JP2013238811A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小径の帯電粒子及び小径の磁性粒子を含む現像剤と、像保持部材と対向配置され像保持部材と同じ方向に回転する現像剤保持部材と、を用いて像保持部材に現像剤像を形成する構成において、像保持部材に磁性粒子が付着するのを抑制するとともに、現像直後に穂立ちした磁性粒子によって現像剤像のむらが生じるのを抑制する。
【解決手段】画像形成装置10は、現像スリーブ106Bに形成されたV字状の凹溝110について、周方向の溝ピッチPが0.4mm以内、溝幅/非溝部の幅(A/B)が1以上に設定されている。これにより、現像直後に穂立ちした磁性キャリアCAによって現像剤現像剤像のむらが生じるのを抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1の画像形成装置は、現像スリーブの周長をL、現像スリーブの1周当たりの溝の数をn、現像領域での現像スリーブの表面の線速をVs、現像領域での感光体ドラムの表面の線速をVpとして、トナー像上に現れる溝と対応したスジ状のピッチムラを視認できなくなる状態のピッチムラの最大ピッチをPとしたとき、n≧(L×Vp)/(P×Vs)の関係式を満足するように構成されている。
特許文献2の画像形成装置は、溝深さ/溝幅が1以上、溝幅/溝ピッチが2以上、溝深さがキャリア粒径の3倍以上の条件で、現像ロール表面に溝を形成している。さらに、現像剤の搬送量を規制するドクターブレードの位置に現像ロール内部の磁極を設け、ドクターブレードの位置の現像ロール表面上での磁力を0.06T以下にしている。
特開2004−020581号公報 特開2001−343832号公報
本発明は、小径の帯電粒子及び小径の磁性粒子を含む現像剤と、像保持部材と対向配置され像保持部材と同じ方向に回転する現像剤保持部材と、を用いて像保持部材に現像剤像を形成する構成において、像保持部材に磁性粒子が付着するのを抑制するとともに、現像直後に穂立ちした磁性粒子によって現像剤像のむらが生じるのを抑制することができる画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、外周面に潜像を保持するとともに周方向に回転する像保持部材と、筒状に形成され、現像剤を引き付ける磁力を発生する磁力発生部が内側に配置され、前記像保持部材の外周面と対向配置され、粒径が30μm以下の磁性粒子及び粒径が4μm以下の帯電粒子を含む現像剤を外周面に保持し、前記像保持部材と同じ方向に回転するとともに前記像保持体の潜像を前記帯電粒子で現像する現像剤保持部材と、前記現像剤保持部材の外周面の周方向に間隔をあけて複数形成され、前記現像剤保持部材の軸方向に見た断面形状がV字状で、前記周方向におけるピッチが0.4mm以下であり、前記周方向の1つの開口幅をA、前記周方向における隣り合う間隔をBとして、A/Bが1以上である凹溝と、を有する。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、複数の前記凹溝は、前記軸方向に見て内部の容量を表す断面積の総和が1.0mm以下である。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、複数の前記凹溝は、前記断面積の総和が0.5mm以上である。
請求項1の発明は、小径の帯電粒子及び小径の磁性粒子を含む現像剤と、像保持部材と対向配置され像保持部材と同じ方向に回転する現像剤保持部材と、を用いて像保持部材に現像剤像を形成する構成において、現像剤保持部材の外周面に形成する凹溝の幅と非凹溝の幅との比及び凹溝のピッチを規定しない構成に比べて、像保持部材に磁性粒子が付着するのを抑制するとともに、現像直後に穂立ちした磁性粒子によって現像剤像のむらが生じるのを抑制することができる。
請求項2の発明は、凹溝の内部の容量を表す断面積の総和を規定しない構成に比べて、現像剤規制部材と現像剤保持部材との層規制間隔を狭く設定しなくて済む。
請求項3の発明は、凹溝の内部の容量を表す断面積の総和を規定しない構成に比べて、現像剤保持部材が保持する現像剤の搬送量の変化量と、現像剤中の帯電粒子の濃度の変化量との比を小さくすることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の中間転写ベルトの周囲の構成を示す部分構成図である。 本発明の実施形態に係る現像装置の断面図である。 本発明の実施形態に係る現像スリーブにおける溝部周辺の断面図である。 (A)本発明の実施形態に係る現像スリーブの溝ピッチを変えたときのブラシマークの評価結果を示すグラフである。(B)本発明の実施形態に係る現像スリーブの溝幅と非溝幅との比を変えたときのブラシマークの評価結果を示すグラフである。 (A)本発明の実施形態に係る現像スリーブの総溝容量を変えたときのトナー濃度の変化量と現像剤搬送量の変化量との比の評価結果を示すグラフである。(B)本発明の実施形態に係る現像スリーブの総溝容量を変えたときのブラシマークの評価結果を示すグラフである。 (A)本発明の実施形態に係る2種類の現像スリーブと比較例の1種類の現像スリーブとについて、溝の本数、溝の幅、溝の深さ、非溝部の幅、溝ピッチ、溝幅/非溝部の幅、及び総溝容量を比較した表である。(B)本発明の実施形態に係る2種類の現像スリーブと比較例の1種類の現像スリーブとについて、ブラシマーク、現像剤搬送量の変化量/トナー濃度の変化量、及び層規制間隔の評価結果を比較した表である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。
