JP2013241862A - スクロール圧縮機およびその設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定スクロール部材と旋回スクロール部材の渦巻ラップの段差部における折損と圧縮漏れを防止する。
【解決手段】固定スクロール部材21(211)のベース面211aには、高さが固定渦巻ラップの渦巻方向に沿って外周側から内周側に向かってステップ状に高くなるように外周段211outと中間段211midと内周段211inとが形成され、旋回スクロール部材23(232)の先端面232aには、相対する外周段211outと中間段211midと内周段211inの高さに合わせてステップ状に外周側区間232outと中間区間232midと内周側区間232inとが形成され、外周段211outと外周側区間232outとの間のチップ隙間をδout、中間段211midと中間区間232midとの間のチップ隙間をδmid、内周段211inと内周側区間232inとの間のチップ隙間をδinとした時に、δmid≦δout<δinとなるようにチップ隙間δout,δmid,δinを設定した。
【選択図】図6

Description

本発明は、スクロール圧縮機に係り、特に固定スクロール部材と旋回スクロール部材に段差が設けられたスクロール圧縮機に関するものである。
空調装置等に用いられている一般的なスクロール圧縮機では、金属製のハウジングの内部に固定スクロール部材と旋回スクロール部材とが収容され、エンジンまたは電動機の動力により、旋回スクロール部材を、その自転を規制しつつ固定スクロール部材に対して公転旋回させることにより、これら両スクロール部材間に画成される圧縮空間の内部に冷媒ガスを吸入し、該圧縮空間の容積を漸次減少させることにより冷媒ガスを圧縮し、この圧縮冷媒ガスを空調装置等の閉ループ流路中に吐出して循環させるように構成されている。
このようなスクロール圧縮機において、特許文献1に開示されているように、圧縮機自体を大型化することなく圧縮比を高めて圧縮能力を向上させるべく、固定スクロール部材と旋回スクロール部材の端板のベース面に1段階の段付形状を付与するとともに、このベース面の段付き形状に対応して、固定スクロール部材の固定渦巻ラップと旋回スクロール部材の旋回渦巻ラップの先端面にも1段階の段付形状を付与し、これによって圧縮空間の容積をスラスト方向およびラジアル方向の両方向から減少させるようにして圧縮能力を向上させたスクロール圧縮機が実用化されている。
ところが、上記構成のスクロール圧縮機においては、固定渦巻ラップと旋回渦巻ラップの先端面に大きなステップ状の段差が形成されるため、この段差部の根元に曲げ応力が集中しやすくなり、渦巻ラップの段差部が折損してしまう懸念があった。そこで、特許文献2に開示されているように、この段差部を2段階に高さが変化する段差とすることによって、1段階あたりの段差高さを小さくし、上述の応力集中を回避して渦巻ラップの折損を防止したスクロール圧縮機がある。
特許第4365807号公報 特開2009−68412号公報
上記のように、固定渦巻ラップおよび旋回渦巻ラップの先端面に高さが2段階に変化する段差を設けた場合、渦巻ラップの先端面には、2つの段差を境に、渦巻方向の外周側の区間をなす外周側区間と、中間の区間をなす中間区間と、内周側の区間をなす内周側区間とが形成される。
通常、外周側区間、中間区間、内周側区間の渦巻長さは任意に設定することができるが、ラップ強度条件と冷媒ガスの押しのけ量確保の観点から、外周側区間と内周側区間の渦巻長さを長く取ることが効率面で有利であり、一般的である。このため、必然的に中間区間が短く設定される傾向となる。その結果、固定渦巻ラップおよび旋回渦巻ラップの先端面に設けられる、冷媒ガスの圧縮漏れを防止するためのチップシールを中間区間に設けられなくなる。その理由は下記の通りである。
即ち、チップシールの先端は、対面するベース面に押し付けられて摺動するが、この時にチップシールがベース面の段付き部を跨いでしまうと、チップシールが破損してしまうため、段付き部の根元から旋回スクロール部材の旋回直径分を除いた範囲にはチップシールを設置することができず、この範囲を差し引くと、中間区間に設けるべきチップシールの長さが極端に短縮されてしまい、これによりチップシールの安定性が低下してしまうためである。
しかしながら、このように中間区間にチップシールが設けられていないため、中間区間からの圧縮漏れが起こりやすく、前述のように渦巻ラップの折損を防止できる反面、圧縮機としての性能低下を招来していた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、固定スクロール部材と旋回スクロール部材の渦巻ラップに段差部が付与されたスクロール圧縮機において、段差部における渦巻ラップの折損と圧縮漏れを防止することのできるスクロール圧縮機およびその設計方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
