対して本発明の面位置検出装置を適用している。図1に示す露光装置は、露光用光源(不図示)から射出された照明光(露光光)で、所定のパターンが形成されたマスクとしてのレチクルRを照明する照明系ILを備えている。レチクルRは、レチクルステージRS上においてXY平面に平行に保持されている。レチクルステージRSは、図示を省略した駆動系の作用により、XY平面に沿って二次元的に移動可能であり、その位置座標はレチクル干渉計(不図示)によって計測され且つ位置制御されるように構成されている。レチクルRを透過した露光光は、投影光学系PLを介して、感光性基板であるウェハWの表面(感光面)Wa上にレチクルRのパターンの像を形成する。ウェハWは、ZステージVS上においてXY平面と平行に保持されている。ZステージVSは、投影光学系PLの像面と平行なXY平面に沿って移動するXYステージHS上に取り付けられている。ZステージVSは、制御部CRからの指示に従って駆動系VDの作用により動作し、ウェハWのフォーカス位置(Z方向の位置)および傾斜角(XY平面に対するウェハWの表面の傾き)を調整する。
ZステージVSには移動鏡(不図示)が設けられ、この移動鏡を用いるウェハ干渉計(不図示)が、ZステージVSのX方向の位置、Y方向の位置、およびZ軸廻りの回転方向の位置をリアルタイムに計測し、計測結果を制御部CRに出力する。XYステージHSは、ベース(不図示)上に載置されている。XYステージHSは、制御部CRからの指示に従って駆動系HDの作用により動作し、ウェハWのX方向の位置、Y方向の位置、およびZ軸廻りの回転方向の位置を調整する。レチクルRのパターン面上に設けられた回路パターンをウェハWの感光面Wa上の各露光領域に良好に転写するには、各露光領域への露光毎に、投影光学系PLによる結像面を中心とした焦点深度の幅の範囲内に、現在の露光領域を位置合わせする必要がある。そのためには、現在の露光領域における各点の光軸AXに沿った位置、つまり現在の露光領域の面位置を正確に検出した後に、その検出結果に基づいて、ZステージVSのレベリング(ウェハWの傾斜角の調整;水平出し)およびZ方向の移動を、ひいてはウェハWのレベリングおよびZ方向の移動を行えば良い。そこで、本実施形態の露光装置は、露光領域の面位置を検出するための面位置検出装置を備えている。
図1および図2を参照すると、第1実施例の面位置検出装置は、検出光を供給するための光源1を備えている。一般に、被検面であるウェハWの表面は、レジスト等の薄膜で覆われている。したがって、この薄膜による干渉の影響を低減するために、光源1は波長幅の広い白色光源(たとえば、波長幅が600〜900nmの照明光を供給するハロゲンランプや、これと同様の帯域の広い照明光を供給するキセノン光源など)であることが望ましい。なお、光源1として、レジストに対する感光性の弱い波長帯の光を供給する発光ダイオードを用いることもできる。光源1からの光は、コンデンサーレンズ2を介して、送光プリズム3に入射する。送光プリズム3は、コンデンサーレンズ2からの光を、屈折作用により後続の第2対物レンズ5に向かって偏向させる。送光プリズム3の射出面3aには、例えば図3に示すように配列された5個の測定光用の送光スリットSm1,Sm2,Sm3,Sm4,Sm5および5個の参照光用の送光スリットSr1,Sr2,Sr3,Sr4,Sr5が設けられている。図3では、射出面3aにおいて全体座標のY軸に平行な方向にy1軸を、射出面3aにおいてy1軸と直交する方向にx1軸を設定している。
送光スリットSm1〜Sm5は、例えばx1方向およびy1方向と45度をなす斜め方向に細長く延びる矩形状(スリット状)の光透過部であり、送光スリットSm1〜Sm5以外の領域は遮光部である。送光スリットSr1〜Sr5も、例えばx1方向およびy1方向に対して斜め方向に細長く延びる矩形状(スリット状)の光透過部であり、送光スリットSr1〜Sr5以外の領域は遮光部である。測定パターンとしての送光スリットSm1〜Sm5および参照パターンとしての送光スリットSr1〜Sr5はx1方向に沿って所定のピッチでそれぞれ一列に配列され、送光スリットSm1〜Sm5の列と送光スリットSr1〜Sr5の列とはy1方向に間隔を隔てている。送光スリットSr1〜Sr5の要素パターンのx1方向に沿ったピッチおよびx1方向に沿った寸法は、送光スリットSm1〜Sm5の要素パターンのx1方向に沿ったピッチおよびx1方向に沿った寸法よりも大きく設定されている。
このように、測定パターンとしての送光スリットSm1〜Sm5は5個の要素パターンがx1方向に沿って所定のピッチで一列に配列された配列パターンであり、参照パターンとしての送光スリットSr1〜Sr5は5個の要素パターンがx1方向に沿って所定のピッチで一列に配列された配列パターンである。なお、測定パターンおよび参照パターンを構成する要素パターンの形状、数、配列などについて様々な変形例が可能である。送光スリットSm1〜Sm5を通過した測定光は、測定光の光路中に配置された光路長補正部材としての平行平面板4を透過した後、第2対物レンズ5、走査手段としての振動ミラー(図2では不図示)6、および第1対物レンズ7を介して、落射プリズム8に入射する。送光スリットSr1〜Sr5を通過した参照光は、平行平面板4を通過することなく、第2対物レンズ5、振動ミラー6、および第1対物レンズ7を介して、落射プリズム8に入射する。
第2対物レンズ5と第1対物レンズ7とは、協働して送光スリットSm1〜Sm5の中間像および送光スリットSr1〜Sr5の中間像を形成する。振動ミラー6は、第1対物レンズ7の前側焦点位置に配置され、図1中矢印で示すようにY軸廻りに回動可能に構成されている。落射プリズム8は、XZ平面に沿って平行四辺形状の断面を有し、Y方向に延びる柱状のプリズム部材である。図4および図5において実線で示すように測定光路に沿って落射プリズム8の入射面8aに入射した測定光Lmは、反射面8bおよび8cによって順次反射された後、射出面8dから射出され、被検面としての感光面Wa上の検出領域DAに、XZ平面に沿って斜め方向から入射する。測定光Lmの入射角θmは、例えば80度以上90度未満の大きな角度に設定されている。図4および図5において破線で示すように、測定光路からY方向およびZ方向に間隔を隔てた参照光路に沿って落射プリズム8の入射面8aに入射した参照光Lrは、反射面8bおよび8cによって順次反射された後、射出面8dから射出される。