(全体構成)
図1には、実施形態の一例としての画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、上下方向(矢印Y方向)の下側から上側へ向けて、記録媒体の一例としての記録用紙PAが収容される用紙収容部12と、用紙収容部12の上に設けられ用紙収容部12から供給される記録用紙PAに画像形成を行う画像形成部14と、画像形成部14の上に設けられ読取原稿(図示省略)を読み取る原稿読取部16と、画像形成部14内に設けられ画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、を含んで構成されている。なお、以後の説明では、画像形成装置10を正面視したときの装置本体10Aの上方向をY方向、水平方向(右方向)をX方向、手前側から奥側に向かう奥行き方向をZ方向と記載する。また、X、Y、Z方向とは逆の方向を−X、−Y、−Z方向と記載する。
用紙収容部12は、サイズの異なる記録用紙PAが収容される第1収容部22、第2収容部24、及び第3収容部26が設けられている。第1収容部22、第2収容部24、及び第3収容部26には、収容された記録用紙PAを画像形成装置10内に設けられた搬送路28に送り出す送り出しロール32が設けられている。そして、搬送路28における送り出しロール32よりも下流側には、記録用紙PAを一枚ずつ搬送するそれぞれ一対の搬送ロール34及び搬送ロール36が設けられている。また、搬送路28における記録用紙PAの搬送方向で搬送ロール36よりも下流側には、記録用紙PAを一旦停止させるとともに、決められたタイミングで後述する二次転写位置へ送り出す位置合せロール38が設けられている。
搬送路28の上流側部分(搬送ロール36が設けられている部位)は、画像形成装置10の正面視において、Y方向に向けて用紙収容部12の左側から画像形成部14の左側下部まで直線状に設けられている。また、搬送路28の下流側部分は、画像形成部14の左側下部から画像形成部14の右側面に設けられた排紙部15まで設けられている。さらに、搬送路28には、記録用紙PAの両面に画像形成を行うために記録用紙PAが搬送及び反転される両面搬送路29が接続されている。
両面搬送路29は、画像形成装置10の正面視において、画像形成部14の右側下部から用紙収容部12の右側までY方向に直線状に設けられた第1反転路33と、第1反転路33に搬送された記録用紙PAの後端が進入するとともにX方向における図示の左側に記録用紙PAを搬送する第2反転路35と、搬送路28、第1反転路33、及び第2反転路35の切り替えを行う切替部材(図示省略)と、を有している。そして、第1反転路33には、一対の搬送ロール42が間隔をあけて複数箇所に設けられており、第2反転路35には、一対の搬送ロール44が間隔をあけて複数箇所に設けられている。
なお、第2反転路35の下流側端部は、搬送路28の上流側部分にある複数の搬送ロール36のうち、一番下流側にある搬送ロール36の手前側(上流側)に案内部材(図示省略)により接続されている。
原稿読取部16は、読取原稿を1枚ずつ自動で搬送する原稿搬送装置52と、原稿搬送装置52の下側に配置され1枚の読取原稿が載せられるプラテンガラス54と、原稿搬送装置52によって搬送された読取原稿又はプラテンガラス54に載せられた読取原稿を読み取る原稿読取装置56とが設けられている。
一方、画像形成部14には、現像剤像(トナー画像)を形成する画像形成ユニット60と、矢印A方向に回転(周回移動)可能に設けられ外周にトナー画像を保持する中間転写ベルト62と、画像形成ユニット60で形成されたトナー画像を中間転写ベルト62へ一次転写させる4本の一次転写ロール64と、中間転写ベルト62上のトナー画像を記録用紙PAに二次転写させる1本の二次転写ロール66と、が設けられている。
図2に示すように、画像形成ユニット60は、一例として、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナー画像が形成される複数の画像形成ユニット60Y、60M、60C、60Kで構成されている。なお、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60Kは、トナーの色が異なるだけで基本構成は同じである。このため、画像形成ユニット60Kについて説明し、他の画像形成ユニット60Y、60M、60Cについては符号の図示及び説明を省略する。