即ち、本発明に係るスクロール圧縮機は、固定端板のベース面に固定渦巻ラップが形成された固定スクロール部材と、旋回端板のベース面に旋回渦巻ラップが形成された旋回スクロール部材とが互いに対向して噛み合わされ、前記旋回スクロール部材を、その自転を規制しつつ前記固定スクロール部材に対し公転旋回させることにより、前記固定渦巻ラップと前記旋回渦巻ラップとの間に画成される圧縮空間の内容積を、その渦巻形状の外周側から内周側に向かって漸次減少させて該圧縮空間内に吸入した冷媒ガスを圧縮して吐出するように構成され、前記固定端板および前記旋回端板の前記ベース面は、その高さが前記固定渦巻ラップおよび前記旋回渦巻ラップの渦巻方向に沿って外周側から内周側に向かってステップ状に高くなるように、外周段と、少なくとも1つの中間段と、内周段とを有し、前記固定渦巻ラップと前記旋回渦巻ラップの先端面には、相対する前記外周段と前記中間段と前記内周段の高さに合わせて高さがステップ状に変化する外周側区間と中間区間と内周側区間とが形成されたスクロール圧縮機において、前記外周段と前記外周側区間との間のチップ隙間をδout、前記中間段と前記中間区間との間のチップ隙間をδmid、前記内周段と前記内周側区間との間のチップ隙間をδinとした場合に、前記各チップ隙間δout,δmid,δinの関係が、δmid≦δout<δinとなるように前記各チップ隙間δout、δmid、δinを設定したことを特徴とする。
上記構成によれば、固定渦巻ラップと旋回渦巻ラップの高さが2段階に変化することにより、1段あたりの段差高さが小さくなるため、その段差部の根元に曲げ応力が集中することが回避されて破損が防止される。また、中間段と中間区間との間のチップ隙間δmidが、他のチップ隙間δout、δinに対して同等以下の寸法に設定されるため、チップシールが設けられない中間段と中間区間との間のからの圧縮漏れを防止することができる。
上記構成において、前記中間段と前記中間区間とが複数組ある場合には、その各々の組の前記チップ隙間を、その渦巻方向の外周側から順に、δmid1,δmid2,…δmidnとした場合に、前記各チップ隙間δout,δmid1,δmid2,…δmidn,δinの関係が、δmid1≦δmid2≦δmidn≦δout<δinとなるように前記各チップ隙間δmid1,δmid2,…δmidnを設定するのが好ましい。
このようにすれば、複数の中間段と中間区間との間に設けられたチップ隙間δmid1、δmid2、…δmidnが、その渦巻方向の外周側から内周側に向かって狭くなる傾向となるとともに、これらのチップ隙間δmid1、δmid2、…δmidnが、外周段と外周側区間との間のチップ隙間δoutと同等以下に設定される。これにより、チップシールが設けられない中間段と中間区間との間のチップ隙間からの圧縮漏れを防止することができる。
さらに、上記構成において、前記中間区間の先端面、および前記中間段の少なくとも一方にアブレイダブルコーティングを施すのが好ましい。
このように、渦巻ラップの中間区間の先端面、または端板の中間段の少なくとも一方にアブレイダブルコーティングを施すことにより、渦巻ラップの中間区間と、これに対応する端板の中間段との間のチップ隙間を小さく設定することができる。このため、チップシールが設けられない中間段と中間区間との間のチップ隙間からの圧縮漏れを防止することができる。
アブレイダブルコーティングは、面積の小さい中間区間の先端面にのみ施され、外周側区間と内周側区間の先端面には施されないため、このアブレイダブルコーティングが端板の中間段と摺動して摩耗しても、その摩耗粉による冷媒経路の汚染(コンタミネーション)を最小限に留めることができる。
また、本発明に係るスクロール圧縮機の設計方法は、固定端板のベース面に固定渦巻ラップが形成された固定スクロール部材と、旋回端板のベース面に旋回渦巻ラップが形成された旋回スクロール部材とが互いに対向して噛み合わされ、前記旋回スクロール部材を、その自転を規制しつつ前記固定スクロール部材に対し公転旋回させることにより、前記固定渦巻ラップと前記旋回渦巻ラップとの間に画成される圧縮空間の内容積を、その渦巻形状の外周側から内周側に向かって漸次減少させて該圧縮空間内に吸入した冷媒ガスを圧縮して吐出するように構成され、前記固定端板および前記旋回端板の前記ベース面は、その高さが前記固定渦巻ラップおよび前記旋回渦巻ラップの渦巻方向に沿って外周側から内周側に向かってステップ状に高くなるように、外周段と、少なくとも1つの中間段と、内周段とを有し、前記固定渦巻ラップと前記旋回渦巻ラップの先端面には、相対する前記外周段と前記中間段と前記内周段の高さに合わせて高さがステップ状に変化する外周側区間と中間区間と内周側区間とが形成されたスクロール圧縮機の設計方法において、前記外周段と前記外周側区間との間のチップ隙間をδout、前記中間段と前記中間区間との間のチップ隙間をδmid、前記内周段と前記内周側区間との間のチップ隙間をδinとした場合に、前記各チップ隙間δout,δmid,δinの関係が、δmid≦δout<δinとなるように前記各チップ隙間δout、δmid、δinを設定することを特徴とする。
