JP2013240394A

JP2013240394A - 洗面器

Info

Publication number: JP2013240394A
Application number: JP2012114298A
Authority: JP
Inventors: Fumio Tsuboi; 文雄坪井; Koichi Sakaguchi; 浩一坂口
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 2012-05-18
Filing date: 2012-05-18
Publication date: 2013-12-05
Anticipated expiration: 2032-05-18
Also published as: JP6444017B2

Abstract

【課題】本発明の課題は、水の飛び跳ね防止性があり、さらに吐水の視認性を高めた手洗い器を提供することにある。
【解決手段】本発明では、トイレルームの側壁面から吐出するようにして設置されるライニング上面に埋め込むようにして取付けられ、中央にボウルを有する洗面器であって、前記洗面器は背面側、および左右の側面側に壁部を立ち上げ、前記ボウルの左右に水平面部を設けたことを特徴とする。
【選択図】図２

Description

本発明は、トイレルームに設置される洗面器に係り、特にライニング上面に設置される洗面器に関する発明である。

従来のトイレユニットでは、手洗い器をライニングの上面に埋め込むようにして設けられているのが知られている。（例えば、特許文献１参照）この手洗い器は、平面視が矩形をなし、下部に設けられているボウル部の開口縁部にはリム部が形成され、手洗い器の背面側の面、および左右の側の面は、上方に延長されて垂直な起立壁としての壁部を一体に形成している。そして、この壁部が手洗い器の水跳ね防止壁を形成する。背面側の壁部の上部には、下方に向かって吐水をすることができる水栓が手洗い器の手前方向に向かって突出するようにして設けられている。

こうした、水跳ね防止性を高めた手洗い器について、体の不自由な人でもさらに使い勝手のよい洗面器への要望がある。

特開２００８−２８４０４２号公報

本発明は、水の飛び跳ね防止性が高く、さらに身体に不自由がある人が洗面器を利用する際に体を支え易い洗面器を提供することにある。

上記目的を達成するために請求項１記載の発明によれば、トイレルームの側壁面から突出するようにして設置されるライニング上面に取付けられ、中央にボウルを有する洗面器であって、前記洗面器は背面側、および左右の側面側に壁部を立ち上げ、前記ボウルと前記左右の側面側に立ち上げられた壁部との間に水平面部を設けることとした。左右の壁部とボウルとの間に平面部があり、使用者が手を洗う際に手や肘、腕を置くことで体を支えられ、また、洗面器の背面側および左右側に壁部を設けているので、水の飛び跳ね防止性の高い洗面器が提供できる。

また、本発明の好ましい態様によれば、前記水平面部のどちらか一方に前記ボウル内に向けて吐水する水栓を取付けたことを特徴とする洗面器が提供できる。水栓が、水平面部に取付けられボウル内に向けると水栓が横向きになり、使用者が利用する際に水栓からの吐水が視認性のよい洗面器となる。

また、本発明の好ましい態様によれば、前記壁部の上面の高さが前記ライニング上面の高さより高いことを特徴とする洗面器が提供できる。これにより、ライニング上面への水はね防止をより高められる上、ライニング上面に置いた荷物が洗面器に落ちることが防止できる。

また、本発明の好ましい態様によれば、前記トイレルームの側壁面の前記洗面器の上方に鏡を取付け、前記鏡の下端が前記洗面器背面側の壁部上面に載置されることを特徴とする洗面器が提供できる。これにより、洗面器と鏡が一体感を醸し出すと共に、車椅子に座っている人が手を洗う場合に正面を見ると、鏡に映った顔などを視認することができる。

また、本発明の好ましい態様によれば、前記洗面器背面側壁部の厚みが前記鏡の厚みより厚いことを特徴とする洗面器が提供できる。これにより、清掃時に鏡固定金具等に引っ掛かることを防ぎ清掃性が高まる。

