JP2016011604A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016011604A JP2016011604A JP2014132559A JP2014132559A JP2016011604A JP 2016011604 A JP2016011604 A JP 2016011604A JP 2014132559 A JP2014132559 A JP 2014132559A JP 2014132559 A JP2014132559 A JP 2014132559A JP 2016011604 A JP2016011604 A JP 2016011604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scroll
- thrust plate
- flying height
- orbiting scroll
- back pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0269—Details concerning the involute wraps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
- F01C17/063—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C27/00—Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C27/001—Radial sealings for working fluid
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2230/00—Manufacture
- F04C2230/60—Assembly methods
- F04C2230/602—Gap; Clearance
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2230/00—Manufacture
- F04C2230/90—Improving properties of machine parts
- F04C2230/91—Coating
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
Description
そこで、例えば特許文献1に開示されるように、圧縮機の作動時に旋回スクロールの移動を防止するために、旋回スクロールの背面に圧縮された冷媒を作用させて旋回スクロールを浮上させることで、常にラップの先端面が相手側の端板に接するように制御することが提案されている。なお、この制御を、旋回背圧制御ということがある。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、旋回背圧制御を採用しつつ、ラップの歯先に過大な押し付け力が生ずるのを回避できるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
本発明のスクロール圧縮機構は、旋回スクロールと、旋回スクロールと対向することで冷媒ガスを圧縮する圧縮室を形成する固定スクロールと、旋回スクロールのスラスト方向の荷重を支持するスラスト板と、を有する。
背圧付与機構は、スクロール圧縮機構で圧縮された冷媒ガスを、スラスト板の背面に背圧として作用させる。
浮上量規制機構は、背圧に基づくスラスト板の浮上量を規制する。
この規制ピンとして、旋回スクロールの自転を防止するピン−リング式の自転防止機構を備の自転防止ピンを規制ピンとして機能させることができる。
本発明のスクロール圧縮機において、浮上量規制機構は、スラスト板の周縁が、ハウジングの内周壁に係止されることで、浮上量を規制することもできる。
[第1実施形態]
本実施形態における横置き型のスクロール圧縮機(以下、圧縮機)1は、図1に示すように、ハウジング11と、ハウジング11の内部に配置され、ハウジング11内に取り込まれた冷媒ガスを圧縮するスクロール圧縮機構(以下、圧縮機構)12と、圧縮機構12を駆動する主軸13とを主たる構成要素として備えている。この圧縮機1は、冷媒を圧縮して例えば車両用空気調和機の冷媒回路に供給する。
圧縮機1は、旋回背圧制御を採用しつつ、ラップの歯先に過大な押し付け力が生ずるのを回避できる構成を備えている。以下、圧縮機1の構成を説明する。
ハウジング11は、フロントハウジング14とリアハウジング15とを備える。フロントハウジング14とリアハウジング15の円周上には、複数箇所に締め付け用のフランジが形成され、締結部材9により一体的に締め付け固定されている。
フロントハウジング14とリアハウジング15が組み合わさって形成される収容空間に、以下説明する圧縮機構12が収容される。なお、圧縮機1において、フロントハウジング14が設けられている側を前、リアハウジング15が設けられる側を後と定義する。
圧縮機構12は、ハウジング11に対して固定される固定スクロール20と、固定スクロール20に対して公転旋回運動する旋回スクロール30とを備えている。また、ハウジング11の内部は、圧縮機構12により低圧室10Aと高圧室10Bに仕切られている。
固定スクロール20は、その中心軸が主軸13の中心軸Lと一致するように設けられ、旋回スクロール30と圧縮室PRを形成する。
固定スクロール20は、リアハウジング15に支持されている固定端板21と、固定端板21の一方の面から立設する渦巻状のラップ22とを備えている。
固定端板21の中心部には、軸方向に貫通する吐出ポート23が形成されている。圧縮室PRで圧縮された高圧高温の冷媒ガスは、吐出ポート23を通過して高圧室10Bに流入する。この冷媒ガスには、固定スクロール20と旋回スクロール30の摺動面、軸受の潤滑を行うための潤滑油が含まれている。