射出面8dから射出された参照光Lrは、アナモルフィックプリズム9を介した後、感光面Waに対する測定光Lmの入射面と平行な入射面に沿って、感光面Wa上において検出領域DAに近接した領域DB(図6参照)に斜め方向から入射する。参照光Lrの入射角θrは、測定光Lmの入射角θmと同じ角度に設定されている。また、感光面Waへの測定光Lmの入射位置のX方向座標と、感光面Waへの参照光Lrの入射位置のX方向座標とは互いに一致している。すなわち、落射プリズム8からの測定光Lmと参照光Lrとは互いに平行な平面に沿って感光面Waに入射し、落射プリズム8から感光面Waに入射する測定光Lmの光路と参照光Lrの光路とはY方向に沿って見ると互いに一致している。アナモルフィックプリズム9は、参照光Lrの光路中に配置された一対の偏角プリズム(くさびプリズム)からなり、参照光Lrの光路をZ方向に平行移動させるとともに、入射した参照光束の断面のZ方向寸法だけを変化させて射出する変倍機能を有する。換言すれば、落射プリズム8と感光面Waとの間の光路中にアナモルフィックプリズム9が介在する場合と介在しない場合とでは、感光面Waに投射される参照パターンの中間像Ir1,Ir2,Ir3,Ir4,Ir5(図6を参照)の各要素パターンのX方向ピッチおよびX方向寸法が異なる。これに対し、落射プリズム8から射出された測定光Lmは、アナモルフィックプリズム9の変倍機能を受けることなく感光面Waに達する。
こうして、感光面Wa上の検出領域DAには、図6に模式的に示すように、測定パターンとしての送光スリットSm1〜Sm5に対応して、X方向およびY方向と45度をなす斜め方向に細長く延びる5個の中間像Im1,Im2,Im3,Im4,Im5がX方向に沿って所定のピッチで形成される。各中間像Im1〜Im5の中心は、検出領域DAにおける検出点に対応している。感光面Wa上において検出領域DAに近接した領域DBには、参照パターンとしての送光スリットSr1〜Sr5に対応して、X方向およびY方向と45度をなす斜め方向に細長く延びる5個の中間像Ir1〜Ir5がX方向に沿って所定のピッチで形成される。すなわち、測定パターンの中間像Im1〜Im5の列と参照パターンの中間像Ir1〜Ir5の列とは、Y方向に間隔を隔てて互いに平行である。また、測定パターンの中間像Im1〜Im5の要素パターンのX方向ピッチおよびX方向寸法と、参照パターンの中間像Ir1〜Ir5の要素パターンのX方向ピッチおよびX方向寸法とは等しい。また、中間像Im1〜Im5の各要素パターンの長手方向と中間像Ir1〜Ir5の各要素パターンの長手方向とは互いに平行である。さらに、中間像Im1〜Im5の各要素パターンのX方向座標と、中間像Ir1〜Ir5の対応する要素パターンのX方向座標とが互いに一致している。
このように、平行平面板4、第2対物レンズ5、振動ミラー6、第1対物レンズ7、落射プリズム8、およびアナモルフィックプリズム9は、送光スリットSm1〜Sm5からの測定光(第1測定光)および送光スリットSr1〜Sr5からの参照光(第2測定光)を互いに同じ入射角で感光面Waにそれぞれ入射させ、感光面Waに測定パターンの中間像Im1〜Im5および参照パターンの中間像Ir1〜Ir5を投射する送光光学系を構成している。送光光学系は、アナモルフィックプリズム9の変倍作用により、測定光の感光面Waへの入射面に沿った測定パターンの中間像Im1〜Im5の投射倍率と、参照光の感光面Waへの入射面に沿った参照パターンの中間像Ir1〜Ir5の投射倍率とを異ならせる機能を有する。また、送光光学系は、測定パターンの中間像Im1〜Im5と参照パターンの中間像Ir1〜Ir5とを感光面Wa上で平行に配列させる。また、送光光学系は、測定パターンの中間像Im1〜Im5および参照パターンの中間像Ir1〜Ir5の間で隣接する要素パターン(例えばIm3とIr3と)を、測定パターンの中間像Im1〜Im5の配列方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に配列させる。
第2対物レンズ5、振動ミラー6、第1対物レンズ7、および落射プリズム8は、測定光および参照光に対して共通に設けられた送光側共通光学部材であり、第2対物レンズ5および第1対物レンズ7は、測定パターンの中間像Im1〜Im5および参照パターンの中間像Ir1〜Ir5を形成する送光側結像部を構成している。アナモルフィックプリズム9は、送光側結像部(5,7)が形成する測定パターンの中間像Im1〜Im5および参照パターンの中間像Ir1〜Ir5を相対的に変倍する送光側変倍部を構成している。送光側変倍部としてのアナモルフィックプリズム9は、送光側結像部(5,7)と感光面Waとの間の光路中に配置されている。なお、送光側変倍部の具体的な構成については様々な形態が可能である。例えば、送光側変倍部として、アフォーカルレンズ系を含む変倍レンズ系を用いることができる。ここで、アフォーカルレンズ系には、通常の軸対称のレンズ系、シリンドリカルレンズ系などが含まれる。
図4および図5を参照すると、感光面Waによって反射された測定光Lmは、落射プリズム28に入射する。落射プリズム28は、所定のYZ平面(例えば、光軸AXを含むYZ平面)に関して落射プリズム8と対称な位置に配置され且つ対称的な構成を有する。具体的には、落射プリズム28は、落射プリズム8を入射面8aについて反転した構成を有する。したがって、落射プリズム28の入射面28aに入射した測定光Lmは、反射面28bおよび28cで順次反射された後、射出面28dから射出される。一方、感光面Waによって反射された参照光Lrは、測定光Lmの光路からY方向に間隔を隔てた光路に沿って、アナモルフィックプリズム29に入射する。アナモルフィックプリズム29は、参照光Lrの光路中に配置され、所定のYZ平面(例えば、光軸AXを含むYZ平面)に関してアナモルフィックプリズム9と対称な位置に配置され且つ対称的な構成を有する。したがって、アナモルフィックプリズム29によってアナモルフィックプリズム9とは逆の変倍作用を受けた参照光Lrは、測定光Lmの光路からY方向およびZ方向に間隔を隔てた光路に沿って、落射プリズム28に入射する。落射プリズム28の入射面28aに入射した参照光Lrは、反射面28bおよび28cで順次反射された後、射出面28dから射出される。射出面28dから射出された測定光Lmおよび参照光Lrは、Y方向およびZ方向に間隔を隔てた光路に沿って、後続の第1対物レンズ27(図4および図5では不図示)へ導かれる。
図1および図2を参照すると、落射プリズム28から射出された測定光は、第1対物レンズ27、ミラー(図2では不図示)26、および第2対物レンズ25を介した後、平行平面板24を透過して、受光プリズム23に入射する。第1対物レンズ27、ミラー26、第2対物レンズ25、平行平面板24、および受光プリズム23は、所定のYZ平面(例えば、光軸AXを含むYZ平面)に関して、第1対物レンズ7、振動ミラー6、第2対物レンズ5、平行平面板4、および送光プリズム3とそれぞれ対称な位置に配置され且つそれぞれ対称的な構成を有する。ただし、ミラー26は、振動ミラー6とは異なり、固定的に設置されている。平行平面板24は、測定光の光路中に配置されて、平行平面板4と同じ光路長補正特性を有する。落射プリズム28から射出された参照光は、第1対物レンズ27、ミラー26、および第2対物レンズ25を介した後、平行平面板24を通過することなく、受光プリズム23に入射する。受光プリズム23の入射面23a(送光プリズム3の射出面3aに対応する面)には、図7に示すように、送光スリットSm1〜Sm5に対応した5個の受光スリットSma1,Sma2,Sma3,Sma4,Sma5および送光スリットSr1〜Sr5に対応した5個の受光スリットSra1,Sra2,Sra3,Sra4,Sra5が設けられている。図7では、入射面23aにおいて全体座標のY軸に平行な方向にy2軸を、入射面23aにおいてy2軸と直交する方向にx2軸を設定している。