また、以後の説明では、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60Kを構成する各部材について、トナー色(Y、M、C、K)毎の区別が必要なときは、部材の符号の末尾にトナー色を表す添字Y、M、C、Kを付与して区別し、トナー色(Y、M、C、K)毎の区別が不要なときは、添字Y、M、C、Kを省略した符号で各部材を説明する場合がある。
画像形成ユニット60Kは、外周面に静電潜像及びトナー画像を保持する像保持部材の一例としての感光体72と、感光体72の外周面を帯電する帯電ユニット74と、帯電された感光体72の外周面を露光し感光体72上に静電潜像を形成する露光装置76と、感光体72上に形成された静電潜像をK色トナーで現像してトナー画像(K色)を形成する現像装置100と、一次転写後の感光体72の外周面を清掃するクリーニングユニット78と、を含んで構成されている。なお、現像装置100の詳細については後述する。
感光体72は、円筒状であり、中間転写ベルト62の幅方向を軸方向として中間転写ベルト62と対向配置され、駆動手段(図示省略)によって矢印R方向(周方向であり図示の時計回り方向)に回転可能に支持されている。また、帯電ユニット74は、一例として、スコロトロン方式の帯電器であり、放電によって感光体72の外周面をトナーの帯電極性と同じ極性(一例としてマイナス極性)で帯電させる。
露光装置76は、半導体レーザ及びf−θレンズ(図示省略)、ポリゴンミラー76A、結像レンズ(図示省略)、及び複数のミラー76Bを有している。そして、露光装置76は、K色(ブラック色)の画像情報に基づき半導体レーザから出射されたレーザ光Bを、ポリゴンミラー76Aで偏向走査し、帯電ユニット74により帯電された感光体72の外周面に照射(露光)して静電潜像を形成するようになっている。なお、露光装置76は、レーザ光をポリゴンミラーで偏向走査する方式に限らず、LED(Light Emitting Diode)方式であってもよい。
クリーニングユニット78は、感光体72と軸方向を揃えたクリーニングロール78Aを有している。そして、クリーニングロール78Aは、感光体72の外周面に接触しながら回転することで、一次転写後に感光体72の外周面に残留しているトナーや埃などを回収する。
中間転写ベルト62は、一例として、ポリイミド樹脂を主成分としており、円筒状に形成されている。また、中間転写ベルト62の内側には、矢印A方向の上流側から下流側へ向けて、中間転写ベルト62を移動させる駆動ロール61と、電圧が印加されるとともに感光体72(接地)との電位差でトナー画像を中間転写ベルト62へ一次転写する一次転写ロール64と、中間転写ベルト62を内側から支持する支持ロール63と、中間転写ベルト62に張力を付与する張力付与ロール65と、中間転写ベルト62の二次転写位置の内側に配置され二次転写ロール66の対向電極となる対向ロール67と、支持ロール69とが、それぞれ図示の反時計回り方向に回転可能に設けられている。
そして、中間転写ベルト62は、駆動ロール61、4本の一次転写ロール64、支持ロール63、張力付与ロール65、対向ロール67、及び支持ロール69に巻き掛けられて支持されており、駆動ロール61がモータを含む駆動手段(図示省略)によって回転駆動されることで、矢印A方向に周回移動するようになっている。
一次転写ロール64は、ベアリング(図示省略)により両端部が回転可能に支持され、外周面が中間転写ベルト62の内周面と接触している。また、一次転写ロール64は、中間転写ベルト62に転写されるトナー画像の極性とは逆の極性(プラス極性)の電圧が芯金(図示省略)に印加されている。ここで、各感光体72が接地されており、各感光体72の電位と各一次転写ロール64の電位との間に電位差が生じている。この電位差で形成される電界の作用により、感光体72の外周面に保持されているトナー画像が、一次転写位置QAで中間転写ベルト62に一次転写される。
また、中間転写ベルト62の外側(駆動ロール61側とは反対側)には、中間転写ベルト62と接触して表面をクリーニングするベルトクリーナ71が設けられている。そして、中間転写ベルト62を挟んで対向ロール67側とは反対側には、中間転写ベルト62上のトナー画像を記録用紙PAに二次転写する既述の二次転写ロール66が設けられている。
二次転写ロール66は、円柱状の芯金(図示省略)の周囲に発泡弾性層を被覆した構成となっている。そして、この芯金は接地されており、二次転写ロール66の電位と対向ロール67の電位との間に電位差が生じている。この電位差で形成される電界の作用により、中間転写ベルト62上のトナー画像が、二次転写位置QBで記録用紙PAに二次転写される。
一方、搬送路28における二次転写位置QBよりも下流側には、記録用紙PAを下流側へ搬送する搬送ユニット79が設けられている。搬送ユニット79は、回転可能に設けられた搬送ロール79A、79Bと、搬送ロール79A、79Bに巻き掛けられた無端状の搬送ベルト79Cと、を含んで構成されている。そして、搬送ユニット79は、搬送ロール79Bがモータを含む駆動手段(図示省略)により回転駆動されることで、搬送ベルト79Cを周回移動させるようになっている。また、搬送路28における搬送ユニット79よりも下流側には、定着装置80が設けられている。