このようにスクロール圧縮機を設計すれば、チップ隙間δmidにおいて固定スクロール部材と旋回スクロール部材とが近接もしくは接触しても、他のチップ隙間δout,δinにおいて固定スクロール部材と旋回スクロール部材とが接触することが防止される。したがって、チップシールが設けられない中間段と中間区間との間におけるチップ隙間δmidを小さくし、ここからの圧縮漏れを防止するとともに、チップシールが設けられる他のチップ隙間δout,δinにおいては固定スクロール部材と旋回スクロール部材とが接触することを防止することができる。
上記設計方法においては、前記チップ隙間δmidの寸法公差を、前記チップ隙間δoutおよび前記チップ隙間δinの寸法公差以下に設定することが好ましい。
このようにスクロール圧縮機を設計すれば、公差範囲内で各チップ隙間δout,δmid,δinが振れても、常にδmidを最小に保つことができ、公差分を含めてもチップ隙間δmidからの圧縮漏れを防止することができる。したがって、チップシールが設けられない中間段と中間区間との間におけるチップ隙間δmidを小さくし、ここからの圧縮漏れを防止するとともに、チップシールが設けられる他のチップ隙間δout,δinにおいては固定スクロール部材と旋回スクロール部材とが接触することを防止することができる。
以上のように、本発明に係るスクロール圧縮機およびその設計方法によれば、固定スクロール部材と旋回スクロール部材の渦巻ラップに段差部が付与されたスクロール圧縮機において、段差部における渦巻ラップの折損と圧縮漏れを防止することができる。
本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。 (A)は図3のII-II線に沿う固定スクロール部材の縦断面図、(B)は同じく旋回スクロール部材の縦断面図である。 図2(A),(B)のIII矢視による固定スクロール部材および旋回スクロール部材の正面図である。 固定スクロール部材の斜視図である。 旋回スクロール部材の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示すチップ隙間付近の縦断面図である。 本発明の第2実施形態を示すチップ隙間付近の縦断面図である。 本発明の第3実施形態を示すチップ隙間付近の縦断面図である。
以下に、本発明に係るスクロール圧縮機の複数の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るスクロール圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。このスクロール圧縮機1は、例えば車両用空気調和機に用いられるものであって、圧縮機を駆動する電動機と、この電動機を制御するインバータとが一体に設けられたものである。
スクロール圧縮機1の外殻をなすアルミニウム合金製のハウジング2は、圧縮機構側ハウジング3と電動機側ハウジング4とを、その間に隔壁部材5を挟んでボルト6により締め付け固定して構成されている。隔壁部材5は、圧縮機構側ハウジング3と電動機側ハウジング4との間を隔てる部材であり、両側の部屋を連通させる複数の吸気口5aが設けられている。電動機側ハウジング4の上部にはインバータボックス7が一体に形成され、その内部にインバータ8が設置されている。
圧縮機構側ハウジング3内にはスクロール型の圧縮機構11が組み込まれ、電動機側ハウジング4内には電動機12が組み込まれ、この圧縮機構11と電動機12とが、主軸14を介して同軸状に連結されて一体化されている。主軸14は、その前端付近が、隔壁部材5に圧入されたメインベアリング18に軸支され、後端が、電動機側ハウジング4の後端面に圧入されたサブベアリング19に軸支されている。また、電動機側ハウジング4内には、電動機12を構成するステータ15およびロータ16が組み込まれており、ステータ15は電動機側ハウジング4の内周面に固定され、ロータ16は主軸14の中間部に回転一体に設けられている。