受光スリットSma1〜Sma5はx2方向およびy2方向と45度をなす斜め方向に細長く延びる矩形状(スリット状)の光透過部であり、受光スリットSma1〜Sma5以外の領域は遮光部である。受光スリットSra1〜Sra5もx2方向およびy2方向に対して斜め方向に細長く延びる矩形状(スリット状)の光透過部であり、受光スリットSra1〜Sra5以外の領域は遮光部である。受光スリットSma1〜Sma5はx2方向に沿って所定のピッチ(例えば、送光スリットSm1〜Sm5と等しいピッチ)で配列され、受光スリットSra1〜Sra5もx2方向に沿って所定のピッチ(例えば、送光スリットSr1〜Sr5と等しいピッチ)で配列されている。受光プリズム23の入射面23aには、測定光用の送光スリットSm1〜Sm5の観測像および参照光用の送光スリットSr1〜Sr5の観測像が形成される。すなわち、送光スリットSm1〜Sm5の観測像として、x2方向およびy2方向と45度をなす斜め方向に細長く延びる5個のスリット状の要素パターンがx2方向に沿って所定のピッチで形成される。また、送光スリットSr1〜Sr5の観測像として、x2方向およびy2方向に対して斜め方向に細長く延びる5個のスリット状の要素パターンがx2方向に沿って所定のピッチで形成される。
すなわち、測定パターンの観測像の列と参照パターンの観測像の列とは、y2方向に間隔を隔てて互いに平行である。また、測定パターンの観測像の要素パターンのx2方向ピッチおよびx2方向寸法と、参照パターンの観測像の要素パターンのx2方向ピッチおよびx2方向寸法とは、それぞれ受光スリットSma1〜Sma5と受光スリットSra1〜Sra5とのx2方向ピッチおよびx2方向寸法に等しい。また、測定パターンの観測像の各要素パターンのx2方向座標と、この各要素パターンに対応する参照パターンの観測像の要素パターンのx2方向座標とが互いに一致している。さらに詳細には、測定パターンである送光スリットSm1〜Sm5に対する測定パターンの観測像の倍率と、参照パターンである送光スリットSr1〜Sr5に対する参照パターンの観測像の倍率とは互いに等しい。また、測定パターンである送光スリットSm1〜Sm5に対する測定パターンの中間像Im1〜Im5の倍率と、測定パターンの観測像に対する測定パターンの中間像Im1〜Im5の倍率とは互いに等しく、参照パターンである送光スリットSr1〜Sr5に対する参照パターンの中間像Ir1〜Ir5の倍率と、参照パターンの観測像に対する参照パターンの中間像Ir1〜Ir5の倍率とは互いに等しい。測定光用の受光スリットSma1〜Sma5は、測定パターンの観測像の各要素パターンに対応するように設けられている。参照光用の受光スリットSra1〜Sra5は、参照パターンの観測像の各要素パターンに対応するように設けられている。
このように、アナモルフィックプリズム29、落射プリズム28、第1対物レンズ27、ミラー26、第2対物レンズ25、および平行平面板24は、感光面Waによって反射された測定光および参照光をそれぞれ第1観測面としての入射面23a上および第2観測面としての入射面23a上へ導いて、第1観測面に測定パターンの観測像を形成するとともに第2観測面に参照パターンの観測像を形成する受光光学系を構成している。受光光学系は、アナモルフィックプリズム29の変倍作用により、測定光の第1観測面への入射面に沿った測定パターンの観測像の投射倍率と、参照光の第2観測面への入射面に沿った参照パターンの観測像の投射倍率とを異ならせる機能を有する。落射プリズム28、第1対物レンズ27、ミラー26、および第2対物レンズ25は、感光面Waによって反射された測定光および参照光に対して共通に設けられた受光側共通光学部材である。
第1対物レンズ27および第2対物レンズ25は、測定パターンの観測像および参照パターンの観測像を形成する受光側結像部を構成している。アナモルフィックプリズム29は、受光側結像部(27,25)が形成する測定パターンの観測像および参照パターンの観測像を相対的に変倍する受光側変倍部を構成している。受光側変倍部としてのアナモルフィックプリズム29は、感光面Waと受光側結像部(27,25)との間の光路中に配置されている。なお、受光側結像部の具体的な構成については、送光側結像部と同様に、様々な形態が可能である。例えば、受光側変倍部として、アフォーカルレンズ系を含む変倍レンズ系を用いることができる。ここで、アフォーカルレンズ系には、通常の軸対称のレンズ系、シリンドリカルレンズ系などが含まれる。
受光プリズム23に入射した測定光は、受光スリットSma1〜Sma5を通過し、所定の角度だけ偏向された後、受光プリズム23から射出される。受光プリズム23から射出された測定光は、リレーレンズ22を介して、受光スリットSma1〜Sma5内にそれぞれ形成された測定パターンの観測像の共役像を、光検出器21の検出面21a上の第1検出領域に形成する。検出器21の検出面21aには、図8に示すように、5個の受光部RSm1,RSm2,RSm3,RSm4,RSm5が、5個の測定光用の受光スリットSma1〜Sma5に対応するように設けられている。5個の受光部RSm1〜RSm5は、送光スリットSm1〜Sm5に対応する5個の受光スリットSma1〜Sma5を通過した測定光を受光する。送光スリットSm1〜Sm5の観測像の各要素パターンは、感光面WaのZ方向に沿った移動に伴って、入射面23a上でx2方向に移動する。したがって、受光スリットSma1〜Sma5を通過する測定光の光量は感光面WaのZ方向移動に応じて変化する。
受光プリズム23に入射した参照光は、受光スリットSra1〜Sra5を通過し、所定の角度だけ偏向された後、受光プリズム23から射出される。受光プリズム23から射出された参照光は、リレーレンズ22を介して、受光スリットSra1〜Sra5内にそれぞれ形成された参照パターンの観測像の共役像を、光検出器21の検出面21a上の第2検出領域に形成する。光検出器21の検出面21aには、図8に示すように、5個の受光部RSr1,RSr2,RSr3,RSr4,RSr5が、5個の参照光用の受光スリットSra1〜Sra5に対応するように設けられている。5個の受光部RSr1〜RSr5は、送光スリットSr1〜Sr5に対応する5個の受光スリットSra1〜Sra5を通過した参照光を受光する。送光スリットSr1〜Sr5の観測像の各要素パターンは、感光面WaのZ方向に沿った移動に伴って、入射面23a上でx2方向に移動する。したがって、受光スリットSra1〜Sra5を通過する参照光の光量も、測定光の場合と同様に、感光面WaのZ方向移動に応じて変化する。