ラップ22の先端面には、先端面と対向する相手側の旋回スクロール30の旋回端板31との間のシール性を確保するためにチップシール28が設けられている。チップシール28は、潤滑油を介して旋回スクロール30の旋回端板31と接触して摺動されることで、ラップ22の先端面と旋回端板31との間に形成される隙間をシールしている。先端面と旋回端板31の間には、潤滑油の油膜を形成するために必要な隙間が形成されている。
ラップ22は、その先端面にアブレイダブルコーティング(Abradable Coating)をシール材として形成することができる。
このアブレイダブルコーティングは、相手側である旋回スクロール30の旋回端板31に接触すると磨滅する。したがって、ラップ22の先端面と旋回端板31の間の隙間を最小に保持することができる。また、アブレイダブルコーティングが磨滅する分だけ、旋回スクロール30の浮上量規制に関係する部材に要求される寸法公差を緩和することができる。浮上量規制に関係する部材としては、後述する規制ピン60、規制ピン60が挿入される規制孔65を備えるスラスト板19などが該当する。
アブレイダブルコーティングの材質は限定されるものでなく、金属材料、樹脂材料及びセラミックス材料から選択することができる。アブレイダブルコーティングは、旋回スクロール30のラップ32にも設けることができる。
旋回スクロール30の旋回端板31の背面には、ボス27が設けられるとともに、そのボス27に軸受を介して偏心ブッシュ17が組みつけられている。偏心ブッシュ17の内側には偏心ピン18が嵌められている。これにより旋回スクロール30が主軸13の軸心に偏心して結合されるので、主軸13が回転すると、旋回スクロール30は、主軸13の軸心から偏心距離を旋回半径として回転(公転)する。
旋回スクロール30が公転しつつも自転しないよう、旋回スクロール30と主軸13の間には図示を省略するオルダム継手が設けられるとともに、ピン−リング式の自転防止機構が設けられている。この自転防止機構は、図2に示されるP1で示される四か所に設けられるが、その構成については第2実施形態において説明する。
ラップ32の先端面には、ラップ22の先端面と同様に、チップシール38が設けられ、チップシール38と固定端板21の間には、潤滑油の油膜が形成されている。
なお、固定スクロール20も旋回スクロールと同様の構造を有している。
また、ここでは一段階の段差の例を示したが、二段階以上の段差を設けることもできる。
旋回スクロール30の前方には、旋回端板31に近接かつ対向するように、円環状のスラスト板19が設けられている。
スラスト板19は耐摩耗性材料からなり、旋回端板31と旋回端板31に対向するフロントハウジング14の間に配置されており、旋回スクロール30からのスラスト荷重を支持する。スラスト板19は、旋回スクロール30に対してスラスト滑り軸受として機能するものであり、圧縮機1が作動中には、旋回スクロール30がスラスト板19上を摺動するようになっている。
本実施形態におけるスラスト板19は、以上のようにスラスト滑り軸受として機能するのに加えて、旋回スクロール30に背圧を付与する機能を備える。スラスト板19は、周方向への移動は拘束されているが、背圧付与機能を実現するために、前方に向けた移動は拘束されておらず、フロントハウジング14に対して浮上が可能とされている。
スクロール圧縮機1は、スラスト板19を介して旋回スクロール30に背圧を付与するために、以下の構成を備えている。
スラスト板19とフロントハウジング14の間には、図2に示すように、それぞれ弾性素材からなる内側封止体46および外側封止体47が、径方向に間隔を空けて設けられている。そして、内側封止体46と外側封止体47の間には、フロントハウジング14(スラスト板19)の周方向に沿って環状の凹部44が形成される。
また、フロントハウジング14には、図1に示すように、凹部44に連通する連通路43が環状に形成されている。凹部44と連通路43を合わせて圧力ポケット45と称する。連通路43と高圧室10Bは、開口面積A1を有する高圧側流路41で連通されている。高圧室10Bに吐出された高圧の冷媒ガスは、高圧側流路41を通過し、圧力ポケット45に流入する。
なお、本実施形態においては、自転防止機構が設けられるP1及び浮上量規制機構を設けるP2を除いて、内側封止体46をできる限り中心に寄せて設けることで、凹部44の開口面積を稼いでいる。これにより、旋回スクロール30に付与する背圧を確保することができる。
低圧側流路42の開口面積A2は、高圧側流路41の開口面積A1よりも小さくなるように設定されている(A2<A1)。そのため、圧力ポケット45から低圧室10Aに流出する冷媒ガスの量は、高圧側流路41から圧力ポケット45に流入する量よりも少なくなる。
圧縮機1は、旋回スクロール30の浮上量を規制する機構を備えている。この機構は、以下説明するように、冷媒ガスの圧力を受けて旋回スクロール30を浮上させるスラスト板19の浮上量を規制することにより、旋回スクロール30の浮上量を規制する。
この機構は、図1及び図3に示すように、スラスト板19を貫通し、先端側がフロントハウジング14に固定される規制ピン60を備える。規制ピン60は、図3(a)に示すように、軸部61と、軸部61に連なる頭部62と、を構成要素として備える。頭部62は軸部61よりも径が大きく形成されている。旋回端板31には、規制ピン60に対応する位置に、円筒状の空隙35が設けられている。
スラスト板19は、図3(a)に示すように、スラスト板19の表裏を貫通し、規制ピン60が挿入される規制孔65を備える。規制孔65は、規制ピン60の軸部61に対応する径を有する小径部66と、規制ピン60の頭部62に対応する径を有する大径部67と、を有する。
また、図3は、規制ピン60と規制孔65の対からなる一つの浮上量規制機構について言及しているが、本実施形態においては、二つ以上の浮上量規制機構を設けることができる。例えば、図2のP2で示される位置の各々に浮上量規制機構を設けることができる。なお、図2において、二つのP2は、各々が対称の位置に設けられている。