一方、圧縮機構11は、固定スクロール部材21と旋回スクロール部材23とを備えている。図2〜図5にも示すように、固定スクロール部材21は、その固定端板211のベース面211aに渦巻き状の固定渦巻ラップ212が一体に立設された構成であり、旋回スクロール部材23は、固定スクロール部材21と同様に、その旋回端板231のベース面231aに渦巻き状の旋回渦巻ラップ232が一体に立設された構成である。固定渦巻ラップ212と旋回渦巻ラップ232の渦巻形状は実質的に同一である。なお、固定スクロール部材21の固定端板211は、複数のボルト24等によって圧縮機構側ハウジング3の内部端面に固定されている。
旋回スクロール部材23は、その旋回端板231の背面が隔壁部材5のスラスト面5b(図1参照)に摺動自在に当接し、該スラスト面5bと固定スクロール部材21とに挟まれて軸方向への移動を規制されながら圧縮機構側ハウジング3内に保持されている。さらに、旋回スクロール部材23は、その旋回渦巻ラップ232を固定スクロール部材21の固定渦巻ラップ212に噛み合わせた状態で、固定スクロール部材21に対して相互に公転旋回半径だけ偏心し、かつ180°位相をずらした状態で組み付けられている。
主軸14の先端付近には、先述のメインベアリング18に圧入される一段径の大きなジャーナル部14aが形成されている。このジャーナル部14aの前面には主軸14の軸心に対して偏心しているクランクピン14bが突設されており、このクランクピン14bが、ドライブブッシュ31とドライブベアリング32とを介して、旋回スクロール部材23(旋回端板231)の背面側に一体形成されたドライブボス234に回動自在に挿入されている。なお、ドライブブッシュ31には、旋回スクロール部材23に与えられたアンバランス量に起因する振動を打ち消すためのバランスウェイト33が取り付けられている。
さらに、旋回スクロール部材23は、その旋回端板231と、隔壁部材5のスラスト面5bとの間に設けられた公知の自転規制機構35(オルダム接手)によって、隔壁部材5に対して上下方向および左右方向にスライドすることはできるが、隔壁部材5に対して回転(自転)することは阻止されている。そして、旋回スクロール部材23は、隔壁部材5に圧縮機構側ハウジング3を介して固定されている固定スクロール部材21に対し、周方向に同じ向きを保ったままで公転旋回運動できるように支持されている。
固定スクロール部材21の固定端板211には、吐出ポート37と、これを開閉するリード弁タイプの吐出弁38が設けられている。また、固定端板211と圧縮機構側ハウジング3との間には吐出チャンバー40が画成されている。さらに、圧縮機構側ハウジング3には吐出チャンバー40を外部の配管部材に連結するための吐出口41が設けられている。
そして、固定スクロール部材21の固定渦巻ラップ212の先端面212aが旋回スクロール部材23の旋回端板231(ベース面231a)に当接し、旋回スクロール部材23の旋回渦巻ラップ232の先端面232aが固定スクロール部材21の固定端板211(ベース面211a)に当接することにより、固定端板211(211a)および旋回端板231(231a)と、固定渦巻ラップ212および旋回渦巻ラップ232とに囲まれて、対向する一対の気密的な圧縮空間43が形成される。
固定渦巻ラップ212および旋回渦巻ラップ232の先端面212a,232aにはシール嵌合溝が形成され、ここにチップシール45が嵌合されている(図2〜図5参照)。チップシール45は、対向する固定端板211のベース面211aまたは旋回端板231のベース面231aに圧接されながら摺動し、圧縮空間43の圧縮漏れを防止するシール部材であり、例えばシール嵌合溝の底面に開設されて圧縮空間43に連通する図示しない小孔から圧縮空間43内の圧力を供給されることによって対向するベース面211aまたは231aに押し付けられてシール作用を発揮するようになっている。
このように構成されたスクロール圧縮機1において、電動機12が作動して主軸14が回転すると、この回転がクランクピン14bとドライブブッシュ31とドライブベアリング32を経て旋回スクロール部材23を駆動し、旋回スクロール部材23は自転規制機構35の作用により自転せずに固定スクロール部材21に対して公転旋回運動する。これにより、固定スクロール部材21の固定渦巻ラップ212と旋回スクロール部材23の旋回渦巻ラップ232との間に画成された一対の圧縮空間43の容積がスムーズに増減して、吸気、圧縮、排気行程が連続的に行われる。
このため、電動機側ハウジング4の端部に設けられた図示しない冷媒ガス吸入口から低圧な気相状の冷媒ガスが吸入され、この冷媒ガスが電動機側ハウジング4内を流通しながら高熱を発するインバータ8や電動機12を冷却した後に、隔壁部材5の吸気口5aを経て圧縮機構側ハウジング3内に流入する。