第1実施例の面位置検出装置では、感光面Waが投影光学系PLの結像面と合致している状態において、送光スリットSm1〜Sm5の観測像(測定パターンの観測像)の各要素パターンが受光スリットSma1〜Sma5の位置に形成され、送光スリットSr1〜Sr5の観測像(参照パターンの観測像)の各要素パターンが受光スリットSra1〜Sra5の位置に形成されるように構成されている。受光部RSm1〜RSm5の検出信号および受光部RSr1〜RSr5の検出信号は、振動ミラー6の振動に同期して変化し、信号処理部PRに供給される。上述したように、感光面Waが投影光学系PLの光軸AXに沿ってZ方向に上下移動すると、受光プリズム23の入射面23a上の第1観測面に形成される測定パターンの観測像の各要素パターンは、感光面Waの上下移動に対応してピッチ方向(x2方向)に沿って位置ずれを起こす。同様に、入射面23a上の第2観測面に形成される参照パターンの観測像の各要素パターンも、感光面Waの上下移動に対応してピッチ方向(x2方向)に沿って位置ずれを起こす。
信号処理部PRでは、たとえば本出願人による特開平6−97045号公報に開示された光電顕微鏡の原理により、光検出器21の受光部RSm1〜RSm5の出力に基づいて測定パターン観測像の各要素パターンの位置ずれ量(位置情報)を検出し、検出した位置ずれ量に基づいて検出領域DA内の各検出点の面位置(Z方向位置)Zm1,Zm2,Zm3,Zm4,Zm5を算出する。同様に、信号処理部PRは、光検出器21の受光部RSr1〜RSr5の出力に基づいて参照パターン観測像の各要素パターンの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に基づいて各参照点の面位置Zr1,Zr2,Zr3,Zr4,Zr5を算出する。この場合、測定光および参照光について同時に光電顕微鏡の原理に基づく位置情報の検出が可能なように、送光スリットSm1〜Sm5,Sr1〜Sr5と受光スリットSma1〜Sma5,Sra1〜Sra5とのそれぞれ対応するスリット幅、および振動ミラー6の振動振幅(Y軸廻りに回動する角度範囲)等が設定される。
前述したように、面位置検出装置を構成する光学部材の位置変動や屈折率変動等により、例えば、感光面Waが投影光学系PLの結像面に合致している(ベストフォーカス状態にある)にもかかわらず、受光プリズム23の入射面23aに形成される測定パターンの観測像の各要素パターンの位置がそれぞれ受光スリットSma1〜Sma5の位置から位置ずれすることがある。この場合、測定パターンの観測像の各要素パターンの受光スリットSma1〜Sma5からの位置ずれ量に応じて、各検出点の面位置Zm1〜Zm5は検出誤差を含むことになる。
同様の理由により、感光面Waが投影光学系PLの結像面に合致しているにもかかわらず、受光プリズム23の入射面23aに形成される参照パターンの観測像の各要素パターンの位置がそれぞれ受光スリットSra1〜Sra5の位置から位置ずれすることがある。この場合、参照パターンの観測像の各要素パターンの受光スリットSra1〜Sra5からの位置ずれ量に応じて、各参照点の面位置Zr1〜Zr5は検出誤差を含むことになる。
第1実施例の面位置検出装置では、送光スリットSm1〜Sm5からの測定光および送光スリットSr1〜Sr5からの参照光が、測定光と参照光とに共通な複数の光学部材、すなわち送光側共通光学部材(5〜8)および受光側共通光学部材(28〜25)を経て、測定パターンの観測像および参照パターンの観測像をそれぞれ形成する。したがって、参照パターンの観測像は、測定パターンの観測像と同様に、送光側共通光学部材(5〜8)および受光側共通光学部材(28〜25)の変動の影響に関する情報を含んでいる。
換言すれば、測定パターンの観測像の位置情報に基づいて算出される面位置Zm1〜Zm5、および参照パターンの観測像の位置情報に基づいて測定光と同じ様に算出される面位置Zr1〜Zr5は、送光光学系の主要部分を占める送光側共通光学部材(5〜8)および受光光学系の主要部分を占める受光側共通光学部材(28〜25)に起因する面位置の検出誤差を共通に含んでいる。以下、光学部材の変動の影響が全く無い状態において測定光により検出されるべき面位置を、「真の面位置」と呼ぶ。検出点と参照点とがほぼ一致する場合、真の面位置Zvと、測定パターンの観測像の位置情報に基づいて算出される第1の面位置Zmと、参照パターンの観測像の位置情報に基づいて算出される第2の面位置Zrとの間には、次の式(1)および(2)に示す関係を満足させることができる。
Zm=Zv+Eo (1)
Zr=Zv/α+Eo (2)
式(1)および(2)において、Eoは、光学部材の変動に起因する面位置の検出誤差であって、測定パターンの観測像の位置情報に基づく面位置Zmと参照パターンの観測像の位置情報に基づく面位置Zrとが共通に含む誤差である。αは、送光側結像部(5,7)が形成する測定パターンの中間像Im1〜Im5および参照パターンの中間像Ir1〜Ir5を相対的に変倍する送光側変倍部としてのアナモルフィックプリズム9による相対的な変倍倍率である。式(1)および(2)を真の面位置Zvについて解くと、次の式(3)に示す関係が得られる。
Zv=(Zm−Zr)×α/(α−1) (3)
第1実施例では、信号処理部PRにおいて、測定パターンの観測像の各要素パターンの位置情報に基づいて面位置Zm1〜Zm5を算出する。その後、制御部CRは、面位置Zm1〜Zm5の各検出点(測定パターンの中間像の各要素パターンの中心)またはその近傍に中心を有する要素パターンからなる参照パターン中間像が形成されるように、駆動系HDに指令を供給してXYステージHS(ひいてはウェハW)をY方向に所要量だけ移動させる。次いで、信号処理部PRは、参照パターンの中間像の各要素パターンの中心が各検出点とほぼ一致しているときの参照パターンの観測像の各要素パターンの位置情報に基づいて、面位置Zr1〜Zr5を算出する。そして、例えばi(i=1〜5)番目の要素パターンについて算出された面位置ZmiおよびZriを面位置ZmおよびZrとして式(3)に代入することにより得られた面位置Zvを、光学部材の変動の影響を受けない補正された面位置Zviとして算出する。こうして、信号処理部PRは、この参照光に関する面位置Zr1〜Zr5と、既に算出済みの測定光に関する面位置Zm1〜Zm5とに基づいて、検出領域DAの各検出点における補正された面位置Zv1〜Zv5を算出する。この算出結果は、制御部CRの内部に設けられた記憶部MRに供給される。
制御部CRは、必要に応じて、駆動系HDに指令を供給し、XYステージHSを、ひいてはウェハWをXY平面に沿って移動させる。面位置検出装置は、ウェハWの感光面Wa上の新たな検出領域DAの各検出点における補正された面位置Zv1〜Zv5を算出し、この算出結果を記憶部MRに供給する。換言すれば、面位置検出装置は、平面駆動機構としての駆動系HDによるXYステージHSの感光面Waに沿った方向への移動、ひいてはZステージVSの感光面Waに沿った方向への移動に応じて、感光面Waの複数個所における面位置を検出する。測定光に関する面位置Zm1〜Zm5の算出、ウェハWのY方向への移動、参照光に関する面位置Zr1〜Zr5の算出、および補正された面位置Zv1〜Zv5の算出からなる一連の処理は、必要に応じて、所要の回数だけ行われる。面位置検出装置の複数の検出結果(すなわち複数の検出点における補正された面位置に関する情報)は、記憶部MRにマップデータとして記憶される。