定着装置80は、記録用紙PAのトナー画像面側に配置され内部に熱源(一例としてハロゲンヒータ(図示省略))を有する定着ロール82と、定着ロール82に向けて記録用紙PAを加圧する加圧ロール84と、を有している。そして、定着装置80では、記録用紙PAが定着ロール82と加圧ロール84との接触部(ニップ部)に進入して加熱及び加圧されることで、トナー画像が記録用紙PAに定着される。
図1に示すように、搬送路28における定着装置80よりも下流側には、トナー画像が定着された記録用紙PAを排紙部15へ搬送する複数の搬送ロール86が設けられている。また、画像形成部14における画像形成ユニット60Y、60M、60C、60Kよりも上側には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーを収容するトナーカートリッジ88Y、88M、88C、88Kが交換可能に設けられている。そして、トナーカートリッジ88Y、88M、88C、88Kは、各トナー色に合わせて各現像装置100(図2参照)に接続されており、各色のトナーを各現像装置100に送り込むようになっている。
次に、画像形成装置10における画像形成工程について説明する。
図2に示すように、画像形成装置10が作動すると、画像処理装置(図示省略)又は外部から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像データが露光装置76に順次出力される。
続いて、露光装置76から画像データに応じて出射された光が、帯電ユニット74により帯電された感光体72の外周面を露光する。そして、感光体72の外周面には、各色の画像データに対応した静電潜像が形成される。さらに、感光体72の外周面に形成された静電潜像は、現像装置100によって各色のトナー画像として現像される。そして、感光体72の外周面の各色のトナー画像は、一次転写ロール64によって中間転写ベルト62に一次転写(多重転写)される。
一方、一例として、第3収容部26から送り出され、搬送路28を搬送されてきた記録用紙PAは、位置合わせロール38により、中間転写ベルト62への各トナー画像の多重転写とタイミングを合わせて二次転写位置QBに搬送される。そして、中間転写ベルト62上に多重転写されたトナー画像は、二次転写位置QBに搬送されてきた記録用紙PA上に二次転写ロール66によって二次転写される。
続いて、トナー画像が転写された記録用紙PAは、定着装置80に向けて矢印C方向(図示の右方向)に搬送される。そして、定着装置80では、トナー画像が定着ロール82及び加圧ロール84によって加熱、加圧されて記録用紙PAに定着される。さらに、トナー画像が定着された記録用紙PAは、一例として排紙部15(図1参照)に排出される。
なお、図1に示すように、記録用紙PAの両面に画像を形成する場合は、定着装置80で表面に画像定着を行った後、記録用紙PAを両面搬送路29に送り込むことで、記録用紙PAの先端と後端を入れ替える。そして、再度、記録用紙PAを搬送路28に送り込んで、記録用紙PAの裏面の画像形成及び定着を行う。
(要部構成)
次に、現像装置100について説明する。
図3に示すように、現像装置100は、現像剤Gが収容されたハウジング102と、現像ロール106と、現像ロール106の外周面に保持された現像剤Gの層の厚みを規制するトリマー108と、現像剤Gを現像ロール106に供給する第1オーガ109と、第1オーガ109とともに現像剤Gを循環搬送する第2オーガ111と、を有している。
現像剤Gは、一例として、負極性に帯電する帯電粒子の一例としてのトナーTと、正極性に帯電する磁性粒子の一例としての磁性キャリアCAと、を含む2成分現像剤で構成されている。磁性キャリアCAは、粒径が30μm以下(一例として25μm)の小径キャリアであり、トナーTは、粒径が4μm以下(一例として3.8μm)の小径トナーである。
ハウジング102は、容器本体103と、容器本体103の上部を塞ぐカバー部材104とを含んで構成されている。また、ハウジング102は、現像ロール106が収容される現像ロール室122と、現像ロール室122の下方側に設けられた第1攪拌室123と、第1攪拌室123に隣接する第2攪拌室124と、を有している。
容器本体103は、Z方向に見て、−Y方向に凸となるように2箇所で湾曲した底壁103Aと、底壁103Aの−X方向の端部に形成された取付部103Bと、底壁103AのX方向の端部に立設された側壁103Cと、底壁103Aの中央部に立設され第1攪拌室123と第2攪拌室124とを仕切る仕切壁103Dと、を含んで構成されている。
カバー部材104は、第2攪拌室124上に配置される上壁104Aと、上壁104Aの−X方向の端部から左斜め上方へ延びて現像ロール室122を覆う傾斜壁104Bと、傾斜壁104Bの上端に連続して湾曲した湾曲壁104Cと、を有している。
現像ロール106は、円柱状に形成され容器本体103にシャフト106Cを介して固定支持された磁力発生部の一例としてのマグネットロール106Aと、円筒状に形成されマグネットロール106Aの外側で回転可能に支持された現像剤保持部材の一例としての現像スリーブ106Bと、を有している。即ち、マグネットロール106Aは、現像スリーブ106Bの内側に配置されている。
マグネットロール106Aは、外周面(周方向)に沿って複数の磁極が設けられており、現像剤Gを引き付ける磁力を発生する。詳細には、シャフト106Cの軸方向に見て第1オーガ109に近い右下側から回転方向(R方向)に、現像剤Gを引き付けるピックアップ極S2、トリマー108と対向配置された層形成極N1、感光体72と対向配置された現像極S1、現像後の現像剤Gを現像スリーブ106Bの外周面に保持させる搬送極N2、及び現像剤Gを現像スリーブ106Bの外周面から剥離させるピックオフ極S3が設けられている。
ここで、以後の説明では、マグネットロール106Aを軸方向(Z方向)に見たとき、上側の位置を12時、下側の位置を6時として、各磁極の位置を説明する。一例として、ピックアップ極S2は、4時方向に配置されており、現像剤Gを引き付けて現像スリーブ106Bの外周面に保持させる。層形成極N1は、トリマー108の先端部と対向して7時方向に配置されており、複数の磁性キャリアCAを穂立ちさせた状態で現像スリーブ106Bの外周面に保持させる。
現像極S1は、感光体72の外周面と対向して9時方向に配置されている。搬送極N2は、11時方向に配置されており、感光体72への現像が終了して残った現像剤Gを引き付けて現像スリーブ106Bの外周面に保持させる。ピックオフ極S3は、2時方向に配置されており、ピックアップ極S2とピックオフ極S3との間で現像剤Gを現像スリーブ106B上から剥離させる。
現像スリーブ106Bは、一例として、アルミニウム製の筒状部材であり、Z方向の両端部に該両端部を塞ぐキャップ状の支持部材(図示省略)が取り付けられ、この支持部材の内側にベアリング(図示省略)が固定されている。そして、このベアリングにシャフト106Cが挿入されることで、マグネットロール106Aに対して現像スリーブ106Bが周方向に回転可能となっている。なお、現像スリーブ106Bは、図示しないモータ及びギヤを含む駆動部により+R方向に回転駆動されるようになっている。
また、現像スリーブ106Bの外周面には、詳細を後述する複数の凹溝110(図4参照)が形成されている。さらに、現像スリーブ106Bは、感光体72と軸方向及び回転方向(R方向)を揃えるとともに感光体72の外周面と対向配置されている。そして、現像スリーブ106Bは、感光体72と対向する位置(現像領域)で、感光体72の回転方向とは逆方向(カウンター方向)に回転するとともに現像剤Gを外周面に保持し、感光体72の静電潜像(潜像)をトナーTで現像する。
一方、第1攪拌室123には、現像剤Gを攪拌しながら搬送する第1オーガ109が配置されている。第1オーガ109は、Z方向に沿って配置された回転軸109Aと、回転軸109Aの外周に支持されたらせん状の翼部109Bとを有している。また、第1オーガ109は、現像スリーブ106Bの回転方向におけるトリマー108よりも上流側で現像スリーブ106Bと対向配置され、現像スリーブ106Bと回転軸方向(Z方向)が揃えられ、翼部109Bを回転して現像剤Gを回転軸方向に搬送すると共に現像スリーブ106Bに現像剤Gを供給するようになっている。
第2攪拌室124には、現像剤Gを攪拌しながら搬送する第2オーガ111が配置されている。第2オーガ111は、Z方向に沿って配置された回転軸111Aと、回転軸111Aの外周に支持された翼部111Bとを有している。また、第2オーガ111は、第1オーガ109とは逆方向に回転するようになっており、第1オーガ109とともに現像剤Gを循環搬送する。
ここで、第1攪拌室123内の現像剤Gは、ピックアップ極S2によって現像スリーブ106B上に保持された状態で、現像スリーブ106BのR方向の回転により搬送される。そして、現像スリーブ106B上に保持された現像剤Gは、現像スリーブ106Bの外周面とトリマー108の先端部との間へ進入することで層の厚みが規制され、感光体72と対向する現像領域に搬送される。
トリマー108は、Z方向を長手方向とする板状の部材であり、短手方向がY方向からX方向へ僅かに傾いた方向に沿って配置されるとともに、先端部(上端面108A)をシャフト106C側へ向けて、現像スリーブ106Bの外周面と対向配置されている。即ち、トリマー108は、Y方向において現像スリーブ106Bよりも下側に配置されており、現像スリーブ106Bを介して層形成極N1と対向配置され、現像スリーブ106Bの外周面上に保持される現像剤層の厚みを規制するようになっている。
次に、凹溝110について説明する。
図4に展開して示すように、現像スリーブ106Bには、外周面の周方向に定められた許容範囲内の間隔(後述するB)をあけて複数の凹溝110が形成されている。なお、図4では、現像スリーブ106Bの周方向を回転方向である矢印R方向で示し、現像スリーブ106Bの径方向を矢印D方向で示している。また、各凹溝110は現像スリーブ106Bの周方向(R方向)で同様の形態であるため、図4では2つの隣り合う凹溝110A、110Bのみを示し、他の凹溝110については図示及び説明を省略する。さらに、1つの凹溝110について説明するときは、凹溝110と記載し、添字A、Bを省略する。
凹溝110は、現像スリーブ106Bの軸方向(Z方向)に見た断面形状がV字状であり、Z方向に長く、且つZ方向で同様の断面形状となっている。また、凹溝110は、R方向の中央位置となる最深部110Cを境にしてR方向に対称形状となっている。なお、V字状とは、最深部110Cが鋭角の斜面となっているものに限らず、最深部110Cが湾曲面で構成されているものを含んでいる。
ここで、図4には、凹溝110の溝ピッチがP、R方向(周方向)の開口幅がA、周方向における隣り合う凹溝110A、110Bの間隔がB、凹溝110の深さがdで示されている。また、凹溝110の内部の容量を表す断面積(単位[mm])がSで示されている。溝ピッチPは、凹溝110AのR方向中心位置P1から凹溝110BのR方向中心位置P2までのR方向の距離である。さらに、間隔Bは、現像スリーブ106における凹溝110を除く他の部位(非凹溝部113)のR方向の幅に相当する。加えて、内部の容量を表す断面積Sは、最深部110Cの湾曲部分が他の部分に比べて僅かであり、鋭角とみなせるため、S=A×d/2で近似して算出される。
次に、凹溝110の各種パラメータの設定について説明する。
画像形成装置10において、現像後の感光体72に磁性キャリアCAが付着することについては、図3に示すように、感光体72と現像スリーブ106Bを同じ回転方向であるR方向に回転させることで解消されることが分かっている。即ち、感光体72と現像スリーブ106Bが対向する現像領域において、感光体72の移動方向に対して現像スリーブ106Bが逆方向に移動することで、現像後の感光体72に磁性キャリアCAが付着することが抑制される。
これは、感光体72の回転方向における現像領域の下流側では、磁性キャリアCAの表面にトナーTが付着しており、磁性キャリアCAの表面の露出が少ないので、キャリアへの電荷注入を抑制できるため、現像領域に向けて搬送される磁性キャリアCAが感光体72の外周面に付着しにくくなっているためと考えられる。また、感光体72の回転方向における現像領域の上流側では、現像後の磁性キャリアCAの表面が露出しているが、感光体72から離れる方向に現像スリーブ106Bが移動するため、磁性キャリアCAが感光体72の外周面に付着しにくくなっていると考えられる。
一方、本実施形態に対する比較例として、現像スリーブ106Bに凹溝110が形成されていない場合、感光体72と現像スリーブ106Bが対向する現像領域において、感光体72の回転方向に対して現像スリーブ106Bが逆方向に回転すると、現像領域出口(感光体72の回転方向の下流側)での磁性キャリアCAの磁気ブラシによる現像剤像の摺擦により現像剤像が乱される。この現像剤像の乱れは、感光体72全体で均一ではない。即ち、比較例では、穂立ちした磁性キャリアCAによって現像直後の現像剤像のむら(ブラシマーク)が生じることになる。
ここで、凹溝110の周方向の幅やピッチを変えると、磁性キャリアCAの穂立ち状態が変化することが予想される。このため、図4に示す凹溝110のパラメータである溝ピッチP、溝幅/非溝部の幅(A/B)を変えたときのブラシマーク(出力画像に入る白いマーク)を評価した。
ブラシマークの評価は、画像形成装置10で記録用紙PA上に全ベタ画像を形成し、得られた画像をルーペ(顕微鏡で確認してもよい)で確認して、画像のブラシマークが、予め設定した5段階のグレードのどのグレードに相当するかを確認した。ブラシマーク評価の限度見本は、一例として、20mm平方四方のソリッドパッチ中にブラシマークが発生していないものをグレード1とし、判別可能なレベルに5段階に分かれている。
ブラシマークのグレードは小さいほど、現像剤像のむら(画質不良の発生)が少ないことを示す。ここでは、市場で受け入れられる限界レベルをグレード3として位置付けている。詳細には、グレード1(最良)、グレード2(良い)、グレード3(普通)、グレード4(悪い)、グレード5(最悪)であり、実使用上問題無いのはグレード1、2、3である。即ち、グレード1が最もブラシマークが少なく、グレード5が最もブラシマークが多い。
なお、ブラシマークの評価では、図1に示す画像形成装置10及び図3に示す現像装置100において、画像形成のプロセススピードを308mm/s、現像スリーブ106Bの直径を20mm、凹溝110をV溝(参考例としてU溝も評価する)、感光体72と現像スリーブ106Bとの間隔を250μm、現像スリーブ106B上の単位面積あたりの現像剤保持量(搬送量)を200g/m、感光体72の周速度に対する現像スリーブ106Bの周速度の比を1.75、現像極S1の半径方向の磁束密度のピーク値を110mTに設定した。
また、現像スリーブ106Bと感光体72との間に印加する現像バイアスについては、波形を矩形波、DC成分−0.65kV、周波数を18kHz、振幅を1.0kV、dutyを50%に設定した。また、感光体の表面電位は背景部電位−0.8kV、画像部電位−0.3kVに設定した。さらに、トナーTの粒径を3.8μm、磁性キャリアCAの粒径を25μmに設定した。そして、記録用紙PAは、普通紙だと凹凸の影響が出てしまうので、表面が平滑なコート紙を用いた。