次に、以上の構成を備える圧縮機1の動作を説明する。
駆動源を駆動して圧縮機1を駆動すると、主軸13が回転し、それに伴って旋回スクロール30が固定スクロール20に対して公転旋回運動する。そうすると、旋回スクロール30と固定スクロール20の間の圧縮室PRで冷媒ガスが圧縮されるとともに、図示を省略する吸入管からハウジング11内の低圧室10Aに導入された冷媒ガスが旋回スクロール30と固定スクロール20との間に吸い込まれる。そして、圧縮室PRの内部で圧縮されて高温高圧状態の冷媒ガスは、固定端板21の吐出ポート23を通過して高圧室10Bに吐出される。
そして、吐出された高圧高温の冷媒ガスは、図示を省略する吐出ポートから外部へと吐出される。こうして、冷媒の吸入、圧縮および吐出が連続して行なわれる。
圧力ポケット45を通過した冷媒ガスは、低圧側流路42から低圧室10A内に吸入されるが、この冷媒ガスに含まれる潤滑油は低圧室10Aに戻されることになる。
この場合、高圧室10B側に油分離室を設け、油分離室の底部に高圧側流路41を設ける。
油分離室で分離された潤滑油は、自重により油分離室の底部に流れ、高圧側流路41を通過して、圧力ポケット45に流入する。潤滑油には高圧室10Bの冷媒ガスから圧力が加わる。そのため、スラスト板19に対する潤滑油の押圧力は、圧縮室PRから吐出した冷媒ガスの圧力に依存する。この潤滑油は、低圧側流路42を介して低圧室10Aに戻される。
次に、上記のように構成された圧縮機1の作用・効果について説明する。
次に、第2実施形態に係る圧縮機2について、図4及び図5に基づいて説明する。
第2実施形態は、スクロール型の圧縮機2が元々備えている旋回スクロール30の自転を防止するためのピンを、浮上量規制機構の規制ピン60に替えて用いる。その他については、圧縮機2は圧縮機1と同様の構成を備えているので、第1実施形態で用いた符号と同じ構成要素については、図4及び図5に図1〜図3と同じ符号を付するとともに、以下では圧縮機1との相違点を中心に圧縮機2を省略する。
自転防止機構は、図4に示すように、フロントハウジング14に固定される規制ピン(自転防止ピン)60と、旋回スクロール30に設けられる自転防止リング68と、を備えている。
規制ピン60は、図5(a)に示すように、軸部61及び頭部62に加えて、自転防止ピン部63を備える点では第1実施形態と相違する。
スラスト板19は、図5(b)に示すように、その表裏を貫通し、規制ピン60が挿入される規制孔65を備える。規制孔65が小径部66と大径部67となることは、第1実施形態と同様である。
自転防止リング68は、旋回スクロール30の旋回端板31の背面側のスラスト面に形成される円筒状の空隙35に嵌合されている。
第1実施形態と同様に、図5(b)は、スラスト板19の浮上量がゼロの状態を示し、図5(c)は、スラスト板19の浮上量が最大の状態を示している。図5(b),(c)が示すように、規制ピン60の頭部62が小径部66と大径部67との境界部分である段差(64)に係止されるために、旋回スクロール30の浮上量が規制される。この過程で、規制ピン60の自転防止ピン部63は、自転防止リング68の内壁面に沿って公転することにより、旋回スクロール30の自転を防止するので、旋回スクロール30は固定スクロール20に対して公転旋回運動が可能とされる。
圧縮機2は、第1実施形態の圧縮機1と同様の作用及び効果を有するのに加えて以下の効果を奏する。
スクロール型の圧縮機が備える自転防止ピンを活用して旋回スクロール30の浮上量を規制するので、浮上量を規制するための専用の規制ピンを設ける必要がない。したがって、圧縮機2は、第1実施形態に比べて、部品点数を削減できるので、コスト低減に寄与する。
また、専用の規制ピン60がスラスト板19を貫通する部位は背圧を受けることができなくなるので、専用の規制ピン60を設けるとスラスト板19が背圧を受ける面積が減少してしまう。これに対して、圧縮機2のように、自転防止ピンを活用すれば、専用の規制ピン60による背圧面積の減少はないので、第1実施形態に比べて背圧面積を拡大することができる。
次に、第3実施形態に係る圧縮機3について、図6及び図7に基づいて説明する。
第3実施形態は、スラスト板19をハウジングに係止させることにより、スラスト板19を介した旋回スクロール30の浮上量を規制する。圧縮機3は、そのために必要な構成を備えるが、スクロール圧縮機としての基本的な構成は、圧縮機1と同様である。そこで、圧縮機1と同じ構成要素については、図6及び図7に図1〜図3と同じ符号を付するとともに、以下では圧縮機1との相違点を中心に圧縮機3を説明する。
図7(a),(b)が示すように、背圧を受けるとスラスト板19は浮上するものの、スラスト板19の周縁が規制溝69の上壁に係止されるために、スラスト板19は係止された位置を越えて浮上するのが規制される。このように、圧縮機3は、スラスト板19とフロントハウジング14を係止させることにより、旋回スクロール30の浮上量を規制することができる。
また、ここでは、規制溝69は周方向の全域に連なり、スラスト板19の周縁の全域が規制溝69の内部に挿入されることを想定しているが、以上説明した浮上量の規制を実現できるのであれば、規制溝69を周方向に間欠的に設け、規制溝69に挿入されるスラスト板19の径の拡大部もそれに合わせて間欠的に設ける等、任意である。
圧縮機3は、第1実施形態の圧縮機1と同様の効果を有するのに加えて以下の効果を奏する。
圧縮機3は、スラスト板19とフロントハウジング14を係止させることにより旋回スクロール30の浮上量を規制するので、浮上量を規制するための専用の規制ピンを設ける必要がない。したがって、圧縮機3は、第1実施形態に比べて、部品点数の削減によるコスト低減を図ることができる。
また、圧縮機3は、専用の規制ピン60を設ける必要がないので、第2実施形態と同様に、第1実施形態に比べて背圧面積を拡大することができる。