制御部CRは、信号処理部PRで得られた検出結果、ひいては記憶部MRに記憶された面位置のマップデータに基づいて、XYステージHSおよびZステージVSの感光面Waに沿った位置に応じてZステージVSのZ方向位置を所要量だけ調整し、感光面Wa上の検出領域を、ひいてはウェハWの現在の露光領域を投影光学系PLの結像面位置(ベストフォーカス位置)に位置合わせする。すなわち、制御部CRは、現在の露光領域に応じて垂直駆動機構としての駆動系VDに指令を供給し、ZステージVSを、ひいてはウェハWを感光面Waに垂直なZ方向に沿って所要量だけ移動させる。こうして、制御部CRおよび駆動系VDは、面位置検出装置の検出結果に基づいて、ZステージVSとレチクルステージRSとの相対的な位置合わせをする位置合わせ機構を構成している。また、受光プリズム23、リレーレンズ22、光検出器21、および信号処理部PRは、受光プリズム23の入射面23a上の第1観測面における送光スリットSm1〜Sm5の観測像の位置情報および入射面23a上の第2観測面における送光スリットSr1〜Sr5の観測像の位置情報を検出し、検出した各位置情報に基づいて感光面Waの面位置(すなわち補正された面位置Zvi)を算出する検出部を構成している。
以上のように、第1実施例の面位置検出装置では、測定光と参照光とが、共通光学部材を経て、互いに同じ入射角で感光面Waに入射する。ただし、アナモルフィックプリズム9の変倍作用により、測定光の感光面Waへの入射面に沿った測定パターンの中間像の投射倍率と、参照光の感光面Waへの入射面に沿った参照パターンの中間像の投射倍率とは異なる。また、アナモルフィックプリズム29の変倍作用により、測定光の第1観測面への入射面に沿った測定パターンの観測像の投射倍率と、参照光の第2観測面への入射面に沿った参照パターンの観測像の投射倍率とは異なる。したがって、測定光と参照光とは面位置の検出感度が互いに異なり、且つ測定パターンの観測像と参照パターンの観測像とは共通光学部材の変動の影響に関する情報を含んでいる。すなわち、測定パターンの観測像の位置情報に基づいて算出される面位置Zmおよび参照パターンの観測像の位置情報に基づいて算出される面位置Zrは、共通光学部材の変動に起因する面位置の検出誤差Eoを共通に含んでいる。こうして、第1実施例の面位置検出装置では、測定光に基づいて算出される面位置Zmと参照光に基づいて算出される面位置Zrとを用いて、共通光学部材の変動の影響を実質的に受けない補正された面位置Zvを算出すること、すなわち共通光学部材の変動に影響されずに感光面Waの面位置を高精度に検出することができる。その結果、本実施形態の露光装置では、ウェハWの感光面Waの面位置を高精度に検出することができ、ひいてはレチクルRのパターン面に対応する投影光学系PLの結像面に対して感光面Waを高精度に位置合わせすることができる。
図9は、第2実施例にかかる面位置検出装置の構成を示す図である。第2実施例は、第1実施例と類似の構成を有する。しかしながら、第2実施例では、光路長補正部材としての平行平面板4および24の設置が省略され、測定パターンの形成面および参照パターンの形成面が同一平面上にない点が第1実施例と相違している。以下、第1実施例との相違点に着目して、第2実施例の構成および作用を説明する。第2実施例の面位置検出装置は、測定光用の送光プリズム3A、参照光用の送光プリズム3B、並びに送光プリズム3Aと3Bとに共通な照明系としての光源1およびコンデンサーレンズ2を備えている。送光プリズム3Aと送光プリズム3Bとは、別々の光学部材として互いに近接して配置されている。あるいは、送光プリズム3Aと送光プリズム3Bとは、1つの光学部材として一体に形成されている。なお、送光プリズム3Aおよび送光プリズム3Bを別々の照明系で照明してもよい。
送光プリズム3Aの射出面3Aaには、例えば図10に示すように配列された5個の測定光用の送光スリットSm1〜Sm5が設けられている。図10では、射出面3Aaにおいて全体座標のY軸に平行な方向にy3軸を、射出面3Aaにおいてy3軸と直交する方向にx3軸を設定している。送光プリズム3Bの射出面3Baには、例えば図11に示すように配列された5個の測定光用の送光スリットSr1〜Sr5が設けられている。図11では、射出面3Baにおいて全体座標のY軸に平行な方向にy4軸を、射出面3Baにおいてy4軸と直交する方向にx4軸を設定している。第2実施例における送光スリットSm1〜Sm5およびSr1〜Sr5は、第1実施例における送光スリットSm1〜Sm5およびSr1〜Sr5と基本的に同じであり、重複する説明を省略する。送光プリズム3Aの射出面3Aaに設けられた送光スリットSm1〜Sm5を通過した測定光は、第2対物レンズ5、振動ミラー6、第1対物レンズ7、および落射プリズム8を介して、感光面Waの検出領域DAに入射する。送光プリズム3Bの射出面(射出面3Aaとは同一平面上にない面)3Baに設けられた送光スリットSr1〜Sr5を通過した参照光は、測定光の光路からY方向に間隔を隔てた光路に沿って、第2対物レンズ5、振動ミラー6、第1対物レンズ7、落射プリズム8、およびアナモルフィックプリズム9を介して、感光面Waに対する測定光の入射面と平行な入射面に沿って、感光面Wa上において検出領域DAに近接した領域DBに測定光と同じ入射角で入射する。
こうして、第1実施例の場合と同様に、感光面Wa上の検出領域DAには、図6に模式的に示すように、測定パターンとしての送光スリットSm1〜Sm5に対応して、X方向およびY方向と45度をなす斜め方向に細長く延びる5個の中間像Im1〜Im5がX方向に沿って所定のピッチで形成される。また、図6に模式的に示すように、感光面Wa上において検出領域DAに近接した領域DBには、参照パターンとしての送光スリットSr1〜Sr5に対応して、X方向およびY方向に対して斜め方向に細長く延びる5個の中間像Ir1〜Ir5がX方向に沿って所定のピッチで形成される。感光面Waによって反射された測定光は、落射プリズム28、第1対物レンズ27、ミラー26、および第2対物レンズ25を介して、受光プリズム23Aに入射する。感光面Waによって反射された参照光は、アナモルフィックプリズム29、落射プリズム28、第1対物レンズ27、ミラー26、および第2対物レンズ25を介して、受光プリズム23Bに入射する。受光プリズム23Aと受光プリズム23Bとは、別々の光学部材として互いに近接して配置されている。あるいは、受光プリズム23Aと受光プリズム23Bとは、1つの光学部材として一体に形成されている。