図5(A)に示すように、V溝、U溝の凹溝110(図4参照)について、溝ピッチを200μmから800μmまでの間で変化させたところ、ブラシマークがグレード1、2、3となるのは、溝ピッチPが400μm(0.4mm)以下の条件であることが確認された。
また、図5(B)に示すように、V溝、U溝の凹溝110(図4参照)について、溝幅Aと非溝部の幅Bとの比(A/B)を0.3から1.8までの間で変化させたところ、ブラシマークがグレード1、2、3となるのは、A/Bが1以上の条件であることが確認された。
一方、図4に示す現像スリーブ106Bにおいて、ブラシマークが良くなるように凹溝110のパラメータ(溝ピッチ、A/B)を設定した場合、全ての凹溝110の合計容量に相当する総溝容量(断面積Sの総和)が変わることになる。ここで、総溝容量が変わったときに変化が懸念される項目として、第1に、図3に示す現像装置100におけるトナーTの濃度(現像剤G中のトナーTの質量比率[%])の変化量に対する現像スリーブ106B上の現像剤Gの搬送量の変化(トナー濃度の変化量に対する現像剤搬送量の感度)が挙げられる。そして、第2に、予め設定した現像スリーブ106B上の現像剤Gの単位面積あたりの現像剤量(搬送量)を得るために現像スリーブ106Bとトリマー108との間で必要とされる層規制間隔[μm]の変化が挙げられる。このため、凹溝110について、総溝容量[mm]が変化したときのトナー濃度の変化量に対する現像剤搬送量の変化量、及び層規制間隔[μm]について評価を行った。
トナー濃度の変化量に対する現像剤搬送量の変化量の評価は、総溝容量が異なる凹溝110を有する現像スリーブ106Bに交換した後、現像装置100内に貯留されている現像剤G中のトナーTの濃度を変えて、そのときの層規制後の現像スリーブ106B上の単位面積あたりの現像剤Gの搬送量(単位[g/m])を測定して行った。現像剤搬送量の変化(低下)量として、設定値200の20%である40を超えると現像性が著しく低下することが実験により判明したため、トナー濃度の最大増加分として3%を考慮すると、トナー濃度の変化量に対する現像剤搬送量の変化量の比が絶対値で14以下であることが必要である。
また、層規制間隔の評価は、総溝容量が異なる凹溝110を有する現像スリーブ106Bに交換した後、現像スリーブ106Bとトリマー108との間隔を変えて、トリマー108による層規制後の現像スリーブ106B上の単位面積あたりの現像剤量が200g/mとなるときの間隔を層規制間隔とした。なお、画像形成時に適切な画像濃度が得られるのは、上記のトナーTの粒径及び磁性キャリアCAの粒径において、層規制間隔が250μm以上の場合であることが分かっている。これは、層規制間隔が250μmよりも小さいと、現像剤Gとは異なる異物(塵埃など)が現像スリーブ106Bとトリマー108との間に詰まりやすくなるためと考えられる。また、現像スリーブ106Bとトリマー108との間隔を狭くすると、現像ロール106の長さ方向でトリマー108から通過して出てくる現像剤量が不均一になってくることが判明している。これは、トリマー108のたわみや現像ロール106の表面形状の変動に起因するものであり、これらの変動が、現像スリーブ106Bとトリマー108との間隔を狭くすることによって相対的に大きくなるため現れてくるものと考えられる。
図6(A)に示すように、V溝、U溝の凹溝110(図4参照)について、総溝容量を0.2mmから1.2mmまでの間で変化させたところ、現像剤搬送量の変化量/トナー濃度の変化量が絶対値で14(一点鎖線で図示)以下となるのは、総溝容量が0.5mm以上の条件であることが確認された。
また、図6(B)に示すように、V溝、U溝の凹溝110について、総溝容量を0.2mmから1.2mmまでの間で変化させたところ、層規制間隔が250μm(一点鎖線で図示)以上となるのは、総溝容量が1.0mm以下の条件であることが確認された。即ち、総溝容量は、0.5mm以上1.0mm以下であることが望ましい。
以上の検討結果に基づいて、図4に示す凹溝110の必要条件(規定)として、溝ピッチPが0.4mm以下、凹溝110のR方向の幅Aと非凹溝部113の幅Bとの比(A/B)が1以上、総溝容量(断面積Sの総和)が0.5mm以上1.0mm以下が得られた。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
図7(A)に示すように、本実施形態で規定した凹溝110の作用を確認するため、溝ピッチ、溝幅/非溝部の幅、及び総溝容量が全て規定内の本実施形態1と、溝ピッチ及び溝幅/非溝部の幅が規定内で総溝容量が規定外の本実施形態2と、溝ピッチ及び溝幅/非溝部の幅が規定外で総溝容量が規定内の比較例とを作製し、これらについて、ブラシマーク、現像剤搬送量の変化量/トナー濃度の変化量、及び層規制間隔の評価を行った。なお、図7(A)において、規定内を○、規定外を×で示している。