圧縮機構側ハウジング3内に流入した冷媒ガスは圧縮空間43に吸い込まれ、圧縮空間43の内容積が、その渦巻形状の外周側から内周側に向かって漸次減少することにより圧縮され、高圧な液相状になって固定端板211の吐出ポート37に設けられた吐出弁38を押し開いて吐出チャンバー40に入り、さらに吐出口41から図示しない空調装置に供給される。
なお、冷媒ガスにはオイルが混合されており、このオイル分はミスト状になってハウジング2内に充満し、電動機側ハウジング4内では、メインベアリング18、サブベアリング19等が潤滑され、圧縮機構側ハウジング3内では、精密に組み合わされた固定スクロール部材21と旋回スクロール部材23との間や、クランクピン14b、ドライブブッシュ31、ドライブベアリング32、自転規制機構35等が潤滑される。
次に、本発明の要部について説明する。
図2〜図5に示すように、固定端板211のベース面211aは、その高さが固定渦巻ラップ212の渦巻方向に沿って外周側から内周側に向かって段階的に高くなるように、外周段211outと、中間段211midと、内周段211inとを有している。つまり、ベース面211aの高さが、外周段211out→中間段211mid→内周段211inの順にステップ状に高くなっている。その段差寸法は例えば各段5mm程度である。
同様に、旋回端板231のベース面231aも、その高さが旋回渦巻ラップ232の渦巻方向に沿って外周側から内周側に向かって段階的に高くなるように、外周段231outと、中間段231midと、内周段231inとを有している。したがって、ベース面231aの高さが、外周段231out→中間段231mid→内周段231inの順にステップ状に高くなっている。その段差寸法は固定端板211における段差寸法と同一である。
一方、固定渦巻ラップ212の先端面212a(旋回スクロール部材23のベース面231aと摺動する面)には、相対する旋回端板231のベース面231aの外周段231outと中間段231midと内周段231inの段差寸法に合わせて高さが段階的に変化する外周側区間212outと中間区間212midと内周側区間212inとが形成されている。つまり、固定渦巻ラップ212の高さが、外周側区間212out→中間区間212mid→内周側区間212inの順にステップ状に低くなっている。
同様に、旋回渦巻ラップ232の先端面232a(固定スクロール部材21のベース面211aと摺動する面)にも、相対する固定端板211のベース面211aの外周段211outと中間段211midと内周段211inの段差寸法に合わせて高さが段階的に変化する外周側区間232outと中間区間232midと内周側区間232inが形成されている。したがって、旋回渦巻ラップ232の高さが、外周側区間232out→中間区間232mid→内周側区間232inの順にステップ状に低くなっている。
図3に示すように、固定スクロール部材21および旋回スクロール部材23の中心点Oを挟んで、中間段211midおよび231midと、中間区間212midおよび232midとが、互いに正反対(180°)の位置に来るようにレイアウトされている(図4、図5も参照)。
また、中間段211mid,231midと、中間区間212mid,232midの周方向の長さは、他の段および区間よりも格段に短く設定されている。具体的には、例えば固定スクロール部材21および旋回スクロール部材23の外径寸法が120mm程度である場合に、中間段211mid,231midおよび中間区間212mid,232midの長さは10〜20mm程度とされ、その分、他の段および区間の長さが伸ばされている。
これにより、外周側区間212out,232out、内周側区間212in,232inに設けられるチップシール45に長い角度長が付与されて安定性(シール性)が高められており、その分、長さの短い中間区間212mid,232midにはチップシール45が設けられない構成となっている。
固定スクロール部材21と旋回スクロール23が噛み合わされると、固定端板211の外周段211outと中間段211midと内周段211inに、それぞれ旋回渦巻ラップ232の外周側区間232outと中間区間232midと内周側区間232inが当接する。また、旋回端板231の外周段231outと中間段231midと内周段231inに、それぞれ固定渦巻ラップ212の外周側区間212outと中間区間212midと内周側区間212inが当接する。これにより、一対の圧縮空間43(図1参照)が気密的に画成される。
圧縮空間43の高さ、即ちスラスト方向(軸方向)の寸法は、固定端板211と旋回端板231のベース面211a,231aに、ステップ状の外周段211out,231outと、中間段211mid,231midと、内周段211in,231inとが形成されているために、外周側から内周側に向かって段階的に小さくなっている。このため、圧縮空間43の容積が縮小する圧縮行程時には、圧縮空間43の幅寸法のみならず高さ寸法も縮小され、これによって冷媒ガスの圧縮効率が向上されている。