受光プリズム23Aの入射面(第1観測面)23Aaには、測定光用の送光スリットSm1〜Sm5の観測像が形成される。受光プリズム23Bの入射面(第2観測面:入射面23Aaとは同一平面上にない面)23Baには、参照光用の送光スリットSr1〜Sr5の観測像が形成される。受光プリズム23Aの入射面23Aaに設けられた受光スリットSma1〜Sma5(図7を参照)を通過した測定光は、リレーレンズ22を介して、測定パターンの観測像の共役像を光検出器21の検出面21aに形成する。受光プリズム23Bの入射面23Baに設けられた受光スリットSra1〜Sra5(図7を参照)を通過した参照光は、リレーレンズ22を介して、光検出器21の検出面21aに参照パターンの観測像の共役像を形成する。なお、受光プリズム23Aからの測定光および受光プリズム23Bからの参照光を、リレーレンズ22を介して、別々の光検出器へ導くこともできる。
第2実施例においても、第1実施例と同様に、受光スリットSma1〜Sma5を通過する測定光の光量および受光スリットSra1〜Sra5を通過する参照光の光量は、感光面WaのZ方向移動に応じて変化する。また、光検出器21の検出面21aに設けられた受光部RSm1〜RSm5(図8を参照)の検出信号および受光部RSr1〜RSr5(図8を参照)の検出信号は、振動ミラー6の振動に同期して変化し、信号処理部PRに供給される。第2実施例では、信号処理部PRにおいて、測定パターンの観測像の各要素パターンの位置情報に基づいて面位置Zm1〜Zm5を算出する。次いで、制御部CRは、面位置Zm1〜Zm5の各検出点またはその近傍に中心を有する要素パターンからなる参照パターン中間像が形成されるように、駆動系HDに指令を供給してXYステージHS(ひいてはウェハW)をY方向に所要量だけ移動させる。信号処理部PRは、参照パターンの中間像の各要素パターンの中心が各検出点とほぼ一致しているときの参照パターンの観測像の各要素パターンの位置情報に基づいて、面位置Zr1〜Zr5を算出する。そして、この参照光に関する面位置Zr1〜Zr5と、既に算出済みの測定光に関する面位置Zm1〜Zm5とに基づいて、検出領域DAの各検出点における補正された面位置Zv1〜Zv5を算出する。この算出結果は、制御部CRの内部に設けられた記憶部MRに供給される。
測定光に関する面位置Zm1〜Zm5の算出、ウェハWのY方向への移動、参照光に関する面位置Zr1〜Zr5の算出、および補正された面位置Zv1〜Zv5の算出からなる一連の処理は、必要に応じて、所要の回数だけ行われる。面位置検出装置の複数の検出結果(すなわち複数の検出点における補正された面位置に関する情報)は、記憶部MRにマップデータとして記憶される。制御部CRは、記憶部MRに記憶された面位置のマップデータに基づいて、ZステージVSのZ方向位置を所要量だけ調整し、感光面Wa上の検出領域を、ひいてはウェハWの現在の露光領域を投影光学系PLの結像面位置に位置合わせする。こうして、第2実施例の面位置検出装置においても、測定光に基づいて算出される面位置Zmと参照光に基づいて算出される面位置Zrとを用いて、共通光学部材の変動の影響を実質的に受けない補正された面位置Zvを算出すること、すなわち共通光学部材の変動に影響されずに感光面Waの面位置を高精度に検出することができる。
なお、上述の説明では、送光スリットSm1〜Sm5からの測定光および送光スリットSr1〜Sr5からの参照光を、互いに同じ入射角で感光面Waにそれぞれ入射させている。しかしながら、これに限定されることなく、測定光および参照光を互いに異なる入射角で感光面Waにそれぞれ入射させることもできる。また、上述の説明では、測定光および参照光を互いに平行な平面に沿って感光面Waにそれぞれ入射させている。しかしながら、これに限定されることなく、測定光および参照光を互いに平行でない平面に沿って感光面Waにそれぞれ入射させることもできる。また、上述の説明では、送光系に変倍部を配置することにより測定パターンの中間像の投射倍率と参照パターンの中間像の投射倍率とを異ならせるとともに、受光系に変倍部を配置することにより測定パターンの観測像の投射倍率と参照パターンの観測像の投射倍率とを異ならせている。しかしながら、これに限定されることなく、例えば送光系にだけ変倍部を配置する構成も可能である。
なお、上述の実施形態では、光電顕微鏡の原理(振動ミラーを用いる計測原理)に基づいて被検面の面位置を検出している。しかしながら、これに限定されることなく、例えば画像処理によって測定パターンの観測像および参照パターンの観測像の各位置情報を検出し、検出した各位置情報に基づいて被検面の面位置を算出することもできる。また、上述の実施形態では、露光装置が単一の面位置検出装置を備えている例を説明しているが、これに限定されることなく、必要に応じて複数組の面位置検出装置で検出視野を分割することもできる。この場合、第1の面位置検出装置の検出視野と第2の面位置検出装置の検出視野との共通の視野における検出結果に基づいて、各装置のキャリブレーションを行うこともできる。また、上述の実施形態では、感光性基板としてのウェハWの面位置の検出に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、レチクルR(一般にはマスク)のパターン面の面位置の検出に対して本発明を適用することもできる。また、上述の実施形態では、露光装置における感光性基板の面位置の検出に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、露光装置以外の各種装置における一般の被検面の面位置の検出に対して本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態では、面位置検出装置が、投影光学系PLの光軸AXの近傍における感光面Waを検出領域DAとして感光面Waの面位置を検出するものとしたが、光軸AXから離れた位置で感光面Waの面位置を検出するようにしてもよい。例えば、図示しない搬送装置によってZステージVS上に載置されたウェハWをXYステージHSによって投影光学系PL下に搬入する搬入経路に対応して面位置検出装置を配置し、その搬入経路の途中で感光面Waの面位置を検出するようにしてもよい。この場合、XYステージHSによるウェハWの移動に応じて、感光面Waの複数箇所における面位置を検出し、その複数の検出結果を記憶部MRにマップデータとして記憶させる。そして、レチクルRのパターンを感光面Waに転写する(露光する)際に、記憶部MRに記憶させたマップデータに基づいて、感光面Waの面位置をZステージVSによって位置合わせするとよい。
