JP2013241514A - コーティング組成物、塗膜及び積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】酸変性成分を1〜10質量%含有する酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部と、ポリビニルアルコール及びエチレン−ビニルアルコール共重合体の少なくとも一方を合計5〜1000質量部と、ヒドラジド化合物0.1〜50質量部と、塩基性化合物と、水性媒体とを含有するコーティング組成物。コーティング組成物中のポリビニルアルコール及びエチレン−ビニルアルコール共重合体の少なくとも一方が、ジアセトンアクリルアミド成分を共重合成分として含有することが好ましい。
【選択図】なし
Description
(1)酸変性成分を1〜10質量%含有する酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部と、ポリビニルアルコール及びエチレン−ビニルアルコール共重合体の少なくとも一方を合計5〜1000質量部と、ヒドラジド化合物0.1〜50質量部と、塩基性化合物と、水性媒体とを含有することを特徴とするコーティング組成物。
(2)コーティング組成物中のポリビニルアルコール及びエチレン−ビニルアルコール共重合体の少なくとも一方が、ジアセトンアクリルアミド成分を共重合成分として含有することを特徴とする(1)記載のコーティング組成物。
(3)(1)又は(2)記載のコーティング組成物を用いて形成されてなる塗膜。
(4)80℃における水及びトルエンに対する溶解度が5質量%以下である(3)記載の塗膜。
(5)基材上に(3)又は(4)記載の塗膜が積層されてなる積層体。
1H−NMR分析装置(バリアン社製 GEMINI2000/300、300MHz)により求めた。オルトジクロロベンゼン(d4)を溶媒とし、120℃で測定した。
GPC装置(東ソー社製、「型式HLC−8020GPC」、カラム:TSK−GEL)を用い、40℃で質量平均分子量を測定した。溶離液として、テトラヒドロフランを用いた。TSK標準ポリスチレン換算より求めた。
JIS K6730記載(190℃、2160g荷重)の方法で測定した。
コーティング組成物を基材にコーティングし、乾燥することで塗膜を形成し、積層体全体の厚さを接触式膜厚計により測定し、その測定値から基材の厚さを減じて求めた。
コーティング組成物を延伸ポリプロピレン(PP)フィルム(東セロ社製、OP U−1)、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(ユニチカ社製エンブレットPET12、厚み12μm)、2軸延伸ナイロン6(Ny6)フィルム(ユニチカ社製エンブレム、厚み15μm)それぞれの未処理面上に乾燥後の塗膜厚みが2μmになるようにメイヤーバーでコートし、100℃で5分間乾燥した。その後、塗膜面に粘着テープ(ニチバン社製TF−12)を貼り付け、勢いよくテープを剥離した。このときの塗膜面の状態を目視で観察し、以下のように評価した。
○:全く剥がれがなかった。
△:一部に剥がれが生じた。
×:全て剥がれた。
予め質量測定した2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(ユニチカ社製エンブレットPET12、厚み12μm)の未処理面上に乾燥後の塗膜厚みが5μmになるようにコーティング組成物をメイヤーバーでコートし、130℃で5分間乾燥し、積層体の質量を測定した。塗工前後の質量差から塗膜質量(A)を測定した。その後、得られた積層体を80℃の水に浸漬し、30分間、撹拌した。そして、水で洗浄し、130℃で5分間、乾燥し、前述と同様にして処理後の塗膜重量(B)を測定した。
ここで、80℃の水に対する塗膜の溶解度(質量%)は、
〔(A)−(B)〕/(A)×100
と定義する。
予め質量測定したアルミ箔上に乾燥後の塗膜厚みが5μmになるようにコーティング組成物をメイヤーバーでコートし、130℃で5分間乾燥し、積層体の質量を測定した。塗工前後の質量差から塗膜質量(A)を測定した。その後、得られた積層体を80℃のトルエンに浸漬し、30分間、撹拌した。そして、トルエンで洗浄し、130℃で5分間、乾燥し、前述と同様にして処理後の塗膜重量(B)を測定した。
ここで、80℃トルエンに対する塗膜の溶解度(質量%)は、
〔(A)−(B)〕/(A)×100
と定義する。
酸変性ポリオレフィン樹脂としては、市販品であるボンダインLX4110(アルケマ社製、以下、LX4110とする)、ホンダインHX8290(アルケマ社製、以下、HX8290とする)、ユーメックス1001(三洋化成社製、以下、UM1001とする)、プリマコール5980I(ダウケミカル社製、以下、5980Iとする)を用いた。酸変性ポリオレフィン樹脂の特性を表1にまとめた。なお、以上の酸変性ポリオレフィン樹脂は、以下に示す方法で分散体として利用した。