図6に示すように、固定スクロール部材21(固定端板211)のベース面211aを構成する外周段211out、中間段211mid、内周段211inと、旋回スクロール部材23(旋回渦巻ラップ232)の先端面232aを構成する外周側区間232out、中間区間232mid、内周側区間232inとの間には、旋回運動中に互いに接触することがないように、それぞれ所定のチップ隙間δout、δmid、δinが付与されている。同様に、図示しないが、旋回スクロール部材23(旋回端板231)のベース面231aを構成する外周段231out、中間段231mid、内周段231inと、固定スクロール部材21(固定渦巻ラップ212)の先端面212aを構成する外周側区間212outと中間区間212midと内周側区間212inとの間にも、所定のチップ隙間δout、δmid、δinが設けられている。
本実施形態では、各チップ隙間δout,δmid,δinの関係が、
δmid≦δout<δin[mm]
となるように、各チップ隙間δout,δmid,δinの寸法が設定されている。
δmidの数値は、固定スクロール部材21と旋回スクロール部材23が高温化して最大に熱膨張した時でも互いに接触しない寸法に設定しなければならない。因みに、固定スクロール部材21と旋回スクロール部材23の熱膨張時には、その各々の中央部の膨張量が最も大きくなり、外周部の膨張量が最も小さくなる。このように熱膨張した時に、チップ隙間δmidが最小になるように予め設定することが望ましい。
冷間時における各チップ隙間δout,δmid,δinの具体的な数値としては、δmidとして0.05mm、δoutとして0.07mm、δinとして0.10mmを例示することができる。
δoutはδmidよりも大きいことが好ましいが、δmidと同等であってもよい。
これらのチップ隙間δout,δmid,δinを設計する時には、それらの公差を決定する必要がある。本実施形態では、チップ隙間δmidの寸法公差が、チップ隙間δoutおよびチップ隙間δinの寸法公差以下に設定されている。例えば、チップ隙間δmidの寸法公差を0.05±0.005mmに設定した場合には、チップ隙間δoutの寸法公差を、例えば0.07±0.01mmに設定し、δinの寸法公差を、例えば0.10±0.01mmに設定する。即ち、各チップ隙間δout,δmid,δinが、その各々の公差範囲内で振れても、常にδmidが最小となるように、各々の公差範囲を設定する。
以上のように構成されたスクロール圧縮機1によれば、固定渦巻ラップ212と旋回渦巻ラップ232の高さが2段階に変化することにより、1段あたりの段差高さが小さくなるため、その段差部の根元に曲げ応力が集中することが回避されて破損が防止される。
また、中間段211mid,231midと、中間区間212mid,232midとの間のチップ隙間δmidが、他のチップ隙間δout、δinに対して同等以下の寸法に設定されるため、渦巻方向に沿う長さが短くてチップシール45が設けられない中間段211mid,231midと中間区間212mid,232midとの間のからの圧縮漏れを効果的に防止することができる。
さらに、各チップ隙間δout,δmid,δinを設計する時に、チップ隙間δmidの寸法公差を、チップ隙間δoutおよびδinの寸法公差以下に設定するようにしたため、公差範囲内で各チップ隙間がδout,δmid,δinが振れても、常にδmidが最小となる。このため、公差分を考慮してもチップ隙間δmidからの圧縮漏れを防止することができる。したがって、チップシール45が設けられない中間段211mid,231midと、中間区間212mid,232midとの間におけるチップ隙間δmidを小さくし、ここからの圧縮漏れを防止するとともに、チップシール45が設けられる他のチップ隙間δout,δinにおいては固定スクロール部材21と旋回スクロール部材23とが接触することを防止することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、図7を参照して説明する。
この図7に示す構成では、図6に示す中間段211midおよび中間区間232midの組が、それぞれ複数組、例えば2組ずつ設けられて、中間段211mid1,211mid2と中間区間232mid1,232mid2となっており、その各々のチップ隙間が、δmid1,δmid2となっている。その他の部分の構成は図6と同様である。
このように、中間段211mid1,211mid2と、中間区間232mid1,232mid2とが、それぞれ複数段設けられている場合には、その各々の組の前記チップ隙間を、その渦巻方向の外周側から順に、δmid1,δmid2,…δmidnとした場合に、各チップ隙間δout,δmid1,δmid2,…δmidn,δinの関係が、