上述の実施形態では、マスクの代わりに、所定の電子データに基づいて所定パターンを形成する可変パターン形成装置を用いることができる。このような可変パターン形成装置を用いれば、パターン面が縦置きでも同期精度に及ぼす影響を最低限にできる。なお、可変パターン形成装置としては、たとえば所定の電子データに基づいて駆動される複数の反射素子を含むDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いることができる。DMDを用いた露光装置は、例えば特開2004−304135号公報、国際特許公開第2006/080285号パンフレットに開示されている。また、DMDのような非発光型の反射型空間光変調器以外に、透過型空間光変調器を用いても良く、自発光型の画像表示素子を用いても良い。なお、パターン面が横置きの場合であっても可変パターン形成装置を用いても良い。
上述の実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
次に、上述の実施形態にかかる露光装置を用いたデバイス製造方法について説明する。図12は、半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図12に示すように、半導体デバイスの製造工程では、半導体デバイスの基板となるウェハWに金属膜を蒸着し(ステップS40)、この蒸着した金属膜上に感光性材料であるフォトレジストを塗布する(ステップS42)。つづいて、上述の実施形態の露光装置を用い、レチクルRに形成されたパターンをウェハW上の各ショット領域に転写し(ステップS44:露光工程)、この転写が終了したウェハWの現像、つまりパターンが転写されたフォトレジストの現像を行う(ステップS46:現像工程)。その後、ステップS46によってウェハWの表面に生成されたレジストパターンをウェハ加工用のマスクとし、ウェハWの表面に対してエッチング等の加工を行う(ステップS48:加工工程)。ここで、レジストパターンとは、上述の実施形態の露光装置によって転写されたパターンに対応する形状の凹凸が生成されたフォトレジスト層(転写パターン層)であって、その凹部がフォトレジスト層を貫通しているものである。ステップS48では、このレジストパターンを介してウェハWの表面の加工を行う。ステップS48で行われる加工には、例えばウェハWの表面のエッチングまたは金属膜等の成膜の少なくとも一方が含まれる。なお、ステップS44では、上述の実施形態の露光装置は、フォトレジストが塗布されたウェハWを感光性基板としてパターンの転写を行う。
図13は、液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図13に示すように、液晶デバイスの製造工程では、パターン形成工程(ステップS50)、カラーフィルタ形成工程(ステップS52)、セル組立工程(ステップS54)およびモジュール組立工程(ステップS56)を順次行う。ステップS50のパターン形成工程では、感光性基板としてフォトレジストが塗布されたガラス基板上に、上述の実施形態の投影露光装置を用いて回路パターンおよび電極パターン等の所定のパターンを形成する。このパターン形成工程には、上述の実施形態の露光装置を用いてフォトレジスト層にパターンを転写する露光工程と、パターンが転写された感光性基板の現像、つまりガラス基板上のフォトレジスト層の現像を行い、パターンに対応する形状のフォトレジスト層(転写パターン層)を生成する現像工程と、この現像されたフォトレジスト層を介してガラス基板の表面を加工する加工工程とが含まれている。ステップS52のカラーフィルタ形成工程では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応する3つのドットの組をマトリックス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を水平走査方向に複数配列したカラーフィルタを形成する。ステップS54のセル組立工程では、ステップS50によって所定パターンが形成されたガラス基板と、ステップS52によって形成されたカラーフィルタとを用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。具体的には、例えばガラス基板とカラーフィルタとの間に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。ステップS56のモジュール組立工程では、ステップS54によって組み立てられた液晶パネルに対し、この液晶パネルの表示動作を行わせる電気回路およびバックライト等の各種部品を取り付ける。
また、本発明は、半導体デバイスまたは液晶デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、プラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
本発明の実施形態にかかる面位置検出装置を備えた露光装置の構成を示す図である。 本実施形態の第1実施例にかかる面位置検出装置の構成を示す図である。 送光プリズムの射出面に設けられた複数の送光スリットを示す図である。 送光側の落射プリズムから受光側の落射プリズムまでの構成を示す図である。 図4における測定光の光路および参照光の光路をZ方向に沿って見た図である。 測定パターンの中間像および参照パターンの中間像が被検面上に配列される様子を模式的に示す図である。 受光プリズムの入射面に設けられた複数の受光スリットを示す図である。 光検出器の検出面に設けられた複数の受光部を示す図である。 第2実施例にかかる面位置検出装置の構成を示す図である。 第2実施例において測定光の送光プリズムに設けられた複数の送光スリットを示す図である。 第2実施例において参照光の送光プリズムに設けられた複数の送光スリットを示す図である。 半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。 液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・光源, 3・・・送光プリズム, 4,24・・・平行平面板
5,7,25,27・・・対物レンズ, 6・・・振動ミラー
8,28・・・落射プリズム, 9,29・・・アナモルフィックプリズム
21・・・光検出器, 23・・・受光プリズム, PR・・・信号処理部
CR・・・制御部, R・・・レチクル, RS・・・レチクルステージ
PL・・・投影光学系, W・・・ウェハ, VS・・・Zステージ
HS・・・XYステージ

Claims (21)

  1. 第1パターンからの第1測定光および第2パターンからの第2測定光を被検面へ導いて、該被検面に対して前記第1パターンの中間像および前記第2パターンの中間像を投射する送光光学系と、
    前記被検面によって反射された前記第1測定光および前記第2測定光をそれぞれ第1観測面および第2観測面へ導いて、該第1観測面に前記第1パターンの観測像を形成し、該第2観測面に前記第2パターンの観測像を形成する受光光学系と、
    前記第1観測面における前記第1パターンの観測像および前記第2観測面における前記第2パターンの観測像の各位置情報を検出し、該各位置情報に基づいて前記被検面の面位置を算出する検出部とを備え、