また、圧縮機3は、スラスト板19の周縁を全周に亘って規制溝69により係止するので、スラスト板19が最大の浮上量に達した時に、周方向における浮上量のばらつきを低減できる。これにより、スラスト板19を介して旋回スクロール30が浮上する際に、軸方向に傾くのを防止し、安定した浮上を確保できる。また、スラスト板19の周縁が規制溝69に係止されることにより、スラスト板19が周方向へ回転するのを防止するまわり止め機能が発揮される。
本発明は、旋回スクロール30が押圧される部分があればよい。そのため、本実施形態ではフロントハウジング14に凹部44を設けたが、スラスト板19に凹部44を設けてもよい。
ただし、旋回端板31の前面側は周辺部材との関係で、複雑な形状を有していることがあるため、スラスト板19を設けることで、同一平面上に凹部44を形成できる。そうすると、均等な力で旋回スクロールを押圧することができる。
9 締結部材
10A 低圧室
10B 高圧室
11 ハウジング
12 圧縮機構
13 主軸
14 フロントハウジング
15 リアハウジング
17 偏心ブッシュ
18 偏心ピン
19 スラスト板
19S おもて面
20 固定スクロール
21 固定端板
22 ラップ
23 吐出ポート
27 ボス
28 チップシール
30 旋回スクロール
31 旋回端板
31A 内周側底部
31B 外周側底部
31C 段差部
32 ラップ
32A 内周側ラップ
32B 外周側ラップ
32C 段差部
35 空隙
38 チップシール
41 高圧側流路
42 低圧側流路
43 連通路
44 凹部
45 圧力ポケット
46 第1封止体
47 第2封止体
60 規制ピン
61 軸部
62 頭部
62S 頂面
63 自転防止ピン部
65 規制孔
66 小径部
67 大径部
68 自転防止リング
69 規制溝
Claims (5)
- 旋回スクロールと、前記旋回スクロールと対向することで冷媒ガスを圧縮する圧縮室を形成する固定スクロールと、前記旋回スクロールのスラスト方向の荷重を支持するスラスト板と、を有するスクロール圧縮機構と、
前記スクロール圧縮機構で圧縮された前記冷媒ガスを、前記スラスト板の背面に背圧として作用させる背圧付与機構と、
前記背圧に基づく前記スラスト板の浮上量を規制する浮上量規制機構と、
前記スクロール圧縮機構と、前記背圧付与機構と、前記浮上量規制機構と、を収容するハウジングと、
を備えることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 前記浮上量規制機構は、
前記スラスト板を貫通するとともに、先端部分が前記ハウジングに固定される軸部と、
前記軸部に連なり、前記軸部よりも径の大きな頭部と、を備え、
前記スラスト板を前記頭部に係止させることで前記浮上量を規制する規制ピンを備える、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記旋回スクロールの自転を防止するピン−リング式の自転防止機構を備え、
前記自転防止機構の前記ピンが、前記規制ピンとして機能する、
請求項2に記載のスクロール圧縮機。 - 前記浮上量規制機構は、
前記スラスト板の周縁が、前記ハウジングの内周壁に係止されることで、前記浮上量が規制される、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記旋回スクロールが備えるラップと前記固定スクロールが備えるラップの一方又は双方の先端面に、アブレイダブルコーティングが設けられている、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014132559A JP6442171B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | スクロール圧縮機 |
PCT/JP2015/002376 WO2015198516A1 (ja) | 2014-06-27 | 2015-05-11 | スクロール圧縮機 |
DE112015003023.9T DE112015003023T5 (de) | 2014-06-27 | 2015-05-11 | Scroll- bzw. Schneckenkompressor |
CN201580034793.1A CN106574617B (zh) | 2014-06-27 | 2015-05-11 | 涡旋压缩机 |
US15/321,626 US10330098B2 (en) | 2014-06-27 | 2015-05-11 | Scroll compressor with controlled pressing force |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014132559A JP6442171B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | スクロール圧縮機 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016011604A true JP2016011604A (ja) | 2016-01-21 |
JP2016011604A5 JP2016011604A5 (ja) | 2017-06-29 |
JP6442171B2 JP6442171B2 (ja) | 2018-12-19 |
Family
ID=54937630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014132559A Expired - Fee Related JP6442171B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | スクロール圧縮機 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10330098B2 (ja) |
JP (1) | JP6442171B2 (ja) |
CN (1) | CN106574617B (ja) |
DE (1) | DE112015003023T5 (ja) |