本実施形態1は、溝の本数が200本、溝の幅が175μm、溝の深さが40μm、非溝部の幅が139μmであり、溝ピッチが0.314mm、溝幅/非溝部の幅が1.26、総溝容量が0.70mmとなっている。また、本実施形態2は、溝の本数が200本、溝の幅が175μm、溝の深さが65μm、非溝部の幅が139μmであり、溝ピッチが0.314mm、溝幅/非溝部の幅が1.26、総溝容量が1.14mmとなっている。
比較例は、溝の本数が80本、溝の幅が200μm、溝の深さが87μm、非溝部の幅が585μmであり、溝ピッチが0.785mm、溝幅/非溝部の幅が0.34、総溝容量が0.70mmとなっている。
ここで、図7(B)の評価結果の一覧表に示すように、ブラシマークについては、本実施形態1、2がともにグレード2で規定内となり、比較例がグレード4で規定外となった。
また、現像剤搬送量の変化量/トナー濃度の変化量については、本実施形態1、2及び比較例が、それぞれ−6.5、−4.9、−7.0となり、全て規定内である絶対値14以下となった。
さらに、層規制間隔については、本実施形態1が300で規定内、本実施形態2が150で規定外、比較例が280で規定内となった。
これらの結果から、実施形態1のように、溝ピッチ、溝幅/非溝部の幅、及び総溝容量が全て規定内で設定された場合は、ブラシマーク、現像剤搬送量の変化量/トナー濃度の変化量、及び層規制間隔が全て規定内となることが確認された。
また、実施形態2のように、溝ピッチ及び溝幅/非溝部の幅が規定内で設定された場合は、ブラシマークが規定内となることが確認された。ただし、実施形態2では、総溝容量が0.7mmであり、0.5mmよりも大きいため、現像剤搬送量の変化量/トナー濃度の変化量については規定内となったが、総溝容量が1.0mmよりも大きいため、層規制間隔が規定外となることが確認された。
さらに、比較例のように、総溝容量のみが規定内で、溝ピッチ及び溝幅/非溝部の幅が規定外で設定された場合は、ブラシマークが規定外で、現像剤搬送量の変化量/トナー濃度の変化量及び層規制間隔が規定内となることが確認された。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置10(現像装置100)では、感光体72と現像スリーブ106Bが対向する現像領域において、感光体72の回転方向に対して現像スリーブ106Bが逆方向に回転するので、現像後の感光体72に磁性キャリアCAが付着することが抑制される。
さらに、画像形成装置10(現像装置100)では、凹溝110の溝ピッチP及び溝幅/非溝部の幅(A/B)を規定内(Pが0.4mm以内、A/Bが1以上)に設定しているので、凹溝110に磁性キャリアCAが集中してトナーTも集まる。そして、現像するときの感光体72の外周面へのトナーTの供給のむらが抑制される。これにより、穂立ちした磁性キャリアCAによって現像直後に現像剤像のむらが生じることが抑制される(ブラシマークが規定内となる)。
また、本実施形態の画像形成装置10(現像装置100)では、総溝容量を規定内に設定しているので、現像剤搬送量の変化量/トナー濃度の変化量、及び層規制間隔が規定内となる。これにより、現像スリーブ106Bとトリマー108との間隔を狭く設定しなくて済み、異物の詰まりが抑制される。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
凹溝110について、溝の本数、溝の幅、溝の深さ、及び非溝部の幅は、溝ピッチP、溝幅/非溝部の幅(A/B)、及び総溝容量(総断面積)Sが規定内となる範囲であれば、本実施形態1、2とは異なる値で設定してもよい。
また、ブラシマークの評価のみが問題となる構成であれば、本実施形態2のように、溝ピッチ及び溝幅/非溝部の幅のみを規定内で管理すればよい。
10 画像形成装置
72 感光体(像保持部材の一例)
106A マグネットロール(磁力発生部の一例)
106B 現像スリーブ(現像剤保持部材の一例)
110 凹溝
CA 磁性キャリア(磁性粒子の一例)
G 現像剤
T トナー(帯電粒子の一例)

Claims (3)

  1. 外周面に潜像を保持するとともに周方向に回転する像保持部材と、
    筒状に形成され、現像剤を引き付ける磁力を発生する磁力発生部が内側に配置され、前記像保持部材の外周面と対向配置され、粒径が30μm以下の磁性粒子及び粒径が4μm以下の帯電粒子を含む現像剤を外周面に保持し、前記像保持部材と同じ方向に回転するとともに前記像保持体の潜像を前記帯電粒子で現像する現像剤保持部材と、
    前記現像剤保持部材の外周面の周方向に間隔をあけて複数形成され、前記現像剤保持部材の軸方向に見た断面形状がV字状で、前記周方向におけるピッチが0.4mm以下であり、前記周方向の1つの開口幅をA、前記周方向における隣り合う間隔をBとして、A/Bが1以上である凹溝と、
    を有する画像形成装置。
  2. 複数の前記凹溝は、前記軸方向に見て内部の容量を表す断面積の総和が1.0mm以下である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の前記凹溝は、前記断面積の総和が0.5mm以上である請求項2に記載の画像形成装置。
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