δmid1≦δmid2≦δmidn≦δout<δin[mm]
となるように、各チップ隙間δmid1,δmid2,…δmidnの寸法が設定されている。
このようにすれば、複数の中間段211mid1,211mid2…と、複数の中間区間232mid1,232mid2…との間に設けられたチップ隙間δmid1、δmid2、…δmidnが、その渦巻方向の外周側から内周側に向かって狭くなる傾向となるとともに、これらのチップ隙間δmid1、δmid2、…δmidnが、外周段211outと外周側区間232outとの間のチップ隙間δoutと同等以下に設定される。これにより、渦巻方向に沿う長さが短くてチップシール45が設けられない中間段211mid1,211mid2,231mid1,231mid2と、中間区間212mid1,212mid2,232mid1,232mid2との間のチップ隙間mid1,δmid2からの圧縮漏れを有効に防止することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について、図8を参照して説明する。
この図8に示す構成では、旋回スクロール部材23(旋回渦巻ラップ232)の中間区間232midの先端面に、アブレイダブルコーティング48が施されている点以外は、図6に示した構成と同様である。このアブレイダブルコーティング48は、固定スクロール部材21側の固定渦巻ラップ212(図6には非図示)の中間区間212midの先端面にも施されている。その他の部分にアブレイダブルコーティング48は施されていない。
アブレイダブルコーティング48の材質としては、リン酸鉄コーティング、リン酸マグネシウムコーティング、ニッケルポリマーアマルガム、エポキシ樹脂等を例示することができる。もちろん、所定の摺動性能が確保されれば、他のコーティング材質であってもよい。さらに、被膜基材と固体潤滑剤との混合物であってもよい。なお、アブレイダブルコーティング48の膜厚は、中間段211midと中間区間232midとの間のチップ隙間δmidと同等か、それ以下に設定するのが好ましい。
このように、固定スクロール部材211(固定渦巻ラップ212)の中間区間212midおよび旋回スクロール部材23(旋回渦巻ラップ232)の中間区間232midの先端面にアブレイダブルコーティング48を施すことにより、各中間区間212mid,232midと、これに対応する固定端板211の中間段211midおよび旋回端板231の中間段231midとの間のチップ隙間δmidを小さく設定することができる。即ち、チップ隙間δmidを小さくしたことにより、中間段211mid,231midと中間区間212mid,232midとが旋回運動中に接触しても、アブレイダブルコーティング48が非常に狭い許容範囲で摩滅するのみとなる。このため、チップシール45が設けられないチップ隙間δmidからの圧縮漏れを効果的に防止することができる。
アブレイダブルコーティング48は、面積の小さい中間区間212mid,232midの先端面にのみ施され、外周側区間212out,232outおよび内周側区間212in,232inの先端面には施されないため、このアブレイダブルコーティング48が中間段211mid,231midと摺動して摩耗しても、その摩耗粉による冷媒経路の汚染(コンタミネーション)を最小限に留めることができる。このアブレイダブルコーティング48は、第2実施形態のように中間段および中間区間の組が、それぞれ複数組設けられている場合に、各々の中間区間の先端面に施してもよい。
本実施形態では、アブレイダブルコーティング48が旋回渦巻ラップ232の中間区間232midの先端面と、固定渦巻ラップ212の中間区間212midの先端面に施された例について述べたが、アブレイダブルコーティング48を固定端板211の中間段211mid、および旋回端板231の中間段231midに施してもよい。
なお、本発明は上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記各実施形態は、電動機12によって圧縮機構11を駆動する電動スクロール圧縮機について説明したが、電動機12によらず、エンジン等の外部動力によって圧縮機構12を駆動するスクロール圧縮機についても本発明を適用することができる。
1 スクロール圧縮機
11 スクロール型の圧縮機構
12 電動機
21 固定スクロール部材
211 固定端板
211a ベース面
211out 外周段
211mid 中間段
211in 内周段
212 固定渦巻ラップ
212a 先端面
212out 外周側区間
212mid 中間区間
212in 内周側区間
23 旋回スクロール部材
231 旋回端板
231a ベース面
231out 外周段
231mid 中間段
231in 内周段
232 旋回渦巻ラップ
232a 先端面
232out 外周側区間
232mid 中間区間
232in 内周側区間
43 圧縮空間
45 チップシール
48 アブレイダブルコーティング
δout,δmid,δmid1,δmid2,δin チップ隙間

Claims (5)

  1. 固定端板のベース面に固定渦巻ラップが形成された固定スクロール部材と、旋回端板のベース面に旋回渦巻ラップが形成された旋回スクロール部材とが互いに対向して噛み合わされ、
    前記旋回スクロール部材を、その自転を規制しつつ前記固定スクロール部材に対し公転旋回させることにより、前記固定渦巻ラップと前記旋回渦巻ラップとの間に画成される圧縮空間の内容積を、その渦巻形状の外周側から内周側に向かって漸次減少させて該圧縮空間内に吸入した冷媒ガスを圧縮して吐出するように構成され、
    前記固定端板および前記旋回端板の前記ベース面は、その高さが前記固定渦巻ラップおよび前記旋回渦巻ラップの渦巻方向に沿って外周側から内周側に向かってステップ状に高くなるように、外周段と、少なくとも1つの中間段と、内周段とを有し、
    前記固定渦巻ラップと前記旋回渦巻ラップの先端面には、相対する前記外周段と前記中間段と前記内周段の高さに合わせて高さがステップ状に変化する外周側区間と中間区間と内周側区間とが形成されたスクロール圧縮機において、
    前記外周段と前記外周側区間との間のチップ隙間をδout、
    前記中間段と前記中間区間との間のチップ隙間をδmid、
    前記内周段と前記内周側区間との間のチップ隙間をδin
    とした場合に、前記各チップ隙間δout,δmid,δinの関係が、
    δmid≦δout<δin
    となるように前記各チップ隙間δout,δmid,δinを設定したことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記中間段と前記中間区間とが複数組ある場合には、その各々の組の前記チップ隙間を、その渦巻方向の外周側から順に、δmid1,δmid2,…δmidnとした場合に、前記各チップ隙間δout,δmid1,δmid2,…δmidn,δinの関係が、
    δmid1≦δmid2≦δmidn≦δout<δin
    となるように前記各チップ隙間δmid1,δmid2,…δmidnを設定したことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記中間区間の先端面、および前記中間段の少なくとも一方にアブレイダブルコーティングが施されたことを特徴とする請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 固定端板のベース面に固定渦巻ラップが形成された固定スクロール部材と、旋回端板のベース面に旋回渦巻ラップが形成された旋回スクロール部材とが互いに対向して噛み合わされ、
    前記旋回スクロール部材を、その自転を規制しつつ前記固定スクロール部材に対し公転旋回させることにより、前記固定渦巻ラップと前記旋回渦巻ラップとの間に画成される圧縮空間の内容積を、その渦巻形状の外周側から内周側に向かって漸次減少させて該圧縮空間内に吸入した冷媒ガスを圧縮して吐出するように構成され、
    前記固定端板および前記旋回端板の前記ベース面は、その高さが前記固定渦巻ラップおよび前記旋回渦巻ラップの渦巻方向に沿って外周側から内周側に向かって段階的に高くなるように、外周段と、少なくとも1つの中間段と、内周段とを有し、
    前記固定渦巻ラップと前記旋回渦巻ラップの先端面には、相対する前記外周段と前記中間段と前記内周段の高さに合わせて高さがステップ状に変化する外周側区間と中間区間と内周側区間とが形成されたスクロール圧縮機の設計方法において、
    前記外周段と前記外周側区間との間のチップ隙間をδout、
    前記中間段と前記中間区間との間のチップ隙間をδmid、
    前記内周段と前記内周側区間との間のチップ隙間をδin
    とした場合に、前記各チップ隙間δout,δmid,δinの関係が、
    δmid≦δout<δin
    となるように前記各チップ隙間δout、δmid、δinを設定することを特徴とするスクロール圧縮機の設計方法。
  5. 前記チップ隙間δmidの寸法公差を、前記チップ隙間δoutおよび前記チップ隙間δinの寸法公差以下に設定することを特徴とする請求項4に記載のスクロール圧縮機の設計方法。
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