WO (1) | WO2015198516A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017163836A1 (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | サンデンホールディングス株式会社 | スクロール圧縮機 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016118525B4 (de) * | 2016-09-29 | 2019-09-19 | Hanon Systems | Vorrichtung zur Verdichtung eines gasförmigen Fluids |
JP6906932B2 (ja) * | 2016-12-02 | 2021-07-21 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP6409910B1 (ja) | 2017-06-14 | 2018-10-24 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
DE102022134443A1 (de) | 2022-12-21 | 2024-06-27 | OET GmbH | Verdrängermaschine |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0932752A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-04 | Toshiba Corp | スクロール式圧縮機 |
JP3241575B2 (ja) * | 1995-11-08 | 2001-12-25 | 株式会社日立製作所 | スクロール圧縮機 |
JP2003035283A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Nippon Soken Inc | スクロール型ポンプ |
JP2012229650A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Sanden Corp | スクロール型流体機械 |
JP2013241862A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール圧縮機およびその設計方法 |
US20140093413A1 (en) * | 2012-10-02 | 2014-04-03 | Delphi Technologies, Inc. | Compressor assembly having oil separation feature |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3364016B2 (ja) * | 1994-08-19 | 2003-01-08 | 三菱重工業株式会社 | 冷凍機用スクロール型圧縮機 |
JP3881081B2 (ja) * | 1997-04-15 | 2007-02-14 | 株式会社デンソー | スクロール型圧縮機のプレート介在方法 |
JP3893487B2 (ja) | 1997-10-01 | 2007-03-14 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP2000346062A (ja) * | 1999-06-08 | 2000-12-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スラスト玉軸受けおよび開放型のスクロール型圧縮機 |
JP2006329174A (ja) * | 2004-05-31 | 2006-12-07 | Hitachi Ltd | スクロール式流体機械 |
PL1908957T3 (pl) * | 2005-06-29 | 2014-01-31 | Keihin Corp | Sprężarka spiralna |
JP2007291879A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Sanden Corp | スクロール型流体機械 |
KR20110027419A (ko) * | 2009-09-10 | 2011-03-16 | 삼성전자주식회사 | 유체 수용 챔버, 유체 수용 챔버를 구비한 미세 유동 장치, 및 유체 혼합 방법 |
JP6171601B2 (ja) * | 2013-06-12 | 2017-08-02 | 株式会社豊田自動織機 | スクロール型圧縮機の自転防止機構 |
-
2014
- 2014-06-27 JP JP2014132559A patent/JP6442171B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2015
- 2015-05-11 US US15/321,626 patent/US10330098B2/en active Active
- 2015-05-11 DE DE112015003023.9T patent/DE112015003023T5/de not_active Withdrawn
- 2015-05-11 CN CN201580034793.1A patent/CN106574617B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2015-05-11 WO PCT/JP2015/002376 patent/WO2015198516A1/ja active Application Filing
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0932752A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-04 | Toshiba Corp | スクロール式圧縮機 |