本発明によれば、水の飛び跳ね防止性があり、さらに車椅子を使用するなど身体に不自由がある人が洗面器を利用する際に体を支え易い洗面器が提供できる。

本発明の実施態様示す模式斜視図である。本発明の実施態様示す模式図である。本発明の実施態様示す模式断面図である。本発明の実施態様示す模式斜視図である。

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図１は、本発明の実施の形態に係るトイレユニットを例示する模式斜視図である。
図１に示すように、本実施形態にかかるトイレユニット１００は、側壁面１０１から突出するように設けられる機能ユニット部１１０と洗面器ユニット部１２０、側壁面１０１と直行する後ろ壁面１０２から突出ように設けられる便器ユニット部１３０を有する。

尚、本実施例では、側壁面１０１から突出するように設けられる機能ユニット部１１０と洗面器ユニット部１２０を合わせてライニングとしている。

まず、機能ユニット部１１０について説明する。機能ユニット部１１０の上面１１１には、ボウル面が埋め込まれるようにされた手洗い器１４０があり、前面１１２上方で手洗い器１４０の下にはトイレルーム内に設置された機器を操作する操作部１７０、１７１を有する。また、操作部１７０、１７１の下端付近には車椅子から便器への移動もしくは、便器から車椅子への移動の際に体が支えられるように手すり１８０が水平方向に設けられている。この手すり１８０は一端を機能ユニット部１１０の前面板１１２に固定され、他端を水平方向から垂直方向に向きを変え横壁面１０１に固定されている。

次に、洗面器ユニット部１２０について説明する。洗面器ユニット部１２０の上面には、ボウル１５２が埋め込まれるようにされた洗面器１５０があり、その上方には側壁面１０１に取付けられた鏡２２０がある。洗面器ユニット部１２０は機能ユニット部１１０に接して連設して設けられるが、車椅子利用者の利便性を考慮し、底面は床面１０５から浮かして設置している。

便器ユニット部１３０について説明する。便器ユニット部１３０の前面板１３１下方には便器１６１が設置され、この便器１６１には前述した操作部１７０、１７１で操作可能な温水洗浄便座を備えている。また、便器１６１の上方には背もたれ１９０が取付けられている。さらに、便器の側壁面１０１とは反対側にははね上げ式の手すり２００が取付けられている。便器ユニット部１３０は機能ユニット部１１０に直行するようになっている。機能ユニット部１１０や洗面器ユニット部１２０と便器１６１の位置関係は、機能ユニット部１１０が便器１６１の側方に位置し、洗面器ユニット部１２０が便器の手前側に位置する。

ここで、図２に示す洗面器１５０について詳述する。
洗面器１５０は中央にボウル１５２が凹設され、ボウル１５２の上方の左右横には水平面部１５３ａ、１５３ｂを有している。この水平面部１５３ａ、１５３ｂには自動水栓１５１や水石けん供給装置を装備できる穴１５１ａ、１５１ｂが形成され、自動水栓１５１をボウル１５２に向けて横方向に固定することができる。こうすると自動水栓１５１の吐水口から吐水される水の視認性が高まる。

また、手洗時に水平面部に手を付くもしくは、車いす使用者が手を洗う際に肘を載せるスペースとなり、姿勢を安定させて手洗をすることができる。

また、水平面部は、ボウル１５２に向けて傾斜を付けることもできる。こうすると、水平面部に水が溜まらずにボウル内に流れ落ち易くなる。

さらに、洗面器１５０には、洗面器の背面側及び左右の両側面側に、洗面器上面より上方に伸びる洗面器と一体の壁部１５４ａ、１５４ｂ、１５４ｃが連設して設けられており、周囲への水の飛び散りを防ぐことができる。尚、壁部は洗面器の背面側及び左右両側面側に形成され三方を囲む立壁面で、この壁部は、洗面器と別部材を接着したものでも良い。

ここで、床面１０５から壁部上面までの高さは例えば７５０ｍｍから８５０ｍｍとし、鏡２２０の下端を背面立ち上げ壁部１５４ｂの上面に載置してもよい。そうすると車椅子に座った使用者が手を洗う際に正面を見ると、鏡に映った顔などを視認することができる。

また、背面立ち上げ壁部１５４ｂの幅を、鏡２２０と同じ幅とすると、洗面器１５０から鏡２２０まで一体感のある構成となる。また、背面立ち上げ壁部１５４ｂの厚みは、上部設置の鏡２２０の厚みより厚くすることで清掃時に鏡固定金具等に引っ掛かることを防ぐこともできる。

さらに、洗面器の三方を囲む壁部上端は、隣接する機能ユニット部上面１１１よりも上方に位置させることで、機能ユニット部上面１１１への水はねを防ぐとともに、機能ユニット部上面１１１上に置いた荷物が洗面器側に落ちるのを防ぐこともできる。また、側面の壁部１５４ａ、１５４ｃは、隣接の機能ユニット部上面１１１の小口を隠せる。

図３は、洗面器フレームに洗面器を取り付けた側面断面図である。図４は洗面器フレームに洗面器を取付ける前の斜視図である。
図３に示すように、洗面器裏面には固定用のナット１５６が４ヶ所埋め込まれており、洗面器フレーム１２４の下方より４本のねじにてワッシャーを挟み込み固定される。その際、図４に示すように洗面器フレーム１２４上面の洗面器固定穴は長穴１２６となっており、前後方向への洗面器の取付誤差の吸収が可能である。

洗面器フレームは、３本の横桟１２５とコの字断面の金属製チャンネル材をコの字形に曲げた２本の柱材で構成される。
各横桟の役割としては、背面を１枚で覆い壁１０１との固定を担う後ろ横桟１２５ａと、前方に大きく張り出し洗面器前方部分の荷重を担う上部横桟１２５ｂ、洗面器ユニット前面板１２１の固定の役割を担う下部横桟１２５ｃとで構成している。

このように、ボウル部上方の左右横に水平面部を設け、洗面器の背面側、左右側面側に壁部を形成したので、使用者が手洗い時に水平面部に腕などを置くことで姿勢を安定させることができ、また水の飛び跳ね防止性の高い洗面器が提供できる。

１００トイレユニット、１０１側壁面（横壁）、１０２後ろ壁、１０５床面、
１１０機能ユニット部、１１１上面、１１２前面板、１１３側面、
１２０洗面器ユニット部、１２１前面板、１２４洗面器フレーム、
１２５横桟、１２６長穴、
１２７柱材、１３０便器ユニット部、１４０手洗い器、１５０洗面器、
１５１ａ・１５１ｂ水栓取付け穴・水石鹸供給装置取付け穴、１５２ボウル部、
１５３ａ・１５３ｂ水平面部、１５４ａ・１５４ｂ・１５４ｃ洗面器壁部、
１５５排水口、１６１便器、１７１・１７１操作部、１８０手すり、
１９０背もたれ、２００はね上げ手すり、２１０紙巻き器、２２０鏡

Claims

トイレルームの側壁面から突出するようにして設置されるライニング上面に取付けられ、中央にボウルを有する洗面器であって、
前記洗面器は背面側、および左右の側面側に壁部を立ち上げ、前記ボウル部と前記左右の側面側に立ち上げられた壁部との間に水平面部を設けたことを特徴とする洗面器。
前記水平面部のどちらか一方に前記ボウル内に向けて吐水する水栓を取付けたことを特徴とする洗面器。
前記壁部の上面の高さが前記ライニング上面の高さより高いことを特徴とする請求項１に記載の洗面器。
前記トイレルームの側壁面の前記洗面器の上方に鏡を取付け、前記鏡の下端が前記洗面器背面側の壁部上面に載置されることを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載の洗面器。
前記洗面器背面側壁部の厚みが前記鏡の厚みより厚いことを特徴とする請求項４に記載の洗面器。