    前記送光光学系は、前記第1測定光の前記被検面への第1入射面に沿った前記第1パターンの中間像の第1投射倍率と、前記第2測定光の前記被検面への第2入射面に沿った前記第2パターンの中間像の第2投射倍率とを異ならせることを特徴とする面位置検出装置。
  2. 前記受光光学系は、前記第1測定光の前記第1観測面への第3入射面に沿った前記第1パターンの観測像の第3投射倍率と、前記第2測定光の前記第2観測面への第4入射面に沿った前記第2パターンの観測像の第4投射倍率とを異ならせることを特徴とする請求項1に記載の面位置検出装置。
  3. 前記送光光学系は、前記第1パターンの中間像および前記第2パターンの中間像を形成する送光側結像部と、該送光側結像部が形成する前記第1パターンの中間像および前記第2パターンの中間像を相対的に変倍する送光側変倍部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の面位置検出装置。
  4. 前記送光側変倍部は、前記送光側結像部と前記被検面との間の光路中に配置されることを特徴とする請求項3に記載の面位置検出装置。
  5. 前記送光側変倍部は、前記送光側結像部が形成する前記第2パターンの中間像を変倍するアナモルフィックプリズムまたは変倍レンズ系を有することを特徴とする請求項3または4に記載の面位置検出装置。
  6. 前記受光光学系は、前記第1パターンの観測像および前記第2パターンの観測像を形成する受光側結像部と、該受光側結像部が形成する前記第1パターンの観測像および前記第2パターンの観測像を相対的に変倍する受光側変倍部とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の面位置検出装置。
  7. 前記受光側変倍部は、前記受光側結像部と前記被検面との間の光路中に配置されることを特徴とする請求項6に記載の面位置検出装置。
  8. 前記受光側変倍部は、前記受光側結像部が形成する前記第2パターンの中間像を変倍するアナモルフィックプリズムまたは変倍レンズ系を有することを特徴とする請求項6または7に記載の面位置検出装置。
  9. 前記第1パターンに対する前記第1パターンの観測像の倍率と、前記第2パターンに対する前記第2パターンの観測像の倍率とは互いに等しいことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の面位置検出装置。
  10. 前記第1パターンに対する前記第1パターンの中間像の倍率と、前記第1パターンの観測像に対する前記第1パターンの中間像の倍率とは互いに等しく、前記第2パターンに対する前記第2パターンの中間像の倍率と、前記第2パターンの観測像に対する前記第2パターンの中間像の倍率とは互いに等しいことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の面位置検出装置。
  11. 前記第1パターンおよび前記第2パターンは、それぞれ複数の要素パターンが配列された配列パターンであって、
    前記送光光学系は、前記第1パターンの中間像と前記第2パターンの中間像とを前記被検面上で平行に配列させることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の面位置検出装置。
  12. 前記送光光学系は、前記第1パターンの中間像および前記第2パターンの中間像を前記第1入射面に沿って配列させることを特徴とする請求項11に記載の面位置検出装置。
  13. 前記送光光学系は、前記第1パターンの中間像と前記第2パターンの中間像との間で隣接する前記要素パターンを、前記第1パターンの中間像の配列方向と直交する方向に配列させることを特徴とする請求項11または12に記載の面位置検出装置。
  14. 前記送光光学系は、前記第1測定光および前記第2測定光を互いに同じ入射角で前記被検面へ入射させることを特徴とする請求項3〜13のいずれか一項に記載の面位置検出装置。
  15. 前記検出部は、前記第1パターンの観測像の位置情報に基づいて前記被検面の第1の面位置Zmを算出し、前記第2パターンの観測像の位置情報に基づいて前記被検面の第2の面位置Zrを算出し、前記送光側変倍部による相対的な変倍倍率αを用いて、前記被検面の第3の面位置Zvを、
    Zv=(Zm−Zr)×α/(α−1)
    の式に基づいて算出することを特徴とする請求項14に記載の面位置検出装置。
  16. 前記第2パターンは、複数の要素パターンが配列された配列パターンであって、
    前記検出部は、前記第2パターンの観測像の複数の要素パターンに対応する位置情報に基づいて前記第2の面位置Zrを算出することを特徴とする請求項15に記載の面位置検出装置。
  17. 感光性基板が載置される基板ステージと、
    パターンを有するマスクが載置されるマスクステージと、
    前記感光性基板の感光面および前記マスクのパターン面の少なくとも一方の面位置を検出する請求項1〜16のいずれか一項に記載の面位置検出装置と、
    前記面位置検出装置の検出結果に基づいて、前記基板ステージおよび前記マスクステージの相対的な位置合わせをする位置合わせ機構と、
    前記位置合わせ機構によって位置合わせされた前記パターンを介して前記感光基板に露光光を照射する照明装置と、
    を備えたことを特徴とする露光装置。
  18. 前記基板ステージを前記感光面に沿った方向へ移動させる平面駆動機構を備え、
    前記面位置検出装置は、前記平面駆動機構による前記基板ステージの移動に応じて前記感光面の複数箇所における面位置を検出することを特徴とする請求項17に記載の露光装置。
  19. 前記マスクステージを前記パターン面に沿った方向へ移動させる平面駆動機構を備え、
    前記面位置検出装置は、前記平面駆動機構による前記マスクステージの移動に応じて前記パターン面の複数箇所における面位置を検出することを特徴とする請求項17に記載の露光装置。
  20. 前記面位置検出装置の複数の検出結果をマップデータとして記憶する記憶部を備えたことを特徴とする請求項18または19に記載の露光装置。
  21. 請求項17〜20のいずれか一項に記載の露光装置を用いて、前記パターンを前記感光性基板に転写する露光工程と、
    前記パターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記パターンに対応する形状の転写パターン層を前記感光性基板に形成する現像工程と、
    前記転写パターン層を介して前記感光性基板を加工する加工工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018508811A (ja) * 2014-12-31 2018-03-29 シャンハイ マイクロ エレクトロニクス イクイプメント(グループ)カンパニー リミティド プレアライメント測定装置及び方法

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