撹拌翼を備えた内容積が1Lの耐圧オートクレーブに、100gのポリオレフィン樹脂(LX4110、HX8290又はUM1001)、150gのN−プロパノール、4.5gのトリエチルアミン(TEA)及び245.5の蒸留水を仕込み、密閉後、撹拌翼の回転速度を200rpmとして撹拌した。次いで、オートクレーブの系内温度を120℃になるまで加熱し、さらに120℃を保ちつつ120分間撹拌した。その後、空冷にて、回転速度200rpmのまま攪拌しつつ約40℃まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルターでろ過し、ポリオレフィン樹脂の分散体を得た。なお、ろ過後に300メッシュフィルター上には未分散物は確認されなかった。(LX4110より得られた分散体を以下、LX4110Emと示し、HX8290より得られた分散体を以下、HX8290Emとし、UM1001より得られた分散体を以下、UM1001Emと記す。)
撹拌翼を備えた内容積が1Lの耐圧オートクレーブに、60.0gの5980I、16.8gのTEA、及び223.2gの蒸留水を仕込み、密閉した。そして、撹拌翼の回転速度を200rpmとし、系内温度を140℃に保って、120分間撹拌した。その後、空冷にて、回転速度200rpmのまま攪拌しつつ約40℃まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルターでろ過し、ポリオレフィン樹脂の分散体を得た。なお、ろ過後に300メッシュフィルター上には未分散物は確認されなかった。(得られた分散体を以下、5980IEmと記す。)
ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール社製VC−10、重合度1000、ケン化度99モル%)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ製エバールF104B;エチレン含有量32モル%、重合度500、ケン化度99.5モル%)の水溶液を用意した。(それぞれ、以下、VC10、F104Bと記す)
また、ジアセトンアクリルアミド成分を含有するポリビニルアルコールとして、Dポリマー(日本酢ビ・ポバール社製DF−05、ケン化度99モル%)の水溶液(以下、DF05と示す)を用いた。
架橋剤を含有する水溶液として、以下3種のものを用意した。
ヒドラジド化合物の水溶液(大塚化学社製、アジピン酸ジヒドラジド)(以下、ADH)
オキサゾリン化合物の水溶液(日本触媒社製、エポクロスWS−500)(以下、WS500)
エポキシ化合物の水分散体(アデカ社製、アデカレジンEM−051R)(以下、EM051R)
酸変性ポリオレフィン樹脂分散体LX4110Em、ポリビニルアルコール水溶液VC10、及びヒドラジド化合物水溶液ADHを、酸変性ポリオレフィン樹脂固形分100質量部に対して、VC10固形分が80質量部、ADH固形分が8質量部となるように混合した後、室温で撹拌し、コーティング組成物を得た。
VC10とADHの含有量を表3のように変更した以外は、実施例1と同様の操作を行ってコーティング組成物を得た。
LX4110Emに代えてHX8290Em(実施例6)、UM1001Em(実施例7)を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行ってコーティング組成物を得た。
VC10に代えてF104B(実施例8)、DF05(実施例9)を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行ってコーティング組成物を得た。
LX4110Em、VC10及びADHの含有量を表3のように変更した以外は、実施例1と同様の操作を行ってコーティング組成物を得た。
LX4110Emに代えて5980IEmを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行ってコーティング組成物を得た。
ADHに代えてWS500(比較例6)、EM051R(比較例7)を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行ってコーティング組成物を得た。
Claims (5)
- 酸変性成分を1〜10質量%含有する酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部と、ポリビニルアルコール及びエチレン−ビニルアルコール共重合体の少なくとも一方を合計5〜1000質量部と、ヒドラジド化合物0.1〜50質量部と、塩基性化合物と、水性媒体とを含有することを特徴とするコーティング組成物。
- コーティング組成物中のポリビニルアルコール及びエチレン−ビニルアルコール共重合体の少なくとも一方が、ジアセトンアクリルアミド成分を共重合成分として含有することを特徴とする請求項1記載のコーティング組成物。
- 請求項1又は2記載のコーティング組成物を用いて形成されてなる塗膜。
- 80℃における水及びトルエンに対する溶解度が5質量%以下である請求項3記載の塗膜。
- 基材上に請求項3又は4記載の塗膜が積層されてなる積層体。
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