JP3241575B2 (ja) * | 1995-11-08 | 2001-12-25 | 株式会社日立製作所 | スクロール圧縮機 |
JP2003035283A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Nippon Soken Inc | スクロール型ポンプ |
JP2012229650A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Sanden Corp | スクロール型流体機械 |
JP2013241862A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール圧縮機およびその設計方法 |
US20140093413A1 (en) * | 2012-10-02 | 2014-04-03 | Delphi Technologies, Inc. | Compressor assembly having oil separation feature |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017163836A1 (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | サンデンホールディングス株式会社 | スクロール圧縮機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6442171B2 (ja) | 2018-12-19 |
US20170159658A1 (en) | 2017-06-08 |
CN106574617A (zh) | 2017-04-19 |
DE112015003023T5 (de) | 2017-03-09 |
US10330098B2 (en) | 2019-06-25 |
CN106574617B (zh) | 2019-02-15 |
WO2015198516A1 (ja) | 2015-12-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5083401B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP6442171B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
US20210025395A1 (en) | Scroll compressor | |
JP6041449B2 (ja) | 油冷式スクリュー圧縮機システム及び油冷式スクリュー圧縮機 | |
WO2015022775A1 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP5954453B1 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
KR101099923B1 (ko) | 스크롤형 압축기 | |
JP2008038616A (ja) | 回転式圧縮機 | |
US10100833B2 (en) | Scroll compressor | |
JP2009024664A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP5061584B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2010043598A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP5278228B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2002310076A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2006348902A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP5097369B2 (ja) | 密閉型スクロール圧縮機 | |
JP6461504B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2013139714A (ja) | スクロール圧縮機 | |
KR101751345B1 (ko) | 분리식 선회스크롤을 갖는 스크롤 압축기 | |
JP7023739B2 (ja) | スクロール流体機械 | |
JP2006037723A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2006249930A (ja) | 密閉型スクロール圧縮機 | |
JP2008051034A (ja) | スクロール圧縮機 | |
KR102319173B1 (ko) | 스크롤 압축기 | |
JP2015183585A (ja) | スクロール型圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170516 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180306 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180502 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20180611 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6442171 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |